JP4417732B2 - 排気浄化装置の劣化判定装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の排気系に配設され窒素酸化物を低減させる排気浄化装置の劣化状態を判定する装置に関する。
ディーゼルエンジンは、圧縮比が高く、筒内の燃料に対する酸素および窒素の割合が高いため窒素酸化物を生成しやすい。また、リーンバーンエンジンでは、希薄燃焼が行われるため、燃料に対する空気の割合が多い。よって、リーンバーンエンジンにおいても燃焼時における熱により空気中の窒素が空気中の酸素によって酸化され窒素酸化物(NOx)を生成しやすい。
排気ガス中の窒素酸化物を低減するための触媒として、NOx吸蔵還元型触媒が知られている。NOx吸蔵還元型触媒は、リーン雰囲気中において窒素酸化物を吸収する。そして、触媒に入る排気ガスを間欠的にリッチ雰囲気とすると、吸収した窒素酸化物を還元して浄化する(特許文献1)。
また、特許文献2には、通常時の数倍の還元剤を供給した際のリーンNOx触媒の温度に基づいて劣化検知を行う手法が開示されている。
特許第2845103号公報 特開2001−59413号公報
しかしながら、上述の手法ではリーンNOx触媒の劣化検知を行うごとに、通常に比べて大量の還元剤をエンジンに供給する必要がある。このように劣化検知の際に還元剤を大量に供給することは、燃費およびエミッションの悪化を招くおそれがある。
したがって、本発明は、エミッションおよび燃費の悪化を最小限にしつつ、精度の高い排気浄化装置の劣化判定装置を提供することを目的とする。
本発明の排気浄化装置の劣化判定装置は、発明の一形態(請求項1)によると、排気ガスの空燃比がリーンのときに窒素酸化物を吸収し、排気ガスの空燃比がリッチのときに吸収した窒素酸化物を還元する排気浄化装置の劣化判定装置であって、前記排気浄化装置に供給される排気ガスの空燃比を検出する空燃比検出手段と、前記排気浄化装置に吸収された窒素酸化物の推定量を求める推定手段と、前記排気浄化装置の温度を検出する温度検出手段と、前記排気ガスがリッチのときの前記空燃比と前記吸収された窒素酸化物の推定量とに基づいて、前記排気浄化装置の発熱量を求める算出手段と、求められた前記発熱量と検出された前記温度とに基づいて前記排気浄化装置の劣化を判定する判定手段と、を備える。これによると、求められた排気浄化装置の発熱量と実際の排気浄化装置の温度とに基づいて排気ガスのリッチ時における排気浄化装置の窒素酸化物の還元能力を監視する。よって、求められた発熱量に比して温度上昇量が小さいときは窒素酸化物の吸収能力および還元能力が落ちているとして、排気浄化装置が劣化していると判定することができ、窒素酸化物センサを配することなく安価で応答性の高い排気浄化装置の劣化判定を行うことができる。
また、この発明のもう一つの形態(請求項2)による排気浄化装置の劣化判定装置において、前記判定手段は、前記発熱量から推定される排気浄化装置の温度変化量と、検出された前記温度の変化量との差が、所定のしきい値よりも大きいときに前記排気浄化装置を劣化していると判定する。これによると、発熱量による排気浄化装置の温度変化量と実際の排気浄化装置の温度変化量との差が大きいときに排気浄化装置が劣化していると判定することができ、安価で正確に排気浄化装置の劣化判定を行うことができる。
1.構成
図面を参照しつつ、本発明である排気浄化装置の劣化判定装置の実施の形態を説明する。図1は、この発明の実施形態に従う、車両に搭載されるディーゼルエンジンおよびその制御装置の全体的な構成図である。ここでは、ディーゼルエンジンを例として説明するが、ガソリンエンジンにおいても同様にして排気浄化装置の劣化判定装置を構成できる。
電子制御ユニット(以下、「ECU」という)100は、車両の各部から送られてくるデータを受け入れる入力インタフェース100b、車両の各部の制御を行うための演算を実行するCPU100a、読み取り専用メモリ(ROM)およびランダムアクセスメモリ(RAM)を有するメモリ100d、および車両の各部に制御信号を送る出力インタフェース100cを備えている。メモリ100dのROMには、車両の各部の制御を行うためのプログラムおよび各種のデータが格納されている。この発明に従う制御のためのプログラムは、該ROMに格納される。ROMは、EPROMのような書き換え可能なROMでもよい。RAMには、CPU100aによる演算のための作業領域が設けられる。車両の各部から送られてくるデータおよび車両の各部に送り出す制御信号は、RAMに一時的に格納される。
ECU100に向けて送られた信号は入力インタフェース100bに渡され、アナログ−デジタル変換される。CPU100aは、変換されたデジタル信号を、メモリ100dに格納されているプログラムに従って処理し、車両の各部へ送るための制御信号を作り出す。出力インタフェース100cは、これらの制御信号を、スロットル106、燃料噴射装置110、およびその他不図示の各部へと送る。
また、ECU100は、後述のプロセスを実行することによって、LNCに吸収される窒素酸化物量の推定、排気浄化装置の予測発熱量の算出、および排気浄化装置の劣化の判定を行う機能を有する。
ディーゼルエンジン101には、燃料噴射装置110が取り付けられておりECU100の制御により燃料の噴射タイミングおよび燃料噴射量が制御される。燃料の噴射タイミングおよび燃料噴射量は予めメモリ100dに格納されている。燃料噴射装置110は、不図示のコモンレール(蓄圧室)に接続されており、ECU100からの信号により、圧縮行程後上死点付近で筒内へ燃料の噴射(メイン噴射)を行う。また、燃料噴射装置110は、ECU100からの信号により燃料噴射量を制御して、周期的に燃料量をリッチ(リッチスパイク)にすることもできる。さらに、燃料噴射装置110は、ECU100からの信号によりポスト噴射を行うこともできる。ポスト噴射とは、メイン噴射が終了した後の膨張行程および排気行程において追加的に行う燃料噴射である。ポスト噴射を行うと、この燃料のエネルギーはエンジンの出力に変換されず、多くが熱エネルギーなどの排気エネルギーとなる。よって、この排気ガスの熱によってNOx触媒などの排気系部位が暖められることとなり、サルファによって被毒した触媒を再生することができる。また、排気行程において燃料噴射すると、未燃焼燃料が多く排気ガスとして放出される。排気系に酸化触媒がある場合、この未燃焼燃料は酸化触媒において酸化され熱へと変化する。よって、このときも排気ガスによってNOx触媒などの排気系部位を暖めることができる。
ディーゼルエンジン101には、クランク角センサ107が設けられている。クランク角センサ107は、クランクシャフトの回転に伴い、パルス信号であるCRK信号およびTDC信号をECU100に出力する。CRK信号は、所定のクランク角(たとえば、30度)で出力されるパルス信号である。ECU100は、該CRK信号に応じ、エンジン101の回転数NEを算出する。尚、ECU100のメモリには、エンジン出力とトルク値のマップが格納されており、算出されたエンジン回転数から適宜これらを求めることができるようになっている。
LNC(リーンNOx触媒)107は、窒素酸化物を低減させる排気浄化装置であってNOx吸蔵還元型触媒である。NOx吸蔵還元型触媒は、リーン時に排出されるNOxを吸蔵しておき、リッチ時において吸蔵したNOxを還元浄化する。LNCにおいて、リーン時に排出されるNOがPt(白金)表面上においてNOに酸化され、吸蔵成分に硝酸塩として吸蔵される。次に、リッチの領域において、HC、CO、Hなどのガスにより吸蔵されていたNOxが還元浄化される。尚、吸蔵したNOxを還元する際に、空燃比をリッチにする必要があるため、このときトルク段差が発生しないように、かつ、吸蔵NOx量に応じてリッチ化するタイミングが最適となるようECU100によって制御される。
また、空燃比検出手段としての排気ガスセンサ108が排気系に取り付けられている。排気ガスセンサ108は、ここでは例としてLAFセンサ(広域空燃比センサ)であり、エンジン101から排出される排気ガスに対して、リーンからリッチにわたる広範囲の空燃比を検出し、ECU100に検出した空燃比を送る。
LNC107には、温度検出手段である温度センサ109が取り付けられており取得されたLNC107の温度がECU100に送られる。尚、本実施形態では、LNC107に温度センサ109が取り付けられているが、LNC107の温度とLNCの下流の排気ガス温度がほぼ同じ温度であるとみなし、LNC107の下流の排気系に温度センサ109を取り付けることとしてLNCの温度を検知することとしてもよい。
エアフローメータ111がスロットル110の上流に取り付けられており、検出された吸入空気量がECU100へと送られる。
ディーゼルエンジン102には、粒子状物質(パティキュレート)を捕集するためのDPF(ディーゼルパティキュレートフィルタ)102が取り付けられている。DPF102は、セラミック、金属製不織布等の耐熱性を有する多孔質のフィルタ壁からなり、排気の流れ方向に排気流路を形成する多数の流路を有している。多孔質の孔径は、10ミクロン程度であり、排気中に含まれる粒子状物質は、排気が多孔質のフィルタ壁を通過する際に捕集される。具体的には、排気流路のそれぞれは、排気流れ方向の上流端または下流端のうち一方が閉塞されている。上流端が閉塞された流路と下流端が閉塞された流路とが交互に互いに隣接して配設されている。このため、各気筒の排気ポートから排出される排気は、それぞれのDPFの上流端が解放された(下流端が閉塞された)流路に流入し、流路相互を隔てる多孔質のフィルタ壁を通過して下流端が解放された流路に流入し下流端からDPF外に流出するようになっている。
尚、不図示としたものもあるが、このディーゼルエンジン101を運転するために必要な他のセンサ類(水温センサ105、スロットル開度センサ112、吸気管圧力センサ)や、各種装置(スロットルバルブ106、コモンレール(蓄圧室))がエンジンの各部に取り付けられている。
2.LNCの劣化検知プロセス
図2のフローチャートを参照しつつ、LNCの異常・劣化検知のプロセスを説明する。
メインプログラムから、LNCの異常・劣化検知のルーチンが呼び出されると、ECU100は、エンジン101が現在リッチスパイク中であるか否かを判定する(S201)。ここで、リッチスパイクとは、燃料の供給量を増加させて空燃比を一時的にリッチ状態にすることをいう。LNCを搭載した車両では通常、周期的にリッチスパイクを行い、LNCを再生化している。本実施形態では、このリッチスパイクが行われる時を利用してLNCの劣化の判定を行っている。リッチスパイクの時期は、トルク変動がドライバビリティに影響を与えないアイドリング時において主に行われる。この空燃比のリッチスパイクは、リッチスパイクフラグが1にセットされていることを条件として、他のルーチン(不図示)によって実行される。よって、ECU100は、メモリ100dのリッチスパイクフラグを参照し、リッチスパイクフラグが1(リッチスパイク中)であるか否かについて判定し、リッチスパイク中でないときはプロセスを終了する。一方、リッチスパイク中のときは、プロセスをS202へと進める。
本実施形態において、最終的にLNCが劣化していると判定されるまで、LNCの劣化判定手法について同様の手法を2回繰り返す。これは、一度LNCが劣化していると判定された場合であっても、単にLNCに硫黄化合物が付着しており、NOxの浄化性能が落ちているだけの場合があるからである。よって、本実施形態では、一度LNCの劣化を判定し(S203からS206)、劣化していると判定されたときは、暫定的に劣化しているとしておき、その後、LNCの再生処理を行う。そして、再度LNCの劣化の判定を行う(S208からS211)。
よって、本実施形態では、一度すでに暫定的にLNCが劣化していると判定されたか否かを判定するために、暫定劣化フラグを設けている。そして、既に一度LNCが劣化していると判定したときは、暫定劣化フラグに1がセットされる。
ECU100は、S202において、暫定劣化フラグが1であるか否かを判定する。ここでは、暫定劣化フラグに1はセットされていないため、ECU100は、リッチスパイク中の排気系における空燃比、およびLNCにおける窒素酸化物の吸着量に基づいてLNCの温度変化量の予測を行う(S203)。
予測されるLNCの温度変化量は、各種マップによる触媒モデルを用いて次のように算出される。まず、ECU100は、LNCに吸収されていると推定される窒素酸化物の推定量をメモリ100dから読み出す。吸収された窒素酸化物の推定量は、次のようにしてバックグラウンドにおいてECU100によって逐次推定されメモリ100dに格納されている。メモリ100dのROM部分には、燃料噴射量およびエンジン回転数から単位時間当たりの瞬間の窒素酸化物の排出量を与える窒素酸化物排出量マップが記憶されている。このマップは、予め燃料噴射量およびエンジン回転数に対する単位時間あたりの窒素酸化物の排出量を実験的に求めて作成される。次に、ECU100は、現在の燃料噴射量およびエンジン回転数を取得し、窒素酸化物排出量マップを参照して、このときの窒素酸化物の単位時間あたりの排出量を特定する。そして、ECU100は、特定した窒素酸化物の単位時間あたりの排出量に微小時間(窒素酸化物の推定量を算出する演算周期)を乗じた値を順次積算していき、LNCに吸収された窒素酸化物の推定量を算出する。
メモリ100dのROM部分には、窒素酸化物量および空燃比から予測発熱量を与える予測発熱量マップが記憶されている。このマップは、予め窒素酸化物量および空燃比に対する予測発熱量を実験的に求めて作成されている。ECU100は、LAFセンサ108から空燃比を取得する。そして、上述において取得した空燃比およびLNCに吸収された窒素酸化物の推定量に基づいて予測発熱量マップを参照して予測発熱量を求める。
上述のようにLNCが発する予測発熱量が求められると、この予測発熱量およびLNCが有する熱容量に基づいて、ECU100は所定の演算周期でLNCの温度変化量を演算し、順次メモリ100dに格納する。そして、S203において、ECU100は、メモリ100dから所定の期間dにおける温度変化量を読み出し、これらを加算して所定の期間dにおける温度変化量Δt’を求める。
LNCの予測された温度変化量が求められると、次にECU100は、以下のようにしてLNCの実温度の変化量を取得する(S204)。前述の通り、LNC107には温度センサ109が取り付けられている。また、バックグラウンドにおいてECU100が所定のサンプリングレートでLNC107の温度を取得して、取得した温度を順次メモリ100dに格納している。ECU100は、メモリ100dから所定時間前におけるLNC107の温度と現在のLNC107の温度とを読み出す。そして、現在の温度から所定時間前の温度を減算して所定の期間dにおけるLNCの実温度の変化量Δtを求める。
次にECU100は、予測したLNCの温度変化量Δt’と、LNCの実温度変化量Δtとの差を算出して、この差が所定のしきい値(許容温度差)を超えているか否かについて判定する(S205)。そして、温度変化量の差が許容温度差を超えているときは、暫定的にLNCが劣化していると判定して暫定劣化フラグを1に設定する(S206)。ここで、温度変化量の差が大きいときにLNCが劣化したと判定するのは、温度差が大きいときはリッチスパイクを実施しているにもかかわらず、LNCの還元反応の程度が低く、その結果LNCの温度上昇が小さくなっているためである。尚、許容温度差は、LNCが劣化していると判定するのに適した温度差として予め実験的に求められ、メモリ100dに格納されている。
一方、許容温度差を超過していないとき、ECU100は、LNCが劣化していないとしてプロセスを終了する。
尚、LNCの実温度変化は、触媒モデルにおける温度変化よりも応答が遅く温度変化が遅れる。よって、S205において同時期における温度変化量の差と許容温度差とを比較するのではなく、異なる時期(触媒モデルの温度変化は、LNCの実温度変化よりも過去のものを使用するなど)における温度変化量の差と許容温度差とを比較することとしてもよい。
暫定劣化フラグに1が設定されると、LNCの再生処理が必要であるため他のルーチン(不図示)によってサルファを除去すべく再生処理が行われる。具体的には、ECU100が燃料噴射装置を制御してポスト噴射を実行して排気ガスの温度を上昇させ、高温の排気ガスによってLNCに付着した硫黄化合物を燃焼させるようにする。ここで、LNCの再生処理を行うこととしているのは、LNCに付着したサルフェートの影響により、LNCの還元能力が一時的に低下しているだけの場合があるからである。
そして、所定の期間、再生処理が行われ再生処理が終了すると他のルーチン(不図示)によってサルファ再生済フラグに1がセットされる。一方、再生処理が終了していないときは、サルファ再生済フラグに0がセットされる。
つぎに、メインプログラムより、再びLNCの異常・劣化検知ルーチンが呼び出されると、ECU100は、エンジン101がリッチスパイク中であるか否かを判定する(S201)。リッチスパイク中であるか否かの判定は、前述と同様であるので説明を省略する。
次に、ECU100は、暫定劣化フラグが1であるか否かについて判定する(S202)。暫定劣化フラグは、前回の本プロセスの実行において1がセットされているので、プロセスをS207へと進める。次に、ECU100は、サルファ再生済フラグを参照してサルファの再生が完了しているか否かについて判定する。ここで、サルファ再生済フラグが1でないとき、ECU100は、本プロセスを終了する。
一方、サルファ再生済フラグが1のとき、ECU100はLNCの温度変化量の予測を行う(S208)。次に、ECU100は、実際のLNCの温度変化量を取得する(S209)。そして、温度変化量の差が所定値(許容温度差)を超過したか否かについて判定する(S210)。S208からS210までのルーチンは、S203からS205までのルーチンを同様であるので説明を省略する。
温度変化量の差が許容温度差を超えているとき、ECU100は、LNCが劣化しているとして、触媒劣化フラグに1をセットする(S211)。また、触媒劣化フラグに1がセットされたとき、LNCが劣化したことを知らせるように車両における所定のランプを点灯させることとしてもよい。
一方、温度変化量の差が許容温度差を超過していないとき、ECU100は、プロセスをS212へと進める。そして、本プロセスによって1にセットされた暫定劣化フラグを0にリセットする(S212)。そして、本プロセスを終了する。
本実施形態においてS206で暫定的にLNCを劣化していると判定しているが、別の実施形態として、S206において最終的にLNCが劣化しているものと判定することとしてもよい。この場合、S202およびS207からS212までのフローは削除され、一度の判定によってLNCの劣化状態を判定することとなる。
これによると、求められたLNCの発熱量と実際のLNCの温度とに基づいて排気ガスのリッチ時におけるLNCの窒素酸化物の還元能力を監視する。よって、求められた発熱量に比して温度上昇量が小さいときは窒素酸化物の吸収能力および還元能力が落ちているとして、LNCが劣化していると判定することができ、窒素酸化物センサを配することなく安価で応答性の高いLNCの劣化判定を行うことができる。また、リッチスパイクが行われたときを利用してLNCの劣化を判定するので、従来よりもエミッションおよび燃費を悪化させることなく劣化判定を実行することができる。
本発明の一実施形態に従う、ディーゼルエンジンおよびその制御装置の概略図。 この発明の一実施形態に従う、LNCの劣化検知のフローチャート。

Claims (2)

  1. 排気ガスの空燃比がリーンのときに窒素酸化物を吸収し、排気ガスの空燃比がリッチのときに吸収した窒素酸化物を還元する排気浄化装置の劣化判定装置であって、
    前記排気浄化装置に供給される排気ガスの空燃比を検出する空燃比検出手段と、
    前記排気浄化装置に吸収された窒素酸化物の推定量を求める推定手段と、
    前記排気浄化装置の温度を検出する温度検出手段と、
    リッチスパイク中に、検出された前記排気ガスの空燃比と前記吸収された窒素酸化物の推定量とに基づいて、前記排気浄化装置の予測発熱量を求める算出手段と、
    求められた前記予測発熱量とリッチスパイク中に検出された前記温度とに基づいて前記排気浄化装置の劣化を判定する判定手段と、
    を備える排気浄化装置の劣化判定装置。
  2. 前記判定手段は、前記予測発熱量から推定される排気浄化装置の温度変化量と、検出された前記温度の変化量との差が、所定のしきい値よりも大きいときに前記排気浄化装置を劣化していると判定する請求項1記載の排気浄化装置の劣化判定装置。
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