JP4372280B2 - 印刷機における片面・両面刷り印刷された枚葉紙のための枚葉紙案内装置 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、請求項１の上位概念部に記載のように、印刷機における片面刷り印刷または両面刷り印刷された枚葉紙のための枚葉紙案内装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
この種の枚葉紙案内装置は独国特許第225 411号公開公報から公知であり、この枚葉紙案内装置の場合には、枚葉紙を平滑にならす枚葉紙ならし装置及びガイド装置が１つの構造部分として互いに結合されていて、枚葉紙走行路に対して平行な軸線を中心にして回動可能に印刷機フレームに支承されている。枚葉紙ならし装置及びガイド装置は、上記構造部分の互いに逆向きの縦位置にあり、該構造部分の１８０°の回転によってそれぞれ枚葉紙走行路中の作用範囲（作用領域）内へ回動される。ガイド部材（ガイド装置）は空気供給装置に接続可能であって、出口孔から吹出し空気が供給され、その結果枚葉紙は、吹出し空気の作用で接触することなくデリバリパイルへ搬送される（両面刷り印刷された枚葉紙の場合）。片面刷り印刷の場合には、枚葉紙ならし装置が枚葉紙走行路中の作用範囲（作用領域）内へ回動され、枚葉紙の円筒状に湾曲した反りを除去する。この場合枚葉紙ならし装置は、枚葉紙を吸引するため隣接したガイド板を越えて突出する。
【０００３】
公知の装置は製作費が高い。というのは、枚葉紙ならし装置及びガイド部材は、片面刷り印刷から両面刷り印刷へ切り換えられる際に、適宜の伝動機構によって動かされなければならないからである。さらに別の欠点として、ガイド面上へ突出する枚葉紙ならし装置が枚葉紙の下面を傷付けることがある。枚葉紙の搬送はガイド板だけで行われるから、突出した枚葉紙ならし装置の範囲またはガイド部材／ガイド板の移行範囲において、裏移りの危険性が付加的に高められる。片面刷り印刷の場合には枚葉紙ならし装置から空気が吸引され、また両面刷り印刷の場合にはガイド部材には専ら吹出し空気が、切り換え可能な空気供給装置により供給される。
【０００４】
独国特許第34 11 029号公報によれば、片面または両面刷り印刷された枚葉紙印刷材を案内するためのさらに別の枚葉紙案内装置が公知である。この枚葉紙案内装置はモジュール式に配置された流動通路によって形成されており、該流動通路は空気ノズルとしての孔を案内面に有している。流動通路の上面はそれぞれ案内面として搬送平面を構成し、かつ該流動通路はその背面に、各流動通路に空気を吹出すか、または各流動通路から空気を吸引するための複数の切り換え可能なファンを有している。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、特に簡単な構造を特徴としながら上記の欠点を解決し、かつ各運転形式において一貫して枚葉紙の確実な案内を保証できる始めに述べた形式の枚葉紙案内装置を提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば上記の課題は、請求項１記載の特徴を有する構成によって解決されている。さらに別の構成は従属請求項に記載の通りである。
【０００７】
本発明の第１の利点は、枚葉紙案内装置を僅かな切り換え用経費で片面刷り印刷または両面刷り印刷の各運転形態に切り換えて使用できることにある。すなわち枚葉紙案内装置は選択的に、片面刷り印刷の場合には枚葉紙ならし装置として、かつ両面刷り印刷の場合には、接触することなく枚葉紙を案内するための枚葉紙ガイド装置として運転可能である。この目的で、印刷機フレームに対して所定位置に支承され、かつ枚葉紙搬送方向に対して直角横方向に延びている軸線を中心にして回動可能な枚葉紙ならし／ガイド装置が作用領域内に設けられている。この枚葉紙ならし／ガイド装置には、有利には流動通路を有する少なくとも１つの隣接した定置の枚葉紙ガイド装置が付属している。有利には枚葉紙印刷機のデリバリ内の枚葉紙搬送方向で見て前後位置に、空気作用方式で負荷可能で、空気流通孔を有する流動通路が定置の枚葉紙ガイド装置として付属している。その結果枚葉紙は、全ての運転形態で空気作用方式で支持されて確実にガイドされる。各運転形態への切り換えには、作用シリンダと、回動ジョイントと、連結部材と、を必要とするに過ぎない。枚葉紙ならし装置及びガイド部材の回動運動を制御するために高価な伝動装置は不要である。
【０００８】
本発明の枚葉紙ならし／ガイド装置は、作用領域内において、定置の枚葉紙ガイド装置の隣接して空気作用式に負荷可能な流動通路に対して、僅かなギャップ間隔しかもたないようにするのが有利である。このようにすることによって枚葉紙に起こり得る破損または枚葉紙の裏移りを防止することができる。隣接する枚葉紙ガイド装置に対して僅かなギャップ間隔をもって枚葉紙ならし／ガイド装置がほぼ隙間なく配置されることにより、枚葉紙に対する動力学的な作用が避けられる。
【０００９】
また、両面刷り印刷の運転形態において、枚葉紙案内装置内の枚葉紙ならし／ガイド装置の特に枚葉紙ガイド装置が、空気作用式に負荷可能である流動通路を備えた隣接する定置の枚葉紙ガイド装置へ接続できるようにすることによって、吹出し空気または吸引空気が利用可能であるようにすると有利である。この接続により、付加的なまたは切り換え可能な空気供給装置はもはや不要になる。
【００１０】
最後に、枚葉紙案内装置による枚葉紙の案内が、一貫して空気作用方式で行なわれるという利点がある。これにより、その都度の各運転形態（片面刷り印刷時の運転形態及び両面刷り印刷時の運転形態）に良好に適合可能で確実な枚葉紙案内を実現することができる。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図１は枚葉紙案内装置を有する枚葉紙デリバリ（排紙装置）を示す図である。
図２は片面刷り印刷時のポジションにあって枚葉紙ならし機能を有する枚葉紙ならし／ガイド装置を示す図である。
図３は両面刷り印刷時または片面刷り印刷時のポジションにあって、枚葉紙ならし機能ではなく枚葉紙ガイド機能を有する図２の枚葉紙ならし／ガイド装置を示す図である。
【００１２】
枚葉紙輪転印刷機のデリバリは、印刷装置またはニス引き装置の枚葉紙案内胴１５の、枚葉紙搬送方向９で見て後方に配置されている。デリバリは主に、デリバリドラム１６（またはチェーンホイール軸）及びエンドレスの循環する搬送システム１４からなり、該搬送システム１４は枚葉紙案内胴１５から来る枚葉紙をデリバリパイル１２へ供給するために枢着されたグリッパーシステム１０を備えている。この場合枚葉紙１１は、固定配置された枚葉紙ガイド装置１３及び形状可変の枚葉紙ガイド装置３の前を案内され、枚葉紙制動装置１のところで制動され、かつ前縁ストッパーに向かってデリバリパイル１２上へ下ろされる。
【００１３】
定置の枚葉紙ガイド装置１３は、例えば独国特許第34 11 029号公報に記載されているような、モジュール式に配置され空気作用式に負荷可能な流動通路によって構成されており、該流動通路は選択的に切り換え可能で、吹出し空気または吸引空気が利用可能である。このようにするために枚葉紙ガイド装置１３は、空気流通孔６を有し枚葉紙１１のためのそれぞれ１つの案内面を有している。枚葉紙案内装置の作用領域内には、枚葉紙ならし／ガイド装置２ が、搬送方向９に対して直角横方向に、フレームに対して所定位置の支承部に回動可能に支持されている。この枚葉紙ならし／ガイド装置２は複数の機能を有している。すなわち、片面刷り印刷（コーティングを含む）された枚葉紙を平らにならすための枚葉紙ならし装置としての機能、及び両面刷り印刷（コーティングを含む）された枚葉紙を印刷面が他に触れないようにガイドするための枚葉紙ガイド装置としての機能であり、これらの機能は選択可能である。そのために枚葉紙ならし／ガイド装置２は、有利にはデリバリ内において２つのモジュール式に配置された定置の枚葉紙ガイド装置１３の間に丁度突き合わされるように配置されており、定置の枚葉紙ガイド装置１３間の作用領域内において前記の各機能を果たす際、枚葉紙ガイド装置１３の隣接する案内面に対して面一に一体化されるように配置されている。
【００１４】
さらに、枚葉紙ならし／ガイド装置２及び少なくとも１つの及び／または複数の隣接した定置の枚葉紙ガイド装置１３が、それらの案内面の相対位置を枚葉紙搬送方向９で互いにずらして配置されている。枚葉紙搬送方向９では、この場合常に上流側に設けられた構造部分、すなわち定置の枚葉紙ガイド装置１３の案内面が、下流側に設けられた構造部分、例えば枚葉紙ならし／ガイド装置２の案内面よりも、ギャップの範囲（枚葉紙ならし／ガイド装置２、形状可変の枚葉紙ガイド装置３、定置の枚葉紙ガイド装置１３間の移行範囲）で、僅かに高くなるようにずらして配置されている（この場合案内面という概念は、枚葉紙ならし装置の上縁をも含むものである）。すなわち、上流側に設けられた構造部分から見て下流側では、この下流側の構造部分並びに該構造部分のさらに下流側の構造部分が、少なくとも最大形状幅にわたって段階的に下がっている。
【００１５】
この構成では、これらの各段部で付加的な空気量が増大し、該空気が枚葉紙下面と案内面との間で枚葉紙を支える空気クッションの作用を強化する。この付加的な空気は、各段部の範囲に循環する渦流を発生させる。この渦流の渦巻き軸線は、枚葉紙搬送方向に対して直角方向（段部の縁に対して平行）である。
【００１６】
さらに別の一構成によれば、枚葉紙ならし／ガイド装置２、形状可変の枚葉紙ガイド装置３、定置の枚葉紙ガイド装置１３間のギャップ範囲を案内面のオーバーラップによって形成することができる。
【００１７】
回動可能な枚葉紙ならし／ガイド装置２は、軸方向に延びて独立である少なくとも２つの第１室及び第２室２０，２１を有している。
【００１８】
第２室２１は、側方において（サイドフレームのところで）空気作用システム５の空気供給部に接続可能であり、かつ枚葉紙ならし／ガイド装置２の一部としての枚葉紙ならし装置に機能的に接続している。室２１に連通しているこの枚葉紙ならし装置は、吸引スロット４を備え波状に湾曲したならしギャップを有している。この吸引スロット４を有するならしギャップは、特に形状幅にわたって延在しており、この場合吸引スロットは、孔、スリットまたは貫通溝によって形成されている。
【００１９】
第１室２０は、枚葉紙ならし／ガイド装置２の一部としての枚葉紙ガイド装置１３に機能的に接続している。この枚葉紙ガイド装置１３の室２０に連通している案内面もやはり空気流通孔６を有しており、この場合案内面は、隣接する枚葉紙ガイド装置１３に対して面一に、かつ必要に応じてそれらの湾曲方向に配置されている。室２０はさらに、枚葉紙ならし／ガイド装置２の軸方向に少なくとも１つの開口部１９を案内面の空気流通孔６とは別個に有しており、該開口部１９は、隣接する定置の枚葉紙ガイド装置１３の端面側に機能的に接続可能である。このためにこの枚葉紙ガイド装置１３は、開口部１９に対応する開口部を流動通路の端面側に有しており、この開口部は、可動の、例えば回動ジョイントとケーシング部分１８または１８’とによって開閉可能である。ケーシング部分１８，１８’ のポジション１８では流動通路の開口部は開かれており、ポジション１８’ では開口部は閉じられている。
【００２０】
選択的な１つの構成手段として、可動のケーシング部分１８、１８’をフレキシブルに、例えばばね鋼薄板により形成することが可能である（図２及び図３）。この場合フレキシブルな可動ケーシング部分１８，１８’はポジション１８では伸展した状態にあり、その結果、枚葉紙ならし／ガイド装置２のケーシングと枚葉紙ガイド装置１３の流動通路の開口部との間には極めて僅かなギャップが生じている。枚葉紙ならし／ガイド装置２が回動軸線を中心にして回動したときのみ、フレキシブルなケーシング部分１８，１８’ は短時間、ポジション１８’に移され、次いでまた伸展したポジション１８へばね弾性的に戻される。従って図２の状態では、枚葉紙ガイド装置１３の流動通路は枚葉紙ならし／ガイド装置２の隣接したケーシングによって実質的に密封され、かつ図３の状態では、開口部１９によって、枚葉紙ガイド装置１３の流動通路と室２０との空気作用式接続が保証される。
【００２１】
枚葉紙ガイド装置１３の流動通路は固有の空気作用システム、例えば複数のファンと機能的に接続しているから、枚葉紙ガイド装置１３の流動通路から室２０へ空気の供給が可能である。これによってフレキシブルなケーシング部分１８，１８’ はポジション１８へ移行可能であり、その結果、枚葉紙ガイド装置１３の流動通路の開口部が開放され室２０の開口部１９に接続される。
【００２２】
枚葉紙ならし／ガイド装置２は、フレームに対して固定されている支承部の範囲において少なくとも１つの連結部材７に接続されており、該連結部材は回動ジョイント８でピストンロッドを介して操作装置１７、例えば空気作用シリンダに接続されている。この簡単な操作装置１７により、枚葉紙ならし／ガイド装置２の、枚葉紙を案内するのにその都度必要な部分（枚葉紙ならし装置または枚葉紙ガイド装置）が作用領域内へ回動可能である。
【００２３】
空気流通孔６を有する案内面及び枚葉紙ならし／ガイド装置２の吸引スロット４を有する枚葉紙ならしギャップは、有利には隣接の枚葉紙ガイド装置３，１３の案内面と面一になっている。
【００２４】
枚葉紙ならし／ガイド装置２は任意の形式で使用可能である。従って第１の構成では、この枚葉紙ならし／ガイド装置２は隣接する定置の枚葉紙ガイド装置１３の枚葉紙搬送方向で見て後方に配置されている。また別の一構成では、枚葉紙ガイド装置１３の前方に配置されており、さらにまた別の一構成では、２つの定置の枚葉紙ガイド装置１３の間に配置されている。さらに選択可能な別の一構成として、枚葉紙ならし／ガイド装置２を、形状可変の枚葉紙ガイド装置３の枚葉紙搬送方向９で見て前方に配置してもよい。また枚葉紙ならし／ガイド装置２を枚葉紙案内胴１５、例えば搬送ドラムに付属させることも可能である。定置の枚葉紙ガイド装置１３が前方に配置されたこのような使用例は独国特許第44 30 105号公報から公知である。
【００２５】
枚葉紙案内装置の作用は以下の通りである。片面刷り印刷の場合には枚葉紙１１は円筒状に湾曲して反る傾向がある。この場合、枚葉紙ならし／ガイド装置２は、吸引スロット４を備えた枚葉紙ならしギャップが枚葉紙ガイド装置１３の間の作用領域を実質的に充足するポジションへ回動される（図２）。吸引スロット４を備えた枚葉紙ならしギャップと定置の枚葉紙ガイド装置１３の案内面とは、この場合面一に整合して枚葉紙案内部を形成する。枚葉紙が、その印刷されていない片面を枚葉紙ガイド装置１３にできるだけ接近させて案内されるようにするために、枚葉紙ガイド装置１３のファンが空気吸引装置に接続される。空気作用システム５が作動され、搬送された枚葉紙１１は吸引スロット４を備えた枚葉紙ならしギャップの範囲で吸引され、波状の輪郭部に引き込まれる。この際、吸引作用の他に、枚葉紙１１の巻き癖が戻されかつ枚葉紙が搬送方向９とは逆向きに伸ばされることにより、反り除去効果が達成される。こうして枚葉紙１１が平滑にならされ、かつ高い品質をもってデリバリパイル１２上に下ろされる。
【００２６】
可動のケーシング部分１８，１８’はこの場合、例えばポジション１８に配置され、その結果枚葉紙ガイド装置１３の流動通路の開口部は端面側で開かれている。流動通路には、有利には大きな空気体積流を僅かな低い送出圧で負荷することができるから、枚葉紙ガイド装置１３の端面側で開いた構成は実質的な空気損失なしに運転可能である。選択的な一構成手段として、手動でまたは別の操作装置（図示せず）を用いて、フレキシブルなケーシング部分１８，１８’をポジション１８’に固定することも可能であり、こうして枚葉紙ガイド装置１３の流動通路の開口部は端面側で閉鎖可能である。
【００２７】
両面刷り印刷においては、被印刷材の表裏両面が処理されるため枚葉紙１１における前記の反りは生じない。枚葉紙ならし／ガイド装置２は、操作装置１７により回動され、枚葉紙ならし装置（枚葉紙ならし／ガイド装置２の一部）は、吸引スロット４を備えた枚葉紙ならしギャップを含めて枚葉紙ガイド装置１３間の作用領域の外へ出される。なおかつ枚葉紙ガイド装置の空気流通孔６を有する案内面（枚葉紙ならし／ガイド装置２の一部）は、上記作用領域内へ回動され枚葉紙１１に割り当てられる（図３）。
【００２８】
定置の枚葉紙ガイド装置１３の流動通路（ここでは上流側に設けられた枚葉紙ガイド装置１３）にはファンによって吹出し空気が供給される。吹出し空気は、孔６を通って枚葉紙ガイド装置１３の案内面から流出して枚葉紙１１を支持し、その結果裏移りが防止される。同時に、上流側の枚葉紙ガイド装置１３の流動通路（ケーシング部分１８，１８’はポジション１８にある）の端面側から吹出し空気が、単数または複数の開口部１９を通って隣接の室２０内へ流入する。吹出し空気は、この室２０から孔６を通って枚葉紙ガイド装置１３の案内面（枚葉紙ならし／ガイド装置２の一部）に流出し、この枚葉紙ならし／ガイド装置２の範囲において同様に、裏移りを生じないように枚葉紙１１を支持する。枚葉紙ガイド装置１３と枚葉紙ならし／ガイド装置２との間のギャップの間隔をできるだけ小さくするために、枚葉紙ならし／ガイド装置２の回動運動中に室２０，２１の一方がそのケーシングで、短時間の間、隣接する枚葉紙ガイド装置１３のフレキシブルなケーシング部分１８，１８’を押すように構成してもよい。ケーシング部分１８，１８’はフレキシブルであって、例えばばね鋼から形成されているから、このようにしても機能を損なうことはない。
【００２９】
枚葉紙ガイド装置１３の調整可能なファンは逆転切り替え可能であるから、流動通路から空気を吸引することも可能である。室２０が作用領域内へ回動されると、この室２０内の空気も隣接した枚葉紙ガイド装置１３を通じて吸引される。
【００３０】
本発明の利点は、片面刷り印刷された枚葉紙に対しても両面刷り印刷された枚葉紙に対しても、それぞれに適した枚葉紙案内が保証されることにある。
【００３１】
図示の枚葉紙ならし／ガイド装置２は、２つの室２０，２１を有する構成に限定されるものではない。さらに別の室を軸方向に配置し、該室が操作装置１７によって必要に応じて第３室として作用領域内へ回動可能であるようにすることもできる。この室は、吹出しノズル／吸引ノズルを備えた案内面を有するように構成し、かつ隣接の枚葉紙ガイド装置１３に空気の吹出し／吸引のために機能的に接続するようにすることも可能である。吹出しノズル／吸引ノズルは枚葉紙１１の張りを向上させる。
【００３２】
枚葉紙ならし／ガイド装置２はまた、定置の枚葉紙ガイド装置と形状可変の枚葉紙ガイド装置１３との間に配置可能である。この場合必要な条件は、ただ、定置の枚葉紙ガイド装置と形状可変の枚葉紙ガイド装置のうちのいずれか一方の枚葉紙ガイド装置３または１３のフレキシブルなケーシング部分１８，１８’ が、枚葉紙ならし／ガイド装置２の開口部１９と連通されるようにすることだけである。
【図面の簡単な説明】
【図１】 枚葉紙案内装置を有する枚葉紙デリバリ（排紙装置）を示す正面図である。
【図２】 片面刷り印刷時のポジションにあって枚葉紙ならし機能を有する枚葉紙ならし／ガイド装置を示す正面図である。
【図３】 両面刷り印刷時または片面刷り印刷時のポジションにあって、枚葉紙ならし機能ではなく枚葉紙ガイド機能を有する図２の枚葉紙ならし／ガイド装置を示す正面図である。
【符号の説明】
１ 枚葉紙制動装置
２ 枚葉紙ならし／ガイド装置
３ 形状可変の枚葉紙ガイド装置
４ 吸引スロットを有する枚葉紙ならしギャップ
５ 空気作用システム
６ 空気流通孔
７ 連結部材
８ 回動ジョイント
９ 枚葉紙搬送方向
１０ グリッパーシステム
１１ 枚葉紙
１２ デリバリパイル
１３ 定置の枚葉紙ガイド装置
１４ 搬送システム
１５ 枚葉紙案内胴
１６ デリバリドラム
１７ 操作装置
１８，１８’ ケーシング部分
１９ 開口部
２０ 第１室
２１ 第２室

Claims (8)

1. 印刷機により片面処理された枚葉紙の反りを除去するため、及び両面処理された枚葉紙の裏移りを防止しつつ案内するために使用され、回動軸線を中心として回動可能である枚葉紙ならし／ガイド装置を有する枚葉紙案内装置において、
   前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）は、吸引スロット（４）を備えた枚葉紙ならしギャップに連通する第２室（２１）を有し、該第２室は側方に配置された空気作用システム（５）に機能的に接続可能であり、かつ前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）は、第１室（２０）を有し、該第１室は空気流通孔（６）を有する案内面と接続されかつ軸方向に少なくとも１つの開口部（１９）を有しており、 空気の供給・吸引が可能である流動通路を有しかつ案内面に空気流通孔（６）を有する定置の枚葉紙ガイド装置（１３）が、前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）に隣接して配設されており、前記流動通路は、可動のケーシング部分（１８，１８’）によって開放可能でありかつ前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）の開口部（１９）に接続され、
   かつ前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）は、操作装置（１７）により軸回りに回動可能であることを特徴とする枚葉紙案内装置。
2. 前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）の吸引スロット（４）を備えた枚葉紙ならしギャップ及び空気流通孔（６）を備えた案内面は、隣接する枚葉紙ガイド装置（３，１３）の空気流通孔（６）を備えた案内面と面一に整列されていることを特徴とする請求項１に記載の枚葉紙案内装置。
3. 前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）は、枚葉紙搬送方向（９）で見て隣接する定置の枚葉紙ガイド装置（１３）の後方に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の枚葉紙案内装置。
4. 前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）は、枚葉紙搬送方向（９）で見て、隣接する定置の枚葉紙ガイド装置（１３）の前方に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の枚葉紙案内装置。
5. 前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）は、２つの定置の枚葉紙ガイド装置（１３）の間に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の枚葉紙案内装置。
6. 前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）は、枚葉紙搬送方向（９）で見て、形状可変な枚葉紙ガイド装置（３）の前方に配置されていることを特徴とする請求項１に記載の枚葉紙案内装置。
7. 前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）は、枚葉紙案内胴に付属していることを特徴とする請求項１記載にの枚葉紙案内装置。
8. 前記枚葉紙ならし／ガイド装置（２）には、連結部材（７）が接続され、該連結部材は、回動ジョイント（８）を介して操作装置（１７）に接続されていることを特徴とする請求項１に記載の枚葉紙案内装置。

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