JP2002051138A - 無線通信システム、及び無線通信ユニット - Google Patents

無線通信システム、及び無線通信ユニット

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JP2002051138A
JP2002051138A JP2000231723A JP2000231723A JP2002051138A JP 2002051138 A JP2002051138 A JP 2002051138A JP 2000231723 A JP2000231723 A JP 2000231723A JP 2000231723 A JP2000231723 A JP 2000231723A JP 2002051138 A JP2002051138 A JP 2002051138A
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wireless communication
unit
electronic device
wireless modem
communication unit
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Kazunori Kita
一記 喜多
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、腕に装着して使用できるの
みならず、通信方式が様々用意されていても、使用者
(加入者)が意識せずに好適に利用でき、且つ、携帯
性、装着性に優れた無線通信システムを提供することで
ある。また、腕装着型の電子機器に着脱可能に装着し、
腕に装着しながら様々な通信方式や通信規格に対応した
無線通信機器として使用することを可能とした無線通信
ユニットを提供することである。 【解決手段】 腕装着型の電子機器200と、外部機器
との無線通信を行うための無線通信ユニット300と、
を別体に設け、前記電子機器200と前記無線通信ユニ
ット300とを着脱自在に取付可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線通信システム、
及び無線通信ユニットに関し、詳細には、移動体通信網
を介して外部機器との通信を行う無線通信システム及び
無線通信ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、世界中において、様々な通信方式
を利用した無線通信端末が普及している。これらの無線
通信端末には、音声通話を主機能とした携帯電話をはじ
め、PDA(Personal Digital Assistant)機能や電子
メール送受信機能、インターネット接続機能等を内臓し
た無線通信端末も開発されている。さらに、これらの移
動体通信端末等の携帯性を向上するべく、端末本体を腕
装着型とし、腕に装着して使用できるのみならず、情報
端末として使用できるようにしたり、外部の通信端末と
データや通話音声を通信する腕装着型情報通信端末が開
発されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような腕装着型の情報通信端末に様々な機能を内臓した
場合は、端末本体のサイズを小型化しにくく腕時計とし
ての装飾性や携帯性、及び利便性が損なわれるという問
題があった。また、腕時計に通信機能を内蔵した場合、
現在の多種多様な通信方式や規格が存在すると、その通
信方式や規格に対応させて、モデム等の通信処理に関わ
る回路やシステム、及びソフトウェアを設計しなおさな
くてはならず、開発コストの面でマイナスになってい
た。また、使用者(加入者)にとっては、自分が利用、
若しくは加入している通信サービスが多ければ多い程、
腕装着型情報通信端末自体を複数持ち歩いたり新たに購
入したりする必要があり、データの共有化の面でマイナ
スになっていた。
【0004】本発明の課題は、腕に装着して使用できる
のみならず、通信方式が様々用意されていても、使用者
(加入者)が意識せずに好適に利用でき、且つ、携帯
性、装着性に優れた無線通信システムを提供することで
ある。
【0005】また、本発明の課題は、腕装着型の電子機
器に着脱可能に装着し、腕に装着しながら様々な通信方
式や通信規格に対応した無線通信機器として使用するこ
とを可能とした無線通信ユニットを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上のような課題を解決
するため、請求項1記載の発明は、腕装着型の電子機器
(例えば、図1及び図3に示す腕装着型端末200)を
含む無線通信システム(例えば、図3に示す無線通信シ
ステム100)であって、前記電子機器とは着脱自在に
構成され、当該無線通信システムの外部と無線通信を行
うための無線通信ユニット(例えば、図2及び図3に示
す無線モデムユニット300)を備え、前記電子機器と
前記無線通信ユニットとの双方には、前記無線通信ユニ
ットを前記電子機器に取り付けた際に、これら無線通信
ユニットと電子機器とを電気的に接続するための電気的
接続部(例えば、図24(B)に示す接続コネクタ部4
01と接続ピン402、図26に示すプラグ1104と
レセプタクル1006、図27に示す接続ピン1211
と接続ピン1222)が設けられていることを特徴とし
ている。
【0007】請求項1記載の発明によれば、無線通信ユ
ニットを腕装着型の電子機器と着脱自在に構成し、無線
通信ユニットを電子機器に取り付けた際に、双方に設け
られた電気的接続部によって電気的に接続して外部との
無線通信を行うことができるので、無線通信システムを
腕に装着して使用できるようになる。また、様々な無線
通信規格や無線通信方式を搭載した無線通信ユニットと
自在に着脱交換して電子機器を使用できるようになるた
め、使用者(加入者)が通信方式を意識せずに利用で
き、且つ、携帯性、装着性に優れた無線通信システムを
提供できる。
【0008】また、請求項2記載の発明のように、請求
項1記載の無線通信システムにおいて、前記電子機器と
前記無線通信ユニットとのうち、いずれか一方に設けら
れた凸部(例えば、図3に示す凸部201a、図29に
示すガイド孔1411)と、前記電子機器と前記無線通
信ユニットとのうち、いずれか他方に設けられ、前記凸
部に嵌合可能な凹部(例えば、図3に示す凹部304
a、図29に示すガイドピン1421)と、を更に備
え、前記無線通信ユニットを前記電子機器に取り付けた
際には、前記凹部に前記凸部が嵌め合わされるように構
成してもよい。
【0009】請求項2記載の発明によれば、凹部と凸部
との嵌合構造により、無線通信ユニットを電子機器に位
置決めすることができる。あるいは、凹部と凸部との嵌
合構造により、電子機器に対する無線通信ユニットの取
り付け自体を行うことができる。
【0010】また、請求項3記載の発明のように、請求
項1記載の無線通信システムにおいて、前記電子機器と
前記無線通信ユニットとのうち、いずれか一方に設けら
れた可動フック(例えば、図24に示すフック601)
と、前記電子機器と前記無線通信ユニットとのうち、い
ずれか他方に設けられ、前記可動フックが係止される係
止部(例えば、図24(B)に示す係止部701)と、
を更に備え、前記係止部に可動フックを係止すること
で、前記無線通信ユニットが前記電子機器に固定される
こととしてもよい。
【0011】請求項3記載の発明によれば、可動フック
と係止部との係止構造により、無線通信ユニットを電子
機器に固定することができるので取付状態が安定し、携
帯時の使用に好適である。
【0012】また請求項4記載の発明のように、請求項
1記載の無線通信システムにおいて、前記電子機器は、
腕に装着するためのリストバンド部(例えば、図45に
示すバングル部2902)を備え、該リストバンド部
は、当該電子機器に前記無線通信ユニットを取り付けた
際に該無線通信ユニットを収納する収納部(例えば、図
45に示すカードスロット2906)を備えていること
を特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明によれば、電子機器の
リストバンド部に設けられた収納部に無線通信ユニット
を収納することができ、電子機器本体の厚さを薄型にで
きる。
【0014】また請求項5記載の発明のように、請求項
1から4の何れかに記載の無線通信システムにおいて、
前記電気的接続部は、前記無線通信ユニットを前記電子
機器に取り付けるための取付部としての機能を兼ね備え
る(例えば、図42に示す接続ピン2705と図40に
示す接続コネクタ部2605)ようにしてもよい。
【0015】請求項5記載の発明によれば、電子機器と
無線通信ユニットとの電気的接続部が両機器の取付部と
しても機能するので、電子機器と無線通信ユニットとの
接続構造を簡素に構成できる。また両機器の接続を迅速
かつ容易に行うことができる。
【0016】また、請求項6記載の発明のように、請求
項1から5の何れかに記載の無線通信システムにおい
て、前記電子機器は、撮像手段(例えば、図46及び図
47に示すカメラ3211)と、この撮像手段によって
撮像された画像を表示する表示手段(例えば、図46及
び図47に示す表示部3220a,3220b)とを更
に備え、前記無線通信ユニットは、前記撮像手段によっ
て撮像された画像を、当該無線通信ユニットで通信可能
な通信方式に対応するデータに変換する変換手段(例え
ば、図47に示すカメラ3211の画像処理部)を更に
備えるようにしてもよい。
【0017】請求項6記載の発明によれば、前記電子機
器に設けられた撮像手段によって撮像された画像を、表
示手段に表示させたり、無線通信ユニットに設けられた
変換手段によって通信方式に対応するデータに変換して
外部へ送信できる。
【0018】また、請求項7記載の発明のように、請求
項1から5の何れかに記載の無線通信システムにおい
て、前記電子機器は画像を表示する表示手段(例えば、
図46に示す表示部3220a,3220b)を更に備
え、前記無線通信ユニットは当該無線通信ユニットで通
信可能な通信方式によって受信された画像データを前記
表示手段に表示させるためのデータに変換する変換手段
(例えば、図47に示すカメラ3211の画像処理部)
を更に備えるようにしてもよい。
【0019】請求項7記載の発明によれば、外部から受
信した画像データを、変換手段によって表示手段に表示
させるためのデータに変換して電子機器に設けられた表
示手段に表示させることができる。
【0020】請求項8記載の発明は、腕装着型の電子機
器(例えば、図49に示す腕装着型端末)と、外部と無
線通信を行うための第1の無線通信手段(例えば、図4
9に示すRF、BB)を備えた無線通信ユニット(例え
ば、図49に示す無線モデム端末)とを着脱自在に構成
した無線通信システムであって、前記電子機器と前記無
線通信ユニットとを無線にて通信接続するための第2の
無線通信手段(例えば、図49に示すBluetoothインタ
ーフェイス)を更に備えたことを特徴としている。
【0021】請求項8記載の発明によれば、電子機器と
無線通信ユニットとを着脱自在に構成しているので、様
々な無線通信規格や無線通信方式を搭載した無線通信ユ
ニットと自在に着脱交換して使用できるようになる。ま
た、第1の無線通信手段により外部との無線通信を行う
だけでなく、第2の無線通信手段によって前記電子機器
と前記無線通信ユニットとを無線にて通信接続するので
物理的に接続しなくても電気的な接続を行うことが可能
となる。
【0022】請求項9記載の発明は、外部と無線通信を
行うための無線通信モジュールを内蔵した無線通信ユニ
ット(例えば、図2に示す無線モデムユニット300)
であって、腕装着型の電子機器に着脱自在に取り付ける
ための取付部(例えば、図2に示す凹部304a)を備
えることを特徴としている。
【0023】請求項9記載の発明によれば、取付部によ
って腕装着型の電子機器に無線通信ユニットを着脱自在
に取り付けることが可能となるので、腕に装着しながら
様々な通信方式や通信規格に対応した無線通信機器とし
て使用することが可能な無線通信ユニットを提供でき
る。
【0024】また請求項10記載の発明のように、請求
項9記載の無線通信ユニットにおいて、前記取付部に
は、前記電子機器側の凹部又は凸部(例えば、図3に示
す凸部201a、図29に示すガイド孔1411)に嵌
め合わされる、凸部又は凹部(例えば、図3に示す凹部
304a、図29に示すガイドピン1421)が含まれ
ていることとしてもよい。
【0025】請求項10記載の発明によれば、凹部と凸
部との嵌合構造により、無線通信ユニットを電子機器に
位置決めすることができる。あるいは、凹部と凸部との
嵌合構造により、電子機器に対する無線通信ユニットの
取り付け自体を行うことができる。
【0026】また請求項11記載の発明のように、請求
項9記載の無線通信ユニットにおいて、前記取付部に
は、前記電子機器側の係止部に係止される可動フック
(例えば、図24に示すフック601)、又は、前記電
子機器側の可動フックが係止される係止部(例えば、図
24(B)に示す係止部701)が含まれ、前記係止部
に可動フックを係止することで、前記無線通信ユニット
が前記電子機器に固定されることとしてもよい。
【0027】請求項11記載の発明によれば、可動フッ
クと係止部との係止構造により、無線通信ユニットを電
子機器に固定することができるので取付状態が安定し、
携帯時の使用に好適である。
【0028】また請求項12記載の発明のように、請求
項9記載の無線通信ユニットにおいて、当該無線通信ユ
ニットを前記電子機器に取り付けた際に、該無線通信ユ
ニットを前記電子機器に電気的に接続するための電気的
接続部(例えば、図24(B)に示す接続コネクタ部4
01と接続ピン402、図26に示すプラグ1104と
レセプタクル1006、図27に示す接続ピン1211
と接続ピン1222)を備えることとしてもよい。
【0029】請求項12記載の発明によれば、電子機器
に無線通信ユニットを取り付けると同時に、電気的接続
部によって導通するので両機器の接続を迅速かつ容易に
行うことができる。
【0030】また、請求項13記載の発明のように、請
求項12記載の無線通信ユニットにおいて、前記電気的
接続部は、当該無線通信ユニットを前記電子機器に取り
付けるための取付部としての機能を兼ね備えている(例
えば、図42に示す接続ピン2705と図40に示す接
続コネクタ部2605)こととしてもよい。
【0031】請求項13記載の発明によれば、電気的接
続部が電子機器に対する取付部としても機能するので、
電子機器に対する接続構造を簡素に構成できる。また、
電子機器に対する接続を迅速かつ容易に行うことができ
る。
【0032】また、請求項14記載の発明のように、請
求項9記載の無線通信ユニットにおいて、前記電子機器
に設けられる収納部(例えば、図45に示すカードスロ
ット2906、図46に示すカードスロット3204)
に収納可能な形状(例えば、図45に示す無線モデムユ
ニット3000、図46に示す無線モデムユニット33
00)としてもよい。
【0033】請求項14記載の発明によれば、電子機器
に設けられた収納部に無線通信ユニットを収納できるよ
うになる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明に係る
無線通信システム、及び無線通信ユニットの実施の形態
を詳細に説明する。
【0035】〔第1の実施の形態〕図1〜図21を参照
して、第1の実施の形態の無線通信システム100及び
当該無線通信システム100を構成する腕装着型端末2
00(腕装着型電子機器)及び無線モデムユニット30
0(無線通信ユニット)について説明する。
【0036】まず構成を説明する。図1は腕装着型端末
200の外観構成の一例を示す上面図であり、図2は無
線モデムユニット300の外観構成の一例を示す図であ
って(A)は上面図、(B)は側面図であり、(C)は
図2(B)をA方向から臨んだ図である。図3は腕装着
型端末200と無線モデムユニット300とを接続し、
無線通信システム100を形成した状態、及びその使用
状態例を示す図である。
【0037】図1に示すように、腕装着型端末200は
表面に表示部220を備え、回路基板を内蔵する本体ケ
ース201と、本体ケース201の図中下側に設けられ
上下方向または左右方向に開閉自在な開閉パネル202
と、リストバンド203,203とを備えて構成され
る。また、本体ケース201と開閉パネル202との接
続部、すなわち本体ケース201の下部にはスピーカ
(受話部)244が設けられるとともに、開閉パネル2
02の下部にはマイク(送話部)243が設けられ、送
受話部を形成している。表示部220の表面は例えば風
防ガラス等の透明パーツ207によって覆われ、保護さ
れている。
【0038】スピーカ244の左側に通信開始時に操作
されるオフフックキー231、右側に通信終了時に操作
されるオンフックキー232が設けられている。また開
閉パネル202を閉じた状態(図1)で表面に露出する
面には音量調整キー233、モードキー234、及びフ
ァンクションキー235が設けられ、開閉パネル202
を開いた状態(図3(B)参照)では、電話番号デー
タ、個人情報データ、電子メール等の各種データ入力を
行うための数値/文字キー238が設けられている。
【0039】更に、本体ケース201の一方の側面、例
えば、図1では右側側面には時計機能や通信機能やPD
A機能における各種処理の実行指示を入力するために操
作されるファンクションキー236,237が設けられ
る。以下の説明において、これらの複数のキー231〜
238を総称して操作部230と呼ぶこととする。操作
部230はキー操作を検出すると、後述するCPU21
1に対して押下信号を出力する。また、穴部246には
後述する無線モデムユニット300との接続の際に、無
線モデムユニット300に設けられた凸部334が挿入
され、爪部335でロックされる。
【0040】本体ケース201の他方の側面、例えば、
図1では左側側面には凸部201aが形成される。無線
モデムユニット300と接続する際は凸部201aを無
線モデムユニット300の凹部304a(図2参照)に
嵌め込むようにして載置し、位置決めするとともに物理
的に接続する。
【0041】また、本体ケース201の裏面には、複数
の押釦状接続ピンが設けられ(図22(B),図26参
照)、無線モデムユニット300の接続コネクタ部40
1上に載置すると、自重により接続ピンが内方に押さ
れ、回路基板上のCPUモジュール210と導通するよ
うになっている。また、開閉パネル202の裏面には、
充電電池パックが着脱可能に装着される(図22(B)
参照)
【0042】図2(A)、(B)に示すように、無線モ
デムユニット300のユニット本体301は腕装着型端
末200を載置する載置部302と、アンテナ303を
引き出し可能に収納するアンテナ収納部304とを備
え、通信モジュール(RF回路やベースバンド信号処理
回路等)を実装した回路基板を内装している。載置部3
02の上面にはSIM/UIM/USIMカード101
を着脱するために開口し、底部に接続コネクタ337を
配置したカード装着部302aと、このカード装着部3
02aの周囲を囲うように配置された防水のためのシー
ト状のシーリング部材338と、板バネのような弾性と
導電性とを兼ね備えた複数の電極片が表面に露出した接
続コネクタ部401と、この接続コネクタ部401の周
囲を囲うように、防水のためのシート状のシーリング部
材336とが設けられる。アンテナ収納部304は、載
置部302寄りの一辺に凹部304aと顎状の凸部30
4bとが設けられ、上面に通信状態を報知する通信状態
ランプ306,307が設けられる。また、載置部30
2において、腕装着型端末200の穴部246に対応す
る位置には、凸部334と爪部335とが備えられる。
【0043】また、図2(C)は上記図2(B)をA方
向から臨んだものであるが、無線モデムユニット300
のユニット本体301の底面は、使用者の腕にフィット
し易いように若干、R形状(図中Rで指示される部分)
に加工されている。
【0044】腕装着型端末200と無線モデムユニット
300を接続し、無線通信システム100として使用す
る際は、図3(A)に示すように、腕装着型端末200
の凸部201aを、無線モデムユニット300の凹部3
04aに横方向から嵌め込むように挿入し、穴部246
に無線モデムユニット300の凸部334を通して爪部
335でロックして載置部302に載置・装着する。こ
の状態では、凸部201a及び凹部304aの嵌合構造
により位置決めされて腕装着型端末200の裏蓋に設け
られた複数の接続ピンが載置部302のコネクタ接続端
子401に接し、導通する。また、腕装着型端末200
を無線モデムユニット300から離脱する際は、無線モ
デムユニット300の爪部335を腕装着型端末200
の中心方向に曲げてアンロックし、腕装着型端末200
の凸部201aを無線モデムユニット300の凹部30
4aから抜き出す。
【0045】なお、第1の実施の形態におけるこのよう
な接続構造は、腕装着型端末200と無線モデムユニッ
ト300との電気的/物理的接続を確実なものにするた
めのものであるが、無線モデムユニット300は腕装着
型端末200と使用者の腕とに挟まれるように固定され
るので、リストバンド203,203によって確実に腕
装着型端末200が使用者の腕に固定される場合は、電
気的な接続が保証されるのであれば、物理的な接続構造
については、必ずしも特別な機構を備える必要はない。
【0046】無線モデムユニット300を装着して腕装
着型端末200を使用する際は、図3(B)に示すよう
に、腕装着型端末200に取り付けられるリストバンド
(図示省略)を使用者の腕に巻き付ける。この場合に
は、腕装着型端末200の操作部230に対する操作に
て外部の無線基地局110とリンクし、ネットワーク1
20を介して通信サービス会社130に接続し、音声通
話やデータ通信といった通信サービスを利用することが
可能となる。また、通信しない場合は、無線モデムユニ
ット300を腕装着型端末200から外して、腕装着型
端末200のみを使用者の腕に装着すればよいので、小
型軽量に使用できる。また、無線モデムユニット300
を装着して腕装着型端末200を使用する場合におい
て、コネクタ接続端子401は、カード装着部302a
には、それぞれシーリング部材336、338が設けら
れているので外部からの浸水によるコネクタ端子部分の
ショートを防止することができる。
【0047】更にSIM/UIM/USIMカード10
1は、カード装着部302aに配置するのみでよく、後
は腕装着型端末200を無線モデムユニット300に接
続すれば確実な導通と防水が保証されるため、腕装着型
端末200、及び/または無線モデムユニット300に
特別にスロット構造を設ける必要が無く、腕装着型端末
200、無線モデムユニット300の形状を薄くしつつ
互換性に富んだものとすることができる。
【0048】次に、図4を参照して無線通信システム1
00を構成する腕装着型端末200と無線モデムユニッ
ト300の内部構成について説明する。まず、腕装着型
端末200の内部構成について説明する。腕装着型端末
200は、CPU211、RAM(Random Access memo
ry)212、ROM(Read Only Memory)213、時計
部214、カードI/F215、及びI/O制御部21
6から構成されるCPUモジュール210と、LCD2
21及びLCDドライバ222から構成される表示部2
20と、各種キー群231〜238を備える操作部23
0と、電源回路240と、バックアップ電池241と、
サウンダ242と、マイク243と、スピーカ244
と、外部I/Oポート245と、から構成される。
【0049】CPU211は、操作部230から供給さ
れるキーの押下信号に基づき、時計モード、通話モー
ド、またはデータ通信モードといった各種モードに対応
した動作を実行制御するため、腕装着型端末200の各
部を集中制御する。
【0050】すなわち、時計モードにおいてCPU21
1は、時計部214において計時される時間データに基
づいて、時刻や日付を表示するための表示データを生成
して表示部220に表示させたり、操作部230から入
力される操作に応じた時計機能(時計の修正等)を実行
して処理結果を表示部220に表示する。
【0051】通話モードにおいてCPU211は、操作
部230の数値/文字キー238から入力されるダイヤ
ル番号を無線モデムユニット300側に送出し、更にオ
フフックキー231の操作により無線モデムユニット3
00に発呼及び通話処理を実行させたり、着信がある場
合は、オフフックキー231の操作によって着呼、応答
及び通話処理を実行させる。また、オンフックキー23
2の操作により回線接続を切断させる。通話時に相手先
から送信される発番号表示を表示部220に表示させ
る。
【0052】データ通信モードにおいてCPU211
は、操作部230から入力される指示にしたがって、R
OM213に格納されているアプリケーションプログラ
ムを読み出して起動し、無線モデムユニット300を介
してアクセス可能なWWWや移動体通信網等のネットワ
ークにアクセスし、外部機器との間で電子メールの送受
信や画像データ、音声データ、或いは文字データ等の通
信処理を行う。
【0053】RAM212は、指定された処理プログラ
ム、入力指示、入力データ及びその処理結果、接続され
た無線モデムユニットに対応する通信方式や、SIM/
UIM/USIMカード101の記録情報を使用者に知
らせる為のガイダンスデータ等を一時格納するワークメ
モリを備える他、各種データを格納するための各種メモ
リ領域を有する。
【0054】ROM213は、例えばフラッシュメモリ
等のデータの読み出し及び書き込みの双方を可能とする
不揮発性の半導体記憶素子等により構成される記録媒体
であり、当該腕装着型端末200に対応したシステムプ
ログラムや各種アプリケーションプログラム等を記憶し
ている。また、使用者の操作によって登録されたダイヤ
ル番号データや個人情報データ等を記憶する。
【0055】時計部214は、所定周波数の電気信号を
発振する発振器と該発振器からの信号を分周して所定周
波数の信号を得る分周回路とから構成され、分周回路か
らの信号をカウントすることによって現在時刻を計時す
る。計時された時間データは、計時レジスタ(図示省
略)に送られて順次更新セットされる。
【0056】カードI/F215は無線モデムユニット
300とのインターフェイス回路である。
【0057】I/O制御部216はCPU211から与
えられる制御信号に基づき、表示部220及び操作部2
30の動作を制御する。また、外部I/Oポート245
に接続された外部機器との間のデータ伝送を制御する。
外部I/Oポート245はパーソナルコンピュータやプ
リンタ等の外部機器とリンクしデータの送受信を行うた
めに用意されたものであり、データ通信方式として例え
ばIr(赤外線)通信に対応する光通信用の回路モジュ
ール、2.4GHzのISM(Industrial Scientific
Medical)バンドを利用した周波数拡散無線通信方式、
いわゆる"Bluetooth”に対応する通信処理モジュール、
及び、USB(Universal Serial Bus)、等のインター
フェース等で構成されている。
【0058】表示部220は、LCD(Liquid Crystal
Display)221とLCDドライバ222により構成さ
れ、LCDドライバ222から入力される駆動信号に基
づく各種表示を行う。LCDドライバ222は、CPU
211から入力される表示データに基づく駆動信号を生
成して、LCD221の表示制御を行う。
【0059】電源回路240は充電電池102からの電
源を所定の電圧へ変換し、腕装着型端末200の各部へ
供給制御したり、バックアップ電池241を充電する。
また、無線モデムユニット300と接続されている場合
は、接続インターフェイス401を介して無線モデムユ
ニット300のDC/DC変換・電圧安定化回路331
に対して電源を供給する。充電電池102は、例えばリ
チウムイオン電池や、各種の水素吸蔵金属を用いた電池
等の二次電池である。
【0060】サウンダ242は、圧電セラミックス、金
属板、及び共鳴器により構成され、圧電セラミックスを
電気的に振動させることにより、広音域、高音圧の音を
発生する。例えば、無線モデムユニット300において
着信を検出した際に、所定の音高の音を組み合わせた着
信メロディを発生する。
【0061】マイク243は、入力された通話音声を電
気信号に変換し音声信号として無線モデムユニット30
0側の音声コーデック部328に出力する。スピーカ2
44は無線モデムユニット300の音声コーデック部3
28から供給される音声信号を通話音声として出力した
り、発信音や呼び出し音等の各種トーンを出力する。
【0062】次に、無線モデムユニット300の内部構
成について説明する。無線モデムユニット300は送受
信兼用のアンテナ303、RF(Radio Frequency)回
路部310、ベースバンド信号処理部320、DC/D
C変換・電圧安定化回路331、SIM I/F(イン
ターフェイス)332、及び音声入出力端子333から
構成される。
【0063】RF回路部310は、送信部(TX)31
1、受信部(RX)312、周波数シンセサイザ31
3、及びアンテナスイッチ314等から構成され、送信
部311では変調された中間周波(IF)帯信号をRF
帯に周波数変換し、所望のアンテナ電力までの増幅を行
う。要素回路は例えば、パワーアンプ、周波数変換器
(ミキサ)、周波数シンセサイザである。受信部312
は微弱なRF信号を増幅し、IF帯への周波数変換、復
調可能なレベルまでの増幅を行う。要素回路はLNA
(Low Noise Amplifier)、ミキサ、周波数シンセサイ
ザ、リミッタ、IFアンプ等である。周波数シンセサイ
ザ313はデジタル処理で異なった多数の周波数を発生
する発振器である。
【0064】ベースバンド信号処理部320は、CPU
321、RAM322、ROM323、カードI/F3
24、変調器325、復調器326、チャネルコーデッ
ク部327、及び音声コーデック部328等から構成さ
れ、音声等をデジタル信号へ変換して符号化を行い、無
線用の信号フォーマットに変換する。その後、ナイキス
トフィルタによる帯域制限をデジタル的に行った後、
I,Qベースバンド信号を生成する。受信側ではI,Q
ベースバンド信号を折り返し除去フィルタに通し、デジ
タル信号に変換する。その後、タイミング/キャリヤ抽
出等の復調処理を行った後、音声等のアナログ信号へ変
換する。
【0065】なお、RF回路部310及びベースバンド
信号処理部320は、GSM(Global System for Mobi
le communication)方式、GPRS(General Packet R
adioSystem ;汎用パケット無線システム)方式、PD
C(Personal Digital Cellular)方式、CDMA(Cod
e Division Multiple Access)方式、PHS(Personal
Handyphone System)方式、Bluetooth無線通信方式、
無線LAN(Local Area Network)等のように各種携帯
電話や無線モデムの規格や通信方式に応じて、情報変復
調回路や拡散変復調回路、周波数シンセサイザ、低雑音
増幅器、電力増幅器等が付加される。各方式別の回路構
成については図35〜図39に詳細を示すので、ここで
は各方式に共通する構成要素について説明する。
【0066】CPU321は、腕装着型端末200から
供給される制御信号に基づき、音声通話やデータ通信等
の動作を実行制御するため無線モデムユニット300の
各部を集中制御する。
【0067】RAM322は、外部から受信したデータ
や腕装着型端末200から供給されたデータ等の各種デ
ータを格納する。更に、SIM/UIM/USIMカー
ド102からインターフェイス332を介して供給され
る加入者識別番号データ等を記憶するメモリ領域を備え
るようにしてもよい。
【0068】ROM323は、例えば、フラッシュメモ
リ等のデータの読み出し及び書き込みの双方を可能とす
る不揮発性の半導体記憶素子等により構成される記録媒
体であり、制御プログラムやベースバンド処理プログラ
ム等を記憶している。
【0069】カードI/F324は腕装着型端末200
とのインターフェイス回路である。インターフェイス3
32は外付けされるSIMカード、UIMカード、及び
USIMカード101用のインターフェース回路であ
る。SIM(Subscriber Identity Module)カードとは
GSM規格で採用されている加入者識別番号を記憶して
いるモジュールであり、UIM(User Identity Modul
e)カード、及びUSIM(Universal Subscriber Iden
tity Module)カードとは、W−CDMA通信方式で採
用される加入者識別番号を記憶しているモジュールであ
る。そして、これらのカードを無線モデムユニット30
0や携帯電話等に装着すれば、どの無線モデムユニット
300や携帯電話等であっても自分のものとして使用で
きるようになる。
【0070】変調器325は、例えば、QPSK変調方
式では直交変調器が用いられる。直交変調では位相が9
0度異なる二つの搬送波(キャリヤ)に対して独立のベ
ースバンド信号(I、Q信号)によりアナログ乗算を行
った後に加算することで、位相平面上の4点にベースバ
ンド信号を対応させる。また、GMSK変調の場合も高
精度化のために直交変調器が用いられる。復調器326
は、上記直交変調の逆のプロセスである直交復調器が用
いられ、受信変調波に対して互いに90度位相が異なる
二つのキャリヤを乗算してI,Qベースバンド信号を生
成する。
【0071】チャネルコーデック部327は、音声信号
の誤り訂正処理を行う。誤り訂正には、例えばビダビ復
号等が用いられる。
【0072】音声コーデック部328は腕装着型端末2
00のマイク243や音声入出力端子333から入力さ
れる音声信号(アナログ信号)をA/D変換器によりデ
ジタル音声信号に変換し、所定の符号化方式で符号化し
てチャネルコーデック部327に出力する。また外部か
ら受信され、チャネルコーデック部327から入力され
た音声信号(デジタル信号)を復号し、D/A変換器に
よりアナログ音声信号に変換して、腕装着型端末200
のスピーカ244や音声入出力端子333に対して出力
する。
【0073】音声入出力端子333は、ハンズフリー送
受話器やイヤホンマイク等を着脱可能に接続するための
接続端子であり、装着されたハンズフリー送受話器やイ
ヤホンマイク等から入力される音声を音声コーデック部
328に送出するとともに、音声コーデック部328か
らの音声をハンズフリー送受話器やイヤホンマイク等に
送出する。
【0074】DC/DC変換・電圧安定化回路331
は、腕装着型端末200から供給される電源電圧を出力
付加や周囲温度等が変化しても常に出力電圧を一定に保
つために設けられる電源回路であり、腕装着型端末20
0の電源回路240から供給される直流電源を方形(矩
形)等の高周波交流に変え、ダイオード通過後、インダ
クタとキャパシタからなる平滑回路によって再び直流出
力電源を得る。安定化した電源電圧をベースバンド信号
処理部320へ供給する。
【0075】次に、図5を参照して、無線通信システム
100に実装されるソフトウェア・スタックの構成を説
明する。
【0076】無線モデムユニット300のCPU321
に実装されるソフトウェア・スタックには、無線通信機
能を実現するベースバンド信号処理プログラムa0に加
え、無線モデム制御プログラムa1を含み、更に無線モ
デム制御プログラム上でデジタルベアラ伝送するための
処理プログラムa2及びデータパケット伝送用のプロト
コルa3等を含む。また、音声通話を実現する音声処理
プログラムa4や、無線モデム制御プログラムa1の制
御処理等に使用するATコマンド処理を実行するプログ
ラムa5を備える。
【0077】また、腕装着型端末200のCPU211
に実装されるソフトウェア・スタックには、PCMCI
A(Personal Computer Memory Card International As
sociation)や各種規格に対応したメモリカードのカー
ドサービス、及びシリアルポートあるいはUSBポート
等の制御に適用させるソケットサービスを含んだ、無線
モデムユニット300とのインターフェイスソフトa6
を備える。またこの他のプロトコルドライバとして、B
IOS(Basic Input/Output System)やHAL(Hardw
are Application Architecture)等の制御プログラムa
7、テレフォニAPI等の音声通話に関するプロトコル
a8、WAE(Wireless ApplicationEnvironment)、
WSP(Wireless Session Protocol)、WTP(Wirel
ess Transport Protocol)、WTLS(Wireless Trans
port Layer Security)、WDP(Wireless Datagram P
rotocol)等を含むWAP(Wireless Application Prot
ocol)等の通信プロトコル群a9、TCP/IP(Tran
smission Control Protocol/Internet Protocol)等の
インターネット接続用のプロトコルa10、HTTP
(Hyper Text Transfer Protocol)/SMTP(Simple
Mail Transfer Protocol)/POP3(Post Office P
rotocol)等のインターネット上でWWWの閲覧や電子
メール等のデータ通信を行うためのプロトコルa11を
備える。そして、アプリケーションプログラムとして、
OS(Operating System)/API(Application Prog
ramming Interface)に代表されるシステムプログラム
a13上で動作するブラウザソフトウェアa14、デジ
タルパケット上で音声通話を可能とするためのアプリケ
ーションプログラムa15、及びWWWや電子メール等
のインターネット利用やデータ通信用のアプリケーショ
ンプログラムa16,a17を備える。
【0078】このようにソフトウェア・スタックの実装
において、主に通信方式や通信データプロトコルやデー
タパケット構成に左右されるソフトウェアを無線モデム
ユニット300側のCPU321に実装させ、その他、
通信方式に影響を受けないソフトウェアを腕装着型端末
200側のCPU211に実装させることにより、利用
する通信方式に対応させて無線モデムユニット300を
交換することが可能になる。
【0079】次に図6〜図12を参照して、無線通信シ
ステム100の動作を説明する。はじめに図6を参照し
て無線モデムユニット300における通信時の全体的な
動作について説明する
【0080】無線モデムユニット300が腕装着型端末
200と接続され、電源が供給されると、まず、着呼制
御チャネル(P−CH)のサーチを開始する(ステップ
S1)。受信強度が最大の着呼制御チャネル(P−C
H)をサーチすると(ステップS2;Yes)、今回サ
ーチした着信制御チャネル(P−CH)が前回の着信制
御チャネル(P’−CH)と同一であるか否かを判断す
る(ステップS3)。前回の着信制御チャネル(P’−
CH)と同一であれば(ステップS3;Yes)、この
着信制御チャネル(P−CH(=P’−CH))を設定
する(ステップS5)。また、今回の着信制御チャネル
(P−CH)が前回の着信制御チャネル(P’−CH)
と同一でなければ(ステップS3;No)、最寄の基地
局に対して今回の着信制御チャネル(P−CH)の位置
登録を行うための制御処理を行った後に(ステップS
4)、当該着信制御チャネル(P−CH)を設定する。
その後、待ち受け状態に入る(ステップS6)。
【0081】待ち受け中、上記ステップS5にて設定さ
れた着信制御チャネルで通信可能となっている状態で
(ステップS7;Yes)、使用者により腕装着型端末
200のオフフックキー231が操作され、発呼指示が
入力されると(ステップS8;Yes)、発呼処理を行
い(ステップS9)、その後音声通話またはデータ通信
等の通信処理に移行する(ステップS12)。一方、着
呼を検出した場合は(ステップS10;Yes)、着呼
処理を行った後(ステップS11)、音声通話またはデ
ータ通信等の通信処理に移行する(ステップS12)。
通信処理中は適宜チャネルを切り替え制御している(ス
テップS13)。その後、オンフックキー232の操作
検出による通話終了やデータの通信終了を検出すると
(ステップS14;Yes)、終話処理を行った後に
(ステップS15)、待ち受け状態に戻る。
【0082】次に、腕装着型端末200と無線モデムユ
ニット300とを接続した状態で実行される各種動作、
及び無線モデムユニット300と網側(ネットワーク1
20、基地局110)との接続動作について説明する。
【0083】図7は発信動作及び終話動作のシーケンス
を示す図である。オンフック状態において、腕装着型端
末200のオフフックキー231が操作されると、発信
(オフフック)及びダイヤル信号送出動作に移行する。
発信(オフフック)及びダイヤル信号送出動作では、ま
ずカードI/F215を介して開始(オフフック)指示
が無線モデムユニット300に伝送される。また発番号
表示の可/不可を示す信号が無線モデムユニット300
に伝送される。無線モデムユニット300は腕装着型端
末200に対してトーン種別を指示し、腕装着型端末2
00のスピーカ244から発信音を出力させる。その
後、腕装着型端末200の数値/文字キー238が操作
されると、入力されたダイヤル番号(1〜n)が無線モ
デムユニット300側に順次送出される。
【0084】ダイヤル完了または所定時間が経過すると
通信開始動作を行う。通信開始動作において、無線モデ
ムユニット300は網に対して<呼設定(SET UP)>の
制御信号及び発信状態を通知する。<呼設定>の制御信
号を網が受信して呼の受け付けが正当であることが確認
されると、網は呼を処理していることを示すために<呼
設定受け付け(CALL PROC)>の制御信号を無線モデム
ユニット300に送信し、発呼受け付け状態に遷移す
る。ここで、網側との認証手順等を経て、<無線チャネ
ルの指定>の制御信号を無線モデムユニット300に送
信し、更に<呼び出し(ALART)>の制御信号を無線モ
デムユニット300に送信する。無線モデムユニット3
00は通話中表示メッセージを腕装着型端末200の表
示部220に表示させるよう<通話中表示ON>の制御
信号をカードI/F324→カードI/F215を介し
て腕装着型端末200に送出する。腕装着型端末200
では通話中である旨を示すメッセージを表示部220に
表示する。同時に、<トーン種別(呼び出し音)>の制
御信号をカードI/F324→カードI/F215を介
して腕装着型端末200に送出し、呼び出し音をスピー
カ244から出力させる。
【0085】その後、網から被呼側の<応答(CONNEC
T)>の制御信号を受けると、通信中に移行する。無線
モデムユニット300は腕装着型端末200にアダプタ
電源制御線をHigh(ON)にする旨の要求を送出
し、<トーン種別(トーンOFF)>の制御信号を送出し
て呼び出し音を停止させ、腕装着型端末200側の送受
話部(マイク243、スピーカ244)にて通話を開始
する。
【0086】その後、通話が終了すると終話動作を行
う。終話動作では、腕装着型端末200のオンフックキ
ー232が操作されると、腕装着型端末200は<終了
(オンフック)>の制御信号を無線モデムユニット30
0側に送出し、無線モデムユニット300は網側に<切
断(DISCONNECT)>の制御信号を送信する。網は<切断
(DISCONNECT)>の制御信号を受信すると、<解放(RE
LEASE)>の制御信号を無線モデムユニット300に返
す。無線モデムユニット300は<解放(RELEASE)>
の制御信号を受信すると腕装着型端末200に対して<
通話中表示OFF>の制御信号を送出する。更に無線モ
デムユニット300は<解放完了(REL COMP)>の制御
信号を網側に返信する。その後、無線モデムユニット3
00は<料金通知>、<ダイヤル>、<ダイヤル完了>
等の制御信号を腕装着型端末200に送出する。また、
網側は<無線チャネル切断>の制御信号を無線モデムユ
ニット300に送信し、無線モデムユニット300は<
無線チャネル切断確認>の制御信号を返信する。その
後、無線モデムユニット300は腕装着型端末200に
対してアダプタ電源制御線をLow(オフ)とする指示
を送出し、処理を終了する。
【0087】次に着信動作について図8を参照して説明
する。オンフック状態において、網側から無線モデムユ
ニット300に<呼び出し>制御信号が送信されると、
着信中の状態に移行し着信動作を開始する。無線モデム
ユニット300は<着信無線状態>を網側に報告する。
そして応答と認証手順等を経て網側から<呼設定(SET
UP)>を受けると、<着信表示ON>の制御信号をカード
I/F324→カードI/F215を介して腕装着型端
末200側に送る。腕装着型端末200はサウンダ24
2や振動バイブレータで着信を報知するとともに表示部
220に着信がある旨を表示する。また、無線モデムユ
ニット300から<発番号通知>や<トーン種別(着信
音)>をカードI/F324→カードI/F215を介
して受けると、着信音の継続や発番号表示を行う。ま
た、無線モデムユニット300は網側に対して<呼び出
し中(ALART)>の制御信号を送信する。
【0088】その後、腕装着型端末200のオフフック
キー231が押下されると、応答(オフフック)状態へ
遷移する。応答(オフフック)状態において、腕装着型
端末200はカードI/F215→カードI/F324
を介して無線モデムユニット300側に<開始(オフフ
ック)>の制御信号を送り、無線モデムユニット300
は<応答(CONNECT)>の制御信号を網側に送信し、腕
装着型端末200側に<トーン種別(トーンOFF)>の
制御信号を送る。そして無線モデムユニット300が網
側から<応答確認(CONNACK)>の制御信号を受信する
と、無線モデムユニット300はカードI/F324→
カードI/F215を介して腕装着型端末200に<着
信表示OFF>、<通話中表示ON>を送出し、腕装着型端
末200の送受話器(マイク243、スピーカ244)
にて通話を開始する。その後、通話が終了すると終話動
作を行う。終話動作については、図7に示す終話時のシ
ーケンスと同様であるので、説明を省略する。
【0089】なお、FAX/モデム/データ通信等の音
声通話以外の発信や着信についてもほぼ同様の動作を行
う。すなわち、FAX/モデム/データ通信等の音声通
話以外の場合は、音声通話の代わりに非電話サービスの
要求や確認を行い、非電話サービスのデータ通信に入
る。その他の制御シーケンスは上述のシーケンスと同様
である。
【0090】図9にデータ通信時の発信または自動発信
の制御シーケンスを示す。オンフック状態において、腕
装着型端末200の数値/文字キー238及びオフフッ
クキー231の操作により所定のダイヤル番号(ATD03X
XXXXXXX)に対するデータ通信が指示されると、発信
(オフフック)及びデータ通信設定動作に移行する。腕
装着型端末200からカードI/F215→カードI/
F324を介して無線モデムユニット300側に<非電
話サービス要求(データ/モデム):ON >及び<開
始>の制御信号が送出されると、無線モデムユニット3
00は腕装着型端末200に対して<トーン種別(発信
音)>の制御信号を送出し、腕装着型端末200のスピ
ーカ244から発信音を出力させる。なお、ここで腕装
着型端末200の数値/文字キー238が操作される
と、入力された電話番号の数値(1〜n)が無線モデム
ユニット300側に順次送出される。
【0091】ダイヤル完了または所定時間が経過すると
通信開始動作を行う。通信開始動作において、無線モデ
ムユニット300は網に対して<呼設定(SET UP);デ
ータ/モデム>の制御信号及び発信状態を通知する。網
側において受け付けが正当なものであることが確認され
ると、網は呼を処理していることを示すために<呼設定
受け付け(CALL PROC)>の制御信号を無線モデムユニ
ット300に送信し、発呼受け付け状態に遷移する。無
線モデムユニット300は通話中表示メッセージを腕装
着型端末200の表示部220に表示させるよう<通話
中表示ON>の制御信号を、カードI/F324→カー
ドI/F215を介して腕装着型端末200に送出す
る。腕装着型端末200では通話中である旨を示すメッ
セージを表示部220に表示する。また、網側から<IN
FO;モデム活性>が無線モデムユニット300に送信さ
れると、無線モデムユニット300は腕装着型端末20
0にアダプタ電源制御線をHigh(ON)にする旨の
要求を送出し、<非電話サービス確認(データ/モデ
ム);ON>の制御信号を送出した後、データ通信状態
に移行する。
【0092】データ通信状態において、無線区間同期確
立動作を経て、網側から<呼び出し中(ALART)>、<
応答(CONNECT)>の制御信号を受信すると、無線モデ
ムユニット300はカードI/F324→カードI/F
215を介して腕装着型端末200に<通知XID(CONNE
CT)>を送出し、表示部220にデータ通信中のメッセ
ージやデータ内容を表示させ、データ通信を開始する。
【0093】その後、腕装着型端末200からデータ通
信を終了する指示が入力されると、通信終了動作を行
う。通信終了動作では、カードI/F215→カードI
/F324を介して<非電話サービス要求(データ/モ
デム):OFF>を無線モデムユニット300側に送出
し、無線モデムユニット300は網側に<INFO>を送信
する。網側から<INFO(モデム非活性)>を受けると、
無線モデムユニット300は<非電話サービス確認(デ
ータ/モデム):OFF>を腕装着型端末200に送出
し、更にアダプタ電源制御線をLow(オフ)にする指
示を送出し、処理を終了する。
【0094】次に図10を参照してデータ通信時の着信
または自動着信の制御シーケンスを説明する。オンフッ
ク状態において、網側から無線モデムユニット300に
<呼び出し>及び<呼設定(SET UP)>の制御信号を受
けると、着信中の状態に移行し、<着信表示ON>の制御
信号をカードI/F324→カードI/F215を介し
て腕装着型端末200側に送る。腕装着型端末200は
サウンダ242や振動バイブレータで着信を報知すると
ともに表示部220に着信がある旨を表示する。また、
無線モデムユニット300から<発番号通知>や<トー
ン種別(着信音)>をカードI/F324→カードI/
F215を介して受けると、着信音の継続や発番号表示
を行う。また、無線モデムユニット300は網側に対し
て<呼び出し中(ALART)>の制御信号を送信する。
【0095】その後、腕装着型端末200においてAT
A入力があるか、または自動応答設定がなされている場
合は自動応答にて、応答状態へ遷移する。応答(オフフ
ック)状態において、腕装着型端末200はカードI/
F215→カードI/F324を介して無線モデムユニ
ット300側に<開始>の制御信号を送り、無線モデム
ユニット300はそれを受けて<着信表示OFF>、<
通話中表示ON>、及び<トーン種別(トーンOFF)>
の制御信号を腕装着型端末200に送出する。腕装着型
端末200は表示部220を通話中表示に切り替え、サ
ウンダ242からの着信音を停止する。また、腕装着型
端末200は無線モデムユニット300に<非電話サー
ビス要求(データ/モデム):ON>を送出し、無線モ
デムユニット300は<INFO(データ/モデム)>を網
側に送信し、腕装着型端末200のアダプタ電源制御線
をHigh(オン)にさせる。そして、無線モデムユニ
ット300が網側から<INFO(モデム活性)>を受信す
ると、腕装着型端末200に<非電話サービス確認(デ
ータ/モデム):ON>を送出し、データ通信中の状態
に移行する。
【0096】データ通信中は無線区間同期確立動作を経
て、無線モデムユニット300から腕装着型端末200
に<通知XID(CONNECT)>が送信されると、腕装着型端
末200は表示部220にデータ通信中のメッセージや
データ内容を表示させ、データ通信を開始する。その
後、腕装着型端末200からデータ通信を終了する指示
が入力されると、通信終了動作を行う。通信終了動作に
ついては、図9に示す通信終了時のシーケンスと同様で
あるので、説明を省略する。
【0097】次に、図11を参照して無線モデムユニッ
ト300と腕装着型端末200との接続確認時のシーケ
ンスを説明する。腕装着型端末200が無線モデムユニ
ット300の載置部302に載置され、接続コネクタ部
401に腕装着型端末200の接続ピンが接触すると腕
装着型端末200は<アダプタ:接続:ON>の制御信
号を無線モデムユニット300側にカードI/F215
→カードI/F324を介して送信する。無線モデムユ
ニット300は<アダプタ:接続:ON>の制御信号を
受けて接続を検出すると、所定の待機時間(例えば、1
00ms以上)経過後に、非電話制御用信号にて<接続
有>を腕装着型端末200側に返す。腕装着型端末20
0はこの信号を受けて非電話サービス要求信号にて<ア
ダプタ種別>を無線モデムユニット300側に通知す
る。無線モデムユニット300は受信したアダプタ種別
をRAM等の所定の記憶領域に記憶し、非電話サービス
確認信号にて<アダプタ種別確認>を腕装着型端末20
0に返す。このようにして、無線モデムユニット300
は接続された腕装着型端末200の種類やアダプタの種
類を認識し、接続を完了する。
【0098】次に、図12を参照して、腕装着型端末2
00と無線モデムユニット300とからなる無線通信シ
ステム100の、特に無線モデムユニット300の音声
入出力端子333に外部イヤホンマイク等のハンズフリ
ー送受話器(図示省略)を接続し、ハンズフリー動作を
行う場合のシーケンスについて説明する。通話中におい
て、ハンズフリー送受話器から<ハンズフリー通知(O
N)>制御信号を受けると、ハンズフリー開始動作を行
う。ハンズフリー開始動作において無線モデムユニット
300は<ハンズフリー通知(ON)>制御信号を受け
ると、ハンズフリー送受話器に<ハンズフリー確認(O
N)>を返すとともに、ハンズフリーモードをONに設
定し、ハンズフリー通信状態(E3)へ移行する。ハン
ズフリー通話中は、腕装着型端末200を用いず、ハン
ズフリー送受話器にて音声通話を行うことができる。ま
た、ハンズフリー通話を終了する指示がハンズフリー送
受話器から入力されると、終了動作を行う。すなわち、
ハンズフリー送受話器は無線モデムユニット300に<
ハンズフリー通知(OFF)>制御信号を送り、無線モ
デムユニット300は<ハンズフリー確認(OFF)>
制御信号をハンズフリー送受話器に送る。更にハンズフ
リーモードをOFFに設定して、ハンズフリー通話を終
了する。
【0099】以上のように、腕装着型端末200のオフ
フックキー231やオンフックキー232、または数値
/文字キー238を操作することで、カードI/F21
5,324を介して無線モデムユニット300に<ダイ
ヤル番号>、<開始>、<終了>等の制御信号を送る。
そしてカードI/F215,324を介して無線モデム
ユニット300から<トーン種別>、<着信表示>、<
発番号通知>、<通話中表示>等の制御信号を受け、音
声通話やデータ通信の発信、呼び出しの着信、及び終話
を腕装着型端末200側の操作にて制御することができ
る。また、発着信や終話以外に、メールの自動着信、応
答保留や解除、着信転送、留守録操作、その他の機能も
同様に腕装着型端末200側の操作により制御して利用
できる。
【0100】また、腕装着型端末200から無線モデム
ユニット300へ制御命令はATコマンド等の制御コマ
ンドの送信とそれに応答するための応答コード受信によ
り行うようにしてもよい。図13〜図16は上記のケー
スを参照した、ATコマンドによる制御の例を説明す
る。ATコマンドとはモデムやターミナルアダプタの制
御に使われるコマンド体系である。図13は無線通信シ
ステム100のコマンドによる制御の概念を示すブロッ
ク図であり、図14及び図15は制御コマンド及び応答
コードの具体例である。なお、図13において、コマン
ド認識部321a、メモリ制御部321b、コマンド解
読部321c、コマンド実行部321d、及び、応答コ
ード生成部321bは上記プログラムa5で実行される
シーケンスをブロック化したものである。
【0101】図13に示すように、腕装着型端末200
のCPU211は操作部230からの所定の指示入力を
検出すると、入力された指示内容に基づいてコマンドを
発生させ、このコマンドを無線モデムユニット300に
送出する。無線モデムユニット300は図5のCPU3
21のプログラムa5による処理を実行させ、コマンド
認識部321aにて上記コマンドの入力を認識するとと
もに、メモリ制御部321bにてCPU321内のコマ
ンドバッファに上記コマンドを一時記憶させる。また、
コマンド解読部321cにて入力されたコマンドを解読
し、コマンド実行部321dは解読されたコマンドの内
容に応じてRF回路部310、ベースバンド信号処理部
320を制御し、アンテナ303を介して外部の無線基
地局110へ制御信号やデータを送信する。
【0102】無線基地局110はネットワーク120上
の送信先との間で通話またはデータ通信等の各種制御信
号やデータを送受信する。無線基地局110はネットワ
ーク120の送信先から受信した制御信号やデータを無
線モデムユニット300に送信し、無線モデムユニット
300のアンテナ303がその制御信号やデータを受信
すると、RF回路部310、ベースバンド信号処理部3
20はコマンド実行部321dへそれらの制御信号やデ
ータを送出し、コマンド実行部321dはこの制御信号
やデータに対応する応答コードを応答コード生成部32
1bにて生成させる。そして、生成された応答コードを
腕装着型端末200側の送出する。腕装着型端末200
の制御部211は応答コードにしたがったメッセージ
や、受信したデータ等を表示部220に表示させ、また
は通話音声等を音声入出力部から出力する。
【0103】ここで、コマンドは例えば図14に示すよ
うなATコマンドを用いる。ATコマンドの書式は、 AT[コマンド<パラメータ>][・・・[コマンド<パラメータ
>]]<CR> のように記述する。例えば、「トーンダイヤル」で「0
発信」で「外線03ー1234ー5678」に接続を指示するコマン
ドは、「ATDT0,03-1234-5678」で記述される。
【0104】また、応答コード生成部321eにて生成
する応答コードを図15に示す。図15では応答コード
である数値コードあるいは文字コードとそれに対応する
意味とを表に示している。例えば、コマンド行内の全コ
マンド実行が正常に終了した場合は、数字コード「0」
または文字コード「OK」を生成し、腕装着型端末20
0に送る。
【0105】次に、図16を参照してコマンド入力によ
る制御動作を説明する。図16は無線モデムユニット3
00において実行される制御の流れを説明するフローチ
ャートである。まず、腕装着型端末200の操作部22
0からの指示入力に基づいてコマンドが入力されて無線
モデムユニット300側に送出されると、無線モデムユ
ニット300のCPU321は、コマンド認識部321
aによってまず、コマンド開始コードが入力されたか否
かを判別する(ステップS101)。コマンド開始コー
ドが入力された場合は、更に入力データが有るか否かを
判別し(ステップS102)、入力データがコマンド終
了コードである場合は(ステップS103;Yes)、
CPU321内のコマンドバッファがエンプティである
か否かをメモリ制御部321bが判断し(ステップS1
04)、エンプティである場合は(ステップS104;
Yes)、応答コード生成部321eから応答コードを
出力する(ステップS105)。ここで出力する応答コ
ードは、例えばエラーであれば、「4/ERROR」等
である。その後、再度コマンド入力モードに戻る場合は
(ステップS106;Yes)、ステップS101へ戻
り、コマンドの入力を受け付ける。
【0106】また、ステップS103にて入力データが
終了コードではない場合は、メモリ制御部321bがコ
マンドバッファへ入力されたデータ(コマンド)を格納
する(ステップS107)。この格納によりコマンドバ
ッファがオーバーフローを起こした場合は(ステップS
108;Yes)、応答コードとして「4/ERRO
R」を生成して出力し、エラーメッセージを腕装着型端
末200の表示部220に表示させる(ステップS10
9)。コマンドバッファがオーバーフローしていない場
合は(ステップS108;No)、ステップS120へ
戻り、次のデータ入力を受け付ける。
【0107】このようにしてコマンドが入力され、コマ
ンドバッファにコマンドが順次格納された後、終了コー
ドが入力されると(ステップS103;Yes)、コマ
ンド解読部321cはコマンド行全体を読み、その解読
を開始する(ステップS110)。コマンド解読部32
1cにてコマンドの書式(フォーマット)にミスを見つ
けた場合は、エラーメッセージを出力する(ステップS
109)。フォーマットが正しい場合は、コマンド実行
部321dは、これらのコマンドにしたがった処理を実
行する。ここで実行される処理は、例えば、各種設定、
ダイヤル発信、自動着信、データ通信等である。コマン
ドにしたがって処理を実行すると、応答コード生成部3
21eは処理結果に応じた応答コードを生成し、腕装着
型端末200側に返答出力する(ステップS105)。
コマンド入力モードを終了する場合は(ステップS10
6;No)、コマンド終了処理へ移行する。
【0108】次に、無線モデムユニット300側で実行
される全体的な処理の流れについて、図17を参照して
説明する。まず電源供給後、CPU321は無線モデム
ユニット300の各種設定を初期化(イニシャライズ)
し(ステップS201)、モード設定を行う。
【0109】ここで、モード設定処理について図18を
参照して説明する。まず、CPU321は回線種別の設
定を行う(ステップS301)。その後、無線モデムの
設定を行い(ステップS302)、DTR(Data Termi
nal Ready)をONする(ステップS303)。その
後、通信ポート(例えば、UART;Universal Asynch
ronous Receiver-Transceiver;非同期シリアル通信用
送受信回路)等の設定を行う(ステップS304)。そ
の後、各所定時間タイマの設定を行い(ステップS30
5)、更に各所定回数カウンタをONし(ステップS3
06)、モード設定を終了する。
【0110】モード設定処理を行った後(図17のステ
ップS202)、腕装着型端末200からの発信指示を
受けると(ステップS203;Yes)、発信処理を実
行する。
【0111】ここで、発信処理について図19を参照し
て説明する。まず、CPU321はORG(起動)モー
ドを設定する(ステップS401)。そしてNCU(網
通信制御)タイマをONする(ステップS402)とと
もに、データモードをONする(ステップS403)。
そして、着信の有無を確認し(ステップS403)、着
信がある場合は(ステップS403;Yes)、後述す
る着信処理へ移行する。
【0112】着信がない場合は(ステップS403;N
o)、オフフック(回線を接続)し(ステップS40
5)、所定時間(数秒)待機する(ステップS40
6)。その後、待機時間内または待機時間前に腕装着型
端末200から入力されたダイヤル番号を網側に送出す
る(ステップS407)。更に無線モデムユニット30
0のCPU321は応答タイムを設定し(ステップS4
08)、網側からの応答信号(アンサー・トーン等)を
監視する(ステップS409)。所定応答タイム内に応
答がなく(ステップS410;No)、例えば、ダイヤ
ル先の通話中や不在の場合は、後述する復旧処理へ移行
する。所定応答タイム内に応答がある場合は(ステップ
S410;Yes)、発信処理を終了し、後述する通信
処理を行う。
【0113】図17のステップS203において、発信
指示がなく(ステップS203;No)、着信を検出す
ると、着信処理を実行する(ステップS205)。ここ
で、着信処理について図20を参照して説明する。着信
処理において、まずCPU321はNCU(網通信制
御)タイマをONし(ステップS501)、データモー
ドをONするとともに、着信があることを確認する(ス
テップS502)。そして、オフフック(回線を接続)
し(ステップS503)、所定時間(数秒)待機する
(ステップS504)。その後、網側に応答信号(アン
サー・トーン等)を送出するとともに、相手局を検出す
る(ステップS505)。所定時間内に相手局を検出し
た場合は(ステップS506;Yes)、モードをAN
S(被呼)モードに再設定し(ステップS500)、着
信処理を終了して、後述する通信処理を行う。ステップ
S506において所定時間内に相手局が検出されない場
合は(ステップS506;No)、後述する復旧処理へ
移行する。
【0114】発信処理または着信処理実行後、相手先と
の通信処理を実行する(図17のステップS206)。
通信処理実行中にチャネル切り替え等の割り込み処理が
ある場合は適宜実行する(ステップS207)。そし
て、通信処理が終了すると、復旧処理を実行する(ステ
ップS208)。
【0115】ここで、復旧処理について図21を参照し
て説明する。復旧処理ではオンフック(回線を解放)し
(ステップS601)、所定秒待機した後(ステップS
602)、モデムをオフ(データモードをOFF)して
(ステップS603)、復旧処理を終了する。その後、
終了処理へ移行する。
【0116】その後、CPU321は終了指示が入力さ
れたか否かを確認し(ステップS209)、終了しない
場合はステップS202へ移行し、発信または着信処理
以降の処理を再度実行する。処理を終了する場合は(ス
テップS210;Yes)、終了処理を実行した後(ス
テップS210)、一連の無線モデムユニット300側
の処理を終了する。
【0117】以上説明したように、第1の実施の形態に
おいて、無線通信システム100は腕装着型端末200
と無線モデムユニット300とを別体に設け、前記腕装
着型端末200と前記無線モデムユニット300とを互
いに接続した状態で外部機器との無線通信を可能とす
る。外部との無線通信では、音声通話、電子メールやイ
ンターネットの利用といったデータ通信を可能とする。
音声通話を行う場合は、腕装着型端末200と無線モデ
ムユニット300とを接続した状態で、腕装着型端末2
00側に設けられた操作部220からダイヤル番号を入
力し、オンフック、オフフック等の指示操作を入力し、
マイク243から通話音声を入力し、スピーカ244に
て相手の通話音声を聴取する。また、データ通信を行う
場合も腕装着型端末の操作部からデータ通信を行う指示
を入力し、相手先へ所望のデータを送信したり、相手先
から電子メール等を受信して表示部220に表示させ
る。
【0118】従って、腕装着型端末200に無線通信モ
ジュールを内蔵せず、別体に設けたので腕装着型端末2
00を通信/通話用途に使用しない場合は無線モデムユ
ニット300を腕装着型端末200からはずして、腕時
計や、通信機能を持たないPDAとして小型かつ軽量に
使用することができる。また、腕時計としての装用性や
装着性を向上することができる。一方、通信/通話用途
に使用する場合は腕装着型端末200に無線モデムユニ
ット300を接続した状態で、例えばリストバンドにて
腕に巻き付け、表示部220を見ながら他方の手でデー
タやダイヤル番号の入力といった各種操作を行い、外部
機器と通信接続することができる。
【0119】また、接続端子や接続コネクタ部の位置を
統一しておけば、どの通信方式を搭載した無線モデムユ
ニット300でも腕装着型端末200に容易に付け替え
て使用することが可能となる。将来、無線モデムユニッ
ト300の通信方式が変更した場合にも、腕装着型端末
200の設計変更を行う必要がなく、また、使用者は腕
装着型端末200を購入しなおす必要はなく無線モデム
ユニット300のみ入手すればよい。
【0120】また、腕装着型端末200を無線モデムユ
ニット300に載置して接続するようにしたので、一般
のPCカードのような引き出しやスロットを設ける必要
がなく、腕装着型端末200の厚さを薄くできる。ま
た、無線モデムユニット300の厚さや大きさや形状が
変更した場合でも、コネクタの形状や位置をあわせてお
けば接続可能である。また、スロット孔に塵埃が詰まる
ことによる接触不良や故障を防ぐこともできる。
【0121】また、アンテナ収納部304の凹部304
aを腕装着型端末200の凸部201aとにより位置決
めされて取り付けられるので、導通状態を良好に保つこ
とができる。また、無線モデムユニット300のアンテ
ナ303はアンテナ収納部304に収納し、使用する際
は引き出すことができるので、無線モデムユニット30
0を腕装着型端末200に装着した場合にもアンテナ3
03は腕装着型端末200や腕に遮断されることなく無
線電波を送受できる。
【0122】なお、上述の第1の実施の形態では、送受
話部を腕装着型端末200側に設けたが、無線モデムユ
ニット300側に設けるようにしてもよい。また、腕装
着型端末200にイヤホンマイク端子を設け、イヤホン
マイクを着脱可能に接続する構成としてもよい。この場
合は、腕装着型端末200をより簡素に構成することが
可能となる。
【0123】また、無線モデムユニットにおける無線通
信機能は、移動体通信網や電話交換網を用いる構成とし
たが、これに限定されるものではなく、例えば、IP
(Internet Protocol)網やインターネットを利用する
無線インターネット通信やVOIP(Voice On IP)な
どの、他の通信網や通信サービスを利用する構成として
もよい。
【0124】〔第2の実施の形態〕上述の第1の実施の
形態では、腕装着型端末200の本体ケース201に設
けられた凸部201aを無線モデムユニット300のア
ンテナ収納部304に設けられた凹部304aに嵌め込
むようにして載置し、接続するものとしたが、更に腕装
着型端末200と無線モデムユニット300との接続状
態を固定するための固定部材を腕装着型端末200側に
設けて、接続状態を維持しやすくしてもよい。
【0125】図22〜図25を参照して、本発明の第2
の実施の形態に係る無線通信システム500及び無線通
信システム500を構成する腕装着型端末600と無線
モデムユニット700を説明する。図22は腕装着型端
末600の外観構成を示す図であり、(A)は上面図、
(B)は裏面図である。図23は無線モデムユニット7
00の外観構成を示す図であり、(A)は上面図、
(B)は側面図である。図24は図22に示す腕装着型
端末600と図23に示す無線モデムユニット700と
を接続した状態を示す図であり、(A)は上面図、
(B)は側面図である。
【0126】腕装着型端末600と無線モデムユニット
700は、第1の実施の形態の腕装着型端末200と無
線モデムユニット300に対して、固定部材(フック6
01及び係止部701)を付加したものであり、固定部
材を除く各部の構成は第1の実施の形態の腕装着型端末
200及び無線モデムユニット300の構成と同様であ
るので、同一の構成部分は同一の符号を付し、各部の説
明を省略することとする。
【0127】図22に示すように、腕装着型端末600
の本体ケース201は一方の側面に凸部201aを設け
るとともに,対向する側面にも凸部602が設けられ
る。凸部602には回転軸603により軸支されるコ字
状のフック601が設けられている。また、腕装着型端
末600の裏蓋606には押釦状の接続ピンが複数露出
し、開閉パネル202の裏面には充電端子602a,6
02aを備えた充電電池102が装着されている。
【0128】一方、無線モデムユニット700は図23
に示すように、アンテナ収納部304の載置部302寄
りの辺には凹部304aと顎状に張り出した凸部304
bとが設けられ、アンテナ収納部304と対向する辺は
一部突出してフック601を係止する係止部701を形
成している。
【0129】載置部302の上面にはSIM/UIM/
USIMカード101を着脱するために開口し、底部に
接続コネクタ337を配置したカード装着部302a
と、このカード装着部302aの周囲を囲うように配置
された防水のためのシート状のシーリング部材338
と、板バネのような弾性と導電性とを兼ね備えた複数の
電極片が表面に露出した接続コネクタ部401と、この
接続コネクタ部401の周囲を囲うように、防水のため
のシート状のシーリング部材336とが設けられる。ア
ンテナ収納部304は、載置部302寄りの一辺に凹部
302aが設けられ、上面に通信状態を報知する通信状
態ランプ306,307が設けられる。
【0130】腕装着型端末600と無線モデムユニット
700とを接続する際は、図24に示すように腕装着型
端末600の凸部201aを無線モデムユニット700
の凹部304aに嵌め入れるようにして載置部302上
に載置し、更に腕装着型端末600のフック601を回
動させて無線モデムユニット700の係止部701に係
止する。このように腕装着型端末600と無線モデムユ
ニット600を接続すると、無線モデムユニット700
の載置部302に設けられている接続コネクタ部401
に腕装着型端末600の裏面に設けられた接続ピン40
2が圧接し、導通する。
【0131】また、腕装着型端末600を無線モデムユ
ニット700から外す場合は、フック601を上方向に
回転させて係止部701から外し、腕装着型端末600
の凸部201aを無線モデムユニット700の凹部30
4aから引き出すようにすればよい。
【0132】次に図25を参照して腕装着型端末600
を無線モデムユニット700と接続した状態について説
明する。図25において(A)は腕装着型端末600と
無線モデムユニット700の接続状態を模式的に示す
図、(B)は腕装着型端末600と無線モデムユニット
700とを接続した状態での断面図である。
【0133】図25(A)、(B)において、500は
無線通信システム、600は腕装着型端末、201は本
体ケース、601はフック、603は回転軸、606は
裏蓋、206は回路基板、402は押釦状接続ピン、2
01aは凸部、205はバックネジ、208は電極、2
09は無線モデムユニット制御用回路モジュール、26
1は表示部220との接続端子、210はCPUモジュ
ール、220は表示部、207は透明パーツ、240は
電源回路、241はバックアップ電池であり、700は
無線モデムユニット、101はSIM/UIM/USI
Mカード、304はアンテナ収納部、302は載置部、
303はアンテナ、304aは凹部、304bは凸部、
336,338はシーリング部材、401は接続端子、
701は係止部、702は回路基板、310はRF回路
部、320はベースバンド信号処理部、331は電圧安
定化回路、332はI/F(インターフェース)であ
る。
【0134】腕装着型端末600と無線モデムユニット
700が接続された際、図25(A)に示すように、腕
装着型端末600の側面の凸部304aが無線モデムユ
ニット700の凹部304aに嵌入し、載置部302に
載置されている。また、フック601が手動回転操作に
て係止部701に係止され、固定されている。また、腕
装着型端末600の裏蓋204に設けられている押し釦
状の接続ピン402が無線モデムユニット700の接続
端子401と接した状態で腕装着型端末200の自重に
より内部に押し込まれ、腕装着型端末600の回路基板
206の端子に接し、内部の無線モデムユニット制御用
回路モジュール209等に導通する。
【0135】図25(B)に電気的接続の様子を示す。
無線モデムユニット700の回路基板702に接続して
いる接続端子401は載置部302の表面に露出してい
るため、腕装着型端末600が載置されると、腕装着型
端末600の裏蓋204に露出した接続ピン402と接
触する。接続ピン402は押釦状ピンであり、内部に押
し込まれると回路基板206と接続している端子208
と接触して導通する。
【0136】以上説明したように、第2の実施の形態で
は、腕装着型端末600と無線モデムユニット700と
を接続した状態をフック601により固定するようにし
たので、リストバンド等を用いて無線通信システム50
0を腕に装着して使用する場合にも、腕装着型端末60
0と無線モデムユニット700とをしっかり固定して接
続することができる。同時に接続ピン402と接続コネ
クタ部401の接触位置がずれるのを防ぐことができ
る。その結果、接触不良を無くし、導通状態を良好に保
つことができる。
【0137】また、無線モデムユニット700におい
て、電圧安定化回路331とRF回路部310をアンテ
ナ303の近くに配置することにより、安定した受信状
態を保証できると共に、ベースバンド信号処理部320
を、I/F(インターフェース)332を介在させてR
F回路部310より離れた位置に設けるようにしたた
め、RF回路部310で発生する高周波ノイズの影響を
ベースバンド信号処理部320に及ぼさないようにする
ことができる。なお、この場合、RF回路部310はシ
ールド構造が施されていることが望ましい。
【0138】なお、腕装着型端末と無線モデムユニット
との電気的接続構造または物理的接続構造は、上述の第
1または第2の実施の形態に示す例に限定されるもので
はない。次に、第3の実施の形態として、腕装着型端末
と無線モデムユニットとの電気的接続構造及び物理的接
続構造の他の例を説明する。
【0139】〔第3の実施の形態〕図26を参照して本
発明の第3の実施の形態に係る無線通信システム900
について説明する。図26は無線通信システム900の
接続状態を示す図であり、(A)は腕装着型端末100
0と無線モデムユニット1100の接続状態を模式的に
示す図、(B)は腕装着型端末1000と無線モデムユ
ニット1100とを接続した状態での断面図である。
【0140】図26において、900は無線通信システ
ム、1000は腕装着型端末、1001は腕装着型端末
1000の本体ケース、1002は回路基板、1003
は裏蓋、1004はバックネジ、1005は接続端子、
1006は接続コネクタ(レセプタクル)、1007は
凸部、1008は表示部220との接続端子、1009
はCPUモジュールを除く回路モジュール、210はC
PUモジュール、220は表示部、207は透明パー
ツ、240は電源回路、241はバックアップ電池であ
り、1100は無線モデムユニット、101はSIM/
UIM/USIMカード、1101はアンテナ収納部、
1102は載置部、1103は回路基板、1104は接
続ピン(プラグ)、1105は板バネ、1106は凹
部、303はアンテナ、310はRF回路部、320は
ベースバンド信号処理部、331は電圧安定化回路、3
32はI/F(インターフェース)である。
【0141】図26(A)に示すように、腕装着型端末
1000は本体ケース1001の一方の側面に凸部10
07が形成され、凸部1007にはレセプタクル100
6が設けられている。無線モデムユニット1100はア
ンテナ収納部1101の腕装着型端末1000と接する
面に凹部1106が形成され、凹部1106にプラグ1
104が設けられている。
【0142】腕装着型端末1000と無線モデムユニッ
ト1100を接続する際は、腕装着型端末1000の凸
部1007を無線モデムユニット1100の凹部110
6に嵌入する。このとき、図26(B)に示すように、
レセプタクル1006にプラグ1104が挿入され、無
線モデムユニット1101内部に設けられた板バネ11
05の付勢力によってレセプタクル1006側にプラグ
1104が接し、レセプタクル1006はピン1005
を介して本体ケース1001内部の回路基板1002上
のCPUモジュール210と接続する。また、板バネ1
105は無線モデムユニット1100の回路基板110
3の所定の端子と接続している。その結果、腕装着型端
末1000と無線モデムユニット1100とが導通す
る。
【0143】以上説明したように、第3の実施の形態の
無線通信システム900によれば、無線モデムユニット
1100のアンテナ収納部1101に設けたプラグ11
04を腕装着型端末1000の側面に設けたレセプタク
ル1006に嵌入することで、両機器を電気的に接続す
ることができるとともに、腕装着型端末1000の凸部
1007が無線モデムユニット1100の凹部1106
と嵌合し物理的にも接続される。
【0144】なお、接続状態としては、図27に示す無
線通信システム1200のように、腕装着型端末121
0の一方の側面に設けられた凸部1211に接続ピン1
212を一部露出するように設け、無線モデムユニット
1220の一端を腕装着型端末1210を載置した状態
で腕装着型端末1210の上面に回りこむように立設さ
せ中空部1221を形成する。この中空部1221に押
釦状の接続ピン1222を一部露出するように設ける。
また、無線モデムユニット1220の他方の端には突起
部1223が設けられ、腕装着型端末1210の裏面に
設けられる段差部1214と係合し、側方への移動を規
制する。
【0145】腕装着型端末1210と無線モデムユニッ
ト1220とを接続する際は、腕装着型端末1210の
凸部1211を無線モデムユニット1220の中空部1
221に嵌め入れ、接続ピン1212,1211同士を
接触させる。すると、接続ピン1211が内部に押し込
まれ、腕装着型端末1200の回路基板(図示省略)上
の端子1213と接触して、導通する。したがって、物
理的に接続されると同時に、接続ピン1212,122
2により電気的にも接続される。
【0146】また、図28に示す無線通信システム13
00のように、腕装着型端末1310の裏面側の対向す
る両端にガイドレール1311,1311を設けるとと
もに、無線モデムユニット1320の上面の対向する両
端にガイド溝1312,1312を設け、ガイド溝13
12,1312にガイドレール1311,1311をス
ライドするようにして係合するようにしてもよい。この
とき、腕装着型端末1310に対して無線モデムユニッ
ト1320の位置を所定の位置まで相対的に移動させ
る。例えば腕装着型端1310の裏面に設けられた接続
ピン1312が、無線モデムユニット1320の上面に
設けられた接続端子1322と接触する位置まで移動す
る。両機器を接続した際に接続ピン1312と接続端子
1322とが圧接し、導通する。
【0147】また、図29に示す無線通信システム14
00のように腕装着型端末1410の側面にガイド孔1
410を設けるとともに、無線モデムユニット1420
にガイドピン1421を設け、ガイド孔1410にガイ
ドピン1420を嵌入して物理的に接続するようにして
もよい。このとき、腕装着型端末1410の裏面に設け
られた接続ピン1412が、無線モデムユニット142
0の上面に設けられた接続端子1422と接触するよう
にすれば、両機器を接続した際に接続ピン1412と接
続端子1422とが圧接し、導通する。
【0148】また、図30に示す無線通信システム15
00のように、図27と同様の物理的接続構造を持つ腕
装着型端末1510及び腕装着型端末1520におい
て、無線モデムユニットの接続端子1521を上面15
22に設けるようにしてもよい。図30において、
(A)は無線通信システム1500の側面図、(B)は
無線モデムユニット1520の上面図、(C)は無線モ
デムユニット1520の側面図である。
【0149】図30(A)に示すように腕装着型端末1
520の側面の一部または全部を無線モデムユニット1
520のアンテナ収納部1523に嵌入できるように、
アンテナ収納部1523に凹部1524を設ける。この
ように形成された無線モデムユニット1520に腕装着
型端末1510の側面に設けられた凸部1511を嵌入
すると、腕装着型端末1510の裏面に設けられた接続
ピン(図示省略)が無線モデムユニット1520の上面
1522に露出するように設けられた接続端子1521
と接触し、導通する。
【0150】また、図31に示す無線通信システム16
00のように、図28と同様の物理的接続構造を持つ腕
装着型端末1610及び腕装着型端末1620におい
て、無線モデムユニット1610のアンテナ1622
は、回転式のアンテナとしてもよい。回転式アンテナ1
622は無線モデムユニット1620の隅部に埋設され
た軸1623を中心に回転自在に取り付けられており、
無線モデムユニット1620に腕装着型端末1610を
取り付けた状態でも回転させることがきるようになって
いる。図31において(A)は無線通信システム160
0の側面図、(B)は無線モデムユニット1620の上
面図、(C)は無線モデムユニット1620の側面図で
ある。
【0151】図31(A)に示すように、腕装着型端末
1610のガイドレール1611,1611を無線モデ
ムユニット1621のガイド溝1621,1621にス
ライドして装着すると、図31(B)(C)に示すよう
に無線モデムユニット1620の上面に露出した接続端
子1624に腕装着型端末1610の裏面に設けられて
いる接続ピン(図示省略)が接触し、導通する。図31
(B)に示すように、回転式アンテナ1622を自在に
手動操作にて所望の位置に回転させることができるの
で、通信状態を良好に保つことができる。回転式アンテ
ナ1622を用いることによりアンテナ収納部を無線モ
デムユニット1620に設ける必要がないので、無線モ
デムユニット1629を薄型に構成できる。
【0152】また、無線通信システムの形状、腕装着型
端末の形状、無線モデムユニットの形状は上記第1から
第3の実施の形態に示す形状に限定されるものではな
い。例えば、図32(A)に示す無線通信システム17
00のように、無線モデムユニット1720を略L字状
に形成するとともに腕装着型端末1720も略L字状に
形成し、無線モデムユニット1720の上面に腕装着型
端末1710の裏面を重ね合わせて接続して、全体とし
て段差のない平面状を呈するように形成してもよい。こ
の場合は無線モデムユニット1720の***した部分に
アンテナを引き出し可能に収納し、腕装着型端末171
0と接する面のいずれかに接続端子1721を設けるよ
うにすればよい。例えば、図32(B)に示すように、
無線モデムユニットの載置部側面側に接続端子1721
を設けるようにする。図32に示す例では、腕装着型端
末1710と無線モデムユニット1720とを接続して
使用する際の全体の厚さを薄くできる。
【0153】また、図33に示す無線通信システム18
00のように、無線モデムユニット1820を略直方体
状に形成し、側面に接続端子1822,1822を設け
て、腕装着型端末の側面に電気的接続と同時に物理的接
続を同時に行うようにしてもよい。このとき、図33
(B)に示すように、無線モデムユニット1820のア
ンテナ1821を2段回転式のアンテナとして他方の側
面に露出するように設ける。また回転式アンテナ182
1の回転方向は軸1821aを中心とする回転方向と軸
1821bを中心とする回転方向とし、使用者の手動操
作により、容易にアンテナ1821を所望の方向へ向け
ることができる。図33に示す例では。無線通信システ
ム1800を薄型化でき、かつ、無線モデムユニット1
820自体もアンテナ収納部を設けないので小型化でき
る。
【0154】また、第1〜第3の実施の形態の無線通信
システムでは、各種規格や通信方式の無線モデムユニッ
トを容易に交換して腕装着型端末に着脱し、使用するこ
とができる。例えば、図34(G)に示す腕装着型端末
200のように、図34(A)に示すようなGSM/G
PRS方式の無線モデムユニット300Aを装着しても
よいし、図34(B)に示すようなPDC方式の無線モ
デムユニット300Bを装着してもよいし、図34
(C)に示すようなIMT2000方式の無線モデムユ
ニット300Cを装着してもよいし、図34(D)に示
すようなW−CDMA方式の無線モデムユニット300
Dを装着してもよいし、図34(E)に示すようなPH
S方式の無線モデムユニット300Eを装着してもよい
し、図34(F)に示すようなBluetooth無線通信方式
等の無線モデムユニット300Fを接続してもよい。
【0155】これらすべての方式の無線モデムユニット
300A〜300Fの接続コネクタ部401の位置及び
形状を統一すれば、腕装着型端末200に自在に着脱交
換して、必要な通信方式に応じた無線通信処理を実行す
ることができる。
【0156】図35〜図39に各種通信方式を採用した
無線通信システム100の回路構成を示す。第1の実施
の形態に説明したように、無線通信システム100は腕
装着型端末200と無線モデムユニット300により構
成されるが、腕装着型端末200の回路構成は、どの通
信方式の無線モデムユニットと接続する場合も同一であ
り、CPU211、RAM212、ROM213、時計
部214、カードI/F215、表示部220、操作部
230、D/A変換器251、A/D変換器254、ア
ンプ252,253等から構成されるオーディオインタ
ーフェイス250、スピーカ244、マイク243等か
ら構成される。
【0157】図35にGSM/GPRS方式を採用した
無線通信システム100Aの回路構成を示す。図35に
示すように、GSM/GPRS方式を採用した無線モデ
ムユニット300AはRF回路部351、ベースバンド
信号処理部352、及びアンテナ303によって構成さ
れる。
【0158】GSM/GPRS方式は、欧州内で方式が
統一されている規格であり、8チャネル多重のTDMA
方式が採用されている。また、マルチパスフェージング
を克服するため、ビダビ/判定帰還等価器や、周波数ホ
ッピング等を採用している。また、変復調方式にGMS
K方式を用いている。無線モデムユニット300Aの送
信周波数帯域を890〜915MHzとし、基地局送信
周波数帯域を935〜960MHzとしている。
【0159】RF回路部351は受信及び送信を切り替
える共用器351aを備え、受信系は受信信号と帯域制
限するフィルタであるLNA(Low Noise Amplifier;
低雑音アンプ)351b及びBPF(Band Pass Filte
r)351c、受信信号をガウス型の通過特性のフィル
タにて復調するGMSK(Gaussian Filtered MinimumS
hift Keying)直交復調部351d等により構成され
る。送信系は、GMSK直交変調部351e、アンプ3
51f、BPF351g、PA(パワーアンプ)351
h、APC351j、カプラ351i等により構成され
る。また、周波数シンセサイザとしてPLL(Phase Lo
cked Loop;位相同期ループ)シンセサイザ351k、
TCXO(Temperature Compensated Crystal Oscillat
or;温度保証回路付き水晶発振器)351eを用いる。
【0160】ベースバンド信号処理部352は受信信号
(アナログ信号)をデジタル信号に変換するA/D変換
器352a、A/D変換された受信信号をビダビ復号す
る等価部352c、チャネル符号/復号器352eから
出力されたベースバンド信号を変調するベースバンド変
調部352d、ベースバンド変調部352dにおいて変
調され出力されるベースバンド信号をアナログ信号に変
換するD/A変換部352b、チャネルコーデック部3
52e、音声符号/復号器352f、CPU352g、
アナログ制御部352m、D/A変換器352n、タイ
ミング制御部352l、カードI/F352j、RAM
352h、ROM352i等により構成される。
【0161】SIMカード101は加入者識別情報を記
憶する外部記録媒体である。
【0162】図36にPDC方式を採用した無線通信シ
ステム100Bの回路構成を示す。図36に示すよう
に、PDC方式を採用した無線モデムユニット300B
はRF回路部361、ベースバンド信号処理部362、
及び第1のアンテナ363及び第2のアンテナ364に
よって構成される。
【0163】PDC方式はフルレート3チャネル、ハー
フレート6チャネル多重TDMA方式で使用周波数は8
00MHz帯と1.5GHz帯である。搬送波の位相を
π/4ずつずらしながら送信するπ/4シフトQPSK
変調方式やダイバーシチ技術、低速度音声符号化方式を
採用している。無線モデムユニット300Bの送信周波
数帯域を940〜956MHzとし、基地局送信周波数
帯域を810〜826MHzとしている。
【0164】RF回路部361は共用器361aによっ
て二つのアンテナ363,364を切り替える。受信系
はLNA361b、第1のミキサ361c、BPF36
1d、第2のミキサ361e、BPF361f、アンプ
361gにより構成され、送信系はQPSK直交変調器
361j、BPF361k、パワーアンプ361l等に
より構成される。また、周波数シンセサイザとしてPL
Lシンセサイザ361h及びTCXO361iを用い
る。
【0165】ベースバンド信号処理部362は受信信号
を復調するQPSK復調器362aと、チャネル符号/
復号器362bと、音声信号を例えばVSELP(Vect
or Sum Excited Linear Prediction)方式等により符号
化/復号化する音声符号/復号器362cと、チャネル
符号化された信号を変調し、D/A変換してRF回路部
へ出力する変調・D/A変換部362dと、TCXO3
61iから入力されるクロック信号に基づいて同期信号
を生成するクロック制御部362eと、クロック制御部
362eの制御により送受信時刻を同期制御するTDM
A同期制御部362fと、CPU362g、カードI/
F362h、RAM362i、ROM362j、端末識
別IDメモリ362k、I/O362l等により構成さ
れる。端末識別IDメモリ362kは端末識別情報を記
憶するメモリである。
【0166】図37にCDMA/IMT2000/W−
CDMA方式を採用した無線通信システム100Cの回
路構成を示す。図37に示すように、CDMA/IMT
2000/W−CDMA方式を採用した無線モデムユニ
ットはRF回路部371、ベースバンド信号処理部37
2、及びアンテナ373によって構成される。
【0167】CDMA/IMT2000/W−CDMA
方式では、スペクトラム拡散技術により同じ周波数帯域
の信号を使用して複数の通信を同時に行う。スペクトラ
ム拡散では、送信側ではデジタル符号化した音声信号を
擬似雑音(PN)符号と呼ばれる高速度のデータで演算
処理し、広帯域周波数スペクトラムの信号に変換して送
信する。受信側では同じPN符号を使用して元の音声信
号を復元する。
【0168】RF回路部371の受信系はLNA371
a、SAW(Surface Acoustic Wave;表面弾性波)フ
ィルタ371b、ダウンコンバータ371c、BPF3
71d、IF(Intermediate Frequency;中間周波)ア
ンプ371f、直交復調器371g、2つのLPF(Lo
w Pass Filter;低域通過フィルタ)371h,371
h、2つのA/D変換器371i,371iにより構成
され、送信系は2つのD/A変換器371j,371
j、2つのLPF371k,371k、直交変調器37
1l、IFアンプ371m、BPF371n、アップコ
ンバータ371o、SAWフィルタ371p、パワーア
ンプ371qにより構成される。また、周波数シンセサ
イザはTCXO371r、IFPLLシンセサイザ37
1s、及びUHFPLLシンセサイザ371tにより構
成される。
【0169】ベースバンド信号処理部372は、FINGER
回路372a、復調器372b、デインタリーブ・ビダ
ビ復号回路372c、PN拡散符号生成部372d、変
調器372e、符号器・インタリーブ372f、及びパ
ケット生成/分解部372g、音声符号/復号器372
hから構成されるCDMA変復調回路373と、音声コ
ーデック部372hと、CPU372iと、RAM37
2jと、ROM372kと、カードI/F372mと、
RF制御部372n等により構成される。また、101
はUIM/USIMカードであり、加入者識別情報を記
憶する外部記録媒体である。
【0170】図38にPHS方式を採用した無線通信シ
ステム100Dの回路構成を示す。図38に示すよう
に、PHS方式を採用した無線モデムユニット300A
はRF回路部381、ベースバンド信号処理部382、
アンテナ383、及びBPF381aによって構成され
る。
【0171】PHS方式では1.9GHz周波数帯域
(1895〜1918.1MHz)を使用し、アクセス方式にTD
MA−TDD方式を採用し、同一周波数に送受それぞれ
4スロットが多重化されている。多重化されたビットレ
ートは384kbpsで各スロットは32kbpsのユ
ーザレートになっている。従って音声は32kbpsA
DPCMのフルレートコーデックを用いるが将来のハー
フレート化にも対応が可能である。なお変調方式はπ/
4QPSKである。
【0172】RF回路部381は、受信系はLNA38
1c、BPF381d、ミキサ381e、BPF381
f、LPF381g、LPF381h、IFアンプ38
1i、IF−DET381jにより構成され、送信系
は、QPSK直交変調器381j、BPF381k、ア
ンプ381l、BPF381m、ミキサ381n、アン
プ381o、BPF381p、パワーアンプ381qに
より構成される。周波数シンセサイザは、TCXO38
1s、第1のVCO/PLL381r、第2のVCO/
PLL381tにより構成される。
【0173】ベースバンド信号処理部382は復調器3
83a及び変調器383bから構成されるモデム部38
3と、タイミング処理、TDMA/TDDチャネル符号
/復号処理、RF制御I/Oを含むチャネル符号/復号
器382bと、音声符号/復号器382cと、CPU3
82d、RAM382e、ROM382f、カードI/
F382g、及び加入者/端末識別IDメモリ382h
等により構成される。
【0174】図39にBluetooth無線リンク/無線LA
N方式を採用した無線通信システム100Eの回路構成
を示す。図39に示すように、Bluetooth無線リンク/
無線LAN方式を採用した無線モデムユニット300E
はRF回路部391、ベースバンド信号処理部392に
よって構成される。
【0175】Bluetooth無線リンク方式では、電波免許
が不要な2.4GHzのISM(Industrial Scientifi
c Medical)バンドを使用する無線伝送方式で、周波数
ホッピングを用いたスペクトラム拡散方式を利用してい
る。
【0176】RF回路部391はアンテナ391a、B
PF391b、共用器391cを備え、受信系はLNA
391d、拡散復調回路391e、2つのLPF391
f,391f、2つのA/D変換器391g,391
g、RSSI391hにより構成され、送信系は2つの
D/A変換器391i,391i、2つのLPF391
j,391j、拡散復調器391k、PA391l、及
びパワー制御部391m等により構成される。またVC
O(Voltage Controlled Oscillator;電圧制御発振
器)、PLLシンセサイザを備える。
【0177】ベースバンド信号処理部392は情報復調
器及び情報変調器から構成されるモデム部392aと、
パケット入力処理、接続制御、及びパケット出力処理を
含むリンク制御部392bと、音声符号/復号器392
cと、RF制御392dと、CPU392e、カードI
/F392f、RAM392g、ROM392h、デバ
イス識別IDメモリ392i等により構成される。
【0178】以上説明したように、様々な規格や通信方
式を利用した無線モデムユニット300A〜300Eを
腕装着型端末200に自在に着脱交換して使用すること
ができる。なお、上記図34〜図39では特に述べなか
ったが、この他の通信方式として、衛星携帯電話サービ
スや、構内無線通信システムに対応した無線モデムユニ
ットを用意してもよい。
【0179】〔第4の実施の形態〕次に、本発明の第4
の実施の形態の無線通信システム2500について、図
40〜図44を参照して説明する。第4の実施の形態の
無線通信システム2500は腕装着型端末2600と当
該腕装着型端末2600に着脱可能に取り付けられる無
線モデムユニット2700とから構成される。
【0180】まず、図40を参照して腕装着型端末26
00について説明する。腕装着型端末2600は正面に
タッチパネル式表示部2620を備え、CPUモジュー
ル等を配設した回路基板(図25参照)が内装された本
体ケース2601と、本体ケース2601の外延部の対
向する両端に設けられリストバンド2607を取り付け
るためのリストバンド取付部材2604,2602と、
バックル2603とで構成される。また、一方のリスト
バンド取付部2604にはマイク(受話部)2644が
設けられ、かつリストバンド2607にはフラット型ス
ピーカ2643が設けられて送受話部を形成している。
【0181】また、他方のリストバンド取付部2602
にはオフフックキー2631、オンフックキー263
2、及びカーソルキー2639が設けられ、本体ケース
2601の右側側面には各種操作を行うためのファンク
ションキー2636,2637が設けられて、操作部を
形成している。また、バックル2603には充電電池パ
ック2609が収納され、リストバンド2607内部に
敷設された配線2608にて腕装着型端末2600の各
部に電源が供給される。
【0182】更に、腕装着型端末2600の本体ケース
2601の左側側面には後述する無線モデムユニット2
700との接続コネクタ2605が設けられる。接続コ
ネクタ2605は無線モデムユニット2700に設けら
れる複数の接続ピンを嵌合するための複数の孔部を備
え、電気的な接続を行うと同時に、物理的な嵌合取付も
同時に行うように形成されている。
【0183】また、タッチパネル式表示部2620は、
LCD等により構成される表示画面と、表示画面を覆う
ように設けられたタッチパネルと、から構成され、電磁
誘導式、磁気歪式、感圧式等の座標読み取り原理でタッ
チ指示された座標を検出し、検出した座標を位置信号と
してCPUに出力する。例えば、後述するように無線モ
デムユニット2700を腕装着型端末2600に接続す
ると、CPUは無線モデムユニット2700が接続され
たことを検出して、図41に示すようなソフトキーボー
ド2638をタッチパネル式表示部2620に表示させ
る。図41はテンキーがタッチパネル表示部220に表
示された状態を示す図であり、この状態で入力ペン等に
より任意のソフトキーの位置が指示されると、指示され
たキーの位置信号を、CPUに出力する。
【0184】次に無線モデムユニット2700について
図42を参照して説明する。図42は第4の実施の形態
の無線モデムユニット2700の外観構成を示す図であ
り、(A)は上面図、(B)は側面図である。
【0185】図42に示すように、無線モデムユニット
2700は、腕装着型端末2600の載置面である載置
部2701と、載置面と平行に複数の接続ピン2705
を突出させたコネクタ部2702と、軸2703aを中
心に回転する回転式アンテナ2703と、シーリング部
材338を備えて構成される。コネクタ部2702の上
面には通信状態を放置する通信状態ランプ2706,2
707等が設けられる。
【0186】また載置部2701の上面のほぼ中央部に
はSIMカード、UIMカード、及びUSIMカード1
01を着脱可能に装着するための開口部2701aが設
けられる。開口部2701aにはカード電極(図34
(A)参照)が設けられている。更に載置部2701の
コネクタ部2702と対向する一端側には、腕装着型端
末2600のずれを規制する突起部2704が設けられ
る。
【0187】腕装着型端末2600と無線モデムユニッ
ト2700の内部構成は図4に示す第1の実施の形態の
無線通信システム100の内部構成とほぼ同一であるの
で、説明を省略する。
【0188】図43は腕装着型端末2600と無線モデ
ムユニット2700を接続した無線通信システム250
0を形成した状態を示す図であり、(A)は上面図、
(B)は側面図である。
【0189】図43に示すように、腕装着型端末260
0を無線モデムユニット2700に接続する際は、無線
モデムユニット2700のコネクタ部2702に設けら
れた複数の接続ピン2705を腕装着型端末2600の
側面に設けられた接続コネクタ部2605に嵌入する。
このとき、腕装着型端末2700の裏面側に裏蓋と本体
ケースとの段差等により形成される段差部2606が突
起部2704に係止し、ずれを防止する。
【0190】このように腕装着型端末2600と無線モ
デムユニット2700が接続された状態において、通信
機能を利用することができる。通信機能を利用する際
は、無線モデムユニット2700の回転式アンテナ27
03を図43(A)に示すように電波の送受に最適な方
向に回転させる。そして、腕装着型端末2600に設け
られるキー2631、2632、2636、2637や
タッチパネル式表示部2620に表示されるソフトキー
に対する操作によって各種指示またはデータを入力し、
通話や電子メールや画像データ等のデータ通信、インタ
ーネットの利用等の各種通信処理を行う。
【0191】例えば、通話を行う際は、腕装着型端末2
600を無線モデムユニット2700に接続した状態
で、タッチパネル式表示部2602に表示されたソフト
キー2620(図41参照)をタッチ操作して、ダイヤ
ル番号を入力し、オフフックキー2631を押下する
と、腕装着型端末2600はダイヤル番号を無線モデム
ユニット2700に送出し、また、発呼開始指示を送出
する。無線モデムユニット2700は開始指示に応じて
網側との間で、発呼処理や通話開始における制御信号を
通信し、相手の応答があると通話処理を開始する。通話
中は、使用者はリストバンド2607に設けられたフラ
ット型スピーカ2643を耳にあて、マイク2644を
口元に寄せて、通話音声を入力したり、相手の通話音声
を聴取する。
【0192】また、通信機能を使用せず、時計機能やP
DA機能のみを使用する場合は、腕装着型端末2600
を無線モデムユニット2700から外して、小型かつ軽
量に使用することができる。
【0193】また、第4の実施の形態の無線通信システ
ム2500においても、無線モデムユニット2700に
様々な通信方式や規格の無線通信モジュールを搭載し、
各無線モデムユニット2700を使用目的に応じて、自
在に着脱交換して使用することができる。例えば、図4
4(A)に示す無線モデムユニット2700Aのよう
に、GSM/GPRS通信モジュールを搭載してもよい
し、図44(B)に示す無線モデムユニット2700B
のように、PDC通信モジュールを搭載してもよいし、
図44(C)に示す無線モデムユニット2700Cのよ
うにCDMA通信モジュールを搭載してもよい。更に、
今後新たに開発される通信方式や規格に対応した通信モ
ジュールを搭載するようにしてもよい。
【0194】このように多種多様の通信方式や規格を採
用した無線モデムユニット2700A〜2700Cを、
自在に腕装着型端末2600に着脱交換して使用するこ
とができる。
【0195】以上説明したように第4の実施の形態の無
線通信システム2500によれば、腕装着型端末260
0と無線モデムユニット2700とを別体に設け、前記
腕装着型端末2600と前記無線モデムユニット270
0とを互いに接続した状態で外部機器との無線通信を可
能とする。外部との無線通信では、音声通話、電子メー
ルやインターネットの利用といったデータ通信を可能と
する。音声通話を行う場合は、腕装着型端末2600と
無線モデムユニット2700とを接続した状態で、タッ
チパネル式表示部2620に表示されるソフトキーをタ
ッチ指示操作してダイヤル番号を入力し、オンフックキ
ー2632や、オフフックキー2631等の操作により
通話を開始したり終了したりする。また腕装着型端末2
600側に設けられるマイク2644から通話音声を入
力し、スピーカ2643にて相手の通話音声を聴取す
る。
【0196】従って、腕装着型端末2600に無線通信
モジュールを内蔵せず、別体の無線モデムユニット27
00に設けたので、腕装着型端末2600を通信/通話
用途に使用しない場合は無線モデムユニット2700を
腕装着型端末2600からはずして、腕時計や、通信機
能を持たないPDAとして小型かつ軽量に使用すること
ができる。また、腕時計としての装用性や装着性を向上
することができる。一方、通信/通話用途に使用する場
合は腕装着型端末2600に無線モデムユニット270
0を接続した状態で、例えばリストバンド2607にて
腕に巻き付け、表示部2620を見ながら他方の手でデ
ータやダイヤル番号の入力といった各種操作を行い、外
部機器と通信接続することができる。
【0197】また、接続端子や接続コネクタ部の位置を
統一しておけば、どの通信方式を搭載した無線モデムユ
ニット2700でも腕装着型端末2600に容易に付け
替えて使用することが可能となる。将来、無線モデムユ
ニット2700の通信方式が変更した場合にも、腕装着
型端末200の設計変更を行う必要がなく、また、使用
者は腕装着型端末2600を購入しなおす必要はなく無
線モデムユニット2700のみ入手すればよい。
【0198】また、腕装着型端末2600の接続コネク
タ部2605に設けられた孔部を無線モデムユニット2
700の本体から突出した接続ピン2705に嵌合して
電気的接続と物理的接続とを同時に行うようにしたの
で、接続構造を簡素に構成でき、かつ迅速に腕装着型端
末2600に無線モデムユニット2700を接続でき
る。
【0199】また、腕装着型端末2600はスピーカ2
643をリストバンド部2607に設け、充電電池26
09をバックル部2603に収容するようにしているの
で、本体ケース2601を小型化できる。
【0200】〔第5の実施の形態〕次に、図45を参照
して第5の実施の形態の無線通信システム2800につ
いて説明する。図45は本実施の形態の無線通信システ
ム2800を示す図であり、(A)は上面図、(B)は
側面図である。
【0201】無線通信システム2800は腕装着型端末
2900及び無線モデムユニット3000により構成さ
れる。図45(A)に示す無線通信システム2800の
うち、無線モデムユニット3000を除く部分が腕装着
型端末2900である。本実施の形態の無線通信システ
ム2800では腕装着型端末2900のバングル部29
02に設けられたスロット2906に無線モデムユニッ
ト3000をスライド挿入して収納する。
【0202】腕装着型端末2900は本体ケース290
1、バングル部2902、及びスナップ2903により
構成される。本体ケース2901は表面にタッチパネル
式表示部2920を備え、表示部2920の上部にスピ
ーカ(受話部)2943、下部にマイク(送話部)29
44を備える。また、本体ケース2901にはCPIモ
ジュール等を実装した回路基板(図25参照)が内臓さ
れる。本体ケース2901の裏面にはSIMカード、U
IMカード、及びUSIMカード101を着脱可能に装
着するためのカード装着部2901aが設けられてい
る。
【0203】バングル部2902は本体ケース2901
の上端部及び下端部からそれぞれ複数のバングルパーツ
2902a,2902b,2902c,2902d,…
を連結棒2903a,2903b,2903c,290
3d,…にて連結させ、終端部をそれぞれスナップ29
04に結合することによって、略リング状に形成され
る。
【0204】本体ケース2901の上端部に隣接して連
結されるバングルパーツ2902bは無線モデムユニッ
ト3000を側面からスライド挿入するカードスロット
2906を備え、カードスロット2906内部には複数
の接続端子2906aが設けられており、無線モデムユ
ニット3000を適正な位置に挿入すると導通するよう
になっている。また、本体ケース2901の下端部に隣
接して連結されるバングルパーツ2902cは充電電池
パック2905を側面からスライド挿入する電池スロッ
ト2907を備えている。電池スロット2907内部に
は複数の端子2907aが複数設けられており、充電電
池2905を適正な位置に挿入すると導通するようにな
っている。
【0205】無線モデムユニット3000は腕装着型端
末2900のカードスロット2906に挿入できるよう
に本体ケース3001が平面状に形成され、表面に接続
コネクタ部3002が露出している。また、本体ケース
3001の側面には回転式のアンテナ3003が設けら
れ、無線通信モジュールを配設した回路基板が内装され
ている(図25参照)。
【0206】腕装着型端末2900と無線モデムユニッ
ト3000の内部構成は図4に示す第1の実施の形態の
腕装着型端末200、無線モデムユニット300の構成
とほぼ同一であるので、説明を省略する。
【0207】充電電池パック2905は腕装着型端末2
900の電池スロット2907に挿入できるように平面
状に形成され、表面にコネクタ部2905aが露出して
いる。
【0208】通信機能を使用する際は、無線モデムユニ
ット3000をバングル部2902のカードスロット2
906に挿入する。また、無線モデムユニット3000
のアンテナ部3003を露出させ、バングル部2902
の長手方向に回転させる。通信機能では、通話機能、電
子メールや画像データ等のデータ通信機能、インターネ
ットの利用等の各種通信処理を実行できる。
【0209】例えば、通話機能を利用する場合は、タッ
チパネル式表示部2920に表示されているソフトキー
からダイヤル番号を入力し、オフフックキーをタッチ指
示操作すると、腕装着型端末2900のCPUは無線モ
デムユニット3000側にダイヤル番号及び通話開始指
示を送出する。無線モデムユニット3000は開始指示
に応じて網側との間で、発呼処理や通話開始における制
御信号を通信し、相手の応答があると通話処理を開始す
る。通話中は、使用者はスピーカ2943を耳にあて、
マイク2944を口元に寄せて、通話音声を入力した
り、相手の通話音声を聴取する。
【0210】また、通信機能を使用せず、時計機能やP
DA機能のみを使用する場合は、バングル部2902か
ら無線モデムユニット3000を外して腕装着型端末2
900を軽量に使用できる。
【0211】以上説明したように、第5の実施の形態の
無線通信システム2800によれば、腕装着型端末29
00のバングル部2902に無線モデムユニット300
0を収納するカードスロット2906を設けたので、腕
装着型端末2900の本体を小型化・薄型化できる。ま
た、充電電池2905も同様にバングル部2902に収
納するようにしたので、腕装着型端末2900の本体を
小型化・薄型化できる。
【0212】〔第6の実施の形態〕次に図46及び図4
7を参照して、第6の実施の形態の無線通信システム3
100について説明する。図46は本実施の形態の無線
通信システム3100を示す図であり、(A)は上面
図、(B)は側面図である。図47は無線通信システム
3100の回路構成を示すブロック図である。
【0213】無線通信システム3100は腕装着型端末
3200及び無線モデムユニット3300により構成さ
れる。図46(A)に示す無線通信システム3100の
うち、無線モデムユニット3300を除く部分が腕装着
型端末3200である。本実施の形態の無線通信システ
ム3100では腕装着型端末3100のリストバンド部
3203にも受けられたカードスロット3204に無線
モデムユニット3000をスライドさせるようにして収
納する。
【0214】腕装着型端末3200は腕に巻きつけた状
態で自然に腕に沿うような角度で屈折した略「く」字状
に形成される本体ケース3201と、本体ケース下部に
連結棒3209bによって揺動可能に連結される操作パ
ネル3202と、本体ケース上部に連結棒3209aに
よって揺動可能に連結されるリストバンド部3203
と、から構成される。本体ケース3201は表面に開閉
式の表示部3220と、カメラユニット3210とを備
え、裏面側に無線モデムユニット3300を収納するカ
ードスロット3204と、充電電池パック(図45
(A)の充電電池パック2905参照)を収納する電池
収納部3206とを備え、CPUモジュール等を搭載し
た回路基板(図25参照)を内臓している。
【0215】また、本体ケース側面にはモード設定時に
操作されるモード設定キー3236及びカメラ撮影時に
操作されるカメラ撮影キー3237が設けられる。
【0216】開閉式表示部3220はヒンジにより開閉
可能に連結された二つの表示画面3220a及び322
0bを備える。図46(A)は開閉式表示部3220を
開いた状態を示し、カメラ3211にて撮影した画像や
受信した電子メール等を各表示画面に同時に表示させる
ことができる。
【0217】カメラユニット3210は、小型CCD
(Charge Coupled Device)等により構成されるカメラ
3211と、ストロボ3212と、スピーカ3243と
を備えている。カメラユニット3210は本体ケース3
205の側面から回転軸3205,3205によって腕
装着型端末3100の長手方向に回動可能に取り付けら
れている。カメラユニット3210を所望の角度に回動
させることで、カメラ撮影時は撮影アングルを自在に設
定でき、通話時はスピーカから出力される音声を聴取し
やすくする。
【0218】カメラユニット3210のスピーカ(受話
部)3243と、開閉式表示部3220の下部に設けら
れたマイク(送話部)3244と、により送受話部が形
成される。
【0219】カードスロット3204の内部には複数の
接続端子3204aが設けられており、無線モデムユニ
ット3300を適正な位置に挿入すると無線モデムユニ
ット3300と導通するようになっている。同様に、電
池収納部3206の内部には複数の端子3206a(図
示省略)が設けられており、充電電池パック3205を
適正な位置に収納すると導通するようになっている。
【0220】操作パネル3202は表面にテンキー32
38が設けられ、操作パネル3202の内部には配線部
3208が敷設されて本体ケース3201内部の回路基
板と接続されている。また、操作パネル3202は腕に
装着して使用する際のリストバンドとしても機能する。
すなわち、操作パネル3202の下部先端を本体ケース
3201の上端に取り付けられたリストバンド3203
の先端と連結部材(図示省略)にて連結することで、自
在に腕に装着できる。
【0221】無線モデムユニット3300は腕装着型端
末3200のカードスロット3204に挿入できるよう
に本体ケース3301が平面状に形成され、表面にコネ
クタ部3302が露出している。また、本体ケース33
01の側面には回転式のアンテナ3303が設けられ、
無線通信モジュールを実装した回路基板が内装されてい
る(図25参照)。
【0222】通信機能を使用する際は、無線モデムユニ
ット3300を腕装着型端末3200のカードスロット
3204に挿入し、アンテナ部3303を露出させ、リ
ストバンド3203の長手方向に回転させる。通信機能
では、通話機能、電子メールや画像データ等のデータ通
信機能、インターネットの利用等の各種通信処理を実行
できる。例えば、通話機能を利用する場合は、操作パネ
ル3202に設けられるテンキー3238を操作してダ
イヤル番号を入力し、モード設定キー3236の操作に
てオフフック指示を入力すると、腕装着型端末3100
のCPUは無線モデムユニット3300側にダイヤル番
号及び通話開始指示を送出する。無線モデムユニット3
300は開始指示に応じて網側との間で、発呼処理や通
話開始における制御信号を通信し、相手の応答があると
通話処理を開始する。通話中は、使用者はスピーカ32
43を耳にあて、マイク3244を口元に寄せて、通話
音声を入力したり、相手の通話音声を聴取する。
【0223】また、通信機能を使用せず、時計機能やP
DA機能のみを使用する場合は、カードスロット320
4から無線モデムユニット3300を外して腕装着型端
末3200を軽量に使用できる。
【0224】次に図47を参照して、第6の実施の形態
の回路構成を説明する。図47において、第1の実施の
形態の腕装着型端末200及び無線モデムユニット30
0(図4参照)と同一の各部は同一の符号を付してい
る。
【0225】腕装着型端末3200は、CPU211、
RAM212、ROM213、時計部214、カードI
/F215、I/O制御部216から構成されるCPU
モジュール210と、二つの表示部3220a,322
0bと、各種キー3236,3237,3238を備え
る操作部と、電源回路240と、バックアップ電池24
1と、サウンダ242と、マイク243と、スピーカ2
44と、カメラモジュール3211、ストロボ3212
とから構成される。
【0226】表示部3220a,3220bは、それぞ
れLCD221a,221bとLCDドライバ222
a,222bにより構成され、LCDドライバ222
a,222bから入力される駆動信号に基づく各種表示
を行う。LCDドライバ222a,222bは、CPU
211から入力される表示データに基づく駆動信号を生
成して、LCD221a,221bの表示制御を行う。
【0227】カメラ3211は、ガラスまたはプラスッ
クからなる光学レンズにより構成されるレンズ、CCD
(Charge Coupled Device)、及び画像処理部等から構
成される。画像処理部は、画像圧縮伸張回路、A/D変
換器、ビデオメモリ、及びD/A変換器等から構成さ
れ、レンズを介してCCDにより入力される画像信号
(アナログ信号)を画像処理回路内で処理可能な信号
(デジタル信号)に変換して、ビデオメモリに格納し、
ビデオメモリに格納された画像データを所定の符号化方
式(例えば、JPEG;Joint Photographic Coding Ex
perts Group)に応じた圧縮(符号化)処理を実行す
る。また、無線モデムユニット3300を介して外部か
ら受信した圧縮画像データを伸張(復号化)処理する。
また画像処理部はビデオメモリに格納された画像データ
の画像信号(デジタル信号)をD/A変換器により表示
部3220a(または3220b)によって表示可能な
信号(アナログ信号)に変換し、CPU211に出力す
る。
【0228】無線モデムユニット3300の内部構成は
第1の実施の形態の無線モデムユニット300と同一の
構成であるので、説明を省略する。
【0229】以上説明したように、第6の実施の形態の
無線通信システムによれば、腕装着型端末3200と無
線モデムユニット3300とを別体に設け、腕装着型端
末3100の本体ケース3201に無線モデムユニット
3300を収納するカードスロット3204を設けてい
る。また、テンキー等の操作部を腕装着型端末3200
のリストバンド部3202に設け、配線部3208をリ
ストバンド部3202内部に敷設したので、本体ケース
3201を簡素に構成できる。更に、表示部3220を
開閉式とし、二つの表示画面にそれぞれ異なるデータを
表示できるようにしたので、表示画面の大きさが広が
り、例えば、一方の表示画面に電子メールの文字データ
を表示させ、他方の表示画面に添付された画像データを
表示させることができる。また、カメラユニット321
0を設けたので、カメラ3211にて撮影した画像を、
無線モデムユニット3300を介してネットワークにア
クセスし、外部機器に送信することができる。また、ネ
ットワークを介してアクセス可能な外部機器から画像デ
ータを受信して表示部3220に表示させることもでき
る。同時に通話音声も同時に送受信すれば、ビデオ会
議、TV電話等としても使用できる。
【0230】なお、画像データは静止画像データに限定
されるものではなく、動画像データとしてもよい。この
場合、画像処理部はカメラから取り込んだ画像データを
所定の符号化方式(例えば、MPEG;Moving Picture
Experts Group)にて圧縮する圧縮処理や、外部から受
信した画像データを伸張する伸張処理を実行する。
【0231】また、表示部3220は二つの表示画面を
左右に開閉する開閉パネル式としたが、これに限定され
るものではなく、二つ以上の表示画面を折り畳み式に設
けるようにしてもよい。
【0232】また、第1〜第6の実施の形態では、無線
モデムユニットを腕装着型端末の裏面や側面に着脱式に
装着することにより無線通信システムを構成する例を示
したが、接続の仕方はこれらに限定されるものではな
い。
【0233】図48〜図51に無線通信システムの構成
の他の例を示す。図48〜図51において、RFはRF
回路部、BBはベースバンド信号処理部、SIM/UI
M/USIMはSIM、UIM、及び、USIMカード
及び、SIM、UIM、及びUSIMインタフェース、
IO/UIはI/O制御及びマイク、スピーカ、サウン
ダ、操作部、もしくは表示部等を含むユーザインタフェ
ース、WATCH/DTEは腕装着型端末のCPUモジ
ュール、BATTは充電電池、電源回路、及びバックア
ップ電池等を含む電源装置を意味する。
【0234】図48にビルトイン一体型の例を示す。ビ
ルトイン一体型とした場合は、無線モデムモジュールを
腕装着型端末の本体ケースに内蔵し、SIM及びBAT
Tを腕装着型端末に着脱可能とする。
【0235】図49に無線リンク型の例を示す。無線リ
ンク型とした場合は、無線モデム端末を腕装着型端末と
別体に設け、互いに備えるBluetoothインタフェースに
よって、近距離無線リンクを形成する。そして腕装着型
端末の本体ケース内に、IO/UI、WATCH/DT
E、BATT1を設け、無線モデム端末にRF、BBを
内蔵し、BATT2及びSIM/UIM/USIMを着
脱可能とする。この場合は各端末の接続端子等が露出せ
ず簡素に構成することができるとともに、通信可能な範
囲内であれば物理的に接続せず、例えば無線モデム端末
を鞄の中に入れた状態のまま、腕装着型端末との無線通
信リンクを形成して外部機器との移動体通信が可能とな
る。
【0236】図50にセパレート型(1)の例を示す。
セパレート型(1)では、無線モデムユニットにRF、
BBを設け、腕装着型端末にIO/UI、及びWATC
H/DTEを内装し、BATT及びSIM/UIM/U
SIMを腕装着型端末に着脱可能に設ける。例えば、第
5の実施の形態の無線通信システムがセパレート型
(1)である。
【0237】図51にセパレート型(2)の例を示す。
セパレート型(2)では、無線モデムユニットにRF、
BBを内装するとともに無線モデムユニットにSIM/
UIM/USIMを着脱可能とし、腕装着型端末にIO
/UI、及びWATCH/DTEを内装し、BATTを
腕装着型端末に着脱可能に設ける。例えば、第1〜4の
実施の形態の無線通信システムがセパレート型(2)で
ある。
【0238】また、腕装着型端末と無線モデムユニット
との接続インタフェースは図52〜図56に示すような
各種のシリアルバス若しくはパラレルバスとして構成す
ればよい。
【0239】すなわち、図52に示すように、バス配線
を4本とし2線式シリアルバスを用いる場合は、Vcc電
源端子、クロック端子、データ入出力端子、及びGND
(接地)端子を腕装着型端末及び無線モデムユニットに設
けるようにすればよい。
【0240】また、図53に示すように、バス配線を4
本とし2線式シリアルバスを用いる場合の他の例では、
Vcc電源端子、及びGND(接地)端子の他に平衡型作動
入出力端子として「DATA+」の入出力端子と「DA
TA−」の入出力端子とを腕装着型端末及び無線モデム
ユニットに設けるようにする。
【0241】また、図54に示すように、バス配線を5
本とし3線式シリアルバスを用いる場合は、Vcc電源端
子、及びGND(接地)端子の他にデータ入力端子(RX
Data)とデータ出力端子(TXData)とを設け
るようにする。
【0242】また、図55に示すように、バス配線を5
6とし4線式シリアルバスを用いる場合は、Vcc電源端
子、及びGND(接地)端子の他に、「DATA+」、
「DATA−」、「Strobe+」、及び「Stro
be−」の入出力端子とを設ける。
【0243】また、図56に示すように、パラレルバス
を用いる場合は、Vcc電源端子、及びGND(接地)端子
の他に、クロック端子、リード(Read)/ライト(Writ
e)端子、m本のアドレス線、n本のデータ入出力端子
を備えるようにすればよい。
【0244】更に、上述の実施の形態では無線モデムユ
ニットの形状を略L字状若しくは平面(カード)状とす
る例を示したが、無線モデムユニットの形状等はこれに
限定されるものではなく、無線通信機能を備え、腕装着
型端末に装着可能な形状であればどのようなものとして
もよい。
【0245】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、無線通信
ユニットを腕装着型の電子機器と着脱自在に構成し、無
線通信ユニットを電子機器に取り付けた際に、双方に設
けられた電気的接続部によって電気的に接続して外部と
の無線通信を行うことができるので、無線通信システム
を腕に装着して使用できるようになる。また、様々な無
線通信規格や無線通信方式を搭載した無線通信ユニット
と自在に着脱交換して電子機器を使用できるようになる
ため、使用者(加入者)が通信方式を意識せずに利用で
き、且つ、携帯性、装着性に優れた無線通信システムを
提供できる。
【0246】請求項2記載の発明によれば、凹部と凸部
との嵌合構造により、無線通信ユニットを電子機器に位
置決めすることができる。あるいは、凹部と凸部との嵌
合構造により、電子機器に対する無線通信ユニットの取
り付け自体を行うことができる。
【0247】請求項3記載の発明によれば、可動フック
と係止部との係止構造により、無線通信ユニットを電子
機器に固定することができるので取付状態が安定し、携
帯時の使用に好適である。
【0248】請求項4記載の発明によれば、電子機器の
リストバンド部に設けられた収納部に無線通信ユニット
を収納することができ、電子機器本体の厚さを薄型にで
きる。
【0249】請求項5記載の発明によれば、電子機器と
無線通信ユニットとの電気的接続部が両機器の取付部と
しても機能するので、電子機器と無線通信ユニットとの
接続構造を簡素に構成できる。また両機器の接続を迅速
かつ容易に行うことができる。
【0250】請求項6記載の発明によれば、前記電子機
器に設けられた撮像手段によって撮像された画像を、表
示手段に表示させたり、無線通信ユニットに設けられた
変換手段によって通信方式に対応するデータに変換して
外部へ送信できる。
【0251】請求項7記載の発明によれば、外部から受
信した画像データを、変換手段によって表示手段に表示
可能なデータに変換して電子機器に設けられた表示手段
に表示させることができる。
【0252】請求項8記載の発明によれば、電子機器と
無線通信ユニットとを着脱自在に構成しているので、様
々な無線通信規格や無線通信方式を搭載した無線通信ユ
ニットと自在に着脱交換して使用できるようになる。ま
た、第1の無線通信手段により外部との無線通信を行う
だけでなく、第2の無線通信手段によって前記電子機器
と前記無線通信ユニットとを無線にて通信接続するので
物理的に接続しなくても電気的な接続を行うことが可能
となる。
【0253】請求項9記載の発明によれば、取付部によ
って腕装着型の電子機器に無線通信ユニットを着脱自在
に取り付けることが可能となるので、腕に装着しながら
様々な通信方式や通信規格に対応した無線通信機器とし
て使用することが可能な無線通信ユニットを提供でき
る。
【0254】請求項10記載の発明によれば、凹部と凸
部との嵌合構造により、無線通信ユニットを電子機器に
位置決めすることができる。あるいは、凹部と凸部との
嵌合構造により、電子機器に対する無線通信ユニットの
取り付け自体を行うことができる。
【0255】請求項11記載の発明によれば、可動フッ
クと係止部との係止構造により、無線通信ユニットを電
子機器に固定することができるので取付状態が安定し、
携帯時の使用に好適である。
【0256】請求項12記載の発明によれば、電子機器
に無線通信ユニットを取り付けると同時に、電気的接続
部によって導通するので両機器の接続を迅速かつ容易に
行うことができる。
【0257】請求項13記載の発明によれば、電気的接
続部が電子機器に対する取付部としても機能するので、
電子機器に対する接続構造を簡素に構成できる。また、
電子機器に対する接続を迅速かつ容易に行うことができ
る。
【0258】請求項14記載の発明によれば、電子機器
に設けられた収納部に無線通信ユニットを収納できるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】腕装着型端末200の外観構成の一例を示す上
面図である。
【図2】無線モデムユニット300の外観構成の一例を
示す図であって(A)は上面図、(B)は側面図、
(C)は(B)をA方向から臨んだ図である。
【図3】腕装着型端末200と無線モデムユニット30
0とを接続し、無線通信システム100を形成した状
態、及びその使用状態の一例を示す図である。
【図4】無線通信システム100を構成する腕装着型端
末200と無線モデムユニット300の内部構成を示す
ブロック図である。
【図5】無線通信システム100のソフトウェア・スタ
ックの構成を示す図である。
【図6】無線モデムユニット300における通信時の全
体的な動作について説明するフローチャートである。
【図7】通話の発信動作及び終話動作の制御シーケンス
を示す図である。
【図8】通話の着信動作及び終話動作の制御シーケンス
を示す図である。
【図9】データ通信の発信動作または自動発信動作の制
御シーケンスを示す図である。
【図10】データ通信の着信動作または自動着信動作の
制御シーケンスを示す図である。
【図11】無線モデムユニット300と腕装着型端末2
00との接続確認時の制御シーケンスを示す図である。
【図12】ハンズフリー通話動作を行う場合の制御シー
ケンスを示す図である。
【図13】無線通信システム100のコマンドによる制
御の概念を示すブロック図である。
【図14】制御コマンドの具体例を示す図である。
【図15】応答コードの具体例を示す図である。
【図16】無線モデムユニット300において実行され
るコマンド制御の流れを説明するフローチャートであ
る。
【図17】無線モデムユニット300において実行され
る全体的な処理の流れを説明するフローチャートであ
る。
【図18】モード設定処理を説明するフローチャートで
ある。
【図19】発信処理を説明するフローチャートである。
【図20】着信処理を説明するフローチャートである。
【図21】復旧処理を説明するフローチャートである。
【図22】第2の実施の形態の腕装着型端末600の外
観構成を示す図であり、(A)は上面図、(B)は裏面図
である。
【図23】第2の実施の形態の無線モデムユニット70
0の外観構成を示す図であり、(A)は上面図、(B)
は側面図である。
【図24】腕装着型端末600と無線モデムユニット7
00とを接続した状態を示す図であり、(A)は上面
図、(B)は側面図である。
【図25】(A)は腕装着型端末600と無線モデムユ
ニット700の接続状態を模式的に示す図、(B)は腕
装着型端末600と無線モデムユニット700とを接続
した状態での断面図である。
【図26】第3の実施の形態の無線通信システム900
の接続状態を示す図であり、(A)は腕装着型端末10
00と無線モデムユニット1100の接続状態を模式的
に示す図、(B)は腕装着型端末1000と無線モデム
ユニット1100とを接続した状態での断面図である。
【図27】無線通信システム1200の接続状態を示す
図である。
【図28】無線通信システム1300の接続状態を示す
図である。
【図29】無線通信システム1400の接続状態を示す
図である。
【図30】無線通信システム1500の接続状態及び無
線モデムユニット1520の外観構成を示す図である。
【図31】無線通信システム1600の接続状態及び無
線モデムユニット1620の外観構成を示す図である。
【図32】無線通信システム1700の接続状態及び無
線モデムユニット1720の外観構成を模式的に示す図
である。
【図33】無線通信システム1800の接続状態及び無
線モデムユニット1820の外観構成を示す図である。
【図34】各種方式の無線モデムユニットを腕装着型端
末に着脱交換して使用する例を説明する図である。
【図35】GSM/GPRS方式を採用した無線通信シ
ステム100Aの回路構成を示すブロック図である。
【図36】PDC方式を採用した無線通信システム10
0Bの回路構成を示すブロック図である。
【図37】CDMA/IMT2000/W−CDMA方
式を採用した無線通信システム100Cの回路構成を示
すブロック図である。
【図38】PHS方式を採用した無線通信システム10
0Dの回路構成を示すブロック図である。
【図39】Bluetooth無線リンク/無線LAN方式を採
用した無線通信システム100Eの回路構成を示す。
【図40】第4の実施の形態の腕装着型端末2600の
外観構成を示す上面図である。
【図41】ソフトキーがタッチパネル表示部220に表
示された状態での表示画面例を示す図である。
【図42】第4の実施の形態の無線モデムユニット27
00の外観構成を示す図であり、(A)は上面図、
(B)は側面図である。
【図43】腕装着型端末2600と無線モデムユニット
2700を接続した状態を示す図であり、(A)は上面
図、(B)は側面図である。
【図44】各種方式の無線モデムユニットを腕装着型端
末に着脱交換して使用する例を説明する図である。
【図45】第5の実施の形態の無線通信システム280
0を示す図であり、(A)は上面図、(B)は側面図で
ある。
【図46】第6の実施の形態の無線通信システム310
0を示す図であり、(A)は上面図、(B)は側面図で
ある。
【図47】無線通信システム3100の回路構成を示す
ブロック図である。
【図48】無線通信システムをビルトイン一体型に構成
した例を示す図である。
【図49】無線通信システムを無線通信リンク型に構成
した例を示す図である。
【図50】無線通信システムをセパレート型に構成した
場合の第1の例を示す図である。
【図51】無線通信システムをセパレート型に構成した
場合の第2の例を示す図である。
【図52】腕装着型端末と無線モデムユニットとの端子
インタフェースの構成例を示す図である。
【図53】腕装着型端末と無線モデムユニットとの端子
インタフェースの構成例を示す図である。
【図54】腕装着型端末と無線モデムユニットとの端子
インタフェースの構成例を示す図である。
【図55】腕装着型端末と無線モデムユニットとの端子
インタフェースの構成例を示す図である。
【図56】腕装着型端末と無線モデムユニットとの端子
インタフェースの構成例を示す図である。
【符号の説明】
100 無線通信システム(第1の実施の形態) 101 SIM/UIM/USIMカード 102 充電電池 110 基地局 120 ネットワーク 200 腕装着型端末(第1の実施の形態) 201 本体ケース 201a 凸部 220 表示部 230 操作部 231 オフフックキー 232 オンフックキー 233 音量キー 234 モードキー 235 ファンクションキー 236 ファンクションキー 237 ファンクションキー 238 テンキー 242 サウンダ 243 マイク 244 スピーカ 245 外部I/Oポート 246 穴部 250 オーディオインターフェイス 300 無線モデムユニット(第1の実施の形態) 301 ユニット本体 301a 凹部 302 載置部 302a カード載置部 303 アンテナ 304 アンテナ収納部 304a 凹部 304b 凸部 310 RF回路部 320 ベースバンド信号処理部 332 I/F(インターフェイス) 333 音声入出力端子 334 凸部 335 爪部 336,338 シーリング部材 401 接続コネクタ部 402 押釦状接続ピン 500 無線通信システム(第2の実施の形態) 600 腕装着型端末(第2の実施の形態) 601 フック 602 凸部 603 軸 700 無線モデムユニット(第2の実施の形態) 701 係止部 702 回路基板 900 無線通信システム(第3の実施の形態) 1000 腕装着型端末(第3の実施の形態) 1001 本体ケース 1002 回路基板 1003 裏蓋 1004 バックネジ 1005 接続ピン 1006 レセプタクル 1007 凸部 1008 電極 1009 回路モジュール 1100 無線モデムユニット(第3の実施の形態) 1101 アンテナ収納部 1102 載置部 1103 回路基板 1104 プラグ 1105 板バネ 1106 凹部 1200 無線通信システム 1210 腕装着型端末 1211 凸部 1212 接続ピン 1213 接続端子 1214 段差部 1220 無線モデムユニット 1221 中空部 1222 接続ピン 1223 突起部 1224 載置部 1300 無線通信システム 1310 腕装着型端末 1311 ガイドレール 1312 接続ピン 1320 無線モデムユニット 1321 ガイド溝 1322 接続コネクタ部 1400 無線通信システム 1410 腕装着型端末 1411 ガイド孔 1412 接続ピン 1420 無線モデムユニット 1421 ガイドピン 1422 接続コネクタ部 1500 無線通信システム 1510 腕装着型端末 1520 無線モデムユニット 1600 無線通信システム 1610 腕装着型端末 1611 ガイドレール 1620 無線モデムユニット 1621 ガイド溝 1622 回転式アンテナ 1623 回転軸 1624 接続コネクタ部 1700 無線通信システム 1710 腕装着型端末 1720 無線モデムユニット 1800 無線通信システム 1810 腕装着型端末 1820 無線モデムユニット 1821 回転式アンテナ 1822 接続ピン 2500 無線通信システム(第4の実施の形態) 2600 腕装着型端末(第4の実施の形態) 2605 接続コネクタ部 2620 タッチパネル式表示部 2643 フラット型スピーカ 2700 無線モデムユニット(第4の実施の形態) 2705 接続ピン 2703 回転式アンテナ 2800 無線通信システム(第5の実施の形態) 2900 腕装着型端末(第5の実施の形態) 2901 本体ケース 2902 バングル部 2906 カードスロット 2907 電池スロット 2901a カード収納部 3000 無線モデムユニット(第5の実施の形態) 3002 接続コネクタ部 3003 回転式アンテナ 3100 無線通信システム(第6の実施の形態) 3200 腕装着型端末(第6の実施の形態) 3201 本体ケース 3202 操作パネル 3203 リストバンド部 3204 カードスロット 3206 電池収納部 3210 カメラユニット 3220 開閉式表示部 3300 無線モデムユニット(第6の実施の形態) 3302 接続コネクタ部 3303 回転式アンテナ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K023 AA07 BB02 BB03 DD06 DD08 EE01 EE10 EE16 GG04 HH07 LL05 LL06 NN06 PP02 PP12 RR09 5K027 AA11 BB01 CC08 FF21 FF25 HH26 KK07 5K067 AA34 DD52 EE02 EE03 EE10 FF02 FF23 HH21 KK17

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】腕装着型の電子機器を含む無線通信システ
    ムであって、 前記電子機器とは着脱自在に構成され、当該無線通信シ
    ステムの外部と無線通信を行うための無線通信ユニット
    を備え、 前記電子機器と前記無線通信ユニットとの双方には、 前記無線通信ユニットを前記電子機器に取り付けた際
    に、これら無線通信ユニットと電子機器とを電気的に接
    続するための電気的接続部が設けられていることを特徴
    とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】前記電子機器と前記無線通信ユニットとの
    うち、いずれか一方に設けられた凸部と、 前記電子機器と前記無線通信ユニットとのうち、いずれ
    か他方に設けられ、前記凸部に嵌合可能な凹部と、 を更に備え、 前記無線通信ユニットを前記電子機器に取り付けた際に
    は、前記凹部に前記凸部が嵌め合わされるように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の無線通信シス
    テム。
  3. 【請求項3】前記電子機器と前記無線通信ユニットとの
    うち、いずれか一方に設けられた可動フックと、 前記電子機器と前記無線通信ユニットとのうち、いずれ
    か他方に設けられ、前記可動フックが係止される係止部
    と、 を更に備え、 前記係止部に可動フックを係止することで、前記無線通
    信ユニットが前記電子機器に固定されることを特徴とす
    る請求項1記載の無線通信システム。
  4. 【請求項4】前記電子機器は、腕に装着するためのリス
    トバンド部を備え、 該リストバンド部は、当該電子機器に前記無線通信ユニ
    ットを取り付けた際に該無線通信ユニットを収納する収
    納部を備えていることを特徴とする請求項1記載の無線
    通信システム。
  5. 【請求項5】前記電気的接続部は、 前記無線通信ユニットを前記電子機器に取り付けるため
    の取付部としての機能を兼ね備えていることを特徴とす
    る請求項1から4の何れかに記載の無線通信システム。
  6. 【請求項6】前記電子機器は、撮像手段と、この撮像手
    段によって撮像された画像を表示する表示手段とを更に
    備え、 前記無線通信ユニットは、前記撮像手段によって撮像さ
    れた画像を、当該無線通信ユニットで通信可能な通信方
    式に対応するデータに変換する変換手段を更に備えたこ
    とを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の無線通
    信システム。
  7. 【請求項7】前記電子機器は画像を表示する表示手段を
    更に備え、前記無線通信ユニットは当該無線通信ユニッ
    トで通信可能な通信方式によって受信された画像データ
    を前記表示手段に表示させるためのデータに変換する変
    換手段を更に備えたことを特徴とする請求項1から5の
    何れかに記載の無線通信システム。
  8. 【請求項8】腕装着型の電子機器と、外部と無線通信を
    行うための第1の無線通信手段を備えた無線通信ユニッ
    トとを着脱自在に構成した無線通信システムであって、 前記電子機器と前記無線通信ユニットとを無線にて通信
    接続するための第2の無線通信手段を更に備えたことを
    特徴とする無線通信システム。
  9. 【請求項9】外部と無線通信を行うための無線通信モジ
    ュールを内蔵した無線通信ユニットであって、 腕装着型の電子機器に着脱自在に取り付けるための取付
    部を備えることを特徴とする無線通信ユニット。
  10. 【請求項10】前記取付部には、 前記電子機器側の凹部又は凸部に嵌め合わされる、凸部
    又は凹部が含まれていることを特徴とする請求項9記載
    の無線通信ユニット
  11. 【請求項11】前記取付部には、 前記電子機器側の係止部に係止される可動フック、又
    は、前記電子機器側の可動フックが係止される係止部が
    含まれ、 前記係止部に可動フックを係止することで、当該無線通
    信ユニットが前記電子機器に固定されることを特徴とす
    る請求項9記載の無線通信ユニット。
  12. 【請求項12】当該無線通信ユニットを前記電子機器に
    取り付けた際に、該無線通信ユニットを前記電子機器に
    電気的に接続するための電気的接続部を備えることを特
    徴とする請求項9記載の無線通信ユニット。
  13. 【請求項13】前記電気的接続部は、 当該無線通信ユニットを前記電子機器に取り付けるため
    の取付部としての機能を兼ね備えていることを特徴とす
    る請求項12記載の無線通信ユニット。
  14. 【請求項14】前記電子機器に設けられる収納部に収納
    可能な形状としたことを特徴とする請求項9記載の無線
    通信ユニット。
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