JP4386784B2

JP4386784B2 - タイヤ状態検出装置

Info

Publication number: JP4386784B2
Application number: JP2004118745A
Authority: JP
Inventors: 剛史上原; 一浩志村
Original assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Current assignee: Yokohama Rubber Co Ltd
Priority date: 2004-04-14
Filing date: 2004-04-14
Publication date: 2009-12-16
Anticipated expiration: 2024-04-14
Also published as: EP1757465B1; EP1757465A4; CN1942332A; US20080278306A1; WO2005100052A1; JP2005297835A; EP1757465A1; CN100484781C

Description

本発明は、空気入りタイヤの内圧や温度などのタイヤ状態を検出する装置に関し、更に詳しくは、雪や氷の付着によるアンテナの受信障害を改善するようにしたタイヤ状態検出装置に関する。

近年、安全意識の高まりから、走行中のタイヤの内圧や温度など、タイヤの使用状態を示す物理量をセンサにより検出して運転者に報知したり、あるいは警報を出したりするようにした装置が種々提案されている（例えば、特許文献１、２参照）。

このようなタイヤの状態を検出する装置は、車両に装着されたタイヤの空洞部内に配置されたセンサにより検出した検出信号の電波を車両側に設置されたアンテナを介して受信するようになっている。車両側に取り付けられるアンテナは、通常、タイヤのトレッド面に対面する車両部分に取り付けられるが、降雪地域では、冬期に路面から跳ね上がる雪や氷がアンテナやアンテナを収容したアンテナケースに付着すると電波受信が妨げられ、アンテナの受信障害が発生するという問題があった。
特開２００３−２４６２２１号公報特開２００３−２３７３２７号公報

本発明の目的は、雪や氷の付着によるアンテナの受信障害を改善することが可能なタイヤ状態検出装置を提供することにある。

上記目的を達成する本発明１のタイヤ状態検出装置は、車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、該温度センサ（４）で検出した温度が所定の温度以下である場合には、前記アンテナ（８）に電流を流すことで該アンテナ（８）自体を発熱させ前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたことを特徴とする。
本発明２のタイヤ状態検出装置は、車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、該温度センサ（４）で検出した温度が所定の温度以下である場合には、前記アンテナケース（１４）に付設した発熱体（１３）により前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたことを特徴とする。
本発明３のタイヤ状態検出装置は、車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、該温度センサ（４）で検出した温度が所定の温度以下である場合には、前記車両部分（１６）に配設した発熱体（１３）により前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたことを特徴とする。
本発明４のタイヤ状態検出装置は、車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に直接取り付けられたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、該温度センサ（４）で検出した温度が所定の温度以下である場合には、前記アンテナ（８）に電流を流すことで該アンテナ（８）自体を発熱させ該アンテナ（８）を加熱する処理手段（１１）を備えたことを特徴とする。
本発明５のタイヤ状態検出装置は、車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に直接取り付けられたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、該温度センサ（４）で検出した温度が所定の温度以下である場合には、前記アンテナ（８）の近傍に配置した発熱体（１３）により該アンテナ（８）を加熱する処理手段（１１）を備えたことを特徴とする。

また、本発明６のタイヤ状態検出装置は、車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、前記車両の走行時に前記検出信号が途絶えた場合には、前記アンテナ（８）に電流を流すことで該アンテナ（８）自体を発熱させ前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたことを特徴とする。
本発明７のタイヤ状態検出装置は、車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、前記車両の走行時に前記検出信号が途絶えた場合には、前記アンテナケース（１４）に付設した発熱体（１３）により前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたことを特徴とする。
本発明８のタイヤ状態検出装置は、車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、前記車両の走行時に前記検出信号が途絶えた場合には、前記車両部分（１６）に配設した発熱体（１３）により前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたことを特徴とする。
本発明９のタイヤ状態検出装置は、車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に直接取り付けられたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、前記車両の走行時に前記検出信号が途絶えた場合には、前記アンテナ（８）に電流を流すことで該アンテナ（８）自体を発熱させ該アンテナ（８）を加熱する処理手段（１１）を備えたことを特徴とする。
本発明１０のタイヤ状態検出装置は、車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に直接取り付けられたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、前記車両の走行時に前記検出信号が途絶えた場合には、前記アンテナ（８）の近傍に配置した発熱体（１３）により該アンテナ（８）を加熱する処理手段（１１）を備えたことを特徴とする。

上述した本発明によれば、アンテナを収容したアンテナケース、あるいはアンテナが直接取り付けられる場合にはアンテナを加熱できるようにしたので、路面から跳ね上がった雪や氷がアンテナケースやアンテナに付着してもそれを容易に溶かすことができるので、アンテナの電波受信が付着した雪や氷により妨げられることがない。従って、雪や氷の付着によるアンテナの受信障害を排除することができる。

以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。

図１は本発明のタイヤ状態検出装置の一実施形態を示し、１はタイヤ側に取り付けられるタイヤ側ユニット、２は車両側に取り付けられる車両側ユニットである。

タイヤ側ユニット１は、車両に装着したタイヤの空洞部内の圧力を検出する圧力センサ３と、タイヤの空洞部内の温度を検出する温度センサ４、及び両センサ３，４の検出信号を車両側ユニット２に送信する送信手段５を備えている。送信手段５は送信機６とアンテナ７とから構成されている。圧力センサ３、温度センサ４、及び送信手段５はケース内に収容され、バンドなどによりリムＲ（図２参照）などに固定されるようになっている。

車両側ユニット２は、検出信号を受信するアンテナ８と受信機９を備えた受信手段１０、検出信号を処理する処理手段１１、検出圧力と温度を表示するモニタ１２、及び発熱体１３を備えている。アンテナ８は、図２に示すように、樹脂製のアンテナケース１４内に収容され、タイヤ１５に対面する車両部分１６に取り付けられるようになっている。

発熱体１３は、アンテナケース１４の表面１４ａを加熱し、その表面１４ａに付着した雪や氷を溶かすものあり、その構成は付着した雪や氷を溶かすことができればいずれの構成を採用してもよく、例えば、図３〜５に好ましい例を挙げることができる。

図３は、アンテナ８の両端に導線１７，１８を接続し、この導線１７，１８を介してアンテナ８に直流電流を流すことで金属製のアンテナ８自体を発熱させた発熱体１３とし、それによりアンテナケース１４の表面１４ａを加熱可能にしたものである。

図４は、アンテナケース１４にニクロム線ヒータなどの発熱体１３を付設し、この発熱体１３によりアンテナケース１４の表面１４ａを加熱可能にしている。発熱体１３は、アンテナケース１４内あるいは表面１４ａに取り付けることができる。

図５は、アンテナケース１４を取り付ける車両部分１６に取り付けられた発熱体１３を示し、車両部分１６に配設したニクロム線ヒータなどの発熱体１３によりアンテナケース１４全体を加熱可能にしたものである。

上記処理手段１１は、温度センサ４で検出した温度の値が所定の温度以下であるか否か判定し、所定の温度以下であると判断した場合には発熱体１３をオンにし、発熱させるようになっている。車両に外気温を検出する温度センサが取り付けられている場合には、この温度センサを利用するようにしてもよい。また、アンテナケース１４またはアンテナ８に温度センサを取り付け、この温度センサで検出した温度を用いてもよい。

好ましくは、車両のワイパーの動作と連動させ、処理手段１１が車両のワイパーのスイッチがオンの場合にのみ発熱体１３を発熱させるようにするのがよい。温度が低い場合でも降雪がなく、晴天の場合もあるため、ワイパと連動させることで、無用な晴天時の発熱体１３の発熱を回避することができる。

上述した本発明によれば、アンテナ８を収容したアンテナケース１４を加熱できるようにしたので、路面から跳ね上がった雪や氷がアンテナケース１４に付着しても、それを溶かすことができるので、アンテナ８の電波受信が妨げられることがない。

また、処理手段１１により自動的に発熱体１３を発熱させることができるので、運転者が発熱体１３の操作に煩わされることがない。

上記実施形態では、アンテナ８をアンテナケース１４に収容して車両部分１６に取り付けたものを示したが、本発明は、アンテナ８をアンテナケース１４に収容せずに、直接車両部分１６に取り付けたものであってもよい。

その場合、雪や氷がアンテナ８に付着するので、発熱体１３はアンテナ８を加熱可能となるように構成され、アンテナ８の表面に付着した雪や氷を溶かすことができればいずれの構成を採用してもよい。

例えば、上記図３の構成、即ち、アンテナ８に電流を流すことでアンテナ８自体を発熱体１３にするものや、アンテナ８の近傍に配置され、アンテナ８を加熱する発熱体１３を有する構成、例えば、図５に示すように、車両部分１６に配設したニクロム線ヒータなどの発熱体１３によりアンテナ８を加熱可能にしたものなどを好ましく挙げることができる。

また、上記処理手段１１は、上述した構成に代えて、車両の走行時においてアンテナ８を介して受信する検出信号が途絶えた際に発熱体１３をオンにして発熱させるようにしてもよい。

上記実施形態では、タイヤ状態検出装置として、タイヤの圧力と温度を検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナ８を介して受信する装置を例示したが、本発明は、車両に装着したタイヤの使用状態を示す物理量をセンサにより検出し、その検出信号を車両側でアンテナ８を介して受信するようにしたタイヤ状態検出装置であればいずれの装置であってもよい。

本発明のタイヤ状態検出装置の一実施形態を示すブロック説明図である。アンテナを収容したアンテナケースを車両に取り付けた状態を示す説明図である。発熱体の一例を示す説明図である。発熱体の他の例を示す説明図である。発熱体の更に他の例を示す説明図である。

符号の説明

１タイヤ側ユニット
２車両側ユニット
３圧力センサ
４温度センサ
５送信手段
８アンテナ
１０受信手段
１１処理手段
１３発熱体
１４アンテナケース
１４ａ表面
１５タイヤ
１６車両部分
１７、１８導線

Claims

車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、
前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、該温度センサ（４）で検出した温度が所定の温度以下である場合には、前記アンテナ（８）に電流を流すことで該アンテナ（８）自体を発熱させ前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたタイヤ状態検出装置。
車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、
前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、該温度センサ（４）で検出した温度が所定の温度以下である場合には、前記アンテナケース（１４）に付設した発熱体（１３）により前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたタイヤ状態検出装置。
車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、
前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、該温度センサ（４）で検出した温度が所定の温度以下である場合には、前記車両部分（１６）に配設した発熱体（１３）により前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたタイヤ状態検出装置。
車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に直接取り付けられたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、
前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、該温度センサ（４）で検出した温度が所定の温度以下である場合には、前記アンテナ（８）に電流を流すことで該アンテナ（８）自体を発熱させ該アンテナ（８）を加熱する処理手段（１１）を備えたタイヤ状態検出装置。
車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に直接取り付けられたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、
前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、該温度センサ（４）で検出した温度が所定の温度以下である場合には、前記アンテナ（８）の近傍に配置した発熱体（１３）により該アンテナ（８）を加熱する処理手段（１１）を備えたタイヤ状態検出装置。
前記処理手段（１１）は、車両のワイパーのスイッチがオンの場合にのみ前記発熱体（１３）を発熱させる請求項１〜５のいずれかに記載のタイヤ状態検出装置。
車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、
前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、前記車両の走行時に前記検出信号が途絶えた場合には、前記アンテナ（８）に電流を流すことで該アンテナ（８）自体を発熱させ前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたタイヤ状態検出装置。
車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、
前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、前記車両の走行時に前記検出信号が途絶えた場合には、前記アンテナケース（１４）に付設した発熱体（１３）により前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたタイヤ状態検出装置。
車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に取り付けられたアンテナケース（１４）に収容されたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、
前記温度センサ（４）を前記タイヤ（１５）のリムＲ、前記車両又は前記アンテナ（８）に取り付ける一方、前記車両の走行時に前記検出信号が途絶えた場合には、前記車両部分（１６）に配設した発熱体（１３）により前記アンテナケース（１４）を加熱する処理手段（１１）を備えたタイヤ状態検出装置。
車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に直接取り付けられたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、
前記車両の走行時に前記検出信号が途絶えた場合には、前記アンテナ（８）に電流を流すことで該アンテナ（８）自体を発熱させ該アンテナ（８）を加熱する処理手段（１１）を備えたタイヤ状態検出装置。
車両に装着されたタイヤ（１５）の温度を温度センサ（４）により検出し、その検出信号を車両側に直接取り付けられたアンテナ（８）を介して受信するタイヤ状態検出装置において、
前記車両の走行時に前記検出信号が途絶えた場合には、前記アンテナ（８）の近傍に配置した発熱体（１３）により該アンテナ（８）を加熱する処理手段（１１）を備えたタイヤ状態検出装置。