JP4420172B2 - ベアリングレス回転機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ベアリングレス回転機に係り、特に短節巻線を巻回した電気機械において、巻線の接続を切り離し相数を増加して電磁力を発生するベアリングレス回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ベアリングレス回転機の固定子鉄心に、従来と同じ回転機用の巻線に加えて、その極数とは異なるもう1組の巻線を巻き、この巻線に流す電流で、固定子と回転子の間の空間の磁束の分布を歪ませ、この磁束分布の歪みにより半径方向の力を回転子に発生させて回転子を磁気支持していた。
また、特に歯科診療に用いられる空気軸受けを利用したベアリングレス回転機における回転子の保持は、半径方向は、回転子スリーブと軸受けスリーブの周囲の隙間に圧縮空気を送って浮上させ非接触で保持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前者の手段でトルク用巻線半径方向力用巻線を分布巻き巻回すことは、占積率の減少に伴う出力密度の低下やコイルエンドの増加につながり、小型化するには問題があった。
したがって、半径方向力用巻線を巻回さずに1種類の巻線でトルク電流や、半径方向力用電流を発生させ、かつ占積率あるいは出力密度の増加のために短節巻きを用いた巻線方法を提供する。
また、後者の手段の回転子を圧縮空気により非接触にて保持するための圧縮空気の供給と回転子スリーブ及び軸受けスリーブの構造は、複雑で精密加工を要した。そして回転機の停止時には圧縮空気がないため固定子と回転子は接触しており、始動時空気制御回路に不具合があると接触しながら回転する恐れがあった。
本発明はこれらのの課題を解決する新型のベアリングレス回転機を提供する。
【0004】
【課題を解決しようとするための手段】
上記に鑑み本発明者等は鋭意実験研究の結果下記の手段によりこの課題を解決した。
(1)複数の突極状の固定子鉄心を構成し、該固定子鉄心には短節巻きの巻線が巻回され、巻線は独立に、あるいは他の巻線と接続されて複数の相を構成し、そして各巻線の一端は変換器に接続され他の一端は中性点あるいは変換器のリターン側に結線されてなり、前記変換器は、相対する前記固定子鉄心の巻線の電流、電圧を不平衡にして1種類の巻線でトルクと半径方向力を同時に発生できるように構成したことを特徴とするベアリングレス回転機。
(2)主軸上に回転子鉄心を配置し、該回転子鉄心には複数個の永久磁石が配置され、また回転子の外側には、空隙を介して複数の固定子鉄心が対峙・配置されてなることを特徴とする(1)項に記載のベアリングレス回転機。
【0005】
(3)前項(1)又は(2)に記載のベアリングレス回転機を備えてなる電気機械器具。
(4)前項(1)又は(2)に記載のベアリングレス回転機を備えてなる歯科用機械器具。
(5)前項(1)又は(2)に記載のベアリングレス回転機を備えてなる工作機械。
(6)前項(1)又は(2)に記載のベアリングレス回転機を備えてなる情報処理機械。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図15は、従来のベアリングレス回転機のトルク用巻線及び半径方向力用巻線の構成を示す収納部の横断面図である。
図において、1aは回転子に埋没されたN極の永久磁石、1bは回転子に埋没されたS極の永久磁石、2は固定子、3は突極状の固定子鉄心、4は回転子、5は主軸、6は回転方向、7は電動機のトルク用巻線、8は半径方向力、20は2極半径方向力用巻線、NUはU相の電動機回転のトルク用巻線、NVはV相の電動機回転のトルク用巻線、NWはW相の電動機回転のトルク用巻線、NUbはU相の半径方向力用巻線、NVbはV相の半径方向力巻線、NWbはW相の半径方向力用巻線、S1〜S12はスロットの番号、○に・点の印しは、向こう側から手前への通線方向、○に×の印は、手前側から向こう側への通線方向を示す。
そして前記S1〜S12の各スロットの中の、外側の大きな○はトルク用巻線の通線を、また内側の小さな○は半径方向力用巻線の通線を示す。
また、前記各巻線の内側への矢印は入力電流の方向、外側への矢印は出力電流の方向を示す。そして本器の巻線方法は分布巻きである。
なお、上記電動機回転のトルク用巻線NU、NV、NW及び半径方向力用巻線NUb、NVb、NWbの各巻き線端末は、駆動供給源の変換器(例えば後記図4又は図5)に接続され、一端は変換器の出力端へ、他の一端巻線の中性点又は変換器のリターン側へ接続される(図示せず)。
【0007】
そして、まず前記トルク用巻線NU,NV、NWの各巻線は、図15の場合3相4極であるから、例えば前記V相のNV巻線は、内側への矢印入力電流の方向より、図のようにスロット8の外側の大きな○に×印より、スロットS11の○に・印に通線してS8〜S11間が所要回数巻回され、その端末はスロットS8の前記の○に×印に隣接する○に×印に通線され、
次に、そこからスロットS5の○に・印に通線して、S8〜S5間が所定回数巻回され、その端末は隣接する5の○に・印に通線し、S5〜S2間が所定回数巻回され、さらにその端末は隣接するS2の○に×印に通線し、S2〜S11間が所定回数巻回される。
以上で4極を巻き終え最後の巻線端末は、スロット11の○に・印から前記外側への矢印の出力電流方向のトルク用巻線NVとして出される。
前記のように、上記巻線の入出力用各端末は図示しないNV駆動供給源に接続される。
【0008】
同様にして、W相のNW巻き線は、スロットS6〜S9、S6〜S3、S3〜S12及びS12〜S9の各間を巻回し、その入出力用端末は図示しないNW駆動供給源に接続される。
同じく、U相のNU巻き線は、スロットS10〜S1、S10〜S7、S7〜S4及びS4〜S1の各間を巻回し、その入出力用端末は図示しないNU駆動供給源に接続される。
以上で3相4極のトルク用巻線が終わる。
【0009】
次に半径方向力を得るための巻線NUb、NVb、NWbの各巻線を行う。
図15の場合3相2極であるから、例えば前記NV相のNVb巻線は、内側への矢印入力電流の方向より、図のようにスロットS2の内側の小さな○に×印よりスロットS9の小さな○に・印に通線し、S2〜S9間が巻回され、次にその端末はスロットS9の小さな○に・印からS3の小さな○に×印に通線し、さらにその端末はS8の小さな○に・印に通線し、S3〜S8間が巻回され、
最後にスロットS8から前記外側への矢印の出力電流方向の半径方向力を得るための巻線NVbが出される。
そして、上記巻線の入出力用端末は図示しないNVb駆動供給源に接続される。
【0010】
同様にして、W相のNW巻き線は、スロットS6から入力されS6〜S1、S7〜S12の各間を巻回し、S12から出力される。
上記入出力用端末は図示しないNW駆動供給源に接続される。
同じく、U相のNU巻き線は、
スロットS10〜S5、S11〜S4の各間を巻回し、その入出力用端末は図示しないNUb駆動供給源に接続される。
以上で半径方向力用巻線の巻線作業が終わる。
図示したように、固定子の、電動機のトルク用巻線7(4極巻線)に加えて、前記の極数とは異なるもう1組の半径方向力用巻線20(2極)を巻き、この巻線に流す電流で、固定子2と、回転子4間の空隙の磁束の分布を歪ませ、磁束分布の歪みにより半径方向力を回転子に発生させて、回転子を磁気保持している。
また、上記電動機回転のトルク用巻線7の端末及び半径方向力用巻線20の各巻き線端末は、駆動供給源の変換器に接続され、一端は変換器の出力端へ、他の一端は巻線の中性点又は変換器のリターン側へ接続される(図示せず)。
【0011】
図1は本発明の小型のベアリングレス回転機のトルク及び半径方向力用巻線方法(U相)の構成を示す収納部の横断面図である。
図において、U1はトルク用巻線、U2は半径方向力用巻線、内側への矢印は入力電流の方向、外側への矢印は出力電流の方向を示す。なお、通線記号○に×及び○に・は前記と同様である。
また、上記電動機回転のトルク用巻線U1及び半径方向力用巻線U2の各巻き線端末は、駆動供給源の変換器(後記図4又は図5)に接続され、一端は変換器の出力端へ、他の一端は複数巻線の中性点又は変換器のリターン側へ接続される(図示せず)。
前記1種類の巻線でトルク電流及び位置制御電流を発生させ、かつ占積率あるいは出力密度の増加のために短節巻きを用いた巻線方法として、
図のように、前記トルク用巻線のU相巻線を、回転用巻線U1及び半径方向力用巻線U2のように、上記U1、U2の2つに分割し、図の方向に通線する。
図において巻線の方向は、U1に対しU2は逆方向となっている。
【0012】
まず、電動機として回転させる時は、U相の、トルク用巻線U1及び半径方向力を得るための巻線U2に同方向の電流を流すことで、トルクを発生し、前記回転方向6のように時計回りに回転する。
また、半径方向力を発生させるには、前記U1に対しU2には逆の方向に電流を流す。
図のように、U1、U2に通電すると、上部と左側の磁石部(N極の永久磁石1a及びS極の永久磁石1b)では磁界が強めあい、下部と右側の磁石部(N極の永久磁石1a及びS極の永久磁石1b)では弱めあう。したがって左上部に矢印の半径方向力8を発生させることができる。
【0013】
同様にしてV相巻線、W相巻線による、トルク用巻線及び半径方向力を得るための巻線方法を示す。
図2はトルク及び半径方向力を得るためのV相の巻線方法、
図3はトルク及び半径方向力を得るためのW相の巻線方法、である。
図において、V1はトルク用巻線、V2は半径方向力用巻線、W1はトルク用巻線、W2は半径方向力用巻線を示す。
前記、U相巻線と同様に、V相巻線及び、W相巻線を、をV1とV2及び、W1とW2にそれぞれ分割し、図の方向に電流を流すことでそれぞれ回転方向6のように回転し、また半径方向力8を発生させることができる。
【0014】
以上の方法において、電流をインバータで供給する場合、(図4)に示すように一つの巻線において、U1とU2を切り離し、別々の電流を供給するためには、単相インバータの1台で4つのスイッチング素子が必要となる。
したがって、全ての6つの巻線に電流を供給するには、24のスイッチング素子が必要となる。
図4は、各相別々に電流を流すときのインバータでU1のみの構成図である。図において、21は単相インバータ、16はスイッチング素子、17はダイオード、18は直流電源を示す。
また、図示しないU2(半径方向力用巻線)用のインバータも同様な構成となる。
【0015】
しかし、次図(図5)のように各相の2つの巻線間に中性点をとり、接続することで半数のスイッチング素子での制御が可能となる。
図5は、中性点をとったときのインバータの構成図である。
図において、15は中性点、22はインバータ、U1pはU相のトルク用駆動回路、U2pはU相の半径方向力用駆動回路、同様にV1pはV相のトルク用駆動回路、V2pはV相の半径方向力用駆動回路、W1pはW相のトルク用駆動回路、W2pはW相の半径方向力用駆動回路を示す。
図のように、U1、U2の巻線の間に中性点15をとり、各相をV1、V2の巻線と、W1、W2の巻線で別々に接続することで、1つの相を4つ、U相、V相、W相合わせて計12個のスイッチング素子16で制御することができる。
【0016】
前記の変換器(インバータ)は、巻線に電圧、電流を供給し、電流、電圧を不平衡にして電磁力を発生し、またトルクを発生するものであり、
前記スイッチング素子16である出力トランジスタ(図5)の制御回路は、高周波の正弦波電圧あるいはPWMによる高周波電圧の発生回路を有し、そして回転子の回転角度位置を検出する機能及び、検出した回転角度に基づいて、インバータ回路を駆動する機能を備えている(図示せず)
また、ベアリングレス回転機駆動用インバータ、あるいはベアリングレス発電機用のコンバータ等の変換器の主回路を4相、又は6相とすることができる。
【0017】
そして、前記短節巻きの巻線を持つ回転機において、各突極状の固定子鉄心3に巻回された巻線をいくつかのグループに分け、グループごとに並列、あるいは直列接続を行い、トルクと半径方向力を同時に発生することができる。
以上記載した構成により、構造が簡単で、堅牢、小型軽量となり、また軸出力の向上を図ることができる。
【0018】
図6は3相巻線、4極ロータの図である。突極状の固定子鉄心3の数は6個で、固定子鉄心数2個で1相を構成し、3相巻線を巻回した図を示す。
図において、nは中性点を示す。
突極状の固定子鉄心3には、短節巻き巻線が巻回され、前記トルク用巻線、U1及び半径方向力用巻線U2が構成されて、電圧、電流が供給される(図示せず)。前記巻線の一端は中性点nに接続される。
また、他にV1、V2及びW1、W2の各巻線が各突極状の固定子鉄心3に巻回される。
前記回転子4の極数は、4極の他にも2,3,4,5,6,7,等の自然数であればよい。
さらに、突極状の固定子鉄心3の数も1,2,3,4,5,6,7・・・・等の自然数であればよい。上記図6にその事例を示す。
図において、回転子4は円筒状の回転子内に前記1a及び1b各2個、計4個の永久磁石が埋め込まれており、これらの永久磁石は4極を構成するように外側がNSNSに着磁されている。
そして、上記永久磁石の形状は、ブレッドローフ型を描いているが、後に示すように,IPM型、SPM型、スポーク型、インセット型等の各種の形式のいずれであってもよい。例えば電気学会の技術報告719号(1999)や、武田洋次他「埋込同期モータの設計と制御、2001年オーム社」等に記載されている形式のいずれも適用できる。
【0019】
図7は、4相巻線、4極ロータの図で、
突極状の固定子鉄心3の数は4個で、固定子鉄心1個で1相を構成し、4相巻線を施した図を示す。
図において、aはa相巻線、bはb相巻線、cはc相巻線、dはd相巻線、19は中性点n又はインバータへの出力(接続)を示す。
各相の巻線はa、b、c、d相を構成し、巻線の一端は駆動用変換器(インバータ)の各相の出力端に、他の一端は独立に変換器に接続されても、中性点としてn点に接続されてもよい。
いずれの場合も各相の電流は独立に制御され、中性点nが接続された場合は、各相の電流の和が0になる拘束条件が適用される。
また、回転子4は4極の場合が描かれているが、回転子4の極数は自然数であればよい。
そして、図には1巻線が1相を構成する場合が描かれているが、もし固定子2が、突極状の固定子鉄心3の数が8個であれば、直列、あるいは並列接続を行い、2巻線で1相を構成してもよい。
また、回転子4には4個のブレッドローフ型磁石が埋め込まれているが、
前記各種の回転子構成の適用が可能である。
【0020】
図8は、3相巻線、4極ロータの図で、
図において、UはU相巻線、VはV相巻線、WはW相巻線を示す。
突極状の固定子鉄心数3の数は3個で、3相巻線を施した構成図を示す。
上記、突極状の固定子鉄心3には短節巻線が巻回されている。
そして、3つの電流はそれぞれ制御され、前記半径方向力8とトルク方向力6を発生する。また、前記固定子鉄心3の突極状の先端は半径スロットが描かれているが、閉スロット、開スロットであってもよい。スロットの形状は実施例全ての場合についていずれの方式も適用可能である。
【0021】
図9は、5相巻線、4極ロータの図である。
図において、eはe相巻線を示す。
突極状の固定子鉄心3の数は5個で、a〜eのそれぞれ短節巻きの巻線が巻回され、5相巻線を構成している。
以上の図6〜図9に明らかなように、固定子2の極数は、3以上の自然数であればよい。
固定子2の極数が多い場合は、前記図1に示したように、2つの巻線を直列に接続して相数を低減することが可能である。
図1〜図3では、12の巻線があるが、直列接続することで6相巻線を構成している。 また、3つの巻線を直列接続すれば4相巻線を構成することも可能である。
一方、回転子4の極数も任意の自然数を選択することができる。
【0022】
図10は、5相巻線、8極ロータ(回転子)の図である。
図11〜13は回転子のバリエーションを示しており、
図11はスポーク型、6突極状固定子鉄心4極スポークロータの構成図、
図12はIPM型、6突極状固定子鉄心4極IPMロータの構成図、
図13はインセット型、6突極状固定子鉄心4極インセットロータの構成図である。
上記、図11〜13の構成図は固定子2は6個の突極状固定子鉄心3の場合を示しているが、図14等に示すように3,4,5,6,7,8,9,10,11,12等の自然数であればよい。
図14は12突極状固定子鉄心4極インセットロータの構成図を示す。
【0023】
以上述べたベアリングレス回転機は、各種の電気機械に利用することができる。
該ベアリングレス回転機を、歯科医療のスピンドルに利用すると、
従来の空気軸受けを利用したベアリングレス回転機における回転子の保持は、半径方向は回転子スリーブと軸受けスリーブの周囲の隙間に圧縮空気を送って浮上させ非接触で保持しており、複雑で精密加工を要したが、前記のように構造が簡単で堅牢であり小型軽量となり、かつ軸出力の向上を図ることができる。
また、工作機械又は、情報処理機械などのスピンドルに利用すると、同様に構造が簡単で堅牢であり小型軽量となり、かつ軸出力の向上を図ることができる。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば次のような優れた効果が発揮される。
1、本発明の請求項1の発明によれば、
複数の突極状の固定子鉄心を構成し、該固定子鉄心には短節巻きの巻線が巻回され、各巻線は独立に、あるいは他の巻線と接続されて複数の相を構成し、そして各巻線の一端は変換器に接続され他の一端は中性点あるいは変換器のリターン側に結線されてなり、前記変換器は、相対する前記固定子鉄心の巻線の電流、電圧を不平衡にしてトルクと半径方向力を同時に発生できるように構成されてなるため、
半径方向力用巻線を巻回さずに1種類の巻線でトルク電流や、半径方向力電流を発生させ、かつ占積率あるいは出力密度を増加することができ、構造が簡単で堅牢で小型軽量となりまた、軸出力の向上を図ることができる。
2、請求項の発明によれば、
主軸上に回転子鉄心を配置し、該回転子鉄心には永久磁石が配置され、また回転子の外側には、空隙を介して複数の固定子鉄心が対峙・配置されてなるため、構造が簡単で堅牢であり小型軽量となり、かつ軸出力の向上を図ることができる。
【0025】
4、請求項4の発明によれば、
相数を4ないし6とすることで用途に応じて選択でき、構造を簡略化することができる。
5、請求項5〜6の発明によれば、
変換器は巻線に電圧、電流を供給し、電流、電圧を不平衡にして電磁力を発生し、またトルクを発生するものであり、ベアリングレス回転機駆動用インバータ、あるいはベアリングレス発電機用のコンバータ等の上記変換器の主回路を、4相、又は6相とすることにより、前項4あるいは6の相数に合わせることができる。
6、請求項7の発明によれば
各突極状固定子鉄心に巻回されたコイルをいくつかのグループに分け、グループごとに並列、あるいは直列接続を行いトルクと半径方向力を同時に発生できるため、位置制御巻線を巻回さずに1種類の巻線でトルク電流や、位置制御電流を発生させ、かつ占積率あるいは出力密度を増加することができ、構造が簡単で堅牢で小型軽量となりまた、軸出力の向上を図ることができる。
【0026】
、請求項の発明によれば、
前記ベアリングレス回転機は各種の電気機械器具に応用でき、利用範囲が広い。
、請求項の発明によれば、
歯科用の機械器具に利用することにより、従来の空気軸受けを利用したベアリングレス回転機における回転子の保持は複雑で精密加工を要したが、本回転機は構造が簡単で堅牢であり小型軽量となり、かつ軸出力の向上を図ることができる。
、請求項の発明によれば、
工作機械のスピンドルに利用することにより、構造が簡単で堅牢であり小型軽量、かつ軸出力の向上を図ることができる。
、請求項の発明によれば、
情報処理機械のスピンドルに利用することにより、構造が簡単で堅牢であり小型軽量となり、かつ軸出力の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の小型のベアリングレス回転機のトルク及び半径方向力用巻線の巻線方法の構成を示す収納部の横断面図。
【図2】トルク及び半径方向力を得るためのV相の巻線方法。
【図3】トルク及び半径方向力を得るためのW相の巻線方法。
【図4】各相別々に電流を流すときのインバータでU1のみの構成図。
【図5】中性点をとったときのインバータの構成図。
【図6】3相巻線、4極ロータの図。
【図7】4相巻線、4極ロータの図。
【図8】3相巻線、4極ロータの図。
【図9】5相巻線、4極ロータの図。
【図10】5相巻線、8極ロータの図。
【図11】スポーク型、6突極状固定子鉄心4極スポークロータの構成図。
【図12】IPM型、6突極状固定子鉄心4極IPMロータの構成図。
【図13】インセット型、6突極状固定子鉄心4極インセットロータの構成図。
【図14】12突極状固定子鉄心4極インセットロータの構成図。
【図15】従来のベアリングレス回転機のトルク用巻線の構成を示す収納部の横断面図。
【符号の説明】
1a:回転子に埋没されたN極の永久磁石
1b:回転子に埋没されたS極の永久磁石
2:固定子
3:突極状固定子鉄心
4:回転子
5:主軸
6:回転方向
7:電動機のトルク用巻線
8:半径方向力
15:中性点
16:スイッチング素子
17:ダイオード
18:直流電源
19:中性点n又はインバータへの接続
20:2極半径方向力用巻線
21:単相インバータ
22:インバータ
NU:U相の電動機回転のトルク用巻線
NV:V相の電動機回転のトルク用巻線
NW:W相の電動機回転のトルク用巻線
NUb:U相の半径方向力用巻線
NVb:V相の半径方向力用巻線
NWb:W相の半径方向力用巻線
S1〜S12:スロットの番号
a:a相巻線
b:b相巻線
c:c相巻線
d:d相巻線
e:e相巻線
U:U相巻線
V:V相巻線
W:W相巻線
U1:トルク用巻線
U2:半径方向力用巻線
V1:トルク用巻線
V2:半径方向力用巻線
W1:トルク用巻線
W2:半径方向力用巻線
U1p:U相のトルク用駆動回路
U2p:U相の半径方向力用駆動回路
V1p:V相のトルク用駆動回路
V2p:V相の半径方向力用駆動回路
W1p:W相のトルク用駆動回路
W2p:W相の半径方向力用駆動回路

Claims (6)

  1. 複数の突極状の固定子鉄心を構成し、該固定子鉄心には短節巻きの巻線が巻回され、
    各巻線は独立に、あるいは他の巻線と接続されて複数の相を構成し、そして、各巻線の一端は変換器に接続され他の一端は中性点あるいは変換器のリターン側に結線されてなり、
    前記変換器は、相対する前記固定子鉄心の巻線の電流、電圧を不平衡にして、
    1種類の巻線でトルクと半径方向力を同時に発生できるように構成したことを特徴とするベアリングレス回転機。
  2. 主軸上に回転子鉄心を配置し、該回転子鉄心には複数個の永久磁石が配置され、また回転子の外側には、空隙を介して複数の固定子鉄心が対峙・配置されて
    なることを特徴とする請求項1に記載のベアリングレス回転機。
  3. 請求項1又は2に記載のベアリングレス回転機を備えてなる電気機械器具。
  4. 請求項1又は2に記載のベアリングレス回転機を備えてなる歯科用機械器具。
  5. 請求項1又は2に記載のベアリングレス回転機を備えてなる工作機械。
  6. 請求項1又は2に記載のベアリングレス回転機を備えてなる情報処理機械。
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