JP4380665B2 - 画像取込装置並びに画像取込方法 - Google Patents

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本発明は、走行する被写体の撮像画像を取り込む画像取込装置並びに画像取込方法に関するものである。
従来、走行する被写体の撮像画像を取り込む画像取込装置は、例えば、画像処理技術を利用して検査対象物の外観検査を行う外観検査装置の一部として用いられている。かかる外観検査装置として、輪転印刷機で印刷される帯状の印刷物を検査対象物とし、印刷物の印刷面における汚れや抜けなどの欠陥の有無を検査するものがある。印刷物は円筒形のローラに巻き取られることで走行しており、走行中の印刷物の印刷面をラインセンサで撮像して一次元状の画像データを連続して取り込み、これらの一次元画像データをつなぎ合わせることで二次元の画像データを再構成している。そして、このようにして得られる二次元の画像データを画像処理することで印刷面における欠陥の有無を検査するのである。
ここで、ラインセンサに用いる受光素子がCCD(電荷結合素子)のように露光時間に比例して出力信号のレベル(画像の明るさ)が増大するものであると、印刷物の走行速度が変動することで出力信号(画像)が不安定になってしまうことがある。そのために従来は、印刷物の走行速度変動に合わせてラインセンサの出力信号レベルを補正(画像の明るさを補正)していた。
従来の補正方法としては、外部から制御可能なトリガ信号にラインセンサの露光時間を同期させ、ラインセンサの出力信号(画像データ)をトリガ信号間隔に応じて補正する方法があるが、かかる従来例では、次のような問題が生じていた。第1に、印刷物の走行速度が低下したときにラインセンサの露光量が受光素子(例えば、CCD)のダイナミックレンジを超えてしまうためにラインセンサの出力信号が飽和して必要な輝度情報が画像データから欠落する虞があり、出力信号の飽和を回避して適切な補正を行うためには印刷物の走行速度変動の幅を狭める必要があった。第2に、補正可能な走行速度変動幅を拡大するためにラインセンサの出力信号のレンジを下げた場合、高速時における出力信号レベルが低下して輝度情報も少なくなり、極めて情報が粗い画像となる。
また、上述の第1,第2の問題を解決し得る別の補正方法として特許文献1,2に開示されているものがある。特許文献1に開示されている従来例は、印刷物の走行距離に同期してパルス信号を出力するロータリーエンコーダと、パルス周期毎に、ラインセンサから出力される画像データを加算する加算回路と、パルス周期毎に、ラインセンサの出力回数を計数するライン数計数回路と、1周期内に加算された画像データを、同周期内に計数された出力回数により除算した平均画像データを順次出力する除算回路とを備え、ラインセンサの露光時間を一定とし、印刷物の走行距離に同期したパルス信号の1周期内に得られた画像データの数に応じて、移動平均を用いて画像データを補正するものである。
また特許文献2に開示されている従来例は、被写体が一定距離走行する度にピッチ信号を出力するエンコーダと、被写体を撮像するラインセンサカメラと、このラインセンサカメラに設けられた電子シャッタとを備え、ピッチ信号の立ち上がり時点から一定時間だけ電子シャッタを開放することで被写体の走行速度が変化してもラインセンサカメラの露光時間が一定になるようにして画像データを補正するものである。
特開平11−207936号公報 特開平9−18676号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている従来例においても、1ライン分の画像データがパルス信号の周期に対するラインセンサの出力タイミングによって変化するため、パルス信号の1周期内にラインセンサから取り込まれる画像データの情報量が少ないほど二次元画像としたときの被写体との誤差が大きくなり、いわゆるぼけた画像となってしまう。また、特許文献2に記載されている従来例においては、電子シャッタのシャッタ速度(露光時間)が一定であるから、被写体の移動速度が速くなったときに画像データの欠落(隙間)が生じる場合があり、反対に被写体の移動速度が遅くなったときに画像データの重複が生じる場合があった。
本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、その目的は、走行速度が変動する場合においてもラインセンサが出力する画素データを基に画像データを生成して適正且つ誤差の少ない画像を取り込むことができる画像取込装置並びに画像取込方法を提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、走行する被写体の撮像画像を取り込む画像取込装置であって、被写体が一定距離を走行する毎に同期信号を出力する同期信号発生手段と、走行する被写体に対向配置されて常時露光されるとともに一定周期で発生するトリガ信号に同期して露光量に比例した画素データを有する画像データを出力するラインセンサと、同期信号の1周期内でトリガ信号が発生したタイミングに基づいてラインセンサから出力された画素データを基に当該1周期の画像データを生成する生成手段とを備え、生成手段は、同期信号の1周期内に含まれるラインセンサが露光した画像データを、画素データの露光量の割合から積和演算を行うことで生成する画像取込装置であって、赤、緑、青の各色の光に感度を有し被写体の走行方向に沿って並ぶ3つの前記ラインセンサを備え、前記生成手段は、各ラインセンサ間の視野誤差と被写体の走行速度の比によってラインセンサ毎にトリガ信号の発生タイミングを補正するとともに、当該補正後のトリガ信号の発生タイミングに基づき、同期信号間の画像データを生成し、各ラインセンサの画像データによりカラー画像データを合成することを特徴とする。
請求項の発明は、上記目的を達成するために、走行する被写体の撮像画像を取り込む画像取込方法であって、被写体が一定距離を走行する毎に同期信号発生手段から同期信号を出力し、走行する被写体にラインセンサを対向配置して常時露光するとともに一定周期で発生するトリガ信号に同期して露光量に比例した画素データを有する画像データをラインセンサから出力し、同期信号の1周期内に含まれるラインセンサが露光した画像データを、画素データの露光量の割合から積和演算を行うことで生成する画像取込方法であって、赤、緑、青の各色の光に感度を有する3つの前記ラインセンサを被写体の走行方向に沿って並べて配置し、各ラインセンサ間の視野誤差と被写体の走行速度の比によってラインセンサ毎にトリガ信号の発生タイミングを補正するとともに、当該補正後のトリガ信号の発生タイミングに基づき、同期信号間の画像データを生成し、各ラインセンサの画像データによりカラー画像データを合成することを特徴とする。
請求項1並びに請求項の発明によれば、ラインセンサからは被写体の移動速度にかかわらずに一定の周期で画像データが出力されており、例えば、同期信号の1周期内に3回分の画像データの全部又は一部が含まれているとした場合、各回の画像データにおける露光時間と同期信号の周期との割合にそれぞれの画像データの露光量(画素データ)を乗算した積を加算(積和演算)することで画像データを生成するので、ラインセンサからは一定時間毎に画像データが出力されることからラインセンサのダイナミックレンジを最大限に利用して適正な露光量を確保することができ、また、同期信号の周期に対してラインセンサが画像データを出力するトリガ信号の周期が短い場合においても複数回分の画像データから1周期分の画像データを生成することで被写体との誤差が少ない画像データを得られるとともに、走行する被写体の画像が抜けや重複なく取り込むことができる。しかも、3つのラインセンサから出力される赤、緑、青の各色の画像データを生成しているため、これらを合成して得られるカラーの画像データについても適正且つ誤差の少ない画像を取り込むことができる。
請求項2並びに請求項5の発明によれば、3つのラインセンサから出力される赤、緑、青の各色の画像データを生成しているため、これらを合成して得られるカラーの画像データについても適正且つ誤差の少ない画像を取り込むことができる。
請求項3並びに請求項6の発明によれば、3つのラインセンサから出力される赤、緑、青の各色の画像データを生成しているため、これらを合成して得られるカラーの画像データについても適正且つ誤差の少ない画像を取り込むことができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
ここで、本発明の実施形態を説明する前に、本発明の参考例について説明する。
参考例1)
図1に本参考例の画像取込装置の概略構成を示す。本参考例における画像取込装置は、輪転印刷機で印刷される帯状の印刷物の印刷面における汚れや抜けなどの欠陥の有無を検査する外観検査装置とともに用いられるものであって、円筒形のローラ(図示せず)に巻き取られることで図1における左から右に向かって走行する印刷物(被写体)Xに対向配置されたラインセンサカメラ1と、印刷物Xの走行速度に同期したパルス信号(同期信号)を出力する同期信号発生部2と、同期信号発生部2から同期信号を取り込むとともにラインセンサカメラ1から出力された画素データを基に同期信号の1周期分の画像データを生成する画像処理部3とを備えている。
ラインセンサカメラ1は、CCD(電荷結合素子)を受光素子とするラインセンサ(図示せず)やラインセンサから電荷を取り出すためのタイミングを決定するトリガ信号を発生するトリガ信号発生回路などを収めたカメラ本体10と、カメラ本体10の前面に設けられてラインセンサの受光面に光を集光するためのレンズ11とを有しており、レンズ11の光軸が印刷物Xの印刷面と直交し且つラインセンサの軸方向が印刷物Xの幅方向(走行方向に直交する方向)と平行に印刷物Xと対向配置されている。ここで、トリガ信号発生回路は一定周期のトリガ信号を発生しているので、ラインセンサカメラ1からはトリガ信号に同期した一定の周期で画像データが出力されている。但し、このようなラインセンサカメラ1は従来周知であるから、詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。また同期信号発生部2は、印刷物Xの表面に接触して回転する円筒形のローラ20と、ローラの回転に同期したパルス信号を発生するエンコーダ(図示せず)とを有する従来周知のものであって、詳細な構成についての図示並びに説明は省略する。
画像処理部3は、ディジタル信号を高速に処理するのに適した回路、例えば、DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)やCPU(セントラル・プロセス・ユニット)などを主構成要素とし、本発明に係る画像取込方法を実現するためのプログラムをDSPやCPUで実行することによってラインセンサカメラ1から出力される画素データを基に画像データを生成し、生成した画像データを外観検査装置に出力するものである。なお、画像処理部3にはラインセンサカメラ1から画像データとトリガ信号が取り込まれるとともに、同期信号発生部2から同期信号SYが取り込まれる。
次に、図2のタイムチャートを参照しながら本発明の要旨である画像処理部3の動作を詳細に説明する。なお、図2におけるDは同期信号SYの1周期分に対応する印刷物Xの移動距離、Tk(k=1,2,…,i,i+1,…)は同期信号SYの立ち上がりタイミング、Ek(k=1,2,…,i,i+1,…)はトリガ信号の1周期内におけるラインセンサの露光量、Sk(k=1,2,…,i,i+1,…)はラインセンサカメラ1から画像処理部3への画像データEkの取り込みが完了した時間、S'k(k=1,2,…,i,i+1,…)はラインセンサカメラ1の露光完了時間(トリガ信号の立ち上がりタイミング)、Vk(k=1,2,…,i,i+1,…)はトリガ信号に同期してラインセンサカメラ1から出力される画像データ(ラインセンサの各画素ごとの露光量を量子化した画素データの集まり)をそれぞれ示している。
同期信号発生部2から出力される同期信号SYが印刷物Xの走行速度に同期しているため、その1周期(例えば、Ti+1〜Ti)の間に印刷物Xが移動する距離Dは走行速度にかかわらずに一定となる。そして、本参考例では上記一定距離Dの画像を1ライン分(一次元)の画像として取り込んでいる。一方、ラインセンサカメラ1が露光を完了して画像処理部3へ出力を開始するタイミング(トリガ信号の立ち上がりタイミング)と同期信号SYの立ち上がりタイミングとが一致しない場合、同期信号の1周期内(例えば、Ti+1〜Ti)にラインセンサカメラ1で撮像される1ライン分の画像には、i番目の露光量Eiの一部、i+1番目の露光量Ei+1の全部、i+2番目の露光量Ei+2の一部の各露光量の情報が含まれることになる。つまり、i番目の露光量Eiとi+2番目の露光量Ei+2には、本来不要である前後1ライン分の画像データの情報が一部含まれているので、かかる不要な情報を除いた露光量の情報のみで画像データを再構成(生成)すれば、印刷物Xの印刷面における距離Dの範囲を撮像した1ライン分の画像を精度よく復元することができる。
具体的には、ラインセンサの露光量Ekが露光時間に比例していることから、ラインセンサカメラ1のトリガ信号の周期Rに対してS'i−Tiの時間差分だけi番目の露光量Eiの情報が含まれるとともに、周期Rに対してTi−S'i+2の時間差分だけi+2番目の露光量Ei+2の情報が含まれることになる。また、露光量Ekの情報は画像データVkとして画像処理部3に取り込まれる(転送される)から、露光完了時間S'kは取込完了(転送完了)時間Skからラインセンサカメラ1に固有の定数Cを減算することで求められる(S'k=Sk−C)。
従って、印刷物Xの印刷面における距離Dの範囲を撮像した1ライン分の画像データV'i+1は、下記式で示すようにk番目の露光量Ekに対応した画像データVkに、ラインセンサカメラ1のトリガ信号の周期Rに対する露光時間の割合を乗算した積の和を演算(積和演算)することにより得られる。
Figure 0004380665
但し、上記式における右辺の項数が印刷物Xの走行速度が減速するにつれて増加し、反対に走行速度が加速するにつれて減少することは説明するまでもない。
ここで、地色の部分の間にべた印刷の部分Yが存在する印刷物Xを撮像すると仮定し、且つ地色部分のみの画像データの露光量が100%、べた印刷部分Yのみの画像データの露光量が0%であるとしたとき、同期信号SYとトリガ信号の立ち上がりタイミングとがトリガ信号の半周期(=T/2)ずれている場合に画像データがどのように生成されるかを本参考例と特許文献1に記載された従来例とで比較してみる。特許文献1に記載されている従来例においては、図3(b)に示すように1周期内に地色部分とべた印刷部分Yの両方が半分ずつ含まれているときの画素値(画素データ)が、(100%+50%)/2=75%となり、べた印刷部分の直後の地色部分のみを含む1周期内の画素値も、(100%+50%)/2=75%となってしまい、生成された地色部分とべた印刷部分Yとの境界が不鮮明になる虞がある。一方、本参考例においては、図3(a)に示すように1周期内に地色部分とべた印刷部分Yの両方が半分ずつ含まれているときの画素値が、100%/4+50%/2=50%となり、べた印刷部分の直後の地色部分のみを含む1周期内の画素値が、50%/4+100%/2+100%/4=87.5%となるから、特許文献1記載の従来例と比較して生成された地色部分とべた印刷部分Yとの境界が鮮明になることが判る。
また特許文献2記載の従来例では、印刷物Xの走行速度が速いときに画像データの取込範囲が前後で重複し、反対に印刷物Xの走行速度が遅いときは画像データの取込範囲に隙間(画像データの欠落)が生じてしまうが、本参考例では、印刷物Xの走行速度が変動しても画像データの取込範囲に隙間(画像データの欠落)が生じることがなく、しかも、印刷物Xの走行速度が減速して取込範囲が重複しても生成された画像データにおける重複範囲が常に一定となるから定量的な画像を得ることができる。
参考例2)
参考例1はモノクロ画像(白黒画像)を取り込むものであったが、本参考例は、フルカラー画像を取り込む画像取込装置である。ここで、フルカラー画像用のラインセンサカメラとしては、レンズを通して入射する光をプリズムでR,G,Bの光に分光して各色用のラインセンサで受光するようにしたものと、レンズを通して入射する光を一列に並べて配置されたR,G,Bの各色用のラインセンサで受光するようにしたもの(以下、「3ラインセンサカメラ」と呼ぶ。)とがあり、前者のものは各色用のラインセンサの光軸が一致しており、後者の3ラインセンサカメラに比べて一般的に高価である。一方、3ラインセンサカメラにおいてはR,G,Bの各色用のラインセンサの光軸が一致しておらず、図4に示すようにラインセンサ12R,12G,12Bの並び方向にΔLの視野誤差分だけ光軸がずれているので、印刷物Xの印刷面上の点Aがラインセンサ12Bで撮像されるタイミングと、ラインセンサ12Gで撮像されるタイミングと、ラインセンサ12Rで撮像されるタイミングとの間にはΔL/Vの時間差が生じる(但し、Vは印刷物Xの走行速度)。従って、安価な3ラインセンサカメラを使ってフルカラー画像を取り込むには、各ラインセンサ12R,12G,12Bから取り込まれる画像データの位置ずれ(ΔL)を補正する必要がある。
そこで本参考例では、画像処理部3において同期信号SYを各ラインセンサ12R,12G,12B毎に個別に補正することで画像データの位置ずれを補正しており、以下、補正処理の詳細について図面を参照して説明する。但し、本参考例の構成はラインセンサカメラ1が上述の3ラインセンサカメラである点を除いて参考例1と共通であるから、共通の構成要素については同一の符号を付して図示並びに説明を省略する。
以下、図5のタイムチャートを参照しながら本発明の要旨である画像処理部3の動作を詳細に説明する。なお、図5におけるDは同期信号SYの1周期分に対応する印刷物Xの移動距離、Tk(k=1,2,…,i,i+1,…)は同期信号SYの立ち上がりタイミング、T(B)k,T(G)k,T(R)k(k=1,2,…,i,i+1,…)は補正後の同期信号SYの立ち上がりタイミング、S'k(k=1,2,…,i,i+1,…)は3ラインセンサカメラ1の露光完了時間(トリガ信号の立ち上がりタイミング)をそれぞれ示している。また、図4に示すように印刷物Xの同一点Aは青色用のラインセンサ12B、緑色用のラインセンサ12G、赤色用のラインセンサ12Rの順序で撮像されるものとし、各色用のラインセンサ12B,12G,12R間の視野誤差をΔL、印刷物Xの走行速度をV(=距離D/同期信号SYの周期)とする。
図5(a)に示すように中央に配置されている緑色用のラインセンサ12Gに対する同期信号SYの立ち上がりタイミングT(G)iを基準とすれば(T(G)k=Tk)、緑色用のラインセンサ12GがTi+1〜Tiの期間に撮像した距離Dの範囲を、青色用のラインセンサ12BではΔL/Vの時間だけに先に撮像しており、また、赤色用のラインセンサ12RではΔL/Vの時間だけ後に撮像することになる。従って、同期信号SYの立ち上がりタイミングTi,Ti+1からΔL/Vの時間誤差を減算することで赤色用のラインセンサ12Rに対する同期信号SYの立ち上がりタイミングT(R)k(=Tk−ΔL/V)を補正するとともに、Ti,Ti+1にΔL/Vの時間誤差を加算することで青色用のラインセンサ12Bに対する同期信号SYの立ち上がりタイミングT(B)k(=Tk+ΔL/V)を補正する。
すなわち、基準とした緑色用のラインセンサ12Gが同期信号の1周期内(例えば、Ti+1〜Ti)に撮像する範囲と同一の範囲は、実際には赤色用のラインセンサ12RではT(R)i+1〜T(R)iの期間で撮像され、青色用のラインセンサ12BではT(B)i+1〜T(B)iの期間で撮像されているから、補正後のタイミングT(B)k,T(G)k,T(R)kに基づいて各色の画像データを合成することにより、画像データの位置ずれ(ΔL)を補正することができる。なお、参考例1で説明した画像データの生成処理についても補正された立ち上がりタイミングT(B)k,T(G)k,T(R)kを用いて行えばよい。
(実施形態
参考例2では同期信号SYを各ラインセンサ12R,12G,12B毎に個別に補正することで画像データの位置ずれを補正するのに対し、本実施形態では、露光完了時間を各ラインセンサ12R,12G,12B毎に個別に補正することで画像データの位置ずれを補正する点に特徴がある。以下、本実施形態における画像処理部3による補正処理の詳細について図面を参照して説明する。但し、本実施形態の構成はラインセンサカメラ1が上述の3ラインセンサカメラである点を除いて参考例1と共通であるから、共通の構成要素については同一の符号を付して図示並びに説明を省略する。
以下、図6のタイムチャートを参照しながら本発明の要旨である画像処理部3の動作を詳細に説明する。なお、図6におけるDは同期信号SYの1周期分に対応する印刷物Xの移動距離、Tk(k=1,2,…,i,i+1,…)は同期信号SYの立ち上がりタイミング、E(B)k,E(G)k,E(R)k(k=1,2,…,i,i+1,…)はトリガ信号の1周期内における各ラインセンサ12B,12G,12Rの露光量、S'k(k=1,2,…,i,i+1,…)は3ラインセンサカメラ1の露光完了時間、S'(B)k,S'(G)k,S'(R)k(k=1,2,…,i,i+1,…)は補正後のラインセンサ12B,12G,12Rの露光完了時間をそれぞれ示している。また、参考例2と同様に印刷物Xの同一点Aは青色用のラインセンサ12B、緑色用のラインセンサ12G、赤色用のラインセンサ12Rの順序で撮像されるものとし、各色用のラインセンサ12B,12G,12R間の視野誤差をΔL、印刷物Xの走行速度をV(=距離D/同期信号SYの周期)とする。
画像処理部3では、図6(a)に示すように中央に配置されている緑色用のラインセンサ12Gの露光完了時間S'(G)iを基準とし(S'(G)k=S'k)、3ラインセンサカメラ1の露光完了時間S'k(=S'(G)k)からΔL/Vの時間誤差を減算することで青色用のラインセンサ12Bの露光完了時間S'(B)i(=S'k−ΔL/V)を補正するとともに、S'kにΔL/Vの時間誤差を加算することで赤色用のラインセンサ12Rの露光完了時間S'(R)iを補正する。
すなわち、基準とした緑色用のラインセンサ12Gが露光完了時間S'iまでに撮像した範囲(例えば、Ti+1〜Ti)と同一の範囲は、実際には青色用のラインセンサ12Bでは露光完了時間S'(B)iまでに撮像されており、赤色用のラインセンサ12Rでは露光時間S'(R)iまでに撮像されているから、補正後の露光完了時間S'(B)k,S'(G)k,S'(R)kに基づいて各色の画像データを合成することにより、画像データの位置ずれ(ΔL)を補正することができる。なお、参考例1で説明した画像データの生成処理についても補正された露光完了時間S'(B)k,S'(G)k,S'(R)kを用いて行えばよい。
ところで、上述の参考例1,2並びに実施形態では被写体である印刷物Xが帯状で略水平方向に直線的に移動する場合を例示したが、中心を支点として回転する円形状の被写体を撮像する場合にも本発明の技術思想が適用可能である。例えば、図7に示す画像取込装置は、垂直に起立した回転軸101の先端に中心が固定されて時計回りに回転(走行)する円形状の被写体100に対向配置されたラインセンサカメラ1と、回転軸101に連結されて被写体100の回転速度(角速度)に同期したパルス信号(同期信号)を出力する同期信号発生部2と、同期信号発生部2から同期信号を取り込むとともにラインセンサカメラ1から出力された画像データを基に同期信号SYの1周期分の画像データを生成する画像処理部3とを備えている。そして、同期信号SYの1周期分に対応する被写体100の移動距離(回転角度)を移動距離Dの代わりに用いることで、参考例1,2並びに実施形態と同様に画像データの生成や3ラインセンサカメラ1における画像データの位置ずれを補正することができる。
本発明の参考例1を示すブロック図である。 同上における生成処理を説明するためのタイムチャートである。 (a)は同上における生成処理の説明図、(b)は特許文献1記載の従来例における生成処理の説明図である。 本発明の参考例2における3ラインセンサカメラの説明図である。 (a),(b)は同上における補正処理を説明するためのタイムチャートである。 (a),(b)は本発明の実施形態おける補正処理を説明するためのタイムチャートである。 本発明の他の実施形態を示すブロック図である。
符号の説明
1 ラインセンサカメラ
2 同期信号発生部
3 画像処理部
X 印刷物(被写体)

Claims (2)

  1. 走行する被写体の撮像画像を取り込む画像取込装置であって、被写体が一定距離を走行する毎に同期信号を出力する同期信号発生手段と、走行する被写体に対向配置されて常時露光されるとともに一定周期で発生するトリガ信号に同期して露光量に比例した画素データを有する画像データを出力するラインセンサと、同期信号の1周期内でトリガ信号が発生したタイミングに基づいてラインセンサから出力された画素データを基に当該1周期の画像データを生成する生成手段とを備え、生成手段は、同期信号の1周期内に含まれるラインセンサが露光した画像データを、画素データの露光量の割合から積和演算を行うことで生成する画像取込装置であって、赤、緑、青の各色の光に感度を有し被写体の走行方向に沿って並ぶ3つの前記ラインセンサを備え、前記生成手段は、各ラインセンサ間の視野誤差と被写体の走行速度の比によってラインセンサ毎にトリガ信号の発生タイミングを補正するとともに、当該補正後のトリガ信号の発生タイミングに基づき、同期信号間の画像データを生成し、各ラインセンサの画像データによりカラー画像データを合成することを特徴とする画像取込装置。
  2. 走行する被写体の撮像画像を取り込む画像取込方法であって、被写体が一定距離を走行する毎に同期信号発生手段から同期信号を出力し、走行する被写体にラインセンサを対向配置して常時露光するとともに一定周期で発生するトリガ信号に同期して露光量に比例した画素データを有する画像データをラインセンサから出力し、同期信号の1周期内に含まれるラインセンサが露光した画像データを、画素データの露光量の割合から積和演算を行うことで生成する画像取込方法であって、赤、緑、青の各色の光に感度を有する3つの前記ラインセンサを被写体の走行方向に沿って並べて配置し、各ラインセンサ間の視野誤差と被写体の走行速度の比によってラインセンサ毎にトリガ信号の発生タイミングを補正するとともに、当該補正後のトリガ信号の発生タイミングに基づき、同期信号間の画像データを生成し、各ラインセンサの画像データによりカラー画像データを合成することを特徴とする画像取込方法。
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