JP4403982B2 - 可変バルブタイミング機構を備えたエンジンのブローバイガス還元装置 - Google Patents

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本発明は、自動車のエンジンに用いられるPCV装置に関し、特に、可変バルブタイミング機構(Variable Valve Timing:VVT)を備えたエンジンにおいてデポジット形成を抑制できるPCV装置に関する。ここで、PCVとは、「Positive Clankcase Ventilation」の略であり、PCV装置とは、ブローバイガス還元装置を意味する。
一般の車両には、内燃機関(エンジン)のシリンダとピストンの隙間から吹き抜けるガスを大気中に放出せずに、再び吸気マニホールドを通してエンジンに導いて再燃焼させるブローバイガス還元装置が設けられている。ブローバイガスを再燃焼させることにより、炭化水素(HC)の低減が可能となるとともに、NOxの低減および燃費向上の効果が得られる。
このようなPCV装置に関して、実開平2−14410号公報(特許文献1)は、ブローバイガス中のオイル状成分が燃料噴射弁のノズル先端部等に付着・堆積して良好な燃料噴射を阻害するという高濃度メタノール燃料を用いる内燃機関における弊害を排除するブローバイガス還元装置を開示する。このブローバイガス還元装置は、吸気通路に吸気に同期して燃焼を噴射し得る燃料噴射弁を設けた高濃度メタノール燃料を用いる内燃機関において、燃焼室内などから漏出するブローバイガスを燃料噴射弁の下流側吸気通路内に還流させ得る還流経路を形成するとともに、還流経路内に弁装置を設け、弁装置の作動により吸気行程中のみ所定期間ブローバイガスを還流させる。
このブローバイガス還元装置によると、吸気行程中の所定期間、弁装置により還流経路を通ってブローバイガスが吸気負圧により吸気通路に還流される。この還流装置は燃料噴射弁下流側の吸気通路内であり、また吸気行程中の所定期間のみ還流を行なうので、吸気通路内に導入されたブローバイガスは逆流することなく直ちに下流の燃焼室に入り込む。したがって、メタノールに不溶のブローバイガス中のオイル状成分が燃料噴射弁に先端部に付着しにくくなり、また吸気ポートや吸気弁などに付着する量が減少する。これにより、良好な燃料噴射と円滑なブローバイガス還元を行なうことができる。
また、近年、VVTを備える内燃機関を搭載する自動車が増加しているが、VVTのオーバーラップ時には、排気の還流(バックブローガス)が多くなることが考えられる。特開2002−303194号公報(特許文献2)は、吸気流制御弁を有する内燃機関においてバックブローガスをはじめとするデポジット要因に対して有効な対策を施した内燃機関の制御装置を開示する。この内燃機関の制御装置は、吸気管内のスロットル弁下流に配置される吸気流制御弁を運転状態に応じて開閉制御するとともに、内燃機関の吸排気バルブのうち少なくとも一方の開閉タイミングを可変制御する内燃機関の制御装置であって、吸排気バルブがともに開状態となるバルブオーバーラップの時間が所定値以上の状態と、吸気流制御弁の閉状態とが同時に成立しないよう制御することを特徴とする。
この内燃機関の制御装置によると、VVTのバルブオーバーラップが大きいと、燃焼室内の排ガスが吸気バルブを介して吸気管内に逆流するバックブローガスが多くなる。一方、吸気流制御バルブが閉じているときには、バルブと吸気管内壁(ボア)との接触面積が大きくなる。このため、バルブオーバーラップ時に吸気流制御バルブが閉じていると、バックブローガスに含まれるカーボン粒等がバルブとボアとの接触部あるいは隙間に堆積してデポジットを生成する。そして、デポジットの堆積量が多くなると吸気流制御バルブが固着して閉じたままの状態になってしまう可能性がある。このため、バックブローガスが多くなる可能性がある状態と、吸気流制御バルブの周りにデポジットが形成されやすい吸気流制御バルブの閉状態とを両立しないよう制御することで、デポジット形成を抑制する。
実開平2−14410号公報 特開2002−303194号公報
しかしながら、特許文献1はVVTに言及しておらず、特許文献2はPCVに言及していない。このため、VVTを備えたエンジンにおいて、バルブオーバラップ量が大きいときにPCV流量が多いと、以下のような問題が発生する。すなわち、ブローバイガスに含まれるオイル状成分が吸気ポート壁面や吸気バルブ面に付着していると、VVTオーバラップ量が大きいときに、燃焼室から吸気系に燃えかすを含む吹き返し分(バックブローガス)を取り込みやすくなる。このような状態になると、吸気系にデポジットが生成しやすくなる。この対策として、ブローバイガスの導入位置を変更することも考えられるが、エンジンにおける他の実装品との競合等により困難な場合が多い。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、PCV装置およびVVTを備えたエンジンにおいて、エミッション性能向上および燃費向上の効果を実現するとともに、デポジットの生成を抑制することができる、可変バルブタイミング機構を備えたエンジンのブローバイガス還元装置を提供することである。
第1の発明に係るブローバイガス還元装置は、クランクケースと吸気管と吸気管に設けられエンジンへ供給される吸気量を制御するスロットルバルブと可変バルブタイミング機構とを有するエンジンに適用されるブローバイガス還元装置である。クランクケース内に生じるブローバイガスは、シリンダヘッドカバーからブローバイガスバルブを介して、吸気管に還流される。このブローバイガス還元装置は、可変バルブタイミング機構におけるバルブオーバラップの度合いを検知するための検知手段と、ブローバイガスバルブを制御するための制御手段とを含む。この制御手段は、検知されたバルブオーバラップの度合いが大きいほどブローバイガスバルブを閉じるように、ブローバイガスバルブを制御するための手段を含む。
第1の発明によると、ブローバイガスはオイル状成分を含み、かつ吸気系統に還流されるので、ブローバイガスが還流されているときには、吸気系統(吸気管の壁面や吸気バルブの壁面)にブローバイガスのオイル状成分が付着している。この状態において、可変バルブタイミング機構における吸排気バルブのバルブオーバラップ量が大きいと、燃焼室から吸気系統に燃えかすを含むバックブローガスが流れ込み、吸気系統に付着したオイル状成分をデポジットする傾向がある。このため、このようなバルブオーバラップ量が大きい場合には、ブローバイガスバルブを閉じてブローバイガスの還流量を制限する。このようにすると、吸気系統に付着したブローバイガス内に含まれるオイル状成分が少なくなり、たとえ、VVTオーバラップ量が大きくてバックブローガスが多くても、デポジットの形成を抑制しつつ、VVTの所望の効果を発現させることができる。その結果、PCV装置およびVVTを備えたエンジンにおいて、エミッション性能向上および燃費向上の効果を実現するとともに、デポジットの生成を抑制することができる、可変バルブタイミング機構を備えたエンジンのブローバイガス還元装置を提供することができる。
第2の発明に係るブローバイガス還元装置は、クランクケースと吸気管と吸気管に設けられエンジンへ供給される吸気量を制御するスロットルバルブと可変バルブタイミング機構とを有するエンジンに適用されるブローバイガス還元装置である。クランクケース内に生じるブローバイガスは、シリンダヘッドカバーから吸気の負圧により、吸気管に還流される。ブローバイガス還元装置は、可変バルブタイミング機構におけるバルブオーバラップの度合いを検知するための検知手段と、ブローバイガスを遮断するバルブを制御するための制御手段とを含む。この制御手段は、検知されたバルブオーバラップの度合いが大きいとバルブを閉じてブローバイガスを遮断するようにバルブを制御するための手段を含む。
第2の発明によると、第1の発明と同じように、吸気系統にブローバイガスのオイル状成分が付着している状態において、可変バルブタイミング機構における吸排気バルブのバルブオーバラップ量が大きいと、燃焼室から吸気系統に燃えかすを含むバックブローガスが流れ込み、吸気系統に付着したオイル状成分をデポジットする傾向がある。このため、このようなバルブオーバラップ量が大きい場合には、バルブを閉じてブローバイガスの還流を遮断する。このようにすると、吸気系統に付着したブローバイガス内に含まれるオイル状成分が少なくなり、たとえ、VVTオーバラップ量が大きくてバックブローガスが多くても、デポジットを形成を抑制しつつ、VVTの所望の効果を発現させることができる。その結果、PCV装置およびVVTを備えたエンジンにおいて、エミッション性能向上および燃費向上の効果を実現するとともに、デポジットの生成を抑制することができる、可変バルブタイミング機構を備えたエンジンのブローバイガス還元装置を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本実施の形態に係るエンジン制御システムが制御する、VVTおよびPCV装置が実装されたエンジン100の断面について説明する。図1には、エンジン100の軽負荷時の状態を示す。
図1に示すように、このエンジン100は、主として、シリンダ104と、ピストン106と、クランクケース102と、シリンダヘッド116とから構成される。ブローバイガスは、ピストンリングとシリンダ104との隙間からクランクケース102へ漏れる混合ガスのことであって、このブローバイガスには多量の炭化水素や水分が含まれており、かつ強酸性であるため、あまり多いとエンジンオイルの劣化やエンジン内部の錆の原因になる。また、炭化水素が含まれているため、このまま大気に解放することは環境によくない。そのため、ブローバイガスはPCV管路122A(軽負荷時)、PCV管路122AおよびPCV管路122B(高負荷時)を通して、吸気マニホールドの負圧を利用して強制的に吸気系統へ戻されることになる。この軽負荷時におけるブローバイガスおよび新気の流れを矢印で示す。
軽負荷時においては、電子スロットルバルブ118が閉じる傾向に制御されており、電子スロットルバルブ118下流側のシリンダヘッド116側の負圧が大きくなっているので、PCV管路122Bを通って新気が導入される。PCV管路122Bを通って導入された新気はブローバイガスと混合されて、電子PCVバルブ(電子ブローバイガスバルブ)123およびPCV管路122Aを通って燃焼室に供給される。
吸気系には電子スロットルバルブ118が設けられている。電子スロットルバルブ118にてエンジン100へ供給される吸気の量が調整され、吸気管112を、その量が調整された吸気が通って吸気バルブ108からエンジン100の内部の燃焼室に供給される。供給された吸気により燃料が燃焼され、排気バルブ110および排気管114を介して燃焼ガスがエンジン外部に排出される。
ピストンリングとシリンダ104との隙間で発生したブローバイガスは、シリンダヘッド116内を通り、軽負荷時にはPCV管路122Aを通って、高負荷時にはPCV管路122AおよびPCV管路122Bを通って吸気管112へと導かれる。PCV管路122Aには、電子PCVバルブ123が設けられている。この電子PCVバルブ123は、後述するECU(Electronic Control Unit)からの制御デューティ信号により、その
開度が調整される電磁弁であって、その開度によりPCV流量が調節される。すなわち、図1に示すように、PCV管路122Aは、電子PCVバルブ123によりその流量が調節されて電子スロットルバルブ118の下流側にブローバイガスを還元する。エンジン100の高負荷時において、電子スロットルバルブ118の開度が大きくなり負圧が高まるので、PCV管路122Bには、電子スロットルバルブ118の上流側に供給されるブローバイガスが流されて、ブローバイガスが還元される。
また、電子スロットルバルブ118も、電子PCVバルブ123と同様に、ECUからの制御デューティ信号により、その開度が調整される電磁弁であって、その開度によりエンジンに供給される流量が調節される。
さらに、ブローバイガスの性質が前述のようなものであってオイル状成分を含み、かつ吸気系統に還流されるので、ブローバイガスが還流されているときには、吸気管の壁面や吸気バルブ108の壁面にブローバイガスのオイル状成分が付着している。この状態において、VVTにおける吸排気バルブのバルブオーバラップ量が大きいと、燃焼室から吸気系統に燃えかすを含むバックブローガスが流れ込み、吸気管の壁面や吸気バルブ108の壁面に付着しているブローバイガスのオイル状成分によりデポジットを生成する傾向がある。
本実施の形態に係るPCV装置においては、VVTオーバラップ量に基づいて、電子PCVバルブ123を制御する。電子PCVバルブ123を開くとブローバイガスが多く還流され、電子PCVバルブ123を閉じるとブローバイガスが少なくしか還流されない。ECUは、VVTオーバラップ量が大きいほどバックブローガスの発生が多いのでブローバイガスのオイル状成分のデポジット化を促進しやすいので、電子PCVバルブ123を閉じてブローバイガスが少なくしか還流させないか、またはブローバイガスの還流を遮断する。
図2に、本実施の形態に係るエンジン制御システムの制御ブロック図を示す。図2には、このエンジン制御システムにおけるPCVのVVT補正制御に関する部分のみを示す。
図2に示すように、このエンジン制御システムは、エンジンの吸気バルブ108および排気バルブ110の開閉タイミングを制御するVVTコントローラ1010と、CPU(Central Processing Unit)およびバルブの駆動回路を含み、電子スロットルバルブ118および電子PCVバルブ123のバルブ開度をデューティ制御することにより流量を調整するECU1000とを含む。
このECU1000には、後述するプログラム、各種マップ、テーブル等のデータが記憶されたメモリを含む。プログラムは、VVTコントローラ1010から入力された信号(吸排気バルブのオーバラップ量)に基づいて、CPUにより実行され、その結果により電子PCVバルブ123に駆動指令信号(デューティ信号)を出力する。
図3を参照して、本実施の形態に係るエンジン制御システムを制御するECUで実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU1000は、エンジンにおける吸排気バルブのオーバラップ量(VVTオーバラップ量)を検知する。このとき、VVTコントローラ1010からECU1000に入力された信号に基づいて、VVTオーバラップ量が検知される。
S200にて、ECU1000は、VVTオーバラップ量が予め定められたしきい値よりも大きいか否かを判断する。このしきい値は、燃焼室から吸気系統に燃えかすを含むバックブローガスが流れ込み、吸気管の壁面や吸気バルブ108の壁面に付着しているブローバイガスのオイル状成分によりデポジットを生成する傾向が発生し始めるVVTオーバラップ量に対応して定められる。VVTオーバラップ量が予め定められたしきい値よりも大きいと(S200にてYES)、処理はS300へ移される。もしそうでないと(S200にてNO)、処理はS400へ移される。
S300にて、ECU1000は、電子PCVバルブ123を閉じる方向への制御信号(デューティ信号)を出力する。このとき、電子PCVバルブ123を完全に閉じるようにしてもよいし、可能な範囲で(デポジット形成がされない範囲で)電子PCVバルブ123を少しだけ開いているようにしてもよい。
S400にて、ECU1000は、電子PCVバルブ123を開く方向への制御信号(デューティ信号)を出力して、PCV流量を元の流量まで復帰させる。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係るエンジン制御システムの動作について、説明する。
可変バルブタイミング機構を備えたエンジンにおいて、VVTオーバラップ量が検知され(S100)、このVVTオーバラップ量が予め定められたしきい値(ブローバイガス内に含まれるオイル状成分が付着した吸気系統の吸気管の壁面や吸気バルブの壁面にデポジットを形成するほどのバックブローガスが逆流するVVTオーバラップ量についてのしきい値)よりも大きいと(S200にてYES)、電子PCVバルブ123が閉じられる(S300)。これにより、吸気系統の吸気管の壁面や吸気バルブの壁面に付着したブローバイガス内に含まれるオイル状成分が少なくなり、たとえ、VVTオーバラップ量が大きくてバックブローガスが多くても、デポジットの形成を抑制しつつ、VVTの所望の効果を発現させることができる。
さらにエンジンの運転中には繰り返しVVTオーバラップ量が検知され(S100)、このVVTオーバラップ量が予め定められたしきい値以下になると(S200にてNO)、電子PCVバルブ123が元の状態まで開かれる(S400)。これにより、PCV装置の所望の効果を発現させることができる。
以上のようにして、本実施の形態に係るエンジン制御システムによると、吸気系統(吸気管の壁面や吸気バルブの壁面)にブローバイガスのオイル状成分が付着しているときに、可変バルブタイミング機構における吸排気バルブのバルブオーバラップ量が大きいと、燃焼室から吸気系統に燃えかすを含むバックブローガスが流れ込み、吸気系統に付着したオイル状成分をデポジット化する。このようなバルブオーバラップ量が大きい場合には、ブローバイガスバルブを閉じてブローバイガスの還流量を制限して、吸気系統に付着したブローバイガス内に含まれるオイル状成分が少なくさせる。このようにするので、たとえ、VVTオーバラップ量が大きくてバックブローガスが多くても、デポジットを形成を抑制しつつ、VVTの所望の効果を発現させることができる。
<第1の変形例>
上述した実施の形態における電子PCVバルブ123に代えて、通常のPCVバルブ(吸気の負圧でブローバイガスを還流)に遮断バルブを設けるようにして、VVTオーバラップ量が予め定められたしきい値よりも大きいと(S200にてYES)、遮断バルブを閉じてブローバイガスの還流を止めるようにしてもよい。
<第2の変形例>
PCV装置により還流されるブローバイガスの要求量(還流量)が大きくなることが想定される場合には、以下のようにしてもよい。このような場合には、電子PCVバルブや通常のPCVバルブに通常よりも還流量が大きくなるような開度を設定しておく。VVTのバルブオ−バラップ量がしきい値よりも大きくなると還流量を制限または還流を遮断しておいて、還流されるブローバイガスの要求量が大きくなるか、または/およびVVTのバルブオ−バラップ量がしきい値以下になると、還流量が大きくなるように制御する。
<第3の変形例>
筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとの両方を有するエンジンにおいては、以下のようにしてもよい。
吸気通路噴射用インジェクタから噴霧された燃料によりブローバイガスを筒内に押し込めるようなブローバイガスの導入口を配置しておいて、吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴霧直前にブローバイガスを還流させる。このようにすると、吸気系統におけるブローバイガス中のオイル状成分の壁面付着を抑制することができる。さらに、このようなタイミングでブローバイガスを還流させ吸気通路噴射用インジェクタから燃料を噴射することを、VVTのバルブオーバラップ量が大きいときのみを行なうようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るエンジン制御システムで制御されるPCV装置を有するエンジンの断面図である。 エンジン制御システムの制御ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るエンジン制御システムのECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。
符号の説明
100 エンジン、102 クランクケース、104 シリンダ、106 ピストン、108 吸気バルブ、110 排気バルブ、112 吸気管、114 排気管、116 シリンダヘッド、118 電子スロットルバルブ、122A,122B PCV管路、123 電子PCVバルブ、1000 ECU、1010 VVTコントローラ。

Claims (2)

  1. クランクケースと吸気管と前記吸気管に設けられエンジンへ供給される吸気量を制御するスロットルバルブと可変バルブタイミング機構とを有するエンジンに適用されるブローバイガス還元装置であって、
    前記クランクケース内に生じるブローバイガスは、シリンダヘッドカバーからブローバイガスバルブを介して、前記吸気管に還流され、前記ブローバイガス還元装置は、
    前記可変バルブタイミング機構におけるバルブオーバラップの度合いを検知するための検知手段と、
    前記ブローバイガスバルブを制御するための制御手段とを含み、
    前記制御手段は、
    前記検知されたバルブオーバラップの度合いが大きいほど前記ブローバイガスバルブを閉じるように、前記ブローバイガスバルブを制御するための手段を含む、可変バルブタイミング機構を備えたエンジンのブローバイガス還元装置。
  2. クランクケースと吸気管と前記吸気管に設けられエンジンへ供給される吸気量を制御するスロットルバルブと可変バルブタイミング機構とを有するエンジンに適用されるブローバイガス還元装置であって、
    前記クランクケース内に生じるブローバイガスは、シリンダヘッドカバーから吸気の負圧により、前記吸気管に還流され、前記ブローバイガス還元装置は、
    前記可変バルブタイミング機構におけるバルブオーバラップの度合いを検知するための検知手段と、
    前記ブローバイガスを遮断するバルブを制御するための制御手段とを含み、
    前記制御手段は、
    前記検知されたバルブオーバラップの度合いが大きいと前記バルブを閉じて前記ブローバイガスを遮断するように前記バルブを制御するための手段を含む、可変バルブタイミング機構を備えたエンジンのブローバイガス還元装置。
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