JP4368763B2 - セグメントの組付装置及びトンネルの構築方法 - Google Patents

セグメントの組付装置及びトンネルの構築方法 Download PDF

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Description

本発明は、セグメントを組み付けて構築される地中構造物に隣接して、他の地中構造物を構築すべくセグメントを組み付ける際に使用される、セグメントの組付装置及びこの組付装置を用いたトンネルの構築方法に関するものである。
道路トンネルにおいては、所定距離毎に車両の非常駐車帯を設ける必要がある。この非常駐車帯は、道路本線の脇に駐車スペースを形成するものであり、トンネルの長手方向の一部に沿って構築された拡幅トンネル内に形成されている。
従来、トンネルの長手方向の一部に沿って拡幅トンネルを構築する場合、まず、シールド掘進機により道路本線を形成する主トンネルを掘削・構築し、次に、拡幅用のシールド掘進機により主トンネルから径方向外側に掘削して拡幅トンネルを構築していた。例えば、特許文献1にもそのような拡幅掘削装置が開示されている。しかしながら、この工法はトンネルを構築するのに2つの工程を必要とするため、コストが高く、かつ工期が長期化するという欠点があった。
特公昭62−1073号公報
そこで本発明者らは、図12に示すように、主トンネル60と拡幅トンネル61とを並行に構築できるシールド掘進機62を新規開発し、このシールド掘進機62を用いて構築した主トンネル60と拡幅トンネル61とを一体に接合して連通させる技術を開発中である。
ところで、このトンネル構築方法にあっては、主トンネル60と拡幅トンネル61とを接合する前に、予めトンネル60、61同士を連結して固定しておく必要がある。しかしながら、地質は場所によって異なり、主トンネル60の周囲と拡幅トンネル61の周囲とで地質が異なる場合もあるため、主トンネル60と拡幅トンネル61を必ずしも一定の位置関係を保って構築できるとは限らない。このため、主トンネル60と拡幅トンネル61とを連結する際の、両トンネル60、61同士の相対位置のズレを抑制しておく必要があるが、現状では適切な装置及び工法が存在しなかった。
そこで、本発明の目的は、セグメントを組み付けて構築される地中構造物に隣接して、他の地中構造物を構築すべくセグメントを組み付けるに際して、地中構造物同士の相対位置のズレを確実に抑制することができるセグメントの組付装置と、この組付装置を用いたトンネルの構築方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、トンネル孔にセグメントを組み付けて構築される地中構造物に隣接して、他の地中構造物を構築すべくセグメントを組み付けるに際して、地中構造物を構築するためのシールド掘進機に、予め上記他の地中構造物のセグメントをガイドするためのガイド手段を設け、上記ガイド手段は、上記シールド掘進機のシールド本体に取り付けられたガイドロッドから構成され、そのガイドロッドが、上記他の地中構造物のセグメントに予め設けられた溝、或いは、上記他の地中構造物のセグメントの上下端と係合して、そのセグメントをガイドするものである。
また、シールド掘進機により、主トンネル孔を掘削すると共にその主トンネル孔の任意の位置に拡幅トンネル孔を掘削し、これら主トンネル孔と拡幅トンネル孔とにセグメントを組み付けて主トンネルと拡幅トンネルとを構築するに際して、上記シールド掘進機に、予め上記拡幅トンネルのセグメントをガイドするためのガイド手段を設け、上記ガイド手段は、上記シールド掘進機のシールド本体に取り付けられたガイドロッドから構成され、そのガイドロッドが、上記拡幅トンネルのセグメントに予め設けられた溝、或いは、上記拡幅トンネルのセグメントの上下端と係合して、そのセグメントをガイドするものである。
また、上記ガイドロッドが、上記シールド本体の外方に出没自在に設けられてもよい。
また、上記ガイドロッドが、上記シールド本体の軸方向及び/又は周方向に複数設けられてもよい。
さらに本発明は、シールド掘進機により、主トンネル孔を掘削すると共にその主トンネル孔の任意の位置に拡幅トンネル孔を掘削し、これら主トンネル孔と拡幅トンネル孔とにセグメントを組み付けて主トンネルと拡幅トンネルとを構築するに際して、上記シールド掘進機に、予め上記拡幅トンネルのセグメントをガイドするためのガイドロッドを設けると共に、上記主トンネルと上記拡幅トンネルとのうち一方のセグメントにボルトを予め取り付け、他方のセグメントにナットを予め取り付け、上記ガイドロッドを上記拡幅トンネルのセグメントに予め設けられた溝或いはそのセグメントの上下端と係合させて、そのセグメントをガイドし、上記ボルト・ナットがそれぞれシールド掘進機の後方に至ったとき、ボルトとナットとを締結して、主トンネルと拡幅トンネルとを連結するようにしたものである。
本発明によれば、地中構造物同士の相対位置のズレを確実に抑制することができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に基づいて詳述する。
図5は、主トンネルと拡幅トンネルを構築するシールド掘進機の平面図であり、図6は図5のA−A線矢視断面図であり、図7は図5のB−B線矢視断面図であり、図8は図5のC−C線矢視断面図であり、図9は図5のD−D線矢視断面図である。
図5に示すように、シールド掘進機1は、掘進方向前方部に主カッタ2を有するシールド本体3と、シールド本体3の側部に径方向外方に出没自在に設けられた拡幅カッタ4と、シールド本体3の側部に設けられ拡幅カッタ4で掘削された拡幅トンネル孔5内に出没する拡幅シールド部6と、セグメントを組み付けるための組付装置14とを備えて構成されている。シールド本体3は、主カッタ2で掘削した主トンネル孔7内に主セグメント8を組み付けて主トンネル9を構築するための主セグメント用エレクタ10と、シールド本体3の内周に沿って複数設けられ主セグメント8に反力を取ってシールド本体3を推進させるための推進ジャッキ11とを後部に有する。
組付装置14は、拡幅セグメント12をガイドするためのガイド手段を備えている。図5、図7、及び図8に示すように、本実施形態のガイド手段は、シールド本体3に取り付けられたガイドロッド15から構成されている。ガイドロッド15は、シールド本体3の側部であって、拡幅シールド部6より後方に設けられる。ガイドロッド15は、シールド本体3の周方向に複数、且つ、軸方向に複数設けられている。
本実施形態においては、図7に示すように、拡幅トンネル13の高さと略同一、或いは、それより僅かに広い間隔を隔てて上下にガイドロッド15を配置すると共に、これら上下のガイドロッド15間に、所定間隔を隔てて複数(図示例では三つ)のガイドロッド15を配置することで、ガイドロッド15をシールド本体3の周方向に沿って複数設けている。上下のガイドロッド15は、拡幅トンネル13(拡幅セグメント12)の上下端19に摺接して、拡幅セグメント12をガイドするようになっており、それら上下のガイドロッド15間のガイドロッド15は、後述する拡幅セグメント12の溝17に摺動自在に嵌入されて、拡幅セグメント12をガイドするようになっている。また、図8に示すように、それらガイドロッド15より後方に、前側と略同様の配置にて、さらにガイドロッド15を配置することで、ガイドロッド15をシールド本体3の軸方向に沿って複数設けている。
なお、本実施形態においては、推進ジャッキ11との位置関係から、後側には、上記上下のガイドロッド15を設けていない。しかしながら、上記上下のガイドロッド15を設置可能なように推進ジャッキ11の位置、さらにはその他のガイドロッド15の位置を調整して、後側にも上記上下のガイドロッド15を設けても良いのは勿論である。
このように、ガイドロッド15をシールド本体3の周方向或いは軸方向に沿って複数設けることで、ガイドロッド15を拡幅セグメント12と係合させた際に拡幅セグメント12が上下にずれにくくなる。特に、ガイドロッド15を、シールド本体3の軸方向に複数設けることで、拡幅トンネル13の長手方向に亘って、主トンネル9と拡幅トンネル13との相対位置のズレを効果的に抑制することができる。
ところで、ガイドロッド15を設けない場合、主トンネル9と拡幅トンネル13との相対位置のズレは、シールド本体3の前方側である拡幅シールド部6の後方付近では小さく、シールド本体3の後方ほど大きくなると考えられる。そのため、後側のガイドロッド15は、主セグメント用エレクタ10による主セグメント8の組み立てに支障をきたさない範囲で、シールド本体3のできる限り後方に設けると良い。このようにすることで、主トンネル9と拡幅トンネル13との相対位置のズレを効果的に抑制できる。
図1及び図2に示すように、ガイドロッド15の先端部16は、テーパ状に形成されている。拡幅セグメント12には、拡幅トンネル13の長手方向に沿って、ガイドロッド15を嵌入するための溝17が予め設けられている。この溝17の側面18は、ガイドロッド15の先端部16が容易に嵌入可能なようにテーパ状に形成されている。このように、ガイドロッド15の先端部16及び溝17の側面18を共にテーパ状に形成しておくことで、ガイドロッド15と溝17の位置が上下に多少ずれていても、ガイドロッド15を溝17に容易に嵌入することができる。
ガイドロッド15を、拡幅セグメント12の溝17に係合、或いは、拡幅トンネル13の上下端19に係合させることで、拡幅セグメント12を掘進方向にガイドして、主トンネル9に対する拡幅トンネル13の相対位置(特に、上下方向)を一定に保つようになっている。
特に、ガイドロッド15を拡幅トンネル13の上下端19に係合させる場合、予め溝17のような被ガイド部を設ける必要はない。また、ガイドロッド15の突出量を増やして、ガイドロッド15と拡幅トンネル13の上下端19との係合範囲を大きくしても良い。
ところで、主トンネル9に隣接する拡幅セグメント12の側壁は、主トンネル9と拡幅トンネル13とを接合する際に切り開かれるため、比較的薄く形成される。そのため、本実施形態においては、ガイドロッド15が係合される溝17付近の側壁を、その他の部分に比べて厚く形成して強度を確保するようにしている。
本実施形態においては、各ガイドロッド15は、シールド本体3の径方向外方に出没自在に設けられている。詳しくは、図3及び図4に示すように、ガイドロッド15は、シールド本体3に取り付けられるシリンダ20内にその軸方向に摺動自在に設けられている。ガイドロッド15には、シリンダ20内に設けられる突出側油室21と没入側油室22とを区画する区画部23が形成されている。
図示しない油圧供給手段から、突出側油室21に作動油24が供給されると、この作動油24によりガイドロッド15が突出側(すなわちシールド本体3の外方側)に押される。すると、没入側油室22から作動油24が適宜排出されて、ガイドロッド15がシリンダ20外、すなわちシールド本体3の外方に突出される。一方、上記の油圧供給手段から、没入側油室22に作動油24が供給されると、この作動油24によりガイドロッド15が没入側(すなわちシールド本体3の内方側)に押される。すると、突出側油室21から作動油24が適宜排出されて、ガイドロッド15がシリンダ20内、すなわちシールド本体3内に没入される。
このように、ガイドロッド15をシールド本体3の外方に出没自在に設けることで、主トンネル9のみを掘削する際には、ガイドロッド15を、シールド本体3内に没入させておき、拡幅トンネル13を構築する際にのみ、ガイドロッド15を、シールド本体3の外方に突出させることができる。
図5に示すように、拡幅カッタ4は、略円盤状に形成されたカッタ面部25と、カッタ面部25を前後傾動自在に枢支し掘削面の向きを変えるための回動機構26とを備えて構成されており、カッタ面部25を径方向外方に突出させてその掘削面を前方へ向けることで主トンネル孔7の側部に沿って拡幅トンネル孔5を掘削できるように構成されている。
図5及び図6に示すように、拡幅シールド部6は、拡幅カッタ4で掘削した拡幅トンネル孔5内に拡幅セグメント12を組み付けて拡幅トンネル13を構築するための拡幅セグメント用エレクタ27を有すると共に、拡幅トンネル13を後方に押し出すための押出ジャッキ28を有する。拡幅シールド部6の外周部後端には組み立てた拡幅セグメント12を送り出すための開口29が形成されている。開口29は、拡幅シールド部6を拡幅トンネル孔5内に突出させる際、蓋状の妻セグメント30で塞がれるようになっており、開口29から機内に浸水しないようになっている。
図5及び図10に示すように、妻セグメント30には、径方向外方に延出して周辺地山を押さえる周辺押し当て装置31が複数設けられると共に、掘進方向後方に延出して妻側の地山を押さえる妻側押し当て装置32が複数設けられている。そして、妻セグメント30は、拡幅トンネル孔5内で周辺押し当て装置31と妻側押し当て装置32をそれぞれ延出させることで地山から反力を得て、拡幅トンネル孔5内における位置を固定されるようになっている。
また、図5及び図9に示すように、主トンネル9の拡幅トンネル13側の主セグメント8と、拡幅トンネル13の主トンネル9側の拡幅セグメント12とには、主トンネル9と拡幅トンネル13とを連結するための連結装置33が予め組み立てる前に設けられており、シールド掘進機1の後方で主トンネル9と拡幅トンネル13とを連結するようになっている。連結装置33は、それぞれのトンネル9、13のセグメント8、12に、周方向に複数かつ軸方向に複数設けられており、主トンネル9と拡幅トンネル13とを三次元的に連結して強固に固定するようになっている。
図9に示すように、連結装置33は、主セグメント8に回動自在に取り付けられたボルト34と、拡幅セグメント12に回動自在に取り付けられ、ボルト34に締結されるナット35とから主に構成されている。なお、ボルト34を拡幅トンネル13側に設け、ナット35を主トンネル9側に設けてもよい。
次にトンネルの構築方法について述べる。
図5に示すように、主トンネル7に沿って拡幅トンネル13を構築する場合、まず、主トンネル孔7を掘削すると共にその主トンネル孔7の任意の位置に拡幅トンネル孔5を掘削し、これら主トンネル孔7と拡幅トンネル孔5にセグメント8、12を組み付けて主トンネル9と拡幅トンネル13とを構築する。
主トンネル孔7の掘削は主カッタ2にて行い、主セグメント用エレクタ10で主トンネル孔7内に主セグメント8を張設することで主トンネル9を構築する。拡幅トンネル孔5の掘削は拡幅カッタ4にて行う。具体的には、拡幅カッタ4を駆動させながらシールド本体3から突出させ、前方へ傾けることで拡幅トンネル孔5を掘削し始める。このとき、拡幅トンネル孔5内に拡幅シールド部6を徐々に突出させ、拡幅セグメント12を組み立てる準備をしておく。また同時に、シールド本体3からガイドロッド15を突出させ、拡幅シールド部6で組み立てられる拡幅セグメント12をガイドする準備をしておく。このように、拡幅トンネル13を掘削するまでガイドロッド15をシールド本体3内に完全に没入させているため、ガイドロッド15がシールド掘進機1の掘進の妨げとなるおそれはない。
このようにして、拡幅シールド部6がシールド本体3から完全に突出されたら、拡幅シールド部6の開口29に配置された妻セグメント30に拡幅セグメント12を組み付けつつ、妻側押し当て装置32を後方に延出させる。妻側押し当て装置32は地山に当たって地山を押さえることで妻セグメント30を後押しし、拡幅トンネル孔5に対する妻セグメント30の位置を固定する。妻セグメント30に拡幅セグメント12を組み付けたら押出ジャッキ28で拡幅セグメント12を後方へ押す。妻セグメント30と妻セグメント30に組み付けられた拡幅セグメント12は、シールド掘進機1の前進に応じて相対的に後方に押し出されることとなる。妻セグメント30が拡幅シールド部6から完全に出たら、周辺押し当て装置31をそれぞれ径方向外方に延出させ、妻セグメント30の径方向の位置を固定する。妻セグメント30に続いて拡幅セグメント12が拡幅シールド部6から出たら、拡幅セグメント12から地山にグラウンドアンカー36を打ち込み、拡幅トンネル13の後端部をさらに固定する。以降、拡幅セグメント12を順次組み立てて拡幅シールド部6から押し出すことで拡幅トンネル13を構築してゆく。
図7に示すように、シールド掘進機1が所定距離進むと、拡幅トンネル13の拡幅セグメント12はシールド本体3から突出された前側のガイドロッド15に係合され、上下方向の位置をガイドされることとなる。
図8に示すように、シールド掘進機1がさらに所定距離進むと、拡幅トンネル13の拡幅セグメント12はシールド本体3から突出された後側のガイドロッド15に係合され、上下方向の位置をガイドされることとなる。
図9に示すように、構築した拡幅トンネル13がシールド掘進機1の後方に至り、主トンネル9に隣接されたら、隣接されたセグメント8、12同士を互いに連結装置33で連結して固定する。この際、主トンネル9と拡幅トンネル13との相対位置のズレは、組付装置14のガイドロッド15で拡幅セグメント12をガイドすることにより抑制されている。そのため、連結装置33のボルト34・ナット35の位置を容易に合わせることができる。
拡幅セグメント12を所定の距離組み立てたら、拡幅セグメント12に妻セグメント30を組み付けて拡幅トンネル13の前端を塞ぐと共に、拡幅シールド部6の開口29を妻セグメント30で塞ぎ、拡幅カッタ4と拡幅シールド部6をシールド本体3内に没入させて拡幅トンネル13の構築作業を終える。また、拡幅トンネル13の構築作業を終えたら、ガイドロッド15をシールド本体3内に没入させる。この後、セグメント8、12の周辺部の止水用地盤改良を行う。
このようにして、拡幅トンネル13を全長に渡って主トンネル9に連結し、止水作業が完了したら、主トンネル9と拡幅トンネル13とが重なり合う部分を切り開き、主トンネル9と拡幅トンネル13とを溶接等により接合して連通させる。
このように、シールド掘進機1に、予め拡幅トンネル13の拡幅セグメント12をガイドするためのガイド手段(ガイドロッド15)を有する組付装置14を設けたため、ガイド手段により拡幅トンネル13の拡幅セグメント12を掘進方向にガイドすることで、両トンネル9、13間の相対位置のズレを確実に抑制することができる。
また、ガイドロッド15をシールド本体3の外方に出没自在に設けたため、上記のガイドを行わないときには、ガイドロッド15をシールド本体3内に完全に没入させることができ、ガイドロッド15が、シールド掘進機1の掘進の妨げとなるおそれはない。
なお、上述の実施形態においては、ガイドロッド15をシールド掘進機1のシールド本体3に取り付けるとしたが、ガイドロッド15を主トンネル9の主セグメント8に取り付けるようにしてもよい。
また、作動油24は、非圧縮性の流体であればいずれでもよい。
またさらに、シールド掘進機1で主トンネル9と拡幅トンネル13を構築しながら地中構造物たる主トンネル9と拡幅トンネル13とを連結する実施形態について述べたが、組付装置14の用途はこれに限るものではなく、他の地中構造物を構築する際にも用いることができるのは勿論である。
組付装置14を他の地中構造物を構築する際に用いる他の実施形態について述べる。なお、上述と同様の構成については同符号を付し、説明を省く。
図11に示すように、地中構造物50は、一般にMMST(Multi-Micro Shield Tunneling)工法と呼ばれるトンネル施工法で用いられる鋼殻51からなる。鋼殻51は、小型のシールド掘進機52内で複数のセグメント53を組み立てて構築される。鋼殻51は、地中に枠状に複数並べて構築され、それぞれ隣接するもの同士を結合することで大断面トンネルのトンネル壁を構成するようになっている。
シールド掘進機52には、予め上述の組付装置14が設けられている。すなわち、ガイドロッド15が、シールド本体54の周方向(或いは高さ方向や幅方向)に沿って複数、且つ、軸方向に沿って複数設けられている。この実施形態においては、周方向については、鋼殻51の高さと略同一、或いは、それより僅かに広い間隔を隔てて上下にガイドロッド15を配置すると共に、これら上下のガイドロッド15間に、所定間隔を隔ててさらにガイドロッド15を配置している。また、各ガイドロッド15は、シールド本体54の径方向(或いは幅方向や高さ方向)外方に出没自在に設けられている。
鋼殻51を構成するセグメント53のうち、他の鋼殻51と隣接するセグメント53には、それぞれ組み立てる前に上述の連結装置が設けられている。
本実施形態の作用を述べる。
複数の鋼殻51を隣接して構築する場合、シールド掘進機52を掘進させて所定区間に渡って鋼殻51を構築したのち、この鋼殻51に隣接してシールド掘進機52を掘進させ、他の鋼殻51を構築する。以降、既設の鋼殻51に沿って順次シールド掘進機52を掘進させ、複数の鋼殻51を枠状に並べて構築する。
既設の鋼殻51に沿ってシールド掘進機52を掘進させる際、ガイドロッド15をシールド本体54の外方に突出させ、鋼殻51のセグメント53に予め設けられた溝55、或いは、鋼殻51の上下端56に係合させて、そのセグメント53を掘進方向にガイドし、シールド掘進機52で組み立てたセグメント53がシールド掘進機52から出たところで、連結装置で既設の鋼殻51と連結する。
このようにして、鋼殻51を枠状に並べて構築したら、隣接する鋼殻51同士を鉄筋等で一体に接続し、鋼殻51で囲まれる部分を通常の掘削機械で掘削して大断面トンネルを構築する。
このように、セグメント53を組み立てて構築される鋼殻51同士を連結する場合、シールド掘進機52に、予め他の鋼殻51のセグメント53をガイドするためのガイド手段を設けることで、鋼殻51同士の相対位置のズレを確実に抑制することができる。
本発明の好適な実施形態を示す組付装置の背面図であり、ガイドロッドがセグメントの溝に係合された状態を示す。 本発明の好適な実施形態を示す組付装置の背面図であり、ガイドロッドがセグメントの下端に係合された状態を示す。 本発明の好適な実施形態を示す組付装置の断面図であり、ガイドロッドがシリンダ内に没入された状態を示す。 本発明の好適な実施形態を示す組付装置の断面図であり、ガイドロッドがシリンダ外に突出された状態を示す。 主トンネルと拡幅トンネルを構築するシールド掘進機の平面図である。 図5のA−A線矢視断面図である。 図5のB−B線矢視断面図である。 図5のC−C線矢視断面図である。 図5のD−D線矢視断面図である。 拡幅トンネルの後端を塞ぐ妻セグメントの背面断面図である。 他の実施形態を示す構築中のトンネルの正面断面図である。 開発中のシールド掘進機の概略説明図である。
符号の説明
1 シールド掘進機
3 シールド本体
5 拡幅トンネル孔
7 主トンネル孔
8 主セグメント(セグメント)
9 主トンネル(地中構造物)
12 拡幅セグメント(セグメント)
13 拡幅トンネル(地中構造物)
14 組付装置
15 ガイドロッド
17 溝
19 上下端
34 ボルト
35 ナット
50 地中構造物
51 鋼殻(地中構造物)
52 シールド掘進機
53 セグメント
54 シールド本体
55 溝
56 上下端

Claims (5)

  1. トンネル孔にセグメントを組み付けて構築される地中構造物に隣接して、他の地中構造物を構築すべくセグメントを組み付けるに際して、地中構造物を構築するためのシールド掘進機に、予め上記他の地中構造物のセグメントをガイドするためのガイド手段を設け 上記ガイド手段は、上記シールド掘進機のシールド本体に取り付けられたガイドロッドから構成され、そのガイドロッドが、上記他の地中構造物のセグメントに予め設けられた溝、或いは、上記他の地中構造物のセグメントの上下端と係合して、そのセグメントをガイドすることを特徴とするセグメントの組付装置。
  2. シールド掘進機により、主トンネル孔を掘削すると共にその主トンネル孔の任意の位置に拡幅トンネル孔を掘削し、これら主トンネル孔と拡幅トンネル孔とにセグメントを組み付けて主トンネルと拡幅トンネルとを構築するに際して、上記シールド掘進機に、予め上記拡幅トンネルのセグメントをガイドするためのガイド手段を設け
    上記ガイド手段は、上記シールド掘進機のシールド本体に取り付けられたガイドロッドから構成され、そのガイドロッドが、上記拡幅トンネルのセグメントに予め設けられた溝、或いは、上記拡幅トンネルのセグメントの上下端と係合して、そのセグメントをガイドすることを特徴とするセグメントの組付装置。
  3. 上記ガイドロッドが、上記シールド本体の外方に出没自在に設けられる請求項1又は2記載のセグメントの組付装置。
  4. 上記ガイドロッドが、上記シールド本体の軸方向及び/又は周方向に複数設けられる請求項1からいずれかに記載のセグメントの組付装置。
  5. シールド掘進機により、主トンネル孔を掘削すると共にその主トンネル孔の任意の位置に拡幅トンネル孔を掘削し、これら主トンネル孔と拡幅トンネル孔とにセグメントを組み付けて主トンネルと拡幅トンネルとを構築するに際して、上記シールド掘進機に、予め上記拡幅トンネルのセグメントをガイドするためのガイドロッドを設けると共に、上記主トンネルと上記拡幅トンネルとのうち一方のセグメントにボルトを予め取り付け、他方のセグメントにナットを予め取り付け、上記ガイドロッドを上記拡幅トンネルのセグメントに予め設けられた溝或いはそのセグメントの上下端と係合させて、そのセグメントをガイドし、上記ボルト・ナットがそれぞれシールド掘進機の後方に至ったとき、ボルトとナットとを締結して、主トンネルと拡幅トンネルとを連結することを特徴とするトンネルの構築方法。
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