JP4377263B2 - 化粧料及び皮膚外用剤 - Google Patents

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Description

アミノ酸類の亜鉛塩及び亜鉛錯体は、溶解剤を使用しないと製剤中で経時的に結晶化する。結晶化したアミノ酸類の亜鉛塩及び亜鉛錯体は皮膚に吸収されないため、アミノ酸類の亜鉛塩及び亜鉛錯体が持つ本来の機能である美白効果、抗老化効果が有効に発揮されない等の問題点がある。本発明は、アミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体を皮膚外用剤へ、その効果を失わず、安定に配合することに関する。
皮膚への太陽紫外線(UV)の照射によって活性酸素が生じることはよく理解されている。活性酸素は皮膚に対してDNA損傷等の種々のダメージを加え、最終的に皮膚の光老化を亢進させる。そのため、活性酸素による刺激を軽減し光老化を防ぐ方法が望まれる。一般に、活性酸素による光老化の進行を防ぐにはラジカルスカベンジャーの使用(細胞外からの投与)が有効と思われるが、ラジカルスカベンジャーは不安定なものが多いため、大量の物質を継続的に投与する必要があり、有効な効果を得ることは難しい。
一方、複数の重金属によって産生が誘導されることが知られているメタロチオネインは、一般に、重金属の解毒作用を主に担うと考えられているが、さらに抗酸化活性を有すことが明らかとなり、炎症時に生じるフリーラジカルのスカベンジャーとして作用することが報告されている。(非特許文献1参照)
この点において、皮膚細胞のメタロチオネイン産生を誘導する物質を外的添加することによって、活性酸素による細胞ダメージが軽減されることが、培養細胞系において実証されている。
メタロチオネイン産生誘導剤としては、亜鉛、カドミウム、銅、水銀、金、銀、ビスマス、等の金属が知られている。その中で特に亜鉛は安全性の面で好ましい。しかしながら、一般に、遊離金属イオンの状態では、その電荷のため、皮膚に対する浸透性及び細胞内への取り込みの効率が低く、外用塗布による表皮下部でのメタロチオネイン誘導は期待できない。そこで着目されるのが種々のアミノ酸類との塩または錯体とすることで皮膚に対する浸透性及び細胞内への取り込みの効率を改善する方法がある。但し、アミノ酸類の亜鉛塩及び亜鉛錯体は、水、及び、一般に皮膚外用剤に使用される成分への溶解性に乏しく、製剤中で経時的に結晶化する欠点がある。結晶化したアミノ酸類の亜鉛塩及び亜鉛錯体は皮膚に吸収されないため、アミノ酸類の亜鉛塩及び亜鉛錯体が持つ本来の機能である美白効果、抗老化効果が有効に発揮されない等の問題点がある。
アミノ酸類の亜鉛塩または亜鉛錯体を皮膚外用剤に配合した例としては、特許文献として3報あるが、いずれの皮膚外用剤基材とも結晶化する問題があり、皮膚に対する浸透性及び細胞内への取り込みの効率が低く、皮膚細胞のメタロチオネイン産生を誘導する効果は不充分である問題点があった。(特許文献1〜3参照)
(Hanada K.et al., Dermatologica, vol.179(suppl.1), p.143, 1989) 特願平5−513101号公報 特表平06−504719号公報 特表2001−503044号公報
アミノ酸類の亜鉛塩もしくは亜鉛錯体を単独で皮膚外用剤に含有すると経時的な結晶析出が起こり、アミノ酸類の亜鉛塩もしくは亜鉛錯体が持つ本来の機能であるの美白効果、抗老化効果が有効に発揮されない。そこで皮膚外用剤基材中でも結晶化しない、皮膚に対する浸透性及び細胞内への取り込みの効率が高く、皮膚細胞のメタロチオネイン産生を誘導する効果が充分であるアミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体を配合した皮膚外用剤を提供する事を本発明の目的とした。
アミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体を含有した皮膚外用剤中でのアミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体の溶解性を高め、経時的な結晶析出を防止する為、溶解剤として水溶性の有機酸及び/又はその塩、アミノ酸及び/又はその塩を配合する事で、皮膚に対する浸透性及び細胞内への取り込みの効率が高く、美白効果、抗老化効果が充分である皮膚外用剤が提供可能となる。
本発明は、アミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体を皮膚外用剤に安定に配合し、その美白効果、抗老化効果を有効に発揮することができる。さらにアミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体を配合した皮膚外用剤を長期間に渡る温度安定性に問題ない皮膚外用剤として提供できることがわかった。
本発明で用いるアミノ酸類の亜鉛塩は、アミノ酸類と亜鉛の塩であり、アミノ酸類の亜鉛錯体は、配位結合を介してアミノ酸類が亜鉛に結合したアミノ酸類の亜鉛錯体である。アミノ酸類の亜鉛塩及び亜鉛錯体は、公知のアミノ酸類と亜鉛塩から調製することが出来る。例えば、特表2001−503044号公報に開示の方法で調製することが出来る。本発明においては、アミノ酸類の亜鉛塩、アミノ酸類の亜鉛錯体が、それぞれ単独でまたは混合して用いる事ができる。
前記亜鉛塩としては塩化亜鉛、酸化亜鉛等が挙げられる。
また、アミノ酸類としては亜鉛と塩もしくは錯体を形成し得るアミノ酸類であれば中性アミノ酸、塩基性アミノ酸、酸性アミノ酸のいずれでも良く、例えば、グリシン、システイン、アラニン、セリン、ジェンコール酸、γ―アミノ酪酸、トレオニン、バリン、メチオニン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、チロシン、チロキシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、トリプトファン、タウリン、グルタミン酸、アスパラギン酸、アルギニン、DL―ピロリドンカルボン酸、リジン、オルニチン、ヒスチジン、タウリン、N−メチルタウリン等が挙げられ、これらはD体、L体、DL体の何れであっても良い。
本発明におけるアミノ酸類の亜鉛塩の具体例としては、グリシン亜鉛錯体、システイン亜鉛錯体等が挙げられ、アミノ酸類の亜鉛塩は1種又は2種以上が用いられる。
本発明におけるアミノ酸類の亜鉛錯体の具体例としては、グリシン亜鉛塩、システイン亜鉛塩等が挙げられ、アミノ酸類の亜鉛錯体は1種又は2種以上が用いられる。
ペプチドとしては、天然又は合成ペプチドの何れであっても良い。合成ペプチドとしては、例えば、同一又は異なるアミノ酸を組合わせたジペプチド、トリペプチド、テトラペプチド、ペンタペプチド、ヘキサペプチド、ヘプタペプチド、オクタペプチド、ノナペプチド、デカペプチド等のアミノ酸2〜10個のオリゴペプチドが挙げられる。これらのペプチドを構成するアミノ酸は、単一のアミノ酸、或いは異なるアミノ酸2種以上からなる組合わせであっても良い。
天然ペプチドとしては、例えば、グルタチオン、カルノシン等の直鎖状ペプチド、グラミシジン等の環状ペプチド、オキシトシン、バソプレシン、インシュリン等のホルモン、加水分解エラスチン、水溶性エラスチン、加水分解コラーゲン、水溶性コラーゲン、カゼイン、グルタチオン、小麦ペプチド、大豆ペプチド等の化粧料基材が挙げられる。
本発明で用いる水溶性の有機酸としては、アルカン酸、飽和二塩基酸、オキシカルボン酸等が挙げられる。例えば、アルカン酸としては、メタン酸、エタン酸、プロパン酸、ブタン酸、ペンタン酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸等が挙げられ、、飽和二塩基酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸等が挙げられ、、オキシカルボン酸としては、クエン酸、グルコール酸、酒石酸、乳酸等が挙げられ、その他としてアスコルビン酸等のビタミン類が挙げられる。本発明では、オキシカルボン酸が特に好適である。水溶性の有機酸塩としては、前記有機酸のアルカリ金属塩が挙げられ、例えば、クエン酸三ナトリウム、乳酸ナトリウム等が挙げられる。これらのなかでもクエン酸、クエン酸三ナトリウムが特に好適に用いられる。本発明では、これら有機酸及びその塩の中から、1種または2種以上を任意に選択して用いることができる。
本発明で用いるアミノ酸及び/又はその塩を構成するアミノ酸としては、中性アミノ酸、塩基性アミノ酸、酸性アミノ酸のいずれでも良く、例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、アルギニン、ヒスチジン、リシン、γ―アミノ酪酸、DL―ピロリドンカルボン酸、ε―アミノカプロン酸等が挙げられ、これらはD体、L体、DL体の何れであっても良い。これらのアミノ酸の中で、特に好ましいアミノ酸はプロリン、ヒドロキシプロリン、塩酸リジン、DL−セリン、トレオニン、アラニン、L−アルギニンである。また、アミノ酸塩としては、アミノ酸のアルカリ金属塩や塩酸塩等が挙げられる。本発明では、これらアミノ酸及びその塩の中から、1種または2種以上を任意に選択して用いることができる。
本発明の皮膚外用剤中におけるアミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体の配合量は皮膚外用剤全量中0.01〜10重量%が好ましい。特に好ましくは0.05〜5重量%である。
さらにアミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体を(A)とし、水溶性の有機酸及び/又はその塩を(B)とし、アミノ酸類及び/又はその塩を(C)とした場合、本発明の皮膚外用剤全量中における(A)〜(C)成分の配合量及び組成比(重量比)については、下記の範囲が好ましい。
(A)+(B)+(C)=0.1〜30重量%
(A)/(B)又は(A)/(C)=0.001〜99
(A)/(B)+(C)=0.001〜99
好ましくは、
(A)+(B)+(C)=0.2〜15重量%
(A)/(B)又は(A)/(C)=0.02〜9
(A)/(B)+(C)=0.02〜9
本発明における皮膚外用剤には、更に水溶性高分子を配合する事ができ、水溶性高分子の増粘作用、乳化補助作用により安定性が改善され、さらに分散性の改善、保湿感の付与、使用感の改善、皮膜形成によりアミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体の効果を高めることができる。水溶性高分子としては、アクリル酸エステル/メタクリル酸エステル共重合体(Avalure AC及びCarbopol Aqua SF−1:Noveon社、プラスサイズ:互応化学社製)、酢酸ビニル/クロトン酸共重合体(レジン28−1310:NSC社製)、酢酸ビニル/クロトン酸/ビニルネオデカネート共重合体(28−2930:NSC社製)、メチルビニルエーテルマレイン酸ハーフエステル(ガントレッツES:ISP社製)、t−ブチルアクリレート/アクリル酸エチル/メタクリル酸共重合体(ルビマー:BASF社製)、ビニルピロリドン/ビニルアセテート/ビニルプロピオネート共重合体(ルビスコールVAP:BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸共重合体(ルビセットCA:BASF社製)、ビニルアセテート/クロトン酸/ビニルピロリドン共重合体(ルビセットCAP:BASF社製)、ビニルピロリドン/アクリレート共重合体(ルビフレックス:BASF社製)、アクリレート/アクリルアミド共重合体(ウルトラホールド:BASF社製)、ビニルアセテート/ブチルマレエート/イソボルニルアクリラート共重合体(アドバンテージ:ISP社製)、カルボキシビニルポリマー(Carbopol:Noveon社製)、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(Pemulen:Noveon社製)等のアニオン性高分子化合物や、ジアルキルアミノエチルメタクリレート重合体の酢酸両性化物(ユカフォーマー:三菱化学社製)、アクリル酸オクチルアクリルアミド/アクリル酸ヒドロキシプロピル/メタクリル酸ブチルアミノエチル共重合体(AMPHOMER:NSC社製)等の両性高分子化合物、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレートの4級化物(GAFQUAT:ISP社製)、メチルビニルイミダゾリウムクロリド/ビニルピロリドン共重合体(ルビコート:BASF社製)等のカチオン性高分子化合物、ポリビニルピロリドン(ルビスコールK:BASF社製)、ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体(ルビスコールVA:BASF社製)、ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマー937:ISP社製)、ビニルカプロラクタム/ビニルピロリドン/ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体(コポリマーVC713:ISP社製)等の非イオン性高分子化合物等がある。また、セルロースまたはその誘導体、ケラチン及びコラーゲンまたはその誘導体、アルギン酸カルシウム、プルラン、寒天、ゼラチン、タマリンド種子多糖類、キサンタンガム、カラギーナン、ハイメトキシルペクチン、ローメトキシルペクチン、グアーガム、アラビアゴム、結晶セルロース、アラビノガラクタン、カラヤガム、トラガカントガム、アルギン酸、アルブミン、カゼイン、カードラン、ジェランガム、デキストラン等の天然由来高分子化合物や、グルコオリゴ糖(Bioecolia:ソラビア社)、フコース含有多糖体(Fucogel 1000PP:ソラビア社)、ラムノース含有多糖体(Rhamnosoft:ソラビア社)なども好適に配合することができる。この中でも、非イオン性高分子化合物、天然由来高分子化合物が耐塩性の面で好ましい。特に、セルロースまたはその誘導体、キサンタンガム、グアーガムが好ましい。水溶性高分子の配合量は増粘作用、乳化補助作用、使用感の改善、分散性の改善等を踏まえて調製するが、本発明の皮膚外用剤全量中に0.001〜5重量%するのが好ましい。特に好ましくは0.01〜2重量%である。
本発明の皮膚外用剤は、上記成分に加えて、本発明の効果を損なわない範囲で化粧料、皮膚外用剤等に用いられる成分、例えば、油分、高級アルコール、脂肪酸、紫外線吸収剤、粉体、顔料、界面活性剤、多価アルコール・糖、高分子、生理活性成分、溶媒、酸化防止剤、香料、防腐剤等を配合することができる。
例を以下に羅列するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。
(1)油分の例
エステル系の油相成分:トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ブチル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸エチル、パルミチン酸オクチル、イソステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸ブチル、リノール酸エチル、リノール酸イソプロピル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ネオペンタン酸イソアラキル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、カプリル酸セチル、ラウリン酸デシル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸デシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、オレイン酸デシル、リシノレイン酸セチル、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸オクチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル、リノール酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル、イソステアリン酸ヘキシル、ジオクタン酸エチレングリコール、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、トリカプリル酸グリセリル、トリウンデシル酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、ネオペンタン酸オクチルドデシル、オクタン酸イソステアリル、イソノナン酸オクチル、ネオデカン酸ヘキシルデシル、ネオデカン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルデシル、ポリグリセリンオレイン酸エステル、ポリグリセリンイソステアリン酸エステル、炭酸ジプロピル、炭酸ジアルキル(C12−18)、クエン酸トリイソセチル、クエン酸トリイソアラキル、クエン酸トリイソオクチル、乳酸ラウリル、乳酸ミリスチル、乳酸セチル、乳酸オクチルデシル、クエン酸トリエチル、クエン酸アセチルトリエチル、クエン酸アセチルトリブチル、クエン酸トリオクチル、リンゴ酸ジイソステアリル、ヒドロキシステアリン酸2−エチルヘキシル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジオクチル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソセチル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸ステアリル、12−ステアロイルヒドロキシステアリン酸イソステアリル等が挙げられる。
炭化水素系の油相成分:スクワラン、流動パラフィン、α−オレフィンオリゴマー、イソパラフィン、セレシン、パラフィン、流動イソパラフィン、ポリブテン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリン等が挙げられる。
動植物油とその硬化油、および天然由来のロウ:牛脂、硬化牛脂、豚脂、硬化豚脂、馬油、硬化馬油、ミンク油、オレンジラフィー油、魚油、硬化魚油、卵黄油等の動物油およびその硬化油、アボカド油、アルモンド油、オリブ油、カカオ脂、杏仁油、ククイナッツ油、ゴマ油、小麦胚芽油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、シアバター、大豆油、月見草油、ツバキ油、トウモロコシ油、ナタネ油、硬化ナタネ油、パーム核油、硬化パーム核油、パーム油、硬化パーム油、ピーナッツ油、硬化ピーナッツ油、ヒマシ油、硬化ヒマシ油、ヒマワリ油、ブドウ種子油、ホホバ油、硬化ホホバ油、マカデミアナッツ油、メドホーム油、綿実油、硬化綿実油、ヤシ油、硬化ヤシ油等の植物油およびその硬化油、ミツロウ、高酸価ミツロウ、ラノリン、還元ラノリン、硬化ラノリン、液状ラノリン、カルナバロウ、モンタンロウ等のロウ等が挙げられる。
シリコーン系の油相成分:ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルシクロシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、ジメチルシロキサン・メチルセチルオキシシロキサン共重合体、ジメチルシロキサン・メチルステアロキシシロキサン共重合体、アルキル変性オルガノポリシロキサン、末端変性オルガノポリシロキサン、アミノ変性シリコーン油、アミノ変性オルガノポリシロキサン、ジメチコノール、シリコーンゲル、アクリルシリコーン、トリメチルシロキシケイ酸、シリコーンRTVゴム等が挙げられる。
フッ素系の油相成分:パーフルオロポリエーテル、フッ素変性オルガノポリシロキサン、フッ化ピッチ、フルオロカーボン、フルオロアルコール、フルオロアルキル・ポリオキシアルキレン共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
(2)高級アルコールの例
ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール、2−エチルヘキサノール、ヘキサデシルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
(3)脂肪酸の例
カプリル酸、カプリン酸、ウンデシレン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、アラキドン酸、ベヘン酸、エルカ酸、2−エチルヘキサン酸等が挙げられる。
(4)紫外線吸収剤の例
パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸アミル、パラアミノ安息香酸エチルジヒドロキシプロピル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸オクチル、パラアミノ安息香酸オクチルジメチル、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸オクチル、サリチル酸トリエタノールアミン、サリチル酸フェニル、サリチル酸ブチルフェニル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ホモメンチル、ケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル、パラメトキシヒドロケイ皮酸ジエタノールアミン塩、ジイソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチル、ヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその塩、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ヒドロキシオクトキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2−エチルヘキシル−1−オキシ)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、メチル−O−アミノベンゾエート、2−エチルヘキシル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、フェニルベンゾイミダゾール硫酸、3−(4−メチルベンジリデン)カンフル、イソプロピルジベンゾイルメタン、4−(3,4−ジメトキシフェニルメチレン)−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル等、およびこれらの高分子誘導体やシラン誘導体等が挙げられる。
(5)粉体・顔料の例
赤色104号、赤色201号、黄色4号、青色1号、黒色401号、塩基性染料、HCカラー、分散染料、直接染料等の色素、黄色4号ALレーキ、黄色203号BAレーキ等のレーキ色素、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタンパウダー、シリコーンパウダー、ポリメタクリル酸メチルパウダー、セルロースパウダー、デンプン、シリコーンエラストマー球状粉体、ポリエチレン末等の高分子、黄酸化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブラック、群青、紺青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム等の白色顔料、タルク、マイカ、セリサイト、カオリン、板状硫酸バリウム等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、シリカ、アルミナ等の無機粉体、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸マグネシウム、パルミチン酸亜鉛、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、ラウリン酸亜鉛、ウンデシレン酸亜鉛等の金属セッケン、ベントナイト、スメクタイト、窒化ホウ素等が挙げられる。これらの粉体の形状(球状、棒状、針状、板状、不定形状、燐片状、紡錘状等)および粒子径に特に制限はない。なおこれらの粉体は、従来公知の表面処理、例えばフッ素化合物処理、シリコーン処理、シリコーン樹脂処理、ペンダント処理、シランカップリング剤処理、チタンカップリング剤処理、油剤処理、N−アシル化リジン処理、ポリアクリル酸処理、金属セッケン処理、アミノ酸処理、レシチン処理、無機化合物処理、プラズマ処理、メカノケミカル処理等によって事前に表面処理されていてもいなくても構わない。
(6)界面活性剤の例
アニオン性界面活性剤:脂肪酸セッケン、α−アシルスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリルスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、POEアルキルエーテル硫酸塩、アルキルアミド硫酸塩、アルキルリン酸塩、POEアルキルリン酸塩、アルキルアミドリン酸塩、アルキロイルアルキルタウリン塩、N−アシルアミノ酸塩、POEアルキルエーテルカルボン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルスルホ酢酸ナトリウム、アシルイセチオン酸塩、アシル化加水分解コラーゲンペプチド塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル等が挙げられる。
カチオン性界面活性剤:塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セトステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベヘニン酸アミドプロピルジメチルヒドロキシプロピルアンモニウム、ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ラノリン誘導体第四級アンモニウム塩等が挙げられる。また、脂肪酸アミドジアルキルアミン等の第3級アミン及びその塩も挙げられる。
両性界面活性剤:カルボキシベタイン型、アミドベタイン型、スルホベタイン型、ヒドロキシスルホベタイン型、アミドスルホベタイン型、ホスホベタイン型、アミノカルボン酸塩型、イミダゾリン誘導体型、アミドアミン型等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤:プロピレングリコール脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビタン脂肪酸エステル、POEソルビット脂肪酸エステル、POEグリセリン脂肪酸エステル、POEアルキルエーテル、POE脂肪酸エステル、POE硬化ヒマシ油、POEヒマシ油、POE・POP共重合体、POE・POPアルキルエーテル、ポリエーテル変性シリコーンラウリン酸アルカノールアミド、アルキルアミンオキシド、水素添加大豆リン脂質等が挙げられる。
天然系界面活性剤:レシチン、サポニン、糖系界面活性剤等が挙げられる。
(7)多価アルコール、糖の例
エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、マンニトール、ラフィノース、エリスリトール、グルコース、ショ糖、果糖、キシリトール、ラクトース、マルトース、マルチトール、トレハロース、アルキル化トレハロース、混合異性化糖、硫酸化トレハロース、プルラン等が挙げられる。またこれらの化学修飾体等も使用可能である。
(8)生理活性成分の例
生理活性成分としては、皮膚に塗布した場合に皮膚に何らかの生理活性を与える物質が挙げられる。例えば、美白、抗炎症、老化防止、紫外線防御、スリミング、ひきしめ、抗酸化、発毛・育毛、保湿、血行促進、抗菌・殺菌、冷感・温感、創傷治癒促進、刺激緩和、鎮痛、細胞賦活等の効果を有する成分であり、植物エキス、海藻エキス、ビタミン及びその誘導体、アミノ酸、ペプチド、ムコ多糖等の生体高分子、酵素成分等が挙げられる。これらの好適な配合成分の例としては、例えばアシタバエキス、アボカドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イソフラボン、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、カカオエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カボチャ種子エキス、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クランベリーエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、大豆発酵エキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、月見草エキス、ツボクサエキス、テルミナリアエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、バナナ花エキス、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、ライチ(レイシ)エキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜などの生体高分子、アミノ酸、加水分解ペプチド、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシン、リシン・アルギニン縮合物などのポリペプチドなどの保湿成分、スフィンゴ脂質、セラミド、フィトスフィンゴシン、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質などの油性成分、ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコールチゾン、ティーツリー油等の抗炎症剤、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB2及びその誘導体、ビタミンB6及びその誘導体、ビタミンC及びその誘導体、ビタミンD及びその誘導体、ビタミンE及びその誘導体、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド等のビタミン類、アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分、トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤、α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸などの細胞賦活剤、γ−オリザノール、ビタミンE誘導体などの血行促進剤、レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤、アルブチン、コウジ酸、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤、セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、DL−α−トコフェロール、酢酸DL−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエストラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、L−メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、女性ホルモン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ジンクピリチオン、ヒドロコールチゾン、ミノキシジル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、ササニシキエキス等の育毛剤などが挙げられる。
(9)酸化防止剤の例
亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エリソルビン酸、エリソルビン酸ナトリウム、チオジプロピオン酸ジラウリル、トコフェロール、トリルビグアナイド、ノルジヒドログアヤレチン酸、パラヒドロキシアニソール、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、ステアリン酸アスコルビル、パルミチン酸アスコルビル、没食子酸オクチル、没食子酸プロピル、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン、リンゴエキスやチョウジエキスなどの酸化防止効果の認められる植物エキス等が挙げられる。
(10)溶媒の例
精製水、エタノール、低級アルコール、エーテル類、LPG、フルオロカーボン、N−メチルピロリドン、フルオロアルコール、揮発性直鎖状シリコーン、次世代フロン等が挙げられる。
本発明に係る皮膚外用剤は、アミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体を長期間に渡って安定に配合することができ、アミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体による美白効果、抗老化効果を有効に発揮することができる。
本発明における皮膚外用剤は、化粧料等に好適に応用することができる。
本発明の皮膚外用剤の応用例としては、例えばファンデーション、白粉、アイシャドウ、アイライナー、アイブロー、チーク、口紅、ネイルカラー等のメイクアップ化粧料、乳液、クリーム、ローション、カラミンローション、サンスクリーン剤、サンタン剤、アフターシェーブローション、プレシェーブローション、パック料、アクネ対策化粧料、エッセンス等の基礎化粧料、シャンプー、リンス、コンディショナー、ヘアカラー、ヘアトニック、セット剤、養毛料、パーマネント剤等の頭髪化粧料、ボディパウダー、デオドラント、脱毛剤、セッケン、ボディシャンプー、入浴剤、ハンドソープ、香水等が挙げられる。
本発明の皮膚外用剤の剤型としては、二層状、油中水型エマルション、水中油型エマルション、ジェル状、スプレー、ムース状、油性、固型状、シート状、パウダー状など従来公知の剤型を使用することができる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明の技術的範囲がこれらに限定されるものではない。
(実施例1〜8、比較例1〜2)
(1) 溶解安定性の確認方法
本発明のアミノ酸類の亜鉛塩または亜鉛錯体としてグリシン亜鉛錯体を用いて、以下の試験を行った。
最初に表1に記載した処方に従って水溶液(皮膚外用剤)を調製した。サンプルを0℃、25℃、50℃の恒温槽に一ヶ月放置後、室温に戻して、水溶液の経時での溶解安定性を評価した。安定性の評価は以下の基準で判定した。
評価項目
○ :完全溶解
×:不溶または結晶析出
Figure 0004377263

(結果)表1より明らかなように、本発明品の実施例1〜8は水溶性の有機酸及び/又はその塩、アミノ酸及び/又はその塩を配合してグリシン亜鉛錯体水溶液を調製した試料で、グリシン亜鉛錯体の溶解性を一ヶ月間に渡って観察したが、各温度安定性に問題なかった。一方、比較例1〜2の水溶性の有機酸及び/又はその塩、アミノ酸及び/又はその塩、無添加及びリン酸を配合したグリシン亜鉛錯体水溶液は、不溶または結晶析出し安定性に問題があった。
(実施例9、比較例3)
Zn(Gly)水溶液、Zn(Gly)クエン酸添加水溶液の各試料処理におけるHaCaT細胞のUVB耐性増強作用
(1)目的
Znとアミノ酸のグリシンで作成した錯体、Zn(Gly)について、細胞内抗酸化物質であるメタロチオネイン誘導作用に起因した皮膚細胞の抗酸化能の亢進およびメラニン生成抑制作用を有することについて既に確認されている。しかしながらZn(Gly)は水への溶解性が低いため、製剤等への配合が困難である。Zn(Gly)の溶解性を改善させるには、実施例1〜8よりクエン酸等の溶解剤の添加が有用であることが見出されたため、クエン酸添加によるZn(Gly)の本来の機能である美白効果、抗老化効果に対する影響を評価するため、HaCaT細胞を用いたUVB耐性試験を行い、クエン酸未添加および添加系での作用について比較した。
(2)方法
試験試料: Zn(Gly)水溶液(比較例3)
Zn(Gly)クエン酸添加水溶液(実施例9)

UVB耐性試験
HaCaTヒトケラチノサイトを5 %FBS−DMEM(培地)を用いて96穴マイクロプレートにほぼコンフルエントになるように播種した。播種24時間後に所定の濃度の試料を含有した培地に交換し、さらに24時間培養した。試料処理後、培地をHank's平衡緩衝液 (Ca2+, Mg2+無含有;HBS(−))に置換し、東芝FL−SEランプを光源とするUVBを15 mJ/cmのエネルギー量にて細胞に照射した。UVB未照射コントロール細胞はアルミ箔にてカバーしUVBを遮蔽した。未照射細胞はアルミ箔でカバーしUVBを遮蔽した。照射後、HBS(−)を再び培地に交換し、さらに24時間継続培養した。細胞生存率をニュートラルレッド (NR) アッセイにて評価した。20 ?g/mL NR含有培地にて2時間培養し、生細胞が取り込んだNR量を、30%エタノール含有0.1N HCl溶液添加にて作成した細胞溶解液の550 nmの吸光度を測定することにより求めた。細胞生存率はコントロール細胞(UVB未照射細胞)の吸光度を100とした百分率として表した。統計処理はStudent t検定を用いて行なった。
Figure 0004377263

統計処理:Student's t−testにて未処理コントロールに対する有意差を確認した。(* p<0.05, ** p< 0.01)
(結果)表2よりZn(Gly)、Zn(Gly)+クエン酸はともに12.5 ?MよりUVB耐性能の有意な増加が認められた。上記結果より、Zn(Gly)の効能(UVB耐性に関する増強作用)において、クエン酸添加による影響はない事が証明された。
(結論)表1、表2よりアミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体を皮膚外用剤中でも結晶化しない、皮膚に対する浸透性及び細胞内への取り込みの効率が高く、皮膚細胞のメタロチオネイン産生を誘導する効果を失わず、安定に配合することが出来る事が証明された。以上の結果から皮膚に対する浸透性及び細胞内への取り込みの効率が高く、美白効果、抗老化効果が充分である化粧料等の皮膚外用剤が開発可能である事が示唆された。
次に、本発明の化粧料等の皮膚外用剤の応用例(実施例10〜15)を示す。
(実施例10)ローション
Figure 0004377263

[調製方法]
Aを40℃で、B、Cを室温で均一に溶解する。Aを攪拌しながらB、C、Dの順に添加し、均一になるまで攪拌し調製を終了。
(実施例11)エッセンス
Figure 0004377263

[調製方法]
Bを40℃で、A、Cを室温で均一に溶解。Aを通常攪拌しながらB、C、Dを加え、均一になるまで攪拌し調製を終了。
(実施例12)ナイトクリーム
Figure 0004377263

[調製方法]
A、Bを80℃、C、D、Eを室温で均一に溶解。80℃でAをホモミキサーで攪拌しながらBを加え乳化した後、通常攪拌しながら冷却。40℃以下、好ましくは35℃以下でC、D、Eの順に加えた。均一になるまで攪拌し調製を終了。
(実施例13)クリーム
Figure 0004377263

[調製方法]
Aを秤量後、室温でNIKKOL レシノール S−10を均一に分散させてからA、Bを80℃に加熱溶解。80℃でAをホモミキサーで攪拌しながらBを加え乳化した後、通常攪拌しながら冷却。40℃以下、好ましくは35℃以下でC、Dの順に加え、均一になるまで攪拌し調製を終了。
(実施例14)サンスクリーン

Figure 0004377263

[調製方法]
Aを80℃で均一に溶解し、室温まで冷却。Bをホモミキサーで撹拌均一後、Aを加えホモミキサーで分散。ホモミキサーで撹拌しながらCを加え乳化し、調製を終了。
(実施例15)デイクリーム
Figure 0004377263

[調製方法]
Aを秤量後、室温でNIKKOL レシノール S−10を均一に分散させてからA、Bを80℃に加熱溶解。80℃でAをホモミキサーで攪拌しながらBを加え乳化した後、通常攪拌しながら冷却。40℃以下、好ましくは35℃以下でC、Dの順に加え、均一になるまで攪拌し調製を終了。
実施例10〜15の皮膚外用剤はいずれも溶解安定性が良好で、一ヶ月間連用で実使用テストを行った結果、美白効果、抗老化効果が充分である事が確認された。
本発明は、アミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体を皮膚外用剤に安定に配合し、その美白効果、抗老化効果を有効に発揮することができる。さらにアミノ酸類の亜鉛塩及び/又は亜鉛錯体を配合した皮膚外用剤を長期間に渡る温度安定性に問題ない製品として提供できる。

Claims (2)

  1. 次の(A)と、(B)及び/又は(C)を含有する皮膚外用剤であって、(A)/{(B)+(C)}の配合質量比が0.02〜3であることを特徴とする皮膚外用剤。
    (A)グリシン亜鉛塩及び/又はグリシンの亜鉛錯体
    (B)クエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸からなるから選択される1種又は2種以上の水溶性の有機酸及び/又はその塩
    (C)プロリン、ヒドロキシプロリン、塩酸リジン、DL−セリン、トレオニン、アラニン、L−アルギニンからなるから選択される1種又は2種以上のアミノ酸及び/又はその塩
  2. 化粧料であることを特徴とする請求項1に記載の皮膚外用剤。
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