JP4416467B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式や静電記録方式等によって画像形成を行う複写機やプリンタ等の画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置は、像担持体上に一様帯電を行った後、アナログ露光又は半導体レーザないしはLEDにより画像露光を行い、像担持体上に静電潜像を形成した後、これを現像装置により現像剤像(以下「トナー像という。」)として可視像化し、前記像担持体上のトナー像を転写手段により記録媒体に転写して画像を形成するものが知られている。
図13は、従来の電子写真方式の画像形成装置を示す概略構成図である。この画像形成装置は、非磁性一成分トナーを用いた反転現像方式により接触現像する現像装置を用いた画像形成装置であり、この画像形成装置は、像担持体としての感光ドラム101を有する。
感光ドラム101はアルミニウムシリンダの表面にOPCやa−Si等の光導電層(不図示)を備え、矢印pの方向に所定のプロセススピードで回転駆動される。
感光ドラム101には、帯電ローラ102が当接配置され、帯電ローラ102により前記感光ドラム101の表面は、例えば−700Vに一様に帯電される。そして、前記感光ドラム101の帯電面に対して露光装置103から出力される画像信号に応じて変調された光による画像露光によって、感光ドラム101上の露光部の表面電位を例えば−200Vに減衰させて、感光ドラム101上に画像情報に応じた静電潜像を形成する。前記画像露光には、例えば半導体レーザあるいはLEDアレイが用いられる。
前記感光ドラム101には、現像装置104の現像ローラ110が当接配置されている。前記現像装置104に収納されたトナーは、前記現像ローラ110のq方向の回転に伴って、前記現像ローラ110に接触される規制ブレード112により摩擦帯電を受けるとともに現像ローラ110上に薄層形成された後、前記感光ドラム101と現像ローラ110との当接位置である現像部位に搬送される。
そして、前記感光ドラム101上に形成された静電潜像が前記現像ローラ110により搬送されるトナーにより可視化された後、感光ドラム101表面に形成されたトナー像は転写手段105により記録媒体に転写されて、定着器106によって最終的にトナー像が記録媒体に定着されて画像が形成される。
また、トナー像転写後の感光ドラム101表面に残留する転写残トナーは、クリーニング装置で回収されるか、又はクリーニング装置を設けず(クリーナーレス)現像装置104によって「現像同時クリーニング」で感光体面上から除去し、現像装置104に回収及び再用される。
「現像同時クリーニング」とは、転写後に感光体上に残留した残留トナーを次工程以降の現像時、即ち引き続き感光ドラム101上の潜像現像時に、かぶり取りバイアス(現像装置104に印加する直流電圧の電位と感光体の表面電位との間の電位差であるかぶり取り電位差Vback)によって回収する方法である。
この方法によれば、転写後の感光体上に残留した残留トナーは現像装置104に回収されて次工程以後に再利用されるため、廃トナーをなくし、プリントのランニングコストを上げることができる。またクリーナーレスであることでスペース面での利点も大きく、画像形成装置を大幅に小型化できるようになる。
また、前記転写手段105の下流側には、前記現像装置104によるクリーニング効果を向上させるため、及び、転写残トナーによる次画像形成工程時の露光妨害による画像不良を防止するため、ローラ等の補助部材107を前記感光ドラム101に当接配置している。
上記従来の画像形成装置は、このような動作を繰り返すことにより画像形成が行われている。
また、前記非磁性の一成分トナーは、転写性向上を主たる目的として、球形のトナー粒子が用いられる。このような球形のトナー粒子は重合法により形成することにより表面が平滑なトナー粒子を得ることができる。
更に、前記トナー表面を外添剤で被覆することが一般的である。外添剤としては、トナーに添加したときの耐久性の点から、トナー粒子の重量平均径の1/10以下の粒径であるものが用いられる。
このような外添剤として、金属酸化物(酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、等)、窒化物(窒化ケイ素等)、炭化物(炭化ケイ素等)、脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛等)、カーボンブラック、シリカ等が用いられる。
このような外添剤によりトナー表面を被覆することで、トナーの流動性の向上、感光ドラム上に現像されたトナーの感光ドラムに対する離型性の向上、トナーへの摩擦帯電量の調整等が可能となる。
近年、さらなる高画質化の市場要請が高まり、現像に用いられるトナーの粒径を小さくする必要がある。しかしながら、上記従来の画像形成装置では、1万枚程度の画像形成動作が繰り返されると、粒径の小さいトナーほど、感光ドラム上の非画像形成領域にトナーが付着する「反転かぶり」、十分な帯電量をもっていないトナーが現像時に現像ローラ上に保持されずに落下してしまう「ボタ落ち」、帯電ローラにトナーが付着して感光ドラムを所望の電位に帯電できなくなる「帯電不良」及び「帯電ローラ汚れ」等の現象が発生し易く、所望の画像が得られなくなる画像不良の発生という問題があった。
本発明者らが原因究明を行った結果、上記問題点はトナー表面に前記外添剤が埋め込まれることによりトナーが所望の帯電量を保持できなくなること、及びトナー形状の異形化が発生するためにトナーが所望する均一な帯電量が得られなくなること、に起因する「トナー劣化」が原因である事が明らかになってきている。
このような「トナー劣化」の原因究明結果をさらに詳しく述べる。上記従来のクリーナーレスの画像形成装置では、転写後の感光体上に残留した残留トナーは、現像装置104に回収されて次工程以後に再利用される。また、現像ローラ110上のトナーが前記感光ドラム101上の静電潜像の現像に用いられなかった場合にも前記現像装置104に回収され再利用される。このため、再利用されるトナーは、前記帯電ローラ102や前記現像
ローラ110等の各回転体と感光ドラム101との当接部位を何度も通過することになる。ここで、前記各回転体と感光ドラムとは所定の当接圧力と所定の周速差をもって当接される。従って、前記当接部位を通過するトナーは、当該当接部位において当接応力と周速差による摺擦を受けており、この二つの作用により前記当接部に存在するトナーには摩擦力が生じる。この摩擦力の一部が熱に変換されて、前記トナーが軟化することになる。
トナーが軟化すると、前記トナーは前記摩擦力を受けているので、トナー表面を被覆していた外添剤が該トナー表面に埋め込まれる。更には、前記トナーの異形化が生じる。このようなトナー劣化は、粒径の小さいトナーにおいては、トナー1個あたりの表面積が小さいので、表面の1部に劣化が生じてもトナー1個あたりの全表面積に対する劣化部分の表面積の割合が大きい。それに対して、粒径の大きいトナーでは、トナー1個あたりの表面積が大きいので、表面の一部が劣化してもトナー1個あたりの全表面積に対する劣化部分の表面積の割合は小さい。
このため、粒径の小さいトナーほどトナー劣化の影響を受け上記画像不良を発生し易くなるということが本出願人らの原因究明により明らかになった。
上記画像不良の発生という問題の他に、画像形成装置の小型化及び低価格化が求められている。しかしながら、前記非磁性1成分トナーを用いた接触現像方式の画像形成装置は、簡易にカブリの少ない良好な画像が得られる一方で、装置内で部材同士が接触駆動される部分が多く、装置の駆動に大きな駆動力が必要とされている。このため、高トルクのモータを使用する必要があることから画像形成装置を小型化及び低価格化することが困難となっていた。
本発明は、このような従来の画像形成装置の問題点を解決し、小粒径のトナーであってもトナー劣化の発生を防止して、高画質の画像を長期間に渡って良好に得られる画像形成装置を提供することを目的とするとともに、更には、装置の小型化を実現した画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
回転可能な像担持体と、
前記像担持体に接触して回転し、現像剤を担持するとともに前記像担持体に形成される静電潜像を担持した前記現像剤により可視化して現像する現像剤担持体と、を有し、
可視化された前記像担持体上の現像剤像を転写手段により記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
前記現像剤担持体が前記像担持体に接触する接触部を有し、
前記現像剤担持体と前記像担持体とが接触しない場合において、
前記接触部になる領域における前記像担持体の曲率は、
前記接触部になる領域における前記現像剤担持体の曲率よりも大きく、
前記像担持体の表面のアスカーC硬度は、前記現像剤担持体の表面のアスカーC硬度よりも高いことを特徴とする。
このような構成を備えた本発明によれば、前記現像剤担持体の前記接触部両端が当該接触部から押し出されるように変形することが無く、当該接触部両端近辺の応力が低減される。従って、前記接触部に存在するトナーが受ける摩擦力を低減することが可能となる。このため、小粒径のトナーであってもトナー劣化の発生を防止して、高画質の画像を長期間に渡って良好に得ることが可能となる。また、前記像担持体又は前記現像剤担持体の一方が他方に侵入する場合における侵入量を一定量に保った状態でも前記像担持体又は前記現像剤担持体の駆動に要する負荷を軽減することができるので、前記現像剤担持体の振れを防止して良好な画像を得るとともに、装置の小型化が可能となる。
また、回転可能な像担持体と、
前記像担持体に接触して回転し、前記像担持体を一様に帯電する帯電手段よりも前記像担持体の回転方向上流側で、現像剤像を記録媒体に転写する転写手段よりも前記像担持体回転方向下流側に設けられた補助部材と、を有し、
前記像担持体に形成される静電潜像を現像剤により可視化し、可視化された前記像担持体上の現像剤像を前記転写手段により記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
前記補助部材が前記像担持体に接触する接触部を有し、
前記補助部材と前記像担持体とが接触しない場合において、
前記接触部になる領域における前記像担持体の曲率は、
前記接触部になる領域における前記補助部材の曲率よりも大きく、
前記像担持体の表面のアスカーC硬度は、前記補助部材の表面のアスカーC硬度よりも高いことを特徴とする。
また、回転可能な像担持体と、
前記像担持体に接触して回転し、前記像担持体を一様に帯電する帯電手段よりも前記像担持体の回転方向上流側で、現像剤像を記録媒体に転写する転写手段よりも前記像担持体回転方向下流側に設けられた補助部材と、を有し、
前記像担持体に形成される静電潜像を現像剤により可視化し、可視化された前記像担持体上の現像剤像を前記転写手段により記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
前記像担持体が前記補助部材に接触する接触部を有し、
前記像担持体と前記補助部材とが接触しない場合において、
前記接触部になる領域における前記補助部材の曲率は、
前記接触部になる領域における前記像担持体の曲率よりも大きく、
前記補助部材の表面のアスカーC硬度は、前記像担持体の表面のアスカーC硬度よりも高いことを特徴とする。
また、回転可能な像担持体と、
前記像担持体に接触して回転し、前記像担持体を一様に帯電する帯電手段と、を有し、
前記像担持体に形成される静電潜像を現像剤により可視化し、可視化された前記像担持体上の現像剤像を転写手段により記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
前記帯電手段が前記像担持体に接触する接触部を有し、
前記帯電手段と前記像担持体とが接触しない場合において、
前記接触部になる領域における前記像担持体の曲率は、
前記接触部になる領域における前記帯電手段の曲率よりも大きく、
前記像担持体の表面のアスカーC硬度は、前記帯電手段の表面のアスカーC硬度よりも高いことを特徴とする。
また、回転可能な像担持体と、
前記像担持体に接触して回転し、前記像担持体を一様に帯電する帯電手段と、を有し、
前記像担持体に形成される静電潜像を現像剤により可視化し、可視化された前記像担持体上の現像剤像を転写手段により記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
前記像担持体が前記帯電手段に接触する接触部を有し、
前記像担持体と前記帯電手段とが接触しない場合において、
前記接触部になる領域における前記帯電手段の曲率は、
前記接触部になる領域における前記像担持体の曲率よりも大きく、
前記帯電手段の表面のアスカーC硬度は、前記像担持体の表面のアスカーC硬度よりも高いことを特徴とする。
尚、1の回転体(像担持体又は前記像担持体に接触して回転する回転部材の一方)がそれ自身は変形すること無く2の回転体(前記像担持体又は前記回転部材の他方)に侵入する場合のみならず、前記第1の回転体自身も変形しつつ前記第2の回転体に侵入し、即ち、前記第1の回転体及び前記第2の回転体の双方が変形して接触部を形成する場合も含まれる。

このような構成を備えた本発明によれば、前記第1の回転体が接触部において前記第2の回転体に侵入して接触する場合において、前記当接部での前記第2の回転体表面に加わる応力を低減することが可能となる。このため前記像担持体と前記回転体との接触部に存在するトナーが、前記像担持体及び前記回転体から受ける摩擦力を低減することが可能となる。このため、小粒径のトナーであってもトナー劣化の発生を防止して、高画質の画像を長期間に渡って良好に得ることが可能となる。また、前記回転体又は前記像担持体の駆動力を低減できるので画像形成装置の小型化を実現できる。
また、劣化したトナーが帯電手段表面を覆い前記像担持体を所望の帯電電位に帯電できなくなるという不具合を防止でき、高画質の画像を長期間に渡って良好に得られる。

本発明の好ましい態様によれば、前記像担持体と、前記現像剤担持体とは、相対速度差をもって当接回転することを特徴とする。また、前記像担持体と、前記補助部材とは、相対速度差をもって当接回転することを特徴とする。また、前記像担持体と、前記帯電手段とは、相対速度差をもって当接回転することを特徴とする。

本発明の好ましい態様によれば、前記現像剤の重量平均粒径が10μm以下であることを特徴とする。
このような構成によれば、高画質の画像を長期間に渡って良好に得られる。
次に本発明の「作用」について以下、図9から図12を用いて説明する。
図9において本発明の「作用」を代表例として像担持体としての感光ドラムと回転体として現像剤担持体である現像ローラの場合を例に説明する。
図9は感光ドラムと現像ローラとの接触部における模式図を示したものである。現像ローラはゴム又はスポンジ等の弾性体からなる表面層を有している。一方、感光ドラムは金属製のシリンダー上に10〜30μm程度の感光層を設けた剛体である。両者が接触する部分では、前記感光ドラムが前記現像ローラに侵入して前記現像ローラが歪んだ形で前記現像ローラ上に接触部が形成される。ここで、前記接触部での摩擦力を考えると、感光ドラムと現像ローラとは周速差をもって回転している為、滑り摩擦としてモデル化できる。
すなわち、前記接触部の微小空間内でトナーに生じる摩擦力は、感光ドラム及び現像ローラの材料で決定される摩擦係数μと、前記接触部の微小空間内でトナーが受ける力、言い替えれば、前記接触部における現像ローラ表面での応力(圧力)pとの積、μ×pで表わされる。ここで、前記応力pは前記接触部に沿って図10に示す分布を持つ。従って、前記接触部内のトナーに生じるトータルの摩擦力Fは、前記応力pを前記接触部全域で積分した値(図10中斜線部)に摩擦係数μを掛けたものと等しくなる。
従って、前記接触部内でトナー劣化を低減するためには、前記接触部内での前記応力pを低減させることが有効となる。ここで、応力pを低減する為には、現像ローラの硬度を低くする手法もあるが、弾性層の硬度を低くすると接触部での現像ローラの歪みによる画像不良や、放置によるゴム変形の不可逆化(接触跡)等が発生する場合があり限界がある。
図11は、前記接触部の状態を示した図であり、図示するように感光ドラムが現像ローラに侵入して接触部が形成される。
ここで、図11(a)に示すようにS1は前記感光ドラムが前記現像ローラに侵入した状態での前記現像ローラの前記接触部における周方向に沿った長さである。また、S2は前記感光ドラムが前記現像ローラに侵入しない場合の前記現像ローラ外周面において、前記感光ドラムが前記現像ローラに侵入した時に前記感光ドラムとの前記接触部となる領域(前記現像ローラの変形前における当該現像ローラ外周面)での周方向の長さである。
図11(b)に示すように感光ドラムの直径が現像ローラの直径より大きい場合には、前記S1が前記S2より短くなり(S1<S2)、現像ローラの接触部における弾性体が余剰となり、当該弾性体が当該接触部両端部に押し出されて接触部両端部付近での応力が高くなる。
それに対し、図11(c)に示すように感光ドラムの直径が現像ローラの直径より小さい場合には、前記S1方が前記S2より長くなり(S1>S2)、前記現像ローラの接触部
両端部に余剰な部分がなく、前記接触部における前記現像ローラが当該接触部中央方向に引っ張られる結果、前記接触部端部近辺の応力が低減され応力分布曲線の幅を狭くすることができる。
尚、前記感光ドラムと前記現像ローラとの接触部での曲率が、前記感光ドラムが前記現像ローラに侵入した時に前記接触部となる前記現像ローラの外周面での曲率と同一かそれよりも大きくなるように前記感光ドラム及び前記現像ローラの曲率を適宜設定することにより上記S1>S2の関係とすることが出来る。
図12は、現像ローラの直径を18mmで一定として、感光ドラムの直径を20mm、18mm、16mmと変化させた場合の前記接触部での現像ローラ表面の応力分布を示す図である。図12に示すように、感光ドラムの直径が小さくなるにつれて、応力分布の両端における力を低減することが出来、その結果、前記接触部全体での応力を減少させて、前記接触部内でのトナーに加わる摩擦力を小さくすることが可能となる。
従って、感光ドラム及び現像ローラの材質を変えることなく、応力分布曲線の形状をコントロールし、前記接触部での摩擦力を小さくして、トナー劣化の防止をするとともに装置の駆動トルクの減少を図ることが可能となる。
尚、上記作用は感光ドラムと現像ローラの硬度が逆転した場合、その効果も逆転することになる。よって、感光体の硬度より現像ローラの硬度が高い場合には、感光ドラムの直径を現像ローラの直径をより大きくすることが応力の低減には必要となる。この場合、感光ドラムに弾性を持たせたとしても、感光ドラムの直径が現像ローラの直径をより大きいので接触部において感光ドラム面に歪みが起きるおそれがなく、良好な画像が形成される。
更に、上述の像担持体及び回転部材の双方が円筒状の回転体である場合の他に、ベルト状の像担持体又は回転部材を一方として円筒状の像担持体又回転部材を他方とした場合でも、像担持体と回転部材の硬度、接触部の周長及び曲率の関係を上述のとおりとすることにより同様の効果を得ることができる。
この場合、例えば、一対のプーリ間に巻きがけされるベルト状像担持体とそれに接触する回転部材について、前記ベルト状像担持体のプーリへの巻きがけ部分に前記回転部材が当接する場合及び前記プーリ間の平坦状のベルト部分に前記回転部材が当接する場合の双方を含むものである。
以上説明したように、本発明の画像形成装置によれば、回転部材又は像担持体の一方が他方に接触部において侵入して接触する場合において、前記接触部での前記回転部材又は像担持体の他方の表面に加わる応力を低減することが可能となり、前記像担持体と前記回転部材との接触部に存在するトナーが受ける摩擦力を低減することが可能となる。このため、小粒径のトナーであってもトナー劣化の発生を防止して、高画質の画像を長期間に渡って良好に得ることが可能となる。また、前記回転部材及び前記像担持体の駆動力を低減できるので画像形成装置の省電力化及び小型化を実現できる。
以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
〔第1の実施の形態〕
図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図1中、中央の円形部材1は、像担持体としての感光ドラムである。前記感光ドラム1の上方には、所定の押圧力をもって当接され前記感光ドラム1表面を一様に帯電する帯電手段としての帯電ローラ2が回転自在に軸支される。また、前記帯電ローラ2よりも前記感光ドラム1の回転方向下流側には、画像情報の時系列デジタル画素信号に対応して強度変調されたレーザ光を出力するとともに、該レーザ光で上記感光ドラム1の帯電面を走査露光し、前記感光ドラム1上に画像情報に応じた静電潜像を形成するレーザダイオード・ポリゴンミラー等を含むレーザビームスキャナ(露光装置)3が配置される。
前記感光ドラム1の右側に配置される筺体4は、前記感光ドラム1上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置である。前記現像装置4の左方には一部が該現像装置4から露出するとともにその露出部分が前記感光ドラム1に接触するように配置される回転部材として現像剤担持体であるところの現像ローラ8が回転可能に軸支されている。前記現像ローラ8と前記感光ドラム1との接触部より前記感光ドラム1の回転方向下流側には前記感光ドラム1表面に形成されたトナー像を記録媒体に転写するための転写手段としての転写ローラ5が、前記感光ドラム1に当接配置される。前記転写ローラ5よりも前記感光ドラム1の回転方向下流側には転写後の感光ドラム1上に残留した残留トナーを回収するクリーナ7が配置されている。また、図中、前記感光ドラム1と前記転写ローラ5との当接部位より下流側には前記転写ローラ5により記録媒体に転写されたトナー像を定着するための定着器6が、配置されている。
前記感光ドラム1は、直径16mmのアルミニウム製回転ドラム上に有機感光を塗布した、いわゆる負極性OPC感光体(ネガ感光体)である。前記感光ドラム1のアスカーC硬度は100度であった。
ここで、アスカーC硬度は、スプリング式硬度計アスカーC(高分子計器株式会社製)を用いて計測される硬度である。本発明においては、荷重1kgとして測定した。
また、前記感光ドラム1は、図1において矢印の時計方向に周速度120mm/secの一定速度をもって回転駆動される。
前記帯電ローラ2は、前記感光ドラム1の回転方向と逆方向(カウンター)に、前記感光ドラム1の表面速度に対し約80%のスピードで回転駆動されている。また、前記帯電ローラ2にはバイアス電源により電圧(約−1300V)が印加されている。この構成により前記帯電ローラ2が前記感光ドラム1表面を一様に負極性(約−700V)に帯電する。
前記現像装置4は、図1に示すように筺体左方の下部が開口しており、この開口を塞ぐように前記現像ローラ8が回転可能に軸支されている。また、前記現像ローラ8の右方には該現像ローラ8に当接するように剥ぎ取り供給ローラ11が回転可能に軸支されている。また、前記現像ローラ8の右上方には前記現像ローラに付着するトナー層の厚さを規制するための規制ブレード12が前記現像ローラ8を圧接するように配置される。また、前記剥ぎ取り供給ローラ11の右方には中央に回転軸を有する回転板により構成されるトナーの攪拌部材13を備えている。前記現像装置4を構成する筐体内には現像剤としての非磁性一成分絶縁トナー(ネガトナー)及び該トナー表面を被覆する外添剤が収納されている。
前記現像ローラ8は、直径8mmの金属芯体にEPDMゴムを成型した直径18mmの弾性ローラであり、アスカーC硬度は45度である。アスカーC硬度は、上記と同様にスプリング式硬度計アスカーC(高分子計器株式会社製)を用いて計測した値である。
前記現像ローラ8の直径は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記感光ドラム1の直径と同一(本実施の形態では直径約16mm)か、それよりも大きいものから適宜選択することが可能である。
前記感光ドラム1及び前記現像ローラ8のアスカーC硬度は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記感光ドラム1のアスカーC硬度よりも低いものから適宜選択することが可能である。
前記剥ぎ取り供給ローラ11は、直径5mmの金属芯体にウレタンゴムからなる連泡体を成型した直径16mmの弾性体であり、アスカーC硬度は3度である。尚、アスカーC硬度の測定は前記現像ローラ8の場合と同様である。
前記現像ローラ8は、前記剥ぎ取り供給ローラ11に侵入量1mmで接触する。尚、前記侵入量は前記現像ローラ8及び前記剥ぎ取り供給ローラ11の金属芯体同士が当接しないように設定する必要がある。
前記現像ローラ8は、図1中矢印の方向(図中反時計回り)に周速度200mm/secで回転駆動されている。前記剥ぎ取り供給ローラ11は前記現像ローラ8と同方向に周速度100mm/secで回転駆動されている。また、前記現像ローラ8及び前記剥ぎ取り供給ローラ11にはバイアス電源S2により直流電圧が印加されている。
このように構成された第1の実施の形態に係る画像形成装置は、前記現像装置4内のトナーは、前記攪拌部材13により攪拌され前記剥ぎ取り供給ローラ11近傍に供給される。そして、前記剥ぎ取り供給ローラ11の回転によりトナーが前記現像ローラ8に搬送され、該現像ローラ8の表面に担持される。そして、前記現像ローラ8上に担持されたトナーは前記規制ブレード12により均一の厚さに規制されるとともに負電極に帯電される。前記現像ローラ8上で均一の厚さに担持されたトナーは、前記感光ドラム1との当接部に搬送され、前記感光ドラム1表面に静電潜像が存在する場合には該感光ドラム1上の静電潜像に該トナーが付着して該静電潜像が可視化される。他方、前記感光ドラム1表面に静電潜像が存在しない場合には前記現像ローラ8上に残留したまま、現像装置4内に戻される。そして、現像装置4内に戻された前記感光ドラム1上のトナーは前記剥ぎ取り供給ローラ11により前記感光ドラム1上から剥ぎ取られ現像装置4内に回収される。
前記転写ローラ5には、感光ドラム1に付着しているトナーを記録紙に転写するために、正極性の転写バイアスがバイアス電源S3により印加されている。
前記磁性一成分絶縁トナー(ネガトナー)は重量平均粒径が10μm以下、好ましくは4μm〜10μmの範囲のものを用いることが画質の向上の上では望ましい。
トナーの重量平均粒径は、種々の方法によって測定できるが、本発明においては、コールターカウンターマルチサイザーII型(コールター社製)を用い、測定方法としては1%ナトリウム電解水溶液100〜150ml中に分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼンスルホン酸塩を0.1〜5ml加え、更に、そこに測定試料であるトナーを2〜20mg加える。その後、前記試料を懸濁した電解液を超音波分散器で約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置でトナー体積及び個数を測定して、その測定値から体積分布と個数分布とを算出する。そして、この値からトナーの重量平均粒径を求める。
前記トナーに対して、トナー表面を被覆する外添剤が添加される。外添剤としては、トナーに添加したときの耐久性の点から、トナー粒子の重量平均径の1/10以下の粒径であるものが用いられる。
このような外添剤として、金属酸化物(酸化アルミニウム、酸化チタン、チタン酸ストロンチウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、等)、窒化物(窒化ケイ素等)、炭化物(炭化ケイ素等)、脂肪酸金属塩(ステアリン酸亜鉛等)、カーボンブラック、シリカ等が用いられる。
前記現像ローラ8に対して前記感光ドラム1が侵入量0.1mmで接触して前記現像ローラ8表面に接触部が形成される。前記現像ローラ8は表面が弾性体からなる直径18mmの回転部材であり、前記感光ドラム1の直径は16mmであるので、前記現像ローラ8の前記感光ドラム1との接触部における周方向に沿った長さは、前記感光ドラム1が前記現像ローラ8に侵入しない場合の前記現像ローラ8の外周面において、前記感光ドラム1が前記現像ローラ8に侵入した時に前記感光ドラム1との接触部となる領域での周方向の長さよりも長くなることになる。
以上のように構成した結果、前記感光ドラム1と前記現像ローラ8との当接部位に存在するトナーが受ける摩擦力を低減することが可能となる。
このため、感光ドラム及び現像ローラの材質を変えることなく、応力分布曲線の形状をコントロールし、接触部での摩擦力を小さくして、装置の駆動トルクの減少及びトナー劣化を低減することが可能となる。
尚、感光ドラムと現像ローラの硬度が逆転した場合、その効果も逆転することになる。よって、感光体の硬度より現像ローラの硬度が高い場合には、感光ドラムの直径を現像ローラの直径より大きくすることで前記接触部での摩擦力を低減することが可能となる。この場合、感光ドラムに弾性を持たせたとしても、感光ドラムの直径が現像ローラの直径をより大きいので接触部において感光ドラム面に歪みが起きるおそれがなく、良好な画像が形成される。
次に、上記本実施の形態に係る画像形成装置の性能を調べるために、感光ドラムの直径と、トナーの重量平均粒径を変化させて、1万枚の画像形成動作を繰り返した後に、「反転かぶり」や「ボタ落ち」の発生状況を調べる実験を行った。
表1は上記実験の条件及び実験結果を示したものである。実験では、現像ローラの直径を18mmで一定として、感光ドラムの直径を16mm、18mm、20mmと変更した場合に、トナーの重量平均粒径が4μm、7μm、10μm、13μmである画像形成装置の「反転かぶり」や「ボタ落ち」の発生状況を観察したものである。尚、その他の構成は上記画像形成装置と同一とした。
表1から明らかなように、感光ドラム径>現像ローラ径の場合には、トナーの重量平均粒径が10μm以下になると「反転かぶり」や「ボタ落ち」などの画像不良が生じたが、
感光ドラム径≦現像ローラ径の場合では10μmのトナーを用いても、画像不良は生じず
、特に感光ドラム径<現像ローラ径の場合では4μmのトナーを用いても、画像不良は生
じず、高品位な画像出力を行うことができることが分かる。
Figure 0004416467
〔第2の実施の形態〕
図2は本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図2中、前記第1の実施の形態に係る画像形成装置と同一の部材には同一の符号を記す。第2の実施の形態に係る画像形成装置は現像ローラ80に対して感光体10の硬度が低く、且つ感光体の曲率が小さく設定されたものである。
前記感光体10は、図3に示すとおり、直径12mmのアルミニウム製の軸体10a上にウレタンスポンジから成る弾性体層10bを形成し、この上に金属蒸着した厚さ50μmの樹脂フィルムから成る導電層10cが形成される。さらに最上層に有機感光体層10dが薄膜塗布され、全体として直径20mmの弾性体からなる回転体とされる。この場合、前記感光体10表面のアスカーC硬度は40〜50度の間で適宜選択される。尚、上記弾性体層10bはウレタンスポンジ以外に他の発泡樹脂や低硬度のゴム材料等適宜選択することが可能である。
また、前記感光体10は、図2において矢印の時計方向に周速度100mm/secの一定速度をもって回転駆動される。
前記現像ローラ80は、直径18mmの金属からなる回転体であり、アスカーC硬度は100度である。
前記現像ローラ80は、図2中矢印の方向(図中反時計回り)に周速度200mm/secで回転駆動されている。
前記現像ローラ80は、前記感光体14に対して侵入量0.1mmで一定のニップ幅をもって当接される。
上記構成とすることにより、前記感光体10の前記現像ローラ80との当接部における周方向に沿った長さは、前記現像ローラ80が前記感光体10に侵入しない場合の前記感光体の外周面において、前記現像ローラ80が前記感光体10に侵入した時に前記現像ローラ80との接触部となる領域での周方向の長さよりも長くなる。
この結果、前記前記感光体10と前記現像ローラ80との前記接触部に存在するトナーが受ける摩擦力を低減することが可能となる。
その他の構成は前記第1の実施の形態に係る画像形成装置と同一であるので説明を省略する。
次に、上記第2の実施の形態に係る画像形成装置の性能を調べるために、感光体の直径と、トナーの重量平均粒径を変化させて、1万枚の画像形成動作を繰り返した後に、「反転かぶり」や「ボタ落ち」の発生状況を調べる実験を行った。
表2は、上記実験の条件及び実験結果を示したものである。実験では、現像ローラの直径を18mmで一定として、感光体の直径を20mm、16mmと変更した場合に、トナーの重量平均粒径が4μm、7μm、10μm、13μmである画像形成装置の「反転かぶり」や「ボタ落ち」の発生状況を観察したものである。その他の構成は上記像形成装置と同一とした。
その結果、感光体硬度が現像ローラ硬度より低い場合は、表2で示すよう感光体径>現像ローラ径とすることにより小径トナーを用いた場合でも良好な画像出力を行えることが分かった。
Figure 0004416467
上記第1の実施の形態及び第2の実施の形態に係る画像形成装置によれは、非磁性1成分接触現像方式における現像ローラと像担持体との接触部での摩擦力を小さくして、装置の駆動トルクの減少及びトナー劣化を低減することが可能となる。従って、安価な画像形成装置を提供することが可能となるとともに、小径トナーを用いてもトナーを劣化させず長期にわたって良好な画像を得ることが可能となる。
〔第3の実施の形態〕
図4は本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
本実施の形態の画像形成装置は、転写式電子写真プロセス、接触帯電方式及びトナーリサイクルシステムのレーザプリンタである。従って、係るシステムでは画像転写後の感光ドラム面に残留する転写残トナーは、専用のクリーナー(クリーニング装置)で除去されることなく、感光ドラムの回転にともない帯電ローラ2との当接部を経由して現像ローラとの当接部に至り、現像装置において現像同時クリーニングにて回収・再使用される。
図4中、中央の円形部材1は、像担持体としての感光ドラムである。前記感光ドラム1の上方に配置されるローラ2は、前記感光ドラム1の上方に所定の押圧力をもって接触され前記感光ドラム1表面を帯電する帯電手段としての導電性弾性ローラである。前記感光ドラム1の下方には転写ローラ5が配置されている。前記転写ローラ5よりも前記感光ドラム1の回転方向下流側には回転部材としての補助部材であるところの補助ローラ9が前記感光ドラム1に接触するように配置される。
前記補助ローラ9は、前記転写ローラ5による記録紙への転写後の感光ドラム1上に残留した残留トナーを非パターン化して、残留トナーによる次画像形成工程時の露光阻害による画像不良を防止するとともに、前記感光ドラム1と前記補助ローラ9との当接部での摩擦帯電により、残留トナーに負極性の帯電を与えて、残留トナーの回収性を高めるものである。しかしながら残留トナーは。補助ローラー(及び帯電ローラー)との接触部においても摩擦を受けることになる為、クリーナーがある場合に比べ、トナーの劣化は促進され、かぶり等の画像不良が発生し易くなる。
前記感光ドラム1は、直径20mmのアルミニウム製回転ドラム上に有機感光を塗布した、いわゆる負極性OPC感光体(ネガ感光体)である。前記感光ドラム1のアスカーC硬度は100度である。
ここで、アスカーC硬度は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置における測定方法と同様の方法により測定した。
また、前記感光ドラム1は、図4において矢印の時計回り方向に周速度120mm/secの一定速度をもって回転駆動される。
前記補助ローラ9は、直径8mmの金属製の芯体表面に半導電性ゴム層を成型した直径24mmの弾性ローラで、アスカーC硬度は15度である。アスカーC硬度は、上記と同様に計測した値である。
また、前記補助ローラ9は、前記感光ドラム1と同方向に周速度100mm/secの一定速度をもって回転駆動される。
前記感光ドラム1は、前記補助ローラ9に対して侵入量1.0mmで一定のニップ幅をもって当接される。前記感光ドラム1の前記補助ローラ9に対する侵入量は、前記補助ローラ9の金属芯体が前記感光ドラム1面に当接しないように適宜設定された値である。
前記補助ローラ9の直径は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記感光ドラム1の直径と同一(本実施の形態では直径約20mm)か、それよりも大きいものから適宜選択することが可能である。また、感光ドラム1及び前記補助ローラ9のアスカーC硬度は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記感光ドラムのアスカーC硬度よりも低いものから適宜選択することが可能である。
上記構成とすることにより、前記補助ローラ9の前記感光ドラム1との接触部における周方向に沿った長さは、前記感光ドラム1が前記補助ローラ9に侵入しない場合の前記補助ローラ9の外周面において、前記感光ドラム1が前記補助ローラ9に侵入した時に当該感光ドラム1との接触部となる領域での周方向の長さよりも長くなる。
この結果、前記感光ドラム1と前記補助ローラ9との接触部に存在するトナーが受ける摩擦力を低減することが可能となる。
次に、上記第3の実施の形態に係る画像形成装置の性能を調べるために、感光体の直径と、トナーの重量平均粒径を変化させて、1万枚の画像形成動作を繰り返した後に、「反転かぶり」や「帯電ローラ汚れ」の発生状況を調べる実験を行った。
表3は上記実験の条件及び実験結果を示したものである。実験では、感光ドラムの直径を20mmで一定として、補助ローラ16の直径を16mm、24mmと変更した場合に、トナーの重量平均粒径が4μm、7μm、10μm、13μmである画像形成装置の「反転かぶり」や「帯電ローラ汚れ」の発生状況を観察したものである。尚、その他の構成は上記第3の実施の形態に係る像形成装置と同一とした。
その結果、補助ローラの硬度が感光ドラムの硬度より低い場合は、表3で示すように補助ローラの直径≧感光ドラムの直径とすることにより小径トナーを用いた場合でも効果が得られることが分かった。
Figure 0004416467
上記のように、感光ドラムの硬度が補助ローラの硬度よりも高い場合、感光ドラムの直径を補助ローラの直径よりも小さくすることで、感光ドラムと補助ローラとの接触部内でトナーに生じる摩擦力を低減し、トナー劣化を低減することができる。
〔第4の実施の形態〕
図5は本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図5中、前記第3の実施の形態に係る画像形成装置と同一の部材には同一の符号を記す。第4の実施の形態に係る画像形成装置は補助ローラ90に対して感光体10の硬度が低く、且つ感光体の曲率が小さく設定されたものである。
前記感光体10は、図3に示した第1の実施の形態における感光体と同様の構成であり、直径12mmのアルミニウム製の軸体10a上にウレタンスポンジから成る弾性体層10bを形成し、この上に表面が金属蒸着された厚さ50μmの誘電性樹脂フィルムから成る導電層10cが形成され、更に最上層に有機感光体層10dが薄膜状に塗布され、全体として直径20mmの弾性感光体が形成される。第4の実施の形態における前記感光体10のアスカーC硬度は15度である。アスカーC硬度は、第1の実施の形態と同様に計測した値である。尚、上記弾性体層10bはウレタンスポンジ以外に他の発泡樹脂や低硬度のゴム材料等適宜選択することが可能である。
前記感光体10は、図5において矢印の時計方向に周速度100mm/secの一定速度をもって回転駆動される。
また、前記補助ローラ90は金属芯体表面に薄い弾性層を成型した直径16mmの剛体ローラであり、アスカーC硬度は100度である。
前記感光体10の直径は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記補助ローラ90の直径と同一か(本実施の形態では直径約16mm)、それよりも大きいものから適宜選択することが可能である。また、前記感光体10及び前記補助ローラ90のアスカーC硬度は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記感光体10のアスカーC硬度は前記補助ローラ90のアスカーC硬度よりも低いものから適宜選択することが可能である。
前記補助ローラ90は図2中矢印の方向(図中反時計回り)に周速度200mm/secで回転駆動されている。
前記補助ローラ90は前記感光体10に対して侵入量1.0mmで一定のニップ幅をもって接触される。
上記構成とすることにより、前記補助ローラ90の前記感光体10との接触部における周方向に沿った長さは、前記補助ローラ90が前記感光体10に侵入しない場合の前記感光体10の外周面において、前記補助ローラ90が前記感光体10に侵入した時に前記補助ローラ90との接触部となる領域での周方向の長さよりも長くなる。
この結果、前記補助ローラ90と前記感光体10との接触部に存在するトナーが受ける摩擦力を低減することが可能となる。
その他の構成は前記第3の実施の形態に係る画像形成装置と同一であるので説明を省略する。
尚、上記実施の形態以外にも、補助ローラに対して感光体の硬度の方が低くして、感光体径と補助ローラ径を様々に変化させた構成においても、感光体径<補助ローラ径とした場合には、重量平均粒径10μm以下のトナーを使用したときでも、1万枚の画像形成動作後における画像不良は生じず、高品位な画像出力を行うことができる。
次に、上記第4の実施の形態に係る画像形成装置の性能を調べるために、感光体の直径と、トナーの重量平均粒径を変化させて、1万枚の画像形成動作を繰り返した後に、「反転かぶり」や「帯電ローラ汚れ」の発生状況を調べる実験を行った。
表4は上記実験の条件及び実験結果を示したものである。実験は、上記第4の実施の形態に係る画像形成装置と、以下による比較例の画像形成装置により1万枚の画像形成動作を繰り返した後に、「反転かぶり」や「帯電ローラ汚れ」の発生状況を調べる実験を行った。
比較例における感光体は、直径20mmのアルミニウム製回転ドラム上に有機感光を塗布した、いわゆる負極性OPC感光体(ネガ感光体、)である。この場合、前記感光ドラム1のアスカーC硬度は100度である。また、比較例における補助ローラは、直径8mmの金属製の芯体表面に半導電性ゴム層を成型した直径16mmの弾性ローラで、アスカーC硬度は15度である。
上記実施例及び比較例の画像形成装置に対して、トナーの重量平均粒径を4μm、7μm、10μm、13μmの範囲で変更して「反転かぶり」や「帯電ローラ汚れ」の発生状況を観察したものである。尚、その他の構成は上記像形成装置と同一とした。
その結果、表4に示すように補助ローラに対して感光体の硬度の方が高く、且つ感光体径が大きい構成では、トナー重量平均粒径が10μm以下では、「反転かぶり」や「帯電ローラ汚れ」などの画像不良要因が発生した。一方、補助ローラに対して感光体の硬度の方が低く、且つ感光ドラム径の方が大きい構成では、10μmのトナーを用いても、画像不良が生じにくいことが分かった。
Figure 0004416467
上記第3の実施の形態及び第4の実施の形態に係る画像形成装置によれは、感光ドラム(感光体)及び補助ローラのうち、接触部での硬度が低い方の曲率を、硬度が高い方の曲率よりも大きくすることで、感光ドラム(感光体)と補助ローラとの接触部で生じるトナー劣化を低減し、トナー重量平均粒径が10μm以下のトナーを使用しても、長期にわたって良好な画像出力を行うことができる。
〔第5の実施の形態〕
図6は本発明の第5の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
本実施の形態の画像形成装置は、上記第3及び第4の実施の形態と同様に転写式電子写真プロセス、接触帯電方式及びトナーリサイクルシステムのレーザプリンタである。
図6中、中央の円形部材1は、像担持体としての感光ドラムである。2は、前記感光ドラム1の上方に所定の押圧力をもって接触され前記感光ドラム1表面を帯電する回転部材であるところの帯電手段としての帯電ローラである。図中、前記感光ドラム1の右側に配置される筺体4は、前記感光ドラム1上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する前記現像装置である。前記現像装置4の左方には一部が該現像装置4から露出するとともにその露出部分が前記感光ドラム1に当接するように配置される現像ローラ8が、回転可能に軸支されている。前記感光ドラム1の下方には転写ローラ5が配置されている。
前記感光ドラム1は、直径20mmのアルミニウム製回転ドラム上に有機感光を塗布した、いわゆる負極性OPC感光体(ネガ感光体)である。前記感光ドラム1のアスカーC硬度は100度であった。
ここで、アスカーC硬度は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置における測定方法と同様の方法により測定した。
また、前記感光ドラム1は、図6において矢印の時計方向に周速度100mm/secの一定速度をもって回転駆動される。
前記帯電ローラ2は、直径8mmの導電性芯体に厚さ3.5mmのEPDMからなる弾性体を成型し、その上にリーク防止のために厚さ500μmのヒドリンゴムを被覆し、更にその上層にトナーに対する帯電付与を補助するフッ素化合物のトレジン樹脂からなる薄膜表層を形成したものであり、全体として直径24mmの積層構造の弾性ローラとされている。また、前記帯電ローラ2のアスカーC硬度は20度である。ここで、前記アスカーC硬度は、上記第1の実施の形態に係る画像形成装置における測定方法と同様の方法により測定した。
前記帯電ローラ2の直径は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記感光ドラム1の直径と同一(本実施の形態では直径約20mm)か、それよりも大きいものか
ら適宜選択することが可能である。
前記感光ドラム1及び前記帯電ローラ2のアスカーC硬度は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記帯電ローラ2のアスカーC硬度が前記感光ドラム1のアスカーC硬度よりも低いものから適宜選択することが可能である。
前記帯電ローラ2は図6中矢印の方向(図中反時計回り)に周速度150mm/secで回転駆動されている。また、前記帯電ローラ2にはバイアス電源S1により約−1300Vの直流電圧が印加されている。前記帯電ローラ2により前記感光ドラム1表面が均一に約−700Vで帯電される。
前記感光ドラム1は前記帯電ローラ2に対して侵入量1.0mmで一定のニップ幅をもって接触される。
上記構成により、感光ドラム1上に形成されたトナー像は前記転写ローラ5と前記感光ドラム1とのニップ部で記録紙に転写される。そして、転写後に前記感光ドラム1上に残留する転写残トナーは、前記転写ローラ5により弱正極性に帯電され、前記感光ドラム1の回転に伴って、前記帯電ローラ2と前記感光ドラム1との接触部(帯電ニップ部)に搬送される。前記帯電ニップ部に搬送された転写残トナーは前記帯電ローラ2と前記感光ドラム1との摩擦により負極性に戻される。
その後、前記感光ドラム上の画像形成領域に存在する転写残トナーは、前記感光ドラム1の回転に伴って、前記現像ローラ8と前記感光ドラム1との当接部に搬送され、ここで、前記現像ローラ8から前記感光ドラム1へトナーを付勢する電界の作用により、現像装置4から現像ローラ8を介して搬送されるトナーと共に、次現像工程において感光ドラム1上の潜像を可視化するために再度用いられる。
他方、前記感光ドラム上の非画像形成領域に存在する転写残トナーは、前記感光ドラム1から前記現像ローラ8へトナーを付勢する電界の作用により、感光ドラム1上から前記現像ローラ8を介して前記現像装置4に回収される。このような動作を繰り返すことにより、画像形成が行われる。
従って、上記構成とすることにより、前記帯電ローラ2の前記感光ドラム1との接触部における周方向に沿った長さは、前記感光ドラム1が前記帯電ローラ2に侵入しない場合の前記帯電ローラ2の外周面において、前記感光ドラム1が前記帯電ローラ2に侵入した時に前記感光ドラム1との接触部となる領域での周方向の長さよりも長くなる。
この結果、前記帯電ローラ2と前記感光ドラム1との接触部に存在するトナーが受ける摩擦力を低減することが可能となる。
次に、上記第5の実施の形態に係る画像形成装置の性能を調べるために、感光ドラムの半径を一定として、帯電ローラの半径、及びトナーの重量平均粒径を変化させて、1万枚の画像形成動作を繰り返した後に、「反転かぶり」、「ボタ落ち」、及び「帯電不良」の発生状況を調べる実験を行った。
表5は上記実験の条件及び実験結果を示したものである。実験では、感光ドラムの径を20mmで一定として、帯電ローラの径を16mm、20mm、24mmと変更した場合に、トナーの重量平均粒径が4μm、7μm、10μm、13μmである画像形成装置の「反転かぶり」、「帯電ローラ汚れ」、及び「帯電不良」の発生状況を観察したものである。
その結果、帯電ローラの硬度が感光ドラムの硬度より低い場合は、表5で示すように感光ドラム径≦帯電ローラ径とすることにより小径トナーを用いた場合でも「反転かぶり」、「ボタ落ち」、及び「帯電不良」が発生せずに、良好な画像出力を行えることが分かった。
Figure 0004416467
また、本実施の形態では、感光ドラムは100mm/secで図6中時計回りに回転し、帯電ローラは150mm/secで反時計回りに回転しているので、両者の相対速度は50mm/secである。本発明者らは、相対速度500mm/sec以下の条件範囲で同様の検討を行ったところ、感光ドラムの径>帯電ローラの径の構成において、トナー粒径が小さく相対速度が速い場合に画像不良が生じたが、感光ドラムの半径≦帯電ローラの半径の構成であれば、10μm以下のトナーを用いた場合でも画像不良は発生せず、良好な画像が得られた。
上記のように、感光ドラムの硬度が帯電ローラの硬度よりも高い場合、感光ドラムの径を帯電ローラの径よりも小さくすることで、感光ドラム及び帯電ローラとの当接部内でトナーに生じる摩擦力を低減し、トナー劣化を低減することができる。従って、劣化の影響を受けやすい小粒径トナーにおいても、「反転かぶり」、「帯電ローラ汚れ」、及び「帯電不良」などの画像不良の発生要因を防止することができる。
〔第6の実施の形態〕
図7は本発明の第6の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図7中、前記第5の実施の形態に係る画像形成装置と同一の部材には同一の符号を記す。第6の実施の形態に係る画像形成装置は帯電ローラ20に対し感光体10の硬度が低く、且つ感光体の曲率が小さく設定されたものである。
前記感光体10は、図3に示した第1の実施の形態における感光体と同様の構成であり、直径6mmのアルミニウム製の軸体10a上にウレタンスポンジから成る弾性体層10bを形成し、この上に表面が金属蒸着された厚さ50μmの誘電性樹脂フィルムから成る導電層10cを形成し、更に最上層に有機感光体層10dを薄膜状に塗布した構成を有するものであり、全体として直径20mmの弾性感光体である。前記感光体10のアスカーC硬度は20である。アスカーC硬度は、上記と同様に計測した値である。尚、上記弾性体層10bはウレタンスポンジ以外に他の発泡樹脂や低硬度のゴム材料等適宜選択することが可能である。
前記感光体10は、図7において矢印の時計方向に周速度100mm/secの一定速度をもって回転駆動される。
前記帯電ローラ20は金属芯体表面にリーク防止のための500μmのヒドリンゴムからなる抵抗層を成型し、更にその上層にトナーに対する帯電付与を補助するフッ素化合物のトレジン樹脂からなる膜厚30μmの薄膜表層を形成したものであり、全体として直径16mmの積層構造のローラである。また、前記帯電ローラ2のアスカーC硬度は100度である。
前記感光体10の直径は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記帯電ローラ20の直径と同一か(本実施の形態では直径約16mm)、それよりも大きいものから適宜選択することが可能である。また、前期帯電ローラ20及び前記感光体10のアスカーC硬度は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記感光体のアスカーC硬度が前記帯電ローラ20のアスカーC硬度よりも低いものから適宜選択することが可能である。
前記帯電ローラ20は図7中矢印の方向(図中反時計回り)に周速度150mm/secで回転駆動されている。
前記帯電ローラ20は前記感光体10に対して侵入量1.0mmで一定の接触幅をもって接触される。
上記構成とすることにより、前記感光体10の前記帯電ローラ20との当接部における周方向に沿った長さは、前記帯電ローラ20が前記感光体10に侵入しない場合の前記感光体10の外周面において、前記帯電ローラ20が前記感光体10に侵入した時に前記帯電ローラ20との接触部となる領域での周方向の長さよりも長くなる。
この結果、前記帯電ローラ20と前記感光体10との接触部位に存在するトナーが受ける摩擦力を低減することが可能となる。
その他の構成は前記第5の実施の形態に係る画像形成装置と同一であるので説明を省略する。
尚、上記実施の形態以外にも、帯電ローラに対して感光体の硬度の方が低く、感光体径と帯電ローラ径を様々に変化させた構成においても、帯電ローラ径<感光体径とした場合には、重量平均粒径10μm以下のトナーを使用したときでも、1万枚の画像形成動作後における画像不良は生じず、高品位な画像出力を行うことができる。
次に、上記第6の実施の形態に係る画像形成装置の性能を調べるために、感光体の硬度と帯電ローラの硬度とを、トナーの重量平均粒径に対して変化させて、1万枚の画像形成動作を繰り返した後に、「反転かぶり」、「ボタ落ち」、及び「帯電不良」の発生状況を調べる実験を行った。
表6は上記実験の条件及び実験結果を示したものである。実験は、上記第6の実施の形態に係る画像形成装置と、以下による比較例の画像形成装置により1万枚の画像形成動作を繰り返した後に、「反転かぶり」、「ボタ落ち」、及び「帯電不良」の発生状況を調べる実験を行った。
比較例における感光体は、半径10mmのアルミニウム製回転ドラム上に有機感光を塗布した、いわゆる負極性OPC感光体(ネガ感光体)である。この場合、前記感光体1のアスカーC硬度は100度である。
また、比較例における補助ローラは、半径8mmの導電性芯体に厚さ3.5mmのEP
DMからなる弾性体を成型し、その上にリーク防止のために厚さ500μmのヒドリンゴムを被覆し、更にその上層にトナーに対する帯電付与を補助するフッ素化合物のトレジン樹脂からなる薄膜表層を形成し、全体として直径16mmの積層構造の弾性ローラとされている。また、前記帯電ローラ2のアスカーC硬度は20度である。
上記実施例及び比較例の画像形成装置に対して、トナーの重量平均粒径を4μm、7μm、10μm、13μmの範囲で変更して「反転かぶり」や「ボタ落ち」、及び「帯電不良」の発生状況を観察したものである。尚、その他の構成は上記像形成装置と同一とした。
その結果、表6に示すように帯電ローラに対して感光体の硬度の方が高く、且つ感光体の径が大きい構成では、トナー重量平均粒径が10μm以下では、「反転かぶり」や「ボタ落ち」、及び「帯電不良」が発生した。一方、帯電ローラに対して感光体の硬度の方が低く、且つ感光体の径が大きい構成では、10μm以下のトナーを用いても、画像不良は生じず、高品位な画像出力を行うことができることが分かった。
Figure 0004416467
〔第7の実施の形態〕
図8は本発明の第7の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。
図8中、前記第7の実施の形態に係る画像形成装置と同一の部材には同一の符号を記す。第7の実施の形態に係る画像形成装置は感光体が無端ベルト状とされたものである。
第7の実施の形態における感光体17は、弾性体層を有した無端状ベルトの基体上に表面が金属蒸着された厚さ50μmの誘電性樹脂フィルムから成る導電層が形成され、更に最上層に有機感光体層が薄膜状に塗布されたものであり、全体として厚さ4mmの無端状弾性感光体とされてものである。前記感光体17のアスカーC硬度は約25度である。尚、アスカーC硬度は、上記他の実施の形態と同様に計測した値である。
上記無端ベルト状感光体17は、半径4mmの一対のプーリ18間に掛け渡され、前記プーリへの巻きがけ部分の曲率半径が8mmとされている。前記感光体17の駆動は前記プーリ18の回転により行われる。
また、前記感光体17は、図8において矢印の時計方向に周速度100mm/secの一定速度をもって回転駆動される。
前記帯電ローラ20は、半径3mmの金属芯体表面にリーク防止のための厚さ3mmのヒドリンゴムからなる抵抗層を成型し、更にその上層にトナーに対する帯電付与を補助するフッ素化合物のトレジン樹脂からなる膜厚30μmの薄膜表層を形成したものであり、全体として半径6mmの積層構造のローラとされている。また、前記帯電ローラ2のアスカーC硬度は約50度である。
前記帯電ローラ20及び前記感光体17のアスカーC硬度は、特にこの実施の形態に限定されるものではなく、前記感光体17のアスカーC硬度が前記帯電ローラ20のアスカーC硬度よりも低いものから適宜選択することが可能である。
前記帯電ローラ20は図2中矢印の方向(図中反時計回り)に周速度150mm/secで回転駆動されている。
前記帯電ローラ20は、図8に示すように、前記感光体17における曲率半径8mmで前記プーリ18へ巻きがけられた部分に接触するとともに、その侵入量は1.0mmで一定のニップ幅をもって接触される。
上記構成とすることにより、前記感光体17の前記帯電ローラ20との接触部における周方向に沿った長さは、前記帯電ローラ20が前記感光体17に侵入しない場合の前記感光体17の外周面において、前記帯電ローラ20が前記感光体17に侵入した時に前記帯電ローラ20との接触部となる領域での周方向の長さよりも長くなる。
この結果、前記帯電ローラ20と前記感光体17との接触部位に存在するトナーが受ける摩擦力を低減することが可能となる。このため、重量平均粒径10μm以下のトナーを使用したときでも、1万枚の画像形成動作後における画像不良は生じず、高品位な画像出力を行うことができる。
尚、上記第7の実施の形態以外に、帯電ローラ20が前記感光体17の前記プーリ18間の非巻きがけ部分に接触する場合でも、帯電ローラ20の曲率半径は6mmであり、感光体17の曲率半径はほぼ無限大(曲率0)となるので、前記感光体17の前記帯電ローラ20との接触部における周方向に沿った長さは、前記帯電ローラ20が前記感光体17に侵入しない場合の前記感光体17の外周面において、前記帯電ローラ20が前記感光体17に侵入した時に前記帯電ローラ20との接触部となる領域での周方向の長さよりも長くなり同様の効果を得ることが出来る。
次に、上記第7の実施の形態に係る画像形成装置の性能を調べるために、感光体の硬度と帯電ローラの硬度とを、トナーの重量平均粒径に対して変化させて、1万枚の画像形成動作を繰り返した後に、「反転かぶり」、「ボタ落ち」、及び「帯電不良」の発生状況を調べる実験を行った。
表7は上記実験の条件及び実験結果を示したものである。実験は、上記第7の実施の形態に係る画像形成装置と、以下による比較例の画像形成装置により1万枚の画像形成動作を繰り返した後に、「反転かぶり」、「ボタ落ち」、及び「帯電不良」の発生状況を調べる実験を行った。
比較例における感光体は、弾性体層を有した無端状ベルトの基体上に表面が金属蒸着された厚さ50μmの誘電性樹脂フィルムから成る導電層が形成され、更に最上層に有機感光体層が薄膜状に塗布され、全体として4mmの無端状弾性感光体である。前記感光体のアスカーC硬度は約50度である。アスカーC硬度は、上記他の実施の形態と同様に計測した値である。尚、比較例の感光体の硬度は弾性体の硬度を変更して調整されたものである。
上記無端ベルト状感光体は上記第7の実施の形態と同様の一対のプーリ間に巻きがけられて駆動される。
また、比較例における感光体は、図8における感光体17と同様の方向である時計方向に周速度100mm/secの一定速度をもって回転駆動される。
また、比較例における帯電ローラは半径3mmの金属芯体表面にリーク防止のための厚さ3mmのヒドリンゴムからなる抵抗層を成型し、更にその上層にトナーに対する帯電付与を補助するフッ素化合物のトレジン樹脂からなる膜厚30μmの薄膜表層を形成し、全体として半径6mmの積層構造のローラとされている。また、前記帯電ローラ2のアスカーC硬度は約25度である。尚、比較例の帯電ローラの硬度は弾性体の硬度を変更して調整されたものである。
上記実施例及び比較例の画像形成装置に対して、トナーの重量平均粒径を4μm、7μm、10μm、13μmの範囲で変更して「反転かぶり」や「ボタ落ち」、及び「帯電不良」の発生状況を観察したものである。尚、その他の構成は上記像形成装置と同一とした。
その結果、表7に示すように帯電ローラに対して感光体の硬度の方が高く、且つ感光体の半径が大きい構成では、トナー重量平均粒径が10μm以下では、「反転かぶり」や「ボタ落ち」、及び「帯電不良」が発生した。一方、帯電ローラに対して感光体の硬度の方が低く、且つ感光体の半径が大きい構成では、10μmのトナーを用いても、画像不良は生じず、高品位な画像出力を行うことができることが分かった。
Figure 0004416467
上記のように真円形状でない感光体を用いた場合でも、感光体の硬度を帯電ローラの硬度より低く、かつ接触部での感光体17の曲率は、帯電ローラ20が前記感光体17に侵入しない場合における前記感光体17の前記接触部となる領域での曲率と同一かそれよりも大きくすることにより、接触部内でトナーに生じる摩擦力を低減し、トナー劣化を抑制することができ、劣化の影響を受けやすい小粒径トナーにおいても、「反転かぶり」や「ボタ落ち」などの画像不良や、帯電不良の発生を防止することができる。
本実施の形態では感光体がベルト形状の場合を例示したが、帯電部材がベルト形状の場合や、感光体及び帯電部材の両者がベルト形状の場合でも、両者のうちより低硬度の部材の曲率半径をもう一方の曲率半径より大きくすることにより、接触部内でトナーに生じる摩擦力及び摩擦熱を低減し、トナー劣化を低減することができる。
上記第5の実施の形態、第6の実施の形態及び第7の実施の形態に係る画像形成装置によれは、感光ドラム(感光体)と帯電部材との接触部で生じるトナー劣化を低減し、長期にわたって良好な画像形成を行うことができる帯電装置、クリーナーレス画像形成装置を提供することができる。
本明細書では、非磁性1成分負帯電トナーを用いた場合について説明したが、特にこれに限定するものではなく、例えば磁性1成分トナーでも、正帯電トナーでも同様の効果が
得られる。
また、トナー形状についても、球状・粉砕などと限定することなく、どんな形状のトナーでも効果を得ることができた。
また、上記各実施例では、反転現像方式を例示して説明したが、反転・正規現像に関わらず、同様の効果を得ることができる。
また、上記各実施例では像担持体の回転方向に対して、補助部材等の回転体の回転方向が接触部において逆方向のものを例示して説明したが、同方向であっても、同様の効果を得ることができる。
また、像担持体や補助部材の形状が上記各実施例のような円筒でない場合でも、接触部での、硬度の高い部材の方が、硬度の低い部材の曲率よりも大きい、ということを満たしているならば、同様の効果を得ることができる。
更に、前記非磁性1成分トナーを用いた接触現像方式の画像形成装置は、簡易にカブリの少ない良好な画像が得られる一方、装置内で部材同士が接触駆動される部分が多く、装置の駆動に大きな駆動力が必要とされるが、本発明の画像形成装置によれば、高トルクのモータを使用する必要がなくなり画像形成装置を小型化することが可能となる。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 図2は本発明の第2の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 図3は像担持体(感光体)の断面構成図である。 図4は本発明の第3の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 図5は本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 図6は本発明の第5の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 図7は本発明の第6の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 図8は本発明の第7の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。 図9は感光ドラムと現像ローラとの接触部における模式図である。 図10は感光ドラムと現像ローラとの接触部における応力分布図である。 図11は感光ドラムと現像ローラとの接触部の状態を説明する図である。 図12は感光ドラムの外径を変化させた場合の接触部における応力分布図である。 図13は従来の画像形成装置の概略構成図である。
符号の説明
1 像担持体(感光ドラム)
2 帯電手段(帯電ローラ)
4 現像装置
5 転写手段(転写ローラ)
8 現像剤担持体(現像ローラ)
9 補助部材(補助ローラ)
10 像担持体(感光体)
17 像担持体(感光体)
20 帯電手段(帯電ローラ)
80 現像剤担持体(現像ローラ)
90 補助部材(補助ローラ)

Claims (9)

  1. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体に接触して回転し、現像剤を担持するとともに前記像担持体に形成される静電潜像を担持した前記現像剤により可視化して現像する現像剤担持体と、を有し、
    可視化された前記像担持体上の現像剤像を転写手段により記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
    前記現像剤担持体が前記像担持体に接触する接触部を有し、
    前記現像剤担持体と前記像担持体とが接触しない場合において、
    前記接触部になる領域における前記像担持体の曲率は、
    前記接触部になる領域における前記現像剤担持体の曲率よりも大きく、
    前記像担持体の表面のアスカーC硬度は、前記現像剤担持体の表面のアスカーC硬度よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
  2. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体に接触して回転し、前記像担持体を一様に帯電する帯電手段よりも前記像担持体の回転方向上流側で、現像剤像を記録媒体に転写する転写手段よりも前記像担持体回転方向下流側に設けられた補助部材と、を有し、
    前記像担持体に形成される静電潜像を現像剤により可視化し、可視化された前記像担持体上の現像剤像を前記転写手段により記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
    前記補助部材が前記像担持体に接触する接触部を有し、
    前記補助部材と前記像担持体とが接触しない場合において、
    前記接触部になる領域における前記像担持体の曲率は、
    前記接触部になる領域における前記補助部材の曲率よりも大きく、
    前記像担持体の表面のアスカーC硬度は、前記補助部材の表面のアスカーC硬度よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
  3. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体に接触して回転し、前記像担持体を一様に帯電する帯電手段よりも前記像担持体の回転方向上流側で、現像剤像を記録媒体に転写する転写手段よりも前記像担持体
    回転方向下流側に設けられた補助部材と、を有し、
    前記像担持体に形成される静電潜像を現像剤により可視化し、可視化された前記像担持体上の現像剤像を前記転写手段により記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
    前記像担持体が前記補助部材に接触する接触部を有し、
    前記像担持体と前記補助部材とが接触しない場合において、
    前記接触部になる領域における前記補助部材の曲率は、
    前記接触部になる領域における前記像担持体の曲率よりも大きく、
    前記補助部材の表面のアスカーC硬度は、前記像担持体の表面のアスカーC硬度よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
  4. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体に接触して回転し、前記像担持体を一様に帯電する帯電手段と、を有し、
    前記像担持体に形成される静電潜像を現像剤により可視化し、可視化された前記像担持体上の現像剤像を転写手段により記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
    前記帯電手段が前記像担持体に接触する接触部を有し、
    前記帯電手段と前記像担持体とが接触しない場合において、
    前記接触部になる領域における前記像担持体の曲率は、
    前記接触部になる領域における前記帯電手段の曲率よりも大きく、
    前記像担持体の表面のアスカーC硬度は、前記帯電手段の表面のアスカーC硬度よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
  5. 回転可能な像担持体と、
    前記像担持体に接触して回転し、前記像担持体を一様に帯電する帯電手段と、を有し、
    前記像担持体に形成される静電潜像を現像剤により可視化し、可視化された前記像担持体上の現像剤像を転写手段により記録媒体に転写して画像を形成する画像形成装置において、
    前記像担持体が前記帯電手段に接触する接触部を有し、
    前記像担持体と前記帯電手段とが接触しない場合において、
    前記接触部になる領域における前記帯電手段の曲率は、
    前記接触部になる領域における前記像担持体の曲率よりも大きく、
    前記帯電手段の表面のアスカーC硬度は、前記像担持体の表面のアスカーC硬度よりも高いことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記像担持体と、前記現像剤担持体とは、相対速度差をもって当接回転することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記像担持体と、前記補助部材とは、相対速度差をもって当接回転することを特徴とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  8. 前記像担持体と、前記帯電手段とは、相対速度差をもって当接回転することを特徴とする請求項4又は5に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像剤の重量平均粒径が10μm以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成装置。
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