JP4373131B2 - 荷崩れ防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トラックやコンテナ等の貨物運搬車両、鉄道車両、船舶及び航空機等に設けられる貨物収納スペースに収納された貨物の荷崩れを防止するための荷崩れ防止装置に関し、詳しくは、貨物収納スペースに設けられた膨張体と、この膨張体を膨らませて貨物の動きを規制又は阻止すべく膨張体にエア供給自在なエア給排機構とを有してなる荷崩れ防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の荷崩れ防止装置としては、荷台の左右側壁及び左右中央の3箇所に、前後に長いパイプ状の膨張体を吊り下げて配置し、それら膨張体を積荷同士の左右間において膨張させることにより、左右側壁間における荷物の左右移動を規制して荷崩れを防止するようにしたものがある。このような従来例としては、特許文献1において開示されたものが知られている。
【0003】
また、荷台の天井壁に前後に長いパイプ状の膨張体を配備しておき、積荷の上面と天井壁との隙間に位置する膨張体を膨張させることにより、荷物を下方に押さえ込んで揺れ動かないようにすることにより、荷崩れを防止するようにしたものもある。このような従来例としては、特許文献2において開示されたものが知られている。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−53230号公報
【特許文献2】
特開平10−297352号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載のものでは、左右の側壁の内側や、荷室の左右中央において膨張体を吊り下げた状態で配置してあるから、荷室内における荷物の移動時や荷物の積み下ろし時に、場合によっては吊り下げられている膨張体が邪魔になることがあった。また、膨張体は、荷室の上端部とそこから少し下がった位置との2箇所に存在しているので、高さの低い荷物や、上窄まり形状の荷物、或いは荷物の大きさからくる隙間寸法の大小等によっては、膨張体で荷物をうまく押し付けることができず、十分に対応できないこともあった。
【0006】
そして、特許文献2に記載のように、前後に連続しているパイプ状膨張体で荷物を下方に押し付ける構造の場合では、均一形状の荷物を専用に運ぶ場合には効果的に荷崩れを防止できるが、種類や形状の異なる荷物等、高さが揃っていない荷物では押え付け作用を十分に発揮させることができないことがあった。このように、いずれの従来技術でも、荷物の形状や大きさに関係無く、膨張体へのエア供給によって有効な押し付け作用を生じさせて、確実な荷崩れ防止を行わせるには、更なる改善の余地が残されている。
【0007】
本発明の目的は、荷物の出し入れや移動の際に膨張体が邪魔にならないようにしながら、荷物の高さが実質的に種々に異なっても有効な荷崩れ防止効果が得られる荷崩れ防止装置を提供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の荷崩れ防止装置は、複数の小割膨張部を互いに内部空間が連通する状態で直列接続してなる蛇腹膨張体を備え、
前記蛇腹膨張体は、貨物収納スペースの幅方向に長尺な前記小割膨張部が上下に並んだ扁平な縦型に設定して前記貨物収納スペースに吊設されるとともに、エア供給に伴って下方に伸長して貨物の移動を規制又は阻止可能な使用状態と、エア排出に伴って上方に移動収縮されて折畳まれた非使用状態と、に切換え自在に構成され、
前記使用状態において、貨物収納スペース内の貨物間に位置して前記貨物収納スペース内の荷物の荷崩れを防止するものであり、
さらに、前記蛇腹膨張体を貨物収納スペースに吊設するための支持部材を設け、この支持部材を、前記貨物収納スペースの左右側壁に亘って架設自在で、かつ、その架設位置を前後に調節自在な取付手段を設けてあるものである。
【0009】
請求項1の構成によれば、従来では風船状であった膨張体を蛇腹式の膨張体としたので、エア給排に伴う膨張体の伸縮移動量を、小割膨張部の直列接続方向には非常に大きなものに設定することができる。つまり、エア排出によって折畳まれて収縮した非使用状態のときの直列接続方向長さと、エア供給によって膨張伸長した使用状態のときの直列接続方向長さとの比、即ち膨張比(収縮比)を従来に比べて大にすることができる。
【0010】
従って、使わないときには収縮させることで、よりコンパクトな状態にして場所を取らないようにできるので、荷物の積み込み時や荷室等の貨物収納スペースでの荷物の移動時に、非使用状態の蛇腹膨張体が邪魔にならないようになる。そして、エア供給に伴う膨張率が大きいので、例えば蛇腹膨張体を吊り下げて用いる場合には、荷物の高い低いによって天井壁との隙間寸法が種々に異なって対応できるとともに、例えば、前後又は左右といった荷物どうしの間で用いる場合でも、荷物の高さが種々に異なっても、使用状態の蛇腹膨張体の大きな上下寸法によって対応させることが可能となる。
【0011】
その結果、膨張体を膨張比が大きく取れる蛇腹膨張体に設定する工夫により、装置としての大改造や大幅なコストアップが必要のない合理的な手段で、荷物の出し入れや移動の際に膨張体が邪魔にならないようにしながら、荷物の高さが実質的に種々に異なっても有効な荷崩れ防止効果が得られるという、改善された荷崩れ防止装置を提供することができた。
また、荷物どうし又は荷物と各側壁との間といった隙間に対して、上下に幅広く作用できる蛇腹膨張体に構成できるものになり、貨物収納スペースにおける荷物に側面から作用して荷崩れを防止することができる。この場合、隣合う荷物の高さに大きな差があっても、使用状態の蛇腹膨張体の大きな上下寸法によってカバーできる利点がある。
さらに、左右の側壁に亘って架設した支持部材に蛇腹膨張体を吊設することができるので、蛇腹膨張体を左右向きの状態で配置できて、荷物の前後間の隙間において膨張作用させる、という使い方に好適なものとなる。従って、トラック自動車の荷室等の、前後長さの長い貨物収納スペースに好適であり、前後複数箇所に支持部材による蛇腹膨張体を配置して、沢山の荷物を前後方向に緊張させて荷崩れを防止させることができる。
【0016】
請求項に記載の荷崩れ防止装置は、請求項において、前記取付手段を、前記貨物収納スペースの上端部と上下中間部との双方に設けてあることを特徴とする。
【0017】
請求項の構成によれば、支持部材の取付手段を貨物収納スペースの上端部に架設すれば、エア排出によって折畳まれた非使用状態の蛇腹膨張体を貨物有能スペースの上端部に配置して、荷物の移動や積み込みといった作業の邪魔にならないコンパクトな格納状態にすることができる(図7参照)。そして、取付手段を貨物収納スペースの上下中間部に架設すれば、エア供給によって蛇腹膨張体は下方に伸びた使用状態になるので、高さの高い荷物では、荷物の上下中央部分に有効な荷崩れ防止作用を付与できるとともに、高さの低い荷物であっても、蛇腹膨張体の下端部を十分に低い位置に設定することができ、有効な荷崩れ防止作用を付与することができる(図8参照)。
【0018】
その結果、支持部材の上下付け換えにより、非使用状態における蛇腹膨張体のコンパクト収納性と、使用状態における蛇腹膨張体の使い勝手の双方がより向上され、さらに使い易くて便利な荷崩れ防止装置を提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1はトラックの荷室に適用された荷崩れ防止装置Aを示す概略の全体構成図であり、図2は蛇腹膨張体Bの使用例を示すトラック荷室の正面図、図3〜図6は蛇腹膨張体Bの構造を示す平面図等の各種の図である。また、図7、図8は荷室の左側壁を示す図であり、図9は蛇腹膨張体の膨張動作順序を示す作用図である。
【0026】
トラック自動車に搭載された荷室(貨物収納スペース)rは、図1、図2に示すように、トラック荷台である底板1と、左右の側壁2,3と、天井壁4と、前壁5と、開閉自在な後壁6とで成る長方形の箱に構成されている。後壁6は、左右端部に設けた縦軸心Pで揺動開閉自在な左右一対の扉6a,6bで構成されている。多数の荷物nは、直接に、又はパレットpに載置された状態で、底板1に装備されたローラーコンベヤ31で転がされて奥に詰めながら収納されている。
【0027】
崩れ防止装置Aは、貨物収納スペースrに支持バー(支持部材の一例)9を介して装備された左右2列で前後複数箇所に配備された蛇腹膨張体Bと、これら蛇腹膨張体Bにエアを供給して膨張させたり、エアを吸引して収縮させたりすることが自在なブロワーシステムEとで構成されている。このブロワーシステムEは、図1に示すように、ブロワー14と、これに接続されるコントロールボックス27等から構成されている。
【0028】
コントロールボックス27には、図示しない圧力スイッチと、供給−切−排気の3接点を有するトグルスイッチとが設けられている。そして、このコントロールボックス27とブロワーシステムEとは、図示しない配線によって接続されている。
【0029】
ブロワー14は、吐出口15と吸入口16を有するケーシング内に羽根車を納めたものであり、羽根車はモータ14aで回転駆動される。電動弁13からの配管は吐出口15に接続され、吸入口16は大気開放されている。ただし、モータ15の回転を正逆に切換えると、羽根車の回転方向も正逆に切り換わり、吸入口16から大気を吸い込んだり吐出したりする。そして、このブロワ14は、配管28,29とを介して貨物収納スペースr内の各蛇腹膨張体Bに接続されている。
【0030】
このブロワー14のタイプとしては、圧力を0.03kgf/cm2〜0.15kgf/cm2まで上げることができるもので、羽根の作用で生じる過流により通過空気の圧力を増加させるターボ型の送風機または圧縮機を用いることが好ましく、例えば、リングブロー(富士電機株式会社製)や、クランツブロワー(株式会社高木鉄工所製)などがある。また、ブロワー14は、車載電源で作動する。車載電源は、通常24Vの直流であり、プラスまたはマイナスの接続形態を変えるだけで、正転又は逆転に切換えられる。
【0031】
蛇腹膨張体Bは、図3〜図6に示すように、合成樹脂材製で横に長い長円形状(長尺形状の一例)を呈する中空の小割膨張部17の複数を、互いに内部空間が連通する状態で上下に直列接続して成る縦型で扁平な形状のものに構成されており、最上部の中空膨張部17の上面にエア給排用のエアホース18を取付けてある。上下に隣合う膨張部17どうしは、軟質プラスチック製で長尺状の補強板19(図5参照)を介して連設一体化してあり、上下で隣合う小割膨張部17の内部空間どうしを連通する連通孔20を、補強板(接続補強部材の一例)19を貫通させて状態で複数箇所(3箇所又はそれ以上)に形成してある。
【0032】
各小割膨張部17は、上枠17aと下枠17bとをフランジ接合して成るものであり、その上下中間のフランジ部17cの内側部分に位置させて、ピアノ線(線材の一例)を屈曲形成して成る長円形状(ループ状の一例)の保形部材21を内装してある。そして、最上部の膨張部17に取付けた4箇所のベルト部材22を用いて、支持バー9に吊設支持させてある。
【0033】
従って、ブロワーシステムEを用いてエア供給することにより、蛇腹膨張体Bは、各小割膨張部17が膨張しながら下方(直列接続方向の一例)に伸長する使用状態[図1、図8、図9(c)参照]と、エア排出に伴って、各小割膨張部17が収縮しながら上方(直列接続方向の一例)に折畳まれて短縮される非使用状態[図6、図7、図9(a)参照]と、に切換え自在に構成されている。
【0034】
保形部材21は、エア供給されて膨張した使用状態のときのフランジ部17cの形状を保持させて、真っ直ぐ下に蛇腹膨張体Bが伸びて行くようにするためのものとして装備されている。また、最上部の小割膨張部17の上側にはエア抜き用の開閉バルブ30が装備されており、エア吸引されての非使用状態のときに、開閉バルブ30を開き操作すると、蛇腹膨張体B内に大気圧の空気が自由に流動できるので、自重により、図9(b)に示すように、あまり膨張せずに垂れ下がる自由垂下状態にすることができる。
【0035】
次に、蛇腹膨張体Bの荷室rでの取付構造について説明する。左及び右側壁2,3の内壁面の上端部と中間部の夫々には、ほぼ荷室1の前後に亘る長さを有した第1及び第2ラッシングレール(取付手段の一例)7,8が取り付けられており、これら左右一対のラッシングレール7,7(8,8)に跨る状態で複数の支持バー9を付換え自在に架設装備してある。各ラッシングレール7,8は、側面視で縦長矩形を呈する装着孔10の多数を、極めて短い間隔毎に前後に多数形成してある。
【0036】
支持バー9は、パイプ材11の左右端にビームソケット12を設けて成り、ビームソケット12は、装着孔10を用いて各ラッシングレール7,8に係合及び解除自在なものに構成されている。つまり、支持バー9は、図7に示すように、左右の第1ラッシングレール7に亘って架設された非使用状態と、図8に示すように、左右の第2ラッシングレール8に亘って架設された使用状態とに付換え自在にであるとともに、非使用状態であっても、ビームソケット12を前後の装着孔10に付替えることにより、前後方向に位置調節することも自在である。
【0037】
次に、荷崩れ防止装置Aの使い方について説明する。先ず、使用しないときには、支持バー9を上側の左右第1ラッシングレール7に架設し、かつ、ブロワー14を使ってエアを吸引排出(排気)させて、蛇腹膨張体Bを上下寸法が最も小さくなる非使用状態とし、荷物出し入れの邪魔とならないように、天井壁4付近に位置させておく(図6、図7参照)。
【0038】
使用するには、先ず図9(a)に示すように、非使用状態の蛇腹膨張体Bを、既に荷室(貨物収納スペース)rに積まれた前側の荷物nの丁度後面に位置するよう、前後位置を調節した状態で、支持バー9を第1ラッシングレール7から下側の左右第2ラッシングレール8に亘って架設し直す。この架け換え時には開閉弁30は閉じ位置のままとしておく。
【0039】
次いで、開閉弁30を閉じ位置から開き位置に人為操作し、蛇腹膨張体Bの内部空間を大気解放状態として、図9(b)に示すように、蛇腹膨張体Bを自由垂下状態にする。この状態では、各小割膨張部17の前端部が、前側の荷物nの後側壁に軽く触れている状態に設定するのが望ましい。
【0040】
スライドレール8を使う等して後側の荷物nを搬入し、自由垂下状態の蛇腹膨張体B、即ち各小割膨張部17の後端部が、後側の荷物nの前側壁に軽く触れる程度の位置に設置する。後側の荷物nが設置されたら、エア給排機構Eを用いて蛇腹膨張体Bにエア供給し、図9(c)に示すように、前後の荷物n間において膨張させ、前後の荷物nどうしの隙間を埋める。
【0041】
以上が、一連の使用手順であるが、実際には、前後の荷物n間に蛇腹膨張体B用の隙間を取れないことや、荷物をある程度まとめて複数個積んでから、一斉に複数の蛇腹膨張体Bを膨張させることがあるが、これらの場合でも荷物間の隙間を埋めて揺れ動かないようにする荷崩れ防止効果を十分発揮させることが可能である。
【0042】
また、支持バー9の架設方向を変えたり、支持バー9から外して単独で用いることにより、上記の縦型で横幅の狭い扁平な蛇腹膨張体Bを、前後の壁5,6と荷物nとの前後間で用いたり、前後向き姿勢として左右の側壁2,3と荷物nとの左右間において用いたりするのは自在である。また、横臥姿勢として、荷物nと天井壁4との間において用いることも可能である。
【0043】
尚、本明細書では、蛇腹膨張体Bが縦型である、の「縦型」とは、蛇腹構造によるエア給排に伴う伸縮移動方向が上下向きであることを意味している。従って、支持バー9を上下向きとして使用した場合には、エア給排によって蛇腹膨張体Bが横方向に伸縮移動する「横型」と呼ぶ。
【0044】
〔別実施形態〕
(1) 蛇腹膨張体Bは、図10,図11に示すように、平面視で矩形(正方形)を呈する縦型に構成しても良い。この蛇腹膨張体Bは、天井壁4に吊設されて、荷物nを上から下方に押し付けることで揺れ動かないように固定して荷崩れを防止するためのものであり、荷物nの揺れに伴って前後左右方向に容易に動かないようにすべく、各小割膨張部32の平面視形状を、座りの良い正方形に設定してある。平面視形状は、5角形以上の正多角形や円形でも良い。
【0045】
平面視形状が異なる以外は、基本構造は前述した扁平形状の蛇腹膨張体Bと同じある。複数(7個)の小割膨張部32を、上下で隣合うものどうしの間に、平面視で正方形の軟質プラスチック製補強板(接続補強部材の一例)33を介装し、かつ、各小割膨張部32には、ピアノ線を正方形状(ループ状の一例)に屈曲形成して成る保形部材35を内装してあるとともに、最上部の小割膨張部32にエア給排用のエアホース34を設けてある。上下で隣合う小割膨張部32どうしを内部連通するための連通孔36は、図10に示すように、補強板33の四隅に計4箇所形成してある。
【0046】
この蛇腹膨張体Bは、図11に示すように、エア吸引(排気)されて上方に収縮された非使用状態での上下高さ寸法は、エア供給によって膨張した使用状態の高さ寸法の約1/20以下に設定されているが、この収縮比(膨張比)は、小割膨張部32の形状や、材質、個数等により、適宜に設定することができる。尚、図11では、使用状態と非使用状態との高さ寸法を対比し易いよう、各状態のものを重ねて描いてある。
【0047】
次に、この平面視で矩形の蛇腹膨張体Bを有した荷崩れ防止装置Aの使い方について説明する。先ず、図12(a)に示すように、蛇腹膨張体Bをエア排出して非使用状態にしておき、その非使用状態の蛇腹膨張体Bの下方に向けて荷物nを移動させる。
【0048】
次に、荷物nが蛇腹膨張体Bの下方における所定の位置に移動し終えたら、エア給排機構Eを用いて蛇腹膨張体Bにエア供給し、図12(b)に示すように、最下端の小割膨張部32が荷物nの上面を下方に押し付ける使用状態にするのである。荷物nの押し付け力は、供給するエアの圧力で制御すると良い。
【0049】
尚、図示は省略するが、この蛇腹膨張体Bにも大気解放自在とする開閉弁(前述の開閉弁30と同機能のもの)を設けておき、先ず、開閉弁を開いて自由垂下状態としてから駆動エア供給する構造を採って、エア給排機構Eの動力を削減できるようにしても良い。
【0050】
(2) 図示は省略するが、荷室rに搭載されるパレットp毎に、そのパレット上方の天井壁4に平面視矩形の蛇腹膨張体Bを配備すれば、積荷毎に荷崩れ防止機能が作用するとともに、積荷の大きさや形状に拘らずに蛇腹膨張体Bで下方押し付けできるようになる。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明による荷崩れ防止装置は、貨物収納スペースに設けられた膨張体と、この膨張体を膨らませて貨物の動きを規制又は阻止すべく膨張体にエア供給自在なエア給排機構とを有して成る荷崩れ防止装置において、膨張体を、複数の小割膨張部を互いに内部空間が連通する状態で直列接続してなる蛇腹膨張体に形成し、この蛇腹膨張体を、エア供給に伴って小割膨張部が膨張しながら直列接続方向に伸長する使用状態と、エア排出に伴って小割膨張部が収縮しながら直列接続方向に短縮される非使用状態とに切換え自在に構成してあることを特徴とする。
【0052】
その結果、平面視で幅の狭い長尺状の扁平な蛇腹膨張体や、平面視で正方形を呈する蛇腹膨張体を用いても、それら膨張体の膨張比を大きく取ることができ、非使用状態でのコンパクトな収納性と、使用状態での幅広い荷物押え付け効果とが得られて、装置としての大改造や大幅なコストアップが必要のない合理的な手段で、荷物の出し入れや移動の際に膨張体が邪魔にならないようにしながら、荷物の高さが実質的に種々に異なっても有効な荷崩れ防止効果が得られるという、改善された荷崩れ防止装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】荷崩れ防止装置の使用例を示す荷室の正面図である。
【図2】荷崩れ防止装置を示す概略の全体構成図である。
【図3】使用状態における蛇腹膨張体を示す平面図である。
【図4】使用状態における蛇腹膨張体を示す正面図である。
【図5】非使用状態における蛇腹膨張体を示す一部切欠きの平面図である。
【図6】非使用状態における蛇腹膨張体を示す正面図である。
【図7】蛇腹膨張体が非使用状態であるときの荷室内部の側面図である。
【図8】蛇腹膨張体が使用状態であるときの荷室内部の側面図である。
【図9】蛇腹膨張対の作動作用を示し、(a)は前側の荷物を積んだ状態での側面図、(b)は自由状態での側面図、(c)は前後荷物間での使用状態を示す側面図である。
【図10】別構造による蛇腹膨張体の非使用状態の平面図である。
【図11】図10に示す蛇腹膨張体の側面図である。
【図12】別構造の蛇腹膨張対の作動作用を示し、(a)は荷が積まれる前の非使用状態の側面図、(b)は荷を押し付ける使用状態の側面図である。
【符号の説明】
2,3 側壁
4 天井壁
7,8 取付手段
9 支持部材
17,32 小割膨張部
19,33 接続補強部材
21,35 保形部材
B 蛇腹膨張体
E ブロワーシステム
r 貨物収納スペース

Claims (2)

  1. 複数の小割膨張部を互いに内部空間が連通する状態で直列接続してなる蛇腹膨張体を備え、
    前記蛇腹膨張体は、貨物収納スペースの幅方向に長尺な前記小割膨張部が上下に並んだ扁平な縦型に設定して前記貨物収納スペースに吊設されるとともに、エア供給に伴って下方に伸長して貨物の移動を規制又は阻止可能な使用状態と、エア排出に伴って上方に移動収縮されて折畳まれた非使用状態と、に切換え自在に構成され、
    前記使用状態において、貨物収納スペース内の貨物間に位置して前記貨物収納スペース内の荷物の荷崩れを防止するものであり、
    さらに、前記蛇腹膨張体を貨物収納スペースに吊設するための支持部材を設け、この支持部材を、前記貨物収納スペースの左右側壁に亘って架設自在で、かつ、その架設位置を前後に調節自在な取付手段を設けてある荷崩れ防止装置。
  2. 前記取付手段を、前記貨物収納スペースの上端部と上下中間部との双方に設けてある請求項1に記載の荷崩れ防止装置。
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