JP4390841B2 - 酸素センサ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサ、あるいは所定のガス中の酸素を検出するための酸素センサに関する。
近年、自動車エンジン等の内燃機関において、その空燃比制御等に使用するための各種酸素センサが開発されている。特に、排気ガスによる大気汚染など環境保護上の問題が大きな課題となっており、排気ガス中の酸素濃度を検出するための酸素センサについても、高性能で長寿命のものに対する需要が高まっている。
このような酸素センサとして代表的なものとして、ZrO2等の酸素イオン電導性固体電解質により先端部が閉じた中空軸状に形成された酸素検知素子を筒状のケーシング内に収容し、該酸素検知素子の先端外面の検出面を被検出雰囲気と接触させるとともに、その内側空間に基準ガスとしての大気を導入して、その内面(基準面)に接触させ、両面に接触するガスの酸素濃度の相違により発生する酸素濃淡電池起電力を検出することにより被検出雰囲気中の酸素濃度を測定するようにした構造のものが広く使用されている。
上記酸素センサにおいては、酸素検知素子あるいはそれを加熱するための発熱体からのリード線を外部へ引き出すための構造として、セラミックセパレータを内蔵し、その個別のリード線挿通孔に各リード線を通すようにしたものが用いられている。このようなセラミックセパレータを使用することにより、リード線間あるいはリード線に続く端子部間での短絡が防止され得る。
ところで、このようなセラミックセパレータを内蔵する従来の酸素センサのケーシング構造は、例えば特開平11−72463号で開示されているように、酸素検知素子を収容する筒状の主体金具と、該主体金具に連結される主筒,該主筒に外嵌される外筒を備えてなり、外筒にフィルタを外嵌して、これを防護カバーで覆うようにしている。この構成にあって、あらかじめ外筒内に金属弾性部材を装着した後、外筒内にリード線を挿通したセラミックセパレータを収納して、外筒,フィルタ及びセラミックセパレータでまとまりのある一ユニットとする。しかる後、外筒を主体金具に連結される主筒に外嵌して、外筒に形成した係止段面とセラミックセパレータ間の金属弾性部材の付勢力によりセラミックセパレータの前端を主筒の後端に弾接させ、この状態で主筒にかしめ固定する。而して、これにより各部材が組み付けられることとなる。
このように、従来の酸素センサのケーシング構造は、このような組み付けを前提とするために、主体金具,主筒,外筒からなり、部品点数が多く、構造が複雑であり、このため製造が面倒で、高コストとなっていた。
本発明は、酸素センサのケーシング構造の部品点数を少なくすることにより、製造が容易で、しかも低廉な酸素センサを提供しようとするものである。
本発明は、軸状の酸素検知素子と、酸素検知素子を内部で保持して、その検出面を突出する短筒状の主体金具と、前端を主体金具の後端部に密嵌状に連結され、かつ後部内周面に係止段を備えた金属製筒状基体と、後面側を係止段に係止されて筒状基体に内嵌され、軸方向に貫通して形成された複数のリード線挿通孔に酸素検知素子からの各リード線がそれぞれ挿通されるセラミックセパレータと、筒状基体に内嵌され、セラミックセパレータの前面側に弾接して、該セラミックセパレータの後面側を係止段に圧接保持する金属弾性部材と、筒状基体の後端開口に密閉状に嵌着されて、各リード線を気密状に挿通する弾性シール部材とを備え
前記係止段と、当該径止段に圧接される前記セラミックセパレータの前記後面とは、共に前記筒状基体の前端に向かう程広がるテーパ面をなしていることを特徴とする酸素センサである。ここでは、酸素検知素子の軸方向においてその先端部に向かう側を前側、これと反対方向に向かう側を後側としている。
この構成にあって、金属弾性部材を、筒状基体に設けられた係止突部と、セラミックセパレータの前面側との間に圧入されて、前端を係止突部に支持され、後端をセラミックセパレータの前面側に弾接することにより、セラミックセパレータの後面側を係止段に圧接保持する波形座金等の座金により構成することができる。この構成にあっては、係止突部により、座金の前端が確実に保持され得ることとなる。
また、金属弾性部材を、筒状基体に圧入され、セラミックセパレータの筒状基体の内面に、周縁に形成した歯を係合して位置決めされ、その内周縁をセラミックセパレータの前面側に弾接する歯付座金により構成しても良い。この構成にあっては、筒状基体に係止突部を形成する必要が無いという利点がある。
ここで、筒状基体の後端部に形成された気体導入孔を囲繞するように環状フィルタを外筒に外嵌し、かつ気体導入孔からの気体を酸素検知素子の基準面に導入する空気流路を確保する。
かかる本発明の基本構成にあっては、金属弾性部材により、セラミックセパレータを後方付勢するようにして、該セラミックセパレータを安定保持するようにしている。このため、セラミックセパレータを保持する為の外筒等を要せず、ケーシング構造は、筒状の主体金具と金属製筒状基体とにより構成される。従って、部品点数が従来に比して少なくなる。
またそのケーシング構造の組み付けにあって、金属製筒状基体内に酸素検知素子等に接続するリード線を挿通したセラミックセパレータを収納した状態で、前端開口から挿入した波形座金,歯付座金等の金属弾性部材を圧入し、セラミックセパレータと係止突部との間に圧縮状態で配置し、これによりその復元弾力によりセラミックセパレータを係止段に弾接して保持する。而して後、金属製筒状基体を主体金具の後端部に、外嵌して圧入または溶接等の手段により固結する。このようにこの金属弾性部材を筒状基体に圧入するだけで、セラミックセパレータが保持され、これによりセラミックセパレータを備えるケーシング構造が完結的にユニット化され、このため、主体金具への組み付け工程が容易となる。
本発明は、上述したように、酸素検知素子を内部で保持する主体金具と、金属製筒状基体とでケーシングを構成し、複数のリード線がそれぞれ挿通されるセラミックセパレータを筒状基体に設けると共に、筒状基体に金属弾性部材を圧入して、該セラミックセパレータを係止段に圧接保持するようにしたものであり、ケーシング構造は、筒状の主体金具と金属製筒状基体とにより構成される。このため、従来構成のように、筒状の主体金具,外筒,主筒によりケーシングを構成するものと異なり、部品点数が少なく、製造が簡単で、かつ低廉となる等の優れた効果がある。
しかもこの金属弾性部材を筒状基体に圧入するだけで、セラミックセパレータが保持され、これによりセラミックセパレータを備えるケーシング構造が完結的にユニット化され、このため、主体金具への組み付け工程が容易となる。
本発明の実施の形態を図面に示す実施例に基づき説明する。
図1に示す酸素センサ1は、先端が閉じた中空軸状の固体電解質部材である酸素検知素子2と、軸状のセラミックヒータである発熱体3とを備え、さらにこれらを内蔵するケーシング構造により構成される。
ここで酸素検知素子2は酸素イオン伝導性を有する固体電解質により構成されている。このような固体電解質としては、Y2O3又はCaOを固溶させたZrO2が代表的なものであるが、それ以外のアルカリ土類金属ないし希土類金属の酸化物とZrO2との固溶体を使用してもよい。また、ベースとなるZrO2にはHfO2が含有されていてもよい。
この酸素検知素子2は金属製の短筒状主体金具9内に挿入してその先端部を突出して保持され、周面の被検出ガス(排気ガス)と接触する検出面2aを露出している。この酸素検知素子2と短筒状主体金具9の内面間には、絶縁性セラミックから形成されたインシュレータ6,7、及び該インシュレータ6,7間のタルクから形成されたセラミック粉末8が設けられ、酸素検知素子2は主体金具9と電気的に絶縁された状態で貫通して保持されている。主体金具9の周面には、酸素センサ1を排気管等の取付部に取り付けるためのねじ部9bを有する。また、主体金具9の後端に形成されたカシメ突部10をインシュレータ6の後端側にかしめて、主体金具9内部の各部材を緊密に保持するようにしている。
主体金具9から突出した酸素検知素子2の表面の検出面2a及び内面の基準面2bには、そのほぼ全面を覆うように電極層が設けられている。これら内外の電極層はいずれも、酸素検知素子2を構成する固体電解質へ酸素を注入するための酸素分子の解離反応、及び該固体電解質から酸素を放出させるための酸素の再結合反応に対する可逆的な触媒機能(酸素解離触媒機能)を有する多孔質電極、例えばPt多孔質電極として構成されている。
また、発熱体3は、通常はセラミックヒータであり、例えばアルミナを主とするセラミック棒を芯材とし、このセラミック棒の表面に例えば蛇行状に形成された抵抗線からなる発熱部4を備え、ヒータ端子部5(図1等)から延びるリード線を経てまた、発熱体3は、通常はセラミックヒータであり、例えばアルミナを主とするセラミック棒を芯材とし、このセラミック棒の表面に例えば蛇行状に形成された抵抗線からなる発熱部4を備え、ヒータ端子部5(図1等)から延びるリード線を経て、発熱のための通電が行われる。このような発熱部4は発熱体3の先端側に偏って設けられて酸素検知素子2に接触し、その先端部で局部的に発熱するようになっている。これにより発熱部4で生じた熱がその接触に基づく熱伝導により速やかに酸素検知素子2に伝わってこれを加熱し、また発熱部4の上記接触部近傍の局部的に発熱した部分の熱輻射によっても酸素検知素子2が加熱される。そして、その熱伝導及び熱輻射による相乗的な熱伝達が、酸素検知素子2を急速に加熱し、活性化温度までの上昇時間を短縮する。
主体金具9の一方の開口部9aには、酸素検知素子2の先端側を所定の空間を隔てて覆うようにプロテクタ11が設けられ、プロテクタ11には排気ガスを透過させる複数のガス透過口12が形成され、これにより排気ガス中の酸素が酸素検知素子2の先端側表面の検出面2aに接触可能となっている。主体金具9の他方のカシメ突部10の周囲には、本発明の要部に係る金属製筒状基体14が固結される。
この金属製筒状基体14は、主体金具9後端からリード線の引き出し端に至る長さを有し、その後部が縮径されて内面に係止段15が形成されている。そして金属製筒状基体14に内嵌したセラミックセパレータ18に周設した連係鍔部19を該係止段15で係止して、該セラミックセパレータ18の後方移動を拘束している。また、金属製筒状基体14の後端開口にはゴム等で形成された弾性シール部材17が密閉状に嵌着される。
そして、セラミックセパレータ18及び弾性シール部材17を貫通するように、酸素検知素子2のリード線20,21及び発熱体3のリード線(図示せず)が外方へ引き出されている。
酸素検知素子2に接続された一方のリード線20は、端子金具24及びこれに続く引出し線部25(絶縁管25aで覆われているが、これを省略してもよい)、並びに端子金具23の内部電極接続部26を経て、前述の酸素検知素子2の内側基準面2bの電極層と電気的に接続されている。一方、他方のリード線21は、別の端子金具34及びこれに続く引出し線部35を経て、酸素検知素子2の外側の検出面2aの電極層と電気的に接続されている。また前述の発熱体3に通電するためのプラス側及びマイナス側の一対のヒータ端子部5が、発熱体3の基端部(図1において上端部)に固定され、これらヒータ端子部5を経て、発熱体3内に埋設された後述の発熱用抵抗回路に通電されるようになっている。なお、これら一対のヒータ端子部5に対し、発熱体用のリード線(図示せず)がそれぞれ接続される。
金属製筒状基体14には、係止段15で係止されたセラミックセパレータ18の連係鍔部19の前部位置で、円周方向に係止突部40が内方突成され、この係止突部40と連係鍔部19間に金属弾性部材41が配設される。そしてこれにより、連係鍔部19は係止段15に弾接し、セラミックセパレータ18が安定的に保持されることとなる。このセラミックセパレータ18には、各リード線20及び21を挿通するための複数のリード線挿通孔72が軸方向に貫通して形成されている。
この係止突部40は筒状基体14を内方に環状又は部分的に膨隆させた突部で構成したり、図4で示すように、筒状基体14の外側からビス60等を螺入して、その突出端により構成する等種々の態様が提案され得る。
また、金属製筒状基体14の後部周面には気体導入孔50が形成され、これを囲繞するように環状フィルタ53が外嵌している。このフィルタ53は、金属製筒状基体14に対し後方外側からほぼ同軸的に連結される筒状形態をなすとともに、その外側には保持筒54が周設されている。この保持筒54のフィルタ53を囲繞する主面には外気が通入する補助気体導入孔55が形成される。また、この保持筒54の上縁は基体14の周面に沿って縮径状に延出され、該縮径面56の周面でかしめることにより筒状基体14と連結している。さらには、フィルタ53を囲繞する面もかしめて、該フィルタ53との結合を確保するようにしている。更に、保持筒54の外側からさらに保護筒を被着するようにしても良い。この場合には保護筒にも気体導入孔を形成する必要がある。また該保護筒は上下に延出して、その延出部で筒状基体14にかしめ固定され得る。
ここで、フィルタ53は、例えばポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEという)の未焼成成形体を、PTFEの融点よりも低い加熱温度で1軸以上の方向に延伸することにより得られる多孔質繊維構造体(商品名:例えばゴアテックス(ジャパンゴアテックス(株)))により、水滴等の水を主体とする液体の透過を阻止し、かつ空気及び/又は水蒸気などの気体の透過を許容する撥水性フィルタとして構成されている。これにより、補助気体導入孔55からフィルタ53を経て気体導入孔50より、基準ガスとしての大気(外気)が金属製筒状基体14内に導入されるとともに、フィルタ53により水滴等の液体状態の水は金属製筒状基体14内に侵入することが阻止されるようになっている。
フィルタ53の外面は保持筒54の内面と密着しているので、補助気体導入孔55からフィルタ53と保持筒54との間にゴミや油分が侵入しにくくなり、ひいてはフィルタ53の外面側の撥油性あるいは撥水性の低下が阻止ないし抑制されて、例えば基準ガス温度が高くなった場合でも、センサ出力の低下が起こりにくくなる。
金属弾性部材41はばね座金、例えば図3に示すような波型座金により構成されており、セラミックセパレータ18の連係鍔部19の前面(セラミックセパレータ18の前面側)と係止突部40との間に圧縮状態で配置される。これにより、金属弾性部材41は、セラミックセパレータ18を係止段15に弾接させてその保持を安定的なものとする。また、金属弾性部材41は、その構成材質が金属であることから耐熱性に優れ、セラミックセパレータのがたつき防止効果を長期に渡って良好に維持することができる。
しかもこの金属弾性部材41は、図4で示すように、厚み方向に変形し、該厚み方向での弾縮が可能な主環部41aと、係止突部40と係合する外方へ突成した複数の係合突片41bからなる。この金属弾性部材41は、セラミックセパレータ18を筒状基体14の前端開口から装着した後に圧入される。この圧入にあって、係合突片41bの湾曲により環状の係止突部40の通過が可能となる。そしてこの圧入により、主環部41aは厚み方向へ弾縮し、その復元弾力により上述したようにセラミックセパレータ18は係止段15に弾接する。而して、セラミックセパレータ18はこの圧入のみにより保持され、これによりセラミックセパレータ18を備えるケーシング構造が完結的にユニット化される。このため、主体金具9への組み付け工程が容易となる。
ちなみに、上述した特開平11−72463号で開示されている構成にあっては、金属弾性部材によりセラミックセパレータは突出方向に付勢されて未保持状態となっており、その組み付けに際してはその付勢に抗した状態で、セラミックセパレータを主筒に圧接して、この状態を保持しながらかしめ加工を施さなければならず、その組み付けが面倒であった。
さらに金属弾性部材の弾縮により外筒と主筒との相対位置が変位するから、外筒を常に一定位置で、主筒に固定することが困難であった。これに比して、本発明にあっては、セラミックセパレータ18は係止段15で位置決めされ、かつ金属弾性部材41の装着間隙は、係止突部40と連係鍔部19間で定まっているから、セラミックセパレータを筒状基体14に対して常に一定位置で弾性保持することが可能となる。
弾性シール部材17は、筒状基体14の後端開口に対しその内側に弾性的にはめ込まれて密閉状に嵌着されるものであって、各リード線20,21等を挿通するためのリード線挿通孔73を有するとともに、これらリード線20,21の外面とフィルタ保持部51の内面との間をシールして、各リード線20,21を気密状に挿通する。
一方、セラミックセパレータ18の周面には、気体導入孔50と一致するように気体導入孔75が形成され、気体導入孔50からの気体は気体導入孔75を通ってリード線挿通孔72から筒状基体14内に導かれる。尚、リード線挿通孔72とは別に、気体導入孔75と連通する通気用貫通孔を別途配設し、該貫通孔から空気を筒状基体14内に導入するようにしてもよい。
一方、弾性シール部材17及びセラミックセパレータ18に対し、互いに異なるピッチ円径でリード線20,21等が挿通される構造となっているので、各リード線には弾性シール部材17とセラミックセパレータ18との間で必ず曲がりが生ずる。しかしながら、弾性シール部材17とセラミックセパレータ18との間には適度な隙間77が形成されており、この隙間77において各リード線20,21等を比較的緩やかに曲げることができる。これにより、酸素センサ1の組立て時等にリード線が強く曲げられて痛んだり、断線したりするトラブルが生じにくくなる。
かかる構成の組み付けにあって、前記金属製筒状基体14内に、あらかじめ、酸素検知素子2の内外の電極及び端子金具23に、セラミックセパレータ18を挿通させた各リード線を接続し、このセラミックセパレータ18を金属製筒状基体14内に装着する。さらにこの金属製筒状基体14の後端の開口に弾性シール部材17を嵌着し、かつフィルタ53を保持筒54と共に嵌着し、かしめ加工を施して一体化する。そして、波形座金等の金属弾性部材41を筒状基体14の前端開口から圧入し、連係鍔部19と係止突部との間に圧縮状態で配置し、これによりその復元弾力によりセラミックセパレータ18を係止段15に弾接する。
而して後、金属製筒状基体14を主体金具9の後端部に、外嵌して圧入する。または、溶接を施して固結する。これにより各部材は連結され、主体金具9と筒状基体14とからなるケーシング構造内に酸素検知素子2が収納されることとなる。
このため、セラミックセパレータを保持する為の外筒等を要せず、ケーシング構造は、筒状の主体金具9と金属製筒状基体14とにより構成される。従って、部品点数が従来に比して少なくなる。
上述の構成は、波型座金等からなる金属弾性部材41を適用し、その前端を係止突部40に係合して支持し、後端をセラミックセパレータ18の前面側に弾接するようにしたものであるが、図5,6で示すように、歯付座金からなる金属弾性部材80を適用することにより、係止突部40が不要となる。
すなわち図6で示すように、この金属弾性部材80は円環状をなし、かつその側面形状は截頭円錐状であり、その周縁に複数の外歯81が放射状に形成されてなる。そして、外歯81を前側として、筒状基体14の前端開口から圧入し、後側の内周縁82を連係鍔部19の前面に圧接し、かつ金属弾性部材80を厚み方向に弾縮させる。この位置で、外歯81の先端が筒状基体14の内面に食い込んでその拡径方向の復元力により係合する。而して、該金属弾性部材80は弾縮状態で位置決めされ、その内周縁82を連係鍔部19の前面に弾接することとなり、セラミックセパレータ18を係止段15に圧接させてその保持を安定的なものとする。
この構成は、係止突部40の形成が不要となり、加工工程が減少すると共に、上述したと同様の組み付け容易性及びセラミックセパレータの安定保持をもたらすことができる。
上記酸素センサ1において、前述の通りフィルタ53を介して基準ガスとしての大気が導入されると共に内部に確保された空気流路により、該空気が酸素検知素子2の基準面2bに導入される。一方、酸素検知素子2の外面の検出面2aにはプロテクタ11のガス透過口12を介して導入された排気ガスが接触する。このため、該酸素検知素子2には、その内外面の酸素濃度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じる。そして、この酸素濃淡電池起電力が、排気ガス中の酸素濃度の検出信号として内外の電極層からリード線21,20を介して取り出される。これにより酸素濃度を検出することが可能となる。この酸素センサ1は自動車エンジン等の内燃機関において、その空燃比制御等に使用されることとなる。ここで、酸素検知素子2は、排気ガス温が十分高温となっている場合には当該排気ガスで加熱されて活性化されるが、エンジン始動時など排気ガス温が低温である場合には前述の発熱体3で強制的に加熱することで活性化される。
本発明に係る酸素センサ1の縦断側面図である。 要部の拡大断面図である。 金属弾性部材41として用いられる波型座金の斜視図である。 係止突部40をビス60の突出端で構成した実施例の拡大縦断側面図である。 金属弾性部材80を用いた要部の拡大縦断側面図である。 金属弾性部材80を示し、イは底面図、ロは側面図である。
符号の説明
1 酸素センサ
2 酸素検知素子
2a 測定面
2b 基準面
9 主体金具
14 金属製筒状基体
15 係止段
17 弾性シール部材
18 セラミックセパレータ
40 係止突部
41 金属弾性部材
50 気体導入孔
53 環状フィルタ
73 連係鍔部
80 金属弾性部材
81 外歯

Claims (4)

  1. 軸状の酸素検知素子と、
    酸素検知素子を内部で保持して、その検出面を突出する短筒状の主体金具と、
    前端を主体金具の後端部に密嵌状に連結され、かつ後部内周面に係止段を備えた金属製筒状基体と、
    後面側を係止段に係止されて筒状基体に内嵌され、軸方向に貫通して形成された複数のリード線挿通孔に酸素検知素子からの各リード線がそれぞれ挿通されるセラミックセパレータと、
    筒状基体に内嵌され、セラミックセパレータの前面側に弾接して、該セラミックセパレータの後面側を係止段に圧接保持する金属弾性部材と、
    筒状基体の後端開口に密閉状に嵌着されて、各リード線を気密状に挿通する弾性シール部材とを備え
    前記係止段と、当該径止段に圧接される前記セラミックセパレータの前記後面とは、共に前記筒状基体の前端に向かう程広がるテーパ面をなしていることを特徴とする酸素センサ。
  2. 金属弾性部材が、筒状基体に設けられた係止突部と、セラミックセパレータの前面側との間に圧入されて、前端を係止突部に支持され、後端をセラミックセパレータの前面側に弾接することにより、セラミックセパレータの後面側を係止段に圧接保持する座金であることを特徴とする請求項1記載の酸素センサ
  3. 金属弾性部材が、筒状基体に圧入され、セラミックセパレータの筒状基体の内面に、周縁に形成した外歯を係合して位置決めされ、その内周縁をセラミックセパレータの前面側に弾接する歯付座金であることを特徴とする請求項1記載の酸素センサ。
  4. 筒状基体の後端部周面に形成された気体導入孔を囲繞するように環状フィルタを筒状基体に外嵌し、かつ気体導入孔からの気体を酸素検知素子の基準面に導入する空気流路を確保したことを特徴とする請求項1,請求項2又は請求項3記載の酸素センサ。
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