JP4395187B2 - 麺帯の製造方法とその装置 - Google Patents
麺帯の製造方法とその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4395187B2 JP4395187B2 JP2008030989A JP2008030989A JP4395187B2 JP 4395187 B2 JP4395187 B2 JP 4395187B2 JP 2008030989 A JP2008030989 A JP 2008030989A JP 2008030989 A JP2008030989 A JP 2008030989A JP 4395187 B2 JP4395187 B2 JP 4395187B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- roll
- dough
- rolling
- cutting board
- noodle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Manufacturing And Processing Devices For Dough (AREA)
Description
製麺における小麦粉と水との混合から包装に至る段階までの作業の手順を追ってみると、次のようになる。
(1)混合工程(ミキシング)
(2)供給工程(フィーディング)
(3)圧延工程(ローリング)
(4)製条工程(カッティング)
(5)移行工程(シューティング)
まず、混合工程は、小麦粉と水とをよく混ぜ合わせる(水和)ことと、小麦粉中のグルテン形成を助長させることを目的とするものである。この工程は、最終製品である麺の品質を左右する最も重要な工程である。この混合工程には、横型,縦型その他の混合機(ミキサー)が用いられる。
供給機の仕様としては、底の部分に、緩やかに一定速度で回転する一枚の羽根があり、この羽根の移動によって供給口から一定量の生地が排出される。一般に、蓋を開けると自動的に羽根の回転が止まるように構成される。
その他、多加水生地に対してミキサーからコンベアに生地を落とし、解砕機により一定量の生地を圧延工程に供給する方式もある。
通常、粗整機のロールは、雄ロールと雌ロールとで構成され、雌ロールの軸が固定されて駆動側となり、雄ロールは可動側として調整ハンドルないしはスプリングで雌ロールとの間隙を調節する。つまり、所定の厚さの粗麺帯を作ると共に、麺帯がスムーズに流れるようにするものである。
なお、ロールの幅は215mm,300mm,360mm,450mm,600mmなど、生産量によって種々の幅のものが使用されている。
圧延の基本は、麺帯に過度な圧力を掛けることを極力避けることにある。つまり、麺帯を一度に(急に)薄くすると、生地のつながりにおいて組織破壊が起きて、麺の食感が著しく損なわれることになる。麺の厚さが厚ければそれだけロール圧が強くなる計算で、この点に十分に配慮すべきである。
また、大型の装置では、生地を2組のロールで麺帯とし、この2枚の麺帯を比較的大きなロールに通すことで1枚の麺帯とする装置が用いられる。なお、中型以下の装置では、1枚の麺帯を折り重ねる装置も用いられている。
前述の粗整機による粗麺帯作り工程と上述のロール機による圧延工程とを合わせた工程を、複合工程と呼ぶことがある。
このように一定の幅と長さに切断された麺は、次の工程である包装,茹で,乾燥など、用途別によってそれぞれの作業工程に送り出されるが、この送り出し工程が最終段階の移行工程である。
つまり、圧延工程の目的は、単に生地を成型するだけではなく、生地中にグルテンの網目構造を形成させることによって、それぞれの麺に適した組織を作ることにある。従って、圧延機の機種の選択や圧延工程の諸条件の決定には、それぞれがグルテン形成にどのような影響を与えるかを十分に検討した上で決定しなければならない。
一般に、同じ小麦粉を使用した場合であれば、きめの細かいグルテンの網目構造が形成されるほど、製品である麺の粘弾性が優れ、茹で上げに際しても溶出、肌荒れなどの少ない麺が得られる。
前記まな板ロールより小径の8角形の圧延ロールを周方向に1/2ピッチずらすように対向させて配置した圧延ロール対を用いて圧延することを特徴とする。
また、本発明に係る麺帯の製造装置は、ロールユニット(もしくは、ロール対)を構成するロールの表面に、生地の粘り付きを抑える表面処理を施すことが好ましい。
ここで、まな板ロール1,案内送り出しロール2および圧延ロール3の表面は、それぞれ生地が粘り付き難い材料により加工することにより、生地のロールへの粘り付きを抑えて、生地を余分に引き込まないようにして、生地中のグルテン等の蛋白質の網目構造を破壊しないように工夫している。
なお、案内送り出しロール2の寸法としては、平均径で120mmからまな板ロール1と同径が好ましく、また、圧延ロール3の寸法としては、平均径で160mmからまな板ロール1と同径が好ましい。
なお、圧延ロール11,12の表面摩擦係数を小さくするような表面処理を行うことにより、ロールへの麺生地の粘り付きを抑え、生地を内部に余分に引き込ませないようにしたことにより、蛋白質の網目構造を維持したまま、圧延比をさらに大きくすることができる。
また、圧延ロール11,12の形状・寸法および設置数なども、麺生地の水分量,添加物の種類および分量に応じて、適宜決定すればよい。
上述のように構成された、麺帯製造装置20によれば、麺生地を定量切出し装置に供給することにより、高能率に連続的な製麺を行うことが可能になる。
本発明のロールユニットと従来の装置とを用いて、下記の配合仕様の麺生地の定量送り出し・圧延処理を行った。
このように製麺した麺を茹で、試食評価を行い、10名のパネラーによる評価点を、それぞれの項目ごとに平均した。結果を、表2に示す。
各評価項目における評点1〜5の意味するところは、下記の通りである。
(滑らかさ)
5 非常に滑らかで良好
4 やや滑らかさあり良い
3 普通
2 やや滑らかさに欠ける
1 滑らかさがない
5 非常に粘弾性ありバランスも良く良好
4 やや粘弾性強く良い
3 普通
2 やや粘弾性に欠ける
1 粘弾性がない
(茹で伸び)
5 茹で伸び非常に遅く良好
4 やや茹で伸び遅く良い
3 普通
2 やや茹で伸び早く劣る
1 茹で伸び早く悪い
すなわち、本実施の形態に係る装置を用いた場合には、食感の優れた麺を製麺することが可能であることが実証された。
同様の比較を、異なる配合仕様の麺生地について行った。なお、本実施例においては、切り出し後の麺を、冷蔵庫に1日保管した後、麺を茹で、試食評価を行った。10名のパネラーによる評価点を、それぞれの項目ごとに平均した。
配合仕様を表3に、結果を表4に示す。
(弾力性)
5 弾力性強くバランスも良く良好
4 弾力性強く良い
3 普通
2 やや弾力性に欠ける
1 弾力性弱く劣る
すなわち、本実施の形態に係る装置を用いた場合には、うどんばかりでなく、ラーメンにおいても食感の優れた麺を製麺することが可能であることが実証されたということができる。
なお、上述の2種類の麺(うどん、ラーメン)生地のいずれについても、加水が多くなるほど、従来の装置を用いた場合との差が大きくなっている。
2 案内送り出しロール
3 圧延ロール
4a,4b ホッパの内壁
5 麺生地
11,12 圧延ロール
13 スクレーパ
14 コンベア
20 麺帯製造装置
Claims (2)
- 混合工程で小麦粉と水とをよく混ぜ合わせて塊状の生地を得、これを粗整機において定量送り出す際に、前記粗整機内の生地の塊を、主体となる円形のまな板ロールと、このまな板ロールに対向する前記まな板ロールより小径の6角形の案内送り出しロールと、同じく前記まな板ロールに対向するとともに前記案内送り出しロールの下流側に位置する前記まな板ロールより小径の円形の圧延ロールとから構成されるロールユニットにより定量送り出した生地を、
前記まな板ロールより小径の8角形の圧延ロールを周方向に1/2ピッチずらすように対向させて配置した圧延ロール対を用いて圧延すること
を特徴とする麺帯の製造方法。 - 混合工程で得た小麦粉と水とをよく混ぜ合わせた塊状の生地を粗整機において定量送り出すための定量送り出し手段として、前記粗整機内の生地の塊を、主体となる円形のまな板ロールと、このまな板ロールに対向する前記まな板ロールより小径の6角形の案内送り出しロールと、同じく前記まな板ロールに対向するとともに前記案内送り出しロールの下流側に位置する前記まな板ロールより小径の円形の圧延ロールとから構成されるロールユニットにより定量送り出す定量送り出し手段と、
前記まな板ロールより小径の8角形の圧延ロールを周方向に1/2ピッチずらすように対向させて配置した圧延ロール対を有する圧延手段と
を備えたことを特徴とする麺帯の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008030989A JP4395187B2 (ja) | 2008-02-12 | 2008-02-12 | 麺帯の製造方法とその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008030989A JP4395187B2 (ja) | 2008-02-12 | 2008-02-12 | 麺帯の製造方法とその装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11021644A Division JP2000217500A (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | 麺帯の製造方法とその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008119013A JP2008119013A (ja) | 2008-05-29 |
JP4395187B2 true JP4395187B2 (ja) | 2010-01-06 |
Family
ID=39504441
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008030989A Expired - Lifetime JP4395187B2 (ja) | 2008-02-12 | 2008-02-12 | 麺帯の製造方法とその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4395187B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020511379A (ja) * | 2017-06-05 | 2020-04-16 | ヒート アンド コントロール インコーポレイテッド | 物質成形物剥離用剃刀装置及びそのシステム |
-
2008
- 2008-02-12 JP JP2008030989A patent/JP4395187B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020511379A (ja) * | 2017-06-05 | 2020-04-16 | ヒート アンド コントロール インコーポレイテッド | 物質成形物剥離用剃刀装置及びそのシステム |
US11459184B2 (en) | 2017-06-05 | 2022-10-04 | Heat And Control, Inc. | Mass shaped detaching razor device and system thereof |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2008119013A (ja) | 2008-05-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6025011A (en) | Process for producing nixtamal and masa flour | |
JP3182381B2 (ja) | 麺類の機械製麺法 | |
US8926307B1 (en) | High-viscosity dough depositor machine | |
JP4395187B2 (ja) | 麺帯の製造方法とその装置 | |
JP6526960B2 (ja) | 冷凍麺の製造方法 | |
KR101175522B1 (ko) | 보리라면 제조용 압출 장치 | |
JP2007185146A (ja) | α化ソバ粉の製造方法 | |
JP2000217500A (ja) | 麺帯の製造方法とその装置 | |
JP3662192B2 (ja) | 澱粉性膨化菓子及びその製法 | |
DE102008043090A1 (de) | Verfahren und Vorrichtung zur Herstellung von Teig | |
JPWO2014021181A1 (ja) | パン類の硬化抑制剤、パン類の硬化抑制方法、パン類の製造方法、パン類用ミックス粉及びパン類 | |
KR101954740B1 (ko) | 제과 제빵용 쌀가루의 제조방법 | |
JP2010130940A (ja) | 麺類の製造方法およびその製造装置 | |
FR2783403A1 (fr) | Procede de fabrication d'une bande de pate crue petrie et extrudee | |
JP7441491B2 (ja) | グルテンフリー麺の製造方法 | |
JP6865461B2 (ja) | 製麺方法および製麺装置 | |
JP7362402B2 (ja) | 麺類の製造方法及び麺類 | |
WO2014014121A1 (ja) | 粗麺帯成形ロール装置 | |
JPH0479628B2 (ja) | ||
CN104686919A (zh) | 一种东北面条的制作流程 | |
JP2015159759A (ja) | 麺類用小麦粉及びその製造方法 | |
KR20030037585A (ko) | 밀가루 반죽물 압연장치 | |
JPS6156051A (ja) | 麺類の製造法及びその装置 | |
CN104839261A (zh) | 生鲜面条生产中面片的压延方法 | |
JPH11266813A (ja) | 中華麺類の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090115 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090120 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090319 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20091006 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20091016 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121023 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131023 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |