JP4368750B2 - プラットホームゲートシステム - Google Patents

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Description

本発明は、列車の乗降口の位置や大きさの変更に対応して自走する可動プラットホームゲートを複数備えたプラットホームゲートシステムに関する。
特許文献1にはプラットホームゲートシステム(ホームドアシステム)が開示される。このホームドアシステムは、特許文献1の図4・図5に示すように、複数の可動柵と、可動柵を収納可能な固定柵を備える。そして、車両の形式によって車両側のドア位置が種々異なっているのに合わせ、移動する可動柵を変更して、ドア部の開位置(ゲートの開き位置)を変化できるように構成している。各可動柵には、駆動用の駆動装置や各種センサ類が設けられている。
特許文献1のホームドアシステムは、扉体を支持する戸袋体をプラットホームに沿って移動させるタイプのものではない。しかしながら、特許文献1を戸袋体可動タイプのプラットホームゲートシステムに適用して、扉体を支持する戸袋体を複数設け、これら複数の戸袋体のそれぞれに駆動装置やセンサ類を設け、扉体を戸袋体に対して進出/退避させることでゲートを開閉し、また、戸袋体を駆動装置で自走させることでゲートの開き位置を変化できる構成とすることが考えられる。
特開平7−108923号公報(段落番号0003、0010)
しかし、上記特許文献1の構成を戸袋体可動タイプのプラットホームゲートにそのまま適用しただけでは、前記のセンサ類の故障や、戸袋体の制御装置での制御プログラムの暴走などの何らかの事情で戸袋体がオーバーランし、範囲を外れて走行して他の戸袋体に衝突して破損する可能性がある。
また何らかの事情で停電が起こった場合、停電の回復後に可動柵が通常の制御にどのようにして戻るのかという点について、特許文献1は全く言及していない。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、簡単な構成で戸袋体のオーバーランを検知して防止するとともに、停電から回復した後などの場合に定位置への復帰動作を自動的に且つ確実に行って通常の制御に素早く戻ることができるプラットホームゲートシステムを提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
(第1の発明)
第1の発明のプラットホームゲートシステムは、以下のように構成した。扉体を支持する戸袋体を複数備え、それぞれの戸袋体はプラットホームに沿って自走可能に構成するとともに、戸袋体に対して扉体を進出/退避させることで開閉を行う。プラットホームには細長い距離検出片を複数の戸袋体の走行範囲に跨って設け、この距離検出片には長手方向に沿って凹凸を等ピッチで繰り返し形成する。複数の戸袋体のそれぞれに設定されている原点位置に対応して、原点検出片をプラットホームに設ける。また、それぞれの原点位置の間には、細長い領域検出片を1つおきにプラットホームに設ける。前記戸袋体には、前記距離検出片の凹凸を検出可能な距離検出センサと、前記原点検出片を検出可能な原点検出センサと、前記領域検出片を検出可能な領域検出センサと、を設けた(第1の発明)。
この手段によれば、ゲート開き時には距離検出センサによる距離検出片の凹凸の検出をカウントすることによって、戸袋体の停止位置(戸袋体の原点位置からの走行距離)をキメ細かく且つ精度良く制御でき、乗降口の位置に対応してゲートの開き位置を少量だけ移動させなければならないような場合でも、簡単な構成で適切な位置に戸袋体を移動させ得る。また、領域検出片の有無を領域検出センサで調べることで、戸袋体が原点位置より一側にあるのか他側にあるのかを自動的に認識できる。更に、原点検出片を原点検出センサで検出することで原点位置への復帰が確実になるとともに、原点の検出によって前記距離検出センサによる距離の検出誤差をリセットできる。
(第2の発明)
第1の発明においては、以下のように構成することが好ましい。前記戸袋体のそれぞれには制御装置を設ける。この制御装置は、前記戸袋体が原点位置より前記領域検出片の設置されている側に位置しており、且つ、原点位置から離れる方向へ走行している場合は、前記領域検出センサが当該領域検出片を検出しなくなるとオーバーランと判定する。また制御装置は、前記戸袋体が原点位置より前記領域検出片の設置されていない側に位置しており、且つ、原点位置から離れる方向へ走行している場合は、前記領域検出センサが領域検出片を検出するとオーバーランと判定する(第2の発明)。
この手段によれば、各戸袋体の走行範囲を、一側で隣り合う戸袋体の原点位置から他側で隣り合う戸袋体の原点位置までと定め、その境界で前記領域検出片の有無が切り換わることを利用し、それを領域検出センサで検知してオーバーランと判定できる。これにより、簡素な構成及び制御で戸袋体のオーバーランを確実に検出できる。
(第3の発明)
第1又は第2の発明においては、以下のように構成することが好ましい。前記戸袋体のそれぞれには制御装置を設ける。この制御装置は電源投入時には、領域検出センサにより領域検出片の有無を調べ、この検出結果に基づいて戸袋体の走行方向を決定する。また制御装置は、上記決定された方向に、前記原点検出センサが前記原点検出片を検出するまで戸袋体を走行させるように制御する(第3の発明)。
この構成により、電源の投入時において制御装置は、戸袋体の位置が原点位置より一側にあるのか他側にあるのかを領域検出センサにより調べ、その結果によって、何れの方向に戸袋体を走行させれば原点位置へ戸袋体を復帰させ得るのかを自動的に決定できる。そして、原点検出センサが原点検出片を検出するまで前記決定された方向に戸袋体を走行させることで、予め定められた原点位置へ確実に戸袋体を復帰させ得る。またこの構成は、停電などによって制御装置が戸袋体の位置を認識できなくなった場合でも、問題なく原点位置へ復帰できる点で優れている。
(第4の発明)
第1から第3までの発明においては、前記距離検出片、原点検出片及び領域検出片は、プラットホームに長手方向に沿って設けた溝の内部に設置されていることが好ましい(第4の発明)。
この構成により、各検出片がプラットホーム上に突出して乗客の通行の邪魔になることを防止できる。また、検出片が溝の内部に入っているので乗客の目に付きにくく、プラットホームのすっきりした外観を容易に実現できる。
(第5の発明)
第1から第4までの発明においては、前記距離検出センサ、原点検出センサ及び領域検出センサは、近接センサとして構成されていることが好ましい(第5の発明)。
この構成により、非接触による検知が実現され、センサや検出片の寿命を長くできる。
(第6の発明)
第1から第5までの発明においては、前記距離検出センサ、原点検出センサ及び領域検出センサは、前記戸袋体の下部に設けられていることが好ましい(第6の発明)。
この構成により、各検出センサを乗客の目に付きにくいところに設置でき、戸袋体の外観を向上させ得る。
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は本発明のプラットホームゲートシステムを構成するプラットホームゲートの電気的構成を示すブロック図、図2は閉じ状態の1番〜3番の3台のゲートを示す正面模式図、図3はゲートの構成を示す一部断面模式図である。図4は乗降口の部分を開いた状態を示す正面模式図、図5は図4と位置の異なる乗降口の部分を開いた状態を示す正面模式図である。
プラットホームゲートシステム100は、図1に示すような自走式可動プラットホームゲート1を複数備えている。なお、図1にはプラットホームゲート1を1台のみ示している。図1において、このプラットホームゲート1は、プラットホーム2に沿って走行可能な戸袋体10と、図略の適宜のスライド機構を介して戸袋体10にスライド自在に支持される扉体12・12と、を備えている。また戸袋体10には扉体開閉駆動手段としての扉体開閉モータ15が備えられており、この扉体開閉モータ15によって、扉体12・12を戸袋体10内に収納させてゲートを開いたり、扉体12・12を戸袋体10から進出させてゲートを閉じたりできるようになっている。
戸袋体10の下部には、プラットホーム2に沿って敷設された図示しないレール上で回転可能な駆動輪17と従動輪18とを回転自在に支持している。また戸袋体10には走行モータ19が備えられており、前記駆動輪17を回転駆動できるようになっている。この結果、戸袋体10はレール上を自走できるようになっている。
戸袋体10には制御装置16が備えられており、前記扉体開閉モータ15や走行モータ19は、この制御装置16に電気的に接続されている。また戸袋体10には、後述の中央制御装置110からの制御信号を受信するための受信アンテナ20が備えられており、この受信アンテナ20が、インターフェースとしての受信部21を介して、制御装置16に接続されている。制御装置16は公知のマイクロコンピュータとして構成されており、演算装置としてのCPUや、記憶装置としてのROM、RAM、EPROM等を備えている。
プラットホーム2にはその長手方向に沿って適宜の深さの溝3が形成されており、その内部には給電トロリー22が設置されている。一方、戸袋体10の下部には給電ブラシ23が備えられており、給電ブラシ23と給電トロリー22との接触状態を保ったまま戸袋体10はプラットホーム2に沿って走行できるようになっている。そして、前記扉体開閉モータ15、走行モータ19、制御装置16等に必要な電力は、給電トロリー22及び給電ブラシ23を通じて供給されるようになっている。
また、戸袋体10の下部には3つのセンサ、即ち、距離検出センサ31と、原点検出センサ32と、領域検出センサ33が備えられる。これらのセンサ31〜33は制御装置16に電気的に接続されている。なお、これらのセンサについての詳細は後述する。
プラットホーム2の適宜位置には、複数のプラットホームゲート1を集中して制御するための中央制御装置110が備えられている。この中央制御装置110には、送信アンテナ112が、インターフェースとしての送信部111を介して接続されている。この構成で、中央制御装置110は、プラットホーム2に列車が到着すると、各プラットホームゲート1へ制御信号(後述の開き命令信号)を送信し、それぞれのプラットホームゲート1を走行させて乗降口の脇の位置に移動させるとともに、乗降口に対応する扉体12を開くように構成している。
次に、前述の3つのセンサ31〜33の検出構成について説明する。図1では図示しないが、図2や図3に示すように、プラットホーム2の前述の溝3の内部には3つの検出片41〜43が備えられている。
図2には3台のプラットホームゲート1を図示している。プラットホームゲート1のそれぞれには番号が割り当てられるとともに(#1〜#3)、座標系x1〜x3が定義されている。自分が何番であるかの割り当て情報は、各プラットホームゲート1の前述の制御装置16に備えられた、前述のEPROM等に記憶されている。また各座標系x1〜x3は、プラットホーム2の長手方向に沿って設けられるとともに、各プラットホームゲート1について予め定めた原点から図2の紙面右側がプラス、左側がマイナスとなるように定められている。
プラットホーム2に形成された溝3の内部には、距離検出片41が備えられている。この距離検出片41は細長い金属製のプレートとして構成されており、3台のプラットホームゲート1の走行範囲に跨るようにして、プラットホーム2の長手方向に沿って設置されている。
図2に示すように、この距離検出片41には、その長手方向に沿って凹凸を等ピッチで繰り返しながら形成している。具体的には、距離検出片41には等間隔で孔を反復して設けて凹部分を形成し、その孔と孔との間に凸部分が形成されるようにしている。そして、各プラットホームゲート1の戸袋体10側に設けられている前記距離検出センサ31は近接センサとして設けられており、前記距離検出片41に対向するように設けられている。そして距離検出センサ31は、距離検出片41の凹凸を感知してON/OFFが切り換わるようになっている。
また、前記の溝3の内部には原点検出片42が備えられている。この原点検出片42はドグ状に形成されており、各プラットホームゲート1の原点位置(x1=0,x2=0,x3=0)にそれぞれ備えられている。そして、各プラットホームゲート1の戸袋体10に設けられている前記原点検出センサ32は近接センサとされ、原点検出片42に対向可能に設けられている。この構成で、戸袋体10が前述の原点に位置し、原点検出センサ32が原点検出片42に対向すると、その原点検出センサ32がONするようになっている。
更に、前記溝3の内部には領域検出片43が設けられている。この領域検出片43は細長い形状とされる。即ち、それぞれの領域検出片43の一端はゲート1の原点位置に、他端はそれに隣り合うゲート1の原点位置に、それぞれ位置している。そして領域検出片43は、各プラットホームゲート1の原点位置の間に、1つおきに備えられている。例えば図2に示すように、1番と2番の原点位置の間には領域検出片43は設置されない一方、2番と3番の原点位置の間には領域検出片43が設置されている。そして、各プラットホームゲート1の戸袋体10に設けられている領域検出センサ33は近接センサとされ、前記領域検出片43に対向可能に設けられている。
この構成で、例えば2番のプラットホームゲート1においては、戸袋体10がその原点から図2の紙面右側に移動しているときは(x2>0)、領域検出センサ33は領域検出片43を検知してONとなる。一方、戸袋体10が原点から図2の紙面左側に移動しているときは(x2<0)、領域検出センサ33は領域検出片43を検知せずOFFとなる。他のプラットホームゲート1(1番、3番)では逆に、戸袋体10がその原点から図2の紙面右側にあるときに領域検出センサはOFFとなり、左側にあるときはONとなる。
次に、プラットホームゲート1の制御構成について説明する。列車がプラットホーム2に停車していない状態では、各プラットホームゲート1は図2に示す状態とされている。即ち1番から3番のプラットホームゲート1は、戸袋体10を原点位置(x1=0,x2=0,x3=0)で静止させている。またこの状態では各ゲート1は、扉体12を戸袋体10から進出させて閉じた状態としており、それぞれの戸袋体10の間の空間は扉体12で閉鎖され、乗客が通過できないようになっている。
この図2の状態からプラットホーム2に列車が到着すると、図1に図示する中央制御装置110は、その列車の乗降口の脇に各戸袋体10を移動させ、かつ、乗降口の位置で扉体12を開くように、各プラットホームゲート1に制御信号(開き命令信号)を送信する。なお、列車の乗降口の位置は中央制御装置110側で予め認識されている。
例えば、図2の状態において、中央制御装置110は例えば、1番のゲート1について「戸袋体は静止させ、左扉は閉じたままとし、右扉を距離2だけ開く」べき旨の命令を、2番のゲート1について「戸袋体は右へ距離4だけ移動し、左扉は距離3だけ開き、右扉は距離3だけ開く」べき旨の命令を、3番のゲート1について「戸袋体は静止させ、左扉は距離1だけ開き、右扉は閉じたままとする」べき旨の命令を、それぞれ送信アンテナ112を介して送信する。なお「距離n」とは、前述の距離検出片41の凹凸の形成ピッチn個分、という意味である。
この開き命令を受信した1番〜3番のプラットホームゲート1は、命令の内容に応じて、1番のゲート1では右の扉体12を距離2だけ開き、2番のゲート1では戸袋体10が右へ距離4だけ移動するとともに左右の扉を距離3だけ開き、3番のゲート1では左の扉体12を距離1だけ開く。この結果、図4に示すように、列車の乗降口Dに対応する部分を開き、乗客を乗降させることができる。
乗客の乗降が終わって列車の乗降口Dの図示しないドアが閉じられるのとほぼ同時に、中央制御装置110は閉じ指令を各プラットホームゲート1へ送る。すると、各ゲート1は原点位置に戻るとともに(既に原点位置にいる場合は、その位置を保つ)、各扉体12・12が開いている場合は閉じる。この結果、図2の閉じ状態に戻る。
次に、前記とは乗降口Dの位置の異なる列車がプラットホーム2に到着したとする。この場合は中央制御装置110は、図2の状態から例えば、1番のゲート1について「戸袋体は左へ距離2だけ移動し、左扉は距離2だけ開き、右扉は距離2だけ開く」べき旨の命令を、2番のゲート1について「戸袋体は左へ距離6だけ移動し、左扉は距離2だけ開き、右扉は距離1だけ開く」べき旨の命令を、3番のゲート1について「戸袋体は静止させ、左扉は距離2だけ開き、右扉は閉じたままとする」べき旨の命令を、それぞれ送信アンテナ112を介して送信する。各ゲート1がその命令に従って戸袋体10の走行や扉体12・12の開き動作を行うことで、図5に示すように、図4とは位置が異なる乗降口Dに対応した位置でゲートを開くことができる。
次に、各プラットホームゲート1の制御を説明する。各プラットホームゲート1の制御装置16のROMには、図6〜図8に示すような制御プログラムが記憶されている。以降では、2番のゲート1における制御について代表して説明することとし、先ず図6のゲート開き処理について説明する。図6はゲートの開き制御を示すフロー図である。
図6において、2番のプラットホームゲート1の制御装置16はステップS101において、中央制御装置110からの前記開き命令が受信アンテナ20を介して受信されるまで待機する。今回は、「戸袋体は右へ距離4だけ移動し、左扉は距離3だけ開き、右扉は距離3だけ開く」旨の開き命令を(即ち、図2の状態から図4の状態へ移行させるための開き命令を)、中央制御装置110が2番のプラットホームゲート1に対し送信したものとする。
上記の開き命令が受信されると、2番のプラットホームゲート1の制御装置16は、ステップS102において命令の内容を解析し、左側の扉体12を開くべきかどうかを判定する。今回の命令では左扉は距離3だけ開くべきとされているので、ステップS103で、距離3だけ左側の扉体12を開く。同様に、ステップS104において、右側の扉体12を開くべきかどうかを判定する。今回の命令では右扉も距離3だけ開くべきとされているので、ステップS105において、距離3だけ右側の扉体12を開く。
制御装置16は更にステップS106において、前記の開き命令を解析し、戸袋体10をどう移動すべきかを判定する。今回の命令では戸袋体は右へ距離4だけ移動すべきとされているので、ステップS110で戸袋体10の右への走行を開始する。
なお制御装置16のRAMには、戸袋体10の現在位置の座標x2を座標変数として記憶するとともに、図2に示す戸袋体10の原点位置では、この座標変数の値はゼロに設定されている。そしてステップS110で戸袋体10を右へ走行させる際は、距離検出センサ31の状態を随時監視するものとし、距離検出センサ31がOFFからONに切り換わる毎に、座標変数x2の内容をインクリメントするように構成している。
前述の開き命令では戸袋体は右へ距離4だけ移動することとされているので、座標変数x2の値が4になれば、指定位置に到達したことになる。ステップS111では座標変数x2の値を判定し、x2の値が4未満であればステップS110へ戻って戸袋体10の右への走行を継続する。そして、ステップS111で座標変数x2が4になると(前記開き命令で指示された位置に戸袋体10が到達すると)、ステップS112で戸袋体10の走行を停止する。こうして2番のゲート1は図4に図示する状態になる。
なお、開き命令で左へ移動する旨を指示された場合は、上記処理の代わりにステップS107〜S109の処理を行う。このステップS107の処理では、戸袋体10を右ではなく左へ移動させること、距離検出センサ31がOFFからONに切り換わる毎に座標変数x2の内容をゼロからデクリメントしていくこと、のほかは、上記ステップS110〜S112の処理と同様である。また、開き命令で戸袋体10は静止すべき旨を指示された場合は、ステップS107〜S112の移動処理はスキップされる。
ここで、ステップS102〜S103の左側の扉体12の開き処理、ステップS104〜S105の右側の扉体12の開き処理、ステップS106〜S112の戸袋体10の移動処理の三者の処理は、同時並行的に行われる。従って、左右の扉体12の退避動作と戸袋体10の移動は、同時に行われることとなっている。こうして、ゲートの開き動作に必要な時間が短縮されている。
なお、以上では2番のゲート1の開き処理を説明したが、1番と3番のゲート1の開き処理も、図6に示したものと全く同様の制御を行えば良い。
次に図7を参照して、閉じ命令の処理を説明する。図7はゲートの閉じ制御を示すフロー図である。
2番のプラットホームゲート1の制御装置16はステップS201において、中央制御装置110からの前記閉じ命令が受信アンテナ20を介して受信されるまで待機する。上記の閉じ命令が受信されると、左側の扉体12が開いていた場合は閉じ(S202)、右側の扉体12が開いていた場合は閉じる(S203)。
そしてステップS204で戸袋体10を原点へ近づくように移動させる。具体的には、現在の戸袋体10の位置を前述の座標変数x2の記憶内容から取得し、x2の値がゼロより大きい場合は、戸袋体を図2の左側(マイナス方向)に移動させ、x2の値がゼロより小さい場合は、戸袋体を図2の右側(プラス方向)に移動させるように、走行モータ19を駆動する。なお、この走行処理においても、前述の図6のステップS107又はS110と同様に、距離検出センサ31がOFFからONに切り換わる毎に、座標変数x2の値をデクリメント又はインクリメントする処理を併せて行う。
次にステップS205で、原点検出センサ32が原点検出片42を検出したかどうかを判定する。検出されていない場合は、ステップS204に戻り、戸袋体10の走行を継続する。検出された場合は、ステップS206で、戸袋体10の走行を停止する。なお、ステップS206では座標変数x2の値をゼロにリセットする処理も併せて行う。こうすることで、原点検出センサ32の検出回数に誤差が生じたとしても、原点位置に復帰するたびに誤差をリセットでき、再び開き命令を受信した場合(図4あるいは図5)における戸袋体10の停止位置の誤差を少なくできている。
以上の処理により、図4の状態にあった2番のプラットホームゲート1は図2の状態に戻る。なお、ステップS202の左側の扉体12の閉じ処理、ステップS203の右側の扉体12の閉じ処理、ステップS204〜S206の戸袋体10の移動処理の三者の処理は、同時並行的に行われる。従って、左右の扉体12の進出動作と戸袋体10の移動は同時に行われて、ゲートの閉じ動作に必要な時間が短縮されている。
なお、以上では2番のゲート1の閉じ処理を説明したが、1番と3番の閉じ処理も、図7に示したものと全く同様の制御を行えば良い。
次に、戸袋体のオーバーラン検知処理について、図8を参照して説明する。図8は2番のゲートにおけるオーバーラン検知制御を示すフロー図である。この図8の制御は、例えば図6のステップS107やS110、図7のステップS204等、戸袋体10の走行処理を行う際に、所定時間間隔のタイマ割込制御によって行われる。
図8において2番のプラットホームゲート1の制御装置16は、オーバーラン検知処理が開始されると先ずステップS301で、戸袋体10の現在位置が原点位置より左にあるのか右にあるのかを、前述の座標変数x2の値から判定する。図2から明らかであるように、座標変数x2の値がゼロより小さい場合は原点位置より左、大きい場合は原点位置より右、ということになる。
戸袋体10の位置が原点より左だった場合は、図8のステップS302で、戸袋体10の現在の走行方向を判定する。右に向かって走行している場合は、オーバーランはないものとして正常終了する。戸袋体10が左に向かって走行している場合(原点位置から離れる方向に走行している場合)は、ステップS303で領域検出センサ33の状態を調べ、OFFの場合(即ち、領域検出片43が検出されていない場合)は、オーバーランはないものとして正常終了する。領域検出センサ33がONの場合(領域検出片43を検出した場合)は、戸袋体10がオーバーランしたと判定し、戸袋体10を緊急停止するとともに(S306)、オーバーランした旨の異常を音や光等で周囲に報知する(S307)。あるいは戸袋体10の受信アンテナ20を送受信兼用とし、オーバーランと判定した際は、ステップS307でアンテナ20を通じて前記中央制御装置110へオーバーラン信号を送出するようにしても良い。
即ち、2番のゲート1の戸袋体10が原点よりも左側の位置にあって、左へ向かって走行している場合、図2等に示すように、その戸袋体10が左側の1番のゲート1の原点位置より左側へ行かない限りは原点検出センサ32が原点検出片42を検出することはない。逆に言えば、戸袋体10が原点よりも左側の位置にあって且つ左へ向かって走行しているときに原点検出センサ32が原点検出片42を検出した場合は、戸袋体10が1番のゲート1の原点位置よりも左側へ行ってしまっている、即ち、通常の走行範囲をこえてオーバーランしているものと判断できることになる。本実施形態では以上の原理でオーバーランの有無を判定している。なお、上記オーバーランの原因としては、図6や図7に示すプログラムの暴走や、前記距離検出センサ31や原点検出センサ32の故障などが考えられる。
図8のステップS304〜S305は戸袋体10の現在位置が原点より右にある場合の処理であって、本質的には前述のステップS302〜S303とほぼ同様である。具体的には、ステップS304で戸袋体10の現在の走行方向を判定し、左に向かって走行している場合は、オーバーランはないものとして正常終了する。戸袋体10が右に向かって走行している場合(原点位置から離れる方向に走行している場合)は、ステップS305で領域検出センサ33の状態を調べ、ONの場合(即ち、領域検出片43が検出されている場合)は、オーバーランはないものとして正常終了する。領域検出センサ33がOFFの場合(領域検出片43を検出しなくなった場合)は、戸袋体10がオーバーランしたと判定し、前述のステップS306〜S307の処理を行う。
即ち、2番のゲート1の戸袋体10が原点よりも右側の位置にあって、右へ向かって走行している場合、図2に示すように、戸袋体10が右側の3番のゲート1の原点位置より右側へ行かない限りは原点検出センサ32が原点検出片42を検出しなくなることはない。逆に言えば、戸袋体10が原点よりも右側の位置にあって且つ右へ向かって走行しているときに原点検出センサ32が原点検出片42を検出しなくなった場合は、戸袋体10が3番のゲート1の原点位置よりも右側へ行ってしまっている、即ち、通常の走行範囲をこえてオーバーランしているものと判断できることになる。以上の原理で制御装置16はオーバーランの有無を判断するのである。
以上のように本実施形態では、図4や図5に示すゲート開き時には距離検出センサ31で距離検出片41の凹凸をカウントすることによって、戸袋体10の停止位置(戸袋体10の原点位置からの走行距離)をキメ細かく且つ精度良く制御でき、乗降口の位置等の変更に応じて適切な位置にキメ細かく戸袋体10を移動させ得る。また、領域検出片43の有無を領域検出センサ33で調べることで、戸袋体10が原点位置より左の領域にあるのか右の領域にあるのかを自動的に且つ容易に認識できる。更に、原点検出片42を原点検出センサ32で検出することで原点位置への復帰が確実になるとともに、原点の検出によって前記距離検出センサ31による距離の検出誤差をリセットできる。加えて、距離検出片41は複数の戸袋体10の走行範囲に跨るようにして共通で設けられているので、構成の簡素化を図ることができる。
また図8に示すように、2番のゲート1の制御装置16は、戸袋体10が原点位置からみて領域検出片43の設置されている側(右側)に位置しており、且つ、原点から離れる方向へ(右方向へ)走行している場合は、領域検出センサ33が領域検出片43を検出しなくなるとオーバーランと判定する(S305)。また、戸袋体10が原点位置からみて領域検出片43の設置されていない側(左側)に位置しており、且つ、原点から離れる方向へ(左方向へ)走行している場合は、領域検出センサ33が領域検出片43を検出するとオーバーランと判定する(S303)。
即ち、2番のゲート1の戸袋体10の走行範囲を、一側で隣り合うゲート(1番のゲート)の原点位置から他側で隣り合うゲート(3番のゲート)の原点位置までと定め、その境界で領域検出片43の有無が切り換わることを領域検出センサ33で検知してオーバーランと判定するのである。これにより、簡単な構成及び制御で戸袋体10のオーバーランの有無を確実に判定できる。
なお、図8の処理は2番のゲート1についてのオーバーラン検知制御であって、2番に隣り合う1番と3番のゲート1のオーバーラン検知制御は若干異なっている。即ち前述したとおり、1番と3番のゲート1は2番のゲート1と逆に、その原点位置より左側に領域検出片43が存在し、右側には領域検出片43は存在しない。従って1番と3番のゲート1のオーバーラン処理は、図9に示すように、ステップS303、S305の領域検出センサ33の状態による分岐処理が、図8のそれとON・OFFが逆になる。それ以外は図8の処理と全く同様である。
次に図10を参照して、2番のプラットホームゲート1に電源が投入された時の処理について説明する。図10は2番のゲートにおける電源投入時の制御を示すフロー図である。
この電源投入時の処理では、左側の扉体12が開いていた場合は閉じ(S401)、右側の扉体12が開いていた場合は閉じる(S402)。また制御装置16はステップS403で、領域検出センサ33の状態を調べる。図2に示すように、領域検出センサ33がOFFだった場合(領域検出片43を検出していない場合)は、戸袋体10は原点より左側に位置していることになる。一方、領域検出センサ33がONだった場合(領域検出片43を検出した場合)は、戸袋体10は原点より右側に位置していることになる。要するに、ステップS403の処理では、戸袋体10が原点より左側にいるのか右側にいるのかを、領域検出センサ33によって検出することになる。
ステップS403で領域検出センサ33がOFFだった場合は、ステップS404の処理で戸袋体10を右に走行させるように(即ち、原点に近づく方向に)走行モータ19を駆動する。次にステップS405で、原点検出センサ32が原点検出片42を検出したかどうかを判定する。検出されていない場合は、ステップS404に戻り、戸袋体10の走行を継続する。検出された場合は、ステップS406で、戸袋体10の走行を停止する。なお、ステップS406では座標変数x2の値をゼロにリセットする処理も併せて行っている。一方、ステップS403で領域検出センサ33がONだった場合は、ステップS407〜S409に示すように、原点検出センサ32が原点検出片42を検出するまで戸袋体10を左へ(即ち、原点に近づく方向に)走行させる。
以上に示すように本実施形態のプラットホームゲート1は、電源投入時において制御装置16は、自己の戸袋体10の位置が原点より左にあるか右にあるかを領域検出センサ33により調べ、その結果から、左右何れに走行すれば自己の原点位置へ戸袋体10を戻すことができるのかを自動的に決定できる。そして、この決定された方向に、前記原点検出センサ32が前記原点検出片42を検出するまで戸袋体10を走行させるように制御している。この結果、確実に自己の原点位置に復帰できる。
具体例に照らしていうと、例えば図4の状態で何らかの原因で停電が発生し、2番のゲート1について制御装置16のRAMに記憶していた戸袋体10の位置(座標変数x2の内容)が失われてしまっても、停電から回復しゲート1に電源が投入されれば、以下のように原点(x2=0)の位置に復帰できる。即ち、図10のステップS403で領域検出センサ33の状態を調べると、図4の状態では領域検出センサ33はONになるので、戸袋体10を左へ走行させれば原点に到達できることが判る。従って、戸袋体10を左へ走行させ(S407)、原点検出センサ32が原点検出片42を検出すれば戸袋体10を停止する(S408、S409)。こうして、図4の状態で停電しても、停電から回復すれば図2の原点位置に復帰できることになる。
なお、例えば図5の状態で停電が発生しても、図10の処理を行うことで、停電の回復後に図2の状態に自動的に復帰できることになる。また、戸袋体10が停止している場合のみならず、開き状態と閉じ状態との間を切り換えるべく戸袋体10が走行している途中に停電が発生しても、停電の回復後には図2の状態に復帰できる。
なお、図10の処理は2番のゲート1についての処理であって、2番に隣り合う1番と3番のゲート1の電源投入処理は若干異なっている。即ち図2に示すように、1番と3番のゲート1は2番のゲート1と逆に、その原点位置より左側に領域検出片43が存在し、右側には領域検出片43は存在しない。従って1番と3番のゲート1の電源投入処理は、図11に示すように、ステップS403の領域検出センサ33の状態による分岐処理が、図10のそれとON・OFFが逆になる。それ以外は図10の処理と全く同様である。
本実施形態では、3つの検出片41〜43は何れもプラットホーム2の溝3の内部に設置されている。従って、検出片41〜43がプラットホーム2上に突出しないので、乗客の乗降の邪魔になることを防止できるとともに、検出片41〜43が溝3の内部に入っているので乗客の目に付きにくく、プラットホーム2のすっきりした外観を容易に実現できる。
また本実施形態では、3つの検出センサ31〜33は何れも近接センサとして構成されている。従って、非接触による検知が実現され、寿命を長くできる。加えて3つの検出センサ31〜33は何れも戸袋体10の下部に設けられているので、検出センサ31〜33が乗客の目に付きにくくなり、プラットホームゲート1の外観を向上させ得る。
また本実施形態では、電源供給用の給電トロリー22をプラットホーム2の溝3の内部に敷設し、これから給電ブラシ23を通じて各ゲート1の戸袋体10の走行等に必要な電力を供給する構成としている。この構成により、個々独立して自走する複数のプラットホームゲート1に対し、共通の給電トロリー22を用いる簡素な構成で電力を供給できる。また、戸袋体10に幅広い走行範囲を移動させることが必要な場合(乗降口の位置や大きさの異なる列車が幾種類も停車するプラットホームの場合)でも、柔軟に対応することができる。
以上に本発明の好ましい実施形態を示したが、上記の構成は以下のように変更することもできる。
(1)上記実施形態では送信アンテナ112と受信アンテナ20とを通じて中央制御装置110からの制御信号(開き命令、閉じ命令)を戸袋体10側で受信する構成になっているが、例えばプラットホーム2の溝3の内部に可撓性の信号ケーブルを設置し、この一端を前記中央制御装置110に接続し、他端を戸袋体10の制御装置16に接続する構成でも構わない。しかしながら、本実施形態のように無線方式とすれば、信号線の配線を簡素にできるメリットがある。
(2)また、上記実施形態では給電トロリー22と給電ブラシ23による接触給電方式としているが、例えば戸袋体10に充電式のバッテリーを備え、必要に応じて適宜充電する構成であっても良いし、電磁コイルを用いた非接触給電方式であっても構わない。
(3)上記距離検出センサ31、原点検出センサ32、領域検出センサ33は、近接センサに限定されるものではなく、各検出片41〜43を検出してON/OFFが切り換わるものである限り、どのような構成のセンサを使用しても良い。例えば、リミットスイッチとすることが考えられる。
(4)上記実施形態では距離検出片41に孔を形成することで凹凸を実現しているが、凹凸の形成態様はこれに限らず、例えば距離検出片から等ピッチでピンを突出させる構成としても良いし、あるいはラック状の距離検出片を溝3の内部に設置する構成であっても良い。
(5)上記実施形態では3台のゲート1のみを示しているが、考えられる列車の編成、乗降口の個数・位置、プラットホームの長さ、等に応じて、ゲート1は任意の台数だけ設置して良いことは勿論である。また、距離検出片41における凹凸の形成ピッチについても、どの程度の停止精度を適宜の間隔として良い。
本発明のプラットホームゲートシステムを構成するプラットホームゲートの電気的構成を示すブロック図。 閉じ状態の1番〜3番の3台のゲートを示す正面模式図。 ゲートの構成を示す一部断面模式図。 乗降口の部分を開いた状態を示す正面模式図。 図4と位置の異なる乗降口の部分を開いた状態を示す正面模式図。 ゲートの開き制御を示すフロー図。 ゲートの閉じ制御を示すフロー図。 2番のゲートにおけるオーバーラン検知制御を示すフロー図。 1番、3番のゲートにおけるオーバーラン検知制御を示すフロー図。 2番のゲートにおける電源投入時の制御を示すフロー図。 1番、3番のゲートにおける電源投入時の制御を示すフロー図。
符号の説明
1 プラットホームゲート(自走式可動プラットホームゲート)
2 プラットホーム
10 戸袋体
12・12 扉体
16 制御装置
31 距離検出センサ
32 原点検出センサ
33 領域検出センサ
41 距離検出片
42 原点検出片
43 領域検出片
100 プラットホームゲートシステム

Claims (6)

  1. 扉体を支持する戸袋体を複数備え、それぞれの戸袋体はプラットホームに沿って自走可能に構成するとともに、戸袋体に対して扉体を進出/退避させることで開閉を行うプラットホームゲートシステムにおいて、
    プラットホームには細長い距離検出片を複数の戸袋体の走行範囲に跨って設け、この距離検出片には長手方向に沿って凹凸を等ピッチで繰り返し形成し、
    複数の戸袋体のそれぞれに設定されている原点位置に対応して、原点検出片をプラットホームに設け、
    また、それぞれの原点位置の間には、細長い領域検出片を1つおきにプラットホームに設け、
    前記戸袋体には、前記距離検出片の凹凸を検出可能な距離検出センサと、前記原点検出片を検出可能な原点検出センサと、前記領域検出片を検出可能な領域検出センサと、を設けたことを特徴とする、プラットホームゲートシステム。
  2. 請求項1に記載のプラットホームゲートシステムであって、
    前記戸袋体のそれぞれには制御装置を設け、
    この制御装置は、前記戸袋体が原点位置より前記領域検出片の設置されている側に位置しており、且つ、原点位置から離れる方向へ走行している場合は、前記領域検出センサが当該領域検出片を検出しなくなるとオーバーランと判定し、
    前記戸袋体が原点位置より前記領域検出片の設置されていない側に位置しており、且つ、原点位置から離れる方向へ走行している場合は、前記領域検出センサが領域検出片を検出するとオーバーランと判定することを特徴とする、プラットホームゲートシステム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のプラットホームゲートシステムであって、
    前記戸袋体のそれぞれには制御装置を設け、
    この制御装置は電源投入時には、前記領域検出センサにより前記領域検出片の有無を調べ、この検出結果に基づいて前記戸袋体の走行方向を決定し、
    上記決定された方向に、前記原点検出センサが前記原点検出片を検出するまで前記戸袋体を走行させるように制御することを特徴とする、プラットホームゲートシステム。
  4. 請求項1から請求項3までの何れか一項に記載のプラットホームゲートシステムであって、
    前記距離検出片、原点検出片及び領域検出片は、プラットホームに長手方向に沿って設けた溝の内部に設置されていることを特徴とする、プラットホームゲートシステム。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載のプラットホームゲートシステムであって、
    前記距離検出センサ、原点検出センサ及び領域検出センサは、近接センサとして構成されていることを特徴とする、プラットホームゲートシステム。
  6. 請求項1から請求項5までの何れか一項に記載のプラットホームゲートシステムであって、
    前記距離検出センサ、原点検出センサ及び領域検出センサは、前記戸袋体の下部に設けられていることを特徴とする、プラットホームゲートシステム。
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