JP4367835B2 - 油圧緩衝器の懸架ばね支持構造 - Google Patents

油圧緩衝器の懸架ばね支持構造 Download PDF

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本発明は油圧緩衝器の懸架ばね支持構造に関する。
油圧緩衝器の懸架ばね支持構造として、特許文献1に記載の如く、油圧緩衝器の上側スプリングシートに設けたスプリングシートラバー取付部にスプリングシートラバーを取付け、このスプリングシートラバーに設けたスプリング保持部に懸架ばねの上端部を保持するものがある。これによれば、懸架ばねが折損しても、懸架ばねがピストンロッドまわりから外れて脱落することがなく、脱落したばねがタイヤと接触する等を回避できる。
特開2002-206583
特許文献1の油圧緩衝器の懸架ばね支持構造では、スプリングシートラバーのスプリング保持部が、スプリングシートラバーの周方向において、懸架ばねの有効座巻部に続く有効ばね部に対応する部分にも立上り形成されており、無駄である。また、懸架ばねの伸縮時に上下に伸縮する有効ばね部がスプリングシートラバーのスプリング保持部に接触して干渉し、該シートラバーが破損するおそれや、接触の異音を生ずるおそれがある。
本発明の課題は、懸架ばねの脱落を防ぐスプリング保持部をスプリングシートラバーに設けた油圧緩衝器の懸架ばね支持構造において、懸架ばねの有効ばね部とスプリングシートラバーの干渉を回避することにある。
請求項1の発明は、油圧緩衝器の上側スプリングシートに設けたスプリングシートラバー取付部にスプリングシートラバーを取付け、このスプリングシートラバーに設けたスプリング保持部に懸架ばねの上端部を保持する油圧緩衝器の懸架ばね支持構造において、前記スプリングシートラバーのスプリング保持部が懸架ばねの有効座巻部のうちの始端側の一部のみを保持するものであり、前記上側スプリングシートに設けるスプリングシートラバー取付部を、該上側スプリングシートの直径に対し対称に配置するとともに、前記スプリングシートラバーの前記スプリングシートラバー取付部に取付けられる被取付部を、該スプリングシートラバーの直径に対し非対称に配置したものである。
請求項2の発明は、請求項1の発明において更に、車両の左右の油圧緩衝器のそれぞれに設ける懸架ばねを互いに左右逆巻きにし、それらの懸架ばねの上端部の有効座巻部を同一平面上に設けたものである。
(請求項1)
(a)スプリングシートラバーのスプリング保持部が、懸架ばねの有効座巻部のみを保持する。従って、スプリング保持部は、懸架ばねの折損時にピストンロッドまわりから脱落しないように、懸架ばねを確実に保持できるし、有効座巻部のみを保持するものであって、スプリングシートラバーの全周に設ける必要がなく、無駄がない。また、懸架ばねの有効座巻部に続く有効ばね部が、懸架ばねの伸縮時に上下に伸縮するときに、スプリング保持部に接触して干渉することがなく、シートラバーの破損や、接触の異音を生じない。
(b)スプリングシートラバーのスプリング保持部が懸架ばねの有効座巻部のうちの始端側の一部のみを保持することにより、上述(a)の懸架ばねの有効ばね部とスプリング保持部との干渉を確実に回避できる
(c)上側スプリングシートの直径に対し、スプリングシートラバー取付部を対称に配置した。従って、上側スプリングシートへのスプリングシートラバーの取付位置をそれらの周方向で分別取付けすることができ、車両の左右の油圧緩衝器のそれぞれに用いる上側スプリングシートとスプリングシートラバーを左右の油圧緩衝器において互いに共用化できる。
(d)スプリングシートラバーのスプリングシートラバー取付部に取付けられる被取付部を、スプリングシートラバーの直径に対し非対称に配置した。従って、スプリングシートのスプリングシートラバー取付部(例えば孔)に対する、スプリングシートラバーの被取付部(例えば係合突起)の取付けの有無、可否により、それらの組立体が車両の左右の油圧緩衝器のいずれ用かの識別ができるし、誤組も防止できる。仮に、誤組があったり、左右の片側用のスプリングシート又はスプリングシートラバーが在庫不足を生じたとしても、容易に組み外して他側用に使用できる。
(請求項
(e)車両の左右の油圧緩衝器で左右逆巻きばねを用いる場合にも、それらの懸架ばねの上端部の有効座巻部を同一平面上に位置するように設定したことにより、上側スプリングシートとスプリングシートラバーを左右の油圧緩衝器において互いに共用化できる。
図1は車両の左右の油圧緩衝器を示す模式正面図、図2は油圧緩衝器を示す断面図、図3は上側スプリングシートを示す断面図、図4は図3の平面図、図5は上側スプリングシートに取付けたスプリングシートラバーを示す平面図、図6はスプリングシートラバーを示す断面図、図7は図6の平面図、図8は左巻きばねを示し、(A)は正面図、(B)は上端面図、(C)は下端面図、図9は右巻きばねを示し、(A)は正面図、(B)は上端面図、(C)は下端面図、図10は上側スプリングシートの変形例を示す断面図である。
図1は車両に組付けられる左右の油圧緩衝器10、10を示す。
油圧緩衝器10は、ストラットダンパ型であり、図2に示す如く、アウタチューブ11(ダンパチューブ)に内蔵してあるシリンダ(不図示)にピストンロッド12を挿入し、アウタチューブ11に車輪側取付ブラケット13を備えて車輪に結合されるとともに、アウタチューブ11から突出するピストンロッド12に車体側取付ブラケット14を備えて車体に取付けられる。尚、車体側取付ブラケット14は、マウントラバー組立体15からなり、このマウントラバー組立体15をピストンロッド12の上端側小径部に挿入してナット16で締結することにて構成されている。
油圧緩衝器10は、アウタチューブ11にタイロッドが連結され、不図示のステアリング装置による操舵力をアウタチューブ11から車輪に伝え、転舵可能としている。
油圧緩衝器10は、アウタチューブ11の外周に固定した下側スプリングシート21と、ピストンロッド12の周囲に設置されて車体側取付ブラケット14に背面支持されたスラストベアリング23に軽圧入等で固定される上側スプリングシート22との間に、懸架ばね24を介装している。具体的には、懸架ばね24は、ロアスプリングシート21に支持されるとともに、アッパスプリングシート22にスプリングシートラバー40を介して支持される。
油圧緩衝器10は、ピストンロッド12の車体側取付ブラケット14より下部に固く抱きつくように挿着したバンプラバー25を備える。油圧緩衝器10は、最圧縮時に、このバンプラバー25をアウタチューブ11の上端面のバンプストッパキャップ26に衝合して最圧縮ストロークを規制する。
即ち、油圧緩衝器10にあっては、車両が路面から受ける衝撃力を懸架ばね24の弾発力により吸収するように伸縮する。そして、油圧緩衝器10は、その伸縮に伴うピストン(不図示)の上下動時に、ピストンに設けてあるピストンバルブ装置、シリンダに設けてあるベースバルブ装置等が発生する減衰力により、その伸縮振動を速やかに抑制するものである。
ここで、車両の左右の油圧緩衝器10、10のそれぞれにおける懸架ばね24A、24Bは、車両の正面から視てそれらのばね中心軸を油圧緩衝器10(アウタチューブ11、ビストンロッド12)の中心軸に対して傾斜し(ばね上端部が車両内側に入る傾斜状態)、ばね上端部は油圧緩衝器10の中心軸に概ね同軸化し、ばね下端部は油圧緩衝器10の中心軸よりも車両外側に偏心させたオフセットスプリングとされ、油圧緩衝器10に作用するサイドフォースをキャンセルする横力を油圧緩衝器10に及ぼし得るようにしている。
また、左右の懸架ばね24A、24Bは互いに左右逆巻きをなし、懸架ばね24Aを図8に示す如くの左巻きばねとし、懸架ばね24Bを図9に示す如くの右巻きばねとしている。そして、懸架ばね24A、24Bの上端部の有効座巻部A、Bを同一平面上に設けるようにしている。尚、懸架ばね24A、24Bは、上端部をピッグテール状の小径部とし、上端部以下の部分を大径部とした絞りばねである。
左右の油圧緩衝器10、10は、左右の下側スプリングシート21、21として、油圧緩衝器10の中心軸に対する傾斜が同じで、懸架ばね24A、24Bの下端部の座巻端衝合部の配置が異なる左右専用の下側スプリングシート21を格別に用いる。他方、左右の上側スプリングシート22、22は、懸架ばね24A、24Bの上端部の有効座巻部が同一平面上に設定されているから、左右共用の上側スプリングシート22を用いることができる。
以下、油圧緩衝器10に用いられる上側スプリングシート22、スプリングシートラバー40の構成について詳述する。
(1)上側スプリングシート22は、図3〜図5に示す如く、車体側取付ブラケット14に背面支持されるスラストベアリング23に固定される内筒部31(バンブラバー25、ダストカバー27を拘束保持する環状拘束体28を内部に備える)の外周部に、油圧緩衝器10及び内筒部31の中心軸に対し傾斜する外環部32を備え、この外環部32の下面の環状凹部32Aに、スプリングシートラバー40のためのラバー着座面32Bを形成し、このラバー着座面32Bにスプリングシートラバー40の環状背面を収納可能にする。上側スプリングシート22は、外環部32の内筒部31寄りの立上り状R面部32Cで、スプリングシートラバー40の内径を拘束する。
上側スプリングシート22は、外環部32の下面の環状凹部32Aに沿う周方向の複数位置、本実施例では7位置に孔状のスプリングシートラバー取付部33を備える。他方、スプリングシートラバー40は、図6、図7に示す如く、概ね円環状をなす環状体41の上面の周方向の複数位置、本実施例では5位置に突起状の被取付部42を備える。スプリングシートラバー40の被取付部42が、上側スプリングシート22の7位置のうちの5位置のスプリングシートラバー取付部33に弾性変形して圧入、係止され、スプリングシートラバー40を上側スプリングシート22の環状凹部32Aのラバー着座面32Bに収納されて取付けられる。
スプリングシートラバー40は、環状体41の下面の周方向の後述する一定範囲に、180度以上に沿って円弧状断面のスプリング保持部43を立上り形成し、このスプリング保持部43に懸架ばね24の上端部の素線を嵌合保持する。懸架ばね24の素線は、横断面の180度を越える範囲をスプリング保持部43に拘束保持される。
(2)車両の左右の油圧緩衝器10、10は、左右の懸架ばね24A、24Bの上端部の有効座巻部が前述の如くに同一平面上に設定されることから、左右の上側スプリングシート22を共用化でき、また左右のスプリングシートラバー40も共用化できる。
上側スプリングシート22は、その直径(本実施例では車幅方向に沿う直径Y)に対し、7個のスプリングシートラバー取付部33を互いに対称に配置している。上側スプリングシート22の7個のスプリングシートラバー取付部33のうち、図4に「L」で刻印等されて表示された5個のスプリングシートラバー取付部33は、上側スプリングシート22が左の油圧緩衝器10に採用されたときに、スプリングシートラバー40の被取付部42を保持する孔を形成し、図4に「R」で刻印等されて表示された5個のスプリングシートラバー取付部33は、上側スプリングシート22が右の油圧緩衝器10に採用されたときに、スプリングシートラバー40の被取付部42を係止する孔を形成する。3個のスプリングシートラバー取付部33は「L」、「R」共通である。1個のスプリングシートラバー取付部33Aが直径Y上に設けられ、この直径Yの両側に位置する各3個のスプリングシートラバー取付部33が互いに対称配置されたものである。これにより、上側スプリングシート22のスプリングシートラバー取付部33へのスプリングシートラバー40の被取付部42の取付位置を、それらの周方向で回転させて分別取付けすることで、上側スプリングシート22とスプリングシートラバー40を左右の油圧緩衝器10において互いに共用化できる。
(3)スプリングシートラバー40は、上側スプリングシート22のスプリングシートラバー取付部33に取付けられる5個の被取付部42を、スプリングシートラバー40の直径に対し互いに非対称に配置した。図7において、1個の被取付部42Aが非対称原因を構成する。上側スプリングシート22のスプリングシートラバー取付部33は前述の如く互いに対称配置されており、上側スプリングシート22へのスプリングシートラバー40の取付状態で、上側スプリングシート22の上面に突出するスプリングシートラバー40の突起状被取付部42の位置により、上側スプリングシート22とスプリングシートラバー40の組立体が左右の油圧緩衝器10のいずれ側用のものであるかを識別でき、誤組も防止できる。
(4)スプリングシートラバー40のスプリング保持部43は、環状体41の全周に設けず、懸架ばね24の有効座巻部のみを保持するように、環状体41の周方向の一定角度範囲にだけ設けた。
本実施例では、スプリングシートラバー40のスプリング保持部43は、懸架ばね24の有効座巻部のうち、有効ばね部に続く側を除く、始端側の一部のみを保持可能にした。
懸架ばね24の有効座巻部が0.5巻きのとき、スプリングシートラバー40は環状体41の下面のうち、周方向で1/2周より若干少ない例えば150度範囲にスプリング保持部43を立上り形成し、残余の範囲を平面状(平板状)にした。懸架ばね24の有効座巻部が0.75巻きであれば、環状体41の下面の3/4周より若干少ない240度範囲程度にスプリング保持部43を立上り形成する。懸架ばね24が伸縮するとき、懸架ばね24の有効ばね部(本実施例では大径部)がスプリングシートラバー40のスプリング保持部43に干渉するのを回避できる。
尚、スプリングシートラバー40のスプリング保持部43が懸架ばね24の有効座巻部のみを保持する構造は、懸架ばね24が絞りばねであるものに限らず、ストレート巻きばねであっても効果的である。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)スプリングシートラバー40のスプリング保持部43が、懸架ばね24の有効座巻部のみを保持する。従って、スプリング保持部43は、懸架ばね24の折損時にピストンロッド12まわりから脱落しないように、懸架ばね24を確実に保持できるし、有効座巻部のみを保持するものであって、スプリングシートラバー40の全周に設ける必要がなく、無駄がない。また、懸架ばね24の有効座巻部に続く有効ばね部が、懸架ばね24の伸縮時に上下に伸縮するときに、スプリング保持部43に接触して干渉することがなく、シートラバーの破損や、接触の異音を生じない。
(b)スプリングシートラバー40のスプリング保持部43が懸架ばね24の有効座巻部のうちの始端側の一部のみを保持することにより、上述(a)の懸架ばね24の有効ばね部とスプリング保持部43との干渉を確実に回避できる。
(c)上側スプリングシート22の直径に対し、スプリングシートラバー取付部33を対称に配置した。従って、上側スプリングシート22へのスプリングシートラバー40の取付位置をそれらの周方向で分別取付けすることにより、車両の左右の油圧緩衝器10のそれぞれに用いる上側スプリングシート22とスプリングシートラバー40を左右の油圧緩衝器10において互いに共用化できる。
(d)スプリングシートラバー40のスプリングシートラバー取付部33に取付けられる被取付部42を、スプリングシートラバー40の直径に対し非対称に配置した。従って、スプリングシート22のスプリングシートラバー取付部33(例えば孔)に対する、スプリングシートラバー40の被取付部42(例えば係合突起)の取付けの有無、可否により、それらの組立体が車両の左右の油圧緩衝器10のいずれ用かの識別ができるし、誤組も防止できる。仮に、誤組があったり、左右の片側用のスプリングシート22又はスプリングシートラバー40が在庫不足を生じたとしても、容易に組み外して他側用に使用できる。
(e)車両の左右の油圧緩衝器10で左右逆巻きばね24A,24Bを用いる場合にも、それらの懸架ばね24の上端部の有効座巻部を同一平面上に位置するように設定したことにより、上側スプリングシート22とスプリングシートラバー40を左右の油圧緩衝器10において互いに共用化できる。
図10の変形例は、上側スプリングシート50の下面にスプリングシートラバー取付部としての取付環51を溶接し、取付環51の平板状つば部52Aの周方向の一部にラバー位置決め部52Bを設け、取付環51におけるつば部52Aの内周から立上がる筒状部53Aの先端の全周に渡って外方向きに張り出したラバー係止部53Bを設けた。
上側スプリングシート50に取付けられるスプリングシートラバー60は、環状体61の周方向の一部に被取付部(係合凹部)62を備え、環状体61の下面の周方向の一定範囲にスプリング保持部63を立上り形成した。スプリング保持部63は、懸架ばね24の有効座巻部のみを保持する。
スプリングシートラバー60は、上側スプリングシート50のラバー位置決め部52Bとラバー係止部53Bに挟み込み固定され、ラバー位置決め部52Bに被取付部62を係着する。上側スプリングシート50のラバー位置決め部52Bは前述した上側スプリングシート22のスプリングシートラバー取付部33と同様に、左の油圧緩衝器10に対応する「L」用の位置決め部52Bと、右の油圧緩衝器10に対応する「R」用の位置決め部52Bとに識別される複数の位置決め部52Bを備え、各ラバー位置決め部52Bは上側スプリングシート50の直径に対し対称に配置される。また、スプリングシートラバー60のラバー位置決め部52Bに取付けられる被取付部62は、スプリングシートラバー40の被取付部42と同様に、スプリングシートラバー60の直径に対し非対称に配置される。これにより、上側スプリングシート50とスプリングシートラバー60は左右の油圧緩衝器10に共用化できるし、左右の油圧緩衝器10のいずれ用かの識別、誤組防止もできる。
上側スプリングシート50のラバー位置決め部52Bとスプリングシートラバー60の被取付部62は1〜2ヶ所程度で良い。ラバー位置決め部52Bは、懸架スプリング24の有効座巻部に対応しない部分に設けることで、スプリングシートラバー60が上側スプリングシート50から離れることを防止でき、位置決めを行なうこともできる。また、ラバー位置決め部52Bは、つば部52Aの外縁部を曲げたカール部にて形成できるが、上側スプリングシート50に凸部を形成し、スプリングシートラバー60に凹部を形成し、これらを凹凸係合させても良い。上側スプリングシート50からスプリングシートラバー60が離れず、上側スプリングシート50とスプリングシートラバー60の組立体が左右の油圧緩衝器10のいずれ用かの識別ができるものであれば、ラバー位置決め部52B、被取付部62の形状は限定されない。
以上、本発明の実施の形態を図面により詳述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上側スプリングシートは、シートラバーの内径を拘束するものに限らず、外径を拘束するものでも良い。
図1は車両の左右の油圧緩衝器を示す模式正面図である。 図2は油圧緩衝器を示す断面図である。 図3は上側スプリングシートを示す断面図である。 図4は図3の平面図である。 図5は上側スプリングシートに取付けたスプリングシートラバーを示す平面図である。 図6はスプリングシートラバーを示す断面図である。 図7は図6の平面図である。 図8は左巻きばねを示し、(A)は正面図、(B)は上端面図、(C)は下端面図である。 図9は右巻きばねを示し、(A)は正面図、(B)は上端面図、(C)は下端面図である。 図10は上側スプリングシートの変形例を示す断面図である。
符号の説明
10 油圧緩衝器
22 上側スプリングシート
24 懸架ばね
33 スプリングシートラバー取付部
40 スプリングシートラバー
42 被取付部
43 スプリング保持部

Claims (2)

  1. 油圧緩衝器の上側スプリングシートに設けたスプリングシートラバー取付部にスプリングシートラバーを取付け、このスプリングシートラバーに設けたスプリング保持部に懸架ばねの上端部を保持する油圧緩衝器の懸架ばね支持構造において、
    前記スプリングシートラバーのスプリング保持部が懸架ばねの有効座巻部のうちの始端側の一部のみを保持するものであり、
    前記上側スプリングシートに設けるスプリングシートラバー取付部を、該上側スプリングシートの直径に対し対称に配置するとともに、
    前記スプリングシートラバーの前記スプリングシートラバー取付部に取付けられる被取付部を、該スプリングシートラバーの直径に対し非対称に配置したことを特徴とする油圧緩衝器の懸架ばね支持構造。
  2. 車両の左右の油圧緩衝器のそれぞれに設ける懸架ばねを互いに左右逆巻きにし、それらの懸架ばねの上端部の有効座巻部を同一平面上に設けた請求項1に記載の油圧緩衝器の懸架ばね支持構造。
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