JP4384500B2

JP4384500B2 - マークアップ文書を使用してａｖデータをインタラクティブモードで再生する方法及びその装置

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Publication number: JP4384500B2
Application number: JP2003575381A
Authority: JP
Inventors: ジョン，ヒョン−グォン; ホー，ジョン−グォン; パク，ソン−ウク
Original assignee: Samsung Electronics Co Ltd
Current assignee: Samsung Electronics Co Ltd
Priority date: 2002-03-09
Filing date: 2003-03-03
Publication date: 2009-12-16
Anticipated expiration: 2023-03-03
Also published as: US20040250200A1; US20030182627A1; MXPA04008691A; AU2003208643A1; TW200304131A; CN1639791A; EP1483761A4; US20040247292A1; JP2006505150A; US20040243927A1; TWI247295B; CN1639791B; EP1483761A1; CA2478676A1; WO2003077249A1

Description

本発明はマークアップ文書の再生に係り、さらに詳細にはマークアップ文書を使用してＡＶデータをインタラクティブモードで再生する方法及びその装置に関する。

ＰＣ（パーソナルコンピュータ）に基づいてインタラクティブモードで再生可能なインタラクティブＤＶＤが販売されている。インタラクティブＤＶＤとは、ＡＶデータと共にマークアップ文書が記録されたＤＶＤを意味する。インタラクティブＤＶＤに記録されたＡＶデータは２つの方法で再生されうる。一つは一般ＤＶＤと同じにディスプレイされるビデオモードであり、他の一つは再生されたＡＶデータがマークアップ文書によって定義される表示窓を通じてディスプレイされるインタラクティブモードである。ユーザによってインタラクティブモードが選択されれば、ＰＣに搭載されたブラウザは、インタラクティブＤＶＤに記録されているマークアップ文書を解釈してディスプレイする。ディスプレイされたマークアップ文書の表示窓にはユーザが選択したＡＶデータが表示される。マークアップ文書の例としては、ＸＭＬ（ｅＸｔｅｎｓｉｂｌｅＭａｒｋｕｐＬａｎｇｕａｇｅ）文書が挙げられる。

例えば、ＡＶデータが映画である場合、ＸＭＬ文書の表示窓には動映像が出力され、残りの部分には映画の台本、あらすじ、出演俳優の写真など映画に関する多様な付加情報が表示される。付加情報は、イメージファイルまたはテキストファイルを含む。しかも、ディスプレイされたマークアップ文書は、ユーザとのインタラクションを可能にする。ユーザがマークアップ文書に設けられたボタンを押せば、現在再生されている動映像に出演している俳優の略歴が表示されることが一例である。

インタラクティブＤＶＤに記録されたマークアップ文書を解釈してディスプレイできるマークアップ文書ビューアとしてはブラウザが使われる。代表的なブラウザは、マイクロソフト社のエクスプローラとネットスケープ社のナビゲータとが挙げられる。しかし、これらブラウザは、マークアップ文書を解釈してディスプレイする過程が同じでないので、同じインタラクティブＤＶＤをインタラクティブモードで再生してもディスプレイされる画面が相異なりうる。すなわち、画面出力の互換性が提供されない問題点がある。さらに、ブラウザがマークアップ文書の再生過程（解釈してディスプレイする過程）を行う中にユーザはその動作を一時停止させられない問題点がある。

したがって、本発明の目的は、マークアップ文書を使用してＡＶデータをインタラクティブモードで再生するにおいて、マークアップ文書の再生過程を制御できる再生方法及びその装置を提供することである。

本発明の他の目的は、マークアップ文書を使用してＡＶデータをインタラクティブモードで再生するにおいて、画面出力の互換性が提供されるようにマークアップ文書を解釈して再生する方法及びその装置を提供することである。

前記目的は、本発明によって、オーディオデータ及び／またはビデオデータを含むＡＶデータをインタラクティブモードで再生する方法において、マークアップ文書を解釈して画面にロードするローディング段階と、画面にロードされたマークアップ文書とユーザとのインタラクションが行われるインタラクティング段階と、画面にロードされたマークアップ文書を終了させる終了段階とを含むことを特徴とする方法によって達成される。

前記ローディング段階以前に前記マークアップ文書をメモリから読出すリーディング段階、及び前記終了段階以後に前記メモリに残っている前記マークアップ文書を削除する削除段階をさらに含むことが望ましい。

前記ローディング段階は、（ａ）前記マークアップ文書を解釈して文書ツリーを生成する過程と、（ｃ）生成された文書ツリーに基づいて前記マークアップ文書をレンダリングする過程とを含み、前記リーディング段階は、前記マークアップ文書に対するスタイルシートを前記メモリから読出す過程とをさらに含むことが望ましい。

前記ローディング段階は、（ａ）前記マークアップ文書を解釈して文書ツリーを生成する過程と、（ｂ）前記スタイルシートを解釈してスタイル規則及びセレクタリストを生成する過程と、（ｃ１）生成されたスタイル規則及びセレクタリストを前記文書ツリーに適用し、これに基づいてフォーマッティング構造を生成する過程と、（ｃ２）生成されたフォーマッティング構造に基づいて前記マークアップ文書をレンダリングする過程とを含むことがさらに望ましい。

前記（ａ）段階は、全てのノードのルートノードは文書ノードに設定し、全てのテキストとエレメントとはノードを生成し、プロセシング命令、コメント、及び文書タイプは、ノードを生成する規則によって前記文書ツリーを生成する過程であることが特に望ましい。

一方、本発明の他の分野によれば、前記目的は、情報保存媒体に記録されたオーディオデータ及び／またはビデオデータを含むＡＶデータをインタラクティブモードで再生する装置において、前記情報保存媒体に記録されたデータを読出すリーダと、前記リーダによって読出されたマークアップ文書をキャッシュするためのキャッシュメモリと、前記リーダによって読出されたマークアップ文書を解釈して画面にロードするローディング段階、画面にロードされたマークアップ文書とユーザとのインタラクションが行われるインタラクティング段階、マークアップ文書のプレゼンテーションを終了させる終了段階を有する文書ライフサイクルによって前記マークアップ文書をプレゼンテーションするプレゼンテーションエンジンとを含むことを特徴とする装置によっても達成される。

前記プレゼンテーションエンジンは、前記文書ライフサイクルとして前記ローディング段階以前に、前記マークアップ文書を前記キャッシュメモリから読出すリーディング段階をさらに行い、前記文書ライフサイクルとして前記終了段階以後に、前記キャッシュメモリに残っている前記マークアップ文書を削除する廃棄段階をさらに行うことが望ましい。

また、前記プレゼンテーションエンジンは、前記ローディング段階として（ａ）前記マークアップ文書を解釈して文書ツリーを生成する過程と、（ｃ）生成された文書ツリーに基づいて前記マークアップ文書をレンダリングする過程を行い、前記リーディング段階として前記マークアップ文書に対するスタイルシートを前記メモリから読出す過程をさらに行い、前記ローディング段階として（ａ）前記マークアップ文書を解釈して文書ツリーを生成する過程と、（ｂ）前記スタイルシートを解釈してスタイル規則及びセレクタリストを生成する過程と、（ｃ１）生成されたスタイル規則及びセレクタリストを前記文書ツリーに適用し、これに基づいてフォーマッティング構造を生成する過程と、（ｃ２）生成されたフォーマッティング構造に基づいて前記マークアップ文書をレンダリングする過程を行うことがさらに望ましい。

前記プレゼンテーションエンジンは、全てのノードのルートノードは文書ノードに設定し、全てのテキストとエレメントとはノードを生成し、プロセシング命令、コメント、及び文書タイプは、ノードを生成する規則によって前記文書ツリーを生成することが特に望ましい。

また、前記目的は、情報保存媒体に記録されたオーディオデータ及び／またはビデオデータを含むＡＶデータをインタラクティブモードで再生する装置において、前記情報保存媒体に記録されたデータを読出すリーダと、前記リーダによって読出されたマークアップ文書及びスタイルシートをキャッシュするためのキャッシュメモリと、前記マークアップ文書を解釈して文書ツリーを生成するマークアップ文書パーサーと、前記スタイルシートを解釈してスタイル規則及びセレクタリストを生成するスタイルシートパーサーと、前記マークアップ文書に含まれたスクリプトコードを解釈するスクリプトコードインタープリタと、前記スクリプトコードインタープリタとの相互作用によって前記文書ツリーと、前記スタイル規則及びセレクタリストを修正するＤＯＭ（ＤｏｃｕｍｅｎｔＯｂｊｅｃｔＭｏｄｅｌ）ロジックと、前記文書ツリー及び前記スタイル規則及びセレクタリストを前記文書ツリーに適用し、これに基づいてフォーマッティング構造を生成し、生成されたフォーマッティング構造に基づいて前記マークアップ文書をレンダリングするレイアウトフォーマッタ／レンダラーを備えるプレゼンテーションエンジンとを含むことを特徴とする装置によっても達成される。

前記マークアップ文書パーサーは、全てのノードのルートノードは文書ノードに設定し、全てのテキストとエレメントとはノードを生成し、プロセシング命令、コメント、及び文書タイプは、ノードを生成する規則によって前記文書ツリーを生成することが望ましい。

前記プレゼンテーションエンジンは、マークアップ文書段階コントローラを含み、前記マークアップ文書段階コントローラは前記マークアップ文書のレンダリングが完了すれば、前記スクリプトコードインタープリタに「ロード」イベントを発生させ、前記マークアップ文書のプレゼンテーションを終了させるために前記スクリプトコードインタープリタに「アンロード」イベントを発生させることが望ましい。

以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施例を詳細に説明する。

図１は、ＡＶデータが記録されたインタラクティブＤＶＤ１００の概略図である。インタラクティブＤＶＤ１００のトラックにはＡＶデータがＭＰＥＧビットストリームで記録されており、複数のマークアップ文書が記録されている。ここで、「マークアップ文書」は、ＨＴＭＬ（ＨｙｐｅｒＴｅｘｔＭａｒｋｕｐＬａｎｇｕａｇｅ）、ＸＭＬなどのマークアップ言語で作成された文書はもとより、Ｓｃｒｉｐｔ言語、Ｊａｖａ（登録商標）などで作成されたソースコードがリンクまたは挿入された文書を総称する。すなわち、マークアップ文書は、ＡＶデータをインタラクティブモードで再生するために必要な一種のアプリケーション役割を行う。一方、マークアップ文書にリンクされてマークアップ文書に埋込まれて表示されるイメージファイル、アニメーションファイル、サウンドファイルなどは「マークアップリソース」と称す。

図２は、図１のインタラクティブＤＶＤ１００のボリューム空間の概略図である。

図２を参照するに、インタラクティブＤＶＤ１００のボリューム空間にはボリュームとファイルとに関する制御情報が記録された制御情報領域、対応ビデオタイトルデータが記録されたＤＶＤビデオデータ領域、及びインタラクティブモードで再生されるために必要なデータが記録されたＤＶＤインタラクティブデータ領域を含む。

ＤＶＤビデオデータ領域には、含まれたビデオタイトル全体に対する再生制御情報が含まれているＶＩＤＥＯ＿ＴＳ.ＩＦＯ及び最初のビデオタイトルに関する再生制御情報が含まれているＶＴＳ＿０１＿０.ＩＦＯが記録されており、次いで、ビデオタイトルを構成するＡＶデータのＶＴＳ＿０１＿０.ＶＯＢ，ＶＴＳ＿０１＿１.ＶＯＢ，．．．，が記録されている。ＶＴＳ＿０１＿０.ＶＯＢ，ＶＴＳ＿０１＿１.ＶＯＢ，．．．，はビデオタイトル、すなわちビデオオブジェクト（ＶＯＢ：ＶｉｄｅｏＯＢｊｅｃｔ）である。各ＶＯＢにはナビゲーションパック、ビデオパック及びオーディオパックがパッキングされたＶＯＢＵが含まれている。さらに詳細な構成は、ＤＶＤビデオ標準案「ＤＶＤ−ＶｉｄｅｏｆｏｒＲｅａｄＯｎｌｙＭｅｍｏｒｙＤｉｓｃ１.０」に開示されている。

ＤＶＤインタラクティブデータ領域にはインタラクティブ情報全体に関する再生制御情報が記録されたＤＶＤ＿ＥＮＡＶ.ＩＦＯが記録されており、開始文書と指定されたＳＴＡＲＴＵＰ.ＸＭＬ、マークアップ文書ファイルであるＡ.ＸＭＬ、及びＡ.ＸＭＬに挿入されて表示されるためのマークアップリソースとしてグラフィックファイルであるＡ.ＰＮＧが記録されている。その他にマークアップ文書及びこれに挿入される多様な形式のマークアップリソースファイルが記録されうる。

図３は、インタラクティブＤＶＤ１００のディレクトリ構造を示す参考図である。

図３を参照するに、ルートディレクトリにはＤＶＤビデオディレクトリＶＩＤＥＯ＿ＴＳとマークアップ文書などインタラクティブモードを支援するためのインタラクティブデータが記録されたＤＶＤインタラクティブディレクトリＤＶＤ＿ＥＮＡＶが設けられている。

ＶＩＤＥＯ＿ＴＳには、図２を参照して説明したデータ、すなわち、ＶＩＤＥＯ＿ＴＳ.ＩＦＯ，ＶＴＳ＿０１＿０.ＩＦＯ，ＶＴＳ＿０１＿０.ＶＯＢ，ＶＴＳ＿０１＿１.ＶＯＢ，．．．，などが保存されている。ＤＶＤ＿ＥＮＡＶには、図２を参照して説明したデータ、すなわち、ＳＴＡＲＴＵＰ.ＸＭＬ、Ａ.ＸＭＬ、及びＡ.ＰＮＧが保存されている。

図４は、本発明の望ましい実施例による再生システムの概要図である。

図４を参照するに、再生システムは、インタラクティブＤＶＤ１００、再生装置２００、本実施例によるディスプレイ装置として、ＴＶ３００及びリモートコントローラ４００を含む。リモートコントローラ４００は、ユーザの制御命令を受信して再生装置２００に伝達する。再生装置２００は、インタラクティブＤＶＤ１００に記録されたデータを読出すためのＤＶＤドライブが設けられている。ＤＶＤドライブにＤＶＤ１００がロードされ、ユーザがインタラクティブモードを選択すれば、再生装置２００は対応マークアップ文書を使用して当該ＡＶデータをインタラクティブモードで再生してＴＶ３００に伝達する。ＴＶ３００には再生されたＡＶデータによるＡＶ画面とマークアップ文書から得られたマークアップ画面とが共に表示される。「インタラクティブモード」は、ＡＶデータをマークアップ文書に定義された表示窓にＡＶ画面がディスプレイされるように再生する方式、すなわちマークアップ画面にＡＶ画面を埋込んでディスプレイする方式である。ここで、ＡＶ画面は、ＡＶデータを再生してディスプレイ装置に表示される画面であり、マークアップ画面は、マークアップ文書が解釈されてディスプレイ装置に表示される画面である。一方、「ビデオモード」は、ＡＶデータを従来のＤＶＤビデオを再生する方式、すなわち当該ＡＶデータを再生して得られたＡＶ画面だけをディスプレイする方式である。本実施例で、再生装置２００はインタラクティブモードとビデオモードとを全て支援する。しかも、再生装置２００はインターネットなどネットワークに接続してデータを送受信できる。

図５は、本発明の望ましい実施例による再生装置２００の機能ブロック図である。

図５を参照するに、再生装置２００は、リーダ１、バッファメモリ２、キャッシュメモリ３、コントローラ５、デコーダ４、及びブレンダ７を含む。コントローラ５にはプレゼンテーションエンジン６が搭載されている。リーダ１にはＤＶＤ１００にレーザを照射してデータを読出すための光ピックアップ（図示せず）が設けられている。

リーダ１は、コントローラ５からの制御信号によって光ピックアップを制御してＤＶＤ１００からＡＶデータ及びマークアップ文書を読出す。

バッファメモリ２は、ＡＶデータをバッファリングするためのメモリであり、キャッシュメモリ３はＤＶＤ１００に記録されたＡＶデータ及び／またはマークアップ文書の再生を制御するための再生制御情報ファイルをキャッシュするか、またはその他に必要な情報をキャッシュするためのメモリである。

コントローラ５は、ＤＶＤ１００に記録されたＡＶデータがユーザの選択によってビデオモードまたはインタラクティブモードで再生されるようにリーダ１、プレゼンテーションエンジン６、デコーダ４、及びブレンダ７を制御する。

コントローラ５の一部としてプレゼンテーションエンジン６はソフトウェア観点で、マークアップ言語及びクライアント解釈プログラム言語、例えば、ＪａｖａＳｃｒｉｐｔ、Ｊａｖａ（登録商標）などを解釈して実行する解釈エンジンである。さらに、プレゼンテーションエンジン６は、多様なプラグインをさらに含みうる。プラグインは、マークアップ文書に含まれるか、またはマークアップ文書にリンクされた多様なフォーマットのマークアップリソースファイルを開けるようにする。すなわち、プレゼンテーションエンジン６は、マークアップ文書ビューアの役割を行う。また、本実施例で、プレゼンテーションエンジン６は、インターネットに接続して所定データを読出すことができる。

インタラクティブモードでプレゼンテーションエンジン６はキャッシュメモリ３にキャッシュされたマークアップ文書を読出した後に解釈してレンダリングする。ブレンダ７は、ＡＶデータストリームがマークアップ文書によって定義された表示窓にディスプレイされるように、すなわちＡＶ画面がマークアップ画面に埋込まれるように、ＡＶデータストリームとレンダリングされたマークアップ文書とをブレンドしてＴＶ１００に出力する。

特に、本発明によってプレゼンテーションエンジン６は、マークアップ文書を再生する（解釈してディスプレイする）過程において、１）再生開始のための動作が行われる開始状態、２）マークアップ文書が実行される再生実行状態、３）マークアップ文書の再生が一時停止する一時停止状態、及び４）マークアップ文書の再生が停止する停止状態を定義し、これに基づいて動作する。１）開始状態は、プレゼンテーションエンジン６が初期化のための動作を実行している状態を意味する。２）再生実行状態、３）一時停止状態、及び４）停止状態にあるプレゼンテーションエンジン６の動作は、ユーザの入力によってリモートコントローラ４００によって発生するユーザイベントとマークアップ文書に記録されたスクリプトコードとによって決定される。詳細な説明は後述する。

さらに、本発明によってプレゼンテーションエンジン６は、２）再生実行状態においてマークアップ文書をキャッシュメモリ３から読出すリーディング段階、リーダ１によって読出されたマークアップ文書を解釈して画面にロードするローディング段階、画面にロードされたマークアップ文書とユーザとのインタラクションが行われるインタラクティング段階、画面にロードされたマークアップ文書を終了させる終了段階、及びキャッシュメモリ３に残っているマークアップ文書を削除する廃棄段階を有する文書ライフサイクルによってマークアップ文書をプレゼンテーションする。

図６は、図５のプレゼンテーションエンジン６の具現例である。プレゼンテーションエンジン６は、マークアップ文書段階コントローラ６１、マークアップ文書パーサー６２、スタイルシートパーサー６３、スクリプトコードインタープリタ６４、ＤＯＭロジック６５、レイアウトフォーマッタ／レンダラー６６及びＵＩ（ＵｓｅｒＩｎｔｅｒｆａｃｅ）コントローラ６７を含む。

マークアップ文書パーサー６２は、マークアップ文書を解釈して文書ツリーを生成する。文書ツリーの生成においては、次の規則にしたがう。第一に、全てのノードのルートノードは文書ノードと設定し、第二に、全てのテキストとエレメントとはノードを生成し、第三に、プロセシング命令、コメント及び文書タイプはノードを生成する規則である。図７は、マークアップ文書の一例であり、図８は、図７に基づいて生成された文書ツリーを表す。このように、本発明によれば、同じマークアップ文書に対しては同じ文書ツリーが生成される。

ＵＩコントローラ６７は、リモートコントローラ４００を通じて入力されたユーザの入力を受信してＤＯＭロジック６５及び／またはレイアウトフォーマッタ／レンダラー６６に伝達する。すなわち、本発明によってユーザイベントを発生させる。

スタイルシートパーサー６３は、スタイルシートを解釈してスタイル規則及びセレクタリストを生成する。スタイルシートは、マークアップ文書の様式を自由に指定可能にする。本実施例で、スタイルシートの文法と形式とはＷ３Ｃ（ＷｏｒｌｄＷｉｄｅＷｅｂＣｏｎｓｏｒｔｉｕｍ）のＣＳＳ（ＣａｓｃａｄｉｎｇＳｔｙｌｅＳｈｅｅｔ）にしたがう。スクリプトコードインタープリタ６４は、マークアップ文書に含まれたスクリプトコードを解釈する。ＤＯＭロジック６５は、マークアップ文書をプログラム客体に作るか、または修正できる。すなわち、スクリプトコードインタープリタ６４との相互作用またはＵＩコントローラ６７からのユーザイベントによって文書ツリー、及びスタイル規則／セレクタリストを修正または補完する。レイアウトフォーマッタ／レンダラー６６は、スタイル規則／セレクタリストを文書ツリーに適用し、これに基づいて出力される文書の様式（例えば、プリントされたページであるか、サウンドであるかなど）によって対応フォーマッティング構造を生成するか、またはＵＩコントローラ６７からのユーザイベントによってフォーマッティング構造を変更する。フォーマッティング構造は、文書ツリーとすこし類似した構造を有しているように見えるが、擬似エレメントを活用でき、必ずしもツリー構造を有さなくても良い。すなわち、具現に従属的である。また、フォーマッティング構造は、文書ツリーより多くの情報を有することもあり、その逆であることもある。例えば、文書ツリーのエレメントが“ｄｉｓｐｌａｙ”属性値として“ｎｏｎｅ”値を有せば、そのエレメントはフォーマッティング構造のためのいかなる値も生成しない。本実施例で、フォーマッティング構造は、ＣＳＳ２プロセシングモデルによるので、さらに詳細な説明はＣＳＳ２プロセシングモデルに記述されている。レイアウトフォーマッタ／レンダラー６６は、生成されたフォーマッティング構造に基づいて出力される文書の様式（すなわち、ターゲット媒体）によってマークアップ文書をレンダリングしてブレンダ７に出力する。レンダリングのためにレイアウトフォーマッタ／レンダラー６６は、イメージやサウンドを解釈して出力するデコーダを備えうる。すなわち、レイアウトフォーマッタ／レンダラー６６は、マークアップ文書にリンクされるマークアップリソースをデコーディングしてブレンダ７に出力する。

マークアップ文書段階コントローラ６１は、マークアップ文書の解釈が前述した文書ライフサイクルによって行われるようにコントロールする。また、マークアップ文書のレンダリングが完了すれば、スクリプトコードインタープリタ６４に「ロード」イベントを発生させ、マークアップ文書のプレゼンテーションを終了させるために前記スクリプトコードインタープリタ６４に「アンロード」イベントを発生させる。

図１１は、リモートコントローラ４００の一例である。

図１１を参照するに、リモートコントローラ４００の前面の上段には数字ボタンと特殊文字ボタングループ４１が配置されており、前面の中央にはＴＶ３００の画面に表示されるポインタを上側に移動するための方向キー４２、下側に移動するための方向キー４４、左側に移動するための方向キー４３、及び右側に移動するための方向キー４５が設けられており、方向キーの中央にはポインタによってポインティングされたアイテムを選択するのに使われるエンターキー４１が設けられている。

前面の下段には、停止ボタン４７、再生／一時停止ボタン４８が配置されている。再生／一時停止ボタン４８は、トグル式で設けられて押す度に再生と一時停止とが交互的に選択される。本発明によってインタラクティブモードでユーザは停止ボタン４７、再生／一時停止ボタン４８を押してプレゼンテーションエンジン６のマークアップ文書の再生過程を制御できる。

図１０は、マークアップ文書を再生するために定義されたプレゼンテーションエンジン６の各状態及びその関係を表す。

図１０を参照するに、プレゼンテーションエンジン６の状態は、１）開始状態、２）再生実行状態、３）一時停止状態、及び４）停止状態に区分される。１）開始状態において、プレゼンテーションエンジン６は、ＤＶＤ１００がロードされれば、ディスク情報を読出すか、またはファイルシステムをキャッシュメモリ３にロードするなど初期化動作を行う。初期化状態は再生装置の内部で行われるのみ、ユーザには認識されない。初期化動作が完了すれば、再生実行状態に移行する。２）再生実行状態でプレゼンテーションエンジン６は開始文書と指定されたマークアップ文書を再生する。もし、再生実行状態でユーザがリモートコントローラ４００に設けられた一時停止ボタン４８を押せば、マークアップ文書の再生が一時停止する一時停止状態に移行する。３）マークアップ文書の再生が一時停止するという意味は、マークアップ文書にリンクされてマークアップ画面に表示されるマークアップリソースに対する再生が一時停止することを表す。たとえば、マークアップ画面にアニメーションフラッシュが埋込まれてディスプレイされる場合であれば、アニメーションフラッシュの動きが一時停止する。一時停止状態でユーザが再び再生ボタン４８を押せば、マークアップ文書の再生が再び始まる再生実行状態に移行する。すなわち、マークアップ画面に表示されるマークアップリソースに対する再生が一時停止した部分から再び始まる。再生実行状態と一時停止状態とは再生／一時停止ボタン４８を押すことによってその状態が相互転換される。一方、一時停止状態または再生実行状態でユーザが停止ボタン４７を押せば、マークアップ文書の再生が完全に停止する停止状態に移行する。４）停止状態でマークアップ画面に表示されるマークアップリソースに対する再生が完全に停止するので、もしユーザが再生ボタン４８を押せば、マークアップリソースの始めから再び再生が始まる。

１）開始状態、２）再生実行状態、３）一時停止状態、及び４）停止状態にあるプレゼンテーションエンジン６の動作は、ユーザ入力によってリモートコントローラ４００によって発生するユーザイベントとマークアップ文書に記録されたスクリプトコードとによって決定される。したがって、ユーザイベントとマークアップ文書に記録されたスクリプトコードとを変更することによって、各状態でのプレゼンテーションエンジン６の動作を多様に変更できる。

図１１は、図１０の再生実行状態での文書ライフサイクルを表す。

図１１を参照するに、文書ライフサイクルは、リーディング段階、ローディング段階、インタラクティング段階、終了段階、及び廃棄段階より構成される。全てのマークアップ文書は、本発明による文書ライフサイクルによって処理される。但し、あるマークアップ文書は、リーディング段階から直ちに廃棄段階へ行く文書ライフサイクルによって処理されうる。キャッシュされてからプレゼンテーション（ディスプレイ）されずに削除される場合がこれに当る。また、終了段階から再びローディング段階に循環する文書ライフサイクルを有しうる。プレゼンテーションが終了されたマークアップ文書を再びプレゼンテーションする場合がこれに当る。

リーディング段階は、マークアップ文書（及びスタイルシート）をキャッシュメモリ３から読出す過程までを意味する。すなわち、マークアップ文書に関連したリソースがメモリ上のアイテム（オンメモリアイテム）として生成される。

ローディング段階は、当該マークアップ文書を解釈してディスプレイ画面上にプレゼンテーションされる過程までを意味する。すなわち、ローディング段階での“ローディング”は、当該マークアップ文書が画面上にローディングされることを意味する。マークアップ文書を解釈するということは、コードの文法が正しいか否か検査すること、すなわち、シンタックスチェックと、意味上の誤りの在否を検査するＤＴＤ（ＤｏｃｕｍｅｎｔＴｙｐｅＤｅｆｉｎｉｔｉｏｎ）チェックを行って、誤りのない場合に文書ツリーを作る過程を意味する。また、マークアップ文書と別個のファイルで存在するか、またはマークアップ文書の内部に入っているスタイルシートを解釈する過程も含む。

シンタックスチェック過程でＸＭＬ文書の場合、ＸＭＬエレメントが適切に配置されているかに対する検査が行われる。すなわち、ＸＭＬエレメントであるタグが文法に正しいようにネスティングされているかに対する検査が行われる。シンタックスチェックに対する詳細な説明は、ＸＭＬ規格に詳細に開示されている。ＤＴＤは、その文書のタグを区分し、タグに設定されている属性情報を識別し、属性情報に適した値がどのように設定されたかを指示する、マークアップ文書と共に伴われる文書規則に関する情報である。ＤＴＤチェック過程では、ＤＴＤに基づいてマークアップ文書の意味論的な誤りを探し出す。

文書ツリーを作る過程で適用される、本発明による規則は、前述した通りである。

整理すれば、ローディング段階は、マークアップ文書を解釈して文書ツリーを生成する過程と、生成された文書ツリーに基づいてマークアップ文書をレンダリングする過程とを含む。さらに具体的に、マークアップ文書を解釈して文書ツリーを生成し、スタイルシートを解釈してスタイル規則及びセレクタリストを生成し、生成されたスタイル規則及びセレクタリストを文書ツリーに適用し、これに基づいてフォーマッティング構造を生成し、生成されたフォーマッティング構造に基づいてマークアップ文書をレンダリングする過程を含む。

インタラクティング段階は、ユーザが画面にロードされた文書のボタンを押すか、またはスクロールするように、ユーザと相互作用、またはデコーダ４とプレゼンテーションエンジン６との相互作用する過程、ユーザがリモートコントローラ４００に設けられたボタンを押してマークアップ文書の再生を制御する過程など、文書の表示内容が変更される過程を意味する。インタラクティング段階で、画面にプレゼンテーションされたマークアップ文書がマークアップ文書段階コントローラ６１からロードイベントを受信し、もしロードされたマークアップ文書から他のマークアップ文書に移動すれば、アンロードイベントが発生する。ユーザがリモートコントローラ４００に設けられたボタンを押せば、ユーザ入力イベントがＵＩコントローラ６７とＤＯＭコントローラ６５とを通じてスクリプトコードインタープリタ６４に知らせる。この時、ＤＯＭコントローラ６５に提供されるイベントハンドルロシアスクリプトコードがスクリプトコードインタープリタ６４で実行されてイベントがプレゼンテーションエンジン６に反映されるか否かを決定した後、反映されると決定されれば、プレゼンテーションエンジン６に反映されて定義された動作で処理される。例えば、再生装置の実行状態を制御する再生ボタン４８、停止ボタン４７、一時停止ボタン４８を押した時、方向キー４２，４３，４４，４５及びエンターキー４１のようなマークアップ文書を構成するエレメントをナビゲーションする動作がこれに当る。イベントを反映しないためには、Ｗ３Ｃから提供するｅｖｅｎｔ.ｐｒｅｖｅｎｔＤｅｆａｕｌｔ（）機能を使用できる。詳細な内容はＤＯＭＬｅｖｅｌ２ＥｖｅｎｔｓＳｐｅｃｉｆｉｃａｔｉｏｎｖｅｒｓｉｏｎ１.０に記述されている。

終了段階は、マークアップ文書のプレゼンテーションが終了し、キャッシュメモリ３に残っている状態を意味する。

廃棄段階は、プレゼンテーションが終了したマークアップ文書をキャッシュメモリ３から除去することを意味する。すなわち、オンメモリアイテム情報が削除される。
前記構成に基づいて本発明による再生方法を説明すれば、次の通りである。

図１２Ａないし図１２Ｄは、本発明の望ましい実施例による再生方法を説明するためのフローチャートである。

図１２Ａを参照すれば、再生装置は、ＤＶＤ１００がローディングされれば、プレゼンテーションエンジン６を初期化し（１２０１段階）、ＳＴＡＲＴＵＰ.ＸＭＬを出力文書と設定する（１２０２段階）。プレゼンテーションエンジン６は、ユーザ入力ボタンが押されるにつれて発生したユーザ入力イベントによって現在状態を判断する。再生実行状態であれば（１２０３段階）Ａへ行き、一時停止状態であれば（１２０４段階）Ｂへ行き、停止状態であれば（１２０５段階）Ｃへ行く。

図１２Ｂを参照すれば、再生実行状態（Ａ）の場合、プレゼンテーションエンジン６は、出力文書と設定されたＳＴＡＲＴＵＰ.ＸＭＬを解釈して画面に出力し、ユーザ入力によるユーザイベントを収容し、マークアップ文書に記録またはリンクされた対応スクリプトを実行する（１２０６段階）。ユーザから一時停止要求があれば、すなわち、ユーザが一時停止ボタン４８を押せば（１２０７段階）、一時停止状態に移行する（１２０８段階）。一時停止状態では、画面に表示されるマークアップリソースの再生を停止させ、プレゼンテーションエンジン６内に存在するマークアップ文書の解釈及びマークアップリソースのデコーディングなどに必要なタイマーを停止させ、再生ボタン４８と停止ボタン４８とによるユーザイベントだけを受信する。他のボタン、例えば一時停止ボタン４８を押してもプレゼンテーションエンジン６は対応する動作を行わない。ユーザから停止要求があれば、すなわち、ユーザが停止ボタン４７を押せば（１２０９段階）、再生停止状態に移行する（１２１０段階）。停止状態に移行すれば、プレゼンテーションエンジン６は、画面に表示されるマークアップリソースの再生を完全に停止させ、タイマーを停止させ、いかなるユーザイベントも受信しない。

図１２Ｃを参照すれば、一時停止状態（Ｂ）の場合、プレゼンテーションエンジン６は、ユーザが再生ボタン４８または停止ボタン４７を押せば、それによるユーザイベントを受信する（１２１１段階）。すなわち、ユーザから再生停止要求があれば、すなわち、ユーザが再生ボタン４８を押せば（１２１２段階）、再生実行状態に移行する（１２１３段階）。再生実行状態では、プレゼンテーションエンジン６は、画面に表示されるマークアップリソースの再生を一時停止した部分から再び始め、タイマーを停止させた部分から再び始め、全てのユーザイベントを受信する。ユーザから再生停止要求があれば、すなわち、ユーザが停止ボタン４７を押せば（１２１４段階）、再生停止状態に移行する（１２１５段階）。停止状態に移行すれば、プレゼンテーションエンジン６はいかなるユーザイベントも受信しない。

図１２Ｄを参照すれば、停止状態（Ｃ）の場合、プレゼンテーションエンジン６はマークアップ文書で要求される、停止後にも保存されなければならない情報を不揮発性メモリ（図示せず）に保存する（１２１６段階）。

図１３は、本発明の望ましい実施例による再生方法を説明するためのフローチャートである。

図１３を参照するに、文書ライフサイクルの各段階によるマークアップ文書に対する処理過程が表示されている。すなわち、リーディング段階で、再生装置２００のプレゼンテーションエンジン６はマークアップ文書をキャッシュメモリ３から読出す（１３０１段階）。ローディング段階で、プレゼンテーションエンジン６はマークアップ文書をパーシングして文書ツリーを生成する（１３０２段階）。マークアップ文書が有効ではなくて文書ツリーが生成されなければ（１３０３段階）、例外処理ルーチンが行われる（１３０４段階）。マークアップ文書が有効で文書ツリーが正常的に生成されたら（１３０３段階）、次にマークアップ文書のエレメントを解釈してフォーマットしてレンダリングする（１３０５段階）。一方、レンダリングがなされる間に全ての種類のイベントに対するイベントハンドラーがスクリプトコードインタープリタ６４に登録される。イベントハンドラーは、登録されたイベントが発生するかを見守る。マークアップ文書がレンダリングされ、当該ＡＶデータがデコーディングされれば、ブレンダ７はレンダリングされたマークアップ文書をデコーディングされたＡＶデータストリームと共にブレンディングして画面に出力する（１３０６段階）。インタラクティング段階では、当該マークアップ文書が画面にロードされた後にプレゼンテーションエンジン６はスクリプトコードインタープリタ６４に“ロード”イベントを発生させてイベントと関連して行われる作業を処理する。次いで、マークアップ文書を通じてユーザとのインタラクションが行われる（１３０７段階）。ここで、当該マークアップ文書のプレゼンテーションを終了することが要請されれば（１３０８段階）、プレゼンテーションエンジン６は、スクリプトコードインタープリタ６４に“アンロード”イベントを発生させる（１３０９段階）。次いで、終了段階で、現在マークアップ文書のプレゼンテーションを終了し、次のマークアップ文書のプレゼンテーションを準備する（１３１０段階）。廃棄段階では、終了したマークアップ文書をキャッシュメモリ３から削除する（１３１１段階）。前述したように、リーディング段階から直ちに廃棄段階に移行するマークアップ文書が存在できる。

前述した本発明によれば、ＡＶデータをインタラクティブモードで再生する時、画面出力の互換性が提供される。

ＡＶデータが記録されたインタラクティブＤＶＤの概略図である。図１のインタラクティブＤＶＤのボリューム空間の概略図である。インタラクティブＤＶＤのディレクトリ構造を示す参考図である。本発明の望ましい実施例による再生システムの概要図である。本発明の望ましい実施例による再生装置の機能ブロック図である。図５のプレゼンテーションエンジンの具現例である。マークアップ文書の一例である。図７に基づいて生成された文書ツリーである。リモートコントローラの一例である。マークアップ文書を再生するために定義されたプレゼンテーションエンジンの各状態及びその関係図である。図１０の再生実行状態での文書ライフサイクルである。本発明の望ましい実施例による再生方法を説明するためのフローチャートである。本発明の望ましい実施例による再生方法を説明するためのフローチャートである。本発明の望ましい実施例による再生方法を説明するためのフローチャートである。本発明の望ましい実施例による再生方法を説明するためのフローチャートである。本発明の望ましい実施例による再生方法を説明するためのフローチャートである。

Claims

情報保存媒体に記録されたオーディオデータ及び／またはビデオデータを含むＡＶデータをインタラクティブモードで再生する装置において、
前記情報保存媒体に記録されたデータを読出すリーダと、
前記リーダによって読出されたマークアップ文書及びスタイルシートをキャッシュするためのキャッシュメモリと、
前記マークアップ文書を解釈して文書ツリーを生成するマークアップ文書パーサー、前記スタイルシートを解釈してスタイル規則及びセレクタリストを生成するスタイルシートパーサー、前記マークアップ文書に含まれたスクリプトコードを解釈するスクリプトコードインタープリタ、前記解釈されたスクリプトコードによって前記文書ツリー、及び前記スタイル規則及びセレクタリストを修正するＤＯＭロジックと、前記スタイル規則及びセレクタリストを前記文書ツリーに適用し、これに基づいてフォーマッティング構造を生成し、生成されたフォーマッティング構造に基づいて前記マークアップ文書をレンダリングするレイアウトフォーマッタ／レンダラーを備えるプレゼンテーションエンジンと、を含むことを特徴とする装置。
前記マークアップ文書パーサーは、全てのノードのルートノードは文書ノードと設定し、全てのテキストとエレメントとはノードを生成し、プロセシング命令、コメント、及び文書タイプは、ノードを生成する規則によって前記文書ツリーを生成することを特徴とする請求項１に記載の装置。
前記プレゼンテーションエンジンは、マークアップ文書段階コントローラを含み、
前記マークアップ文書段階コントローラは、前記マークアップ文書のレンダリングが完了すれば、前記スクリプトコードインタープリタに「ロード」イベントを発生させることを特徴とする請求項１に記載の装置。
前記マークアップ文書段階コントローラは、前記マークアップ文書のプレゼンテーションを終了させるために前記スクリプトコードインタープリタに「アンロード」イベントを発生させることを特徴とする請求項３に記載の装置。
前記ＡＶデータをバッファリングするためのバッファメモリと、
前記バッファメモリにバッファリングされたＡＶデータをデコーディングするデコーダと、
前記デコーダによってデコーディングされたＡＶデータと前記プレゼンテーションエンジンによって解釈されてレンダリングされたマークアップ文書とをブレンディングして出力するブレンダと、をさらに含むことを特徴とする請求項１に記載の装置。