JP4370958B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、回転軸方向におけるロータの両端面を磁気的に有効利用可能な回転電機に関するものである。
回転電機は、ステータと、ロータとを備える。ロータは、略円筒形からなり、ステータに対して回転自在に設けられる。
多くの回転電機においては、ステータは、ロータの外周面に対向して配置される。そして、ロータは、径方向に着磁された磁石を含む。また、ステータは、ロータの径方向に磁束を発生し、ロータの磁石に磁界を及ぼす。このように、多くの回転電機においては、ロータの径方向におけるステータとロータとの磁気的相互作用によって、ロータは、回転する。
一方、ステータがロータの回転軸方向における端面側に配置された回転電機も知られている(特許文献1)。この種の回転電機においては、ロータは、回転軸方向に着磁された磁石を含む。そして、ステータは、ロータの回転軸方向に磁束を発生し、ロータの磁石に磁界を及ぼす。このように、ステータがロータの回転軸方向における端面側に配置された回転電機においては、ロータの回転軸方向におけるステータとロータとの磁気的相互作用によって、ロータは、回転する。
したがって、高いトルクを出力可能な回転電機を作製するためには、ロータの外周面側だけではなく、回転軸方向におけるロータの両端面側にもステータを配置し、ロータの径方向および回転軸方向におけるステータとロータとの磁気的相互作用によってロータを回転させる必要がある。
特開平10−271784号公報
しかし、回転軸方向におけるロータの端面側に配置されるステータは、ロータの径方向に沿って配置され、その内周側が外周側よりも細くなっているコアを含むので、ロータの外周面に対向して配置されたステータに比べ、磁気飽和を起こし易いという問題がある。その結果、高出力領域において、トルクが低下するという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題を解決するためにさなれたものであり、その目的は、磁気飽和を抑制して回転軸方向におけるロータの両端面を有効利用可能な回転電機を提供することである。
この発明によれば、回転電機は、ロータと、ステータとを備える。ロータは、径方向に着磁された第1のロータ磁極部と、回転軸方向に着磁された第2のロータ磁極部とを有する。ステータは、第1のロータ磁極部に対応して設けられ、かつ、径方向に磁束を発生する第1のステータ磁極部と、第2のロータ磁極部に対応して設けられ、かつ、回転軸方向に磁束を発生する第2のステータ磁極部とを有する。そして、ロータは、第1および第2のステータ磁極部からの磁束をそれぞれ第1および第2のロータ磁極部に受けることによってステータに対して自在に回転する。第1のステータ磁極部は、ロータの周方向に配列された複数の第1のコアと、複数の第1のコアに対応して設けられ、各々が対応する第1のコアに巻回された複数の第1のコイルとからなる。第2のステータ磁極部は、ロータの周方向に配列された複数の第2のコアと、複数の第2のコアに対応して設けられ、各々が対応する第2のコアに巻回された複数の第2のコイルとからなる。第2のコアは、回転軸方向に垂直な平面方向における第1のコアの断面積以上の断面積をロータの径方向に垂直な平面方向に有する。そして、ロータの周方向における第1のコアの最小幅をW1とし、第1のコイルの巻数をN1とし、ロータの周方向における第2のコアの最小幅をW2とし、第2のコイルの巻数をN2としたとき、W2/N2>W1/N1が成立する。
好ましくは、複数の第1のコイルおよび複数の第2のコイルのいずれか一方の複数のコイルは、複数の第1のコイルおよび複数の第2のコイルのいずれか他方の複数のコイルのコイルエンドの内側に配置される。
好ましくは、N1>N2が成立する。
好ましくは、第1および第2のコイルは、一体的に巻回される。
好ましくは、第1のコイルは、第2のコイルと別体に巻回される。
好ましくは、複数の第1のコアの総数は、複数の第2のコアの総数よりも多い。
好ましくは、ロータは、略円筒形からなる。複数の第1のコアは、円筒形の外周面に対向してロータの周方向に配列される。複数の第2のコアは、ロータの回転軸方向における円筒形の一方の端面に対向してロータの周方向に配置される複数の第1のアキシャルコアと、ロータの回転軸方向における円筒形の他方の端面に対向してロータの周方向に配置される複数の第2のアキシャルコアとからなる。複数の第2のコイルは、複数の第1のアキシャルコアに対応して設けられ、各々が対応する第1のアキシャルコアに巻回される複数の第1のアキシャルコイルと、複数の第2のアキシャルコアに対応して設けられ、各々が対応する第2のアキシャルコアに巻回される複数の第2のアキシャルコイルとからなる。複数の第1のアキシャルコアは、複数の第2のアキシャルコアに対してロータの周方向にずれた位置に配置される。
好ましくは、第1および第2のアキシャルコイルは、第1のコイルの巻回方向を反転した方向に巻回される。
好ましくは、第1および第2のアキシャルコイルは、第1のコイルと一体的に巻回される。
この発明による回転電機においては、ロータの径方向および回転軸方向の両方においてロータとステータとの間で磁気的相互作用が発生し、ロータは、ステータに対して自在に回転する。つまり、ロータの径方向および回転軸方向の両方においてロータの回転トルクが発生する。そして、回転軸方向におけるロータの端面に対向して配置された第2のステータ磁極部において第2のコアの周方向の幅をコイル巻き数で除算した値W2/N2は、ロータの外周面に対向して配置された第1のステータ磁極部において第1のコアの周方向の幅をコイル巻き数で除算した値W1/N1よりも大きい。その結果、第2のステータ磁極部は、W1=W2、かつ、N1=N2である場合に比べ、より多くの磁束を回転軸方向に発生させる。
したがって、この発明によれば、磁気飽和を抑制して回転軸方向におけるロータの両端面を有効利用できる。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明を繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による回転電機の分解図である。図1を参照して、実施の形態1による回転電機100は、シャフト10と、ロータ20と、ステータ30と、ケース40と、カバー50,60とを備える。
ロータ20は、シャフト10に固定される。そして、ロータ20は、アキシャル部21,22と、ラジアル部23とを含む。アキシャル部21は、磁石21A〜21Hからなり、アキシャル部22は、磁石22A〜22Hからなり、ラジアル部23は、磁石23A〜23Hからなる。なお、図1においては、磁石22C〜22F,23C〜23Gは、図示省略されている。
8個の磁石21A〜21Hは、回転軸方向DR1におけるロータ20の一方の端面に周方向DR2に沿って配置される。また、8個の磁石22A〜22Hは、回転軸方向DR1におけるロータ20の他方の端面に周方向DR2に沿って配置される。さらに、8個の磁石23A〜23Hは、ロータ20の外周面に周方向DR2に沿って配置される。
磁石21A〜21H,22A〜22Hは、回転軸方向DR1に着磁されており、磁石23A〜23Hは、ロータ20の径方向DR3に着磁されている。
ステータ30は、アキシャル部31,32と、ラジアル部33とからなる。アキシャル部31,32は、回転軸方向DR1に磁束を発生し、ラジアル部33は、径方向DR3に磁束を発生する。
シャフト10、ロータ20およびステータ30はケース40に挿入され、カバー50,60は回転軸方向DR1からケース40の両端に取り付けられる。
図2は、図1に示す線II−II間における回転電機100の断面図である。図2を参照して、回転軸方向DR1におけるロータ20の一方の端面には、アキシャル部21が配置され、回転軸方向DR1におけるロータ20の他方の端面には、アキシャル部22が配置されている。また、ロータ20の径方向DR3の外周面には、ラジアル部23が配置されている。
アキシャル部31は、カバー50に固定され、アキシャル部32は、カバー60に固定される。そして、ステータ30のアキシャル部31は、ロータ20のアキシャル部21に対向して配置され、ステータ30のアキシャル部32は、ロータ20のアキシャル部22に対向して配置される。また、ステータ30のラジアル部33は、ロータ20のラジアル部23に対向して配置される。
図3は、図1に示すステータ30のアキシャル部31の斜視図である。アキシャル部31は、ブラケット310と、コア311〜316と、コイル321〜326とからなる。ブラケット310は、後述するラジアル部33のコイルの端子が通過する孔310A〜310Fを有する。コア311〜316は、ブラケット310に固定される。コア311〜316は、周方向DR2に配列され、コイル321〜326は、それぞれ、コア311〜316に巻回される。そして、端子320がコイル321〜326から回転軸方向DR1に取り出される。
なお、図1に示すステータ30のアキシャル部32もアキシャル部31と同じ構造からなる。
図4は、図1に示すステータ30のラジアル部33の斜視図である。図4を参照して、ラジアル部33は、鋼板330と、コア331〜342と、コイル351〜362とからなる。なお、図4においては、コア336〜342は、図示されていない。
鋼板330は、複数の電磁鋼板を回転軸方向DR1に積層した構造からなる。コア331〜342は、鋼板330の内周面に周方向DR2に沿って固定される。そして、コイル351〜362は、それぞれ、コア331〜342に巻回される。
コイル352,354,356,358,360,362の端子は、回転軸方向DR1の一方側へ取り出され、コイル351,353,355,357,359,361の端子は、回転軸方向DR1の他方側へ取り出される。そして、コイル352,354,356,358,360,362の端子は、たとえば、アキシャル部31の孔310A〜310Fを通過してバスバーに接続され、コイル351,353,355,357,359,361の端子は、たとえば、アキシャル部32の孔310A〜310Fを通過してバスバーに接続される。
このように、回転電機100においては、ステータ30のアキシャル部31,32は、6個のコア311〜316と、6個のコイル321〜326とからなり、ステータ30のラジアル部33は、12個のコア331〜342と、12個のコイル351〜362とからなる。また、ロータ20のアキシャル部21,22は、それぞれ、8個の磁石21A〜21H,22A〜22Hからなり、ロータ20のラジアル部23は、8個の磁石23A〜23Hからなる。
図5は、回転電機100の斜視図である。図5を参照して、ケース40の内周面40Aに接してステータ30のラジアル部33が配置される。そして、ロータ20は、ステータ30のラジアル部33の内周側に配置され、シャフト10がロータ20の中心に配置される。ステータ30のアキシャル部31は、回転軸方向DR1の一方側からケース40に収納される。この場合、ステータ30のラジアル部33の6個のコイルから回転軸方向DR1に取り出された端子340は、アキシャル部31の孔310A等を通過する。
図6は、回転電機100の他の斜視図である。図6を参照して、ケース40に収納されたステータ30のアキシャル部31上にバスバー70が配置され、アキシャル部31の端子320およびラジアル部33の端子340がバスバー70に接続される。
端子80は、U相用端子、V相用端子およびW相用端子からなり、バスバー70は、U相用端子、V相用端子およびW相用端子に接続される。これによって、端子80は、アキシャル部31のコイルおよびラジアル部33の6個のコイルに電流を供給する。また、端子90は、ステータ30のアキシャル部32のコイルおよびラジアル部33の残りの6個のコイルに電流を供給する。カバー50は、ステータ30のアキシャル部31側に設けられる。
図7は、図1に示すステータ30のアキシャル部31,32およびラジアル部33の一部の展開図である。図7を参照して、ステータ30のアキシャル部31においては、コア311〜314がそれぞれU相コア、W相コア、V相コアおよびU相コアを構成し、アキシャル部32においては、コア322〜325がそれぞれW相コア、V相コア、U相コアおよびW相コアを構成する。また、ステータ30のラジアル部33においては、コア332〜334がそれぞれU相コア、V相コアおよびW相コアを構成し、コア335〜337がそれぞれU相コア、V相コアおよびW相コアを構成する。
ラジアル部33のコア332は、アキシャル部31のコア311に対応して設けられ、ラジアル部33のコア333は、アキシャル部32のコア313に対応して設けられ、ラジアル部33のコア334は、アキシャル部31のコア312に対応して設けられる。また、ラジアル部33のコア335は、アキシャル部32のコア314に対応して設けられ、ラジアル部33のコア336は、アキシャル部31のコア313に対応して設けられ、ラジアル部33のコア337は、アキシャル部32のコア315に対応して設けられる。
ラジアル部33のコア332〜337の各々は、周方向DR2に幅W1を有し、アキシャル部31,32のコア311〜315の各々は、周方向DR2に幅W2を有する。そして、幅W2は、幅W1を2倍した幅に等しい。
アキシャル部31のコア311,312,313は、その周方向DR2における中心がそれぞれ対応するラジアル部33のコア332,334,336の周方向DR2における中心に一致するように配置され、アキシャル部32のコア313,314,315は、その周方向DR2における中心がそれぞれ対応するラジアル部33のコア333,335,337の周方向DR2における中心に一致するように配置される。
そして、コイル352は、アキシャル部31のコイル321と接続されており、コイル321,352は、一体的にコア311,332に巻回される。この場合、コイル321,352は、矢印で示す方向に8の字状に巻回される。
また、コイル353は、アキシャル部32のコイル323と接続されており、コイル323,353は、一体的にコア313,333に巻回される。この場合、コイル323,353は、矢印で示す方向に8の字状に巻回される。
さらに、コイル354は、アキシャル部31のコイル322と接続されており、コイル322,354は、一体的にコア312,334に巻回される。この場合、コイル322,354は、矢印で示す方向に8の字状に巻回される。
さらに、コイル355は、アキシャル部32のコイル324と接続されており、コイル324,355は、一体的にコア314,335に巻回される。この場合、コイル324,355は、矢印で示す方向に8の字状に巻回される。
さらに、コイル356は、アキシャル部31のコイル323と接続されており、コイル323,356は、一体的にコア313,336に巻回される。この場合、コイル323,356は、矢印で示す方向に8の字状に巻回される。
さらに、コイル357は、アキシャル部32のコイル325と接続されており、コイル325,357は、一体的にコア315,337に巻回される。この場合、コイル325,357は、矢印で示す方向に8の字状に巻回される。
そして、コイル321,352は、U相コイルとしてその一方端がアキシャル部31側に配置されたバスバー70のU相端子UTに接続され、他方端がバスバー70の中性点Nに接続される。また、コイル322,354は、W相コイルとしてその一方端がバスバー70のW相端子WTに接続され、他方端がバスバー70の中性点Nに接続される。さらに、コイル323,356は、V相コイルとしてその一方端がバスバー70のV相端子VTに接続され、他方端がバスバー70の中性点に接続される。
一方、アキシャル部32側では、コイル323,353は、V相コイルとしてその一方端がアキシャル部32側に配置されたバスバー71のV相端子VTに接続され、他方端が中性点Nに接続される。また、コイル324,355は、U相コイルとしてその一方端がバスバー71のU相端子UTに接続され、他方端がバスバー71の中性点Nに接続される。さらに、コイル325,357は、W相コイルとしてその一方端がバスバー71のW相端子WTに接続され、他方端がバスバー71の中性点Nに接続される。
上述したように、ラジアル部33のコイル352〜357は、アキシャル部31のコイル321〜324と、アキシャル部32のコイル322〜325とに交互に接続される。そして、ラジアル部33におけるコイル352〜357の巻数N1は、アキシャル部31,32におけるコイル321〜325の巻数N2と同じである。
アキシャル部31,32においては、各相は、周方向DR2にW相→V相→U相の順に変化し、ラジアル部33においては、各相は、周方向DR2にU相→V相→W相の順に変化する。つまり、アキシャル部31,32においては、各相は、ラジアル部33と逆に変化する。したがって、アキシャル部31,32のコア311〜315に巻回されるコイル321〜325は、ラジアル部33のコア332〜337に巻回されるコイル352〜357の巻回方向と反対の方向に巻回される。このため、アキシャル部31,32とラジアル部33との間でコイルを一体的に巻回するとき、上述したように、コイル321,352;323,353;322,354;324,355;323,356;325,357の各々は、8の字状に巻回される。その結果、アキシャル部31,32およびラジアル部33において、U相→V相→W相の順に回転磁界を生成できる。
また、上述したように、アキシャル部31,32のコア311〜315は、ラジアル部33のコア332〜337の周方向DR2における幅W1を2倍した幅W2を周方向DR2に有し、ラジアル部33のコイル352〜357は、アキシャル部31のコイル321〜324と、アキシャル部32のコイル322〜325とに交互に接続されるので、アキシャル部31におけるU相コア(コア311,314)、V相コア(コア313)およびW相コア(コア312)は、アキシャル部32におけるU相コア(コア314)、V相コア(コア313)およびW相コア(コア312,315)に対して周方向DR2にずれた位置に配置される。
ステータ30のラジアル部33は、コイル351〜362に電流が流れると、径方向DR3の磁界を発生し、その発生した磁界をロータ20の磁石23A〜23Hに及ぼす。また、ステータ30のアキシャル部31,32は、コイル321〜326に電流が流れると、回転軸方向DR1の磁界を発生し、その発生した磁界をロータ20の磁石21A〜21H,22A〜22Hにそれぞれ及ぼす。
そうすると、上述したように、磁石23A〜23Hは、径方向DR3に着磁され、磁石21A〜21H,22A〜22Hは、回転軸方向DR1に着磁されているので、磁石23A〜23Hおよび磁石21A〜21H,22A〜22Hは、それぞれ、ステータ30のラジアル部33およびアキシャル部31,32からの磁界と相互に作用する。その結果、ロータ20は、回転軸の回りに回転する。
この場合、ロータ20は、径方向DR3に存在するステータ30のラジアル部33とロータ20の磁石23A〜23Hとの磁気的相互作用、および回転軸方向DR1に存在するステータ30のアキシャル部31,32とロータ20の磁石21A〜21H,22A〜22Hとの磁気的相互作用とによって回転軸の回りを回転する。したがって、回転電機100は、径方向DR3に存在するステータ30のラジアル部33とロータ20の磁石23A〜23Hとの磁気的相互作用のみによってロータ20が回転する場合よりもトルク密度を高くできる。また、ロータ20の回転軸方向DR1における両端部においてもトルクを発生させるので、無駄なスペースがなく、空間利用効率を高くできる。さらに、回転軸方向DR1におけるロータ20の端面では回転軸方向DR1に、ロータ20の外周面では径方向DR3に漏れる磁束が少なく、トルクを効率良く発生させることができる。
図8は、図7に示すアキシャル部31,32およびラジアル部33の一部のコアを示す斜視図である。なお、図8においては、アキシャル部31のコアとしてコア311,312を示し、アキシャル部32のコアとしてコア313を示し、ラジアル部33のコアとしてコア333を示す。
図8を参照して、ラジアル部33のコア333は、径方向DR3の最内周端333Aにおいて周方向DR2に幅W1を有する。そして、コア333は、最外周端333Bにおいて周方向DR2に幅W1よりも広い幅を有する。つまり、コア333は、径方向DR3に略扇形状の平面形状を有する。また、コア333は、径方向DR3に長さL1を有する。したがって、幅W1は、コア333における周方向DR2の最小幅である。
アキシャル部31のコア311,312およびアキシャル部32のコア313は、径方向DR3の最内周端311A,312A,313Aにおいて周方向DR2に幅W2を有する。そして、コア311,312,313は、最外周端311B,312B,313Bにおいて周方向DR2に幅W2よりも広い幅を有する。つまり、コア311,312,313は、径方向DR3に略扇形状の平面形状を有する。また、コア311,312,313は、径方向DR3に長さL2を有する。したがって、幅W2は、コア311,312,313における周方向DR2の最小幅である。
アキシャル部31,32のコア311,312,313の長さL2は、ラジアル部33のコア333の周方向DR2における幅W1と同じ幅でアキシャル部31,32のコアを作製した場合の径方向DR3の長さと同じである。また、ラジアル部33のコア333において、回転軸方向DR1に垂直な平面333Cの断面積をS1とし、アキシャル部31,32のコア311において、径方向DR3に垂直な端面311Dの断面積をS2としたとき、S2>S1である。
したがって、コア311,312,313は、ラジアル部33のコア333の周方向DR2における幅W1と同じ幅を有するコア370を周方向DR2に広げたコアに相当する。
そして、コイル321は、コア311の端面311C,311D,311E,311Fを囲むようにコア311に巻回される。コイル322,323も、コイル321と同じようにそれぞれコア312,313に巻回される。また、コイル353は、端面333D,333E,333F,333Gを囲むようにコア333に巻回される。
上述したように、コイル353の巻数N1は、コイル321,322,323の巻数N2と同じであるので、次式が成立する。
W2/N2>W1/N1・・・(1)
すなわち、アキシャル部31,32のコア311,312,313の周方向DR2の最小幅W2をコイル321,322,323の巻数N2で除算した値W2/N2は、ラジアル部33のコア333の周方向DR2の最小幅W1をコイル353の巻数N1で除算した値W1/N1よりも大きい。
コイル321,322,323に電流が流れると、コア311,312,313は、回転軸方向DR1に磁束を発生し、周方向DR2に幅W1を有する場合よりも磁気飽和を起こし難くなる。すなわち、コア311,312,313は、最内周端311A,312A,313Aにおいて幅W1の2倍に相当する幅W2を周方向DR2に有し、径方向DR3にコア370と同じ長さL2を有するので、コア311,312,313において回転軸方向DR1に垂直な平面の断面積は、コア370よりも大きくなる。そうすると、コア311,312,313は、コア370に比べ、より多くの磁束を発生させることができ、磁気飽和を起こし難くなる。その結果、ステータ30は、アキシャル部31,32のコアが周方向DR2においてラジアル部33のコアと同じ幅を有する場合よりも磁気飽和を起こし難くなり、回転電機100は、高出力領域において、より大きいトルクを出力できる。
この実施の形態1においては、アキシャル部31,32のコア311〜316の周方向DR2における幅W2(最小値)、アキシャル部31,32のコイル321〜326の巻数N2、ラジアル部33のコア331〜342の周方向DR2における幅W1(最小値)およびラジアル部33のコイル351〜362の巻数N1の間に上記式(1)が成立し、かつ、アキシャル部31,32のコア311〜316の径方向DR3に垂直な断面積S2をラジアル部33のコア331〜342の回転軸方向DR1に垂直な断面積S1よりも大きくすることを特徴とする。
この特徴により、アキシャル部31,32は、周方向DR2においてラジアル部33のコア331〜342と同じ幅を有するコア370を含む場合よりも磁気飽和を起こし難くなる。その結果、回転電機100は、高出力領域において、より高いトルクを出力できる。
上記においては、ラジアル部33のコイル351〜362の巻数N1は、アキシャル部31,32のコイル321〜326の巻数N2と同じであると説明したが、この発明においては、これに限らず、ラジアル部33のコイル351〜362の巻数N1は、アキシャル部31,32のコイル321〜326の巻数N2よりも多くなるようにしてもよい。これにより、W2/N2は、N1=N2である場合に比べ、W1/N1よりもさらに大きくなり、アキシャル部31,32における磁気飽和がさらに起こり難くなる。
この場合、アキシャル部31または32のコア311〜316とラジアル部33のコア331〜342とに一体的に8の字状にコイルを巻回した後に、ラジアル部33のコア331〜342のみにさらにコイルを巻回してN1>N2が成立するようにしてもよく、アキシャル部31,32のコア311〜316とラジアル部33のコア331〜342とに別々にコイルを巻回してN1>N2が成立するようにしてもよい。
また、アキシャル部31,32のコイル321〜326およびラジアル部33のコイル351〜362のいずれか一方のコイルは、アキシャル部31,32のコイル321〜326およびラジアル部33のコイル351〜362のいずれか他方のコイルのコイルエンドの内側に配置される。
これによって、コイルエンドの内側のデッドスペースに他方のコイルを配置することができ、回転電機の寸法を大きくすることなく、トルクを増加させることができる。
さらに、コア311〜316,331〜342およびロータ20のコアは、圧粉磁心によって形成されていてもよい。
なお、磁石21A〜21Hおよび磁石22A〜22Hは、回転軸方向DR1に着磁された「第2のロータ磁極部」を構成し、磁石23A〜23Hは、径方向DR3に着磁された「第1のロータ磁極部」を構成する。
また、アキシャル部31および32は、第1のロータ磁極部に対応して設けられ、かつ、回転軸方向DR1に磁束を発生する「第2のステータ磁極部」を構成し、ラジアル部33は、第1のロータ磁極部に対応して設けられ、かつ、径方向DR3に磁束を発生する「第1のステータ磁極部」を構成する。
さらに、アキシャル部31のコア311〜316は、「複数の第1のアキシャルコア」を構成し、アキシャル部31のコイル321〜326は、「複数の第1のアキシャルコイル」を構成する。
さらに、アキシャル部32のコア311〜316は、「複数の第2のアキシャルコア」を構成し、アキシャル部32のコイル321〜326は、「複数の第2のアキシャルコイル」を構成する。
[実施の形態2]
図9は、実施の形態2による回転電機のステータおよびロータの斜視図である。図9を参照して、実施の形態2による回転電機200は、ステータ110と、ロータ120とを備える。
ステータ110は、中空の略円筒形状を有し、鉄材からなる。そして、ステータ110は、コア111と、コイル112とを含む。コア111は、略コの字形状からなり、一体的に形成される。そして、コア111は、ステータ110の内壁に沿って所定の間隔で複数個設けられる。
コア111は、ラジアル部111Aと、アキシャル部111B,111Cとを有する。ラジアル部111Aは、ロータ120の回転軸方向DR1に配置され、アキシャル部111B,111Cは、ロータ120の径方向DR3に配置される。図9の紙面上、アキシャル部111Bは、ステータ110の上部に設けられ、アキシャル部111Cは、ステータ110の下部に設けられる。
コイル112は、コア111に沿って回転軸方向DR1および径方向DR3に巻回される。したがって、コイル112も、略コの字形状からなり、ラジアル部112Aおよびアキシャル部112B,112Cを有する。コア111に巻回されたコイル112は、ステータ110の内壁に接するので、コイル112の冷却性を向上できる。つまり、コイル112は、ステータ110を構成する鉄材によって覆われるので、コイル112の冷却性を向上できる。
ロータ120は、ロータシャフト121と、ロータコア122と、磁石123とを含む。ロータコア122は、略円筒形状を有し、ロータ120の回転軸方向DR1に複数の電磁鋼板を積層した構造からなる。そして、ロータコア122は、ロータシャフト121に固定される。磁石123は、略コの字形状からなり、ロータコア122を挟み込むようにロータコア122に固定される。そして、磁石123は、ロータ120の周方向DR2に所定の間隔で複数個配設される。
磁石123は、ラジアル部123Aと、アキシャル部123B,123Cとを有する。そして、ラジアル部123Aは、ロータコア122の円筒面122Aよりも径方向DR3に突出している。また、アキシャル部123B,123Cは、ロータコア122の円筒端面122B,122Cよりも回転軸方向DR1に突出している。
すなわち、ラジアル部123Aは、ロータ120の円筒面122A上に配置された磁石であり、アキシャル部123B,123Cは、回転軸方向DR1におけるロータ120の両端に存在する円筒端面122B,122C上に配置された磁石である。そして、ラジアル部123Aは、径方向DR3に着磁されており、アキシャル部123B,123Cは、回転軸方向DR1に着磁されている。
ロータ120は、ステータ110の中空部に配置される。この場合、コア111のラジアル部111Aおよびコイル112のラジアル部112Aは、磁石123のラジアル部123Aに対向し、コア111のアキシャル部111Bおよびコイル112のアキシャル部112Bは、磁石123のアキシャル部123Bに対向し、コア111のアキシャル部111Cおよびコイル112のアキシャル部112Cは、磁石123のアキシャル部123Cに対向する。
すなわち、コア111のラジアル部111Aおよびコイル112のラジアル部112Aは、磁石123のラジアル部123Aに対応して設けられ、コア111のアキシャル部111Bおよびコイル112のアキシャル部112Bは、磁石123のアキシャル部123Bに対応して設けられ、コア111のアキシャル部111Cおよびコイル112のアキシャル部112Cは、磁石123のアキシャル部123Cに対応して設けられる。そして、上述したように、磁石123のラジアル部123Aは、ロータコア122の円筒面122A上に配置され、磁石123のアキシャル部123B,123Cは、それぞれ、ロータコア122の円筒端面122B,122C上に配置されるので、コア111のラジアル部111Aおよびコイル112のラジアル部112Aは、ロータコア122の円筒面122Aに対向して設けられ、コア111のアキシャル部111Bおよびコイル112のアキシャル部112Bは、ロータコア122の円筒端面122Bに対向して設けられ、コア111のアキシャル部111Cおよびコイル112のアキシャル部112Cは、ロータコア122の円筒端面122Cに対向して設けられる。
図10は、図9に示すコイル112およびロータ120の斜視図である。図10を参照して、磁石123のラジアル部123Aおよびアキシャル部123B,123Cは、略コの字形状からなるコイル112の内側を周方向DR2に回転可能である。
図11は、図9に示す回転電機200のステータ110およびロータ120の断面図である。図11を参照して、磁石123は、ロータコア122を挟み込むようにロータ120の径方向DR3からロータコア122に固定される。
ベアリング3〜6は、ステータ110とロータ120のロータシャフト121との間に設けられる。そして、ロータシャフト121は、ベアリング3〜6によって支持される。これによって、ロータ120は、ステータ110に対して回転自在に支持される。
ステータ110は、ラジアル部110Aと、アキシャル部110B,110Cと、結合部110D,110Eとを含む。ラジアル部110Aは、ロータ120の回転軸方向DR1に配置される。アキシャル部110B,110Cは、ロータ120の径方向DR3に配置される。そして、ラジアル部110Aは、磁石123のラジアル部123Aに対向し、アキシャル部110B,110Cは、それぞれ、磁石123のアキシャル部123B,123Cに対向する。
ラジアル部110Aは、上述したコア111のラジアル部111Aおよびコイル112のラジアル部112Aを含み、アキシャル部110B,110Cは、上述したコア111のアキシャル部111B,111Cおよびコイル112のアキシャル部112B,112Cを含む。したがって、ラジアル部110Aは、コイル112に電流が流れると、径方向DR3の磁界を発生し、その発生した磁界を磁石123のラジアル部123Aに及ぼす。また、アキシャル部110B,110Cは、コイル112に電流が流れると、回転軸方向DR1の磁界を発生し、その発生した磁界を磁石123のアキシャル部123B,123Cにそれぞれ及ぼす。
そうすると、上述したように、磁石123のラジアル部123Aは、径方向DR3に着磁され、アキシャル部123B,123Cは、回転軸方向DR1に着磁されているので、ラジアル部123Aおよびアキシャル部123B,123Cは、それぞれ、ステータ110のラジアル部110Aおよびアキシャル部110B,110Cからの磁界と相互に作用する。その結果、ロータ120は、回転軸AXの回りに回転する。
この場合、ロータ120は、径方向DR3に存在するステータ110のラジアル部110Aとロータ120のラジアル部(=磁石123のラジアル部123A)との磁気的相互作用、および回転軸方向DR1に存在するステータ110のアキシャル部110B,110Cとロータ120のアキシャル部(=磁石123のアキシャル部123B,123C)との磁気的相互作用とによって回転軸AXの回りを回転する。したがって、回転電機200は、径方向DR3に存在するステータ110のラジアル部110Aとロータ120のラジアル部(=磁石123のラジアル部123A)との磁気的相互作用のみによってロータ120が回転する場合よりもトルク密度を高くできる。また、ロータ120の回転軸方向DR1における両端部においてもトルクを発生させるので、無駄なスペースがなく、空間利用効率を高くできる。さらに、円筒面122Aでは回転軸方向DR1に、円筒端面122B,122Cでは径方向DR3に漏れる磁束が少なく、トルクを効率良く発生させることができる。
図12は、図9に示すコア111の斜視図である。図12を参照して、ラジアル部111Aは、径方向DR3の最内周端において周方向DR2において幅W3を有し、径方向DR3に幅W4を有する。また、アキシャル部111Bは、径方向DR3におけるラジアル部111Aの最内周端でラジアル部111Aに当接し、その当接部において周方向DR2に幅W3を有し、かつ、回転軸方向DR1に幅W4を有する。アキシャル部111Cは、アキシャル部111Bと同じ幅W3,W4を有する。
したがって、回転軸方向DR1に垂直なラジアル部111Aの断面積S3は、径方向DR3に垂直なアキシャル部111B,111Cの断面積S4と同じである。つまり、コア111のアキシャル部111B,111Cは、回転軸方向DR1に垂直なラジアル部111Aの断面積S3と同じ断面積S4を径方向DR3に有する。
図13は、図9に示すコイル112の斜視図である。図13を参照して、コイル112は、コイル1121,1122からなる。コイル1121は、ロータ120の回転軸方向DR1から径方向DR3に略コの字形状に一体的に巻回される。そして、コイル1121は、ラジアル部1121Aと、アキシャル部1121B,1121Cとからなる。また、コイル1122は、ロータ120の回転軸方向DR1に巻回される。
コイル112のラジアル部112Aは、コイル1121のラジアル部1121Aとコイル1122とからなり、コイル112のアキシャル部112Bは、コイル1121のアキシャル部1121Bからなり、コイル112のアキシャル部112Cは、コイル1121のアキシャル部1121Cからなる。
このように、コイル112のラジアル部112Aは、回転軸方向DR1および径方向DR3に一体的に巻回されたコイル1121のラジアル部1121Aと回転軸方向DR1に巻回されたコイル1122とからなるので、コイル112のラジアル部112A(=コイル1121のラジアル部1121Aおよびコイル1122)は、コイル112のアキシャル部112B(=コイル1121のアキシャル部1121B),112C(=コイル1121のアキシャル部1121C)よりも巻数が多い。すなわち、コイル112のラジアル部112Aの巻数をN3とし、コイル112のアキシャル部112B,112Cの巻数をN4としたとき、N3>N4が成立する。
このように、コイル112は、回転軸方向DR1および径方向DR3に略コの字形状に一体的に巻回されたコイル1121と、回転軸方向DR1に巻回されたコイル1122とからなり、ラジアル部112Aの巻数N3がアキシャル部112B,112Cの巻数N4よりも多いことを特徴とする。
図14は、図9に示すコイル112の他の斜視図である。図14を参照して、コイル112は、コイル1123〜1125からなる。コイル1123は、ロータ120の回転軸方向DR1に巻回される。コイル1124,1125は、ロータ120の径方向DR3に巻回される。そして、コイル1123の巻数N5は、コイル1124,1125の巻数N6よりも多い。
コイル1123は、コイル112のラジアル部112Aを構成し、コイル1124は、コイル112のアキシャル部112Bを構成し、コイル1125は、コイル112のアキシャル部112Cを構成する。
したがって、コイル112がコイル1123〜1125からなる場合においても、コイル112のラジアル部112A(=コイル1123)の巻数N5は、コイル112のアキシャル部112B(=コイル1124),112C(=コイル1125)の巻数N6よりも多い。
このように、実施の形態2においては、コア111のラジアル部111Aおよびアキシャル部111B,111Cは、周方向DR2において同じ幅W3を有し、コイル112のラジアル部112Aの巻数N5は、アキシャル部112B,112Cの巻数N6よりも多いことを特徴とする。
その結果、次式が成立する。
W3/N6>W3/N5・・・(2)
すなわち、コア111のアキシャル部111B,111Cの周方向DR2の幅W3をコイル112のアキシャル部112B,112Cの巻数N6で除算した値W3/N6は、コア111のラジアル部111Aの周方向DR2の幅W3をコイル112のラジアル部112B,112Cの巻数N5で除算した値W3/N5よりも大きい。
その結果、コア111のアキシャル部111B,111Cは、コイル112のラジアル部112Aおよびアキシャル部112B,112Cの巻数が同じ場合よりも磁気飽和が起こり難くなる。
なお、磁石123のラジアル部123Aは、径方向に着磁された「第1のロータ磁極部」を構成し、磁石123のアキシャル部123B,123Cは、回転軸方向に着磁された「第2のロータ磁極部」を構成する。
また、コア111のラジアル部111Aおよびコイル112のラジアル部112Aは、第1のロータ磁極部に対応して設けられ、かつ、径方向に磁束を発生する「第1のステータ磁極部」を構成する。
さらに、コア111のアキシャル部111B,111Cおよびコイル112のアキシャル部112B,112Cは、第2のロータ磁極部に対応して設けられ、かつ、回転軸方向に磁束を発生する「第2のステータ磁極部」を構成する。
さらに、複数のコア111,111,・・・の複数のアキシャル部111B,111B,・・・は、「複数の第1のアキシャルコア」を構成する。
さらに、複数のコイル112,112,・・・の複数のアキシャル部112B,112B,・・・は、「複数の第1のアキシャルコイル」を構成する。
さらに、複数のコア111,111,・・・の複数のアキシャル部111C,111C,・・・は、「複数の第2のアキシャルコア」を構成する。
さらに、複数のコイル112,112,・・・の複数のアキシャル部112C,112C,・・・は、「複数の第2のアキシャルコイル」を構成する。
上述した実施の形態1においては、アキシャル部31,32のコア311〜316の周方向DR2における幅W2(最小値)をアキシャル部31,32のコイル321〜326の巻数N2で除算した値W2/N2は、ラジアル部33のコア331〜342の周方向DR2における幅W1(最小値)をラジアル部33のコイル352〜362の巻数N1で除算した値W1/N1よりも大きく、かつ、アキシャル部31,32のコア311〜316の径方向DR3に垂直な断面積S2をラジアル部33のコア331〜342の回転軸方向DR1に垂直な断面積S1よりも大きくすることを特徴とする。
また、実施の形態2においては、コア111のアキシャル部111B,111Cの周方向DR2の幅W3をコイル112のアキシャル部112B,112Cの巻数N6で除算した値W3/N6は、コア111のラジアル部111Aの周方向DR2の幅W3をコイル112のラジアル部112Aの巻数N5で除算した値W3/N5よりも大きく、かつ、コア111のアキシャル部111B,111Cの径方向DR3に垂直な断面積D4をコア111のラジアル部111Aの回転軸方向DR1に垂直な断面積D3と同じにすることを特徴とする。
したがって、この発明においては、ステータのアキシャル部においてコアの径方向に垂直な断面積をステータのラジアル部におけるコアの回転軸方向に垂直な断面積以上に設定し、かつ、アキシャル部のコアの周方向DR2における幅をコイルのアキシャル部の巻数で除算した値がラジアル部のコアの周方向DR2における幅をコイルのラジアル部の巻数で除算した値よりも大きくなるようにする。
これによって、ステータのアキシャル部は、周方向DR2の幅がラジアル部の周方向DR2の幅と同じであり、かつ、コイルの巻き数がラジアル部と同じである場合に比べ、より多くの磁束を発生させることができ、磁気飽和が起こり難くなる。その結果、回転電機は、高出力領域において、より高いトルクを出力できる。
さらに、実施の形態2においては、コイル112のラジアル部112Aおよびアキシャル部112B,112Cのいずれか一方のコイルは、コイル112のラジアル部112Aおよびアキシャル部112B,112Cのいずれか他方のコイルのコイルエンドの内側に配置される。
これによって、コイルエンドの内側のデッドスペースに他方のコイルを配置することができ、回転電機の寸法を大きくすることなく、トルクを増加させることができる。
さらに、コア111およびロータコア122は、圧粉磁心によって形成されていてもよい。
なお、回転電機100,200は、たとえば、車両の駆動輪を駆動する電動機、または、駆動輪の回転動力によって発電する発電機として機能する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、磁気方向を抑制して回転軸方向におけるロータの両端面を有効利用可能な回転電機に適用される。
この発明の実施の形態1による回転電機の分解図である。 図1に示す線II−II間における回転電機の断面図である。 図1に示すステータのアキシャル部の斜視図である。 図1に示すステータのラジアル部の斜視図である。 回転電機の斜視図である。 回転電機の他の斜視図である。 図1に示すステータのアキシャル部およびラジアル部の一部の展開図である。 図7に示すアキシャル部およびラジアル部の一部のコアを示す斜視図である。 実施の形態2による回転電機のステータおよびロータの斜視図である。 図9に示すコイルおよびロータの斜視図である。 図9に示す回転電機のステータおよびロータの断面図である。 図9に示すコアの斜視図である。 図9に示すコイルの斜視図である。 図9に示すコイルの他の斜視図である。
符号の説明
3〜6 ベアリング、10 シャフト、20,120 ロータ、21,22,31,32,110B,110C,111B,111C,112B,112C,123B,123C,1121B,1121C アキシャル部、23,33,110A,111A,112A,123A,1121A ラジアル部、21A〜21H,22A〜22H,23A〜23H,123 磁石、30,110 ステータ、40 ケース、40A 内周面、50,60 カバー、70,71 バスバー、80,90,320,340 端子、100,200 回転電機、110D,110E 結合部、111,311〜316,331〜342,370 コア、112,321〜326,351〜362,1121〜1125 コイル、121 ロータシャフト、122 ロータコア、122A 円筒面、122B,122C 円筒端面、310 ブラケット、310A〜310F 孔、311A,312A,313A,333A 最内周端、311B,312B,313B,333B 最外周端、311C,311D,311E,311F,333D,333E,333F,333G 端面、333C 平面。

Claims (9)

  1. 径方向に着磁された第1のロータ磁極部と、回転軸方向に着磁された第2のロータ磁極部とを有するロータと、
    前記第1のロータ磁極部に対応して設けられ、かつ、前記径方向に磁束を発生する第1のステータ磁極部と、前記第2のロータ磁極部に対応して設けられ、かつ、前記回転軸方向に磁束を発生する第2のステータ磁極部とを有するステータとを備え、
    前記ロータは、前記第1および第2のステータ磁極部からの磁束をそれぞれ前記第1および第2のロータ磁極部に受けることによって前記ステータに対して自在に回転し、
    前記第1のステータ磁極部は、
    前記ロータの周方向に配列された複数の第1のコアと、
    前記複数の第1のコアに対応して設けられ、各々が対応する第1のコアに巻回された複数の第1のコイルとからなり、
    前記第2のステータ磁極部は、
    前記ロータの周方向に配列された複数の第2のコアと、
    前記複数の第2のコアに対応して設けられ、各々が対応する第2のコアに巻回された複数の第2のコイルとからなり、
    前記第2のコアは、前記回転軸方向に垂直な平面方向における前記第1のコアの断面積以上の断面積を前記ロータの径方向に垂直な平面方向に有し、
    前記ロータの周方向における前記第1のコアの最小幅をW1とし、前記第1のコイルの巻数をN1とし、前記ロータの周方向における前記第2のコアの最小幅をW2とし、前記第2のコイルの巻数をN2としたとき、
    W2/N2>W1/N1が成立する、回転電機。
  2. 前記複数の第1のコイルおよび前記複数の第2のコイルのいずれか一方の複数のコイルは、前記複数の第1のコイルおよび前記複数の第2のコイルのいずれか他方の複数のコイルのコイルエンドの内側に配置される、請求項1に記載の回転電機。
  3. N1>N2が成立する、請求項1または請求項2に記載の回転電機。
  4. 前記第1および第2のコイルは、一体的に巻回される、請求項3に記載の回転電機。
  5. 前記第1のコイルは、前記第2のコイルと別体に巻回される、請求項3に記載の回転電機。
  6. 前記複数の第1のコアの総数は、前記複数の第2のコアの総数よりも多い、請求項1に記載の回転電機。
  7. 前記ロータは、略円筒形からなり、
    前記複数の第1のコアは、前記円筒形の外周面に対向して前記ロータの周方向に配列され、
    前記複数の第2のコアは、
    前記ロータの回転軸方向における前記円筒形の一方の端面に対向して前記ロータの周方向に配置される複数の第1のアキシャルコアと、
    前記ロータの回転軸方向における前記円筒形の他方の端面に対向して前記ロータの周方向に配置される複数の第2のアキシャルコアとからなり、
    前記複数の第2のコイルは、
    前記複数の第1のアキシャルコアに対応して設けられ、各々が対応する第1のアキシャルコアに巻回される複数の第1のアキシャルコイルと、
    前記複数の第2のアキシャルコアに対応して設けられ、各々が対応する第2のアキシャルコアに巻回される複数の第2のアキシャルコイルとからなり、
    前記複数の第1のアキシャルコアは、前記複数の第2のアキシャルコアに対して前記ロータの周方向にずれた位置に配置される、請求項6に記載の回転電機。
  8. 前記第1および第2のアキシャルコイルは、前記第1のコイルの巻回方向を反転した方向に巻回される、請求項7に記載の回転電機。
  9. 前記第1および第2のアキシャルコイルは、前記第1のコイルと一体的に巻回される、請求項8に記載の回転電機。
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