JP4400723B2 - 支持脚、記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、装置の底面に取り付けられ、前記装置を設置する設置面と接して前記装置を支持する支持脚及び、これを備えた記録装置に関する
電子機器をはじめとしてその他種々の装置においては、装置を設置面に置く際に座りを良くする目的や設置面での滑りを防止する目的、或いは、装置から発生する振動を吸収する目的等により、装置底面に支持脚(所謂「ゴム足」と呼ばれるもの)を取り付けるのが一般的である。
この支持脚は、上述した目的の中で特に振動吸収性能を高める為に、従来種々の工夫が行われていた(例えば、特許文献1〜4参照)。
その中で、特許文献1には、硬度の異なる2種類のゴムを一体化してなる支持脚(以下「第1の支持脚」と言う)が開示されている。この第1の支持脚は接地側を硬く、機器内部の振動が加わる側を柔らかくし、装置の重さによる接地側のへたりを防止して機器を安定良く支持しつつ、機器内部の振動が加わる側を柔らかくすることで防振性能を向上させる様になっている。
また、特許文献2には、装置の底壁への取付部と脚部とを弾性材よりなる有底の中空体により一体に形成し、前記脚部を蛇腹状に形成した支持脚(以下「第2の支持脚」と言う)が開示されている。この第2の支持脚は、特に上記蛇腹形状によって、より一層の防振性を図ろうとするものである。
更に、特許文献3には、機器底部への取付部と、支持部とを備えた支持脚において、前記支持部の内部に横長の中空部を設けた支持脚(以下「第3の支持脚」と言う)が開示されている。この第3の支持脚は、上記中空部によってばね性を持たせることで、支持脚の高さを変化可能として機器をがたつきなく安定して設置面に設置するとともに、振動を吸収できる様にしたものである。
特開平5−131718号公報 特開平6−26549号公報 特開2000−283388号公報
ところで、例えば持ち運び容易な小型の電子機器においては、当該電子機器は一定の場所に継続して設置されて使用されるというよりも、むしろ頻繁に設置場所を変えて使用されるという前提に基づいて、設計されるのがより適切である。特に、電子機器が稼働した状態のままで設置場所が変えられることもあり得ることから、機器底部に取り付けられる支持脚には、より一層の衝撃吸収性をもたせることが望ましい。即ち、例えば電子機器の一例としての記録装置、特にその中でも被記録媒体としての印刷用紙にインク滴を吐出することで記録を行うインクジェットプリンタにあっては、印刷用紙へのインク滴の吐出中に落下衝撃が加わると、ドット抜け等が発生して印刷品質を著しく低下させる虞がある。
しかし、上述した従来の第1〜第3の支持脚にあっては、機器本体から生じる振動の吸収性をより一層向上させる工夫はなされているが、機器本体を設置面に置く際の衝撃吸収性については考慮されていない。例えば、上記第1の支持脚にあっては、装置本体と接地面との間に介在する設置側のゴムはへたり防止の為に硬質の材料で形成されているので、装置本体を設置面に落下させた場合には、装置本体に強い衝撃が加わることになる。尚、機器内部の振動が加わる側は軟質の材料で形成されているので、機器内部において前記軟質の材料に支持された構成要素は衝撃から保護されるものの、当該軟質の材料に支持されない構成要素は衝撃から保護されない。
また、上記第2の支持脚にあっては上記蛇腹形状により、上記第3の支持脚にあっては上記中空部により、どちらも一定の衝撃吸収性が得られることが想定されるが、より一層の衝撃吸収性を得る為に軟質の材料で形成すると、機器本体底部へ取り付ける際に座屈し易くなって取付作業性が低下し、更には、機器本体底部への取付部が、機器本体底部に形成された取付穴から抜け易くなる。すると、例えば機器に横滑り方向の力を加えた場合、支持脚が機器底部から容易に外れてしまうことになる。
そこで本発明は、上述した従来技術では達成し得なかった課題を解決することにあり、即ち、優れた衝撃吸収性を発揮しつつ、機器本体に強固に取り付けることのできる支持脚を得ることにある。
上記課題を解決する為に、本発明の第1の態様は、装置の底面に取り付けられ、前記装置を設置する設置面と接して前記装置を支持する支持脚であって、前記設置面と接する脚部と、前記脚部と結合するとともに前記装置の底面に向けて突出する形状を成し、前記装置の底面に設けられた取付穴に嵌入する取付部と、を備えて構成され、前記取付部が、前記脚部よりも硬質の材料によって形成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記設置面と接する脚部と、当該脚部と結合するとともに当該脚部から前記装置の底面に向けて突出する形状を成し、前記装置の底面に設けられた取付穴に嵌入する取付部とを備えて構成された支持脚は、前記取付部が前記脚部よりも硬質の材料によって形成されているので、前記取付穴に対して前記取付部を嵌入させる際に座屈等が発生せず作業性容易であるとともに、前記取付穴に対する前記取付部の取付状態を強固にすることができるので、前記装置に横滑り方向の力を加えた場合でも前記支持脚が容易に脱落することがない。そして、その一方で前記脚部を軟質の材料によって形成することができるので、優れた衝撃吸収性を発揮することが可能となる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記取付部と前記脚部とが2色成形によって一体的に形成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記取付部と前記脚部とが2色成形によって一体的に形成されているので、簡易且つ低コストに前記支持脚を形成することができる。
本発明の第3の態様は、上記第1のまたは第2の態様において、前記取付部と前記脚部とが、各々を分離する方向の力に対抗可能なアンカー形状を成す結合部を介して結合していることを特徴とする。
上記態様によれば、前記取付部と前記脚部とが、各々の分離を防止する方向の力に対抗可能なアンカー形状を成す結合部を介して結合しているので、各々が容易に分離することなく、機械的強度、特に、前記装置に横滑り方向の力を加えた場合の強度を向上させることができる。
本発明の第4の態様は、上記第1から第3の態様のいずれかにおいて、前記脚部が、前記接地面との間で空洞部を形成する様に円筒形状を成し、前記装置の前記設置面への落下に際して前記円筒形状を形成する周壁が弾性変形する様に構成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記脚部が、前記接地面との間で空洞部を形成する様に円筒形状を成し、前記装置の前記設置面への落下に際して前記円筒形状を形成する周壁が弾性変形する様に構成されているので、上記空洞部即ち上記円筒形状によって前記脚部が変形し易く、より一層優れた衝撃吸収性を発揮するとともに、設置面との間で気密性が保たれることにより、上記空洞部がエアクッションの機能を発揮し、これによって衝撃吸収性を更に向上させることができる。
本発明の第5の態様は、前記円筒形状を形成する周壁の内部に、前記円筒形状の軸線方向に延びる空洞部が、前記円筒形状の周方向に局在する様に形成されていることを特徴とする。
上記態様によれば、前記円筒形状を形成する周壁の内部に、前記円筒形状の軸線方向に延びる空洞部が、前記円筒形状の周方向に局在する様に形成されていることから、衝撃が加わった際に前記周壁がより一層弾性変形し易くなり、衝撃吸収性がより一層向上する。一方、上記空洞部は円筒形状の軸線方向に延びる形状を成しているので、前記装置を支持する際のへたりを最小限に抑えることができる。
本発明の第6の態様は、上記第1から第5の態様のいずれかにおいて、前記取付部のショアA硬さ(ASTM D2240による)が70〜90であり、前記脚部のショアA硬さ(ASTM D2240による)が45〜65であることを特徴とする。
上記態様によれば、前記取付部のショアA硬さが70〜90であり、前記脚部のショアA硬さが45〜65であり、これによって前記取付穴に対する前記取付部の結合状態を強固にすることができるとともに、軟らかい前記脚部によって優れた衝撃吸収性を発揮することができる。
本発明の第7の態様は、被記録媒体に記録を行う記録装置であって、装置本体の底部に上記第1から第6の態様のいずれかに記載された前記支持脚を備えていることを特徴とする。
上記態様によれば、被記録媒体に記録を行う記録装置は、装置本体の底部に上記第1から第6の態様のいずれかに記載された前記支持脚を備えているので、上述した第1から第6の態様のいずれかと同様な作用効果を得ることができ、これにより、記録実行中に設置場所を移動されても、ドット抜け等の記録品質低下を招く不具合の発生を防止することができる。
本発明の第8の態様は、被噴射媒体に液体噴射を行う液体噴射装置であって、装置本体の底部に上記第1から第6の態様のいずれかに記載された前記支持脚を備えていることを特徴とする。
以下、図1乃至図9を参照しながら本発明の実施の形態について説明する。ここで、図1は本発明に係る「記録装置」、「液体噴射装置」の一例としてのインクジェットプリンタ(以下「プリンタ」と言う)1の外観斜視図、図2は外観を構成するハウジング部材を分解した状態を示す分解斜視図、図3は下部ハウジング8を下方から見た斜視図、図4は支持脚20の斜視図、図5(A)は支持脚20を構成する取付部21の斜視図、図5(B)は支持脚20を構成する脚部22の斜視図、図6(A)、(B)は支持脚20の断面図である。また、図7(A)は他の実施形態に係る支持脚30を構成する取付部31の斜視図、図7(B)は支持脚30を構成する脚部32の斜視図、図8(A)、(B)は支持脚30の断面図、図9はプリンタ1の落下試験結果を示すグラフ、図9は従来技術に係る支持脚の断面図である。
先ず、図1及び図2を参照しながらプリンタ1の構成について概説する。プリンタ1は、「被記録媒体」、「被噴射媒体」の一例としての、比較的サイズの小さいハガキ、L判サイズ等の記録用紙への記録に適した小型サイズに構成されたものである。
このプリンタ1はA4サイズの記録に好適であるインクジェットプリンタと同様に、装置後部に記録用紙を傾斜姿勢で複数枚セット可能な給送装置(ASF)2を、装置中程に主走査方向に往復動可能に設けられる、インクジェット記録ヘッド(図示せず)を備えたキャリッジ(図示せず)を、装置前部には記録の行われた記録用紙をスタックするスタッカ13を備えている。スタッカ13は、非使用時には図示する様に略垂直に立設された収納状態となり、使用時には、プリンタ前方側に開いて記録用紙をスタック可能な使用状態となる(図示せず)。
装置上面中央には電源ボタン、印刷設定ボタン等によって構成された操作部5と、印刷設定内容や現在の動作ステータス等を表示する表示部4が配置され、プリンタ前面において右側上部には、画像データ等が記憶された半導体メモリ媒体(メモリカード)を装着可能なカードスロット(図示せず)が設けられるとともに、これを覆う開閉自在なカバー14が設けられている。即ち、プリンタ1は、外部のホスト・コンピュータと接続して印刷データを受信するのみならず、画像データを記憶したメモリカードから直接画像データを読み込み、そして印刷用のデータを生成して自ら印刷実行可能に構成されている。
次に、プリンタ1の外観を構成するハウジングは、図2に示す様に複数の部材によって構成される。装置本体底部は下部ハウジング8によって構成され、装置本体上部は上部ハウジング7によって構成される。そして下部ハウジング8と上部ハウジング7とで構成された装置本体に、キャップ形状を成す右ハウジング9と左ハウジング11とが左右からキャップする様に装着され、そして両側面に右化粧板10と左化粧板12とが嵌め込まれる。また、下部ハウジング8においてプリンタ前面側には上記スタッカ13が回動自在に設けられる。更に、右ハウジング9と左ハウジング11とにはハンドル6が回動自在に取り付けられ、これによって持ち運びの際にハンドル6を把持することでプリンタ1を容易に運搬することが可能となる。尚、下部ハウジング8と上部ハウジング7とによって上下に分割される装置本体をこの様にハンドル6によって支持する場合でも、右ハウジング9と左ハウジング11とで左右からキャップする様な構成であることから、装置本体が上下に分割される様なこともなく、運搬の際の安全性(即ちハウジングの機械的強度)が向上している。
続いて、プリンタ1を支持する支持脚20について詳説する。図1に示す様に支持脚20は、プリンタ1(下部ハウジング8)の底面4箇所取り付けられ、プリンタ1を設置する設置面Fと接してプリンタ1を支持する。
この支持脚20は、図4及び図6に示す様にプリンタ1の設置面と接する脚部22と、脚部22と結合するとともに脚部22からプリンタ1の底面に向けて突出する形状を成し、プリンタ1本体の底面に設けられた取付穴8a(図3参照)に嵌入する取付部21とを備えて構成されている。以下、取付部21及び脚部22の各形状について図5を参照しながら説明するが、本実施形態では各々が2色成形によって一体的に形成されるものであり(詳細は後述)、図5ではそれぞれ単独での形状を図示する為にそれぞれを別個独立に描き、以下ではそれぞれを1つの構成部品としてその形状・構造を説明する。
図5(A)において、取付部21は、円盤形状をなす台座部21cから上方(プリンタ1底面)に延びる柱状部21bと、その上端に形成される、柱状部21bよりも大径の係止部21aと、台座部21bの下側に接続部21e、21eを介して形成される、円盤形状を成すアンカー部21dとを有している。
係止部21aは、プリンタ1の底面に形成された取付穴8aの内径よりも大径に形成される。取付部21は一定の弾性を有する様に形成されるので(詳細は後述)、係止部21a及び柱状部21bが取付穴8aに嵌入する際には、係止部21a及び柱状部21bが弾性変形することで取付穴8aに嵌入し、そして係止部21aが元の形状に復帰して取付穴8aの周縁に係止することで、支持脚20がプリンタ1底面から脱落しない取付状態となる。
一方、脚部22は、図6に示す様に設置面Fとの間で空洞部23を形成する様に円筒形状(底部を有する円筒形状を、底部が上側となる様に伏せた形状)を成し、その周壁22aには、更に円筒形状の軸線方向に延びる空洞部24が、図4及び図5に示す様に円周方向に局在する様に形成されている。また、上部には穴22b、22bが形成されていて、成形時には当該穴22b、22bの部分に上述した接続部21e、21eが形成されるとともに、更にその内部にある空洞部に上述したアンカー部21dが形成される様になっている。更に、接続部21e、21eの間には、脚部22の側にアンカー部22cが形成される。
そして本実施形態においては、取付部21と脚部22とは2色成形によって一体的に形成される。2色成形によって双方を一体的に形成する場合には、各々の材質は結合の強度から同じ材料を用いるのが好ましいが、必ずしもこれに限られるものではない。本実施形態では、取付部21及び脚部22の双方に「サントプレーン」(アドバンスト・エラストマー・システムズ社の登録商標名)を用いている。
ここで、支持脚20には、プリンタ1を設置面Fに置く際或いは落下させる際に優れた衝撃吸収性が求められる為、特に設置面Fと接する脚部22については、ゴム弾性を発現させる材料が好ましく、本実施形態におけるサントプレーンの様な熱可塑性エラストマーの他、合成ゴム(例えばEPDM(エチレンプロピレンゴム)やシリコンゴム、クロロプレンゴム等)も好適である。
一方、取付部21においては、プリンタ1底面に形成された取付穴8aへの強固な取付状態を維持する必要がある。即ち、プリンタ1に横滑り方向の力が付与されると、取付穴8aから支持脚20が脱落する虞があることから、取付部21にあっては硬質の材料を用いるのが適切である。また、取付部21を取付穴8aに嵌入させる際に、作業性を確保する為には取付部21が容易に座屈しない様にする必要がある。そこで本実施形態では、取付部21と脚部22とを同一の材料(サントプレーン)で形成しながら、取付部21の硬度を、脚部22の硬度よりも高めている。
各々の硬度の選択について、本願出願人はプリンタ1装置本体に加速度センサを取り付け、そして取付部21と脚部22の硬度の組み合わせ及び、落下高さを変化させて、実際にプリンタ1に加わる衝撃加速度を測定した。図9はこれを示すものであり、縦軸が衝撃時加速度(m/sec)を示し、横軸が落下高さ(m)を示している。尚、本実施形態に係るプリンタ1の質量は、2.5kg〜3kgであった。
ここで、試料a〜d(全てサントプレーン)のショアA硬さ(ASTM D2240に基づく)は以下の通りである。
試料a:従来品(図10に示す空洞部51を有する支持脚50(1色成形による単純構造)):ショアA硬さ73
試料b:本発明品:脚部22のショアA硬さ35/取付部21のショアA硬さ80
試料c:本発明品:脚部22のショアA硬さ40/取付部21のショアA硬さ80
試料d:本発明品:脚部22のショアA硬さ55/取付部21のショアA硬さ80
実験結果より、本発明に係る試料b〜試料dが、従来品に比べて衝撃吸収性が飛躍的に向上したことが判明した。また、脚部22の硬度を低くする程、衝撃吸収性が向上することが判明した。
しかしながら、脚部22の硬度を低くすると、プリンタ1を支持する際のへたりが顕著になるとともに、プリンタ1へ横ずれ方向の力を付与した際に、脚部22が断裂したり、脚部22と取付部21とが分離し易くなる傾向がある。これは、プリンタ1の質量との関係にもよるが、本実施形態ではプリンタ1の記録実行中にドット抜けが生じない衝撃加速度を考慮して、取付部21のショアA硬さを70〜90(好ましくは80)、脚部22のショアA硬さを45〜65(好ましくは55)とした。これにより、横ずれ方向に対する耐性と、要求される衝撃吸収性との両立を図り、好適な結果を得ることができた。実験によれば、上記組み合わせ(取付部21のショアA硬さ80/脚部22のショアA硬さ55)において、インクジェット記録実行中のドット抜けは生じなかった。
以上により、支持脚20において取付部21が、脚部22よりも硬質の材料によって形成されていることから、装置底面に形成された取付穴8aに対する取付部21の取付状態を強固にすることができ、プリンタ1に横滑り方向の力を加えた場合でも支持脚20が容易に脱落することがないとともに、取付部21を取付穴8aに嵌入させる際にも容易に座屈せず、作業性の低下を防止することができる。そして、その一方で脚部22を軟質の材料によって形成することができるので、優れた衝撃吸収性を発揮することが可能となる。
また、取付部21と脚部22とは、「結合部」としてのアンカー部21d及び22cを介して結合する構造となっている。即ち、2色成形によって一体的に形成された取付部21と脚部22との接合面の強度(成形材料同士の接合強度)に加え、各々を分離する方向の力に対抗可能なアンカー形状を成す結合部(物理的構造)による結合強度が得られるので、各々が容易に分離することなく、プリンタ1に横滑り方向の力が加わった際の耐性がより一層向上している。
尚、上記結合部は物理的に両者を結合する構造(取付部21と脚部22とを分離する力に対抗可能な構造)であれば良く、例えば、図7及び図8に示す様な形状であっても良い。図7及び図8において、取付部31の各構成部分を示す符号31a〜31cは、図5及び図6を参照しつつ説明した上記実施形態における符号21a〜21cと同じ構成要素であり、アンカー部31dの形状が、アンカー部21dの形状とは異なり、くさび形の形状を成している。脚部32においては、前記くさび形の形状と嵌合する様な円錐形状を成す穴32bが形成されていて、この様な形状を成す結合部によって、プリンタ1に横滑り方向の力が加わった際の耐性を向上させることができる。尚、符号32aは図6における符号22aと同じく周壁を、符号33は図6における符号23と同じく設置面Fとの間に形成される空洞部を、符号34は図5における符号24と同じく円筒形状の軸線方向に延びる空洞部を示している。
図6に戻って、脚部22は、設置面Fとの間で空洞部23を形成する様な円筒形状を成し、プリンタ1の落下に際して円筒形状を形成する周壁22aが弾性変形する様に構成されていることから、脚部22が空洞部23によって変形し易く、より一層優れた衝撃吸収性を発揮するとともに、設置面Fとの間で気密性が保たれることにより、空洞部23がエアクッションの機能を発揮し、これによって衝撃吸収性を更に向上させることができる。
加えて、周壁22aの内部に、円筒形状の軸線方向に延びる空洞部24が、前記円筒形状の周方向に局在する様に形成されていることから、衝撃が加わった際に周壁22aがより一層弾性変形し易くなり、衝撃吸収性がより一層向上している。一方、空洞部24は円筒形状の軸線方向に延びる形状を成しているので、プリンタ1を支持する際のへたりを最小限に抑えることができる。
尚、以上説明した実施形態では支持脚20をプリンタに用いた例を説明したが、その他の機器等に用いることができることは言うまでも無い。
本発明に係るプリンタの外観斜視図。 本発明に係るプリンタの分解斜視図。 下部ハウジングを下方から見た斜視図。 本発明に係る支持脚の斜視図。 (A)は取付部の斜視図、(B)は脚部の斜視図。 本発明に係る支持脚の断面図。 他の実施形態に係る取付部及び脚部の斜視図、 他の実施形態に係る支持脚の断面図。 プリンタの落下試験結果を示すグラフ。 従来技術に係る支持脚の断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ、2 給送装置、4 表示部、5 操作部、6 ハンドル、7 上部ハウジング、8 下部ハウジング、9 右ハウジング、10 右化粧板、11 左ハウジング、12 左化粧板、13 スタッカ、14 カバー、20 支持脚、21 取付部、21a 係止部、21b 柱状部、21c 台座部、21d アンカー部、21e 接続部、22 脚部、22a 周壁、22b 穴、23 空洞部、24 空洞部

Claims (3)

  1. 装置の底面に取り付けられ、前記装置を設置する設置面と接して前記装置を支持する、弾性を備えた支持脚であって、
    前記設置面と接する脚部と、
    前記脚部と結合するとともに前記装置の底面に設けられた取付穴に嵌入する、前記脚部よりも硬質の材料によって形成される取付部と、が2色成形によって一体的に形成されて成り、
    前記脚部が、前記設置面との間で空洞部を形成する様に円筒形状を成すとともに、前記装置の前記設置面への落下に際して前記円筒形状を形成する周壁が弾性変形する様に構成され、
    前記円筒形状を形成する周壁の内部に、前記円筒形状の軸線方向に延びる空洞部が、前記円筒形状の周方向に局在する様に形成され、
    前記取付部は、前記脚部の周壁より小径の円盤形状に形成された、前記取付穴の外側周縁と対向する台座部と、
    当該台座部から前記装置の側に延びる柱状部と、
    前記柱状部の上端に形成され、前記柱状部の外径及び前記取付穴の内径より大径であり、弾性変形を伴って前記取付穴に嵌入した後に元の形状に復帰することで前記取付穴の内側周縁に係止する係止部と、
    前記台座部から前記設置面の側に延びる接続部を介して形成され、円盤形状を成すとともに前記脚部に埋設された状態となる、前記脚部との結合部を構成するアンカー部と、を備えて構成されている、
    ことを特徴とする支持脚。
  2. 請求項1に記載の支持脚において、前記取付部のショアA硬さ(ASTM D2240による)が70〜90であり、前記脚部のショアA硬さ(ASTM D2240による)が45〜65である、
    ことを特徴とする支持脚。
  3. 被記録媒体に記録を行う記録装置であって、装置本体の底部に請求項1または2に記載された前記支持脚を備えている、
    ことを特徴とする記録装置。
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