JP4411804B2 - 通信接続装置およびその通信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信接続装置およびその通信方法に関し、たとえば、VoIP(Voice over Internet Protocol)ネットワークや一般公衆網を利用した音声通信等における発信者番号通知サービスに適用して好適な装置およびその通信を実現させる方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、日本電信電話会社が提供する電話サービスには、発信者がわかるように発信者番号表示する発信者番号通知サービス(Call IDentifier:以下、CID通知サービスという)、いわゆるナンバディスプレイサービスがある。このサービスは、着信側のユーザがこのCID通知サービスに加入し、かつこのサービス対応のアナログ電話機が接続されている場合、公衆回線網(PSTN: Public Switched Telephone Network)を介した着信側のアナログ電話機には、呼出し時に発信者番号が表示される。
【0003】
しかしながら、インターネットを利用した電話交換サービスにおいて、発信側と着信側の電話交換機の間にインターネットが介在するため、着信側の電話交換機にて発信者電話番号を求めると、着信側の電話機には発信側に配設されているサーバの電話番号が得られ、本来の発信者電話番号が供給されず、CIDサービスが得られない。特開平11-205454号公報のインターネット電話発信者番号通知装置は、発信者側のサーバと発信者側の交換機とを接続する第1の回線と、着信側のサーバと着信者側の交換機とを接続する第2の回線と、発信側交換機に設けられ、第1の回線を使って発信者側サーバに発信者番号を送信する第1の送信手段と、発信者側サーバに設けられ、第1の送信手段から送られた発信者電話番号をインタネットを使って着信者側サーバに送信する第2の送信手段と、着信側交換機に設けられ、着信者側サーバに送信された発信者電話番号を、第2の回線を使って着信者側サーバから獲得する発信者番号獲得手段とを有する構成を提案している。
【0004】
このような発信者番号通知サービスの不通知の現象は、これ以外の場合でも生じている。たとえば、VoIPネットワークを利用する場合、アナログ電話機は、発信側も着信側もVoIPアダプタ装置に接続される。両方のVoIPアダプタ装置間には、PSTNだけでなくLAN(Local Area Network)であるVoIPネットワークが存在し、いずれかのネットワークを経由して通信が行われている。ここで、VoIPネットワークは、ITU-T(International Telecommunication Union-Telecommunication standardization sector)の勧告H.323の規格に基づいて動作させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、VoIPネットワークを利用する場合、このCID通知サービスはこれまで提供できなかった。これは、VoIPアダプタ装置がCID通知サービスに対応していないためPSTNおよびVoIPネットワークから着信しても着信側のアナログ電話機にVoIPアダプタ装置の番号情報を供給し、発信元の発信者番号が通知されないからである。したがって、アナログ電話機がCID通知サービス対応であっても、VoIPアダプタ装置を介すことでCID通知サービスを受けられなかった。
【0006】
先の提案されたインタネット電話発信者番号通知装置では、発信者側のサーバと発信者側の交換機とを接続する第1の回線と、着信側のサーバと着信者側の交換機とを接続する第2の回線をそれぞれ配線して用意することになる。このような敷設は設備工事の負担がかかることを意味する。
【0007】
本発明はこのような従来技術の欠点を解消し、個々に配線を引き回すことなく、VoIPネットワークおよびPSTNを介した通信にて着信側でCID通信サービスを受けることのできる通信接続装置およびその通信方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の課題を解決するために、IPを用いるネットワークや公衆回線網と発信側および着信側の端末装置のそれぞれとの間に配され、この端末装置間で通信を行わせる通信接続装置において、この通信接続装置は、発信側の端末装置から供給される最初の情報に含まれるこの端末装置に割り当てられた固有の発信者番号情報を抽出し、発信側の端末装置に呼出音を送出させる第1の呼出信号を送出する番号抽出機能ブロックと、最初の情報の受信完了を認識し、この認識に応じて第1の認識信号を送出する第1の受信完了認識機能ブロックと、抽出した発信者番号情報を着信側の端末装置に発信する機能および着信側の端末装置が送出する情報の受信完了を受けて情報送出機能ブロックから送出される第2の呼出信号を送出する機能を含む情報送出機能ブロックと、第2の呼出信号の送出完了を認識し、この認識に応じて第2の認識信号を送出する送出完了認識機能ブロックと、供給される第1の認識信号に応動して発信者番号情報を情報送出機能ブロックに転送させ、供給される第2の認識信号に応動して第1の呼出信号を発行させる制御信号を番号抽出機能ブロックに送出する制御機能ブロックとを含むことを特徴とする。
【0009】
本発明の通信接続装置は、番号抽出機能ブロックで最初の情報から発信者番号情報が抽出され、制御機能ブロックには第1の受信完了認識機能ブロックから第1の認識信号が供給され、第1の認識信号の供給後に制御機能ブロック、情報送出機能ブロックを介して発信者番号情報が着信側の端末装置に中継して送出され、送出完了機能ブロックで情報送出機能ブロックから着信側の端末装置に送出する第2の呼出信号の送出完了に応動して第2の認識信号が制御機能ブロックに供給され、この制御機能ブロックで第2の認識信号に応動して第1の呼出信号を発行させる制御信号を番号抽出機能ブロックに出力することにより、発信側の端末装置の番号情報を着信側の端末装置に供給し、両端末装置のそれぞれに送出される呼出音と呼出信号とをほぼ同時にすることができる。
【0010】
本発明は上述の課題を解決するために、IPを用いるネットワークや公衆回線網と発信側および着信側の端末装置のそれぞれとの間に発信側および着信側の通信接続装置を配して情報をやりとりする通信方法において、この方法は、ネットワークを介して発信側の端末装置から供給される最初の情報を着信側の通信接続装置で受信し、この情報に含まれるこの端末装置に割り当てられた固有の発信者番号情報を抽出する第1の工程と、この抽出した発信者番号情報を着信側の通信接続装置に格納する第2の工程と、この最初の情報における受信完了の検出に基づく第1の認識信号を生成する第3の工程と、この生成した第1の認識信号の出力後に、着信側の端末装置に前記格納した発信者番号情報を送出する第4の工程と、着信側の端末装置に送出する第1の呼出信号の送出完了の検出に基づき第2の認識信号を生成する第5の工程と、第2の認識信号が生成された後、第2の認識信号に応動して第2の呼出信号を発行させる制御信号をこの着信側の通信接続装置から発信側の通信接続装置に送出する第6の工程とを含むことを特徴とする。
【0011】
本発明の通信接続装置の通信方法は、IPを用いるネットワークでの通信において最初の情報を着信側の通信接続装置で受信し、この情報に含まれるこの端末装置に割り当てられた固有の発信者番号情報を抽出し、この発信者番号情報を着信側の通信接続装置に格納し、この最初の情報の受信完了に基づいて第1の認識信号を生成し、この後に、着信側の端末装置に格納した発信者番号情報を送出し、第1の呼出信号の送出完了の検出に基づいて第2の認識信号を生成し、この後、第2の認識信号に応動して第2の呼出信号を発行させる制御信号を着信側の通信接続装置から発信側の通信接続装置に送出することにより、発信側の端末装置の番号情報を着信側に供給し、呼制御における発信側と着信側の端末装置に供給される呼出音と呼出信号の受信にともなって生じていた時間差の発生を最小限にする。
【0012】
【発明の実施の形態】
次に添付図面を参照して本発明による通信接続装置の実施例を詳細に説明する。
【0013】
本実施例は本発明と直接関係のない部分について図示および説明を省略する。ここで、信号の参照符号はその現れる接続線の参照番号で表す。
【0014】
本実施例は、本発明の通信接続装置をたとえば、図1に示すVoIP対応のアダプタ装置10(以下、VoIPアダプタ装置という)に適用した場合について説明する。VoIPアダプタ装置10は、接続インタフェース部12、番号抽出機能部14、制御機能部16、TEL-CID(TELephone-Call IDentification)部18、TEL回線部20およびIR(Interrupted Ringing)認識部22を有している。接続インターフェース部12には、物理層であり、送信規格および受信規格に基づいて設定され、LAN(Local Area Network)回線部120とPSTN(Public Switched Telephone Network)回線部122が含まれている。LAN回線部120およびPSTN回線部122は、それぞれのネットワークを介して供給された信号を送受信する。受信の場合、LAN回線部120およびPSTN回線部122は、受信した信号100, 102を番号抽出機能部14に、それぞれ出力する。また、送信の場合、番号抽出機能部14から供給される送信信号100, 102を送出する。
【0015】
番号抽出機能部14には、LAN-CID部140、SETUP認識部142およびPSTN-CID部144が含まれている。LAN-CID部140およびPSTN-CID部144は、LANまたはPSTNを介してそれぞれ供給された信号の中から、いわゆるナンバーディスプレイサービスにて使用する発信者番号情報を抽出する機能を有している。LAN-CID部140およびPSTN-CID部144は、あらかじめフォーマットで規定されているデータの中から、所定の領域に書き込まれている発信者番号を抽出する。
【0016】
LAN-CID部140は、ITU-T勧告H.323に応じて通信を行う場合、供給される信号100を終端する機能を有している。LAN-CID部140は、発信者番号を管理するゲートキーパがない場合、最初に供給されるデータ(SETUP)から発信者番号情報(CID)を抽出する。LAN-CID部140は、抽出した発信者番号情報104を制御機能部16に送出する。LAN-CID部140には、制御機能部16からALERT送出命令104が供給される。また、LAN-CID部140は、受信した信号100をスルーさせた信号106としてSETUP認識部142に送る。
【0017】
SETUP認識部142は、SETUPとして供給されるフレームが受信完了したか否かを検出する機能およびこの受信完了の検出時に制御機能部16に認識信号108を送出する機能を有している。
【0018】
PSTN-CID部144は、PSTN側から供給される信号102を終端する機能を有し、供給されるモデム(MODEM: MOdulator-DEModulator)信号に含まれる発信者番号情報(CID)を抽出するように構成されている。PSTN-CID部144は、抽出した発信者番号情報110を制御機能部16に供給する。また、PSTN-CID部144には、制御機能部16から発行される直流ループ断の送出命令110が供給される。なお、説明の煩雑さを避けるためPSTNから供給される発信者番号情報110の抽出および応答信号110の受信に関わる構成については後述する。
【0019】
制御機能部16には、番号抽出機能部14、TEL-CID部18およびIR認識部22がそれぞれ接続されている。制御機能部16は、上述したように番号抽出機能部14と信号104, 110をやり取りし認識信号108を受ける。制御機能部16は、認識信号108の受信にともないTEL-CID部18に発信者番号情報112を送出する中継機能を有している。制御機能部16は、IR認識部22から供給される認識信号114を受けてLAN-CID部140にALERT送出命令104を出力する機能も有している。
【0020】
TEL-CID部は、制御機能部16から供給される信号112のうち、発信者番号情報118をTEL回線部20に供給し、信号112をスルーさせた信号116としてIR認識部22にも送る。IR認識部22は、供給される信号116を通じて制御機能部16からの呼出信号(IR)が送出完了したか否かの検出機能およびこの検出にともなう認識信号114の送出機能を有する。TEL回線部20は、図示しない端末装置と接続する物理層で、インタフェース機能を担っている。TEL回線部20は、供給される発信者番号情報118を送出する。
【0021】
次に、VoIPアダプタ装置10を適用した通信システム30について簡単に説明する。通信システム30には、図2に示すように、アナログ電話機32, 34、VoIPアダプタ装置36, 38が備えられている。アナログ電話機32, 34は、それぞれ端末装置である。また、VoIPアダプタ装置36, 38は通信接続装置である。VoIPアダプタ装置間には、VoIPネットワーク40や一般公衆網(PSTN)42がある。VoIPアダプタ装置36は、VoIPネットワーク40と信号線44とを接続し、PSTN 42と信号線46とを接続している。ここで、VoIPネットワーク40とは、LANである。また、VoIPアダプタ装置38にもVoIPネットワーク40やPSTN 42とそれぞれ信号線48, 50によって接続されている。一方、アナログ電話機32, 34は、それぞれ、VoIPアダプタ装置36, 38と信号線52, 54で接続されている。
【0022】
次に、通信システム30にゲートキーパがない場合の通信接続シーケンスを説明する。本実施例では、アナログ電話機32を発信側とし、アナログ電話機34を着信側とする。これに応じてVoIPアダプタ装置36, 38はそれぞれ発信側と着信側に対応させている。図3の通信は、VoIPアダプタ装置36, 38およびアナログ電話機34の間の接続シーケンスを示す。また、図1も参照して説明する。
【0023】
最初に、データ200がフレーム単位でVoIPアダプタ装置36からVoIPアダプタ装置38に送出される(時刻T10)。データ200はSETUPである。時刻T12でデータ200がVoIPアダプタ装置38で受信される。
【0024】
VoIPアダプタ装置38のLAN-CID部140ではデータ200に含まれる発信者番号情報を抽出する。LAN-CID部140は抽出した発信者番号情報104を制御機能部16に転送する。SETUP認識部142では、LAN-CID部140を介して供給されるフレームの受信が完了したか否かを検出し、認識信号108を制御機能部16に送出する。情報104の転送および認識信号108の送出後、発信者番号情報112が制御機能部16からTEL-CID部18に転送される。VoIPアダプタ装置38は、TEL-CID部18、TEL回線部20を介してアナログ電話機34に各種信号の送出を開始する(時刻T14)。
【0025】
時刻T14にて呼出信号の送出における極性反転信号(L1, L2) 202がアナログ電話機34に送出される。時刻T16にて呼出信号の一つである情報受信端末起動信号202がアナログ電話機34に送出される。アナログ電話機34は、時刻T18にて一次応答信号204をVoIPアダプタ装置38に送出する。一次応答信号204は直流ループ信号である。VoIPアダプタ装置38は、時刻T20で発信者番号情報118を含むモデム信号208をアナログ電話機34に送出する。アナログ電話機34は、供給される情報を受信し、時刻T22にて受信完了信号210をVoIPアダプタ装置38に送出する。受信完了信号210は直流ループ断信号である。
【0026】
VoIPアダプタ装置38は、受信完了信号210を受けて時刻T24にて制御機能部16から呼出信号212をアナログ電話機34に送出する。呼出信号212がIR信号である。アナログ電話機34は、呼出信号212を受信すると、呼出リングが鳴動を開始する。VoIPアダプタ装置38は、出力する呼出信号212の送出完了をIR認識部22で検出し、検出時に認識信号114を制御機能部16に出力する。
【0027】
制御機能部16は、認識信号114を受けてLAN-CID部140にALERT送出命令104を発行する。VoIPアダプタ装置38は、発行された送出命令104に応じたALERTフレーム214をLAN-CID部140から発信側のVoIPアダプタ装置36に出力する(時刻T26)。VoIPアダプタ装置36は供給されるALERTフレームに応じてただちに発信側のアナログ電話機32に向けて呼出音(RBT: Ring Back Tone) 216を送出する。この一連の処理により、アナログ電話機32, 34の両方にはほぼ同時にそれぞれ呼出音212および呼出信号216が供給されることになる。
【0028】
以後通常の発着信動作を行う。アナログ電話機34は、端末がオフフックであることを示す二次応答信号218をVoIPアダプタ装置38に送出する。VoIPアダプタ装置38は、この後CONNECT信号220をVoIPアダプタ装置36に送出し、そして呼出信号222をアナログ電話機34に送出する。呼出信号222は極性を復極させたL1, L2である。これらの接続手順を経て通話224が開始される。
【0029】
これに対する比較例として、これまでのSETUP認識部142およびIR認識部22を持たない場合の勧告H.323における接続シーケンスを説明する(図4を参照)。上述した実施例で使用した信号と同じ信号には参照符号を同じにする。VoIPアダプタ装置36からのデータ200をVoIPアダプタ装置38が受信すると、VoIPアダプタ装置38は、呼出手続信号(Callproc: Call procedure)を出力し、ALERTフレーム220を順次VoIPアダプタ装置36に送出する。これにより、VoIPアダプタ装置38は、ALERTフレーム220を受けて呼出音216を送出する。
【0030】
この動作により、本実施例では、VoIPアダプタ装置36のデーダ200を送出する時刻T10から極性反転信号202がアナログ電話機34に着信する時刻T14aまでの時間差60が生じる。
【0031】
本発明を適用したVoIPアダプタ装置10のようにSETUP認識部142を有する場合、発信者番号情報を抽出し、極性反転信号202を送出させているから、上述した時間差60は最小限に抑えることができる。
【0032】
また、比較例のようにIR認識部22を持たない場合、呼出音216を発信側のアナログ電話機32へ送出する時刻と呼出信号212がアナログ電話機34に到達する時刻T24aには大きな時間の隔たりがある。すなわち、発信側のアナログ電話機32で呼出音(RBT)を受信してから着信側のアナログ電話機34で呼出信号(IR)を受信するまでの時間差62が発生し、アナログ電話機32は呼出中にもかかわらず、アナログ電話機34は呼出音が聴取されないという矛盾が生じる。
【0033】
前述した実施例では、IR認識部22を有し、IRの送出完了を検出して、認識信号114に応じてALERTフレームを出力させることから、発信側の呼出音(RBT)と着信側の呼出信号(RING)の受信をほぼ同時に行うことができるようになる。
【0034】
次に、本発明を適用したVoIPアダプタ装置10の変形例を説明する。VoIPアダプタ装置10には、同じ構成要素に対して図1で用いた参照符号を付している。また、装置の説明を簡略化するためVoIPアダプタ装置10の要部を図5に示している。
【0035】
図5に示すように、VoIPアダプタ装置10は、ゲートキーパがVoIPネットワーク40に配設されている場合で、これに対応するようにACF(Admission ConFirm: 承認確認信号)認識部146を番号抽出機能部14内に新たに配設する。ACF認識部146は、信号106として供給されるACFフレームの受信完了を検出する機能および検出に応じて認識信号124を制御機能部16に送出する機能を有している。
【0036】
次に、ACF認識部146を備えたVoIPアダプタ装置10の接続シーケンスを簡単に説明する(図6を参照)。通信システム30の通信接続シーケンスは、基本的に、図3の場合と同じである。VoIPネットワーク40には、図示しないがゲートキーパが配設されている。このため、ゲートキーパからデータ200が時刻T10にて送出される。VoIPアダプタ装置38は、LAN-CID部140でデータ200のSETUPフレームを時刻T12にて受信し、信号100から発信者番号情報を抽出し、抽出した情報104を制御機能部16に転送し、SETUP認識部142で検出した受信完了に応動して認識信号108を制御機能部16に送出する。
【0037】
VoIPアダプタ装置38は、時刻T14の前にRAS(Registration, Admission and Status)メッセージの通信をVoIPアダプタ装置38-36の間で行う。時刻T28にてVoIPアダプタ装置38からゲートキーパにARQ(Admission ReQuest: 承認要求信号) 226が送出される。ゲートキーパでは、ARQ 226を受けてACF 228をVoIPアダプタ装置38に送出する。VoIPアダプタ装置38は、ACF 228を時刻T30にて受信し、LAN-CID部140で勧告H.323における呼制御プロトコルに基づいて供給される信号100を終端し、ACF 228から発信者番号情報の抽出を行い、抽出した発信者番号情報104を制御機能部16に転送する。したがって、LAN-CID部140では、データ200のSETUPとACF 228から発信者番号情報が得られる。また、ACF認識部146では、供給される信号106を用いてACFフレームの受信完了の検出が行われ、この検出に応じて認識信号124が制御機能部16に送出される。
【0038】
制御機能部16では、SETUP, ACFにより得られた発信者番号情報104と、認識信号108, 124の受信にともなって発信者番号情報112をTEL-CID部18に転送する。この後、時刻T14から時刻T22まで最初の実施例の場合と同様の手順を行う。時刻T24にて呼出信号(IR) 212をアナログ電話機34に送出する。アナログ電話機34では受信した呼出信号212に応じてリンガが鳴動する。
【0039】
一方、IR認識部22では、呼出信号212の送出完了を検出し、この検出に基づいて認識信号114を制御機能部16に送出する。制御機能部16では、認識信号114の供給に応動してALERT送出命令104を時刻T26にてLAN-CID部140に発行する。LAN-CID部140はALERTフレーム214をVoIPアダプタ装置36に送出する。VoIPアダプタ装置36は、呼出音216をアナログ電話機32に向けて送出し、アナログ電話機32では呼出音を聴取する。そして、以後通常の発着信動作を前述したように行う。これにより、ゲートキーパがあっても時間差を抑制し、ほぼ同時に呼出音212および呼出信号216を受信させることができる。また、ACFの発信者番号情報も利用することができる。
【0040】
さらに、図5に示したVoIPアダプタ装置10に対する変形例を説明する(図7を参照)。ここでも説明の簡略化のため新たに追加された構成要素について説明する。この構成要素が番号抽出機能部14内の番号情報選択部148である。番号情報選択部148は、SETUP認識部142とACF認識部146とからそれぞれ供給される認識信号108, 124の一方を選択する機能を有している。番号情報選択部148は、選択結果の認識信号126を制御機能部16に送出する。制御機能部16では、供給された認識信号126がどちらの認識信号かにより対応する方の発信者番号情報112をTEL-CID部18に送出させる。通信接続シーケンスは図6に示した場合にほぼ同じなので、説明を省略する。
【0041】
この構成により、勧告H.323においてゲートキーパが存在する場合でSETUPとACFから得られる発信者番号情報を選択的に利用することができるようになる。また、選択により、ACFからの発信者番号情報を使用しないときには接続に要する時間を短縮化することができる。
【0042】
次に、VoIPアダプタ装置10においてPSTN 42側からの発信者番号情報を得る場合の構成について説明する(図8を参照)。この場合、VoIPネットワーク40からの構成を煩雑さを回避するため省略している。図1ないし図7の共通する構成要素に対しては同じ参照符号を付している。
【0043】
PSTN-CID部144は、PSTN 42から供給される信号102を終端し、信号102に含まれる発信者番号情報を抽出し、抽出した発信者番号情報110を制御機能部16に転送し、信号102をスルー出力させる機能を有している。PSTN-CID部144は、スルー出力信号128を極性反転検出部150、受信起動検出部152およびモデム受信検出部154にそれぞれ供給している。極性反転検出部150は、信号128のL1, L2極性反転を検出し、この検出に応じて検出信号130を制御機能部16に送出する。受信起動検出部152は、情報受信端末起動信号の供給を検出し、この検出に応じて検出信号132を制御機能部16に送出する。また、モデム受信検出部154は、発信者番号情報等の情報を含むモデム信号を検出し、この検出に応じて検出信号134を制御機能部16に送出する。
【0044】
TEL-CID部18は、制御機能部16から転送される信号112をTEL回線部20に送出し、受信側のアナログ電話機34からTEL回線部20を介して供給される信号118を制御機能部16に出力したり、他にスルー出力させる機能を有している。
【0045】
このように構成して抽出した発信者番号情報を着信側の端末装置に出力している。
【0046】
次に、VoIPアダプタ装置10におけるPSTN 42から発信者番号情報を抽出する場合の接続シーケンスを説明する(図9を参照)。この場合、図9の通信システム30は、PSTN 42に配設された発信側の加入者交換機42a、着信側のVoIPアダプタ38および着信側のアナログ電話機34の間のシーケンスである。時刻T50にて加入者交換機42aからL1, L2の極性反転信号300がVoIPアダプタ装置38に送出される。VoIPアダプタ装置38では、信号128の中からL1, L2の極性反転信号の検出を行い、検出信号130を制御機能部16に送出する。
【0047】
時刻T52にて情報受信端末起動信号302がVoIPアダプタ装置38に送出される。VoIPアダプタ装置38では、信号128の中から情報受信端末起動信号の検出を行い、検出信号132を制御機能部16に送出する。VoIPアダプタ装置38は、時刻T54にて一次応答信号304を加入者交換機42aに送出する。
【0048】
加入者交換機42aでは、発信側から供給された発信者番号情報を含むモデム信号306をVoIPアダプタ装置38に送出する。VoIPアダプタ装置38では、供給される信号102の中からPSTN-CID部144で発信者番号情報を抽出し、PSTN-CID部144から信号128としてモデム受信検出部154に供給される。PSTN-CID部144は、抽出した発信者番号情報110を制御機能部16に供給する。モデム受信検出部154は、供給されるモデム信号の受信が完了したか否かを検出する。受信完了が検出された場合、検出信号134が制御機能部16に送出される。
【0049】
制御機能部16では、検出信号130〜134、一次応答信号304および発信者番号情報の送出すべての完了、すなわち発信者番号情報の送出完了にともなって受信完了と認識し、発信者番号情報112をTEL-COD部18に通知する。VoIPアダプタ装置38は、この通知後の時刻T58にてアナログ電話機34への情報送信を開始する。極性反転信号308が送出される。
【0050】
この開始後、VoIPアダプタ装置38は、制御機能部16で検出信号134を受信した際にモデム信号306の受信完了と認識し、所定の時間が経過した時刻T60にて加入者交換機42aに対して受信完了信号310を送出する。この受信完了信号308が直流ループ断信号である。
【0051】
図9に示す時刻T62以降の接続シーケンスは、以下の通りである。時刻T62にてVoIPアダプタ装置38から情報受信端末起動信号312をアナログ電話機34に送出する。時刻T64にて加入者交換機42aは、受信完了信号310を受けて呼出信号314をVoIPアダプタ装置38に送出する。この送出にともない加入者交換機42aは、発信側のアナログ交換機32に対して呼出音316を送出する。そして、時刻T66にてアナログ電話機34は、情報受信端末起動信号312を受けてVoIPアダプタ装置38に一次応答信号318を送出する。
【0052】
また、VoIPアダプタ装置38は、呼出信号314を受けて二次応答信号320を加入者交換機42aに送出する(時刻T68)。時刻T70にてVoIPアダプタ装置38はモデム信号322をアナログ電話機34に送出する。時刻T72にて加入者電話機42aは、二次応答信号320を受けて極性復極信号324をVoIPアダプタ装置38に送出する。
【0053】
一方、アナログ電話機34は、モデム信号322の受信完了にともない時刻T74にて受信完了信号326をVoIPアダプタ装置38に送出する。VoIPアダプタ装置38は、時刻T80にて呼出信号328をアナログ電話機34に送出する。アナログ電話機34は呼出信号328を時刻T80aにて受信する。ただし、発信側と着信側のアナログ電話機32, 34の呼出音および呼出信号の受信には図9に示すように時刻T64と時刻T80aと時間差があり、改善の余地がある。この改善について後段でさらに説明する。
【0054】
アナログ電話機34は、呼出信号を受信した後、時刻T82にて二次応答信号330をVoIPアダプタ装置38に送出する。VoIPアダプタ装置38は、アナログ電話機34に極性復極信号332を送出する(時刻T84)。これ以後、通常の通信334が行われる。
【0055】
このように通信システム30は、加入者交換機42a、VoIPアダプタ装置38およびアナログ電話機34の間のタイミングをとっている。受信完了時に着信側のアナログ電話機34にCIDシーケンスを行うことにより、PSTN 42側のタイミング条件および着信側のアナログ電話機34へのタイミング条件をすべて満足させることができる。これにより、PSTNから供給される発信者番号情報を着信側に中継することができる。
【0056】
さらに、VoIPアダプタ装置10における変形例を説明する(図10を参照)。本実施例は、上述した実施例で発信側への呼出開始と着信側への呼出音送出開始とに生じた時間差を最小限にする構成および方法について説明する。ここでも説明の重複を避けるため図8の構成に対して新たに追加された構成要素および接続だけを挙げる。VoIPアダプタ装置10には、2秒タイマ156、ループ断検出部158および比較部160が含まれている。また、VoIPアダプタ装置18はIR認識部22の利用も考慮している。番号抽出機能部14のモデム受信検出部154は、モデム信号の受信完了にともない検出信号134を制御機能部16に送出するとともに、2秒タイマ156に時間計測開始信号136を供給する。
【0057】
2秒タイマ156は、モデム信号の送出完了からこの信号の受信完了を送出するまで許容される待ち時間が本実施例では2秒で、この待ち時間を計測する機能を有する。2秒タイマ156は、2秒の時間が経過した際にタイムアウトとして報知信号138を比較部160に送出する。
【0058】
ループ断検出部158は、アナログ電話機34から供給される受信完了信号、すなわち直流ループ断信号の検出を行い、この検出に応じて検出信号170を比較部160に送出する機能を有する。比較部160は、報知信号138または検出信号170の供給に応動して検出信号172を制御機能部16に送出する機能を有している。VoIPアダプタ装置10は、これらの構成要素を追加して前述した発信側と着信側とにそれぞれ供給される呼出音および呼出信号の受信にともなって生じる時間差を最小限にしている。
【0059】
この動作について図11の接続シーケンスを参照しながら説明する。時刻T50〜時刻T58まで図9の接続シーケンスと同じである。ただし、時刻T56にて加入者交換機42aからVoIPアダプタ装置38に供給されるモデム信号306の受信完了をモデム受信検出部154で検出し、検出信号134を制御機能部16に送出し、同時に時間計測開始信号136を2秒タイマ156に供給する。制御機能部16では、検出信号134の供給により受信完了を認識し、TEL-CID部18に発信者番号情報112を通知する。
【0060】
時刻T58から時刻T74までは、VoIPアダプタ装置38とアナログ電話機34との接続シーケンスに終始する。すなわち、時刻T58での極性反転信号308の送出、時刻T62での情報受信端末起動信号312の送出、時刻T66での一次応答信号318の送出、時刻T70でのモデム信号322の送出および時刻T74での受信完了信号326の送出である。このような送出の接続シーケンスにしているのが比較部160および制御機能部16である。
【0061】
比較部160が報知信号138または検出信号170の供給に応動して検出信号172を制御機能部16に送出し、制御機能部16が検出信号172の受信にともない直流ループ断信号の送出命令を発行するからである。本実施例では、VoIPアダプタ装置38が比較部160への受信完了信号326の入力により検出信号172を制御機能部16に供給し、時刻T86にて加入者交換機42aに受信完了信号310を送出する。時刻T88にて加入者交換機42aは、VoIPアダプタ装置38に呼出信号314を送出し、アナログ電話機32に呼出音316を送出する。
【0062】
また、VoIPアダプタ装置38は、アナログ電話機34に対して時刻T80にて受信完了信号326の受信に応じて呼出信号328を送出する。呼出信号328の受信によりアナログ電話機34はリンガが鳴動する(時刻T80a)。これにより、発信側および着信側のアナログ電話機32, 34に対する呼出音および呼出信号の受信で生じる時間差を最小限に抑えている。
【0063】
時刻T82にてアナログ電話機34はVoIPアダプタ装置38に二次応答信号330を送出する。VoIPアダプタ装置38は加入者交換機42aに時刻T90にて二次応答信号320を送出し、時刻T84にて極性復極信号332をアナログ電話機34に送出する。加入者交換機42aは、時刻T92にて極性復極信号324をVoIPアダプタ装置38に送出する。これ以後、通常の通信334が通信システム30にて行われる。
【0064】
このように構成して、発信者番号情報を着信側の端末装置に供給し、発信側と着信側の端末装置における呼出信号の受信を同期させることができる。
【0065】
本発明における実施例は、VoIPアダプタ装置について説明したが、これに限定されるものでなく、構内交換機(PBX: Private Branch eXchange)やモデム等にも適用できることは言うまでもない。また、VoIPアダプタ装置10は、番号抽出機能部14、制御機能部16およびTEL-CID部18や認識信号、検出信号を出力する各部をソフトウェアで実現することもできる。
【0066】
以上のように構成することにより、VoIPアダプタ装置を介在してもこの装置内で発信者の端末装置に対応する発信者番号情報の抽出を行い、制御に応じて抽出した発信者番号情報を中継して着信側に送出することにより、確実に発信者番号情報を着信側の端末装置に通知することができ、情報解析機能を有する端末装置に発信元の電話番号を表示させる、いわゆるナンバディスプレイサービスを提供することができる。
【0067】
また、VoIPアダプタ装置は、たとえばSETUP認識部、IR認識部等から出力される各種の認識信号や検出信号に基づいて送出命令や生成する信号の送出タイミングを考慮することにより、発信側と着信側とにそれぞれ供給する呼出音および呼出信号の受信で生じる時間差を最小限にし、さらには呼出音および呼出信号の受信を同期させることもできる。
【0068】
【発明の効果】
このように本発明の通信接続装置によれば、番号抽出機能ブロックで最初の情報から発信者番号情報が抽出され、制御機能ブロックには第1の受信完了認識機能ブロックでの着信側の端末装置に送出する第2の呼出信号の送出完了に応動して第1の認識信号が供給され、この制御機能ブロックで発信者番号情報が着信側の端末装置に中継出力させ、送出完了認識機能ブロックから出力される第2の認識信号に応動して第1の呼出信号を発行させる制御信号を出力して、発信側の端末装置の番号情報を着信側の端末装置に供給することにより、たとえば、VoIPや一般公衆網等の異なるネットワークが用いられる場合にも発信者番号情報を中継して従来の番号通知サービスと同じ状況のサービスを提供することができる。また、両端末装置への呼出音および呼出信号の受信で生じる時間差を最小限にし、さらには呼出音および呼出信号の受信を同期させることもできる。
【0069】
また、本発明の通信接続装置の通信方法によれば、ネットワークでの通信において最初の情報を着信側の通信接続装置で受信し、この情報に含まれるこの端末装置に割り当てられた固有の発信者番号情報を抽出し、この発信者番号情報を着信側の通信接続装置に格納し、この最初の情報の受信完了に基づいて第1の認識信号を生成し、この後に、着信側の端末装置に格納した発信者番号情報を送出し、第1の呼出信号の送出完了の検出に基づいて第2の認識信号を生成し、この後、第2の認識信号に応動して第2の呼出信号を発行させる制御信号を着信側の通信接続装置から発信側の通信接続装置に送出して、発信側の端末装置の番号情報を着信側に供給することにより、異なるネットワークが用いられる場合にも発信者番号情報を中継して従来の番号通知サービスと同じ状況のサービスを提供することができる。また、両端末装置への呼出音および呼出信号の受信で生じる時間差を最小限にし、さらには呼出音および呼出信号の受信を同期させることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通信接続装置を適用したVoIPアダプタ装置の実施例の概略的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1のVoIPアダプタ装置を用いた通信システムの構成例を示すブロック図である。
【図3】図1のVoIPアダプタ装置を用いてゲートキーパを持たないVoIPネットワークを介して通信を行う際の接続手順を示す接続シーケンスチャートである。
【図4】ゲートキーパを持たないVoIPネットワークを介したこれまでの通信における接続手順を示す接続シーケンスチャートである。
【図5】図1のVoIPアダプタ装置におけるゲートキーパを有するVoIPネットワークを介して通信を行う場合の概略的な構成のブロック図である。
【図6】図5のVoIPアダプタ装置における通信接続手順を示す接続シーケンスチャートである。
【図7】図5のVoIPアダプタ装置に対する構成の変形例を示すブロック図である。
【図8】図1のVoIPアダプタ装置におけるPSTNを介して通信を行い場合の概略的な構成を示すブロック図である。
【図9】図8のVoIPアダプタ装置における通信接続手順を示す接続シーケンスチャートである。
【図10】図8のVoIPアダプタ装置に対する構成の変形例を示すブロック図である。
【図11】図10のVoIPアダプタ装置における通信接続手順を示す接続シーケンスチャートである。
【符号の説明】
10 VoIPアダプタ装置
12 接続インタフェース部
14 番号抽出機能部
16 制御機能部
18 TEL-CID部
20 TEL回線部
22 IR認識部
140 LAN-CID部
142 SETUP認識部
144 PSTN-CID部
146 ACF認識部
148 番号情報選択部
150 極性反転検出部
152 受信起動検出部
154 モデム受信検出部
156 2秒タイマ
156 ループ断検出部
160 比較部

Claims (11)

  1. IP(Internet Protocol)を用いるネットワークや公衆回線網と発信側および着信側の端末装置のそれぞれとの間に配され、該端末装置間で通信を行わせる通信接続装置において、該通信接続装置は、
    前記発信側の端末装置から供給される最初の情報に含まれる該端末装置に割り当てられた固有の発信者番号情報を抽出し、前記発信側の端末装置に呼出音を送出させる第1の呼出信号を送出する番号抽出機能ブロックと、
    前記最初の情報の受信完了を認識し、該認識に応じて第1の認識信号を送出する第1の受信完了認識機能ブロックと、
    前記抽出した発信者番号情報を前記着信側の端末装置に発信する機能および前記着信側の端末装置が送出する情報の受信完了を受けて前記着信側の端末装置に第2の呼出信号を送出する機能を含む情報送出機能ブロックと、
    第2の呼出信号の送出完了を認識し、該認識に応じて第2の認識信号を送出する送出完了認識機能ブロックと、
    前記供給される第1の認識信号に応動して前記発信者番号情報を前記情報送出機能ブロックに転送させ、前記供給される第2の認識信号に応動して第1の呼出信号を発行させる制御信号を前記番号抽出機能ブロックに送出する制御機能ブロックとを含むことを特徴とする通信接続装置。
  2. 請求項1に記載の通信接続装置において、前記番号抽出機能ブロックは、前記ネットワークの発信側の通信接続装置と通信する第1の番号抽出機能ブロックと、
    前記ネットワークと並列に公衆回線網が接続され、該公衆回線網の発信側の交換機と通信する第2の番号抽出機能ブロックとを含み、
    第1の番号抽出機能ブロックは、第1の受信完了認識機能ブロックに接続されていることを特徴とする通信接続装置。
  3. 請求項1または2に記載の通信接続装置において、前記制御機能ブロックは、第1の番号抽出機能ブロックを介して前記発信者番号情報を管理する情報管理手段から供給される情報の受信完了を認識し、該認識に応動して第3の認識信号を出力する第2の受信完了認識機能ブロックと接続されていることを特徴とする通信接続装置。
  4. 請求項3に記載の通信接続装置において、前記制御機能ブロックは、第1の受信完了認識機能ブロックから出力される第1の認識信号と第2の受信完了認識機能ブロックから出力される第3の認識信号とを選択する認識選択機能ブロックが接続され、該認識選択機能ブロックからの認識信号が入力されることを特徴とする通信接続装置。
  5. 請求項2ないし4のいずれか一項に記載の通信接続装置において、前記制御機能ブロックは、第2の番号抽出機能ブロックを介して前記公衆回線網から供給される信号の極性反転を検出し、該検出に応動して第1の検出信号を出力する極性反転検出機能ブロックと、
    第2の番号抽出機能ブロックを介して前記公衆回線網から供給される信号の中から前記着信側の端末装置を起動させる第3の呼出信号の受信を検出し、該検出に応動して第2の検出信号を出力する第1の受信検出機能ブロックと、
    第2の番号抽出機能ブロックを介して前記公衆回線網から供給される信号が含む情報の受信完了を検出し、該検出に応動して第3の検出信号を出力し、第3の検出信号の送信タイミングで送出する信号を時間計測開始信号として出力する第2の受信検出機能ブロックとが接続されていることを特徴とする通信接続装置。
  6. 請求項5に記載の通信接続装置において、さらに、該通信接続装置は、
    前記着信側の端末装置と接続する回線の直流断状態を検出し、該検出に応動して第4の検出信号を送出する第3の受信検出機能ブロックと、
    第2の受信検出機能ブロックからの前記時間計測開始信号を受信して時間計測を開始し、所定時間の経過時に時間経過を報知する報知信号を出力する時間計測機能ブロックと、
    第4の検出信号と前記報知信号とのいずれかの受信に応動して受信完了のタイミング信号を前記制御機能ブロックに送出するタイミング出力機能ブロックとを含むことを特徴とする通信接続装置。
  7. IPを用いるネットワークや公衆回線網と発信側および着信側の端末装置のそれぞれとの間に発信側および着信側の通信接続装置を配して情報をやりとりする通信方法において、該方法は、
    前記ネットワークを介して前記発信側の端末装置から供給される最初の情報を前記着信側の通信接続装置で受信し、該情報に含まれる該端末装置に割り当てられた固有の発信者番号情報を抽出する第1の工程と、
    該抽出した発信者番号情報を前記着信側の通信接続装置に格納する第2の工程と、
    該最初の情報における受信完了の検出に基づく第1の認識信号を生成する第3の工程と、
    該生成した第1の認識信号の出力後に、前記着信側の端末装置に前記格納した発信者番号情報を送出する第4の工程と、
    前記着信側の端末装置に送出する第1の呼出信号の送出完了の検出に基づき第2の認識信号を生成する第5の工程と、
    第2の認識信号が生成された後、第2の認識信号に応動して第2の呼出信号を発行させる制御信号を該着信側の通信接続装置から前記発信側の通信接続装置に送出する第6の工程とを含むことを特徴とする通信接続装置の通信方法。
  8. 請求項7に記載の方法において、第4の工程は、前記ネットワークにて前記発信者番号情報が管理されている場合、該発信者番号情報の取得にともなう接続要求信号を送出する第7の工程と、
    該接続要求信号に応じて前記発信者番号情報を含む接続確認信号を受信し、該接続確認信号から前記発信者番号情報を抽出し、該発信者番号情報を送出する第8の工程と、
    前記接続確認信号の受信完了を検出し、該検出に応動して第3の認識信号を生成して送出する第9の工程とを行った後に行うことを特徴とする通信接続装置の通信方法。
  9. 請求項8に記載の方法において、第4の工程は、使用する発信者番号情報を第1の工程にて抽出した発信者番号情報だけか前記接続確認信号も使用するかを選択し、該選択に応じて第1または第3の認識信号の受信時に選択した認識信号を送出する第10の工程を含むことを特徴とする通信接続装置の通信方法。
  10. 請求項7ないし9のいずれか一項に記載の方法において、前記公衆回線網を介して前記発信側の端末装置から供給される情報を前記着信側の通信接続装置で受信し、該情報に含まれる該端末装置に割り当てられた固有の発信者番号情報を抽出する場合、供給される情報の極性反転を検出し、該検出に応動して第1の検出信号を出力する第11の工程と、
    前記公衆回線網から供給される信号の中から第3の呼出信号の受信を検出し、該検出に応動して第2の検出信号を出力する第12の工程、
    前記公衆回線網に応答信号を送出する第13の工程と、
    前記公衆回線網から供給される前記発信側番号情報を含む情報を受信し、該情報の受信完了を検出し、該検出に応動して第3の検出信号を送出する第14の工程と、
    前記発信者番号情報を前記着信側の端末装置に送出する第15の工程とを順次行うことを特徴とする通信接続装置の通信方法。
  11. 請求項10に記載の方法において、第14の工程は、第3の検出信号の出力と同時に時間計測を開始し、所定時間の経過時に時間経過を報知する報知信号を出力させ、
    さらに、該方法は、
    前記着信側の端末装置への送出完了にともない該端末装置から供給される信号断の検出を行い、該検出に応じて第4の検出信号を送出する第16の工程と、
    第4の検出信号と前記報知信号とのいずれかを検出し、該検出に応じて第5の検出信号を送出する第17の工程とを含むことを特徴とする通信接続装置の通信方法。
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