JP4361478B2 - 緩衝器 - Google Patents

緩衝器 Download PDF

Info

Publication number
JP4361478B2
JP4361478B2 JP2004372585A JP2004372585A JP4361478B2 JP 4361478 B2 JP4361478 B2 JP 4361478B2 JP 2004372585 A JP2004372585 A JP 2004372585A JP 2004372585 A JP2004372585 A JP 2004372585A JP 4361478 B2 JP4361478 B2 JP 4361478B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
cylinder
shock absorber
shaft
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004372585A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006177478A (ja
Inventor
崇志 寺岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
KYB Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KYB Corp filed Critical KYB Corp
Priority to JP2004372585A priority Critical patent/JP4361478B2/ja
Publication of JP2006177478A publication Critical patent/JP2006177478A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4361478B2 publication Critical patent/JP4361478B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Vehicle Body Suspensions (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Description

本発明は、モータが出力するトルクで伸縮を制御する緩衝器に関する。
この種緩衝器としては、車体を弾性支持するコイルバネと、車軸側に連結されるボール螺子ナットに回転自在に螺合した螺子軸と、螺子軸の一端に連結されるとともに車体側に連結されるモータとで構成され、モータが発生する回転トルクで車体と車軸との相対移動をアクティブ制御するものがある。
特開平08−197931号公報(段落番号0023,図1)
この種緩衝器においては、車両走行中には絶えず伸縮するのでモータ絶えず回転しつづけ、その結果、モータの巻線には電流が絶え間なく流れることとなる。
すると、モータの巻線は発熱することとなり、この巻線の発熱によるモータの温度上昇が激しい場合には、巻線を形成する導線の絶縁被膜の化学変化等により絶縁性が劣化し、その結果漏電等を生じ、モータ自体が損傷する危惧があり、また、モータの温度上昇による磁石の減磁が発生する危惧もある。
そして、この種緩衝器においてモータは、減衰力を発生する必要不可欠な部品であるから、モータの損傷は、即ちサスペンション装置としての機能を損なうこととなる。
そこで、本発明は、上記の不具合を勘案して創案されたものであって、その目的とするところは、緩衝器のモータの温度上昇を抑制することである。
上記した目的を達成するため、第1の筒と、この第1の筒に挿入される第2の筒と、上記第1の筒もしくは第2の筒の一方に設けられるボール螺子ナットと、このボール螺子ナット内に回転自在に螺合される螺子軸と、上記第1の筒もしくは第2の筒の他方に固定されて上記螺子軸に連結されるモータとを備え、上記モータがその外郭をなすケースと、上記螺子軸に連結されるシャフトと、このシャフトの外周にヨークを介して取付けられた磁石と、この磁石に対向して取付けられたコアと、このコアに嵌装した巻線とから構成され、上記ボール螺子ナットの直線運動を上記螺子軸の回転運動に変換し、この回転運動を上記モータのシャフトに伝達して当該モータに電磁力を発生させ、この電磁力に起因し上記シャフトの回転に抗するトルクを上記螺子軸の回転運動を抑制することによる上記ボール螺子ナットの直線運動を抑制する減衰力として利用している緩衝器において、上記モータが上記ケースに設けられて上記モータ内に外気を給排する孔と、上記ケースと上記第1の筒もしくは第2の筒の他方とを連通する孔と、上記モータ内を通過する通孔とを設け、上記ケースと上記第1の筒もしくは第2の筒の他方とが気体漏れなく連結されると共に、上記第1の筒と第2の筒とで形成された空間を有することを特徴とする。
この場合において、上記外気を給排する孔に、水滴がモータ内へ侵入することを防ぐフィルタを設けることが好ましい。
同じく、上記外気を給排する孔は、その出口が下方を向くようにして設けられることが好ましい。
同じく、上記ヨークに上記モータ内を通過する通孔を設けることが好ましい。
同じく、上記コアに上記モータ内を通過する通孔を設けることが好ましい。
本発明によれば、車両走行中において緩衝器は絶えず伸縮を繰り返すこととなるので、空間へ気体が頻繁に流入および排出されることとなり、この気体の流入および排出がモータ内を介して行われるので、巻線は、モータ内の気体の通過により、速やかに冷却されることとなる。
したがって、巻線の温度上昇が抑制され、モータに熱がこもることがなく、モータの温度上昇を抑制可能であり、巻線を形成する導線の絶縁被膜の化学変化等により絶縁性が劣化し、その結果漏電等を生じ、モータ自体が損傷する危惧もない。
さらに、モータの損傷を回避できるので、緩衝器の機能を損なう事態が防止されることが可能となる。
また、モータの温度上昇を抑制することができるとともに、気体は磁石とコアとの間の隙間を通過してエアカーテン効果が発揮され、巻線の熱が磁石に伝達されてしまうことが防止され、磁石の熱減磁によるモータの発生トルクが減少してしまうといった性能劣化の危惧もない。
以下、図に示した実施の形態に基づき、本発明を説明する。図1は、一実施の形態における緩衝器を概念的に示す図である。図2は、他の実施の形態における緩衝器の縦断面図である。
図1に示すように、本実施の形態における緩衝器は、第1の筒たる外筒2と、外筒2内に摺動自在に挿入される第1の筒たる内筒5と、外筒2内に設けたボール螺子ナット4と、ボール螺子ナット4内に回転自在に螺合される螺子軸3と、内筒5の上端に固定され螺子軸3に連結されるモータ1とで構成され、この緩衝器が伸縮するとき、すなわち第1の筒たる外筒2と第2の筒たる内筒5との相対運動をするときに、ボール螺子ナット4の直線運動を螺子軸3の回転運動に変換し、上記回転運動をモータ1のシャフト10に伝達して当該モータ1に電磁力を発生させ、この電磁力に起因し上記シャフト10の回転に抗するトルクを上記螺子軸3の回転運動を抑制することによるボール螺子ナット4の直線運動を抑制する減衰力として利用し、外筒2と内筒5との軸方向の相対移動を抑制することが出来るものである。
そして、この緩衝器は、本実施の形態の場合、外筒2が、外筒2の図1中下端に設けたアイEを介して車両の車軸側部材に連結されるとともに、内筒5は、上記マウント20を介して車体側部材に連結され、結果的に、車軸側部材と車体側部材の相対移動を抑制することが可能である。
以下、各部の詳細な構造について説明する。モータ1は、内筒5の図1中上端に連結したマウント20のマウント内筒21内に載置連結されており、また、モータ1のシャフト10は、内筒5内にボールベアリング8,9を介して回転自在に挿入される螺子軸3に連結されている。なお、モータ1のシャフト10と螺子軸3とを一体的に形成してもよい。
また、内筒5の図1中上端には、上述のように、車両へこの緩衝器を取付ける為のマウント20が設けられているが、このマウント20は、マウント内筒21と、マウント外筒22と、マウント内筒21とマウント外筒22とを連結する防振ゴム23とで構成され、マウント内筒21の底部には上記モータ1のシャフト10が挿入される孔以外に、別に、内筒5内に通じる孔21aが設けられている。
そして、具体的には、マウント外筒22を車体側に連結して、この緩衝器が車体側に連結される。
他方、モータ1は、図1に示すように、ケース30と、上記シャフト10と、シャフト10の外周に円筒状のヨーク31を介して取付けられた磁石32と、ケース30の内周であって上記磁石32と対向するように取付けた電機子鉄心たるコア33と、コア33に嵌装した巻線34とを備え、いわゆるブラシレスモータとして構成されている。
なお、磁石32は、環状に成形されており、N極とS極が円周に沿って交互に現れる分割磁極パターンを有しているが、複数の磁石を接着等して環状となるように形成してもよい。
また、ヨーク31には、軸線に沿い、かつ、同心円上に等間隔をもって複数の通孔31aが設けられおり、この通孔31aを気体が通過することが可能なようになっている。
そして、モータ1は、シャフト10の回転トルクを制御可能なように図示しない制御装置およびに外部電源に接続されており、所望の減衰力を得られるよう調整されるとともに、モータ1を積極的に駆動してこの緩衝器を緩衝器のみならずアクチュエータとして機能させるようにしてある。
ちなみに、モータ1には、回転子の位置検出手段40が設けられており、回転子の回転運動の状況(回転角や角速度等)に応じて緩衝器が発生する外筒2と内筒5、ひいては、車体側部材と車軸側部材との相対移動を制御できるようにしてある。この位置検出手段40としては、具体的にたとえば、ホール素子、磁気センサや光センサ等を用いればよい。
なお、本実施の形態においてはモータ1をブラシレスモータとしているが、電磁力発生源として使用可能であれば、様々なモータ、たとえば直流モータや交流モータ、誘導モータ等が使用可能である。
そして、ケース30には、その図1中上端と下端に気体の通過を許容する通路たる孔30a,30bが穿設されており、上記上端側に設けられる孔30bは、ケース30の内外を連通、すなわちモータ1内外を連通し、他方の下端側に設けられる孔30aは、マウント内筒21に設けた孔21aに対向させてある。
さらに、ケース30の図1中下端面と、マウント内筒21の底部内面との間には、シール部材35、この場合、Oリングが介装されており、ケース30とマウント内筒21との間から気体漏れが生じないようになっている。
また、上記孔30bには、水滴のモータ1内への侵入を防止するフィルタFが設けられており、このフィルタFは、具体的にたとえば、ポリウレタン樹脂やフッ素樹脂等を加工して得られる防水素材で形成されればよく、水滴のみならず埃等の侵入も防止可能な程度の微細な孔を備えているものが好ましい。
ちなみに、本実施の形態においては、マウント20のマウント内筒21をモータ1のケースとして活用してもよく、その場合には、マウント内筒21にコア33および巻線34を取付けるとともに、マウント内筒21の図1中上端開口部を閉塞する蓋を設けるとすればよい。
つづいて、シャフト10に連結された螺子軸3は、その外周に螺子溝が設けられ、上述の外筒2の底部から立ち上がる連繋筒6の図1中上端部に回動不能に設けられたボール螺子ナット4内に回転自在に螺合されている。
すなわち、この実施の形態の場合、運動変換機構Hは、螺子軸3とボール螺子ナット4とで構成されおり、ボール螺子ナット4が螺子軸3に対し図1中上下方向の直線運動をすると、ボール螺子ナット4は、車軸側に固定される外筒2により回転運動が規制されているので、螺子軸3は強制的に回転駆動され、逆に、モータ1を駆動して螺子軸3を回転させると、ボール螺子ナット4の回転が規制されているので、これによりボール螺子ナット4を上下方向に移動せしめることができる。
なお、外筒2と内筒5との間には軸受11,12が設けられ、外筒2に対する内筒5の軸ぶれが防止されるとともに、連繋筒6と内筒5の図1中下端との間には、軸受15が設けられており、連繋筒6と内筒5との軸ぶれが防止されており、結果的に、ボール螺子ナット4に対する螺子軸3の軸ぶれが防止され、これにより、ボール螺子ナット4の一部のボール(図示せず)に集中して荷重がかかることを防止でき、上記ボールもしくは螺子軸3の螺子溝が損傷する事態を避けることが可能である。
また、上記ボールもしくは螺子軸3の螺子溝の損傷を防止できるので、螺子軸3のボール螺子ナット4に対する回転および緩衝器の伸縮方向への移動の各動作の円滑さを保つことができ、上記各動作の円滑を保てるので、緩衝器としての機能も損なわれず、ひいては、緩衝器の故障を防止できる。
さらに、外筒2と内筒5との間であって、軸受11より上方にはダストシール13が設けられており、この外筒2内は略密閉状態とされている。
また、内筒5の図1中下方側部には孔5aが穿設されており、この孔5aを介して外筒2内と内筒5内とが連通されており、これにより外筒2内と内筒5内とで略密閉された空間Rが形成されている。
なお、連繋筒6は、必ずしも筒状に形成される必要はなく、ボール螺子ナット4をその回動が規制された状態で外筒2に連結することができるものであればよい。
さらに、軸受15を省略するとしてもよく、この場合にあってもボール螺子ナット4に対する螺子軸3の軸ぶれは、上記した軸受11,12により防止されるので不都合は無く、また、軸受15の省略によって内筒5内と外筒2内は連通して空間Rが形成されるので孔5aを省略することができる。
そして、上記空間Rは、上記した孔30aおよび孔21aを介してモータ1内に連通されており、この孔30aおよび孔21aは、モータ1内と空間Rとを連通する通路となる。
なお、本実施の形態においては、運動変換機構Hがボール螺子ナットと螺子軸とで構成されているが、これを他の構成、たとえば、ラックアンドピニオンで構成されてもよく、また、ボール螺子ナットを単なるナットに置き換えるとしてもよい。
さて、以上のように本発明の緩衝器は構成されるが、以下その作用について説明する。
まず、この緩衝器が伸縮する場合、すなわち、外筒2に対し内筒5が図1中上下に移動すると、この外筒2に連結されているボール螺子ナット4の上下への直線運動はボール螺子ナット4と螺子軸3のボール螺子機構により、螺子軸3の回転運動に変換され、上記螺子軸3に連結されたモータ1のシャフト10も回転する。
モータ1のシャフト10が回転運動を呈すると、モータ1内の巻線34が磁石32の磁界を横切ることとなり、誘導起電力が発生し、モータ1のシャフト10には誘導起電力に起因する電磁力によるトルクが作用し、上記トルクがシャフト10の回転運動を抑制することとなる。
このシャフト10の回転運動を抑制する作用は、上記螺子軸3の回転運動を抑制することとなり、螺子軸3の回転運動が抑制されるのでボール螺子ナット4の直線運動を抑制するように働き、緩衝器は、上記電磁力によって減衰力を発生し、振動エネルギを吸収緩和する。
このとき、積極的に巻線34に電流供給する場合には、シャフト10に作用するトルクを調節することで緩衝器の伸縮を自由に制御、すなわち、緩衝器の発生する制御力を発生可能な範囲で自由に制御することが可能であるので、緩衝器の減衰特性を可変としたり、緩衝器をアクチュエータとして機能させたりすることも可能である。
転じて、緩衝器が伸長する場合、外筒2から内筒5が退出するから空間Rは拡大し、空間Rには、モータ1のケース30に設けた孔30bおよび孔30aおよびマウント内筒21に設けた孔21aを介して気体が流入するので、必ず気体はモータ1内を通過することとなる。
反対に、緩衝器が収縮する場合、外筒2から内筒5が侵入するから空間Rは収縮し、空間Rから、モータ1のケース30に設けた孔30bおよび孔30aおよびマウント内筒21に設けた孔21aを介して気体が排出されるので、必ず気体はモータ1内を通過して排気されることとなる。
この気体の空間Rへの流入および排出は、車両走行中において通常緩衝器は絶えず伸縮するので頻繁に行われることとなるが、気体の流入および排出がモータ1内を介して行われるので、巻線34は、モータ1内の気体の通過により、速やかに冷却されることとなる。
したがって、巻線34の温度上昇が抑制され、モータ1に熱がこもることがなく、モータ1の温度上昇を抑制可能であり、巻線34を形成する導線の絶縁被膜の化学変化等により絶縁性が劣化し、その結果漏電等を生じ、モータ自体が損傷する危惧もない。
さらに、モータ1の損傷を回避できるので、緩衝器の機能を損なう事態が防止されることが可能となる。
また、モータ1の温度上昇を抑制することができるとともに、気体は磁石32とコア33との間の隙間を通過してエアカーテン効果が発揮され、巻線34の熱が磁石32に伝達されてしまうことが防止され、磁石32の熱減磁によるモータ1の発生トルクが減少してしまうといった性能劣化の危惧もない。
また、さらに、図1に示すように、ヨーク31に同心円上に等間隔をもって複数の通孔31aを設けてあるので、気体は、磁石32とコア33との間の隙間以外にも、この通孔31aを通過することができるので、ヨーク31からも気体に熱放散させることができるので磁石32の熱減磁を防止する効果が一層高まるとともに、気体のモータ1内通過時の圧力損失が過大となってしまうことが防止され、緩衝器の伸縮を速やかならしめることができる。
なお、上記の気体の流入時には、気体は必ずケース30に設けた孔30bを通過することになり、この孔30bにはフィルタFが設けられているので、モータ1内に雨水等の水滴が侵入することが防止され、これによりモータ1が雨水等から保護されると同時に、ボールベアリング8,9やモータ1内のボールベアリング(付示せず)や螺子軸3やボール螺子ナット4等に雨水等の水滴が附着して錆が生じてしまうことが防止され、これにより円滑な緩衝器の伸縮動作が保障される。
さらに、フィルタFで埃等の侵入をも防ぐ場合には、モータ1および運動変換機構Hを埃等から保護でき、この点でも円滑な緩衝器の伸縮動作が保障される。
つづいて、図2に示した他の実施の形態における緩衝器について説明する。なお、上述の一実施の形態における緩衝器と同様の部材については、同様の符号を付するのみとして、その詳しい説明を省略することとする。
この他の実施の形態における緩衝器にあっては、一実施の形態における緩衝器と異なるのは、モータ部分であり、他の部分については一実施の形態における緩衝器と同様の構成である。
この異なる部分について詳細に説明すると、他の実施の形態における緩衝器のモータ51は、図2に示すように、ケース60と、上記シャフト10と、シャフト10の外周に円筒状のヨーク52を介して取付けられた磁石32と、ケース60の内周であって上記磁石32と対向するように取付けた電機子鉄心たるコア53と、コア53に嵌装した巻線34とを備え、いわゆるブラシレスモータとして構成されている。
そして、コア53には、軸線に沿い、かつ、同心円上に等間隔をもって複数の通孔53aが設けられおり、この通孔53aを気体が通過することが可能なようになっている。
また、ケース60には、その図2中上端と下端に気体の通過を許容する通路たる孔60a,60bが穿設されており、上記上端側に設けられる孔60bは、ケース60の内外を連通するが、孔60bのケース60の外方側の開口端は下方を向くように形成してある。
さらに、上記孔60bのケース外方側の開口端には、水滴のモータ51内への侵入を防止する一実施の形態と同様のフィルタFが設けられている。
異なるのは以上であり、この他の実施の形態の緩衝器においても、緩衝器の伸縮により空間R内への気体の流入および排出が行えるので、基本的には上記した一実施の形態における緩衝器と同様の効果を奏するが、他の実施の形態の緩衝器においては、孔60bのケース外方側開口端が下方を向いており、モータ51内への雨水等の水滴の侵入が一実施の形態における緩衝器に比較してより一層防止されている。
また、この他の実施の形態における緩衝器にあっては、電機子のコア53の通孔53aをも気体が通過するので、コア53からも気体に熱放散させることができるので巻線34の温度上昇を抑制して磁石32の熱減磁を効果的に防止することができ、また、気体のモータ1内通過時の圧力損失が過大となってしまうことが防止され、緩衝器の伸縮を速やかならしめることができる。
なお、ヨーク52に一実施の形態におけるヨーク31と同様に通孔を設けておくとしてもよく、この場合には、コア53からの熱放散に加えてヨーク52からも熱放散可能となるので、より一層磁石32の熱減磁を防止することが可能となる。
なお、上記した各実施の形態においては、第2の筒たる内筒5側にモータ1を固定するとしているが第1の筒たる外筒2側に螺子軸3に連結したモータ1を固定し、内筒5側にボール螺子ナット4を設けるとしてもよい。
以上で、本発明の実施の形態についての説明を終えるが、本発明の範囲は図示されまたは説明された詳細そのものには限定されないことは勿論である。
一実施の形態における緩衝器を概念的に示す図である。 他の実施の形態における緩衝器の縦断面図である。
符号の説明
1,51 モータ
2 第1の筒たる外筒
3 螺子軸
4 ボール螺子ナット
5 第2の筒たる内筒
6 連繋筒
8,9 ボールベアリング
10 シャフト
11,12,15 軸受
13 ダストシール
20 マウント
21 マウント内筒
5a,21a,30a,30b 孔
22 マウント外筒
23 防振ゴム
30,60 ケース
31,52 ヨーク
31a,53a 通孔
32 磁石
33,53 コア
34 巻線
35 シール部材
40 位置検出手段
E アイ
H 運動変換機構

Claims (5)

  1. 第1の筒(2)と、この第1の筒(2)に挿入される第2の筒(5)と、上記第1の筒(2)もしくは第2の筒(5)の一方に設けられるボール螺子ナット(4)と、このボール螺子ナット(4)内に回転自在に螺合される螺子軸(3)と、上記第1の筒(2)もしくは第2の筒(5)の他方に固定されて上記螺子軸(3)に連結されるモータ(1)とを備え、上記モータ(1)がその外郭をなすケース(30)と、上記螺子軸(3)に連結されるシャフト(10)と、このシャフト(10)の外周にヨーク(31)を介して取付けられた磁石(32)と、この磁石(32)に対向して取付けられたコア(33)と、このコア(33)に嵌装した巻線(34)とから構成され、上記ボール螺子ナット(4)の直線運動を上記螺子軸(3)の回転運動に変換し、この回転運動を上記モータ(1)のシャフト(10)に伝達して当該モータ(1)に電磁力を発生させ、この電磁力に起因し上記シャフト(10)の回転に抗するトルクを上記螺子軸(3)の回転運動を抑制することによる上記ボール螺子ナット(4)の直線運動を抑制する減衰力として利用している緩衝器において、上記モータ(1)が上記ケース(30)に設けられて上記モータ(1)内に外気を給排する孔(30b)と、上記ケース(30)と上記第1の筒(2)もしくは第2の筒(5)の他方とを連通する孔(30a)と、上記モータ(1)内を通過する通孔とを設け、上記ケース(30)と上記第1の筒(2)もしくは第2の筒(5)の他方とが気体漏れなく連結されると共に、上記第1の筒(2)と第2の筒(5)とで形成された空間(R)を有することを特徴とする緩衝器。
  2. 上記外気を給排する孔(30b)に、水滴がモータ(1)内へ侵入することを防ぐフィルタ(F)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の緩衝器。
  3. 上記外気を給排する孔(30b)は、その出口が下方を向くようにして設けられることを特徴とする請求項1または2に記載の緩衝器。
  4. 上記ヨーク(31)に上記モータ(1)内を通過する通孔(31a)を設けたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の緩衝器。
  5. 上記コア(33)に上記モータ(1)内を通過する通孔(53a)を設けたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の緩衝器。
JP2004372585A 2004-12-24 2004-12-24 緩衝器 Expired - Fee Related JP4361478B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004372585A JP4361478B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004372585A JP4361478B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 緩衝器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006177478A JP2006177478A (ja) 2006-07-06
JP4361478B2 true JP4361478B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=36731755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004372585A Expired - Fee Related JP4361478B2 (ja) 2004-12-24 2004-12-24 緩衝器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4361478B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5027473B2 (ja) 2006-10-11 2012-09-19 カヤバ工業株式会社 サスペンション装置
JP5218817B2 (ja) * 2007-05-17 2013-06-26 日本精工株式会社 アクチュエータ
JP5126537B2 (ja) * 2008-11-27 2013-01-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 電磁サスペンション装置
CN105048713B (zh) * 2015-07-31 2017-06-16 中国人民解放军国防科学技术大学 一种一体化的双转子丝杠机电惯容器
CN105048714B (zh) * 2015-07-31 2018-06-29 中国人民解放军国防科学技术大学 一种一体化的丝杠机电惯容器
JP6621907B2 (ja) * 2016-03-01 2019-12-18 三菱重工エンジン&ターボチャージャ株式会社 軸受装置および排気タービン過給機
CN106090106B (zh) * 2016-08-09 2018-02-27 河南天一减振器科技有限公司 能够有效避免连杆偏磨的新型减振器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006177478A (ja) 2006-07-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4667338B2 (ja) 緩衝器
JP4393313B2 (ja) 緩衝器
JP5126537B2 (ja) 電磁サスペンション装置
JP4736844B2 (ja) ばね下ダイナミックダンパおよびサスペンション装置
JP5027473B2 (ja) サスペンション装置
JP2010007716A (ja) サスペンション装置
JP2006067649A (ja) 緩衝器
JP4361478B2 (ja) 緩衝器
JP2005264992A (ja) 電磁緩衝器
JP2004011750A (ja) 電磁緩衝器
JP4526895B2 (ja) サスペンション装置
JP4271604B2 (ja) 電磁緩衝器
JP2004053003A (ja) 電磁サスペンション装置
WO2009136509A1 (ja) 車高調整機能付きサスペンション装置
JP2008095798A (ja) サスペンション装置
JP2005256889A (ja) 電磁緩衝器
JP4223422B2 (ja) 電磁緩衝器
JP4278539B2 (ja) 電磁緩衝器
JP4266857B2 (ja) 電磁緩衝器
JP2006177477A (ja) 緩衝器
JP4268894B2 (ja) 電磁緩衝器
JP2006067648A (ja) モータおよび緩衝器
JP2009184596A (ja) サスペンション装置
JP2007225021A (ja) 緩衝器
JP4296106B2 (ja) 緩衝器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070629

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090728

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090812

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4361478

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130821

Year of fee payment: 4

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees