JP4416625B2 - 組織切断器具、組織切断補助器具および収納容器 - Google Patents

組織切断器具、組織切断補助器具および収納容器 Download PDF

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Description

本発明は、組織切断器具、組織切断補助器具および収納容器に関し、特に、生体組織を切断するための組織切断器具、組織切断器具を用いた生体組織の切断を補助するための組織切断補助器具および組織切断器具のヘッド部を収納するための収納容器に関する。
従来、乳がんの手術において、腋窩リンパ節(生体組織)の郭清が一般的に行われている。このような腋窩リンパ節の郭清を行うことによって、乳がんの転移しているリンパ節が次第に硬く、かつ、大きくなることに起因して重要な神経や血管に障害が生じるという不都合が発生するのを抑制することが可能となる。さらに、腋窩リンパ節の郭清を行うことによって、リンパ節への乳がんの転移の有無を調べることができるので、乳がんの全身への転位を推測することができるとともに、術後の治療法(抗がん剤の種類および放射線治療の必要性など)を決定することができる。
また、リンパ節の郭清の方法としては、従来、センチネルリンパ節(Sentinel Lymph Node)生検という方法が知られている。ここで、センチネルリンパ節生検とは、乳がんの手術中にセンチネルリンパ節を見つけ、かつ、除去するとともに、センチネルリンパ節の病理標本を作製して迅速病理検査を行うことである。なお、センチネルリンパ節とは、がんの原発巣からリンパ管に入ったがん細胞が最初に到達するリンパ節である。また、がんがリンパ節に転移している場合には、必ずセンチネルリンパ節に転移があると考えられている。このため、上記したセンチネルリンパ節生検を行うことによって、他のリンパ節への乳がんの転移の有無を判定することができる。すなわち、センチネルリンパ節に乳がんが転移していない場合には、残りのリンパ節の郭清が不要となるとともに、センチネルリンパ節に乳がんが転移している場合には、状況に応じて病変部周辺の複数個のリンパ節の郭清が必要となる。このようにセンチネルリンパ節生検を行うことによって、無用なリンパ節の郭清を抑制することができるので、患者の負担を少なくすることができる。
上記した従来の術中のリンパ節迅速病理検査の方法としては、まず、摘出された楕円球形状のリンパ節を、最大分割面が得られるようにリンパ節の長手方向に沿って分割する。この後、分割されたリンパ節の切片を凍結させた後、分割面をミクロトームにより数ミクロンの厚さに薄切する。そして、薄切されたリンパ節をH−E(Hematozylin Eosin)染色した後、その染色されたリンパ節を顕微鏡により検査することによって、リンパ節の迅速病理検査が行われる。ここで、摘出されたリンパ節を2分割することにより迅速病理検査を行う場合、リンパ節の分割面にがん細胞が現れていなければ、リンパ節内に微量のがん細胞が存在していたとしても、陰性と判断されることがある。このため、従来では、迅速病理検査のリンパ節の分割工程において、最大分割面が得られるようにリンパ節の長手方向に沿ってリンパ節を3つ以上の複数に分割することによって、リンパ節内に微量のがん細胞が存在する場合に陰性と判断される確率が高くなるのを抑制していた。
また、従来では、迅速病理検査のリンパ節の分割工程において、最大分割面が得られるようにリンパ節の長手方向に沿ってリンパ節を3つ以上の複数に分割する場合、ミクロトーム用の替え刃、かみそり刃または替え刃式トリミングナイフ・ハンドル(フェザー安全剃刀株式会社製)などの1枚の刃体のみを有する切断器具を用いていた。また、1枚の刃体のみを有する切断器具としては、病理用トリミングフォルダーなどもある(たとえば、特許文献1参照)。
特開2004−257855号公報
しかしながら、迅速病理検査のリンパ節の分割工程において、上記した従来の1枚の刃体のみを有する切断器具を用いる場合、最大分割面が得られるようにリンパ節の長手方向に沿ってリンパ節を3つ以上の複数に分割するためには、切断器具による切断動作を2回以上繰り返す必要がある。この場合、リンパ節は、柔らかく、かつ、短手方向の長さが数ミリから十数ミリと小さいので、1回目のリンパ節の切断時に、リンパ節の形状が崩れるという不都合が生じる。その結果、2回目以降のリンパ節(生体組織)の切断が困難になるので、リンパ節(生体組織)を3つ以上の複数の切片に分割する際の切断作業の効率が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、生体組織を3つ以上の複数の切片に分割する際の切断作業の効率を向上させることが可能な組織切断器具を提供することである。
この発明のもう1つの目的は、生体組織を複数の切片に分割する際の切断作業の効率を向上させることが可能な組織切断補助器具を提供することである。
この発明のさらにもう1つの目的は、外部からの不純物が刃体に付着するのを抑制しながらヘッド部を収納することが可能な収納容器を提供することである。
課題を解決するための手段および発明の効果
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面による組織切断器具は、生体組織を所定の厚みに切断するための組織切断器具であって、ホルダ部と、ホルダ部に着脱可能に配置されヘッド部とを備えている。そして、ヘッド部は、所定の間隔を隔てて、ホルダ部の長手方向と実質的に平行に延びるように配置された複数の刃体と、複数の刃体を保持するための刃体保持部とを含み、ホルダ部は、使用者に把持されるハンドル部と、複数の刃体および刃体保持部を含むヘッド部を下面に着脱可能に保持するヘッド保持部とを含む。
この第1の局面による組織切断器具では、上記のように、ホルダ部の先端部側に配置されるヘッド部を、ホルダ部の長手方向と実質的に平行に延びるように配置された複数の刃体と、複数の刃体を保持するための刃体保持部とを含むように構成することによって、1回の切断動作で生体組織を3つ以上の複数の切片に分割することができるので、生体組織を3つ以上の複数の切片に分割する際の切断作業の効率を向上させることができる。また、複数の刃体を所定の間隔を隔てて配置することによって、生体組織を刃体間の所定の間隔と同じ間隔で複数の切片に分割することができるので、複数に分割された生体組織の切片の厚みを均一にすることができる。また、容易に、ホルダ部に取り付けられた使用済みのヘッド部(刃体)を新しいヘッド部(刃体)に交換することができる。
上記第1の局面による組織切断器具において、好ましくは、ヘッド保持部、第1係合部を有しており、ヘッド部を構成する刃体保持部は、刃体が保持される側とは反対側に、第1係合部に着脱可能に係合する第2係合部を有する。このように構成すれば、ホルダ部の第1係合部とヘッド部の第2係合部とを係合させることによって、容易に、ホルダ部にヘッド部を取り付けることができる。また、ホルダ部の第1係合部とヘッド部の第2係合部との係合を解除することによって、容易に、ホルダ部からヘッド部を取り外すことができる。
上記第1の局面による組織切断器具において、好ましくは、刃体保持部は、複数の刃体の間隔を所定の間隔に保持するためのスペーサを含む。このように構成すれば、容易に、スペーサにより複数の刃体の間隔を所定の間隔に保持することができる。
この場合、好ましくは、スペーサは、刃体保持部に、刃体に対して移動可能に配置されている。このように構成すれば、切断作業後に複数の刃体間に生体組織の切片が挟まれている場合に、刃体保持部に刃体に対して移動可能に取り付けられたスペーサを移動させることにより、刃体間に挟まれた生体組織の切片がスペーサにより押し出されるので、刃体間に挟まれた生体組織の切片を容易に取り出すことができる。
上記第1の局面による組織切断器具において、好ましくは、刃体は、生体組織を切断するときに生体組織と接触する部分に抜き穴を有しておらず、刃体の長手方向の端部に固定用の切り欠きを有している。このように構成すれば、生体組織を切断する際に、刃体の抜き穴と生体組織とが接触することに起因して、生体組織の構造が崩れるという不都合が発生するのを抑制することができる。
この発明の第2の局面による組織切断補助器具は、生体組織を切断するための組織切断器具を用いた生体組織の切断を補助するための組織切断補助器具であって、基台と、基台上に配置され、組織切断器具による生体組織の切断動作をガイドするための一対のガイド部と、基台上の一対のガイド部間の所定の位置に載置され、生体組織を載置するための載置部材とを備え、組織切断器具が、ホルダ部と、ホルダ部に着脱可能に配置されたヘッド部とを備え、ヘッド部が、所定の間隔を隔ててホルダ部の長手方向と実質的に平行になるように配置された複数の刃体と、複数の刃体を保持するための刃体保持部とを含み、ホルダ部が、使用者に把持されるハンドル部と、複数の刃体および刃体保持部を含むヘッド部を下面に着脱可能に保持するヘッド保持部とを含み、一対のガイド部が、組織切断器具による生体組織の切断操作の際にヘッド保持部の移動をガイドするように構成されている
この第2の局面による組織切断補助器具では、上記のように、基台上に、組織切断器具による生体組織の切断動作をガイドするための一対のガイド部を配置するとともに、基台上の一対のガイド部間の所定の位置に、生体組織を載置するための載置部材を載置することによって、載置部材に載置された生体組織を切断する際に、組織切断器具の切断方向と垂直な方向の動きを一対のガイド部により規制することができるので、切断方向がずれるのを抑制することができる。その結果、組織切断器具による生体組織の切断を容易に行うことができるので、生体組織を複数の切片に分割する際の切断作業の効率を向上させることができる。
上記第2の局面による組織切断補助器具において、好ましくは、載置部材は、基台上の一対のガイド部間の所定の位置に交換可能に載置される。このように構成すれば、容易に、基台上の一対のガイド部間の所定の位置に載置された使用済みの載置部材を新しい載置部材に交換することができるので、載置部材のみを交換するだけで継続的に使用することができる。
上記第2の局面による組織切断補助器具において、好ましくは、載置部材を基台に対して位置決めするとともに、組織切断器具による生体組織の切断動作時に載置部材の移動を規制するための第1規制部材および第2規制部材をさらに備え、第1規制部材は、載置部材に対して生体組織の切断方向の上流側に配置されているとともに、第2規制部材は、載置部材に対して生体組織の切断方向の下流側に配置されている。このように構成すれば、載置部材に載置された生体組織を切断する際に、第1規制部材により載置部材が切断方向の上流側に移動するのを抑制することができるとともに、第2規制部材により載置部材が切断方向の下流側に移動するのを抑制することができる。その結果、組織切断器具による生体組織の切断をより容易に行うことができるので、生体組織を複数の切片に分割する際の切断作業の効率をより向上させることができる。
上記第2の局面による組織切断補助器具において、好ましくは、載置部材は、生体組織を載置するための凹部を有する発泡性部材と、発泡性部材よりも硬い材料からなり、発泡性部材を支持するための支持部材とを含む。このように構成すれば、載置部材に生体組織を載置する際に、容易に、載置部材を構成する発泡性部材の凹部により、生体組織を載置部材に固定することができる。また、たとえば、発泡性部材の凹部に載置された生体組織を発泡性部材と共に切断する場合に、発泡性部材が支持部材により支持されているので、発泡性部材の形状が変形するのを抑制することができる。
この場合、好ましくは、載置部材を構成する発泡性部材は、組織切断器具により切断することが可能な材料からなる。このように構成すれば、発泡性部材の凹部に載置された生体組織を発泡性部材と共に切断することができるので、載置部材に載置された生体組織の切断を容易に行うことができる。
この発明の第3の局面による収納容器は、ホルダ部と、ホルダ部の先端部側に着脱可能に配置されるヘッド部とを備え、ヘッド部、所定の間隔を隔ててホルダ部の長手方向と実質的に平行になるように配置された複数の刃体と、複数の刃体をホルダ部に保持するための刃体保持部とを含み、ホルダ部が、使用者に把持されるハンドル部と、複数の刃体および刃体保持部を含むヘッド部を下面に着脱可能に保持するヘッド保持部とを含む、生体組織を切断するための組織切断器具のヘッド部を収納するための収納容器であって、ヘッド部の刃体と底部の内面とが接触しないように、ヘッド部の刃体を底部側に向けて収納するためのヘッド部収納部と、底部と対向する上部に形成された開口部と、開口部から連続するように1つの側面に形成され、上方からハンドル部を挿入可能なスリット部とを含み、ハンドル部をスリット部に挿入しながら、ヘッド保持部の下面をヘッド部収納部に収納されたヘッド部に向けて移動することにより、ヘッド部収納部に収納されたヘッド部がヘッド保持部に保持される
この第3の局面による収納容器では、上記のように、ヘッド部の刃体と底部の内面とが接触しないように、ヘッド部の刃体を底部側に向けて収納するためのヘッド部収納部を設けることによって、刃体にゴミなどが付着するのを抑制しながらヘッド部を収納することができる。また、開口部とスリット部とを介して収納容器の内部に上方からホルダ部を挿入することができるので、作業者がヘッド部を手で触れることなく、収納容器に収納されたヘッド部をホルダ部に取り付けることができる。
上記第3の局面による収納容器において、好ましくは、ヘッド部収納部よりも上方に配置され、生体組織を載置するための載置部材を収納するための載置部材収納部をさらに含む。このように構成すれば、容易に、載置部材収納部により、載置部材を収納容器に収納することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1および図2は、本発明の一実施形態による組織切断器具の構造を示した斜視図である。図3は、図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具の先端部周辺の拡大図であり、図4は、図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のホルダ部からヘッド部を取り外した状態を示した斜視図である。図5〜図8は、図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のホルダ部の構造を説明するための詳細図であり、図9〜図17は、図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のヘッド部の構造を説明するための詳細図である。まず、図1〜図4を参照して、本実施形態による生体組織を切断するための組織切断器具の全体構成について説明する。
本実施形態の組織切断器具は、図1〜図4に示すように、ハンドル100aを含むホルダ部100と、ホルダ部100のハンドル100aとは反対側(先端部側)に取り付けられたヘッド部200とを備えている。
ここで、本実施形態では、図1および図2に示すように、ヘッド部200は、約2mmの間隔を隔てて、ホルダ部100の長手方向(A方向)と平行に延びるように配置された3つの刃体21と、3つの刃体21を保持するための刃体保持部22とを含む。また、図3および図4に示すように、ホルダ部100およびヘッド部200には、それぞれ、ホルダ部100に対してヘッド部200を着脱することが可能なように、着脱機構部101および201が設けられている。
次に、図5〜図8を参照して、本実施形態のホルダ部100の具体的な構造について説明する。本実施形態のホルダ部100の先端部側には、図5〜図7に示すように、底面側を底部とする凹部100bと、凹部100bに接するように配置された穴部100cとが形成されている。この凹部100bと穴部100cとは、2つの連結穴100dよって連結されている。また、図5および図7に示すように、ホルダ部100の先端部側には、凹部100bと連結する2つの排水穴100eが形成されている。
また、図5および図6に示すように、ホルダ部100の先端部側の上部には、凹部100bと穴部100cとを覆うように、上部カバー1が取り付けられている。この上部カバー1の凹部100bに対応する所定領域には、開口部1aが形成されている。また、凹部100bの内部には、軸2が取り付けられている。軸2には、移動部材3が軸2に沿ってホルダ部100の長手方向(A方向)に移動可能に取り付けられている。この移動部材3は、図6および図8に示すように、開口部1aを介して上部カバー1の上面から突出するように配置されたレバー3aと、レバー3aを挟むように配置された一対のカプラ支持部3bと、一対のカプラ支持部3bの先端部に設けられた一対のカプラ3cとを有する。一対のカプラ3cは、所定の角度傾斜したテーパ形状を有する。なお、カプラ3cは、本発明の「第1係合部」の一例である。このカプラ3cは、連結穴100dを介して穴部100cの内側に突出するように配置されている。また、図5および図6に示すように、軸2には、移動部材3を穴部100c側に付勢するための圧縮ばね4が取り付けられている。上記した着脱機構部101は、凹部100bと、穴部100cと、上部カバー1と、軸2と、移動部材3と、圧縮ばね4とにより構成されている。
次に、図3、図6および図9〜図17を参照して、本実施形態のヘッド部200の具体的な構造について説明する。本実施形態のヘッド部200の刃体保持部22は、図11に示すように、コの字形状に形成されているとともに、開放端が下方に向くように配置されている。また、刃体保持部22の開放端とは反対側の上部には、2つの係合穴22bを有する取付部22aが設けられている。なお、係合穴22bは、本発明の「第2係合部」の一例である。取付部22aの上端部は、図10に示すように、カプラ3c(図6参照)の先端部の傾斜角度と同じ角度傾斜したテーパ形状を有する。上記した着脱機構部201は、2つの係合穴22bを有する取付部22aにより構成されている。そして、図3に示すように、取付部22aが穴部100cに嵌合し、かつ、係合穴22bと移動部材3のカプラ3cとが係合するとともに、移動部材3が圧縮ばね4により穴部100c側に付勢されることにより、ホルダ部100にヘッド部200が取り付けられている。また、レバー3a(移動部材3)を圧縮ばね4の付勢力に抗して穴部100cとは反対側に移動させることにより、カプラ3cと係合穴22bとの係合が解除されるので、ホルダ部100からヘッド部200が取り外される。
また、図9および図10に示すように、コの字形状に形成された刃体保持部22の一方および他方の端部の内部には、それぞれ、ネジ23により円筒スペーサ24aおよび24bが取り付けられている。この円筒スペーサ24aおよび24bは、約4mmの外径Dを有する。
また、本実施形態では、図12に示すように、刃体21の長手方向の両端部には、それぞれ、固定用の切り欠き21aおよび21bが設けられている。そして、図13に示すように、刃体21の切り欠き21aおよび21bがそれぞれ円筒スペーサ24aおよび24bに係合することにより、刃体21が刃体保持部22に固定されている。なお、本実施形態の刃体21は、切り欠き21aおよび21bにより刃体保持部22に固定されているので、本実施形態の刃体21では、生体組織を切断するときに生体組織と接触する部分に固定のための抜き穴を設ける必要がない。また、3つの刃体21は、共に約0.1mmの厚みを有する。また、3つの刃体21の刃先から刃体保持部22の下面までの距離L2は、共に約11mmである。
また、本実施形態では、図9〜図11に示すように、ヘッド部200は、3つの刃体21の隣接する刃体21間の間隔を約2mmに保持するための2つのスペーサ25および26を含む。この2つのスペーサ25および26は、刃体保持部22の長手方向の長さよりも大きい長手方向の長さを有するとともに、互いに異なる長手方向の長さを有する。本実施形態では、スペーサ25の長手方向の長さが、スペーサ26の長手方向の長さよりも大きい。また、スペーサ25および26は、約2mmの厚みを有する。また、スペーサ25は、図14に示すように、取付穴25aと、切り欠き25bと、つまみ部25cとを有する。取付穴25aは、スペーサ25の長手方向の一方の端部に配置されているとともに、円筒スペーサ24a(図15参照)を嵌め込むことが可能な内径を有する。また、切り欠き25bは、スペーサ25の長手方向の一方の端部と他方の端部との間に配置されている。この切り欠き25bの開放端側には、開放端に向かって開放幅が大きくなるようなテーパ形状部が形成されているとともに、切り欠き25bの開放端とは反対側には、円形状部が形成されている。この切り欠き25bの円形状部は、円筒スペーサ24b(図15参照)を嵌め込むことが可能な内径を有する。また、切り欠き25bのテーパ形状部と円形状部とが連結する部分は、円筒スペーサ24bの外径D(約4mm)よりも小さい約3.4mmの幅Wを有する。また、つまみ部25cは、スペーサ25の長手方向の他方の端部に配置されているとともに、ピンセットなどでスペーサ25を把持するために設けられている。また、スペーサ26は、図10に示すように、スペーサ25の取付穴25a、切り欠き25bおよびつまみ部25cと同様の取付穴26a、切り欠き26bおよびつまみ部26cを有する。また、図9および図11に示すように、スペーサ25および26は、それぞれ、3つの刃体21の隣接する刃体21間に配置されている。これにより、3つの刃体21のそれぞれの間隔が約2mmとなる。
そして、図15に示すように、スペーサ25の取付穴25aに円筒スペーサ24aが嵌め込まれるとともに、切り欠き25bに円筒スペーサ24bが係合されることにより、スペーサ25が刃体保持部22に固定されている。なお、図10に示すように、スペーサ26も、スペーサ25と同様、取付穴26aに円筒スペーサ24aが嵌め込まれるとともに、切り欠き26bに円筒スペーサ24bが係合されることにより刃体保持部22に固定されている。また、図9および図10に示すように、スペーサ25および26のつまみ部25cおよび26cが設けられた端部は、刃体保持部22の円筒スペーサ24b側の端部から突出するように配置されている。そして、図16に示すように、つまみ部25cを図示しないピンセットなどで把持して下方向に力を加えることにより、スペーサ25の切り欠き25bと円筒スペーサ24bとの係合を解除することによって、スペーサ25が円筒スペーサ24aを支点としてB方向に回動可能となる。さらに、図17に示すように、つまみ部26cを図示しないピンセットなどで把持して下方向に力を加えることにより、スペーサ26の切り欠き26bと円筒スペーサ24bとの係合を解除することによって、スペーサ26が円筒スペーサ24aを支点としてB方向に回動可能となる。
本実施形態の組織切断器具では、上記のように、ホルダ部100の先端部側に取り付けられるヘッド部200を、ホルダ部100の長手方向(A方向)と平行に延びるように配置された3つの刃体21と、3つの刃体21を保持するための刃体保持部22とを含むように構成することによって、1回の切断動作で生体組織を4つの切片に分割することができるので、生体組織を4つの切片に分割する際の切断作業の効率を向上させることができる。また、3つの刃体を約2mmの間隔を隔てて配置することによって、生体組織を刃体21間の間隔(約2mm)と同じ厚みを有する切片に分割することができるので、4つに分割された生体組織のうち2つの切片の厚みを均一(約2mm)にすることができる。
また、本実施形態の組織切断器具では、ホルダ部100およびヘッド部200に、それぞれ、ホルダ部100に対してヘッド部200を着脱することが可能なように、着脱機構部101および201を設けることによって、容易に、ホルダ部100に取り付けられた使用済みのヘッド部200(刃体21)を新しいヘッド部200(刃体21)に交換することができる。
また、本実施形態の組織切断器具では、ホルダ部100の先端部側に、カプラ3cを有する移動部材3をホルダ部100の長手方向(A方向)に移動可能に取り付けるとともに、ヘッド部200を構成する刃体保持部22の刃体21が保持される側とは反対側の上部に、カプラ3cと係合する係合穴22bを有する取付部22aを設けることによって、ホルダ部100のカプラ3cとヘッド部200の係合穴22bとを係合させることにより、容易に、ホルダ部100にヘッド部200を取り付けることができる。また、ホルダ部100のカプラ3cとヘッド部200の係合穴22bとの係合を解除することによって、容易に、ホルダ部100からヘッド部200を取り外すことができる。
また、本実施形態の組織切断器具では、刃体保持部22を、3つの刃体21の間隔を約2mmに保持するためのスペーサ25および26を含むように構成することによって、容易に、スペーサ25および26により3つの刃体21の隣接する刃体21間の間隔を、それぞれ、約2mmに保持することができる。
また、本実施形態の組織切断器具では、スペーサ25および26を、刃体保持部22の長手方向の長さよりも大きい長手方向の長さを有するように構成し、かつ、スペーサ25および26の長手方向の一方の端部に位置する取付穴25aおよび26aを、刃体保持部22の一方の端部に位置する円筒スペーサ24aに回動可能に取り付けるとともに、スペーサ25および26の長手方向の他方の端部に位置するつまみ部25cおよび26cを、刃体保持部22の長手方向の他方の端部から突出するように配置することによって、切断作業後に3つの刃体21間に生体組織の切片が挟まれている場合に、刃体保持部22に回動可能に取り付けられたスペーサ25および26の長手方向の一方の端部を支点としてスペーサ25および26を回動させることにより、刃体21間に挟まれた生体組織の切片がスペーサ25および26により押し出されるので、刃体21間に挟まれた生体組織の切片を容易に取り出すことができる。また、刃体保持部22の長手方向の他方の端部からスペーサ25および26のつまみ部25cおよび26cが突出しているので、容易に、スペーサ25および26のつまみ部25cおよび26cの端部をピンセットで把持して力を加えることにより、スペーサ25および26を回動させることができる。また、スペーサ25の長手方向の長さをスペーサ26の長手方向の長さよりも大きくすることによって、スペーサ25(26)を回動させる前の状態において、スペーサ25のつまみ部25cとスペーサ26のつまみ部26cとの位置をずらすことができるので、スペーサ25のつまみ部25cとスペーサ26のつまみ部26cとをピンセットで同時に把持しにくくすることができる。これにより、スペーサ25とスペーサ26とを同時に回動させにくくすることができるので、刃体21間に挟まれた生体組織の切片がスペーサ25および26により同時に押し出されることに起因して、分割された生体組織の切片が互いに接触して結合するのを抑制することができる。
また、本実施形態の組織切断器具では、長手方向の両端部に、それぞれ、固定用の切り欠き21aおよび21bが設けられた刃体21を用いることによって、生体組織を切断するときに生体組織と接触する部分に固定用の抜き穴を設ける必要がないので、刃体21の抜き穴と生体組織とが接触することに起因して、生体組織を切断する際に生体組織の構造が崩れるという不都合が発生するのを抑制することができる。また、刃体21の刃先から刃体保持部22の下面までの距離L2を、約11mmに設定することによって、刃体保持部22の下面までの距離が小さすぎることに起因して、生体組織を切断する際に生体組織が刃体保持部22に接触して押し潰されるという不都合が発生するのを抑制することができる。また、刃体21の厚みを、約0.1mmに設定することによって、刃体21の厚みが大きすぎることに起因して、生体組織を切断する際に生体組織の構造が崩れるという不都合が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態の組織切断器具では、ホルダ部100の先端部側に、凹部100bと連結する2つの排水穴100eを形成することによって、生体組織の切断後に洗浄水によりホルダ部100を洗浄する際に、凹部100bに洗浄水が溜まるのを抑制することができるので、洗浄後のホルダ部100の乾燥を容易に行うことができる。
図18は、本発明の一実施形態による組織切断補助器具を示した斜視図であり、図19および図20は、図18に示した一実施形態による組織切断補助器具の台座を示した斜視図である。図21および図22は、それぞれ、図19および図20に示した一実施形態による組織切断補助器具の台座の側面および正面図である。図23は、図18に示した一実施形態による組織切断補助器具の載置部材を示した平面図であり、図24は、図23の1300−1300線に沿った断面図である。次に、図18〜図24を参照して、本実施形態による生体組織を切断するための組織切断器具を用いた生体組織の切断を補助するための組織切断補助器具について説明する。なお、図18〜図21中の矢印C方向は、組織切断器具を用いて生体組織を切断する際の切断方向を示している。
本実施形態の組織切断補助器具は、図18に示すように、台座300と載置部材400とを備えている。台座300の具体的な構造としては、図18〜図20に示すように、基台31上に、所定の間隔を隔てて配置された一対のガイド部32が取り付けられている。この一対のガイド部32は、上記した組織切断器具による生体組織の切断動作の際に、組織切断器具をガイドする機能を有する。また、一対のガイド部32のガイド面32a間の間隔L3(図22参照)は、上記した組織切断器具のホルダ部100の先端部の短手方向の長さL1(図7参照)よりも約0.1mm〜約0.3mmだけ大きくなるように設定されている。なお、本実施形態では、一対のガイド部32のガイド面32a間の間隔L3は、約20mmに設定されている。そして、基台31上の一対のガイド部32間の所定の位置に、上記した載置部材400が交換可能に載置される。
また、本実施形態では、図21に示すように、ガイド部32の切断方向(矢印C方向)の上流側の部分は、ガイド部32の切断方向(矢印C方向)の下流側の部分の高さH1よりも大きい高さH2を有する。そして、図18および図22に示すように、ガイド部32のガイド面32aの上流側の部分の上部および後部の一部には、テーパ形状部32bが形成されている。また、ガイド部32は、ガイド部32を介して、一対のガイド部32間の所定の位置に載置される載置部材400を視認することが可能な透明な塩化ビニル樹脂により形成されている。また、図21に示すように、ガイド部32の切断方向(矢印C方向)の上流側の部分には、切断方向(矢印C方向)の下流側から上流側に向かって切り込まれた切り欠き部32cが形成されている。また、ガイド部32は、基台31の裏面側からネジ33により基台31に取り付けられている。
また、本実施形態では、図18〜図20に示すように、基台31上の一対のガイド部32間に、2つの位置決め部材34および35が取り付けられている。なお、位置決め部材34および35は、それぞれ、本発明の「第1規制部材」および「第2規制部材」の一例である。位置決め部材34は、切断方向(矢印C方向)の上流側に配置されているとともに、位置決め部材35は、切断方向(矢印C方向)の下流側に配置されている。この位置決め部材34および35は、載置部材400を基台31に対して位置決めするとともに、載置部材400の切断方向(矢印C方向)への移動を規制する機能を有する。なお、本実施形態では、位置決め部材34と位置決め部材35との間隔は、約70mmに設定されている。また、切断方向(矢印C方向)の上流側に配置された位置決め部材34は、板状に形成されているとともに、約6mmの厚みt1(図21および図22参照)を有する。また、図21および図22に示すように、位置決め部材34および35は、基台31の裏面側からネジ33により基台31に取り付けられている。また、図18〜図20に示すように、基台31の上面の所定領域には、切断する生体組織の大きさを測定するためのスケール36が取り付けられている。
また、本実施形態では、図24に示すように、載置部材400は、上記した組織切断器具により生体組織とともに切断することが可能なウレタンスポンジ部材41と、ウレタンスポンジ部材41を支持するための硬質ウレタン樹脂からなる支持部材42とを含む。なお、ウレタンスポンジ部材41は、本発明の「発泡性部材」の一例である。ウレタンスポンジ部材41には、図23に示すように、平面的に見て、大きさが互いに異なる2つの楕円形状の凹部41aおよび41bが形成されている。この凹部41aおよび41bのいずれか一方に、切断する生体組織が載置される。また、大きい凹部41aの長軸径および短軸径は、それぞれ、約20mmおよび約12mmであり、小さい凹部41bの長軸径および短軸径は、それぞれ、約12mmおよび約7mmである。また、ウレタンスポンジ部材41の上面には、凹部41aおよび41bのそれぞれの長軸および短軸の中心を視認することが可能なように、中心軸線41cが印刷されている。また、図24に示すように、ウレタンスポンジ部材41と支持部材42とは、両面テープにより接着されている。
また、本実施形態では、図21および図24に示すように、載置部材400を構成する支持部材42は、切断方向(矢印C方向)の上流側に配置された位置決め部材34(図21参照)の厚みt1(約6mm)よりも小さい厚みt2(約5mm)を有する。このため、載置部材400を基台31上に載置した場合、位置決め部材34の上面は、支持部材42の上面よりも上方に配置される。
本実施形態の組織切断補助器具では、上記のように、基台31上に、組織切断器具による生体組織の切断動作をガイドするための一対のガイド部32を配置するとともに、基台31上の一対のガイド部32間の所定の位置に、生体組織を載置するための載置部材400を載置することによって、載置部材400に載置された生体組織を切断する際に、組織切断器具の切断方向(矢印C方向)と垂直な方向の動きを一対のガイド部32により規制することができるので、切断方向がずれるのを抑制することができる。その結果、組織切断器具による生体組織の切断を容易に行うことができるので、生体組織を複数の切片に分割する際の切断作業の効率を向上させることができる。
また、本実施形態の組織切断補助器具では、上記のように、載置部材400を、基台31上の一対のガイド部32間の所定の位置に交換可能に載置することが可能なように構成することによって、容易に、基台31上の一対のガイド部32間の所定の位置に載置された使用済みの載置部材400を新しい載置部材400に交換することができるので、載置部材400のみを交換するだけで継続的に使用することができる。
また、本実施形態の組織切断補助器具では、載置部材400を基台31に対して位置決めするとともに、載置部材400の切断方向(矢印C方向)の移動を規制するための位置決め部材34および35を、それぞれ、切断方向(矢印C方向)の上流側および下流側に配置することによって、載置部材400に載置された生体組織を切断する際に、位置決め部材34により載置部材400が切断方向(矢印C方向)の上流側に移動するのを抑制することができるとともに、位置決め部材35により載置部材400が切断方向(矢印C方向)の下流側に移動するのを抑制することができる。その結果、組織切断器具による生体組織の切断をより容易に行うことができるので、生体組織を複数の切片に分割する際の切断作業の効率をより向上させることができる。
また、本実施形態の組織切断補助器具では、切断方向(矢印C方向)の上流側に配置される位置決め部材34を板状に形成するとともに、その位置決め部材34の厚みt1(約6mm)を載置部材400を構成する支持部材42の厚みt2(約5mm)よりも大きくすることにより、位置決め部材34の上面を支持部材42の上面よりも上方に配置することによって、載置部材400に載置された生体組織を切断する際に、組織切断器具の刃体21を位置決め部材34の上面に沿って切断方向(矢印C方向)に移動させた後に支持部材42の上面に沿って移動させる場合に、位置決め部材34と支持部材42との境界において組織切断器具の刃体21が支持部材42の角部に食い込むことに起因して、組織切断器具の刃体21を切断方向(矢印C方向)に移動させにくくなるという不都合が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態の組織切断補助器具では、ガイド部32のガイド面32aの上流側の部分の上部および後部の一部に、テーパ形状部32bを形成することによって、組織切断器具を一対のガイド部32のガイド面32a間に挿入する際に、組織切断器具がガイド部32のガイド面32aの上部の角部に引っ掛かることに起因して、組織切断器具の一対のガイド部32間への挿入が困難になるという不都合が発生するのを抑制することができる。
また、本実施形態の組織切断補助器具では、一対のガイド部32を、ガイド部32を介して載置部材400を視認することが可能な材料(透明な塩化ビニル樹脂)により形成することによって、ガイド部32を介して載置部材400を視認しながら載置部材400に生体組織を載置することができるので、確実に載置部材400に生体組織を載置することができる。また、ガイド部32の切断方向(矢印C方向)の上流側の部分に、切断方向(矢印C方向)の下流側から上流側に向かって切り込まれた切り欠き部32cを形成することによって、ピンセットで一対のガイド部32間に載置された載置部材400に載置された生体組織の位置調整作業を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、一対のガイド部32、位置決め部材34および35を、基台31の裏面側からネジ33により基台31に取り付けることによって、基台31の表面側からネジ止めする場合と異なり、切断作業時にネジ穴に血液などが入り込むのを抑制することができるので、洗浄水を用いて台座300を容易に洗浄することができる。
また、本実施形態の組織切断補助器具では、載置部材400を、生体組織を載置するための凹部41aおよび41bを有するウレタンスポンジ部材41と、ウレタンスポンジ部材41を支持するための硬質ウレタン樹脂からなる支持部材42とを含むように構成することによって、載置部材400に生体組織を載置する際に、容易に、載置部材400を構成するウレタンスポンジ部材41の凹部41a(41b)により、生体組織を載置部材400に固定することができる。また、ウレタンスポンジ部材41の凹部41a(41b)に載置された生体組織をウレタンスポンジ部材41と共に切断する場合に、ウレタンスポンジ部材41が支持部材42により支持されているので、ウレタンスポンジ部材41の形状が変形するのを抑制することができる。また、ウレタンスポンジ部材41に大きさが互いに異なる2つの凹部41aおよび41bを形成することによって、生体組織の大きさに応じて凹部41aおよび41bを使い分けることができるので、生体組織の載置部材400への固定をより確実に行うことができる。また、組織切断器具により切断することが可能なウレタンスポンジ部材41に生体組織を載置するための凹部41aおよび41bを形成することによって、ウレタンスポンジ部材41の凹部41a(41b)に載置された生体組織をウレタンスポンジ部材41と共に切断することができるので、載置部材400に載置された生体組織の切断を容易に行うことができる。また、ウレタンスポンジ部材41は、切りくずが出にくいので、分割された生体組織の切片に切りくずが付着するのを抑制することができる。
図25は、本発明の一実施形態による収納容器を示した斜視図である。図26は、図25に示した一実施形態による収納容器の平面図であり、図27は、図26の1400−1400線に沿った断面図である。図28は、図25に示した一実施形態による収納容器にヘッド部および載置部材が収納された状態を示した断面図である。次に、図25〜図28を参照して、本実施形態による生体組織を切断するための組織切断器具のヘッド部を収納するための収納容器について説明する。
本実施形態の収納容器500は、図25〜図27に示すように、底部51と、底部51から上方に延びる4つの側面52a〜52dと、底部51と対向する上部に形成された開口部53とを含む。また、収納容器500の1つの側面52aには、開口部53から連続するように、組織切断器具のホルダ部100(図33参照)が上方から挿入可能なU字状のスリット部54が形成されている。また、図26〜図28に示すように、収納容器500の内部には、ヘッド部200の刃体21を底部51側に向けて収納するためのヘッド部収納部55が設けられている。このヘッド部収納部55は、スリット部54が形成された側面52a側に配置された部分55aと、スリット部54が形成された側面52aと対向する側面52c側に配置された部分55bとを含む。そして、図28に示すように、ヘッド部200の収納時には、ヘッド部収納部55の部分55aに、スペーサ25および26が載置されるとともに、ヘッド部収納部55の部分55bの上面に、刃体保持部22の先端部が載置される。また、ヘッド部収納部55の部分55aおよび55bの底部51の内面からの高さH3は、ヘッド部200の収納時に刃体21が底部51の内面に接触しないように設定されている。
また、本実施形態では、図26〜図28に示すように、収納容器500の内部のヘッド部収納部55よりも上方の領域に、載置部材400のウレタンスポンジ部材41を底部51側に向けて収納するための載置部材収納部56が設けられている。この載置部材収納部56は、スリット部54が形成された側面52a側にのみ配置されている。また、図28に示すように、載置部材収納部56のヘッド部収納部55の上面からの高さH4は、ヘッド部収納部55に収納されたヘッド部200の取付部22aの上面と同じ高さになるように設定されている。これにより、載置部材400の収納時には、載置部材400が載置部材収納部56と取付部22aとにより支持される。
本実施形態の収納容器では、上記のように、ヘッド部200の刃体21と底部51の内面とが接触しないように、ヘッド部200の刃体21を底部51側に向けて収納するためのヘッド部収納部55を設けることによって、刃体21にゴミなどが付着するのを抑制しながらヘッド部200を収納することができる。
また、本実施形態の収納容器では、底部51と対向する上部に、開口部53を形成するとともに、底部51から上方に延びる側面52aに、開口部53から連続するように、組織切断器具のホルダ部100が上方から挿入可能なU字状のスリット部54を形成することによって、開口部53とスリット部54とを介して収納容器500の内部に上方からホルダ部100を挿入することができるので、作業者がヘッド部を手で触れることなく、収納容器500に収納されたヘッド部200をホルダ部100に取り付けることができる。
また、本実施形態の収納容器では、収納容器500の内部のヘッド部収納部55よりも上方の領域に、載置部材400を収納するための載置部材収納部56を設けることによって、容易に、載置部材収納部56により、載置部材400を収納容器500に収納することができる。また、載置部材収納部56を、載置部材400のウレタンスポンジ部材41を底部51側に向けて収納することが可能なように構成することによって、ウレタンスポンジ部材41に形成された生体組織を載置するための凹部41aおよび41bに、ゴミなどが付着するのを抑制することができる。
図29は、本発明の一実施形態による収納袋を示した斜視図であり、図30は、図29に示した一実施形態による収納袋に収納容器が収納された状態を示した側面図である。次に、図29および図30を参照して、本実施形態による収納容器を収納するための収納袋600について説明する。
本実施形態の収納袋600は、図29に示すように、ヘッド部200と載置部材400とが収納された収納容器500を収納する機能を有する。具体的には、収納袋600は、任意の位置で開封することが可能なように加工されたポリエチレン製の袋からなる。また、図30に示すように、収納容器500の収納時には、収納袋600の内面600aが収納容器500の開口部53を塞ぐ蓋として機能する。また、収納容器500が収納された状態では、収納袋600は、開口部600bが融着されているとともに、収納袋600の内部の空気が排出されている。
本実施形態では、上記のように、内面600aが収納容器500の開口部53を塞ぐ蓋として機能する収納袋600に収納容器500を収納することによって、ヘッド部200および載置部材400が収納容器500から外部に脱落するのを抑制することができる。また、収納袋600を、任意の位置で開封することが可能なように加工されたポリエチレン製の袋により構成することによって、収納袋600を任意の位置で開封することができるので、作業者が開封作業に手間取るのを抑制することができる。
図31〜図34は、本発明の一実施形態による組織切断器具のホルダ部へのヘッド部の取付動作を説明するための斜視図および模式図である。図35および図36は、本発明の一実施形態による組織切断補助器具の載置部材に生体組織を載置する動作を説明するための斜視図である。図37〜図39は、本発明の一実施形態による組織切断器具を用いて生体組織を切断する際の動作を説明するための模式図である。図40は、組織切断器具の刃体が載置部材に食い込んだ状態を示した模式図である。図41は、本発明の一実施形態による組織切断器具により切断された生体組織を示した平面図である。次に、図28および図30〜図41を参照して、ホルダ部へのヘッド部の取付動作、載置部材に生体組織を載置する動作、および、生体組織の切断動作について説明する。なお、本実施形態では、リンパ節を切断する場合について説明する。
まず、図30に示した収納容器500が収納された収納袋600を開封する。この後、収納袋600から収納容器500を取り出した後、収納容器500から載置部材400(図28参照)を取り出す。
次に、図31および図32に示すように、ホルダ部100の着脱機構部101を構成する穴部100cと、ヘッド部200の着脱機構部201を構成する取付部22aとの水平方向の位置を一致させるとともに、ホルダ部100のハンドル100aと、収納容器500のスリット部54との水平方向の位置を一致させる。
次に、図33に示すように、穴部100cと取付部22aとの水平方向の位置およびハンドル100aとスリット部54との水平方向の位置を一致させた状態で、ホルダ部100を下方(矢印D方向)に移動させる。これにより、ホルダ部100が収納容器500の内部に挿入されるとともに、ホルダ部100の穴部100cにヘッド部200の取付部22aが嵌め込まれる。そして、穴部100cの内側に突出したカプラ3cの先端部のテーパ形状の表面と、取付部22aの上端部のテーパ形状の表面とが接触した後、ホルダ部100を矢印D方向にさらに移動させることによって、圧縮ばね4の付勢力に抗して移動部材3が矢印E方向に移動される。
この後、図34に示すように、ホルダ部100を矢印D方向にさらに移動させることにより、カプラ3cと取付部22aの係合穴22bとの垂直方向の位置を一致させる。これにより、圧縮ばね4の付勢力により移動部材3が矢印F方向に移動されるので、カプラ3cと係合穴22bとが係合する。このように、本実施形態では、作業者がヘッド部200に触れることなく、ホルダ部100にヘッド部200を取り付けることができる。
次に、図35に示すように、載置部材400を台座300に載置する。具体的には、基台31上の所定の位置(一対のガイド部32、位置決め部材34および35に囲まれた領域)に載置部材400を載置する。この際、スケール36によりリンパ節700(図36参照)の大きさを測定するとともに、そのリンパ節700を載置部材400の互いに異なる大きさを有する凹部41aおよび41bのどちらに載置するかを決定する。そして、凹部41aおよび41bのうちのリンパ節700が載置される凹部を切断方向(矢印C方向)の上流側に配置する。なお、本実施形態では、凹部41aにリンパ節700を載置する場合について説明する。
次に、図36に示すように、ピンセットを用いて、載置部材400の切断方向(矢印C方向)の上流側に配置された凹部41aにリンパ節700を載置する。ガイド部32の切り欠き部32cを介して載置部材400に載置されたリンパ節700の中心軸を中心軸線41cに合わせるように調整する。なお、リンパ節700は、本発明の「生体組織」の一例である。
次に、図37に示すように、塩化ビニル製のすべり防止シート800上に、載置部材400が載置された台座300を設置する。この後、刃体21が取り付けられたヘッド部200を一対のガイド部32のガイド面32a間に上方から挿入するとともに、刃体21の刃先の先端部を位置決め部材34の上面に接触させる。この場合、刃体21の刃先の先端部とは反対側の端部の垂直方向の位置を載置部材400(ウレタンスポンジ部材41)の上面よりも高くする。
次に、図38に示すように、位置決め部材34の上面に沿って刃体21を矢印C方向に移動させることにより、リンパ節700と共にウレタンスポンジ部材41も切断する。この後、図39に示すように、支持部材42の上面に沿って刃体21を矢印C方向にさらに移動させる。この際、位置決め部材34の上面が支持部材42の上面よりも上方に位置しているので、位置決め部材34と支持部材42との境界において、刃体21が支持部材42に食い込むのを抑制することができる。すなわち、図40に示すように、刃体21が支持部材42に食い込むことにより、刃体21を矢印C方向に移動させにくくなるのを抑制することができる。このようにして、図41に示すように、リンパ節700が一定の厚み(約2mm)を有するように4分割される。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、リンパ節を切断する場合について説明したが、本発明はこれに限らず、リンパ節以外の生体組織を切断する場合にも適用可能である。たとえば、ホルマリンなどで固定された永久標本組織を切断する場合や、切除された大腸ポリープを切断する場合にも同様の効果を得ることができる。
また、上記実施形態では、3つの刃体を用いて生体組織を4分割したが、本発明はこれに限らず、2つの刃体を用いて生体組織を3分割してもよいし、4つ以上の刃体を用いて生体組織を5つ以上に分割してもよい。
また、上記実施形態では、約2mmの厚みを有するスペーサを用いて刃体の間隔を約2mmに設定したが、本発明はこれに限らず、生体組織の大きさや検査の目的に応じて、刃体の間隔を調節してもよい。この場合、スペーサの厚みを調節することにより、容易に、刃体の間隔を調節することができる。
また、上記実施形態では、約0.1mmの厚みを有する刃体を用いたが、本発明はこれに限らず、刃体の厚みが約0.5mm以下であればよい。刃体の厚みを約0.5mm以下に設定すれば、生体組織を切断する際に生体組織の構造が崩れるという不都合が発生するのを抑制することができる。
また、上記実施形態では、組織切断補助器具に生体組織を載置した状態で、組織切断器具により生体組織を切断したが、本発明はこれに限らず、組織切断補助器具を用いずに、組織切断器具のみにより生体組織を切断してもよい。
本発明の一実施形態による組織切断器具の構造を示した斜視図である。 本発明の一実施形態による組織切断器具の構造を示した斜視図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具の先端部周辺の拡大図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のホルダ部からヘッド部を取り外した状態を示した斜視図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のホルダ部を上方から見た平面図である。 図5の1000−1000線に沿った断面図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のホルダ部を下方から見た平面図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のホルダ部の移動部材の平面図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のヘッド部の平面図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のヘッド部の側面図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のヘッド部の正面図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のヘッド部の刃体の側面図である。 図9の1100−1100線に沿った断面図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のヘッド部のスペーサの側面図である。 図9の1200−1200線に沿った断面図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のヘッド部のスペーサを回動させた状態を示した側面図である。 図1および図2に示した一実施形態による組織切断器具のヘッド部のスペーサを回動させた状態を示した側面図である。 本発明の一実施形態による組織切断補助器具を示した斜視図である。 図18に示した一実施形態による組織切断補助器具の台座を示した斜視図である。 図18に示した一実施形態による組織切断補助器具の台座を示した斜視図である。 図19および図20に示した一実施形態による組織切断補助器具の台座の側面図である。 図19および図20に示した一実施形態による組織切断補助器具の台座の正面図である。 図18に示した一実施形態による組織切断補助器具の載置部材を示した平面図である。 図23の1300−1300線に沿った断面図である。 本発明の一実施形態による収納容器を示した斜視図である。 図25に示した一実施形態による収納容器の平面図である。 図26の1400−1400線に沿った断面図である。 図25に示した一実施形態による収納容器にヘッド部および載置部材が収納された状態を示した断面図である。 本発明の一実施形態による収納袋を示した斜視図である。 図29に示した一実施形態による収納袋に収納容器が収納された状態を示した側面図である。 本発明の一実施形態による組織切断器具のホルダ部へのヘッド部の取付動作を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態による組織切断器具のホルダ部へのヘッド部の取付動作を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による組織切断器具のホルダ部へのヘッド部の取付動作を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による組織切断器具のホルダ部へのヘッド部の取付動作を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による組織切断補助器具の載置部材に生体組織を載置する動作を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態による組織切断補助器具の載置部材に生体組織を載置する動作を説明するための斜視図である。 本発明の一実施形態による組織切断器具を用いて生体組織を切断する際の動作を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による組織切断器具を用いて生体組織を切断する際の動作を説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による組織切断器具を用いて生体組織を切断する際の動作を説明するための模式図である。 組織切断器具の刃体が載置部材に食い込んだ状態を示した模式図である。 本発明の一実施形態による組織切断器具により切断された生体組織を示した平面図である。
符号の説明
3c カプラ(第1係合部)
21 刃体
21a、21b 切り欠き
22 刃体保持部
22b 係合穴(第2係合部)
25、26 スペーサ
31 基台
32 ガイド部
32a ガイド面
34 位置決め部材(第1規制部材)
35 位置決め部材(第2規制部材)
41 ウレタンスポンジ部材(発泡性部材)
42 支持部材
41a、41b 凹部
51 底部
52a 側面
53 開口部
54 スリット部
55 ヘッド部収納部
56 載置部材収納部
100 ホルダ部
200 ヘッド部
400 載置部材
500 収納容器
600 収納袋
700 リンパ節(生体組織)

Claims (12)

  1. 生体組織を所定の厚みに切断するための組織切断器具であって、
    ホルダ部と、
    前記ホルダ部に着脱可能に配置されヘッド部とを備え、
    前記ヘッド部は、所定の間隔を隔てて、前記ホルダ部の長手方向と実質的に平行に延びるように配置された複数の刃体と、前記複数の刃体を保持するための刃体保持部とを含み、
    前記ホルダ部は、使用者に把持されるハンドル部と、前記複数の刃体および前記刃体保持部を含む前記ヘッド部を下面に着脱可能に保持するヘッド保持部とを含む、組織切断器具
  2. 前記ヘッド保持部、第1係合部を有しており、
    前記ヘッド部を構成する前記刃体保持部は、前記刃体が保持される側とは反対側に、前記第1係合部に着脱可能に係合する第2係合部を有する、請求項1に記載の組織切断器具。
  3. 前記刃体保持部は、前記複数の刃体の間隔を前記所定の間隔に保持するためのスペーサを含む、請求項1または2に記載の組織切断器具。
  4. 前記スペーサは、前記刃体保持部に、前記刃体に対して移動可能に配置されている、請求項に記載の組織切断器具。
  5. 前記刃体は、前記生体組織を切断するときに前記生体組織と接触する部分に抜き穴を有しておらず、前記刃体の長手方向の端部に固定用の切り欠きを有している、請求項1〜のいずれか1項に記載の組織切断器具。
  6. 生体組織を切断するための組織切断器具を用いた前記生体組織の切断を補助するための組織切断補助器具であって、
    基台と、
    前記基台上に配置され、前記組織切断器具による前記生体組織の切断動作をガイドするための一対のガイド部と、
    前記基台上の前記一対のガイド部間の所定の位置に載置され、前記生体組織を載置するための載置部材とを備え
    前記組織切断器具が、ホルダ部と、前記ホルダ部に着脱可能に配置されたヘッド部とを備え、前記ヘッド部が、所定の間隔を隔てて前記ホルダ部の長手方向と実質的に平行になるように配置された複数の刃体と、前記複数の刃体を保持するための刃体保持部とを含み、前記ホルダ部が、使用者に把持されるハンドル部と、前記複数の刃体および前記刃体保持部を含む前記ヘッド部を下面に着脱可能に保持するヘッド保持部とを含み、
    前記一対のガイド部が、前記組織切断器具による前記生体組織の切断操作の際に前記ヘッド保持部の移動をガイドするように構成されている、組織切断補助器具。
  7. 前記載置部材は、前記基台上の前記一対のガイド部間の所定の位置に交換可能に載置される、請求項に記載の組織切断補助器具。
  8. 前記載置部材を前記基台に対して位置決めするとともに、前記組織切断器具による前記生体組織の切断動作時に前記載置部材の移動を規制するための第1規制部材および第2規制部材をさらに備え、
    前記第1規制部材は、前記載置部材に対して前記生体組織の切断方向の上流側に配置されているとともに、前記第2規制部材は、前記載置部材に対して前記生体組織の切断方向の下流側に配置されている、請求項またはに記載の組織切断補助器具。
  9. 前記載置部材は、前記生体組織を載置するための凹部を有する発泡性部材と、前記発泡性部材よりも硬い材料からなり、前記発泡性部材を支持するための支持部材とを含む、請求項のいずれか1項に記載の組織切断補助器具。
  10. 前記載置部材を構成する前記発泡性部材は、前記組織切断器具により切断することが可能な材料からなる、請求項に記載の組織切断補助器具。
  11. ホルダ部と、前記ホルダ部の先端部側に着脱可能に配置されるヘッド部とを備え、前記ヘッド部、所定の間隔を隔てて前記ホルダ部の長手方向と実質的に平行になるように配置された複数の刃体と、前記複数の刃体を前記ホルダ部に保持するための刃体保持部とを含み、前記ホルダ部が、使用者に把持されるハンドル部と、前記複数の刃体および前記刃体保持部を含む前記ヘッド部を下面に着脱可能に保持するヘッド保持部とを含む、生体組織を切断するための組織切断器具の前記ヘッド部を収納するための収納容器であって、
    前記ヘッド部の前記刃体と底部の内面とが接触しないように、前記ヘッド部の前記刃体を前記底部側に向けて収納するためのヘッド部収納部と、
    前記底部と対向する上部に形成された開口部と、
    前記開口部から連続するように1つの側面に形成され、上方から前記ハンドル部を挿入可能なスリット部とを含み、
    前記ハンドル部を前記スリット部に挿入しながら、前記ヘッド保持部の下面を前記ヘッド部収納部に収納された前記ヘッド部に向けて移動することにより、前記ヘッド部収納部に収納された前記ヘッド部が前記ヘッド保持部に保持される、収納容器
  12. 前記ヘッド部収納部よりも上方に配置され、前記生体組織を載置するための載置部材を収納するための載置部材収納部をさらに含む、請求項1に記載の収納容器。
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