JP4381287B2 - 旋回作業機 - Google Patents
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Description
前記旋回台は、走行装置のトラックフレームに旋回ベアリングを介して旋回軸心回りに回動自在に支持される旋回基板を備えており、この旋回基板の前部に板材からなる上下一対の支持ブラケットが設けられ、この上下支持ブラケットの前部にスイングブラケットが上下軸回りに回動自在に支持され、このスイングブラケットにブームの基部側が左右軸回りに回動自在に枢支連結され、このブームの先端側にアームの基部側が左右軸回りに回動自在に枢支連結され、このアームの先端側にバケットが左右軸回りに揺動自在に枢支連結されている。
また、上下の支持ブラケットは左右方向中央部から右寄りに配置され、旋回台の上方の前後方向略中央部で且つ左右方向中央部から左寄りに運転席が配置され、この運転席の下方に、旋回台の上壁を構成するステップが設けられ、このステップ上に、前記運転席と、運転室を形成するキャビンとが搭載されており、左側の縦リブ及び上下支持ブラケットの基部側(後部側)はステップの下方に位置していて旋回台内に収納状とされている。
そこで、上下支持ブラケットの左方に位置ズレさせてステップを配置することで、掘削装置の支持強度を確保しながらステップの高さを低くすることが考えられている。
しかしながら、旋回基板の強度確保,掘削装置から伝播する荷重を分散させる等を図るため、左側の縦リブは、上下支持ブラケットから後方に行くに従って左方に移行する傾斜方向に延設されていて中途部から後部に亘ってステップの下側に位置することから、ステップを上下支持ブラケットの左方に配置して上側の支持ブラケットよりも低く配置すると、図12に示すように、左側の縦リブ37Lの高さを前端側から中途部に至る途中で急激に低くしなければならず、そのため左側縦リブ37Lの変形量(たわみ量)が大きく、掘削作業時において、バケットを掻き込んで該バケットに土を入れ、ブーム等を揺動させて止めたときに揺れが大きく土こぼれが多いという問題が生じる。
なお、図12において、下記に述べる実施の形態と同様の機能を有する部材は同様の符号を付して説明を省略する。
そこで、本発明は、前記問題点に鑑みて、ステップの高さを低くすることができ、且つステップの高さを低くしても上下の支持ブラケットの支持強度を確保でき、しかもステップの高さを低くしたものであっても、縦リブの変形量と応力値を小さく抑えることができる旋回作業機を提供することを目的とする。
前記ステップを支持ブラケットの左右方向他側方で且つ上側の支持ブラケットよりも下方側に配置し、左右方向他側の縦リブを上側の支持ブラケットと略同じ高さで該支持ブラケットから旋回軸心近傍位置又はその後方側にまで延設し、該左右他側の縦リブの上端に重ね合わせて固定される上側の支持ブラケットの左右他側部分を旋回軸心近傍にまで延設したことを特徴とする。
図3において、1は旋回作業機として例示するバックホーであり、該バックホー1は、下部の走行装置2と、上部の旋回体3とから主構成されている。
走行装置2は、スプロケット4と、アイドラ5と、転輪6とに亘ってクローラベルト7を掛装すると共に、スプロケット4を油圧モータ8で回転駆動することでクローラベルト7を循環回走して走行するようにしたクローラ式走行装置が採用されている。
走行装置2の前部には、ドーザ9が設けられている。
旋回台10の前部には、作業装置11を支持する板材からなる上下一対の支持ブラケット13が設けられている。
作業装置11は、前記上下支持ブラケット13に上下方向の軸心回りに左右揺動自在に支持されたスイングブラケット14と、このスイングブラケット14に基部側が左右軸回りに上下揺動自在に枢支連結されたブーム15と、このブーム15の先端側に左右軸回りに前後揺動自在に枢支連結されたアーム16と、このアーム16の先端側に左右軸回りに揺動自在に枢支連結されたバケット17とを備えている。
前記コントロールバルブ32は、バックホー1に設けられた各種油圧機器を制御する制御バルブを前後方向に連接してなる。
旋回フレーム21は、旋回台10の底壁を構成する板材からなる旋回基板36と、この旋回基板36上に溶接固定された左右一対の板材からなる縦リブ37L,37Rと、これら縦リブ37L,37Rの前端側に固定された前記上下支持ブラケット13とを有する。
また、旋回基板36の旋回中心には、旋回台10側のコントロールバルブ32から走行装置2側の油圧機器に圧油を供給するためのスイベルジョイント39の上部を挿通させるための円形状の通し穴40が形成されている。
旋回基板36上には、ステップ24を支持する支持ステー41が固定され、この支持ステー41に防振ゴム(マウントゴム)を介してステップ24が支持されている。
また、キャビン12は下端が開口状とされていると共に、該下端開口をステップ24で塞ぐように該ステップ24上に載置され、且つキャビン12の下端開口縁部に設けられた取付壁42をステップ24にボルト固定することにより、キャビン12がステップ24に着脱自在に取り付けられている。
下側の支持ブラケット13の基部側(後部側)は、旋回基板36上に重ね合わされて該旋回基板36に溶接固定され、該下側の支持ブラケット13の前後方向中途部は、該支持ブラケット13基部側の前端から前方に行くに従って上方に移行する傾斜状に形成され、該下側の支持ブラケット13の先端側(前部側)は中途部の前端から前方に延出されている。
また、上側の支持ブラケット13は平板状に形成されていて、下側の支持ブラケット13の上方に間隔をおいて配置されている。
これら上下の支持ブラケット13の前部は、旋回基板36から前方に突出状とされており、この上下支持ブラケット13の前部には、上下方向の軸心を有すると共に該上下支持ブラケット13の前部間に亘る筒軸44が固定されており、この筒軸44に挿通される枢軸を介してスイングブラケット14が上下支持ブラケット13に支持されている。
左右の縦リブ37L,37Rは、板厚方向が上下方向に直交する方向となるように(板幅方向が上下方向となるように)縦向きに配置され、該左右の縦リブ37L,37Rの前端側は、上下の支持ブラケット13間に挿入状とされ、該挿入状とされた部分の、上端部は上側の支持ブラケット13の下面に接当して溶接固定され下端部は下側の支持ブラケット13の上面に接当して溶接固定され且つ前端が前記筒軸44に溶接固定されている。
また、左右縦リブ37L,37Rの、下側の支持ブラケット13から後方側に延出されている部分は、旋回基板36の上面に接当すると共に該旋回基板36上面に溶接固定されている。
右側の縦リブ37Rは、上下支持ブラケット13間の右側から後方に延設され、左側の縦リブ37Lは、上下支持ブラケット13の左側から後方に延設されている。
左側の縦リブ37Lは、平面視で、旋回ベアリング38を前後2カ所で横切るように設けられている。
この左側の縦リブ37Lの高さは、前部から中途部にかけて上側の支持ブラケット13(の下面位置)と略同じ高さで後方に延設されており、後部側においてステップ24よりも低い高さに形成されており、したがって該左側縦リブ37Lの上下幅は、前部側から中途部にかけて上下方向に広幅に形成され、後部側において上下方向に幅狭に形成されている。
また、該左側縦リブ37Lの広幅部分46の上端の後縁46aは、旋回軸心Xよりも後方に位置している(なお、広幅部分46はその上端の後縁46aが旋回軸心X近傍位置に位置するように延設されていてもよい)。
また、左側縦リブ37Lの後部側の狭幅部分47は、前部側において前後方向直線状に形成され、中間部において後方に行くに従って左右方向外方に移行する傾斜状となるように屈曲されていると共に該中間部の中途部分においてさらに高さが低く(上下に狭幅に)なっており、後部側において、左右方向外方に延出するように屈曲されている。
また、上側の支持ブラケット13の左側の、左側縦リブ37L,37Rの上端に重ね合わされて溶接固定される部分には、旋回軸心X近傍にまで後方に向けて延出された延出部48が設けられている。
この補強板49の後端部は、旋回基板36の後端側の左右方向中央部に設けられた補強ブロック50に連結されている。
また、右側縦リブ37Rの後部の左右方向内側面と前記補強ブロック50の前面右側とが補強板51によって連結され、この補強板51と前記補強板49とは連結板52によって連結されている。
また、左側の縦リブ37Lの前部側(幅広部分)には、左側縦リブ37Lの左方に設けられたパイロット操作弁と、右側縦リブ37Rの右方に設けられたコントロールバルブ32のパイロット切り換えバルブとを接続するための油圧ホースを通すための通し穴53が形成されている。
この通し穴53は旋回基板36の旋回中心に形成された通し穴40に対応する位置に形成されていて、左側縦リブ37Lがスイベルジョイント39に干渉するのを避けるように且つスイベルジョイント39に油圧ホースが接続できるように形成されている。
前記実施形態のバックホー1にあっては、ステップ24及びキャビン12が、作業装置11を支持する上下の支持ブラケット13の左方に位置しているので、ステップ24及びキャビン12の底部を低くすることができ、または、ステップ24等の位置を高くすることなく上下支持ブラケット13の上下間隔(左右縦リブ37L,37Rの前端側の上下幅)を大きく採ることができる。
また、左側の縦リブ37L,37Rの上端に重ね合わせて固定される上側の支持ブラケット13の左側部分を旋回軸心X近傍にまで延設することにより、さらに応力の分散が図れ、左側縦リブ37L,37Rの変形量と応力値を小さく抑えることができる。
なお、左側縦リブ37Lと補強板55とは一体形成されていてもよい。
その他の構成は、前記図1〜図8に示す実施の形態と略同様に構成される。
その他の構成は、前記実施の形態と略同様に構成される。
図11に示すものは、図10に示す旋回フレーム21に変更を加えたものであり、図10に示す旋回フレーム21と構成が異なる点は、右側の縦リブ37Rの高さを高くして(上下方向の幅を広くして)いると共に、該右側の縦リブ37Rに油圧ホースを通すための通し穴58が形成されている点である。
11 作業装置
13 支持ブラケット
24 ステップ
26 運転席
36 旋回基板
37L 縦リブ
37R 縦リブ
X 旋回軸
Claims (1)
- 走行装置(2)上に上下方向の旋回軸心(X)回りに回動自在に支持された旋回基板(36)を備え、この旋回基板(36)の前端側の左右一側寄りに作業装置(11)を支持する上下一対の支持ブラケット(13)を備えると共に、該旋回基板(36)上に、前部が前記上下支持ブラケット(13)間に挿入状とされると共に該支持ブラケット(13)から後方に向けて延設された左右一対の縦リブ(37L,37R)を固定し、前記旋回基板(36)の上方にステップ(24)を設け、このステップ(24)上に運転席(26)を設けた旋回作業機において、
前記ステップ(24)を支持ブラケット(13)の左右方向他側方で且つ上側の支持ブラケット(13)よりも下方側に配置し、左右方向他側の縦リブ(37L)を上側の支持ブラケット(13)と略同じ高さで該支持ブラケット(13)から旋回軸心(X)近傍位置又はその後方側にまで延設し、該左右他側の縦リブ(37L)の上端に重ね合わせて固定される上側の支持ブラケット(13)の左右他側部分を旋回軸心(X)近傍にまで延設したことを特徴とする旋回作業機。
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