JP4365830B2 - 内燃機関の空燃比センサ診断装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比センサ診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、内燃機関の空燃比センサ診断装置に係り、特に、内燃機関の排気通路に設けられている空燃比センサが劣化しているか否かを診断する内燃機関の空燃比センサ診断装置に関する。
内燃機関から排出される排気中の有害成分である未燃炭化水素HC、一酸化炭素CO、窒素酸化物NOxを浄化するため、排気通路の途中に、三元触媒を取り付けることが従来から行われている。三元触媒は、流入する排気が理論空燃比の近傍である時、最も効率よく有害成分を浄化する。
そのため、三元触媒の前方には排気中の空燃比(酸素濃度)を検出する空燃比センサが配置され、当該空燃比センサの出力を用いて、三元触媒に流入する排気の空燃比が制御されている。
よって、空燃比センサが劣化およびなんらかの理由によって障害をきたした場合、空燃比の制御精度が悪化し、触媒の浄化効率が低下する。このため、空燃比センサの特性変化を検出する方法や装置が従来から提案されている。
空燃比センサの特性変化を検出する技術の例として、目標空燃比切換時の広域空燃比センサの検出値の変化の様子を検出し、この検出結果から広域空燃比センサの応答劣化を検出するもの(例えば、特許文献1)、空燃比センサの検出値の周波数応答特性からゲイン特性と応答特性を検出し、ゲイン劣化と応答劣化を検出するもの(例えば、特許文献2)等がある。
特開平10−169493号公報 特開2005−194891号公報
しかしなから、広域空燃比センサの劣化パターンには、応答時間が遅れる応答劣化だけでなく、応答そのものが増減するゲイン劣化が存在するため、応答劣化だけを検出する診断方式では、ゲイン劣化を検出することができず、診断精度に問題がある。
空燃比センサの検出値の周波数応答特性からゲイン特性と応答特性を検出し、ゲイン劣化と応答劣化を検出するものでは、応答特性を検出するために、空燃比を強制的に振動させなくてはならず、その間に運転性の悪化または排気悪化などの影響が起こり得る。
本発明は前記解決しようとする課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、排気や運転性が悪化することなく、空燃比センサのゲイン劣化と応答劣化を検出することができる内燃機関の空燃比センサ診断装置および診断方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置は、内燃機関の排気通路に設けられたリニア空燃比センサの劣化判定を行う空燃比センサ診断装置であって、目標空燃比が変更されてから前記リニア空燃比センサの検出値が所定値に到達するまでの所要時間である応答時間を検出する応答時間検出手段と、前記応答時間検出手段によって検出される応答時間に基づいて前記リニア空燃比センサの劣化指標を演算する劣化指標演算手段と、前記劣化指標演算手段により演算された劣化指標に基づき前記リニア空燃比センサの劣化を判定する劣化判定手段とを有し、前記応答時間検出手段は、前記リニア空燃比センサの検出値が予め定めた第1所定値に到達するまでの第1応答時間を検出する第1応答時間検出手段と、前記リニア空燃比センサの検出値が前記第1所定値より大きい第2所定値に到達するまでの第2応答時間を検出する第2応答時間検出手段とを含み、前記劣化指標演算手段は、少なくとも前記第1応答時間に基づいて第1劣化指標を演算する第1劣化指標演算手段と、少なくとも前記第2応答時間に基づいて第2劣化指標を演算する第2劣化指標演算手段とを含み、前記劣化判定手段は、前記第1劣化指標と前記第2劣化指標に基づき前記リニア空燃比センサの劣化を判定する。
本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置は、好ましくは、変更直前の前記目標空燃比と変更直後の前記目標空燃比の差の絶対値である目標空燃比変更量は所定値以上とし、前記変更直後の目標空燃比を前記第2応答時間検出手段によって前記第2応答時間が検出されるまで保持する。
本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置は、好ましくは、前記第1劣化指標演算手段および前記第2劣化指標演算手段は、前記第1応答時間と前記第2応答時間の差、和、積、商の少なくとも一つ、あるいは前記第1応答時間と前記第2応答時間のいずれかの値に基づいて前記第1劣化指標および前記第2劣化指標を演算する。
本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置は、好ましくは、前記第1劣化指標演算手段が、前記第1応答時間に基づいて前記リニア空燃比センサの応答時間の異常を検出する応答劣化指標を演算し、前記第2劣化指標演算手段は前記第1応答時間と前記第2応答時間に基づいて前記リニア空燃比センサの空燃比に対する感度異常を検出するゲイン劣化指標演算する。
本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置は、好ましくは、前記第1劣化指標演算手段は、前記第1応答時間を所定値で除算した値、あるいは第1応答時間を応答劣化指標とし、前記第2劣化指標演算手段は、第2応答時間を第1応答時間で除算した値をゲイン劣化指標とする。
本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置は、好ましくは、前記目標空燃比の変更後に、前記第1応答時間あるいは前記第2応答時間が検出されるまでに、前記目標空燃比が変更された場合には前記第1応答時間および前記第2応答時間の検出を中止する。
本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置は、好ましくは、内燃機関の吸入空気流量を検出する空気流量検出手段によって検出される内燃機関の吸入空気流量と、回転数検出手段によって検出される内燃機関の回転数の変化を検出する運転状態検出手段を有し、応答時間検出中に、前記運動状態検出手段によって検出した吸入空気量変化の絶対値が所定値以上、あるいは回転数変化の絶対値が所定値以上になれば、前記第1応答時間および前記第2応答時間の検出を中止する。
本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置は、好ましくは、前記リニア空燃比センサの検出値と前記目標空燃比との偏差を演算し、その偏差が所定範囲内にあるかを判定する偏差判定手段を有し、前記偏差判定手段により偏差が所定範囲内にあると判定されている時のみ、目標空燃比を変更して空燃比センサ診断を開始する。
本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置は、好ましくは、前記リニア空燃比センサは三元触媒の上流側に設けられ、前記三元触媒の下流後に酸素センサが設けられ、前記リニア空燃比センサの検出値と前記酸素センサの検出値に基づいて前記三元触媒の劣化を検出する触媒劣化判定手段と、前記劣化指標演算手段の演算結果に基づいて前記触媒劣化指標演算手段の演算結果を補正する触媒劣化判定補正手段とを有している。
本発明による空燃比センサ診断装置は、好ましくは、前記ゲイン劣化指標または前記応答劣化指標の少なくとも何れかに基づいて前記三元触媒診断の結果を補正する。
本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置は、好ましくは、前記劣化判定手段により前記リニア空燃比センサが劣化していると判定された場合には、前記三元触媒の診断を禁止する。
また、前記目的を達成するために、本発明による内燃機関の空燃比センサ診断方法は、排気通路に設けられたリニア空燃比センサの劣化判定を行う空燃比センサ診断方法であって、前記リニア空燃比センサの検出値が予め定めた第1所定値に到達するまでの第1応答時間と、前記リニア空燃比センサの検出値が前記第1所定値より大きい第2所定値に到達するまでの第2応答時間を検出し、少なくとも前記第1応答時間に基づいて第1劣化指標を演算し、少なくとも前記第2応答時間に基づいて第2劣化指標を演算し、前記第1劣化指標と前記第2劣化指標に基づき前記リニア空燃比センサの劣化を判定する。
本発明の内燃機関の空燃比センサの診断装置によれば、目標空燃比がステップ状に変化した時のリニア空燃比センサの応答時間を2点以上計測し、その応答時間に基づいて複数の劣化指標を演算することで、リニア空燃比センサの診断精度、性能を向上させることができ、しかも劣化要因(ゲイン劣化、応答劣化)を特定することができる。
以下、本発明の内燃機関の空燃比センサ診断装置の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明による内燃機関の空燃比センサ診断装置を適用される筒内噴射式内燃機関(エンジン)の全体構成を示している。
エンジン107は、シリンダブロック107bとピストン107aによって複数個の燃焼室107cを画定している。
エンジン107の燃焼室107cに導入される吸入空気は、エアクリーナ102の入口部102aから取り入れられ、内燃機関の運転状態計測手段の一つである空気流量計(エアフロセンサ)103を通り、吸気流量を制御する電制スロットル弁105aが収容されたスロットルボディ105を通ってコレクタ106に入る。電制スロットル弁105aは、電動モータ124によって駆動され、開度設定される。
エアフロセンサ103は、吸気流量を表す信号を内燃機関制御装置であるコントロールユニット115に出力する。スロットルボディ105には、内燃機関の運転状態計測手段の一つとして、電制スロットル弁105aの開度を検出するスロットルセンサ104が取り付けられている。スロットルセンサ104は、電制スロットル弁105aの開度を表す信号をコントロールユニット115に出力する。
コレクタ106に吸入された空気は、シリンダブロック107bに接続された吸気管101によって各燃焼室107cに分配供給される。
ガソリン等の燃料は、燃料タンク108から燃料ポンプ109により一次加圧されて燃料圧力レギュレータ110により一定の圧力に調圧され、高圧燃料ポンプ111によって高い圧力に二次加圧されてコモンレール126へ圧送される。高圧燃料は、各燃焼室107c毎に設けられているインジェクタ112によって燃焼室107cに直接噴射される。
コモンレール126には高圧燃料の圧力を検出する燃料圧力センサ121が取り付けられている。燃料圧力センサ121は高圧燃料の圧力を表す信号をコントロールユニット115に出力する。
シリンダブロック107bには各燃焼室107c毎に点火プラグ114が取り付けられている。燃焼室107cに噴射された燃料は、点火コイル113によって高電圧化された点火信号により点火プラグ114によって着火される。
排気弁107dのカムシャフト100にはカム角センサ116が取り付けられている。カム角センサ116は、カムシャフト100の位相を検出するための信号をコントロールユニット115に出力する。ここで、カム角センサ116は、吸気弁107e側のカムシャフト122に取り付けられてもよい。また、エンジン107のクランクシャフト107fの回転と位相を検出するために、クランク角センサ117がクランクシャフト107fに設けられている。クランク角センサ117は、クランクシャフト107fの回転と位相を表す信号をコントロールユニット115に出力する。
排気管119には三元触媒120が設けられている。三元触媒120の上流側にはリニア空燃比センサ118が設けられている。リニア空燃比センサ118は、排気ガス中の酸素を定量的に検出し、その検出信号をコントロールユニット115に出力する。三元触媒120の下流側には、排気ガス中の酸素の有無を検出する酸素センサ125が取り付けられている。酸素センサ125は排気ガス中の酸素の有無を表す信号をコントロールユニット115に出力する。
コントロールユニット115は、マイクロコンピュータによる電子制御式のものであり、燃圧制御、空燃比制御、点火制御、およびリニア空燃比センサ118の劣化診断を行う。
なお、ここでは、筒内噴射式内燃機関について説明したが、本発明は、これに限らず、インジェクタ112を吸気ポートに取り付けたポート噴射内燃機関についても適用できる(図2参照)。
空燃比制御装置と本発明による空燃比センサ診断装置の実施形態1を、図2を参照して説明する。
空燃比制御装置は、空燃比制御手段206と、目標空燃比を設定する目標空燃比設定手段207とを有する。空燃比制御手段206は、リニア空燃比センサ118によって検出された排気ガス中の酸素の検出値と目標空燃比設定手段207の出力に基づき燃料噴射量を演算し、燃料噴射指令をインジェクタ112に出力する。
空燃比センサ診断装置は、応答時間検出手段208と、劣化指標演算手段211と、劣化判定手段214とを有する。
応答時間検出手段208は、目標空燃比設定手段207によって設定される目標空燃比が変更された時点からリニア空燃比センサ118の検出値が所定値(目標空燃比)に到達するまでの所要時間である応答時間を計測する。劣化指標演算手段211は、応答時間検出手段208によって計測された応答時間に基づいて劣化指標を演算する。劣化判定手段214は、劣化指標演算手段211によって演算された劣化指標に基づいてリニア空燃比センサ118の劣化の有無を判定する。
実施形態1の特徴は、応答時間計測手段208が第1応答時間検出手段209と第2応答時間検出手段210とを備えており、リニア空燃比センサ118の一つの応答波形から異なる条件による第1応答時間T1と第2応答時間T2を検出し、劣化指標演算手段211が、第1応答時間T1、第2応答時間T2の各々に基づいて劣化指標を個々に演算する第1劣化指標演算手段212と第2劣化指標演算手段213とを有していることである。
劣化指標演算手段211は、第1劣化指標演算手段212によって演算された第1劣化指標I1と、第2劣化指標演算手段213によって演算された第2劣化指標I2の二つの劣化指標より、リニア空燃比センサ118の劣化の有無を判定する。
すなわち、本実施形態では、リニア空燃比センサ118の一つの応答波形から複数の応答時間を検出し、その応答時間の各々に応じて異なる劣化指標を演算することが行われる。これにより、リニア空燃比センサ118に起こり得る複数の劣化状態(応答劣化、ゲイン劣化)を区別して検出することが可能となる。
図3は、実施形態1による空燃比センサ診断装置による空燃比センサ診断の処理フローを示している。
空燃比センサ診断の開始後、まず、目標空燃比を変更し(ステップS301)、第1応答時間T1、第2応答時間T2の値をクリアする(ステップS302)。
その後、リニア空燃比センサ118の検出値より実空燃比を検出すると共に、目標空燃比変更時点よりの時間計測(応答時間検出)を行う(ステップS303)。そして、空燃比センサ診断の中断条件が成立していないかを監視する(ステップS304)。空燃比センサ診断の中断条件としては、その後の目標空燃比の変更や、燃料カットなどが挙げられる。
空燃比センサ診断の中断条件が成立した場合には、誤診断の防止のために、空燃比センサ診断処理を直ちに終了する。
中断条件が成立していない場合には、リニア空燃比センサ118によって検出された実空燃比が第1所定値G1以上で、かつT1=0であるか否かを判定する(ステップS305)。実空燃比が第1所定値G1以上で、かつT1=0であれば、第1応答時間検出手段209が、その時の時間計測値より第1応答時間T1を検出する(ステップS307)。そして、第1劣化指標演算手段212が第1応答時間T1に基づいて第1劣化指標I1を演算する(ステップS309)。なお、実空燃比が第1所定値G1以上で、かつT1=0の条件が成立しない場合には、ステップS303に戻る。
また、中断条件が成立していない場合には、リニア空燃比センサ118によって検出された実空燃比が第2所定値G2以上で、かつT2=0であるか否かを判定する(ステップS306)。実空燃比が第2所定値G2以上で、かつT2=0であれば、第2応答時間検出手段210が、その時の時間計測値より第2応答時間T2を検出する(ステップS308)。そして、第2劣化指標演算手段213が第1応答時間T1と第2応答時間T2とに基づいて第2劣化指標I2を演算する(ステップS309)。なお、実空燃比が第2所定値G2以上で、かつT1=0の条件が成立しない場合には、ステップS303に戻る。
ここで重要なことは、第1所定値G1と第2所定値G2とが異なった値であり、G1<G2の関係にあることである。たとえば、第1所定値G1は、目標空燃比の変更直前の値と変更直後の値である目標空燃比変化量に対して10%応答となる点(変化量×0.1)とし、第2所定値G2は、目標空燃比の変更直前の値と変更直後の値である目標空燃比変化量に対して64%応答となる点(変化量×0.64)とした。
なお、第1劣化指標I1も、第1応答時間T1と第2応答時間T2に基づいて、第2劣化指標I2の演算式とは異なる演算式によって演算してもよい。
そして、劣化判定手段214が、第1劣化指標I1と第2劣化指標I2に基づいて、リニア空燃比センサ118の劣化を、応答劣化とゲイン劣化とで区別して判定する。
図4は図3に示したフローチャートを実施した際のタイムチャートの一例である。目標空燃比をステップ状に変化するよう変化量R1を与え、リニア空燃比センサ118の検出値(以下、実空燃比)が第1所定値G1になる時の第1応答時間T1と、実空燃比が所定値T2になる時の第2応答時間T2をそれぞれ検出し、これらに基づき第1劣化指標I1と第2劣化指標I2を演算する。
変化量R1による目標空燃比の変更は、第1応答時間T1ならびに第2応答時間T2が検出されるまで保持する。なお、本実施形態では、目標空燃比の変化量R1を+1.4とした。しかし、変化量R1は、これ以外の値を用いてもよく、符号はマイナスでもよい。
また、応答時間は、目標空燃比変更後のサンプリング周期を積算して求め、図のように、第1応答時間T1、第2応答時間T2が確定してから値を検出してもよいが、リアルタイムに検出(図中点線)してもよい。さらに、第1劣化指標I1、第2劣化指標I2は、第1応答時間T1、第2応答時間T2の検出以降の任意のタイミングで算出してもよい。
図5、図6は、目標空燃比変更後のリニア空燃比センサ118の出力信号(実空燃比)の応答波形を示している。
リニア空燃比センサ118の応答波形は、リニア空燃比センサ118の劣化の種類によって異なる。図5はリニア空燃比センサ118が正常な場合の波形(実線)とゲイン劣化時の波形(破線)とを示し、図6はリニア空燃比センサ118が正常な場合の波形(実線)と応答劣化時の波形(破線)とを示している。
ゲイン劣化については、図5に示されているように、第1所定値G1以上の領域で、正常時とゲイン劣化時とで応答波形が異なるが、第1所定値G1以下の領域では、応答波形は、常時とゲイン劣化時とでほぼ一致する。つまり、正常時の第1応答時間T1nとゲイン劣化時の第1応答時間T1gとは、ほぼ同じであるが、第2応答時間T2に関しては、正常時の第2応答時間T2nとゲイン劣化時の第2応答時間T2gとが大きく異なったものになる。
応答劣化については、図6に示されているように、全域に亘って正常時と応答劣化時とで応答波形が一致することはない。つまり、正常時の第1応答時間T1nと応答劣化時の第1応答時間T1r、正常時の第2応答時間T2nと応答劣化時の第2応答時間T2gの何れもが異なったものになる。
上述のことは、実空燃比が第1所定値G1となる時の第1応答時間T1は応答劣化に対して感度をもち、実空燃比が第2所定値G2となる時の第2応答時間T2は応答劣化とゲイン劣化のどちらの劣化にも感度があることを意味する。
本発明者らは、リニア空燃比センサの劣化と応答波形に上記の関係があることを実験により確認した。
図7は、劣化指標(第1劣化指標I1、第2劣化指標I2)を用いてリニア空燃比センサ118の劣化判定を行う方法の一例を示している。本実施形態では、劣化が進むほど、劣化指標が大きくなるから、劣化指標が所定のしきい値以上になれば劣化と判定し、それ以下ならば正常と判定する。
第1応答時間T1、第2応答時間T2は、それぞれ劣化に対して感度を持つから、図8に示されているように、第1応答時間T1自体を第1劣化指標I1、第2応答時間T2自体を第2劣化指標I2しとしてもよい。これ以外に、第1劣化指標I1、第2劣化指標I2は、第1応答時間T1と第2応答時間T2を用いた四則演算を行った結果の演算値でよい。たとえば、第2劣化指標I2は、I2=T2−T1、I2=T1+T2、I2=T1×T2、I2=T2÷T1の何れかの演算値であってもよい。
第1劣化指標I1はリニア空燃比センサ118の応答時間が遅れる応答劣化を検出する応答劣化指標Irとして用いることができる。この応答劣化指標Irは、応答時間T1、あるいは第1応答時間T1を所定値(基準値)T0で除算した値(T1/T0)であってよい。所定値T0は、リニア空燃比センサ118が正常時の応答時間T1を予め測定した値を用いた。なお、所定値T0は、吸入空気量や噴射した燃料量に基づいた演算により算定してもよい。
第2劣化指標I2はリニア空燃比センサ118の感度が小さくなるゲイン劣化を検出するゲイン劣化指標Igとして用いることができる。ゲイン劣化指標Igは、第2応答時間T2を第1応答時間T1で除算した値(T2/T1)を用いた。
図4〜図6を用いて説明したように、第2応答時間T2は、応答劣化とゲイン劣化に感度を持つ。一方、第1応答時間T1は、応答劣化にのみ感度を持ち、ゲイン劣化ではほぼ一定である。さらに、第2応答時間T2と第1応答時間T1は、応答劣化において、応答時間T1が増加すれば、第2応答時間T2も増加する正の相関があるため、(T2/T1)は、応答劣化よりも、ゲイン劣化に対して感度が高い。よって、(T2/T1)をゲイン劣化指標Igとして用ることが好ましい。
なお、応答劣化指標Irは、例えば、第1応答時間T1と所定値T0の加算、減算、乗算によっても得ることができ、ゲイン劣化指標Igも、同様に、第1応答時間T1と第2応答時間T2の加算、減算、乗算によっても得られる。また、これらを複数組み合わせても可能である。
このように求めた劣化指標(応答劣化指標Ir、ゲイン劣化指標Ig)を用いて、劣化判定手段214が行うリニア空燃比センサ118の劣化判定の一例を、図9、図10を参照して説明する。
図9は、応答劣化指標Irによる応答劣化判定を示している。本実施形態では、応答劣化が進むほど、応答劣化指標Irが大きくなり、所定のしきい値以上になれば、劣化と判定し、それ以下ならば、正常と判定する。
図10は、ゲイン劣化指標Igによるゲイン劣化判定を示している。ゲイン劣化指標Igは、ゲインが小さくなるほど劣化指標が大きくなる。そのためゲインが大きくなるゲイン劣化を想定すると、所定のしきい値に上限と下限を設け、ゲイン劣化指標がそれを越える場合は劣化と判定し、上限と下限の間にある時に正常であると判定する。
以上により、排気や運転性を悪化することなく、リニア空燃比センサ118のゲイン劣化と応答劣化を特定して検出することができる。
次に、空燃比制御装置と本発明による空燃比センサ診断装置の実施形態2を、図11を参照して説明する。なお、図11において、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
実施形態2では、実施形態1のものに、新たに、偏差判定手段1313と、運転状態検出手段1314と追加した構成となっている。これらの手段を追加することで応答時間T1およびT2の検出精度が向上し、リニア空燃比センサ118の診断を、より精密に行うことができる。
追加した手段の役割として、偏差判定手段1313は、実空燃比と目標空燃比の偏差を演算し、その偏差が所定の偏差収束判定範囲にあるかを判定する。偏差判定手段1313による偏差判定結果は目標空燃比設定手段207に入力され、空燃比の偏差が所定の偏差収束判定範囲以内である時のみ、空燃比センサ診断のための目標空燃比の変更を許可し、そうでない時には、誤診断防止のために、空燃比センサ診断のための目標空燃比の変更を禁止し、空燃比センサ診断が行われないようにする。
運転状態検出手段1314は、空気流量計103、クランク角センサ117の出力から、吸入空気流量、エンジン回転数の変動を検出する。運転状態検出手段1314によって検出されたエンジン107の運転状態に関する情報(空気流量、エンジン回転数の変動に関する情報)は応答時間検出手段208に入力される。応答時間検出手段208は、吸入空気流量の変動の絶対値が所定値以上、あるいはエンジン回転数の変動の絶対値が所定値以上の少なくとも何れか一方である時には誤診断防止のために、応答時間検出を禁止(中止)し、空燃比センサ診断が行われないようにする。
劣化指標演算手段211は、第1劣化指標演算手段212に代えて応答劣化指標演算手段1315を、第2劣化指標演算手段213に代えてゲイン劣化指標演算手段1316を有する。
応答劣化指標演算手段1315は、第1応答時間検出手段209によって検出された第1応答時間T1に基づいて応答劣化指標Irを演算する。
ゲイン劣化指標演算手段1316は、第1応答時間検出手段209によって検出された第1応答時間T1と第2応答時間検出手段210によって検出された第2応答時間T2に基づいてゲイン劣化指標Igを演算する。
図12は、実施形態2による空燃比センサ診断装置による空燃比センサ診断の処理フローを示している。
空燃比センサ診断の開始後、まず、リニア空燃比センサ118の出力信号より実空燃比を検出する(ステップS1401)。そして、偏差判定手段1313によって実空燃比と目標空燃比の偏差が所定の偏差収束判定範囲にあるか否かを判定する。ここでは、偏差収束判定範囲は、目標空燃比に対して±0.001とした。この範囲は、0.001以上の値としてもよく、0.001以下の値としてもよい。また、吸入空気流量や第1応答時間T1と、第2応答時間T2に求められる検出精度に基づいて定めてもよい。
実空燃比と目標空燃比の偏差が所定の偏差収束判定範囲外であれば、ステップS1401に戻る。
実空燃比と目標空燃比の偏差が所定の偏差収束判定範囲内であれば、目標空燃比を変更し(ステップS1403)、第1応答時間T1と第2応答時間T2の値をクリアする(ステップS1404)。
次に、実空燃比、応答時間、吸入空気流量、エンジン回転数を検出する(ステップS1405)。その後、空燃比センサ診断の中断条件が成立していないかを監視する(ステップS1406)。
本実施形態での中断条件としては、目標空燃比の変更や燃料カット、所定値|Q|以上の吸入空気流量の変動、所定値|N|以上のエンジン回転数の変動が挙げられる。本実施形態では、Qは100[g/min]、Nは500[rpm]とした。これらの、QおよびNには、これ以上の値を使用してもよく、またこれ以下の値を使用してもよい。また、吸入空気流量や第1応答時間T1と、第2応答時間T2に求められる検出精度に基づいて定めてもよい。
空燃比センサ診断の中断条件が成立した場合には、誤診断の防止のために、空燃比センサ診断処理を直ちに終了する。
中断条件が成立していない場合には、リニア空燃比センサ118によって検出された実空燃比が第1所定値G1以上で、かつT1=0であるか否かを判定する(ステップS1407)。実空燃比が第1所定値G1以上で、かつT1=0であれば、第1応答時間検出手段209が、その時の時間計測値より第1応答時間T1を検出する(ステップS1409)。そして、応答劣化指標演算手段1315が第1応答時間T1に基づいて応答劣化指標Irを演算する(ステップS1411)。なお、実空燃比が第1所定値G1以上で、かつT1=0の条件が成立しない場合には、ステップS1405に戻る。
また、中断条件が成立していない場合には、リニア空燃比センサ118によって検出された実空燃比が第2所定値G2以上で、かつT2=0であるか否かを判定する(ステップS1408)。実空燃比が第2所定値G2以上で、かつT2=0であれば、第2応答時間検出手段210が、その時の時間計測値より第2応答時間T2を検出する(ステップS1410)。そして、ゲイン劣化指標演算手段1316が第1応答時間T1と第2応答時間T2とに基づいてゲイン劣化指標Igを演算する(ステップS1412)。なお、実空燃比が第2所定値G2以上で、かつT1=0の条件が成立しない場合には、ステップS1405に戻る。
そして、劣化判定手段214が、応答劣化指標Irとゲイン劣化指標Igに基づいて、リニア空燃比センサ118の劣化を、応答劣化とゲイン劣化とで区別して判定する。
図13は図12に示したフローチャートを実施した際のタイムチャートの一例である。
実空燃比と目標空燃比との偏差が偏差収束判定範囲に入ってから、目標空燃比をステップ状に変更する。その後、実空燃比が第1所定値G1になる時の第1応答時間T1および実空燃比が第2所定値G2になる時の第2応答時間T2をそれぞれ検出し、これらに基づき応答劣化指標Irとゲイン劣化指標Igを演算する。
図14は図12に示したフローチャートを実施した際のタイムチャートの別の例である。図13に示されているとタイムチャート同様に、実空燃比と目標空燃比との偏差が偏差収束判定範囲に入ってから、目標空燃比をステップ状に変更する。その後、実空燃比が第1所定値G1になる時の第1応答時間T1の検出中あるいは実空燃比が第2所定値G2になる時の第2応答時間T2の検出中に、例えば、吸入空気流量の変動が変動許容しきい値を超えたときには、第1応答時間T1および第2応答時間T2の検出を中止する。
ここで、本実施形態では、吸入空気流量の変動は、目標空燃比を切り換えた時の吸入空気流量を基準にして演算した。なお、吸入空気流量の変動は、応答時間測定中の空気流量の積算値や平均値を用いてもよい。また、これらに基づいて第1応答時間T1および第2応答時間T2の補正値を演算し、補正を行ってもよい。
以上により、排気や運転性を悪化することなく、誤診断の虞れを排除して、リニア空燃比センサ118のゲイン劣化と応答劣化を特定して検出することができる。
次に、空燃比制御装置と本発明による空燃比センサ診断装置の実施形態3を、図15を参照して説明する。なお、図15においても、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
本実施形態では、触媒劣化判定手段1713と、触媒劣化判定補正手段1714とが追加されている。
これらの手段を追加することで、リニア空燃比センサ118に、触媒診断が誤診断となるような劣化が発生した場合において、誤診断をすることなく触媒診断が実施できる。また、同じ実空燃比の応答を用いて触媒診断とリニア空燃比センサ診断の両方行うことが可能になる。
追加した手段の役割として、触媒劣化判定手段1713は、リニア空燃比センサ118の検出値と酸素センサ125の検出値から、三元触媒120の劣化判定指標を演算し、三元触媒120の劣化を診断する。
なお、劣化判定手段214によってリニア空燃比センサ118が劣化していると判定された場合には、触媒劣化判定手段1713による三元触媒120の診断を禁止する。
触媒劣化判定補正手段1714は、劣化指標演算手段211の演算結果に基づき、触媒劣化判定手段1713の判定結果を補正する。
図16は、実施形態3による空燃比センサ診断装置による空燃比センサ診断の処理フローを示している。
空燃比センサ診断の開始後、まず、リニア空燃比センサ118の出力信号より実空燃比を検出する(ステップS1801)。
次に、触媒診断許可条件が成立しているか否かを判定する(ステップS1802)。触媒診断許可条件としては、実空燃比が所定の偏差収束判定範囲内にあること等が挙げられる。触媒診断許可条件が成立していれば、目標空燃比を変更する(ステップS1803)。
その後、実空燃比と応答時間とを検出し(ステップS1804)、リニア空燃比センサ118の診断を行う(ステップS1805)。そして、その診断結果に基づいて触媒診断補正値を演算する(ステップS1806)。
また、目標空燃比変更後、実空燃比と酸素センサ125の出力を検出し(ステップS1807)、それに基づいて触媒劣化判定指標を演算する(ステップS1808)。
さらに、演算した触媒劣化判定補正値に基づいて触媒劣化判定指標を補正する(ステップS1809)。
図17は図16に示されているフローチャートを実施した際のタイムチャートの一例である。実空燃比と目標空燃比との偏差が偏差収束判定範囲に入ってから、目標空燃比をステップ状に変更する。その後、目標空燃比のステップ変化に対する実空燃比と酸素センサ出力の応答時間の差から触媒劣化判定指標を演算する。その間の実空燃比の第1応答時間T1および第2応答時間T2を用いて、リニア空燃比センサ118のゲイン劣化指標Igの演算を行い、ゲイン劣化指標Igに基づいて触媒劣化判定補正値Cを演算する。
触媒劣化判定指標Cが演算されると、触媒劣化判定補正値Cに基づいて触媒劣化判定指標を補正する。なお、触媒劣化判定補正値Cは応答劣化指標Irに基づいて演算してもよく、ゲイン劣化指標Igと応答劣化指標Irの二つを用いて演算してもよい。
図18は、ゲイン劣化指標Igと触媒劣化判定補正値Cとの関係を示している。本実施形態では、ゲイン劣化指標Igが大きいほどゲインが小さくなっている。ゲインが小さい時とは、実空燃比の真値が実空燃比よりも大きく、そのため触媒劣化判定指標Cは小さく演算される、よって、触媒劣化判定補正値Cはゲイン劣化指標Igの増加に伴って大きくなる。
図19は、応答劣化指標Irと触媒劣化判定補正値Cとの関係を示している。本実施形態では、応答劣化指標Irが大きくなるほど、応答遅れが大きくなり、触媒診断実施時のリニア空燃比センサ118と酸素センサ125の出力の応答時間の差が小さくなるため、触媒劣化判定指標Cは小さく演算される。よって触媒劣化判定補正値Cは応答劣化指標Irの増加にとともに大きくなる。
本発明による空燃比センサ診断装置を適用される筒内噴射式内燃機関の全体構成を示す全体構成図。 空燃比制御装置と本発明による空燃比センサ診断装置の実施形態1を示すブロック図。 実施形態1による空燃比センサ診断装置による空燃比センサ診断の処理フローを示すフローチャート。 図3に示したフローチャートを実施した際のタイムチャート。 リニア空燃比センサのゲイン劣化時の応答波形の一例を示すグラフ。 リニア空燃比センサの応答劣化時の応答波形の一例を示すグラフ。 リニア空燃比センサの劣化と劣化指標の関係を示すグラフ。 第1劣化指標と第2劣化指標の演算式の一例を示すグラフ。 応答遅れ時間と応答劣化指標の関係の一例を示すグラフ。 ゲイン劣化とゲイン劣化指標の関係の一例を示すグラフ。 空燃比制御装置と本発明による空燃比センサ診断装置の実施形態2を示すブロック図。 実施形態2による空燃比センサ診断装置による空燃比センサ診断の処理フローを示すフローチャート。 図12に示したフローチャートを実施した際のタイムチャート。 図12に示したフローチャートを実施した際のタイムチャート。 空燃比制御装置と本発明による空燃比センサ診断装置の実施形態3を示すブロック図。 実施形態3による空燃比センサ診断装置による空燃比センサ診断の処理フローを示すフローチャート。 図16に示したフローチャートを実施した際のタイムチャート。 ゲイン劣化指標と触媒劣化判定補正値との関係を示すグラフ。 応答劣化指標と触媒劣化判定補正値の関係を示すグラフ。
符号の説明
101 吸気管
102 エアクリーナ
103 空気流量計
104 スロットルセンサ
105 スロットルボディ
106 コレクタ
107 筒内噴射内燃機関
109 燃料ポンプ
111 高圧燃料ポンプ
112 インジェクタ
113 点火コイル
114 点火プラグ
115 コントロールユニット
116 カム角センサ
117 クランク角センサ
118 空燃比センサ
125 酸素センサ
126 コモンレール
206 空燃比制御手段
207 目標空燃比設定手段
208 応答時間検出手段
209 第1応答時間検出手段
210 第2応答時間検出手段
211 劣化指標演算手段
212 第1劣化指標演算手段
213 第2劣化指標演算手段
214 劣化判定手段
1313 偏差判定手段
1314 運転状態検出手段
1315 応答劣化指標演算手段
1316 ゲイン劣化指標演算手段
1713 触媒劣化判定手段
1714 触媒劣化判定補正手段

Claims (12)

  1. 排気通路に設けられたリニア空燃比センサの劣化判定を行う内燃機関の空燃比センサ診断装置であって
    目標空燃比が変更されてから前記リニア空燃比センサの検出値が所定値に到達するまでの所要時間である応答時間を検出する応答時間検出手段と、前記応答時間検出手段によって検出される応答時間に基づいて前記リニア空燃比センサの劣化指標を演算する劣化指標演算手段と、前記劣化指標演算手段により演算された劣化指標に基づき前記リニア空燃比センサの劣化を判定する劣化判定手段とを有し、
    前記応答時間検出手段は、前記リニア空燃比センサの検出値が予め定めた第1所定値に到達するまでの第1応答時間を検出する第1応答時間検出手段と、前記リニア空燃比センサの検出値が前記第1所定値より大きい第2所定値に到達するまでの第2応答時間を検出する第2応答時間検出手段とを含み、
    前記劣化指標演算手段は、少なくとも前記第1応答時間に基づいて第1劣化指標を演算する第1劣化指標演算手段と、少なくとも前記第2応答時間に基づいて第2劣化指標を演算する第2劣化指標演算手段とを含み、
    前記劣化判定手段は、前記第1劣化指標と前記第2劣化指標に基づき前記リニア空燃比センサの劣化を判定することを特徴とする内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  2. 変更直前の前記目標空燃比と変更直後の前記目標空燃比の差の絶対値である目標空燃比変更量は所定値以上とし、前記変更直後の目標空燃比を前記第2応答時間検出手段によって前記第2応答時間が検出されるまで保持することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  3. 前記第1劣化指標演算手段および前記第2劣化指標演算手段は、前記第1応答時間と前記第2応答時間の差、和、積、商の少なくとも一つ、あるいは前記第1応答時間と前記第2応答時間のいずれかの値に基づいて前記第1劣化指標および前記第2劣化指標を演算することを特徴とする請求項1又は2に内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  4. 前記第1劣化指標演算手段は、前記第1応答時間に基づいて前記リニア空燃比センサの応答時間の異常を検出する応答劣化指標を演算し、前記第2劣化指標演算手段は前記第1応答時間と前記第2応答時間に基づいて前記リニア空燃比センサの空燃比に対する感度異常を検出するゲイン劣化指標演算することを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  5. 前記第1劣化指標演算手段は、前記第1応答時間を所定値で除算した値、あるいは第1応答時間を応答劣化指標とし、前記第2劣化指標演算手段は、第2応答時間を第1応答時間で除算した値をゲイン劣化指標とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  6. 前記目標空燃比の変更後に、前記第1応答時間あるいは前記第2応答時間が検出されるまでに、前記目標空燃比が変更された場合には前記第1応答時間および前記第2応答時間の検出を中止することを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  7. 内燃機関の吸入空気流量を検出する空気流量検出手段によって検出される内燃機関の吸入空気流量と、回転数検出手段によって検出される内燃機関の回転数の変化を検出する運転状態検出手段を有し、応答時間検出中に、前記運動状態検出手段によって検出した吸入空気量変化の絶対値が所定値以上、あるいは回転数変化の絶対値が所定値以上になれば、前記第1応答時間および前記第2応答時間の検出を中止することを特徴とする請求項1から6の何れか一項に記載の内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  8. 前記リニア空燃比センサの検出値と前記目標空燃比との偏差を演算し、その偏差が所定範囲内にあるかを判定する偏差判定手段を有し、前記偏差判定手段により偏差が所定範囲内にあると判定されている時のみ、目標空燃比を変更して空燃比センサ診断を開始することを特徴とする請求項1から7の何れか一項に記載の内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  9. 前記リニア空燃比センサは三元触媒の上流側に設けられ、前記三元触媒の下流後に酸素センサが設けられ、前記リニア空燃比センサの検出値と前記酸素センサの検出値に基づいて前記三元触媒の劣化を検出する触媒劣化判定手段と、
    前記劣化指標演算手段の演算結果に基づいて前記触媒劣化指標演算手段の演算結果を補正する触媒劣化判定補正手段と、
    を有していることを特徴とする請求項1から8の何れか一項に記載の内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  10. 前記ゲイン劣化指標または前記応答劣化指標の少なくとも何れかに基づいて前記三元触媒診断の結果を補正することを特徴とする請求項9に記載の内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  11. 前記劣化判定手段により前記リニア空燃比センサが劣化していると判定された場合には、前記三元触媒の診断を禁止することを特徴とする請求項9または10に記載の内燃機関の空燃比センサ診断装置。
  12. 内燃機関の排気通路に設けられたリニア空燃比センサの劣化判定を行う内燃機関の空燃比センサ診断方法であって、
    前記リニア空燃比センサの検出値が予め定めた第1所定値に到達するまでの第1応答時間と、前記リニア空燃比センサの検出値が前記第1所定値より大きい第2所定値に到達するまでの第2応答時間を検出し、少なくとも前記第1応答時間に基づいて第1劣化指標を演算し、少なくとも前記第2応答時間に基づいて第2劣化指標を演算し、前記第1劣化指標と前記第2劣化指標に基づき前記リニア空燃比センサの劣化を判定することを特徴とする内燃機関の空燃比センサ診断方法。
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