JP4393413B2 - 石英ガラス繊維、石英ガラスストランド、石英ガラスヤーンおよび石英ガラスクロスの製造方法 - Google Patents

石英ガラス繊維、石英ガラスストランド、石英ガラスヤーンおよび石英ガラスクロスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、石英ガラス繊維、石英ガラスストランド、石英ガラスヤーンおよび石英ガラスクロスの製造方法に関し、更に詳細には、多層プリント配線板、特に周波数が1GHz以上の高周波回路を形成する多層プリント配線板に好適に用いられる石英ガラスクロスおよびそれに用いられる石英ガラス繊維の製造方法に関する。
近年、半導体素子の高速化にともないコンピューターや周辺機器に用いられる多層プリント配線板の高速化が進み、さらにインターネットや携帯電話の急速な普及に伴い、通信機器、放送用機器の高速大容量伝送の要求が高まっているために、これら多層プリント配線板においても、高周波特性の改良が必要になってきており、特に周波数が1GHzを超える高周波領域に用いられる多層プリント配線板においては誘電損失や回路遅延の問題が注目されている。
さらに、機器の小型化や軽量化、または高機能化により高多層で高密度実装に対応したプリント配線板が必要とされている。
このため、ガラス繊維のなかでも特に誘電率が小さく、誘電正接の小さな石英ガラス繊維が注目されており、さらに、高多層可能なプリント配線板基材として厚さの薄い(具体的には、厚さ100μm以下)ガラスクロスの要求が強まっている。
石英ガラスは、従来プリント配線板に用いられていたEガラスなどのように溶融状態となりにくく高温での粘度が高いことから、Eガラス繊維などの製造方法で用いられている溶融紡糸法が不可能である。
従来の石英ガラス繊維の製造方法としては、下記非特許文献1の図2.5.2に示されている方法がある。この製造方法は、図4に示したように、直径3mm程度の石英ガラスロッド2の端部を、バーナー1からの酸素と水素の混合ガスの燃焼火炎を用いて加熱延伸することで石英ガラス繊維3を製造するロッド法である。製造された石英ガラス繊維3は、サイジングアプリケーター4でサイジング剤が施された後、巻き取り機5で巻き取られる。下記非特許文献1によれば、得られた石英ガラス繊維3は、その径が10.7μmである。このように径が10.7μmの石英ガラス繊維3を用いたヤーンを製織したのでは、厚さ200μm程度までの石英ガラスクロスしか製造できない。
上記のロッド法では、作製する石英ガラスフィラメントの径を細くするために石英ガラスロッドの燃焼火炎中への導入速度を遅くするか、または石英ガラスフィラメントの引き速度または巻取り回転数を増加させる必要があるが、繊維の巻取り機は現実的に使用可能な回転数に限界があるため、石英ガラスロッドの導入速度を遅くすることになるが、このように導入速度を遅くした場合には、製造しようとする石英ガラス繊維の直径を7μm以下にしようとすると、石英ガラス繊維が吹き切れてしまい、直径7μm以下の細径の石英ガラス繊維を得ることが困難であった。
なお、本発明者らは、得られる石英ガラス繊維の径を細くする目的で、石英ガラスロッドの径を変えて上記ロッド法で実験を行ったところ、石英ガラスロッドの直径を小さくするほど作製できる石英ガラスフィラメントの直径が小さくできる可能性が見られたが、直径7μm以下の石英ガラスフィラメントを得ることは不可能と思われた(図3参照)。
加賀美敏郎 林瑛監修「高純度シリカの応用技術」CMC出版、1991年3月1日、p202―211
また、上記非特許文献1の図2.5.1およびその説明には、石英ガラスロッドを加熱延伸し、さらにバーナー火炎と同軸方向に石英ガラスロッドを加熱延伸することで石英ガラス繊維を作製する方法が示されているが、その基となる特許文献1(英国特許第507951号)と記載内容に相違があり、実際に発明者らが非特許文献1に示されている方法で石英ガラス長繊維を作製しようと試みたが、得られたのは短繊維だけであり、長繊維を得ることは不可能であった。
英国特許第507951号
また、縦型管状電気炉により石英ガラスロッドを溶融し、溶融した端部を高速で連続的に巻き取ることで合成石英ガラス長繊維を製造する方法が示されている。
特許文献2および特許文献3の方法は電気炉を精密に温度制御しなければならず、特に7μm以下の細径を紡糸する時の歩留りが悪く、安定的に製造を行うことが難しかった。
特開2004−99376 特開2004−99377
そこで本発明は、直径が7μm以下の極細石英ガラス繊維を安定的に製造することのできる石英ガラス繊維の製造方法、この製造方法により製造された石英ガラス繊維を用いての石英ガラスストランドおよび石英ガラスヤーンの製造方法、およびこの石英ガラスヤーンの製造方法により製造された石英ガラスヤーンを用いての厚さが100μm以下の石英ガラスクロスの製造方法を提供することを目的とするものである。
本発明者らは、上記目的を達成するためにさらに鋭意研究を重ね、下記(1)〜(6)の本発明を完成させた。
(1)直径(mm)Dが0.10〜1.40mmの石英ガラスロッドまたは石英ガラス繊維である石英ガラス素材を、その進行方向と実質的に直交する方向からのバーナー火炎で加熱延伸して直径(mm)dの極細石英ガラス繊維を製造する極細石英ガラス繊維の製造方法であって、前記バーナー火炎の線速を80m/s以下に設定し、ドローダウンレシオ(D/d)が14以上200以下で、用いるバーナーノズルの石英ガラス素材の進行方向の幅が3.0mm以下にすることにより、前記石英ガラス素材から極細石英ガラス繊維に径が変化しているコーン状の溶融部の先端がバーナー火炎から出るようにし、直径の変動幅が±5%以内である直径7μm以下の極細石英ガラス繊維を製造することを特徴とする石英ガラス繊維の製造方法。
(2)前記バーナー火炎が酸素と水素の混合ガスであることを特徴とする上記(1)に記載の石英ガラス繊維の製造方法。
(3)上記(1)または(2)の石英ガラス繊維の製造方法を用いて、直径の変動幅が±5%以内である直径7μm以下の極細石英ガラス繊維を複数本製造し、それらを集束させて石英ガラスストランドを製造することを特徴とする石英ガラスストランドの製造方法。
(4)上記(3)の石英ガラスストランドの製造方法を用いて、極細石英ガラス繊維の本数が50本以上400本以下の石英ガラスストランドを製造し、この石英ガラスストランドに25mm当たり0.1回以上5回以下の撚りをかけて石英ガラスヤーンを製造することを特徴とする石英ガラスヤーンの製造方法。
(5)上記(3)の石英ガラスストランドの製造方法を用いて石英ガラスストランドを製造し、その石英ガラスストランドを巻き直して、極細石英ガラス繊維の本数が50本以上400本以下の石英ガラスストランドを製造し、この石英ガラスストランドに25mm当たり0.1回以上5回以下の撚りをかけて石英ガラスヤーンを製造することを特徴とする石英ガラスヤーンの製造方法。
(6)上記(4)または(5)の石英ガラスヤーンの製造方法により製造された石英ガラスヤーンを製織し、厚さ100μm以下の石英ガラスクロスを製造することを特徴とする石英ガラスクロスの製造方法。
本発明によれば、図3に示したように、直径7μm以下の極細石英ガラス繊維を効率的に製造することが可能となる。この直径7μm以下の極細石英ガラス繊維を用いれば、特に1GHzを超える高周波回路に用いられる多層プリント配線板に好適に用いられる厚さ100μm以下の石英ガラスクロスを製造することが可能となる。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明するが、図示例は例示的に示されるもので、本発明の技術思想から逸脱しない限り種々の変形が可能なことはいうまでもない。
図1に石英ガラス素材から極細石英ガラス繊維を作製する本発明方法の模式的説明図を示した。本発明の極細石英ガラス繊維の製造方法では、直径(mm)Dが0.10〜1.40mmの石英ガラスロッドまたは石英ガラス繊維である石英ガラス素材6をバーナー火炎F方向に送りながら、その先端をバーナー火炎Fにより溶融しながら溶融端を引き出し、この溶融端を引っ張ることにより、加熱延伸(延伸は高速で巻き取ることにより行う)して直径(mm)dの極細石英ガラス繊維3を製造する。本製造方法では、直径が7μm以下で、その変動率が±5%の極細石英ガラス繊維を目標としている。用いる石英ガラス素材の直径が、上記の範囲未満であると、上記石英ガラス素材のバーナー火炎中への導入速度を早くする必要が生じ、製造された極細石英ガラス繊維の直径の変動率が大きくなり、±5%を超えてしまう。
また、上記の範囲を超えると、石英ガラス素材のバーナー火炎中への導入速度を遅くする必要が生じ、石英ガラス素材から極細石英ガラス繊維に径が変化しているコーン状の溶融部の先端がバーナー火炎内に入ってしまい、石英ガラス繊維が吹き切れてしまう。
バーナー火炎は、石英ガラス素材6の進行方向と実質的に直交する方向からのものとし、その線速は80m/s以下に設定する。この線速が80m/sを超えると、石英ガラスが吹き飛ばされてしまい、連続繊維が形成できない。石英ガラスが溶融可能であればバーナー火炎の線速は小さければ小さいほど好ましい。この線速の下限は5m/s程度である。このバーナー火炎は石英ガラスを溶融する温度に達し、上記線速がなるべく低いものがよいので、酸素と水素の混合ガスを燃料とすることが好適である。
極細石英ガラス繊維の製造の際のドローダウンレシオ(D/d)は14以上200以下に設定する。このドローダウンレシオが200を超えると、上記石英ガラス素材から極細石英ガラス繊維に径が変化しているコーン状の溶融部の長さAがあまりにも小さくなりすぎ、下記のバーナーノズルの幅Wとの関係で、上記溶融部の先端がバーナー火炎F内に入ってしまい、該先端がバーナー火炎にて吹き飛ばされてしまい極細石英ガラス繊維を連続的に得ることは困難である。また、このドローダウンレシオ(D/d)が14未満であると、上記コーン状の溶融部が長くなりすぎるとともに、その形状が不安定となり、製造された極細石英ガラス繊維3の直径の変動率が大きくなり、±5%を超えてしまう。
用いるバーナーノズルBの石英ガラス素材の進行方向の幅Wは3.0mm以下に設定し、上記コーン状の溶融部の先端がバーナー火炎Fから出るようにして、加熱溶融する。この幅Wが3.0mmを超えると、上記ドローダウンレシオを200以下としても、上記コーン状の溶融部の先端がバーナー火炎F内に入ってしまい、石英ガラス繊維が吹き切れてしまう。上記幅Wの下限値は、作製可能な範囲で小さい方が好ましい。
以上により、径が7μm以下で、直径の変動幅が±5%以内の極細石英ガラス繊維を製造することができる。なお、以上説明した本発明方法によれば、図3に示したように、直径1.40mmの石英ガラス素材を用いれば、直径7μmまでの石英ガラス繊維が、直径0.10mmの石英ガラス素材を用いれば、直径3μmまでの石英ガラス繊維が、それぞれ製造可能である。
本発明で作成した石英ガラス繊維は直径の変動幅が±5%以内であることから、JISR3413の番手変動率が8%以下、番手開差率が7%以下を達成することができる。
石英ガラスストランドを製造するには、図1で説明した本発明の原理に従い、図2に示したように、複数本の石英ガラス素材6を幅広のバーナーB1からのバーナー火炎Fにより加熱延伸して複数本の極細石英ガラス繊維3を作製し、それらを集束器7により集束して石英ガラスストランド8が製造される。製造された石英ガラスストランド8は、その後、巻き取り機5により巻き取られる。なお、図2において、符号4はサイジングアプリケーターである。
石英ガラスヤーンを製造するには、作製した石英ガラスストランドを繊維が50本以上400本以下となるように巻き直し、石英ガラスストランドに対して25mm当たり0.1回以上5回以下の撚りを掛ければよい。
厚さ100μm以下の石英ガラスクロスを作製するには、プリント配線板用石英ガラスクロスの規格としてIPC−QF−143が制定されているがフィラメント径9μm未満の規格がないため、高周波用多層プリント配線板に好適に用いられるプリント配線板用Eガラスの規格であるIPC−4412に準じて、上記石英ガラスヤーンを製織して、厚さ100μm以下の石英ガラスクロスを作製する。
以下に実施例をあげて本発明をさらに具体的に説明するが、これらの実施例は例示的に示されるもので限定的に解釈されるべきでないことはいうまでもない。
(実施例1)
バーナー火炎(酸素と水素の混合ガス)の線速が20m/sである直径1.5mmの円形バーナーノズルを備えた10連バーナーを準備した。図2に概略を示した状態で、各バーナーのノズルに、ドローダウンレシオが14.3となるように、直径0.1mmの石英ガラス連続繊維である石英ガラス素材を5本ずつ導入して加熱延伸して、50本の直径7μmの極細石英ガラス繊維を作製した。各ノズルにおいて、各石英ガラス素材のコーン状の溶融部の先端は、バーナー火炎外に出ていた。その後、各極細石英ガラス繊維にサイジング剤を塗布した後に集束器により集束し、巻取り機により巻き取って石英ガラスストランドを作製した。
作製した石英ガラスストランドを4個巻き直し、繊維数200本の石英ガラスストランドを作製し、これを25mmあたり1回の撚りをかけ、石英ガラスヤーンを作製した。
作製した石英ガラスヤーンを25mm当たり縦糸60本、横糸58本となるように製織して石英ガラスクロスを得た。
表1に石英ガラスヤーンおよびクロスの特徴を示した。
また、繊維径の測定は、紡糸開始直後、紡糸終了直前、それらの中間の3ヶ所について、繊維各10本の直径をSEMにより観察を行い、最小径と最大径を示した。
(実施例2)
バーナー火炎(酸素と水素の混合ガス)の線速が60m/sであるスリット幅1.2mm、長さ200mmの長方形バーナーノズルを準備した。図2に概略を示した状態で、このバーナーノズルに、ドローダウンレシオが60.0となるように、直径0.3mmの石英ガラス連続繊維である石英ガラス素材を50本導入して加熱延伸し、50本の直径5μmの極細石英ガラス繊維を得た。ノズルにおいて、各石英ガラス素材のコーン状の溶融部の先端は、バーナー火炎外に出ていた。各極細石英ガラスフィラメントにサイジング剤を塗布した後に集束器により集束し、巻取り機により巻き取って石英ガラスストランドを作製した。
作製した石英ガラスストランドを4個巻き直し、繊維数200本の石英ガラスストランドを作製し、これを25mmあたり1回の撚りをかけ、石英ガラスヤーンを作製した。
作製した石英ガラスヤーンを25mm当たり縦糸60本、横糸47本となるようにして製織し石英ガラスクロスを得た。
表1に石英ガラスヤーンおよびクロスの特徴を示した。
(実施例3)
酸素と水素の混合ガスの線速が20m/sである短径1.0mm、長径3.0mmの楕円形バーナーノズルを備えた5連バーナーを準備した。図に概略を示した状態で、上記バーナーの各ノズルに、ドローダウンレシオが150.0となるように、直径0.6mmの石英ガラス連続繊維である石英ガラス素材を10本ずつ導入して加熱延伸し、50本の直径4μmの極細石英ガラス繊維を作製した。各ノズルにおいて、各石英ガラス素材のコーン状の溶融部の先端は、バーナー火炎外に出ていた。各極細石英ガラス繊維にサイジング剤を塗布した後に集束器により集束し、巻取り機により巻き取って石英ガラスストランドを作製した。
作製した石英ガラスストランドを4個巻き直し、繊維数200本の石英ガラスストランドを作製し、これを25mmあたり1回の撚りをかけ、石英ガラスヤーンを作製した。
作製した石英ガラスヤーンを25mm当たり縦糸70本、横糸73本となるように石英ガラスクロスを製織した。
表1に石英ガラスヤーンおよびクロスの特徴を示した。
(比較例1)
石英ガラス素材を直径2mmの石英ガラスロッドとし、バーナーノズルの直径を3.5mmとしたこと以外は実施例1と同様にして石英ガラス繊維を作製しようと試みたが、直径9μmの石英ガラス繊維までしか得られなかったため、直径9μmの石英ガラスフィラメントを作製し、同時に25本作製した石英ガラスフィラメントにサイジング剤を塗布した後に集束器により集束し、巻取り機により石英ガラスストランドを作製した。作製した石英ガラスストランドを4個巻き直し、さらにそれを2個巻き直すことでフィラメント数200本の石英ガラスストランドを作製し、これを25mmあたり1回の撚りをかけ、石英ガラスヤーンを作製した。
ドローダウンレシオは222.2であった。
作製した石英ガラスヤーンを25mmあたり縦糸44本、横糸31本となるようにして製織し、石英ガラスクロスを得た。
表1に石英ガラスヤーンおよびクロスの特徴を示した。
(比較例2)
バーナー火炎(酸素と水素の混合ガス)の線速が100m/sである以外は実施例2と同様の方法により石英ガラス繊維を作製しようと試みたが、混合ガスの圧力により石英ガラス繊維が吹き切れてしまった。
(比較例3)
直径が91μmの石英ガラス素材を用いドローダウンレシオが13.0であったこと以外は実施例1と同様の方法で直径7μmの石英ガラスフィラメントを作製しようと試みたが、混合ガスの圧力により石英ガラス繊維が吹き切れてしまった。
(比較例4)
バーナーが幅(W)4.0mm、長さ200mmの長方形バーナーノズルである以外は実施例2と同様の方法により石英ガラスフィラメントを作製しようと試みたが、石英ガラスフィラメントの溶融部がバーナー火炎中で吹き切れてしまった。
Figure 0004393413
バーナー火炎により石英ガラス素材から極細石英ガラス繊維を作製する本発明の実施の形態による石英ガラス繊維の製造方法の模式的説明図である。 複数本の石英ガラス素材から石英ガラス繊維を作製し、それを集束させることで石英ガラスストランドを作製する本発明の実施の形態による石英ガラスストランドの製造方法の模式的説明図である。 従来および本発明による石英ガラス繊維の製造方法による石英ガラス素材と得られる石英ガラス繊維の関係を示したグラフである。 従来の石英ガラス繊維の製造方法の模式的説明図である。
符号の説明
1 バーナー
2 石英ガラスロッド
3 石英ガラス繊維
4 サイジングアプリケーター
5 巻き取り機
6 石英ガラス素材
7 集束器
8 石英ガラスストランド
A コーン状溶融部の長さ
B バーナー

Claims (6)

  1. 直径(mm)Dが0.10〜1.40mmの石英ガラスロッドまたは石英ガラス繊維である石英ガラス素材を、その進行方向と実質的に直交する方向からのバーナー火炎で加熱延伸して直径(mm)dの極細石英ガラス繊維を製造する極細石英ガラス繊維の製造方法であって、前記バーナー火炎の線速を80m/s以下に設定し、ドローダウンレシオ(D/d)が14以上200以下で、用いるバーナーノズルの石英ガラス素材の進行方向の幅が3.0mm以下にすることにより、前記石英ガラス素材から極細石英ガラス繊維に径が変化しているコーン状の溶融部の先端がバーナー火炎から出るようにし、直径の変動幅が±5%以内である直径7μm以下の極細石英ガラス繊維を製造することを特徴とする石英ガラス繊維の製造方法。
  2. 前記バーナー火炎が酸素と水素の混合ガスであることを特徴とする請求項1に記載の石英ガラス繊維の製造方法。
  3. 請求項1または2の石英ガラス繊維の製造方法を用いて、直径の変動幅が±5%以内である直径7μm以下の極細石英ガラス繊維を複数本製造し、それらを集束させて石英ガラスストランドを製造することを特徴とする石英ガラスストランドの製造方法。
  4. 請求項3の石英ガラスストランドの製造方法を用いて、極細石英ガラス繊維の本数が50本以上400本以下の石英ガラスストランドを製造し、この石英ガラスストランドに25mm当たり0.1回以上5回以下の撚りをかけて石英ガラスヤーンを製造することを特徴とする石英ガラスヤーンの製造方法。
  5. 請求項3の石英ガラスストランドの製造方法を用いて石英ガラスストランドを製造し、その石英ガラスストランドを巻き直して、極細石英ガラス繊維の本数が50本以上400本以下の石英ガラスストランドを製造し、この石英ガラスストランドに25mm当たり0.1回以上5回以下の撚りをかけて石英ガラスヤーンを製造することを特徴とする石英ガラスヤーンの製造方法。
  6. 請求項4または5の石英ガラスヤーンの製造方法により製造された石英ガラスヤーンを製織し、厚さ100μm以下の石英ガラスクロスを製造することを特徴とする石英ガラスクロスの製造方法。
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