JP4408157B2 - ばり取り用研削工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ばり取り用研削工具に関するもので、詳しくは稜線を有した金属線を加工対象物に摺接させることによって当該加工対象物のばり取りを行うようにしたばり取り用研削工具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5(a)は、この種のばり取り用研削工具を示したものである。このばり取り用研削工具は、例えば横断面が三角形のピアノ線Aを2つに折り曲げた後、互いに中央部分が膨らむようにした状態でその自由端部をパイプ部材Bの内部にかしめることによって構成してある。パイプ部材Bは、例えば真鍮製のパイプであり、加工機械に対するチャック部材として機能する部分である。
【0003】
このばり取り用研削工具においては、パイプ部材Bを介して加工機械に保持させた後、これを高速回転させた状態で加工対象物の加工穴に挿入し、その内周面にピアノ線Aを摺接させれば、加工穴に発生したばりを各ピアノ線Aの稜線によって削り取ることが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したように稜線を有するピアノ線Aを2つに折り曲げた場合には、この折り曲げ部分Cが鋭角であるため、稜線にひび割れ等の損傷を来す虞れがあり、図5(b)に示すように、製造段階においてピアノ線Aの先端部が切損分離するなど、歩留まりの点できわめて不利となる。
【0005】
しかも、上述したばり取り用研削工具にあっては、加工中において加工対象物から各ピアノ線Aに対してきわめて大きな力が作用し、これがピアノ線Aの先端側においては折り曲げ部分Cに集中するようになる。このため、製造段階においてはピアノ線Aの切損にまで至らなかった場合であっても、加工中においては上述した折り曲げ部分Cから容易に切損分離する虞れがある。加工中においてピアノ線Aが切損分離した場合には、その後ばり取り加工を継続することができなくなるため、加工対象物の生産性を低下させることになるばかりか、切損分離したピアノ線Aの端部において当該加工対象物に損傷を来す虞れさえある。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みて、歩留まりの向上を図り、かつ加工中においても金属線が切損分離する事態を可及的に防止することのできるばり取り用研削工具を提供することを解決課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のばり取り用研削工具は、孔または凹部内のバリを研削して除去するものであり、断面が三角形である稜線を有するとともに、折り返された一本の金属線と、前記金属線の基端部を捻じることによりできる第1捻じり結合部と、前記金属線の先端部を捻じることによりできる第2捻じり結合部と、前記第1捻じり結合部および第2捻じり結合部の間に成形され、両端部から長手方向の中央部にかけて緩く膨らんだ研磨部とから構成されていることを特徴とする。
【0008】
前記金属線には、その基端部にも捻り結合部を設け、この捻り結合部を介して前記チャック部材に保持させることが好ましい。また前記金属線は、横断面が三角形を成すものであることがさらに好ましい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明に係るばり取り用研削工具の一実施形態を示したものである。ここで例示するばり取り用研削工具は、両端部にそれぞれ捻り結合部11,12を有し、かつ長手方向の中央部分が互いに円弧状に膨らむように配置した金属細線10の一端部をパイプ部材20の内部にかしめることによって構成したものである。金属細線10は、例えば図2に示すように、横断面が三角形状を成すピアノ線であり、その外周に3本の稜線10aを有している。金属細線10の両端部に捻り結合部11,12を設ける場合には、図3(a)に示すように、1本の金属細線10をまず2つに折り曲げ、その後この折り曲げた金属細線10の両端部をそれぞれ複数回ずつ捻って結合させるようにしている。金属細線10を捻る方向は、一方を解こうとした場合に他方が締まるように、互いに逆方向であることが好ましい。パイプ部材20は、図5(a)に示したものと同様に、加工機械に対するチャック部材として機能する真鍮等の金属製パイプであり、一方の捻り結合部12を介して上述した金属細線10を保持している。
【0010】
上記のように構成したばり取り用研削工具においても、図5(a)に示した従前のものと同様に、パイプ部材20を介して加工機械に保持させた後、図4に示すように、これを高速回転させた状態で加工対象物30の加工穴31に挿入し、その内周面に金属細線10を摺接させれば、加工穴31に発生したばりを各金属細線10の稜線10aによって削り取ることが可能になる。
【0011】
ここで、上記ばり取り用研削工具は、金属細線10の先端部にこれらを捻って結合した捻り結合部11を設けるようにしたものである。従って、仮に金属細線10を2つに折り曲げた時点でその稜線10aにひび割れ等の損傷が発生した場合であっても、この捻り結合部11を介して金属細線10を強固に結合保持しておくことが可能となり、製造段階において金属細線10の先端部が切損分離する事態が防止され、歩留まりの点で有利となる。しかも、金属細線10を結合するための部品を別個に要しないため、製造コストの増大を招来することもない。
【0012】
さらに、加工中において加工対象物30から各金属細線10の先端側に作用する力は、これら金属細線10の結合開始部分、つまり金属細線10の折り曲げ部分からは離隔した捻り開始部分13で集中することになる。このため、加工対象物30の加工中においても、捻り結合部11を介して強固に結合保持されたままとなり、金属細線10の先端部が容易に切損分離することはない。これにより加工対象物30に対して継続的にばり取り加工を施すことが可能になり、その生産性の向上を図ることができるようになるとともに、金属細線10の切損に起因した加工対象物30の損傷を招来する虞れもない。
【0013】
また、上記ばり取り用研削工具においては、金属細線10の基端部にも捻り結合部12を設け、この捻り結合部12を介して当該金属細線10の基端部をパイプ部材20にかしめるようにしている。このため、仮に金属細線10を基端部をパイプ部材20にかしめた時点でその稜線10aにひび割れ等の損傷が発生した場合であっても、この捻り結合部12を介して金属細線10を強固に結合保持しておくことが可能となり、製造段階において金属細線10の基端部が切損分離する事態が発生することはない。さらに、加工中において加工対象物30から金属細線10に作用する力は、該金属細線10の基端側においてもその結合開始部分、つまりパイプ部材20とのかしめ部分からは離隔した捻り開始部分14で集中することになる。従って、加工中においても金属細線10の基端部が切損分離する事態は発生せず、加工対象物30の生産性を低下させたり、当該加工対象物30に損傷を来す虞れはない。
【0014】
なお、上述した実施の形態では、1本の金属細線をまず2つに折り曲げ、その後この折り曲げた金属細線の両端部をそれぞれ複数回ずつ捻ることによって捻り結合部を設けるようにしているが、本発明ではこれに限定されない。例えば、図3(b)に示すように、予め2本の金属細線10′,10′を用意し、両端部をそれぞれ複数回ずつ捻ることによって捻り結合部11′,12′を設けるようにすることも可能である。また、同様に3本以上の金属細線を用意してこれらに捻り結合部を設けるようにしても構わない。さらに、横断面が三角形の金属細線を適用するようにしているが、稜線を有するものであれば必ずしも三角形である必要はなく、横断面が四角以上の多角形、あるいは横断面が円形でその周面に稜線を有したもの等、その他の形状であっても構わない。また、金属線は単に円弧状に湾曲して長手方向の中央部分が膨らむように配置するばかりでなく、複数の波形や複数の山形を呈するようにして長手方向の中央部分が膨らむように配置することも可能である。
【0015】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、金属線の先端部に捻り結合部を設けるようにしているため、この捻り結合部を介して金属線を強固に結合保持しておくことが可能となり、製造段階において金属線の先端部が切損分離する事態を有効に防止し、歩留まりの点で有利となる等の作用効果を奏する。しかも、金属線を結合するための部品を別個に要しないため、製造コストの増大を招来することもない。
【0016】
さらに、加工中において加工対象物から金属線の先端側に作用する力が、捻り結合部においてその捻り開始部分で集中することになるため、加工対象物の加工中においても、金属線の先端部が容易に切損分離することはなく、加工対象物の生産性を低下させたり、金属線の切損に起因した損傷を招来する虞れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るばり取り用研削工具の一実施形態を示す断面図である。
【図2】図1に示したばり取り用研削工具に適用する金属線の横断面図である。
【図3】図1に示したばり取り用研削工具に適用する金属線の捻り方を示すもので、(a)は1本の金属線を用いた場合の概念図、(b)は2本の金属線を用いた場合の概念図である。
【図4】図1に示したばり取り用研削工具の使用態様を示す概念図である。
【図5】従来のばり取り用研削工具を示すもので、(a)は断面図、(b)は金属線の先端部が切損分離した状態を示す側面図である。
【符号の説明】
10,10′ 金属細線
10a 稜線
11,11′,12,12′ 捻り結合部
13,14 捻り開始部分
20 パイプ部材
30 加工対象物
31 加工穴

Claims (1)

  1. 孔または凹部内のバリを研削して除去するバリ取り用研削工具において、
    断面が三角形である稜線を有するとともに、折り返された一本の金属線と、
    前記金属線の基端部を捻じることによりできる第1捻じり結合部と、
    前記金属線の先端部を捻じることによりできる第2捻じり結合部と、
    前記第1捻じり結合部および第2捻じり結合部の間に成形され、両端部から長手方向の中央部にかけて緩く膨らんだ研磨部と、
    から少なくとも構成されていることを特徴とするばり取り用研削工具。
JP30880899A 1999-10-29 1999-10-29 ばり取り用研削工具 Expired - Lifetime JP4408157B2 (ja)

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