JP4376074B2 - 硬貨取扱装置およびそれを用いた釣銭管理システム - Google Patents

硬貨取扱装置およびそれを用いた釣銭管理システム Download PDF

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Description

本発明は、店舗の開店前等に準備する釣銭のための硬貨を出金する硬貨取扱装置およびそれを用いた釣銭管理システムに関する。
従来の売上金管理システムは、コンビニエンスストア等の店舗のレジスタの売上金がある程度蓄積すると店舗に設置された現金自動取引装置の機能を有する貨幣入出金装置にその売上金を入金して収納し、入金された現金の一部をキャッシュカード等の所有者である個人に出金すると共に、その入出金情報を定期的に通信網を介して接続している入出金情報処理装置へ送信し、入出金情報処理装置は個人に出金された現金を精算して店舗の売上金を本部に入金して貨幣入出金装置に入金された売上金の効率的な運用を図っている(例えば、特許文献1参照。)。
このような売上金管理システムにおいては、レジスタの売上金のみを貨幣入出金装置へ入金して管理しているため、店舗の閉店後のレジスタの締めを行うときに売上金に相当する現金をレジスタを扱うオペレータが計数して入金すると共にレジスタに残った現金の額と開店前等にレジスタに準備した釣銭のための現金の額との一致をオペレータが計数して確認する必要がある。
また、売上金を入金した後の残金は、一般に金額は一致していても金種別の枚数は翌日の釣銭として準備すべき現金の金種別の枚数とは特に硬貨において一致しないためにその両替を行う必要がある。
このため、店舗での締めの際にレジスタの現金を一旦全て入金して売上金を管理すると共に、改めて釣銭のための紙幣や硬貨を金種別に出金する釣銭管理システムの開発が期待されている。
このような釣銭のための硬貨の出金のために従来の硬貨取扱装置を用いると、出金処理において入力された硬貨の金種別枚数を、出金ホッパ部に金種別に収納されている硬貨を出金シュート部を介して硬貨受部に金種を混合して集積し、所定時間後に硬貨受部のシャッタを開いて硬貨の取り出しを可能としてオペレータ等への硬貨の出金を行うことになる(例えば、特許文献2参照。)。
特開2000−137869号公報(第3頁、左欄43行目―第5頁、左欄32行目) 特開平08−212409号公報(第5頁、右欄2行目―第5頁、右欄29行目)
しかしながら、上述した従来の特許文献2の技術においては、釣銭等の出金処理後にシャッタが自動的に開くため、オペレータ以外の人に出金した硬貨を持ち去られる恐れがあり、オペレータは常に硬貨取扱装置の前を離れることができないという問題がある。
また、硬貨受部に出金される硬貨が金種を混合して集積されるため、オペレータがレジスタに硬貨を投入する際には改めて硬貨を仕分けることが必要になるという問題がある。
更に、釣銭管理システムは店舗の開店前や閉店後以外の時間帯、つまり営業時間帯では不足した釣銭の出金やレジスタで過剰となった売上金の入金等に用いるのみでその使用頻度が低く、専用のシステムを構築すると過剰な設備投資を行わなければならず、店舗の負担が増大するという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、設備投資の抑制を図ると共に、レジスタでの硬貨の仕分けが容易で、出金処理における防犯性を高めることができる釣銭管理システムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、装置上部に設けられた硬貨投入口と、硬貨を金種別に収納する出金ホッパと、装置下部に設けられていて出金する硬貨を集積する出金箱と、該出金箱の着脱の際に開閉する出金扉と、通電により該出金扉の施錠および開錠を行うロック機構と、前記硬貨投入口の近傍で装置上面に設けられたキー差込部とを備え、前記出金ホッパから硬貨を繰出し、前記出金箱へ硬貨を集積している出金処理後に、制御キーが前記キー差込部に差し込まれて回動したときに、前記ロック機構に通電が行われることで開錠動作させて前記出金扉を開放可能としたことを特徴とする
このように、本発明は、手動ロック機構を設けたことで出金処理後にオペレータ以外の人に出金箱が抜かれるのを防ぎ、防犯性を高めることができるという効果が得られる。
また、自動ロック機構を設けたことにより、出金処理中に誤って出金箱が引き抜かれ硬貨がこぼれることによる硬貨の紛失や硬貨がこぼれて硬貨取扱装置内に入り込むことで発生する故障を防ぐことができるという効果が得られる。
以下に、図面を参照して本発明による釣銭管理システムの実施例について説明する。
図1は実施例1の釣銭管理システムを示す斜視図、図2は実施例1の硬貨取扱装置を示す説明図、図3は実施例1の自動ロック機構を示す説明図である。
図1において、1は釣銭管理システムであり、硬貨取扱装置2と上位装置としての現金自動取引装置3とを接続して構成されている。
現金自動取引装置3は、顧客のキャッシュカード等の取引カードの読み取りを行うためのカードリーダ部3a、タッチパネル等の入力手段と取引操作等を案内する文言や硬貨の入出金処理結果等を表示する表示画面とを有する操作表示部3b、明細票を印刷する図示しない印刷部等を備えて顧客との現金の取引を行う他、硬貨取扱装置2への硬貨の入出金処理の指示およびその硬貨の入出金処理結果等の表示等を行う。
図2において、4は硬貨投入部であり、入金ホッパ5および硬貨繰出部6等で構成されている。
入金ホッパ5は上部から下部へ向けて縮小する円錐状や角錐状に形成された斜面を有する受皿であって、硬貨投入口4aから投入された硬貨を受け取る。
硬貨繰出部6は入金ホッパ5の下方に配置されており、硬貨を一枚ずつ分離して繰出す機能を有している。
7は硬貨搬送部であり、硬貨繰出部6から繰出された硬貨を搬送する。
8は硬貨識別部であり、硬貨繰出部6から硬貨搬送部7により搬送された硬貨の金種等を識別する。
9はリジェクト箱であり、リジェクト扉9aを開けることにより取り出しが可能なように硬貨取扱装置2に着脱可能に装着されており、硬貨識別部8で変形硬貨、偽造硬貨、異物等と識別されたリジェクト貨が硬貨搬送部6から分岐するリジェクトシュート10により導かれて集積される。
11は一時保管部であり、硬貨識別部8にて金種が識別された硬貨を金種別に区分けして一時的に保管する。また一時保管部11の下部には開くことにより硬貨を後述する金種別シュート15b等に落下させるためのシャッタ11aが設けられている。
12は返却箱であり、返却扉12aを開けることにより取り出しが可能なように硬貨取扱装置2に着脱可能に装着されており、一時保管部11の硬貨をオペレータ等に返却する際にその硬貨を集積する。
一時保管部11から返却箱12へ返却のための硬貨を集積する場合は、一時保管庫11が返却箱12の上方へ移動し、下部のシャッタ11aを開くことにより一時保管庫11内の硬貨を返却箱12へ落下させて集積する。
14は出金ホッパ部であり、一時保管部11に保管されている硬貨を金種別に収納すると共に、収納した硬貨を一枚ずつ繰出す機能を有している。
15a、15bは金種別シュート部であり、金種別シュート部15aは硬貨搬送部7から硬貨を金種別に一時保管部11へ導き、金種別シュート部15bは一時保管部11から硬貨を金種別に出金ホッパ部14へ導く。
一時保管部11から出金ホッパ部14への硬貨を集積する場合は、一時保管部11のシャッタ11aを返却箱12の側へ開作動させて開放し、一時保管している金種別の硬貨を金種別シュート部15bを通じて出金ホッパ部14へ落下させる。
16は出金シュート部であり、出金ホッパ部14から繰出された硬貨を金種別に出金箱17へ導く。
出金箱17は、硬貨を金種別に集積するために金種別に内部が仕切られた筐体であり、硬貨取扱装置2に着脱可能に装着されており、出金ホッパ部14より繰出され、それぞれの出金シュート部16により導かれた硬貨を金種別に集積する。また出金箱17には光の遮断や電気接点等により出金箱17の着脱状態を検知する図示しない着脱検知センサが設けられている。
出金シュート部16と、出金箱17との間には光の遮断等により出金箱17へ集積する硬貨の通過を検知する図示しない集積検知センサが設けられている。
18は出金扉であり、出金箱17を引き出すときにオペレータが矢印のAの方向に開放して開く扉であって、鍵により開錠と施錠を行う手動ロック機構19および図3に示す自動ロック機構20が設けられている。また出金扉18には光の遮断や電気接点等により出金扉18の開閉状態を検知する図示しない開閉検知センサが設けられている。
図3において、20aは自動ロック機構20の電磁式の駆動源としてのソレノイドであり、通電時にはその内部のプランジャ20bを吸引し、非通電時には内部に設けたスプリング等によりプランジャ20bが突出する電磁弁である。
20cはレバーであり、一方の端部が出金扉18に設けられた掛止部18aに形成された溝部に掛合わされると共に他方の端部が回転支点20dに回転自在に支持されている。またレバー20cの略中央部には、ソレノイド20aのプランジャ20bの先端が連結している。
上記の掛止部18a、レバー20c、回転支点20dおよびソレノイド20aにより電子錠である自動ロック機構20が構成される。
自動ロック機構20を開錠する場合は、ソレノイド20aを非通電としてプランジャ20bを突出させ、レバー20cを回転中心20dを中心として図3に示す矢印B方向に回転させて掛止部18aとの掛合わせを解除する。
自動ロック機構20を施錠する場合は、ソレノイド20aに通電してプランジャ20bを吸引し、レバー20cを矢印Bとは反対方向に回動させて掛止部18aにレバー20cの端部を掛合わせる。これにより出金扉18が矢印A方向に開放するのを防止する。
なお、自動ロック機構20は常時は、ソレノイド20aを非通電として開錠状態となっており、硬貨取扱装置2の出金処理中のみソレノイド20aに通電して出金扉18を施錠するように作動する。
上述した構成の作用について説明する。
本実施例において出金処理を行う場合は、出金処理を行うオペレータが業務用カードを現金自動取引装置3のカードリーダ3aに挿入する。
現金自動取引装置3は挿入された業務用カードに記録されているカード情報を読み取り、業務用カードが挿入されたことを認識して操作表示部3bを通常の一般顧客用の取引選択画面からオペレータが行う資金の出金やレジスタへの釣銭の補充等の出金処理、売上金の途中入金や出金ホッパ部14への釣銭準備金の補充等の入金処理等の業務選択ボタンを表示した業務選択画面に切り替える。
オペレータが業務選択画面から出金処理を選択すると、現金自動取引装置3は操作表示部3bに暗証番号の入力を案内する画面を表示する。オペレータが暗証番号を入力すると、現金自動取引装置3はこれを認識して出金する金種とその枚数の組み合わせを記した複数の出金パターンを表示した出金金種入力画面を表示する。そしてオペレータは出金する出金パターンを選択することで出金する硬貨の金種別枚数を入力する。
なお、金種別枚数の入力は、オペレータに出金する金種とその枚数を操作表示部3bにより直接入力させるようにしてもよい。
現金自動取引装置3は入力された硬貨の金種別枚数を出金指令として硬貨取扱装置2に送信する。出金指令を受信した硬貨取扱装置2は硬貨の残金を確認し、出金指令の硬貨の出金が可能であるとき、出金箱17が出金処理の途中で引き出されないように自動ロック機構20を施錠し、出金指令の金種別枚数を出金ホッパ部14から出金シュート部16に繰出して出金箱17に金種別に集積する。
なお、残金が不足して出金指令の硬貨を出金できないときは、硬貨取扱装置2は残金の金種とその枚数を残金枚数として現金自動取引装置3へ送信し、現金自動取引装置3は受信した残金枚数および金種別枚数の訂正入力を求める文言等を操作表示部3bに表示して、オペレータに金種別枚数の再入力を求めるようにする。
図示しない集積検知センサが最後の硬貨を検知してから一定時間経過したとき、硬貨取扱装置2は出金指令による出金すべきすべての硬貨を出金箱17に集積したことを認識して、現金自動取引装置3へ出金終了通知を送信すると共に自動ロック機構20を開錠する。
出金終了通知を受信した現金自動取引装置3は業務用カードと出金額等を印刷した明細票を排出し、オペレータがこれらを受け取ったことを確認して操作表示部3bの画面を一般顧客用の取引選択画面に戻して顧客との取引を再開するようにする。
その後オペレータは所持している鍵により手動ロック機構19を開錠して出金扉18を開けて出金箱17を引き出し、レジスタ等へ硬貨を移す。そしてオペレータは空の出金箱17を硬貨取扱装置2に戻し、出金扉18を閉じて手動ロック機構19を鍵により施錠する。
以上説明したように、本実施例では出金扉に設けた手動ロック機構により出金処理後、出金処理を指示したオペレータ以外の人が出金箱を引き出すのを防止でき、オペレータが現金自動取引装置の前を離れた場合においても、出金した硬貨の防犯性を向上させることができる。
また、自動ロック機構を設けて出金処理中に施錠を行うことで、出金処理中に誤って出金箱が引き抜かれ、硬貨がこぼれることによる硬貨の紛失や硬貨取扱装置内に入り込むことで発生する故障を防止することができる。
また、出金箱の中に硬貨を残したまま硬貨取扱装置内に戻しても、自動ロック機構は硬貨取扱装置が出金処理中でなければ開錠されているので、手動ロック機構を開錠すればすぐに取り出せる。
さらに、スーパーマーケット等で釣銭用硬貨をレジに補充する場合に顧客サービスによりすぐに出金箱の硬貨をレジスタ等へ運べないときは、出金箱内に硬貨を入れたままにしておき、都合のよいときに手動ロック機構を開錠して取り出すことができるので防犯性を維持して、オペレータの負担を軽減すると共に顧客サービスを充実させることができる。
さらに、現金自動取引装置を上位装置として用い顧客との取引に用いる現金自動取引装置と共用することにより、上位装置を営業時間帯では主に顧客との取引に用いることができ、その時間帯の使用頻度の低い釣銭管理システムを有効に活用することができると共に過剰な設備投資を抑制することができる。
さらに、現金自動取引装置は業務用カードと明細票を排出した後、操作表示部の画面を一般顧客用の取引選択画面に戻すので、出金の指示を行ったオペレータが出金箱から硬貨を取り出したり出金箱を硬貨管理装置内に入れたままにしても、現金自動取引装置は通常通りの取引が行えるので現金自動取引装置を利用する顧客の取引を妨げることなく業務用の出金処理等を行うことができる。
なお、硬貨取扱装置2と現金自動取引装置3が離れた場所、例えば異なる室に設置されている場合は、硬貨取扱装置2は出金した硬貨が全て出金箱17に集積されてから所定の時間、例えば20秒後に自動ロック機構20を開錠し、所定の時間、例えば120秒経過しても扉開閉検知センサが扉18の開を検知しなかった場合は自動ロック機構20を施錠するようにして時間により出金した硬貨の管理をするとよい。
また、硬貨取扱装置2が硬貨の出金処理を行っている間に現金自動取引装置3がレジスタで釣銭に用いる紙幣の出金を行うようにしてもよい。
図4は実施例2の釣銭管理システムを示す斜視図、図5は実施例2の硬貨取扱装置を示す説明図、図6は実施例2の自動ロック機構を示す説明図である。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4、図5において、40は制御キー差込部であり、硬貨取扱装置2の硬貨投入口の近傍に設けられ、オペレータが所持する制御キーを差して規定の方向に回すことで、出金扉18に設けられた自動ロック機構41a、リジェクト扉9aに設けられた自動ロック機構41b、返却扉12aに設けられた自動ロック機構41cを開錠する。
図6において、42は自動ロック機構41a、41b、41cの電磁式の駆動源としてのソレノイドであり、通電時にはその内部のプランジャ43を吸引し、非通電時には内部に設けたスプリング等によりプランジャ43が突出する電磁弁であって、リジェクト扉9a、返却扉12a、出金扉18にそれぞれ設けられている嵌合穴44にプランジャ43を嵌合させることにより施錠を行う。
上記のソレノイド42、プランジャ43および嵌合穴44により各扉の電子錠である自動ロック機構41a、41b、41cが構成される。
自動ロック機構41a、41b、41cを開錠する場合は、ソレノイド42に通電して嵌合穴44に嵌合していたプランジャ43を吸引し、嵌合を解除して自動ロック機構41a、41b、41cを開錠する。
自動ロック機構41を施錠する場合は、ソレノイド42を非通電としてプランジャ43を突出させ、図6(b)に示すように嵌合穴44に嵌合させる。これにより扉が図6(a)に示す矢印D方向に開くのを防止する。
自動ロック機構41a、41b、41cは常時は施錠されており、開錠する条件は制御キーを回動することおよび開錠する扉と硬貨取扱装置2が硬貨処理を行っている処理中は関係する扉を開かないことである。
従って、硬貨処理と無関係である扉、つまり出金処理におけるリジェクト扉9aと返却扉12aとは出金処理と直接関係のない部位であるので、出金処理中にオペレータが制御キー差込部40に制御キーを差し込んで回すと、自動ロック機構41b、41cは開錠される。同様に入金処理においても出金扉18は入金処理と直接関係のない部位であるので制御キー差込部40に制御キーを差し込んで回すと自動ロック機構41aは開錠される。
また硬貨の入出金処理が行われていないときに特定の扉の自動ロック機構41を開錠する場合は、オペレータが現金自動取引装置3の業務選択画面から「開錠」キーを選択すると、現金自動取引装置3は操作表示部3bに開錠する扉を選択させる画面を表示する。
そして、オペレータが特定の扉を選択して硬貨取扱装置2の制御キー差込部40に制御キーを差し込んで回すと硬貨取扱装置2は選択された扉を開錠する。
上記の構成の作用について説明する。
出金処理の場合は出金処理が終了していないときに出金扉18を開け、出金箱17を取り出してしまうと硬貨の紛失や硬貨取扱装置2の故障の原因となることから出金扉18の自動ロック機構41aの開錠条件は「制御キーの回動」と「出金処理中でない」と設定する。
上記実施例1の出金処理と同様にオペレータにより業務用カードがカードリーダ3aに挿入され、出金処理が選択されると、現金自動取引装置3は操作表示部3bを出金金種入力画面に切り替えて金種別枚数を入力させ、その出金指令を硬貨取扱装置2に送信する。そして硬貨取扱装置2は出金指令の金種別枚数の硬貨を出金ホッパ部14から出金箱17に集積する。
図示しない集積検知センサが最後の硬貨を検知してから一定時間経過したとき、硬貨取扱装置2は出金指令による出金すべきすべての硬貨を出金箱17に集積したことを認識して、現金自動取引装置3へ出金終了通知を送信する
出金終了通知を受信した現金自動取引装置3は業務用カードと明細票を排出し、オペレータがこれらを受け取ったことを確認して操作表示部3bの画面を一般顧客用の取引選択画面に戻して通常の取引が行えるようにする。
そして、オペレータが制御キーを制御キー差込部40に差し込んで、回すと硬貨取扱装置2は自動ロック機構41aの開錠の条件つまり「制御キーの回動」と「出金処理中でない」が満たされるので、自動ロック機構41aを開錠する。
その後オペレータは出金扉18を開けて、出金箱17を引き出し、レジスタ等へ硬貨を移す。そしてオペレータが空の出金箱17を硬貨取扱装置2に戻して出金扉18を閉めると、硬貨取扱装置2はこれを検知して自動ロック機構41を施錠する。
次に本実施例の入金処理について説明する。
リジェクト扉9aの自動ロック機構41bの開錠条件は入金処理で入金した硬貨の内のリジェクト貨をリジェクト箱9に集積するときに、入金処理中にリジェクト扉9aを開くとリジェクト貨がこぼれて硬貨取扱装置2の内部に落ちることがあり、リジェクト貨の紛失や硬貨取扱装置2の故障の原因になることから「制御キーの回動」と「入金処理中でない」と設定する。
返却扉12aの自動ロック機構41cの開錠条件は、返却箱12に返却する硬貨を集積する返却処理中に返却扉12aを開くと硬貨がこぼれ、硬貨取扱装置2の内部に落ちて、硬貨の紛失や硬貨取扱装置2の故障の原因となるため、返却扉12aの自動ロック機構41cの開錠条件は「制御キーの回動」と「返却処理中でない」と設定する。
入金処理を行うオペレータが業務用カードを現金自動取引装置3のカードリーダ3aに挿入すると、現金自動取引装置3は挿入された業務用カードの記録されているカード情報を読み取り、業務用カードの挿入を認識して操作表示部3bを通常の一般顧客用の取引選択画面から業務選択画面に切り替える。
オペレータが操作表示部3bから入金処理を選択すると、現金自動取引装置3は操作表示部3bに暗証番号の入力を案内する文言を表示する。
オペレータが暗証番号を入力すると、現金自動取引装置3は硬貨取扱装置2の硬貨投入部4への硬貨の投入を促す文言を表示すると共に硬貨取扱装置2へ硬貨の計数指令を送信する。
計数指令を受信した硬貨取扱装置2は硬貨投入部4に投入され、自重により入金ホッパ5の斜面を滑り落ち中央付近に寄せられながら硬貨繰出部6に落下した硬貨を硬貨繰出部6により硬貨搬送路7へ繰出し、硬貨識別部8に搬送してその金種の識別を行う。
そして硬貨取扱装置2は硬貨識別部8により正常な硬貨と識別した硬貨を、金種別シュート部15aを介して一時保管部11へ搬送して金種別に保管すると共に一時保管部11に保管した硬貨の金種別枚数を計数する。
このとき、硬貨識別部8でリジェクト貨と識別された硬貨はリジェクトシュート10を介し、リジェクト箱9へ搬送する。
投入された全ての硬貨の識別が終了すると、硬貨取扱装置2は一時保管部11に保管した全ての硬貨の金種別枚数等を記した計数終了通知を現金自動取引装置3に送信する。これを受信した現金自動取引装置3は一時保管部11に保管された硬貨の金種別枚数と合計額を操作表示部3bに表示すると共に、一時保管部11に保管された硬貨の入金を確定するための「確認」キーと投入した硬貨の返却を要求するための「返却」キーを表示する。
オペレータにより「確認」キーが押下された場合は、現金自動取引装置3は投入された硬貨の入金を確定して硬貨取扱装置2へ入金指令を送信すると共に業務用カードと明細票を排出し、オペレータがこれらを受け取ったことを確認して操作表示部3bの画面を一般顧客用の取引選択画面に戻して通常の取引が行えるようにする。
入金指令を受信した硬貨取扱装置2は一時保管部11に保管されている硬貨を金種別シュート部15bを介して出金ホッパ部14へ搬送して金種別に収納する。
そして、オペレータが制御キーを制御キー差込部40に差し込んで回すと自動ロック機構41の開錠条件、つまり「制御キーの回動」と「入金処理中でない」が満たされるのでリジェクト扉9aの自動ロック機構41を開錠する。
「返却」キーが押下された場合は、現金自動取引装置3は硬貨取扱装置2に一時保管部11内の硬貨の返却指令を送信する。
返却指令を受信した硬貨取扱装置2は一時保管部11を返却箱12の上方へ移動させ、一時保管部11の下部のシャッタ11aを開けることにより硬貨を返却箱12内に落下させて集積する。
硬貨取扱装置2は返却する硬貨をすべて返却箱12に集積すると、現金自動取引装置3へ返却終了通知を送信する。
返却終了通知を受信した現金自動取引装置3は操作表示部3bに返却処理の終了を通知する文言を表示する。
そして、オペレータが制御キーを制御キー差込部40に差し込んで回すと、返却扉12aの自動ロック機構の開錠条件つまり「制御キーの回動」と「返却処理中でない」が満たされるので硬貨取扱装置2は自動ロック機構41を開錠する。
なお、本実施例では制御キーと制御キー差込部40を用いることを、自動ロック機構41a、41b、41cの開錠条件としたが、これに限定せず硬貨取扱装置2にカードリーダを設け、制御キーとしてオペレータの所有する業務用カードを読み取り、オペレータを特定して開錠するようにしてもよく、バーコードリーダを硬貨取扱装置2に設置して制御キーとしてのバーコードを付加した業務用カードを読み取って開錠するようにしてもよい。
また、本実施例では自動ロック機構41a、41b、41cはそれぞれの扉に設けるとして説明したが、出金箱17、リジェクト箱9、返却箱12に同様の自動ロック機構41a、41b、41cを設置して直接それぞれの箱を施錠するようにしてもよい。
以上説明したように、本実施例では一つの制御キー差込部により各部の自動ロック機構の開錠を行えるようにしたため、操作を容易に行うことができ、またコストの低減を図ることができる。
なお、本実施例において停電時における自動ロック機構の開錠は蓄電池を硬貨取扱装置に保有させて停電時の作動に備えるようにしてもよく、各扉に特殊な鍵穴を設けて特殊な鍵を差し込むことにより機械的に扉が開くようにしてもよい。
なお、実施例2において自動ロック機構の開錠条件を制御キーを回動することおよび開錠する扉と硬貨取扱装置2が行っている処理の内容とが無関係であることとして説明したが、本実施例では一時保管部から出金ホッパ部へ硬貨を搬送しているとき、返却箱内に硬貨は搬送されないため返却箱および返却扉は無関係な部位となるが、一時保管部の下部のシャッタは返却箱の側へ閉作動するためオペレータが返却箱を取り出そうとするとシャッタに触れてしまい危険であるので出金ホッパ部へ硬貨を搬送しているとき返却扉は施錠することが望ましい。このようにオペレータにとって危険が伴うときは、安全性に問題のないことを開錠の条件に設定するとよい。
実施例1の釣銭管理システムを示す斜視図 実施例1の硬貨取扱装置を示す説明図 実施例1の自動ロック機構を示す説明図 実施例2の釣銭管理システムを示す斜視図 実施例2の硬貨取扱装置を示す説明図 実施例2の自動ロック機構を示す説明図
符号の説明
1 釣銭管理システム
2 硬貨取扱装置
3 現金自動取引装置
3a カードリーダ部
3b 操作表示部
4 硬貨投入部
4a 硬貨投入口
5 入金ホッパ
6 硬貨繰出部
7 硬貨搬送部
8 硬貨識別部
9 リジェクト箱
9a リジェクト扉
10 リジェクトシュート
11 一時保管部
11a シャッタ
12 返却箱
12a 返却扉
14 出金ホッパ部
15a、15b 金種別シュート部
16 出金シュート部
17 出金箱
18 出金扉
18a 掛止部
19 手動ロック機構
20,41a、41b、41c 自動ロック機構
20a、42 ソレノイド
20b、43 プランジャ
20c レバー
20d 回転支点
40 制御キー差込部
44 嵌合穴

Claims (2)

  1. 装置上部に設けられた硬貨投入口と、硬貨を金種別に収納する出金ホッパと、装置下部に設けられていて出金する硬貨を集積する出金箱と、該出金箱の着脱の際に開閉する出金扉と、通電により該出金扉の施錠および開錠を行うロック機構と、前記硬貨投入口の近傍で装置上面に設けられたキー差込部とを備え、
    前記出金ホッパから硬貨を繰出し、前記出金箱へ硬貨を集積している出金処理後に、制御キーが前記キー差込部に差し込まれて回動したときに、前記ロック機構に通電が行われることで開錠動作させて前記出金扉を開放可能としたことを特徴とする硬貨取扱装置。
  2. 請求項1において、リジェクト貨を集積するリジェクト箱と、装置側面に設けられて該リジェクト箱の着脱の際に開閉するリジェクト扉と、返却される硬貨を集積する返却箱と、装置側面に設けられて該返却箱の着脱の際に開閉する返却扉を設けると共に、前記リジェクト扉と前記返却扉とに前記ロック機構を設け、
    入金処理中ではなく、制御キーが前記キー差込部に差し込まれて回動したときに、前記リジェクト扉の前記ロック機構に通電が行われることで開錠動作させ、前記リジェクト扉を開放可能とし、
    返却処理中ではなく、制御キーが前記キー差込部に差し込まれて回動したときに、前記返却扉の前記ロック機構に通電が行われることで開錠動作させ、前記返却扉を開放可能としたことを特徴とする硬貨取扱装置。
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