JP4413370B2 - フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体光を通過させるべく基板に形成された開口部を開閉するシャッタ羽根群を供えたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関し、特に、基板の背面側に配置されたシャッタ羽根群と基板の前面側に配置された駆動レバーとの連結を許容する貫通孔を備えたカメラ用のフォーカルプレンシャッタに関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラに搭載される従来のフォーカルプレンシャッタは、図8及び図9に示すように、被写体光を通過させるための開口部1aを有する基板(地板)1の背面側に、シャッタ羽根群を形成する先羽根群2(2a,2b,2c,2d)及び後羽根群3(3a,3b,3c,3d)が配置され、一方、基板1の前面側左側部に、これら先羽根群2及び後羽根群3を駆動する駆動レバー等が配置され、基板1の背面側後方に配置される撮影フィルムに対する露光動作が行なわれるようになっている。
【0003】
また、これら先羽根群2及び後羽根群3の一部に連結された駆動レバーの連結ピン4,5の移動を許容するために、基板1には連結ピン4,5の移動軌跡に沿って貫通孔としての長孔1b,1cがそれぞれ設けられている。さらに、基板1には、開口部1aの上方縁部領域において、反射ミラー6を回動自在に支持する支軸6aの一部を収容する切り欠き孔1dが設けられている。
【0004】
このフォーカルプレンシャッタにおいては、露光動作以外の時に、例えば、シャッタのチャージがセットされた状態で、先羽根群2と後羽根群3とによる二重遮蔽を行なう場合、図9に示すように、長孔1bと長孔1cとが共に開放されて基板1の背面側すなわち撮影フィルム側への光の進入が可能となる。
したがって、これら長孔1b,1cから直接にあるいは切り欠き孔1dの隙間を介して基板1の背面側に光が進入するのを防止して、撮影フィルムに対する遮光性を確保するために、基板1の開口部1a及び反射ミラーを囲むような遮光専用の壁板を設けたり、あるいは、図8に示すように、駆動レバー等が配置された領域を囲繞するように箱状の遮光用カバー7を設けて、長孔1b,1c等を覆うようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来の遮光用カバー7等を設ける構成では、この遮光用カバー7等を配置するためのスペースを必要とし、又、この遮光用カバー7等が専用品として別個に成型等により形成されることから、装置の大型化、装置の複雑化、装置のコスト増加等を招き、さらには、このフォーカルプレンシャッタを搭載するカメラ本体の大型化等を招くという問題があった。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、装置の小型化、低コスト化、構造の簡略化等を図りつつ、又、機能上の信頼性を確保しつつ、シャッタの遮光性を向上させることができ、又、カメラ本体の小型化にも寄与することのできるフォーカルプレンシャッタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のフォーカルプレンシャッタは、光を通過させるための開口部を有する基板と、開口部を覆う閉鎖位置及び開口部を開放する開放位置との間で移動可能に基板の背面側に配置されたシャッタ羽根群と、シャッタ羽根群を往復動させるように駆動するべく基板の前面側に配置された駆動レバーと、駆動レバーの一部とシャッタ羽根群の一部とを連結する連結部の移動を許容するべく基板に形成された貫通孔とを備えたフォーカルプレンシャッタであって、上記シャッタ羽根群は、貫通孔を遮蔽し得る遮蔽部を有する、ことを特徴としている。
この構成によれば、シャッタ羽根群が例えば所定の作動状態にあるとき、シャッタ羽根群の一部に形成された遮蔽部が、基板の前面側から背面側に通じる貫通孔を遮蔽することになる。これにより、基板の背面後方に位置する撮影フィルムに対する遮光が行なわれる。
尚、このシャッタ羽根群に設けられた遮蔽部の概念としては、シャッタ羽根群がいずれかの位置(例えば、開放位置又は閉鎖位置の一方、あるいは、開放位置及び閉鎖位置の両方の位置)にある場合に貫通孔を遮蔽するように形成されている構成を含むものである。また、遮蔽部により貫通孔を遮蔽するという概念としては、遮蔽部が貫通孔を完全に遮蔽する場合だけに限らず、貫通孔の少なくとも一部を遮蔽する場合も含むものである。
【0007】
上記構成において、遮蔽部は、シャッタのチャージがセットされた状態において貫通孔を遮蔽するように形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、シャッタのチャージがセットされた状態において、シャッタ羽根群に設けられた遮蔽部が、基板の貫通孔を遮蔽する。これにより、基板の背面後方に位置する撮影フィルムに対する遮光が行なわれる。
特に、撮影の待機状態あるいはカメラの電源を切るときは、常にシャッタのチャージがセットされた状態で保持されるようになっている場合、貫通孔は遮蔽部により遮蔽された状態で保持されることになり、撮影フィルムに対する遮光が効率良く行なわれる。
【0008】
上記構成において、シャッタ羽根群は、先羽根群と後羽根群とからなり、駆動レバーは、先羽根群を駆動する先羽根駆動レバーと、後羽根群を駆動する後羽根駆動レバーとからなり、貫通孔は、先羽根駆動レバーの一部と先羽根群の一部とを連結する連結部の移動を許容する先羽根用貫通孔と、後羽根駆動レバーの一部と後羽根群の一部とを連結する連結部の移動を許容する後羽根用貫通孔とからなり、遮蔽部は、先羽根群の一部に形成されて先羽根用貫通孔を遮蔽し得る先羽根遮蔽部と、後羽根群の一部に形成されて後羽根用貫通孔を遮蔽し得る後羽根遮蔽部とからなる、構成を採用することができる。
この構成によれば、先羽根群が例えば所定の作動状態にあるとき、先羽根群の一部に形成された先羽根遮蔽部が、基板の前面側から背面側に通じる先羽根用貫通孔を遮蔽し、又、後羽根群が例えば所定の作動状態にあるとき、後羽根群の一部に形成された後羽根遮蔽部が、基板の前面側から背面側に通じる後羽根用貫通孔を遮蔽することになる。これにより、基板の背面後方に位置する撮影フィルムに対する遮光が行なわれる。
【0009】
上記構成において、先羽根遮蔽部は、先羽根群を構成する先羽根のうち最後に覆い動作を行なう先羽根に形成され、後羽根遮蔽部は、後羽根群を構成する後羽根のうち最後に覆い動作を行なう後羽根に形成されている、構成を採用することができる。
この構成によれば、先羽根遮蔽部が先羽根群のうち最後に覆い動作を行なう先羽根すなわち最も移動量の少ない先羽根に設けられ、かつ、後羽根遮蔽部が後羽根群のうち最後に覆い動作を行なう後羽根すなわち最も移動量の少ない後羽根に設けられているため、先羽根群及び後羽根群が移動する際の応答性はほとんど低下しない(慣性質量にはほとんど影響しない)。すなわち、先羽根群及び後羽根群による開閉動作の迅速性等を損なうことなく、先羽根遮蔽部により先羽根用貫通孔の遮蔽が行なわれ、又、後羽根遮蔽部により後羽根用貫通孔の遮蔽が行なわれる。
【0010】
上記構成において、先羽根群及び後羽根群は、シャッタのチャージがセットされた状態において、開口部を共に閉鎖する二重遮蔽状態となるように駆動される、構成を採用することができる。
この構成によれば、シャッタのチャージがセットされると、先羽根群は開口部を閉鎖するように作動し、かつ、後羽根群も開口部を閉鎖するように作動する。このとき、先羽根群に設けられた先羽根遮蔽部は先羽根用貫通孔を遮蔽し、かつ、後羽根群に設けられた後羽根遮蔽部は後羽根用貫通孔を遮蔽した状態となり、シャッタのチャージがセットされた状態でより一層の遮光が行なわれる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
図1ないし図7は、本発明に係るフォーカルプレンシャッタの一実施形態を示すものであり、図1は被写体光を通過させるための開口部が形成された基板を示す平面図、図2はシャッタ羽根群の一部を構成する先羽根群を示す平面図、図3はシャッタ羽根群の一部を構成する後羽根群を示す平面図、図4は駆動レバー等の動作を示す平面図、図5はシャッタのチャージがセットされる前の状態を示す平面図、図6はシャッタのチャージがセットされた状態を示す平面図、図7はシャッタのレリーズ動作が行なわれた直後の状態を示す平面図である。
【0013】
この実施形態に係るフォーカルプレンシャッタは、光(被写体光)を通過させるための開口部10aを有する基板としての地板10と、開口部10aを覆う閉鎖位置及び開口部10aを開放する開放位置との間で移動可能に地板10の背面側に配置されたシャッタ羽根群としての先羽根群20及び後羽根群30と、これら先羽根群20及び後羽根群30を往復動させるように駆動するべく地板10の前面側に配置された先羽根駆動レバー40及び後羽根駆動レバー(第1後羽根駆動レバー50,第2後羽根駆動レバー60)を含む駆動機構等を、その基本構成として備えている。
【0014】
基板としての地板10は、図1に示すように、その外輪郭が略矩形形状に形成され、その表面が黒色等により塗装されている。そして、その中央部領域には、矩形形状の開口部10aが設けられ、この開口部10aの上方縁部領域には、反射ミラーの支軸を収容する切り欠き孔10b設けられている。さらに、開口部10aの左側領域には、先羽根駆動レバー40の連結ピン42を通す円弧状長孔の先羽根用貫通孔10cと、第1後羽根駆動レバー50の連結ピン53を通す円弧状長孔の後羽根用貫通孔10d等が設けられている。
【0015】
この地板10の背後には、所定の間隔を空けて中間板11が配置されている。この中間板11は、図1中の点線にて示すように、その外輪郭が略矩形形状でかつ地板10の先羽根用貫通孔10c及び後羽根用貫通孔10dを逃げるように形成されており、その表面が地板10と同様に黒色等により塗装されている。そして、その中央部領域には、略矩形形状の開口部11aが設けられている。
【0016】
また、この中間板11の背後には、所定の間隔を空けてカバー板12が配置されている。このカバー板12は、その外輪郭が地板10とほぼ同様な矩形形状に形成されている。そして、その中央部領域には、地板10の開口部10aよりも若干大きめの開口部12aが設けられている。また、この開口部12aの左側領域には、地板10の先羽根用貫通孔10cと重なる位置に同様の円弧状長孔をなす先羽根用貫通孔12cが設けられ、又、地板10の後羽根用貫通孔10dと重なる位置に同様の円弧状長孔をなす後羽根用貫通孔12dが設けられている。
【0017】
そして、地板10の背面側すなわち中間板11とカバー板12との間の空間には、シャッタ羽根群の一部をなす先羽根群20が配置され、上方に向けて展開して開口部10a(11a,12a)を覆う閉鎖位置と、開口部10a(11a,12a)の下側にて重なり合って開口部10a(11a,12a)を開放する開放位置との間で往復動自在となっている。
また、地板10の背面側すなわち地板10と中間板11との間の空間には、シャッタ羽根群の一部をなす後羽根群30が配置され、下方に向けて展開して開口部10a(11a,12a)を覆う閉鎖位置と、開口部10a(11a,12a)の上側にて重なり合って開口部10a(11a,12a)を開放する開放位置との間で往復動自在となっている。
【0018】
この先羽根群20は、図2に示すように、4枚の先羽根すなわち第1先羽根21,第2先羽根22,第3先羽根23,第4先羽根24と、これらの先羽根を回動自在にリンクする2本のリンク部材25,26等により構成されている。
このリンク部材25の一端部に形成された揺動中心孔25aは、地板10に設けられた支持軸13に外嵌されてこの支持軸13の回りに回動自在に配置され、又、リンク部材26の一端部に形成された揺動中心孔26aは、地板10に設けられた枢軸14に外嵌されてこの枢軸14の回りに回動自在に配置されている。また、リンク部材25の一部には、略矩形形状の連結孔25bが形成されており、この連結孔25bに対して先羽根駆動レバー40の連結ピン42が嵌合されるようになっている。ここで、支持軸13を中心としてリンク部材25が回動する場合の連結孔25bの軌跡(軌跡の半径)は、先羽根用貫通孔10cの伸長方向(円弧の曲率半径)と一致するように形成されている。
【0019】
また、上記先羽根群20を構成する先羽根のうちの第4先羽根24には、図2に示すように、先羽根群20が展開して開口部10a(11a,12a)を閉鎖した状態(閉鎖位置)にあるとき、地板10の先羽根用貫通孔10cを遮蔽するような先羽根遮蔽部24aが一体的に形成されている。この先羽根遮蔽部24aは、先羽根用貫通孔10cを遮蔽することで、地板10の背後に光が進入するのを防止するためのものであり、特に、シャッタのチャージがセットされて先羽根群20が閉鎖位置にあるときに、先羽根用貫通孔10cを遮蔽し得るように形成されている。
【0020】
さらに、これら先羽根群20の少なくとも被写体側の面は、開口部10aを開閉する部分がストロボ調光等のため灰色等に塗装され、先羽根遮蔽部24aの部分が黒色等に塗装されている。すなわち、先羽根遮蔽部24aの反射率が、開口部10aを開閉する部分の反射率よりも小さくなるように塗装されている。このように、少なくとも先羽根遮蔽部24aの反射率を小さくすることにより、先羽根用貫通孔10cと先羽根遮蔽部24aとの隙間を通して、地板10の背面側に反射される光をより一層確実に防止することができる。
【0021】
上記構成をなす先羽根群20においては、リンク部材25,26が、支持軸13及び枢軸14を中心として図2中反時計回りに回転すると、先ず第1先羽根21が上方に移動して開口部10a(11a,12a)を覆い始め、続いて、第2先羽根22、第3先羽根23、最後に第4先羽根24の順で、順次に上方に移動して開口部10a(11a,12a)を覆い、閉鎖位置に達することになる。
この際に、第4先羽根24に形成された先羽根遮蔽部24aにより、地板10の先羽根用貫通孔10cが遮蔽されて、地板10の前面側から先羽根用貫通孔10cを通して背面側に進入しようとする光が遮断(遮光)される。
【0022】
一方、先羽根群20が閉鎖位置に位置する状態から、リンク部材25,26が、支持軸13及び枢軸14を中心として図2中時計回りに回転すると、先ず第1先羽根21が下方に移動して開口部10a(11a,12a)を開放し始め、続いて、第2先羽根22、第3先羽根23、最後に第4先羽根24の順で、順次に下方に移動して開口部10a(11a,12a)を開放し、開放位置に達することになる。
ところで、先羽根遮蔽部24aは、最後に覆い動作を行なうすなわち移動量の最も少ない第4先羽根24に設けられているため、先羽根群20が移動する際の応答性はほとんど低下せず(慣性質量にはほとんど影響せず)、したがって、開閉動作の応答性に影響することはなく、迅速かつ確実な開閉動作が行なわれる。
【0023】
後羽根群30は、図3に示すように、4枚の後羽根すなわち第1後羽根31,第2後羽根32,第3後羽根33,第4後羽根34と、これらの後羽根を回動自在にリンクする2本のリンク部材35,36等により構成されている。
このリンク部材35の一端部に形成された揺動中心孔35aは、地板10に設けられた支持軸15に外嵌されてこの支持軸15の回りに回動自在に配置され、又、リンク部材36の一端部に形成された揺動中心孔36aは、地板10に設けられた枢軸16に外嵌されてこの枢軸16の回りに回動自在に配置されている。また、リンク部材35の一部には、略矩形形状の連結孔35bが形成されており、この連結孔35bに対して第1後羽根駆動レバー50の連結ピン53が嵌合されるようになっている。ここで、支持軸15を中心としてリンク部材35が回動する場合の連結孔35bの軌跡(軌跡の半径)は、後羽根用貫通孔10dの伸長方向(円弧の曲率半径)と一致するように形成されている。
【0024】
また、上記後羽根群30を構成する後羽根のうちの第4後羽根34には、図3に示すように、後羽根群30が展開して開口部10a(11a,12a)を閉鎖した状態(閉鎖位置)にあるとき、地板10の後羽根用貫通孔10dを遮蔽するような後羽根遮蔽部34aが一体的に形成されている。この後羽根遮蔽部34aは、後羽根用貫通孔10dを遮蔽することで、地板10の背後に光が進入するのを防止するためのものであり、特に、シャッタのチャージがセットされて後羽根群30が閉鎖位置にあるときに、後羽根用貫通孔10dを遮蔽し得るように形成されている。
【0025】
さらに、二重遮光型でさらに後羽根群30が被写体側に配置されている場合にあっては、後羽根群30の少なくとも被写体側の開口部10aを開閉する部分が、例えばストロボ調光等のために黒色以外の灰色等に塗装されていることが多い。この実施形態では、後羽根遮蔽部34aの部分を黒色等に塗装することとしている。すなわち、後羽根遮蔽部34aの反射率が、開口部10aを開閉する部分の反射率よりも小さくなるように塗装されている。このように、少なくとも後羽根遮蔽部34aの反射率を小さくすることにより、後羽根用貫通孔10dと後羽根遮蔽部34aとの隙間を通して地板10の背面側に反射される光をより一層確実に防止でき、あるいは、切り欠き孔10bを通って進入してきた光が地板10の背面側に反射されるのをより一層確実に防止できる。
【0026】
上記構成をなす後羽根群30においては、リンク部材35,36が、支持軸15及び枢軸16を中心として図3中時計回りに回転すると、先ず第1後羽根31が下方に移動して開口部10a(11a,12a)を覆い始め、続いて、第2後羽根32、第3後羽根33、最後に第4後羽根34の順で、順次に下方に移動して開口部10a(11a,12a)を覆い、閉鎖位置に達することになる。
この際に、第4後羽根34に形成された後羽根遮蔽部34aにより、後羽根用貫通孔10dが遮蔽されて、地板10の前面側から後羽根用貫通孔10dを通して背面側に進入しようとする光が遮断(遮光)される。
【0027】
一方、後羽根群30が閉鎖位置に位置する状態から、リンク部材35,36が、支持軸15及び枢軸16を中心として図3中反時計回りに回転すると、先ず第1後羽根31が上方に移動して開口部10a(11a,12a)を開放し始め、続いて、第2後羽根32、第3後羽根33、最後に第4後羽根34の順で、順次に上方に移動して開口部10a(11a,12a)を開放し、開放位置に達することになる。
ところで、後羽根遮蔽部34aは、最後に覆い動作を行なうすなわち移動量の最も少ない第4後羽根34に設けられているため、後羽根群30が移動する際の応答性はほとんど低下せず(慣性質量にはほとんど影響せず)、したがって、開閉動作の応答性に影響することはなく、迅速かつ確実な開閉動作が行なわれる。
【0028】
先羽根群20及び後羽根群30を駆動する駆動機構は、図4に示すように、地板10の前面側において、開口部10aの左側下方の領域に回動自在に配置されて先羽根群20を駆動する先羽根駆動レバー40、この先羽根駆動レバー40の上方の領域に回動自在に配置されて後羽根群30を駆動する第1後羽根駆動レバー50及び第2後羽根駆動レバー60、これら先羽根駆動レバー40と第1後羽根駆動レバー50及び第2後羽根駆動レバー60との間の領域に回動自在に配置されかつ先羽根駆動レバー40、第1後羽根駆動レバー50及び第2後羽根駆動レバー60に係合し得るセットレバー70、このセットレバー70に係合してシャッタのチャージを制御するチャージレバー(不図示)、このチャージレバーに駆動力を付与する駆動モータ(不図示)等により構成されている。
【0029】
上記セットレバー70は、図4(a),(b),(c)に示すように、地板10の前面側において、支持軸17の回りに回動自在に配置されており、この支持軸17の領域に配置された捩りスプリング(不図示)により、図4中の反時計回りに回転するように付勢されて、その突起部71がチャージレバーの一部(不図示)に対して、下側から常時係合するようになっている。
また、このセットレバー70は、図4(a),(b),(c)に示すように、前方へ向かう突起部71が一体的に形成されると共に湾曲をなす第1係合部72a及び第2係合部72bを同一平面にもつ前面部72と、この前面部72の背後に一体的に形成されると共に円弧状部73a及び逃げ部73bを同一平面にもつ規制部73等により形成されている。
【0030】
先羽根駆動レバー40は、図4(a),(b),(c)に示すように、地板10の前面側において、支持軸13の回りに回動自在に配置されており、この支持軸13の領域に配置された捩りスプリング(不図示)により、図4中の時計回りに回転するように付勢されている。また、この先羽根駆動レバー40は、セットレバー70の第1係合部72aと係合し得る係合部41と、先羽根用貫通孔10cを通して地板10の背面側(後方)に伸びかつ先羽根群20(リンク部材25)の連結孔25bに連結されて連結部を形成する連結ピン42(駆動レバーの一部)と、磁力に引寄せられる鉄片部43等により形成されている。
ここで、支持軸13を中心として先羽根駆動レバー40が回動する場合の連結ピン42の軌跡(軌跡の半径)は、先羽根用貫通孔10cの伸長方向(円弧の曲率半径)と一致するように形成されている。
【0031】
第1後羽根駆動レバー50は、図4(a),(b),(c)に示すように、地板10の前面側でかつ第2後羽根駆動レバー60の背後(後方)において、支持軸15の回りに回動自在に配置されており、この支持軸15の領域に配置された捩りスプリング(不図示)により、図4中の反時計回りに回転するように付勢されている。また、この第1後羽根駆動レバー50は、セットレバー70の規制部73(円弧状部73a)と係合し得る第1係合部51と、第2後羽根駆動レバー60の第2係合部62と係合し得る第2係合部52と、後羽根用貫通孔10dを通して地板10の背面側(後方)に伸び後羽根群30(リンク部材35)の連結孔35bに連結されて連結部を形成する連結ピン53等により形成されている。ここで、支持軸15を中心として第1後羽根駆動レバー50が回動する場合の連結ピン53の軌跡(軌跡の半径)は、後羽根用貫通孔10dの伸長方向(円弧の曲率半径)と一致するように形成されている。
【0032】
第2後羽根駆動レバー60は、図4(a),(b),(c)に示すように、地板10の前面側でかつ第1後羽根駆動レバー50よりも手前側において、同様に支持軸15の回りに回動自在に配置されており、この支持軸15の領域に配置された捩りスプリング(不図示)により、図4中の時計回りに回転するように付勢されている。また、この第2後羽根駆動レバー60は、セットレバー70の第2係合部72bと係合し得る第1係合部61と、第1後羽根駆動レバー50の第2係合部52と係合し得る第2係合部62と、磁力に引寄せられる鉄片部63等により形成されている。
【0033】
ここで、上記第2後羽根駆動レバー60を時計回りに付勢する捩りスプリングの付勢力は、第1後羽根駆動レバー50を反時計回りに付勢する捩りスプリングの付勢力よりも大きく設定されている。したがって、セットレバー70が作動していない状態(シャッタのチャージがセットされていない状態)において、第1後羽根駆動レバー50の第2係合部52が、第2後羽根駆動レバー60の第2係合部62により押されて、第1後羽根駆動レバー50は第2後羽根駆動レバー60と共に、図4(a)に示すように、時計回りに回転した位置に位置している。
【0034】
地板10の前面側に配置されたセットレバー70、先羽根駆動レバー40、第1後羽根駆動レバー50、第2後羽根駆動レバー60のさらに手前側(前方)には、地板10と平行に回路基板(不図示)が配置されており、この回路基板の背面には、先羽根用電磁石80及び後羽根用電磁石90が取り付けられている。これら先羽根用電磁石80及び後羽根用電磁石90は、図4(b)に示すように、それぞれ鉄芯81,91と、これら鉄芯81,91の回りに巻回された電磁コイル82,92等により構成されている。
そして、これら電磁コイル82,92が通電されることで、電磁力が発生して、これら先羽根用電磁石80及び後羽根用電磁石90は、先羽根駆動レバー40の鉄片部43、第2後羽根駆動レバー60の鉄片部63をそれぞれ吸着するようになっている。
【0035】
上記先羽根駆動レバー40、第1後羽根駆動レバー50、第2後羽根駆動レバー60、及びセットレバー70の動作における相互関係については、図4(a)に示すように、先ず、セットレバー70が、付勢スプリングにより反時計回りに回転した解除位置にあるとき、先羽根駆動レバー40は、捩りスプリングの付勢力により時計回りに回転させられて、図4(a)に示す復帰位置にあり、又、第2後羽根駆動レバー60は、捩りスプリングの付勢力により時計回りに回転させられて、図4(a)に示す復帰位置にある。
このとき、第1後羽根駆動レバー50は、その第2係合部52が第2後羽根駆動レバー60の第2係合部62により押されることになる。したがって、捩りスプリングにより反時計回りに回転するように付勢される付勢力に抗して、この第1後羽根駆動レバー50は、第2後羽根駆動レバー60と共に時計回りに回転した復帰位置に位置することになる。
【0036】
この状態において、先羽根群20及び後羽根群30は、図5に示すように、先羽根群20が重なり合った開放位置に位置し、後羽根群30が展開した閉鎖位置に位置している。すなわち、シャッタのチャージ(エネルギ蓄積)がセットされる前の状態(あるいは露光動作後の状態)に対応している。
【0037】
続いて、セットレバー70が、時計回りに回転させられて、図4(b)に示すようなセット位置に至るとき、その第1係合部72aが先羽根駆動レバー40の係合部41に係合し、又、その第2係合部72bが第2後羽根駆動レバー60の第1係合部61に係合する。
そして、先羽根駆動レバー40及び第2後羽根駆動レバー60は、捩りスプリングの付勢力に抗しつつ反時計回りに回転させられる。このとき、第1後羽根駆動レバー50は、その第2係合部52が第2後羽根駆動レバー60の第2係合部62から離脱し、捩りスプリングの付勢力により若干反時計回りに回転する。と同時に、第1後羽根駆動レバー50は、その第1係合部51がセットレバー70の規制部73(円弧状部73a)に係合して、反時計回りのそれ以上の回転が規制されることになる。
【0038】
この状態において、先羽根群20及び後羽根群30は、図6に示すように、先羽根群20が上方に移動して展開した閉鎖位置に位置することになり、後羽根群30が下方に移動して展開した閉鎖位置に保持されることになる。すなわち、シャッタのチャージがセットされた後において、先羽根群20及び後羽根群30は、開口部10a(11a,12a)をそれぞれ閉鎖する二重遮蔽の状態となる。
【0039】
続いて、レリーズ動作により、セットレバー70のセット位置でのロック状態が解除されて、セットレバー70は、捩りスプリングの付勢力により、反時計回りに回転して解除位置に戻り始める。この際に、先ず、先羽根用電磁石80及び後羽根用電磁石90がそれぞれ通電されて、先羽根用電磁石80が先羽根駆動レバー40の鉄片部43を吸着し、又、後羽根用電磁石90が第2後羽根駆動レバー60の鉄片部63を吸着する。
【0040】
これにより、セットレバー70の第1係合部72a及び第2係合部72bが、先羽根駆動レバー40の係合部41及び第2後羽根駆動レバー60の第1係合部61から離脱しても、先羽根駆動レバー40及び第2後羽根駆動レバー60は、図4(c)に示すように、反時計回りに回転したその状態に保持される。
一方、セットレバー70がさらに反時計回りに回転させられて、セットレバー70の規制部73(円弧部73a)が第1後羽根駆動レバー50の第1係合部51から離脱すると、第1後羽根駆動レバー50は付勢スプリングの付勢力により反時計回りに回転して、図4(c)に示すように、その第2係合部52が第2後羽根駆動レバー60の第2係合部62に当接したところで停止する。
【0041】
この状態において、先羽根群20及び後羽根群30は、図7に示すように、先羽根群20が上方に移動して展開した閉鎖位置に位置し、後羽根群30が上方に移動して重なり合った開放位置に位置することになる。すなわち、シャッタのチャージ(エネルギ蓄積)がセットされた状態でかつ露光動作直前の状態に対応している。
【0042】
次に、上記実施形態に係るフォーカルプレンシャッタがカメラに搭載された場合の動作について、図5ないし図7を参照しつつ説明する。尚、図5ないし図7は、説明の便宜上、点線とすべきところを実線で表した透視図として示されている。
先ず、シャッタのチャージがセットされていない状態(シャッタ羽根群20,30が走行した後の状態)においては、図4(a)及び図5に示すように、セットレバー70、先羽根駆動レバー40、第1後羽根駆動レバー50及び第2後羽根駆動レバー60は、いずれも解除位置あるいは復帰位置に位置しており、このとき、先羽根群20は重なり合って開口部10a(11a,12a)を開放する開放位置に位置し、後羽根群30は下方に展開して開口部10a(11a,12a)を閉鎖する閉鎖位置に位置している。
【0043】
このとき、図5に示すように、地板10の後羽根用貫通孔10dは、後羽根群30の第4後羽根34に形成された後羽根遮蔽部34aにより遮蔽されている。すなわち、後羽根用貫通孔10dが、後羽根遮蔽部34aにより遮蔽されているため、この領域から地板10の背面側への光の進入が防止され、又、切り欠き孔10bを介して隙間から反射等により光が入り込むのが防止される。これにより、地板10の背面側後方に位置する撮影フィルムに対する遮光が確実に行なわれる。
【0044】
続いて、カメラに設けられた制御部から、シャッタのチャージをセットする制御信号が発せられると、駆動モータ等が起動して、セットレバー70が解除位置からセット位置に向けて時計回りに回転し始める。そして、このセットレバー70の作用により、図4(b)に示すように、先羽根駆動レバー40が反時計回りに回転させられ、又、第1後羽根駆動レバー50の回動が規制されつつ、第2後羽根駆動レバー60が反時計回りに回転させられ、シャッタのチャージがセットされた状態に至る。
このとき、図6に示すように、先羽根群20は開口部10a(11a,12a)を閉鎖した閉鎖位置に位置し、後羽根群30も開口部10a(11a,12a)を閉鎖した閉鎖位置に位置する。すなわち、先羽根群20と後羽根群30とは、シャッタのチャージがセットされる際に、それぞれ開口部10a(11a,12a)を閉鎖する二重遮蔽状態となるように駆動される。
【0045】
また、このとき、図6に示すように、地板10の先羽根用貫通孔10cは、先羽根群20の第4先羽根24に形成された先羽根遮蔽部24aにより遮蔽されており、一方、地板10の後羽根用貫通孔10dは、後羽根群30の第4後羽根34に形成された後羽根遮蔽部34aにより遮蔽されている。
すなわち、シャッタのチャージがセットされた状態においては、先羽根用貫通孔10c及び後羽根用貫通孔10dは、開放されるのではなく共に先羽根遮蔽部24a及び後羽根遮蔽部34aにより遮蔽されているため、この領域から地板10の背面側への光の進入が防止され、又、切り欠き孔10bを介して隙間から反射等により光が入り込むのが防止される。これにより、地板10の背面側後方に位置する撮影フィルムに対する遮光が確実に行なわれる。
【0046】
さらに、先羽根用貫通孔10cの遮蔽と後羽根用貫通孔10dの遮蔽は、先羽根群20を構成する先羽根のうち最後に覆い動作を行なう(移動量の最も少ない)第4先羽根24に設けられた先羽根遮蔽部24aと後羽根群30を構成する後羽根のうち最後に覆い動作を行なう(移動量の最も少ない)第4後羽根34に設けられた後羽根遮蔽部34aとによりそれぞれ行なわれるため、先羽根群20及び後羽根群30は、移動の際の応答性が低下することなく、迅速に閉動作を行なうことになる。
【0047】
続いて、レリーズ動作が行なわれると、先ず、先羽根用電磁石80及び後羽根用電磁石90がそれぞれ通電されて、先羽根駆動レバー40及び第2後羽根駆動レバー60が、吸着によりその位置に保持される。そして、図4(c)に示すように、セット位置でのロック状態が解除されて、セットレバー70が、捩りスプリングの付勢力により反時計回りに回転して解除位置に戻ることにより、その規制部73(円弧部73a)が第1後羽根駆動レバー50の第1係合部51から離脱して、第1後羽根駆動レバー50のみが付勢スプリングの付勢力により反時計回りに回転させられる。
【0048】
このとき、図7に示すように、先羽根群20は開口部10a(11a,12a)を閉鎖した閉鎖位置に位置し、後羽根群30は開口部10a(11a,12a)を開放した開放位置に位置する。また、このとき、図7に示すように、地板10の先羽根用貫通孔10cは、先羽根群20の第4先羽根24に形成された先羽根遮蔽部24aにより遮蔽されている。
その後、先羽根用電磁石80への通電が断たれて先羽根群20が開放位置に向けて走行し、所定時間(露出時間)を経過した後、後羽根用電磁石90への通電が断たれて後羽根群30が閉鎖位置に向けて走行し、図5に示す状態となる。これにより、露出動作が終了し、被写体が撮影されることになる。
【0049】
この撮影終了直後において、地板10の後羽根用貫通孔10dは、後羽根群30の後羽根遮蔽部34aにより遮蔽されているため、この領域から地板10の背面側への光の進入が防止され、又、切り欠き孔10bを介して隙間から反射等により光が入り込むのが防止される。これにより、地板10の背面側後方に位置する撮影フィルムに対する遮光が確実に行なわれる。
【0050】
その後、制御部から出力される制御信号により、前述図4(a),(b)に示すシーケンスを辿って、先羽根群20及び後羽根群30は、開口部10a(11a,12a)を二重に閉鎖した二重遮蔽状態に至り、この状態で待機し、次の撮影に備える。また、カメラの電源が切られて撮影が終了となる場合は、この二重遮蔽の状態のまま保持されることになり、カメラの動作シーケンスにおいては、この二重遮蔽の状態に保持される場合が最も長くなる。
ところで、この状態においては、図6に示すように、先羽根用貫通孔10c及び後羽根用貫通孔10dは、開放されるのではなく共に先羽根遮蔽部24a及び後羽根遮蔽部34aにより遮蔽されているため、この領域から地板10の背面側への光の進入が防止され、又、切り欠き孔10bを介して隙間から反射等により光が入り込むのが防止される。これにより、地板10の背面側後方に位置する撮影フィルムに対する遮光が効率良く確実に行なわれる。
【0051】
上記実施形態においては、シャッタのチャージがセットされたとき先羽根群20及び後羽根群30により二重遮蔽が行なわれる構成において本発明を適用した場合を示したが、先羽根群20のみにより遮蔽される構成において本発明を適用することも勿論可能である。
また、上記実施形態においては、先羽根遮蔽部24a及び後羽根遮蔽部34aが、それぞれ先羽根用貫通孔10c及び後羽根用貫通孔10dを完全に遮蔽するような形状に形成された場合を示したが、スペース上の制約等により先羽根用貫通孔10c及び後羽根用貫通孔10dの一部を遮蔽するような形状に形成された場合でも、本発明の範疇に含まれるものである。
【0052】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明のフォーカルプレンシャッタによれば、光を通過させるための開口部を有する基板の背面側に配置されたシャッタ羽根群と基板の前面側に配置された駆動レバーとを連結する連結部の領域の貫通孔に対して、遮蔽動作を行なう遮蔽部をシャッタ羽根群に設けたことにより、基板の背面側にある撮影フィルムに対する遮光性を向上させることができる。また、別個に独立して遮蔽部を設けるのではなく、シャッタ羽根群の一部として遮蔽部を形成するため、部品点数の増加等を招くことはなく、装置の低コスト化、小型化、簡略化等が行なえる。
特に、シャッタのチャージがセットされた状態において、遮蔽部が貫通孔を遮蔽するように形成することにより、撮影待機の状態あるいは電源オフの状態において、効率良く遮光を行なうことができる。
また、貫通孔を遮蔽する遮蔽部を、先羽根群及び後羽根群のうちそれぞれ最後に覆い動作を行なう先羽根及び後羽根に設けることにより、先羽根群及び後羽根群の迅速な開閉動作を確保しつつ、遮光性を向上させることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフォーカルプレンシャッタの一部を構成する開口部が形成された基板を示す平面図である。
【図2】シャッタ羽根群の一部を構成する先羽根群を示す平面図である。
【図3】シャッタ羽根群の一部を構成する後羽根群を示す平面図である。
【図4】先羽根群及び後羽根群を駆動する駆動レバー等の動作を示す平面図であり、(a)はシャッタのチャージがセットされる前の状態を示す平面図、(b)はシャッタのチャージがセットされた状態を示す平面図、(c)はレリーズ動作が行なわれた直後の状態を示す平面図である。
【図5】シャッタのチャージがセットされる前における先羽根群及び後羽根群の状態を示す平面図である。
【図6】シャッタのチャージがセットされたときの先羽根群及び後羽根群の状態(二重遮蔽状態)を示す平面図である。
【図7】シャッタのレリーズ動作が行なわれた直後における先羽根群及び後羽根群の状態を示す平面図である。
【図8】従来のフォーカルプレンシャッタを示す斜視図である。
【図9】従来のフォーカルプレンシャッタにおける基板の貫通孔とシャッタ羽根群との関係を示す平面図である。
【符号の説明】
10 地板(基板)
10a 開口部、10b 切り欠き孔、
10c 先羽根用貫通孔(貫通孔)、10d 後羽根用貫通孔(貫通孔)
11 中間板
11a 開口部
12 カバー板
12a 開口部、12c 先羽根用貫通孔、12d 後羽根用貫通孔
20 先羽根群(シャッタ羽根群)
21 第1先羽根
22 第2先羽根
23 第3先羽根
24 第4先羽根(最後に覆い動作を行なう先羽根)
24a 先羽根遮蔽部(遮蔽部)
25 リンク部材
25b 連結孔
26 リンク部材
30 後羽根群(シャッタ羽根群)
31 第1後羽根
32 第2後羽根
33 第3後羽根
34 第4後羽根(最後に覆い動作を行なう後羽根)
34a 後羽根遮蔽部(遮蔽部)
35 リンク部材
35b 連結孔
36 リンク部材
40 先羽根駆動レバー
42 連結ピン(連結部)
50 第1後羽根駆動レバー
53 連結ピン(連結部)
60 第2後羽根駆動レバー
70 セットレバー
80 先羽根用電磁石
90 後羽根用電磁石

Claims (5)

  1. 光を通過させるための開口部を有する基板と、開口部を覆う閉鎖位置及び開口部を開放する開放位置との間で移動可能に基板の背面側に配置されたシャッタ羽根群と、シャッタ羽根群を往復動させるように駆動するべく基板の前面側に配置された駆動レバーと、駆動レバーの一部とシャッタ羽根群の一部とを連結する連結部の移動を許容するべく基板に形成された貫通孔と、を備えたフォーカルプレンシャッタであって、
    前記シャッタ羽根群は、前記貫通孔を遮蔽し得る遮蔽部を有する、
    ことを特徴とするフォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記遮蔽部は、シャッタのチャージがセットされた状態において、前記貫通孔を遮蔽するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載のフォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記シャッタ羽根群は、先羽根群と後羽根群とからなり、前記駆動レバーは、前記先羽根群を駆動する先羽根駆動レバーと、前記後羽根群を駆動する後羽根駆動レバーとからなり、
    前記貫通孔は、前記先羽根駆動レバーの一部と前記先羽根群の一部とを連結する連結部の移動を許容する先羽根用貫通孔と、前記後羽根駆動レバーの一部と前記後羽根群の一部とを連結する連結部の移動を許容する後羽根用貫通孔とからなり、
    前記遮蔽部は、前記先羽根群の一部に形成されて前記先羽根用貫通孔を遮蔽し得る先羽根遮蔽部と、前記後羽根群の一部に形成されて前記後羽根用貫通孔を遮蔽し得る後羽根遮蔽部とからなる、
    ことを特徴とする請求項1又は2記載のフォーカルプレンシャッタ。
  4. 前記先羽根遮蔽部は、前記先羽根群を構成する先羽根のうち最後に覆い動作を行なう先羽根に形成され、
    前記後羽根遮蔽部は、前記後羽根群を構成する後羽根のうち最後に覆い動作を行なう後羽根に形成されている、
    ことを特徴とする請求項3記載のフォーカルプレンシャッタ。
  5. 前記先羽根群及び前記後羽根群は、シャッタのチャージがセットされた状態において、前記開口部を共に閉鎖する二重遮蔽状態となるように駆動される、
    ことを特徴とする請求項3又は4記載のフォーカルプレンシャッタ。
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