JP4407890B2 - 計量キャップ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、計量キャップに関し、特に容器本体の口首部に取り付けられた液回収用凹部を有する本体キャップに着脱可能に装着される計量キャップに関する。
【0002】
【従来の技術】
内容液として例えば液体洗剤等を収容する容器は、これらの内容液を計量しつつ使用される場合があり、計量用のカップ等を別途に用いることが煩わしいことから、キャップとして内容液を計量する機能を備えた計量キャップを、例えば合成樹脂製のボトル容器等の口首部に装着して使用されることになる。計量キャップは、目盛り等を備えていて、内容液の種類や使用量に応じて適量を容易に計量することができるようになっている他、計量した内容液を注ぎ出した後に、再び計量キャップを口首部に装着する際に、液だれが生じないようにする必要がある。
【0003】
口首部への再装着時に液だれが生じないように工夫した計量キャップとしては、例えば、計量キャップの注ぎ口を上方から挿入可能な液回収用の凹部を有する本体キャップを口首部に取り付け、この液回収用の凹部に注ぎ口部を挿入させつつ計量キャップを本体キャップに装着するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、注ぎ口の開口周縁部分をラッパ口形状に形成して、液切れが良好となるようにしたものも開示されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−139049号公報
【特許文献2】
特開平9−77102号公報
【特許文献3】
実開昭54−32552号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の計量キャップは、主として射出成形によって形成される合成樹脂製のキャップであったため、成形時の金型の抜き易さ等から、計量キャップの液溜め部分の断面形状は、注ぎ口部の断面形状に制約され、これと同等かこれより小さい形状とする必要があった。したがって、上記従来の注ぎ口部を容器の口首部や本体キャップの内側に挿入配置するようにした計量キャップによれば、計量可能な量を増大するべく、液溜め部分の容量を増やそうとした場合、注ぎ口部と同等の断面で、計量キャップの口首部からの突出長さを大きくする必要があり、高さ方向にかさばることになると共に、外観上不安定な印象を与えやすくなる。また、計量キャップの注ぎ口部を横断方向に拡径して容量を増大しようとすると、注ぎ口部が挿入される口首部や本体キャップもまた横断方向に拡径する必要が生じて、容器や本体キャップを形成する際に使用する樹脂の量が増えることになる。
【0006】
さらに、計量キャップの注ぎ口部を横断方向に拡径することに伴ない、容器の口首部の径も大きくなるため口首部の径の寸法が不安定になり、品質面での不具合(液モレ、嵌合外れ等)を生じる虞れがあった。
【0007】
これに対し、例えば計量キャップの成形方法等を工夫することにより、本体キャップの液回収用凹部に挿入配置される液戻し筒部の上方に当該液戻し筒部の内径よりも大きな内径を備える液溜め膨出部を設け、これによって計量キャップの口首部からの突出長さを大きくすることなく、また本体キャップを横断方向に拡径することなく計量可能な容量を増やすようにした計量キャップが、本願出願人の出願に係る特願2002−377863号に記載されているが、計量のし易さや成形のし易さをさらに改良すると共に、清掃性の向上、製造価格の安さ、容量のさらなる増大をもたらす計量キャップの開発が要望されている。
【0008】
本発明は、口首部からの突出長さを過度に大きくすることなく、且つ本体キャップを横断方向に拡径することなく液溜め部分の容量を増大して、計量キャップによって計量可能な容量を容易に増やすことができると共に、計量のし易さや成形のし易さを向上させ、且つ清掃性の向上、製造価格の安さ、容量のさらなる増大をもたらすことのできる計量キャップを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、容器本体の口首部に取り付けられた液回収用凹部を有する本体キャップに着脱可能に装着される計量キャップであって、先端の注ぎ口を下方に向けて、装着時に前記本体キャップの液回収用凹部に挿入配置される液戻し筒部と、該液戻し筒部と連接して前記液回収用凹部の上方に配置される、液戻し筒部の内径よりも大きな内径を備える液溜め膨出部とを有しており、且つ前記液溜め膨出部と前記液戻し筒部との接続部が、前記液戻し筒部に向けて斜めに延設してその内径を徐々に縮径させていると共に、装着時にその外周面の一部を前記液回収用凹部の上端部内周面に密着せさている計量キャップを提供することにより、上記目的を達成したものである。
【0010】
ここで、上記記載において、液戻し筒部の内径と比較される液溜め膨出部の内径は、当該液溜め膨出部における胴部の内径を意味するものであり、当該胴部において、液戻し筒部の内径よりも内径が大きい部分を少なくとも一部に有していれば良い。また、内径は、液戻し筒部又は液溜め膨出部の断面形状が円形である場合にはこれの直径を意味し、円形以外のものである場合には、当該断面形状の断面二次半径の2倍を意味するものである。
【0011】
さらに、上記記載において、液戻し筒部に向けて斜めに延設してその内径を徐々に縮径させている液溜め膨出部と液戻し筒部との接続部は、その全体に亘って直線状に連続して斜めに延設している必要は必ずしもなく、曲線状に斜めに延設しつつ縮径したり、斜めではない部分を挟んで階段状に徐々に縮径している場合も含まれる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1に示す本発明の好ましい実施形態に係る計量キャップ10は、例えば内容液として液体洗剤や柔軟剤、糊剤等を収容する合成樹脂製のボトル容器の口首部11に着脱可能に装着されると共に、外周面又は内周面に目盛り等が描かれていて、適量の液体洗剤を計量して洗濯機等に投入することのできる機能を備えている。
【0013】
また、本実施形態によれば、ボトル容器を構成する容器本体12の上端部から突出して設けられた口首部11には、液回収用凹部20を有する本体キャップ13が取り付けられており、この本体キャップ13に螺合装着されることにより、計量キャップ10は、当該本体キャップ13を介して口首部11に着脱可能に装着されることになる。なお、本実施形態によれば、口首部11の内径D1は、例えばφ32.0mmとなっている。
【0014】
そして、本実施形態の計量キャップ10は、先端の注ぎ口14を下方に向けて、装着時に本体キャップ13の液回収用凹部20に上方から挿入配置される液戻し筒部15と、この液戻し筒部15と連接して液回収用凹部20の上方に配置される、液戻し筒部の内径D2よりも大きな内径D3を備える液溜め膨出部16とを有しており、且つ液溜め膨出部16と液戻し筒部15との接続部35が、液戻し筒部15に向けて斜めに延設してその内径を徐々に縮径させていると共に、装着時にその外周面の一部を上方シール面37として液回収用凹部20の上端部内周面に密着せさている。
【0015】
また、本実施形態によれば、液溜め膨出部16は、容器本体12の口首部11の内径D1よりも大きな内径D3を備えている。
【0016】
さらに、本実施形態によれば、計量キャップ10は、上下に分割した下方部材18と上方部材19とを射出成形により形成し、環状接合部17を介してこれらを接合一体化することによって得られるようになっている。
【0017】
さらにまた、本実施形態によれば、注ぎ口14の周縁部分が、計量キャップ10の装着時に、液回収用凹部20の下部における内周面に設けられた当接段差部36と密着当接するようになっている。
【0018】
本実施形態によれば、口首部11に取り付けられる本体キャップ13は、例えば特開2001−139049号公報に記載される本体キャップと略同様の構成を有する、例えば射出成形によって形成された合成樹脂製の公知のものであり、注ぎ口14を下方に向けた状態の計量キャップ10の液戻し筒部15を、上方から挿入配置させることのできる大きさの液回収用凹部20を内側に有している。
【0019】
また、本体キャップ13は、ボトル容器の口首部11を覆って装着されるスカート壁部22と、スカート壁部22の天井部23から上方に突出してスカート壁部22よりも小さな径で同心状に設けられ、外周面に雄ネジ25が形成された雄ネジ壁部24と、雄ネジ壁部24の下端部から口首部11の内周面に沿うようにして下方に延設されると共に、斜めに傾斜する底面板26を有する椀状の受け皿部27と、この受け皿部27の中央部分から上方に突出して設けられ、液回収用凹部20に液戻し筒部15を挿入配置した計量キャップ10の装着時に、液戻し筒部15を経て計量キャップ10の内側に配置される注出ノズル21とからなる。
【0020】
スカート壁部22は、その下端部内周面に係合用凹凸部28を有しており、本体キャップ13をボトル容器の口首部11に押し込んで、この係合用凹凸部28を口首部11の基端部外周面に形成した被係合用凹凸部29に係止することにより、本体キャップ13がボトル容器の口首部11に装着固定される。また、雄ネジ壁部24の雄ネジ25には、後述する計量キャップ10のスカート状の環状壁30に形成された雌ネジ31が螺合され、また雄ネジ壁部24は、受け皿部27と共にその内側に液回収用凹部20を形成する。
【0021】
受け皿部27は、ボトル容器の口首部11の内側に挿入配置される椀状部分であって、これの斜めに傾斜する底面板26には、その最も低い部分に位置して液戻し開口32か形成されている。そして計量キャップ10を再装着した際に、計量キャップ10から液回収用凹部20に回収された余剰液を、この液戻し開口32を介して容器本体12の内部に戻すことができるようになっている。また、底面板26の周縁部分から離れた中央部分には、当該底面板26から雄ネジ壁部24の上方まで突出させて注出ノズル21が設けられている。注出ノズル21は、その基端部において底面板26に開口形成した流出開口33と連通しており、計量キャップ10の注ぎ口14よりも断面形状が小さくなった先端注出口34を介して、計量キャップ10に液体洗剤をスムーズに注出することができるようになっている。
【0022】
本実施形態によれば、本体キャップ13を介して口首部11に装着される計量キャップ10は、例えば透明な合成樹脂を射出成形して形成される下方部材18と上方部材19との2部材で構成されている。下方部材18及び上方部材19は、いずれも、射出成形時に金型を容易に抜くことができるように設計された形状を有している。下方部材18及び上方部材19は、成形後に環状接合部17を介して接合一体化することによって、装着時に本体キャップ13の液回収用凹部20に挿入配置される液戻し筒部15と、液戻し筒部15と連接一体化されて本体キャップ13の上方に配置される液溜め膨出部16とを備える計量キャップ10を構成することになる。
【0023】
下方部材18は、内径D2が例えばφ26.6mmとなった円筒状部分である液戻し筒部15と、この液戻し筒部15の基端部から液溜め膨出部16に向けてその内径を徐々に拡径させつつ斜めに延設する部分を備える接続部35とを有しており、また接続部35の基端部から外側に張り出した環状リブ43の外周縁部から垂下されて、内周面に雌ネジ31を有するスカート状の環状壁30が、液戻し筒部15と同心状に設けられている。このスカート状の環状壁30を、外周面に雄ネジ25が設けられた本体キャップ13の雄ネジ壁部24に螺合することによって、計量キャップ10が口首部11に着脱可能に装着される。なお、環状壁30の雌ネジ31を介して計量キャップ10を本体キャップ13に螺合装着することにより、注ぎ口14から液戻し筒部15の外周面に液体洗剤が液だれした場合でも、当該液体洗剤が雌ネジ31に付着するのを効果的に回避できると共に、計量キャップ10を着脱する際に指が汚れるのを回避することが可能になる。
【0024】
液戻し筒部15は、環状リブ43の下面が本体キャップ13の雄ネジ壁部24の上端に当接するまで計量キャップ10を螺合装着した際に、先端の注ぎ口14が受け皿部27の底面板26の近くに配置される長さで設けられている。また、計量キャップ10が本体キャップ13に螺合装着された際に、注ぎ口14の開口周縁部分は、液回収用凹部20の下部において受け皿部27の内周面に形成された当接段差部36と密着当接するようになっており、これによって、収容された液体洗剤等が、液戻し筒部15の外側の液回収用凹部20との間の隙間に回り込むのを防止するシール機能を、効果的に発揮するようになっている。さらに、液戻し筒部15とこれに連接する接続部35には、外周面又は内周面に、計量用の目盛りが適宜描かれている。
【0025】
本実施形態によれば、内用液(液体洗剤等)を計量キャップ10で計量した後に本体キャップ13に挿入された液戻し筒部15は、小さな起伏で内側に傾かせた形状となっているので、液溜め膨張部16を含めた計量キャップ10の内壁面に付着している内容液を、本体キャップ13を経由して容器本体12の内部に容易に戻すことが可能になる。また、液戻し筒部15は、その注ぎ口14の開口周縁部分が当接段差部36と密着して下方シール面を構成し、本体キャップ13への上方シール面37と共に2重にシールすることが可能になっているので、液漏れをより確実に防止することが可能になる。さらに、液戻し筒部15の外周部分には、環状壁30による雌ネジ31が形成されており、環状壁30の雌ネジ31と液戻し筒部15とが一体となって本体キャップ15に嵌着(螺合)されることにより、摩擦や内容液の付着等によって液戻し筒部15の嵌合が緩くなるのを回避して、計量キャップ10の落下をより効果的に防止することが可能になる。
【0026】
なお、本実施形態によれば、液戻し筒部15の注ぎ口14の先端の開口周縁部分は、図2に示すように、外側に折り返すように湾曲するラッパ口形状を備えるように形成することもできる。すなわち、本実施形態によれば、液戻し筒部15が設けられる下方部材18は、例えば射出成形時に金型を容易に抜くことができるように設計された形状を有していることから、このようなラッパ口形状を注ぎ口14の開口周縁部分に容易に形成することが可能になる。また注ぎ口14の先端の開口周縁部分がラッパ口形状となっていることにより、計量キャップ10から液体洗剤等を注ぎ出した後の開口周縁部分における液切れが確実かつ容易に行われることになり、これによって液体洗剤等の回り込みをさらに効果的に回避することが可能になると共に、周辺部分を汚損することもない。さらに、汚れなどの付着した部分には塗布しやすくなり、必要な箇所に適量塗布することが可能になる。
【0027】
接続部35は、図1にも示すように、液溜め膨出部16と液戻し筒部15との間に介在してこれらを接続する部分であって、戻し筒部15の基端部から斜めに延設する傾斜部35aと、環状リブ43に近接する部分において垂直に延設する垂直部35bとからなり、垂直部35bの外周面が、計量キャップ10の装着時に液回収用凹部20の上端部内周面と密着する上方シール面37を構成している。この上方シール面37と環状壁30の内側面との間に本体キャップ13の雄ネジ壁部24の上端部を挟み込みようにしつつ、計量キャップ10が本体キャップ13に装着されることになる。
【0028】
環状リブ43は、接続部35と、上方部材19による液溜め膨出部16との段差部分に設けられる円環状部分であって、当該段差部分においてこれらを滑らかに接続できるように、その内側角部分がテーパー部44として斜めに配置されている。また環状リブ43の上面には、一対の挟込み環状リブ38が上方に突出して設けられており、これらの挟込み環状リブ38の間隔部分に、上方部材19の挿入環状リブ41を挿入係止しつつ、上方部材19が下方部材18に装着一体化されることになる。
【0029】
そして、本実施形態によれば、外側の挟込み環状リブ38は、その外周面が環状壁30の外周面と面一となるように立設しており、これらの連続する外周面によって形成される下方部材18の上部外周面39が、上方部材19の下部に設けられた接合スカート部40の内側に填め込まれることにより、下方部材18と上方部材19とを接合一体化する環状接合部17が構成されることになる。また、外側の挟込み環状リブ38の外周面と環状壁30の外周面とによる上部外周面39には、上下方向に延設する帯状係止凹部(図示せず)が、周方向に間隔をおいて複数設けられている。上方部材19の接合スカート部40の内側面に上下方向に延設して複数設けた帯状係止凸部(図示せず)を、これらの帯状係止凹部に各々係止しつつ上方部材19を下方部材18に装着一体化することにより、上方部材19の下方部材18に対する周方向への相対的な回転移動を効果的に回避することができるようになっている。
【0030】
上方部材19は、その胴部の内径D3が例えばφ36.0mmとなった略有底円筒形状を備える液溜め膨出部16と、液溜め膨出部16の下端部から内径を僅かに拡径させて下方に延設された接合スカート部40とからなり、また接合スカート部40の上端部内側には、液溜め膨出部16と同径で下方に延設する挿入リブ41が同心状に設けられている。
【0031】
液溜め膨出部16は、環状リブ43を介して液戻し筒部15及び接続部35と連続形成された、主として計量される液体洗剤を貯留する部分であって、その内径D3が、液戻し筒部15の内径D2及び容器本体12の口首部11の内径D1よりも大きくなっており、且つ上方から見て本体キャップ13のスカート壁部22によって囲まれる領域内に納まる大きさの外径となるように形成されている。また、液溜め膨出部16は、環状リブ43からの高さHが例えば32.0mmとなっており、当該高さHが液溜め膨出部16の内径D3よりも小さくなった、扁平で安定した外観形状を有している。さらに、複雑な凹凸形状が外側からは見えないように内側に隠されて、簡素な外観形状を有している。
【0032】
接合スカート部40は、上方部材19の下部に配置されて下方部材18の上部外周面39を内挿嵌合するスカート状の部分であって、帯状係止凸部を帯状係止凹部に係止しつつ上部外周面39を内側に填め込むようにして、下方部材18と上方部材19とを接合一体化させる。また接合スカート部40の下端内側面には、下端固定リブ42が内側に突出して設けられており、接合スカート部40の下端開口の弾性変形を介して、填め込まれた下方部材18の環状壁30の下端縁部に下端固定リブ42を係止固定することにより、一対の挟込み環状リブ38の間に挿入リブ41を挿入係止した状態で、上方部材19と下方部材18とが強固に接合一体化されることになる。
【0033】
そして、上記構成を有する本実施形態の計量キャップ10によれば、口首部11からの突出長さを過度に大きくすることなく、且つ口首部11や本体キャップ13を横断方向に拡径することなく液溜め部分の容量を増大して、計量キャップ10によって計量可能な容量を容易に増やすことができると共に、計量のし易さや成形のし易さを向上させることができる。すなわち、本実施形態によれば、計量キャップ10は、液戻し筒部15と連接したこれの内径D2よりも大きな内径D3を備える液溜め膨出部16を有しているので、この拡径された液溜め膨出部16によって、当該液溜め膨出部16の高さを過度に大きくして不安定な形状とすることなく、計量可能な液体洗剤等の容量を容易に増やすことが可能になる。
【0034】
また、液溜め膨出部16の拡径によって計量可能な容量が増えることにより、液戻し筒部15の外径を、従来のものと同様の大きさに保持することができ、従って口首部11や本体キャップ13を横断方向に拡径する必要がない。また口首部11や本体キャップ13を横断方向に拡径する必要がないため、口首部11を拡径する場合に生じる寸法不安定による液漏れの不具合を防止することが可能になる。
【0035】
さらに、本実施形態によれば、液溜め膨出部16の外径が本体キャップ13のスカート壁部22の外径と略同じ大きさとなっているので、安定感のあるシンプルな外観を有すると共に、計量キャップ10を着脱する際の操作や、ボトル容器の製造時における箱詰めする工程等において、容器の首部を把持する操作をスムーズに行うことが可能になる。また容量の設計変更をする場合、液溜め膨出部16を所望量に容量変更したものに付けかえ、液戻し筒部15に装着することで、容易に容量の設計変更をすることが可能になる。
【0036】
さらにまた、本実施形態の計量キャップ10によれば、上下に分割した下方部材18及び上方部材19は、いずれも金型が抜き易いように設計された形状を有しており、射出成形によって各々容易に形成することができるので、例えば液溜め膨出部をブロー成形によって成形する場合と比較して、精度良く成形することが可能になり、また容量の設計変更に対する自由度を容易に確保することが可能になる。
【0037】
また、本実施形態の計量キャップ10によれば、液溜め膨出部16と液戻し筒部15は、液戻し筒部15に向けて斜めに延設してその内径を徐々に縮径させた接続部35を介して接続しており、当該接続部35においては大きな段差部が排除されているので、注出ノズル21を介して液体洗剤を計量キャップ10に注入する際に、段差部を挟んで断面積が変化することによる急激な液面上昇を効果的に回避して、滑らかな液面上昇を得ることができ、これによって所望の容量の液体洗剤、柔軟剤、糊剤等を、容易且つ正確に計りとることが可能になる。また計量した液体洗剤を注出する際に、段差部に液残りが生じるのを効果的に回避することも可能になる。さらに、段差部が無いことで、計量キャップ10による計量可能な容量が増大するので、計量可能な容量を増大するための液溜め膨出部16の拡径や、高さ方向の延長を、極力抑制することが可能になる。
【0038】
また、本実施形態の計量キャップ10によれば、本体キャップ13の径(容器本体の口首部11の径)を大きくすることなく計量可能な容量を大きくすることができるので、容器本体12や本体キャップ13を含めた樹脂量を少なくすると共に、成形品の寸法のバラツキを小さくすることが可能になり、液漏れ等の品質面でも非常に優れる。
【0039】
さらにまた、本実施形態の計量キャップ10によれば、接続部35の上方シール面37を液回収用凹部20の上端部内周面に密着せさて、装着時における本体キャップ13の開口縁部のシール性を確保しているので、当該シール性を確保するためのインナーリングを設ける必要がなく、これによってインナーリングのための金型や樹脂量を低減し、且つ計量キャップ10の金型構造を簡素化することにより価格を安くして、計量キャップ10の成形のし易さを向上させることが可能になると共に、上方シール面37は、相当の強度を有する接続部35の一部として設けられているので、剛性に優れており、これによって強固なシール性を容易に確保することが可能になる。
【0040】
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、計量キャップの液戻し筒部や液溜め膨出部は円筒形状のものである必要は必ずしもなく、また雄ネジや雌ネジを介して本体キャップに螺合装着されるものである必要は必ずしもない。さらに、容器本体に収容される内容液は、液体洗剤、柔軟剤、糊剤等の他、計量を必要とするその他の種々の液体製品であっても良い。さらにまた、計量キャップは、射出成形によって形成した下方部材と上方部材とを環状接合部を介して接合一体化したものである必要は必ずしもなく、環状接合部は、例えば下方部材の上端部に上方部材をネジ嵌合するものであっても良い。
【0041】
【発明の効果】
本発明の計量キャップによれば、口首部からの突出長さを過度に大きくすることなく、且つ本体キャップを横断方向に拡径することなく液溜め部分の容量を増大して、計量キャップによって計量可能な容量を容易に増やすことができると共に、計量のし易さや成形のし易さを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る計量キャップを説明する、容器本体の口首部への装着状態の断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る計量キャップの他の実施態様を説明する、容器本体の口首部への装着状態の断面図である。
【符号の説明】
10 計量キャップ
11 口首部
12 容器本体
13 本体キャップ
14 注ぎ口
15 液戻し筒部
16 液溜め膨出部
17 環状接合部
18 下方部材
19 上方部材
20 液回収用凹部
35 接続部
35a 傾斜部
35b 垂直部
36 当接段差部
37 上方シール面
43 環状リブ

Claims (5)

  1. 容器本体の口首部に取り付けられた液回収用凹部を有する本体キャップに着脱可能に装着される計量キャップであって、
    先端の注ぎ口を下方に向けて、装着時に前記本体キャップの液回収用凹部に挿入配置される液戻し筒部と、該液戻し筒部と連接して前記液回収用凹部の上方に配置される、液戻し筒部の内径よりも大きな内径を備える液溜め膨出部とを有しており、
    且つ前記液溜め膨出部と前記液戻し筒部との間に介在してこれらを接続する接続部が、前記液溜め膨出部から前記液戻し筒部に向けて斜めに延設してその内径を徐々に縮径させていると共に、前記液溜め膨出部に近接する部分において垂直に延設する垂直部を備えており、該垂直部の外周面が、装着時に前記液回収用凹部の上端部内周面と密着するシール面を構成している計量キャップ。
  2. 前記液溜め膨出部は、前記容器本体の口首部の内径よりも大きな内径を備える請求項1記載の計量キャップ。
  3. 上下に分割した下方部材と上方部材とを射出成形により形成し、環状接合部を介してこれらを接合一体化して得られる請求項1又は2に記載の計量キャップ。
  4. 装着時に前記注ぎ口の開口周縁部分が、前記液回収用凹部の内周面に設けられた当接段差部と密着当接する請求項1〜3のいずれかに記載の計量キャップ。
  5. 前記注ぎ口の開口周縁部分は、外側に折り返すように湾曲するラッパ口形状を備えている請求項1〜4のいずれかに記載の計量キャップ。
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