JP4371548B2

JP4371548B2 - Engine intake system for motorcycles and tricycles

Info

Publication number: JP4371548B2
Application number: JP2000226231A
Authority: JP
Inventors: 康弘高田; 彰一郎佐藤
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 2000-07-21
Filing date: 2000-07-21
Publication date: 2009-11-25
Anticipated expiration: 2020-07-21
Also published as: CN1335245A; CN1170719C; JP2002037165A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は，エンジン本体のシリンダボアの軸線を略水平にしてエンジンを車体フレームに搭載した自動二，三輪車におけるエンジンの吸気装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
エンジン本体のシリンダボアの軸線を略水平にしてエンジンを車体フレームに搭載した自動二輪車は，例えば実公昭６２−３９９９３号公報で開示されているように，既に知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に開示されている自動二輪車では，エンジン本体の上方に配置されるエアクリーナとエンジン本体の吸気ポートに至る吸気系が，その途中に介装される気化器としてホリゾンタル型を採用したことから，クランク状に構成されており，これが吸気抵抗の低下を妨げる一因となっている。
【０００４】
本発明は，かかる事情に鑑みてなされたもので，吸気系の吸気抵抗を効果的に低下させ，エンジン出力及び低燃費性の向上に寄与し得る，自動二，三輪車におけるエンジンの吸気装置を提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために，本発明は，エンジン本体のシリンダボアの軸線を略水平にしてエンジンを車体フレームに搭載した自動二，三輪車において，車体フレームの中心線を含む鉛直面にシリンダボアの軸線を略合わせてエンジン本体を配置し，このエンジン本体の吸気ポートを，該エンジン本体の燃焼室周縁の接線に沿い，且つ下流側に向かって急勾配に下るように構成して，この吸気ポートの下流端を，前記鉛直面の一側寄りで，且つ前記燃焼室の中心より上方で該燃焼室に開口させ，エンジン本体の上方に配置されるエアクリーナから前記吸気ポートに至る吸気系の途中に吸気道を上下方向に指向させたスロットルボディを介装し，該吸気系を，前記鉛直面を横切りながら，下流側に向かって急勾配で下る略直線状に構成したことを第１の特徴とする。
【０００６】
この第１の特徴によれば，エアクリーナから吸気ポートに至る吸気系を，燃焼室周縁の接線方向に延びると共に，車体フレームの中心線を含む鉛直面を横切りながら，下流側に急勾配で下る略直線状に構成したことから，吸気系の吸気抵抗を減少させつゝ，吸気系の長さを，車体フレームやそれに取付けられる車体系部品に干渉されることなく充分に確保することができる。したがって，吸気系内の吸気慣性を効果的に利用して，混合気の流れを燃焼室及びシリンダボアの内周面に沿わせ，強力なスワールを生起させながら，高い充填効率を得ることができるため，点火時，リーン燃焼を可能にし，低燃費性の向上をもたらすと共に，エンジン出力の向上を図ることができる。しかも，吸気系には，特別なスワーラを設ける必要もないから，コストの低減にも寄与し得る。
【０００７】
また本発明は，第１の特徴に加えて，前記エアクリーナを，前記鉛直面の他側に位置する車体フレームの側面に取付けたことを第２の特徴とする。
【０００８】
この第２の特徴によれば，エンジン本体直上の車体フレームに邪魔されることなく，エアクリーナから吸気ポートに至る吸気系を略直線状に且つ充分長く形成することができ，より強力な吸気慣性効果を得ることができる。
【０００９】
さらに本発明は，第１又は第２の特徴に加えて，前記エアクリーナを，車体フレームと，車体フレームに支持されるレッグシールドの一方のシールド張り出し部との間に配置し，このエアクリーナの筒状クリーナケースを前記シールド張り出し部の横幅方向に沿って横長に形成して，該クリーナケース内の浄化室に開口する空気出口管を車体フレームに近接して配置したことを第３の特徴とする。
【００１０】
この第３の特徴によれば，車体フレームと，レッグシールドの一方の張り出し部との間の狭小なスペースにエアクリーナを配設したにも拘らず，クリーナケースの容積を充分に確保することができ，吸気抵抗及び吸気騒音の低減に寄与し得る。しかもエアクリーナの出口管及びエンジン本体の吸気ポートを含む吸気系を急勾配をもって下向きに構成することができ，吸気抵抗の更なる減少を図ることができる。
【００１１】
さらにまた本発明は，第３の特徴に加えて，前記シールド張り出し部を前記クリーナケースを介して車体フレームに取付けたことを第４の特徴とする。
【００１２】
この第４の特徴によれば，クリーナケースが前記シールド張り出し部を支持するステーを兼ねることになり，レッグシールドの支持構造の簡素化を図ることができる。
【００１３】
【発明の実施の形態】
以下，本発明の実施の形態を，添付の図面に示した本発明の一実施例に基づいて説明する。
【００１４】
図１は自動二輪車の側面図，図２は図１の２−２矢視拡大図，図３は図２の３−３線断面図，図４は図３の４−４線拡大断面図，図５は図３の５−５線断面図，図６は図５の６−６線断面図，図７は図２の２−２矢視図，図８はフロントカバーの斜視図である。
【００１５】
先ず図１において，自動二輪車の車体フレーム１５が前端に備えるヘッドパイプ１６には，前輪ＷＦを軸支するフロントフォーク１７が操向可能に枢支される。該フロントフォーク１７の上端に立設されるステアリングステムにバーハンドル１８が連結され，前輪ＷＦの上方を覆うフロントフェンダ１９がフロントフォーク１７に支持される。また車体フレーム１５の中間部には後輪ＷＲを軸支するリヤフォーク２０が枢支され，車体フレーム１５の後部およびリヤフォーク２０間にリヤクッション２１が設けられる。
【００１６】
車体フレーム１５の中間部には，水冷式の４サイクルエンジンＥおよび変速機Ｍから成るパワーユニットＰが支持されており，前記変速機Ｍの出力はチェーン２２を介して後輪ＷＲに伝達される。
【００１７】
またエンジンＥのエンジン本体３３および車体フレーム１５に支持されるラジエータ２４が前記エンジンＥの上方に配置されるとともに，エアクリーナ２３がエンジンＥの上方に配置され，変速機Ｍの上方に配置される燃料タンク２５と，電装部品を収納可能として該燃料タンク２５の上方に配置される収納ボックス２６とが，車体フレーム１５に支持される。
【００１８】
エンジンＥからの排気ガスを導く排気管２７は，パワーユニットＰおよび後輪ＷＲ間に配置される排気マフラー２８に接続される。
【００１９】
前記車体フレーム１５の前部，エンジンＥ，エアクリーナ２３およびラジエータ２４は，車体フレーム１５に取付けられる合成樹脂製のレッグシールド２９により上方から覆われる。また車体フレーム１５の後部，燃料タンク２５および収納ボックス２６は，車体フレーム１５に取付けられる合成樹脂製のリヤカバー３０で覆われており，該リヤカバー３０に後輪ＷＲの後部上方を覆うリヤフェンダ３１が連設される。リヤカバー３０上には，収納ボックス２６の上端開口部を開閉可能としてシート３２が設けられており，該シート３２にライダが座乗する。
【００２０】
図１〜図４及び図７に示すように，前記エンジン本体３３は，頭部を車両前方に向けて略水平に配置されるシリンダブロック３５と，このシリンダブロック３５の前端に接合されるシリンダヘッド３６とを備えており，このエンジン本体３３は，車体フレーム１５に突設された複数のエンジンハンガ３７によって支持される。シリンダヘッド３６には，シリンダブロック３５のシリンダボア３５ａに同軸で連なる燃焼室３６ａと，この燃焼室３６ａに開口する吸気ポート３８及び排気ポート３９とが形成され，これら吸気及び排気ポート３８，３９は，燃焼室３６ａへのそれぞれの開口端部で吸気及び排気弁４０，４１によって開閉される。これら吸気及び排気弁４０，４１を開閉作動する公知の動弁機構のタイミング伝動装置４２を収容するタイミング伝動室４３がシリンダボア３５ａに隣接するようにして，シリンダブロック３５の一側壁に設けられる。
【００２１】
このようなエンジンＥは，図２に明示するように，ヘッドパイプ１６の中心を通る車体フレーム１５の中心線を含む鉛直面Ｖにシリンダボア３５ａ及び燃焼室３６ａの軸線を略合わせるように配置される。また吸気ポート３８は，燃焼室３６ａ周縁の接線Ｔに沿い，且つ前記鉛直面Ｖを横切りながら下流側に向かって下る急勾配の略直線状に配置される。これに伴い吸気ポート３８の燃焼室３６ａへの開口端部は前記鉛直面Ｖの一側寄りに，且つ燃焼室３６ａの中心より上方に配置される。一方，排気ポート３９の燃焼室３６ａへの開口端部は，前記鉛直面Ｖの他側寄りに，且つ燃焼室３６ａの中心より下方に配置される。そして，両ポート３８，３９の燃焼室３６ａへの開口端部の中心間を結ぶ直径線Ｌの両側で燃焼室３６ａに電極を臨ませる一対の点火プラグ４４，４４′がシリンダヘッド３６に螺着される。これら点火プラグ４４，４４′は同時に付勢されるようになっている。
【００２２】
吸気ポート３８の上流端には，吸気ポート３８の軸線の延長線に略沿って斜め上方に延びる吸気管４５が接続され，この吸気管４５の上流端部にスロットルボディ４６が，またその上流端に前記エアクリーナ２３が順次接続される。スロットルボディ４６は，周知のようにエアクリーナ２３及び吸気管４５に連なる吸気道と，それを開閉するスロットル弁を有するもので吸気道を上下方向に指向させて接続される。
【００２３】
而して，吸気ポート３８，吸気管４５，スロットルボディ４６及びエアクリーナ２３は，エンジンＥの吸気系４７を構成するもので，この吸気系４７は，前記鉛直面Ｖを横切ると共に下流側に向かって下る急勾配の略直線状に構成される。
【００２４】
吸気管４５は，その下流側端部に有する連結フランジ４５ａをシリンダヘッド３６にボルト４５で結合されるもので，その連結フランジ４５ａに一体に形成された取り付け筒部４９に，吸気ポート３８の下流側に向けて燃料を噴射する公知の電磁式燃料噴射弁５０が装着される。その際，燃料噴射弁５０は，吸気管４５より車体内方寄りに配置され（図２参照），外側方から接近する他物との接触を吸気管４５で回避されるようになっている。
【００２５】
シリンダボア３５ａの一側に隣接してシリンダブロック３５に設けられる前記タイミング伝動室４３は，前記鉛直面Ｖに対して吸気ポート３８の燃焼室３６ａへの開口端部と同側に配置される。
【００２６】
図３及び図５に示すように，前記鉛直面Ｖの一側に配置されるエアクリーナ２３のクリーナケース７０の上部及び下部には支持片５１，５１′が形成されており，これらをヘッドパイプ１６近傍部である車体フレーム１５上部の一側面にボルト５２，５２で固着することにより，エアクリーナ２３は，ヘッドパイプ１６近傍部で車体フレーム１５に支持される。
【００２７】
一方，前記ラジエータ２４は，前記鉛直面Ｖを挟んでエアクリーナ２３と反対側に配置されて車体フレーム１５の他側面に取付けられる。このラジエータ２４は，上部タンク２４ａ，下部タンク２４ｂ及びこれらを連結するコア２４ｃとからなっており，上部タンク２４ａの支持片５３と，車体フレーム１５の支持片５４とを，それらの間に弾性部材５５を挟みながらボルト５６で結合することによりラジエータ２４は車体フレーム１５に取付けられる。下部タンク２４ｂの内部は，車体外方寄りの第１室Ｂ１と，車体内方寄りの第２室Ｂ２との仕切られており，両室Ｂ１，Ｂ２はコア２４ｃを介して上部タンク２４ａに連通している。
【００２８】
シリンダヘッド３６には，ラジエータ２４と同側の端部にウォータポンプ５７が配設され，下部タンク２４ｂの第１室Ｂ１から延出する第１ホース５８ａはこのウォータポンプ５７の吸入管５９に接続され，ウォータポンプ５７の吐出管６０から延出する第２ホース５８ｂは，シリンダブロック３５のウォータジャケット入口管（図示せず）に接続され，シリンダヘッド３６のウォータジャケット出口管６１から延出する第３ホース５８ｃは下部タンク２４ｂの第２室Ｂ２に接続される。したがって，第３ホース５８ｃから第２室Ｂ２に流入した冷却水は，コア２４ｃの片側半部を上昇して上部タンク２４ａに移り，それからコア２４ｃの他方の半部を下降して第１室Ｂ１に達するようになっている。こうすることにより第１及び第３ホース５８ａ，５８ｃの短縮化が可能となり，これらホース５８ａ，５８ｃと上部の前記弾性部材５５の三部材を介してラジエータ２４を車体フレーム１５及びエンジンＥに弾性支持することができる。
【００２９】
図２及び図３に示すように，前記レッグシールド２９は合成樹脂製であって，車体フレーム１５の前部を上方から覆うシールド中央部２９ｓと，このこのシールド中央部２９ｓから左右に張り出してライダの左右の脚部を前方から覆う一対のシールド張り出し部２９ａ，２９ｂとからなっており，左右のシールド張り出し部２９ａ，２９ｂは，エアクリーナ２３及びラジエータ２４を左右外側からも覆うように斜め前方へ張り出している。そしてラジエータ２４側である左方（シート３２に座乗するライダから見て）のシールド張り出し部２９ａは，ステー６２を介して車体フレーム１５に支持される。即ち，ステー６２の両端部がボルト６３，６３によって車体フレーム１５と左方のシールド張り出し部２９ａとに固着される。エアクリーナ２３側である右方のシールド張り出し部２９ｂはエアクリーナ２３を介して車体フレーム１５に支持される。即ち，クリーナケース７０は前述のように車体フレーム１５に固着されており，このクリーナケース７０の支持片６４に右方のシールド張り出し部２９ｂがボルト６５によって固着される。したがって，クリーナケース７０は，右方のシールド張り出し部２９ｂを支持用ステーを兼ねている。これによりレッグシールド２９の支持構造の簡素化を図ることができる。
【００３０】
図５及び図８に示すように，レッグシールド２９の前面にはフロントカバー６６が結合される。このフロントカバー６６も合成樹脂製であって，ヘッドパイプ１６を前方から覆うカバー中央部６６ｓと，このカバー中央部６６ｓの左右両端から下方に延びて左右のシールド張り出し部２９ａ，２９ｂの前面を覆う一対のカバー側部６６ａ，６６ｂとからなっており，これらカバー側部６６ａ，６６ｂは左右のシールド張り出し部２９ａ，２９ｂの外側縁に多数のビス６７，６７…により固着される。その際，右方のシールド張り出し部２９ｂとカバー側部６６ｂとの間に，エアクリーナ２３を収容する補機室６８が画成される。
【００３１】
図８に示すように，左右のカバー側部６６ａ，６６ｂには，ラジエータ２４に走行風を導入するラジエータグリル７８の両端部が複数のボルト７９，７９…により固着され，これによって両カバー側部６６ａ，６６ｂ相互が補強される。
【００３２】
再び図５及び図６において，エアクリーナ２３は，下面を開放した筒状のクリーナケース７０と，このクリーナケース７０の開放面に取り外し可能に接合され蓋体７１と，クリーナケース７０に収容，支持される円筒状のクリーナエレメント７２とから構成される。クリーナケース７０は，その横断面が右方のシールド張り出し部２９ｂの横幅方向に沿って横長に，且つその横断面の前後幅が車体の内方寄りの一半部で広く，他半部で狭くなるように形成される。そして，このクリーナケース７０の前壁には，回動するフロントフォーク１７との干渉を避ける段差部７０ａが設けられる。またクリーナケース７０内の前後幅の広い部分には円筒状のクリーナエレメント７２が配置される。
【００３３】
クリーナケース７０内は，クリーナエレメント７２の外側が未浄化室７３，内側が浄化室７４となっており，未浄化室７３の前後幅の狭い部分に開口する空気入口管７５と，未浄化室７３の中心部に開口する空気出口管７６とが蓋体７１に設けられ，その空気出口管７６が前記スロットルボディ４６の上流端部にバンド７７で接続される。
【００３４】
次に，この実施例の作用について説明する。
【００３５】
エンジンＥの運転中，吸気弁４０が開弁する吸気行程になると，エアクリーナ２３の空気入口管７５から未浄化室７３に流入した外気は，クリーナエレメント７２により濾過されて浄化室７４に移り，空気出口管７６，スロットルボディ４６の吸気道，吸気管４５及び吸気ポート３８を順次通過して燃焼室３６ａ及びシリンダボア３５ａに吸入される。その間に燃料噴射弁５０は吸気ポート３８の下流側に向けて所定量の燃料を噴射するので，その燃料は上記空気と共に混合気を生成しながら燃焼室３６ａ及びシリンダボア３５ａに吸入される。
【００３６】
ところで，エアクリーナ２３から吸気ポート３８に至る吸気系４７は，燃焼室３６ａ周縁の接線方向Ｔに延びると共に，車体フレーム１５の中心線を含む鉛直面Ｖを横切りながら，下流側に急勾配で下る略直線状に構成されるので，吸気系４７の吸気抵抗を減少させつゝ，吸気系４７の長さを，車体フレーム１５やそれに取付けられる車体系部品に干渉されることなく充分に確保することができる。したがって，吸気系４７内の吸気慣性を効果的に利用して，混合気の流れを燃焼室３６ａ及びシリンダボア３５ａの内周面に沿わせ，強力なスワール（図４の矢印Ａ参照）を生起させながら，高い充填効率を得ることができるため，点火時，リーン燃焼を可能にし，低燃費性の向上をもたらすと共に，エンジン出力の向上を図ることができる。しかも，吸気系４７には，特別なスワーラを設ける必要もないから，コストの低減にも寄与し得る。
【００３７】
またシリンダブロック３５に設けられるタイミング伝動室４３は，前記鉛直面Ｖに対して吸気ポート３８の燃焼室３６ａへ開口端部と同側に配置されるので，４サイクルエンジンＥであっても，燃焼室３６ａ周縁の接線方向Ｔに延びる吸気系４７の長さを，タイミング伝動室４３にも干渉されることなく充分に確保することができる。しかもエンジンＥの冷却方式を水冷とすることにより，リーン燃焼に伴うノッキングの発生を抑えることができる。
【００３８】
さらに吸気系４７上流端のエアクリーナ２３と，エンジンＥのウォータポンプ５７及びそれに連通するラジエータ２４とは，前記鉛直面Ｖの両側に配置されるので，埃を嫌うエアクリーナ２３と，走行風を冷却に利用するラジエータ２４とを車体フレーム１５の両側にバランス良く配設することが可能となり，しかもラジエータ２４とウォータポンプ５７及びシリンダヘッド３６との各間を接続する第１及び第３ホース５８ａ，５８ｃの短縮化を図ることができる。
【００３９】
またエアクリーナ２３は，車体フレーム１５と，右方のシールド張り出し部２９ｂとの間の狭小なスペースに配置されるも，そのクリーナケース７０が該シールド張り出し部２９ｂの横幅に沿って横長に形成されるので，クリーナケース７０の容積を充分に確保して，吸気抵抗の減少及び吸気音の低減を図ることができる。この場合，エアクリーナ２３の空気出口管７６を，横長のクリーナケース７０内の車体内方寄りに配置して，前記鉛直面Ｖ上に配置されるシリンダヘッド３６の直上に極力近づけたことは，吸気系４７の下向き勾配を急にして，吸気抵抗の低下を図る上で有効である。
【００４０】
尚，本発明は上記実施例に限定されるものではなく，本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことができる。例えば，エアクリーナ２３の空気入口管７５を，一端部を大気に開放した中空の車体フレーム１５に接続して，車体フレーム１５内の奇麗な空気をエアクリーナ２３に導入するようにしてもよい。また本発明は，上記実施例の自動二輪車だけでなく，自動三輪車にも適用可能である。
【００４１】
【発明の効果】
以上のように本発明の第１の特徴によれば，エンジン本体のシリンダボアの軸線を略水平にしてエンジンを車体フレームに搭載した自動二，三輪車において，車体フレームの中心線を含む鉛直面にシリンダボアの軸線を略合わせてエンジン本体を配置し，このエンジン本体の吸気ポートを，該エンジン本体の燃焼室周縁の接線に沿い，且つ下流側に向かって急勾配に下るように構成して，この吸気ポートの下流端を，前記鉛直面の一側寄りで，且つ前記燃焼室の中心より上方で該燃焼室に開口させ，エンジン本体の上方に配置されるエアクリーナから前記吸気ポートに至る吸気系の途中に吸気道を上下方向に指向させたスロットルボディを介装し，該吸気系を，前記鉛直面を横切りながら，下流側に向かって急勾配で下る略直線状に構成したので，吸気系の吸気抵抗を減少させ吸気系の吸気抵抗を減少させつゝ，吸気系の長さを，車体フレームやそれに取付けられる車体系部品に干渉されることなく充分に確保することができる。したがって，吸気系内の吸気慣性を効果的に利用して，混合気の流れを燃焼室及びシリンダボアの内周面に沿わせ，強力なスワールを生起させながら，高い充填効率を得ることができるため，点火時，リーン燃焼を可能にし，低燃費性の向上をもたらすと共に，エンジン出力の向上を図ることができる。しかも，吸気系には，特別なスワーラを設ける必要もないから，コストの低減にも寄与し得る。
【００４２】
また本発明の第２の特徴によれば，前記エアクリーナを，前記鉛直面の他側に位置する車体フレームの側面に取付けたので，エンジン本体直上の車体フレームに邪魔されることなく，エアクリーナから吸気ポートに至る吸気系を略直線状に且つ充分長く形成することができ，より強力な吸気慣性効果を得ることができる。
【００４３】
さらに本発明の第３の特徴によれば，前記エアクリーナを，車体フレームと，車体フレームに支持されるレッグシールドの一方のシールド張り出し部との間に配置し，このエアクリーナの筒状クリーナケースを前記シールド張り出し部の横幅方向に沿って横長に形成して，該クリーナケース内の浄化室に開口する空気出口管を車体フレームに近接して配置したので，車体フレームと，レッグシールドの一方の張り出し部との間の狭小なスペースにエアクリーナを配設したにも拘らず，クリーナケースの容積を充分に確保することができ，吸気抵抗及び吸気騒音の低減に寄与し得る。しかもエアクリーナの出口管及びエンジン本体の吸気ポートを含む吸気系を急勾配をもって下向きに構成することができ，吸気抵抗の更なる減少を図ることができる。
【００４４】
さらにまた本発明の第４の特徴によれば，前記シールド張り出し部を前記クリーナケースを介して車体フレームに取付けたので，クリーナケースが前記シールド張り出し部を支持するステーを兼ねることになり，レッグシールドの支持構造の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るエンジンを搭載した自動二輪車の側面図。
【図２】図１の２−２矢視拡大図。
【図３】図２の３−３線断面図。
【図４】図３の４−４線拡大断面図。
【図５】図３の５−５線断面図。
【図６】図５の６−６線断面図。
【図７】図２の７−７矢視図。
【図８】フロントカバーの斜視図。
【符号の説明】
Ｅ・・・・エンジン
Ｖ・・・・鉛直面
Ｔ・・・・燃焼室周縁の接線
１５・・・車体フレーム
２３・・・エアクリーナ
２９・・・レッグシールド
３３・・・エンジン本体
３５・・・シリンダブロック
３５ａ・・シリンダボア
３６・・・シリンダヘッド
３６ａ・・燃焼室
３８・・・吸気ポート
４６・・・スロットルボディ
４７・・・吸気系
７０・・・クリーナケース
７３・・・未浄化室
７４・・・浄化室
７５・・・空気入口管
７６・・・空気出口管[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an intake device for an engine in a motorcycle or a three-wheeled vehicle in which an engine is mounted on a vehicle body frame with the axis of a cylinder bore of an engine body being substantially horizontal.
[0002]
[Prior art]
2. Description of the Related Art A motorcycle in which an engine is mounted on a vehicle body frame with the axis of a cylinder bore of the engine body being substantially horizontal is already known as disclosed in, for example, Japanese Utility Model Publication No. 62-39993.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the motorcycle disclosed in the above publication, a horizontal type is adopted as a carburetor interposed between the air cleaner disposed above the engine body and the intake system leading to the intake port of the engine body. It is configured in a crank shape, which is one factor that prevents a decrease in intake resistance.
[0004]
The present invention has been made in view of such circumstances, and provides an intake device for an engine in motorcycles and tricycles that can effectively reduce intake resistance of an intake system and contribute to improvement of engine output and fuel efficiency. The purpose is to do.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
To achieve the above object, according to the present invention, in a motorcycle or a three-wheeled vehicle in which an engine is mounted on a body frame with the cylinder bore axis of the engine body being substantially horizontal, the axis of the cylinder bore is placed on a vertical plane including the center line of the body frame. The engine body is arranged in a generally aligned manner, and the intake port of the engine body is configured to fall steeply along the tangent to the periphery of the combustion chamber of the engine body and to the downstream side. end, on one side near the vertical plane, and the above the center of the combustion chamber is opened to the combustion chamber, an intake passage from the air cleaner in the middle of the intake system leading to the intake port is disposed above the engine body We were interposed throttle body was directed in the vertical direction, the intake system, while crossing the vertical plane, and configured to substantially linearly descending steeply toward the downstream side The first feature.
[0006]
According to this first feature, the intake system extending from the air cleaner to the intake port extends in the tangential direction of the periphery of the combustion chamber and substantially descends downstream while traversing the vertical plane including the center line of the vehicle body frame. Since it is configured in a straight line, the intake resistance of the intake system can be reduced, and the length of the intake system can be sufficiently secured without being interfered by the vehicle body frame and the vehicle body parts attached thereto. Therefore, the intake inertia in the intake system can be effectively used, and the flow of the air-fuel mixture can be made to follow the inner peripheral surface of the combustion chamber and the cylinder bore so that a high swirl can be achieved while generating a strong swirl. This makes it possible to perform lean combustion at the time of ignition, improve fuel efficiency and improve engine output. Moreover, it is not necessary to provide a special swirler in the intake system, which can contribute to cost reduction.
[0007]
The present invention, in addition to the first feature, the air cleaner, the second, characterized in that attached to the side of the vehicle body frame positioned on the other side of the vertical plane.
[0008]
According to this second feature, the intake system from the air cleaner to the intake port can be formed substantially linearly and sufficiently long without being obstructed by the vehicle body frame directly above the engine body , thereby providing a more powerful intake inertia effect. Can be obtained.
[0009]
The present invention, in addition to the first or second aspect, the pre-Symbol air cleaner, and disposed between the body frame, and one of the shield overhangs of the leg shield which is supported by the body frame, the cylinder of the air cleaner According to a third aspect of the present invention, a cylindrical cleaner case is formed in a horizontally long shape along the width direction of the shield projecting portion, and an air outlet pipe that opens to a purification chamber in the cleaner case is disposed close to the vehicle body frame. .
[0010]
According to the third feature, it is possible to sufficiently secure the volume of the cleaner case in spite of the air cleaner disposed in the narrow space between the vehicle body frame and one of the protruding portions of the leg shield. , Can contribute to the reduction of intake resistance and intake noise. In addition, the intake system including the outlet pipe of the air cleaner and the intake port of the engine body can be configured downward with a steep slope, and the intake resistance can be further reduced.
[0011]
Furthermore, the present invention is characterized in that, in addition to the third feature, the shield projecting portion is attached to the vehicle body frame via the cleaner case.
[0012]
According to the fourth feature, will also serve as a stay cleaner case for supporting the shield overhangs, Ru can be simplified support structure of the leg shield.
[0013]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described based on an embodiment of the present invention shown in the accompanying drawings.
[0014]
1 is a side view of the motorcycle, FIG. 2 is an enlarged view taken along the arrow 2-2 in FIG. 1, FIG. 3 is a sectional view taken along line 3-3 in FIG. 2, and FIG. 5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 of FIG. 3, FIG. 6 is a cross-sectional view taken along line 6-6 of FIG. 5, FIG. 7 is a view taken along arrow 2-2 of FIG.
[0015]
First, in FIG. 1, a front fork 17 that pivotally supports a front wheel WF is pivotally supported by a head pipe 16 provided at a front end of a body frame 15 of the motorcycle. A bar handle 18 is connected to a steering stem that is erected on the upper end of the front fork 17, and a front fender 19 that covers the front wheel WF is supported by the front fork 17. A rear fork 20 that pivotally supports the rear wheel WR is pivotally supported at an intermediate portion of the vehicle body frame 15, and a rear cushion 21 is provided between the rear portion of the vehicle body frame 15 and the rear fork 20.
[0016]
A power unit P including a water-cooled four-cycle engine E and a transmission M is supported at an intermediate portion of the vehicle body frame 15, and the output of the transmission M is transmitted to the rear wheels WR via a chain 22.
[0017]
Further, a radiator 24 supported by the engine body 33 and the vehicle body frame 15 of the engine E is disposed above the engine E, and an air cleaner 23 is disposed above the engine E, and a fuel disposed above the transmission M. The vehicle body frame 15 supports the tank 25 and a storage box 26 that can store electrical components and is disposed above the fuel tank 25.
[0018]
An exhaust pipe 27 that guides exhaust gas from the engine E is connected to an exhaust muffler 28 disposed between the power unit P and the rear wheel WR.
[0019]
The front portion of the vehicle body frame 15, the engine E, the air cleaner 23, and the radiator 24 are covered from above by a synthetic resin leg shield 29 attached to the vehicle body frame 15. The rear portion of the vehicle body frame 15, the fuel tank 25 and the storage box 26 are covered with a synthetic resin rear cover 30 attached to the vehicle body frame 15, and a rear fender 31 covering the rear upper portion of the rear wheel WR is connected to the rear cover 30. Established. A seat 32 is provided on the rear cover 30 so that the upper end opening of the storage box 26 can be opened and closed, and a rider sits on the seat 32.
[0020]
As shown in FIGS. 1 to 4 and 7, the engine main body 33 includes a cylinder block 35 that is disposed substantially horizontally with the head facing the front of the vehicle, and a cylinder head that is joined to the front end of the cylinder block 35. 36, and the engine body 33 is supported by a plurality of engine hangers 37 protruding from the vehicle body frame 15. The cylinder head 36 is formed with a combustion chamber 36a coaxially connected to the cylinder bore 35a of the cylinder block 35, and an intake port 38 and an exhaust port 39 that open to the combustion chamber 36a. Opened and closed by intake and exhaust valves 40 and 41 at the respective open ends to the combustion chamber 36a. A timing transmission chamber 43 for accommodating a timing transmission device 42 of a known valve operating mechanism that opens and closes the intake and exhaust valves 40 and 41 is provided on one side wall of the cylinder block 35 so as to be adjacent to the cylinder bore 35a.
[0021]
As clearly shown in FIG. 2, the engine E is arranged so that the axis of the cylinder bore 35a and the combustion chamber 36a are substantially aligned with the vertical plane V including the center line of the vehicle body frame 15 passing through the center of the head pipe 16. . The intake port 38 is arranged along a tangent line T of the periphery of the combustion chamber 36a and in a substantially straight line with a steep slope that goes down toward the downstream side while crossing the vertical plane V. Accordingly, the opening end portion of the intake port 38 to the combustion chamber 36a is disposed closer to one side of the vertical plane V and above the center of the combustion chamber 36a. On the other hand, the opening end portion of the exhaust port 39 to the combustion chamber 36a is disposed on the other side of the vertical plane V and below the center of the combustion chamber 36a. A pair of spark plugs 44, 44 ′ are attached to the cylinder head 36 so that the electrodes face the combustion chamber 36 a on both sides of the diameter line L connecting the centers of the open ends of the ports 38, 39 to the combustion chamber 36 a. Is done. These spark plugs 44, 44 'are energized simultaneously.
[0022]
An intake pipe 45 extending obliquely upward substantially along an extension line of the intake port 38 is connected to the upstream end of the intake port 38. A throttle body 46 is connected to the upstream end of the intake pipe 45, and the upstream end thereof. The air cleaners 23 are sequentially connected. The throttle body 46 includes an intake passage communicating with an air cleaner 23 and the intake pipe 45 as is well known, Ru is connected by directing intake passage in the vertical direction having a throttle valve for opening and closing it.
[0023]
Thus, the intake port 38, the intake pipe 45, the throttle body 46, and the air cleaner 23 constitute an intake system 47 of the engine E. The intake system 47 crosses the vertical plane V and faces the downstream side. It is composed of a steeply descending substantially straight line.
[0024]
The intake pipe 45 has a connecting flange 45a at its downstream end connected to the cylinder head 36 with a bolt 45, and is attached to a mounting cylinder 49 formed integrally with the connecting flange 45a on the downstream side of the intake port 38. A known electromagnetic fuel injection valve 50 for injecting fuel toward the side is mounted. At this time, the fuel injection valve 50 is disposed closer to the inside of the vehicle body than the intake pipe 45 (see FIG. 2), and the intake pipe 45 avoids contact with other objects approaching from the outside.
[0025]
The timing transmission chamber 43 provided in the cylinder block 35 adjacent to one side of the cylinder bore 35a is disposed on the same side as the opening end of the intake port 38 to the combustion chamber 36a with respect to the vertical plane V.
[0026]
As shown in FIGS. 3 and 5, support pieces 51 and 51 ′ are formed on the upper and lower portions of the cleaner case 70 of the air cleaner 23 arranged on one side of the vertical plane V, and these are formed on the head pipe 16. The air cleaner 23 is supported by the vehicle body frame 15 in the vicinity of the head pipe 16 by being secured to one side surface of the upper portion of the vehicle body frame 15 which is the vicinity by bolts 52 and 52.
[0027]
On the other hand, the radiator 24 is disposed on the opposite side of the air cleaner 23 across the vertical plane V and is attached to the other side of the vehicle body frame 15. The radiator 24 includes an upper tank 24a, a lower tank 24b, and a core 24c that connects them. A support piece 53 of the upper tank 24a and a support piece 54 of the vehicle body frame 15 are provided between them as an elastic member. The radiator 24 is attached to the vehicle body frame 15 by being coupled with bolts 56 while sandwiching 55. The interior of the lower tank 24b is partitioned into a first chamber B1 that is closer to the outside of the vehicle body and a second chamber B2 that is closer to the inside of the vehicle body. Both chambers B1 and B2 communicate with the upper tank 24a via the core 24c. is doing.
[0028]
The cylinder head 36 is provided with a water pump 57 at the end on the same side as the radiator 24, and a first hose 58 a extending from the first chamber B 1 of the lower tank 24 b is connected to a suction pipe 59 of the water pump 57. The second hose 58b extending from the discharge pipe 60 of the water pump 57 is connected to a water jacket inlet pipe (not shown) of the cylinder block 35, and extends from the water jacket outlet pipe 61 of the cylinder head 36. The 3-hose 58c is connected to the second chamber B2 of the lower tank 24b. Therefore, the cooling water flowing into the second chamber B2 from the third hose 58c moves up to one half of the core 24c and moves to the upper tank 24a, and then moves down the other half of the core 24c to lower the first chamber B1. To come to reach. In this way, the first and third hoses 58a, 58c can be shortened, and the radiator 24 is elastically supported by the vehicle body frame 15 and the engine E through the three members of the hoses 58a, 58c and the upper elastic member 55. can do.
[0029]
As shown in FIGS. 2 and 3, the leg shield 29 is made of a synthetic resin and has a shield center portion 29s that covers the front portion of the vehicle body frame 15 from above, and a lid that projects from the shield center portion 29s to the left and right. The left and right shield overhanging portions 29a and 29b cover the air cleaner 23 and the radiator 24 obliquely forward so as to cover the left and right outer sides. ing. The left side (as viewed from the rider seated on the seat 32) shield overhanging portion 29 a on the radiator 24 side is supported by the vehicle body frame 15 via the stay 62. That is, both ends of the stay 62 are fixed to the vehicle body frame 15 and the left shield projecting portion 29a by the bolts 63, 63. The right shield projecting portion 29 b on the air cleaner 23 side is supported by the vehicle body frame 15 via the air cleaner 23. That is, the cleaner case 70 is fixed to the vehicle body frame 15 as described above, and the right shield projecting portion 29 b is fixed to the support piece 64 of the cleaner case 70 by the bolt 65. Accordingly, the cleaner case 70 also serves as a support stay for the right shield projecting portion 29b. Thereby, the support structure of the leg shield 29 can be simplified.
[0030]
As shown in FIGS. 5 and 8, a front cover 66 is coupled to the front surface of the leg shield 29. The front cover 66 is also made of synthetic resin, and covers the head pipe 16 from the front and covers the front part of the left and right shield projecting parts 29a and 29b by extending downward from the left and right ends of the cover central part 66s. The cover side portions 66a and 66b are fixed to the outer edges of the left and right shield projecting portions 29a and 29b by a large number of screws 67, 67. At that time, an auxiliary machine chamber 68 for accommodating the air cleaner 23 is defined between the right shield projecting portion 29b and the cover side portion 66b.
[0031]
As shown in FIG. 8, both end portions of a radiator grille 78 for introducing running air to the radiator 24 are fixed to the left and right cover side portions 66a and 66b by a plurality of bolts 79, 79. 66a and 66b are reinforced.
[0032]
5 and 6 again, the air cleaner 23 is accommodated in and supported by a cylindrical cleaner case 70 whose bottom surface is opened, a lid 71 detachably joined to the open surface of the cleaner case 70, and the cleaner case 70. And a cylindrical cleaner element 72. The cleaner case 70 has a lateral cross section that is laterally long along the lateral width direction of the right-hand shield overhanging portion 29b, and the front-rear width of the lateral cross section is wide in one half of the vehicle body and narrow in the other half. Formed as follows. The front wall of the cleaner case 70 is provided with a stepped portion 70a that avoids interference with the rotating front fork 17. Further, a cylindrical cleaner element 72 is disposed in a portion of the cleaner case 70 having a wide front-rear width.
[0033]
In the cleaner case 70, the outer side of the cleaner element 72 is an unpurified chamber 73 and the inner side is a purified chamber 74, and an air inlet pipe 75 that opens in a narrow part of the front and rear width of the unpurified chamber 73 and an unpurified chamber 73. An air outlet pipe 76 that opens to the center of the throttle body 46 is provided on the lid 71, and the air outlet pipe 76 is connected to the upstream end of the throttle body 46 with a band 77.
[0034]
Next, the operation of this embodiment will be described.
[0035]
During the operation of the engine E, when the intake stroke is reached in which the intake valve 40 is opened, the outside air flowing into the unpurified chamber 73 from the air inlet pipe 75 of the air cleaner 23 is filtered by the cleaner element 72 and moves to the purifier chamber 74. The exhaust pipe 76, the intake passage of the throttle body 46, the intake pipe 45 and the intake port 38 are sequentially passed through and are sucked into the combustion chamber 36a and the cylinder bore 35a. In the meantime, the fuel injection valve 50 injects a predetermined amount of fuel toward the downstream side of the intake port 38, so that the fuel is sucked into the combustion chamber 36a and the cylinder bore 35a while generating an air-fuel mixture together with the air.
[0036]
By the way, the intake system 47 extending from the air cleaner 23 to the intake port 38 extends in the tangential direction T around the periphery of the combustion chamber 36a, and substantially descends downstream while traversing the vertical plane V including the center line of the vehicle body frame 15. Since it is configured in a straight line, the intake resistance of the intake system 47 can be reduced and the length of the intake system 47 can be sufficiently ensured without being interfered with the vehicle body frame 15 or the vehicle body parts attached thereto. it can. Therefore, by effectively utilizing the intake inertia in the intake system 47, the air-fuel mixture flows along the inner peripheral surface of the combustion chamber 36a and the cylinder bore 35a to generate a powerful swirl (see arrow A in FIG. 4). However, since high charging efficiency can be obtained, lean combustion can be performed at the time of ignition, which can improve fuel efficiency and improve engine output. Moreover, it is not necessary to provide a special swirler in the intake system 47, which can contribute to cost reduction.
[0037]
The timing transmission chamber 43 provided in the cylinder block 35 is disposed on the same side as the opening end to the combustion chamber 36a of the intake port 38 with respect to the vertical plane V. The length of the intake system 47 extending in the tangential direction T of the peripheral edge of the chamber 36 a can be sufficiently ensured without being interfered with the timing transmission chamber 43. In addition, by setting the cooling method of the engine E to water cooling, it is possible to suppress the occurrence of knocking due to lean combustion.
[0038]
Further, the air cleaner 23 at the upstream end of the intake system 47, the water pump 57 of the engine E, and the radiator 24 communicating therewith are arranged on both sides of the vertical plane V, so that the air cleaner 23 that does not like dust and the traveling wind are cooled. The radiator 24 to be used can be disposed on both sides of the vehicle body frame 15 in a well-balanced manner, and the first and third hoses 58a and 58c connecting the radiator 24, the water pump 57 and the cylinder head 36 are connected to each other. Shortening can be achieved.
[0039]
The air cleaner 23 is disposed in a narrow space between the vehicle body frame 15 and the right shield projecting portion 29b, but the cleaner case 70 is formed in a horizontally long shape along the lateral width of the shield projecting portion 29b. Therefore, it is possible to secure a sufficient volume of the cleaner case 70 to reduce the intake resistance and the intake noise. In this case, the fact that the air outlet pipe 76 of the air cleaner 23 is disposed closer to the inside of the vehicle body in the horizontally long cleaner case 70 and is as close as possible to the position directly above the cylinder head 36 disposed on the vertical plane V This is effective in reducing the intake resistance by making the downward slope of the system 47 steep.
[0040]
The present invention is not limited to the above embodiments, and various design changes can be made without departing from the gist of the present invention. For example, an air inlet pipe 75 of the d Akurina 23, one end portion connected to the hollow of the body frame 15 which is open to the atmosphere, a clean air in the vehicle body frame 15 may be introduced into the air cleaner 23. Further, the present invention can be applied not only to the motorcycle of the above embodiment but also to a motor tricycle.
[0041]
【The invention's effect】
According to a first aspect of the present invention as described above, the automatic two mounting the engine on the vehicle body frame by the axis of the cylinder bore of the engine body in a substantially horizontal, in a tricycle, a cylinder bore in the vertical plane including the center line of the vehicle body frame The engine body is arranged so that the axis of the engine is substantially aligned, and the intake port of the engine body is configured to be steeply lowered toward the downstream side along the tangent to the periphery of the combustion chamber of the engine body. the downstream end of the port, with one side toward the vertical plane, and is opened to the combustion chamber from above the center of the combustion chamber, the way from an air cleaner disposed above the engine body of the intake system leading to the intake port the throttle body obtained by directing the intake passage in the vertical direction is interposed, the intake system, while crossing the vertical plane, and configured to substantially linearly descending steeply toward the downstream side In, reducing the intake resistance of the intake system One reduces the intake resistance of the intake system ゝ, the length of the intake system, it is possible to sufficiently secure without interfering with the vehicle body system parts attached to the vehicle body frame and it . Therefore, the intake inertia in the intake system can be effectively used, and the flow of the air-fuel mixture can be made to follow the inner peripheral surface of the combustion chamber and the cylinder bore so that a high swirl can be achieved while generating a strong swirl. This makes it possible to perform lean combustion at the time of ignition, improve fuel efficiency and improve engine output. In addition, it is not necessary to provide a special swirler in the intake system, which can contribute to cost reduction.
[0042]
According to the second feature of the present invention, since the air cleaner is attached to the side surface of the vehicle body frame located on the other side of the vertical surface , the air cleaner does not interfere with the vehicle body frame directly above the engine body. The intake system leading to the port can be formed substantially linearly and sufficiently long, and a stronger intake inertia effect can be obtained.
[0043]
Further according to the third aspect of the present invention, the pre-Symbol air cleaner, and the body frame, it is arranged between one of the shield overhangs of the leg shield which is supported by the body frame, the cylindrical cleaner case of the air cleaner Since the air outlet pipe, which is formed horizontally along the width direction of the shield overhanging portion and opens to the purification chamber in the cleaner case, is disposed close to the vehicle body frame, one overhang of the body frame and the leg shield is provided. Although the air cleaner is disposed in a narrow space between the two parts, a sufficient volume of the cleaner case can be secured, which can contribute to reduction of intake resistance and intake noise. In addition, the intake system including the outlet pipe of the air cleaner and the intake port of the engine body can be configured downward with a steep slope, and the intake resistance can be further reduced.
[0044]
Furthermore, according to the fourth feature of the present invention, since the shield overhanging portion is attached to the vehicle body frame via the cleaner case, the cleaner case also serves as a stay for supporting the shield overhanging portion. Ru can be made to simplify the support structure.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a motorcycle equipped with an engine according to the present invention.
2 is an enlarged view taken along arrow 2-2 in FIG. 1;
3 is a cross-sectional view taken along line 3-3 in FIG.
4 is an enlarged sectional view taken along line 4-4 of FIG.
5 is a cross-sectional view taken along line 5-5 of FIG.
6 is a cross-sectional view taken along line 6-6 in FIG.
7 arrow view - [7] 7 of Figure 2.
FIG. 8 is a perspective view of a front cover.
[Explanation of symbols]
E ... Engine V ... Vertical plane
T ··· tangent line 15 around combustion chamber periphery ··· body frame 23 ··· air cleaner 29 ··· leg shield 33 ··· engine body 35 · · · cylinder block 35a · · · cylinder bore 36 · · · cylinder head 36a ..Combustion chamber 38 .. intake port 46 .. throttle body 47 .. intake system 70... Cleaner case 73 .. unpurified chamber 74. ..Air outlet pipe

Claims

エンジン本体（３３）のシリンダボア（３５ａ）の軸線を略水平にしてエンジン（Ｅ）を車体フレーム（１５）に搭載した自動二，三輪車において，
車体フレーム（１５）の中心線を含む鉛直面（Ｖ）にシリンダボア（３５ａ）の軸線を略合わせてエンジン本体（３３）を配置し，
このエンジン本体（３３）の吸気ポート（３８）を，該エンジン本体（３３）の燃焼室（３６ａ）周縁の接線（Ｔ）に沿い，且つ下流側に向かって急勾配に下るように構成して，この吸気ポート（３８）の下流端を，前記鉛直面（Ｖ）の一側寄りで，且つ前記燃焼室（３６ａ）の中心より上方で該燃焼室（３６ａ）に開口させ，
エンジン本体（３３）の上方に配置されるエアクリーナ（２３）から前記吸気ポート（３８）に至る吸気系（４７）の途中に吸気道を上下方向に指向させたスロットルボディ（４６）を介装し，該吸気系（４７）を，前記鉛直面（Ｖ）を横切りながら，下流側に向かって急勾配で下る略直線状に構成したことを特徴とする，自動二，三輪車におけるエンジンの吸気装置。In a motorcycle or tricycle in which the axis of the cylinder bore (35a) of the engine body (33) is substantially horizontal and the engine (E) is mounted on the body frame (15),
The engine body (33) is arranged with the axis of the cylinder bore (35a) substantially aligned with the vertical plane (V) including the center line of the body frame (15),
The intake port (38) of the engine body (33) is configured to fall along a tangent (T) at the periphery of the combustion chamber (36a) of the engine body (33) and steeply toward the downstream side. The downstream end of the intake port (38) is opened to the combustion chamber (36a) near one side of the vertical plane (V) and above the center of the combustion chamber (36a),
Interposed an air cleaner from said (23) intake system leading to the intake port (38) the throttle body obtained by directing the intake passage in the vertical direction in the middle of (47) (46) disposed above the engine body (33) , intake system (47), wherein while crossing the vertical plane (V), toward the downstream side, characterized by being configured to substantially linearly descending steeply, automatic two intake device for an engine in a tricycle.

請求項１記載の自動二，三輪車におけるエンジンの吸気装置において，前記エアクリーナ（２３）を，前記鉛直面（Ｖ）の他側に位置する車体フレーム（１５）の側面に取り付けたことを特徴とする，自動二，三輪車におけるエンジンの吸気装置。The engine intake system for motorcycles and tricycles according to claim 1, wherein the air cleaner (23) is attached to a side surface of a vehicle body frame (15) located on the other side of the vertical surface (V). Engine intake system for motorcycles and motorcycles.

請求項１又は２記載の自動二，三輪車におけるエンジンの吸気装置において，前記エアクリーナ（２３）を，車体フレーム（１５）と，車体フレーム（１５）に支持されるレッグシールド（２９）の一方のシールド張り出し部（２９ｂ）との間に配置し，このエアクリーナ（２３）の筒状クリーナケース（７０）を前記シールド張り出し部（２９ｂ）の横幅方向に沿って横長に形成して，該クリーナケース（７０）内の浄化室（７４）に開口する空気出口管（７６）を車体フレーム（１５）に近接して配置したことを特徴とする，自動二，三輪車におけるエンジンの吸気装置。Automatic second claim 1 or 2, wherein, in the intake system of an engine in a tricycle, a pre Symbol cleaner (23), a body frame (15), a leg shield which is supported on the body frame (15) one (29) A cylindrical cleaner case (70) of the air cleaner (23) is formed in a horizontal direction along the horizontal width direction of the shield overhang portion (29b). 70) An air intake pipe for an engine in motorcycles and tricycles, characterized in that an air outlet pipe (76) that opens to a purification chamber (74) in the interior of the vehicle is disposed close to the vehicle body frame (15).

請求項３記載の自動二，三輪車におけるエンジンの吸気装置において，前記シールド張り出し部（２９ｂ）を前記クリーナケース（７０）を介して車体フレーム（１５）に取付けたことを特徴とする，自動二，三輪車におけるエンジンの吸気装置。 The engine intake system for a motorcycle according to claim 3, wherein the shield projecting portion (29b) is attached to the vehicle body frame (15) via the cleaner case (70). Engine intake system for tricycles.