JP4380522B2 - マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法 - Google Patents

マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4380522B2
JP4380522B2 JP2004364962A JP2004364962A JP4380522B2 JP 4380522 B2 JP4380522 B2 JP 4380522B2 JP 2004364962 A JP2004364962 A JP 2004364962A JP 2004364962 A JP2004364962 A JP 2004364962A JP 4380522 B2 JP4380522 B2 JP 4380522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
microlens
lens
substrate
microlens array
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004364962A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005250446A (ja
Inventor
正彦 杉山
勝 瀬川
陽一郎 中谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2004364962A priority Critical patent/JP4380522B2/ja
Priority to US11/049,633 priority patent/US7110643B2/en
Publication of JP2005250446A publication Critical patent/JP2005250446A/ja
Priority to US11/498,815 priority patent/US7359596B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4380522B2 publication Critical patent/JP4380522B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • G02B3/0012Arrays characterised by the manufacturing method
    • G02B3/0025Machining, e.g. grinding, polishing, diamond turning, manufacturing of mould parts
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C33/00Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor
    • B29C33/38Moulds or cores; Details thereof or accessories therefor characterised by the material or the manufacturing process
    • B29C33/3842Manufacturing moulds, e.g. shaping the mould surface by machining
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/00278Lenticular sheets
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29DPRODUCING PARTICULAR ARTICLES FROM PLASTICS OR FROM SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE
    • B29D11/00Producing optical elements, e.g. lenses or prisms
    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/00365Production of microlenses
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B3/00Simple or compound lenses
    • G02B3/0006Arrays
    • G02B3/0037Arrays characterized by the distribution or form of lenses
    • G02B3/0056Arrays characterized by the distribution or form of lenses arranged along two different directions in a plane, e.g. honeycomb arrangement of lenses
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2011/00Optical elements, e.g. lenses, prisms
    • B29L2011/0016Lenses

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Ophthalmology & Optometry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Description

本発明は、凸状に突出したマイクロレンズを2次元面上で密接して複数配列させ、且つ、各マイクロレンズの表面に沿ってマイクロレンズの曲率半径よりも曲率半径が小さい凸状のサブレンズを複数突出形成させたマイクロレンズアレイを作製するためのマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法に関するものである。
凸状に突出したマイクロレンズを2次元面上で密接して複数配列させたマイクロレンズアレイは、液晶ディスプレイ,光結合光学素子,画像入力装置などに適用されている。
例えば、液晶ディスプレイは、液晶分子の光学異方性,配向性,流動性などを利用して、表示単位に電界を印加して光透過率や反射率を変化させる光シャッタを配列した液晶セルを用いて表示を行うものであり、この液晶ディスプレイには、液晶セルに表示された像を直接観察する直視型ディスプレイと、表示像を正面あるいは背面からスクリーンに投影して観察する投射型ディスプレイがある。
上記した直視型ディスプレイは、観察方向によって表示品位が変化するので問題があり、表示面の法線方向から観察した時には明るさが最も明るいが、法線方向と観察方向のなす角(視野角)が大きくなるほど明るさが低下し、ある角度を越えると観察できないなどの問題がある。即ち、良好な観察を行える視野角が狭いと言う問題がある。
そこで、液晶ディスプレイと、マイクロレンズアレイとを組み合わせて視野角を拡大する方法として、液晶セルの観察面にマイクロレンズを2次元面上で密接して複数配列させたマイクロレンズアレイを用いる方法などが提案されている。
また、上記した投射型ディスプレイのうちで背面からスクリーンに投射する背面投射ディスプレイ(リヤプロディスプレイ)も同様に、スクリーンにマイクロレンズアレイを用いて視野角を拡大する方法などが提案されている。
この種のマイクロレンズアレイとして、複数のマイクロレンズを六方稠密状(ハニカム状)に配列したものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、マイクロレンズを2次元に配列したマイクロレンズアレイを作製するためのマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法として、エッチング法又はサンドブラスト法を用いたものがある(例えば、特許文献2参照)。
更に、レンチキュラーレンズ素子の表面に微細凹凸形状を形成したレンチキュラーレンズシート(例えば、特許文献3参照)や、凸部もしくは凹部の形状が2種類以上の複合形状に形成された複合球面マイクロレンズアレイ及びその製造方法(例えば、特許文献4参照)がある。
特開2001−305315号公報(第7頁、図7) 特開平10−62604号公報(第3−6頁、図1) 特許第3212359号公報(第3−4頁、図1) 特開平7−63904号公報(第3−4頁、図1)。
図14(a)〜(c)は従来のマイクロレンズアレイ素子を示した正面図,斜視図,下面図、
図15(a)〜(c)は従来の光学基板の製造方法(=マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法)を示した工程図である。
まず、図14(a)〜(c)に示した従来のマイクロレンズアレイ素子100は、上記した特許文献1(特開2001−305315号公報)に開示されているものであり、特許文献1を参照して簡略に説明する。
即ち、図14(a)〜(c)に示した如く、従来のマイクロレンズアレイ素子100は、透明な樹脂基板,透明な樹脂シートとか透明なガラス基板などを用いた光透過性を有するレンズ基板101の上面101a上に、略半球状に突出したマイクロレンズ102aを2次元的に複数配列させたマイクロレンズアレイ102が一体的に形成されている。
この際、マイクロレンズアレイ102は、レンズ基板101の上面101a上にマイクロレンズ102aを最高密度で複数配列させるために、レンズ基板101の下面101b側から見た時に、複数のマイクロレンズ102aが六方稠密状(ハニカム状)に配列されている。
また、マイクロレンズアレイ102は、レンズ基板101の下面101b側に各マイクロレンズ102aの光軸Kと一致させて各光入射部(又は各光出射部)103を開口させ、且つ、各光入射部(又は各光出射部)103以外を各遮光部104で覆うと共に、各遮光部104に拡散反射膜(又は反射防止膜)105をそれぞれ形成することで、この構成によるマイクロレンズアレイ素子100を液晶表示装置,リアプロジェクタ装置などに適用した時に高輝度で広い視野角にわたってコントラストの高い画像を表示できる旨が開示されている。
次に、図15(a)〜(c)に示した従来の光学基板の製造方法(=マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法)は、上記した特許文献2(特開平10−62604号公報)に開示されているものであり、特許文献2を参照して簡略に説明する。
即ち、従来の光学基板の製造方法において、エッチング法を用いる場合と、サンドブラスト法を用いる場合とがあり、この順で以下説明する。
まず、エッチング法を用いる場合では、図15(a)に示したように、ガラス基板201の上面201aにフォトレジスト202を塗布し、フォトリソグラフィーを用いてマイクロレンズを形成する部分となるレンズ部Rと、アライメントマークを形成する部分となるアライメントマーク部AMとを開口する。
次に、図15(b)に示したように、ガラス基板201上のフォトレジスト202をマスクとして、HF系のエッチング液によるウエットエッチング処理、又は、CCLガスによるドライエッチング処理を施し、レンズ部R及びアライメントマーク部AMに凹状の窪みをそれぞれ形成する。
次に、図15(c)に示したように、レンズ部Rを形成するためのフォトレジスト202はエッチングによって除去してしまい、アライメントマーク部AMを形成するためのフォトレジスト202はエッチングしても残る大きさにパターニングしてあるために図示のように残ったままとなり、マイクロレンズアレイ(図示せず)を作製するための型となる光学基板(=マイクロレンズアレイ用複製型)201が完成する。
この後、図示を省略するものの、図15(c)に示したレンズ部R及びアライメントマーク部AMに高屈折率透明樹脂を充填すれば、マイクロレンズアレイ(図示せず)が完成する。
一方、サンドブラスト法を用いる場合には、フォトレジスト202として耐サンドブラスト性がある感光性ドライフィルムフォトレジストを使用し、フォトリソグラフィーによってレンズ部R及びアライメントマーク部AMと対応する部分の開口を行った後、サンドブラスト法によって物理的に窪みをそれぞれ形成する。この後、サンドブラスト処理で生じたレンズ部R及びアライメントマーク部AMの各窪み表面の細かい凹凸をわずかにHF系のエッチング液によるウエットエッチング処理、又は、CCLガスによるドライエッチング処理を施して、マイクロレンズアレイ(図示せず)を作製するための型となる光学基板(=マイクロレンズアレイ用複製型)201が完成する。
ところで、図14(a)〜(c)に示した従来のマイクロレンズアレイ素子100を液晶表示装置,リアプロジェクタ装置などに適用した場合には、視野角を拡大することができるものの、この従来例よりも視野角を一層拡大できるマイクロレンズアレイが期待されているが、現時点では提供されていない。
また、図15(a)〜(c)に示した従来の光学基板の製造方法(=マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法)において、エッチング方法を用いた場合には、基板201の組成や結晶構造が僅かでも異なるとエッチング反応が変化し、所定の形状が得られなくなる。また、所定の形状が得られる時点で直ちに水洗しないとエッチングが進行するため、微小なレンズ形状を有するマイクロレンズアレイ用複製型では所定のレンズ形状を形成することが難しかった。
更に、サンドブラスト法を用いた場合には、耐サンドブラスト性がある感光性ドライフィルムフォトレジスト202を用いているために、フォトレジスト202が付着している部位はフォトレジスト202が残るために、レンズ部R及びアライメントマーク部AMの各窪み表面の細かい凹凸をわずかにエッチング処理する程度では隣り合うレンズ部R間がフォトレジスト202により開いてしまい複数のレンズ部Rを最高密度で配列させることが難しい。
そこで、従来例よりも視野角を一層拡大できるマイクロレンズアレイと、視野角をより一層拡大できるマイクロレンズアレイを作製するためのマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、凸状に突出したマイクロレンズを2次元面上で密接して複数配列させ、且つ、各マイクロレンズの表面に沿って該マイクロレンズの曲率半径よりも曲率半径が小さい凸状のサブレンズを複数突出形成させたマイクロレンズアレイを作製するためのマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法であって、
基板の上面に耐ブラスト性を有するマスク材を形成した後、前記各マイクロレンズを形成する各開口部を所定のピッチ及び所定の幅で形成すると共に、隣り合う開口部間をマスク部で覆う工程と、
前記マスク材上に粒径にばらつきのあるブラスト微粉末研磨材を吹き付けて、前記開口部から露出した前記基板に所定深さのマイクロレンズ用の第1凹部と、該マイクロレンズ用の第1凹部の内面に沿ってサブレンズ用の第2凹部の下地を形成する工程と、
前記基板の上面に設けた前記マスク材を除去する工程と、
前記基板上からエッチングを行って、前記マイクロレンズ用の第1凹部内に前記サブレンズ用の第2凹部を複数形成すると共に、隣り合う前記マイクロレンズ用の第1凹部同士を接合するようにする工程とを含むことを特徴とするマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を提供する
本発明に係るマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法によれば、ブラスト研削とエッチング処理とを併用して、基板の上面側にマイクロレンズ用凹部を密接して複数形成し、且つ、各マイクロレンズ用凹部の内面に沿って複数のサブレンズ用凹みを形成することで、各マイクロレンズの表面に沿って複数のサブレンズが突出形成されたマイクロレンズアレイを作製するためのマイクロレンズアレイ用複製型を簡単な方法で安価に提供できる。更に、ブラスト研削とエッチング処理とを併用しているので、短時間でマイクロレンズアレイ用複製型を作製できる。
以下に本発明に係るマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法について実施例1,実施例2の順で詳細に説明するが、これに伴って、マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法により製造したマイクロレンズアレイ用複製型と、このマイクロレンズアレイ用複製型を用いて作製したマイクロレンズアレイとについて図1乃至図13を参照して詳細に説明する。
図1(a)〜(c)は本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイを説明するための正面図,斜視図,下面図、
図2は一般的な凸レンズにおいて、曲率半径Rの凸レンズの焦点距離fを説明するための図、
図3は図1に示したマイクロレンズアレイにおいて、一つのマイクロレンズを拡大して示した図である。
図1(a)〜(c)に示した如く、本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ12は、光透過性を有する材料を用いてこの材料と略同性能の光透過性を有するレンズ基板11の上面11a上に一体的に形成されており、レンズ基板11とマイクロレンズアレイ12とを合わせてマイクロレンズアレイ素子10として構成されている。
より具体的に説明すると、マイクロレンズアレイ素子10の基台となるレンズ基板11は、光透過性を有する透明な樹脂基板,透明な樹脂シートとか透明なガラス基板などを用いて、上面11a及び下面11bが共に平坦な2次元面として形成されている。
また、光透過性を有するレンズ基板11の上面11a上に、光透過性を有する透明な樹脂材を用いてマイクロレンズアレイ12が一体的に形成されている。
尚、以下の説明では、レンズ基板11とマイクロレンズアレイ12とでマイクロレンズアレイ素子10として構成した場合について述べるが、これに限ることなく、透明な樹脂材を用いてマイクロレンズアレイ12だけを上記と略同じような形状で形成することも可能である。
上記したマイクロレンズアレイ12は、レンズ基板11の上面11a上に凸状に突出したマイクロレンズ12aが2次元的に複数配列して形成されていると共に、各マイクロレンズ12aの表面に沿って各マイクロレンズ12aの曲率半径よりも曲率半径が小さい凸状のサブレンズ12bが複数一体的に突出形成されている。
尚、複数のサブレンズ12bをマイクロレンズ12aの表面に沿って一体的に突出形成したものをクラスターレンズと呼称する場合もある。
更に、マイクロレンズアレイ12中で一つのマイクロレンズ12aの表面に沿って一体的に突出形成させた複数のサブレンズ12bは、それぞれの底面積が一つのマイクロレンズ12aの底面積よりも小さく、且つ、それぞれの突出量も一つのマイクロレンズ12aよりも小さなものとなっている。
この際、レンズ基板11の上面11a上に凸状に突出させて形成したマイクロレンズ12aは、説明をわかり易くするために以下、マイクロレンズ12aの形状を略半球状に形成した場合について述べる。この際、マイクロレンズ12aの底面の形状は、例えば、略円形状,略楕円状,略多角形状などの適宜な形状が採用されているが、ここでは略六角形状に形成した場合について説明する。
そして、マイクロレンズアレイ12中の各マイクロレンズ12aを例えば曲率半径Rで略半球状に突出させた場合に、マイクロレンズ12aを最高密度で2次元的に複数配列させるためには、レンズ基板11の下面11b側から見た時に、複数のマイクロレンズ12aの底面側が六方稠密状(ハニカム状)に配列されている。この際、複数のマイクロレンズ12aを六方稠密状(ハニカム状)に配列させた時に、X軸方向のピッチPxが2Rcos30°となり、且つ、Y軸方向はX軸方向の隣り合うマイクロレンズ12a間にマイクロレンズ12aをX軸方向に沿って配置しているために、Y軸方向のピッチPyがR+Rsin30°となり、これにより、各マイクロレンズ12aの底面側から見ると、略半球状に突出させた隣り合うマイクロレンズ12a同士が隙間なく互いに密接している状態である。
尚、この実施例1では、複数のマイクロレンズ12aを六方稠密状(ハニカム状)に配列させてマイクロレンズアレイ12を形成したが、これに代えて、複数のマイクロレンズ12aを多角形状の最密充填に配列させてマイクロレンズアレイ12を形成しても良い。
また、複数のマイクロレンズ12aを円形状の最密充填に配列させてマイクロレンズアレイ12を形成しても良い。この円形状の最密充填による配列では、ここでの図示を省略するものの、複数のマイクロレンズ12aの底面側を直径が2Rの各円を互いに接合させることで、隣り合うマイクロレンズ12a間に僅かな隙間が生じるために六方稠密状(ハニカム状)より僅かに密度が低くくなるものの、X軸方向のピッチPxは2Rとなり、Y軸方向はX軸方向の隣り合うマイクロレンズ12a間にマイクロレンズ12aをX軸方向に沿って配置しているために、Y軸方向のピッチPyが2Rsin60°となり、この場合でも各マイクロレンズ12aの底面側から見ると、略半球状に突出させた隣り合うマイクロレンズ12a同士が隙間なく互いに密接している状態である。
ここで、図2に示した如く、一般的な凸レンズ(Convex Lens)CLにおいて、凸レンズCLを中心点Oを中心にして曲率半径Rで形成して、この凸レンズCLを大気中で使用する際に空気の屈折率がnであり、且つ、凸レンズCLの屈折率がn’であるとした場合に、凸レンズCLに平行光Lを入射させた時に、一つの平行光Lが凸レンズCLの光軸K上の交点Vで交わるとすると、凸レンズCLの頂点Uと光軸K上の交点Vとの間の距離が凸レンズCLの焦点距離fとなり、この凸レンズCLの焦点距離fは、 f=n’R/(n’−n) ……(1式) で与えられ、この際に空気の屈折率nは1であり、凸レンズCLに例えばガラス材を用いれば凸レンズCLの屈折率n’は1.5であるから、これらの値を上記した1式に代入すると、凸レンズCLの焦点距離fは、f=3Rとなる。
上記から、凸レンズCLの曲率半径Rが小さい程、焦点距離fは小さくなり、これに伴って、上記した一つの平行光Lの進行方向に対して凸レンズCLにより光線が進路を変更する角度θは大きくなるので、視野角が拡大する。
そこで、図3に拡大して示した如く、マイクロレンズアレイ12において、一つのマイクロレンズ12aを中心点Oを中心にして曲率半径Rで且つ突出量Tで略半球状に突出させた場合に、マイクロレンズ12aの表面に沿って突出させたサブレンズ12bの突出量Tsを上記したマイクロレンズ12aの突出量Tに対して例えばT/10≦Ts≦T/2程度に設定すると、サブレンズ12bの中心点Osを中心にして略半球状に突出させたサブレンズ12bの曲率半径Rsは、マイクロレンズ12aの曲率半径Rよりも小さいものとなる。
この際、先に図2で述べた原理から、一つのマイクロレンズ12aの焦点距離fは3Rとなり、一方、サブレンズ12bの焦点距離fsは3Rsとなり、両者の関係がf=3R>fs=3Rsになる。これに伴って、一つのマイクロレンズ12a及び一つのサブレンズ12bに入射する一つの平行光Lの進行方向に対してマイクロレンズ12aにより光線が進路を変更する角度θと、サブレンズ12bにより光線が進路を変更する角度θsとの関係は、θ<θsになる。
従って、マイクロレンズ12aだけの場合よりもマイクロレンズ12aの表面に沿ってサブレンズ12bを設けた方が視野角をより一層拡大させることができ、この構造を適用したマイクロレンズアレイ12は視野角特性が良好となる。
そして、サブレンズ12bの形状は視野角を拡大させる用途で使用する際には、マイクロレンズ12aと同様に凸状にする必要があるが、各マイクロレンズ12aの表面に沿って突出形成した複数のサブレンズ12bの形状は全て同一にする必要はなく、また、必ずしも略半球状でなく、非球面でも良い。
この際、後述する本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型21(図9)を用いてマイクロレンズアレイ12を作製した場合に、各マイクロレンズ12aの表面に沿って突出形成した複数のサブレンズ12bは、それぞれの底面積がマイクロレンズ12aの底面積より小さいものの、複数のサブレンズ12bはそれぞれ大きさの異なる底面積で形成される場合が多いものである。
ここで、マイクロレンズ12aの底面は図1(a)において1つのマイクロレンズに隣接する複数のマイクロレンズとの境界線で形成される仮想面をいう。また、サブレンズ12bの底面は図3において1つのサブレンズに隣接する複数のサブレンズとの境界線で形成される仮想面をいう。この際、図3に拡大して示した如く、マイクロレンズ12aの境界線によりマイクロレンズ12aの底面が平面ではなく曲面が形成される場合は、マイクロレンズ12aの曲面の中央と曲率中心Oを結ぶ方向から見たときの該曲面に対する見かけの平面をいう。また、サブレンズ12bの境界線によりサブレンズ12bの底面が平面ではなく曲面が形成される場合は、サブレンズ12bの曲面の中央と曲率中心Osを結ぶ方向から見たときの該曲面に対する見かけの平面をいう。
また、一つのマイクロレンズ12aの底面積と、一つのサブレンズ12bの底面積と、の関係を簡易に求めるに当たって、両者の底面形状が、円、又は、楕円、もしくは、多角形のいずれかの場合を含めて考慮して、
D:マイクロレンズ12aの底面が真円以外の場合にマイクロレンズ12aの底面の中心を通る各線上で前記底面の最大幅と最小幅とを加算して2分したマイクロレンズ底面幅、又は、マイクロレンズ12aの底面が真円である場合にマイクロレンズ底面直径、
Ds:サブレンズ12bの底面が真円以外の場合にサブレンズ12bの底面の中心を通る各線上で前記底面の最大幅と最小幅とを加算して2分したサブレンズ底面幅、又は、サブレンズ12bの底面が真円である場合にサブレンズ底面直径、
Dsav:複数の前記サブレンズ底面幅Dsを平均化した平均サブレンズ底面幅、又は、複数の前記サブレンズ底面直径Dsを平均化した平均サブレンズ底面直径、
とした時に、視野角を拡大させる条件は、Dsav/Dの比率によって決まる。
尚、上記したマイクロレンズ12aの底面の中心を通る各線及びサブレンズ12bの底面の中心を通る各線は、マイクロレンズ12aの底面及びサブレンズ12bの底面に沿い且つ各底面の中心を通って仮想に引いた各直線である。
ここで、上記したDsav/Dの比率を変えた際のゲインと半値視野角の依存性について、図4(a),(b)を用いて説明する。
図4はDsav/Dの比率に対するゲイン及び半値視野角の依存性を示した図であり、(a)はマイクロレンズ底面幅D又はマイクロレンズ底面直径Dが90μmで且つマイクロレンズ12aの表面に沿って突出させたサブレンズ12bの突出量Tsの平均突出量Tsavが3μmである場合を示し、(b)はマイクロレンズ底面幅D又はマイクロレンズ底面直径Dが130μmで且つマイクロレンズ12aの表面に沿って突出させたサブレンズ12bの突出量Tsの平均突出量Tsavが4μmである場合を示している。
この際、前記したマイクロレンズ底面幅D又はマイクロレンズ底面直径Dと、前記したサブレンズ底面幅Ds又はサブレンズ底面直径Dsの測定にはキーエンス製によるレーザー顕微鏡VK−8500を使用すると共に、マイクロレンズ12a及びサブレンズ12bのゲイン及び半値視野角の測定には村上色彩製による変角光度計GP−200を使用した。
尚、上記したゲインの値は、完全拡散板を1.0とした時の相対値であり、上記した半値視野角はピークゲイン値の1/2となる角度である。
そして、図4(a),(b)に示した如く、Dsav/Dに対するゲイン及び半値視野角の変化から明らかなように、ゲインはサブレンズ12bがない時よりも少し劣るか略同等であり、この程度の劣化は使用上で何等の支障を生じないが、半値視野角は0.1≦Dsav/D≦0.3の範囲の時に、サブレンズ12bがない時よりも向上し、これにより半値視野角の大きいマイクロレンズアレイ12が得られる。
更に、マイクロレンズ12aの表面に沿って設けた複数のサブレンズ12bの各サブレンズ底面幅Dsを平均化した平均サブレンズ底面幅、又は、複数のサブレンズ12bの各サブレンズ底面直径Dsを平均化した平均サブレンズ底面直径をDsavとし、且つ、複数のサブレンズ12bの各突出量Tsを平均化した平均突出量をTsavとした時に、視野角を拡大させる条件は、Tsav/Dsavの比率によっても決まる。
ここで、上記したTsav/Dsavの比率を変えた際のゲインと半値視野角の依存性について、図5(a),(b)を用いて説明する。
図5はTsav/Dsavの比率に対するゲイン及び半値視野角の依存性を示した図であり、(a)はマイクロレンズ底面幅D又はマイクロレンズ底面直径Dが90μmで且つマイクロレンズ12aの表面に沿って突出させたサブレンズ12bの突出量Tsの平均突出量Tsavが3μmである場合を示し、(b)はマイクロレンズ底面幅D又はマイクロレンズ底面直径Dが130μmで且つマイクロレンズ12aの表面に沿って突出させたサブレンズ12bの突出量Tsの平均突出量Tsavが4μmである場合を示している。
この際、前記したサブレンズ底面幅Ds又はサブレンズ底面直径Dsと、複数のサブレンズ12bの各突出量Tsの測定には前述したキーエンス製によるレーザー顕微鏡VK−8500を使用すると共に、マイクロレンズ12a及びサブレンズ12bのゲイン及び半値視野角の測定には前述した村上色彩製による変角光度計GP−200を使用した。
尚、上記したゲインの値は、完全拡散板を1.0とした時の相対値であり、上記した半値視野角はピークゲイン値の1/2となる角度である。
そして、図5(a),(b)に示した如く、Tsav/Dsavに対するゲイン及び半値視野角の変化から明らかなように、ゲインはサブレンズ12bがない時よりも少し劣るか略同等であり、この程度の劣化は使用上で何等の支障を生じないが、半値視野角はTsav/Dsav≧0.1の範囲の時に、サブレンズ12bがない時よりも向上し、これにより半値視野角の大きいマイクロレンズアレイ12が得られる。
また更に、上記した図4(a),(b)と、図5(a),(b)とによる各結果では、0.1≦Dsav/D≦0.3と、Tsav/Dsav≧0.1とをそれぞれ別々に設定した場合であるが、0.1≦Dsav/D≦0.3及びTsav/Dsav≧0.1を合わせて設定した場合には半値視野角がより一層大きいマイクロレンズアレイ12が得られることは明らかである。
次に、本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ12(図1,図3)を作製するためのマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法について図6〜図8を用いて工程順に説明する。
尚、以下では、例えば曲率半径Rで略半球状に突出させたマイクロレンズ12a(図1,図3)を二次面上で六方稠密状(ハニカム状)に密接して複数配列させ、且つ、各マイクロレンズ12aの表面に沿ってマイクロレンズ12aの曲率半径よりも曲率半径が小さい凸状のサブレンズ12bを複数突出させたマイクロレンズアレイ12(図1,図3)を作製するためのマイクロレンズアレイ用複製型の場合について説明するが、マイクロレンズ12aの底面の形状を略円形状,略楕円状などの形状にした場合でも略同様な技術で作製可能である。
図6(a)〜(c)は本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その1、
図7(d)〜(f)は本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その2、
図8(g)〜(i)は本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その3である。
本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法において、実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型となる基板21を用意する。この際、基板21は、後述するブラスト研削工程時に研削し易いガラス基板、又は、セラミック基板などが適しており、且つ、基板21の上面21aは平坦面に形成されている。
まず、図6(a)に示した感光性フィルム貼り合わせ工程では、基板21の上面21a上に、後述するブラスト研削工程で用いられるブラスト微粉末研磨材28{図7(e)}に対して耐ブラスト性を有するマスク材の一例として、通称、ドライフィルムと呼称されている紫外線硬化樹脂をフィルム状にした感光性フィルム(以下、ドライフィルムと呼称する)22を加熱、圧着して貼り合わせる。
尚、以下では、2次元面に形成した基板21のX軸方向についてのみ図示して説明する。
次に、図6(b)に示したネガマスク載置工程では、光を遮蔽する黒色パターン部23aと、光を透過する透明パターン部23bとを交互に形成したネガマスク23をドライフィルム22上に載置する。
この際、ドライフィルム22の各黒色パターン部23aは、マイクロレンズアレイ12(図1,図3)中で曲率半径Rの各マイクロレンズ12a(図1,図3)が形成される部位に対応してX軸方向のピッチPxが前述したように2Rcos30°に設定され、且つ、各黒色パターン部23aのX軸方向の幅Axは所定のピッチPxより小さい値に予め設定されている。一方、ドライフィルム22の各透明パターン部23bは、隣り合う黒色パターン部23a間に(Px−Ax)の幅寸法で形成されている
次に、図6(c)に示した露光工程では、ネガマスク23の上方から紫外線24を照射する。この紫外線24はネガマスク23の各黒色パターン部23aを透過せず、一方、ネガマスク23の各透明パターン部23bを透過する。これに伴って、ネガマスク23の下方に設置したドライフィルム22上では、ネガマスク23の各黒色パターン部23aと対応する位置に各未硬化部22aが形成される一方、ネガマスク23の各透明パターン部23bと対応する位置に各硬化部22bが形成される。
次に、図7(d)に示した現像工程では、ネガマスク23(この図では図示せず)をマスク材となるドライフィルム22上から取り除き、この後、ドライフィルム22の上方に設置した現像液容器25から希釈した炭酸ソーダ(NaCO)26をドライフィルム22に向けて噴射させ、この希釈した炭酸ソーダ(NaCO)26によりドライフィルム22を洗浄すると、ドライフィルム22の各未硬化部22aは膨潤して基板21上から除去され、ドライフィルム23の各未硬化部22aが各開口部22a1として幅Axで開口される一方、隣り合う開口部22a1間に形成された各硬化部22bはそのまま基板21上に残って後述するブラスト微粉末研磨材28{図7(e)}に対するマスク部として機能する。この際、ドライフィルム23上に開口された隣り合う開口部22a1は、前記した所定のピッチPxを保っている。
次に、図7(e)に示したブラスト研削開始工程では、ドライフィルム22の上方に設置したブラストノズル27からブラスト微粉末研磨材28をドライフィルム22に向けて単位時間当たりの噴射量が一定になるように制御して高速噴射させて、ドライフィルム22上にブラスト微粉末研磨材28を吹き付ける。ここで、ドライフィルム22の各硬化部22bがブラスト微粉末研磨材28に対するマスク部となって残っているものの、ドライフィルム22の各開口部22a1を通り抜けたブラスト微粉末研磨材28を基板21の上面21aに衝突させると、ブラスト微粉末研磨材28によって基板21の上面21側がドライフィルム22の各開口部22a1の幅Axと同じ寸法となる幅Ax1で各マイクロレンズ用凹部21bの研削が開始される。
次に、ブラスト研削加工が更に進んで図7(f)に示したブラスト研削終了工程では、ブラスト微粉末研磨材28によって基板21の上面21側にマイクロレンズ用の第1凹部となる各マイクロレンズ用凹部21bが略所定の深さHで形成される。この際、各マイクロレンズ用凹部21bの所定の深さHは、各マイクロレンズ12a(図1,図3)の突出量T(図3)に相当する値であり、この値は各マイクロレンズ12a(図1,図3)を設計する時に設定される。
ここで、ブラスト研削工程では、ドライフィルム22の開口部22a1を通り抜けたブラスト微粉末研磨材28が基板21のマイクロレンズ用凹部21b内に侵入する侵入量は、マイクロレンズ用凹部21bの中心部21b1が多く、中心部21b1を除いた左右の周辺部21b2,21b3では摩擦抵抗を受けて少なくなる。また、基板21のマイクロレンズ用凹部21bに侵入したブラスト微粉末研磨材28がマイクロレンズ用凹部21bの中心部21b1の底に到達すると、ブラスト微粉末研磨材28は中心部21b1から左右の周辺部21b2,21b3に移動した後に、マイクロレンズ用凹部21bの外に放出される。
この際に、ブラストノズル26より基板21のマイクロレンズ用凹部21bの左右の周辺部21b2,21b3に侵入したブラスト微粉末研磨材28と、基板21のマイクロレンズ用凹部21bの中心部21b1から左右の周辺部21b2,21b3に移動して放出されるブラスト微粉末研磨材28とは互いに進行方向が反対であるため、ブラスト微粉末研磨材28の速度はマイクロレンズ用凹部21bの中心部21b1から左右の周辺部21b2,21b3に遠ざかるほど低下するので、これにより、マイクロレンズ用凹部21b断面形状は曲面状になり、3次元的には略半球状になる。
更にこの際、基板21の上面21a側に形成したマイクロレンズ用凹部21bの形状は研削条件により大きく変わるので、所定の形状を得るには最適な研削条件を見出す必要がある。これに伴って、ブラスト微粉末研磨材28の粒径は、研削するマイクロレンズ用凹部21bの所定の深さHによるが、研削性能を高めるには粒径が、マイクロレンズ用凹部21bの所定の深さHに対して1/6H以下の粒径を使用する必要があり、且つ、後述するようにブラスト微粉末研磨材28の粒径がある程度ばらつきがある方がマイクロレンズ用凹部21bの内面に後述するサブレンズ用凹みを形成し易い。この際、マイクロレンズ用凹部21bの所定の深さHが例えば25μm〜50μmで、基板21として例えばガラス基板を研削する際には#1000〜#3000の白色アルミナが適している。
そして、基板21の上面21a側に各マイクロレンズ用凹部21bが略所定の深さHまで研削された時に、マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿ってブラスト微粉末研磨材28の粒径のばらつきによる大きさの異なる細かな凹み21c1が複数個形成され、ここで得られた複数個の凹み21c1が後述するサブレンズ用凹み21c3{図8(i)}の下地となるものである。この際、マイクロレンズ用凹部21bの所定の深さHは正確に得られるものでない。
次に、図8(g)に示したエッチング処理開始工程では、基板21の上面21aからドライフィルム22(この図では図示せず)を除去する。この後、基板21の上面21a側に各マイクロレンズ用凹部21bが幅Ax1で且つ略所定の深さHまで研削され、且つ、各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って大きさの異なる細かな凹み21c1が複数個形成された状態で、基板21の上面21a側からエッチング処理が開始される。
ここで行うエッチング処理は、ウエットエッチング処理又はドライエッチング処理のいずれかを行う。ウエットエッチング処理を行う場合には、基板21として例えばガラス基板を用いた際にHF系のエッチング液を用い、エッチング液のPH、温度によりエッチングレートを管理する。一方、ドライエッチング処理を行う場合には、例えばCClガスを使用する。
この際、ウエットエッチング処理又はドライエッチング処理では、等方エッチングになる条件で行い、ブラスト研削工程により研削された基板21の各マイクロレンズ用凹部21bの所定の深さHがエッチング処理の後も変わらないようにエッチング条件を制御する。
次に、図8(h)に示したエッチング処理途中工程で、ウエットエッチング処理又はドライエッチング処理が進むと、基板21の上面21aと、各マイクロレンズ用凹部21b内が同時にエッチングされる。この時、基板21の上面21a側に形成した隣り合うマイクロレンズ用凹部21bのピッチPxは変わらず、且つ、各マイクロレンズ用凹部21bは略所定の深さHを保ちながら各マイクロレンズ用凹部21bの幅Ax2が前記した図8(g)時の幅Ax1より広がるものの、隣り合うマイクロレンズ用凹部21b同士まで繋がらない状態である。
また、上記工程のエッチング中に、基板21の各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って複数個数形成された大きさの異なる細かな凹み21c1のうちで大きい凹みが小さいさ凹みを吸収する(喰い込む)ことで、幾つかの凹み21c1が繋がって前記した複数個よりも数が少ないより大きな凹み21c2に成長し、このより大きな凹み21c2のうちの幾つかがサブレンズ用凹みの核となる。
この後、エッチング処理が更に進むと、図8(i)に示したエッチング処理終了工程に至る。ここでは、基板21の上面21a側及び各マイクロレンズ用凹部21b内が更にエッチングされることで、基板21の上面21a側に形成した隣り合うマイクロレンズ用凹部21bのピッチPxは変わらず、且つ、各マイクロレンズ用凹部21bは略所定の深さHを保ちながら各マイクロレンズ用凹部21bの幅Ax3が前記した図8(h)時の幅Ax2より更に広がり、これにより、隣り合うマイクロレンズ用凹部21b同士が繋がった時に、エッチング処理が完了する。そして、隣り合うマイクロレンズ用凹部21b同士が繋がった時には、隣り合うマイクロレンズ用凹部21b同士が密接して、略半球状の複数のマイクロレンズ用凹部21bの上面側で六方稠密状(ハニカム状)に配列されることになる。
この際、エッチング処理開始からエッチング処理終了に至るまでの間に、図8(i)に示したように基板21の上面21a側のエッチング量Eは、隣り合うマイクロレンズ用凹部21bのピッチPxと、エッチング処理開始時のマイクロレンズ用凹部21bの幅Ax1{図8(g)}で決まる。即ち、基板21の上面21a側のエッチング量Eは、 E=(Px−Ax1)/2 ……(2式)
で求まる。
また、上記工程のエッチング中に、基板21の各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って形成された幾つかのより大きな凹み21c2のうちで更に幾つかが吸収される(喰い込まれる)ために、各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って更に大きなサブレンズ用凹み21c3がサブレンズ用の第2凹部として最終的に複数形成され、これら複数のサブレンズ用凹み21c3でマイクロレンズ12a(図1,図3)の表面に沿って複数のサブレンズ12b(図1,図3)を形成することが可能になる。
勿論、複数のサブレンズ用凹み(サブレンズ用の第2凹部)21c3は、マイクロレンズ用凹部(マイクロレンズ用の第1凹部)21bよりも小さなものであり、複数のサブレンズ用凹み21c3の各上部面積はマイクロレンズ用凹部21bの上部面積よりも小さいもとなっている。
そして、ここでエッチング処理が終了した基板21が、本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型となる。
ここで、上記の方法により製造した本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型(基板)21を用いて、本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ12(図1,図3)を作製する工程について図9を用いて説明する。
図9(a)〜(d)は本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型を用いて、本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイを作製する工程を模式的に示した工程図である。
まず、図9(a)に示した紫外線硬化樹脂滴下工程において、本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型(基板)21は、上面21a(不図示)側に形成した各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿ってサブレンズ用凹み21c3が複数形成されている状態であり、ここで上方から各マイクロレンズ用凹部21b内に向けて紫外線硬化樹脂31を滴下する。尚、この図では左右の端に設けられる紫外線硬化樹脂31の流れを押さえる押さえ部材を削除して図示している。
次に、図9(b)に示したレンズ基板載置工程では、マイクロレンズアレイ用複製型(基板)21上に滴下した紫外線硬化樹脂31上にレンズ基板11を載置すると、レンズ基板11の平坦な上面(図示では下面)11aによって紫外線硬化樹脂31が均一に広がりながら各マイクロレンズ用凹部21b内及びサブレンズ用凹み21c3内に侵入する。
次に、図9(c)に示した紫外線照射工程では、レンズ基板11の上方から紫外線32を照射して紫外線硬化樹脂31を硬化させ、マイクロレンズアレイ用複製型(基板)21に形成した各マイクロレンズ用凹部21bと、各マイクロレンズ用凹部21bの内面に形成した複数のサブレンズ用凹み21c3とを紫外線硬化樹脂31側に転写させる。
次に、図9(d)に示した型剥離工程では、マイクロレンズアレイ用複製型21(ここでは図示せず)を剥離すると、各マイクロレンズ用凹部21bに対応して各マイクロレンズ12aがレンズ基板11の上面11a(図示では下面)側に突出形成されると共に、複数のサブレンズ用凹み21c3に対応して各マイクロレンズ12aの表面に沿って複数のサブレンズ12bが僅かな高さで突出形成されて、本発明に係るマイクロレンズアレイ12が完成する。この際、マイクロレンズアレイ12中の各マイクロレンズ12aの突出量Tは、基板21の各マイクロレンズ用凹部21bの所定の深さHと略同じになり、且つ、サブレンズ12bの突出量はTsとなる。そして、レンズ基板11上にマイクロレンズアレイ12を一体的に形成したマイクロレンズアレイ素子10が完成する。
尚、上記では、マイクロレンズアレイ12を作製する時に、マイクロレンズアレイ12をレンズ基板11と一体に形成しているが、レンズ基板11に代えて剥離可能な押し板(図示せず)を用いることで、マイクロレンズアレイ12のみを作製することも可能である。この際、押し板(図示せず)は紫外線硬化樹脂31と接する面が平坦であれば良い。
ここで、本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を具体的に実験した実験例1,2について述べる。尚、実験例1,2に用いる各部材は、先に説明した図6〜図9中の符番と同じ符番に符しているのでここでの図示を省略する。
<実験例1>
マイクロレンズアレイ用複製型となる基板として厚み3mmのソーダガラス基板21を用意し、このソーダガラス基板21の上面21aに厚み50μmのドライフィルム22を加熱した状態で圧力をかけて貼り合わせた。
この後、光を遮蔽する黒色パターン部23aと、光を透過する透明パターン部23bとを交互に形成したネガマスク23をドライフィルム22上に載置した。この際、ネガマスク23は、隣り合う黒色パターン部23aのX軸方向のピッチPxを例えば90μmに設定し、且つ、各黒色パターン部23aのX軸方向の幅Axを可変させたもの幾つか予め用意した。
次に、ネガマスク23の上方から紫外線24を照射して、ドライフィルム22上に各黒色パターン部23aに対応する位置に未硬化部22aを形成する一方、ネガマスク23の各透明パターン部23bと対応する位置に硬化部22bを形成した。
この後、ネガマスク23をドライフィルム22上から取り除き、ドライフィルム22上を10%の炭酸ソーダで洗浄し、ドライフィルム22の各未硬化部22aを除去して幅Axの各開口部22a1を得ると共に、ドライフィルム22の硬化部22bをソーダガラス基板21上にそのまま残して下記するホワイトアルミナ微粉末研磨材28に対するマスク部とした。
次に、ブラストノズル27から#1500のホワイトアルミナ微粉末研磨材28を高速噴射させて、ドライフィルム22上にホワイトアルミナ微粉末研磨材28を吹き付けることで、ドライフィルム22の各開口部22a1を通ったホワイトアルミナ微粉末研磨材28によりソーダガラス基板21の上面21a側に断面形状が曲面状のマイクロレンズ用凹部21bをピッチPxで研削した。この時、ソーダガラス基板21の上面21a側に形成した各マイクロレンズ用凹部21bの所定の深さHは、製作されるマイクロレンズ12aの突出量T{図3,図9(d)}に略達するまで研削した。
この後、ドライフィルム22をソーダガラス基板21上から除去して、HF系のエッチング液でソーダガラス基板21の上面21aと各マイクロレンズ用凹部21bとをエッチングした。このエッチング中に前述したように各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って複数のサブレンズ用凹部21c1→21c2→21c3が徐々に成長して形成されると共に、エッチング量Eが(Px−Ax)/2程度になるまでソーダガラス基板21の上面21aをエッチングすると、隣り合うマイクロレンズ用凹部21b同士が互いに密接して隙間のないハニカム形状が得られ、この状態で得られたソーダガラス基板21が本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型となる。
この後、マイクロレンズアレイ用複製型(ソーダガラス基板)21上に紫外線硬化樹脂31を滴下し、この紫外線硬化樹脂31上にレンズ基板として30μmのポリカーンボネイトフィルム11を載せて、ポリカーンボネイトフィルム11の上方から紫外線31を照射して、紫外線硬化樹脂31を硬化させた後に、マイクロレンズアレイ用複製型(ソーダガラス基板)21を剥離すると、各マイクロレンズ用凹部21bに対応して各マイクロレンズ12aがポリカーンボネイトフィルム11の上面11a側に突出形成されると共に、複数のサブレンズ用凹み21c3に対応して各マイクロレンズ12aの表面に沿って複数のサブレンズ12bが僅かな高さで突出形成されて、本発明に係るマイクロレンズアレイ12が完成した。
この実験例1において、ドライフィルム22上で隣り合う開口部22a1のX軸方向のピッチPxを例えば90μmで一定に保ち、且つ、各開口部22a1の幅Axを可変させることにより、ソーダガラス基板21を用いて形成されるマイクロレンズ12の表面に沿って突出形成された複数のサブレンズ12bの平均サブレンズ底面幅Dsav又は平均サブレンズ底面直径Dsavを制御した。この結果を下記の表1に示す。尚、表1において、Dは前記したマイクロレンズ底面幅又はマイクロレンズ底面直径であり、Dsavは複数のサブレンズ底面幅Dsを平均化した平均サブレンズ底面幅、又は、複数の各サブレンズ底面直径Dsを平均化した平均サブレンズ底面直径である。
Figure 0004380522
この表1から、ドライフィルム22の開口部22a1の幅Axを可変しても、マイクロレンズ底面幅D又はマイクロレンズ底面直径Dは、例えば90μmで略一定に得られ、これにより隣り合うマイクロレンズ12a同士が密接していることがわかる。また、各マイクロレンズ12aの突出量T{図3,図9(d)}は上記したマイクロレンズ底面幅D又はマイクロレンズ底面直径Dの約1/2であった。
一方、各マイクロレンズ12bの表面に沿って設けた複数のサブレンズ12bの各サブレンズ底面幅Dsを平均化した平均サブレン底面幅Dsav、又は、複数のサブレンズ12bの各サブレンズ底面直径Dsを平均化した平均サブレン底面直径Dsavは、ドライフィルム22の開口部22a1の幅Axが大きくなるにつれて小さくなることが判明した。また、各サブレンズ12bの突出量Ts{図3,図9(d)}は上記した平均サブレン底面幅Dsav又は平均サブレン底面直径Dsavの1/5〜1/20であった。
更に、この時の試作サンプルのゲイン、半値視野角を測定した結果は先に説明した図4(a)の通りである。
<実験例2>
実験例2では、ドライフィルム22上で隣り合う開口部22a1のピッチPxを例えば130μmに設定し、且つ、開口部22a1の幅Axを可変した以外は実験例1と同様に処理した。この結果を下記の表2に示す。尚、表2において、Dは前記したマイクロレンズ底面幅又はマイクロレンズ底面直径であり、Dsavは複数のサブレンズ底面幅Dsを平均化した平均サブレンズ底面幅、又は、複数の各サブレンズ底面直径Dsを平均化した平均サブレンズ底面直径である。
Figure 0004380522
この表2からも実験例1と略同様な結果が得られ、ドライフィルム22の開口部22a1の幅Axを可変しても、マイクロレンズ底面幅D又はマイクロレンズ底面直径Dは、例えば130μmで略一定に得られ、これにより隣り合うマイクロレンズ12a同士が密接していることがわかる。また、各マイクロレンズ12aの突出量T{図3,図9(d)}は上記したマイクロレンズ底面幅D又はマイクロレンズ底面直径Dの約1/2であった。
一方、各マイクロレンズ12bの表面に沿って設けた複数のサブレンズ12bの各サブレンズ底面幅Dsを平均化した平均サブレン底面幅Dsav、又は、複数のサブレンズ12bの各サブレンズ底面直径Dsを平均化した平均サブレン底面直径Dsavは、ドライフィルム22の開口部22a1の幅Axが大きくなるにつれて小さくなることが判明した。また、各サブレンズ12bの突出量Ts{図3,図9(d)}は上記した平均サブレン底面幅Dsav又は平均サブレン底面直径Dsavの1/5〜1/20であった。
更に、この時の試作サンプルのゲイン、半値視野角を測定した結果は先に説明した図4(b)の通りである。
<比較例1>
実験例1に対してドライフィルム22上で隣り合う開口部22a1のピッチPxを25μmとした以外は同じ条件でマイクロレンズアレイ12を作製した。この際はエッチング量が75μmでサブレンズは形成されなかった。
<比較例2>
実験例2に対してドライフィルム22上で隣り合う開口部22a1のピッチPxを55μmとした以外は同じ条件でマイクロレンズアレイ12を作製した。この際はエッチング量が75μmでサブレンズは形成されなかった。
上述した本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法によれば、ブラスト研削とエッチング処理とを併用して、基板21の上面21a側にマイクロレンズ用凹部21bを密接して複数形成し、且つ、各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って複数のサブレンズ用凹み21c3を形成することで、各マイクロレンズ12aの表面に沿って複数のサブレンズ12bが突出形成されたマイクロレンズアレイ12を作製するためのマイクロレンズアレイ用複製型21を簡単な方法で安価に提供できる。更に、ブラスト研削とエッチング処理とを併用しているので、短時間でマイクロレンズアレイ用複製型21を作製できる。
図10(a)〜(c)は本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その1、
図11(d)〜(f)は本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その2、
図12(g)〜(j)は本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その3である。
本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法は、先に説明した本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法と同様にマイクロレンズアレイ12’{図13(d)}の複製型となる基板21’の上面21a上に、ブラスト研削により複数のマイクロレンズ用凹部21bを研削する技術的思想を適用するものの、ブラスト研削とエッチングとにより各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って形成された複数のサブレンズ用凹み21c3を更にエッチング処理により完全に除去して、基板21’の上面21a側に複数のマイクロレンズ用凹部21bのみを形成することを特徴とするものである。
上記に伴って、実施例1に用いた基板21に対して、図10〜図12中で実施例2に用いる基板は基板21’と符番を付すものの、図10(a)〜(c),図11(d)〜(e)までは、先に実施例1で説明した図6(a)〜(c),図7(d)〜(e)と同じ処理を施しているので、実施例1と同じ処理工程についてはここでの説明を省略し、実施例1と異なるエッチング処理工程についてのみ図12(g)〜(i)を用いて説明する。
即ち、図12(g)に示したエッチング処理開始工程では、ブラスト微粉末研磨材28(図示せず)によって基板21’の上面21a側に各マイクロレンズ用凹部21bが幅Ax1で且つ略所定の深さHまで研削され、且つ、各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って大きさの異なる細かな凹み21c1が複数個形成された状態で、基板21の上面21a側からウエットエッチング処理又はドライエッチング処理が開始される。この際、各マイクロレンズ用凹部21bの略所定の深さHは、実施例1ではマイクロレンズアレイ12{図1,図3,図9(d)}中のマイクロレンズ12aの突出量T{図3,図9(d)}と同じ程度に研削されているものの、この実施例2では後述するマイクロレンズアレイ12’{図13(d)}中のマイクロレンズ12aの突出量T’よりも僅かに大きく設定されている。
次に、図12(h)に示したエッチング処理第1途中工程では、ウエットエッチング処理又はドライエッチング処理が進むと、基板21’の上面21a側及び各マイクロレンズ用凹部21b内が共にエッチングされる。この時、基板21’の上面21a側に形成した隣り合うマイクロレンズ用凹部21bのピッチPxは変わらず、且つ、各マイクロレンズ用凹部21bは略所定の深さHを保ちながら各マイクロレンズ用凹部21bの幅Ax2が前記した図12(g)時の幅Ax1より広がるものの、隣り合うマイクロレンズ用凹部21b同士まで繋がらない状態である。
また、上記工程のエッチング中に、基板21’の各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って複数個形成された大きさの異なる細かな凹み21c1のうちで大きい凹みが小さいさ凹みを吸収する(喰い込む)ことで、幾つかの凹み21c1が繋がって前記した複数個よりも数が少ないより大きな凹み21c2に成長し、このより大きな凹み21c2のうちの幾つかがサブレンズ用凹みの核となる。
次に、図12(i)に示したエッチング処理第2途中工程では、基板21’の上面21a側及び各マイクロレンズ用凹部21b内が更にエッチングされることで、基板21’の上面21a側に形成した隣り合うマイクロレンズ用凹部21bのピッチPxは変わらず、且つ、各マイクロレンズ用凹部21bは略所定の深さHを保ちながら各マイクロレンズ用凹部21bの幅Ax3が前記した図12(h)時の幅Ax2より更に広がり、これにより、隣り合うマイクロレンズ用凹部21b同士が繋がり、隣り合うマイクロレンズ用凹部21b同士が密接して、略半球状の複数のマイクロレンズ用凹部21bの上面側で六方稠密状(ハニカム状)に配列されることになる。この際、エッチング処理開始からこの段階までのエッチング量はEとなる。
また、上記工程のエッチング中に、基板21’の各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って形成された幾つかのより大きな凹み21c2のうちで更に幾つかが吸収される(喰い込まれる)ために、各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って更に大きなサブレンズ用凹み21c3が最終的に複数形成される。そして、実施例1ではこの状態でエッチング処理が終了しているものの、この実施例2では下記するように更にエッチング処理を行っている。
次に、図12(i)に示した状態から更にエッチング処理を続けると、図12(j)に示したエッチング処理終了工程に至る。ここでは、エッチング処理を続けることにより、基板21’の各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って形成された複数のサブレンズ用凹み21c3がエッチングされて無くなってしまい、各マイクロレンズ用凹部21bのみが半球面状で凹凸のない曲面に形成される。これに伴って、各マイクロレンズ用凹部21bの幅Ax4が前記した図12(i)時の幅Ax3よりも広がるものの、隣り合うマイクロレンズ用凹部21bのピッチPxは変わらずに、隣り合うマイクロレンズ用凹部21b同士が接合される。この際、エッチング処理開始からエッチング処理終了に至るまでのエッチング量はE’となり、このエッチング量E’は図12(i)に示したエッチング量Eよりも当然大きくなるものの、マイクロレンズ用凹部21bは略所定の深さHを保っている。
そして、この段階でエッチング処理を終了した基板21’が本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型となる。
ここで、上記の方法により製造した本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型(基板)21’を用いて、マイクロレンズの表面にサブレンズがないマイクロレンズアレイを作製する工程について図13を用いて説明する。
図13(a)〜(d)は本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型を用いて、マイクロレンズの表面にサブレンズがないマイクロレンズアレイを作製する工程を模式的に示した工程図である。
まず、図13(a)に示した紫外線硬化樹脂滴下工程において、本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型(基板)21’は、上面21a(不図示)側に各マイクロレンズ用凹部21bが密接して形成され、且つ、各マイクロレンズ用凹部21bが略所定の深さHに形成されている状態であり、ここで上方から各マイクロレンズ用凹部21b内に向けて紫外線硬化樹脂31を滴下する。
次に、図13(b)に示したレンズ基板載置工程では、マイクロレンズアレイ用複製型(基板)21’上に滴下した紫外線硬化樹脂31上にレンズ基板11を載置すると、レンズ基板11の平坦な上面11aによって紫外線硬化樹脂31が均一に広がりながら各マイクロレンズ用凹部21b内に侵入する。
次に、図13(c)に示した紫外線照射工程では、レンズ基板11の上方から紫外線32を照射して紫外線硬化樹脂31を硬化させ、マイクロレンズアレイ用複製型(基板)21’に形成した各マイクロレンズ用凹部21bを紫外線硬化樹脂31側に転写させる。
次に、図13(d)に示した型剥離工程では、マイクロレンズアレイ用複製型21’(ここでは図示せず)を剥離すると、各マイクロレンズ用凹部21bに対応して各マイクロレンズ12aがレンズ基板11の上面11a側に突出形成されて、各マイクロレンズ12aの表面にサブレンズがないマイクロレンズアレイ12’が完成する。この際、マイクロレンズアレイ12’中の各マイクロレンズ12aの突出量T’は、基板21’に形成した各マイクロレンズ用凹部21bの深さHと同じになる。そして、レンズ基板11上にマイクロレンズアレイ12’を一体的に形成したマイクロレンズアレイ素子10’が完成する。
尚、上記では、マイクロレンズアレイ12’を作製する時に、マイクロレンズアレイ12’をレンズ基板11と一体に形成しているが、レンズ基板11に代えて剥離可能な押し板(図示せず)を用いることで、マイクロレンズアレイ12’のみを作製することも可能である。この際、押し板(図示せず)は紫外線硬化樹脂31と接する面が平坦であれば良い。
上述した本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法によれば、ブラスト研削とエッチング処理とを併用して、基板21’の上面21a側にマイクロレンズ用凹部21bを密接して複数形成し、且つ、各マイクロレンズ用凹部21bの内面に沿って複数のサブレンズ用凹み21c3を形成した後に更にエッチングにより複数のサブレンズ用凹み21c3を無くすことで、各マイクロレンズ12aの表面にサブレンズがないマイクロレンズアレイ12’を作製するためのマイクロレンズアレイ用複製型21’を簡単な方法で安価に提供できる。更に、ブラスト研削とエッチング処理とを併用しているので、短時間でマイクロレンズアレイ用複製型21’を作製できる。
(a)〜(c)は本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイを説明するための正面図,斜視図,下面図である。 一般的な凸レンズにおいて、曲率半径Rの凸レンズの焦点距離fを説明するための図である。 図1に示したマイクロレンズアレイにおいて、一つのマイクロレンズを拡大して示した図である。 はDsav/Dの比率に対するゲイン及び半値視野角の依存性を示した図である。 はTsav/Dsav比率に対するゲイン及び半値視野角の依存性を示した図である。 (a)〜(c)は本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その1である。 (d)〜(f)は本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その2である。 (g)〜(i)は本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その3である。 (a)〜(d)は本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型を用いて、本発明に係る実施例1のマイクロレンズアレイを作製する工程を模式的に示した工程図である。 (a)〜(c)は本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その1である。 (d)〜(f)は本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その2である。 (g)〜(j)は本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法を模式的に示した工程図その3である。 (a)〜(d)は本発明に係る実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型を用いて、マイクロレンズの表面にサブレンズがないマイクロレンズアレイを作製する工程を模式的に示した工程図である。 (a)〜(c)は従来のマイクロレンズアレイ素子を示した正面図,斜視図,下面図である。 (a)〜(c)は従来の光学基板の製造方法(=マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法)を示した工程図である。
符号の説明
10…実施例1のマイクロレンズアレイ素子、
10’…実施例2のマイクロレンズアレイ素子、
11…レンズ基板、11a…上面、
12…実施例1のマイクロレンズアレイ、
12’…実施例2のマイクロレンズアレイ、
12a…マイクロレンズ、12b…サブレンズ、
21…実施例1のマイクロレンズアレイ用複製型(基板)、
21’…実施例2のマイクロレンズアレイ用複製型(基板)、
21a…上面、21b…マイクロレンズ用の第1凹部(マイクロレンズ用凹部)、
21c3…サブレンズ用の第2凹部(サブレンズ用凹み)、
22…マスク材{感光性フィルム(ドライフィルム)}、
22a…未硬化部、22a1…開口部、22b…マスク部(硬化部)、
23…ネガマスク、23a…黒色パターン部、23b…透明パターン部、
24…紫外線、25…現像液容器、26…希釈した炭酸ソーダ(NaCO)、
27…ブラストノズル、28…ブラスト微粉末研磨材、
31…紫外線硬化樹脂、32…紫外線、
R…マイクロレンズの曲率半径、Rs…サブレンズの曲率半径、
D…マイクロレンズの底面が真円以外の場合にマイクロレンズの底面の中心を通る各線上で前記底面の最大幅と最小幅とを加算して2分したマイクロレンズ底面幅、又は、マイクロレンズの底面が真円である場合にマイクロレンズ底面直径、
Ds…サブレンズの底面が真円以外の場合にサブレンズの底面の中心を通る各線上で前記底面の最大幅と最小幅とを加算して2分したサブレンズ底面幅、又は、サブレンズの底面が真円である場合にサブレンズ底面直径、
Dsav…複数のサブレンズ底面幅Dsを平均化した平均サブレンズ底面幅、又は、複数のサブレンズ底面直径Dsを平均化した平均サブレンズ底面直径、
Ts…サブレンズの突出量、
Tsav…複数のサブレンズの各突出量Tsを平均化した平均突出量。

Claims (1)

  1. 凸状に突出したマイクロレンズを2次元面上で密接して複数配列させ、且つ、各マイクロレンズの表面に沿って該マイクロレンズの曲率半径よりも曲率半径が小さい凸状のサブレンズを複数突出形成させたマイクロレンズアレイを作製するためのマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法であって、
    基板の上面に耐ブラスト性を有するマスク材を形成した後、前記各マイクロレンズを形成する各開口部を所定のピッチ及び所定の幅で形成すると共に、隣り合う開口部間をマスク部で覆う工程と、
    前記マスク材上に粒径にばらつきのあるブラスト微粉末研磨材を吹き付けて、前記開口部から露出した前記基板に所定深さのマイクロレンズ用の第1凹部と、該マイクロレンズ用の第1凹部の内面に沿ってサブレンズ用の第2凹部の下地を形成する工程と、
    前記基板の上面に設けた前記マスク材を除去する工程と、
    前記基板上からエッチングを行って、前記マイクロレンズ用の第1凹部内に前記サブレンズ用の第2凹部を複数形成すると共に、隣り合う前記マイクロレンズ用の第1凹部同士を接合するようにする工程とを含むことを特徴とするマイクロレンズアレイ用複製型の製造方法
JP2004364962A 2004-02-06 2004-12-16 マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法 Active JP4380522B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004364962A JP4380522B2 (ja) 2004-02-06 2004-12-16 マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法
US11/049,633 US7110643B2 (en) 2004-02-06 2005-02-03 Micro lens array and a method of manufacturing a replication mold for the same
US11/498,815 US7359596B2 (en) 2004-02-06 2006-08-04 Micro lens array and a method of manufacturing a replication mold for the same

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004030594 2004-02-06
JP2004364962A JP4380522B2 (ja) 2004-02-06 2004-12-16 マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005250446A JP2005250446A (ja) 2005-09-15
JP4380522B2 true JP4380522B2 (ja) 2009-12-09

Family

ID=34840153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004364962A Active JP4380522B2 (ja) 2004-02-06 2004-12-16 マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (2) US7110643B2 (ja)
JP (1) JP4380522B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190060288A (ko) * 2017-11-24 2019-06-03 한국기계연구원 마이크로 렌즈 어레이 몰드 제조방법

Families Citing this family (34)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3900173B2 (ja) * 2004-07-14 2007-04-04 セイコーエプソン株式会社 スクリーン及びプロジェクタ
TW200632455A (en) * 2005-03-01 2006-09-16 Wintek Corp Light guide plate
JP4984510B2 (ja) * 2005-12-06 2012-07-25 セイコーエプソン株式会社 レンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタ
CN101419299A (zh) * 2007-10-24 2009-04-29 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 背光模组及其棱镜片
US20090185828A1 (en) * 2008-01-18 2009-07-23 Seiko Epson Corporation Lens Array, Exposure Head, and Image Forming Apparatus
US8177408B1 (en) * 2008-02-15 2012-05-15 Fusion Optix, Inc. Light filtering directional control element and light fixture incorporating the same
JP4915385B2 (ja) * 2008-04-11 2012-04-11 富士通株式会社 ファイバコリメータアレイ、波長選択スイッチ、光学部品及びファイバコリメータアレイの製造方法
ITUD20080145A1 (it) * 2008-06-20 2009-12-21 Laboratorio Bs S R L Procedimento per la fabbricazione di una lente e relativa lente
KR101076603B1 (ko) * 2008-07-16 2011-10-26 옵티시스 주식회사 광학적 파장분할다중 방식 광통신모듈
US20100157609A1 (en) * 2008-12-24 2010-06-24 Wu Yii-Der Brightness enhancement film
JP5428358B2 (ja) * 2009-01-30 2014-02-26 ソニー株式会社 光学素子パッケージの製造方法
KR100998017B1 (ko) * 2009-02-23 2010-12-03 삼성엘이디 주식회사 발광소자 패키지용 렌즈 및 이를 구비하는 발광소자 패키지
US8501054B2 (en) * 2009-07-09 2013-08-06 Inha-Industry Partnership Institute Apparatus and method for manufacturing micro lens array
TW201128227A (en) * 2010-02-12 2011-08-16 Young Optics Inc Optical projection system and method for reducing ghost image generated therein
GB2482193A (en) * 2010-07-23 2012-01-25 Cambridge Display Tech Ltd Microlens array and mould for fabricating the array
JP2012069589A (ja) * 2010-09-21 2012-04-05 Toshiba Corp 発光装置
JP5635944B2 (ja) * 2011-05-24 2014-12-03 パナソニック株式会社 成形金型の製造方法およびその成形品
US20130215639A1 (en) * 2012-02-08 2013-08-22 Entire Technology Co., Ltd. Light Guide Device, Front-Light Module And Reflective Display Apparatus
CN104822517B (zh) 2012-09-11 2017-10-03 新加坡恒立私人有限公司 截断型镜片、截断型镜片对及相应装置的制造
CN103345008B (zh) * 2013-06-28 2015-04-29 广州中国科学院先进技术研究所 柔性曲面微透镜阵列、其制作方法及应用
US10502391B2 (en) * 2013-12-05 2019-12-10 Harman Professional Denmark Aps Light collector with a plurality of lenslets packed in an optimized dense circular pattern
CN103852816B (zh) * 2014-03-28 2015-09-23 南京理工大学 一种高数值孔径曲面微透镜阵列制备方法
CN104526929B (zh) * 2015-01-09 2017-01-04 上海理工大学 带有仿蛾眼随机阵列纳米凹陷结构的晶圆透镜阵列模具及其制备方法
KR101638340B1 (ko) * 2015-03-05 2016-07-12 인하대학교 산학협력단 이중 마이크로 렌즈의 제조방법 및 이에 따라 제조되는 이중 마이크로 렌즈
DE102015107443B4 (de) * 2015-05-12 2022-01-13 OSRAM Opto Semiconductors Gesellschaft mit beschränkter Haftung Linse und optoelektronische Leuchtvorrichtung
JP6422828B2 (ja) * 2015-06-19 2018-11-14 矢崎総業株式会社 レンズアレイ及び画像表示装置
KR102172632B1 (ko) * 2015-06-30 2020-11-03 삼성전기주식회사 반도체 패키지 모듈 제조장치 및 제조방법
TWM521743U (zh) * 2015-12-02 2016-05-11 Proradiant Opto Co Ltd 陣列透鏡板
US10429552B2 (en) * 2016-05-16 2019-10-01 Ubright Optronics Corporation Optical sheet having a composite structure thereon and method to make the same
CN109154682B (zh) 2016-05-19 2021-03-26 昕诺飞控股有限公司 光学输出设备和设计方法
JP6944688B2 (ja) * 2017-01-23 2021-10-06 学校法人トヨタ学園 立体サンプル貼り付け用フィルムおよびその製造方法と、それを用いた微細パターン転写方法
CN110398792A (zh) * 2019-07-22 2019-11-01 北京理工大学 一种微透镜阵列研磨装置及方法
US11601589B2 (en) 2020-09-15 2023-03-07 Micron Technology, Inc. Actuating an image sensor
CN115091665A (zh) * 2022-07-15 2022-09-23 西安交通大学 一种渐变式复眼结构的防近视眼镜镜片模具的制备方法

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4509823A (en) * 1982-10-15 1985-04-09 Dai Nippon Insatsu Kabushiki Kaisha Rear projection screen
JP3212359B2 (ja) 1992-05-12 2001-09-25 大日本印刷株式会社 レンチキュラーレンズシート
JPH0763904A (ja) 1993-08-25 1995-03-10 Asahi Glass Co Ltd 複合球面マイクロレンズアレイ及びその製造方法
JPH1062604A (ja) 1996-08-19 1998-03-06 Sony Corp 光学基板の製造方法および液晶表示装置の製造方法
GB9618720D0 (en) * 1996-09-07 1996-10-16 Philips Electronics Nv Electrical device comprising an array of pixels
JP2001305315A (ja) 2000-02-14 2001-10-31 Fuji Photo Film Co Ltd 光拡散板および液晶表示装置ならびにリアプロジェクタ装置
JP4213897B2 (ja) * 2001-08-07 2009-01-21 株式会社日立製作所 マイクロレンズアレイの転写原型の製造方法
TW200302355A (en) * 2002-01-18 2003-08-01 Nippon Sheet Glass Co Ltd Method for producing aspherical structure, and aspherical lens array molding tool and aspherical lens array produced by the same method
US6867927B2 (en) * 2002-03-11 2005-03-15 Eastman Kodak Company Transparent surface formed complex polymer lenses
JP4096810B2 (ja) * 2003-01-28 2008-06-04 セイコーエプソン株式会社 凹部付き基板の製造方法、凹部付き基板、マイクロレンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタ
JP2004317732A (ja) * 2003-04-15 2004-11-11 Seiko Epson Corp 凹部付き基板、マイクロレンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタ
JP2004361750A (ja) * 2003-06-05 2004-12-24 Seiko Epson Corp 着色層の形成方法、マイクロレンズ基板、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタ
JP4245035B2 (ja) * 2005-12-28 2009-03-25 セイコーエプソン株式会社 研削用粉末および研削方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190060288A (ko) * 2017-11-24 2019-06-03 한국기계연구원 마이크로 렌즈 어레이 몰드 제조방법
KR102048746B1 (ko) 2017-11-24 2019-11-26 한국기계연구원 마이크로 렌즈 어레이 몰드 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
US20050180690A1 (en) 2005-08-18
US20070009206A1 (en) 2007-01-11
US7110643B2 (en) 2006-09-19
US7359596B2 (en) 2008-04-15
JP2005250446A (ja) 2005-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4380522B2 (ja) マイクロレンズアレイ用複製型の製造方法
US7850319B2 (en) Light-absorbing member
TWI764897B (zh) 擴散板及投影式投影裝置
CN107430219B (zh) 扩散板
TWI764107B (zh) 繞射光導板以及眼用佩戴品
US7088508B2 (en) Double-sided lens sheet and projection screen
TWI653471B (zh) 擴散板及擴散板之設計方法
US9395616B2 (en) Projection screen and manufacturing method of projection screen
CN107209449B (zh) 透射型屏幕和使用该透射型屏幕的平视显示器装置
CA2417925A1 (en) Micro-lens sheet and projection screen
US11726237B2 (en) Light diffuser plate, image display device, and lighting device
CN113933992A (zh) 近眼显示设备和光学结构及其晶圆级别的制备方法
KR20060127423A (ko) 마이크로 렌즈 어레이 및 그 제조 방법
JP6430048B1 (ja) 拡散板及び光学機器
JP2009128541A (ja) 反射防止構造体の製造方法
JP2006350120A (ja) マイクロレンズアレイシート
JP2005114873A (ja) 透過型スクリーン用部材、透過型スクリーンおよびリア型プロジェクタ
JP2005215417A (ja) マイクロレンズアレイ
TW200304579A (en) Micro-lens sheet and projection screen
JP2005017919A (ja) 透過型スクリーン
JP2006220690A (ja) 光学素子、液晶デバイス、及び液晶プロジェクター
WO2022034926A1 (ja) 光学系、表示装置、投影装置及び照明装置
KR100566079B1 (ko) 렌티큘라 시트, 이를 이용하는 투과형 스크린 및 렌티큘라 시트 제조방법
WO2020059770A1 (ja) 光拡散板、画像表示装置及び照明装置
JP2005165225A (ja) 3次元構造物の形成方法および露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090623

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090901

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090914

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4380522

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121002

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131002

Year of fee payment: 4