JP3863888B2 - 2段階推進工法および連結器 - Google Patents

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Description

本発明は、2段階推進工法および連結器に関し、詳しくは、1個所の推進区間の前半区間と後半区間とで異なる形態で埋設管を施工する2段階推進工法と、このような2段階推進工法に用いられて、掘進機と埋設管とを連結する連結器とを対象にしている。
一般的な推進工法の基本的作業は、地盤に掘削された出発立坑の内側壁から地盤内に、掘進機と掘進機の後端に連結された埋設管とを推進させて、掘進機によって地盤に掘削されたトンネルに埋設管を推進埋設していく。掘進機に連結された埋設管列の先端が、到達立坑まで推進されれば、1区間の推進作業が終了することになる。
通常の推進工法では、鋼管やヒューム管などからなる1種類の埋設管を、推進区間の全体に施工する。
これとは別に、2重管推進工法と呼ばれる工法が知られている。2重管推進工法では、1区間の推進区間のうち、出発立坑に近い前半区間には、鋼管などからなる大径の外管と、ヒューム管などからなる小径の内管との2重に埋設管を施工し、到達立坑に近い後半区間には、内管だけを施工する。外管は、前半区間だけに施工され、内管は、前半区間および後半区間の全長に施工されることになる。前半区間では、内管と外管とが2重になった状態で推進埋設されるので、2重管推進工法と呼ばれる。
2重管推進工法は、前半区間の地盤上方に、鉄道線路などの構造物が存在する場合に、地盤の過剰な変動や崩落などを防止するのに有効な工法である。また、後半区間の内管を推進埋設する作業では、前半区間で外管の内部空間を移動する内管には、地盤からの抵抗や土圧が加わらないため、全体の抵抗力が格段に減少し、推進力が小さくて済むという利点がある。1種類の埋設管では十分に施工できない長距離の推進工法を可能にする。施工中および施工後に、鉄道線路などの上方の構造物から加わる圧力や振動、衝撃で、内管が損傷することを、外管で保護するという機能も果たせる。
特許文献1には、2重管推進工法に使用する掘進装置に、掘削外径が外管と内管との何れにも対応できるように可変になった回転掘削盤を備えておく技術が示されている。この技術では、後半区間で小径の内管を推進埋設する際に、掘削外径を小さく設定しておくことで、内管の外周と地盤との間に過剰な隙間が生じないという利点がある。内管と地盤の間に裏込め材を注入して埋めるような作業が必要なくなる。
特許文献2には、2重管推進工法の後半区間で、内管の外周と地盤との間に滑材を注入することで、内管の推進をスムーズに行い、付加する推進力を軽減する技術が示されている。
特許第2746866号公報 特許第2754172号公報
従来の2重管推進工法では、作業に手間を要し、作業能率が劣るという問題がある。
前記したように、推進区間のうち、前半区間で、埋設管列の後端に新たな埋設管を連結する作業では、新たな内管と外管とを2重にした状態で、それぞれを埋設管列の後端に連結することになり、作業の手間がかかる。出発立坑に設置された元押しジャッキで埋設管列に推進力を加える際にも、内外2重の埋設管に同じように推進力を加えるのは難しい。通常は、外管だけに推進力を加えるが、内管の外側で外管だけに確実に推進力を加えるようにするには、技術的にも難しく、面倒な作業が必要である。
さらに、前半区間では、推進抵抗を低減するための滑材注入作業が行い難い。推進抵抗を低減するには、外管の外周と地盤との間に滑材を注入しなければならない。しかし、外管の内側には内管が存在している。内管の内部空間に導入した滑材供給管を、内管を貫通させて外管に接続するには、内管の貫通位置と外管への接続位置とを正確に合わせておく必要がある。非常に手間のかかる技術的に難しい作業である。前半区間で滑材の供給を行わないと、外管は大径であるから、地盤との接触面積が大きく地盤抵抗が大きくなり易い。推進がスムーズに行えなくなったり、過大な推進力を要求されたりすることになる。
これらの問題があるため、2重管推進工法は、施工に手間と技術を要し、作業能率も良くない、コストのかかる推進工法であると思われていた。
本発明の課題は、従来の2重管推進工法が有する問題点を解消し、施工を容易にして、作業能率を向上させ、施工コストを削減することである。
本発明にかかる2段階推進工法は、地盤内において出発立坑から到達立坑に至る推進区間のうち、出発立坑側の前半区間には第1の埋設管と第2の埋設管、到達立坑側の後半区間には第2の埋設管のみをそれぞれ施工する2段階推進工法であって、前記第1埋設管に対応する掘削径と第1埋設管の内径よりも外径が小さな前記第2埋設管に対応する掘削径とに掘削径が可変である掘進機と、前記掘進機の後端に配置され、前記第1埋設管および第2埋設管の何れをも連結できる連結器とを用い、前記掘進機の連結器に、前記第2埋設管は配置せずに前記第1埋設管を連結し、掘進機の掘削径を第1埋設管に対応する掘削径に設定し、前記出発立坑から前記地盤内に推進させて、前記前半区間に第1埋設管を推進埋設する前半推進工程(a)と、前記前半推進工程(a)の後、前記掘進機の連結器と前記第1埋設管との連結を解除し、前記第2埋設管を、前記出発立坑から地盤内に配置された第1埋設管の内部を通過させて、前記掘進機の連結器に連結される位置から第1埋設管の列後端までに配置する工程(b)と、前記掘進機の掘削径を前記第2埋設管に対応する掘削径に設定し、掘進機の連結器に連結された第2埋設管の列を、前記第1埋設管の列先端から地盤内に推進させ、前記到達立坑に至る後半区間に第2埋設管を推進埋設する後半推進工程(c)とを含む。
〔2段階推進工法の適用範囲〕
基本的には、通常の2重管推進工法が適用されている施工環境や施工条件に適用できる。
具体的には、上下水道管、ガス管、電力配線用配管、情報通信線線用配管、物資搬送用配管および、これらの配管や配線の複合配管など、地盤内に施工されたトンネル空間を利用する用途に適用できる。
〔推進区間〕
基本的には、通常の推進工法あるいは2重管推進工法と同様に設定される。
推進区間は、地盤に垂直方向に掘削された出発立坑と到達立坑との間の区間である。この推進区間の前半区間に、鉄道線路や地上構造物などが存在している状態で、地下に下水道などを施工するときに、2段階推進工法が好ましく適用できる。
鉄道線路などが存在しない通常の地盤の場合でも、長い距離の埋設管を1回の推進区間で施工する場合にも、2段階推進工法が好ましく適用できる。
推進区間の推進経路すなわち埋設管の施工経路は、全長が水平直線である場合のほか、垂直方向に高低差のある傾斜がある場合や、円弧などの曲線である場合、直線と曲線とが混在する場合もある。
推進区間の両端には、出発立坑と到達立坑が施工される。通常、出発立坑は元押しジャッキ等を設置したり、掘進機、埋設管などを搬入したりするので、比較的に大きなスペースを取る。到達立坑は、出発立坑よりも狭いスペースでも良い。掘進機などを撤去する場合にはそれを可能にするスペースが必要である。掘進機の撤去などを行わない場合は、既設の人孔(マンホール)などを利用することもできる。建築物や土木構造物の地下部分を、出発立坑や到達立坑に利用することもできる。
〔埋設管〕
基本的には、通常の推進工法で採用されている埋設管と同様の材料や構造が適用できる。
埋設管の材料には、鋼管、鋼管の内部にリブや補強枠を溶接したもの、コンクリート管、鉄筋コンクリート管、ヒューム管、FRP管、合成樹脂管、セラミック管などがある。複数の材料層が積層された複合管も使用できる。これらの管材の中から、第1埋設管および第2埋設管の要求性能に適した管材を組み合わせればよい。
埋設管の径や長さは、材料の違いや施工条件の違いによっても異なる。通常は、内径で規定する口径を800〜3000mmの範囲に設定することができる。長さは800〜5000mの範囲に設定することができる。
第1埋設管は、相対的に径が大きく、耐力に優れた管材を用いる。例えば、鋼管が使用される。第2埋設管は、相対的に径が小さく、下水道などの使用用途に適した管材が使用される。例えば、下水道の場合、ヒューム管などが使用される。第2埋設管の外径は、第1埋設管の内径よりも小さくしておく。第1埋設管の内周と第2埋設管の外周との間の隙間が十分にあるほど、第1埋設管の内部を第2埋設管が通過しやすい。但し、掘進機の掘削径の可変範囲を広くする必要がある。第2埋設管を地盤に推進させる際に、連結器の突出量が多くなり地盤抵抗が増える可能性がある。通常、第1埋設管の内周と第2埋設管の外周との半径方向の隙間を片側で15〜200mmに設定することができる。
埋設管の端部には、埋設管同士を前後に連結するための嵌合形状や係合形状などの連結構造を設けておくことができる。連結個所からの土砂や地下水の侵入を阻止する封止性を高める封止構造を設けておくこともできる。
〔掘進機〕
基本的には、通常の推進工法で使用されている掘進機と同様の材料や構造が適用できる。
掘進機のうち、地盤を掘削して埋設管を推進させるトンネルを形成する機構には、前面に掘削ビットや掘削刃を備えて回転する回転掘削盤を備えておくことができる。地盤を周囲に圧密してトンネルを拡げる圧密コーンを設けておくことができる。地盤に泥水を噴出し、泥水とともに土砂を排出させる泥水供給装置を備えておくことができる。
このような種々の掘削構造による掘進機の掘削径が可変である必要がある。掘削径が可変である掘進機の構造は、例えば、特許第2746866号公報に開示された技術が適用できる。具体的には、掘削ビットや掘削刃の一部または全体が、掘進機の放射方向に進退自在になっていればよい。掘削ビットなどを進退させるには、油圧機構や電磁アクチュエータ、リンク機構、カム機構、ギア機構など各種の動作機構が採用できる。
掘進機の掘削径は、一定の範囲で連続的に可変であれば、施工条件によって異なる任意の外径の埋設管に対応しやすい。少なくとも、施工に用いる第1埋設管に対応する掘削径と第2埋設管に対応する掘削径との2段階で掘削径が可変であればよい。
掘進機の後端には、通常、埋設管を連結するための連結構造を備えている。具体的には、例えば、掘進機の後端で周壁材を少し突き出して、そこに埋設管を嵌入する。
この埋設管連結用の連結構造を利用して、連結器を連結することができる。勿論、連結器との連結に必要な形状や構造を追加しておくこともできる。
〔連結器〕
掘進機の後端に配置され、第1埋設管および第2埋設管の何れをも連結できる。
同じ掘進機に、径が異なる第1埋設管と第2埋設管とを、同時あるいは別個に連結することができれば、通常の土木装置や機械装置における連結構造を採用できる。通常の掘進機において、埋設管を連結するための構造や、埋設管同士を連結するための構造などを利用することができる。勿論、通常の2重管推進工法において、掘進機に内管および外管を連結するための構造も利用できる。
連結器は、出来るだけ、前後方向あるいは内周側に場所をとらず、外周側にも出張らないものが好ましい。連結および連結解除が容易で、連結個所の封止性に優れたものが望ましい。
連結器の構造として、以下の構造が採用できる。
全体が概略筒状をなし、前記掘進機の後端に嵌入して連結される先端連結部と、前記第1埋設管の先端に嵌入され、連結器の内側から外側の第1埋設管に対して着脱自在に固定される後端連結部と、前記後端連結部の内周側に配置され、前記第2埋設管の先端が嵌入されて連結される連結段部と、前記後端連結部の外周面と先端連結部の外周面とをつなぐテーパ周面とを備える。
掘進機の後端には、通常、埋設管を連結するための嵌入構造を有するので、連結器の先端連結部を掘進機の後端に嵌入できるようにしておけば、複雑な構造を追加する必要がない。先端連結部のうち掘進機と対面する外周面に封止リングなどの封止機構を備えておくことができる。掘進機に固定する係合機構やねじ込み機構、締結機構を備えておくこともできる。掘進機の軸心と連結器の軸心を合わせる芯合わせ機構を備えておくこともできる。
後端連結部は、通常の掘進機後端に設けられる埋設管の連結構造とは異なり、後端連結部を第1埋設管の先端に嵌入して連結する。後端連結部には、連結器の内側から外側の第1埋設管に対して着脱自在に固定する固定機構を備えておく。これによって、第1埋設管と連結器との連結を強固にできる。固定機構が、連結器の内側から操作するものであれば、地盤内で連結器と第1埋設管との連結を解除する作業が容易である。固定機構として、ボルト締結や係脱金具などが採用できる。バネなどの付勢力を利用して、固定あるいは固定解除の動作を容易にできるようにすることもできる。電磁力や油圧力などを利用して、遠隔操作で連結解除を行うこともできる。
連結段部は、基本的には、通常の掘進機における埋設管の連結構造が採用できる。後端連結部の構造や動作の邪魔にならない内周側に設けておくことが望ましい。連結段部への第2埋設管の連結は、連結器が地盤内に推進された状態で第1埋設管の内部で行うことになるので、このような環境で、第2埋設管の連結が行い易い場所あるいは構造で設けておくことが望ましい。
テーパ周面は、外径の異なる後端連結部の外周面と先端連結部の外周面とをつなぐ。連結器が地盤を推進される際に、掘進機の外周面あるいは先端連結部の外周面から、テーパ周面を経て、後端連結部およびその後方の部材へと、地盤がスムーズに当接して移行していくので、推進時の抵抗が低減できる。テーパ周面で地盤を外周側に押し除けて圧密する機能も発揮できる。テーパ周面の水平線に対する傾斜角度が小さいほど、地盤からの抵抗を低減できる。但し、連結器の長さを短くするには、テーパ周面の傾斜角度は大きくするほうが良い。
〔前半推進工程(a)〕
基本的には、埋設管として第1埋設管を用いて、2重管推進工法ではない通常の推進工法と同様の作業を行う。
掘進機に装着した連結器に、第2埋設管は配置せずに第1埋設管を連結する。掘進機の掘削径を第1埋設管に対応する掘削径に設定する。出発立坑から、掘進機および連結器、第1埋設管を、地盤内に推進させる。前半区間の終点となる所定の距離まで、第1埋設管を推進埋設する。
掘進機の後端に連結器の先端を嵌入して連結し、連結器の後端を第1埋設管の先端に嵌入して連結することができる。このようにすれば、連結器の前後の連結部分で、連結器の外周形状が、掘進機の外周あるいは第1埋設管の外周に張り出すことがない。連結器が地盤からの大きな抵抗を発生させることがない。掘進機の後端に設けられる通常の埋設管を連結するための構造がそのまま利用できる。掘進機の構造を大きく変える必要がない。連結器の後端に、第1埋設管と第2埋設管とを内外周に分離して連結することができる。両方の埋設管の連結が何れも行い易くなる。
第1埋設管の推進埋設を行うときに、第1埋設管の内部に導入された滑材供給管から、第1埋設管と地盤との間に滑材を供給することができる。第1埋設管には、滑材を外周面に吐出する滑材供給口を設けておくことができる。滑材供給管や滑材供給口、滑材供給口に滑材供給管を接続するための分岐管構造などは、通常の推進工法における滑材供給構造と共通する構造が採用できる。滑材の供給方法も、通常の推進工法と同様に行える。
〔第2埋設管の配置工程(b)〕
前半推進工程(a)の後、掘進機の連結器と第1埋設管との連結を解除する。第2埋設管を、出発立坑から地盤内に配置された第1埋設管の内部を通過させて、掘進機の連結器に連結される位置から第1埋設管の列後端までに配置する。
連結器と第1埋設管との連結解除は、地盤内で、第1埋設管の内部空間から作業が行えるようにしておく。出発立坑や地上から遠隔操作で連結解除を行えるようにしておくこともできる。
第2埋設管は、地上から出発立坑に搬入し、出発立坑内で開口する第1埋設管の後端から第1埋設管の内部に移送する。前後に配置される第2埋設管同士は、通常の埋設管の連結手段で連結しておく。第2埋設管の列先頭では、第2埋設管の先端を連結器の後端に連結する。連結器に連結されている第1埋設管の内周面よりも中心側で、連結器に第2埋設管を連結することになる。
第2埋設管を連結器の後端に嵌入して連結することができる。このようにすれば、通常の推進工法で、埋設管を掘進機の後端に連結するのと同じ構造や作業で、第2埋設管を連結器と連結することができる。第2埋設管の先端に特別な連結構造を追加する必要がない。
〔後半推進工程(c)〕
掘進機の掘削径を第2埋設管に対応する掘削径に設定する。掘進機の連結器に連結された第2埋設管の列を、第1埋設管の列先端から地盤内に推進させる。到達立坑に至る後半区間に第2埋設管を推進埋設する。第1埋設管の内部にも、第2埋設管が配置される。
基本的には、通常の2重管推進工法において、内管を推進埋設する後半区間の推進作業と同様の技術が適用される。
この工程では、第2埋設管と地盤との間に滑材を供給することができる。具体的には、前記した前半推進工程での滑材供給と共通する技術が適用できる。但し、推進しない第1埋設管の列には滑材を供給する必要はない。
この工程が終了すると、第2埋設管は、出発立坑から到達立坑までの全推進区間に施工される。第1埋設管は、出発立坑から推進区間の途中までの前半区間のみに施工される。前半区間では、第1埋設管の列の内部に第2埋設管の列が配置される。
〔その他の工程〕
第1埋設管および第2埋設管の施工が完了した後は、通常の推進工法あるいは2重管推進工法と同様の後処理工程を行うことができる。
例えば、第2埋設管同士の連結個所に封止処理を行うことができる。第2埋設管の列内面に、コーティング層を塗工形成することができる。シートなどで内貼り施工を行うこともできる。第2埋設管および第1埋設管が、出発立坑および到達立坑に開口する個所をモルタルで埋めたり開口枠を取り付けたりすることができる。第2埋設管の内部に照明を設置したり、電力配線や通信配線を敷設したりすることができる。
本発明にかかる2段階推進工法は、前半推進工程では、推進区間のうち前半区間に、第1埋設管だけを掘進機および連結器の後端に連結して推進埋設する。通常の1種類の埋設管を用いた推進工法と同じ作業が行えることになる。埋設管列の後端への新たな埋設管を連結する作業、元押しジャッキによる推進力の付加、滑材の供給作業なども、通常の推進工法と変わりなく、容易かつ能率的に作業ができる。
後半区間を施工する前に、第2埋設管を、第1埋設管列の内部を通して連結器の後端に連結される位置から第1埋設管列の後端まで配置する作業は、地盤からの抵抗を全く受けない第1埋設管列の内部での作業であるから、何ら問題なく能率的に行える。
その後に、後半推進工程として、後半区間に第2埋設管を推進埋設する作業は、従来における2重管推進工法と同様に、地盤からの抵抗が大幅に低減された状態でスムーズかつ能率的に行える。
その結果、従来の2重管推進工法が備えていた利点を損なうことなく、2重管推進工法の欠点を解消し、経済的に作業能率および作業品質を格段に向上させることができる。
図1〜7に示す実施形態は、鉄道線路の下を潜って下水道などを施工する場合の実施形態を模式的に示している。
〔推進工法の全容〕
図7に示すように、鉄道線路Rの両側で、地盤Eに出発立坑H1と到達立坑H2を掘削施工して、出発立坑H1から到達立坑H2に至る推進区間の地盤E内に埋設管10、20を施工する。
推進区間のうち、出発立坑H1に近い前半区間には、鋼管からなる第1埋設管10の列と、第1埋設管10の内部に配置されたヒューム管からなる第2埋設管20の列とが2重に施工される。第2埋設管20の外径は、第1埋設管10の内径よりも小さい。到達立坑H2に近い後半区間には、第2埋設管20の列のみが施工される。推進区間の全長にわたる第2埋設管20列の内部を、下水道などに利用する。
図では、第2埋設管20のみを施工する後半区間の長さを省略して示しており、実際には、前半区間に比べて後半区間のほうが、かなり長くなる。
鉄道線路Rを横断する前半区間では、耐力に優れた第1埋設管10が第2埋設管20の外周を覆っているので、鉄道線路Rの下方で地盤変動や崩落などの問題が起こるのを有効に防止できる。
〔前半区間の施工〕
図1に示すように、出発立坑H1の内側壁から地盤Eの内部に向かって、掘進機30と掘進機30の後端に連結器40を介して連結された第1埋設管10の列を、推進埋設する。
基本的には、通常の1種類の埋設管を用いる推進工法と同じ装置や設備、作業方法が採用される。
<掘進機>
掘進機30は、基本的には、通常の推進工法用の掘進機と同様の構造を備えている。
全体が概略円筒状をなす掘進機30の外径は、第2埋設管20の外径に合わせて設定されている。第1埋設管10の外径よりも小さな外径である。掘進機30の先端に備えた回転掘削盤32は、通常の掘削ビットや掘削刃に加えて、可動掘削ビット34を備えている。可動掘削ビット34は、回転掘削盤32の外周縁に沿って複数個所に配置され、放射方向に進退する。図示を省略したが、可動掘削ビット34は、回転掘削盤32に内蔵された油圧アクチュエータによって進退する。図1は、可動掘削ビット34を掘進機30の外径よりも外側まで移動させた状態である。可動掘削ビット34の外径で決まる掘削径が、第1埋設管10の外径に対応している。
図示を省略しているが、掘進機30には、回転掘削盤32を回転駆動するモータや減速機、回転掘削盤32で掘削された土砂を排出する排土機構、掘進機30の位置を計測する測量装置、掘進機30の掘進方向を変更する変向ジャッキなど、通常の掘進機30と同様の機構や装置が搭載されている。
<連結器>
図2に詳しく示すように、掘進機30の筒状をなす後端には連結器40が嵌入連結される。連結器40は、全体が鋼材で形成され概略円筒状をなす。
連結器40の先端側には、先端連結部46を有する。先端連結部46の外径は、掘進機30の筒状後端の内径に対応している。先端連結部46の外周面には、前後2個所に環状の封止リング47が装着されている。封止リング47の外周端が掘進機30の後端内面に当接することで、両者間の密封性を確保している。
連結器40の後端側には、後端連結部42を有する。後端連結部42の外径は、第1埋設管10の列のうち、先頭の第1埋設管10の先端に一体的に溶接された連結環部12の内径に合わせている。後端連結部42を第1埋設管10の連結環部12の内部に嵌入することで、後端連結部12の外周面と連結環部12の内周面とが当接して、互いに連結される。
後端連結部42の内周側には、第2埋設管20の先端形状に対応する嵌合段部44を有する。この嵌合段部44に、第2埋設管20を嵌入連結できるようになっている。
嵌合段部44の後端側の前後2個所に、連結器40を貫通するネジ孔43、43が設けられている。ネジ孔43は連結器40の周方向で所定角度毎に等分に配置されている。ネジ孔43にはボルト70がねじこまれる。ボルト70の先端は、第1埋設管10の連結環部12に設けられたネジ穴14にねじ込まれる。これによって、連結器40と第1埋設管10とが強固に連結固定される。連結環部12のネジ穴14は、連結環部12の外周面に溶接された薄い鋼板からなる塞ぎ板15で塞がれている。塞ぎ板15は、ボルト70を取り外したあとでも、ネジ穴14から土砂や地下水が侵入することを阻止する。
連結器40のうち、嵌合段部44よりも前方側にも、周方向に所定角度毎の位置で、内面側から外面側へとボルト72がねじ込まれている。このボルト72の先端は、連結環部12に設けられたネジ孔16にねじ込まれている。ネジ孔16は、連結環部12の外周面に開口して露出している。
ボルト72の取付位置よりも前方側で、連結器40の外周面と連結環部12の内周面との間にOリング45が装着されている。Oリング45は、連結器40側に設けられた周溝に装着されて、連結環部12の内面に押圧されるようになっている。これによって、連結環部12の先端側から、土砂や地下水が侵入することを防止する。
連結器40の外周面で、Oリング45よりも前方側は、先端連結部42の外周面につながるテーパ周面49になっている。このテーパ周面49は、第2埋設管20を推進埋設する際の地盤抵抗を低減する機能がある。
以上に説明した構造を有する連結器40によって、掘進機30に第1埋設管10の列が連結されている。
<滑材供給>
図1に示すように、地上から出発立坑H1の内部を経て第1埋設管10の列の内部へと、滑材供給管60が導入される。滑材供給管60は、前後の複数個所で分岐して、分岐したそれぞれの先端が、第1埋設管10の管壁に設置された滑材供給口62に接続される。第1埋設管10の内側には第2埋設管20が存在しないので、滑材供給管60から滑材供給口62への配管取付は容易に行える。
滑材供給口62から地盤Eとの隙間に供給された滑材が、第1埋設管10が推進されるときに地盤Eから加わる摩擦抵抗を低減する。推進がスムーズに行われ、付加すべき推進力を小さくでき、推進時間を短くできる。
<推進作業>
図1に示すように、出発立坑H1に、元押しジャッキ50が設置される。元押しジャッキ50の作動軸52の先端が、当接板54を介して、第1埋設管10の列後端に当接する。
この状態で、掘進機30の回転掘削盤30を回転させて地盤Eを掘削しながら、元押しジャッキ50の作動軸52を前方に進出させて、掘進機30および第1埋設管10の列を前方に推進させる。
第1埋設管10の1本分の推進作業が終了すれば、出発立坑H1内で、第1埋設管10の列の後端に新たな第1埋設管10を連結し、再び、前記した推進作業を行う。なお、図1では、図面スペースの関係で、出発立坑H1の奥行を実際よりも狭く表示している。実際には、元押しジャッキ50と第1埋設管10の列後端との間には、新たな第1埋設管10を挿入配置できるだけの余裕を設けておく。
以上に説明した第1埋設管10の推進作業は、通常の推進工法の場合と基本的に大きな違いはない。
第1埋設管10が、鉄道線路Rの下方領域の全体に推進埋設されれば、前方区間の施工は終了する。
〔第2埋設管の配置〕
図3、4に示すようにして、第2埋設管20を配置する。
具体的には、第1埋設管10の推進作業が終了したあと、元押しジャッキ50の作動軸52は後退させる。当接板54は撤去する。第1埋設管10の列内部の滑材供給管60を撤去し、滑材供給口62を塞ぐ。
<連結解除>
図4に詳しく示すように、連結器40の内部で、ボルト70を取り外す。連結器40のネジ孔43および連結環部12のネジ孔14は、外周面が塞ぎ板15で塞がれているので、ボルト70がなくても、土砂や地下水が流入してくる心配はない。
もう一つのボルト72を緩めて、ボルト72の先端が連結環部12のネジ孔16よりも内周側に配置されるようにする。これによって、ボルト72による、連結環部12と連結器40との固定が解除される。
ボルト72は、連結器40の内周に頭部が突き出した状態になる。この状態では、連結環部12のネジ孔16から地下水などが侵入しようとしても、ボルト72よりも内側への侵入は確実に阻止できる。但し、ボルト72が不安定な状態でねじ込まれていることになるので、ボルト72の位置を固定するために、半割りリング74、74を装着する。
半割りリング74、74は、鋼材などからなり、円筒を二つ割りにした構造を有する。ボルト72と連結器40の内周面との間に、半割りリング74、74を装着し、ボルト72を少し締めこんで固定しておけば、振動や衝撃が加わっても、ボルト72がみだりに抜き落ちてしまったり、連結器40の外周面に突き出してしまったりすることが防止される。
なお、図4には、第2埋設管20が存在する状態を示しているが、実際の連結解除作業は、第2埋設管20が存在しない状態で行うので、広い第1埋設管10の内部で余裕を持って楽に作業を行うことができる。
<第2埋設管の挿入>
地上から出発立坑H1に、第2埋設管20を搬入し、第1埋設管10の内部に挿入する。第2埋設管20は、第1埋設管10の列の先頭から最後尾までに配置する。第1埋設管10の列の最後尾から第2埋設管20の最後尾が突き出す状態まで、第2埋設管20を配置する。前後の第2埋設管20同士は、出発立坑H1の内部で、互いの連結部分が第1埋設管10に入る前に、通常の埋設管同士の連結手段によって連結しておく。
図4に詳しく示すように、第2埋設管20の先端は、連結器40の嵌合段部44に嵌入することで連結される。このとき、第2埋設管20の外周面が、第1埋設管10の内周面に装着された封止ブラシ18に当接する。
封止ブラシ18は、図2に詳しく示すように、先頭の第1埋設管10の内周面で前後2個所に装着されている。封止ブラシ18には、環状をなす本体部分の先端に、中心に向かって斜め前向きに突き出す複数枚の弾性封止片19を有している。弾性封止片19はゴム板などからなる。封止ブラシ18および弾性封止片19は、第1埋設管10の内周面の全周にわたって密接する状態で配置されている。
図4に示すように、第2埋設管20が第1埋設管10の封止ブラシ18の位置まで進出すると、第2埋設管20の外周面で封止ブラシ18の弾性封止片19を外周側に押し除ける。弾性封止片19の反発力で、全周の弾性封止片19同士および弾性封止片19と第2埋設管20の外周面との間が良好に封止される。
第2埋設管20の挿入作業は、地盤Eからは隔離された第1埋設管10の列内部で行うので、第2埋設管20の移動には大きな抵抗は働かない。元押しジャッキ50で大きな力を作用させなくても、人力で押したり、簡単なウィンチ装置で引き動かしたりするだけでも、挿入作業は可能になる。勿論、元押しジャッキ50を利用して、順次、第2埋設管20を前方側に押し込んでいくこともできる。この場合、元押しジャッキ50で加える押し込み力は、推進作業よりも格段に小さな力でよい。
〔後半区間の施工〕
基本的には、従来の2重管推進工法における内管すなわち第2埋設管20の推進作業と同じ作業手順が適用できる。
図5に示すように、掘進機30の可動掘削ビット34を中心側に退出させておく。掘削径は、掘進機30および第2埋設管20の外径に相当する。
第2埋設管20の列後端に、当接板54を介して、元押しジャッキ50の作動軸52先端を押し当てる。出発立坑H1に導入された滑材供給管60を、第2埋設管20の列内部空間に敷設する。第1埋設管10の列よりも前方で、第2埋設管20の周壁に設けられた滑材供給口62に、滑材供給管60を接続する。
掘進機30の回転掘削盤32で地盤Eを掘削しながら、元押しジャッキ50で加えた推進力によって、掘進機30および第2埋設管20の列を推進させる。第2埋設管20の外周面と地盤Eとの間に滑材を供給して、地盤Eからの抵抗を低減させる。
1本の第2埋設管20が推進されたあと、出発立坑H1内で新たな第2埋設管20を、既に推進された第2埋設管20の列後尾に順次連結していく。
図6に詳しく示すように、静止した第1埋設管10の中央を第2埋設管20が推進されるときには、第2埋設管20が第1埋設管10の内周面に設けられた封止ブラシ18の弾性封止片19を引きずる方向に当接しながら摺動するので、常に良好な封止状態を維持したままで、第2埋設管20が推進される。
連結管40は、第1埋設管10の連結環部12から抜け出す。第1埋設管10の端部やネジ孔16、14から、内部に土砂や地下水が侵入しても、前記した封止ブラシ18による封止機能によって、封止ブラシ18の位置よりも奥には、土砂や地下水は容易に侵入できない。地盤E側からの地下水圧は、弾性封止片19を第2埋設管20の外周面に押し付けるように作用するので、余計に封止機能が高まる。封止ブラシ18は前後2個所に設けられているので、両方の封止ブラシ18を通過することは実質的に起こり得ない。
連結器40の先端側では、ボルト72がねじ込まれたままなので、ボルト72の個所から連結器40の内周側に土砂や地下水が侵入することもない。Oリング45は、もはや第1埋設管10との間の封止には機能しないが、取り付けたままであっても、大きな支障は生じない。連結器40の先端側のテーパ周面49は、掘進機30の掘削径に対応して掘削された地盤Eのトンネルをテーパ周面49で滑らかに外周側に押し除けるので、連結器40に、掘削径よりも少し外径の大きな部分が存在しても、推進作業には大きな支障は生じない。連結器40のテーパ周面で地盤Eのトンネルを押し拡げることで、後続する第2埋設管20に加わる周囲の地盤Eからの抵抗や土圧力を軽減できる利点もある。
第2埋設管20の列のうち、第1埋設管10の内部に配置された範囲では、地盤Eからの抵抗を全く受けないので、第2埋設管20の列が長くなっても、地盤Eからの抵抗が作用するのは、第1埋設管10で覆われていない後半区間だけである。第2埋設管20の推進はスムーズに行われ、元押しジャッキ50で付加する推進力も小さくて済む。第2埋設管20を長距離にわたって推進させることも容易である。
〔推進工法の終了〕
図7に示すように、第2埋設管20が、出発立坑H1から到達立坑H2までに配置されれば、推進作業は終了する。その後の作業は、通常の推進工法の場合と同様に行える。
掘進機30および連結器40は、第2埋設管20の列先頭から取り外し、到達立坑Hから地上に撤去すればよい。出発立坑H1では、元押しジャッキ50などの推進作業用の設備類を撤去する。
第2埋設管20の列内部では、滑材供給管60の撤去や滑材供給口62を塞ぐ作業が行われる。第2埋設管20の内面にコーティング層を施工することができる。出発立坑H1および到達立坑H2の内側壁と、第1埋設管10および第2埋設管20の端部との間を、モルタルを打設して塞ぐ処理を行うこともできる。
このようにして施工が完了した地下の埋設管構造は、下水道などに利用することができる。鉄道線路Rの下方領域では、耐力に優れた鋼管からなる第1埋設管10が、ヒューム管からなる第2埋設管20の外周を囲んで保護している状態になっている。鉄道線路Rの構造物から加わる圧力や列車通過によって変動する地盤の圧力などが作用しても、第2埋設管20が損傷したり水漏れを起こしたりすることが防げる。
本発明の2段階推進工法は、例えば、鉄道線路の下を潜る下水道の施工などに有効に適用できる。鉄道線路に悪影響を与えることなく、鉄道線路から悪影響を受けることもなく、簡単かつ能率的に埋設管の施工を行うことができる。
本発明の実施形態となる前半区間の施工状態を示す断面図 前図における要部の詳細断面図 第2埋設管の配置作業の施工状態を示す断面図 前図における要部の詳細断面図 後半区間の施工状態を示す断面図 前図における要部の詳細断面図 推進工法の終了状態を示す断面図
符号の説明
10 第1埋設管
12 連結環部
18 封止ブラシ
20 第2埋設管
30 掘進機
32 回転掘削盤
34 可動掘削ビット
40 連結器
42 後端連結部
44 嵌合段部
46 先端連結部
49 テーパ周面
50 元押しジャッキ
60 滑材供給管
62 滑材供給口
E 地盤
R 鉄道線路

Claims (4)

  1. 地盤内において出発立坑から到達立坑に至る推進区間のうち、出発立坑側の前半区間には第1の埋設管と第2の埋設管、到達立坑側の後半区間には第2の埋設管のみをそれぞれ施工する2段階推進工法であって、
    前記第1埋設管に対応する掘削径と第1埋設管の内径よりも外径が小さな前記第2埋設管に対応する掘削径とに掘削径が可変である掘進機と、前記掘進機の後端に配置され、前記第1埋設管および第2埋設管の何れをも連結できる連結器とを用い、
    前記掘進機の連結器に、前記第2埋設管は配置せずに前記第1埋設管を連結し、掘進機の掘削径を第1埋設管に対応する掘削径に設定し、前記出発立坑から前記地盤内に推進させて、前記前半区間に第1埋設管を推進埋設する前半推進工程(a)と、
    前記前半推進工程(a)の後、前記掘進機の連結器と前記第1埋設管との連結を解除し、前記第2埋設管を、前記出発立坑から地盤内に配置された第1埋設管の内部を通過させて、前記掘進機の連結器に連結される位置から第1埋設管の列後端までに配置する工程(b)と、
    前記掘進機の掘削径を前記第2埋設管に対応する掘削径に設定し、掘進機の連結器に連結された第2埋設管の列を、前記第1埋設管の列先端から地盤内に推進させ、前記到達立坑に至る後半区間に第2埋設管を推進埋設する後半推進工程(c)と
    を含む2段階推進工法。
  2. 前記前半推進工程(a)が、前記掘進機の後端に前記連結器の先端を嵌入して連結し、連結器の後端を前記第1埋設管の先端に嵌入して連結する工程(a−1)を含み、
    前記後半推進工程(b)が、前記第2埋設管を前記連結器の後端に嵌入して連結する工程(b−1)を含む
    請求項1に記載の2段階推進工法。
  3. 前記前半推進工程(a)が、前記第1埋設管の内部に導入された滑材供給管から、第1埋設管と地盤との間に滑材を供給する工程(a−2)を含み、
    前記後半推進工程(c)が、前記第1埋設管の施工個所よりも前方側で、前記第2埋設管の内部に導入された滑材供給管から、第2埋設管と地盤との間に滑材を供給する工程(c−1)を含む
    請求項1または2に記載の2段階推進工法。
  4. 請求項2〜3の何れかに記載の2段階推進工法に用いる連結器であって、
    全体が概略筒状をなし、
    前記掘進機の後端に嵌入して連結される先端連結部と、
    前記第1埋設管の先端に嵌入され、連結器の内側から外側の第1埋設管に対して着脱自在に固定される後端連結部と、
    前記後端連結部の内周側に配置され、前記第2埋設管の先端が嵌入されて連結される連結段部と、
    前記後端連結部の外周面と先端連結部の外周面とをつなぐテーパ周面と
    を備える2段階推進工法用の連結器。
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