JP4405370B2 - 車両用機器制御装置 - Google Patents

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本発明は、マイク等の音声入力手段を用いて搭乗者が話す音声を認識し、該音声に基づいて機器を自動的に選択して操作することのできる車両用機器制御装置に関する。
近時の車両には多数の電子機器が搭載されるようになり、その機能も一層高度化しつつある。このような中、電子機器の操作の容易化のため音声操作を可能にする車両用機器制御装置が開発されている。
ところで、車両用機器制御装置としては音声操作における指示は正確な言葉で行われることが音声の解析の上で望ましいといえるが、搭乗者としては車両用機器制御装置に対する指示であることを意識することなく日常会話のような自然な言葉を用いて指示を行うことができるとよい。
このような背景を鑑み、曖昧な音声指示に対する応答の方法として特許文献1及び特許文献2が提案されている。
特許文献1によれば、省略語を対話履歴を用いて補完する際に、時間経過や外部から与えられる要因(強く叩かれることによる圧力)、内部で発生する要因(バッテリ残量)によって対話履歴の重み付けを変更しながら応答文を作成し、変化に富んだ対話を可能としている。
特許文献2によれば、機器特定用、機器制御用、終了用の各キーワードが用意されており、機器特定用のキーワードによって一度特定された機器は終了用キーワードが入力されるまで、その操作機器への継続操作として保持され、正確な音声制御の実現を図っている。
特開2001−188783号公報 特開2002−169584号公報
前記の特許文献1に開示された技術によれば、対話履歴を参考にして省略された事項を推定する際に、経過時間、圧力及びバッテリ残量によって対話の重み付けを変更しているのみであって、車両に搭載する場合には、走行する場所及び時間等によって変化する運転状況に対しては適切な対応ができない。また、この技術に係る情報処理装置では応答文を作成するのみであって、音声指示に対してどのような機器にどのような制御を行うのかについては開示されていない。特に、操作する対象の機器が複数ある場合においては、いずれの機器を選択すればよいのかについて記載されていない。
また、前記の特許文献2に記載された技術によれば、その機器の終了用キーワード又は他の機器を特定する機器特定用キーワードを認識するまでは、現在特定され制御中の機器以外の機器を制御対象とすることができない。したがって、各機器に共通な音声指示が入力された場合で、現在制御中の機器以外の機器に対しての音声入力があった場合にも、現在制御中の機器に対して制御を行うこととなり、搭乗者の意志に即した制御ができない。
例えば、「オーディオの音量を上げる。」と指示した後、しばらく時間が経過した場合であって、エアコンの設定温度を上げたいと考えたときに、日常会話のように「もっと上げる。」と指示すると、特許文献2に記載された技術では、気温等の運転状況に無関係にオーディオの音量を上げることとなり、搭乗者の意志に沿わない動作をするおそれがある。また、搭乗者にとっては複数のキーワードを覚えるという負担があり、音声指示方法の一層の簡便性が望まれる。
本発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、変化する運転状況に適応可能であって、曖昧な音声指示を一層的確に判断することのできる車両用機器制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用機器制御装置は、音声を入力する音声入力手段と、前記音声入力手段により入力された音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、過去に行われた操作が記録された操作履歴記憶部を参照し、前記テキストと過去の操作との関連を調べ、複数の機器から操作対象となる機器を推定する関連性判断手段と、前記関連性判断手段により推定された機器が複数である場合に優先的に操作をする機器を選択する判断基準となる優先度を、前記機器毎又は機器の操作種類毎に設定する優先度設定手段と、前記優先度に基づいて機器又は機器の操作種類を選択し、前記テキストに対応する操作を該機器に行わせる指示をする操作指示手段と、搭載された車両に関わる運転状況を検出又は推定する運転状況推定手段とを有し、前記優先度設定手段は、少なくとも前記操作が行われた時点からの経過時間、及び推定された前記運転状況に基づいて前記優先度を設定することを特徴とする(請求項1記載の発明)。
また、本発明は、音声を入力する音声入力手段と、前記音声入力手段により入力された音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、過去に行われた操作が記録された操作履歴記憶部を参照し、前記テキストと過去の操作との関連を調べ、複数の機器から操作対象となる機器を推定する関連性判断手段と、前記関連性判断手段により推定された機器が複数である場合に優先的に操作をする機器を選択する判断基準となる優先度を、前記機器毎又は機器の操作種類毎に設定する優先度設定手段と、前記優先度に基づいて機器又は機器の操作種類を選択し、前記テキストに対応する操作を該機器に行わせる指示をする操作指示手段と、搭載された車両に関わる運転状況を検出又は推定する運転状況推定手段と、を有し、前記優先度設定手段は、音声による入力が行われたときに、選択された機器又は機器の操作種類に対応する優先度を上げ、その他の優先度の少なくとも1つを下げるとともに、推定された前記運転状況に基づいて前記優先度を補正することを特徴とする(請求項5記載の発明)。
このように、過去の操作を操作履歴部から参照して今回の音声指示との関連性を判断するとともに、その結果の選択肢が複数存在する場合には運転状況を加味した優先度に基づいて操作対象の機器を推定する。したがって、音声指示の内容が曖昧で処理対象の選択肢が複数となっても、適切な選択処理が可能である。また、運転状況に基づいて優先度を設定することから、刻々と変化する運転状況に応じた適切な処理が可能となる。運転状況とは、車両の走行状態、搭載機器(エンジン、トランスミッション、エアコン、オーディオ等)の状態、現在位置、車室内外の温度等の外部環境パラメータ及び(又は)搭乗者等に関わる情報が挙げられる。
この場合、搭乗者の音声以外の直接的な操作を入力する入力手段を有し、前記操作履歴記憶部には、前記直接的な操作がさらに記憶され、前記優先度設定手段は、さらに前記直接的な操作が行われた時点からの経過時間及び推定された前記運転状況に基づいて前記優先度を設定するとよい(請求項2記載の発明)。また、前記優先度設定手段は、さらに前記直接的な操作が行われたときに、選択された機器又は機器の操作種類に対応する優先度を上げ、その他の優先度の少なくとも1つを下げるようにしてもよい(請求項6記載の発明)。
このように、音声入力に併せて搭乗者が手で行う直接的な操作に対しても操作履歴記憶部の記録及び優先度の設定に反映させることにより、その後の音声入力指示に対して搭乗者の意図に沿う一層適切な処理が可能になる。
前記優先度設定手段は、前記経過時間に応じて前記優先度を変化させるパターンを前記機器毎に設定するとよい(請求項3記載の発明)。つまりオーディオの音量のように操作に対して即時に反映されて変化する対象機器の優先度は変化の割合を大きく設定するとともに、エアコンの温度設定のように操作を行っても設定自体は変化しても車内が適温に達するまでに時間を要する対象機器の優先度の変化割合を小さく設定する。これにより、各機器の反応時間に対応して選択が適切に行われる。
前記優先度設定手段は、前記操作が行われた時に前記操作に対応する優先度の値を増加させ、前記操作からの経過時間応じて対応する優先度の値を減少させるようにし、得られた優先度を前記運転状況に基づいて補正するとよい(請求項4記載の発明)。これにより操作が行われる毎に対応する機器の優先度が上昇して、次回に同じ機器を操作するときに適切な選択がなされる。また、運転状況によって補正されるために、その時点の車両や搭乗者の状態に応じて適切な機器が選択される。
また、前記音声認識手段によって変換され生成されたテキストが、操作対象となる機器を選択するのに明瞭であるか曖昧であるかを判断する曖昧判断手段を備え、前記曖昧判断手段によって前記テキストが曖昧であると判断された場合のみ、前記テキストと前記操作履歴記憶部の記憶との関連の有無を判断しながら機器選択手段により機器の推定を行うようにしてもよい(請求項7記載の発明)。
これにより、生成されたテキストが曖昧語(省略語や指示語等)を含み又は目的語が省略されている等の曖昧なものである場合には、操作履歴記憶部及び優先度に基づいて適切な機器選択処理が行われ、一方、テキストが明瞭なものである場合には該機器選択処理が省略されて演算処理負荷が軽減される。
さらに、前記操作指示手段は、複数レベルのうち同一レベルの優先度が複数存在し、又は規定レベルに達する優先度が存在しない場合に再入力を促す応答文を出力するとよい(請求項8記載の発明)。このような再入力を促す応答文の出力を行うことにより、自然な対話式の音声入力が実現される。
前記運転状況は、搭乗者の運転負担度とすると、運転負担度が高いような状況下においては前回機器操作時からの経過時間による優先度の変化パターンを変えて、運転負担度に応じた適切な優先度の設定が可能となる(請求項9記載の発明)。運転負担度としては車速、トランスミッションのギア比、ハンドル操作状況、ヨーレート、加減速頻度、登坂・降坂状況等のパラメータが挙げられる。
前記運転状況は、車外又は車内の温度として、これらの温度に応じて優先度を設定してもよい(請求項10記載の発明)。これにより、単に前回操作時からの経過時間に基づく判断ではなく車外又は車内の温度が判断に加味される。したがって、車内外の温度が高い場合には、例えばエアコンの温度調節の優先度を上げることにより他の機器より優先的に選択されやすくし、温度及び搭乗者の意志に応じた処理が可能である。
前記運転状況は、車外又は車内の騒音として、これらの騒音に応じて優先度を設定してもよい(請求項11記載の発明)。これにより、単に前回操作時からの経過時間に基づく判断ではなく車外又は車内の騒音が判断に加味される。したがって、車内外の騒音が高い場合には、例えばオーディオの音量調節の優先度を上げることにより他の機器より優先的に選択されやすくし、騒音及び運転者の位置に応じた処理が可能である。
前記運転状況は、ナビゲーションシステムから得られる現在位置、目的地又は経路に関わる情報としてもよい(請求項12記載の発明)。つまり、搭乗者が意識しやすいと判断される箇所においては搭乗者からナビゲーションシステムに対して音声入力指示を行う可能性が高いため、車両の位置情報、目的地情報及び経路情報に基づいてこのような箇所に近づいたことを判断し、ナビゲーションシステムに関する優先度を予め上げておくことにより適切な対応が可能となる。
搭乗者を識別する搭乗者識別手段と、搭乗者毎の操作習性を記憶する操作習性記憶部とを備え、前記優先度設定手段は、前記操作習性記憶部に記憶された搭乗者毎の操作習性に基づいて優先度を設定してもよい(請求項13記載の発明)。これにより、搭乗者毎に適した処理が可能となる。
前記操作指示手段は、複数レベルのうち、より高度のレベルにある優先度に対応した機器を選択するとともに、該高度のレベルにある優先度が複数存在する場合には、いずれを選択するかについて確認を促す応答文を出力してもよい。このようにレベル分けすることにより、機器の選択を簡便に行うことができる(請求項14記載の発明)。
本発明に係る車両用機器制御装置は、過去の操作を操作履歴部から参照して今回の音声指示との関連性を判断するとともに、その結果選択肢が複数存在する場合には運転状況を加味した優先度に基づいて操作対象の機器を推定する。したがって音声指示の内容が曖昧で処理対象の選択肢が複数となる場合であっても、適切な選択処理を行うことができる。
また、運転状況に基づいて優先度を設定することにより、変化する運転状況に適応して適切な選択処理を行うことができる。
さらに、搭乗者が手で行う直接的な操作に対しても操作履歴記憶部の記録及び優先度の設定に反映させることにより、その後の音声入力指示に対して搭乗者の意図に沿う一層適切な処理が可能になる。
さらにまた、生成されたテキストが明瞭である場合には、操作履歴記憶部及び優先度に基づく機器選択処理を省略して演算処理の負荷を軽減することができる。
以下、本発明に係る車両用機器制御装置について実施の形態を挙げ、添付の図1〜図13を参照しながら説明する。
図1及び図2に示すように、本実施の形態に係る車両用機器制御装置10(以下、単にシステムともいう。)は車両12に搭載されており、搭乗者の声を入力するマイク(音声入力手段)14、車内通信網16、搭乗者識別スイッチ(搭乗者識別手段)32及び発話スイッチ34に接続されている。マイク14は、車内におけるルーフとフロントウィンドとの境界部近傍に設けられている。マイク14は、これ以外の箇所(例えば、ルーフ下面部、インスツルメントパネル部、ヘッドレスト、搭乗者の肩部及びヘッドセット等)に設けられていてもよい。
車内通信網16にはエアーコンディショナコントローラ(以下、エアコンという。)18、オーディオ20、ナビゲーションシステム22、エンジンコントローラ24、パネル操作部26、サンルーフコントローラ28及びパワーウィンドコントローラ30、搭乗者識別スイッチ32、及び発話スイッチ34が接続されており、これらの各機器は車内通信網16によって相互にデータ通信が可能である。エアコン18には日射センサ36と図示しない風量調節機構が設けられている。オーディオ20には、スピーカ38及び図示しない音量調節機構及び音量認識部が設けられている。スピーカ38は、車両用機器制御装置10及びナビゲーションシステム22の出力部として兼用される。
搭乗者識別スイッチ32は、車両用機器制御装置10に対して搭乗者を識別させるために設けられたものであり、搭乗者毎に割り振られた複数(例えば、6人分で6つ)のスイッチからなる。
発話スイッチ34は、車両用機器制御装置10に対して音声による指示を与える際に押すスイッチであり、ハンドル部に設けられているために容易に操作可能である。
ナビゲーションシステム22にはGPS(Global Positioning System)40又はジャイロセンサ等が接続されており、車両12の位置や座標情報を取得することができる。
エンジンコントローラ24はエンジン42の制御を行うものであって、車速センサ44により車両12の車速Vを検出することができる。また、エンジンコントローラ24は車速Vと図示しない舵角センサの信号とに基づいて車両12のヨーレートYを取得することができる。ヨーレートYは、ジャイロセンサ等の信号を参照しながら算出するようにしてもよい。
パネル操作部26には、搭乗者が操作するスイッチ等が設けられており、例えばワイパ速度Wを制御するとともに、このワイパ速度Wを車内通信網16に供給する。パワーウィンドコントローラ30は操作スイッチの状態に応じてウィンドを昇降させることができ、他の機器からの要求にしたがってその時点におけるウィンド開度Oを車内通信網16に供給する。
図3に示すように、車両用機器制御装置10は、搭乗者が話す音声の信号をマイク14から入力してデジタルデータに変換するA/D変換部46、及び変換されたデジタルデータを周波数分析する周波数分析部48に接続されている。周波数分析部48は、入力されたデータを周波数分析して解析用データを得る。
車両用機器制御装置10は、周波数分析部48を介してマイク14から入力された音声を認識してテキストに変換する音声認識手段50と、変換生成されたテキストが操作対象となる機器を選択するのに明瞭であるか曖昧であるかを判断する曖昧判断手段52と、過去に行われた操作が順に記録された操作履歴記憶部54を参照してテキストと過去の操作との関連を調べ、複数の機器から操作対象となる機器を推定する関連性判断手段56と、機器毎の優先度を設定する優先度設定手段58とを有する。ここで、優先度とは、該関連性判断手段56により推定された機器が複数である場合に優先的に操作をする機器を選択する判断基準となるパラメータである。
車両用機器制御装置10は、さらに、機器毎の優先度を比較する優先度比較手段60と、該比較の結果に基づいて機器を選択し、テキストに対応する操作を選択された機器に行わせる指示を行う操作指示手段62と、車両12に関わる運転状況を検出又は推定する運転状況推定手段64とを有する。操作指示手段62は、応答文生成手段66を介して処理結果を受け取り、所定の操作指示を車内通信網16を介して操作対象機器へ出力し、又は応答文をスピーカ38へ出力する。
優先度設定手段58は後述するステップS10及びS11に相当し、操作が行われたタイミング、該タイミングからの経過時間、及び運転状況に基づいて優先度を設定する。この場合の経過時間は、経過時間測定手段68によって測定される。
関連性判断手段56は生成されたテキストが曖昧であると判断された場合のみ実行され、テキストが明瞭である場合には矢印Ar1にしたがって該テキストが応答文生成手段66へ供給される。また、関連性判断手段56において、テキストが過去の操作と関連がないと判断された場合には、その旨の情報が矢印Ar2にしたがって応答文生成手段66へ供給され、操作指示手段62を介して「入力内容が不足しています。」という応答文がスピーカ38から出力される。
操作履歴記憶部54には、搭乗者識別スイッチ32よって識別された搭乗者毎の操作習性を記憶する一種のデータベースである操作習性記憶部70が接続されている。この操作習性記憶部70は、搭乗者毎の操作習性を独立した形式で記録するデータベースでもよいし、操作履歴記憶部54等の記憶部と関連づけられたリレーショナルデータベースでもよい。
また、運転状況推定手段64は、車速V、エアコン風量T、ヨーレートY、オーディオ音量A、位置及び座標情報、ワイパ速度W、ウィンド開度O、サンルーフ開度S及び平均振動F等の信号を検出、推定及び算出する。この運転状況推定手段64による処理は、図4に示すメインルーチン処理とは別の入力ルーチンに基づいて微小時間毎に行われる。
音声認識手段50、曖昧判断手段52、関連性判断手段56、優先度設定手段58、優先度比較手段60及び応答文生成手段66は主処理部72を形成している。また、操作履歴記憶部54、運転状況推定手段64、経過時間測定手段68及び操作習性記憶部70は、優先度設定手段58における優先度設定を補助する優先度設定補助部74を形成している。
操作指示手段62には、搭乗者が手で直接的に操作するスイッチ等の入力手段76が接続されており、操作指示手段62は、入力手段76から入力された操作信号に基づいて機器に対する操作指示を行い、又はスピーカ38から応答文を出力させることができる。
実際上、車両用機器制御装置10は、主たる制御部であるCPU(Central Processing Unit)と記憶部であるRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)及びハードディスク等からなり、図3に示される各手段は、記憶部に格納されたプログラムをCPUが読み取り実行することにより実現される。また、図3に示すブロック図は説明上の概念的なものであって、実際上の車両用機器制御装置10では各手段間の関係や情報授受の流れ等がこれに限られることがないことはもちろんである。
次に、このように構成される車両用機器制御装置10の動作について図4を参照しながら説明する。この図4に示すメインルーチン処理は、発話スイッチ34がオンとなったときに呼び出し実行される処理であって、図3に示される各手段が協調動作することにより実行される。以下の説明では、煩雑となることを避けるため各ステップと前記の各手段との対応を明示及び区別せずに説明する。
先ずステップS1において、音声認識手段50は、搭乗者が話す音声をマイク14を介して入力し、A/D変換部46及び周波数分析部48で変換されたデータから音声の特徴抽出を行う。
ステップS2において、前記特徴抽出されたデータから認識結果テキストを選択するテキスト解析を行う。このテキスト解析のための手段は、例えば、パターンマッチング手法や統計的な手法を用いることができる。統計的手法としては、確率的な有限状態を持つ隠れマルコフモデル(Hidden Markov Model)の手法を挙げることができる。隠れマルコフモデルでは、音声モデルの学習を行うことにより音声を高確率で認識可能である。
ステップS3において、認識されたテキストが曖昧であるか明瞭であるかを判断する。具体的には、操作対象を特定する目的語がなく、又は省略語や指示語が含まれている場合等に曖昧であると判断する。テキストが曖昧である場合にはステップS8へ移り、明瞭である場合にはステップS4へ移る。テキストが明瞭なものである場合には、ステップS8〜S15の機器選択処理が省略されて演算処理負荷が軽減される。
ステップS4においては、認識されたテキストが過不足のない正確な命令であるか否かを確認し、正確であると判断されたときにはステップS5へ移り、不正確である命令であるときにはステップS7へ移る。
ステップS5においては、認識されたテキストに基づいて機器の操作を行う。具体的には、テキストの示す操作対象機器へ車内通信網16を通じて命令を送信することによって、該操作対象機器が命令に対応する操作を行う。また、このステップS5においては、行った操作を操作履歴記憶部54に記憶する。このステップS5と同様の処理であるステップS102、S202及びS302においても該当する操作を操作履歴記憶部54に記憶する。
この後、操作対象機器に対する優先度を上げて(ステップS6)図4に示す今回の処理を終了する。優先度を上げる処理については、ステップS103(図6参照)で説明する。
また、認識されたテキストが不正確である場合には、ステップS7において、再入力を促すため「入力内容が不足しています。」という応答文をスピーカ38から出力する。
一方、ステップS8(テキストが曖昧である場合)には、今回入力のテキストと前回及び前々回操作との関連性判断処理を行う。具体的に、認識されたテキストが「もっと上げて。」である場合について以下の2例について説明する。
<例1> 前回操作 :対象がナビゲーションシステム22、 操作内容が目的地設定
前々回操作 :対象がオーディオ20、 操作内容が音量を上げる
この場合、前回操作の目的地設定は、今回指示の「上げて」という昇降に関する言葉と無関係であると判断され、前々回操作を参照する。前々回操作は音量を上げるという操作であることから、その時点の操作対象であるオーディオ20に関連があると判断される。
<例2> 前回操作 :対象がエアコン18、 操作内容が設定温度を下げる
前々回操作 :対象がオーディオ20、 操作内容が音量を上げる
この場合、前回操作の設定温度を下げるという操作は、今回指示の「上げて」という言葉と反対の意味であるから無関係であると判断され、前々回操作を参照する。前々回操作は音量を上げるという操作であることから、その時点の操作対象であるオーディオ20に関連があると判断される。また、今回指示が、「やっぱり上げて。」であった場合には、過去の操作を否定する命令であることから、過去には「下げる」という指示があったと認識され、前回操作のエアコン18の設定温度を下げるということに関連があると判断される。
<例3> 前回操作 :対象がエアコン18、 操作内容が設定温度を上げる
前々回操作 :対象がオーディオ20、 操作内容が音量を上げる
この場合、前回操作及び前々回操作とも「上げる」という操作であって関連があるが、単に経過時間の短い前回操作が優先される訳ではなく、以下に示すように優先度に基づいた判断が行われる。
ステップS9において、前記ステップS8における関連性判断にの結果に基づく分岐処理を行う。すなわち、前記ステップS8において、今回のテキストが前回操作又は前々回操作に関連性があると判断された場合には、ステップS10へ移り、関連性がないと判断された場合には前記ステップS7へ移り、再入力を促す。
ステップS10において、操作機器に対する優先度を計算する。この優先度は、操作対象の機器毎に設定される数値であって、このうちエアコン18に関する優先度Paとオーディオ20に関する優先度Poの変化については図5に示している。各優先度はそれぞれ0〜100の値をとり、経過時間に比例して減少するように設定され、その減少率(変化させるパターン)は各機器毎に個別に設定されている。優先度Paの減少率は1/secであり、優先度Poの減少率は2/secである。優先度Paの減少率が優先度Poの減少率より小さいのは、エアコン18の操作による車室内の温度変化の応答性がオーディオ20の操作による音量変化の応答性よりも低いためである。
各優先度は、対応する機器の操作がなされたときには80ポイント上昇するように設定される。また、後述するように各優先度は、50ポイントに設定されている確認閾値Th1及び70ポイントに設定されている実行閾値Th2と比較されて、比較結果に基づいて操作機器が推定される。実行閾値Th2を1つの優先度が超えているときには対応の機器の操作が即実行され、確認閾値Th1を1つの優先度が超えているときには応答確認を行った後に実行される。
具体的には、前回操作の実行時からの経過時間tを求めた後、Pa←Pa−1×t、Po←Po−2×t、という計算を行い、結果がマイナス値になるときには0で制限し、その時点の優先度Pa及びPoを求める。他の優先度についてもそれぞれの減少率に応じて同様の計算を行う。優先度の計算は所定のタイマ割り込みを用いて定期的に行うようにしてもよい。
ステップS11において、運転状況や搭乗者の操作習性に基づいて優先度の補正計算を行う。この補正計算については後述する。
ステップS12において、その時点の各優先度を参照し、確認閾値Th1(=50)を超えている優先度が存在するか否かを確認する。確認閾値Th1を超えている優先度が存在する場合にはステップS13へ移り、存在しない場合には前記ステップS7へ移り、再入力を促す。
つまり、図5の時刻t6においては、優先度Pa及びPoのそれぞれが確認閾値Th1以下であることからステップS7へ移ることになる。
ステップS13において、確認閾値Th1(=50)を超えている優先度が1つのみ存在するか否かを確認する。確認閾値Th1を超えている優先度が1つである場合にはステップS14へ移り、複数の優先度が確認閾値Th1を超えている場合にはステップS15へ移る。
ステップS14においては、図6に示すサブルーチン処理が実行され、特定された優先度に基づいて機器の操作が行われる。
すなわち、図6のステップS101において、特定された優先度が実行閾値Th2を超えているか否かを確認し、超えている場合にはステップS102へ移り、超えていない場合にはステップS104へ移る。
ステップS102において、前記ステップS5と同様に、認識されたテキストに基づいて機器の操作を行う。例えば、図5の時刻t4においては、エアコン18の優先度Paが実行閾値Th2を超えていることから、エアコン18に対する操作が行われることになる。
ステップS103において、操作を行った機器に対応する優先度の値を80ポイント加算するとともに、加算後の優先度が100を超えないように制限をする。例えば、図5の時刻t1においてエアコン18の操作を行った場合には、対応する操作前の優先度PaはPa=0であることから、Pa←0+80としてPa=80と更新する。また、その40sec後の時刻t2において、再度エアコン18が操作された場合には、優先度PaはPa=40となっていることから、Pa←40+80としてPa=120を得るが、100で制限を行いPa=100となる。
また、時刻t3においては、優先度Poが0から80に更新されており、オーディオ20が操作されたことを示している。
一方、ステップS104においては、特定された優先度に対応する機器を操作するための確認応答文を作成、発声させる。例えば、図5の時刻t5においては、オーディオ20の優先度Poが確認閾値Th1以上且つ実行閾値Th2未満であることから、「音量でよろしいでしょうか。」という言葉をスピーカ38から発声させて確認を行う。
ステップS105においては、搭乗者の返答を入力及びテキスト解析し、「はい」等の肯定的な返答である場合には前記ステップS102へ移り操作を行う。また、「いいえ」等の否定的な返答である場合には、ステップS106において、前記ステップS7と同様に再入力を促す。
このような、ステップS1〜S14に基づく処理によれば、図7に示すように、搭乗者と車両用機器制御装置10との間で自然な会話が成立し、搭乗者は特別な意識をすることなく音声による指示を行うことができる。なお、図7においては上方から下方に向かって時間が進行するように示している。
一方、ステップS15(図4参照)においては、優先度マトリックス80に対応した処理を行う。この処理は図8に示すサブルーチン処理として実行される。優先度マトリックス80は車両用機器制御装置10における所定の記憶部に記録されている。
ステップS201において、図9に示す優先度マトリックス80を検索してケース分けを行う。優先度マトリックス80はケース1〜ケース4の4つのケースから1つを選択するためのマトリックスであり、前回に操作を行った機器に対応する優先度の今回値が確認閾値Th1以上且つ実行閾値Th2未満であるときには上段が選択され、実行閾値Th2以上であるときには下段が選択される。また、前々回に操作を行った機器に対応する優先度の今回値が確認閾値Th1以上且つ実行閾値Th2未満であるときには左列が選択され、実行閾値Th2以上であるときには右列が選択される。上段左列はケース1であり、後のステップS204において候補提示が行われる。上段右列はケース2であり、前々回に対応した機器が採用される。下段左列はケース3であり、前回に対応した機器が採用される。下段右列はケース4であり、ケース1と同様に候補提示が行われる。
具体的に説明すると、図10に示すように、前々回にオーディオ20の音量を下げ、前回にエアコン18の設定温度を下げた場合であって、オーディオ20の優先度Poの今回値がPo=55、エアコン18の優先度Paの今回値がPa=65である場合に、いずれを選択すればよいか判断するために優先度マトリックス80が参照される。この場合、前回操作はエアコン18に対するものであり、優先度Paの今回値は65であることから、Th1≦Pa<Th2であって優先度マトリックス80の上段が選択される。また、前々回操作はオーディオ20に対するものであり、優先度Poの今回値はPo=55であることから、Th1≦Po<Th2であって優先度マトリックス80の左列が選択される。結局、上段右列のケース1が選択されることになる。
このステップS201においては、選択されたケースがケース2又はケース3である場合にはステップS202へ移り、ケース1又はケース4である場合にはステップS204へ移る。
ステップS202においては、優先度マトリックス80で選択された機器に対して、前記ステップS5と同様に、認識されたテキストに基づいて機器の操作を行う。
ステップS203においては、前記ステップS103と同様に、該当する機器の優先度を上げる。
一方、ステップS204においては、選択するべき複数の機器の候補を提示する応答文を作成、発声させる。例えば、図10に示す例においては、「音量と設定温度のどちらを下げたら宜しいでしょうか。」という言葉をスピーカ38から発声させて確認を行う。この場合、オーディオ20及びエアコン18以外に「下げる」操作を伴う機器があっても(例えば、ウィンド開度O)、その機器に対応する優先度が確認閾値Th1以下であれば候補選択の応答文から排除させることができる。
ステップS205においては、搭乗者の返答を入力及びテキスト解析し、候補内の機器を選択する返答(例えば、「エアコン」という返答)である場合には、該返答にしたがって機器を特定し、前記ステップS203へ移り操作を行う。候補内の機器を選択する返答でない場合には、ステップS206において、前記ステップS7と同様に再入力を促す。
このように図8に示す処理では、複数の候補の優先度のうちいずれか1つが実行閾値Th2以上である場合には、該優先度に対応する機器が選択され、2以上が実行閾値Th2以上である場合には、該優先度に対応する機器の選択確認が行われる。また、実行閾値Th2を超える優先度がない場合には、候補の機器の全てに対応する機器の選択確認が行われる。したがって、図5の時刻t5においては、優先度Pa及びPoの双方が確認閾値Th1以上且つ実行閾値Th2未満であることから、優先度マトリックス80に基づいてケース1が選択されて、ステップS204及びS205の選択確認が行われる。
さらに換言すれば、図8に示す処理では、複数の閾値(つまり、Th1及びTh2)によって区分されたレベルのうち、より高度のレベルにある優先度に対応した機器を選択するとともに、該高度のレベルにある優先度が複数存在する場合には、いずれを選択するか確認を催促する応答文を出力している。このようにレベル分けすることにより、機器の選択を簡便に行うことができる。
なお、履歴を参照する範囲は過去2回に限らず、3回以上前の履歴を参照するようにしてもよい。
図8に示す処理によれば3以上の機器に対しても適切な処理が可能であることから、「上げて」という指示に対して、例えば、エアコン風量、エアコングリル各部の開度、ウィンド開度O、サンルーフ開度S等の操作に対して複合的に適用可能である。
ステップS6、S7の処理又は図6若しくは図8に示すサブルーチン処理が終了した後、図4に示すメインルーチン処理が終了する。
次に、前記ステップS11における優先度の補正計算の具体例について、第1の補正計算例〜第6の補正計算例を説明する。
第1の補正計算例は、車両状態や周辺環境の情報に基づいて補正を行う例であり、特に車外温度又は車室内温度に基づいて補正を行う例であって、優先度に基づく判断を補償することができる。例えば、外気温が34℃、設定温度が32℃、オーディオ20の音量がデフォルト値を基準として−5であって、テキストが「もっと下げて。」であった場合、音量はすでに十分下げられているが、外気温及び設定温度がともに相当高く、設定温度に対する追加操作であることが推定される。このため、エアコン18の優先度Paを1.5倍する処理(加算等の増加処理でもよい。)を行い、Pa←Pa×1.5とする。これにより、エアコン18の優先度Pa及びオーディオ20の優先度Poがともに確認閾値Th1以上且つ実行閾値Th2以下である場合に、優先度Paのみを確実に実行閾値Th2以上に更新することができ、温度設定の追加操作をスムーズに行うことができる。
なお、優先度Paを1.5倍した結果、該優先度Pa及びオーディオ20の優先度Poの双方が実行閾値Th2以上となった場合には、いずれを選択するかは前記ステップS15で判断される。
第2の補正計算例は、第1の補正計算例と同様に車両状態や周辺環境の情報に基づいて補正を行う例であるが、特に車外又は車室内の騒音に基づいて補正を行う例である。つまり、高速走行状態においては風切り音が大きいと判断され、低速走行であってもエンジン42の回転数Nが高い場合及びウィンド開度Oやサンルーフ開度Sが大きい場合には空気の巻き込みによる騒音が大きいと判断される。このような場合であって、オーディオ20の音量がデフォルト値を基準として−5である場合にはオーディオ20の音が聞きづらい状況であると推定される。このため、オーディオ20の優先度Poを1.5倍する処理を行い、Po←Po×1.5とする。これにより、エアコン18の優先度Pa及びオーディオ20の優先度Poがともに確認閾値Th1以上且つ実行閾値Th2以下である場合に、優先度Poのみを確実に実行閾値Th2以上に更新することができ、音量アップの追加操作をスムーズに行うことができる。
車外又は車室内の騒音は、車速V、回転数N、ウィンド開度O、平均振動F、ワイパ速度W等に基づいて推定され、又は所定の騒音センサにより検出される。
第3の補正計算例は、搭乗者の操作習性に基づいて操作習性記憶部70を利用して補正を行う例である。操作習性記憶部70には、搭乗者が過去に行った操作がその時点の車両状態及び周辺環境の情報とリンクして記憶されており、この情報を参照して現時点における運転状況と類似する過去の状況がある場合に、そのとき行われた操作の頻度が高い機器に対応する優先度を1.5倍する処理を行う。例えば、気温が34℃、設定温度が32℃、音量がデフォルト値を基準として−5で、且つ車両停車状態ある場合に、設定温度に対する追加操作の頻度が高い場合には、エアコン18の優先度Paを1.5倍する処理を行い、第1の補正計算例の場合と同様に温度設定の追加操作をスムーズに行うことができる。
第4の補正計算例は、搭乗者が意識しやすいと判断される箇所に近づいたという情報をナビゲーションシステム22から取得し、該情報に基づいてナビゲーションシステム22に対応する優先度を増加させる例である。このような箇所としては、大きな交差点や、踏切、合流・分岐ポイント、インターチェンジ、料金所、高速のサービスエリア、ガソリンスタンド、駐車場、及び駅前ロータリ等を挙げることができ、特に徐行又は停止する可能性の高い箇所に適用させるとよい。このような箇所の近くにおいては、搭乗者は場所名を省略して指示することが考えられるが、ナビゲーションシステム22の優先度を予め増加させておくことにより、不足している場所名を自動的に補って適切な対応が可能となる。
第5の補正計算例は、ナビゲーションシステム22からの音声又は表示による経路案内が行われる箇所の周辺においてナビゲーションシステム22に対応する優先度を増加させる例である。このようなタイミングにおいては、搭乗者はナビゲーションシステム22が発した情報に対応する言葉を省略して返答指示するということが考えられる。例えば、ナビゲーションシステム22が「次の交差点を右折してください。」と発声した場合、搭乗者が「そこ右?」、「右?」又は「どちら側?」等の指示語を含み又は省略された言葉により聞き返すことが考えられる。このような場合においても、ナビゲーションシステム22の優先度を予め増加させておくことにより、不足している言葉を自動的に補って適切な対応が可能となる。
第6の補正計算例は、搭乗者に対する運転負担度に基づいて補正を行う例である。この場合、運転負担度とは車速V、トランスミッションのギア比、ハンドル操作状況、ヨーレートY、加減速頻度、登坂・降坂状況等のパラメータを挙げることができる。運転負担度が低い状態とは、例えば、高いギア比において、規定の巡航速度程度の一定速度でカーブの少ない平坦な道を走行している状況等である。また、公知のオートクルーズ機能が実行されている最中は運転負担度が低いと判断される。さらに、低速であっても、加減速頻度やヨーレートYが小さいときには運転負担度が小さいと判断することができる。さらにまた、ナビゲーションシステム22から得られる状況に基づいて、郊外の幹線道路を走行しているときには運転負担度が低いと判断され、市街地を走行しているときや連続的にステアリング操作を行うような山道等では運転負担度が高いと判断される。連続的にステアリングを操作するような状況下においては運転負担度が高いとともに、発話スイッチ34を操作する物理的余裕がなく、操作の継続性の如何に拘わらず必然的に操作間隔が長くなる傾向がある。適当なセンサを用いて計測された心拍数又は発汗の程度等の生理的現象に基づいて搭乗者の運転負担度を推定してもよい。この場合、心拍数が低く又は発汗が少ないほど運転負荷が低いと判断される。
運転負担度が高い場合には、搭乗者のエアコン18及びオーディオ20等に対する操作が遅れ、又は頻度が低下することが想定されるため、対応する優先度Pa及びPo等が必要以上に急速に低下することがないように、減少率を小さく設定変更する。例えば、前記のとおり優先度Pa及びPoの減少率は1/sec及び2/secであるが、これらの減少率をそれぞれ半分の0.5/sec及び1/secに変更し、又は運転負担度に対して逆比例的に小さく変更する。
この第6の補正計算例では優先度の値を直接的に変更することはないが、その減少率を変更することにより間接的に変更することができる。減少率を小さく設定することにより、前回操作時からの経過時間に応じた優先度の変化が小さくなり、必要以上に操作内容の確認をすること(前記のステップS104参照)が防止される。
なお、車両用機器制御装置10は、図11に示すような処理に基づいて音声処理が実行されるようにしてもよい。図11における処理は前記の図4に基づく処理に対してステップS301及びS302を付加したものであり、理解を容易にするため図4における処理と同様の処理であるステップS1〜S15には同じステップ番号を付している。
この場合、最初のステップS301においては、搭乗者が前記の入力手段76(図3参照)に対して手を用いた直接的な入力操作を行ったか否かを確認し、操作が行われた場合にはその入力に対応する操作を実行し(ステップS302)、入力操作が行われていない場合にはステップS1へ移る。
入力手段76は電気、電波又は光等に基づく入力素子が用いられ、具体的にはスイッチ、ダイヤル及びリモートコントローラ等の操作が挙げられる。この入力に対応した処理であるステップS302を行った後にはステップS6へ移り操作対象機器の優先度を上げる。
このように、ステップS1の音声入力に先立って直接的な入力操作に対応した操作を行うことにより、音声入力と直接的入力の双方に対して統合的な対応が可能となり、しかも直接的な入力をした後には該当する機器の優先度を上げるため、その後に同じ機器に対して曖昧な言葉で音声入力を行う場合にも適切な対応が可能となる。
次に、機器の操作種類毎に優先度を設定する例について図12を参照しながら説明する。この例では、エアコンの優先度を温度設定操作に対する優先度Patと、風量設定操作に対する優先度Pafとに分けて設定する。なお、優先度Pat及び優先度Pafは、ともに減少率が1/secであるものとする。
先ず、時刻t11において、搭乗者が「エアコンの温度を下げて。」と指示することにより、システムは「はい、設定温度を下げます。」と応答し、操作に対応する優先度Patを0から80に上げるとともにエアコン18の温度設定を下げる。
15秒後の時刻t12において、搭乗者が「風量をもっと下げて。」と指示することにより、システムは「はい、風量を下げます。」と応答し、操作に対応する優先度Pafを0から80に上げるとともにエアコン18の風量設定を下げる。優先度Patは時刻t11から経時的に減少しており、時刻t12においてはPat=65となっている。
この後、優先度Patは60からさらに減少し続け、優先度Pafは80から減少を開始する。さらに、この後に搭乗者が「もっと下げて。」と指示した場合には、その時刻に応じて異なる対応をとることになる。
つまり、時刻t12から5秒経過した時刻t13において、搭乗者が「もっと下げて。」と指示した場合には、優先度Pafが75、優先度Patが60となっていることから、実行閾値Th2及び確認閾値Th1との大小関係が、Paf>Th2、Th2≧Paf>Th1、となる。したがって、優先度Pafに対応する風量設定が選択されて、「はい、風量を下げます。」と応答して風量を下げる操作を行うとともに、優先度Pafを100に上げる。
また、時刻t12から12秒経過した時刻t14において、搭乗者が「もっと下げて。」と指示した場合には、優先度Pafが68、優先度Patが53となっていることから、Th2≧Pat>Th1、Th2≧Paf>Th1、となる。したがって、前記ステップS15(図4及び図8参照)に準じた処理が行われ、搭乗者に対して確認を求めた上で、対応する操作を行う。
さらに、時刻t12から20秒経過した時刻t14において、搭乗者が「もっと下げて。」と指示した場合には、優先度Pafが60、優先度Patが45となっていることから、Th2≧Pat>Th1、Th1≧Paf、となる。したがって、前記ステップS14(図4及び図6参照)に準じた処理が行われ、搭乗者に対して「風量設定で宜しいでしょうか。」と確認を求めた上で、対応する操作を行う。
このように、同一の機器に対しても、その操作種類毎に優先度を個別に設定することにより、同じ内容の指示があった場合にも優先度に応じて適切な操作が選択されることになる。
次に、音声による入力が行われる毎に優先度の設定を行い、前回設定時からの経過時間に拘わらずに各優先度を一定に保持する例について図13を参照しながら説明する。この例においては、音声による入力が行われたときに、選択された機器又は機器の操作種類に対応する優先度を80上げ、その他の優先度を20下げるように作用する。また、各優先度は0〜100の範囲内の数値となるように制限する。
先ず、時刻t21において、搭乗者が「エアコンの温度を上げて。」と指示することにより、システムは「はい、エアコンの設定温度を2℃上げます。」と応答し、操作に対応する優先度Paを0から80に上げるとともにエアコン18の温度設定を2℃上げる。
45秒後の時刻t22において、搭乗者が「もっと上げて。」と指示することにより、システムは「はい、エアコンの設定温度をさらに上げます。」と応答し、優先度Paを80から100に上げるとともにエアコン18の風量設定をさらに2℃上げる。
ところで、経過時間に対応して優先度Paを1/secの割合で減少させる場合には、時刻t22においてはPa=35となり、Th1>Paであることからエアコン18が選択されることがなく、再入力を促すことになる。一方、図13に示す例においては、時刻t21から長時間経過しているが、優先度Paは80に保持されていることから、エアコン18に対する操作が適切に選択されることとなり、特に、前記運転負担度が高く、操作間隔が長くなる傾向がある場合に好適である。また、エアコン18の温度設定は、操作後に効果が現れるまで時間がかかることから再指示までの時間も長くなる傾向があるため、優先度Paを保持することが好適である。
この後、時刻t23において、搭乗者が「目的地を東京駅にして。」と指示することにより、システムは「はい、東京駅まで最短ルートで案内します。」と応答し、ナビゲーションシステム22の優先度Pnを0から80に上げるとともに優先度Paを80に下げ、ナビゲーションシステム22による案内設定を行う。
さらに、時刻t24において、搭乗者が「ラジオを付けて。」と指示することにより、システムは「はい、ラジオを付けます。チャンネルはABC−FMです。」と応答し、オーディオ20の優先度Poを0から80に上げるとともに優先度Pa及びPnを60に下げ、ラジオをオンにする設定を行う。
この後、時刻t26において、搭乗者が「もっと上げて。」と指示した場合、システムは「はい、音量を上げます。」と応答し、優先度Poを100に上げるとともに優先度Pa及びPnを40に下げ、オーディオ20の音量を上げる設定を行う。この場合、前記時刻t22と同じ指示内容であっても優先度PoがPo>Th2であることから、エアコン18の設定温度よりもオーディオ20の音量設定が優先的に選択されることとなる。
音声による入力が行われたときには、選択された機器(又は機器の操作種類)に対応しない他の全ての優先度を下げる必要はなく、状況や操作等に応じて少なくとも1つの優先度を下げるようにしてもよい。
図12及び図13に示す例の場合において、推定された運転状況に基づいて優先度Pat又はPafを補正してもよく、例えば、車室内外の温度が高い場合には優先度Pat又はPaを上げる補正を適宜行うようにしてもよい。
また、車両用機器制御装置10は、ナビゲーションシステム22、エアコン18等と別体型である必要はなく、一部又は全ての機能が一体型となっていてもよい。
本発明に係る車両用機器制御装置は、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
車両用機器制御装置が搭載された車両のブロック構成図である。 車両用機器制御装置が搭載された車両のインスツルメントパネル付近を示す斜視図である。 車両用機器制御装置の内部構成及びその周辺機器のブロック構成図である。 車両用機器制御装置の処理手順を示すフローチャートである。 優先度の変化を示すタイムチャートである。 優先度に応じた操作の詳細手順を示すサブルーチンフローチャートである。 車両用機器制御装置を用いることにより行われる対話と優先度との関係を示す表である。 優先度マトリックスに対応した処理の詳細手順を示すサブルーチンフローチャートである。 優先度マトリックスを示す表である。 操作履歴記憶部に記録された過去の操作と優先度との関係を示す表である。 車両用機器制御装置の処理手順の変形例を示すフローチャートである。 機器の操作種類毎の優先度の変化を示すタイムチャートである。 入力が行われる毎に優先度の設定を行い、経過時間に拘わらずに各優先度を一定に保持する場合の、優先度の変化を示すタイムチャートである。
符号の説明
10…車両用機器制御装置 12…車両
14…マイク 18…エアコン
20…オーディオ 22…ナビゲーションシステム
24…エンジンコントローラ 32…搭乗者識別スイッチ
34…発話スイッチ 38…スピーカ
50…音声認識手段 52…曖昧判断手段
54…操作履歴記憶部 56…関連性判断手段
58…優先度設定手段 60…優先度比較手段
62…操作指示手段 64…運転状況推定手段
66…応答文生成手段 70…操作習性記憶部
80…優先度マトリックス Pa、Paf、Pat、Pn、Po…優先度
Th1…確認閾値 Th2…実行閾値

Claims (13)

  1. 音声を入力する音声入力手段と、
    前記音声入力手段により入力された音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、
    過去に行われた操作が記録された操作履歴記憶部を参照し、前記テキストと過去の操作との関連を調べ、複数の機器から操作対象となる機器を推定する関連性判断手段と、
    前記関連性判断手段により推定された機器が複数である場合に優先的に操作をする機器を選択する判断基準となる優先度を、前記機器毎又は機器の操作種類毎に設定する優先度設定手段と、
    前記優先度に基づいて機器又は機器の操作種類を選択し、前記テキストに対応する操作を該機器に行わせる指示をする操作指示手段と、
    搭載された車両に関わる運転状況を検出又は推定する運転状況推定手段と、
    搭乗者の音声以外の直接的な操作を入力する入力手段と、
    を有し、
    前記操作履歴記憶部には、前記直接的な操作がさらに記憶され、
    前記優先度設定手段は、前記直接的な操作が行われた時点からの経過時間及び推定された前記運転状況に基づいて前記優先度を設定することを特徴とする車両用機器制御装置。
  2. 音声を入力する音声入力手段と、
    前記音声入力手段により入力された音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、
    過去に行われた操作が記録された操作履歴記憶部を参照し、前記テキストと過去の操作との関連を調べ、複数の機器から操作対象となる機器を推定する関連性判断手段と、
    前記関連性判断手段により推定された機器が複数である場合に優先的に操作をする機器を選択する判断基準となる優先度を、前記機器毎又は機器の操作種類毎に設定する優先度設定手段と、
    前記優先度に基づいて機器又は機器の操作種類を選択し、前記テキストに対応する操作を該機器に行わせる指示をする操作指示手段と、
    搭載された車両に関わる運転状況を検出又は推定する運転状況推定手段と、
    を有し、
    前記優先度設定手段は、前記経過時間に応じて前記優先度を変化させるパターンを前記機器毎に設定することを特徴とする車両用機器制御装置。
  3. 音声を入力する音声入力手段と、
    前記音声入力手段により入力された音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、
    過去に行われた操作が記録された操作履歴記憶部を参照し、前記テキストと過去の操作との関連を調べ、複数の機器から操作対象となる機器を推定する関連性判断手段と、
    前記関連性判断手段により推定された機器が複数である場合に優先的に操作をする機器を選択する判断基準となる優先度を、前記機器毎又は機器の操作種類毎に設定する優先度設定手段と、
    前記優先度に基づいて機器又は機器の操作種類を選択し、前記テキストに対応する操作を該機器に行わせる指示をする操作指示手段と、
    搭載された車両に関わる運転状況を検出又は推定する運転状況推定手段と、
    を有し、
    前記優先度設定手段は、前記操作が行われた時に前記操作に対応する優先度の値を増加させ、前記操作からの経過時間応じて対応する優先度の値を減少させ、前記運転状況に基づいて優先度の値を補正することを特徴とする車両用機器制御装置。
  4. 音声を入力する音声入力手段と、
    前記音声入力手段により入力された音声を認識してテキストに変換する音声認識手段と、
    過去に行われた操作が記録された操作履歴記憶部を参照し、前記テキストと過去の操作との関連を調べ、複数の機器から操作対象となる機器を推定する関連性判断手段と、
    前記関連性判断手段により推定された機器が複数である場合に優先的に操作をする機器を選択する判断基準となる優先度を、前記機器毎又は機器の操作種類毎に設定する優先度設定手段と、
    前記優先度に基づいて機器又は機器の操作種類を選択し、前記テキストに対応する操作を該機器に行わせる指示をする操作指示手段と、
    搭載された車両に関わる運転状況を検出又は推定する運転状況推定手段と、
    を有し、
    前記優先度設定手段は、音声による入力が行われたときに、選択された機器又は機器の操作種類に対応する優先度を上げ、その他の優先度の少なくとも1つを下げるとともに、推定された前記運転状況に基づいて前記優先度を補正することを特徴とする車両用機器制御装置。
  5. 請求項記載の車両用機器制御装置において、
    搭乗者の音声以外の直接的な操作を入力する入力手段を有し、
    前記操作履歴記憶部には、前記直接的な操作がさらに記憶され、
    前記優先度設定手段は、さらに前記直接的な操作が行われたときに、選択された機器又は機器の操作種類に対応する優先度を上げ、その他の優先度の少なくとも1つを下げるとともに、推定された前記運転状況に基づいて前記優先度を補正することを特徴とする車両用機器制御装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用機器制御装置において、
    前記音声認識手段によって変換され生成されたテキストが、操作対象となる機器を選択するのに明瞭であるか曖昧であるかを判断する曖昧判断手段を備え、
    前記曖昧判断手段によって前記テキストが曖昧であると判断された場合のみ、前記テキストと前記操作履歴記憶部の記憶との関連の有無を判断しながら機器選択手段により機器の推定を行うことを特徴とする車両用機器制御装置。
  7. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用機器制御装置において、
    前記操作指示手段は、複数レベルのうち同一レベルの優先度が複数存在し、又は規定レベルに達する優先度が存在しない場合に再入力を促す応答文を出力することを特徴とする車両用機器制御装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用機器制御装置において、
    前記運転状況は、搭乗者の運転負担度であることを特徴とする車両用機器制御装置。
  9. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用機器制御装置において、
    前記運転状況は、車外又は車内の温度であることを特徴とする車両用機器制御装置。
  10. 請求項1〜のいずれか1項に記載の車両用機器制御装置において、
    前記運転状況は、車外又は車内の騒音であることを特徴とする車両用機器制御装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の車両用機器制御装置において、
    前記運転状況は、ナビゲーションシステムから得られる現在地、目的地又は経路に関わる情報であることを特徴とする車両用機器制御装置。
  12. 請求項1〜11のいずれか1項に記載の車両用機器制御装置において、
    搭乗者を識別する搭乗者識別手段と、
    搭乗者毎の操作習性を記憶する操作習性記憶部とを備え、
    前記優先度設定手段は、前記操作習性記憶部に記憶された搭乗者毎の操作習性に基づいて優先度を設定することを特徴とする車両用機器制御装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の車両用機器制御装置において、
    前記操作指示手段は、複数のレベルのうち、より高度のレベルにある優先度に対応した機器を選択し、該高度のレベルにある優先度が複数存在する場合には、いずれを選択するかについて確認を促す応答文を出力することを特徴とする車両用機器制御装置。
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