JP4373641B2 - 色管理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、印刷機やプリンタ等の出力手段における色管理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
二つの出力手段間において出力結果の色合いが異なることが多い。例えば、共通の画像データをデジタル印刷機と他のプリンタの双方に入力して出力したとしても、印刷機で出力したものとプリンタで出力したものとでは色合いが一致しない。
【0003】
一般に、印刷の受注を受ける場合には印刷物の色合いの確認を取るために、予め色校正プリンタで出力した色校正を顧客に見せてその了解をもらうことが行われるが、色校正プリンタと印刷機との間で色合いが一致しないとトラブルとなるため、色校正プリンタと印刷機との間で色特性を合わせる、いわゆるカラーマッチングがなされている。
【0004】
その場合、所定の理論に基づいて作成された双方のプロファイルを用いて両者のカラーマッチングを行う手法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようにカラーマッチングを行って印刷機と色校正プリンタの色合いを合わせても、色校正後その画像を実際に印刷(印刷出力)するまでの間には、同じ印刷機において別の画像の印刷作業が行われていることが多く、その間に印刷機の状態が変化して色特性に変化が生じる場合がある。カラーマッチング時に使用したプロファイルは変化前の色特性に基づいて作成されたものであるため、その後、印刷機の色特性に変化が生じた場合に、変化前のプロファイルに基づいてカラーマッチング処理された画像データをそのまま印刷出力すれば、了解を得た色合いとは異なる色合いの印刷物が得られることとなる。
【0006】
同様のことが階調についても生じうる。即ち、色校正後に印刷機の階調が変化した場合、その状態のままで印刷出力すると、了解を得た時の階調とは異なる結果、印刷物の色合いも微妙に異なったものとなる。
【0007】
それゆえに本発明は上記従来の問題に鑑みてなされ、色校正後における出力手段の出力特性の変化をその画像データの実際の出力時に反映させることができる色管理装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、本発明に係る色管理装置は、濃度を管理するための濃度管理用パッチと出力手段のプロファイルを管理するためのプロファイル管理用パッチとを有するカラーバーを用紙の余白部所定位置に出力する印刷機等の出力手段と、出力されたカラーバーの濃度測定結果に基づいて出力手段のインキ量を制御するインキ量制御手段と、出力されたカラーバーの測色結果に基づいて出力手段のプロファイルを補正するプロファイル補正手段と、プロファイル補正手段によって補正されたプロファイルに基づいて出力手段に入力する画像データをカラーマッチング処理するカラーマッチング処理手段とを備え、カラーマッチング処理手段によってカラーマッチング処理されたカラーマッチング処理済みの画像データと、カラーマッチング処理されていないカラーバーデータとを合成するデータ合成手段を備えていることを特徴とする。
【0009】
この構成にあっては、用紙の余白部所定位置には出力手段によってカラーバーが出力されるが、そのカラーバーは、現在の出力作業におけるインキの濃度を管理するための濃度管理用パッチに加えて、次回以降の出力作業に向けて出力手段のプロファイルを管理するためのプロファイル管理用パッチを有している。例えば色校正後に別の画像データの出力作業(現在の出力作業)が行われている際に出力手段の色特性が色校正時から変化した場合、出力されたカラーバーのプロファイル管理用パッチにおける色彩値が変化する。その色彩値の変化はカラーバーの測色によって測定され、その測色結果に基づいてプロファイル補正手段が出力手段のプロファイルを補正する。従って、現在行われている出力作業の後に今回色校正を行った画像データの出力作業を行う場合、補正されたプロファイルに基づいて今回色校正を行った画像データをカラーマッチング処理することができ、現在の出力作業後に、色特性の変化に対応済みの画像データを出力手段に入力して出力させることができる。
しかも、カラーバーには濃度管理用パッチとプロファイル管理用パッチとが設けられているため、濃度測定結果に基づいて現在の出力作業におけるインキ量の制御も同時に行うことができる。
【0014】
また、出力されたカラーバーを測定するカラーバー測定手段と、カラーバー測定手段によって測定された測定データを振り分けるデータ振り分け手段を備え、該データ振り分け手段は、測定データのうち、濃度管理用パッチの測定データをインキ量制御手段に出力し、プロファイル管理用パッチの測定データをプロファイル補正手段に出力することが好ましい。
【0016】
更に、データ振り分け手段は、カラーバーにおけるパッチの配列順序からパッチの種類を判断して測定データを振り分けることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第一の実施形態について図1乃至図3を参酌しつつ説明する。
図1は、色管理装置の構成を示すブロック図であり、色管理装置は、コンピュータ1と、RIP装置2(Raster Image Processor)と、出力手段としての印刷機3と、印刷機コントローラ4とを備えている。
【0018】
コンピュータ1は、種々の汎用のソフトウェアが搭載され、画像データやカラーバーデータの作成、その他のデータの作成や処理、各種データの入出力等に用いられる。
【0019】
RIP装置2は、コンピュータ1から入力される画像データやカラーバーデータ等のデータを印刷機3や色校正プリンタ等の出力手段に入力可能なように処理する(RIP処理)ものである。
RIP装置2は、設定されている印刷機3のプロファイルに基づいて、コンピュータ1から入力された画像データ等のデータをカラーマッチング処理(色補正)するカラーマッチング処理手段21の機能を有するソフトウェアを備えている。該カラーマッチング機能はON、OFFが選択可能であり、カラーマッチング機能をOFFに設定すると、画像データ等のデータはカラーマッチング処理手段21でカラーマッチング処理されずに出力され、カラーマッチング機能をONに設定すると画像データ等はカラーマッチング処理手段21でカラーマッチング処理されてカラーマッチング処理済みのデータが出力される。
尚、RIP装置2は、プロファイルを記憶しておく記憶部を有しており、カラーマッチング処理手段21は必要に応じてその記憶部からプロファイルを読み出してカラーマッチング処理する。尚、プロファイルは、印刷機3等の出力手段の色特性(色再現特性)を表すものであり、一般には、ICC(International Color Consortium)プロファイルが使用される。
【0020】
印刷機3は、RIP装置2でRIP処理された画像データやカラーバーデータが入力され、入力されたデータに対応した印刷出力を行うために、入力されたデータに対応した像を版に形成するダイレクトイメージング機構を版胴に近接して搭載する、いわゆるデジタル印刷機である。印刷機3としては、例えばシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの四色刷りが行える多色印刷機が使用される。即ち、印刷機3は、各色毎にインキ装置を備え、各色の版にそれぞれインキ装置から対応した色のインキを供給するように構成されている。また、インキ装置は、インキ壺ローラの軸線方向に沿って並設された複数のインキキーを有しており、各インキキーは独立してその開き度が調整可能であって、従って、各インキキーに対応したゾーン毎にインキ量を増減することができる。
また、印刷機3は印刷用紙に画像を印刷出力すると同時にその印刷用紙の余白部所定位置にカラーバーTを印刷出力する。即ち、印刷機3にはカラーバー付きの画像データが入力される。
【0021】
ここで、本実施形態において使用するカラーバーTについて図3を参酌して説明する。カラーバーTは、濃度を管理するための濃度管理用パッチと印刷機3のプロファイルを管理するためのプロファイル管理用パッチとを有している。以下、詳細に説明する。
カラーバーTは一本であって、略正方形の多数のパッチが一列に(一直線状に)配列されたものである。該カラーバーTは、その長手方向がインキキーの並設方向、即ち、インキ壺ローラの軸線方向に沿うようにして形成され、印刷用紙の余白部、例えば、印刷用紙の送り方向前端部における余白部に印刷用紙の幅方向に沿って印刷出力される。カラーバーTは、インキキーの数に対応した数に等分割され、等分割された一領域が一つのインキキーに対応する。即ち、所定数のパッチを一セットとし、このセットがインキキーの個数分だけ一端部から他端部まで一列に並んでいる。本実施形態においてインキキーは12個であるため12セット配列される。また、各インキキーに対応した領域はそれぞれ9個のパッチからなり、何れの領域も二つの部分から構成される。即ち、領域の一端部側に配置されたパッチ▲1▼乃至パッチ▲5▼からなる第一部分と、領域の他端部側に配置されたパッチ▲6▼乃至パッチ▲9▼からなる第二部分の、二つの部分に大別される。
各領域(セット)の後半部分である第二部分にそれぞれ各色毎合計四つの濃度管理用パッチが配置されている。濃度管理用パッチはベタパッチ(網点面積率100%)であり、図3において、Bk100、C100、M100、Y100がそれぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローのベタパッチである。
【0022】
また、領域の前半部分である第一部分には、各色毎の単色の階調スケールが配置される。本実施形態では、一色分の階調スケールが三つの領域に跨って配列され、三セット分合計15個のパッチから一色分の階調スケールが構成される。階調スケールは15段階のものである。インキキー番号1に対応した領域のパッチ▲1▼からインキキー番号3に対応した領域のパッチ▲5▼にかけてシアン(C)の階調スケールが配置され、同様に、インキキー番号4乃至6に対応した三つの領域にマゼンタ(M)の階調スケールが配置され、インキキー番号7乃至9に対応した三つの領域にイエロー(C)の階調スケールが配置され、インキキー番号10乃至12に対応した三つの領域にブラック(Bk)の階調スケールが配置される。図3において、例えば、C95はシアン(C)の網点面積率が95%のパッチであり、M2はマゼンタ(M)の網点面積率が2%のパッチである。尚、これらの階調スケールが前記プロファイル管理用パッチであると共に、後述するように、印刷機3の階調を管理するための階調管理用パッチでもある。即ち、階調スケールの各パッチを測色することによって得られた色彩値がプロファイルを管理するための測定データとなり、また、階調スケールを階調測定することによって得られた各色毎の階調測定値が階調補正のための測定データとなる。但し、各色の階調スケールのうち、8%、4%、2%のものは階調補正用としては使用するが、プロファイル管理用としては使用しない。
【0023】
図1に戻って、印刷機コントローラ4は、カラーバー測定手段41と、データ振り分け手段42と、インキ量制御手段43と、プロファイル補正手段44と、データ合成手段45とを備えている。尚、データ振り分け手段42、インキ量制御手段43、プロファイル補正手段44、データ合成手段45はそれぞれソフトから構成されている。
【0024】
カラーバー測定手段41は、印刷物上のカラーバーTを測定してその測定結果を出力する。カラーバー測定手段41としては分光測色計が使用され、従って、上記カラーバーTを測定することにより、一回の走査で測色、階調測定、濃度測定を同時に行うことができる。
【0025】
データ振り分け手段42は、カラーバー測定手段41が出力する測定データを振り分ける。データ振り分け手段42は、本実施形態では、測定データをインキ量制御手段43とプロファイル補正手段44とに振り分ける。具体的には、測定データのうち、濃度管理用パッチの測定データをインキ量制御手段43に出力し、プロファイル管理用パッチの測定データ、即ち、8%、4%、2%の網点面積率のパッチを除く各色の階調スケールのパッチの測定データをプロファイル補正手段44に出力する。尚、8%、4%、2%の網点面積率のパッチの測定データは、本実施形態では使用しないため、データ振り分け手段42は、8%、4%、2%の網点面積率のパッチの測定データは出力しない。上述したように、濃度管理用パッチ及びプロファイル管理用パッチは、所定の位置に配列されているため、そのパッチの配列順序からパッチの種類、用途を判断することができる。従って、データ振り分け手段42は、カラーバー測定手段41としての分光測色計から送られてきた測定データを予め定められているパッチの配列順序に従ってインキ量制御手段43に出力するものとプロファイル補正手段44に出力するものと何れにも出力しないものとに区分けする。例えば、インキキー番号2に対応する領域では、パッチ▲1▼からパッチ▲5▼のパッチの測定データはプロファイル補正手段44に出力され、パッチ▲6▼からパッチ▲9▼のパッチの測定データはインキ量制御手段43に出力される。インキキー番号2のパッチ▲1▼は一端部から数えて10番目であるため、従って、一端部から数えて10乃至14番目の測定データはプロファイル管理用パッチの測定データであるとしてプロファイル補正手段44に送られ、同じく15乃至18番目の測定データは濃度管理用パッチであるとしてインキ量制御手段43に送られる。このようにパッチの配列順序から測定データの振り分け先を判断して振り分ける。
【0026】
インキ量制御手段43は、カラーバーTの濃度測定結果に基づいて印刷機3のインキ量を制御する。具体的には、データ振り分け手段42から送られてきた濃度管理用パッチの測定データに基づいてインキ量を各色毎に制御する。即ち、目標となる印刷物又は基準濃度値と濃度管理用パッチの濃度値との濃度差を算出し、該濃度差に対応する量のインキキーの開き度補正量を算出し、その開き度補正量に基づいてインキキーの開き度を調整することにより、インキ壺から供給されるインキ量を調整する。上述したように、濃度管理用パッチはインキキーに対応した領域毎に設けられ、インキキー番号1のものから順にデータ振り分け手段42から送られてくるため、送られてきた各色のインキキー毎の濃度値に基づいて、印刷機3の各色のインキ装置における各インキキーの開き度を個々に制御して、各版に供給するインキ量をインキキーに対応したゾーン毎に制御する。
【0027】
プロファイル補正手段44は、カラーバーTの測色結果に基づいて印刷機3のプロファイルを補正する。具体的には、プロファイル補正手段44には、データ振り分け手段42から送られてきたプロファイル管理用パッチ(階調スケールのうち網点面積率8%以下のものを除いたもの)の色彩値と、現状のプロファイルの基準となっている色彩値とを比較し、その差の大小から補正の要否を判断する。そして、補正が必要と判断した場合には、色彩値に基づいてプロファイルを補正し、記憶しているプロファイルを補正済みのプロファイルに更新すると共に、RIP装置2のカラーマッチング処理手段21に補正済みのプロファイルを送信する。
【0028】
データ合成手段45は、カラーマッチング処理手段21によってカラーマッチング処理されたカラーマッチング処理済みの画像データと、カラーマッチング処理されていないカラーバーデータとを合成し、その合成データを印刷機3に送信する。
【0029】
次に、図2に示すフローチャートを参照しながら本実施形態における色管理方法について説明する。
【0030】
まず、印刷機3は、印刷用紙に現在の印刷作業における画像とカラーバーTを印刷出力する(ステップS1)。カラーバーTはこの印刷作業中における全ての印刷用紙に印刷出力されるが、その中から所定枚数毎にサンプルを抜き出して分光測色計にセットし、そのカラーバーT上を走査させることによってカラーバー測定を行う(ステップS2)。分光測色計は濃度測定と共に測色も同時に行うため、一回の走査で濃度値と色彩値とが一度に測定される。尚、分光測色計は、図3に示したカラーバーTをインキキー番号1に対応した領域から順に測定し、各パッチ毎に測定結果をシリアルに出力する。従って、一回の測定によって、合計108個分(9個×12セット)のパッチの測定データが得られる。出力された108個分のパッチの測定データはデータ振り分け手段42に送られ、データ振り分け手段42は、濃度管理用パッチの測定データとプロファイル管理用パッチの測定データとをパッチの配列順序によって振り分けてそれぞれインキ量制御手段43とプロファイル補正手段44とに送信する。
【0031】
そして、インキ量制御手段43ではデータ振り分け手段42から送られてきた濃度管理用パッチの測定データからインキキー開き度補正量を算出してそのデータをインキ量調整データとして印刷機3に送信する(ステップS3)。印刷機3においてはカラーバー測定中も印刷出力が継続されており、インキ量制御手段43からインキキー開き度補正量データが送られてくると、そのデータに基づいてそれぞれのインキ装置において各インキキーの開き度が調整されてインキ量調整が行われる(ステップS4)。この一連の濃度管理の作業は一回の印刷作業において所定枚数毎に行われる。
【0032】
一方、プロファイル補正手段44では、データ振り分け手段42から送られてきたプロファイル管理用パッチの測定データからプロファイルの補正の要否を判別し、補正が必要と判断した場合にはその測定データを基にしてプロファイルを補正し、記憶している現状のプロファイルを補正済みのプロファイルに更新すると共に、この補正済みのプロファイルをRIP装置2に送信する(ステップS5)。
【0033】
RIP装置2のカラーマッチング処理手段21では、プロファイル補正手段44から送られてきた補正済みのプロファイルに基づいて、次回の印刷作業において印刷出力する対象の画像データをカラーマッチング処理する。この画像データについては既に色校正が終了していて顧客から了解をもらっているものである。従って、現在の印刷作業中に色校正時から印刷機3の状態が変化して色特性に変化が生じる場合があるとトラブルとなるが、上述のように、現在の印刷作業中にその印刷物のカラーバーが測定され、その測色結果に基づいてプロファイルが管理されている。従って、仮に色特性に変化が生じてもプロファイルが補正され、補正済みのプロファイルに基づいてカラーマッチング処理されることによって色特性の変化が次回の印刷作業に確実に反映されるのである。
【0034】
そして、画像データはカラーマッチング処理された後にラスタライジングされて印刷機コントローラ4に送られ(ステップS7)、印刷機コントローラ4は一旦このデータを記憶部に記憶する。尚、カラーバーデータは印刷出力する画像によらず一定のものを使用することができる。従って、所定のカラーバーデータがコンピュータ1からRIP装置2に送られるが、RIP装置2のカラーマッチング処理手段21ではカラーマッチング処理はされず、ラスタライジングされた後に印刷機コントローラ4に送られ、印刷機コントローラ4はこのカラーマッチング処理されていないカラーバーデータを記憶部に記憶しておく。
【0035】
その後、現在の印刷作業が終了すると、印刷機コントローラ4はその記憶部に記憶しているカラーマッチング処理済みの画像データとカラーマッチング処理されていないカラーバーデータとをデータ合成手段45に送る。データ合成手段45は、送られてきたカラーマッチング処理済みの画像データとカラーマッチング処理されていないカラーバーデータとを合成し(ステップS8)、カラーバー付き画像データを印刷機3に送信する。カラーバーデータをもカラーマッチング処理した場合には単色のベタパッチが色変換されることになって濃度管理用として使用できなくなるが、上述のようにカラーマッチング処理しないカラーバーデータを使用することによりその問題が生じない。
【0036】
そして、印刷機3ではデータ合成手段45から送られてきたカラーバー付き画像データが印刷出力され、前回の印刷作業と同様に所定枚数毎にサンプルが抜き出されてカラーバー測定が行われ、その印刷作業において濃度管理が行われると共に、途中に色特性が変化した場合には次回以降の印刷作業に向けてプロファイルを更に補正する。
【0037】
以上のように、濃度管理用パッチとプロファイル管理用パッチとを有するカラーバーTを使用することにより、一本のカラーバーTを測定することによって、現在の印刷作業におけるインキの濃度を管理することができると共に、色校正時から印刷機3の色特性に変化が生じた場合にはプロファイルを補正することによってその色特性の変化を次回以降の印刷作業、即ち、色校正された画像を実際に印刷出力する印刷作業に、確実に反映させることができる。
【0038】
しかも、カラーバーTにプロファイル管理用パッチが含まれているため、そのカラーバーTを測定することによってプロファイルの管理も同時に行うことができ、濃度管理用のカラーバーとプロファイル管理用のカラーバーとを別々に設けて各々測定する場合に比して効率よく色管理作業を行うことができる。
【0039】
更に、データ振り分け手段42を設けて測定データを振り分けることによって、インキ量制御手段43やプロファイル補正手段44自体がそれぞれ測定データから必要なものを抜き出すということが不要となり、それらの手段の負担が少なくなるうえに、データ振り分け手段42には汎用性を持たせることができるので、後述する階調補正手段等のような別の手段を設ける場合にも容易に対応できるという利点がある。また、パッチの配列順序からパッチの種類を判断して測定データを振り分ける構成としているため、データ振り分け手段42を簡単な構成とすることができる。
【0040】
次に、図3乃至図5を参酌して本発明の第二の実施形態における色管理装置について説明する。本実施形態の色管理装置の構成が図4に示されているが、上記第一の実施形態におけるものとは、プロファイル補正手段44が設けられていない点、RIP装置2に階調補正手段22が設けられている点が主として異なっている。また、本実施形態においても図3のカラーバーTが使用される。従って、共通する点についてはその詳細な説明を省略する。
【0041】
本実施形態において、データ振り分け手段42は、濃度管理用パッチの測定データをインキ量制御手段43に出力する一方、階調管理用パッチの測定データについてはRIP装置2に出力する。上述のように、図3に示すカラーバーTにおいては階調管理用パッチとしての階調スケールが各色毎に設けられているため、その各色毎の階調スケールの測定データがRIP装置2に送られる。本実施形態においてもパッチの配列順序からパッチの種類を判断してデータの振り分けが行われる。
【0042】
また、RIP装置2は、上述したカラーマッチング処理手段21の機能に加えて階調補正手段22の機能をも有するソフトウェアを備えている。該階調補正手段22は、カラーバーTの階調測定結果に基づいて出力手段に入力する画像データを階調補正(階調マッチング処理)する。即ち、データ振り分け手段42から送られてきた各色毎の階調測定データに基づいて階調補正の要否を判断し、補正が必要と判断した場合には階調補正を実行する。例えば、色校正を行った際の印刷機3の階調を基準の階調としてそのトーンカーブを各色分記憶しておく。そして、データ振り分け手段42から送られてきた階調スケールの測定データを、記憶している基準の階調のトーンカーブに照らし合わせて比較し、両者の差を算出して補正の要否を判断する。測定された階調と基準の階調との差が所定値以上である場合には、次回の印刷作業において印刷出力される画像データを階調補正し、その階調補正済みの画像データをカラーマッチング処理手段21に送る。
【0043】
以上のように構成された色管理装置における色管理方法について説明すれば、図5において、ステップS1からステップS4までは図2において示したものと同様である。尚、ステップS2において印刷物のカラーバーTが分光測色計によって測定されるが、上述のように、カラーバーTが階調スケールを有しているので階調測定も同時に行われることとなる。
【0044】
また、分光測色計から出力された測定データがデータ振り分け手段42によって振り分けられて階調補正手段22に階調測定データが送られてくると、画像データは階調補正手段22によって階調補正され(ステップS9)、その後、カラーマッチング手段によってカラーマッチング処理され(ステップS6)、更にラスタライジングされて(ステップS7)、印刷機コントローラ4に送信される。このように階調補正後にカラーマッチング処理することにより、階調補正及びカラーマッチング処理を高精度に行うことができる。
【0045】
その後、現在の印刷作業後において、カラーマッチング処理済みの画像データとカラーマッチング処理されていないカラーバーデータとがデータ合成手段45で合成され(ステップS8)、そのカラーバー付き画像データの印刷出力が開始される(ステップS1)。
【0046】
従って、濃度管理用パッチと共に階調スケールを有するカラーバーTを使用することにより、そのカラーバーTを印刷作業中において測定することによって、現在の印刷作業におけるインキの濃度を管理することができると共に、色校正時から印刷機3の階調が変化している場合には次回以降の印刷作業において印刷出力する画像データを階調の変化に応じて階調補正することによって、その階調補正の変化を次回以降の印刷作業に忠実に反映させることができるのである。
【0047】
しかも、カラーバーTに階調スケールが含まれているため、そのカラーバーTを測定することによって濃度管理と共に階調の管理も同時に行うことができ、濃度管理用のカラーバーTと階調管理用のカラーバーTとを別々に設けて各々測定する場合に比して効率よく色管理作業を行うことができる。
【0048】
尚、本実施形態において、印刷機コントローラ4に上記第一の実施形態と同様にプロファイル補正手段44を設けてもよい。その場合、データ振り分け手段42は、階調スケールの測定データをRIP装置2に送ると共に網点面積率8%以下のものを除いてプロファイル補正手段44にも送る。従って、階調補正が必要であれば階調補正手段22が画像データを階調補正し、また、プロファイルの補正が必要であればプロファイル補正手段がプロファイルを補正すると共に、その補正後のプロファイルに基づいてカラーマッチング処理手段21が画像データをカラーマッチング処理する。このように、濃度管理用パッチ(ベタパッチ)と各色毎の階調スケールとを有するカラーバーTを使用することによって、階調スケールがプロファイル管理用パッチとしても階調補正用パッチとしても機能し、従って、このカラーバーTを濃度管理のみならず階調管理とプロファイル管理にも使用することができ、印刷機3における階調及び色特性の変化を共に次回以降の印刷作業に反映させることができる。但し、カラーバーTは種々の構成のものを採用することができる。
【0049】
また、上記実施形態においては、出力手段として印刷機3を対象にして説明したが、色校正プリンタ等、種々の出力手段に適用可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上のように、現在の出力作業中においてその出力物のカラーバーを測定することにより現在の出力作業における濃度管理を行うことができると同時に、色校正時から出力手段の色特性や階調が変化している場合にはその変化もカラーバーの測定によって発見でき、プロファイルの補正や階調補正によってそれらの変化を次回以降の出力作業に忠実に反映することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態における色管理装置の構成を示すブロック図。
【図2】同色管理装置における色管理方法の手順を示すフローチャート。
【図3】本発明の第一及び第二の実施形態における色管理装置に使用されるカラーバーの説明図。
【図4】第二の実施形態における色管理装置の構成を示すブロック図。
【図5】同色管理装置における色管理方法の手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
2…RIP装置、3…印刷機(出力手段)、4…印刷機コントローラ、21…カラーマッチング処理手段、22…階調補正手段、41…カラーバー測定手段、42…データ振り分け手段、43…インキ量制御手段、44…プロファイル補正手段、45…データ合成手段、T…カラーバー

Claims (3)

  1. 濃度を管理するための濃度管理用パッチと出力手段のプロファイルを管理するためのプロファイル管理用パッチとを有するカラーバーを用紙の余白部所定位置に出力する印刷機等の出力手段と、出力されたカラーバーの濃度測定結果に基づいて出力手段のインキ量を制御するインキ量制御手段と、出力されたカラーバーの測色結果に基づいて出力手段のプロファイルを補正するプロファイル補正手段と、プロファイル補正手段によって補正されたプロファイルに基づいて出力手段に入力する画像データをカラーマッチング処理するカラーマッチング処理手段とを備え、
    カラーマッチング処理手段によってカラーマッチング処理されたカラーマッチング処理済みの画像データと、カラーマッチング処理されていないカラーバーデータとを合成するデータ合成手段を備えていることを特徴とする色管理装置。
  2. 出力されたカラーバーを測定するカラーバー測定手段と、カラーバー測定手段によって測定された測定データを振り分けるデータ振り分け手段を備え、該データ振り分け手段は、測定データのうち、濃度管理用パッチの測定データをインキ量制御手段に出力し、プロファイル管理用パッチの測定データをプロファイル補正手段に出力する請求項記載の色管理装置。
  3. データ振り分け手段は、カラーバーにおけるパッチの配列順序からパッチの種類を判断して測定データを振り分ける請求項記載の色管理装置。
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