JP4394267B2 - マルチドロップインクジェットプリンタ用ハイブリッドプリントマスク - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、概して、スワスタイプ(swath-type)の印字システムによる印字のモードに関する。特に、インクジェットプリンタのプリントヘッド部によって生成される出力の印字品質を向上させるための印字モードに関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットプリンタ、特にサーマルインクジェットプリンタは、低コスト、高印字品質およびカラー印字能力により、職場および家庭において普及した。かかるプリンタの動作は、比較的簡単である。すなわち、印字動作中、電子的にプリントヘッドに送信されるコマンドに応じて、着色されたインク滴が用紙または透明フィルム等の印刷媒体上に噴出される。これらインク滴は、印刷媒体上で結合し、人間の眼によって知覚されるテキストおよび画像(イメージ)を形成する。インクジェットプリンタは、多くの異なるインク色を使用することができる。1つまたは複数のプリントヘッドを1つのプリントカートリッジ内に設けることができ、プリントカートリッジは、各プリントヘッド用のインクの供給源を含んでも、カートリッジ外に配置されたインク供給源に接続されてもよい。しばしば、インクジェットプリンタは、2〜4個のプリントカートリッジを収容できる。一般に、カートリッジは、プリンタ内で、印字中媒体上で前方向および後方向にカートリッジを前後に走査するキャリッジ内に並んで取付けられている。それにより、カートリッジが、印字されるべき媒体上で行および列の形式で配置された画素(ピクセル)と呼ばれる所定の位置にわたって逐次的に移動する。一般に、各プリントカートリッジは、プリントヘッドノズルの配列を有しており、このプリントヘッドノズルを通ってインクが印刷媒体上に制御可能に噴出され、ひいては各走査中に、印字されたスワス(swath)を形成しながら、プリントカートリッジ上のノズルのレイアウトに対応する媒体の一定の幅に印字を行うことができる。また、プリンタは、印刷媒体をプリントヘッドに対して、カートリッジの移動に対してほぼ垂直な方向に移動させる印刷媒体前進機構を有している。これにより、媒体にわたるプリントカートリッジの前後の走査をプリントヘッドに対する媒体の前進と組合せることにより、インクを媒体の全印刷可能領域に付着させることができる。
【0003】
印字出力の品質は、インクジェットプリンタの購入者にとって非常に重要な特徴であり、従って、インクジェットプリンタの製造業者は、プリンタにおいて高レベルの印字品質を提供するために多くの注意を払う。プリントヘッドノズルの異常(aberration)は、印字品質を低下させる可能性があり、望ましくない。かかる異常は、例えば、インクをまったく噴出しないこと、不正確な量のインク滴を噴出すること、尾(tail)などのアーティファクトによって不規則に形作られた滴を生成すること、または所望の滴に加えて無関係の小滴のスプレーを生成することである。ノズル異常の他の一般的なタイプは、ドット配置エラーとしても知られる方向性エラーであり、この場合、インク滴は印刷媒体上の意図された位置に正確に印字されない。プリントヘッドのタイプが異なると、ドット配置エラーの異なるタイプを示す可能性がある。すなわち、これらエラーは、一般に、プリントヘッドの設計によるものであり、その特定のタイプのプリントヘッドに対して特徴付けることができる。いくつかのタイプのプリントヘッドにおいては、一般に、プリントヘッドの頂部端および底部端に位置するノズルが、媒体の前進軸に沿った方向にかなりのドット配置エラーを示し、その結果、スワス高さにエラーが発生する。一方で、プリントヘッドの中央に位置するノズルは、ドット配置エラーを示すことが少ない。エラーを発生させやすいノズルが、誤った場所で、印字されたスワスの頂部縁および底部縁を印字するため、バンディング(banding)として知られる視覚的に重大な印字品質不良が発生する。バンディングにより、印字図形を通して眼に見えるストリップ形状の不均一性が生じる。
【0004】
バンディングは、ハイライト(明るい)かまたは色が濃い(暗い)領域よりも中間の色調を含む画像の領域においてより好ましくない。ドット配置エラーは、ハイライトの領域では見えにくい。それは、一般に、インク滴間には非常に多くのホワイトスペース(印刷媒体の印字されていない領域)があるため、配置エラーが人間の眼により容易に知覚されないからである。色が濃い領域は殆どホワイトスペースを含んでおらず、これら領域に配置された大量のインクが大抵の配置エラーを隠すため、色が濃い領域はほとんどバンディングを示さない。しかしながら、ホワイトスペースおよびインクを両方とも中位の量有する中間の色調の領域では、ドット配置の小さいエラーが、人がどれくらいホワイトスペースを知覚するかに大きい影響を与える可能性がある。
【0005】
ドット配置エラーによるバンディングを最小限にするため(同時に、ある色領域から他の色領域へのブリーディング(にじみ(bleeding))、および印刷媒体のそり(warping)またはしわ(wrinkling)等、印刷媒体上に一度にインクを供給し過ぎることを要因とする印字の不良の影響も低減するため)、大抵のプリンタは、媒体を横切るプリントヘッドの1つの単一走査、すなわち「パス(pass)」でスワスにおいてすべての画素位置にすべてのインク色の要求された滴をすべては印字しない。むしろ、媒体上に十分な量のインクを付着させるために、複数(multiple)の走査が使用される。この場合、媒体は、印字されたスワスの高さの一部のみによって、各パスの後に前進する。このように、媒体の領域に、複数パスによって印字することができる。かかる「マルチパス」印字モードを使用するプリンタにおいて、画像の各部分を完全に印字するために必要なすべてのインク滴の一部のみが、単一のパスによって印刷媒体の各行に置かれ、印字されていない領域は、後の1つまたは複数のパスによって埋められる。ページの印字が完了した時には、一般に、印刷媒体の全領域が、同じ複数の数のパスによって印字されている。各パスが画像の特定の行を印字するために異なるノズルを使用するため、マルチパス印字は、ノズルの欠陥を補償することができる。この補償がいかに作用するかを説明するために、単一パス印字モードにおける1つの特定のノズルがまったく作用せず、印字されない画素位置の印字されない行(またはバンド(帯))が印字画像に現れるという不良を考える。しかしながら、単一パスの代りに4パス印字モードが使用される場合、欠陥のあるノズルは、その行において全4滴のうちの1滴のみを印字するとすると、欠陥のあるノズルの影響はまだ差し障りが少ない。実例として、上述した例で、壊れたノズルが使用された場合、不正確な位置にインクを印字する方向性エラーを発生させるノズルに対し、同じ原理が適用される。
【0006】
しかしながら、すべてのノズルが同じ数のインク滴を付着することができるマルチパス印字モードは、特に、上述したようなスワス高さエラーの場合のように,特定のノズル群が他のグループより悪いエラーを有している場合、印字品質を許容できるレベルまで向上させるにはしばしば不十分である。従って、印字品質を向上させる他の方法には、すべてのノズルが同じ数のインク滴を印字しないように印字モードが変更されたものがある。例えば、スワス高さエラーを示すプリントヘッドの中央ノズルのみによって印字する印字モードでは、印字品質が向上する結果となる。しかしながら、かかる方法では、各パスにおいて印字されるスワスが小さくなるため、ページを印字する時間が大幅に長くなるという欠点がある。
【0007】
他の印字モードでは、すべてのノズルで印字するが、中央ノズルより終端ノズルから付着させる滴の方を少なくすることにより、印字品質を向上させる。かかる印字モードの例は、1999年2月17日に出願されたVinalsによる「Printing Apparatus and Method」と題された同時係属の本発明と同一の譲受人に譲渡された欧州特許出願番号第99301151.9号(代理人整理番号第60980088号)において述べられており、この開示内容はすべてこの引用をもって本明細書に包含されたものとする。他のかかる例は、Askelandによる「Banding Reduction in Multipass Printing」と題された同時係属の本出願と同一の所有者によって所有された米国特許出願第09/399473号(代理人整理番号第10980872‐1号)において述べられている。これらの印字モードではいくつかのノズルが他のノズルより少なく印字するため、すべてのノズルが同じ「印字負荷」を有しているとは限らない。その結果、多くの場合で、プリントヘッドの有用な寿命が短くなることになる。これは、コゲ(Kogation)(ノズルの発射抵抗器(ヒータ)の表面における残留物の蓄積)、キャビテーション損傷(ノズルの発射抵抗器の表面に対する物理的損傷)およびノズルがインク滴を付着する回数に関連した他の有害な影響が、頻繁に使用されるノズルに対して、すべてのノズルが等しい印字負荷を有する場合に比べてはやく悪影響を及ぼすこととなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
インクジェットプリンタの購入者にとっては、プリントヘッドの有用な寿命が、印字品質とまったく同様に重要である。印字品質を維持するために、プリントヘッドはしばしば、いずれかのノズルまたはノズルのグループが印字品質に悪影響が及ぼされる点まで劣化すると、ユーザによって交換される。従って、プリントヘッドの有用な寿命を大幅に短縮することなくノズル異常による印字品質不良を最小限にするインクジェットプリンタが、未だに必要とされている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
好ましい実施態様において、本発明は、ドット配置エラーを発生させる傾向が強い低品質ノズルに対し、いくつかの印字パスの各々において特定の画素位置に少ない数の滴を付着させることを可能にし、ドット配置エラーを発生させる傾向の弱い高品質ノズルに対し、その印字パスのうちの少なくとも1つの間に多くの滴を迅速に付着させることを可能にすることにより、印字出力の品質を向上させるマルチパススワス印字システムを提供する。すべてのノズルからの付着に対して可能な滴の数は実質的に同じであるため、かかる印字システムは、プリントヘッドの有用な寿命を大幅に低減することなく印字品質を向上させる。
【0010】
本発明による印字システムの実施態様は、印刷媒体に対して相対的移動をするようにフレームに取付けられたキャリッジに搭載されたプリントヘッドを含む。プリントヘッドは、ノズルの配列を有しており、キャリッジが印字パスを生成する時、インクはこれらノズルを通って印刷媒体上の複数行の画素グリッドに噴出される。また、本システムは、ノズルを付勢してプリントマスクによって制御されながら媒体上にインクを付着させるプリントコントローラを備える。プリントマスクは、ノズルからの予測されるドット配置エラーの統計的または理論的決定に基づいて、印刷媒体にわたってプリントヘッドの複数印字パス中に画素グリッドの特定の位置にインクを付着するよう付勢されるべき予め決められたノズル群と、特定位置に付着されるべきインクの量と、を定義する。プリントマスクは、第1のノズル群に関連した、パスのうちのいくつかの各々において各ノズルが特定位置に少ない数の滴(一般に1)を付着することができるようにする「ハイ・ファイプ(hi-fipe)」マスクサブパターンと、第2のノズル群に関連した、パスのうちの少なくとも1つの間に各ノズルが特定の位置に多くの滴(一般に2〜4)を迅速に付着することができるようにする「マルチドロップ(multidrop)」マスクサブパターンと、を有する。媒体前進軸に沿って直線的に伸長するプリントヘッドにおいて、第1のノズル群は、プリントヘッドの終端に実質的に近く、第2のノズル群は、プリントヘッドの終端から実質的に離れている。好ましい実施態様では、プリントマスクはまた、第3のノズル群に関連した、パスのうちのいくつかの各々の間に各ノズルが特定位置に少ない数の滴を付着させることと、パスのうちの少なくとも1つにおいて各ノズルが特定の位置に迅速に多くの滴を付着させることとを両方可能にする複合マスクサブパターンも有している。第3のノズル群は、第1のグループと第2のグループとの間に配置されており、このマスクサブパターンは、好ましくは、第1のグループに隣接するノズルは概して少ない数の滴を付着し、第2のグループに隣接するノズルは概して多くの滴を付着するように、漸次に変化する。
【0011】
このスワス印字システムには、複数のプリントヘッドを設けることができる。いくつかの実施態様では、すべてのプリントヘッドは、各プリントヘッドが単一パスで実質的に同じスワスにインクを付着するよう、互いに対して位置合せされている。代替的な実施態様では、プリントヘッドは、各プリントヘッドが単一パスで実質的に異なるスワスにインクを付着するよう、互いに対してオフセットされている。更に他の実施態様では、プリントヘッドは、2つの隣接するプリントヘッドが単一印字パスにおいてオーバラップするスワスにインクを付着するよう、互いに対して部分的に位置合せされている。各プリントヘッドは、個々のカートリッジに取付けられていてもよく、あるいは複数のプリントヘッドが、3つのプリントヘッドを含む3色(tri-color)カートリッジ等、同じカートリッジに取付けられていてもよい。3つのプリントヘッドは、単一印字パスで実質的に同じスワスにインクを付着するよう、互いに対して位置合せされていてもよく、あるいは、単一印字パスで異なるスワスにインクを付着するよう互いに対してオフセットされていてもよい。
【0012】
また、本発明は、インクジェットスワスプリンタによるインクリメンタルな印字の方法として実現することができる。好ましくは、本方法は、印刷媒体にわたって走査方向にプリントヘッドの複数印字パスでインク滴を付着し、複数印字パスの少なくともいくつかの間に媒体を媒体前進方向に前進させることにより、印刷媒体に画素グリッドを確立することと、印字パスのいくつかのうちの各々において少ない数の滴を付着することとその印字パスのうちの少なくとも1つの間に多くの滴を迅速に付着することの両方により特定のグリッドの画素に印字することと、を含む。種々のノズルに対して使用される印字モードに関係なく、すべてのノズルは、実質的に同じ量のインクを画素グリッドに印字することができる。媒体前進軸に沿って直線的に伸長するプリントヘッドにおいて、第1のノズル群は、プリントヘッドの終端に実質的に近く、第2のノズル群はプリントヘッドの終端から実質的に離れている。
【0013】
本発明の他の態様および利点は、図面と共に、例として本発明の原理を説明している以下の詳細な説明から明らかとなろう。
【0014】
【発明の実施の形態】
ここで、図面、特に図1および図2を参照すると、ノズル異常(aberration)によって発生する視覚的に好ましくないバンディングを低減し、かつプリンタのスループットを低減することなくそれを行う、本発明に従って構成されたプリンタ10が示されている。プリンタ10の好ましい実施態様は、キャリッジ20が移動可能に取付けられた概して11で示されるフレームを含む。キャリッジ20は、少なくとも1つのプリントヘッド21(図1は、例として4つのプリントヘッド21を示す)を保持し、行および列の矩形アレイに構成された画素位置19等の複数の画素位置を有する印刷媒体18の表面に隣接して印字方向にプリントヘッド21を搬送するために、仕切り(stall)を有する。キャリッジ20は、印字パス中に印刷媒体18に対して相対的に移動するようにフレーム11に取付けられている。各プリントヘッド21は、複数のノズル24を有しており、それらを通してインク滴26a〜26bが印刷媒体18上に噴出され、テキスト、グラフィクスまたは写真のあらゆる組合せを含む画像が形成される。後に詳述するように、複数のノズル24は、走査軸4に対して実質的に直交するノズルの線形アレイとして論理的に配列されている。一般に、各プリントヘッドは、異なるカラーインクを含む。キャリッジ20は、フレーム11内に取付けられた概して12で示されるキャリッジ前進機構によって走査軸4に沿って移動可能である。また、プリンタ10は、個々のノズルが印字する行を変更するように、媒体前進軸8に沿って印刷媒体18を前進させるフレーム11内に取付けられた、概して17で示される印刷媒体前進機構も有する(キャリッジ前進機構12および印刷媒体前進機構17は、当業者には周知であり、以下これ以上説明しない)。プリントコントローラ58は、キャリッジ20および印刷媒体18の移動を制御し、インク滴の付着のためにノズルを付勢する。走査軸4に沿ったキャリッジ20の相対的移動を媒体前進軸8に沿った印刷媒体18の相対的移動と組合せることにより、各プリントヘッド21は、印刷媒体18上の行の画素位置19の各々に1つまたは複数のインク滴26を付着することができる。プリントヘッド21からのインク滴の付着を制御するために、プリントコントローラ58によってプリントマスク62が使用される。一般に、プリンタ10がサポートする色の別個の輝度レベル各々(例えば、明から暗)に対し、別々のプリントマスク62が存在する。個々の印字パス中の1行の各画素位置19に対し、プリントマスク62は、(a)その画素位置19で、行に隣接して配置されたノズルの印字を可能にするか、またはそのノズルの印字を不可能にするよう、「ゲート」のように動作すると共に、(b)印字可能なノズルから付着されるべきインク滴の数を定義するマスクパターンを有する。画素が、対応する印字可能ノズルによって実際に印字されるか否かは、印字されるべき画像データ54がその画素位置においてそのインクの色の画素が必要であるか否かによって決まる。一般に、プリントマスク62は、プリンタ10においてファームウェアによって実現されるが、代替的に、プリンタの外部の計算プロセッサ(図示せず)においてソフトウェアドライバで実現することもできる。本発明によれば、印字品質を向上させるために、マスクは、後に詳述するように、低品質印字のノズルが、パスのうちのいくつかの各々において特定の画素位置に対し少ない数の滴の付着を可能にするハイ・ファイプ(hi-fipe)技術を用い、高品質印字のノズルが、パスのうちの少なくとも1つの間に特定の画素位置に対し多くの滴の迅速な付着を可能にするマルチドロップ(multidrop)技術を用いるように、構成される。
【0015】
プリントマスク62の構造および動作を詳細に説明する前に、例示の目的で、本発明を用いて軽減することができる印字品質不良の1つの特定のタイプを考察することは有益である。図3に関して最もよく理解されるように、プリントヘッド21にカラム状に配列された複数のノズル24は、印刷媒体上にインクを噴出する。ノズルのうちのいくつかは、インク滴を意図された位置に正確に付着せず、ある量の方向性エラーにより意図された位置とは異なる実際の位置にインク滴を配置する。この方向性またはドット配置エラーは、走査軸4の方向の成分(走査軸方向性エラーまたはSADエラーとして知られる)と、媒体または用紙前進軸8の方向の成分(用紙軸方向性エラーまたはPADエラーとして知られる)と、を有する。本発明の実施態様は、SAD、PADのどちらか一方またはSADおよびPADの両方を示すプリントヘッドから生成される印字品質を向上させることができる。しかしながら、例示の目的のために、ここでは、次のようなプリントヘッド21に関して説明を進める。すなわち、ノズル24の列の端部に隣接するノズルは、終端ノズルから噴出されるインク滴26aが印刷媒体上の意図された位置に正確に印字されないPADエラーが発生する傾向が強く、中央ノズルから噴出されるインク滴26bはPADが発生する傾向が少なく、意図された位置に近接して印字される可能性が高いものとする。かかるプリントヘッド21で印字することにより、所望の高さHのスワスではなく高さEの印字スワスが生成される。このEとHとの差は、スワス高さエラーを定義する。図4Aおよび図4Bに関して説明されるように、ドット配置PADエラーの方向は、ノズルの列から外側31にもノズル列24の中心に向かって内側35にもあり得る。本発明はマルチパス印字モードに関しているが、理解を容易にするために、図4Aおよび図4Bは、シングルパス印字モードで動作するプリントヘッドを示している。第1のパスにおいて、プリントヘッド21は、スワス27を印字した後、媒体前進軸8におけるプリントヘッド21の完全な高さ分の距離を前進し、最後にプリントヘッド21’が第2のパスで第2のスワス27’を印字する。図4Aにおけるようにスワス高さエラーの方向が外側31である場合、方向の誤ったノズルから付着されるインクによりオーバラップするバンド29が形成される。図4Bにおけるようにスワス高さエラーの方向が内側35である場合、インクが方向の誤ったノズルから噴出された後、印字されていないバンド37が残る。
【0016】
当業者には周知であるように、一般に、プリントヘッドは、珪素基板上に形成されている。各々異なるインク用の1つまたは複数のプリントヘッドを、単一の基板上に形成することができる。ここで、複数のノズル24について図5に関してより詳細に考察すると、プリントヘッド21の好ましい実施態様は、ノズル24の2つの鉛直な列70a,70bを有しており、それらは、プリントヘッド21がプリンタ10に設置された時、走査軸4に対して垂直である。列における隣接するノズル間の列の鉛直間隔74は、今日のプリントヘッドでは一般に1/300インチ(約0.0084cm)である。しかしながら、1つではなく2つの列を用い、論理的にノズルを1つの列として扱うことにより、論理的なノズル間の有効な鉛直間隔72は、1/600インチ(約0.0042cm)まで低減され、それによって媒体前進軸8の方向に改良された印字解像度が達成される。例として、プリントコントローラ58は、列70aからのインクを付着することにより印刷媒体18上の1/600インチ画素位置の鉛直列を印字し、その後、列70bからのインクを付着する前に、列間距離76に等しい量だけプリントヘッド21を走査軸方向4に移動させる。スワス高さエラーの一因となる方向の誤ったノズルは、プリントヘッド21の頂部端および底部端に隣接した部分78に配置されていることが最も多い。部分78のすべてのノズルが必ずしもインクを実質的に誤った方向に噴出するとは限らないが、これら部分のノズルは他に比べてそうする可能性が高い。逆に、これら部分以外のすべてのノズルが所望の位置に印字するとは限らないが、それらのうちの大抵のものがそうする。すなわち、それらは、方向性エラーの重大性が低い。いくつかのプリントヘッドに対するノズル方向性エラーは、プリントヘッドの多くのテストされたサンプルから導出されたドット配置エラーデータを分析することにより統計的に、プリントヘッドの設計に基づいてドット配置エラーを推定することにより理論的に、あるいは統計的方法と理論的方法の組合せによる等、多くの異なる方法で決定することができる。
【0017】
本明細書で使用される「印字パス」という用語は、ノズル配列が走査軸方向4に印刷媒体18に対して移動する際に、プリントヘッドが印字可能となるパスを言う。すなわち、双方向プリンタでは、走査軸4に沿った前方および後方のパスを各々印字パスとすることができ、一方向プリンタでは、印字パスは、各印字パス中に移動の方向のうちの一方のみにおいて発生することができる。ノズル配列24は、複数の部分に分割され、その分割の数は、各サブスワスを完全にインクで塗るために必要な印字パスの数と等しく、その部分の高さは、対応する印字パス後に印刷媒体18が前進する媒体前進方向8の距離に対応する。
【0018】
ドット配置エラーの先の説明を留意し、本発明の実施態様において使用される2つの印字モード技術を考察することは、本発明を理解するために有用である。1つ目は、「ハイ・ファイプ(hi-fipe)」印字であり、図6Aに最もよく示される印字モード技術である。この場合、1つの特定の印字パスで付着される通常サイズのインク滴26cを用いて印刷媒体18上に画素を印字する代りに、その画素上に通常サイズのインク滴26cと同じ量のインクを完全に付着させるために、複数の異なる印字パスで複数の小さいインク滴26dが付着される。一般に、異なる印字パスの各々において、1つの小さいインク滴26dのみが付着される。ハイ・ファイプ印字は、異なるパスにおいて異なるノズルが画素位置を印字するため、ドット配置エラーの望ましくない影響を低減するが、画像の中間の色調領域においてホワイトスペースをカバーする際には有効でない。それは、ホワイトスペースを満たすために必要な画素内のドット配置のわずかな変化を、異なるノズルからの別個のパスにおいて達成させることが困難である可能性があるためである。本発明において利用される他の印字モード技術は、図6Bにおいて最もよく示されている「マルチドロップ(multidrop)」印字である。この場合、画素を完全にインクで塗るために、少なくとも1つの印字パスにおいて、多く(一般に2〜4)の小さいインク滴26dが非常に高速に連続して目標画素に付着される。これらの滴は、通過中かまたは印刷媒体上に置かれた後に溶合う傾向にあり、短い時間に故意に付着された多くの量のインクにより、画素における全液体の付着が広がりその画素の領域を超えて満たす傾向にある。十分な数(例えば、4)の滴が単一の印字パスにおいて付着される場合、画素19qの領域は完全に満たされ、それにより、画素位置の縁において、画素のすみに印字されないホワイトドットをもたらすホワイトスペースが残らない。しかしながら、マルチドロップ印字自体は、ドット配置エラーの影響を最小限にするために有用な技術ではなかった。それは、複数滴のすべてが向きの誤ったノズルによって付着される可能性があるためである。上記印字モード技術は、Askeland等による上述した同時係属の「Hybrid Multi-Drop/Multi-Pass Printing System」出願においてより詳細に述べられている。これは、従来からのマルチドロップ印字を用いてハイライトおよび明るい中間の色調を含む画像領域を印字するが、異なるパスにおいてプリントヘッドからの第2のマルチドロップドットを付着することにより、色の濃いまたは暗い中間の色調を含む画像領域を印字することによって、2つの技術を有利に組合せて単一の印字モードにする。
【0019】
ここで、本発明による特定の輝度レベルのためのプリントマスク62に戻り、先の説明を留意すると、プリントマスク62は、新規の態様でハイ・ファイプ技術とマルチパス技術とを用いて、プリントコントローラ58によって使用されるインク滴のパターンを定義することにより、各パス中の画像のスワスを部分的に印字する。マルチパスプリンタ10における印刷媒体18にわたるカートリッジ20の所定のパスにおいて、プリントマスク62によって可能となるある画素位置19のみを印字することができ、プリンタ10は、画像データが要求する場合に対応する画素位置19に対してプリントマスク62によって指定された数の滴を付着する。プリントマスクパターンは、スワスにおける他の画素位置に対する滴と同様に、いくつかの画素位置に対する追加の滴が他の印字パス中に満たされるようなパターンである。本発明によるプリントマスク62は、プリントヘッド21の列70a,70bの終端に隣接するノズル等、重要なドット配置エラーを示す傾向にあるノズルに対し、主にハイ・ファイプ印字モードを使用するマスクパターンを有する。各パス間を前進する印刷媒体と共にいくつかのパスの各々において特定の画素位置に少ない数の滴が付着されるハイ・ファイプ印字を用いることにより、異なるパスにおいて異なるノズルが特定の画素位置19に印字を行うことが保証される。媒体が前進する量は、列70a,70bの中央のノズル等、ドット配置エラーをもたらす可能性が低い少なくともいくつかのノズルが、特定の画素位置各々に印字を行うことができることを保証するように選択されている。ドット配置エラーをもたらす可能性が低いノズルに対し、パスのうちの少なくとも1つにおいて特定の位置に多くの滴が迅速に付着されるマルチドロップ印字を用いることによって、マルチドロッピングによって画素位置に対しインクの覆う範囲が改良されることにより、画素位置19の縁の印字されないホワイトスペースが最小化されることを確実にする。
【0020】
プリントマスク62の説明を続けると、図7に最もよく示されているように、304のノズルを有し8パス印字モードで動作するプリントヘッドの一例としてのプリントマスクパターンが示されている。例示の目的であって限定する目的ではなく、プリントマスク62は、8パスすべてが完了した後に、画素位置19毎に4滴を印字可能にする輝度レベルを表している。インクを付着することができる滴およびパスの数は、各ノズルに対して独立して設定することができる。かかるプリントマスクは、しばしば「プリントヘッド高さ」と呼ばれる。プリントマスク62は、幅が4つのセル分であり、そのため各行に印字可能なすべての画素位置19の印字を制御するための必要に応じて、印刷媒体18のシートを横切って繰り返される。プリントマスクの各セル内の数(「0」〜「4」)は、示されている印字パスにおいてノズルから印刷媒体上への付着を可能にする特定のカラーインクの滴の数を定義する(画像データがそのように要求する場合)。従って、「0」のセル値は、ノズルに対し、そのパスにおける対応する画素位置の印字を不可能にする。
【0021】
プリントヘッド21の中央のノズルに使用されるプリントマスクセル67は、単なるマルチドロップモードで動作する。例えば、64aで示すように、パス4において、ノズル番号13により、プリントマスク62の最も左の場所に対応する画素位置では4滴の付着が可能であるが、他のパスではそのノズルによってまったく滴が付着されない。同様に、64bで示すように、パス1において、ノズル番号13により、プリントマスク62の最も左から2番目の場所に対応する画素位置19では4滴の付着が可能であるが、他のパスではそのノズルによってまったく滴が付着されない。逆に、プリントヘッド21の終端のノズルに使用されるプリントマスクセル65は、単なるハイ・ファイプモードで動作する。例えば、63で示すように、合計して4滴となるために、パス2、4、6および8において、ノズル番号1によりプリントマスク62の最も左の場所に対応する画素位置19では1滴の付着が可能である。中間的なノズルに対して使用されるプリントマスクセル66は、ハイブリッドのハイ・ファイプ/マルチドロップ印字モードで動作する。例えば、68で示すように、合計して4滴となるためにノズル番号6により、パス2においてプリントマスク62の最も左から2番目の場所に対応する画素位置19で2滴の付着が可能であり、パス4および6において1滴の付着が可能である。ハイ・ファイプとマルチドロップとの間の割当ては、中間ノズル(プリントマスクセル66)に対して変化し、終端ノズル(プリントマスクセル65)に近いノズルは、主としてハイ・ファイプの振舞いを示し、中央ノズル(プリントマスクセル67)に近いノズルは、主としてマルチドロップの振舞いを示す。これは、プリントヘッドのうちドット配置エラーの可能性の高い部分と可能性の低い部分との間において、急な変化ではなく漸次の変化を可能とし、その結果より高い印字品質をもたらす。
【0022】
ノズルは、ハイ・ファイプ、マルチドロップまたはハイブリッドモードのいずれで動作するかに関係なく、各々のノズルが実質的に同じ量のインクを印字することができる。すべてのノズルに対する等しい印字負荷のために、本発明によるプリンタは、頻繁に使用されるノズルによる損耗の影響によってプリントヘッドの寿命が短くなることがない。
【0023】
図7における本発明によるプリントマスク62の例示的な実施例は、4セル幅のプリントマスクと8パスの印字モードを使用しているが、本発明の好ましい実施態様は、4パス印字モードにおける64セル幅のプリントマスク62を使用する。広いプリントマスクを使用することにより、印字品質を向上させるためによりランダムなインク滴の分散が可能となり、少ないパスを使用することにより、スループットが増大する。
【0024】
本発明によるプリントマスク62の動作と印刷媒体18上の結果としての出力を更に説明するために、図8に関して、本発明による4パス印字モードは、終端ノズル81が単なるハイ・ファイプモードで動作し、中央ノズル82が単なるマルチドロップモードで動作する、プリントヘッド21を有する。パス4等、個々のパスは各々、そのパスについてのマスクパターンによって制御されながら画像の一部を部分的に印字する。その際、終端ノズル81は、単一の滴87を付着し、中央ノズル82は複数の滴88を付着する。印刷媒体18は、各印字パス後に前進し(頁の頂部および底部の特別な場合を無視する)、その結果、媒体前進方向8に示されるように、各印字パスに対し、プリントヘッド位置21a〜21dが互いからオフセットする。多くの小さい滴と少ない大きい滴とを印字する効果は、印字パス間の媒体18の前進と組合された時、印刷媒体18上で、多くの行において大きいインク滴と小さいインク滴とが混合される印字された画像パターン86を生成する、ということである。
【0025】
フレキシブルなポリマの頂板(図示せず)を用いてインク滴が噴出されるノズルを形成するプリントヘッド21では、多くの量のドット配置エラーを示す終端ノズルの数と、少ない量のドット配置エラーを示す中央ノズルの数とはそれぞれ、通常、1:1と1:8との間の比率である。より一般的には、その比率は、1:3と1:6との間であり、最も一般的な比率は4つの中央ノズル毎に対して1つの終端ノズルである。
【0026】
例示の目的で、本発明を単一のプリントヘッド21に関して説明してきたが、本発明によるプリンタ10は、図9A乃至図9Cに最もよく示されているように、追加のプリントヘッド21を含んでいてもよい。プリントヘッド21は、プリンタ10において互いに対して異なる場所で方向付けされていてもよい。図9Aに示すような1つの実施態様では、4つのプリントヘッド21は、各プリントヘッド21が走査軸4に沿った単一パスにおいて実質的に同じスワス27aでインクを付着するよう位置合せされている。図9Bに示すような他の実施態様では、プリントヘッド21は、各プリントヘッドが単一パスで異なるスワス27bにインクを付着するよう、互いからオフセットしている。図9Cに示す他の実施態様では、2つの隣接するプリントヘッド21が単一印字パスにおいて部分的にオーバラップするスワス27cでインクを付着するよう、すべてのプリントヘッド21が部分的に位置合せされ部分的にオフセットされている。更に、図10のA〜Dに概略的に示すように、本発明と共に、キャリッジ20にプリントヘッド21を取付けプリントヘッドにインクを供給する代替的な構成を使用することができる。各プリントヘッド21は、カートリッジ132a〜132d内に収容されている。カートリッジ132a〜132dは、1つのインクカラーに対してプリントヘッド21を1つだけ含んでもよく、あるいは、シアン、マジェンタおよびイエローの3つのプリントヘッドを含む3色(tricolor)カートリッジ等、複数色の複数のプリントヘッドを含んでもよい。複数のプリントヘッドは、単一の基板上に構成しても異なる基板上に構成してもよい。インクは、異なる方法でプリントヘッド21に供給されてもよい。図10のAにおいて、プリントヘッドと共にプリントカートリッジ132a内には、インクリザーバ138aが収容されている。図10のBにおいて、インクリザーバ138bは、プリントカートリッジ132bから取外し可能であるが、リザーバ138bは、キャリッジ20に設置された時にプリントカートリッジ132bに取付けられる。図10のCにおいて、プリントカートリッジ132cはインクリザーバを有しておらず、インクは、代りにシュート外(off-chute)のインクリザーバ138cから管139cを介してプリントカートリッジ132cに供給される。図10のDにおいて、主なインクリザーバ138dは、同様にシュート外に配置され管139dを介してプリントカートリッジ132dに接続されているが、プリントカートリッジ132dはまた、補助的なリザーバ138eも含む。本発明は、これらのカートリッジ構成およびインク供給系のいずれかを用いて、およびプリントヘッド21および印刷媒体18が互いに対して相対的に移動する他の代替的な設計を用いて利用することができる。
【0027】
上述したことから、本発明によって提供されるプリンタおよび方法は、本技術分野において大幅な進歩を表すということが認められよう。プリントヘッドの有用な寿命を大幅に低減することなく、ノズル異常によって発生する視覚的に好ましくないバンディングを低減するように、本発明に従ってプリンタを構成することができる。本発明のいくつかの特定の実施態様を述べ説明してきたが、本発明は、そのように述べられ説明された特定の方法、形態または部品の配置に限定されるものではない。特に、本発明は、印字パスが走査軸4に沿って移動の両方向に発生する双方向印字かまたは印字パスが走査軸4に沿って一方向のみに発生する一方向印字で、印刷媒体18がパス間を同じ距離だけ前進する均一前進(even-advance)印字モードか、または媒体18が複数のパス間を異なる距離で前進する不均一前進(uneven-advance)印字モードで、印刷媒体上の行を完全に印字するために複数のパスが必要であるマルチパスプリンタで、任意の数のセル分の幅を有するプリントマスクで、バンドプリンタおよびドラムプリンタを含むすべてのタイプのスワスプリンタで、サーマルおよびピエゾ印字技術を含むすべてのタイプのインクジェットプリンタで、およびプリンタのすべてのコンポーネントが同じ物理的エンクロージャ内には配置されていない印字システムで、使用することができる。また、本発明は、プリントヘッド上にそれらのノズルが配置されている場所およびいくつのノズルが低品質ノズルであるかに関わらず、低印字品質と高印字品質ノズルを有する他のタイプのプリントヘッドと共に使用が可能である。また、本発明は、個々のノズルにおけるハイ・ファイプおよびマルチドロップの振舞いの異なる混合と共に使用することもできる。本発明と共に使用可能であるマルチドロップ印字の代替物は、マルチドロップ印字と共に行われるのと同様に同じサイズの滴を異なる数で付着するのではなく、単一の滴で付着されるインクの量を変化させることができる可変の滴容量印字である。本発明は、特許請求の範囲のみによって限定される。
【0028】
以下においては、本発明の種々の構成要件の組み合わせからなる例示的な実施態様を示す。
1.マルチパススワスプリンタ(10)であって、
フレーム(11)と、
複数行の画素グリッドを有し、それらの行の各々が複数の画素位置(19)を有する印刷媒体(18)に対して相対的に移動するために、前記フレーム(11)に取付けられたキャリッジ(20)と、
前記キャリッジ(20)に取付けられるプリントヘッド(21)であって、ノズル(24)を有し、インク滴がこのノズル(24)を介して前記印刷媒体(18)上に付着され、各ノズル(24)は、前記キャリッジ(20)が前記印刷媒体(18)上の印字パスを生成する時に前記行の対応する1つにインク滴を付着することができる、プリントヘッド(21)と、
前記プリントヘッド(21)に関連して動作するように接続され、インク滴を付着させるよう前記ノズル(24)を制御可能に付勢するためのプリントコントローラ(58)と、
前記プリントコントローラ(58)に関連して動作するように結合され、前記印刷媒体(18)にわたって前記キャリッジ(20)の複数の印字パス中にインク滴の噴出を制御するプリントマスク(62)であって、第1のノズル群(65)に対し、前記パスのうちのいくつかの各々において特定の画素位置(19)に少ない数のインク滴を付着することができるようにするハイ・ファイプマスクサブパターンと、第2のノズル群(67)に対し、前記パスのうちの少なくとも1つの間に特定の画素位置(19)に多くのインク滴を迅速に付着することができるようにするマルチドロップマスクサブパターンと、を有するプリントマスク(62)と、
を含むマルチパススワスプリンタ(10)。
2.マスクパターンは、第3のノズル群(66)が、特定の画素位置(19)に、前記パスのうちのいくつかの各々において少ない数のインク滴を付着することと前記パスのうちの少なくとも1つの間に多くのインク滴を迅速に付着することとの両方を可能とする複合マスクサブパターンを更に含む、上記1記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
3.前記第3のノズル群(66)は、前記プリントヘッド(21)上の前記第1のノズル群(65)と前記第2のノズル群(67)との間に配置され、前記複合マスクサブパターンは、前記第1のノズル群(65)に隣接するノズルは概して少ない数のインク滴を付着し前記第2のノズル群(67)に隣接するノズルは概して多くのインク滴を付着するように、漸次に変化する上記2記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
4.前記プリントヘッド(21)は、対応する複数のインク付着位置において前記行の各々にインクを噴出し、及び
前記第1のノズル群(65)は、前記画素位置(19)と前記インク付着位置との間で相対的にドット配置エラーを発生させる可能性が高く、前記第2のノズル群(67)は、前記画素位置(19)と前記インク配置位置との間で相対的にドット配置エラーを発生させる可能性が低い上記1記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
5.前記キャリッジ(20)に取付けられた少なくとも2つのプリントヘッド(21)を更に含み、すべてのプリントヘッド(21)は、単一印字パスで実質的に同じスワス(27a)にインクを付着するよう、互いに対して位置合せされている上記1記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
6.前記キャリッジ(20)に取付けられた少なくとも2つのプリントヘッド(21)を更に含み、すべてのプリントヘッド(21)は、単一印字パスで異なるスワス(27b)にインクを付着するよう、互いに対してオフセットされている上記1記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
7.前記キャリッジ(20)に取付けられた少なくとも2つのプリントヘッド(21)を更に含み、すべてのプリントヘッド(21)は、2つの隣接するプリントヘッド(21)が単一印字パスにおいてオーバラップするスワス(27c)にインクを付着するよう、互いに対して部分的に位置合せされている上記1記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
8.前記ノズル(24)の各々は、前記複数の印字パスの各々において前記画素グリッドの個々の行を部分的に印字し、本システムは、
前記フレーム(11)に取付けられ、前記ノズル(24)のうちの所定の1つが印字する前記複数の行のうちの1つを変更するよう前記プリントヘッド(21)に対して前記印刷媒体(18)を前進させるための媒体前進機構(17)を更に含む、上記1記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
9.前記第1のノズル群(65)のノズルのうちの少なくともいくつか、及び前記第2のノズル群(67)のノズルのうちの少なくともいくつかは、実質的に同じ量のインクを前記画素グリッドに印字することができる上記1記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
10.前記キャリッジ(20)に取付けられた3つのプリントヘッド(21)を含む3色カートリッジ(132)を更に含み、該3つのプリントヘッド(21)は、単一印字パスで実質的に同じスワス(27a)にインクを付着するよう互いに対して位置合せされている上記1記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
11.前記キャリッジ(20)に取付けられた3つのプリントヘッド(21)を含む3色カートリッジ(132)を更に含み、該3つのプリントヘッド(21)は、単一印字パスで異なるスワス(27b)にインクを付着するよう互いに対してオフセットされている上記1記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
【0029】
【発明の効果】
本発明により、プリントヘッドの有用な寿命を大幅に短縮することなくノズル異常による印字品質不良を最小限にするインクジェットプリンタが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具現化しているインクジェットプリンタの斜視図である。
【図2】図1のインクジェットプリンタの主要な書込みシステム部のブロック図である。
【図3】図1のプリンタと共に使用可能なあるタイプのプリントヘッドにおいて発生しているドット配置エラーを示す略図である。
【図4A】図3のプリントヘッドで印字する結果として発生する可能性のあるバンディングを示す略図である。
【図4B】図3のプリントヘッドで印字する結果として発生する可能性のあるバンディングを示す略図である。
【図5】図1のプリンタと共に使用可能なプリントヘッドのノズル配列の略図である。
【図6A】図1のプリンタと共に使用可能なハイ・ファイプ印字モードの動作を示す略図である。
【図6B】図1のプリンタと共に使用可能なマルチドロップ印字モードの動作を示す略図である。
【図7】図1のプリンタと共に使用可能な本発明によるマスクパターンを示す略図である。
【図8】4パス印字モードの4つのパスの各々におけるプリントヘッドの媒体前進方向における配置と、単一パスにおけるハイ・ファイプノズルおよびマルチドロップノズルによって生成される異なるサイズのインクドロップパターンと、パス間の媒体の前進がいかに印刷媒体上の異なるサイズの滴の混合の影響を有するかと、を示す略図である。
【図9A】図1によるプリンタの複数のプリントヘッドの代替的な相対的位置合せの略図である。
【図9B】図1によるプリンタの複数のプリントヘッドの代替的な相対的位置合せの略図である。
【図9C】図1によるプリンタの複数のプリントヘッドの代替的な相対的位置合せの略図である。
【図10】図1のプリンタと共に使用可能な代替的なプリントカートリッジおよびインク分配系の略図である。
【符号の説明】
10 プリンタ
11 フレーム
18 印刷媒体
19 画素位置
20 キャリッジ
21 プリントヘッド
24 ノズル
27a,27b,27c スワス
58 プリントコントローラ
62 プリントマスク
65 プリントマスクセル(第1のノズル群)
66 プリントマスクセル(第3のノズル群)
67 プリントマスクセル(第2のノズル群)
132 プリントカートリッジ
Claims (10)
- マルチパススワスプリンタ(10)であって、
フレーム(11)と、
複数の行の画素グリッドを有し、それらの行の各々が複数の画素位置(19)を有する印刷媒体(18)に対して相対的に移動するために、前記フレーム(11)に取付けられたキャリッジ(20)と、
前記キャリッジ(20)に取付けられたプリントヘッド(21)であって、前記プリントヘッド(21)がノズル(24)を有し、インク滴がこのノズル(24)を介して前記印刷媒体(18)上に付着され、各ノズル(24)は、前記キャリッジ(20)が前記印刷媒体(18)上の印字パスを生成する時に前記行の対応する1つにインク滴を付着することができる、プリントヘッド(21)と、
前記プリントヘッド(21)に関連して動作するように接続され、インク滴を付着させるように前記ノズル(24)を制御可能に付勢するためのプリントコントローラ(58)と、
前記プリントコントローラ(58)に関連して動作するように結合され、前記印刷媒体(18)にわたって前記キャリッジ(20)の複数の印字パス中にインク滴の噴出を制御するプリントマスク(62)であって、前記プリントマスク(62)が、前記印字パスに垂直な方向において前記プリントヘッド(21)の両端部付近にある前記第1のノズル群(65)に対し、前記パスのうちのいくつかの各々において特定の画素位置(19)に1つのインク滴を付着することができるようにするハイ・ファイプマスクサブパターンと、前記印字パスに垂直な方向において前記プリントヘッド(21)の中央部付近にある第2のノズル群(67)に対し、前記パスのうちの少なくとも1つの間に特定の画素位置(19)に複数のインク滴を迅速に付着することができるようにするマルチドロップマスクサブパターンとを有する、プリントマスク(62)とを含み、
前記複数の印字パス中に同じ特定の画素位置(19)に付着されるインク滴が同じノズルから噴出され、そのノズルが前記第1のノズル群に属する場合には、1つのインク滴が各印字パスで付着され、そのノズルが前記第2のノズル群に属する場合には、前記第1のノズル群のノズルから噴出されるインク滴の合計数に等しい数のインク滴が、単一印字パスで迅速に付着される、マルチパススワスプリンタ(10)。 - マスクパターンは、第3のノズル群(66)が、特定の画素位置(19)に、前記パスのうちのいくつかの各々において1つのインク滴を付着することと前記パスのうちの残りの少なくとも1つの間に複数のインク滴を迅速に付着することとの両方を可能とする複合マスクサブパターンを更に含む、請求項1に記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
- 前記第3のノズル群(66)は、前記プリントヘッド(21)上の前記第1のノズル群(65)と前記第2のノズル群(67)との間に配置され、前記複合マスクサブパターンは、前記第1のノズル群(65)に隣接するノズルが、前記第2のノズル群(67)に隣接するノズルが付着するインク滴よりも少ない数のインク滴を付着するように、漸次に変化する、請求項2に記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
- 前記プリントヘッド(21)が、対応する複数のインク付着位置において前記行の各々にインクを噴出し、及び
前記第1のノズル群(65)が、前記第2のノズル群(67)に比べて、前記画素位置(19)と前記インク付着位置との間で相対的にドット配置エラーを発生させる可能性が高い、請求項1に記載のマルチパススワスプリンタ(10)。 - 前記キャリッジ(20)に取付けられた少なくとも2つのプリントヘッド(21)を更に含み、すべてのプリントヘッド(21)が、単一印字パスで実質的に同じスワス(27a)にインクを付着するように、互いに対して位置合せされている、請求項1に記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
- 前記キャリッジ(20)に取付けられた少なくとも2つのプリントヘッド(21)を更に含み、すべてのプリントヘッド(21)が、単一印字パスで異なるスワス(27b)にインクを付着するように、互いに対してオフセットされている、請求項1に記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
- 前記キャリッジ(20)に取付けられた少なくとも2つのプリントヘッド(21)を更に含み、すべてのプリントヘッド(21)は、2つの隣接するプリントヘッド(21)が単一印字パスにおいてオーバラップするスワス(27c)にインクを付着するように、互いに対して部分的に位置合せされている、請求項1に記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
- 前記ノズル(24)の各々が、前記複数の印字パスの各々において前記画素グリッドの個々の行を部分的に印字し、本システムは、
前記フレーム(11)に取付けられ、前記ノズル(24)のうちの所定の1つが印字する前記複数の行のうちの1つを変更するように前記プリントヘッド(21)に対して前記印刷媒体(18)を前進させるための媒体前進機構(17)を更に含む、請求項1に記載のマルチパススワスプリンタ(10)。 - 前記キャリッジ(20)に取付けられた3つのプリントヘッド(21)を含む3色カートリッジ(132)を更に含み、前記3つのプリントヘッド(21)が、単一印字パスで実質的に同じスワス(27a)にインクを付着するように互いに対して位置合せされている、請求項1に記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
- 前記キャリッジ(20)に取付けられた3つのプリントヘッド(21)を含む3色カートリッジ(132)を更に含み、前記3つのプリントヘッド(21)が、単一印字パスで異なるスワス(27b)にインクを付着するように互いに対してオフセットされている、請求項1に記載のマルチパススワスプリンタ(10)。
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