JP4409353B2 - 後部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、後部車体構造に関し、特に機能部品の支持剛性向上および機能部品の配置スペースの効率向上に関する。
後部車体構造に関する技術として、機能部品であるスライドドア駆動ユニットのケーシングに複数のブラケットを設け、下部のブラケットをホイールハウスに取り付けるとともに、上部のブラケットをアウタパネルに連結されたインナパネルに取り付けることで、スライドドア駆動ユニットとホイールハウスとアウタパネルとインナパネルとで閉断面構造を形成するものがある(例えば特許文献1参照)。
また、後部車体構造に関する別の技術として、ホイールハウスと窓用開口部とを結ぶように縦ブラケットを配置する構造のものがある(例えば特許文献2参照)。
特開平11−91355号公報 特開2003−327167号公報
上記した特許文献1に開示された技術は、機能部品であるスライドドア駆動ユニットを利用して後部車体構造の剛性向上を図るものであるが、比較的重量のあるスライドドア駆動ユニット自体の支持剛性が十分に高いとは言えなかった。
また、ホイールハウスと窓用開口部との間のスペースを利用してスライドドア駆動ユニット等の機能部品を配置することが行われているが、上記した特許文献2に開示された技術は、後部車体構造の剛性向上を図ることはできるものの、このような機能部品の配置については考慮されておらず、よって、機能部品を配置すると縦フランジに干渉する等の問題を生じる可能性がある。
したがって、本発明は、全体的な剛性向上を図ることができ、その上で、機能部品の支持剛性向上および機能部品の配置スペースの効率向上を図ることができる後部車体構造の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、車両(例えば実施形態における車両11)のリヤホイールハウス(例えば実施形態におけるリヤホイールハウス26)とその上方の車体骨格部材(例えば実施形態におけるクォータロアレール24)とを連結させる着脱可能な連結部材(例えば実施形態における連結部材36)に機能部品(例えば実施形態におけるスライドドア駆動ユニット37)を取り付けてなる後部車体構造において、前記連結部材は、車体前後方向における前側の前記リヤホイールハウスへの取付位置(例えば実施形態における一方の下部取付穴43)と車体前後方向における前側の前記車体骨格部材への取付位置(例えば実施形態における一方の上部取付穴42)とを結んだ線と、車体前後方向における後側の前記リヤホイールハウスへの取付位置(例えば実施形態における他方の下部取付穴43)と車体前後方向における後側の前記車体骨格部材への取付位置(例えば実施形態における他方の上部取付穴42)とを結んだ線とが、それぞれ上下方向に配設されていることを特徴としている。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明において、前記連結部材の前記リヤホイールハウスへの下部取付位置にリヤダンパベースを補強する補強部材(例えば実施形態における補強部材92)が設けられており、前記連結部材は、前記補強部材に形成された挿通穴(例えば実施形態における挿通穴98)に挿通されるボルト(例えば実施形態におけるボルト99)によって前記リヤホイールハウスへ締結されることを特徴としている。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に係る発明において、前記連結部材は、一方向に長い平板状であり、前記連結部材の長さ方向の一端側に形成された、上部取付穴(例えば実施形態における上部取付穴42)が形成された複数の取付台部(例えば実施形態における取付台部44)と、他端側に形成された複数の下部取付穴(例えば実施形態における下部取付穴43)とが、それぞれ車体前後方向に離間して設けられ、前記連結部材には、中間部に作業用開口部(例えば実施形態における作業用開口部50)が形成されており、前記複数の取付台部の間位置には、上端部から前記作業用開口部の位置まで延在する上部ビード部(例えば実施形態における上部ビード部53)が形成され、前記連結部材の車体前後方向における両端縁部には、前記連結部材の長さ方向において前記作業用開口部よりも前記上部取付穴側の位置から前記作業用開口部を超えて前記下部取付穴よりも下側の位置まで延在する曲げフランジ部(例えば実施形態における曲げフランジ部56)が形成され、該曲げフランジ部は、一部が前記連結部材の長さ方向において前記上部ビード部に重なり合うことを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、車両のリヤホイールハウスとその上方の車体骨格部材とを連結部材によって連結させるため、全体的な剛性を向上させることができる。また、リヤホイールハウスと車体骨格部材とを連結させる連結部材に機能部品を取り付けるため、機能部品の支持剛性を向上させることができるとともに機能部品の配置スペースの効率を向上させることができる。さらに、連結部材がリヤホイールハウスと車体骨格部材とに着脱可能に設けられているため、機能部品のメンテナンス時に、機能部品が複数に分割された構造であっても連結部材ごと一度に取り外すことができ、着脱が容易となってメンテナンス性を向上させることができる。
また、連結部材において、車体前後方向における前側のリヤホイールハウスへの取付位置と車体前後方向における前側の車体骨格部材への取付位置とを結んだ線と、車体前後方向における後側のリヤホイールハウスへの取付位置と車体前後方向における後側の車体骨格部材への取付位置とを結んだ線とが、それぞれ上下方向に配設されているため、連結部材がリヤホイールハウスと車体骨格部材とを取付位置を含めて直線状に結ぶことになり、リヤホイールハウスを介してダンパから入力される力を良好に連結部材に伝達することができる。
請求項2に係る発明によれば、連結部材のリヤホイールハウスへの下部取付位置にリヤダンパベースを補強する補強部材が設けられているため、全体的な剛性および機能部品の支持剛性をさらに向上させることができるとともに、リヤダンパベースからの入力を補強部材および連結部材を介して良好に車体骨格部材に伝達することができる。
請求項3に係る発明によれば、曲げフランジ部と上部ビード部とが、互いに連結部材の長さ方向において重なり合っているため、連結部材には、曲げフランジ部および上部ビード部の少なくともいずれか一方からなる補強部が、連結部材の長さ方向においてリヤホイールハウスへの取付位置から車体骨格部材への取付位置までの全範囲に形成されていることになる。このようにして、連結部材を軽量化のため薄板から形成しても必要な部分の強度を確保するようになっている。
本発明の一実施形態の後部車体構造を図面を参照して以下に説明する。
図1は車両11を示すもので、車両11には、車体12の側部にフロントドア14およびリヤドア15が設けられており、リヤドア15は車体前後方向にスライドして自動的に開閉するパワースライドドアとなっている。また、車体12の側部かつ上部であって閉状態のリヤドア15よりも後側にはリヤクォータウインドウ16が設けられている。
図2は、車体12の後部の骨格構造を概略的に示すもので、車体12の後部には、図1に示すリヤドア15で開閉される開口部18と図1に示すリヤクォータウインドウ16の開口部19との間に水平断面が閉断面の構造をなす車体骨格部材であるリヤクォータピラー20が上下方向に延設されており、また開口部19の後側に水平断面が閉断面の構造をなす車体骨格部材であるリヤピラー21が上下方向に延設されている。
リヤクォータウインドウ16の開口部19の上端縁部位置には、車体前後方向に対する直交断面が閉断面の構造をなす車体骨格部材であるルーフサイドレール23がその途中位置をリヤクォータピラー20に結合させるとともに端末位置をリヤピラー21に結合させて車体前後方向に延設されている。
リヤクォータウインドウ16の開口部19の下端縁部位置には、車体前後方向に対する直交断面が閉断面の構造をなす車体骨格部材であるクォータロアレール24がその一端側をリヤクォータピラー20に結合させるとともに他端側をリヤピラー21に結合させて車体前後方向に延設されている。
また、リヤクォータピラー20の下部はリヤホイールハウス26の車体前側の前部に結合されており、リヤピラー21の下部はリヤホイールハウス26の後部に結合されている。
ここで、図3に示すように、リヤクォータピラー20は、車体側部の外板部を構成する鋼板からなるリヤアウトサイドパネル30に接合される鋼板からなるクォータピラーインナ29とこれに接合される鋼板からなるクォータピラースティフナ28とで閉断面構造をなしており、リヤアウトサイドパネル30の車室側に閉断面構造をなすように配置されている。また、リヤピラー21も、リヤアウトサイドパネル30に接合される鋼板からなるリヤピラースティフナ32とこれに接合される鋼板からなるリヤピラーインナ33とで閉断面構造をなしており、リヤアウトサイドパネル30の車室側に閉断面構造をなすように配置されている。
そして、本実施形態においては、図2、図3および図4に示すように、リヤアウトサイドパネル30と車室側のライニング35との間であって、リヤクォータピラー20とクォータロアレール24とリヤピラー21とリヤホイールハウス26とで囲まれた範囲に、リヤホイールハウス26とその上方の車体骨格部材であるクォータロアレール24とを連結させるように図5にも示す連結部材36が着脱可能に設けられている。
この連結部材36には、リヤドア15の開閉駆動を行う図6〜図8に示すスライドドア駆動ユニット(機能部品)37が、図3および図4に示すようにリヤアウトサイドパネル30側に取り付けられている。このスライドドア駆動ユニット37も、図2、図3および図4に示すように、リヤアウトサイドパネル30と車室側のライニング35との間であって、リヤクォータピラー20とクォータロアレール24とリヤピラー21とリヤホイールハウス26とで囲まれた範囲に配置されることになる。なお、この範囲には、連結部材36およびスライドドア駆動ユニット37の後側に隣り合って図1に示すリヤのエアコンユニット39が配置されており、エアコンユニット39からの図4に示す複数の配管40が連結部材36とライニング35との間を通って車体前方に延びている。
この連結部材36は、一枚の鋼板からプレス成形される一体成形品であり、一方向に長い平板状の概略形状をなしている。なお、以下の説明における上下および前後は取付時の上下および前後である。
図9および図10に示す連結部材36の長さ方向の一端側には、クォータロアレール24への取り付けのための上部取付穴42が複数具体的には二カ所形成されており、長さ方向の他端側にはリヤホイールハウス26への取り付けのための下部取付穴43が上部取付穴42と同じ二カ所形成されている。
ここで、連結部材36の長さ方向の一端側には、連結部材36の全体的な展開方向に対し直交する方向に凸形状をなす取付台部44が車体前後方向に離間して二カ所形成されており、これら取付台部44にそれぞれ上部取付穴42が形成されている。これら上部取付穴42は円形状の挿通穴部46の上端部に上方に凹むように小径の取付穴部47が形成されたダルマ穴とされている。他方、下部取付穴43は上部取付穴42の取付穴部47と同径の円形状をなしている。また、リヤホイールハウス26への一の取付位置となる一方例えば車体前後方向における前側の下部取付穴43とクォータロアレール24への一の取付位置となる一方例えば車体前後方向における前側の上部取付穴42とを結んだ線と、リヤホイールハウス26への他の取付位置となる他方例えば後側の下部取付穴43とクォータロアレール24への他の取付位置となる他方例えば後側の上部取付穴42とを結んだ線とが、互いに平行となっており、しかも連結部材36の長さ方向に沿っている。下部取付穴43には同軸をなして図10に示すウエルドナット48が固定されている。
また、連結部材36には、上部取付穴42と下部取付穴43との間の中間部に作業用開口部(開口部)50が形成されており、この作業用開口部50の周縁部には、全周にわたって連結部材36の全体的な展開方向に対し直交する方向に折り曲げられる曲げフランジ部51が形成されている。
さらに、連結部材36には、取付台部44同士の間位置つまり上部取付穴42同士の間位置に、連結部材36の全体的な展開方向に対し直交する方向であって取付台部44と逆方向に凸形状をなす上部ビード部53が上端部から作業用開口部50の位置まで延在形成されており、下部取付穴43同士の間位置にも、連結部材36の全体的な展開方向に対し直交する方向であって上部ビード部53と同方向に凸形状をなす下部ビード部54が下端部から作業用開口部50の位置まで延在形成されている。つまり、連結部材36には、全体として開口部50を跨ぎつつその長さ方向に延在する上部ビード部53および下部ビード部54が形成されている。
加えて、連結部材36の車体前後方向における両端縁部には、連結部材36の長さ方向において作業用開口部50よりも上部取付穴42側の位置から作業用開口部50を越えて下部取付穴43よりも下側の位置まで延在する範囲Xに、連結部材36の全体的な展開方向に対し直交する方向であって曲げフランジ部51と同方向に折り曲げられる曲げフランジ部56が形成されている。これらの曲げフランジ部56は、一部が連結部材36の長さ方向において上部ビード部53に重なり合っており、また連結部材36の長さ方向において下部ビード部54にも重なり合っている。
以上により、連結部材36は、長さ方向に対する直交断面を見た場合に、上部取付穴42を通る断面に図10(a)に示すように上部ビード部53が含まれることになり、作業用開口部50のすぐ上側の断面に図10(b)に示すように上部ビード部53および両端の曲げフランジ部56が含まれることになり、作業用開口部50を通る断面に図10(c)に示すように作業用開口部50の曲げフランジ部51および両端の曲げフランジ部56が含まれることになり、作業用開口部50のやや下側の断面に図10(d)に示すように下部ビード部54および両端の曲げフランジ部56が含まれることになり、下部取付穴43を通る断面に図10(e)に示すように両端の曲げフランジ部56が含まれることになる。
ここで、上記のように、下部取付穴43を連結部材36の長さ方向において跨ぐように形成された曲げフランジ部56と上部取付穴42を連結部材36の長さ方向において跨ぐように形成された上部ビード部53とが、互いに連結部材36の長さ方向において重なり合っているため、連結部材36には、曲げフランジ部56および上部ビード部53の少なくともいずれか一方からなる補強部が、連結部材36の長さ方向においてリヤホイールハウス26への取付位置からクォータロアレール24への取付位置までの全範囲に形成されていることになる。また、曲げフランジ部56と連結部材36の長さ方向において重なり合うようにさらに下部ビード部54および曲げフランジ部51が形成されている。このようにして、連結部材36を軽量化のため薄板から形成しても必要な部分の強度を確保するようになっている。
加えて、連結部材36の車体前後方向における両端縁部には、作業用開口部50よりも上部取付穴42側に支持フランジ部57が形成されており、これら支持フランジ部57には支持穴58が形成されている。また、連結部材36には、下部ビード部54の両側部分にも支持穴59が形成されており、下端縁部に連結部材36の全体的な展開方向に対し直交する方向に凸形状をなすように形成された支持台部60にも支持穴61が形成されている。
さらに、連結部材36には、上部ビード部53の中央の頂上板部62に軽量化のための抜き穴63が複数形成され、上部ビード部53の両外側にも軽量化のための抜き穴64が複数形成されていて、下部ビード部54の中央の頂上板部65にも軽量化のための抜き穴66が複数形成されている。
そして、上記した支持穴58,59,61を介してスライドドア駆動ユニット37が図6〜図8に示すように連結部材36に取り付けられることになる。このスライドドア駆動ユニット37は、リヤドア15を開閉駆動する電動モータ67とこの電動モータ67を制御するコントローラ68とこれらを接続させるハーネス69等を有している。スライドドア駆動ユニット37は連結部材36の取付台部44および曲げフランジ部51,56が突出する側の面に対向配置された状態で、図9に示す支持穴59,61に挿通される図6に示すボルト70で連結部材36に締結されるとともに支持穴58に嵌合された樹脂製の係止部材71に螺合されるネジ72で連結部材36に締結される。スライドドア駆動ユニット37はこのように連結部材36に取り付けられた状態で車体側に対し着脱される。
ここで、クォータロアレール24は、図4に示すようにリヤアウトサイドパネル30とリヤアウトサイドパネル30の内側に配置される鋼板からなるレール構成部材74とで構成されている。つまり、レール構成部材74はリヤアウトサイドパネル30に接合される両フランジ部75とこれらフランジ部75からそれぞれ立ち上がる立上部76と立上部76のフランジ部75に対し反対側同士を連結させる頂上板部77とを有している。ここで、レール構成部材74の頂上板部77には複数具体的には二カ所(図4においては一カ所のみ図示)の取付穴79が形成されており、これら取付穴79のそれぞれと同軸をなして頂上板部77のフランジ部75側にウエルドナット80が固定されている。そして、連結部材36の各上部取付穴42に挿通されるボルト81がそれぞれ取付穴79を介して対応するウエルドナット80に螺合されることで、レール構成部材74の頂上板部77に連結部材36の上部が締結され固定される。このとき、連結部材36は、上記のようにリアアウトサイドパネル30側にスライドドア駆動ユニット37を配置した状態で取り付けられる。
リヤホイールハウス26は、図5に示すように、車幅方向に軸線を沿わせた略円筒面状をなす板部83の車幅方向内側に上下方向に沿う板部84が形成され、さらに板部83の板部84とは反対側の端縁部に上下方向に沿うフランジ部85が形成された鋼板からなる車幅方向内側のホイールハウスインナ86と、図4に示すように主板部88の端縁部にフランジ部89が形成された鋼板からなる車幅方向外側のホイールハウスアウタ90とがフランジ部85,89同士を接合させて構成されている。ここで、ホイールハウスインナ86には、図5に示すように、図示略のリヤダンパが取り付けられるリヤダンパベース91が板部84に形成されており、このリヤダンパベース91を補強する鋼板からなる補強部材92がホイールハウスインナ86に接合されている。
リヤダンパベース91は、ホイールハウスインナ86の板部84から段状をなして車幅方向内側に突出する形状のもので、水平に沿う上板部93と上板部93の車幅方向内側の端縁部から下方向に延出する内板部94とを有しており、上板部93に図示略のリヤダンパを取り付けるためのダンパ取付穴95が形成されている。
補強部材92は、ホイールハウスインナ86のフランジ部85の車幅方向内側に接合される板部105と、板部105から車幅方向内方に延びてホイールハウスインナ86の板部83に接合される上板部106と、上板部106から車幅方向内方かつ下方に斜めに延出する傾斜板部107と、傾斜板部107の車幅方向内側から下方に突出してリヤダンパベース91の内板部94に接合されるフランジ部108と、傾斜板部107の両側縁部から下方に延出する側板部109と、各側板部109の端縁部に形成されてリヤダンパベース91の上板部93およびホイールハウスインナ86の板部84に接合されるフランジ部110とを有している。なお、傾斜板部107にはリヤダンパベース91のダンパ取付穴95へ図示略のリヤダンパを取り付ける際の作業用の作業穴111が形成されている。また、上板部106には上方に突出し車幅方向に沿って延在するビード部112が複数形成されている。
上記形状の補強部材92は、図4に示すようにその両端の板部105,108でホイールハウスインナ86に接合されることで、その間の上板部106および傾斜板部107がホイールハウスインナ86の板部83,84とで、車体前後方向に対する直交断面が閉断面のリヤダンパベース閉断面構造部96を形成する。このリヤダンパベース閉断面構造部96によってリヤダンパベース91が補強される。なお、ホイールハウスアウタ90の車幅方向外側の端縁部のフランジ部114はリヤアウトサイドパネル30の下部のフランジ部115に接合されている。
連結部材36は、その下部が、ホイールハウスインナ86のフランジ部85および補強部材92の板部105の接合部分に形成された挿通穴98に挿通されるボルト99によってフランジ部85,105に締結される。言い換えれば連結部材36のリヤホイールハウス26への取付位置にリヤダンパベース91を補強する補強部材92が設けられていることになる。
ここで、スライドドア駆動ユニット37が予め取り付けられた連結部材36を車体側に取り付ける場合には、例えばクォータロアレール24のウエルドナット80にボルト81を仮止めした状態で、連結部材36のダルマ穴形状の上部取付穴42の挿通穴部46にボルト81の頭部100を通過させ、その後に連結部材36を下方に移動させるとボルト81の軸部101に取付穴部47が係合する。そして、この下方移動後にホイールハウスインナ86のフランジ部85のリヤアウトサイドパネル30側に配置された連結部材36の下部取付穴43のウエルドナット48に、挿通穴98を介して挿入されたボルト99を螺合させる。そして、ボルト81で連結部材36の上部をクォータロアレール24に締結し、ボルト99で連結部材36の下部をリヤホイールハウス26に締結する。なお、このように取り付けられた連結部材36の作業用開口部50を介してスライドドア駆動ユニット37のハーネス69の車体側ハーネスへの接合等が行われる。
他方、メンテナンス等のためにスライドドア駆動ユニット37を取り外す場合には、連結部材36の作業用開口部50を介してハーネス69を外す等した後、上下のボルト81,99の締結を解除し、下側のボルト99を完全に抜き、例えば上側のボルト81は緩めた状態として、連結部材36を上方にスライドさせた後、挿通穴部46にボルト81の頭部100を通過させるようにして、連結部材36およびスライドドア駆動ユニット37を取り外す。
上記した補強部材92はホイールハウスインナ86とでリヤダンパベース91を含む閉断面構造のリヤダンパベース閉断面構造部96を構成し、よって、上記のように取り付けられた連結部材36およびスライドドア駆動ユニット37は、リヤアウトサイドパネル30と車室側のライニング35との間であって、それぞれ閉断面構造をなすリヤクォータピラー20と、クォータロアレール24と、リヤピラー21と、リヤダンパベース閉断面構造部96とで囲まれた範囲に配置され、しかも連結部材36がクォータロアレール24とリヤダンパベース閉断面構造部96とを連結させる。言い換えれば、リヤダンパベース91が、補強部材92と連結部材36とを介してクォータロアレール24に連結されることになる。
さらに、連結部材36は、車体前後方向における前側の上部取付穴42と同前側の下部取付穴43とを結ぶ線つまり同前側のクォータロアレール24への取付位置および同前側のリヤホイールハウス26への取付位置を結ぶ線が上下方向に沿うことになり、車体前後方向における後側の上部取付穴42と同後側の下部取付穴43とを結ぶ線つまり同後側のクォータロアレール24への取付位置および同後側のリヤホイールハウス26への取付位置を結ぶ線が上下方向に沿うことになる。つまり、これらの線がクォータロアレール24とリヤホイールハウス26とを結ぶ方向に沿うことになる。
以上に述べた本実施形態によれば、車両11のリヤホイールハウス26とその上方のクォータロアレール24とを連結部材36によって連結させるため、全体的な剛性を向上させることができる。また、リヤホイールハウス26とクォータロアレール24とを連結させる連結部材36にスライドドア駆動ユニット37を取り付けるため、スライドドア駆動ユニット37の支持剛性を向上させることができるとともにスライドドア駆動ユニット37の配置スペースの効率を向上させることができる。さらに、連結部材36がリヤホイールハウス26とクォータロアレール24とに着脱可能に設けられているため、スライドドア駆動ユニット37のメンテナンス時に、スライドドア駆動ユニット37が上記電動モータ67およびコントローラ68のように複数に分割されている構造でも連結部材36ごと一度に取り外すことができ、着脱が容易となってメンテナンス性を向上させることができる。
また、連結部材36には、曲げフランジ部56および上部ビード部53の少なくともいずれか一方からなる補強部が、リヤホイールハウス26とクォータロアレール24とを結ぶ方向においてリヤホイールハウス26への取付位置からクォータロアレール24への取付位置までの全範囲に形成されているため、連結部材36の剛性を向上させることができる。したがって、全体的な剛性およびスライドドア駆動ユニット37の支持剛性をさらに向上させることができるとともに、図示略のリヤダンパからリヤダンパベース閉断面構造部96への入力を良好にかつ円滑にクォータロアレール24に伝達することができる。
さらに、連結部材36の中間部に形成された作業用開口部50の全周に曲げフランジ部51が形成されているため、連結部材36に作業用開口部50を設けても剛性を確保することができる。したがって、連結部材36に作業用開口部50を設けても全体的な剛性およびスライドドア駆動ユニット37の支持剛性を確保することができる。
加えて、連結部材36において、リヤホイールハウス26への一の取付位置である車体前側の下部取付穴43とクォータロアレール24への一の取付位置である車体前側の上部取付穴42とを結んだ線と、リヤホイールハウス26への他の取付位置である車体後側の下部取付穴43とクォータロアレール24への他の取付位置である車体後側の上部取付穴42とを結んだ線とが、リヤホイールハウス26とクォータロアレール24とを結ぶ方向に配設されているため、連結部材36がリヤホイールハウス36とクォータロアレール24とを取付位置を含めて直線状に結ぶことになり、リヤホイールハウス26を介してダンパから入力される力を良好にクォータロアレール24に伝達することができる。
さらに、連結部材36のリヤホイールハウス26への取付位置にリヤダンパベース91を補強する補強部材92が設けられているため、全体的な剛性およびスライドドア駆動ユニット37の支持剛性をさらに向上させることができるとともに、リヤダンパベース91からの入力を補強部材92および連結部材36を介してさらに良好にクォータロアレール24に伝達することができる。
加えて、連結部材36が一体成形品であることから、連結部材36の製造コストを低減できるとともに連結部材36の剛性を確保できる。
本発明の一実施形態の後部車体構造が適用された車両の斜視図である。 本発明の一実施形態の後部車体構造の各車体骨格部材等を概略的に示す側面図である。 本発明の一実施形態の後部車体構造を示す図2に示すA−A線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態の後部車体構造を示す図2に示すB−B線に沿う断面図である。 本発明の一実施形態の後部車体構造を示す車幅方向内側から見た斜視図である。 本発明の一実施形態の後部車体構造で用いられる連結部材およびスライドドア駆動ユニットを示す正面図である。 本発明の一実施形態の後部車体構造で用いられる連結部材およびスライドドア駆動ユニットを示す図6を右方から見た側面図である。 本発明の一実施形態の後部車体構造で用いられる連結部材およびスライドドア駆動ユニットを示す背面図である。 本発明の一実施形態の後部車体構造で用いられる連結部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の後部車体構造で用いられる連結部材を示すもので、(a)は図9に示すa−a線に沿う断面図、(b)は図9に示すb−b線に沿う断面図、(c)は図9に示すc−c線に沿う断面図、(d)は図9に示すd−d線に沿う断面図、(e)は図9に示すe−e線に沿う断面図である。
符号の説明
11 車両
24 クォータロアレール(車体骨格部材)
26 リヤホイールハウス
36 連結部材
37 スライドドア駆動ユニット(機能部品)
42 上部取付穴(取付位置)
43 下部取付穴(取付位置)
50 作業用開口部(開口部)
51,56 曲げフランジ部
53 上部ビード部(ビード部)
54 下部ビード部(ビード部)
92 補強部材

Claims (3)

  1. 車両のリヤホイールハウスとその上方の車体骨格部材とを連結させる着脱可能な連結部材に機能部品を取り付けてなる後部車体構造において、
    前記連結部材は、車体前後方向における前側の前記リヤホイールハウスへの取付位置と車体前後方向における前側の前記車体骨格部材への取付位置とを結んだ線と、車体前後方向における後側の前記リヤホイールハウスへの取付位置と車体前後方向における後側の前記車体骨格部材への取付位置とを結んだ線とが、それぞれ上下方向に配設されていることを特徴とする後部車体構造。
  2. 前記連結部材の前記リヤホイールハウスへの下部取付位置にリヤダンパベースを補強する補強部材が設けられており、
    前記連結部材は、前記補強部材に形成された挿通穴に挿通されるボルトによって前記リヤホイールハウスへ締結されることを特徴とする請求項1記載の後部車体構造。
  3. 前記連結部材は、一方向に長い平板状であり、
    前記連結部材の長さ方向の一端側に形成された、上部取付穴が形成された複数の取付台部と、他端側に形成された複数の下部取付穴とが、それぞれ車体前後方向に離間して設けられ、
    前記連結部材には、中間部に作業用開口部が形成されており、
    前記複数の取付台部の間位置には、上端部から前記作業用開口部の位置まで延在する上部ビード部が形成され、
    前記連結部材の車体前後方向における両端縁部には、前記連結部材の長さ方向において前記作業用開口部よりも前記上部取付穴側の位置から前記作業用開口部を超えて前記下部取付穴よりも下側の位置まで延在する曲げフランジ部が形成され、
    該曲げフランジ部は、一部が前記連結部材の長さ方向において前記上部ビード部に重なり合うことを特徴とする請求項1または2に記載の後部車体構造。
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