JP4385729B2 - キャパシタ素子内蔵多層回路板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、多層回路板内にキャパシタ素子を組込んだキャパシタ素子内蔵多層回路板、及びこのキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法に関する。
電子機器の小型化、高密度化、高性能化が進んでいる。そして、電子機器内に組込まれる多層回路板も小型化、高密度化、高速化の要求が高まっており、それらの要求を満たした多層回路板が求められている。
この多層回路板の小型化の一手法として、多層回路板内にキャパシタ素子を形成する手法が実用化されている。すなわち、多層回路板内部に誘電体層を設け、その誘電体層の両面に電極を形成する。キャパシタ素子の容量は、概略、誘電体層を挟む各電極の面積と、誘電体層の誘電率と、電極間距離とで定まる。
このようなキャパシタ素子を内蔵したキャパシタ素子内蔵多層回路板は、例えば、図5の断面図に示すように構成されている。絶縁基材11の上面及び下面にそれぞれ配線層12a、12bが形成されて回路基板10を構成する。なお、この回路基板10には、上下の各配線層12a、12bを導通するスルーホール14が形成されている。
この回路基板10の上面に絶縁層13が形成され、この絶縁層13の上面に、キャパシタ素子20a、20bの下部電極15a、15b、及び配線層16が形成されている。絶縁層13の上下に存在する配線層16、12aはフィルドビア17で導通している。下部電極15a、15b、及び配線層16の上面に、この下部電極15a、15b、及び配線層16を共通に覆う誘電体層18が形成され、この誘電体層18の上面における各下部電極15a、15bの対向位置にそれぞれ上部電極19a、19bが形成されている。下部電極15a、15b、誘電体層18の一部、上部電極19a、19bは、それぞれキャパシタ素子20a、20bを構成する。
このような構成のキャパシタ素子内蔵多層回路板21における各キャパシタ素子20a、20bの製造方法を説明する。回路基板10の上面に絶縁層13及び導体層を形成し、この導体層をエッチングして下部電極15a、15bを形成し、下部電極15a、15bの上面に銅箔付き誘電体シートを積層して誘電体層18及び導体層を形成し、この導体層をエッチングすることで上部電極19a、19bを形成する。
このように、上部電極19a、19b及び下部電極15a、15bは、銅箔等からなる導体層をエッチングして形成するサブストラクティブ法で形成される。なお、電解銅めっき等でパターンめっきして形成するセミアディテイブ法で形成することも可能である。
しかしながら、図5に示すキャパシタ素子内蔵多層回路板21では、キャパシタ素子20a、20bの下部電極15a、15bの大きさの違いにより、この下部電極15a、15b上に形成された誘電体層18の膜厚が変動し、所望のキャパシタ容量を得る事が難しかった。
例えば、一方のキャパシタ素子20bに示すように、下部電極15bが小さい場合は、前述した製造方法における銅箔付き誘電体シートの積層工程時に、誘電体の粘度が上昇する前に、下部電極15b上の誘電体が下部電極15b上から周囲に逃げやすいため、下部電極15b上の誘電体層18の膜厚は薄くなる傾向にある。
逆に、他方のキャパシタ素子20aに示すように、下部電極15aが大きい場合は、前述した製造方法における銅箔付き誘電体シートの積層工程時に、下部電極15b周辺部上の誘電体は下部電極15a上から周囲に逃げやすくなり下部電極15a周辺部上の誘電体厚は薄くなるが、下部電極15a中央部上の誘電体は下部電極15a上から周囲に逃げ難くなるため、下部電極15a中央部上の誘電体層18の膜厚は厚くなる傾向にある。
これらの問題を多少でも解消するために、キャパシタ素子20a、20bの下部電極15a、15bの膜厚を薄くしたサンドイッチ型のキャパシタを内蔵したプリント配線板が提案されている(特許文献1参照)。
特開2002―176266号公報
しかしながら、多層回路板及びインターポーザーにおける最近の高密度、薄型化の流れの中では、下部電極の膜厚を薄くする手法でも限界があり、下部電極の大小に関係なく、更なる誘電体層の厚みの均一性及び各キャパシタ素子の容量値の精度を向上させることが求められている。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、製造工程を複雑化することなく、下部電極の大きさに関係なく、下部電極と上部電極との間に存在する誘電体層の厚みを常に均一にでき、それぞれ設計通りの容量を有する複数のキャパシタ素子を内蔵させることができるキャパシタ素子内蔵多層回路板、及びキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、下部電極、誘電体層、上部電極を順番に積層した複数のキャパシタ素子を内蔵するキャパシタ素子内蔵多層回路板において、それぞれ下部電極とこの下部電極と導通せずかつ下部電極の周囲に形成されたダミーパターンを含み、それぞれのキャパシタ素子の下部電極とダミーパターンの関係について説明する。
ここで、第1、第2のキャパシタ素子とは、2つのキヤパシタ素子ではなく、異なるキヤパシタ素子を意味するものである。
上記課題を解消するために、本発明は、それぞれ下部電極、誘電体層、上部電極を順番に積層した第1、第2のキャパシタ素子を内蔵するキャパシタ素子内蔵多層回路板において、第1、第2のキャパシタ素子は、それぞれ下部電極と導通せずかつ下部電極の周囲に形成されたダミーパターンを含み、第1、第2のキャパシタ素子の下部電極の電極面積をS1、S2とし、第1、第2のキャパシタ素子のダミーパターンの面積をD1、D2とすると、S1>S2のときD1<D2、及びS1<S2のときD1>D2の関係を有する。
このように構成されたキャパシタ素子内蔵多層回路板においては、第1、第2のキャパシタ素子における下部電極の周囲に容量値に関係しないダミーパターンが形成されている。第1、第2のキャパシタ素子の下部電極の電極面積S1、S2と、第1、第2のキャパシタ素子のダミーパターンの面積をD1、D2との関係を上述したように設定することによって、第1、第2のキャパシタ素子の下部電極の電極面積とダミーパターンの面積を加算した面積(S1+D1)、(S2+D2)を互いに近似させることができる。よって、第1、第2のキャパシタ素子の下部電極の電極面積S1、S2の大小関係が変化したとしても、加算した面積(S1+D1)、(S2+D2)は近似した値を有する。
これによって、第1、第2のキャパシタ素子における加算した面積(S1+D1)、(S2+D2)の上面には誘電体層がほぼ同一条件で形成されるので、電極が大きい場合には周囲の小さなダミーパターンが電極の周辺部の誘電体層が薄くなることを防ぎ、電極が小さい場合にはさらに周囲の大きなダミーパターンが誘電体の電極上からの流出を防ぐことにもなる。そのため、第1、第2のキャパシタ素子の各下部電極上に形成された誘電体層の厚みを第1、第2のキャパシタ素子間でほぼ等しく設定できる。
また別の発明は、上述した発明のキャパシタ素子内蔵多層回路板において、ダミーパターンの外側形状で示される第1、第2のキャパシタ素子の上方から見た外形形状は互いに相似関係を有する。
このように構成されたキャパシタ素子内蔵多層回路板においては、第1、第2のキャパシタ素子の上方から見た外形形状は相似関係を有するので、第1、第2のキャパシタ素子の各下部電極上に形成された誘電体層の厚みをより等しくできる。
また別の発明は、上述した発明のキャパシタ素子内蔵多層回路板において、第1、第2のキャパシタ素子は、同一絶縁体上で同一面内に形成されている。
このように構成されたキャパシタ素子内蔵多層回路板においては、第1、第2のキャパシタ素子の各下部電極上に形成された誘電体層を同一の誘電体層で形成できるので、各下部電極上に形成された誘電体層の厚みをより等しくできる。
また別の発明は、それぞれ下部電極、誘電体層、上部電極を順番に積層した複数のキャパシタ素子を内蔵するキャパシタ素子内蔵多層回路板において、複数のキャパシタ素子の各キャパシタ素子は、下部電極と導通せずかつ下部電極の周囲に形成されたダミーパターンを含み、ダミーパターンの外側形状で示される各キャパシタ素子の上方から見た外形形状及び外形寸法は互いにほぼ等しい。
このように構成されたキャパシタ素子内蔵多層回路板においては、複数のキャパシタ素子の各キャパシタ素子の下部電極の周囲に形成されたダミーパターンの外側形状及び外形寸法は互いにほぼ等しいので、各キャパシタ素子の下部電極上に形成された誘電体層の厚みをほぼ等しくできる。
また別の発明は、上述した発明のキャパシタ素子内蔵多層回路板において、各キャパシタ素子は同一絶縁体上で同一面内に形成されている。
このように構成されたキャパシタ素子内蔵多層回路板においては、各キャパシタ素子の下部電極上に形成された誘電体層を同一の誘電体層で形成できるので、各下部電極上に形成された誘電体層の厚みをより等しくできる。
また別の発明のキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法は、絶縁体の上面に、複数の下部電極と、この各下部電極と導通せず各下部電極の周囲でかつ各外形形状及び外形寸法が互いに等しい複数のダミーパターンとを形成するステップと、複数の下部電極の上面と複数のダミーパターンの上面とを共通に覆う誘電体層を形成するステップと、この誘電体層の上面における各下部電極の対向位置に、各下部電極と誘電体層の一部とで容量値が定まり、各下部電極と各ダミーパターンと誘電体層の一部とで各キャパシタ素子を構成する複数の上部電極を形成するステップとを備えている。
このように構成されたキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法においては、絶縁体の上面に、複数の下部電極と、この各下部電極と導通しなくて各下部電極の周囲でかつ各外形形状及び外形寸法が互いに等しい複数のダミーパターンとを形成している。したがって、先に説明した発明のキャパシタ素子内蔵多層回路板とほぼ同じ作用効果を奏することが可能である。
なお、本発明における多層回路板とは、プリント配線板、インターポーザー等を含む。
このように形成されたキャパシタ素子内蔵多層回路板、及びキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法においては、内蔵される各キャパシタ素子の下部電極の周囲に設けるダミーパターンを、各キャパシタ素子相互間で外形形状及び外形寸法が互いにほぼ等しく又は近似するように形成している。
したがって、製造工程を複雑化することなく、下部電極の大きさに関係なく、下部電極と上部電極との間に存在する誘電体層の厚みを常に均一化でき、それぞれ設計通りの容量を有する複数のキャパシタ素子を内蔵させることができる。
以下、本発明の各実施形態を図面を用いて説明する。
(第1実施形態)
図1(a)は本発明の第1実施形態に係わるキャパシタ素子内蔵多層回路板の断面図であり、図1(b)は図1(a)のキャパシタ素子内蔵多層回路板をA―A’線で切断して、上方から見た断面図である。図5に示す従来のキャパシタ素子内蔵多層回路板21と同一部分には同一符号を付して重複する部分の詳細説明を省略する。
絶縁基材11の上面及び下面にそれぞれ配線層12a、12bが形成されて回路基板10を構成する。なお、この回路基板10には、上下の各配線層12a、12bを導通するスルーホール14が形成されている。
この回路基板10の上面に絶縁体としての絶縁層13が形成され、この絶縁層13の上面に、キャパシタ素子23a、23bの下部電極15a、15b、ダミーパターン22a、22b及び配線層16が同一膜厚で形成されている。絶縁層13の上下に存在する配線層16、12aはフィルドビア17で導通している。
図1(b)に示すように、キャパシタ素子23aの下部電極15aはほぼ正方形形状を有しており、その下部電極15aの電極面積はS1である。この下部電極15aの周囲に隙間24aを有してこの下部電極15aと導通しないダミーパターン22aが形成される。このダミーパターン22aの面積はD1である。このダミーパターン22aの外形形状は正方形である。一方、キャパシタ素子23bの下部電極15bは矩形形状を有しており、その下部電極15bの電極面積はS2である。この下部電極15bの周囲に隙間24bを有してこの下部電極15bと導通しないダミーパターン22bが形成される。このダミーパターン22bの面積はD2である。このダミーパターン22bの外形形状は正方形である。
この第1実施形態においては、各ダミーパターン22a、22bは同一外形形状及び同一外形寸法を有する。この各ダミーパターン22a、22bの外形形状は、各キャパシタ素子23a、23bを上方から見た各キャパシタ素子23a、23bの外形形状となる。さらに、この第1実施形態においては、図示するように、S1>S2、D1<D2の関係を有する。
なお、ダミーパターン22a、22bの線幅は30μm以上が好ましく、下部電極15a、15bとダミーパターン22a、22bとの隙間24a、24bは15〜20μmが好適である。
下部電極15a、15b、ダミーパターン22a、22b、及び配線層16の上面に、この下部電極15a、15b、ダミーパターン22a、22b、及び配線層16を共通に覆う誘電体層18が形成され、この誘電体層18の上面における各下部電極15a、15bの対向位置にそれぞれ上部電極19a、19bが形成されている。
下部電極15a、15b、ダミーパターン22a、22b、誘電体層18の一部、上部電極19a、19bは、それぞれキャパシタ素子23a、23bを構成する。キャパシタ素子23aの下部電極15a及び上部電極19aの電極面積S1は、キャパシタ素子23bの下部電極15b及び上部電極19bの電極面積S2より大きいので、キャパシタ素子23aの容量値C1はキャパシタ素子23bの容量値C2より大きい。
このように構成された第1実施形態のキャパシタ素子内蔵多層回路板25においては、図1(b)に示すように、各キャパシタ素子23a、23bにおける下部電極15a、15bの周囲に容量値C1、C2に関係しないダミーパターン22a、22bが形成されている。各ダミーパターン22a、22bの外形形状及び外形寸法は共に等しいので、各キャパシタ素子23a、23bにおける下部電極15a、15bとダミーパターン22a、22bを加算した各領域の面積(S1+D1)、(S2+D2)はほぼ等しい。その結果、各領域の上面には誘電体層18がほぼ同一条件で形成される。
したがって、下部電極15a、15bの大きさに関係なく、各キャパシタ素子23a、23bの下部電極15a、15bと上部電極19a、19bとの間に形成された誘電体層18の厚みをキャパシタ素子23a、23b相互間でほぼ等しく設定できる。その結果、それぞれ設計通りの容量C1、C2を有する複数のキャパシタ素子23a、23bをキャパシタ素子内蔵多層回路板25に内蔵させることができる。
なお、本発明のキャパシタ素子内蔵多層回路板は、上述した第1実施形態に限定されるものではない。
第1実施形態においては、各キャパシタ素子23a、23bにおける下部電極15a、15bの周囲に形成した各ダミーパターン22a、22bの外形形状及び外形寸法は等しく設定した。しかしながら、各キャパシタ素子23a、23bの下部電極15a、15bの電極面積S1、S2と、各ダミーパターンの面積D1、D2との関係を下記のように設定することも可能である。
S1>S2のときD1<D2、S1<S2のときD1>D2
このような大小関係に設定することにより、各キャパシタ素子23a、23bにおける下部電極15a、15bとダミーパターン22a、22bを加算した各領域の面積(S1+D1)、(S2+D2)を近似できるので、各領域の上面には誘電体層18がほぼ同一条件で形成される。
その結果、電極15a、15bが大きい場合には周囲の小さなダミーパターン22a、22bが電極の周辺部の誘電体層18が薄くなることを防ぎ、電極15a、15bが小さい場合にはさらに周囲の大きなダミーパターンが誘電体の電極上からの流出を防ぐことにもなる。そのため、各キャパシタ素子23a、23bの各下部電極15a、15b上に形成された誘電体層18の厚みを各キャパシタ素子23a、23b間でほぼ等しく設定できる。
また、各ダミーパターン22a、22bの外形形状は、上述した大小関係を維持した状態において、さらに互いに相似関係を維持すれば、下部電極15a、15bとダミーパターン22a、22bの上面に形成される誘電体層18の厚みをより均一化できる。
さらに、キャパシタ素子内蔵多層回路板25内に組込むキャパシタ素子数も2個に限定されるものではなくて、各ダミーパターンの外形形状及び外形寸法がほぼ等しい条件を満たせば、3個以上の任意個数に設定可能である。
(第2実施形態)
図2、図3、図4は、本発明の第2実施形態に係わるキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法を示す製造工程図である。この第2実施形態においては、図1に示した第1実施形態のキャパシタ素子内蔵多層回路板25のビルドアップ工法による製造方法を説明する。
まず、ガラス不織布にエポキシ樹脂を含浸させたエポキシ系樹脂からなる絶縁基材11の両面に銅箔を積層した銅張り積層板をパターニング処理し、この絶縁基材11の上面及び下面に配線層12a、12bを形成して2層の回路基板10を製造する。この回路基板10に上下の各配線層12a、12bを導通するスルーホール14を形成する(図2(a))。
次に、回路基板10の上面にエポキシ樹脂シートもしくはプリプレグを積層する等の方法で所定厚の絶縁層13を形成する(図2(b))。
次に、UVYAGレーザーを用いたレーザー加工により、絶縁層13の所定位置にビア用穴26を形成する(図2(c))。
次に、デスミア処理、触媒核付与及び無電解銅めっきを行って、めっき下地導電層(特に、図示せず)を形成し、めっき下地導電層をカソードにして電解銅めっきを行い、所定厚の導電層27及びフィルドビア17を形成する(図2(d))。
次に、導電層27上にドライフィルムを貼り合わせて感光層を形成し、パターン露光、現像等の一連のパターニング処理を行って、前述した各下部電極15a、15b、各ダミーパターン22a、22b、及び配線層16を形成するためのレジストパターン28a、28b、30a、30b、29を形成する(図2(e))。
次に、レジストパターン28a、28b、30a、30b、29をマスクにして、塩化第2銅エッチング液等を用いて導体層27をエッチングし、専用の剥離液でレジストパターン28a、28b、30a、30b、29を剥離処理して、下部電極15a、15b、ダミーパターン22a、22b、及び配線層12aとフィルドビア17にて電気的に接続された配線層16をそれぞれ形成する(図3(f))。
図3(f‘)は、図3(f)に示す絶縁層13上に、下部電極15a、15b、ダミーパターン22a、22b、及び配線層16が形成された状態を上方から見た平面図である。したがって、図3(f)は、図3(f‘)の平面図をB―B’線で切断した断面図である。
図3(f‘)に示すように、キャパシタ素子23aに対応する下部電極15aはほぼ正方形形状を有しており、この下部電極15aの周囲に隙間24aを有してダミーパターン22aが形成される。このダミーパターン22aの外形形状は正方形である。一方、キャパシタ素子23bに対応する下部電極15bは矩形形状を有しており、この下部電極15bの周囲に隙間24bを有してダミーパターン22bが形成される。このダミーパターン22bの外形形状は正方形である。各ダミーパターン22a、22bは同一外形形状及び同一外形寸法を有する。
次に、下部電極15a、15b、ダミーパターン22a、22b、及び配線層16上に銅箔付き誘電体シートをラミネートし、誘電体層18及び導体層31を形成する(図3(g))。
誘電体シートを構成している樹脂としては、ポリイミド、ポリアミド、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、PEEK、PTEF等を採用することができる。
誘電体シートに混入されている誘電体フィラーとしては、公知のものを用いることができ、比誘電率が50以上のものが好ましい。このようなものとしては、例えば、二酸化チタンセラミックス、チタン酸バリウム系セラミックス、チタン酸カルシウム系セラミックス、チタン酸ストロンチウム系セラミックス、ジルコン酸塩系セラミックス等を上げることができ、これらを単独もしくは混合して用いることができる。
次に、導体層31上にドライフィルムフォトレジストをラミネートするか、フォトレジストを塗布する等の方法で、感光層を形成し、パターン露光、現像等の一連のパターニング処理を行い、上部電極19a、19bの対応位置にレジストパターン32a、32bを形成する(図4(h))。
次に、レジストパターン32a、32bをマスクにして、塩化第2銅溶液で導体層31をエッチングし、専用の剥離液でレジストパターン32a、32bを剥離処理して、上部電極19a、19bを形成する。その結果、絶縁基材11の両面に配線層12a、12bが形成された回路基板10上に、絶縁層13を介してキャパシタ素子23a、23b、及び配線層12aとビア接続された配線層16が形成された3層のキャパシタ素子内蔵多層回路板25が製造された(図4(i))。
このように構成された第2実施形態のキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法においては、絶縁層13の上面に、各キャパシタ素子23a、23bを構成する下部電極15a、15bと、この各下部電極15a、15bの周囲でかつ各外形形状及び外形寸法が互いに等しいダミーパターン22a、22bとを形成している。したがって、この製造方法で製造されたキャパシタ素子内蔵多層回路板は、図1に示す第1実施形形態のキャパシタ素子内蔵多層回路板25とほぼ同じ作用効果を奏することが可能である。
さらに、この第2実施形態の製造方法においては、絶縁層13の上面に、下部電極15a、15bとダミーパターン22a、22bと配線層16とを同一材料でかつ同一厚みに形成している。したがって、キャパシタ素子内蔵多層回路板25の集積度を向上できるとともに、製造工程数を減少でき、より効率的に製造を実施できる。
なお、本発明のキャパシタ素子内蔵多層回路板及びその製造方法は、上述した第1、第2実施形態に限定されるものではない。
各実施形態では、回路基板10として、2層の両面配線板を用いた事例について説明したが、回路基板10の配線層数は特に限定されるものではなく、必要に応じて任意の層数の回路基板を使用できる。
さらに、回路基板10をベースにしてビルドアップ方式にて多層配線層及びキャパシタ素子23a、23bを形成していく際にも配線層数、キャパシタ素子の配置数には特に限定されるものではなく、必要に応じて任意の層数の配線層及び任意の個数のキャパシタ素子を形成できる。
また、キャパシタ素子23a、23bの下部電極15a、15bの形成方法は、めっき(セミアディテイブ等)法でもエッチング(サブストラクティブ)法でもよい。誘電体層18の形成は、誘電体シート(銅箔付き等も含む)をラミネートし、或いは、更に下部電極15a、15b及びダミーパターン22a、22b上の誘電体層18(又はその周辺部も含む)のみを残してもよく、スクリーン印刷法等の印刷にて誘電体層を形成してもよく、特に限定されるものではない。
キャパシタ素子23a、23bの上部電極19a、19bの形成法は、めっき(セミアディテイブ等)法でもエッチング(サブストラクティブ)法でもスクリーン印刷(導電ペースト印刷)法でもよく、特に限定されるものではない。
さらに、ダミーパターン22a、22bの形状は、下部電極15a、15bの周辺部にあり、線状で全てが囲まれた状態、線状で且つ浮島上のパターン、丸パターン等多くの形状が可能であり、特に限定されるものではない。
本発明の第1実施形態に係わるキャパシタ素子内蔵多層回路板の概略構成を示す断面図 本発明の第2実施形態に係わるキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法を示す製造工程図 同じく第2実施形態に係わるキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法を示す製造工程図 同じく第2実施形態に係わるキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法を示す製造工程図 従来のキャパシタ素子内蔵多層回路板の概略構成を示す断面図
符号の説明
10…回路基板、11…絶縁基材、12a,12b,16…配線層、13…絶縁層、14…スルーホール、15a,15b…下部電極、17…フィルドビア、18…誘電体層、19a,19b…上部電極、22a,22b…ダミーパターン、23a,23b…キャパシタ素子、24a,24b…隙間、25…キャパシタ素子内蔵多層回路板

Claims (2)

  1. それぞれ下部電極、誘電体層、上部電極を順番に積層した第1、第2のキャパシタ素子を内蔵するキャパシタ素子内蔵多層回路板において、
    前記第1、第2のキャパシタ素子は、同一絶縁体上で同一面内に形成されており、それぞれ下部電極と導通せずかつ下部電極の周囲に形成されたダミーパターンを含み、
    前記第1、第2のキャパシタ素子のダミーパターンの外側形状で示される当該第1、第2のキャパシタ素子の上方から見た外形形状及び外形寸法は互いに等しく、
    前記第1、第2のキャパシタ素子の下部電極の電極面積をS1、S2とし、前記第1、第2のキャパシタ素子のダミーパターンの面積をD1、D2とすると、S1>S2のときD1<D2、及びS1<S2のときD1>D2の関係を有し、かつ、S1+D1及びS2+D2がほぼ等しい
    ことを特徴とするキャパシタ素子内蔵多層回路板。
  2. 請求項1記載のキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法であって、
    前記絶縁体の上面に、前記複数の下部電極と、この各下部電極と導通せず各下部電極の周囲にありかつ各外形形状及び外形寸法が互いに等しい前記複数のダミーパターンとを形成するステップと、
    前記複数の下部電極の上面と前記複数のダミーパターンの上面とを共通に覆う誘電体層を形成するステップと、
    この誘電体層の上面における前記各下部電極の対向位置に、各下部電極と誘電体層の一部とで容量値が定まり、各下部電極と各ダミーパターンと誘電体層の一部とで各キャパシタ素子を構成する複数の上部電極を形成するステップと
    を備えたことを特徴とするキャパシタ素子内蔵多層回路板の製造方法。
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