JP4382198B2 - ラベル引渡機構及びそのラベル引渡機構を備えたラベル装着装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、シート状に折り畳まれた筒状のラベルを吸引保持して搬送するラベル搬送部材からラベル受取部材にラベルを引き渡すラベル引渡機構及びそのラベル引渡機構を備えたラベル装着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
瓶やボトル等の被装着体の外周面に筒状のラベルを装着するラベル装着装置としては、シート状に折り畳まれた筒状のラベルが連続的に繋がった合成樹脂フィルムからなる長尺帯状のラベル形成基材を所定長に切断することで個別のラベルを順次形成するラベル形成手段と、シート状に折り畳まれたラベルを筒状に開口するラベル開口手段と、ラベル形成手段によって順次形成される個別のラベルを、ラベル形成手段から受け取ってラベル開口手段に引き渡すラベル受渡手段とを備えたものがあり、ラベル開口手段によって筒状に開口されたラベルがボトル等の被装着体の胴部に嵌挿されることで装着されるようになっている。
【0003】
前記ラベル受渡手段は、ラベルの供給位置と引渡位置とを通る所定の円軌道上を移動するラベル搬送部材を備えており、このラベル搬送部材がラベル形成手段によって形成されたラベルを供給位置において吸引保持することによって受け取り、引渡位置まで搬送するようになっている。
【0004】
前記ラベル開口手段は、引渡位置においてラベル搬送部材の移動経路に接する円軌道上を移動する、先端部にラベルを吸引保持するための吸引部がそれぞれ設けられたクランプ部材を備えており、ラベル搬送部材によって引渡位置まで搬送されてきたラベルを、その引渡位置においてラベル搬送部材と同一方向に移動するクランプ部材が吸引把持することで、ラベル搬送部材からクランプ部材にラベルが引き渡され、そのクランプ部材を開成させることでラベルの両面が相互に離間してラベルが開口されるようになっている。
【0005】
ところで、上述したように、長尺帯状のラベル形成基材をロータリカッタ等によって切断すると、その切断部分が融着(擬似接着)されるので、このようにして形成された個別のラベルをクランプ部材によって吸引把持した後に開成させるだけでは、切断部分に生じた融着(擬似接着)状態を容易に解除することができず、確実かつ十分にラベルを開口することができなかった。特に、ラベル自体が付着力の強いポリエチレン系フィルムによって形成されている場合や、ラベルを瞬時に開口しなければならないような高速で運転されるラベル装着装置では、ラベルの開口不良が顕著に現れることになる。
【0006】
このため、従来は、ラベルを吸引把持した後、クランプ部材を即座に開成するのではなく、まず、ラベルを吸引把持した状態でクランプ部材を相互にスライドさせてラベルに捻りを加えることによってラベルの切断部分に生じた融着(擬似接着)状態を解除した後、クランプ部材を開成することで確実にラベルを開口するようにしていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したように、クランプ部材に開閉機能とスライド機能とを付与しようとすると、クランプ部材の駆動機構が複雑になってラベル開口手段が大型化し、特に、多数の装着ヘッドを備えたロータリ型のラベル装着装置では、各装着ヘッドにそれぞれラベル開口手段を搭載しなければならないので、装置全体をコンパクトにすることができないといった問題がある。
【0008】
そこで、この発明の課題は、簡単な機構でラベルの引き渡しの際にラベルに捻りを加えることのできるラベル引渡機構及びそのラベル引渡機構を備えたラベル装着装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、シート状に折り畳まれた筒状のラベルを、吸引保持した状態で円軌道上を移動しながら引渡位置まで搬送するラベル搬送部材と、前記引渡位置で前記ラベル搬送部材の移動経路に接する円軌道上を移動する、開閉可能な一対の把持部を有するラベル受取部材とを備え、前記ラベル搬送部材によって前記引渡位置まで搬送されてきた前記ラベルを、その引渡位置において前記ラベル搬送部材と同一方向に移動する前記ラベル受取部材が吸引保持することによって、前記ラベル搬送部材から前記ラベル受取部材に前記ラベルを引き渡すようにしたラベル引渡機構において、前記引渡位置では、前記ラベル搬送部材が前記ラベルの一方の面を吸引保持すると共に、前記ラベル受取部材の一方の前記把持部だけが前記ラベルの他方の面を吸引保持するようになっており、前記引渡位置において前記ラベルの異なる面をそれぞれ吸引保持した前記ラベル搬送部材及び前記ラベル受取部材の一方の把持部が、両者の相対間隔を略同一間隔に保ちながら、前記引渡位置から所定の距離を移動することで、前記ラベル搬送部材に吸引されている前記ラベルの一方の面と、前記ラベル受取部材の一方の前記把持部に吸引されている前記ラベルの他方の面とが相対的に逆方向に引っ張られ、前記ラベルに捻りが加わるようになっていることを特徴とするラベル引渡機構を提供するものである。
【0010】
なお、ここにいう「シート状に折り畳まれた筒状のラベル」には、ボトル等の容器の胴部に装着されるストレッチラベルやシュリンクラベル等のラベル以外に容器の口部分に装着されるキャップシール等の種々の筒状フィルムも含まれる。
【0011】
また、ラベル搬送部材及びラベル受取部材がそれぞれ移動する「円軌道」は、真円状の軌道に限定されるものではなく、楕円状の軌道も含まれる。さらに、それぞれの軌道の円弧部分が引渡位置において接しているのであれば、一部に直線部分が含まれていてもよい。
【0012】
また、ラベル搬送部材及びラベル受取部材は、両者の相対間隔を略同一間隔に保ちながら、引渡位置から所定の距離を移動するので、厳密に言えば完全に「円軌道」上を移動するわけではないが、ここにいう「円軌道」は、そういった微妙なずれを許容するものである。
【0013】
以上のように構成されたラベル引渡機構では、ラベル搬送部材によって一方の面が吸引保持された状態でラベルが引渡位置まで搬送されてくると、その引渡位置において、ラベル受取部材の一方の把持部だけがラベルの他方の面を吸引保持した後、ラベル搬送部材とラベル受取部材の一方の把持部とが双方の相対間隔を略一定間隔に保ちながら所定の距離を移動することになる。
【0014】
ラベル搬送部材の移動経路とラベル受取部材の移動経路とは引渡位置において相互に接しているので、引渡位置から離れるに従ってラベル搬送部材とラベル受取部材とは相互に離反することになるが、上述したように、引渡位置から所定の距離を移動する間は、ラベル搬送部材とラベル受取部材の一方の把持部とが両者の間隔を略一定間隔に保っているので、ラベルに対する双方の吸引保持状態が解除されることがなく、引渡位置から離れるに従って、ラベルの吸引面が相互に逆方向(吸引面をスライドさせる方向)に引っ張られることになり、これによってラベルに捻りが加えられる。このようにして、引渡位置から所定の距離を移動する間にラベルに捻りが加えられた後、ラベル受取部材にラベルが引き渡されることになる。
【0015】
上述したようなラベル引渡機構を採用した請求項2に係る発明のラベル装着装置、即ち、ボトル供給位置にボトルを供給するボトル供給手段と、シート状に折り畳まれた筒状のラベルをラベル供給位置に順次供給するラベル供給手段と、前記ラベル供給手段によってラベル供給位置に供給された前記ラベルを受け取ってラベル引渡位置に搬送するラベル受渡手段と、前記ボトル供給位置において前記ボトル供給手段から供給された前記ボトルを受け取り、ボトル送出位置まで搬送すると共に、前記ラベル受渡手段によって搬送されてきた前記ラベルを前記ラベル引渡位置において受け取り、前記ボトルを前記ボトル供給位置から前記ボトル送出位置まで搬送する間に、前記ラベルを前記ボトルに装着するロータリ型のラベル装着手段と、前記ラベル装着手段によって前記ラベルが装着された前記ボトルを搬出するボトル搬出手段とを備え、前記ラベル受渡手段は、前記ラベルの一方の面を吸引保持した状態で円軌道上を移動しながら前記ラベル供給位置から前記ラベル引渡位置まで搬送するラベル搬送部材を有し、前記ラベル装着手段は、前記ラベル引渡位置においてシート状に折り畳まれた筒状の前記ラベルを受け取って開口する一対の開閉可能なクランプ部材を有するラベル装着装置において、前記ラベル搬送部材によって前記ラベル引渡位置まで搬送されてきた前記ラベルを、そのラベル引渡位置において前記ラベル搬送部材と同一方向に移動する前記クランプ部材が吸引保持することによって、前記ラベル搬送部材から前記クランプ部材に前記ラベルを引き渡すようになっており、前記ラベル引渡位置では、前記ラベル搬送部材が前記ラベルの一方の面を吸引保持すると共に、一方の前記クランプ部材だけが前記ラベルの他方の面を吸引保持するようになっており、前記ラベル引渡位置において前記ラベルの異なる面をそれぞれ吸引保持した前記ラベル搬送部材及び一方の前記クランプ部材が、両者の相対間隔を略同一間隔に保ちながら、前記ラベル引渡位置から所定の距離を移動することで、前記ラベル搬送部材に吸引されている前記ラベルの一方の面と、一方の前記クランプ部材に吸引されている前記ラベルの他方の面とが相対的に逆方向に引っ張られ、前記ラベルに捻りが加わるようになっていることを特徴とするラベル装着装置では、個別のラベルを形成するために長尺帯状のラベル形成基材を所定長に切断する際に生じるラベルの切断部分の融着(擬似接着)状態が、ラベル受取部材であるクランプ部材等にラベルを引き渡す際に加えられる捻り動作によって解除されることになり、その後に行われるラベルの開口作業の中でラベルに捻りを加える必要がなくなると共に、カム機構等の簡単な機構を用いて、ラベル搬送部材またはラベル受取部材であるクランプ部材等のいずれかの動きを調整することにより、双方の相対間隔を略一定間隔に保ちながら所定の距離を移動させることができるので、従来のラベル装着装置のように、ラベルに捻りを加えるためのスライド機能をクランプ部材等に付与する必要がなく、装置全体をコンパクトにすることが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、PETボトル(以下、ボトルという。)Bにポリエチレン系樹脂製の弾性伸縮性フィルムによって形成された筒状のストレッチラベル(以下、ラベルという。)Lを装着するためのラベル装着装置1を示しており、このラベル装着装置1は、ベルトコンベア70、スターホイール21、スクリューコンベア22及びスターホイール23からなるボトル供給手段2と、基材繰出部31によって基材ロールから繰り出された長尺のラベル形成基材Mを順次切断しながらラベルLを形成し、そのラベルLをラベル供給位置αに順次供給するラベル供給手段3と、このラベル供給手段3によってラベル供給位置αに供給されたラベルLを受け取ってラベル引渡位置βに搬送するラベル受渡手段4と、ボトル供給位置γにおいて前記ボトル供給手段2から供給されたボトルBを受け取り、ボトル送出位置δまで搬送すると共に、前記ラベル受渡手段4によって搬送されてきたラベルLをラベル引渡位置βにおいて受け取り、ボトルBをボトル供給位置γからボトル送出位置δまで搬送する間に、ラベルLをボトルBに装着するロータリ型のラベル装着手段5と、このラベル装着手段5によってラベルLが装着されたボトルBを搬出する、スターホイール61、スクリューコンベア62及びベルトコンベア70からなるボトル搬出手段6とから構成されている。
【0017】
なお、前記ラベル形成基材Mは、ボトルBに装着する筒状のラベルLが連続的に繋がったものであり、前記基材繰出部31においてはシート状に折り畳んだ状態でドラムに巻回されている。また、基材繰出部31から繰り出されたシート状のラベル形成基材Mは、ボトルBにラベルLを装着する際に再び筒状に開きやすくするために、その供給途中において折り返すことで折り畳み位置を変化させるようにしている(図1参照)。
【0018】
前記ラベル受渡手段4は、図1及び図2(a)、(b)に示すように、図示しない駆動源によって回転する中心軸(図示せず)から放射状に張り出した複数の支持アーム41と、この支持アーム41に支持軸42を介して揺動自在に支持された揺動アーム43と、この揺動アーム43の先端部に取り付けられた、ラベルLを吸引保持する吸引口44aを有するラベル搬送部材44と、揺動アーム43の支持軸42に固定されたアーム45の先端部に取り付けられたカムフォロア46と、このカムフォロア46が嵌り込むカム溝47とから構成されており、ラベル搬送部材44は、カムフォロア46及びカム溝47からなるカム機構によって適宜揺動しながら、ラベル供給位置αとラベル引渡位置βとを通る円軌道上を移動するようになっている。
【0019】
前記ラベル装着手段5は、図1に示すように、回転軸(図示せず)から放射状に張り出した複数の支持アーム(図示せず)を介して、回転軸を中心とした同心円上に一定間隔で取り付けられた多数のラベル装着ヘッド50を備えており、各ラベル装着ヘッド50は、図3に示すように、ラベル引渡位置βにおいてシート状に折り畳まれた筒状のラベルLを受け取って開口する一対の開閉可能なクランプ部材51を有するラベル開口機構と、このラベル開口機構によって開口されたラベルLを、ボトルBの外径より大きく拡開する開閉爪53を有するラベル拡開機構と、ボトル供給位置γにおいてボトルBが載置された昇降台54を上昇させることによって、拡開されたラベルLにボトルBを挿入するボトル昇降機構とを備えている。なお、開閉爪53はラベル装着レベルに固定設置されているが、クランプ部材51は、上下動することによって開閉爪53に対して接近離反することができるようになっている。
【0020】
前記ラベル開口機構を構成するクランプ部材51は、図4(a)、(b)に示すように、ラベルLを把持する把持部52にラベルLを吸引保持する吸引口52aがそれぞれ設けられており、シート状に折り畳まれたラベルLを把持部52によって吸引把持した状態で、クランプ部材51を開成することによってラベルLを筒状に開口させるようになっている。
【0021】
また、このクランプ部材51は、ラベル装着ヘッド50が移動することに伴って所定の円軌道上を移動することになるが、把持部52の移動経路がラベル引渡位置βにおいてラベル搬送部材44の移動経路に接するようになっており、図1に矢印で示すように、ラベル装着ヘッド50とラベル搬送部材44とは、ラベル引渡位置βにおいて双方の移動方向が一致するようにそれぞれの回転方向が設定されている。
【0022】
以下、ラベル受渡手段4のラベル搬送部材44からラベル受取部材であるラベル開口手段5のクランプ部材51へのラベルLの引渡動作について、図5〜図8を参照しながら説明する。図5(a)に示すように、開成状態のクランプ部材51とラベルLを吸引保持したラベル搬送部材44とがラベル引渡位置βに接近すると、カムフォロア46及びカム溝47からなるカム機構によってラベル搬送部材44をその移動方向の前方側に徐々に揺動させることによってラベル搬送部材44の移動速度を速めながら開成状態のクランプ部材51の間にラベル搬送部材44を円滑に侵入させる。なお、図5〜図8では、揺動させなかった場合のラベル搬送部材44の位置を一点鎖線で示している。
【0023】
ラベル搬送部材44が開成状態のクランプ部材51の間に侵入すると、同図(b)に示すように、カム機構によってラベル搬送部材44をその移動方向の後方側に僅かに揺動させることでラベル搬送部材44の移動速度を僅かに遅くした後、図6(a)に示すように、カム機構によってラベル搬送部材44を移動方向の前方側に再び揺動させながらラベル搬送部材44の移動速度を調整することで、双方の移動経路が接しているラベル引渡位置βにおいて、ラベル搬送部材44に吸引保持されているラベルLをクランプ部材51の一方の把持部52に接触させ、ラベルLの搬送方向の前面側をクランプ部材51に吸引保持させる。従って、ラベル引渡位置βでは、ラベルLの後面側がラベル搬送部材44に、ラベルLの前面側がクランプ部材51の一方の把持部52にそれぞれ吸引保持された状態となっている。
【0024】
その後は、同図(b)及び図7(a)に示すように、ラベル搬送部材44及びクランプ部材51の双方がラベルLを吸引保持した状態で相互に離反しながら、ラベル引渡位置βから離れていくことになるが、このとき、ラベルLを吸引保持しているラベル搬送部材44とクランプ部材51との間隔が略一定間隔に保たれるように、カム機構によってラベル搬送部材44を移動方向の後方側に揺動させながら移動速度を遅くした状態で所定距離だけラベル搬送手段44を移動させる。
【0025】
こうすることによって、ラベル搬送部材44及びクランプ部材51の双方のラベルLに対する吸引保持状態が維持され、ラベル搬送部材44及びクランプ部材51がラベル引渡位置βから離れるに従って、ラベルLの吸引面が相互に逆方向(吸引面をスライドさせる方向)に引っ張られることになるので、図6(b)及び図7(a)に示すように、ラベルLに捻りが加えられ、ラベル形成基材Mを切断することによってラベルLを形成する際に生じる切断部分の融着(擬似接着)状態が解除される。
【0026】
その後、図7(b)に示すように、カム機構によってラベル搬送部材44を移動方向の後方側に揺動させながらラベル搬送部材44の移動速度を遅くすることで、ラベル搬送部材44のラベルLに対する吸引が解除され、図8に示すように、ラベル搬送部材44がクランプ部材51の間から抜け出した後に、クランプ部材51を閉成することによってラベルLを把持すると、切断部分の融着(擬似接着)状態が解除されたラベルLがクランプ部材51に完全に引き渡される。
【0027】
このようにしてラベルLがクランプ部材51に引き渡された後は、以下のようにしてラベルLがボトルBに装着される。まず、図9(a)に示すように、ラベル引渡位置βにおいてラベルLがクランプ部材51に引き渡されると、その状態のままボトル送出位置δまでラベルLが搬送される。なお、このとき、昇降台54には、前工程でラベルLが装着されたボトルBが載置されており、同図(b)に示すように、ボトル送出位置δにおいて、ラベルLが装着されたボトルBがボトル搬出手段6に引き渡される。
【0028】
そして、同図(b)に示すように、ボトル送出位置δではラベルLを把持しているクランプ部材51が開成することで、ラベルLを筒状に開口した後、クランプ部材51が徐々に降下しながら、同図(c)に示すように、ボトル供給位置γにおいて、筒状に開口されたラベルLが閉成状態の開閉爪53に嵌挿されると共に、ボトル供給装置2から引き渡された新たなボトルBが昇降台54に載置される。
【0029】
次に、クランプ部材51の吸引が解除されると同時にクランプ部材51が僅かに開成し、クランプ部材51によるラベルLの吸引保持を解除した後、同図(d)に示すように、開閉爪53が開成することで、ラベルLがラベル装着レベルにおいて拡開される。このようにして、ラベルLがラベル装着レベルにおいて拡開されると、クランプ部材51が僅かに閉成することにより、ラベルLを開閉爪53に押し付けて保持し、同図(e)に示すように、昇降台54によって上昇してくるボトルBが、拡開されたラベルLに挿入される。
【0030】
この状態では、開閉爪53より上方のラベルLの上端部がボトルBの胴部外周面に密着した状態となっているので、同図(f)に示すように、クランプ部材51によるラベルLの把持を一旦解除した後、クランプ部材51が上昇し、ボトルBに密着しているラベルLの上端部をボトルBと共に再度把持することで、ラベルLがボトルBに保持される。
【0031】
そして、同図(g)に示すように、昇降台54及びクランプ部材51が共に上昇することで、クランプ部材51がラベルLをボトルBに保持した状態でボトルBを一旦持ち上げ、ラベルLから開閉爪53を外してラベルLの拡開を解除すると、ラベルLがボトルBに完全に装着される。
【0032】
ここで、クランプ部材51が開成することによってボトルBに対するラベルLの保持を解除し、同図(h)に示すように、昇降台54が降下することで、ラベルLが装着されたボトルBをラベル装着レベルから退避させた後、ボトル送出位置δにおいて、ラベルLが装着されたボトルBがボトル搬出手段6に引き渡される。
【0033】
以上のように、このラベル装着装置1では、ラベル搬送部材44によって一方の面が吸引保持された状態でラベル引渡位置βまで搬送されてきたラベルLの他方の面をクランプ部材51が吸引保持し、簡単なカム機構によって、クランプ部材51に対するラベル搬送部材44の間隔を略一定間隔に保ちながら所定の距離を移動させることで、ラベル引渡位置βから所定の距離を移動する間にラベルLに捻りを加えてラベルLの切断部分の融着(擬似接着)状態を解除した後にラベルLをクランプ部材51に引き渡すようにしたため、従来のラベル装着装置のように、ラベルに捻りを加えるためのスライド機能をクランプ部材51に付与する必要がなく、装置全体をコンパクトにすることが可能となる。
【0034】
なお、この実施形態では、搬送方向に対するラベルLの後面側をラベル搬送部材44が吸引保持し、ラベルLの前面側をクランプ部材51が吸引保持するようにしているが、逆に、搬送方向に対するラベルLの前面側をラベル搬送部材44が吸引保持し、ラベルLの後面側をクランプ部材51が吸引保持する構成を採用することも可能である。
【0035】
また、この実施形態では、ラベル引渡位置βから所定の距離を移動する間におけるラベル搬送部材44とクランプ部材51との相対間隔を略同一間隔に保持するために、カム機構によってラベル搬送部材44の移動速度を遅らせるようにしているが、逆に、クランプ部材51側の移動速度を同様のカム機構によって調整することでラベル搬送部材44とクランプ部材51との相対間隔を略同一間隔に保持することも可能である。
【0036】
また、この実施形態では、ラベル搬送部材44からラベル開口手段を構成するクランプ部材51にラベルLを直接引き渡す際にラベルLに捻りを加えるようにしているが、これに限定されるものではなく、ラベル搬送部材44からラベル受取部材を介してラベルLをクランプ部材51に引き渡すようにし、上述したようなラベル引渡機構を用いてラベル搬送部材44からラベル受取部材にラベルを引き渡す際にラベルLに捻りを加え、捻りを加えることによって切断部分の融着(擬似接着)状態が解除されたラベルLを、ラベル受取部材からクランプ部材51に単に引き渡すようにすることも可能である。
【0037】
また、上述した実施形態では、ストレッチラベルをボトルに装着するラベル装着装置に本発明のラベル引渡機構を用いた場合について説明したが、本発明のラベル引渡機構は、ストレッチラベルの引き渡しに限定されるものではなく、シュリンクラベル等、種々の筒状ラベル(フィルム)の引き渡しに適用することができることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるラベル引渡機構の一実施形態を備えたラベル装着装置を示す概略平面図である。
【図2】同上のラベル装着装置におけるラベル搬送手段を示す概略構成図である。
【図3】同上のラベル装着装置におけるラベル装着ヘッドを示す概略構成図である。
【図4】同上のラベル装着ヘッドにおけるラベル開口手段を示す概略構成図である。
【図5】同上のラベル装着装置におけるラベル搬送手段(ラベル搬送部材)からラベル開口手段(クランプ部材)へのラベルの引渡動作を説明するための動作説明図である。
【図6】同上のラベル装着装置におけるラベル搬送部材からクランプ部材へのラベルの引渡動作を説明するための動作説明図である。
【図7】同上のラベル装着装置におけるラベル搬送部材からクランプ部材へのラベルの引渡動作を説明するための動作説明図である。
【図8】同上のラベル装着装置におけるラベル搬送部材からクランプ部材へのラベルの引渡動作を説明するための動作説明図である。
【図9】同上のラベル装着ヘッドにおけるラベルの装着動作を説明するための動作説明図である。
【符号の説明】
1 ラベル装着装置
2 ボトル供給手段
3 ラベル供給手段
4 ラベル搬送手段
5 ラベル装着手段
6 ボトル搬出手段
44 ラベル搬送部材
44a 吸引口
46 カムフォロア
47 カム溝
51 クランプ部材(ラベル受取部材)
52 把持部
52a 吸引口
L ラベル
β ラベル引渡位置
Claims (2)
- シート状に折り畳まれた筒状のラベルを、吸引保持した状態で円軌道上を移動しながら引渡位置まで搬送するラベル搬送部材と、前記引渡位置で前記ラベル搬送部材の移動経路に接する円軌道上を移動する、開閉可能な一対の把持部を有するラベル受取部材とを備え、
前記ラベル搬送部材によって前記引渡位置まで搬送されてきた前記ラベルを、その引渡位置において前記ラベル搬送部材と同一方向に移動する前記ラベル受取部材が吸引保持することによって、前記ラベル搬送部材から前記ラベル受取部材に前記ラベルを引き渡すようにしたラベル引渡機構において、
前記引渡位置では、前記ラベル搬送部材が前記ラベルの一方の面を吸引保持すると共に、前記ラベル受取部材の一方の前記把持部だけが前記ラベルの他方の面を吸引保持するようになっており、
前記引渡位置において前記ラベルの異なる面をそれぞれ吸引保持した前記ラベル搬送部材及び前記ラベル受取部材の一方の把持部が、両者の相対間隔を略同一間隔に保ちながら、前記引渡位置から所定の距離を移動することで、前記ラベル搬送部材に吸引されている前記ラベルの一方の面と、前記ラベル受取部材の一方の前記把持部に吸引されている前記ラベルの他方の面とが相対的に逆方向に引っ張られ、前記ラベルに捻りが加わるようになっていることを特徴とするラベル引渡機構。 - ボトル供給位置にボトルを供給するボトル供給手段と、
シート状に折り畳まれた筒状のラベルをラベル供給位置に順次供給するラベル供給手段と、
前記ラベル供給手段によってラベル供給位置に供給された前記ラベルを受け取ってラベル引渡位置に搬送するラベル受渡手段と、
前記ボトル供給位置において前記ボトル供給手段から供給された前記ボトルを受け取り、ボトル送出位置まで搬送すると共に、前記ラベル受渡手段によって搬送されてきた前記ラベルを前記ラベル引渡位置において受け取り、前記ボトルを前記ボトル供給位置から前記ボトル送出位置まで搬送する間に、前記ラベルを前記ボトルに装着するロータリ型のラベル装着手段と、
前記ラベル装着手段によって前記ラベルが装着された前記ボトルを搬出するボトル搬出手段と
を備え、
前記ラベル受渡手段は、前記ラベルの一方の面を吸引保持した状態で円軌道上を移動しながら前記ラベル供給位置から前記ラベル引渡位置まで搬送するラベル搬送部材を有し、
前記ラベル装着手段は、前記ラベル引渡位置においてシート状に折り畳まれた筒状の前記ラベルを受け取って開口する一対の開閉可能なクランプ部材を有するラベル装着装置において、
前記ラベル搬送部材によって前記ラベル引渡位置まで搬送されてきた前記ラベルを、そのラベル引渡位置において前記ラベル搬送部材と同一方向に移動する前記クランプ部材が吸引保持することによって、前記ラベル搬送部材から前記クランプ部材に前記ラベルを引き渡すようになっており、
前記ラベル引渡位置では、前記ラベル搬送部材が前記ラベルの一方の面を吸引保持すると共に、一方の前記クランプ部材だけが前記ラベルの他方の面を吸引保持するようになっており、
前記ラベル引渡位置において前記ラベルの異なる面をそれぞれ吸引保持した前記ラベル搬送部材及び一方の前記クランプ部材が、両者の相対間隔を略同一間隔に保ちながら、前記ラベル引渡位置から所定の距離を移動することで、前記ラベル搬送部材に吸引されている前記ラベルの一方の面と、一方の前記クランプ部材に吸引されている前記ラベルの他方の面とが相対的に逆方向に引っ張られ、前記ラベルに捻りが加わるようになっていることを特徴とするラベル装着装置。
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