JP4378357B2 - 露光装置及びその圧力制御方法並びにデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置及びその圧力制御方法並びにデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、露光装置及びその圧力制御方法並びにデバイス製造方法に関する。
フォトリソグラフィー技術によって半導体メモリや論理回路等の微細な半導体素子を製造する際に、縮小投影露光装置が使用される。縮小投影露光装置は、レチクル(又はマスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウエハ等に投影して転写する。
縮小投影露光装置で転写できる最小の寸法(解像度)は、露光に用いる光の波長に比例し、投影光学系の開口数(NA)に反比例する。したがって、波長を短くすればするほど解像度は高くなる。このため、近年の半導体素子の微細化への要求に伴い露光光の短波長化が進められてきた。すなわち、超高圧水銀ランプ(i線(波長が約365nm))、KrFエキシマレーザー(波長が約248nm)、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)の順に露光光の波長が短くなってきた。
しかし、半導体素子は急速に微細化しており、上記のような紫外域の露光光を用いたフォトリソグラフィー技術では限界がある。そこで、0.1μm以下の非常に微細な回路パターンを効率よく転写するために、紫外光よりも更に波長が短い波長10nm乃至15nm程度の極端紫外線(EUV)光を用いた縮小投影露光装置(以下、「EUV露光装置」という。)が開発されている。
EUV露光装置におけるEUV光源には、たとえばレーザープラズマ光源が用いられる。これは真空容器中に置かれたターゲット材に高強度のパルスレーザー光を照射し、高温のプラズマを発生させ、これから放射される例えば波長13nm程度のEUV光を利用するものである。ターゲット材としては、金属薄膜、不活性ガス、液滴などが用いられ、ガスジェット等の手段で真空容器内に供給される。ターゲットから放射されるEUV光の平均強度を高くするためにはパルスレーザーの繰り返し周波数は高い方が良く、通常数kHzの繰り返し周波数で運転される。
EUV光の波長領域では、物質による光の吸収が非常に大きい。したがって、可視光や紫外光で用いられるような光の屈折を利用した屈折型光学系は、レンズ等の光学素子に対するEUV光の透過率が低いために実用的ではなく、反射型光学系が使用される。また、レチクルとしては、ミラーの上に配置された吸収体によって転写すべきパターンを形成した反射型レチクルが用いられる。
EUV光は、気体による吸収が大きい。例えば、10Paの空気で満たされた領域に炭化水素などの炭素を含む分子が残留している環境を考える。このような環境では、光照射によって光学部材の表面に炭素が次第に付着し、この炭素がEUV光を吸収するために光学部材の反射率が低下する。光学部材表面への炭素付着を防止するためには、EUV光が照射される光学部材が配置された領域を少なくとも10−4Pa以下、好ましくは10−6Pa以下の圧力に維持する必要がある。
しかしながら、露光装置においては、感光剤であるレジストが塗布されたウエハを露光装置の外部から搬入し、レチクルの回路パターンを転写して搬出するという動作を繰り返す。ウエハステージは、走査露光を行うための移動機構やウエハを搬送する搬送機構などの駆動機構を有し、表面積が非常に大きい。また、これらの機構からガスが発生する。よって、ウエハステージが配置されたウエハステージ空間を高真空に維持することは極めて困難である。
更に、ウエハに塗布されたレジストは、露光前に加熱ベーキングされているものの有機物であるために、真空中に搬入するとレジストを構成している有機物やその分解された物質である炭素化合物等が気化する。気化した物質は、真空に維持された露光装置内に拡散する。また、ウエハは大気中から露光装置内に搬入されるため、ウエハの搬入の際にウエハに付着している水分などの空気成分を短時間で除去することは難しく、真空中において除々に離脱する。これらウエハやレジストや露光装置の構成要素から放出されるガス(以降、アウトガスともいう)によって光学部材表面に炭素等の汚染物質が付着し、光学部材の所望の光学特性を得ることができなくなる。なお、大容量の排気ポンプなどを用いて真空状態を高めることは可能であるが、炭素を含む分子や水分が露光装置内、特に、炭化物付着によって反射率が低下するミラーやレチクルが配置された領域に飛散することを防止しなければならない。
そこで、ウエハステージ空間と投影光学系空間との間に隔壁を設け、露光のためのEUV光が通る光路のみに開口部を設けることでウエハステージ空間からのアウトガスが投影光学系空間に拡散することを防ぐことが考えられる。同様に、投影光学系空間とレチクルステージ空間との間、及び、レチクルステージ空間と照明光学系空間との間にも光路のみに開口部を有する隔壁を設けることができる。2つの空間をつなぐ開口部は、アウトガスの拡散を抑えるためEUV光が集光するウエハ近傍に配置して可能な限り小さくすべきである。
ここで、単に隔壁に開口部を設けるだけでは開口部のコンダクタンスを所望値にできないことがある。そこで、EUV光路が遮られないように、開口部に十分な厚みを持たせた壁が設置されうる。この開口部の厚みを可変とする構成にすることで状況に応じてコンダクタンスを調整することができる。しかし、投影光学系のミラーは光学収差を抑えるためミラーに対して垂直に近い角度で入射することが望ましい。よって、光学系を構成するミラーもウエハやレチクルに近接して配置せざるを得ないため開口部の形状には制限が多くなる。
投影光学系空間へのアウトガスの拡散を防止するため、高純度の不活性ガスを供給することもできる。これによって投影光学系空間の圧力がウエハステージ空間の圧力よりも高くなるため、アウトガスの拡散・流入を防ぐことができる(特許文献1参照)。この不活性ガスには高純度のヘリウムガスや高純度の窒素ガス等を用いる。高純度のヘリウムを供給することによるEUV光の光源からウエハまでの光路空間の減衰は少なく、光路空間全体を高真空に保った場合に比べても数%も違わない。
また、光源において、ガスプラズマ光源を用いる際にはそのガス成分の影響が照明光学系に届かないように、光路にはEUV光のみを選択的に透過するフィルターを用いることもできる。このフィルターとしては、例えばZrフィルターを用いることもできるが、透過率は、0.5mm厚の場合で、おおむね50%と透過率が大きく低下する。
一方、露光装置では定期的なメンテナンスや部品交換などにおいて空間内の真空を解除し、大気開放する必要がある。一般的な真空装置において空間内の真空を解除する場合、解除する空間と解除しない空間との導通を閉じ、不活性ガスや乾燥空気などを空間内に供給して大気圧まで加圧することで大気開放を行う。しかし、EUV露光装置では、開口部とミラーがウエハやレチクル近傍に配置されるため、開口部を閉じるような機構を備えることが困難である。そのために、大気開放時はウエハステージ空間と投影光学系空間が開口部を通じて導通され、両空間の間でガスが移動しうる。EUV露光装置のように真空度・アウトガス量の異なる空間が開口部を有して並存している場合の真空解除には、それぞれの空間内の初期圧力に応じて以下に示すような問題が生じる。
(1)露光時に投影光学系空間を高真空に保ち、ウエハステージ空間が投影光学系空間よりも高圧となっていた場合、露光装置の真空を解除すると圧力の低い投影光学系空間へアウトガスが拡散・流入する。
(2)露光時に投影光学系空間に不活性ガスを供給しウエハステージ空間よりも高圧となっていた場合、図13に示すように真空開放時に投影光学系空間とウエハステージ空間との圧力勾配が保たれない。そのために、投影光学系空間にアウトガスが拡散・流入することがある。
このような問題が生じると、光学素子表面へアウトガス物質が付着し、所望の光学特性が得られなくなる。また、投影光学系空間にアウトガスが拡散すると、再排気時に投影光学系空間からの脱ガスに長時間を要し、排気効率が低下する。このような排気効率の低下は装置のダウンタイムの増加につながる。
特開2005−57154号公報
前述のように、EUV露光装置においては、アウトガスの少ない空間とアウトガスの多い空間との間の隔壁に設けられた開口部によって両空間の隔離が不完全となる。そのために、真空解除の際にウエハステージやレチクルステージが配置されるアウトガスの多い空間から投影光学系が配置される空間や照明光学系が配置される空間へアウトガスが拡散することが問題となりうる。
そこで、複数の不完全に隔離された真空領域を持つ露光装置において、真空解除を行う際にアウトガスの多い空間からアウトガスの少ない空間へアウトガスが拡散するのを抑えることが望まれる。
本発明は、上記の課題認識を契機としてなされたものであり、例えば、露光装置において、開口を有する隔壁によって仕切られた2空間の間のアウトガスの移動を制御することを目的とする。
本発明の第1の側面は、光学系を有し真空雰囲気中で前記光学系を介して基板を露光する露光装置に係り、前記露光装置は、前記光学系の少なくとも一部を内包する第1空間と前記第1空間に隣接した第2空間とを仕切り、かつ光を通過させるための開口を有する隔壁と、前記第1空間内の圧力を調整する第1圧力調整器と、前記第2空間内の圧力を調整する第2圧力調整器と、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器の操作量を出力する制御器とを有し、前記制御器は、前記第1空間内の圧力が前記第2空間内の圧力より高い圧力関係を維持しながら前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を真空から大気圧までの範囲にわたって変化させるように、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器の操作量を出力するように構成される。
本発明の好適な実施形態によれば、前記制御器は、前記圧力関係が満たされるように前記第1空間内の圧力を上昇させた後、前記圧力関係を維持しながら前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を真空から大気圧へ変化させるように、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器の操作量を出力するように構成されうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記制御器は、前記圧力関係を維持しながら前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を大気圧から真空へ変化させるように、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器の操作量を出力するように構成されうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記制御器は、前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力が予め設定された圧力まで低下した後に、前記第1空間内の圧力が前記第2空間内の圧力より低い圧力関係を満たすように、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器の操作量を出力するように構成されうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記予め設定された圧力は、希薄気体境界圧力以下の圧力でありうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器は、それぞれ、排気系及び給気系を含みうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器は、それぞれ、圧力センサを更に含みうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記光学系は、原版のパターンを前記基板に投影するための投影光学系および前記原版を照明するための照明光学系の少なくとも一方を含みうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記露光装置は、前記第2空間に配された、原版を移動させるための原版ステージ機構、前記第2空間に配された、前記基板を移動させるための基板ステージ機構、および前記第2空間に配された光源のいずれかを更に有しうる。
本発明の第2の側面は、露光装置に適用される圧力制御方法に関する。前記露光装置は、光学系と、前記光学系の少なくとも一部を内包する第1空間と前記第1空間に隣接した第2空間とを仕切り、かつ光を通過させるための開口を有する隔壁とを有し、真空雰囲気中で前記光学系を介して基板を露光する。前記圧力制御方法は、前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を測定し、前記測定に基づき、前記第1空間内の圧力が前記第2空間内の圧力より高い圧力関係を維持しながら前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を真空から大気圧までの範囲にわたって変化させる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記圧力制御方法では、前記圧力関係が満たされるように前記第1空間内の圧力を上昇させた後、前記圧力関係を維持しながら前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を真空から大気圧へ変化させうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記圧力制御方法では、前記圧力関係を維持しながら前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を大気圧から真空へ変化させうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記圧力制御方法では、前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力が予め設定された圧力まで低下した後に、前記第1空間内の圧力が前記第2空間内の圧力より低い圧力関係を満たすように、前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を変化させうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記予め設定された圧力は、希薄気体境界圧力以下の圧力でありうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記光学系は、原版のパターンを前記基板に投影するための投影光学系および前記原版を照明するための照明光学系の少なくとも一方を含みうる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記第2空間に、原版を移動させるための原版ステージ機構、前記基板を移動させるための基板ステージ機構、および光源のいずれかが配されうる。
本発明の第3の側面は、デバイス製造方法に係り、前記方法は、上記の露光装置を用いて真空雰囲気中で基板を露光する露光ステップと、前記露光された基板を現像する現像ステップと、前記現像された基板を処理する処理ステップとを有する。
以下、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態を説明する。
本発明の露光装置は、基板上の感光剤に潜像パターンを形成するように構成されうる。本発明の露光装置は、基板上の感光剤に潜像パターンを形成するための複数の要素を有する。当該要素には、例えば、投影光学系、基板ステージ機構、原版ステージ機構、照明光学系又は光源等が含まれうる。本発明の露光装置は、1又は複数の要素がそれぞれ配置された複数の空間を有する。当該複数の空間のうちの2つの空間は、開口部が形成された隔壁によって仕切られる。当該空間は、部屋或いは室と同様の意味を有し、何らかの部材によって他の空間から仕切られている。
本発明の露光装置は、例えば、半導体ウエハや液晶ディスプレイ(LCD)用のガラス基板のような基板に塗布された感光剤を露光して当該感光剤に潜像パターンを形成するように構成されうる。当該露光には、原版のパターンを介して感光基板を露光するもの、又は感光基板にパターンを描画して当該感光基板を露光するものが含まれうる。露光光には、例えば、紫外光、極紫外(EUV:extreme ultraviolet)光、X線等の電磁波、電子線等の粒子線、等の輻射線(radiation)が含まれうる。また、当該露光装置における光学系には、紫外光、極紫外光、X線等に対する光学系のみならず、当該光学系の作用と同様または類似の作用を電子線等の粒子線に対し及ぼす構成(いわゆる電子光学系等)も含まれ得る。
図14は、本発明の好適な実施形態の露光装置110の概略構成を例示的に示す図である。図14において、1は励起用パルスレーザー、2は集光レンズ、3はターゲットガス供給装置、4はプラズマ、5はEUV光である。6は照明系第一ミラー、7はオプティカルインテグレータ、8は照明系第二ミラー、9は画角制限アパーチャ、10は照明系第三ミラーである。11は反射型レチクル、12はレチクルチャック(レチクル保持装置、13はレチクルステージ機構、14はレチクルアライメント光学系(レチクルアライメント検出機構)である。
15は投影系第一ミラー、16は投影系第二ミラー、17は投影系第三ミラー、18は開口制限アパーチャ、19は投影系第四ミラーであり、これらのミラー15〜19は投影光学系を構成している。20は投影EUV光である。21は基板、22は基板チャック、23は基板ステージ機構、24は基板アライメント光学系(基板アライメント検出機構)である。
25は基板ステージ機構23の空間と投影光学系の空間とを仕切る隔壁である。26は基板ステージ機構23が配置された基板ステージ空間である。27は投影EUV光20を通すための開口部である。28は投影光学系が配置された投影光学系空間である。29は投影光学系空間28とレチクルステージ空間とを仕切る隔壁、30は投影光学系空間28と照明光学系空間とを仕切る隔壁である。31はレチクル11で反射されたEUV光を通すために隔壁29に設けられた開口部、32はレチクル11に照射されるEUV光を通すための開口部である。
33はレチクルステージ空間と照明光学系空間とを仕切る隔壁、34はレチクルステージ空間、35は光源空間と照明光学系空間とを仕切る隔壁、36はEUV光を光源側から照明系側に透過させる開口部(窓)である。37は照明光学系空間、38は光源空間である。
39は光源空間38を排気する排気系、40は照明光学系空間37を排気する排気系である。41はレチクルステージ空間34を排気する排気系、42は投影光学系空間28を排気する排気系、43は基板ステージ空間26を排気する排気系である。
44は照明光学系空間37に高純度ヘリウムガスを供給する給気バルブ、45は投影光学系空間28に高純度ヘリウムガスを供給する給気バルブである。46はレチクルステージ空間34に高純度ヘリウムガスを供給する給気バルブ、47は基板ステージ空間26に高純度窒素ガスを供給する給気バルブである。48は光源空間38に高純度窒素ガスを供給する給気バルブである。給気バルブは、それに接続された不図示の給気ラインとともに、空間にガスを供給する給気系を構成する。
49は照明光学系空間37の圧力を測定する圧力計、50は投影光学系空間28の圧力を測定する圧力計、51はレチクルステージ空間34の圧力を測定する圧力計である。52は基板ステージ空間26の圧力を測定する圧力計、53は光源空間38の圧力を測定する圧力計である。
上記の排気系及び給気系、好ましくは、更に圧力計を含んで圧力調整器が構成される。1つの例を挙げれば、排気系42、給気バルブ45を含む給気系、及び、好ましくは更に圧力計50を含んで1つの圧力調整器が構成される。他の例を挙げれば、排気系43、給気バルブ47を含む給気系、及び、好ましくは更に圧力計52を含んで1つの圧力調整器が構成される。圧力調整器が圧力計を含んで構成される場合には、圧力計による圧力のモニタ結果に基づいて給気系及び排気系の少なくとも一方を動作させることによって調整対象の空間の圧力を調整することができる。
更に、図14において、100は、空間26、28、34、37、38内の圧力を制御するため、給気バルブ44〜48および排気系39〜43の少なくとも一方の操作量を出力する圧力コントローラ(制御器)である。
露光装置110は、例えば、露光用の照明光としてEUV光(例えば、波長13.4nm)を用いて、レチクル(原版)11に形成された回路パターンを介して基板21を露光するEUV露光装置として構成されうる。露光装置110は、例えば、ステップ・アンド・スキャン方式又はステップ・アンド・リピート方式として構成されうる。露光装置110は、サブミクロンやクオーターミクロン(例えば、0.1μm)以下のフォトリソグラフィー工程に好適である。
ここで、ステップ・アンド・スキャン方式とは、レチクル及び基板を連続的にスキャン(走査)しながらレチクルパターンを介して基板を露光する方式である。ステップ・アンド・リピート方式とは、レチクル及び基板を静止させた状態で露光領域を一括露光する方式である。いずれの方式でも、1ショットの露光終了後に基板を次の1ショットの露光のためにステップ移動させる。
露光装置110は、光源空間38、照明光学系空間37、レチクルステージ空間34、投影光学系空間28、基板ステージ空間26を有する。これらの空間と空間とを分離する隔壁には、露光のためのEUV光が通過する光路に開口部が設けられている。したがって、それぞれの空間は開口部を通じて連通しているが、それぞれの空間の真空度とアウトガス量が個別に制御される。
光源空間38について説明する。光源空間38は、レーザープラズマ光源によってEUV光を発生させる空間である。例えば、ターゲットガス供給装置3から供給されるターゲットガスを励起用パルスレーザー1から発射されるレーザー光によって励起することによってEUV光5を発生させることができる。ターゲットとしてガスを用いるため、光源空間38は、ターボポンプを含む排気系39によって真空に保たれる。光源空間38の真空度は、圧力計53によって管理される。光源空間38は、不活性ガスを供給する供給バルブ48によって真空を解除することができる。
次に照明光学系について説明する。光源空間38と照明光学系空間37とを分離する隔壁35には、光源空間38から照明光学系空間37に提供されるEUV光を通過させるための開口部が設けられている。また、照明光学系空間37は、光学素子表面がアウトガスによって汚染されることを回避するため排気系40と圧力計49によって高真空に保たれる。
この実施形態では、照明光学系は、照明系第一ミラー6、照明系第二ミラー8、照明系第三ミラー10の3枚のミラーで構成される。なお、照明系第一ミラー6は、光源空間38内に配置されている。照明系第二ミラー8と照明系第三ミラー10との間にはレチクル11に照射される光線の画角を制限するための画角制限アパーチャ9が配置される。照明光学系空間37は、不活性ガスを供給する供給バルブ44によって真空を解除することができる。
次にレチクルステージ空間34について説明する。レチクル11は、反射型レチクルで、ミラーの上に転写されるべき回路パターン(または像)が形成され、レチクルステージ機構13により支持および駆動される。レチクル11から発せられた回折光は、投影光学系を介して基板21上に投影される。レチクル11と基板21とは、光学的に共役の関係に配置される。露光装置110がステップ・アンド・スキャン方式(スキャナー)として構成される場合には、レチクル11と基板21とを投影光学系の縮小倍率比(例えば4:1)の速度比でスキャンすることによりレチクル11のパターンを基板21上に転写する。露光装置110がステップ・アンド・リピート方式(ステッパー)として構成される場合には、レチクル11と基板21とを静止させた状態で露光が行われる。レチクルステージ空間34は、不活性ガスを供給する供給バルブ46を用いることで真空を解除することができる。
レチクルステージ機構13は、レチクルチャック12を介してレチクル11を支持し、図示しない駆動機構を含む。レチクルチャック12は、例えば静電吸着力によってレチクル11を吸着する。図示しない駆動機構は、リニアモータなどで構成され、少なくともX方向にレチクルステージを駆動することでレチクル11を移動させることができる。スキャナーとして構成される場合には、露光装置110は、レチクル11と基板21とを同期させてスキャンする。
投影光学系空間28に配置された投影光学系は、複数のミラー15〜17、19を用いて、レチクル11面上のパターンを像面にある基板21上に縮小投影する。反射ミラー15〜17、19としては、光の損失を抑えるために多層膜ミラーを用いることが好ましい。しかし、多層膜ミラーを用いても可視光におけるミラーの反射より光の損失が大きいため、反射ミラー15〜17、19の枚数は最小限に抑えるべきであり、4枚乃至6枚程度で構成されることが望ましい。少ない枚数のミラーで広い露光領域を実現するには、光軸から一定の距離だけ離れた細い円弧状の領域(リングフィールド)だけを用いて、レチクル11と基板21を同時に走査する構成が望ましい。反射ミラー15〜17、19の反射面の形状は、凸面又は凹面の球面又は非球面である。投影光学系空間28は、不活性ガスを供給する供給バルブ45を用いることで真空を解除することができる。
基板21は、例えば、半導体ウエハ、又は、液晶表示装置用ガラス基板とすることができる。基板21上には、フォトレジスト(感光剤)が塗布されている。フォトレジストが塗布された基板を感光基板ともいうものとする。
基板ステージ機構23は、基板チャック22を介して基板21を支持し、図示しない駆動機構を含む。基板ステージの位置とレチクルステージの位置は、例えば、レーザー干渉計等の計測装置により監視されうる。露光装置110がスキャナーとして構成される場合には、計測装置による計測結果にしたがって基板ステージとレチクルステージとが一定の速度比率で駆動される。基板ステージ機構23は、粗動ステージ、微動ステージ等を含んで構成されうる。基板ステージ空間26は、不活性ガスを供給する供給バルブ47を用いることで真空を解除することができる。
アライメント検出機構14、24は、レチクル11と投影光学系空間28の光軸との位置関係、及び、基板21と投影光学系空間28の光軸との位置関係を測定する。そして、レチクル11の投影像が基板21の所定位置に形成されるようにレチクルステージ及びウエハステージの位置と角度を設定する。
フォーカス位置検出機構60は、基板21の表面の位置、すなわち光軸方向のフォーカス位置を計測し、基板ステージの位置及び角度を制御する。これによって、露光中に常に基板21の表面を投影光学系の像面に一致させる。
基板ステージ空間26、投影光学系空間28、レチクルステージ空間34、照明光学系空間37、光源空間38には、それぞれ高真空まで排気可能なターボ分子ポンプが設置されている。前述したように、それぞれの空間は開口部により連通しているので、それぞれの空間に排気ポンプがなくても真空引きは可能である。しかしながら、各空間のために専用の排気ポンプが設けられていない場合には、開口部のコンダクタンスのために、全ての空間を高真空まで排気することは難しい。
それぞれの空間の不純物成分をなくすためには、一旦可能な限り高真空まで真空引きをおこなう必要がある。特に、光学系が配置されている投影光学系空間については、アウトガスによる光学素子への悪影響を最小化するために、駆動機構などのアウトガス要因ができるだけ少なくなるよう設計される。これにより、超高真空域まで真空引きすることが可能となり光学系空間の水分や炭素成分を非常に少ない状態に保つことができる。
結果として、投影光学系空間28は、その他のステージ空間等よりも低い圧力とすることができる。しかし、投影光学系空間28が基板ステージ空間26よりも低圧になることによりウエハステージ空間26から投影光学系空間28へアウトガスが拡散することが考えられる。そこで、投影光学系空間28を真空引きした後、投影光学系空間28に対してバルブ45を用いて高純度のヘリウムを供給してもよい。バルブ45は、露光装置の真空解除時のリークバルブとして用いることもできる。
同様に、レチクルステージ空間34や照明光学系空間37、基板ステージ空間26に高純度のヘリウムを供給してもよい。ヘリウムを供給することにより、光源から基板までの光路空間に存在する気体によるEUV光の減衰が低減され、光路空間全体を高真空に保った場合に比べても数%も違わない。なお、コストの点からヘリウムでなく乾燥空気や高純度窒素ガスを用いてもよいが、この場合は、EUV光の光路空間での減衰がヘリウムを用いる場合に比較して大きくなる。
定期的なメンテナンスや部品交換などによって露光装置の真空を解除し、大気開放する際は、それぞれの空間に配置された排気系の排気量を絞るとともに、給気バルブを開放して不活性ガスを供給する。しかし、それぞれの空間は開口部を通じて導通しているため、空間の間でガスが移動しうる。これに起因して基板ステージ空間26のアウトガスが投影光学系空間28に拡散・流入するという問題が生じる。そこで、真空解除時は、基板ステージ空間26からのアウトガスの拡散・流入を防ぐように、それぞれの空間の圧力を制御して圧力勾配を与える。
以下、圧力コントローラ100による空間26、28、34、37、38の圧力制御について詳細に説明する。露光装置は、例えば、組み立て中に組み立てのために、メンテナンスのために、又は、修理のために、真空解除されうる。以下では、代表的に、投影光学系空間28と基板ステージ空間26との圧力制御について説明する。これは、投影光学系空間が特にアウトガスの影響を大きく受けるため、アウトガスの主な発生要因となる基板ステージ空間26からのアウトガスの拡散がもっとも問題となるためである。真空解除時には、大きく分けて以下に示すような圧力制御が考えられる。図3は、視認性を高めるために図14から構成要素の一部を抜き出して示した図である。
<圧力制御1>
投影光学系空間28が高真空に保たれ、基板ステージ空間26が低真空に保たれている場合(投影光学系空間の圧力<基板ステージ空間の圧力)、圧力コントローラ100は、図1に例示的に示す圧力制御を行う。ここで、投影光学系空間28は、相対的にアウトガス発生量が少なく、基板ステージ空間26は、相対的にアウトガス発生量が多い。
すなわち、圧力コントローラ100は、まず、高純度に保たれるべき投影光学系空間28の圧力を最初に上げて基板ステージ空間26より高圧とする(予備昇圧手順)。次いで、圧力コントローラ100は、投影光学系空間28の圧力が基板ステージ空間26の圧力よりも高い関係が維持された状態で両者を大気圧まで昇圧する(昇圧手順)。
<圧力制御2>
投影光学系空間28に高純度のガスを供給して、基板ステージ空間26側からのコンタミ原因物質の混入を阻止しようとしている場合には、圧力コントローラ100は、図2に例示的に示す圧力制御を行う。すなわち、圧力コントローラ100は、投影光学系空間28の圧力が基板ステージ空間26の圧力よりも高い関係が維持された状態で両者を大気圧まで昇圧する(昇圧手順)。
図4は、圧力コントローラ100による圧力制御の手順を示すフローチャートである。この手順に従うことによって、上記の<圧力制御1>、<圧力制御2>がなされる。なお、図4では、露光可能な真空状態を初期状態としている。
図4中の記号の意味は以下のとおりである。
:基板ステージ空間26の圧力
PO:投影光学系空間28の圧力
α:異物流入に対する圧力マージン
β:隔壁強度に対する圧力マージン
α(異物流入に対する圧力マージン)は、基板ステージ空間26から投影光学系空間28へのアウトガス拡散を防止するための圧力差についての圧力マージンである。高真空では分子同士の衝突がごく少ないため、通常の気体や流体のように差圧を設けることによって流入を防ぐ方法をとることができない。
気体の希薄度はクヌッセン数(Kn:Knudsen number)によりKn=λ/Lとして定義される。ここで、λは気体分子の平均自由行程、Lは流れ場の代表長さである。Knが0.01を超える(Kn>0.01)と気体は希薄気体となり連続流とみなせなくなるため、差圧を設けることによってアウトガス流入を防ぐことは困難となる。
αは、例えば、圧力PおよびPPOが略大気圧であるときは10Pa程度とし、圧力PおよびPPOの低下にしたがって減少する値(圧力差)とすることができる。
β(隔壁強度に対する圧力マージン)は、対象としている2つの空間26、28の圧力差が隔壁の強度を超えないように、あらかじめ設定される安全量である。2つの空間26、28の圧力差がβを超えないようにそれぞれの空間の圧力が制御される。βは、対象としている隔壁の強度に応じて設定されるパラメータであり、例えば、100Pa以下として設定されうる。隔壁には、振動を隔離する蛇腹や、メンテナンス用の開閉扉、コンダクタンス制御用の可変開口部などの機構が備わることから、隔壁に大きな圧力差を与えることは避けるべきである。隔壁と隔壁に付随する要素に十分な強度があればより大きな圧力マージンβを設定することもできる。
ステップ1では、圧力コントローラ100は、投影光学系空間28の圧力PPOと基板ステージ空間26の圧力Pをそれぞれ圧力センサ50と圧力センサ52を用いて測定する。更に、ステップ1では、圧力コントローラ100は、P+β≧PPO≧P+αを満たすかどうかを判断する。ここで、P+β≧PPOを満たすかどうかは、両空間の圧力差が隔壁25の強度に対する圧力マージンβに収まっているかどうかを意味する。PPO≧P+αを満たすかどうかは、投影光学系空間28の圧力PPOが異物流入に対する圧力マージンα以上基板ステージ空間26の圧力Pよりも高いかを意味する。P+β≧PPO≧P+αを満たす場合にはステップ2に進み、満たさない場合にはステップ6に進む。
ステップ2では、圧力コントローラ100は、ステップ1で測定した投影光学系空間28の圧力PPOが大気圧に達しているかを判断する。ただし、投影光学系空間28は、真空解除後も異物流入の可能性があり与圧する必要がある。そこで、ステップ2では、大気圧にαを加えた圧力を判断基準として、投影光学系空間28が大気圧に到達したかどうかを判断することが望ましい。投影光学系空間28の圧力が大気圧に達していない場合はステップ3に進み、達している場合はステップ4に進む。
ステップ3では、圧力コントローラ100は、給気バルブ45(第1圧力調整器)を開いて高純度ヘリウムを投影光学系空間28に供給して、単位量だけ投影光学系空間28を昇圧する。
ステップ4では、圧力コントローラ100は、ステップ1で測定した基板ステージ空間26の圧力Pが大気圧に達しているかどうかを判断する。基板ステージ空間26の圧力が大気圧に達していない場合はステップ5に進み、達している場合はステップ9に進み、一連の圧力制御を終了する。
ステップ5では、圧力コントローラ100は、給気バルブ47(第2圧力調整器)を開いて窒素ガスを基板ステージ空間26に供給して、単位量だけ基板ステージ空間26を昇圧する。ただし、アウトガスの流入・拡散が考えられ、αを十分に大きく設定しなければならない場合、ステップ5を省略することができる。この場合は、投影光学系空間28に供給された高純度のヘリウムガスが開口部27を通じて基板ステージ空間26へ流入・拡散するため、Pwは時間の経過によってステップ4の判断条件を満たす。
ステップ6では、圧力コントローラ100は、PPO<P+αを満たすかどうかを判断する。ここで、PPO<P+αを満たすことは、ステップ1において、PPO≧P+αを満たさなかったことを意味する。逆に、PPO<P+αを満たさないことは、ステップ1においてPPO≧P+αを満たしたこと、すなわち、ステップ1においてP+β≧PPOを満たさなかったことを意味する。PPO<P+αを満たす場合にはステップ8に進み、満たさない場合にはステップ7に進む。
ステップ7では、圧力コントローラ100は、給気バルブ47(第2圧力調整器)を開いて窒素ガスを基板ステージ空間26に供給して、単位量だけ基板ステージ空間26を昇圧する。
ステップ8では、圧力コントローラ100は、給気バルブ45(第1圧力調整器)を開いて高純度ヘリウムを投影光学系空間28に供給して、単位量だけ投影光学系空間28を昇圧する。
ステップ9では、圧力コントローラ100は、真空解除に関する一連の圧力制御を終了する。
上記の圧力制御によって低アウトガス空間(投影光学系空間28)を保護しながら真空解除した後には、再度、露光装置を真空状態に移行する必要がある。本発明の好適な実施形態の圧力制御によれば、真空解除後に基板ステージ空間26の圧力よりも投影光学系空間28の圧力の方が高く保たれる。このため、再び露光装置を真空状態へ移行させるときには、上記の圧力制御方法と同様にこの圧力差を保ったまま排気することで基板ステージ空間26から投影光学系空間28へのアウトガスの拡散・流入を防ぐことができる。
露光装置を再排気した後の露光時における投影光学系空間28と基板ステージ空間26との圧力関係に応じて、両空間28、26の圧力制御として以下に示すような圧力制御が考えられる。
<圧力制御3>
露光時において、投影光学系空間28が高真空に保たれ、基板ステージ空間26が低真空に保たれる場合(投影光学系空間の圧力<基板ステージ空間の圧力)、圧力コントローラ100は、図5に例示的に示す圧力制御を行う。図5において、”希薄気体境界圧力”は、通常の気体と希薄気体との境界近傍の圧力であり、例えばクヌッセン数KnがKn=0.01となる圧力である。
真空解除後は、<圧力制御1>によって投影光学系空間28に高純度ガスを供給して基板ステージ空間26よりも高圧に保たれているため、排気開始時には投影光学系空間28は基板ステージ空間26よりも高圧である。
圧力コントローラ100は、まず、投影光学系空間28と基板ステージ空間26の圧力が希薄流体境界圧力よりも高い間は、その差圧を保ったまま排気する(降圧手順)。このときの圧力制御は、図4に示したフローチャートと同様に異物流入に対する圧力マージンα、隔壁強度に対する圧力マージンβを考慮して行うことが好ましい。
圧力コントローラ100は、投影光学系空間28と基板ステージ空間26の圧力が希薄流体境界圧力よりも低くなると、差圧によっては投影光学系空間28への異物の流入を防ぐことができない。そこで、圧力コントローラ100は、投影光学系空間28と基板ステージ空間26の圧力が希薄流体境界圧力よりも低くなると、両空間28、26の圧力をすみやかにそれぞれの目標圧力まで移行させる(追加降圧手順)。ここで、投影光学系空間28の圧力と基板ステージ空間26の圧力とが逆転し、投影光学系空間28が高真空に保たれる。
<圧力制御4>
露光時において、投影光学系空間28に高純度のガスを供給して基板ステージ空間26側からのコンタミ原因物質の混入を阻止している場合には、圧力コントローラ100は、図6に例示的に示すような圧力制御を行う。
真空解除後は、投影光学系空間28に高純度ガスを導入して基板ステージ空間26よりも高圧に保たれているため、排気開始時には投影光学系空間28は基板ステージ空間26よりも高圧である。よって、この差圧を保ったまま排気するよう圧力を制御する(降圧手順)。
さて、空間28,26のアウトガスを低減させるため、空間28,26を到達真空度まで排気することが考えられる。この場合、図7に示すような圧力制御を行うことが望ましい。図7に示す圧力制御では、投影光学系空間28と基板ステージ空間26の圧力が希薄流体境界圧力よりも低くなるまでは、差圧を保ちながら排気する。そして、投影光学系空間28と基板ステージ空間26の圧力が希薄流体境界圧力よりも低くなると、投影光学系空間28と基板ステージ空間26の圧力をすみやかに到達真空度にまで排気する。この際に、図7では基板テージ空間26の圧力が投影光学系空間28の圧力よりも高くなっている。これは、基板ステージ空間26にはアウトガス発生要因が多いためである。この点については、投影光学系空間28のための排気系42と基板ステージ空間26のための排気系43の構成に依存する。
到達真空度まで空間28,26を排気した後、投影光学系空間28に高純度のガスを導入し、基板ステージ空間26からのアウトガスの流入・拡散が生じないように目標圧力まで加圧する。
<圧力制御4>として説明した圧力制御についても、異物流入に対する圧力マージンα、隔壁強度に対する圧力マージンβを考慮して行うことが好ましい。 以上の<圧力制御1>〜<圧力制御4>は、代表的に、投影光学系空間28と基板ステージ空間26とを対象として説明されたが、例えば、次のような適用も可能である。
(適用例1)
図8に示すように、投影光学系空間28とレチクルステージ空間34を制御対象として、上記実施形態における基板ステージ空間26に対する圧力制御をレチクルステージ空間34に対して行う。
(適用例2)
図9に示すように、レチクルステージ空間34と照明光学系空間37を制御対象とする。そして、上記実施形態におけるウエハステージ空間26に対する圧力制御をレチクルステージ空間34に対して行い、投影光学系空間28に対する圧力制御を照明光学系空間37に対して行う。
(適用例3)
図10に示すように、照明光学系空間37と光源空間38を制御対象とする。そして、上記実施形態における基板ステージ空間26に対する圧力制御を光源空間38に対して行い、投影光学系空間28に対する圧力制御を照明光学系空間37に対して行う。
(適用例4)
図11に示すように、照明光学系空間(37)と投影光学系空間(28)との間の隔壁(30)を取り払って1つ光学系空間54とする。そして、上記実施形態における投影光学系空間28に対する圧力制御を光学系空間54に対して行う。
(適用例5)
適用例4における基板ステージ空間26に対する圧力制御をレチクルステージ空間34に対して行う。
(適用例6)
適用例4における基板ステージ空間26に対する圧力制御を光源空間38に対して行い、投影光学系空間28に対する圧力制御を光学系空間54に対して行う。
(適用例7)
図12に示すように、照明光学系空間(37)とレチクルステージ空間(34)との間の隔壁(33)を取り払って1つのレチクル照明光学系空間65とする。そして、上記実施形態におけるウエハステージ空間26に対する圧力制御をレチクル照明光学系空間65に対して行う。
(適用例8)
上記(適用例7)において、ウエハステージ空間26に対する圧力制御を光源空間38に対して行い、投影光学系空間28に対する圧力制御をレチクル照明光学系空間65に対して行う。
更に、光源空間38と照明光学系空間37との間の窓36を閉塞するように、ゲートバルブを設けることもできる。これにより光源空間38のみの真空解除を行うことができる。
また、上記の実施形態及び適用例を3つ以上の空間の圧力制御に応用することもできる。例えば、基板ステージ空間26、投影光学系空間28及びレチクルステージ空間34を制御対象として、図4のフローチャートに準じて圧力制御を行うことができる。例えば、基板ステージ空間26に対する圧力制御を基板ステージ空間26と同様にアウトガスの高いレチクルステージ空間34の圧力制御にも適用することができる。この場合、図4における「基板ステージ空間」を「基板ステージ空間及びレチクルステージ空間」と読み替えればよい。
ここで、このような圧力制御において、ウエハステージ空間26とレチクルステージ空間34とに圧力差を設けてもよい。この場合、図4のフローチャートに記載された基板ステージ空間26に対する圧力制御をステージ空間26、34の双方に適用しながら基板ステージ空間26とレチクルステージ空間34との間の圧力差を設ければよい。
このような3つ以上の空間での圧力制御を次のように変更してもよい。
(変形例1)
基板ステージ空間26に対する圧力制御とレチクルステージ空間34に対する圧力制御とを入れ替える。
(変形例2)
基板ステージ空間26に対する圧力制御を光源空間38に対して行い、投影光学系空間28に対する圧力制御を照明光学系空間37に対して行う。
(変形例3)
投影光学系空間28に対する圧力制御を光学系空間54に対して行う。
(変形例4)
投影光学系空間28に対する圧力制御を光学系空間54に対して行い、レチクルステージ空間34に対する圧力制御を光源空間38に対して行う。
(変形例5)
基板ステージ空間26に対する圧力制御をレチクルステージ空間34に対して行い、投影光学系空間28に対する圧力制御を光学系空間54に対して行い、レチクルステージ空間34に対する圧力制御を光源空間38に対して行う。
(変形例6)
レチクルステージ空間34に対する圧力制御をレチクル照明光学系空間65に対して行う。
(変形例7)
基板ステージ空間26に対する圧力制御を光源空間38に対して行い、レチクルステージ空間34に対する圧力制御をレチクル照明光学系空間65に対して行う。
(デバイス製造方法への応用)
次に上記の露光装置を利用した半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図15は、半導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す図である。ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行う。ステップ2(マスク作製)では設計した回路パターンに基づいてマスクを作製する。一方、ステップ3(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記のマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組み立て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これを出荷(ステップ7)する。
図16は、上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す図である。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では上記の露光装置によって回路パターンをウエハ上に塗布された感光剤に転写して潜像パターンを形成する。ステップ17(現像)ではウエハに転写された潜像パターンを現像してレジストパターンを形成する。ステップ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンを形成する。
真空度とアウトガス量の異なる2つの空間が存在し開口部を有する隔壁によって両空間が接続されたEUV露光装置等の露光装置に本発明を適用した場合において、次のような効果がある。
露光装置の真空を解除する場合、高真空に保たれアウトガス量の少ない第1空間の圧力がアウトガス量の多い第2空間の圧力よりも高い関係を維持することにより第1空間へのアウトガスの拡散を防止することができる。これにより、露光装置のダウンタイムを低減することができる。
メンテナンス等の終了後も同様の圧力関係となるよう圧力を制御し再排気することで、高真空空間へのアウトガスの拡散を防止することができ、かつ露光装置のダウンタイムを低減することができる。
高真空の第1空間に高純度のガスを供給している場合も同様に、アウトガス量の多い低真空の第2空間よりも高い圧力となるよう制御することにより、高真空空間へのアウトガスの拡散を防止できる。これにより、露光装置のダウンタイムを低減することができる。
高真空の第1空間に高純度のガスを供給している場合も、メンテナンス等の終了後、同様の圧力関係となるよう再排気することで、高真空空間へのアウトガスの拡散を防止できる。これにより、露光装置のダウンタイムを低減することができる。
また、真空解除時にそれぞれの空間に圧力差を設けることで、アウトガスの拡散を制御するため、隔壁の開口部に開閉可能な扉の設置を省くことができる。
上記方法によって圧力を制御しながら真空を解除し及び再排気を行うことで、高真空空間へのアウトガスの流入・拡散を防ぐことができる。これによって高真空空間に載置される光学素子への不純物の付着を低減することができ、光学特性の劣化を抑えることができる効果がある。
本発明の好適な実施形態の圧力制御(圧力制御1)を示す図である。 本発明の好適な実施形態の圧力制御(圧力制御2)を示す図である。 図14から構成要素の一部を抜き出して示した図である。 本発明の好適な実施形態における圧力制御のフローチャートである。 本発明の好適な実施形態の圧力制御(圧力制御3)を示す図である。 本発明の好適な実施形態の圧力制御(圧力制御4)を示す図である。 本発明の好適な実施形態の圧力制御(圧力制御4の変形例)を示す図である。 図14から構成要素の一部を抜き出して示した図である。 図14から構成要素の一部を抜き出して示した図である。 図14から構成要素の一部を抜き出して示した図である。 本発明の一実施形態における圧力制御対象の空間(光学系空間−基板ステージ空間)を示す図である。 本発明の一実施形態における圧力制御対象の空間(投影光学系−レチクル照明光学系空間)を示す図である。 空解除時におけるアウトガス流入・拡散問題を説明するための図である。 本発明の好適な実施形態の露光装置の概略構成を示す図である。 本発明の好適な実施形態のデバイス製造方法を示す図である。 本発明の好適な実施形態のデバイス製造方法を示す図である。
符号の説明
1 励起用パルスレーザー
2 集光レンズ
3 ターゲットガス供給装置
4 プラズマ
5 EUV光
6 照明系第一ミラー
7 オプティカルインテグレータ
8 照明系第二ミラー
9 画角制限アパーチャ
10 照明系第三ミラー
11 反射型レチクル
12 レチクル保持装置
13 レチクルステージ機構
14 レチクルアライメント光学系
15 投影系第一ミラー
16 投影系第二ミラー
17 投影系第三ミラー
18 開口制限アパーチャ
19 投影系第四ミラー
20 投影EUV光
21 基板
22 基板チャック
23 基板ステージ機構
24 基板アライメント光学系
25 隔壁
26 基板ステージ空間
27 開口部
28 投影光学系空間
29 隔壁
30 隔壁
31 開口部
32 開口部
33 隔壁
34 レチクルステージ空間
35 隔壁
36 開口部(窓)
37 照明光学系空間
38 光源空間
39 排気系
40 排気系
41 排気系
42 排気系
43 排気系
44 給気バルブ
45 給気バルブ
46 給気バルブ
47 給気バルブ
48 給気バルブ
49 圧力計
50 圧力計
51 圧力計
52 圧力計
53 圧力計
54 光学系空間
61 圧力計
65 レチクル照明光学系空間
69 排気系

Claims (11)

  1. 光学系を有し、真空雰囲気中で前記光学系を介して基板を露光する露光装置であって、
    前記光学系の少なくとも一部を内包する第1空間と前記第1空間に隣接した第2空間とを仕切り、かつ光を通過させるための開口を有する隔壁と、
    前記第1空間内の圧力を調整する第1圧力調整器と、
    前記第2空間内の圧力を調整する第2圧力調整器と、
    前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器の操作量を出力する制御器とを有し、
    前記制御器は、前記第1空間内の圧力が前記第2空間内の圧力より高い圧力関係を維持しながら前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を真空から大気圧までの範囲にわたって変化させるように、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器の操作量を出力する、
    ことを特徴とする露光装置。
  2. 前記制御器は、前記圧力関係が満たされるように前記第1空間内の圧力を上昇させた後、前記圧力関係を維持しながら前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を真空から大気圧へ変化させるように、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器の操作量を出力することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記制御器は、前記圧力関係を維持しながら前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を大気圧から真空へ変化させるように、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器の操作量を出力することを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記制御器は、前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力が予め設定された圧力まで低下した後に、前記第1空間内の圧力が前記第2空間内の圧力より低い圧力関係を満たすように、前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器の操作量を出力することを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  5. 前記予め設定された圧力は、希薄気体境界圧力以下の圧力であることを特徴とする請求項4に記載の露光装置。
  6. 前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器のそれぞれ排気系および給気系を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の露光装置。
  7. 前記第1圧力調整器および前記第2圧力調整器のそれぞれ圧力センサを更に含むことを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  8. 前記光学系は、原版のパターンを前記基板に投影するための投影光学系および前記原版を照明するための照明光学系の少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の露光装置。
  9. 前記第2空間に配された、原版を移動させるための原版ステージ機構、前記第2空間に配された、前記基板を移動させるための基板ステージ機構、および前記第2空間に配された光源のいずれかを更に有することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の露光装置。
  10. 光学系と、前記光学系の少なくとも一部を内包する第1空間と前記第1空間に隣接した第2空間とを仕切り、かつ光を通過させるための開口を有する隔壁とを有し、真空雰囲気中で前記光学系を介して基板を露光する露光装置に適用される圧力制御方法であって、
    前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を測定し、
    前記測定に基づき、前記第1空間内の圧力が前記第2空間内の圧力より高い圧力関係を維持しながら前記第1空間内の圧力および前記第2空間内の圧力を真空から大気圧までの範囲にわたって変化させる、
    ことを特徴とする圧力制御方法。
  11. デバイス製造方法であって、
    請求項1乃至9のいずれか1項に記載の露光装置を用いて、真空雰囲気中で基板を露光する露光ステップと、
    前記露光された基板を現像する現像ステップと、
    前記現像された基板を処理する処理ステップと、
    を有することを特徴とするデバイス製造方法。
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