JP2005326396A - ガスセンサ - Google Patents

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Abstract

【課題】被測定ガスの温度やヒータ温度に対して安定したセンサ出力が得られるガスセンサを提供すること。
【解決手段】内部に大気室200を設けると共に先端側が閉塞されたコップ型の固体電解質体20と、該固体電解質体20の被測定ガスと対面する側に設けた被測定ガス側電極22と、大気室200と対面する側に設けた基準ガス側電極21とよりなるセンサ素子2を有し、該センサ素子2の大気室200には通電により発熱するヒータ3が設けてある。上記被測定ガス側電極22及び上記基準ガス側電極21の少なくとも一方の配設領域は、上記固体電解質体20と上記ヒータとの接触部301から、上記ガスセンサの軸方向に3〜10mm離れている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両用エンジン等の内燃機関の燃焼制御等に使用することができるガスセンサに関する。
自動車エンジンの排気系にガスセンサを設けて、排気ガス中の酸素濃度等から空燃比を測定し、これに基づいてエンジンの燃焼制御を行うことがある。
ここで使用するガスセンサとして、内部に大気室を設けると共に先端側が閉塞されたコップ型の固体電解質体と、該固体電解質体の被測定ガスと対面する側に設けた被測定ガス側電極と、大気室と対面する側に設けた基準ガス側電極とよりなるセンサ素子を有し、該センサ素子の大気室には通電により発熱するヒータを設けた構成が知られている。
ところで、センサ素子は素子活性温度に加熱せねば出力が得られない。
従ってエンジン始動直後より短時間でセンサ出力を得るために(早期活性)、排気ガスからの熱を獲得しやすい大気室のより先端側に突き当てるようにヒータを設けることが行われるようになった。
特開平11−153571号公報
近年、排気ガス温度は規制強化等から以前より高くなる傾向がある。
また、エンジン始動から非常に短い時間でセンサ出力を得るためにヒータ温度を高くする傾向がある。
ところで、ガスセンサ素子においてセンサ出力が生じるセンシング領域は、被測定ガス側電極及び基準ガス側電極が固体電解質体を介して向き合うことで形成される。上記センシング領域が高温の排気ガスや高温のヒータによって過熱された場合、センサ出力が低下することがあった。
よって、本発明は、上記問題点を鑑みて、被測定ガスの温度やヒータ温度に対して安定したセンサ出力が得られるガスセンサを提供するものである。
第1の発明は、内部に大気室を設けると共に先端側が閉塞されたコップ型の固体電解質体と、該固体電解質体の被測定ガスと対面する側に設けた被測定ガス側電極と、大気室と対面する側に設けた基準ガス側電極とよりなるセンサ素子を有し、該センサ素子の大気室には通電により発熱するヒータが設けてあるガスセンサにおいて、
上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域は、上記固体電解質体と上記ヒータとの接触部から、上記ガスセンサの軸方向に3〜10mm離れていることを特徴とするガスセンサにある(請求項1)。
第1の発明にかかるガスセンサは、被測定ガス側電極、基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域を固体電解質体とヒータとの接触部から軸方向に3mm以上離してある。
従って、センサ素子におけるヒータから最も熱が効率よく伝達されるヒータとの接触部から両電極を離して設けることができる。
これにより、ガスセンサ素子においてセンサ出力が生じる、被測定ガス側電極及び基準ガス側電極が固体電解質体を介して向き合うことで形成されたセンシング領域の過熱を防止して、ヒータ温度に対して安定したセンサ出力を得ることができる。
また、被測定ガス側電極及び基準ガス側電極の配設領域を固体電解質体とヒータとの接触部から軸方向に離す距離を10mm以下としてある。これにより、ヒータによるセンシング領域の加熱の効果を確保し、素子活性に充分な温度まで昇温して、安定したセンサ出力を得ることができる。
第2の発明は、内部に大気室を設けると共に先端側が閉塞されたコップ型の固体電解質体と、該固体電解質体の被測定ガスと対面する側に設けた被測定ガス側電極と、大気室と対面する側に設けた基準ガス側電極とよりなるセンサ素子を有し、該センサ素子の大気室には通電により発熱するヒータが設けてあるガスセンサにおいて、
上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域は、上記固体電解質体の先端から上記ガスセンサの軸方向に3〜10mm離れていることを特徴とするガスセンサにある(請求項3)。
第2の発明にかかるガスセンサは、被測定ガス側電極、基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域を固体電解質体の先端から軸方向に3mm以上離してある。
従って、被測定ガスから最も熱が効率よく伝達される固体電解質体の先端から両電極を離して設けることができる。
これにより、ガスセンサ素子においてセンサ出力が生じる、被測定ガス側電極及び基準ガス側電極が固体電解質体を介して向き合うことで形成されたセンシング領域の過熱を防止して、被測定ガス温度に対して安定したセンサ出力を得ることができる。
また、被測定ガス側電極及び基準ガス側電極の配設領域を固体電解質体の先端から軸方向に離す距離を10mm以下としてある。これにより、ヒータによるセンシング領域の加熱の効果を確保し、素子活性に充分な温度まで昇温して、安定したセンサ出力を得ることができる。
第3の発明は、内部に大気室を設けると共に先端側が閉塞されたコップ型の固体電解質体と、該固体電解質体の被測定ガスと対面する側に設けた被測定ガス側電極と、大気室と対面する側に設けた基準ガス側電極とよりなるセンサ素子を有し、該センサ素子の大気室には通電により発熱するヒータが設けてあるガスセンサにおいて、
上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域は、上記ガスセンサの使用時の最高温度が300〜850℃となる部分に設けてあることを特徴とするガスセンサにある(請求項5)。
第3の発明にかかるガスセンサは、被測定ガス側電極、基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域をガスセンサ使用時の最高温度が850℃以下となる部分に設けてある。
従って、センサ素子において高温となる領域から、ガスセンサ素子においてセンサ出力が生じる、被測定ガス側電極及び基準ガス側電極が固体電解質体を介して向き合うことで形成されたセンシング領域を離して設けることができ、センシング領域の過熱を防止して、被測定ガス温度及びヒータ温度に対して安定したセンサ出力を得ることができる。
また、上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極は、ガスセンサ使用時に温度が300℃以上となる部分に設けている。300℃より温度が低い場合、センシング領域が活性化温度に達せず、センサ出力が得られなくなるおそれがある。
第1の発明において、上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極は、少なくとも有効なセンサ出力が得られる程度にヒータ接触部から離して設ける必要がある。ただし、有効なセンサ出力が得られる距離は、固体電解質体のサイズや形状、ガスセンサの使用環境等によって変わるため、一律に限定することはできない。
また、第1の発明において、被測定ガス側電極、基準ガス側電極の少なくとも一方を、ヒータ接触部から軸方向に3〜10mm離して設けることで、本発明の効果を得ることができる。
すなわち、センサ出力は被測定ガス側電極及び基準ガス側電極が固体電解質体を介して向き合うことで形成されたセンシング領域から生じ、従って一方の電極が部分的に過熱された場合であっても、他方の電極の温度が低ければ、センシング領域から生じる出力は、温度の低い電極に依存し、大きくなるためである。
次に、第1の発明にかかるガスセンサにおいて、上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域は、上記固体電解質体と上記ヒータとの接触部から、上記ガスセンサの軸方向に5mm以上離れていることが好ましい(請求項2)。
これにより第1の発明にかかる効果を確実に得ることができる。
また、第2の発明において、上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極は、少なくとも有効なガスセンサ出力が得られる程度に固体電解質体の先端から離して設ける必要がある。ただし、有効なセンサ出力が得られる距離は、固体電解質体のサイズや形状、ガスセンサの使用環境等によって変わるため、一律に限定することはできない。
また、第2の発明において、被測定ガス側電極、基準ガス側電極の少なくとも一方を、固体電解質の先端から軸方向に3〜10mm離して設けることで、本発明の効果を得ることができる。
すなわち、センサ出力は被測定ガス側電極及び基準ガス側電極が固体電解質体を介して向き合うことで形成されたセンシング領域から生じ、従って一方の電極が部分的に過熱された場合であっても、他方の電極の温度が低ければ、センシング領域から生じる出力は、温度の低い電極に依存し、大きくなるためである。
次に、第2の発明にかかるガスセンサにおいて、上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域は、上記固体電解質体の先端から上記ガスセンサの軸方向に5mm以上離れていることが好ましい(請求項4)。
これにより第2の発明にかかる効果を確実に得ることができる。
なお、第1〜第3の発明において、被測定ガス側電極及び基準ガス側電極の厚みは、特に限定されない。
(実施例1)
本発明にかかるガスセンサについて、図1〜図4を用いて説明する。
本例のガスセンサ1は、図1に示すごとく、内部に大気室200を設けると共に先端側が閉塞されたコップ型の固体電解質体20と、該固体電解質体20の被測定ガスと対面する側に設けた被測定ガス側電極22と、大気室200と対面する側に設けた基準ガス側電極21とよりなるセンサ素子2を有し、該センサ素子2の大気室200には通電により発熱するヒータ3が設けてある。
そして、図2に示すごとく、上記被測定ガス側電極22及び上記基準ガス側電極21の配設領域は、上記固体電解質体20と上記ヒータ3との接触部301から、共に上記ガスセンサ2の軸方向にかかる距離Kが3〜10mmである。
以下、詳細に説明する。
本例のガスセンサ1は、自動車エンジンの排気管に取り付けて、排気ガス中の酸素濃度からエンジンの空燃比を測定し、空燃比制御に利用するものである。
ガスセンサ1は、図1に示すごとく、筒型のハウジング10と、該ハウジング10の内周面にパッキン131を介して支承したセンサ素子2と、ハウジング10の先端側(図面における下方)に設けた内側カバー111、外側カバー112からなる被測定ガス側カバー11と、ハウジング11の基端側に設けた大気側カバー12とからなる。
上記被測定ガス側カバー111の内部は被測定ガス側雰囲気110が形成され、大気側カバー12の内部は大気側雰囲気120が形成される。なお、大気側雰囲気120から上記センサ素子2の大気室200に大気が導入される。
上記センサ素子2とハウジング10の内周面との間は、粉末シール材132、絶縁シール材133が設けてあり、絶縁シール材133の基端側に環状リング134を介してハウジング10の基端側を折り曲げて、上記絶縁シール材133を所定の位置に固定する。
上記大気側カバー12の基端側の外周面には、撥水フィルタ122を介して外側カバー121がかしめ固定され、また大気側カバーの基端側の内部には弾性絶縁部材123がかしめ固定されている。
更に大気側カバー12の内部には大気側絶縁碍子14が皿バネ140によって支承されて設けてある。
図1、図2に示すごとく、センサ素子2は内部に大気室200を設けたコップ型の固体電解質体20の内側面201に設けた基準ガス側電極21、外側面202に設けた被測定ガス側電極22とからなり、大気室200にはセラミック製の棒状のヒータ3が、その先端の外周側で上記内側面201と接触するように差し込んである。
センサ素子2の内側面201の基端側と当接すると共に、上記ヒータ3の外周面を保持するよう構成した接触端子231が設けてあり、接触端子231の基端側は大気側絶縁碍子14の内部で接続端子241を介してガスセンサ1外部に引き出されるリード線251と接続される。
また、センサ素子2の外側面202の基端側と当接する接触端子232は、その基端側において大気側絶縁碍子14の内部で接続端子242を介してガスセンサ1外部に引き出されるリード線252と接続される。
上記接触端子231、232、接続端子241、242、リード線251、252を介してセンサ素子2の出力を取り出す。
また、上記ヒータ3は内部に通電により発熱する発熱体が設けてあるが(図示略)、この発熱体と電気的に導通したリード線331がヒータ3に設けてあり、このリード線331は上記大気側絶縁碍子14の内部で接続端子341を介してガスセンサ1外部に引き出されるリード線351と接続される。
このリード線351を介してヒータ3に電力を印加する。
なお、上記リード線351は2本(一対)設けてあるが、図1からは見えない位置にあるため記載を省略した。
図3に示すごとく、上記被測定ガス側電極22は、固体電解質体20の先端側を残して形成し、また図1より明らかであるが、本例のガスセンサ素子2は、パッキン131と接する部分までが被測定ガス側雰囲気110にさらされているため、上記被測定ガス側電極22は図3に示す符号mより先端側にのみ設けてある。
そして、符号mより基端側に、接触端子232と電気的に導通する接触電極229を設け、また接触電極229と被測定ガス側電極22との間は幅細のリード部228で接続する。
また、図4に示すごとく、上記基準ガス側電極21は、固体電解質体20の先端側を残して形成し、センサ素子2が被測定ガスと接触可能な領域である符号mより先端側に相当する大気室200の内側面201に設けてある。
そして符号mより基端側に接触端子231と電気的に導通する接触電極219を形成し、また接触電極219と基準ガス側電極21との間はリード部218を設ける。なお、製造効率の観点から基準ガス側電極21、リード部218、接触電極229は内側面201周方向全体に一体的に形成してある。
図2に示すごとく、本例にかかるガスセンサ1において、ヒータ3の大気室200の内側面201に対する最も基端側に位置する接触部が符号301であり(以下接触部301とする)、被測定ガス側電極22及び基準ガス側電極21の双方の配設領域の先端が符号210、220(以下、それぞれ先端210、先端220とする)である。
そして、接触部301と先端210、220との間の距離Kは3〜10mmである。
また、ガスセンサ素子2においてセンサ出力が生じるのは、被測定ガス側電極22と基準ガス側電極21とが固体電解質体20を介して向き合うことで形成されたセンシング領域25である。従って、図2に示すごとく、本例にかかるガスセンサ1においてセンサ素子2のセンシング領域25は接触部301からの距離がKに等しく、3〜10mmである。
次に、本例にかかるガスセンサ1について、以下に示すごとき試験を行った。
まず、本例にかかるガスセンサ1を、自動車エンジン実機に搭載し、エンジンを始動させ、温度600℃の排気ガスに曝露すると共にヒータ3に通電し、ガスセンサ素子2の先端が所定の温度となるように加熱した。
この時のガスセンサ素子2の固体電解質体20の外側面202(ただし被測定ガス側電極22の配設領域は被測定ガス側電極22の表面)における各部の温度について図5に記載した。縦軸が温度、横軸が測温位置で、測温位置はセンサ素子2の先端からガスセンサ軸方向に沿った距離で記載した。
なお、本例のガスセンサ1において、ヒータ3の大気室200の内側面201に対する最も基端側にある接触部301は、センサ素子2の先端からガスセンサの軸方向に沿って2mm基端側にある。
同図によれば、ガスセンサ素子2において最も高温となるのは、ヒータ3が内側面201と接触する接触部301である。ここを越えて基端側に向かうにつれて、温度はどんどん低下する。特にセンサ素子2の先端からガスセンサ1の軸方向に沿って5mm基端側の温度はセンサ素子2の先端の温度が850℃と高温であっても800℃以下となる。
ところで、後述する実施例5において、センシング領域の温度とセンサ出力との関係について測定したが、実施例5の図14から見ても温度が800℃以下となる領域ではセンサ出力が大きくなる。
従って、本例のガスセンサ1では、ヒータ3から最も熱が効率よく伝達される接触部301から被測定ガス側電極22、基準ガス側電極21を共に3mm以上離して設けることで、センシング領域25の過熱を防止して、ヒータ温度に対して安定したセンサ出力を得ることができる。
また、被測定ガス側電極22及び基準ガス側電極21の配設領域を接触部301から軸方向に離す距離を10mm以下としてある。これにより、ヒータ3によるセンシング領域25の加熱の効果を確保し、素子活性に充分な温度まで上昇させて、安定したセンサ出力を得ることができる。
(実施例2)
本例は、実施例1と同様の構成のガスセンサで、各電極等の配置が異なるものについて図6、図7を用いて説明する。
図6は、基準ガス側電極21が大気室20の内側面201の先端まで設けてあり、被測定ガス側電極22の配設領域の先端は、実施例1と同様に、ヒータ3の大気室200の内側面201に対するもっとも基端側にある接触部301からの距離Kが3〜10mmである。従って、センシング領域25も接触部301からの距離がKに等しく3〜10mm離れている。
図7は、図6とは反対に、被測定ガス側電極22が大気室20の外側面202の先端まで設けてあり、基準ガス側電極21の配設領域の先端210は、ヒータ3の大気室200の外側面202に対するもっとも基端側にある接触部301からの距離Kが3〜10mmである。従って、センシング領域25も接触部301からの距離がKに等しく3〜10mm離れている。
以上、図6、図7にかかるガスセンサも、実施例1と同様に、ガスセンサ素子2においてセンサ出力が生じる、被測定ガス側電極22と基準ガス側電極21と、両者によって挟持された固体電解質体20からなるセンシング領域25の過熱を防止して、ヒータ温度に対して安定したセンサ出力を得ることができる。
(実施例3)
本例は、実施例1と同様の構成のガスセンサで、各電極の配置が異なるものについて図8〜図10を用いて説明する。
図8において、基準ガス側電極21、被測定ガス側電極22の配設領域の先端210、220は共にガスセンサ素子2の先端205からの距離Lがガスセンサの軸方向に沿って3〜10mmである。
また、ガスセンサ素子2においてセンサ出力が生じるのは、被測定ガス側電極22と基準ガス側電極21が固体電解質体20を介して向き合うことで形成されたセンシング領域25である。従って、図8に示すごとく、本例にかかるセンサ素子2のセンシング領域25は先端205からの距離がLに等しく、3〜10mmである。
その他の詳細な構成は実施例1と同様である。
次に、図8にかかる電極構成のガスセンサについて、以下に示すごとき試験を行った。まず、比較試料としてセンサ素子2の先端205まで基準ガス側電極21、被測定ガス側電極22を共に設けたガスセンサを準備した。また、図8にかかる電極構成として、先端205から基準ガス側電極21、被測定ガス側電極22の配設領域の先端210、220が共に3mm、5mm、6mm、7mm、9mmであるガスセンサを準備した。
各ガスセンサを自動車エンジン実機に搭載し、エンジンを始動させ、温度600℃の排気ガスに曝露すると共にヒータに通電し、ガスセンサ素子2の先端205が所定の温度(600℃〜900℃)となるように加熱し、この条件でセンサ出力を測定し、その結果を図11に記載した。
ところで、上記条件においてエンジン内の空燃比は弱リッチであり、理論上のセンサ出力は十分なリッチ出力となると考えられる。具体的には、制御側で検出可能な領域は0.6V以上であり、好ましくは0.65V以上である方がよい。
従って、図11より基準ガス側電極21、被測定ガス側電極22を共に先端205から3mm以上離すことで、センサ出力が大きくなり、十分なリッチ出力が検出できることがわかった。
従って、本例のガスセンサでは、排気ガスから最も熱が効率よく伝達される固体電解質体20の先端205から被測定ガス側電極22、基準ガス側電極21を共に3mm以上離して設けることで、センシング領域25の過熱を防止して、ヒータ温度に対して安定したセンサ出力を得ることができる。
また、被測定ガス側電極22及び基準ガス側電極21の配設領域を固体電解質体の先端から軸方向に離す距離を10mm以下としてある。これにより、ヒータによるセンシング領域25の加熱の効果を確保し、素子活性に充分な温度まで上昇させて、安定したセンサ出力を得ることができる。
また、図9は、基準ガス側電極21が大気室20の内側面201の先端まで設けてあり、被測定ガス側電極22の先端220は、図8と同様に、ガスセンサ素子2の先端205からガスセンサの軸方向に対する距離Lが3〜10mmである。従って、センシング領域25も接触部301からの距離がLに等しく3〜10mm離れている。
また、図10は、図9とは反対に、被測定ガス側電極22が大気室20の外側面202の先端まで設けてあり、基準ガス側電極21の配設領域の先端210は、図8と同様に、ガスセンサ素子2の先端205からの距離Lが3〜10mmである。従って、センシング領域25も接触部301からの距離がLに等しく3〜10mm離れている。
図9も図10もその他詳細な構成は実施例1と同様であり、図8にかかる電極構成のガスセンサと同様の作用効果を得ることができる。
(実施例4)
本例は、実施例1と同様の構成のガスセンサで、被測定ガス側電極22、基準ガス側電極21の軸方向長さが短いものについて、図12、図13を用いて説明する。
すなわち、図12に示すごとく、上記被測定ガス側電極22は、固体電解質体20の先端側を残して形成すると共に、ガスセンサ素子2において被測定ガス側雰囲気にさらされる符号mより先端側の領域の一部に設けてある。
そして、符号mより基端側に、接触端子232と電気的に導通する接触電極229を設け、また接触電極229と被測定ガス側電極との間は幅細のリード部228で接続する。
また、図13に示すごとく、上記基準ガス側電極21は、上記被測定ガス側電極22の配設領域と対応する内側面201に形成し、そして符号mより基端側に実施例1の図1に記載した接触端子231と電気的に導通する接触電極229を形成し、また接触電極229と基準ガス側電極21との間は幅細のリード部218を設ける。
本例にかかるセンサ素子におけるセンシング領域25は図12より明らかであるが、実施例1にかかるセンサ素子よりも短く形成されている。
その他詳細な構成は実施例1と同様であり、本例にかかる構成のガスセンサ素子2を備えたガスセンサも実施例1と同様の作用効果を有する。
また、実施例3にかかる電極構成のガスセンサについても、図12、図13に示すように各電極とリード部、接触電極を構成することができる。
(実施例5)
本例は、実施例1にかかる電極構成を備えたガスセンサを、自動車エンジン実機に搭載し、エンジンを始動させ、温度600℃の排気ガスに曝露すると共にヒータに通電し、ガスセンサ素子の被測定ガス側電極、基準ガス側電極の全体が所定の温度600〜900℃となるように保持することで、センシング領域を上記温度に保って、センサ出力を測定した。この結果について図14に記載して、説明する。
ところで、上記条件においてエンジン内の空燃比は弱リッチであり、理論上のセンサ出力は十分なリッチ出力となると考えられる。具体的には、制御側で検出可能な領域は0.6V以上であり、好ましくは0.65V以上である方がよい。
従って、温度が850℃以下となるように被測定ガス側電極、基準ガス側電極を構成することで、センサ出力が大きくなり、十分なリッチ出力が検出できることがわかった。
実施例1にかかる、ガスセンサの断面説明図。 実施例1にかかる、センサ素子の要部説明図。 実施例1にかかる、センサ素子の被測定ガス側電極の説明図。 実施例1にかかる、センサ素子の基準ガス側電極の説明図。 実施例1にかかる、センサ素子における温度と測温位置との関係を示す線図。 実施例2にかかる、センサ素子の要部説明図。 実施例2にかかる、センサ素子の要部説明図。 実施例3にかかる、センサ素子の要部説明図。 実施例3にかかる、センサ素子の要部説明図。 実施例3にかかる、センサ素子の要部説明図。 実施例3にかかる、センサ素子先端−配設領域先端の長さとセンサ出力との関係を示す線図。 実施例4にかかる、センサ素子の被測定ガス側電極の説明図。 実施例4にかかる、センサ素子の基準ガス側電極の説明図。 実施例5にかかる、電極温度とセンサ出力との関係を示す線図。
符号の説明
1 ガスセンサ
2 センサ素子
20 固体電解質体
200 大気室
21 基準ガス側電極
22 被測定ガス側電極
3 ヒータ

Claims (5)

  1. 内部に大気室を設けると共に先端側が閉塞されたコップ型の固体電解質体と、該固体電解質体の被測定ガスと対面する側に設けた被測定ガス側電極と、大気室と対面する側に設けた基準ガス側電極とよりなるセンサ素子を有し、該センサ素子の大気室には通電により発熱するヒータが設けてあるガスセンサにおいて、
    上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域は、上記固体電解質体と上記ヒータとの接触部から、上記ガスセンサの軸方向に3〜10mm離れていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1において、上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域は、上記固体電解質体と上記ヒータとの接触部から、上記ガスセンサの軸方向に5mm以上離れていることを特徴とするガスセンサ。
  3. 内部に大気室を設けると共に先端側が閉塞されたコップ型の固体電解質体と、該固体電解質体の被測定ガスと対面する側に設けた被測定ガス側電極と、大気室と対面する側に設けた基準ガス側電極とよりなるセンサ素子を有し、該センサ素子の大気室には通電により発熱するヒータが設けてあるガスセンサにおいて、
    上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域は、上記固体電解質体の先端から上記ガスセンサの軸方向に3〜10mm離れていることを特徴とするガスセンサ。
  4. 請求項3において、上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域は、上記固体電解質体の先端から上記ガスセンサの軸方向に5mm以上離れていることを特徴とするガスセンサ。
  5. 内部に大気室を設けると共に先端側が閉塞されたコップ型の固体電解質体と、該固体電解質体の被測定ガスと対面する側に設けた被測定ガス側電極と、大気室と対面する側に設けた基準ガス側電極とよりなるセンサ素子を有し、該センサ素子の大気室には通電により発熱するヒータが設けてあるガスセンサにおいて、
    上記被測定ガス側電極及び上記基準ガス側電極の少なくとも一方の配設領域は、上記ガスセンサの使用時の最高温度が300〜850℃となる部分に設けてあることを特徴とするガスセンサ。
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