JP4381435B2 - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関し、特に、溝部内に絶縁膜を介してゲート電極が形成された半導体装置に関する。
従来、溝部内に絶縁膜を介してゲート電極が形成されたトレンチゲート型の半導体装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記特許文献1に開示された従来の半導体装置では、n型の埋込領域(第1ドレイン領域)上にn型のドレインドリフト領域(第2ドレイン領域)が形成されている。ドレインドリフト領域には、複数の溝部が形成されるとともに、溝部には、絶縁膜を介してゲート電極が形成されている。複数の溝部間には、p型のベース領域が形成されるとともに、ベース領域上には、n型のソース領域が形成されている。また、ドレインドリフト領域には、複数の溝部の側方にドレイン引き出し領域が形成されている。
特許3303601号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の半導体装置では、半導体装置の面積の小型化を図るために、ドレイン引き出し領域をゲート電極が形成される溝部に近づけた場合、電流経路がドレイン引き出し領域に引き寄せられるので、半導体装置の耐圧が低下するという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、耐圧が低下するのを抑制しながら、面積の小型化を図ることが可能な半導体装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の半導体装置は、第1導電型の第1ドレイン領域と、第1ドレイン領域上に形成され、第1ドレイン領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有する第1導電型の第2ドレイン領域と、第2ドレイン領域を貫通して第1ドレイン領域まで達するように形成された第1ドレイン領域の引き出し部と、第2ドレイン領域に形成された溝部内に形成されたゲート電極と、引き出し部と隣接するように形成されるとともに、少なくとも溝部の下端部よりも下方に形成された第2導電型の第1不純物領域とを備える。
本発明では、上記のように、ゲート電極が形成される溝部と引き出し部との間において、引き出し部と隣接するように第2導電型の第1不純物領域を形成することによって、半導体装置の面積の小型化を図るために、ゲート電極が形成される溝部と引き出し部との間の距離を小さくする場合にも、第1不純物領域により、電流経路が引き出し部に引き寄せられるのを抑制することができるので、半導体装置の耐圧が低下するのを抑制することができる。その結果、半導体装置の耐圧が低下するのを抑制しながら、半導体装置の面積の小型化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態によるトレンチゲート型のパワーMOSFET(半導体装置)100の構造を示した断面図であり、図2は、図1に示した第1実施形態によるパワーMOSFET100の不純物領域11近傍を示した拡大断面図である。図3は、図1に示した第1実施形態によるパワーMOSFET100の概略を示した平面図である。
このパワーMOSFET100では、図1に示すように、シリコン基板1の表面に、n型のドレイン領域2が形成されている。シリコン基板1の表面上には、エピタキシャル層からなるn型のドレインドリフト領域3が形成されている。なお、ドレイン領域2は、本発明の「第1ドレイン領域」の一例であり、ドレインドリフト領域3は、本発明の「第2ドレイン領域」の一例である。
シリコン基板1およびドレインドリフト領域3には、ドレイン領域2を取り囲むように、p型の素子分離領域4aが形成されている。ドレインドリフト領域3には、素子分離領域4aと対応する領域の上方に、p型の素子分離領域4bが形成されている。また、ドレインドリフト領域3の表面には、素子分離領域4bと対応する領域の上方に、SiOからなる素子分離部5が形成されている。
ドレインドリフト領域3の表面には、複数(第1実施形態では、3つ)の溝部6がX方向に所定の間隔を隔てて、Y方向(図3参照)に延びるように形成されている。この溝部6内には、SiOからなるゲート絶縁膜7を介してポリシリコンからなるゲート電極8が形成されている。複数の溝部6間には、p型のベース領域9が形成されるとともに、ベース領域9上の全面にn型のソース領域10が形成されている。このため、図2に示すように、複数の溝部6のうち最も外側の溝部6aの一方側面61aと隣接する領域には、ベース領域9およびソース領域10が設けられている。その一方、溝部6aの他方側面62aと隣接する領域には、p型の不純物領域11が形成されている。
不純物領域11は、溝部6aの下端部63aよりも下方に延びるように形成されるとともに、溝部6aの下方において溝部6a側に突出するように形成されている。不純物領域11は、ベース領域9の不純物濃度(p)よりも低い不純物濃度(p)を有する。すなわち、不純物領域11は、ベース領域9の抵抗よりも高い抵抗を有する。また、不純物領域11は、図3に示すように、平面的に見て矩形の環状に形成されており、ゲート電極8、ベース領域9およびソース領域10を取り囲むように設けられている。なお、不純物領域11は、本発明の「第2不純物領域」の一例である。
不純物領域11の表面には、図2に示すように、p型の不純物領域12が形成されている。不純物領域12は、不純物領域11と後述するプラグ18dとを接続するために設けられている。また、不純物領域12は、不純物領域11の不純物濃度(p)よりも高い不純物濃度(p)を有する。
また、図1に示すように、X方向における不純物領域11と素子分離部5との間には、ドレインドリフト領域3を貫通してドレイン領域2まで達するように溝部13が形成されている。この溝部13は、図3に示すように、環状の不純物領域11の外側に設けられている。溝部13の側面には、図1に示すように、SiOからなる絶縁膜14が形成されている。溝部13の内部には、たとえばタングステン等の金属層からなるドレイン領域2の引き出し部15が形成されている。
溝部13と隣接する領域には、p型の不純物領域16が形成されている。不純物領域16は、ドレインドリフト領域3の表面からドレイン領域2まで達するように形成されるとともに、不純物領域11と間隔L1(図2参照)を隔てて配置されている。なお、不純物領域16は、不純物領域11と隣接するように形成されていてもよい。また、不純物領域16は、ベース領域9の不純物濃度(p)よりも低い不純物濃度(p)を有する。すなわち、不純物領域16は、ベース領域9の抵抗よりも高い抵抗を有する。なお、不純物領域16は、本発明の「第1不純物領域」の一例である。
ドレインドリフト領域3の表面上には、SiOからなる層間絶縁膜17が形成されている。層間絶縁膜17には、コンタクトホール17a〜17dが形成されるとともに、コンタクトホール17a〜17d内には、それぞれ、プラグ18a〜18dが形成されている。プラグ18aは、ゲート電極8に接続されるとともに、プラグ18bは、引き出し部15に接続されている。プラグ18cは、ソース領域10に接続されるとともに、プラグ18dは、不純物領域12に接続されている。
パワーMOSFET100は、プラグ18bおよび引き出し部15を介してドレイン領域2に正電圧を印加するように構成されている。また、パワーMOSFET100は、プラグ18cを介してソース領域10に接地電圧を印加するとともに、プラグ18dおよび不純物領域12を介して不純物領域11に接地電圧を印加するように構成されている。そして、パワーMOSFET100は、プラグ18aを介してゲート電極8にしきい値電圧以上の電圧が印加された場合に、ベース領域9に溝部6の側面に沿ってチャネルが形成されることにより、オン状態になるように構成されている。なお、パワーMOSFET100は、ソース/ドレイン間に電圧が印加された場合、溝部6aの一方側面61a側において、ドレインドリフト領域3とベース領域9とのpn接合部に空乏層が形成されるように構成されている。
第1実施形態では、上記のように、溝部13と隣接するように不純物領域16を形成することによって、電流経路が引き出し部15に引き寄せられるのを抑制することができる。これにより、パワーMOSFET100の面積の小型化を図るために、ゲート電極8が形成される溝部6aと引き出し部15との間の距離L2(図2参照)を小さくする場合にも、パワーMOSFET100の耐圧が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、不純物領域16をベース領域9の不純物濃度(p)よりも低い不純物濃度(p)を有するように構成することによって、不純物領域16の抵抗が低くなるのを抑制することができるので、不純物領域16が電流経路となるのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、不純物領域16を、ドレインドリフト領域3の表面からドレイン領域2まで達するように形成することによって、電流経路が引き出し部15に引き寄せられるのを確実に抑制することができる。
また、第1実施形態では、最も外側の溝部6aの他方側面62aと隣接する領域に、不純物領域11を形成することによって、ソース/ドレイン間に電圧が印加された場合、溝部6aの他方側面62a側(外側)においてもドレインドリフト領域3と不純物領域11とのpn接合部に空乏層が形成されるので、この空乏層により、溝部6aの下端部63aの外側コーナ部近傍である領域R(図2参照)に電界集中が発生するのを抑制することができる。また、不純物領域11を溝部6aの下端部63aよりも下方に延びるように形成することによって、領域Rに電界集中が発生するのをより抑制することができる。また、不純物領域11を溝部6aの下方において溝部6a側に突出するように形成することによっても、領域Rに電界集中が発生するのをより抑制することができる。これらにより、パワーMOSFET100の耐圧が低下するのを抑制することができる。
また、第1実施形態では、不純物領域11をベース領域9の不純物濃度(p)よりも低い不純物濃度(p)を有するように構成することによって、不純物領域11がベース領域9の抵抗よりも高い抵抗を有するので、不純物領域11が電流経路となるのを抑制することができる。
次に、上記した第1実施形態の不純物領域16の効果を確認するために行ったシミュレーションについて図4および図5を用いて説明する。図4に示すシミュレーション結果は、不純物領域16が形成された第1実施形態によるパワーMOSFET100のソース/ドレイン間に電圧を印加した際の電流経路を示したものである。図5に示すシミュレーション結果は、不純物領域16が形成されていないパワーMOSFET500のソース/ドレイン間に電圧を印加した際の電流経路を示したものである。図5は、図4の比較例として示したものである。なお、図4および図5では、電流経路をハッチング(斜線)により示した。
図4に示したシミュレーション結果より、第1実施形態によるパワーMOSFET100では、電流経路が略垂直に形成されることが判明した。これは、不純物領域16により、電流経路が引き出し部15に引き寄せられるのを抑制しているためであると考えられる。
図5に示したシミュレーション結果より、パワーMOSFET500では、最も外側のゲート電極8の下端部近傍から引き出し部15に向かうように、電流経路は引き寄せられることが判明した。これは、不純物領域16が形成されていないためである。
図6〜図8は、本発明の第1実施形態によるパワーMOSFET100の製造プロセスを説明するための断面図である。
まず、図6に示すように、ドレイン領域2と、ドレインドリフト領域3と、素子分離領域4aおよび4bと、SiOからなる素子分離部5とを形成する。そして、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、ドレインドリフト領域3の表面の所定領域をパターニングする。これにより、溝部6が形成される。その後、熱酸化法により、SiOからなるゲート絶縁膜7を形成する。そして、溝部6内にゲート電極8を形成する。具体的には、溝部6内を埋め込むようにポリシリコン層を堆積する。そして、不純物をポリシリコン層にドープした後、ポリシリコン層をエッチバックする。
次に、溝部6間の領域に、ベース領域9およびソース領域10を形成する。具体的には、フォトリソグラフィ技術を用いて所定パターンのレジストマスクを設ける。そして、p型の不純物をイオン注入することにより、ベース領域9を形成するとともに、n型の不純物をイオン注入することにより、ソース領域10を形成する。その後、レジストマスクを除去する。
次に、図7に示すように、溝部6aの他方側面62aと隣接する領域に、不純物領域11を形成する。具体的には、フォトリソグラフィ技術を用いて所定パターンのレジストマスクを設ける。そして、p型の不純物をイオン注入することにより、平面的に見て矩形の環状を有するように不純物領域11を形成する。その後、レジストマスクを除去する。この不純物領域11は、溝部6aの下端部63aよりも下方に延びるように形成されるとともに、ベース領域9の不純物濃度(p)よりも低い不純物濃度(p)を有するように形成される。また、不純物領域11は、溝部6aの下方において溝部6a側に突出するように形成される。
次に、不純物領域11の表面に不純物領域12を形成する。具体的には、フォトリソグラフィ技術を用いて所定パターンのレジストマスクを設ける。そして、p型の不純物をイオン注入することにより、不純物領域12を形成する。その後、レジストマスクを除去する。この不純物領域12は、不純物領域11の不純物濃度(p)よりも高い不純物濃度(p)を有するように形成される。
その後、熱処理を行うことによって、イオン注入の際の結晶欠陥を回復するとともに、ベース領域9、ソース領域10、不純物領域11および12の形成時に注入された不純物の活性化を行う。
次に、図8に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、ドレインドリフト領域3の表面の所定領域をパターニングする。これにより、不純物領域11と素子分離部5との間に溝部13が形成される。そして、溝部13と隣接する領域に、不純物領域16を形成する。具体的には、フォトリソグラフィ技術を用いて所定パターンのレジストマスクを設ける。そして、p型の不純物をイオン注入することにより、不純物領域16を形成する。その後、レジストマスクを除去する。この不純物領域16は、ベース領域9の不純物濃度(p)よりも低い不純物濃度(p)を有するとともに、ドレインドリフト領域3の表面からドレイン領域2まで達するように形成される。
次に、図1に示すように、溝部13の側面に、SiOからなる絶縁膜14を形成する。具体的には、CVD(Chemical Vapor Deposition)法により、SiO層を形成した後、溝部13の底面に形成されたSiO層をエッチングにより除去する。そして、溝部13内に引き出し部15を形成する。具体的には、溝部13内を埋め込むように、たとえばタングステンなどの導電層を埋め込むとともに、導電層をエッチバックする。
次に、CVD法により、SiOからなる層間絶縁膜17を形成する。そして、層間絶縁膜17にコンタクトホール17a〜17dを形成した後、コンタクトホール17a〜17dにプラグ18a〜18dを形成する。このようにして、第1実施形態によるパワーMOSFET100が形成される。
(第2実施形態)
図9は、本発明の第2実施形態によるトレンチゲート型のパワーMOSFET200の構造を示した断面図である。この第2実施形態のパワーMOSFET200では、上記第1実施形態と異なり、不純物領域216が所定の領域に形成されている。
このパワーMOSFET200では、図9に示すように、ドレインドリフト領域3の表面に、幅W1を有する溝部213aが形成されている。溝部213aの底面には、幅W1よりも小さい幅W2を有する溝部213bがドレイン領域2まで達するように形成されている。なお、幅W2は、幅W1以下の大きさであればよい。
溝部213aおよび213bの側面には、SiOからなる絶縁膜14が形成されている。溝部213aおよび213bの内部には、たとえばタングステンなどの導電層からなるドレイン領域2の引き出し部15が形成されている。
溝部213aおよび213bの側面と隣接する領域において、溝部213aおよび213bの境界部近傍の領域には、p型の不純物領域216が形成されている。不純物領域216は、溝部6の下端部よりも下方に形成されるとともに、ドレイン領域2と間隔を隔てて形成されている。なお、不純物領域216は、不純物領域11の下方に形成されていてもよい。
なお、第2実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
第2実施形態では、上記のように、不純物領域216を形成することによって、電流経路が引き出し部15に引き寄せられるのを抑制することができる。
図10および図11は、本発明の第2実施形態によるパワーMOSFET200の製造プロセスを説明するための断面図である。なお、不純物領域12を形成するまでの工程は、上記第1実施形態と同様である。
そして、図10に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、ドレインドリフト領域3の表面の所定領域をパターニングする。これにより、不純物領域11と素子分離部5との間に幅W1を有する溝部213aが形成される。その後、溝部213aの底面近傍に、不純物領域216を形成する。具体的には、溝部213aを形成した際のレジストマスクを用いて、p型の不純物をイオン注入することにより、不純物領域216を形成する。その後、レジストマスクを除去する。
次に、図11に示すように、フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術を用いて、溝部213aの底面をパターニングする。これにより、溝部213aの底面に溝部213bが形成される。この溝部213bは、幅W2を有するとともに、ドレイン領域2まで達するように形成される。なお、溝部213aを形成した際のレジストマスクを用いることにより、幅W2が幅W1と実質的に同じ大きさを有する溝部213bを形成してもよい。
その後、上記第1実施形態と同様に、絶縁膜14、引き出し部15、層間絶縁膜17およびプラグ18を形成する。
(第3実施形態)
図12は、本発明の第3実施形態によるトレンチゲート型のパワーMOSFET300の構造を示した断面図である。この第3実施形態のパワーMOSFET300では、上記第1実施形態と異なり、不純物領域316がドレインドリフト領域3の表面に露出しないように形成されている。
このパワーMOSFET300では、図12に示すように、溝部13の側面と隣接する領域には、p型の不純物領域316が形成されている。不純物領域316は、溝部6の下端部よりも下方に、ドレイン領域2まで達するように形成されている。溝部13とドレイン領域2との間には、引き出し部15とドレイン領域2とを接続するためのn型の不純物領域301が形成されている。なお、不純物領域316は、不純物領域11と対応する領域の下方に形成されていてもよい。
なお、第3実施形態のその他の構造は、上記第1実施形態と同様である。
第3実施形態では、上記のように、不純物領域316を形成することによって、電流経路が引き出し部15に引き寄せられるのを抑制することができる。
図13および図14は、本発明の第3実施形態によるパワーMOSFET300の製造プロセスを説明するための断面図である。なお、溝部13を形成するまでの工程は、上記第1実施形態と同様である。
そして、図13に示すように、溝部13の側面と隣接する領域の一部に、不純物領域316を形成する。具体的には、溝部13を形成した際のレジストマスクを用いて、p型の不純物をイオン注入するとともに、注入した不純物を拡散させることにより、不純物領域316を形成する。その後、図14に示すように、溝部13とドレイン領域2との間に、不純物領域301を形成する。具体的には、溝部13を形成した際のレジストマスクを用いて、n型の不純物をイオン注入することにより、不純物領域301を形成する。その後、レジストマスクを除去する。
その後、上記第1実施形態と同様に、絶縁膜14、引き出し部15、層間絶縁膜17およびプラグ18を形成する。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記第1〜第3実施形態では、不純物領域11が溝部6aの下方において溝部6a側に突出する例を示したが、本発明はこれに限らず、不純物領域が溝部の下方において溝部側に突出していなくてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、3つの溝部6を形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、4つ以上の溝部を形成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、複数のゲート電極8と、ベース領域9と、ソース領域10と、不純物領域11と、不純物領域16(216、316)と、引き出し部15とを1組だけ形成する例を示したが、本発明はこれに限らず、複数のゲート電極8と、ベース領域9と、ソース領域10と、不純物領域11と、不純物領域16(216、316)と、引き出し部15とを複数組形成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、ソース領域10および不純物領域11に接地電圧を印加する例を示したが、本発明はこれに限らず、ソース領域および不純物領域に接地電圧以外のその他の電圧を印加してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、不純物領域16(216、316)に電圧を印加しない例を示したが、本発明はこれに限らず、不純物領域16(216、316)に所定の電圧(たとえば、接地電圧)を印加してもよい。
本発明の第1実施形態によるトレンチゲート型のパワーMOSFETの構造を示した断面図である。 図1に示した第1実施形態によるパワーMOSFETの不純物領域近傍を示した拡大断面図である。 図1に示した第1実施形態によるパワーMOSFETの概略を示した平面図である。 シミュレーションによって求めた、第1実施形態によるパワーMOSFETの電流経路図である。 シミュレーションによって求めた、比較例によるパワーMOSFETの電流経路図である。 本発明の第1実施形態によるパワーMOSFETの製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態によるパワーMOSFETの製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第1実施形態によるパワーMOSFETの製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態によるトレンチゲート型のパワーMOSFETの構造を示した断面図である。 本発明の第2実施形態によるパワーMOSFETの製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第2実施形態によるパワーMOSFETの製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態によるトレンチゲート型のパワーMOSFETの構造を示した断面図である。 本発明の第3実施形態によるパワーMOSFETの製造プロセスを説明するための断面図である。 本発明の第3実施形態によるパワーMOSFETの製造プロセスを説明するための断面図である。
符号の説明
2 ドレイン領域(第1ドレイン領域)
3 ドレインドリフト領域(第2ドレイン領域)
6a 溝部
7 ゲート絶縁膜(絶縁膜)
8 ゲート電極
9 ベース領域
10 ソース領域
11 不純物領域(第2不純物領域)
15 引き出し部
16、216、316 不純物領域(第1不純物領域)
61a 一方側面
62a 他方側面
63a 下端部
100、200、300 パワーMOSFET(半導体装置)

Claims (6)

  1. 第1導電型の第1ドレイン領域と、
    前記第1ドレイン領域上に形成され、前記第1ドレイン領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有する第1導電型の第2ドレイン領域と、
    前記第2ドレイン領域を貫通して前記第1ドレイン領域まで達するように形成された前記第1ドレイン領域の引き出し部と、
    前記第2ドレイン領域に形成された溝部内に形成されたゲート電極と、
    前記引き出し部と隣接するように形成されるとともに、少なくとも前記溝部の下端部よりも下方に形成された第2導電型の第1不純物領域とを備えた、半導体装置。
  2. 前記第1不純物領域は、前記第1ドレイン領域まで達するように形成されている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記溝部と前記引き出し部との間に形成されるとともに、前記溝部の下端部よりも下方に延びるように形成された第2導電型の第2不純物領域をさらに備える、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1不純物領域は、前記第2ドレイン領域の表面まで達するように形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 第1導電型の第1ドレイン領域を形成する工程と、
    前記第1ドレイン領域上に、前記第1ドレイン領域の不純物濃度よりも低い不純物濃度を有する第1導電型の第2ドレイン領域を形成する工程と、
    前記第2ドレイン領域を貫通して前記第1ドレイン領域まで達するように前記第1ドレイン領域の引き出し部を形成する工程と、
    前記第2ドレイン領域に溝部を形成する工程と、
    前記溝部内にゲート電極を形成する工程と、
    前記引き出し部と隣接するとともに、少なくとも前記溝部の下端部よりも下方に、不純物をイオン注入することにより、第2導電型の第1不純物領域を形成する工程とを備えた、半導体装置の製造方法。
  6. 前記溝部と前記引き出し部との間に、前記溝部の下端部よりも下方に延びるように、不純物をイオン注入することにより、第2導電型の第2不純物領域を形成する工程をさらに備える、請求項5に記載の半導体装置の製造方法。
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