JPH0746807A - 回転電機の回転子 - Google Patents

回転電機の回転子

Info

Publication number
JPH0746807A
JPH0746807A JP6016125A JP1612594A JPH0746807A JP H0746807 A JPH0746807 A JP H0746807A JP 6016125 A JP6016125 A JP 6016125A JP 1612594 A JP1612594 A JP 1612594A JP H0746807 A JPH0746807 A JP H0746807A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
shaped
rotor
magnetic body
conductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6016125A
Other languages
English (en)
Inventor
Sukeyasu Mochizuki
資康 望月
Sadayoshi Hibino
定良 日々野
Yoshinobu Nakamura
嘉伸 中村
Takeshi Yagisawa
猛 八木澤
Shigeo Ozawa
繁雄 小澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP6016125A priority Critical patent/JPH0746807A/ja
Priority to TW083104589A priority patent/TW340983B/zh
Priority to DE4417787A priority patent/DE4417787A1/de
Priority to KR1019940011117A priority patent/KR0140467B1/ko
Publication of JPH0746807A publication Critical patent/JPH0746807A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Windings For Motors And Generators (AREA)
  • Induction Machinery (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 回転子鉄心に極めて多数のスロットを形成可
能とし、可変周波数電源を利用するような状況下におい
ても磁気騒音を効果的に低減すること。 【構成】 回転子1は、回転子鉄心3の周囲に、その軸
方向へ指向する多数枚の板状ユニット部材4を互いに隣
接した状態で配列すると共に、両端に端絡環5、5を固
定した構造となっている。板状ユニット部材4は、回転
子鉄心3の軸方向へ長尺な短冊状をなすもので、板状磁
性体6の両側に板状導電体7、7を重ね合わせた形態と
なっており(板状磁性体6の表面には区別を容易にする
ために斜線帯を施している)、これにより板状磁性体6
間にスロットが形成された状態となる。板状磁性体6及
び板状導電体7は、回転子軸2と直交する面の断面形状
が当該回転子軸2側に向かうに従って幅狭となる楔形状
に形成されており、板状ユニット部材4の配列状態で
は、それらが互いに密に接触した環状を呈する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転子鉄心にかご形導
体を設けて成る回転電機の回転子に関する。
【0002】
【従来の技術】誘導電動機に用いられる鉄心は、電磁鋼
板をプレス打ち抜き加工して得た単位鋼板を多数枚積層
して構成することが一般的となっており、固定子鉄心及
び回転子鉄心の何れにもスロットが設けられる。この場
合、誘導電動機において最も広く使用されているかご形
回転子にあっては、回転子鉄心の外周部に多数のスロッ
トを備えた形状となっており、それらのスロット内に導
体を収納すると共に、各導体の両端を端絡環により連結
する構成となっている。
【0003】ところで、このような誘導電動機において
は、良く知られているように、スロットの存在に起因し
て高調波磁束が発生するという性質があるため、その高
調波磁束による電磁力が固定子及び回転子の相互間に作
用して磁気騒音の発生原因になるという欠点がある。
【0004】このような欠点を解消するための一般的な
手段としては、従来より、回転子鉄心のスロットにスキ
ューを施したり、或いは回転子鉄心の毎極毎相のスロッ
ト数が非整数となるように全スロット数を変更すること
が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年では、誘導電動機
の始動及び速度制御を円滑に行うために、その電源を可
変周波数電源であるインバータ装置から得ることが多く
なってきており、このような電源を利用する場合には、
上記のようなスキュー或いはスロット数の変更というよ
うな手段では前述の欠点を解消できなくなってきてい
る。
【0006】具体的には、インバータ装置は一種のスイ
ッチング電源であるため、その出力電圧及び電流の波形
が非正弦波状になることが避けられず、誘導電動機の起
磁力中には、正弦波電源時よりさらに多くの高調波磁束
成分が含まれることになる。ところが、スキュー或いは
スロット数の変更という通常の手段では特定次数の高調
波磁束成分を低減できるだけであるため、その低減効果
が不十分であり、結果的に磁気騒音の低減が困難になる
という事情がある。
【0007】一方、可変周波数電源を利用するような状
況下において磁気騒音の低減を図るためには、回転子鉄
心に設けるスロット数を極端に多くすれば良いことが判
明している。しかしながら、このようにスロット数を極
端に多くするためには、各スロットを極めて小さな形状
とする必要があるのに対して、回転子鉄心は、電磁鋼板
をプレス打ち抜き加工して得た単位鋼板を積層して構成
されるものであるから、そのスロットを小形状化するの
に自ずと限度があり、実際には、回転子鉄心に設けるス
ロット数を極端に多くすることにより磁気騒音の低減を
図ることは実現困難であった。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、その目的は、回転子鉄心に対して極めて多数のス
ロットを形成することが可能となって、可変周波数電源
を利用するような状況下においても磁気騒音を効果的に
低減できると共に、スロット数の設定及び変更を容易に
行い得るようになるなどの効果を奏する回転電機の回転
子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、固定子内に回転自在に支持された回転子鉄
心を備えて成る回転電機の回転子において、前記回転子
鉄心の外周面にその軸方向へ指向し且つ互いの間に所定
間隔を存するように複数枚の板状磁性体を配列すると共
に、前記回転子鉄心の外周面にその軸方向へ指向し且つ
前記板状磁性体間に位置するように複数枚の板状導電体
を配列し、前記板状導電体群の両端部分を一対の端絡環
により連結する構成としたものである(請求項1)。
【0010】この場合、上記板状磁性体及び板状導電体
の少なくとも一方を、回転子軸と直交する面の断面形状
が当該回転子軸側に向かうに従って幅狭となる楔形状に
形成することにより、それら板状磁性体及び板状導電体
が全体として環状をなすように構成することもできる
(請求項2)。
【0011】さらに、板状磁性体及び板状導電体を予め
重ね合わせて成る板状ユニット部材を複数個設け、これ
らの板状ユニット部材を回転子鉄心の外周面にその軸方
向へ指向するように配列する構成としても良い(請求項
3)。
【0012】また、板状磁性体と板状導電体との間に、
それらの間での漏れ電流を規制するための漏れ電流規制
手段を設ける構成としても良い(請求項4)。
【0013】板状磁性体を電磁鋼板により形成すると共
に、板状導電体を抵抗値が比較的大きな導電材料により
形成することが望ましく(請求項5)、また、この場合
には、板状磁性体を回転子の径方向への比透磁率が大と
なるように設定された方向性電磁鋼板により形成するこ
とが望ましい(請求項6)。
【0014】板状導電体を板状磁性体より長尺に形成し
た上で、当該板状導電体の両端部分を板状磁性体より突
出した状態で配列する構成としても良く(請求項7)、
また、板状磁性体及び板状導電体の少なくとも一方の両
端部分を端絡環より突出した形状に構成しても良い(請
求項8)。
【0015】さらに、回転子には、板状磁性体及び板状
導電体を覆った状態の補強部材を設ける構成とすること
もできる(請求項9)。
【0016】前記漏れ電流規制手段は、板状磁性体と板
状導電体との間に介在された絶縁部材により構成するこ
とができる(請求項10)。
【0017】この場合、上記絶縁部材は、板状磁性体に
おける回転子径方向の端面及び板状導電体における回転
子径方向の端面の少なくとも一方を覆うように構成して
も良い。
【0018】漏れ電流規制手段は、板状磁性体及び板状
導電体より大きな抵抗値を示す板状スペーサ部材により
構成することもできる(請求項12)。
【0019】この場合、上記板状導電体における回転子
円周方向の両面に板状スペーサ部材を配置した導電体用
ユニット部材を複数個設け、これら導電体用ユニット部
材及び複数枚の板状磁性体を、回転子鉄心の外周面にそ
の軸方向へ指向するように配列する構成としても良い
(請求項13)。
【0020】また、前記板状磁性体における回転子円周
方向の両面に板状スペーサ部材を配置した磁性体用ユニ
ット部材を複数個設け、これら磁性体用ユニット部材及
び複数枚の板状導電体を、回転子鉄心の外周面にその軸
方向へ指向するように配列する構成とすることもできる
(請求項14)。
【0021】さらに、上記のような板状磁性体、板状ス
ペーサ部材及び板状導電体を予め交互に配列して成るユ
ニット部材を複数個設け、これらのユニット部材を回転
子鉄心の外周面にその軸方向へ指向するように配列する
構成とすることもできる(請求項15)。
【0022】上記板状スペーサ部材は、板状磁性体にお
ける回転子径方向の端面及び板状導電体における回転子
径方向の端面の少なくとも一方を覆うように構成しても
良い(請求項16)。
【0023】また、板状磁性体及び板状導電体の少なく
とも一方に互いの近接方向へ突出した突起を形成し、隣
接する板状磁性体及び板状導電体間に上記突起の存在に
伴い形成される空間部を漏れ電流規制手段として利用す
る構成としても良い(請求項17)。
【0024】
【作用】請求項1記載の回転電機の回転子によれば、回
転子鉄心の外周面にその軸方向へ指向し且つ互いの間に
所定間隔を存するように複数枚の板状磁性体が配列され
る構成となっているから、それら板状磁性体の各間にス
ロットが形成された状態と等価の状態となる。また、回
転子鉄心の外周面にその軸方向へ指向し且つ前記板状磁
性体間(つまりスロット相当部分)に位置するように複
数枚の板状導電体が配列されると共に、これら板状導電
体群の両端部分が一対の端絡環により連結される結果、
スロット内に収納された状態の二次導体群の両端を端絡
環により連結した形態のかご形回転子が構成されること
になる。この場合、板状磁性体及び板状導電体の各厚み
寸法並びにそれらの配列ピッチは、これらを大幅に小さ
い状態に設定することが可能であるから、回転子鉄心に
対して極めて多数のスロットを形成することが可能にな
るものである。また、板状磁性体の厚み寸法及びその配
列ピッチを変更するだけでスロット数の設定及び変更を
容易に行い得るようになる。
【0025】請求項2記載の回転電機の回転子によれ
ば、上記のような板状磁性体及び板状導電体の少なくと
も一方が断面楔形状に形成されて、それら板状磁性体及
び板状導電体が全体として環状をなすように構成される
から、板状磁性体及び板状導電体間に余分な隙間を生ず
ることを防止できて、スロットの占積率(板状導電体の
占積率)を向上させ得るようになる。
【0026】請求項3記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状磁性体及び板状導電体は、予め重ね合わされた
板状ユニット部材として構成されるから、それら板状磁
性体及び板状導電体を配列するために必要な工程数が減
るようになり、組立作業性の向上を実現できる。
【0027】請求項4記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状磁性体と板状導電体との間に両者間での漏れ電
流を規制する漏れ電流規制手段が設けられているから、
板状導電体に流れる誘導電流の漏れが抑制されるように
なって、運転効率が向上するようになる。
【0028】請求項5記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状磁性体が電磁鋼板により形成されているから、
渦電流損が抑制されるようになると共に、二次導体を構
成する板状導電体の抵抗値が比較的大きくなる構成とな
っているから、始動特性が改善されることになる。
【0029】請求項6記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状磁性体は、回転子の径方向への比透磁率が大と
なるように設定されているから、その回転子の磁気特性
が改善されることになり、効率の向上を期待できるよう
になる。
【0030】請求項7記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状導電体の両端部分が板状磁性体より突出した形
態となっているから、その突出部分での放熱効果を期待
できるようになる。
【0031】請求項8記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状磁性体及び板状導電体の少なくとも一方の両端
部分が端絡環より突出されているから、この場合にも上
記突出部分での放熱効果を期待できるようになる。
【0032】請求項9記載の回転電機の回転子によれ
ば、回転子には、板状磁性体及び板状導電体を覆った状
態の補強部材が設けられているから、その回転子の回転
に伴う遠心力により板状磁性体或いは板状導電体が脱落
する事態が確実に防止されるようになる。
【0033】請求項10記載の回転電機の回転子によれ
ば、前記漏れ電流規制手段が、板状磁性体及び板状導電
体間に介在された絶縁部材により構成されているから、
板状導電体に流れる誘導電流の漏れ抑制効果を高めるこ
とができる。
【0034】請求項11記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状磁性体における回転子径方向の端面及び板状導
電体における回転子径方向の端面の少なくとも一方が、
漏れ電流規制手段である絶縁部材により覆われることに
なるから、上記端面を通じた漏れ電流を抑制できて運転
効率の向上を図り得るようになる。
【0035】請求項12記載の回転電機の回転子によれ
ば、漏れ電流規制手段が、板状磁性体及び板状導電体よ
り大きな抵抗値を示す板状スペーサ部材により構成され
ているから、その板状スペーサ部材を板状磁性体及び板
状導電体と同等に取り扱い得るようになり、従って、上
述したような誘導電流の漏れ抑制効果を、組立作業性を
向上させながら得ることができる。
【0036】請求項13記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状導電体及び板状スペーサ部材が、予め組み合わ
された導電体用ユニット部材として構成されるから、そ
れら板状導電体及び板状スペーサ部材を配列するために
必要な工程数が減るようになり、組立作業性の一層の向
上を実現できる。
【0037】請求項14記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状磁性体及び板状スペーサ部材が、予め組み合わ
された磁性体用ユニット部材として構成されるから、そ
れら板状磁性体及び板状スペーサ部材を配列するために
必要な工程数が減るようになり、組立作業性の一層の向
上を実現できる。
【0038】請求項15記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状磁性体、板状スペーサ部材及び板状導電体が、
予め組み合わされたユニット部材として構成されるか
ら、それら板状磁性体、板状スペーサ部材及び板状導電
体を配列するために必要な工程数が減るようになり、組
立作業性の大幅な向上を実現できる。
【0039】請求項16記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状磁性体における回転子径方向の端面及び板状導
電体における回転子径方向の端面の少なくとも一方が、
漏れ電流規制手段である板状スペーサ部材により覆われ
ることになるから、上記端面を通じた漏れ電流を抑制で
きて運転効率の向上を図り得るようになる。
【0040】請求項17記載の回転電機の回転子によれ
ば、漏れ電流規制手段を構成する空間部を、板状磁性体
及び板状導電体の少なくとも一方に形成した突起により
得ることができるから、前述したような誘導電流の漏れ
抑制効果を、部品点数の削減及びこれに伴うコストの低
減と共に実現できるようになる。
【0041】
【実施例】以下、本発明の第1実施例について図1〜図
5を参照しながら説明する。図1〜図3において、回転
子1は、回転電機としての例えば誘導電動機のもので、
回転子軸2を備えた回転子鉄心3の周囲に、その軸方向
へ指向する多数個の板状ユニット部材4を互いに隣接し
た状態で配列すると共に、それら板状ユニット部材4両
端の端面部分(特には後述する板状導電体7の端面)に
一対の端絡環5、5を突き合わせ状に固定した構造とな
っている。尚、上記回転子鉄心3は、環状に形成された
所定枚数の電磁鋼板を軸方向に積層して成るものであ
る。
【0042】ここで、上記板状ユニット部材4は、実際
には数百個のオーダーで設けられるものであるが、これ
を図面上で表現することは困難であるため、図1では、
実際の状態より板状ユニット部材4の数を減らした状態
で示している。従って、図1及び他の図面で示される板
状ユニット部材4は、その厚み寸法(回転子1の周方向
への寸法)が実際の寸法より大きい状態で描かれてい
る。
【0043】また、板状ユニット部材4は、回転子鉄心
3の軸方向へ長尺な短冊状をなすもので、例えば電磁鋼
板より成る板状磁性体6の両側に例えば銅やアルミニウ
ムより成る板状導電体7、7を重ね合わせた形態となっ
ており、特に図1では、板状磁性体6及び板状導電体7
の区別を容易にするために板状磁性体6の表面に斜線帯
を施した状態で示している。
【0044】図4に示すように、板状磁性体6及び板状
導電体7は、回転子軸2と直交する面の断面形状が当該
回転子軸2側に向かうに従って幅狭となる楔形状に形成
されており、これにより板状ユニット部材4の断面形状
も楔形状を呈している。この場合、板状磁性体6は、そ
の最大厚み寸法が2mm以下となるように構成されてお
り、また、板状導電体7は、それらを2枚重ね合わせた
状態での最大厚み寸法が、上記板状磁性体6の最大厚み
寸法と同程度若しくはそれ以下の値となるように構成さ
れている。
【0045】上記板状ユニット部材4は、例えば以下に
述べるような冷間圧着及び引抜工程を経た所謂クラッド
メタルとして製造されるものである。即ち、図5に示す
ように、板状磁性体6の素材である電磁鋼板Aを巻回し
たスプールRA、板状導電体7の材料である例えば銅板
Bを巻回したスプールRB、RBを用意し、各スプール
RA、RBから引き出した電磁鋼板A及び銅板B、Bを
それぞれ脱脂・清浄化工程、表面活性化工程を経た後
に、圧着を行いながら引き抜く工程を行うことにより、
図4のような断面形状を有した半完成部材Cを得、この
半完成部材Cを拡散焼鈍工程を経た後に短冊形状に切断
することによって、前記板状ユニット部材4を製造する
ようにしている。
【0046】尚、上記のような電磁鋼板A及び銅板Bを
予め断面楔形状に形成した後に、脱脂・清浄化工程、表
面活性化工程、圧着圧延工程、拡散焼鈍工程及び切断工
程を順次行うことにより、板状ユニット部材4を製造す
ることもでき、また、板状磁性体6及び板状導電体7間
の接合に、熱間圧延圧着工程を採用したり、或いは接着
剤を利用した接合工程を採用するなど、この他の製造手
段を採用することもできる。
【0047】そして、板状ユニット部材4は、所定個数
が互いに接触した状態で配列されて全体として環状をな
すように構成されるもので、このように環状に構成され
た状態で回転子鉄心3の外周面に嵌め込み固定されると
共に、その両端部分に前記端絡環5が所謂拡散接合手段
を利用して固定される。
【0048】上記のような構成の本実施例によれば、以
下に述べるような数々の効果を奏し得るようになる。即
ち、本実施例では、回転子鉄心3の外周面に、その軸方
向へ指向するように複数枚の板状磁性体6及び板状導電
体7が交互に配列された形態となっているから、それら
板状磁性体6の各間にスロットが形成され、且つそのス
ロット相当部分に板状導電体7が二次導体として収納さ
れた状態と等価の状態となる。また、上記のような板状
導電体7の両端部分が一対の端絡環5により連結される
結果、回転子1は、スロット内に収納された状態の導体
群の両端を端絡環により連結した形態のかご形回転子と
して構成されることになる。
【0049】この場合、板状磁性体6び板状導電体7の
各厚み寸法は1mm以下の極めて小さな値に設定可能であ
ると共に、それらの配列ピッチも大幅に小さくに設定す
ることが可能であるから、電磁鋼板のプレス打ち抜き加
工によってスロットを形成する従来構成に比べて、回転
子鉄心3に対して極めて多数のスロットを形成すること
が可能になるものである。また、スロット数の設定及び
変更を行うに当たっては、板状磁性体6の厚み寸法及び
その配列ピッチ(つまり板状ユニット部材4の寸法)を
変更するだけで済むものであり、そのスロット数の設定
及び変更を容易に行い得るようになる。
【0050】一般的に、誘導電動機では、スロットの存
在に起因した高調波磁束を発生するものであるが、固定
子スロットによる高調波磁束の次数μ、並びに回転子ス
ロットによる高調波磁束の次数νは次式で得られる。 μ=(k1 ・z1 /P)+1 ν=(k2 ・z2 /P)+1 但し、Pは極対数、k1 、k2 は整数、z1 は固定子ス
ロット数、z2 は回転子スロット数である。
【0051】上記のような固定子及び回転子における高
調波磁束が相互干渉して、固定子鉄心、フレームを変形
させる力或いは回転子鉄心を振動させるさせる電磁力が
働き、これらが振動・騒音の発生源となる。特に、上記
のような電磁力は、鉄心をM角形に変形させる所謂多角
形力として作用するものであり、上記Mは次式で得られ
る。
【0052】 M=P・(μ±ν) =(k1 ・z1 +P)±(k2 ・z2 +P) この場合、通常では、高調波磁束が一番強くなるk1 =
k2 =1を考えれば十分であり、従って、M=z1 +z
2 +2P、または、M=z1 −z2 で得られることにな
る。このように得られるMが小さいときに前述のような
振動・騒音が発生しやすいものであり、z1 及びz2 が
近似しているときに大きな振動・騒音が発生することに
なる。これに対して、本実施例の構成のように、回転子
鉄心3に対して極めて多数のスロットを形成した場合に
は、z1 がz2 より大幅に大きい関係となるから、Mが
大となって振動・騒音が発生し難くなる。
【0053】また、高調波磁束によって発生する振動・
騒音の周波数Fは、次式で与えられる。但し、次式にお
いて、fは電源周波数、sはすべりである。
【数1】 例えば、2極(対極数P=1)で、回転子スロット数が
600、電源周波数f=50Hz、すべりs=0であっ
た場合には、上式(1)から、F=30000Hz、2
9900Hz、30100Hzが得られる。このような
各周波数帯域は、人間の可聴周波数範囲を外れており、
従って、前述したように多数のスロットを形成可能な本
実施例の構成によれば、高調波磁束による振動が発生し
たとしても、これが騒音の原因になる虞がなくなる。ま
た、誘導電動機を可変周波数電源であるインバータ装置
により駆動する場合には、そのインバータ装置のキャリ
ア周波数が上記のような電源周波数f=50Hzの数十
倍にも及ぶから、高調波磁束によって発生する振動・騒
音の周波数Fはさらに高い値となり、固定子スロット数
がある程度以上あれば、上述のような騒音防止効果を十
分に発揮できるものである。
【0054】さらに、本実施例では、板状磁性体6及び
板状導電体7の断面形状、特には回転子軸2と直交する
面の断面形状が、当該回転子軸2側に向かうに従って幅
狭となる楔形状に形成されると共に、それらの板状磁性
体6及び板状導電体7が、回転子鉄心3の外周面に互い
に接触した状態で配列されて全体として環状をなすよう
に構成されるから、板状磁性体6及び板状導電体7が互
いに密に接触した状態を呈するようになる。従って、板
状磁性体6間に形成されるスロット相当部分の占積率
(板状導電体7の占積率)が向上するようになる。
【0055】また、本実施例では、板状磁性体6及び板
状導電体7は、予め重ね合わされた板状ユニット部材4
として構成されるから、それら板状磁性体6及び板状導
電体7を配列するために必要な工程数が減るようにな
り、結果的に組立作業性の向上を実現できることにな
る。加えて、本実施例では、板状磁性体6が電磁鋼板に
より形成されているから、渦電流損が抑制されるように
なる。
【0056】さらに、本実施例のように板状磁性体6の
最大厚み寸法が2mm以下となるように構成した場合に
は、その板状磁性体6での渦電流が大幅に軽減されるこ
とになり、この点でも効率の向上に寄与できるようにな
る。
【0057】尚、上記板状磁性体6として、回転子1の
径方向への比透磁率が大となるように設定された方向性
電磁鋼板を用いても良いものであり、このような方向性
電磁鋼板を用いた場合には、回転子1の磁気特性が改善
されることになり、この面からも効率の向上を期待でき
るようになる。
【0058】また、上記実施例において、板状導電体7
を抵抗値が比較的大きな材料(例えば銅・アルミニウム
合金や黄銅など)から形成する構成としても良く、この
ような構成とした場合には、二次導体を構成する板状導
電体7の抵抗値が比較的大きくなって、始動特性が改善
されることになる。
【0059】また、上記第1実施例では、板状ユニット
部材4を、板状磁性体6の両側に板状導電体7、7を重
ね合わせることにより構成すると共に、それら板状磁性
体6及び板状導電体7の双方の断面形状を楔形状に設定
する構成としたが、これに限らないことは勿論であり、
以下においては、板状ユニット部材4の他の構成例の幾
つかについて図6を参照しながら説明する。
【0060】即ち、図6(a)は、断面楔形状の板状導
電体7の両側に同じく断面楔形状の板状磁性体6、6を
重ね合わせる構成とした例である。図6(b)は、断面
矩形状の板状磁性体6′の両側に断面楔形状の板状導電
体7、7を重ね合わせる構成とした例である。図6
(c)は、断面矩形状の板状導電体7′の両側に断面楔
形状の板状磁性体6、6を重ね合わせる構成とした例で
ある。図6(d)は、断面楔形状の板状導電体7の両側
に断面楔形状の板状磁性体6及び断面矩形状の板状磁性
体6′を重ね合わせる構成とした例である。図6(e)
は、断面楔形状の板状磁性体6の両側に断面矩形状の板
状導電体7′、7′を重ね合わせる構成とした例であ
る。
【0061】図6(f)は、互いに重ね合わされた断面
矩形状の板状磁性体6′、6′に対し、断面楔形状の板
状導電体7を重ね合わせる構成としたものである。図6
(g)は、互いに重ね合わされた断面楔形状の板状導電
体7、7に対し、断面矩形状の板状磁性体6を重ね合わ
せる構成とした例である。図6(h)は、互いに重ね合
わされた断面楔形状の板状磁性体6、6に対し、断面矩
形状の板状導電体7を重ね合わせる構成とした例であ
る。
【0062】図6(i)は、断面矩形状の板状磁性体
6′と断面楔形状の板状導電体7とを互いに重ね合わせ
る構成としたものである。図6(j)は、断面楔形状の
板状磁性体6と断面矩形状の板状導電体7′とを互いに
重ね合わせる構成としたものである。図6(k)は、断
面楔形状の板状磁性体6及び板状導電体7を互いに重ね
合わせる構成としたものである。図6(l)は、互いに
重ね合わされた断面矩形状の板状磁性体6′及び板状導
電体7′の両側に、断面楔形状の板状磁性体6及び板状
導電体7を重ね合わせる構成としたものである。
【0063】図7には本発明の第2実施例が示されてお
り、以下これについて前記第1実施例と異なる部分のみ
説明する。即ち、この第2実施例は、板状ユニット部材
4における板状磁性体6及び板状導電体7の各間に、漏
れ電流規制手段を構成するための絶縁部材として、絶縁
膜8、8を介在させる構成としたものである。この場
合、上記絶縁膜8は、絶縁材料製のシートを挟み込んだ
り、或いは絶縁材料をコーティングする手段などにより
形成しても良いが、板状磁性体6の表面を酸化させるこ
とにより形成しても良く、また、短冊状の絶縁材料製板
状部材であっても良い。
【0064】このような構成とした本実施例によれば、
板状磁性体6と板状導電体7との間に絶縁膜8が介在さ
れているから、板状導電体7に流れる誘導電流の板状磁
性体6側への漏れが抑制されるようになって運転効率が
向上することになる。
【0065】図8〜図10には、本発明の第3、第4及
び第5の各実施例が示されており、以下これらについて
前記第1実施例と異なる部分のみ説明する。即ち、これ
らの各実施例は、回転子鉄心3の外周面に取り付けられ
た板状ユニット部材4の脱落防止を図ったものであり、
図8に示す第3実施例では、回転子1の周囲に、板状ユ
ニット部材4を覆うようにして補強部材としての円筒ス
リーブ9を嵌め込む構成としている。尚、上記スリーブ
9は、金属(導電材若しくは磁性材)により構成される
ものであり、その厚み寸法は極力小さくすることが望ま
しい。
【0066】また、図9に示す第4実施例では、回転子
1の周囲に、板状ユニット部材4を覆うようにして補強
部材としての金属板10を巻装し、その巻装始端及び終
端を互いに連結する構成としている。さらに、図10に
示す第5実施例では、回転子1の周囲に、板状ユニット
部材4を覆うようにして補強部材としての金属製のワイ
ヤ11を巻装する構成としている。
【0067】このような第3、第4及び第5の各実施例
では、回転子1の周囲に、板状ユニット部材4を覆った
状態の補強部材(スリーブ9、金属板10、ワイヤ1
1)が設けられているから、その回転子1の回転に伴う
遠心力により板状ユニット部材4が脱落する事態が確実
に防止されるようになる。
【0068】図11及び図12には本発明の第6実施例
が示されており、以下これについて前記第1実施例と異
なる部分のみ説明する。即ち、回転子1を一部省略した
分解状態で示す図11において、回転子鉄心3の軸方向
へ長尺な短冊状をなす板状磁性体12及び板状導電体1
3は、多数枚ずつ設けられるものであり、回転子鉄心3
の周囲にその軸方向へ指向された状態で互い違いに配列
され、それらの両端部分に一対の端絡環5が突き合わせ
状に固定される。尚、図11及び図12において、上記
板状磁性体12及び板状導電体13は、前記第1実施例
で述べたと同様の事情により、各厚み寸法(回転子1の
周方向への寸法)が実際の寸法より大きい状態で描かれ
ている。また、この実施例においても、必要に応じて板
状磁性体12及び板状導電体13間に絶縁部材を設ける
ことができる。
【0069】この場合、板状磁性体12は、回転子1の
径方向への比透磁率が大となるように設定された方向性
電磁鋼板により形成され、板状導電体13は、抵抗値が
比較的大きな材料により形成される。また、図12にも
示すように、板状磁性体12及び板状導電体13は、回
転子軸2と直交する面の断面形状が当該回転子軸2側に
向かうに従って幅狭となる楔形状に形成されており、所
定枚数が互いに接触した状態で配列されて全体として環
状をなすように構成されるものである。尚、板状磁性体
12は、その最大厚み寸法が2mm以下となるように構成
されており、また、板状導電体13の最大厚み寸法は、
上記板状磁性体12の最大厚み寸法と同程度若しくはそ
れ以下の値となるように構成されている。
【0070】このような構成とした第6実施例において
も前記第1実施例と同様の効果を奏するものである。但
し、第6実施例においては、板状磁性体12及び板状導
電体13が別部材となっているから、これらを一つの部
材として取扱い得る第1実施例のように、必要な工程数
を減らして組立作業性の向上を実現するという効果を奏
することができないが、板状磁性体12及び板状導電体
13の厚み寸法の組み合わせ種類を簡単に増やすことが
できるから、仕様変更を容易に行い得るようになるとい
う利点がある。
【0071】尚、上記第6実施例では、板状磁性体12
及び板状導電体13の双方とも断面楔形状のものを利用
する構成としたが、これに限らないことは勿論であり、
例えば図13に示すように、断面矩形状の板状磁性体1
2′と断面楔形状の板状導電体13とを互い違いに配列
する構成としたり、或いは図14に示すように、断面楔
形状の板状磁性体12と断面矩形状の板状導電体13′
とを互い違いに配列する構成としても良いものである。
【0072】図15〜図17には、上述のような第6実
施例に変更を加えた本発明の第7実施例が示されてお
り、以下これについて当該第6実施例と異なる部分のみ
説明する。即ち、この第7実施例では、板状磁性体12
より寸法dだけ長尺な板状導電体13′を設け(図16
参照)、それらの配列状態において、板状導電体13′
の両端部分が板状磁性体12より寸法d/2ずつ突出し
た状態となるように構成している(図15及び図17参
照、但し、図15では、板状磁性体12及び板状導電体
13′の区別を容易にするために板状磁性体12の表面
に斜線帯を施した状態で示している)。また、この場
合、一対の端絡環5は、板状導電体13′の両端面に突
き合わせ状に固定されるものであり、各端絡環5と板状
磁性体12との間には空隙部が存することになる。
【0073】このように構成した第7実施例によれば、
板状導電体13′の両端部分が板状磁性体12より突出
して空気中に露出した形態となっているから、その突出
部分での放熱効果を期待できるようになる。
【0074】尚、上記第7実施例では、単純形状の端絡
環5を用いる構成としたが、図18に示すように、板状
導電体13′の端部間に嵌まり込む多数の突起14aを
有した端絡環14を用いる構成としても良く、このよう
な構成とした場合には、板状導電体13′及び端絡環1
4間の電気的接続を確実に行い得るようになる。
【0075】図19〜図21には、上述のような第7実
施例に変更を加えた本発明の第8実施例が示されてお
り、以下これについて当該第7実施例と異なる部分のみ
説明する。即ち、この第8実施例では、板状導電体1
3′の両端部における板状磁性体12からの突出部分
に、切欠部13aを形成したことを特徴とするものであ
る(図20参照)。この場合、上記切欠部13aは、板
状導電体13′の配列状態で回転子1の外周側に存する
部分に形成されるものであり、また、板状導電体13′
における両端の突出部分の外周には、軸方向寸法がd/
2に設定された扁平円筒状の端絡環15、15が嵌め込
み固定される。この場合、板状導電体13′の突出寸法
もd/2であるから、その板状導電体13′の端面と端
絡環15の端面とは面一な状態となる。
【0076】このように構成した第8実施例によれば、
板状導電体13′及び端絡環15間の接触面積を広くす
ることができて、両者の電気的接続を確実に行い得るよ
うになると共に、端絡環15が板状磁性体13′に対し
て所謂「たが」の役目を果たすようになって、その脱落
を効果的に防止できるようになる。
【0077】尚、上記第8実施例では、板状導電体1
3′の突出寸法d/2と等しい軸方向寸法を有した端絡
環15を用いる構成としたが、本発明の第9実施例を示
す図22及び図23に示すように、軸方向寸法がd/2
より小さく設定された扁平円筒状の端絡環15′を用い
る構成としても良い。
【0078】このように構成した第9実施例によれば、
組み立て状態(図22参照)において板状導電体13′
の両端部分が端絡環15′より突出した状態となるか
ら、その突出部分での放熱効果を期待できるようにな
る。
【0079】また、この第9実施例では、板状導電体1
3′の全部を板状磁性体12より長尺に形成して切欠部
13aを設ける構成としたが、本発明の第10実施例を
示す図24のように、所定位置に配列される複数枚の板
状導電体13′のみを板状磁性体12より長尺に形成す
ると共に、これらの板状導電体13′に切欠部13aを
設ける構成としても良いものである。
【0080】図25には、前記第7実施例に変更を加え
た本発明の第11実施例が示されており、以下これにつ
いて当該第7実施例と異なる部分のみ説明する。即ち、
この第11実施例では、板状導電体13′の両端部にお
ける板状磁性体12からの突出部分に、当該板状導電体
13′の配列状態で回転子1の内周側に存する切欠部1
3bを形成したことを特徴とするものである。この場
合、板状導電体13′における両端の突出部分の内周に
は、扁平円筒状の端絡環16、16が嵌め込み固定され
る。従って、この第11実施例の構成によれば、端絡環
16の径寸法を小さくできるようになる。
【0081】尚、上記した第7〜第11実施例では、板
状導電体13′が板状磁性体12より長尺となる構成と
したが、この逆に板状磁性体12の方が長尺となる構成
を採用しても良いものである。
【0082】また、本発明の第12実施例を示す図26
のように、前記第8実施例で採用した切欠部13aを備
えた板状導電体13′と、この板状導電体13′と同様
形状の切欠部を有した板状磁性体12′とを交互に配列
すると共に、前記第9実施例で採用した軸方向寸法がd
/2より小さく設定された端絡環15′を利用する構成
としても良いものである。従って、この構成によれば、
組み立て状態において板状磁性体12′及び板状導電体
13′の双方の両端部分が端絡環15′より突出した状
態となる。
【0083】尚、この第12実施例では、板状磁性体1
2′及び板状導電体13′の全部に切欠部12a及び1
3aを設ける構成としたが、本発明の第13実施例を示
す図27のように、通常寸法の板状磁性体12及び板状
導電体13と、これらより長尺な板状磁性体12′及び
板状導電体13′とを組み合わせる構成としても良いも
のである。
【0084】図28〜図30には本発明の第14実施例
が示されており、以下これについて前記第6実施例と異
なる部分のみ説明する。即ち、図28〜図30おいて、
回転子鉄心3の軸方向へ長尺な短冊状に形成された板状
磁性体17及び板状導電体18は、多数枚ずつ設けられ
るものであり、回転子鉄心3の周囲にその軸方向へ指向
された状態で互い違いに配列され(尚、図28では、板
状磁性体17及び板状導電体18の区別を容易にするた
めに板状磁性体17の表面に斜線帯を施した状態で示し
ている)、それらの両端部分に一対の端絡環5が突き合
わせ状に固定される。尚、図28〜図30において、上
記板状磁性体17及び板状導電体18は、各厚み寸法
(回転子1の周方向への寸法)が実際の寸法より大きい
状態で描かれている。
【0085】この場合、板状磁性体17は、回転子1の
径方向への比透磁率が大となるように設定された方向性
電磁鋼板により形成され、板状導電体18は、抵抗値が
比較的大きな材料により形成される。また、板状磁性体
17及び板状導電体18は、回転子軸2と直交する面の
断面形状が矩形状に形成されている。尚、板状磁性体1
7は、その厚み寸法が2mm以下となるように構成されて
おり、また、板状導電体18の厚み寸法は、上記板状磁
性体17の厚み寸法と同程度若しくはそれ以下の値とな
るように構成されている。
【0086】このような構成とした第14実施例におい
ても前記第6実施例と同様の効果を奏するものであり、
特に本実施例においては、板状磁性体17及び板状導電
体18が断面矩形状の単純な形状となっているから、こ
れらの製造を容易に行い得るようになって製造コストの
引き下げを実現できるという利点がある。
【0087】尚、上記第14実施例では、夫々別部材の
板状磁性体17及び板状導電体18を設ける構成とした
が、図31に示す本発明の第15実施例に示すように、
板状磁性体17及び板状導電体18を予め重ね合わせて
成る板状ユニット部材19を複数個設け、これらの板状
ユニット部材19を回転子鉄心3の外周面にその回転軸
方向へ指向するように配列する構成としても良いもので
ある。
【0088】図32〜図37には本発明の第16実施例
が示されており、以下これについて前記第6実施例と異
なる部分のみ説明する。この実施例は、図32に示すよ
うに、回転子1′における多数個ずつの板状磁性体12
と板状導電体13との各間に、それら板状磁性体12及
び板状導電体13より大きな抵抗値を示す板状スペーサ
部材20を漏れ電流規制手段として配置した点に特徴を
有する。この場合、上記板状スペーサ部材20は、その
縦横寸法が板状磁性体12及び板状導電体13と同様の
短冊状をなすもので、セラミック板、チタン或いはニッ
ケル合金、ステンレス鋼などを利用したり、表面に酸化
物(アルミナ、四酸化酸化鉄など)を形成した金属板を
利用して形成される。尚、板状スペーサ部材20の断面
形状は、楔形状或いは矩形状の何れでも良いものであ
り、多数枚ずつ設けられる板状磁性体12及び板状導電
体13と組み合わされた状態で、全体として環状をなす
ような形状であれば良い。
【0089】上記のような回転子1′は、以下に述べる
ような製造工程を経て製造される。第1の工程では、図
33、図34に示すように、円柱状(円筒状でも可)の
治具21の外周面に、所定枚数ずつの板状磁性体12、
板状導電体13及び板状スペーサ部材20を当該治具2
1の軸方向へ指向させた状態で交互に配列することによ
り、全体として円筒状をなす外皮部材22を形成する。
この場合、治具21は、その両端部分が外皮部材22の
軸方向両側から突出した状態となる寸法に設定される。
【0090】次いで、第2の工程においては、図34〜
図36に示すように、外皮部材22の両端部分に一対の
端絡環5、5を突き合わせ状に連結すると共に、それら
外皮部材22及び端絡環5の一体物を治具21から抜き
外して分離する。
【0091】この後の第3の工程においては、図37に
示すように、外皮部材22及び端絡環5の一体物を回転
子鉄心3の周囲に嵌め込むと共に、その回転子鉄心3に
回転子軸2を挿入連結することにより回転子1′を完成
させる。
【0092】尚、前記外皮部材22を形成するに当たっ
ては、板状磁性体12、板状導電体13及び板状スペー
サ部材20を半田付け、接着剤を利用した接着手段など
により互いに結合したり、或いは板状磁性体12、板状
導電体13及び板状スペーサ部材20の軸方向端面と端
絡環5、5との各間を銀メッキを利用した拡散接合手段
などにより結合することによって、外皮部材22を一体
物化している。
【0093】このように構成した本実施例によれば、誘
導電流の漏れ抑制効果を得るための板状スペーサ部材2
0が、板状磁性体12、板状導電体13と同様形状のも
のであるから、それらを同等に取り扱い得るようになっ
て、上記のような誘導電流の漏れ抑制効果を、組立作業
性を向上させながら得られるようになる。
【0094】上記第16実施例では、板状スペーサ部材
20を、板状磁性体12及び板状導電体13と別体の部
品として用意する構成としたが、本発明の第17実施例
を示す図38のように、板状導電体13における回転子
1′円周方向の両面に板状スペーサ部材20、20を配
置して成る導電体用ユニット部材23を複数個(1個の
み図示)設け、これら導電体用ユニット部材23と板状
磁性体12とを、治具21の外周面に交互に配列する構
成としても良い。このように構成した本実施例によれ
ば、板状導電体13及び板状スペーサ部材20を一つの
部品として取り扱い得るようになるから、それらを配列
するために必要な工程数が減るようになり、組立作業性
の一層の向上を実現できる。
【0095】また、本発明の第18実施例を示す図39
のように、板状磁性体12における回転子1′円周方向
の両面に板状スペーサ部材20、20を配置して成る磁
性体用ユニット部材24を複数個(1個のみ図示)設
け、これら磁性体用ユニット部材24と板状導電体13
とを、治具21の外周面に交互に配列する構成としても
良い。このように構成した本実施例においても、板状磁
性体12及び板状スペーサ部材20を一つの部品として
取り扱い得るようになって、組立作業性の一層の向上を
実現できるようになる。
【0096】尚、上記第17実施例及び第18実施例に
おいては、板状スペーサ部材20に代えて絶縁部材を設
ける構成としても良く、特に第17実施例の場合には、
板状導電体13の両面に絶縁材料をコーティングしたり
或いは絶縁材料製のシートを添設するなどして導電体用
ユニット部材を構成し、第18実施例の場合には、板状
磁性体12の両面に絶縁材料をコーティングしたり、或
いは絶縁材料製のシートを添設するなどして磁性体用ユ
ニット部材を構成することができる。この場合、上記の
ような絶縁材料のコーティング手段としては、例えば、
シリコン樹脂ワニスなどを焼き付け硬化させてシリカ膜
を形成する手段を採用しても良いものであり、斯様な手
段は、前記第2実施例における絶縁膜8の形成手段にも
適用できる。
【0097】図40、図41には本発明の第19実施例
が示されており、以下これについて前記第1実施例と異
なる部分のみ説明する。即ち、この実施例は第1実施例
における板状ユニット部材4に代えて、ユニット部材2
5を設けた点に特徴を有する。このユニット部材25
は、板状導電体7の両側に板状スペーサ部材20、20
を配置すると共に、一方の板状スペーサ部材20の外側
に板状磁性体6を配置して構成されたものである。
【0098】このとき、板状スペーサ部材20が金属
(板状磁性体6及び板状導電体7より大きな抵抗値を示
す金属)であった場合には、上記ユニット部材25を例
えば以下に述べるような冷間圧着及び引抜工程を経たク
ラッドメタルとして製造できるものである。即ち、図4
1に示すように、板状磁性体6の素材である電磁鋼板A
を巻回したスプールRA、板状導電体7の材料である例
えば銅板Bを巻回したスプールRB、板状スペーサ部材
20の素材である金属板Dを巻回した2個のスプールR
D、RDを用意し、各スプールRA、RB、RDから引
き出した電磁鋼板A、銅板B及び金属板D、Dをそれぞ
れ脱脂・清浄化工程、表面活性化工程を経た後に、圧着
圧延を行いながら引き抜く工程を行うことにより、図4
1のような端面形状を有した半完成部材Eを得、この半
完成部材Eを拡散焼鈍工程を経た後に短冊形状に切断す
ることによって、前記ユニット部材25を製造する。
【0099】尚、上記のような電磁鋼板A、銅板B及び
金属板Dを予め断面楔形状に形成した後に、脱脂・清浄
化工程、表面活性化工程、圧着圧延工程、拡散焼鈍工程
及び切断工程を順次行うことにより、ユニット部材25
を製造することもできる。また、板状磁性体6、板状導
電体7及び板状スペーサ部材20間の接合に、熱間圧延
圧着工程を採用したり、或いは接着剤を利用した接合工
程を採用するなど、この他の製造手段を採用することも
できる。このように構成した本実施例によれば、板状磁
性体6、板状導電体7及び板状スペーサ部材20を、一
つの部品として取り扱い得るようになるから、それらを
配列するために必要な工程数が一段と減るようになり、
組立作業性の大幅な向上を実現できるようになる。
【0100】図42〜図44には、上記第19実施例と
同様の効果を奏する本発明の第20、第21及び第22
実施例が示されている。即ち、図42に示した第20実
施例では、ユニット部材25に代えて、板状磁性体6の
両側に板状スペーサ部材20、20を配置すると共に、
一方の板状スペーサ部材20の外側に板状導電体7を配
置して構成されたユニット部材26を設けた点に構成上
の特徴を有する。
【0101】図43に示した第21実施例では、ユニッ
ト部材25に代えて、板状磁性体6の両側に板状スペー
サ部材20、20を配置すると共に、各板状スペーサ部
材20の外側に板状導電体7、7を配置して構成された
ユニット部材27を設けた点に構成上の特徴を有する。
尚、この場合、板状磁性体7の厚さ寸法は、第19実施
例のものの1/2にすることが望ましい。
【0102】図44に示した第22実施例では、ユニッ
ト部材25に代えて、板状導電体7の両側に板状スペー
サ部材20、20を配置すると共に、各板状スペーサ部
材20の外側に板状磁性体6、6を配置して構成された
ユニット部材28を設けた点に構成上の特徴を有する。
尚、この場合、板状磁性体6の厚さ寸法は、第19実施
例のものの1/2にすることが望ましい。
【0103】さらに、本発明の第23実施例を示す図4
5のようなユニット部材29を利用する構成とした場合
には、組立作業性の一層の向上を期待できる。即ち、こ
の第23実施例におけるユニット部材29は、複数個例
えば3個ずつの板状磁性体6及び板状導電体7と、それ
らと同数(6枚)の板状スペーサ部材20を交互に配列
して互いに固定したものである。尚、上記のような固定
には、半田付け、接着剤を利用した接着手段などを利用
しても良いが、板状磁性体6、板状導電体7及び板状ス
ペーサ部材20にそれぞれ形成した突起及び係合孔を互
いに嵌着する固定手段(例えば特願平5−186787
号の明細書及び図面参照)を利用しても良い。
【0104】図46には本発明の第24実施例が示され
ており、以下これについて前記第16実施例と異なる部
分のみ説明する。この第24実施例では、板状磁性体1
2及び板状導電体13より大きな抵抗値を示す板状スペ
ーサ部材30を、板状導電体13における回転子1′
(図32参照)の円周方向の両面並びに回転子1′径方
向の一方の端面(この例では回転子鉄心3側の端面であ
るが、反対側の端面でも可)を覆う形状(断面U字形
状)に構成している。尚、この場合には、板状導電体1
3における回転子1′径方向の長さ寸法を、上記板状ス
ペーサ部材30の厚み分だけ板状磁性体12より小さく
する必要がある。
【0105】このように構成した本実施例によれば、板
状導電体13における回転子1′径方向の一方の端面
が、漏れ電流規制手段である板状スペーサ部材30によ
り覆われることになるから、上記端面を通じた漏れ電流
を抑制できて運転効率の向上を図り得るようになる。
尚、上記第24実施例において、板状導電体13におけ
る回転子1′径方向の両方の端面を断面形状が筒状の板
状スペーサ部材により覆う構成としても良く、また、板
状磁性体12における回転子1′円周方向の両面並びに
回転子1′径方向の少なくとも一方の端面を板状スペー
サ部材により覆う構成としても良いものである。
【0106】また、上記第24実施例における板状スペ
ーサ部材30に代えて絶縁部材を設ける構成としても同
様の効果を奏するものであり、図47には、このような
構成を採用した本発明の第25実施例が示されている。
即ち、この第25実施例では、絶縁部材としての絶縁膜
31を、板状導電体13における回転子1′円周方向の
両面並びに回転子1′径方向の一方の端面(この例では
回転子鉄心3側の端面であるが、反対側の端面でも可)
を覆う形状に構成している。この場合、上記絶縁膜31
は、既述の手段(絶縁材料のコーティング、シリコン樹
脂ワニスなどを焼き付け硬化など)により形成すれば良
い。
【0107】尚、この実施例においても、板状導電体1
3における回転子1′径方向の両方の端面を絶縁膜31
により覆う構成としても良く、また、板状磁性体12に
おける回転子1′円周方向の両面並びに回転子1′径方
向の少なくとも一方の端面を絶縁膜により覆う構成とし
ても良いものである。
【0108】図48には本発明の第26実施例が示され
ており、以下これについて前記第19実施例と異なる部
分のみ説明する。この第26実施例では、第19実施例
でのユニット部材25を構成する板状スペーサ部材2
0、20に代えて板状スペーサ部材32を設けたもので
あり、この板状スペーサ部材32は、板状導電体7にお
ける回転子1′円周方向の両面並びに回転子1′径方向
の一方の端面(この例では回転子鉄心3側の端面である
が、反対側の端面でも可)を覆う形状(断面U字形状)
に構成されている。尚、上記第26実施例においても、
板状導電体7における回転子1′径方向の両方の端面を
断面形状が筒状の板状スペーサ部材により覆う構成とし
ても良く、また、板状磁性体6における回転子1′円周
方向の両面並びに回転子1′径方向の少なくとも一方の
端面を板状スペーサ部材により覆う構成としても良いも
のである。
【0109】図49には本発明の第27実施例が示され
ており、以下これについて前記第21実施例と異なる部
分のみ説明する。この第27実施例では、第21実施例
でのユニット部材27を構成する板状スペーサ部材2
0、20に代えて板状スペーサ部材33、33を設けた
ものであり、各板状スペーサ部材33は、板状導電体
7、7における回転子1′円周方向の一方の面(板状磁
性体6側の面)並びに回転子1′径方向の一方の端面
(この例では回転子鉄心3側の端面であるが、反対側の
端面でも可)を覆う形状(断面L字形状)に構成されて
いる。尚、上記第27実施例においても、板状導電体7
における回転子1′径方向の両方の端面を断面形状が筒
状の板状スペーサ部材により覆う構成としても良く、ま
た、板状磁性体6における回転子1′円周方向の両面並
びに回転子1′径方向の少なくとも一方の端面を断面形
状がU字状の板状スペーサ部材により覆う構成としても
良いものである。
【0110】図50には本発明の第28実施例が示され
ており、以下これについて前記第22実施例と異なる部
分のみ説明する。この第28実施例では、第22実施例
でのユニット部材28を構成する板状スペーサ部材2
0、20に代えて板状スペーサ部材34を設けたもので
あり、板状スペーサ部材34は、板状導電体7における
回転子1′円周方向の両面並びに回転子1′径方向の一
方の端面(この例では回転子鉄心3側の端面であるが、
反対側の端面でも可)を覆う形状(断面U字形状)に構
成されている。尚、上記第28実施例においても、板状
導電体7における回転子1′径方向の両方の端面を断面
形状が筒状の板状スペーサ部材により覆う構成としても
良く、また、板状磁性体6における回転子1′円周方向
の一方の面(板状導電体7側の面)並びに回転子1′径
方向の少なくとも一方の端面を断面形状がL字状の2枚
の板状スペーサ部材により覆う構成としても良いもので
ある。
【0111】図51には本発明の第29実施例が示され
ており、以下これについて前記第23実施例と異なる部
分のみ説明する。この第29実施例では、第23実施例
でのユニット部材29を構成する6枚の板状スペーサ部
材20に代えて3枚の板状スペーサ部材35を設けたも
のであり、各板状スペーサ部材35は、板状導電体7に
おける回転子1′円周方向の両面並びに回転子1′径方
向の一方の端面(この例では回転子鉄心3側の端面であ
るが、反対側の端面でも可)を覆う形状(断面U字形
状)に構成されている。尚、上記第29実施例において
も、板状導電体7における回転子1′径方向の両方の端
面を断面形状が筒状の板状スペーサ部材により覆う構成
としても良く、また、板状磁性体6における回転子1′
円周方向の両面並びに回転子1′径方向の少なくとも一
方の端面を断面形状がU字状の3枚の板状スペーサ部材
により覆う構成としても良いものであり、他の形状の板
状スペーサ部材を利用しても良いものである。尚、上記
した第26〜第29実施例において、板状スペーサ部材
32〜35の機能を絶縁手段としての絶縁膜により得る
構成としても良いものである。
【0112】図52、図53には本発明の第30実施例
が示されており、以下これについて前記第16実施例と
異なる部分のみ説明する。即ち、この第30実施例は、
第16実施例における板状磁性体12に代えて板状磁性
体12″を設けると共に、スペーサ部材20を省略した
構成に特徴を有する。
【0113】図52、図53において、板状磁性体1
2″は、回転子1′径方向の両端に、回転子1′円周方
向(板状導電体13との近接方向)に突出した突起12
a、12aを一体に形成している。これにより、多数枚
ずつの板状磁性体12″及び板状導電体13が交互配列
された状態で、それら板状磁性体12″及び板状導電体
13間に上記突起12aによって漏れ電流規制手段とし
ての空間部36が形成されるようになっている。尚、こ
の場合、板状磁性体12″の表面に酸化膜或いは他の絶
縁膜を形成しておいても良い。
【0114】このように構成した、本実施例によれば、
板状導電体13に流れる誘導電流の板状磁性体12″側
への漏れを抑制するための漏れ電流規制手段を構成する
空間部36を、板状磁性体12″に形成した突起12a
により得ることができるから、上記のような誘導電流の
漏れ抑制効果を、部品点数の削減及びこれに伴うコスト
の低減と共に実現できるようになる。
【0115】尚、板状導電体13側に、上記突起12a
と同様形態の突起を設けても良いものである。また、空
間部を形成するための突起の形状及び位置は、上記第3
0実施例に限定されるものでないことは勿論であり、突
起をプレス加工などにより形成する構成としても良いも
のである。
【0116】その他、本発明は上記したような各実施例
に限定されるものではなく、例えば回転子鉄心としてブ
ロック鉄心を用いたり、或いは板状導電体にスキューを
かける構成としても良いなど、その要旨を逸脱しない範
囲で種々変形して実施できるものである。
【0117】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1記載の回転電機の回転子においては、回転子鉄心
の外周面にその軸方向へ指向するようにして複数枚の板
状磁性体及び板状導電体が交互に配列することにより、
板状磁性体の各間にスロットが形成されると共に、その
スロット内に板状導電体が収納された形態となるように
構成したから、それら板状磁性体及び板状導電体の各厚
み寸法並びにそれらの配列ピッチを小さい値に設定する
ことによって、回転子鉄心に対して極めて多数のスロッ
トを形成することが可能になるものである。従って、可
変周波数電源を利用するような状況下においても磁気騒
音を効果的に低減できると共に、スロット数の設定及び
変更を容易に行い得るようになるという優れた効果を奏
することができる。
【0118】請求項2記載の回転電機の回転子において
は、板状磁性体及び板状導電体の少なくとも一方を断面
楔形状に形成することにより、それら板状磁性体及び板
状導電体が全体として環状をなすように構成したから、
板状磁性体及び板状導電体間に余分な隙間を生ずること
を防止できて、スロットの占積率(板状導電体の占積
率)が向上するようになり、以てトルク特性の改善を図
り得るようになる。
【0119】請求項3記載の回転電機の回転子では、上
記のような板状磁性体及び板状導電体を予め重ね合わさ
れた板状ユニット部材として構成したから、それら板状
磁性体及び板状導電体を配列するために必要な工程数が
減るようになって、組立作業性の向上を実現できること
になる。
【0120】請求項4記載の回転電機の回転子では、板
状磁性体と板状導電体との間に両者間での漏れ電流を規
制する漏れ電流規制手段が設けられているから、板状導
電体に流れる誘導電流の漏れが抑制されて運転効率が向
上するようになる。
【0121】請求項5記載の回転電機の回転子では、板
状磁性体を電磁鋼板により形成すると共に、二次導体を
構成する板状導電体の抵抗値が比較的大きくなる構成と
したから、渦電流損の抑制並びに始動特性の改善を実現
できるようになる。
【0122】請求項6記載の回転電機の回転子によれ
ば、板状磁性体を、回転子の径方向への比透磁率が大き
な方向性電磁鋼板により形成したから、回転子の磁気特
性及びこれに伴う効率の向上を期待できるようになる。
【0123】請求項7記載の回転電機の回転子では、板
状導電体を板状磁性体より長尺に形成して、その両端部
分を板状磁性体より突出させた状態で配列する構成と
し、請求項8記載の回転電機の回転子では、板状磁性体
及び板状導電体の少なくとも一方の両端部分が端絡環よ
り突出するように構成したから、その突出部分での放熱
効果を期待できるようになって、全体の放熱能力を高め
得るようになる。
【0124】請求項9記載の回転電機の回転子では、回
転子に、板状磁性体及び板状導電体を覆った状態の補強
部材を設ける構成としたから、その回転子の回転に伴う
遠心力により板状磁性体或いは板状導電体が脱落する事
態を確実に防止できるようになる。
【0125】請求項10記載の回転電機の回転子では、
前記漏れ電流規制手段が、板状磁性体及び板状導電体間
に介在された絶縁部材により構成されているから、板状
導電体に流れる誘導電流の漏れ抑制効果を高めることが
できる。
【0126】請求項11記載の回転電機の回転子では、
板状磁性体における回転子径方向の端面及び板状導電体
における回転子径方向の端面の少なくとも一方が、上記
請求項10における絶縁部材により覆われることになる
から、上記端面を通じた漏れ電流を抑制できて運転効率
の向上を図り得るようになる。
【0127】請求項12記載の回転電機の回転子では、
漏れ電流規制手段が、板状磁性体及び板状導電体より大
きな抵抗値を示す板状スペーサ部材により構成されてい
るから、その板状スペーサ部材を板状磁性体及び板状導
電体と同等に取り扱い得るようになり、上述したような
誘導電流の漏れ抑制効果と組立作業性の向上とを同時に
得ることができる。
【0128】請求項13記載の回転電機の回転子では、
板状導電体及び板状スペーサ部材を予め組み合わせた導
電体用ユニット部材として構成しているから、それら板
状導電体及び板状スペーサ部材を配列するために必要な
工程数が減ることになり、組立作業性の一層の向上を実
現できる。
【0129】請求項14記載の回転電機の回転子では、
板状磁性体及び板状スペーサ部材を予め組み合わせた磁
性体用ユニット部材として構成しているから、それら板
状磁性体及び板状スペーサ部材を配列するために必要な
工程数が減るようになり、組立作業性の一層の向上を実
現できる。
【0130】請求項15記載の回転電機の回転子では、
板状磁性体、板状スペーサ部材及び板状導電体を予め組
み合わせたユニット部材として構成してるから、それら
板状磁性体、板状スペーサ部材及び板状導電体を配列す
るために必要な工程数が減るようになり、組立作業性の
大幅向上を実現できる。
【0131】請求項16記載の回転電機の回転子では、
板状磁性体における回転子径方向の端面及び板状導電体
における回転子径方向の端面の少なくとも一方が、漏れ
電流規制手段である前記板状スペーサ部材により覆われ
ることになるから、上記端面を通じた漏れ電流を抑制で
きて運転効率の向上を図り得ることになる。
【0132】請求項17記載の回転電機の回転子によれ
ば、漏れ電流規制手段を構成する空間部を、板状磁性体
及び板状導電体の少なくとも一方に形成した突起により
得ることができるから、前述したような誘導電流の漏れ
抑制効果を、部品点数の削減及びこれに伴うコストの低
減と共に実現できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による回転子の斜視図
【図2】同回転子の横断面図
【図3】同回転子を一部省略した状態で示す分解斜視図
【図4】板状ユニット部材の横断面図
【図5】製造工程説明図
【図6】第1実施例における板状ユニット部材の複数の
変形例を示す横断面図
【図7】本発明の第2実施例を示す図4相当図
【図8】本発明の第3実施例による回転子及び補強部材
(スリーブ)を示す斜視図
【図9】本発明の第4実施例による回転子及び補強部材
(金属板)を示す斜視図
【図10】本発明の第5実施例による回転子及び補強部
材(ワイヤ)を示す斜視図
【図11】本発明の第6実施例を示す図3相当図
【図12】同第6実施例の要部の横断面図
【図13】第6実施例における板状ユニット部材の変形
例を示す横断面図
【図14】第6実施例における板状ユニット部材の他の
変形例を示す横断面図
【図15】本発明の第7実施例による回転子の斜視図
【図16】板状磁性体及び板状導電体の斜視図
【図17】要部の分解斜視図
【図18】第7実施例における端絡環の変形例を示す斜
視図
【図19】本発明の第8実施例による回転子の斜視図
【図20】板状磁性体及び板状導電体の斜視図
【図21】要部の分解斜視図
【図22】本発明の第9実施例による回転子の斜視図
【図23】要部の分解斜視図
【図24】本発明の第10実施例を示す要部の分解斜視
【図25】本発明の第11実施例を示す要部の分解斜視
【図26】本発明の第12実施例による回転子の斜視図
【図27】本発明の第13実施例による回転子の斜視図
【図28】本発明の第14実施例による回転子の斜視図
【図29】同回転子の横断面図
【図30】同回転子を一部省略した状態で示す分解斜視
【図31】本発明の第15実施例を示す板状ユニット部
材の横断面図
【図32】本発明の第16実施例による回転子の斜視図
【図33】同回転子の製造途中の状態を示す斜視図その
【図34】同回転子の製造途中の状態を示す斜視図その
【図35】同回転子の製造途中の状態を示す斜視図その
【図36】同回転子の製造途中の状態を示す斜視図その
【図37】同回転子の製造途中の状態を示す斜視図その
【図38】本発明の第17実施例を示す要部の斜視図
【図39】本発明の第18実施例を示す要部の斜視図
【図40】本発明の第19実施例を示す要部の斜視図
【図41】製造工程説明図
【図42】本発明の第20実施例を示す要部の斜視図
【図43】本発明の第21実施例を示す要部の斜視図
【図44】本発明の第22実施例を示す要部の斜視図
【図45】本発明の第23実施例を示す要部の斜視図
【図46】本発明の第24実施例を示す要部の斜視図
【図47】本発明の第25実施例を示す要部の斜視図
【図48】本発明の第26実施例を示す要部の斜視図
【図49】本発明の第27実施例を示す要部の斜視図
【図50】本発明の第28実施例を示す要部の斜視図
【図51】本発明の第29実施例を示す要部の斜視図
【図52】本発明の第30実施例を示す要部の斜視図
【図53】回転子の部分横断面図
【符号の説明】
図中、1、1′は回転子、2は回転子軸、3は回転子鉄
心、4、19は板状ユニット部材、5、14、15、1
5′、16は端絡環、6、6′、12、12′、1
2″、17は板状磁性体、12aは突起、7、7′、1
3、13′、18は板状導電体、8、31は絶縁膜(絶
縁部材)、9はスリーブ(補強部材)、10は金属板
(補強部材)、11はワイヤ(補強部材)、20、3
0、32、33、34、35は板状スペーサ部材、23
は導電体用ユニット部材、24は磁性体用板状部材、2
5、26、27、28、29はユニット部材、36は空
間部(漏れ電流規制手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 八木澤 猛 横浜市鶴見区末広町4の2 株式会社東芝 京浜事業所内 (72)発明者 小澤 繁雄 三重県三重郡朝日町大字繩生2121番地 株 式会社東芝三重工場内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定子内に回転自在に支持された回転子
    鉄心を備えて成る回転電機の回転子において、 前記回転子鉄心の外周面にその軸方向へ指向し且つ互い
    の間に所定間隔を存するように配列された複数枚の板状
    磁性体と、 前記回転子鉄心の外周面にその軸方向へ指向し且つ前記
    板状磁性体間に位置するように配列された複数枚の板状
    導電体と、 前記板状導電体群の両端部分に連結された一対の端絡環
    とを備えたことを特徴とする回転電機の回転子。
  2. 【請求項2】 板状磁性体及び板状導電体の少なくとも
    一方は、回転子軸と直交する面の断面形状が当該回転子
    軸側に向かうに従って幅狭となる楔形状に形成すること
    により、それら板状磁性体及び板状導電体が全体として
    環状をなすように構成されていることを特徴とする請求
    項1記載の回転電機の回転子。
  3. 【請求項3】 板状磁性体及び板状導電体を予め重ね合
    わせて成る板状ユニット部材を複数個設け、これらの板
    状ユニット部材を回転子鉄心の外周面にその軸方向へ指
    向するように配列したことを特徴とする請求項1または
    2記載の回転電機の回転子。
  4. 【請求項4】 板状磁性体と板状導電体との間に、それ
    らの間での漏れ電流を規制するための漏れ電流規制手段
    を設けたことを特徴とする請求項1、2または3に記載
    の回転電機の回転子。
  5. 【請求項5】 板状磁性体は電磁鋼板により形成され、
    板状導電体は抵抗値が比較的大きな導電材料により形成
    されていることを特徴とする請求項1、2または3に記
    載の記載の回転電機の回転子。
  6. 【請求項6】 板状磁性体は、回転子の径方向への比透
    磁率が大となるように設定された方向性電磁鋼板により
    形成されていることを特徴とする請求項5記載の回転電
    機の回転子。
  7. 【請求項7】 板状導電体は、板状磁性体より長尺に形
    成されて両端部分が当該板状磁性体より突出した状態で
    配列されることを特徴とする請求項1、2または3に記
    載の回転電機の回転子。
  8. 【請求項8】 板状磁性体及び板状導電体の少なくとも
    一方の両端部分が端絡環より突出する形状に構成されて
    いることを特徴とする請求項1、2または3に記載の回
    転電機の回転子。
  9. 【請求項9】 回転子には、板状磁性体及び板状導電体
    を覆った状態の補強部材が設けられていることを特徴と
    する請求項1、2または3に記載の回転電機の回転子。
  10. 【請求項10】 漏れ電流規制手段は、板状磁性体と板
    状導電体との間に介在された絶縁部材であることを特徴
    とする請求項4記載の回転電機の回転子。
  11. 【請求項11】 絶縁部材は、板状磁性体における回転
    子径方向の端面及び板状導電体における回転子径方向の
    端面の少なくとも一方を覆うように構成されていること
    を特徴とする請求項10記載の回転電機の回転子。
  12. 【請求項12】 漏れ電流規制手段は、板状磁性体及び
    板状導電体より大きな抵抗値を示す板状スペーサ部材で
    あることを特徴とする請求項4記載の回転電機の回転
    子。
  13. 【請求項13】板状導電体における回転子円周方向の両
    面に板状スペーサ部材を配置した導電体用ユニット部材
    を複数個設け、これら導電体用ユニット部材及び複数枚
    の板状磁性体を、回転子鉄心の外周面にその軸方向へ指
    向するように配列したことを特徴とする請求項12記載
    の回転電機の回転子。
  14. 【請求項14】 板状磁性体における回転子円周方向の
    両面に板状スペーサ部材を配置した磁性体用ユニット部
    材を複数個設け、これら磁性体用ユニット部材及び複数
    枚の板状導電体を、回転子鉄心の外周面にその軸方向へ
    指向するように配列したことを特徴とする請求項12記
    載の回転電機の回転子。
  15. 【請求項15】 板状磁性体、板状スペーサ部材及び板
    状導電体を予め交互に配列して成るユニット部材を複数
    個設け、これらのユニット部材を回転子鉄心の外周面に
    その軸方向へ指向するように配列したことを特徴とする
    請求項12記載の回転電機の回転子。
  16. 【請求項16】 板状スペーサ部材は、板状磁性体にお
    ける回転子径方向の端面及び板状導電体における回転子
    径方向の端面の少なくとも一方を覆うように構成されて
    いることを特徴とする請求項12記載の回転電機の回転
    子。
  17. 【請求項17】 板状磁性体及び板状導電体の少なくと
    も一方に互いの近接方向へ突出した突起を形成し、隣接
    する板状磁性体及び板状導電体間に上記突起の存在に伴
    い形成される空間部を漏れ電流規制手段として利用する
    ように構成したことを特徴とする請求項4記載の回転電
    機の回転子。
JP6016125A 1993-05-21 1994-02-10 回転電機の回転子 Pending JPH0746807A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6016125A JPH0746807A (ja) 1993-05-21 1994-02-10 回転電機の回転子
TW083104589A TW340983B (en) 1993-05-21 1994-05-20 Rotor for rotating electric machine and method of manufacturing the same
DE4417787A DE4417787A1 (de) 1993-05-21 1994-05-20 Läufer für eine elektrische Drehmaschine und Verfahren zu dessen Herstellung
KR1019940011117A KR0140467B1 (ko) 1993-05-21 1994-05-21 회전 전기기계의 회전자 및 그 제조방법

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11962093 1993-05-21
JP5-119620 1993-05-21
JP6016125A JPH0746807A (ja) 1993-05-21 1994-02-10 回転電機の回転子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0746807A true JPH0746807A (ja) 1995-02-14

Family

ID=26352381

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6016125A Pending JPH0746807A (ja) 1993-05-21 1994-02-10 回転電機の回転子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0746807A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287093A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Toyota Motor Corp 回転電機
WO2008096600A1 (ja) * 2007-02-06 2008-08-14 Honda Motor Co., Ltd. 電動機、ロータ構造および磁気機械
JP2008193823A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Honda Motor Co Ltd ロータ構造
JP2008220153A (ja) * 2007-02-06 2008-09-18 Honda Motor Co Ltd 電動機
JP2008220154A (ja) * 2007-02-06 2008-09-18 Honda Motor Co Ltd 磁気機械
JP2010093945A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Mitsubishi Electric Corp 整流子モータ、電気掃除機、手乾燥装置
JP2012191789A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Fanuc Ltd エンドリングとバーをろう付けする誘導電動機のかご形ロータ及びその製造方法
CN102780296A (zh) * 2011-05-11 2012-11-14 上海电气集团上海电机厂有限公司 一种在大型电机的转子线圈上配放楔下垫条的方法
KR101381663B1 (ko) * 2014-01-20 2014-04-04 유니슨 주식회사 이탈 방지 기능이 강화된 커버를 구비한 풍력발전기용 로터
WO2019116438A1 (ja) * 2017-12-12 2019-06-20 東芝三菱電機産業システム株式会社 かご形誘導回転電機、塊状回転子、およびかご形誘導回転電機の設計方法
WO2020050196A1 (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 株式会社荏原製作所 アウタロータ型のモータのためのロータ、当該ロータを備えるモータ、当該モータを備えるターボ分子ポンプおよび当該モータを備える基板回転装置

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005287093A (ja) * 2004-03-26 2005-10-13 Toyota Motor Corp 回転電機
WO2008096600A1 (ja) * 2007-02-06 2008-08-14 Honda Motor Co., Ltd. 電動機、ロータ構造および磁気機械
JP2008193823A (ja) * 2007-02-06 2008-08-21 Honda Motor Co Ltd ロータ構造
JP2008220153A (ja) * 2007-02-06 2008-09-18 Honda Motor Co Ltd 電動機
JP2008220154A (ja) * 2007-02-06 2008-09-18 Honda Motor Co Ltd 磁気機械
JP4648378B2 (ja) * 2007-02-06 2011-03-09 本田技研工業株式会社 電動機
AU2008212433B2 (en) * 2007-02-06 2011-08-11 Honda Motor Co., Ltd. Motor, rotor structure and magnetic machine
JP2010093945A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Mitsubishi Electric Corp 整流子モータ、電気掃除機、手乾燥装置
JP2012191789A (ja) * 2011-03-11 2012-10-04 Fanuc Ltd エンドリングとバーをろう付けする誘導電動機のかご形ロータ及びその製造方法
CN102780296A (zh) * 2011-05-11 2012-11-14 上海电气集团上海电机厂有限公司 一种在大型电机的转子线圈上配放楔下垫条的方法
CN102780296B (zh) * 2011-05-11 2013-12-18 上海电气集团上海电机厂有限公司 一种在大型电机的转子线圈上配放楔下垫条的方法
KR101381663B1 (ko) * 2014-01-20 2014-04-04 유니슨 주식회사 이탈 방지 기능이 강화된 커버를 구비한 풍력발전기용 로터
WO2019116438A1 (ja) * 2017-12-12 2019-06-20 東芝三菱電機産業システム株式会社 かご形誘導回転電機、塊状回転子、およびかご形誘導回転電機の設計方法
JPWO2019116438A1 (ja) * 2017-12-12 2020-12-03 東芝三菱電機産業システム株式会社 かご形誘導回転電機、塊状回転子、およびかご形誘導回転電機の設計方法
US11489424B2 (en) 2017-12-12 2022-11-01 Toshiba Mitsubishi-Electric Industrial Systems Corporation Squirrel-cage induction rotating electrical machine, solid rotor, and design method for squirrel-cage induction rotating electrical machine
WO2020050196A1 (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 株式会社荏原製作所 アウタロータ型のモータのためのロータ、当該ロータを備えるモータ、当該モータを備えるターボ分子ポンプおよび当該モータを備える基板回転装置
JP2020039212A (ja) * 2018-09-04 2020-03-12 株式会社荏原製作所 アウタロータ型のモータのためのロータ、当該ロータを備えるモータ、当該モータを備えるターボ分子ポンプおよび当該モータを備える基板回転装置
TWI833793B (zh) * 2018-09-04 2024-03-01 日商荏原製作所股份有限公司 馬達、具有該馬達之渦輪分子泵,以及具有該馬達之基板旋轉裝置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5208503A (en) Energy-efficient ferromagnetic stator and core apparatus
JP3122433B2 (ja) 互い違い積層型リニアモータ用固定子コア
CN101164218B (zh) 定子和适用该定子的电动机、与该定子的制造方法
JP3171303B2 (ja) 固定子用積層鉄心
JP2010104160A (ja) デュアルロータモータおよびその製造方法
JP2002153002A (ja) 回転電機の固定子
EP0615330A1 (en) Stator of motor
JPH0746807A (ja) 回転電機の回転子
US11411447B2 (en) Axial gap motor
JP7442050B2 (ja) コイル及びそれを備えたステータ、ロータ、モータ並びにコイルの製造方法
JP2001025185A (ja) モータ
KR0140467B1 (ko) 회전 전기기계의 회전자 및 그 제조방법
JP3379461B2 (ja) コア部材の積層金型装置、コア部材の積層方法および電動機
JP2000333388A (ja) 固定子
JP3274578B2 (ja) 固定子用積層鉄心
JP3439658B2 (ja) 鉄 心
JP7316636B2 (ja) 電動機
JP2003250235A (ja) 単相コンデンサ駆動モータ及びその製造方法
JPH10234159A (ja) 回転電機用鉄心の形成方法
JP4085207B2 (ja) モータの固定子
JP2020184832A (ja) コイル、ステータ部材、ステータおよびモータ
JPH08237891A (ja) 回転電機の固定子鉄心
JP2005333728A (ja) 電動機
JP3144955B2 (ja) 回転電機用回転子の製造方法
JP2003244905A (ja) ブラシレスモータの巻線方法