JP4380758B2 - ジョブ処理方法、画像処理システム、アクセス制御装置、アクセス制御方法、及びプログラム - Google Patents

ジョブ処理方法、画像処理システム、アクセス制御装置、アクセス制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、ユーザの指示に応じて画像処理装置上でジョブが実行される場合に、該画像処理装置の機能を制限するジョブ処理技術に関する。
昨今の印刷装置管理における管理項目の増大や、管理対象となる印刷装置台数の増加等を要因として、印刷装置管理担当者の管理コスト(TCO)の削減が要望されている。それと同時に、印刷装置を使用可能な時間帯を制限して印刷装置のランニングコストを削減したいという要望もある。
従来、印刷装置管理システムにおいて印刷装置の使用許可/禁止を制御する場合、該印刷装置を使用するユーザ単位または該ユーザが所属するグループ単位での制限を行なったり、印刷枚数の制限を行なう等の方法が取られている。
また、ユーザのIDカードと、ユーザの所属する部門ごとの使用可能時間帯を定義した時間帯情報を用いて、印刷装置の使用許可/禁止を制御する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。該技術によれば、印刷装置を使用するユーザによって挿入されたIDカードの部門情報を参照して、当該部門における使用可能時間帯や印刷枚数が上限に達しているか否かを判定して、印刷装置の使用の可否を制御していた。
特開2000−357215号公報
しかしながら、上記従来の印刷装置管理システムにおける管理方法では、以下のような問題があった。
まず、印刷装置の使用許可/禁止条件として時間帯の条件が含まれていない場合、印刷が許可されているユーザであれば時刻に関係なく印刷出力を可能とし、時間帯による使用許可/禁止の制御を行なう事はできなかった。
また、印刷装置の使用許可/禁止の制御に時間帯条件を導入した場合においても、印刷指示時と印刷実行時に時間差が発生するような時間指定ジョブについての制御は困難であった。
さらに、多機能化が進む昨今の印刷装置について、その使用許可/禁止を時間帯によって全機能一律に制御した場合、本来であれば終日開放すべき機能までもが該当時間帯には禁止されてしまう等、細かい制御を行なうことが困難であった。
本発明は上述した問題を個々にまたはまとめて解決するためになされたものであり、画像処理装置の機能を利用したジョブの実行を、木目細やかに且つ柔軟に制限できる仕組みを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明にかかるジョブ処理方法は、画像処理装置に対するジョブ処理要求を行なう情報処理装置と、該情報処理装置へ前記画像処理装置の機能の利用制限を行なうための機能制限情報を含むアクセス制御チケットを発行するアクセス制御装置とがネットワークを介して接続された画像処理システムにおけるジョブ処理方法であって、
前記情報処理装置から前記アクセス制御装置に対して、アクセス制御チケットの要求を行なう要求ステップと、
前記アクセス制御装置において、前記要求ステップにより受け付けた要求に対応するジョブに設定されるジョブ実行に関する時間に応じた機能制限情報を含むアクセス制御チケットを生成する生成ステップと、
前記アクセス制御装置から前記情報処理装置に対して、前記生成ステップで生成したアクセス制御チケットを返信する返信ステップと、
前記返信ステップにより返信されたアクセス制御チケットに含まれる機能制限情報に対応する時間帯と、実行しようとする前記ジョブの実行時間情報とを比較する比較ステップと、
前記比較ステップによる比較の結果、実行しようとする前記ジョブの実行時間情報が、前記返信ステップにより返信されたアクセス制御チケットに含まれる機能制限情報に対応する時間帯に含まれている場合、当該アクセス制御チケットに基づき利用制限された画像処理装置の機能に応じた前記ジョブの実行を行なう実行ステップと、
前記生成ステップにより、前記アクセス制御装置で画像処理装置の機能の利用を制限すべきとして管理されている時間帯における、ジョブの実行を例外許可したアクセス制御チケットが生成され、前記例外許可したアクセス制御チケットにより前記実行ステップで実行されたジョブに対しては、例外としてジョブを実行したことを識別できるようにジョブ実行履歴を管理する履歴ステップと、を有することを特徴とする。
あるいは、本発明にかかる画像処理システムは、画像処理装置に対するジョブ処理要求を行なう情報処理装置と、該情報処理装置へ前記画像処理装置の機能の利用制限を行なうための機能制限情報を含むアクセス制御チケットを発行するアクセス制御装置とがネットワークを介して接続された画像処理システムであって、
前記情報処理装置から前記アクセス制御装置に対して、アクセス制御チケットの要求を行なう要求手段と、
前記アクセス制御装置において、前記要求手段により受け付けた要求に対応するジョブに設定されるジョブ実行に関する時間に応じた機能制限情報を含むアクセス制御チケットを生成する生成手段と、
前記アクセス制御装置から前記情報処理装置に対して、前記生成手段で生成したアクセス制御チケットを返信する返信手段と、
前記返信手段により返信されたアクセス制御チケットに含まれる機能制限情報に対応する時間帯と、実行しようとする前記ジョブの実行時間情報とを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、実行しようとする前記ジョブの実行時間情報が、前記返信手段により返信されたアクセス制御チケットに含まれる機能制限情報に対応する時間帯に含まれている場合、当該アクセス制御チケットに基づき利用制限された画像処理装置の機能に応じた前記ジョブの実行を行なう実行手段と、
前記生成手段により、前記アクセス制御装置で画像処理装置の機能の利用を制限すべきとして管理されている時間帯における、ジョブの実行を例外許可したアクセス制御チケットが生成され、前記例外許可したアクセス制御チケットにより前記実行手段で実行されたジョブに対しては、例外としてジョブを実行したことを識別できるようにジョブ実行履歴を管理する履歴手段と、
を有することを特徴とする。
本発明に拠れば、画像処理装置の機能を利用したジョブの実行を、従来に比べて、木目細やかに且つ柔軟に制限できる。
以下、添付の図面を参照して、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態において示す構成は一例に過ぎず、本発明は図示された構成に限定されるものではない。
<第1実施形態>
●システム構成概要
図1は、本実施形態が動作する画像処理システムの構成および動作概要を示す図である。同図において、108は印刷を実行するユーザが使用するクライアントととしての情報処理装置(以下、クライアントPC)である。ユーザはクライアントPC108上でアプリケーションプログラム等を動作させ、そのアプリケーションプログラムより印刷処理を実行する。このクライアントPC108は印刷装置に対してジョブ処理要求を行なう要求元装置として機能する。以下では、要求元装置の代表例としてクライアントPC108を例として説明を行なう。無論、要求元装置はクラインとPC108に限定されるものではなく、例えば、コピージョブを行なう際には、印刷装置自体が要求元装置として機能する。また、本実施形態が適用されるジョブとしては、プリントジョブ、コピージョブ、ボックスプリントジョブ等様々な種類のジョブが想定されるが、以下のではジョブの代表として、まず、プリントジョブを例として説明を行なう。
クライアントPC108において印刷が実行されると、その内部で印刷データはアプリケーションプログラムよりプリンタドライバに引き渡され、プリンタドライバでは出力対象となる印刷装置107に対して印刷ジョブの出力準備を行なう。例えばその際、クライアントPC108上のプリンタドライバは、アクセス制御システム102に対してアクセス制御チケット(Access Control Ticket:以下、ACT)の発行要求101を行なう。アクセス制御システム102では、ACTの発行要求101を受けると、該発行要求に含まれるユーザ情報を識別し、そのユーザ情報に基づいてシステムを構成するユーザ情報管理サーバ(不図示)からユーザに関する情報を取得する。
ここで、ACTには、画像処理装置(印刷装置)の各機能の利用を許容するか禁止(抑制)するかの機能制限情報が含まれている。また、この機能制限情報は、ジョブ中における画像形成装置が有する各機能の利用指定を許可するか禁止(抑制)するかを示す情報とすることもできる。なお、印刷装置の各機能とは、例えば、カラー印刷、ステープル、BoxPrint等を指す。また、以下ではACTの取得タイミングとして印刷要求時を代表として説明を行なうが、取得タイミングはこれに限定されない。例えば、印刷要求が行われる前に、事前にACTを取得しておいても良い。
次にユーザごとの画像処理装置の機能の利用制限を行なうための機能制限情報を含むACTを発行することでアクセス制御を行なうアクセス制御システム102に関して述べる。アクセス制御システム102は、ユーザのアクセス情報を取得する為に、アクセス制御情報リスト(Access Control−information List:以下、ACL)103に対して、指定されたユーザ情報をキーとしてアクセスする。このACL103には、ユーザごとの印刷装置107に対するアクセス制限情報が記載されている。104は、ACL103を参照して得られたアクセス制御情報に基づいて生成されたACTであり、このACT104が、印刷要求を行ったプリンタドライバが動作しているクライアントPC108に対して、ACT発行105として返信される。
するとクライアントPC108のプリンタドライバは、今から印刷装置に要求しようとしているジョブで求められる機能が全て、受信したACTで許可されているか否かを判定する。そして、受信したACTで一部又は全てのジョブで実行される機能が許可されていないとユーザにその旨を警告出力する。一方、ACTで全てのジョブで実行される機能が許可されている場合は、警告等を出力することなく、印刷装置107に対し、ACT発行105として取得したACTと共に、印刷ジョブ106を印刷装置107に対して送信する。
すると印刷装置107では、アクセス制御システム102に対し、印刷ジョブ106と共に送信されたACTの正当性を検証するために、ACT確認109を送信する。するとアクセス制御システム102からACTの正当性検証の結果が印刷装置107に応答される。この結果、印刷装置107はクライアントPC108から取得したACTの正当性が認証された場合には印刷を許可し、正当性が認証されない場合は印刷ジョブをキャンセルする。これにより、不正な印刷出力や印刷装置107への不正アクセスを防止することができる。なおACTの正当性検証方法としては例えば、ACTにアクセス制御システム102のみが復号化できる暗号化情報を含め、その暗号化情報が含まれているか否かを判断することにより実行できる。
図2は、図1に示した本実施形態における各機器の主なハードウェアモジュールを示す図であり、以下、同図を用いて各機器におけるハードウェアモジュールの機能を説明する。
同図において、1901はネットワークラインである。ネットワークライン1901は、各機器間のネットワークを構成する物理的なラインであり、通常はツイストペアケーブル、同軸ケーブルや光ファイバなどが使用される。
図1に示したアクセス制御システム102は、図2に示すサーバにおいて実現されるため、以下、サーバ102と称する。サーバ102を構成するハードウェアモジュールとしては、ネットワークボード1902、CPUボード1903、ビデオインタフェイス1904、I/Oインタフェイス1905、ディスクインタフェイス1906がある。そしてさらに、上記各モジュールに接続されたCRT1907、キーボード1908、マウス1909、ハードディスクドライブ(HD)1910がある。HD1910においては、複数のハードディスクユニットが並列に接続されており、データ転送の高速化と高信頼性を確保している。なお、これらハードディスクユニットには、サーバ102上で動作するソフトウェアの性格等により、データベースを構築していても良い。
クライアントPC108を構成するハードウェアモジュールとしてはサーバ102と同様に、ネットワークボード1902、CPUボード1903、ビデオインタフェイス1904、I/Oインタフェイス1905、ディスクインタフェイス1911がある。そして、それらに接続されたCRT1907、キーボード1908、マウス1909、HD1910がある。クライアントPC108におけるプリンタドライバソフトは、ディスクインタフェイス1911に接続されたHD1910に格納されており、アプリケーションソフトウエアから印刷要求が行なわれる際にOSを経由して呼び出される。
また、印刷装置107を構成するハードウェアモジュールとしては、周辺機器に対応したネットワークボード1912、機能複合型複写機のコントローラボード1915、記録手段(印刷手段)としてのプリントエンジン1914がある。さらに、操作パネルコントローラ1916、操作パネル1917、スキャナコントローラ1918、スキャナユニット1919、モデム1920、ハードディスクIF1921、HD1922を備える。なお、図2の110に示すように、本実施形態のシステムにおいては印刷装置107以外にも複数台の印刷装置を備えることが可能である。印刷装置107は、後述する図13A、図15のフローチャートに示す処理によって発行される印刷ジョブを受信し、さらに後述する図13B、図18のフローチャートに示される処理を実行する。
図3は、サーバ102におけるソフトウェアモジュール構成を示す図である。同図において、2001はオペレーティングシステム(OS)、2002はライブラリ、2003はアプリケーションであり、アプリケーション2003の一部としてアクセス権制御管理プログラム2004を含んでいる。2005はハードウェア制御プログラムであり、その一部としてネットワーク制御プログラム2006、ハードディスク(HD)制御プログラム2007を含んでいる。
図4は、アクセス権制御管理プログラム2004の構成を表した図である。アクセス権制御管理プログラム2004は、サーバ102上のアプリケーション2003の一つとして実現される。同図において、管理プログラム2101はアクセス権制御管理プログラム2004のメイン部分であり、該プログラムの全体を制御する。通信プログラム2102は、ネットワーク制御プログラム2006を利用して周辺機器やクライアントPC108とサーバ102間での通信を行い、クライアントPC108からのACTの取得要求や、印刷装置107からのACTの正当性検証等を行なう。ファイル管理プログラム2103は、HD制御プログラム2007を利用して、後述するようなACLなどの情報管理を実現する。
図5は、クライアントPC108におけるソフトウェアモジュール構成を示す図である。同図において、2201はOSであり、クライアントPC108の全般的な処理を行なう。2202はプリンタドライバであり、アプリケーション2203からの印刷指示によって起動され、印刷実行時等のACTの取得や、印刷装置107に対するACTを伴う印刷ジョブの送信などは、ネットワーク制御プログラム2204を経由して行なう。なお、要求元装置からのACTの取得要求はジョブ実行時には限定されない。例えば、ジョブ実行を行なう前にACTの取得要求を行なう等、事前にACTを取得しておくようにしてもよい。ジョブ実行前にACTを取得した場合には、後述するS1302において、事前に取得したACTの記述に基づく判定を行なう。
次に図6を用いて、アクセス制御を行なうサーバ102上における本実施形態の特徴的なモジュール構成について説明する。
図6に示されるモジュールは、図2に示すHD1910すなわち外部記憶装置に、インストールプログラムによってインストールされるものである。これらモジュールは、サーバ102上にインストールされたシステムを起動する際に、必要に応じでHD1910から読み出され、CPUボード1903上のRAMにロードされる事により、CPUで実行される。
201はACT生成要求部であり、ACTを必要とするクライアントPC108からのACT発行要求101を受信又は取得して、該情報をACT生成システム部202に渡すモジュールである。ここで、クライアントPC108から印刷実行時に発行されるACT発行要求101における要求情報の一例を図7に示す。図7によればこの要求情報には、ACT発行要求101を行ったPCを特定するためのIPアドレス情報と、印刷実行を行なうユーザ情報、および処理内容が印刷(Print)である旨を示す情報、が含まれている。
ACT生成システム部202では、ACT生成要求部201が取得したACT発行要求101の要求情報を受け取り、要求したクライアントPC108に対してACTを発行するための処理を行なう。
ACT生成システム部202において、203はユーザ情報取得部であり、ACT発行を要求したユーザの情報取得を行なう。ここでは、図7に示す「UserA」というユーザ名称を抽出し、これに基づいてアクティブディレクトリ(以下、AD)等に管理されているユーザ情報を参照して、ACT発行要求101を要求したユーザの職種や、属する権限グループ等の情報を取得する。ここで取得されたユーザ情報はACL取得部205に渡され、以降の処理に流用される。なお、本実施形態におけるユーザには、サーバ102がジョブ管理をする上でジョブ要求元を特定できるように、個人ユーザや、部門等を該当させることができる。
204は時間管理部であり、ACT発行要求101が発行された時刻または時間帯を特定して、該情報をACL取得部205へ渡す。206はジョブ情報判定部であり、クライアントPC108からの印刷ジョブ情報を判定し、印刷ジョブを出力する際に特別な処理を行なう必要が発生した場合に、その情報をACT生成部208に渡す。207は例外情報判定部であり、クライアントPC108から要求された印刷ジョブを強制的に実行する必要がある場合に、例外情報としてACT生成部208に渡す。すなわち、要求された印刷ジョブに対して、たとえ例外としてでもACTの発行を行い、印刷を続行する必要がある場合に、これを例外情報としてACT生成部208に渡す。
ACT生成部208では、ACT発行要求101を発行したクライアントPC108に対して返信するACTを生成する。
●ACT生成処理
以下、ACT生成部208におけるACT生成処理について、図8を用いて具体的に説明する。同図において、まず401は図1に示したACL103の具体例を簡略的に示したものである。このACL401は、サーバ102上の外部記憶装置やデータベースなどに情報が記憶されている情報テーブルとして実現され、図6に示したACL取得部205が必要に応じて参照することができる。このACL401には、時間帯に応じて許可される印刷装置の機能及び制限(禁止)されている機能が、ユーザ毎に記載されている。
同図に示すようにACL401には、ユーザ情報、時間帯情報、および時間帯毎の機能制限情報、等が記録されている。ここでは最も単純な例を用いて説明を行なう。ACL401においては、まずユーザ情報として、一般職、管理職、特権ユーザなどの大分類があり、各ユーザが使用可能とする印刷装置の機能毎の制限情報が記載されている。なお、ジョブ実行における機能毎の制限を分類する為のユーザ情報であれば、図8に示されるユーザ情報の区分に限定はされない。ユーザ情報は、印刷要求を行ったユーザの情報に基づいてAD等を参照してユーザの分類を特定した上で、これらのユーザ情報が合致する部分のテーブル情報にアクセスすることによって得られる。なお、ここでは説明を簡単にするために時間帯を二つに分けた例を示しているが、より細かな時間帯を設定することも可能である。また、ユーザ情報についてもここでは3つのグループに分けた例を示したが、より細かなユーザグループを定義することももちろん可能である。ACT生成部208は、例えば、アクセス制御チケットが要求された時刻が第1の時間帯に含まれる場合に、第1の時間帯における機能制限情報を含む第1のアクセス制御チケットを生成する(第1の生成ステップ)。また、アクセス制御チケットが要求された時刻が第1の時間帯とは異なる第2の時間帯に含まれる場合に、第2の時間帯における機能制限情報を含む第2のアクセス制御チケットを生成する(第2の生成ステップ)。
ACL401において、テーブル情報402は、ユーザ情報が「一般職」である場合の「8:30〜17:00」という時間帯における、印刷装置の機能制限を示す情報である。同様にテーブル情報403は、ユーザ情報が「一般職」である場合の「17:01〜8:29」という時間帯における、印刷装置の機能制限を示す情報である。すなわち、402は定時内のACLテーブルであり、403は時間外のACLテーブルである。なお、本実施例では定時内、時間外という言葉を用いて説明するが、時間帯の範囲を特定できる情報であれば、例えば第1時間帯及び第2時間帯と呼んでも良い。
ACT生成部208には、ユーザ情報取得部203および時間管理部204から取得された、ユーザ情報404およびACT要求時の時間情報405が、ACL取得部205を介してACL情報参照部412へ入力される。このように入力された情報例を406,407に示すが、これらにおいてはACT要求時の時間帯が異なっている。すなわち、入力情報406においては、ACT要求時が16:00で要求ユーザが一般職の権限を持っている例を示しており、入力情報407においては、ACT要求時が20:00で要求ユーザが一般職の権限を持っている例を示している。したがってACL情報参照部412においては、ACT要求時の時間帯に応じて、入力情報406の場合はACLテーブル402を、入力情報407の場合はACLテーブル403をそれぞれ参照して、印刷装置の機能制限情報を取得する。
ACT生成部208は、実際にACTを生成するための論理的構成を時間帯ごとに備えている。すなわち、408が「8:30〜17:00」の定時内である時間帯に対応したACT生成部Aであり、定時内ACTを生成する。また、409が「17:01〜8:29」の定時外である時間帯に対応したACT生成部Bであり、時間外ACTを生成する。
以上のようにACT生成部208においては、ACT要求時の時間情報405に応じて、参照するACLおよび動作するACT生成部を決定する。すなわち、定時内である入力情報406に対してはACLテーブル402を参照し、ACT生成部A408によって定時内ACT410を生成する。また、時間外である入力情報407に対してはACLテーブル403を参照し、ACT生成部B409によって時間外ACT411を生成する。この定時内ACT410,時間外ACT411の夫々には、ACTを要求していたユーザに対する、時間帯に応じて許可される印刷装置の機能及び制限(禁止)されている機能が記述されている。
なお、図8に示す定時内ACT410は、定時内の時間帯に生成されたACTの最も単純な例を示すものであり、ユーザを特定するユーザ情報と、時間帯と機能、およびその機能の許可/禁止に関する情報が格納されている。また時間外ACT411には不図示であるがさらに、印刷装置におけるある機能を例外的に許可した場合に、当該機能の許可情報が例外的である旨を示す例外フラグと、例外印刷を行なうジョブを特定する為の印刷ジョブIDを格納する領域が用意されている。ここで例外的とは、本来図8に示されるACLテーブルで、ある時間帯における、許可されていない機能を用いたジョブの実行を、図19に示されるようなジョブ実行履歴を残す等の条件付きで許可すること指す。
次に図9および図10を用いて、ACT生成部208におけるACTの生成処理について詳細に説明する。
まずS901では、ACT生成要求部201において、印刷を行なうクライアントPC108から発行されたACT発行要求101を受付け、該要求をACT生成システム部202へ渡す。
するとS902において、ACT生成システム部202はユーザ情報取得部203において、ACT発行要求101を行ったユーザの情報を取得する。ここで取得されるユーザ情報は上述したように、ユーザの名称に基づいてADを参照して得られ、ユーザの職種等、ACLをアクセスする際に必要となるユーザ分類情報である。
次にS903において、印刷を行なうジョブに関する情報を取得する。ここで取得される印刷ジョブの情報例を図11に示す。図11によれば印刷ジョブ情報として、印刷を行なうユーザ情報、印刷を行なうジョブを特定するジョブID、印刷時の優先情報、印刷を行なうドキュメント名称を特定する印刷ジョブ名称、印刷出力時間を特定する印刷要求時間、等の情報が含まれている。なお、図11に示した印刷ジョブに関する情報は一例にすぎず、その他の詳細な情報を保持することも可能である。
次にS904において、図8に示した定時内ACT410および時間外ACT411へユーザ情報を埋め込む。
次にS905で時間管理部204において、ACT発行要求101の発行時刻(現在時刻)に関する情報を取得する。ここで取得される時刻情報は、サーバ102がACT要求を受信した時刻としても良いし、又は実質的にクライアントPC108がACT要求を発行した時刻としても良い。なお、ここで取得した時間情報は、後述するように該ACT発行要求101(又はジョブ実行要求)が定時内に発行されたか否かを確認するために用いられる。
そしてS906では、S905において取得した時間情報が定時内か時間外かを判定する。このS906の判定により、定時内のACLテーブル402を参照すべきか、時間外のACLテーブル403を参照すべきかの判定を行なう。S906で定時内であると判定した場合は、S907へ進み、時間外であると判定した場合にはS908へ進む。
S907では、定時内のACLテーブル402を参照してACL情報を取得し、図10のS1001へ進む。このS907及び後述するS912の処理により、S901の要求を受けた場合に、時間帯に応じたアクセス制御チケットを生成する為のACLを参照することが出来る。
一方、S908においては、S903で取得した印刷ジョブ情報からその出力優先度が高いか否かを判定し、高いと判定した場合はS909へ進み、低いと判定した場合はS912へ進む。
なお、ユーザはプリンタドライバの設定画面を介して印刷ジョブに対して高い優先度を設定することができる。また、この高い優先度はジョブ単位で設定でき、これが設定された場合に、S903で判定される印刷ジョブ情報に、優先度が高い旨の設定が施される。
S909では、時間外ではあるがジョブ優先度が高いために、例外的に印刷要求を行ったユーザの情報を、図11に示す印刷ジョブ情報から取得し、該ユーザ情報に基づいて例外出力テーブルを更新する。ここで例外出力テーブルとは、このような例外印刷を繰り返すユーザを抑止することを目的としてサーバ102上に設けられた、例外出力回数を規定するテーブルである。
ここで図12に、例外出力テーブルの一例を示す。例外出力テーブルは、ユーザごとの例外出力の上限を管理するために使用され、ユーザごとの例外出力を許可する規定回数と、例外出力を行った実績回数が管理されている。なお、例外出力テーブルにおいては、ユーザの権限ごとに規定回数を設定することが可能である。また、例外出力実績が上限に達した場合にはそれ以降の例外出力が認められないことになるが、例えば月が変わるタイミングで例外出力実績回数をクリアする等の処理を行なうことで、月ごとの例外出力の上限管理を行なうことも可能である。
そしてS910では、図12に示す例外出力テーブルを参照し、例外出力が規定回数に達しているか否かを判定する。例外出力が規定回数を超えたと判定した場合はS911へ進み、例外出力要求を行ったユーザに対する警告出力処理を行なう。なお、ここでの警告処理の内容としては、例外出力ユーザに対して、ADから取得した情報に基づいて警告メールを送信する、あるいはユーザが属する組織の上長に対して通知メールを送る、等の方法が考えられる。このとき、警告に対するユーザからの応答により処理を中断することももちろん可能である。また、図12に示される例外出力テーブルにおける例外出力実績は、各印刷装置に保存される例外印刷の履歴(図19に相当)をサーバ102がネットワークを介して取得して反映させることにより、ユーザ毎に更新できる。
S910において例外出力が規定回数を超えていない場合、又はS911における警告処理の終了後、処理はS912に進む。
そして、ジョブ優先度が高い場合でも低い場合でも、S912において時間外のACLテーブル403を参照し、各情報を取得する。
S913では、時間外印刷における処理ステップを実施した旨を示すフラグを設定し、図10のS1001へ処理を進める。このS913で設定されるフラグは、以降の各ステップで時間外処理が指定されているか否かを判定を行なう際に使用される。
引き続き図10に示すフローチャートの説明を行なう。ACL情報が取得されると、次にS1001において、ACLの一機能についての時間帯情報を取得する。例えば、ACLテーブル402を参照した場合、まず「Copy」機能について「8:30−17:00」の時間帯で管理されているという情報が取得される。続くS1002では、ACLの機能毎の許可情報を取得する。例えば、ACLテーブル402を参照した場合、「Copy」機能は禁止されているという情報が取得される。次にS1003において、定時内ACT410へ時間帯の情報(この場合「8:30−17:00」)を埋め込む。なお、S1001,S1002で時間外のACLテーブル403が参照される場合には、S1003では時間外ACT411へ時間帯の情報を埋め込む。
次にS1004において、既に参照したACLテーブルではない他方のACLテーブルを参照し、当該機能について使用可能時間帯が連続しているか否かの判定を行なう。具体的には、既に参照したACLテーブル402に加えてACLテーブル403を参照し、例えば「Print」機能については許可時間帯が連続していないと判定され、「BOX Print」機能については許可時間帯が連続していると判定される。そして、機能毎の許可時間帯が連続している場合はS1005へ進み、定時内ACT410の「BOX Print」機能の時間帯情報に示されるように、機能毎の使用可能時間帯を1日連続の時間帯に変更する。その後、処理をS1006へ進める。尚、「BOX Print」機能とは、クライアントPC108から受信した印刷データ、又は印刷装置107の原稿読み取り装置から入力した原稿画像データを、印刷装置107の不揮発性記憶装置(HDD等)に保存する機能を指す。そして、印刷装置107の不揮発性記憶装置に保存されたデータはユーザによりクライアントPC108、操作パネル等から印刷指示することができる。
一方、S1004において機能毎の許可時間帯が連続していないと判定した場合は、そのままS1006へ処理を進める。
S1006では、定時内ACT410又は時間外ACT411に対し、S1001、S1002で取得した機能毎の許可/禁止情報をセット(設定)する。そしてS1007では、定時内ACT410もしくは時間外ACT411に記述すべき全機能について、セット終了したか否かを判定する。未セットの機能があればS1001へ戻って上述した処理を繰り返し、全ての機能毎の許可/禁止情報のセットが終了するとS1008へ処理を進める。
S1008では、上述した一連の処理により設定された時間帯に対応し、且つ、機能毎の許可/禁止情報の設定に基づき、クライアントPC108へ応答するACTを生成する。
S1009では、ステップS913においてフラグがセット(設定)されたか否かの判定を行い、時間外のACT発行処理であると判定した場合はS1010へ進み、定時内のACT発行処理である場合は、S1014へ処理を進めてACTの発行を行なう。
S1010では、S903で取得した印刷ジョブ情報からその出力優先度が高いか否かを判定し、高いと判定した場合はS1011へ進み、低いと判定した場合はS1014へ処理を進める。
S1010では、本来、時間帯に応じて制限されている画像処理装置の機能を例外許可したACTを生成する。この例外許可したACTにより、ユーザ所望の印刷装置の機能を任意の時間帯で利用できるようになる。また、S1011では、高優先度に基づいて例外出力を行なう印刷ジョブを一定時間内印刷可能にするために、印刷可能時間帯を現在の時刻から一定時間内(デフォルト10分など)にセットする。図8に示す時間外ACT411では、「Print」機能に関して「20:00−20:10」の間のみ許可された様子が示されている。
また、図8では不図示であるが、印刷ジョブを特定するために印刷ジョブIDを時間外ACT411の「印刷ジョブID」領域にセットする。
そしてS1012において、例外印刷を行なうために時間外ACT411の「Print」機能に関する許可/禁止情報を「許可(○)」にセットする。次にS1013では、時間外ACT411の「Print」の機能について、その許可情報が例外的なものである旨を示すために、例外フラグをセット(ON)する。
そしてS1014では、上述した一連の処理によって作成された定時内ACT410または時間外ACT411を、ACT発行を要求した装置、要求元装置に返信する。要求元装置のネットワークアドレス等は、S1001で取得した図7に含まれるアドレスに基づき特定することが出来る。
そして、図9および図10に示すフローチャートに従って発行されたACT発行105を受信したクライアントPC108は、図1に示されるが如く、受信したACTとともに印刷ジョブ106を印刷装置107に送信する。なお、ACT発行105によるACTと印刷ジョブをどのようにして関連付けるかは、ACTを印刷ジョブとアーカイブしたり、印刷ジョブに埋め込むことにより実現できる。或は、ACTに印刷ジョブIDを埋め込み、印刷ジョブIDをキーとしてACTと印刷ジョブとを関連付けても良い。
また、図9および図10に示すフローチャートに基づいて発行されたACTを受信したACTの要求元装置では、受信したACTに含まれる機能制限情報と、印刷ジョブで指定される印刷装置の機能との比較が行われる。該比較において、印刷ジョブの中にACTで許可されていない機能が指定されている場合には、ジョブ実行の抑制処理が行われる。この抑制処理とは、ジョブの強制キャンセル、ジョブを指定された通りの設定で実行できない旨の警告表示等を含ませることができる。
以上説明したように図9および図10に示すフローチャートにより、印刷装置のユーザごとの使用可能/禁止の制御を行なうサーバが、ユーザに発行するACTの構成要素として、時間帯による機能制限情報を付加する。すなわち、時間帯によって機能制限が異なるACTを生成することによって、印刷装置の機能毎に、時間帯による制限を施すことが可能となる。これにより、印刷処理が許可されているユーザに対しても、時刻による印刷許可/禁止の制御を行なうことが可能となるばかりでなく、例えば終日開放すべき機能を許可する等、さらにきめの細かい制御を行なうことができる。
●印刷ジョブ入力処理
次に、図13A、Bを用いて、S1014のACT発行に対応して、サーバ102からACTを取得し、印刷ジョブを印刷装置に入力するまでの処理について説明する。図13Aは、サーバ102からS1014で発行されたACTを取得したクライアントPC108の処理を示すフローチャートである。また図13Bは、クライアントPC108又はサーバ102からACTを受信した印刷装置107の処理を示すフローチャートである。
まず、図13Aに示すフローチャートについて説明する。
クライアントPC108は、S1301で現在の時刻情報を取得する。例えばプリンタドライバが稼動するOSが保持する現在の時刻情報を取得する。そしてS1302で、該取得された時刻においてジョブで要求されている各機能が全てACTで許可されているか否かを判定する。例えば、現在時刻が20:00でサーバ装置102から時間外ACT411が取得され、且つ、ジョブで要求される機能がCopyであれば、S1302ではNOと判定する。一方、現在時刻が20:00でサーバ装置102から時間外ACT411が取得され、且つ、ジョブで要求される機能がPrintであれば、S1302でYESと判定する。
そして、S1302でNOと判定した場合には、S1303で、何れかのACTにて要求されているジョブの機能が許可されていない旨を、許可されていない機能を知らせる形態でクライアントPC108の表示部に警告表示する。
そして、S1304でジョブ実行のキャンセルを行い、処理を終了する。
一方、S1302でYESと判定した場合にはS1305で取得したACTとともに印刷ジョブを印刷装置107に送信出力する。
なお、S1304,S1305では、印刷ジョブ中で指定された画像処理装置の機能が、サーバ102から返信されたACTで許可されていない場合に、抑制処理として、警告及びジョブ実行キャンセル処理を説明した。しかしながらこの例に限定せずに、例えば、S1303の警告表示のみを行って、すなわちS1304のジョブキャンセルを行なわないようにしても良い。この場合、許可されていない機能については印刷装置側で取消し、又は設定の丸め込み(カラー印刷をモノクロ印刷に設定変更)を行なうようにしても良い。
次に、図13Bに示すフローチャートについて説明する。図13Bは、上述したように、クライアントPC108から又はサーバ102からACTを受信した印刷装置107における処理を示す。
印刷装置107はまず、S1311乃至S1314については、クライアントPC108又はサーバ102から受信したACTについて、上述したS1301乃至S1304と同様の処理を行なう。そして、S1315では、クライアントPC108からACTを受信した場合には、ACTとともに送信されてくる印刷ジョブを受信する。またサーバ102からACTを受信した場合には、印刷装置107に備えられたスキャナから読込まれた原稿画像データを印刷装置107内部に入力する。
なお、S1313,S1314についても、上述したS1303,S1304と同様に、ジョブ実行の抑制処理として警告表示のみを行なうようしても良い。
以上のように本実施形態によれば、画像処理装置(印刷装置)の機能を利用したジョブの実行を、従来に比べて、木目細やかに且つ柔軟に制限できる。例えば、一般者権限のユーザには、時間外でのコピージョブ実行を禁止(抑制)し、ある一定の権限ユーザのみ時間外でのコピージョブ実行を許可することができる。これにより、例えば、夜間に機密情報をコピー物として外部持ち出されてしまうという事態を防ぐことができる。
また、一般者権限のユーザに対して一律して時間外でのジョブ実行を禁止するのではなく、印刷装置の機能毎にジョブ実行の許可/禁止を設定できる。例えばBoxPrintのみについては時間外に許可すること等ができるため、ユーザの印刷装置の使い勝手を向上させることができる。
また、ユーザが設定画面を介して優先度の高いジョブを指定することにより、例外アクセス制御チケットを発行できるため、緊急に時間外に発生した業務に支障をきたすような事態を防ぐことが出来る。さらに例外アクセス制御チケットにより、時間外で禁止されたジョブ機能を印刷装置に実行させることができるようになるが、その履歴をサーバ102で管理するので、例外アクセス制御チケットの多発を抑止することもできる。
<第2実施形態>
以下、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第2実施形態におけるシステム構成は上述した第1実施形態とほぼ同様であるため、同様の箇所については説明を省略する。第2実施形態においては、例えばジョブ実行時刻情報を指定するタイマージョブ等、印刷要求時間と印刷ジョブ実行時間に差がある場合に、例外ACTを利用することを特徴とする。
●印刷処理概要
図14は、第2実施形態において印刷要求時と印刷ジョブ実行時で時間差が発生した場合の印刷処理の概要を示す図である。901は、第1実施形態で示したアクセス制御システム102と同等のシステムである。902は、クライアントPC903から定時内に印刷要求を行った際に、901から発行されたACTである。ACT902は、上述した図8に示す定時内ACT410と同様の情報を保持しており、印刷を実行するユーザに関する情報や、印刷を行なう際の機能制限に関する情報を有し、8:30−17:00の時間帯では印刷機能(Print)が許可されている。
904は、クライアントPC903上で動作しているプリンタドライバであり、印刷を行なうジョブの情報や、印刷を行なう際に取得したACTの情報を解釈することができる。プリンタドライバ904においては、処理対象のジョブがタイマージョブ(出力時間を指定して印刷を行なう印刷ジョブ)であるか通常の印刷ジョブであるかを判定する。タイマージョブであれば、タイマージョブ実行指定時間と、ACT中の印刷許可時間帯の情報とを比較し、その不整合が検出された場合には、その旨を報知するためのメッセージ905を表示する。メッセージ905においてはさらに、実行時間の不整合があるものの印刷を続行するか否かの判断をユーザに対して促し、ユーザより印刷続行が指示された場合には、クライアントPC903はアクセス制御システム901に対して例外ACT906を要求する。
クライアントPC903が例外ACT906を受けると、これを印刷ジョブ907と共に出力対象の印刷装置908に送信することによって、印刷を実行する。なお印刷装置908においては、例外ACT906と共に受信した印刷ジョブ907について、その履歴を例外印刷として保持しておく。この履歴を参照することによって、例外印刷を行った印刷ジョブを特定することが可能となる。
●印刷要求
ここで図15を用いて、図14に示した第2実施形態における印刷要求処理について詳細に説明する。
まずS1101において、クライアントPC903から印刷処理要求が行なわれた段階で、クライアントPC903上で動作しているプリンタドライバ904からアクセス制御システム901に対して、ACTを要求する。このS1101の要求に対して、第1実施形態で説明した図9,図10のフローチャートに示す処理がサーバ102で実行される。
次にS1102において、アクセス制御システム901より、現在の時間帯に合致したACT902の取得を行なう。ここで取得されるACTの具体例が、上述した図8に示す定時内ACT410である。
そしてS1103において、処理対象である印刷ジョブがタイマージョブ(実行時間が指定されたジョブ)であるか否かの判定を行なう。ここで図16に、タイマージョブについてのジョブ情報例を示す。このタイマージョブ情報には、図11に示した通常の印刷ジョブ情報に加えて、「印刷実行時間」に関する情報が付加されており、この印刷実行時間情報の有無によって、上記判定が可能となる。S1103においてタイマージョブでない場合はS1111へ進むが、タイマージョブと判定された場合はS1104へ進む。
S1104では、図16のタイマージョブ情報から、タイマージョブの実行時間に関する情報を取得し、さらにS1105では、S1102で取得したACT902に含まれている印刷許可時間帯の情報を取得する。そしてS1106において、ACT902に含まれている印刷許可時間帯と、タイマージョブ情報に含まれている印刷実行時間に不整合があるか否かの判定を行なう。図14に示す例においては、ACT902(定時内ACT410)における印刷可能時間帯が8:30−17:00であり、タイマージョブ実行時間が21:00であるため、不整合が起きていると判定される。このように不整合が検出された場合はS1107へ進み、不整合が無い場合はS1111へ進む。
S1107においては、不整合の検出に応じて図17に示すようなメッセージを表示し、ユーザに対して印刷処理を例外印刷として続行するか否かの判断を促す。そしてS1108において、該メッセージに対するユーザ入力に基づき、例外印刷として続行するか否かを判断する。例外印刷として続行する場合にはS1109に進み、続行しない場合には印刷ジョブをキャンセルして処理を終了する。
S1109においては、例外印刷を行なうために、クライアントPC903がアクセス制御システム901に対し、高い優先度を自動的に設定し例外ACT906の発行を要求する(S908でYESと判定される)。この際、例外印刷を行なう印刷ジョブを特定するために、図16に示すタイマージョブ情報から印刷ジョブIDを取得し、ユーザ情報とジョブID、および例外印刷であるという情報を元に、例外ACT906の発行要求を行なう。このS1109の例外ACT906の要求に対して上述の図9,図10のフローチャートと同様の処理がサーバ102で実行される。但し、図10のS1011において、図15のフローチャートに示す処理に基づきタイマージョブに対する例外ACT906の要求を受けた場合には、上述したS1011の説明とは異なる動作を行う。具体的には、S1011でジョブで要求されている機能(例えばPrint)についての時間帯をタイマージョブが実行される時間から一定時間に設定し、その設定された時間帯について、S1012で許可フラグを設定する。
そしてS1110において、例外ACT906を取得する。ここで例外ACT906の具体例は、図8に示す時間外ACT411と同様である。この例外ACT906によれば、ジョブIDが「12345」の印刷ジョブは、例外的に印刷が許可されるという許可情報を持っている。
そしてS1111において、上述したように取得したACT902または例外ACT906と共に、印刷ジョブ907を印刷装置908に対して送信する。
●取得したACTに基づくジョブ実行抑制処理
上述した図15のS1110により、クライアントPC903が例外ACT906を取得すると、実際にはACTにおけるジョブで要求される機能毎の実行可否が判断される。この場合には、上述した第1実施形態で図13A及び図13Bを用いて説明した処理と同様の処理が、クライアントPC903、印刷装置908の夫々で実行される。
但しこの場合、S1301,S1302、およびS1311,S1312について若干処理が異なるのでその点について、詳しく説明する。
第1実施形態のS1301,S1311においては、ACTを受信した時点の、現在の時刻情報を取得する例を説明した。しかし、第2実施形態のように受信したジョブがタイマージョブである場合には、タイマージョブで指定されたジョブ実行時刻が含まれる時間帯についての、各機能の許可/禁止の記述を調べる。
●印刷実行
次に図18を用いて、ACT902または例外ACT906付きの印刷ジョブ907を受け取った印刷装置908側における印刷処理について、詳細に説明する。なお、印刷装置908側で印刷処理を実行するソフトウェアモジュールは、図2に示す印刷装置107内のHD1922等に格納されており、必要に応じてコントローラボード1915上のコントローラソフトウエアによって起動される。また、図2に示す印刷装置110のように、HDユニットを持たず、例えばプリンタ単体機能のみを有する印刷装置の場合には、プリンタコントローラ1913のROM上にこれらのソフトウェアがプリインストールされており、必要に応じで実行される。また、図18に示す処理は実際には、上述した「●取得したACTに基づくジョブ実行抑制処理」の処理とともに、印刷装置908において実行される。
まずS1501において、印刷ジョブ907とともに送信されたACT(ACT902または例外ACT906)を取得する。なお、第1実施形態でも説明したように、ACTと印刷ジョブとの関連付けについては、様々な形態を想定することができる。S1502でその正当性を確認する。ACTの正当性の確認処理としては例えば、これが改竄されていないか、有効期限は切れていないか、等をチェックする。そして次にS1503において、このACTが正当でないと判定された場合には、印刷ジョブをキャンセルして処理を終了する。一方、ACTが正当であると判定された場合はS1504へ進んで、このACTが例外ACT906であるか否かを判定する。例外ACT906であるか否かの判定は、時間外ACT411に示す例外フラグに基づいて行われる。例外ACT906である場合はS1505において、例外印刷の履歴管理を行なう情報テーブルに、履歴として追加する。ここで、例外印刷履歴の管理情報としては、例えば図19に示すように、ユーザ情報と印刷ドキュメント名称、印刷出力時間等が保持されており、後に印刷装置908が一覧として取得可能な形式で保存されている。そして、図19に示される例外印刷の印刷履歴をサーバ102がネットワークを介して取得することにより、図12で説明した例外出力テーブルにおける回数をインクリメント(更新)することができる。
例外印刷履歴の保存が終了した、または例外ACT906でなかった場合には、S1506に進み、S1501で取得したACTと共に、受信した印刷ジョブ907の印刷処理を実行する。なお、ここでの印刷処理とは、印刷ジョブに含まれる頁記述言語データのビットマップ展開、およびビットマップデータに基づく用紙等の記録媒体への記録手段(図2に示すプリントエンジン1914)による記録処理が含まれる。
以上説明したように第2実施形態によれば、例えばタイマージョブ等に起因する例外的な時間外ACTを発行することによって、印刷指示時と印刷実行時に時間差が発生する時間指定ジョブを制御することができる。具体的には、ユーザにより定時内に発行されたタイマージョブが、実際には時間外に実行され、該タイマージョブで指定されていない機能が時間外で許可されていないためにジョブキャンセルされるという事態を未然に警告できる。
<第3実施形態>
以下、本発明に係る第3実施形態について説明するが、第3実施形態におけるシステム構成は上述した第1実施形態とほぼ同様であるため、説明を省略する。第3実施形態においては、各時間帯(定時内、定時外を含む)のジョブ実行にかかわる印刷装置の機能毎の使用許可/禁止を記述したACTを、クライアントPC108に対しサーバ102から応答する例を説明する。
以下、図20,図21を用いて、第3実施形態における印刷要求処理について詳細に説明するが、上述した第1および2実施例と共通する処理も含まれているため、以下では第3実施形態特有の部分を中心に説明を行っていく。なお、図20,図21中では、図9,図10と同様の処理を行なう箇所には図9,図10と同じステップ番号を付してある。
まず図20におけるS901〜S905の処理は図9で説明した通りである。そしてS1906で、定時内のACLテーブル402及び時間外のACLテーブル403の両方を参照する。
そしてS1907では、S905で取得した時間情報が定時内であるか時間外であるかを判定する。第1実施形態では、この取得された時間情報が定時内か定時外かによって参照するACLテーブルを切り替えていたのに対し、第3実施形態では、S908〜S913の処理の実行有無を切り替える為に、S1907の判定を行なう。
そして、S1907でYESと判定した場合には、処理を図21のフローチャートに進め、一方NOと判定した場合には、S908〜S913の処理を実行する。
図21では、基本的に図10で説明した処理と同様の処理が行われる。但し、S1001〜S1006における処理が、S1906で全ての時間帯についてACLを参照しているため、全時間帯が対象となる。また、図10におけるS1004〜S1005の処理が省略されている。これは、図21により生成・発行されるACTには、全時間帯の時間帯毎におけるジョブ実行にかかわる機能の許可/禁止が設定されるからである。
以上説明したように第3実施形態によれば、ACTの発行処理を、第1および第2実施形態に比べて簡略化することができる。特に、ACTの要求元装置が事前にACTを取得しておくような形態の時に有用である。即ち、ユーザ任意の時刻で印刷要求を発行しようとした場合にでも、事前に取得しておいたACTを用いることができる。
<第4実施形態>
上述した第1乃至第3の実施形態では、ACTの要求元装置の代表例としてクライアントPC108を例にした説明を行ってきた。しかし、ACTの要求元装置として、印刷装置107に備えられたスキャナから読込まれた原稿画像データを印刷装置107で出力する場合(所謂コピージョブ)にも、上述の第1乃至3の実施形態を適用することが出来る。
印刷装置107は、第1実施形態で説明した図13Aのフローチャートを、例えばユーザがコピー開始ボタンを押下したことに応じて、或はユーザが印刷装置107に操作パネル操作を介してログインした場合に実行する。
また、アクセス制御システム102を印刷装置107とは別の装置として説明を行ってきたが、印刷装置107自体がアクセス制御システム102となっても良い。印刷装置107の内部にアクセス制御システム102と同等の機能を組み入れれば、よりシステムを簡素化できる。
<第5実施形態>
前述の図15による処理では、クライアントPC903から印刷処理要求が行なわれた段階で、クライアントPC903上で動作しているプリンタドライバ904からアクセス制御システム901に対して、ACTを要求していた。
しかしながら、本実施形態においては、まずクライアントPC903から印刷処理要求が行なわれた段階で、当該印刷要求がタイマージョブか否かの判断を行なう。
ここでは、S1103と同様、通常の印刷ジョブ情報に加えて、印刷実行時間情報の有無を判断する。タイマージョブと判定された場合は、タイマージョブの実行時間に関する情報を取得し、印刷実行時間情報とユーザ情報とを含むACTの要求をアクセス制御システム901に対して送信する。これら処理により、タイマージョブと予め判断できた場合は、タイマージョブの実際の実行時間に応じたACTが事前に取得可能になる。
<他の実施形態>
以上、実施形態を詳述したが、本発明は例えば、システム、装置、方法、プログラム若しくは記憶媒体(記録媒体)等としての実施態様をとることが可能である。具体的には、複数の機器(例えば、ホストコンピュータ、インタフェース機器、撮像装置、webアプリケーション等)から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
尚本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或は装置に直接或は遠隔から供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。なお、この場合のプログラムとは、実施形態において図に示したフローチャートに対応したプログラムである。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、以下に示す媒体がある。例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD-ROM、CD-R、CD-RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD-ROM,DVD-R)などである。
プログラムの供給方法としては、以下に示す方法も可能である。すなわち、クライアントコンピュータのブラウザからインターネットのホームページに接続し、そこから本発明のコンピュータプログラムそのもの(又は圧縮され自動インストール機能を含むファイル)をハードディスク等の記録媒体にダウンロードする。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD-ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせることも可能である。すなわち該ユーザは、その鍵情報を使用することによって暗号化されたプログラムを実行し、コンピュータにインストールさせることができる。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、実行されることによっても、前述した実施形態の機能が実現される。すなわち、該プログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行なうことが可能である。
本発明に係る一実施形態における画像処理システムの動作概要を示す図である。 本実施形態におけるアクセス制御サーバの特徴的なモジュール構成を示す図である。 本実施形態におけるサーバのソフトウェアモジュール構成を示す図である。 本実施形態におけるアクセス権制御管理プログラムの構成を示す図である。 本実施形態におけるクライアントPCのソフトウェアモジュール構成を示す図である。 本実施形態における各機器の主なハードウェアモジュールを示す図である。 本実施形態におけるACT発行要求の情報例を示す図である。 本実施形態のACT生成部におけるACT生成処理の概要を示す図である。 本実施形態におけるACT生成処理を示すフローチャートである。 本実施形態におけるACT生成処理を示すフローチャートである。 本実施形態における印刷ジョブの情報例を示す図である。 本実施形態における例外出力回数を規定する例外出力テーブル例を示す図である。 本実施形態におけるクライアントPCのジョブ処理を示すフローチャートである。 本実施形態における印刷装置のジョブ処理を示すフローチャートである。 第2実施形態において印刷要求時と印刷ジョブ実行時に時間差がある場合の印刷処理概要を示す図である。 第2実施形態におけるタイマージョブによる印刷要求処理を示すフローチャートである。 第2実施形態におけるタイマージョブ情報例を示す図である。 第2実施形態におけるタイマージョブ続行確認メッセージ例を示す図である。 第2実施形態における例外ACTによる例外印刷履歴処理を示すである。 第2実施形態における例外印刷履歴例を示す図である。 第3実施形態における許可時間を超過する印刷要求処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における許可時間を超過する印刷要求処理を示すフローチャートである。
符号の説明
201 ACT生成要求部
202 ACT生成システム部
208 ACT生成部
408 ACT生成部A
409 ACT生成部B
1903 CPUボード
1907 CRT

Claims (17)

  1. 画像処理装置に対するジョブ処理要求を行なう情報処理装置と、該情報処理装置へ前記画像処理装置の機能の利用制限を行なうための機能制限情報を含むアクセス制御チケットを発行するアクセス制御装置とがネットワークを介して接続された画像処理システムにおけるジョブ処理方法であって、
    前記情報処理装置から前記アクセス制御装置に対して、アクセス制御チケットの要求を行なう要求ステップと、
    前記アクセス制御装置において、前記要求ステップにより受け付けた要求に対応するジョブに設定されるジョブ実行に関する時間に応じた機能制限情報を含むアクセス制御チケットを生成する生成ステップと、
    前記アクセス制御装置から前記情報処理装置に対して、前記生成ステップで生成したアクセス制御チケットを返信する返信ステップと、
    前記返信ステップにより返信されたアクセス制御チケットに含まれる機能制限情報に対応する時間帯と、実行しようとする前記ジョブの実行時間情報とを比較する比較ステップと、
    前記比較ステップによる比較の結果、実行しようとする前記ジョブの実行時間情報が、前記返信ステップにより返信されたアクセス制御チケットに含まれる機能制限情報に対応する時間帯に含まれている場合、当該アクセス制御チケットに基づき利用制限された画像処理装置の機能に応じた前記ジョブの実行を行なう実行ステップと、
    前記生成ステップにより、前記アクセス制御装置で画像処理装置の機能の利用を制限すべきとして管理されている時間帯における、ジョブの実行を例外許可したアクセス制御チケットが生成され、前記例外許可したアクセス制御チケットにより前記実行ステップで実行されたジョブに対しては、例外としてジョブを実行したことを識別できるようにジョブ実行履歴を管理する履歴ステップと、
    を有することを特徴とするジョブ処理方法。
  2. 前記時間帯に応じた画像処理装置の機能を利用制限する機能制限情報には、ユーザごとに、時間帯に応じて許可される画像処理装置の機能及び制限されている画像処理装置の機能を示す情報が含まれることを特徴とする請求項1に記載のジョブ処理方法。
  3. 前記アクセス制御装置は、ユーザごとの時間帯に応じた機能制限情報を含むアクセス制御情報リストを保持し、
    前記生成ステップにおいては、前記アクセス制御情報リストに基づき、さらに前記アクセス制御チケットの要求を行ったユーザを特定するユーザ情報に応じたアクセス制御チケットを生成することを特徴とする請求項1または2に記載のジョブ処理方法。
  4. 画像処理装置に対するジョブ処理要求を行なう情報処理装置と、該情報処理装置へ前記画像処理装置の機能の利用制限を行なうための機能制限情報を含むアクセス制御チケットを発行するアクセス制御装置とがネットワークを介して接続された画像処理システムであって、
    前記情報処理装置から前記アクセス制御装置に対して、アクセス制御チケットの要求を行なう要求手段と、
    前記アクセス制御装置において、前記要求手段により受け付けた要求に対応するジョブに設定されるジョブ実行に関する時間に応じた機能制限情報を含むアクセス制御チケットを生成する生成手段と、
    前記アクセス制御装置から前記情報処理装置に対して、前記生成手段で生成したアクセス制御チケットを返信する返信手段と、
    前記返信手段により返信されたアクセス制御チケットに含まれる機能制限情報に対応する時間帯と、実行しようとする前記ジョブの実行時間情報とを比較する比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、実行しようとする前記ジョブの実行時間情報が、前記返信手段により返信されたアクセス制御チケットに含まれる機能制限情報に対応する時間帯に含まれている場合、当該アクセス制御チケットに基づき利用制限された画像処理装置の機能に応じた前記ジョブの実行を行なう実行手段と、
    前記生成手段により、前記アクセス制御装置で画像処理装置の機能の利用を制限すべきとして管理されている時間帯における、ジョブの実行を例外許可したアクセス制御チケットが生成され、前記例外許可したアクセス制御チケットにより前記実行手段で実行されたジョブに対しては、例外としてジョブを実行したことを識別できるようにジョブ実行履歴を管理する履歴手段と、
    を有することを特徴とする画像処理システム。
  5. ユーザごとに画像処理装置の機能の利用制限を行なうための機能制限情報を含むアクセス制御チケットを生成するアクセス制御装置であって、
    ネットワーク介して接続される情報処理装置で生成されたジョブのジョブ情報と、ジョブの指示を行ったユーザのユーザ情報とを取得する取得手段と、
    前記取得手段で取得された前記ユーザ情報と、前記ジョブ情報に設定される時間情報とに応じた機能制限情報を含むアクセス制御チケットを生成する生成手段とを有し、
    前記生成手段が、前記画像処理装置の機能の利用を制限すべきとして管理している時間帯における、ジョブの実行を例外許可したアクセス制御チケットを生成し、
    前記画像処理装置では、前記生成されたアクセス制御チケットに含まれる機能制限情報に対応する時間帯において当該アクセス制御チケットに従うジョブの実行が行われ、
    前記例外許可したアクセス制御チケットにより実行されたジョブに対しては、例外としてジョブを実行したことを識別できるようにジョブ実行履歴が管理されることを特徴とするアクセス制御装置。
  6. 前記アクセス制御装置は、前記画像処理装置に内蔵されることを特徴とする請求項5に記載のアクセス制御装置。
  7. 前記生成手段は、前記取得手段で取得された前記ジョブ情報に設定される優先度情報に応じて、例外許可したアクセス制御チケットを生成するか否かを判断することを特徴とする請求項5または6に記載のアクセス制御装置。
  8. 前記生成手段が前記例外許可したアクセス制御チケットを生成した回数を管理し、当該回数が規定回数を超える場合は警告を出力する出力手段を更に有することを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載のアクセス制御装置。
  9. 前記生成手段が生成する例外許可したアクセス制御チケットごとに、前記画像処理装置の機能を例外として利用できる時間帯が指定されていることを特徴とする請求項5乃至8の何れか1項に記載のアクセス制御装置。
  10. 前記ジョブ情報に設定される時間情報とは、要求時間またはジョブの実行が行われるであろう実行時間であることを特徴とする請求項5乃至9の何れか1項に記載のアクセス制御装置。
  11. ユーザごとに画像処理装置の機能の利用制限を行なうための機能制限情報を含むアクセス制御チケットを生成するアクセス制御装置において実行されるアクセス制御方法であって、
    ネットワーク介して接続される情報処理装置で生成されたジョブのジョブ情報と、ジョブの指示を行ったユーザのユーザ情報とを取得する取得ステップと、
    前記取得ステップで取得された前記ユーザ情報と、前記ジョブ情報に設定される時間情報とに応じた機能制限情報を含むアクセス制御チケットを生成する生成ステップとを有し、
    前記生成ステップでは、前記画像処理装置の機能の利用を制限すべきとして管理している時間帯における、ジョブの実行を例外許可したアクセス制御チケットが生成され、
    前記画像処理装置では、前記生成されたアクセス制御チケットに含まれる機能制限情報に対応する時間帯において当該アクセス制御チケットに従うジョブの実行が行われ、
    前記例外許可したアクセス制御チケットにより実行されたジョブに対しては、例外としてジョブを実行したことを識別できるようにジョブ実行履歴が管理されることを特徴とするアクセス制御方法。
  12. 前記アクセス制御装置は、前記画像処理装置に内蔵されることを特徴とする請求項11に記載のアクセス制御方法。
  13. 前記生成ステップでは、前記取得ステップで取得された前記ジョブ情報に設定される優先度情報に応じて、例外許可したアクセス制御チケットを生成するか否かが判断されることを特徴とする請求項11または12に記載のアクセス制御方法。
  14. 前記生成ステップでは前記例外許可したアクセス制御チケットを生成した回数が管理され、当該回数が規定回数を超える場合は警告を出力する出力ステップを更に有することを特徴とする請求項11乃至13の何れか1項に記載のアクセス制御方法。
  15. 前記生成ステップが生成する例外許可したアクセス制御チケットごとに、前記画像処理装置の機能を例外として利用できる時間帯が指定されていることを特徴とする請求項11乃至14の何れか1項に記載のアクセス制御方法。
  16. 前記ジョブ情報に設定される時間情報とは、要求時間またはジョブの実行が行われるであろう実行時間であることを特徴とする請求項11乃至15の何れか1項に記載のアクセス制御方法。
  17. 請求項11乃至16の何れか1項に記載のアクセス制御方法をコンピュータに実行させるプログラム。
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