JP4423256B2 - テープカッター装置 - Google Patents

テープカッター装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4423256B2
JP4423256B2 JP2005372638A JP2005372638A JP4423256B2 JP 4423256 B2 JP4423256 B2 JP 4423256B2 JP 2005372638 A JP2005372638 A JP 2005372638A JP 2005372638 A JP2005372638 A JP 2005372638A JP 4423256 B2 JP4423256 B2 JP 4423256B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
adhesive tape
cutting blade
adhesive
cutting
tape
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005372638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007169041A (ja
Inventor
利雄 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2005372638A priority Critical patent/JP4423256B2/ja
Publication of JP2007169041A publication Critical patent/JP2007169041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4423256B2 publication Critical patent/JP4423256B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Adhesive Tape Dispensing Devices (AREA)

Description

本発明は、切断した粘着テープの切断端部を折り返して非粘着部から成る折返し部を形成することができるテープカッター装置に関する。
この種の従来技術として、特許文献1に示されるものがある。この従来技術は、一面に粘着面を、他面に非粘着面をそれぞれ有する粘着テープを収納可能なリール、すなわち収納部と、粘着テープの粘着面側に回動可能に配置され、上述の収納部から指で摘んで引き出された粘着テープを切断する切断刃とを備えた構成になっている。また、切断された粘着テープの切断端部を切断刃との間で折り返して、摘み部すなわち、非粘着部から成る折返し部を形成する円筒状の待機部も備えた構成になっている。
このように構成される従来技術にあっては、粘着テープを必要箇所に貼り付ける際には、例えば貼り付け予定領域の全長に相当する長さとなるように、粘着テープの折返し部を指先で摘んで引き出して貼り付けることが行われる。また、粘着テープが必要箇所に貼り付けられた後、剥がす際には、粘着テープの非粘着部から成る折返し部を指先で摘んで引っ張り上げることにより、その粘着テープを簡単に剥がすことができる。
特許第2958331号公報
ところで、粘着テープの貼着作業の作業能率の向上のために、粘着テープを段ボール等の被貼着部材に貼り付ける際に、上述のように粘着テープを貼り付け予定領域の全長に相当する長さとなるように引き出して貼り付けるようなことをしないで、粘着テープの先端部だけを被貼着部材に貼り付け、その後引き続いて粘着テープを保持している本体側を移動させることによって、粘着テープを貼り付け予定領域に貼り付けたい場合がある。このようにして粘着テープを貼り付ける場合には、上述した従来技術の構成とは異なって、切断刃を粘着テープの粘着面とは反対側の面である非粘着面側に配置するようにしたい。しかしながら、単に切断刃を粘着テープの非粘着面側に配置しただけでは、被貼着部材から剥がすときに便利なものとなっている非粘着部から成る折返し部の形成は難しくなる。
本発明は、上述した従来技術における実状からなされたもので、その目的は、粘着テープの非粘着面側に切断刃を配置できるとともに、切断後に容易に粘着テープの切断端部に非粘着部から成る折返し部を形成できるテープカッター装置を提供することにある。
この目的を達成するために、本発明は、一面に粘着面を、他面に非粘着面をそれぞれ有する粘着テープを収納可能な収納部と、この収納部に収納された上記粘着テープが引き出される引出し部と、この引出し部から引き出された上記粘着テープを切断する切断刃とを備えたものにあって、上記切断刃を上記粘着テープの上記非粘着面側に配置するとともに、この切断刃を上記粘着テープの引き出しに伴って上記粘着テープの引出し方向に回動可能に設け、上記切断刃を上記粘着テープの引出し方向とは反対方向に付勢する付勢部材と、上記粘着テープの上記非粘着面が巻き付けられるように上記切断刃の近傍の上記収納部側に配置され、上記粘着テープの引き出しに伴って回転し、上記切断刃によって上記粘着テープが切断された際に、上記切断刃との間で、上記粘着テープの切断端部に非粘着部から成る折返し部を形成する回転ローラと、上記切断刃によって上記粘着テープが切断された際に、上記粘着テープの切断端部を保持する保持部とを備えたことを特徴としている。
このように構成した本発明は、粘着テープを段ボール等の被貼着部材に貼り付ける際には、まず最初に被貼着部材に粘着テープの先端部を貼り付ける。その後引き続いて収納部を含む本体側を移動させて粘着テープを引き出しながら、その引き出された粘着テープの部分を順次被貼着部材に貼り付けていく。この際、引き出し部からの粘着テープの引き出し操作に伴って閉じられた状態に保持されている切断刃が付勢部材の付勢力に抗して引き出し方向に回動し、開かれた状態となる。また、この間、粘着テープの引き出し操作に伴って粘着テープが巻き付けられた回転ローラが回転する。このようにして被貼着部材の貼り付け予定領域の全体に粘着テープが貼り付けられる。その後この粘着テープが、その非粘着面側に配置された切断刃で切断される。この切断刃で切断された際に、回転ローラの慣性によって、粘着テープの切断端部を、粘着面が内側となるように撓ませることができる。この動作に続いて切断刃が付勢部材の付勢力によってテープの引き出し方向とは反対方向に、すなわち閉じる方向に回動する。この切断刃の回動によって、上述のように撓められた粘着テープの切断端部が、切断刃と回転ローラとの間で折り返されて非粘着部から成る折返し部が形成される。このように本発明は、粘着テープの非粘着面側に切断刃を配置できるとともに、切断後に付勢部材の付勢力を介して容易に粘着テープの切断端部に非粘着部から成る折返し部を形成できる。また、粘着テープが切断された際に、保持部によって切断端部が確実に保持されるので、一定した形状寸法の折返し部を形成することができる。
また、本発明は、上記発明において、上記保持部は、上記切断刃の楔形状の刃先から成ることを特徴としている。このように構成した本発明は、切断刃の製作時に楔形状の刃先、すなわち保持部を形成できるので、この保持部を簡単に形成できるとともに、楔形状の刃先に粘着テープの切断端部が接着されることにより、この切断端部を確実に折り返すことができる。
また、本発明は、上記発明において、上記保持部は、上記切断刃の刃先の両側部に設けられ、切断された上記粘着テープが刺さることによってこの粘着テープが係止される係止部から成ることを特徴としている。このように構成した本発明は、係止部は粘着テープに刺さる単純な形状とすることができるので、この係止部すなわち保持部を簡単に形成することができるとともに、粘着テープの切断端部が係止部に刺さることにより、この切断端部を確実に折り返すことができる。
また、本発明は、上記発明において、上記保持部は、上記切断刃の近傍の上記収納部側の位置に設けた静電気発生部材から成ることを特徴としている。このように構成した本発明は、静電気発生部材を合成樹脂の板体等の形状が単純な部材によって形成できるので、静電気発生部材すなわち保持部を簡単に形成できるとともに、粘着テープの切断端部が静電気発生部材の静電気によってこの静電気発生部材に貼り付き、これによって切断端部を確実に折り返すことができる。
本発明は、粘着テープの非粘着面側に切断刃を配置できるとともに、切断後に容易に粘着テープの切断端部を折り返して非粘着部から成る折返し部を形成でき、これにより、被貼着部材に接着された粘着テープを剥がす際に、折返し部を把持して容易に粘着テープを剥がすことができ、また、粘着テープの本体側を移動させて行う粘着テープの貼着作業が可能となり、この粘着テープの貼着作業の作業能率を向上させることができる。さらに、粘着テープが切断された際に、保持部の保持力によって切断端部が確実に折り返され、一定した形状寸法の折返し部を形成することができ、したがって、被貼着部材に粘着テープを貼り付けた際の美観を確保することができる。
以下,本発明に係るテープカッター装置を実施するための最良の形態を図に基づいて説明する。
[本実施形態の構成]
図1は本発明に係るテープカッター装置の一実施形態を示す図で、切断刃が閉じられた状態を示す側面図である。図2は図1のA方向から見た図、図3は図2に示す状態から切断刃が開かれた状態を示す図である。図4は図1のB方向から見た図、図5は図4に示す状態から切断刃が開かれた状態を示す図である。図6は図1のC方向から見た図、図7は図6に示す状態から切断刃が開かれた状態を示す図である。図8は本実施形態に備えられる切断刃を示す図で、(a)図は要部正面図、(b)図は側面図である。
本実施形態に係るテープカッター装置は、図1に示すように、本体1と、この本体1に含まれ、一面に粘着面2aを、他面に非粘着面2bをそれぞれ有する粘着テープ2を収納可能な収納部3と、この収納部3に収納された粘着テープ2が引き出される引出し部4とを備えている。この引出し部4には引き出された粘着テープ2の粘着面2aが接触して回転するローラ部材5が含まれている。本体1には、収納部3に収納された粘着テープ2の外周面に対向するように配置される把手6が取り付けられている。
また、本体1には第1枠体7を図2に示すねじ8によって固定してある。第1枠体7に取り付けた軸9には、第2枠体10を回動可能に装着させてある。この第2枠体10の上方部分には、この第2枠体10の回動に伴って第1枠体7に係合するストッパ部10a、すなわち第2枠体10の回動量を規制するストッパ部10aと、指先での第2枠体10の回動を許容させる指掛け部10bとを形成してある。この第2枠体10の下方部分には、左右一対の突出部12を形成してある。
図2に示すように、第2枠体10には、粘着テープ2を切断する切断刃11をボルト16によって固定してある。すなわち、この切断刃11は粘着テープ2の引き出しに伴って粘着テープ2の引き出し方向に第2枠体10と一体的に回動する。したがって、上述した第2枠体10に形成したストッパ部10aは、切断刃11の回動量を規制するものである。なお、図1に示す状態は、上述の切断刃11が閉じられた状態を示している。
上述した第2枠体10の突出部12は、切断刃11を挟むようにこの切断刃11の両側に配置され、切断刃11の刃先11aよりも突出するように設けてある。
また、図8の(a)図に示すように、切断刃11の刃先11aは、例えば楔形状に形成してあり、この楔形状に形成された切断刃11の刃先11aによって、粘着テープ2が切断された際に粘着テープ2の切断端部が接着保持される保持部が構成されている。
図5に示すように、第2枠体10と一体に設けられる切断刃11を粘着テープ2の引き出し方向とは反対方向に付勢する付勢部材、例えばトーションばね17を軸9に装着させてある。
また本実施形態は、図1に示すように、粘着テープ2の非粘着面2bが巻き付けられるように切断刃11の近傍の収納部3側に配置され、粘着テープ2の引き出しに伴って回転し、切断刃11によって粘着テープ2が切断された際に切断刃11との間で、粘着テープ2の切断端部に非粘着部から成る後述の折返し部2dを形成する回転ローラ18を備えている。この回転ローラ18は、例えば粘性を有するゴム部材から成り、本体1に取り付けられている。
また、図5,7及び図8の(b)図に示すように、切断刃11の収納部3側に位置する内側部分に設けられ、収納部3から引き出された粘着テープ2の非粘着面2bとの接触により、切断刃11を、トーションばね17の付勢力に抗して粘着テープ2の引き出し方向に回動させるガイド部材、例えば板ばね13を備えている。この板ばね13は上方部分に、粘着テープ2の後述の折返し部2dが当接する折り返し位置決め部13aを備えている。
図8の(b)図に示すように、切断刃11と板ばね13との間には、弾性を有するスペーサ15を配置してある。また、図5,7及び図8の(b)図に示すように、切断刃11の近傍の収納部3側の位置、例えば板ばね13の内側部分には、静電気発生部材を形成する合成樹脂板14を配置してある。この合成樹脂板14も、上述した切断刃11の楔形状の刃先11aと同様に、切断刃11によって粘着テープ2が切断された際に、粘着テープ2の切断端部を静電気を介して接着保持する保持部を構成している。
すなわち、図8の(b)図に示す切断刃11と、スペーサ15と、板ばね13と、合成樹脂板14とが、図2,3等に示すボルト16によって第2枠体10に固定され、一体的に設けられている。
上述した第2枠体10の指掛け部10bは、上述のように第2枠体10の回動を許容させるもの、すなわち指先による押圧動作によって第2枠体10と一体の切断刃11をトーションばね17の付勢力に抗して粘着テープ2の引き出し方向に回動させるものであり、例えば切断刃11の両側部に対応させて一対備えている。
[粘着テープの貼着作業]
図10〜20は、粘着テープの貼着作業を示す図で、図10は粘着テープの貼着作業が実施される直前の状態を示す側面図である。図11は粘着テープの貼着作業開始時の状態を示す側面図、図12は図11の状態にほぼ相応する要部拡大図である。図13は粘着テープの貼着作業の途中の状態を示す側面図、図14は図13の状態にほぼ相応する要部拡大図である。図15は粘着テープ切断時の状態を示す側面図、図16は図15の状態にほぼ相応する要部拡大図である。図17は粘着テープ切断直後の状態を示す側面図、図18は図17の状態にほぼ相応する要部拡大図である。図19は粘着テープの切断端部の折返し部形成時の状態を示す側面図、図20は図19の状態にほぼ相当する要部拡大図である。
粘着テープ2を非貼着部材、例えば段ボール20に貼り付けるに際しては、図10に示すように、例えば把手6に手のひらを当接し、収納部3に収納された粘着テープ2を挟持した状態で、回転ローラ18に巻き付けられている粘着テープ2の先端部の粘着面2aを段ボールに近づけ、図11,12に示すように、粘着テープ2の先端部を回転ローラ18で押圧するようにして段ボール20に貼り付ける。そして、この状態から本体1側を貼り付け予定領域に沿って移動させ始める。これにより、図11の矢印21で示すように、それまで閉じられていた状態に保持されていた第2枠体10が、切断刃11及び板ばね13と一体にトーションばね17の付勢力に抗して粘着テープ2の引き出し方向に回動し、切断刃11は開かれた状態となる。このとき、段ボール20には、最初に突出部12が接触し、次に板ばね13が接触する。
引き続いて本体1を貼り付け予定領域に沿って移動させると、図13,14に示すように、板ばね13が粘着テープ2の非粘着面2bとの接触により撓み、この撓みによる板ばね13の弾性力と回転ローラ18を介しての押圧力とが粘着テープ2に与えられて、この粘着テープ2は貼り付け予定領域に強固に貼り付けられていく。また、このようにして粘着テープ2が引き出される間、ローラ部材5は粘着テープ2の粘着面2aに接触しながら回転し、回転ローラ18は粘着テープ2の非粘着面2bに接触しながら回転する。
粘着テープ2が貼り付け予定領域の全体にわたって貼り付けられ、切断位置に至ると、図15,16に示すように、粘着テープ2の非粘着面2b側に配置された切断刃11によって、この粘着テープ2が切断される。このとき、粘着テープ2の引き出しに伴って回転していた回転ローラ18の慣性によって、切断直後も回転ローラ18はわずかながら図18の矢印22で示すように引出し方向に回転する。この回転ローラ18の慣性による回転によって、粘着テープ2の切断端部は、図17,18に示すように、粘着面2aが内側となるように凹状に撓められ、粘着テープ2に撓み部2cが形成される。このとき、粘着テープ2の切断端部は、切断刃11の刃先11aに接着されることによってこの刃先11aに保持される。
この動作に続いて、図19,20の矢印23で示すように、第2枠体10が切断刃11及び板ばね13と一体的に、トーションばね17の付勢力によって粘着テープ2の引き出し方向とは反対方向に、すなわち切断刃11が閉じる方向に回動する。これらの切断刃11及び板ばね13の回動によって、粘着テープ2の撓み部2cが合成樹脂板14によって発生する静電気によってこの合成樹脂板14に接着保持されながら、切断刃11及び板ばね13と、回転ローラ18との間で、板ばね13の折返し位置決め部13aに当接しながら折り返されて非粘着部から成る折返し部2dが形成される。
図21も粘着テープ貼着動作を示す図で、切断刃11の別の開き方を説明する側面図である。上述のように本体1の移動に伴って切断刃11を開かせる代わりに、図21に示すように、指先を第2枠体10の一対の指掛け部10bのいずれかに掛けて第2枠体10を回動させ、これによって切断刃11を開くようにしてもよい。
[本実施形態の効果]
以上のように構成した本実施形態によれば、上述のように粘着テープ2の非粘着面2bに切断刃11を配置できるとともに、切断後にトーションばね17の付勢力を介して容易に粘着テープ2の切断端部に非粘着部から成る折返し部2dを形成できる。これにより、被貼着部材である段ボール20に貼り付けられた粘着テープ2を剥がす際に、折返し部2dを把持して容易に粘着テープ2を剥がすことができ、また粘着テープ2の本体1側を移動させて行う粘着テープ2の貼着作業が可能になり、この粘着テープ2の貼着作業の作業能率を向上させることができる。
また、切断刃11の裏側にガイド部材、すなわち板ばね13を備えたことから、粘着テープ2の引き出し時に粘着テープ2に切断刃11を接触させないようにすることができる。これにより、引き出された粘着テープ2を切断刃11で傷つけることなく、切断刃11を円滑に開かせることができ、貼着作業に対する信頼性を確保できる。
また、粘着テープ2の切断端部に折返し部2dを形成する際に当接する折返し位置決め部13aを備えたことから、この折返し位置決め部13aに切断された粘着テープ2の撓み部2cが当接することによって、粘着テープ2の折返しを良好に行わせることができ、また粘着テープ2の切断ごとに同じ長さの非粘着部から成る折返し部2dを形成でき、精度の高い折返し部2dの作製機能を確保できる。
また、第2枠体10に切断刃11が開く際の回動量を規制するストッパ部10aを形成してあることから、ストッパ部10aが第1枠体7に係止されて切断刃11が最大に開かれた状態で実施される粘着テープ2の切断時における切断刃11の刃先11aと、回転ローラ18との距離を一定に保持することができ、これによって常に同じ長さの非粘着部から成る折返し部2dを形成でき、精度の高い折返し部2dの作製機能の確保に貢献する。
また、切断刃11の刃先11aの両側部に、刃先11よりも突出する突出部12を備えたことから、粘着テープ2の引出し時に、突出部2を段ボール20に当接させた状態で切断刃11を開かせることができ、段ボール20を傷つけることがない。また、持ち運ぶ際等に刃先10aが他の物に接触してしまうことを防止できる。これらにより優れた安全性を確保できる。
また、回転ローラ18が粘性を有するゴム部材から成ることから、粘着テープ2の切断時にあっても粘着テープ2の切断端部が粘性を介して回転ローラ2に接着保持される。これにより、この粘着テープ2の切断端部は上述のように粘着面2a側が内側になるように凹状に撓みやすくなり、より確実に粘着テープ2の切断端部を折り返すことができ、精度の高い折返し部2dの作製機能の確保に貢献する。
また、切断刃11によって粘着テープ2が切断された際に、粘着テープ2の切断端部を保持する保持部、すなわち、楔形状に形成された切断刃11の刃先11a、及び静電気発生部材である合成樹脂板14を備えたことから、粘着テープ2が切断された際に、これらの保持部の保持力を介して切断端部が確実に折り返され、一定した形状寸法の折返し部を形成することができる。これにより、被貼着部材である段ボール20に粘着テープ2を貼り付けた際の美観を確保することができる。
また、粘着テープ2の切断時に、切断端部を保持する保持部として、切断刃11の楔形状から成る刃先11a、及び静電気発生部材である合成樹脂板14を設けた構成にしてあるが、切断刃11の楔形状の刃先11aは切断刃11の製作時に形成でき、また、合成樹脂板14は形状が単純なものであり、したがってこれらの切断刃11の刃先11a、及び合成樹脂板14から成る保持部を簡単に形成することができる。
また、指先による押圧動作によって切断刃11をトーションばね17の付勢力に抗して粘着テープ2の引き出し方向に回動させる指掛け部10bを備えた構成にしてあることから、収納部に収納された粘着テープ2を把持した状態で指先を指掛け部10bに掛けて押圧することにより、切断刃11を開かせ粘着テープ2の貼着作業を容易に行うことができ、使い勝手がよい。また特に、この指先部10bを切断刃11の両側部に対応させて一対備えた構成にしてあることから、右利きの人、左利きの人のいずれの人にも使いやすいように対応でき、一層使い勝手をよくすることができる。
[別の実施形態]
図9は本実施形態に装着可能な他の切断刃を示す図である。この図9に示すように、本実施形態に備えられる切断刃を、切断刃11の他に別の切断刃25を備えた2枚刃とし、別の切断刃25の刃先25aによっても粘着テープ2の切断が可能となるように構成してもよい。この場合、例えば板ばね13と別の切断刃25との間には、スペーサ15と同等の弾性を有するスペーサ15aを配置し、別の切断刃25の内側部分、すなわち収納部3側に位置する部分に、静電気発生部材を形成する合成樹脂板26を配置し、これらの切断刃11、スペーサ15、板ばね13、スペーサ15a、別の切断刃25、及び合成樹脂板26を、図2に示したボルト16によって第2枠体10に固定し、一体的に設けた構成にしてもよい。
このように構成したものでは、切断刃11による切断と、別の切断刃25による切断の双方が可能となるので、粘着テープ2に対する切断機能を向上させることができる。
また、上記実施形態では、回転ローラ18を、粘性を有するゴム体から成る構成にしてあるが、この回転ローラ18を例えば静電気発生機能を有するもの、すなわち、静電気発生部材を形成する合成樹脂から成る構成にしてもよい。また、この回転ローラ18を、粘性を有するゴム体から成る構成にするものの、例えば一部の外周面に静電気発生部材である合成樹脂製のシート等を貼り付けた構成にしてもよい。
これらのように回転ローラ18の外周面に静電気発生部材を備えた構成にしたものでは、粘着テープ2の切断端部に折返し部2dを形成する際に、静電気発生部材から発生する静電気によって粘着テープ2の撓み部2cを回転ローラ18に接着保持させることができる。これにより、精度の高い折返し部2dの作製機能の確保に貢献する。
また、上記実施形態では、粘着テープ2の切断時に、その切断端部を保持する保持部として、切断刃11の楔形状の刃先11a、及び板ばね13の裏側に配置される合成樹脂板14を備えた構成にしてあるが、これらの構成に代えて、あるいはこれらの構成に加えて、切断刃11の刃先11aの両側部に設けられ、切断された粘着テープ2が刺さることによってこの粘着テープ2が係止される係止部を備えた構成にしてもよい。
このように構成されたものでは、係止部は粘着テープ2に刺さる単純な形状とすることができる。また、粘着テープ2の切断端部が係止部に刺さることにより、この切断端部を確実に折り返すことができ、精度の高い折返し部2dの作製機能の確保に貢献する。
本発明に係るテープカッター装置の一実施形態を示す図で、切断刃が閉じられた状態を示す側面図である。 図1のA方向から見た図である。 図2に示す状態から切断刃が開かれた状態を示す図である。 図1のB方向から見た図である。 図4に示す状態から切断刃が開かれた状態を示す図である。 図1のC方向から見た図である。 図6に示す状態から切断刃が開かれた状態を示す図である。 本実施形態に備えられる切断刃を示す図で、(a)図は要部正面図、(b)図は側面図である。 本実施形態に装着可能な他の切断刃を示す図である。 粘着テープ貼着動作を示す図で、粘着テープの貼着作業が実施される直前の状態を示す側面図である。 粘着テープ貼着動作を示す図で、粘着テープの貼着作業開始時の状態を示す側面図である。 図11の状態にほぼ相応する要部拡大図である。 粘着テープ貼着動作を示す図で、粘着テープの貼着作業の途中の状態を示す側面図である。 図13の状態にほぼ相応する要部拡大図である。 粘着テープ貼着動作を示す図で、粘着テープ切断時の状態を示す側面図である。 図15の状態にほぼ相応する要部拡大図である。 粘着テープ貼着動作を示す図で、粘着テープ切断直後の状態を示す側面図である。 図17の状態にほぼ相応する要部拡大図である。 粘着テープ貼着動作を示す図で、粘着テープの切断端部の折返し部形成時の状態を示す側面図である。 図19の状態にほぼ相当する要部拡大図である。 粘着テープ貼着動作を示す図で、切断刃の別の開き方を説明する側面図である。
符号の説明
1 本体
2 粘着テープ
2a 粘着面
2b 非粘着面
2c 撓み部
2d 折返し部
3 収納部
4 引き出し部
7 第1枠体
10 第2枠体
10a ストッパ部
10b 指掛け部
11 切断刃
11a 刃先(保持部)
12 突出部
13 板ばね(ガイド部材)
13a 折返し位置決め部
14 合成樹脂板(静電気発生部材)
15 スペーサ
15a スペーサ
17 トーションばね(付勢部材)
18 回転ローラ
20 段ボール(被貼着部材)
25 別の切断刃
25a 刃先(保持部材)
26 合成樹脂板(静電気発生部材)

Claims (4)

  1. 一面に粘着面を、他面に非粘着面をそれぞれ有する粘着テープを収納可能な収納部と、この収納部に収納された上記粘着テープが引き出される引出し部と、この引出し部から引き出された上記粘着テープを切断する切断刃とを備えたものにあって、
    上記切断刃を上記粘着テープの上記非粘着面側に配置するとともに、この切断刃を上記粘着テープの引き出しに伴って上記粘着テープの引出し方向に回動可能に設け、
    上記切断刃を上記粘着テープの引出し方向とは反対方向に付勢する付勢部材と、
    上記粘着テープの上記非粘着面が巻き付けられるように上記切断刃の近傍の上記収納部側に配置され、上記粘着テープの引き出しに伴って回転し、上記切断刃によって上記粘着テープが切断された際に、上記切断刃との間で、上記粘着テープの切断端部に非粘着部から成る折返し部を形成する回転ローラと、
    上記切断刃によって上記粘着テープが切断された際に、上記粘着テープの切断端部を保持する保持部とを備えたことを特徴とするテープカッター装置。
  2. 上記請求項1記載の発明において、
    上記保持部は、上記切断刃の楔形状の刃先から成ることを特徴とするテープカッター装置。
  3. 上記請求項1記載の発明において、
    上記保持部は、上記切断刃の刃先の両側部に設けられ、切断された上記粘着テープが刺さることによってこの粘着テープが係止される係止部から成ることを特徴とするテープカッター装置。
  4. 上記請求項1記載の発明において、
    上記保持部は、上記切断刃の近傍の上記収納部側の位置に設けた静電気発生部材から成ることを特徴とするテープカッター装置。
JP2005372638A 2005-12-26 2005-12-26 テープカッター装置 Expired - Fee Related JP4423256B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005372638A JP4423256B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 テープカッター装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005372638A JP4423256B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 テープカッター装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007169041A JP2007169041A (ja) 2007-07-05
JP4423256B2 true JP4423256B2 (ja) 2010-03-03

Family

ID=38296118

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005372638A Expired - Fee Related JP4423256B2 (ja) 2005-12-26 2005-12-26 テープカッター装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4423256B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5372160B2 (ja) * 2009-09-08 2013-12-18 貴司 吉峰 テープカッター及びテープカッターユニット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007169041A (ja) 2007-07-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4554508B2 (ja) テープカッター装置
KR101288057B1 (ko) 테이프 송출 장치 및 테이프 부착기
JP4423256B2 (ja) テープカッター装置
JP4317891B2 (ja) テープカッター及びカット装置
JP2007276952A (ja) テープカッター装置
TW201402442A (zh) 膠帶切斷器
JP2583745B2 (ja) 粘着テープ貼付器
JP2018002471A (ja) テープカッター
JPH10330021A (ja) 粘着テ−プ貼付器
JP2958331B2 (ja) 粘着テープ端末切断装置
JP2014118477A (ja) クリップ及びこれを用いて粘着テープを貼る方法
JP2014005136A (ja) 粘着テープ保持切断具
JP2000250413A (ja) 剥離装置
JP3092176U (ja) 粘着テープロール部の逆巻きを防止するテープカッター
JP2013233945A (ja) ラップフィルム容器
JP2007197116A (ja) テープカッター装置
JP2007290809A (ja) テープカッター装置
JP4722021B2 (ja) テープカッター装置
JP3105742U (ja) ラップフィルム収納箱
JP4796821B2 (ja) 折返し機能付テープカッタ
JPH08183931A (ja) 粘着テープのハンドケース
KR100305262B1 (ko) 테이프분배기
KR20230134247A (ko) 테이프 커터기
JP2945399B1 (ja) テープ貼り付け機
JP3034153U (ja) セロテープ貼付容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121211

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees