JP4413352B2 - 移動無線端末及び外部記憶ユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば携帯電話を端末やPHS(Personal Handyphone System)端末等の移動無線端末と、この移動無線端末と共に使用される外部記憶ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話端末やPHS端末などの移動無線端末が急速に普及している。そして、最近この種の装置では種々の情報を記憶させることができるようになっている。例えば、WWW(Wold Wide Web)から画像情報や音楽情報をダウンロードして、これらの情報を端末内の記憶媒体に記憶させることが一般的に行われている。
【0003】
ところで、この様な機能を有する移動無線端末では、ダウンロードした情報を端末内に設けられたRAMなどの記憶媒体に記憶させるようにしているが、ダウンロードする情報量が多くなると端末内の記憶媒体だけでは容量が不足して記憶できなくなることがある。
【0004】
そこで、端末に外部記憶媒体を収容又は接続するためのスロット或いは端子を設け、このスロット又は端子に外部記憶媒体を装着するか又は接続して、この外部記憶媒体にダウンロード情報を記憶させることが考えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような構成では、端末に外部記憶媒体用のスロットや端子を設ける必要があり、またスロットに外部記憶媒体を装着するものでは端末内に外部記憶媒体を収容するスペースも確保しなければならないため、端末の大型化と重量化、さらにはコストアップを招く欠点があった。
【0006】
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、本体の大型化、重量化及びコストアップを生じることなく、大容量の情報を記憶することができる移動無線端末及び外部記憶ユニットを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するためにこの発明は、通信網との間で第1の無線回線を介して通信を行う第1の無線通信手段と、情報を記憶する機能と無線通信機能とを備える外部記憶ユニットとの間で上記第1の無線通信路とは異なる第2の無線通信路を介して通信を行う第2の無線通信手段と、上記第1の無線通信手段により受信された情報を上記第2の無線通信手段から上記第2の無線通信路を介して前記外部記憶ユニットへ転送して記憶させる情報転送制御手段とを設ける。そして、この情報転送制御手段により、上記情報の受信中に、上記外部記憶ユニットが情報を記憶可能な状態にあるか否かを判定し、記憶可能な状態に無い場合には第1の無線通信手段により受信された情報及び第1の無線通信手段から送信する情報の少なくとも一方を内部メモリに一時記憶し、その後外部記憶ユニットが情報を記憶可能な状態になったと判定された場合に、上記内部メモリに記憶された情報を上記第2の無線通信手段から上記外部記憶ユニットへ転送し記憶させるようにしたものである。
【0008】
具体的には、情報転送制御手段において、第1の無線通信手段により受信された情報及び第1の無線通信路手段から送信する情報の少なくとも一方を内部メモリに記憶し、この内部メモリへの前記情報の記憶を行えなくなった場合に、上記情報を上記第2の無線通信手段から上記第2の無線通信路を介して上記外部記憶ユニットへ転送し記憶させる。
【0009】
また、上記本体において、第1の無線通信路を介して受信した情報及び第1の無線通信路へ送信する情報の少なくとも一方を、第2の無線通信路を介して上記外部記憶ユニットへ転送し記憶させ、当該外部記憶ユニットへの情報の記憶を行えなくなった場合に、第1の無線通信路を介して受信した情報及び第1の無線通信路へ送信する情報の少なくとも一方を本体の内部メモリに記憶させる構成とする。
【0011】
したがってこの発明によれば、本体において記憶すべき情報は、第2の無線通信路を介して外部記憶ユニットに転送されて記憶されるため、例えばインターネットのWWWからダウンロードした大容量の情報を記憶することが可能となり、しかも本体には外部記憶ユニットを装着するためのスロットや収容スペースを設ける必要がなくなるため、本体の小型軽量化を維持すると共に安価な本体を提供することが可能となる。
【0012】
またこの発明は、情報転送制御手段が通信網との間に同時に複数の第1の無線通信路を設定し通信行う、いわゆるマルチコール機能を備えている場合に、上記複数の第1の無線通信路の一つを使用して通信網との間で第1の通信を実行している最中に、他の第1の無線通信路を介して通信網から受信した情報及び当該第1の無線通信路へ送信する情報の少なくとも一方を、上記第2の無線通信路を介して上記外部記憶ユニットへ転送して記憶させる。
【0013】
このように構成することで、マルチコール機能を利用して、例えば通話を中止或いは中断することなく、ダウンロード情報を効率良く外部記憶ユニットに記憶させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
この発明に係わる第1の実施形態は、携帯電話機とは別に外部記憶ユニットとしてのメモリカード・ユニットを設け、これら携帯電話機とメモリカード・ユニットとの間で、BT(Blue Tooth)などの小さな送信電力を使用する無線通信手段を使用して、携帯電話機の送受信情報や送受信に使用する電話帳などの通信管理情報を転送し、メモリカード・ユニットに記憶させるようにしたものである。
【0021】
図1は、この第1の実施形態に係わる移動無線端末を使用した移動通信システムの概略構成図である。
移動無線端末は、携帯電話機MSと、この携帯電話機MSとの間でBT用の無線回線を介して無線通信を行うメモリカード・ユニットMCUとから構成される。携帯電話機MSは、移動通信システム用の無線回線を介して基地局BSに接続される。この基地局BSは、図示しない移動交換装置や、有線電話網及びインターネット等の有線通信網を介してサーバSVに接続される。サーバSVには複数のデータ蓄積装置STが接続されている。
【0022】
そして、携帯電話機MSにおいてサーバSVに対する発呼が行われると、この発呼元の携帯電話機MSと基地局BSとの間で無線接続手順が実行されて無線通信リンクが設定され、さらにこの基地局BSから移動交換装置や有線通信網を介してサーバSVに接続される。そして、この状態でサーバSVから送られるメニューに従い、携帯電話機MSにおいて利用者がダウンロードを希望する情報を指定すると、サーバSVによりデータ蓄積装置STから該当する情報が読み出され、この情報が有線通信網、移動交換装置及び基地局BSをそれぞれ介して携帯電話機MSに転送される。また、上記情報は携帯電話機MSからBT用の無線回線を介してメモリカード・ユニットMCUに転送されて記憶される。
【0023】
さて、携帯電話機MS及びメモリカード・ユニットMCUは次のように構成される。
【0024】
先ず、携帯電話機MSの構成について説明する。図2はその外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。
この携帯電話機MSは、テレビジョン電話通信機能を有するもので、その筐体前面パネルには受話器としてのスピーカ32、液晶表示器(LCD)34、キー入力部35及び送話器としてのマイクロホン31が配設されている。また筐体上部には、伸縮可能なアンテナ11及びカメラ33が取着されている。このカメラ33は、CMOS又はCCD等の固体撮像素子を採用したもので、静止画像又は動画像を撮像可能である。さらに筐体背面部には、電源部用の装着部が設けられており、この装着部にはバッテリパックを構成する電源部4が着脱自在に装着される。
【0025】
また、携帯電話機MSの回路は次のように構成される。図3はその構成を示す回路ブロック図である。
この携帯電話機MSは、無線部1と、ベースバンド部2Aと、入出力部3Aと、電源部4と、BT無線部5とから構成される。
【0026】
同図において、基地局BSから移動通信システム用の無線回線を介して到来した無線周波信号は、アンテナ11で受信されたのちアンテナ共用器(DUP)12を介して受信回路(RX)13に入力される。受信回路13は、高周波増幅器、周波数変換器及び復調器を備える。そして、上記無線信号を低雑音増幅器で低雑音増幅したのち、周波数変換器において周波数シンセサイザ(SYN)14から発生された受信局部発振信号とミキシングして受信中間周波信号又は受信ベースバンド信号に周波数変換し、その出力信号を復調器でディジタル復調する。復調方式としては、例えばQPSK方式に対応した直交復調方式が用いられる。なお、上記周波数シンセサイザ14から発生される受信局部発振信号周波数は、ベースバンド部2Aに設けられた主制御部21から指示される。
【0027】
上記復調器から出力された復調信号はベースバンド部2Aに入力される。ベースバンド部2Aは、主制御部21と、多重分離部22と、音声符号復号部(以後音声コーデックと呼称する)23と、マルチメディア処理部24と、LCD制御部25とを備えている。
【0028】
上記復調信号は、主制御部21において制御情報であるかマルチメディア情報であるかが識別され、マルチメディア情報であれば多重分離部22に供給されてここで音声データと画像データとに分離される。そして、音声データは音声コーデック23に供給されてここで音声復号され、これにより再生された音声信号は入出力部3Aのスピーカ32から拡声出力される。これに対し画像データは、マルチメディア処理部24に供給されてここで画像復号処理され、これにより再生された画像信号はLCD制御部25を介して入出力部3AのLCD34に供給され表示される。
【0029】
なお、上記受信画像データは必要に応じて主制御部21内のRAMに格納される。またLCD34には、主制御部21から出力された自装置の動作状態を表す種々情報、例えば電話帳や受信電界強度検出値、バッテリの残量なども表示される。
【0030】
一方、入出力部3Aのマイクロホン31から出力されたユーザの送話音声信号は、ベースバンド部2Aの音声コーデック23に入力され、ここで音声符号化されたのち多重分離部22に入力される。またカメラ(CAM)33から出力された画像信号は、ベースバンド部2Aのマルチメディア処理部24に入力され、ここで画像符号化処理が施されたのち上記多重分離部22に入力される。多重分離部22では、上記符号化された音声データと画像データとが所定のフォーマットで多重化され、この多重化された送信データは主制御部21から無線部1の送信回路(TX)15に入力される。
【0031】
送信回路15は、変調器、周波数変換器及び送信電力増幅器を備える。上記送信データは、変調器でディジタル変調されたのち、周波数変換器により周波数シンセサイザ14から発生された送信局部発振信号とミキシングされて無線周波信号に周波数変換される。変調方式としては、QPSK方式が用いられる。そして、この生成された送信無線周波信号は、送信電力増幅器で所定の送信レベルに増幅されたのち、アンテナ共用器12を介してアンテナ11に供給され、このアンテナ11から図示しない基地局に向け送信される。
【0032】
なお、電源部4には、リチウムイオン電池等のバッテリ41と、このバッテリ41を充電するための充電回路42と、電圧生成回路(PS)43とが設けられている。電圧生成回路43は、例えばDC/DCコンバータからなり、バッテリ41の出力電圧をもとに所定の電源電圧Vccを生成する。
【0033】
また入出力部4には、操作時及び通信時にLCD34及びキー入力部35を照明するための照明器36が設けられている。この照明器36は、例えばバックライト又はイルミネーションと呼ばれる。
【0034】
ところで、BT無線部5はBT無線回路50とそのアンテナ51とから構成される。BT無線回路50は、BTにより規定された無線通信方式に従い後述するメモリカード・ユニットMCUとの間で情報の無線伝送を行う。
【0035】
また主制御部21は、マイクロプロセッサ、ROM及びRAMなどからなる内部メモリを備えたもので、無線チャネルの接続制御や通信リンク確立後の通信制御等、通常の制御機能に加えて、この発明に係わる制御機能として、ダウンロード制御手段21aと、BT転送制御手段21bとを備えている。
【0036】
ダウンロード制御手段21aは、キー入力部35から入力された情報のダウンロード要求に従いサーバSVに対し情報のダウンロード要求を送出し、これによりサーバSVから伝送された情報を受信して内部メモリに一時記憶する。
【0037】
BT転送制御手段21bは、上記ダウンロード制御中に内部メモリが一杯になるごとにBT無線部5を動作させ、当該内部メモリからダウンロード情報を読み出してこの情報をBT無線部5からメモリカード・ユニットMCUへ向け送信し記憶させる。
【0038】
一方、メモリカード・ユニットMCUは次のように構成される。図4はその外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は上面図である。
メモリカード・ユニットMCU内にはメモリカード装着用のスロットが設けてある。また、上面部にはメモリカード挿入口81及び取り出しボタン82が設けてあり、メモリカード10はこのメモリカード挿入口から挿入されて上記スロットに装着される。またこの装着されたメモリカード10は、取り出しボタン82の押下によりメモリカード挿入口81からユニットの外へ排出される。
【0039】
また、メモリカード・ユニットMCUの下面端部には、BT用のアンテナ61が設けられている。なお、ユニット背面部には電源部9としての装着部が設けられ、この装着部9に電源部9としてのバッテリパックが装着される。
【0040】
また、メモリカード・ユニットMCUの回路は次のように構成される。図5はその構成を示す回路ブロック図である。
すなわち、このメモリカード・ユニットMCUは、BT無線回路62と、そのアンテナ61と、ベースバンド部7Aと、電源部9とから構成される。BT無線回路62は、BTで規定された無線通信方式に従い、前記携帯電話機MSとの間で無線通信を行う。
【0041】
ベースバンド部7Aは、主制御部71と、メモリカード・インタフェース部(メモリカードI/F)72と、メモリカード検出部73とを備えている。メモリカード検出部73は、スロットにメモリカード6が装着されているか否かを検出する。メモリカードI/F72は、スロットに装着されたメモリカード6に対する情報の書き込み及び読み出しを行う。
【0042】
主制御部71はマイクロプロセッサと、ROM及びRAMとを備え、その制御機能として、BT通信制御手段と、メモリカード・インタフェース(I/F)制御手段と、メモリカードアクセス制御手段とを備えている。
【0043】
BT通信制御手段は、上記BT無線回路62を制御して、携帯電話機MSとの間のダウンロード情報の送受信動作を制御する。メモリカードI/F制御手段は、メモリカード検出部73の検出出力に基づいてメモリカード6の装着状態を判定し、メモリカード6が装着された場合にメモリカードI/F72のドライバをアクティブ状態に設定する。
【0044】
メモリカードアクセス制御手段21bは、スロットに装着されたメモリカード6に対するダウンロード情報の書き込み及び読み出しを制御するもので、上記BT無線回路62により受信されたダウンロード情報をメモリカードI/F72を介してメモリカード6に書き込む。また、携帯電話機MSから記憶情報の読み出し要求が到来した場合に、上記メモリカードI/F72を介してメモリカード6から記憶情報を読み出す。
【0045】
このような構成であるから、端末利用者は、WWWの情報を取得する際に、先ずメモリカード・ユニットMCUのスロットにメモリカード6を装着する。そうすると、このメモリカード6の装着がメモリカード検出部73により検出され、この検出出力を受けて主制御部71はメモリカードI/F72をアクティブ状態に設定する。
【0046】
そして、この状態で利用者は、携帯電話機MSにおいてキー入力部35を操作してWWWのサーバSVに対し発呼する。そしてこの発呼に対しサーバSVとの間に通信リンクが確立され、サーバSVから送られるメニューに従い利用者が所望の情報の送信要求を送信すると、サーバSVはデータ蓄積装置STから該当する情報を検索してこの情報を携帯電話機MSへ送信する。この情報は、インターネット及び加入電話網などの有線通信網、移動交換装置及び基地局BSをそれぞれ介して携帯電話機MSに転送される。
【0047】
さて、上記サーバSVとの間に通信リンクが確立されると、携帯電話機MSの主制御部21は先ずステップ5aにより、BT無線部5を介してメモリカード・ユニットMCUに対しメモリカードの状態を問い合わせる。この問い合わせに対しメモリカード・ユニットMCUの主制御部71は、メモリカード6の装着の有無及びその空き容量を検出し、その検出結果をBT無線回路62から携帯電話機MSへ返送する。
【0048】
携帯電話機MSの主制御部21は、メモリカード・ユニットMCUから返送されたメモリカード6の状態の検出結果に基づいて、メモリカード6が装着されており、かつダウンロードした情報を記憶可能な容量があるか否かを判定する。そして、この条件を満足していると、サーバSVから到来するダウンロード情報をステップ5bで受信して内部メモリに一時記憶する。またこのとき、ステップ5cで情報のダウンロードが完了したか否かを監視しながら、ステップ5fにおいて内部メモリが一杯になったか否かを判定する。
【0049】
そして、ダウンロード中の内部メモリが一杯になると、ステップ5gにおいて、上記内部メモリに一時記憶されているダウンロード情報を読み出し、この情報をBT無線部5からメモリカード・ユニットMCUに向け送信する。これに対しメモリカード・ユニットMCUの主制御部71は、BT無線回路62により上記情報を受信すると、この受信したダウンロード情報をメモリカードI/F72を介してメモリカード6に記憶させる。
【0050】
携帯電話機MSの主制御部21は、上記内部メモリに記憶されているダウンロード情報の転送を終了すると、ステップ5hで内部メモリをクリアする。以後、内部メモリが一杯になるごとに、上記ステップ5bからステップ5hによるダウンロード情報の受信及びメモリカード6への転送制御を繰り返す。
【0051】
一方、上記ステップ5cでサーバSVからの情報のダウンロードが終了したと判定すると、携帯電話機MSの主制御部21はステップ5dに移行して、ここで上記内部メモリに記憶されたダウンロード情報を読み出し、この情報をBT無線部5からメモリカード・ユニットMCUに向け送信する。これに対しメモリカード・ユニットMCUの主制御部71は、BT無線回路62により上記情報を受信すると、この受信したダウンロード情報をメモリカードI/F72を介してメモリカード6に記憶させる。携帯電話機MSの主制御部21は、上記ダウンロード情報の転送を終了すると、ステップ5eで内部メモリをクリアし、通信リンクを開放する処理を実行する。
【0052】
なお、ステップ5aにおいて、メモリカード・ユニットMCUにメモリカード6が未装着だったり、メモリカード6は装着されていても当該カード6の空き容量が足りないと判定した場合には、携帯電話機MSの主制御部21はステップ5iに移行してLCD34にダウンロードできない旨のメッセージを表示し、通信リンクを開放する処理を実行する。
【0053】
かくして、サーバSVからの情報のダウンロードがなされる。
なお、メモリカード6が未装着だったり、メモリカード6の空き容量が足りないと判定した場合でも、携帯電話機MSの内部メモリの空き容量が情報のダウンロード予定量に比べて大きい場合には、情報のダウンロードを実行してこの情報を内部メモリに記憶する。そして、その後メモリカード6が装着され、かつ当該メモリカード6にダウンロード情報を記憶可能な容量があることが確認された時点で、上記内部メモリに記憶されたダウンロード情報を読み出し、この情報をBT無線部5からメモリカード・ユニットMCUへ転送して、メモリカード6に記憶させることも可能である。
【0054】
また、情報のダウンロード中にメモリカード6の空き容量が足りなくなり、その旨がメモリカード・ユニットMCUから携帯電話機MSに通知された場合には、携帯電話機MSの主制御部21は内部メモリの空き容量を判定する。そして、空き容量が十分にある場合には、ダウンロード情報の受信を継続してこの受信した情報を内部メモリに記憶する。そして、メモリカード・ユニットMCUに新たなメモリカード6が装着され、かつ当該メモリカード6にダウンロード情報を記憶可能な容量があることが確認された時点で、上記内部メモリに記憶されたダウンロード情報を読み出し、この情報をBT無線部5からメモリカード・ユニットMCUへ転送して、メモリカード6に記憶させることも可能である。
【0055】
さらに、メモリカード6に記憶させる情報としては、サーバSVからダウンロードした情報に限らない。例えば、携帯電話機MSにおいてカメラ33により撮像された画像情報をBT無線部5からメモリカード・ユニットMCUへ無線転送してメモリカード6に記憶させる。そして、以後通信相手との通信時に、上記画像情報をメモリカード6から読み出してBT無線回路62によりメモリカード・ユニットMCUから携帯電話機MSへ無線転送し、携帯電話機MSにおいて送話音声データと多重して通信相手へ送信することも可能である。
【0056】
また、発着呼時に、メモリカード6に記憶してある電話帳情報を選択的にメモリカード・ユニットMCUから携帯電話機MSにBTにより無線転送し、この情報をもとに発信相手に対する発信処理を行ったり、着呼時の発信者照合などを行うことも可能である。
【0057】
以上述べたように第1の実施形態では、携帯電話機MSとは別にメモリカード用のスロットを備えたメモリカード・ユニットMCを設け、携帯電話機MS及びこのメモリカード・ユニットMCUにそれぞれBT無線通信機能を設ける。そして、サーバSVからダウンロードした情報を携帯電話機MSで受信した後、BT無線通信機能を使用してメモリカード・ユニットMCUに転送しメモリカードに6に記憶させるようにしている。
【0058】
したがって、ダウンロード情報はメモリカード6に転送されて記憶されるため、例えば画像データを含む大容量のダウンロード情報を受信することが可能となる。しかも、携帯電話機MSにはメモリカードを装着するためのスロットや収容スペースを設ける必要がなくなるため、携帯電話機MSの小型軽量化を維持すると共に、安価な携帯電話機MSを提供することが可能となる。
【0059】
(第2の実施形態)
この発明に係わる第2の実施形態は、携帯電話機とは別に外部記憶ユニットとしてのメモリカード・ユニットを設け、これら携帯電話機とメモリカード・ユニットとの間で、BT無線通信手段を使用して携帯電話機の送受信情報や送受信に使用する電話帳などの通信管理情報を転送して、メモリカード・ユニットに記憶させるようにする。また、メモリカード・ユニットに、メモリカードのインタフェース機能に加えて、表示器及びカメラを設け、カメラにより撮像された画像情報をメモリカードに記憶したり、BT無線通信手段を用いて携帯電話機へ転送して、この携帯電話機から通信相手端末へ送信するようにする。さらに、上記カメラにより撮像された画像情報や携帯電話機から転送されてメモリカードに記憶された情報を上記表示器に表示するようにしたものである。
【0060】
図7は、この第2の実施形態に係わる携帯電話機MSの外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。また、図8はこの携帯電話機MSの回路構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図2及び図3と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0061】
第2の実施形態に係わる携帯電話機MSは、図2及び図3に示した携帯電話機MSの構成から、カメラ33と画像処理用のマルチメディア処理部24を取り外して、音声通信に必要な構成のみを備えたものである。
【0062】
一方、メモリカード・ユニットMCUは次のように構成される。図9はその外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は上面図である。また図10は、メモリカード・ユニットMCUの回路構成を示す回路ブロック図である。なお、同図においても前記図4及び図5と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0063】
メモリカード・ユニットMCUの入出力部8Bには、メモリカード6用のスロットに加えて、カメラ83と、LCD84と、キー入力部85が新たに設けてある。カメラ33は、CMOS又はCCD等の固体撮像素子を採用したもので、静止画像又は動画像を撮像可能である。
【0064】
またベースバンド部7Bには、主制御部71、メモリカードI/F72及びメモリカード検出部73に加えて、マルチメディア処理部74と、LCD制御部75が新たに設けてある。
【0065】
マルチメディア処理部74は、カメラ83から出力された画像データに画像符号化処理を施して主制御部71に供給すると共に、携帯電話機MSから受信された符号化画像データ又はメモリカード6から読み出された符号化画像データに対し画像復号処理を施してLCD制御部75に供給する。LCD制御部75は、上記マルチメディア処理部74から供給された画像データ及び主制御部71から供給された制御データを編集してLCD84に表示させる。
【0066】
主制御部71は、マイクロプロセッサと、ROM及びRAMを有する内部メモリとを備え、その制御機能としては、携帯電話機MSから到来した情報をメモリカード6に記憶させる機能と、メモリカード6に記憶された情報を読み出してLCD84に表示させる機能、カメラ83により撮像された画像情報をメモリカード6に記憶させると共に、BT無線回路62を使用して携帯電話機MSへ送信する機能をそれぞれ備えている。
【0067】
また、以上の各制御機能を実現するためのプログラムは、主制御部71内のROMに予め記憶しておくようにしてもよいが、メモリカード6が例えば64Mバイト以上といった大きな記憶容量を有する場合には、このメモリカード6に予め記憶しておいてもよい。この場合、利用者は希望する制御機能を実現するプログラムが記憶されたメモリカード6を購入し、これをスロットに装着する。主制御部71は、このメモリカード6からプログラムを読み込んで上記各種制御機能を実行する。
【0068】
なお、電源部9は、携帯電話機MSの電源部4と同様、バッテリ91と、その充電回路92と、バッテリ91の出力電圧をもとに動作電圧Vccを生成してユニット内の各回路に供給する電圧生成回路93とから構成される。
【0069】
このような構成であるから、メモリカード・ユニットMCUにおいて、利用者がキー入力部85においてメモリカード6に記憶された情報を表示させるための操作を行うと、主制御部71はメモリカード6から該当する情報をメモリカードI/F72を介して読み出し、この情報が画像データであるかテキストデータであるかを判定する。そして、画像データであればマルチメディア処理部74に供給し、テキストデータであればLCD制御部75に供給する。画像データは、マルチメディア処理部74で復号されてLCD制御部75に供給され、ここで上記テキストデータと編集されてLCD84に表示される。
【0070】
したがって、利用者は例えばサーバSVからダウンロードしてメモリカード6に記憶しておいた情報を、携帯電話機MSを操作することなく、メモリカード・ユニットMCUのキー入力部85を操作することで、随時LCD84に表示して確認することが可能となる。
【0071】
また、携帯電話機MSにおいて、ある相手先と音声通信を行っている最中に、利用者が携帯電話機MSのキー入力部35において、予め撮像してメモリカード6に記憶してある画像情報を送信するための操作を行ったとする。そうすると、その要求が携帯電話機MSからメモリカード・ユニットMCUに送られる。この要求を受けると、メモリカード・ユニットMCUの主制御部71はメモリカード6から画像情報を読み出し、この画像情報をBT無線回路62から携帯電話機MSへ送信する。携帯電話機MSは、上記メモリカード・ユニットMCUから送られた情報をBT無線部5で受信したのち、主制御部21から多重分離部22に供給する。そして、この多重分離部22で送話音声データと多重し、この多重化情報を無線部1から基地局BSに向け送信する。
【0072】
なお、メモリカード・ユニットMCUにおいて、カメラ83で撮像された画像データを符号化した後、メモリカード6には記憶せずにそのままBT無線回路62から携帯電話機MSへ送信する。そして、携帯電話機MSにおいて、この画像データを内部メモリに一旦格納した後、音声データに多重化して送信することも可能である。
【0073】
以上のように第2の実施形態によれば、メモリカード・ユニットMCUに、カメラ83とその符号化復号化処理を行うマルチメディア処理部74、LCD84とその制御部75、及びキー入力部85を設けたことによって、例えばメモリカード6に記憶されたダウンロード情報等を、携帯電話機MSを操作しなくても、メモリカード・ユニットMCUの操作により随時LCD84に表示して確認することが可能となる。
【0074】
また、例えば携帯電話機MSを用いて音声通信を行っている最中に、メモリカード・ユニットMCUを自由に動かして所望の画像を所望のアングルで撮像し、この画像データを音声データに多重して送信することも可能となる。
【0075】
(第3の実施形態)
この発明に係わる第3の実施形態は、メモリカード・ユニットに、メモリカードのインタフェース機能に加えて、移動通信網に対する無線通信機能と、カメラと、LCDと、キー入力部とを備え、かつ音声信号の入出力機能を有するハンドセットにBT無線通信機能を備える。そして、これらのメモリカード・ユニット及びBT通信機能付きハンドセットとの間で、BT無線通信手段を使用して音声データ及び音声通信のための制御情報を転送するようにしたものである。
【0076】
図11は、この第3の実施形態に係わるBT通信機能付きハンドセットの外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図である。また、図12はこのBT通信機能付きハンドセットの回路構成を示すブロック図である。なお、同図において前記図7及び図8と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0077】
この第3の実施形態に係わるBT通信機能付きハンドセットは、図7及び図8に示した携帯電話機MSの構成から、移動通信システムの基地局BSとの間で無線通信を行う無線部1と、画像データと音声データとの多重分離処理を行う多重分離部22を取り外して、音声入出力に必要な構成とBT無線部5のみを備えたものである。
【0078】
一方、メモリカード・ユニットMCUは次のように構成される。図13はその外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は上面図である。また図14は、メモリカード・ユニットMCUの回路構成を示す回路ブロック図である。なお、同図において前記図9及び図10と同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略する。
【0079】
このメモリカード・ユニットMCUは、独立する2系統の無線部、つまり移動通信システム用の無線部10と、BT無線部60とを備えている。移動通信システム用の無線部10は、携帯電話機MSに設けられる無線部1と同様に、アンテナ101と、アンテナ共用器(DUP)102と、受信回路(RX)103と、周波数シンセサイザ(SYN)104と、送信回路(TX)105とから構成される。一方BT無線部60は、アンテナ61と、アンテナ共用器(DUP)63と、受信回路(RX)64と、周波数シンセサイザ(SYN)65と、送信回路(TX)66とから構成される。
【0080】
またベースバンド部7Cの主制御部71は、マイクロプロセッサと、ROM及びRAMを有する内部メモリとを備え、その制御機能としては、サーバSVからダウンロードされた情報をメモリカード6に記憶させる機能と、メモリカード6に記憶された情報を読み出してLCD84に表示させる機能、カメラ83により撮像された画像情報をメモリカード6に記憶させると共に、無線回路10を使用して移動通信システムへ送信する機能と、ハンドセットとの間でBT無線部60を使用して音声データを送受信する機能とをそれぞれ備えている。
【0081】
また、以上の各制御機能を実現するためのプログラムは、主制御部71内のROMに予め記憶しておくようにしてもよいが、メモリカード6が例えば64Mバイト以上といった大きな記憶容量を有する場合には、このメモリカード6に予め記憶しておいてもよい。この場合、利用者は希望する制御機能を実現するプログラムが記憶されたメモリカード6を購入し、これをスロットに装着する。主制御部71は、このメモリカード6からプログラムを読み込んで上記各種制御機能を実行する。
【0082】
このような構成であるから、音声通信を行う場合には、利用者はハンドセットにおいて発呼操作を行う。そうすると、その発呼制御信号がBT無線部5からメモリカード・ユニットMCUに転送される。メモリカード・ユニットMCの主制御部71は、上記発呼制御信号を受信すると無線部10を介して移動通信網に対し発呼を行い、通信リンクを確立するための接続処理を実行する。そして、発呼先の端末との間に通信リンクが確立されると、以後音声通信の中継制御を実行する。
【0083】
すなわち、ハンドセットからBT無線部5,60により伝送された送話音声データは、主制御部71から移動通信システム用の無線部10に送られ、この無線部10から基地局BSに向け送信される。これに対し通信相手端末から送られた受話音声データは、無線部10で受信されたのち主制御部71からBT無線部60へ送られ、このBT無線部60からハンドセットに向け送信される。ハンドセットでは、BT無線部5において上記メモリカード・ユニットMCUから送信された受話音声テータが受信され、この受話音声データはベースバンド部2Cの主制御部21を介して音声コーデック23に入力される。そして、この音声コーデック23で音声復号されたのち、入出力部3Cのスピーカ32から拡声出力される。
【0084】
また、上記音声通信中に画像データを送信する場合には、次のような動作が行われる。すなわち、メモリカード・ユニットMCUのカメラ83により撮像された画像データは、マルチメディア処理部74で符号化されたのちメモリカード6に一時記憶される。この状態で、利用者がメモリカード・ユニットMCUのキー入力部85において画像データを送信するための操作を行うと、主制御部71の制御の下にメモリカード6から画像データが読み出され、この画像データは無線部10から送信される。この画像データの送信期間中に、送話音声データの送信は中断される。
【0085】
なお、前記第1の実施形態の携帯電話機MSと同様に、メモリカード・ユニットMCUに画像データと音声データとを多重化する多重分離部を設けておけば、送話音声データの送信を中断せずに画像データを送信することは可能である。
【0086】
さらに、サーバSV等から情報をダウンロードする場合、メモリカード・ユニットMCUでは次のような動作が行われる。すなわち、サーバSVから送信されたダウンロード情報は無線部10で受信されたのち、ベースバンド部7Cの主制御部71からメモリカードI/F71に供給され、このメモリカードI/F71によりメモリカード6に記憶される。
【0087】
このメモリカード6に記憶されたダウンロード情報は、利用者の操作に応じて主制御部71の制御の下でメモリカード6から読み出され、LCD制御部75を介してLCD84に表示される。
【0088】
以上述べたように第3の実施形態によれば、メモリカード・ユニットMCUに移動通信システム用の無線部10とその通信制御機能を備えたことにより、BT通信機能付きのハンドセットを用意するだけで携帯音声通信を行うことが可能となる。したがって、利用者は携帯電話機MSを使用する場合に比べてさらに小型で軽量のハンドセットにより音声通信を行うことができる。この場合、ハンドセットを例えば腕時計型やポータブル・オーディオ機器のリモコンのようなきわめて小型かつ軽量のものにすれば、通話に際し利用者はハンドセットを手に持つ必要が無くなり、ハンズフリー性が高まる。
【0089】
(その他の実施形態)
この発明は上記各実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような構成も考えられる。
すなわち、移動無線端末本体がコードレス通信機能を有するPHS端末MS′である場合、このPHS端末MS′は例えば屋内とその周辺ではコードレス電話装置の親機QSを介して公衆網NWに接続され、また屋外ではPHS基地局CSからPHS網(I′インタフェース)を介して公衆網NWに接続される。
【0090】
一方、このPHS端末MS′をそのままPDC(Personal Digital Cellular)やGSM(Global System For Mobile Communication)等の既存の携帯無線通信システムやW−CDMA(Wide band-Code Division Multiple Access)又はCDMA2000等の次世代携帯無線通信システムに接続して携帯無線通信を行えると、さらに便利である。この要求に応えるべく、最近では例えばPDCに対する通信機能とPHSの通信機能の両方を一つの端末に設けた移動通信端末が出現している。しかし、この種の端末は両方の機能を一つの端末に設けているために端末の大型化や重量化、消費電力の増大を生じやすい。
【0091】
そこで、この発明では例えば図15に示すように、メモリカード・ユニットMCUに、PDCやGSM等の既存の携帯無線通信システムやW−CDMA等の次世代携帯無線通信システム(第1の無線通信システム)に対する無線通信機能を設け、かつこのメモリカード・ユニットMCUとPHS端末MS′との間をBT無線通信システムにより接続する。このとき、メモリカード・ユニットMCUには、PDCやGSM等の既存の携帯無線通信システムやW−CDMA等の次世代携帯無線通信システムに対する無線通信機能を実現する最小限のハードウエアを設けておき、当該無線通信機能を実現する残りの部分についてはソフトウエアで構成してこのソフトウエアはメモリカード6に予め記憶しておく。
【0092】
そして、利用者がPHS端末MS′をそのまま用いてPDCやGSM等の既存の携帯無線通信システムやW−CDMA等の次世代携帯無線通信システム利用したい場合には、これらの携帯無線通信機能を実現するソフトウエアが予め記憶されたメモリカード6を購入してメモリカード・ユニットMCUに装着するか、又は通信事業者のソフトウエア・サービスセンタ等からソフトウエアをダウンロードしてメモリカード6に記憶させる。
【0093】
このような構成であれば、利用者は自身のPHS端末MS′とメモリカード・ユニットMCUとを使用し、希望する機能を実現するソフトウエアが記憶されたメモリカード6を用意するだけで、PHS(第2の無線通信システム)ばかりでなく、PDCやGSM等の既存の携帯無線通信システムやW−CDMA等の次世代携帯無線通信システム(第1の無線通信システム)も利用することが可能となる。
【0094】
しかも、PHS端末MS′自体を買い換える必要が無いので利用者の費用負担は軽減される。またPHS端末MS′には、第1の無線通信システム用の機能と第2の無線通信システム用の機能の両方を設ける必要がないので、PHS端末MS′の大型化及び重量化、消費電力の増加は生じない。
【0095】
また、前記各実施形態では同時に1回線のみを使用する場合を例ととって説明した。しかし、W−CDMAシステムで使用される端末のように、本体が通信網との間に同時に複数の無線通信路を設定し通信を行う、いわゆるマルチコール機能を備えている場合には、上記複数の無線通信路の一つを使用して通信網との間で例えば音声通信を実行している最中に、他の無線通信路を介して受信した画像情報をBT無線通信路を介してメモリカード・ユニットへ転送してメモリカード6に記憶させるようにしてもよい。
【0096】
さらに、前記各実施形態で説明したメモリカード6は、インターネットからダウンロードした映像データや、カメラで撮像した画像データ等の大容量データを記憶するために使用することが想定されるため、例えば64Mバイト以上の記憶容量を有する大容量の記憶媒体であることが望ましいが、この発明はこれに限定されるものではない。
【0097】
また、メモリカード6は、上記したように映像データや音楽データの記憶用として用いることを想定すると、著作権保護の観点からしてコピープロテクト可能な記憶媒体であることが望ましいが、この点についても本発明は限定されない。
【0098】
さらに、前記各実施形態においては、携帯電話端末やPHS端末等に代表される移動無線端末を例に挙げて説明したが、各実施形態で説明した移動無線端末としての性能を具備するPDA(Personal Data Assistants)や電子手帳等に代表される携帯情報端末にも適用することは可能である。
【0099】
その他、外部記憶ユニットの形状や構造(カード状以外にスティック状や球状、棒状でもよい)、メモリカード・ユニットの構成、移動無線端末本体の構成等についても、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施できる。
【0100】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明では、通信網との間で第1の無線回線を介して通信を行う第1の無線通信手段と、情報を記憶する機能と無線通信機能とを備える外部記憶ユニットとの間で上記第1の無線通信路とは異なる第2の無線通信路を介して通信を行う第2の無線通信手段と、上記第1の無線通信手段により受信された情報を上記第2の無線通信手段から上記第2の無線通信路を介して前記外部記憶ユニットへ転送して記憶させる情報転送制御手段とを設けている。そして、この情報転送制御手段により、上記情報の受信中に、上記外部記憶ユニットが情報を記憶可能な状態にあるか否かを判定し、記憶可能な状態に無い場合には第1の無線通信手段により受信された情報及び第1の無線通信手段から送信する情報の少なくとも一方を内部メモリに一時記憶し、その後外部記憶ユニットが情報を記憶可能な状態になったと判定された場合に、上記内部メモリに記憶された情報を上記第2の無線通信手段から上記外部記憶ユニットへ転送し記憶させるようにしたものである。
【0101】
したがって、本体の大型化、重量化及びコストアップを生じることなく、大容量の情報を記憶することができる移動無線端末及び外部記憶ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施形態に係わる移動無線端末を使用した移動通信システムの概略構成図。
【図2】 この発明の第1の実施形態に係わる携帯電話機の外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図。
【図3】 この発明の第1の実施形態に係わる携帯電話機の回路構成を示すブロック図。
【図4】 この発明の第1の実施形態に係わるメモリカード・ユニットの外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図、(d)は上面図。
【図5】 この発明の第1の実施形態に係わるメモリカード・ユニットの回路構成を示すブロック図。
【図6】 図3に示した携帯電話機によるダウンロード制御及びBT転送制御の手順と内容を示すフローチャート。
【図7】 この発明の第2の実施形態に係わる携帯電話機の外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図。
【図8】 この発明の第2の実施形態に係わる携帯電話機の回路構成を示すブロック図。
【図9】 この発明の第2の実施形態に係わるメモリカード・ユニットの外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図。
【図10】 この発明の第2の実施形態に係わるメモリカード・ユニットの回路構成を示すブロック図。
【図11】 この発明の第3の実施形態に係わる携帯電話機の外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は背面図。
【図12】 この発明の第3の実施形態に係わる携帯電話機の回路構成を示すブロック図。
【図13】 この発明の第3の実施形態に係わるメモリカード・ユニットの外観を示すもので、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図。
【図14】 この発明の第2の実施形態に係わるメモリカード・ユニットの回路構成を示すブロック図。
【図15】 この発明のその他の実施形態に係わる移動無線端末の用途を示す移動通信システムの概略構成図。
【符号の説明】
MS…携帯電話機
MCU…メモリカード・ユニット
BT…基地局
SV…サーバ
ST…データ蓄積装置
1…携帯電話機の無線部
2A,2B,2C,2D…携帯電話機のベースバンド部
3A,3B,3C,3D…携帯電話機の入出力部
4…携帯電話機の電源部
5…携帯電話機のBT無線部
6…メモリカード
7A,7B,7C…メモリカード・ユニットのベースバンド部
8B,8C…メモリカード・ユニットの入出力部
9…メモリカード・ユニットの電源部
10…メモリカード・ユニットの移動通信システム用無線部
11,51,61,101…アンテナ
12,52,63,102…アンテナ共用器(DPX)
13,53,64,103…受信回路(RX)
14,54,65,104…周波数シンセサイザ(SYN)
15,55,66,105…送信回路(TX)
21…携帯電話機の主制御部
21a…ダウンロード制御手段
21b…BT転送制御手段
22…多重分離部
23…音声コーデック
24,74…マルチメディア処理部
25,75…LCD制御部
31…マイクロホン
32…スピーカ
33,83…カメラ
34,84…液晶表示器(LCD)
35,85…キー入力部
36…照明器
41,91…バッテリ
42,92…充電回路(CHG)
43,93…電圧生成回路(PS)
60…メモリカード・ユニット用のBT無線部
61…BT無線回路
71…メモリカード・ユニットの主制御部
81…メモリカード挿入口
82…取り出しボタン

Claims (4)

  1. 通信網との間で第1の無線回線を介して通信を行う第1の無線通信手段と、
    情報を記憶する機能と無線通信機能とを備える外部記憶ユニットとの間で、前記第1の無線通信路とは異なる第2の無線通信路を介して通信を行う第2の無線通信手段と、
    前記第1の無線通信手段により受信された情報を、前記第2の無線通信手段から前記第2の無線通信路を介して前記外部記憶ユニットへ転送して記憶させる情報転送制御手段と
    を具備し、
    前記情報転送制御手段は、
    前記情報の受信中に、前記外部記憶ユニットが情報を記憶可能な状態にあるか否かを判定する判定手段と、
    この判定手段により前記外部記憶ユニットが情報を記憶可能な状態に無いと判定された場合に、第1の無線通信手段により受信された情報及び第1の無線通信手段から送信する情報の少なくとも一方を内部メモリに一時記憶し、その後前記外部記憶ユニットが情報を記憶可能な状態になったと判定された場合に、前記内部メモリに記憶された情報を前記第2の無線通信手段から前記外部記憶ユニットへ転送し記憶させる手段と
    を備えることを特徴とする移動無線端末。
  2. 前記情報転送制御手段は、前記第1の無線通信手段により受信された情報及び第1の無線通信手段から送信する情報の少なくとも一方を内部メモリに記憶し、この内部メモリへの前記情報の記憶を行えなくなった場合に、前記情報を前記第2の無線通信手段から前記第2の無線通信路を介して前記外部記憶ユニットへ転送して記憶させる機能を備えることを特徴とする請求項1記載の移動無線端末。
  3. 前記情報転送制御手段は、
    通信網との間に同時に複数の第1の無線通信路を設定する通信路設定制御手段と、
    この通信路設定制御手段により設定された第1の無線通信路の一つを使用して前記通信網との間で第1の通信を実行している最中に、他の第1の無線通信路を介して前記通信網から受信した情報及び当該第1の無線通信路へ送信する情報の少なくとも一方を、前記第2の無線通信路を介して前記外部記憶ユニットへ転送し記憶させる手段と
    を備えることを特徴とする請求項1記載の移動無線端末。
  4. 請求項1記載の移動無線端末と共に使用される外部記憶ユニットであって、
    前記移動無線端末の間で前記第2の無線通信路を介して通信を行う無線通信手段と、
    自己の外部記憶ユニットの状態が情報を記憶可能な状態にあるか否かを検出し、その検出結果を前記判定手段の判定のために前記第2の無線通信路を介して前記移動通信端末へ送信する手段と、
    前記移動通信端末から前記第2の無線通信路を介して転送された情報を前記無線通信手段を用いて受信する手段と、
    前記受信された情報を記憶媒体に記憶させる手段と
    を具備することを特徴する外部記憶ユニット。
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