JP4360152B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リモートスイッチのオンオフにより出力電圧を変化させると共に、トランスの補助巻線に誘起する電圧を安定に確保するスイッチング電源装置に関するものである。
図9に従来のスイッチング電源装置の一例であるフライバックコンバータの構成を示す。スイッチング電源装置の2次側には、出力電圧Voutを変化させるリモートコントロール用のリモートスイッチSW2が設けられている。
同図において、スイッチング素子Q1は、トランスT1の1次巻線N1に印加される入力電圧Vinをオンオフする。トランスT1の2次巻線N2に誘起する電圧は、ダイオードD1で整流され、コンデンサC1で平滑され、出力電圧Voutとなる。
トランスT1の補助巻線N3に誘起する電圧は、ダイオードD2で整流され、コンデンサC2で平滑され、電圧Vccとなる。出力電圧Voutと電圧Vccとは相関がある。トランスT1の補助巻線N3に誘起する電圧に基づく電圧Vccはオンオフ変調手段U1等の電源として利用される。
第1誤差検出手段10は、誤差増幅器U2を有し、トランスT1の2次巻線N2に誘起する電圧に基づく出力電圧Voutと基準電圧Vr1に基づく電圧Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7)との差を比較し、フォトカプラOC1を介して、オンオフ変調手段U1へフィードバック信号FBとして出力する。
コンデンサC3と抵抗R4との回路定数は、フィードバックの周波数応答特性を定める。抵抗R3の回路定数は、フォトカプラOC1のゲインを定める。
オンオフ変調手段U1は、フィードバック信号FBを受け、その大きさに基づき、スイッチング素子Q1の駆動信号OUTを生成し、そのオンとオフとの時間の割合(デューティ比)を変化させる。
フィードバック信号FBが低いときは、スイッチング素子Q1の駆動信号OUTのオンとオフとの時間の割合(デューティ比)を小さくし、フィードバック信号FBが高いときは、スイッチング素子Q1の駆動信号OUTのオンとオフとの時間の割合(デューティ比)を大きくする。
フィードバック信号FBは、オンオフ変調手段U1内でプルアップされ(図示せず)、フォトカプラOC1のフォトトランジスタのコレクタが接続される。
フォトカプラOC1がオンすると、フィードバック信号FBは低下し、デューティ比は小さくなる。フォトカプラOC1がオフすると、プルアップによりフィードバック信号FBは上昇し、デューティ比は大きくなる。
リモートスイッチSW2は、抵抗R7に並列に配置される。
リモート・オンのとき、リモートスイッチSW2はオープンを選択し、誤差増幅器U2の正入力端は電圧Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7)となる。また、リモート・オフのとき、リモートスイッチSW2はショートを選択し、誤差増幅器U2の正入力端は電圧Vr1・R6/(R5+R6)となる。
図9の従来例の動作を説明する。なお、リモートスイッチSW2はオープンとする。
スイッチング素子Q1がオンオフし、出力電圧Voutが電圧Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7)よりも高くなると、誤差増幅器U2の出力は減少し、フォトカプラOC1内のフォトダイオードの電流は増加し、フォトカプラOC1内のフォトトランジスタの電流は増加する。これにより、フィードバック信号FBは低下し、スイッチング素子Q1のオン時間の割合(デューティ比)が減少し、出力電圧Voutは低下する。
出力電圧Voutが電圧Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7)よりも低くなると、誤差増幅器U2の出力は増加し、フォトカプラOC1内のフォトダイオードの電流は減少し、フォトカプラOC1内のフォトトランジスタの電流は減少する。これにより、フィードバック信号FBは上昇し、スイッチング素子SW1のオン時間の割合(デューティ比)が増加し、出力電圧Voutは上昇する。
このようにして、出力電圧Voutは所定の電圧に制御される。
リモート・オン(リモートスイッチSW2はオープン)のとき、出力電圧Voutは電圧Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7)となる。
また、リモート・オフ(リモートスイッチSW2はショート)のとき、出力電圧Voutは電圧Vr1・R6/(R5+R6)となる。
リモート・オフのときの出力電圧Voutは、リモート・オンのときの出力電圧Voutよりも低い値となる。
リモート・オンのとき、出力電圧Voutに接続される負荷(図示せず)には高い電圧を供給し、リモート・オフのときには、低い電圧を供給する。このことにより、リモート・オフのときに、出力電圧Voutに接続される負荷(図示せず)及びスイッチング電源装置の消費電力が低減できるという効果がある(例えば、特許文献3参照。)。
例えば、出力電圧が80%となれば、抵抗性負荷では消費電力は64%となり、定電流性負荷では消費電力が80%となる。
図10は図9の従来例の動作を説明するための特性図である。横軸は負荷電流Io、縦軸はトランスT1の補助巻線N3に基づく電圧Vccである。リモート・オンのとき、無負荷での電圧Vccを電圧V2とし、定格負荷I1での電圧Vccを電圧V1とする。リモート・オフのとき、無負荷での電圧Vccを電圧V4とし、定格負荷I1での電圧Vccを電圧V3とする。
出力電圧Voutと電圧Vccとは相関があり、リモート・オフで出力電圧Voutが減少すると電圧Vccも減少し、リモート・オンで出力電圧が増加すると電圧Vccも減少する。
また、トランスT1の結合は完全ではなく、漏れインダクタンスが存在する。漏れインダクタンスは、負荷が重いところでスイッチング電源装置の特性に影響を与える。出力電圧Voutを一定に制御した状態で、負荷を軽負荷から重負荷へ変化させると、電圧Vccは漏れインダクタンスの影響で上昇する。
よって、電圧V1及び電圧V3は電圧V2及び電圧V4よりも大きくなる。
特開平4−368461号公報 特開平6−178538号公報 特許第3415263号公報
しかしながら、このようなスイッチング電源装置には、リモートスイッチの効果を向上すると、定格時の特性が悪化するというトレードオフの課題がある。
詳しくは、リモート・オフのときに、オンオフ変調手段U1等の動作を保証するためには、電圧V4を確保する必要がある。電圧V4が低くなると動作が不安定になる。
リモートスイッチの効果を得るためには、リモート・オンのときの電圧Vccとリモート・オフのときの電圧Vccとの電圧差(V2−V4)及び電圧差(V1−V3)が大きい必要がある。しかしながら、電圧V4を確保しつつ、この差を大きくすると電圧V1の値が大きくなる。
電圧V1が大きくなると、リモート・オンで定格負荷I1のときにおけるオンオフ変調手段U1等の消費電力が大きくなる。このとき、スイッチング電源装置は最大の出力であり、変換の損失も最大であり、消費電力を下げたいということがある。
つまり、電圧V4を確保し、電圧差(V2−V4)及び電圧差(V1−V3)を確保すると、電圧V1を抑制できない。
本発明の目的は、以上説明した課題を解決するものであり、動作範囲全般において、消費電力を好適に抑制し、動作が安定なスイッチング電源装置を提供することにある。
このような目的を達成する本発明は、次の通りである。
〔1〕 トランスの1次巻線に印加される入力電圧をオンオフするスイッチング素子と、前記トランスの2次巻線に誘起する電圧と所定の電圧との差を比較する第1誤差検出手段
と、前記トランスの補助巻線に誘起する電圧で動作し、フィードバック信号に基づき前記スイッチング素子の駆動信号を生成するオンオフ変調手段と、前記補助巻線に誘起する電圧と所定の電圧との差を比較する第2誤差検出手段と、前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号と前記第2誤差検出手段からのフィードバック信号とを直列に接続する回路とを備え、前記補助巻線は、前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号を選択したときの前記補助巻線に誘起する電圧が前記第2誤差検出手段からのフィードバック信号を選択したときの前記補助巻線に誘起する電圧よりも大きくなる巻数に形成され、前記第1誤差検出手段は、反転入力が前記2次巻線に誘起する電圧に接続される第1の誤差増幅器を備え、前記第2誤差検出手段は、反転入力が前記補助巻線に誘起する電圧に接続される第2の誤差増幅器を備え、フォトダイオードのカソードが前記第1の誤差増幅器の出力に接続され、フォトトランジスタのコレクタが前記オンオフ変調手段のフィードバック信号に接続され、フォトトランジスタのエミッタが前記第2の誤差増幅器の出力に接続されるフォトカプラを備え、前記第2の誤差増幅器の非反転入力を共通電位にショートするスイッチを備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
トランスの1次巻線に印加される入力電圧をオンオフするスイッチング素子と、前記トランスの2次巻線に誘起する電圧と所定の電圧との差を比較する第1誤差検出手段と、前記トランスの補助巻線に誘起する電圧で動作し、フィードバック信号に基づき前記スイッチング素子の駆動信号を生成するオンオフ変調手段と、前記補助巻線に誘起する電圧と所定の電圧との差を比較する第2誤差検出手段と、前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号と前記第2誤差検出手段からのフィードバック信号とを直列に接続する回路とを備え、前記補助巻線は、前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号を選択したときの前記補助巻線に誘起する電圧が前記第2誤差検出手段からのフィードバック信号を選択したときの前記補助巻線に誘起する電圧よりも大きくなる巻数に形成され、前記第1誤差検出手段は、反転入力が前記2次巻線に誘起する電圧に接続される第1の誤差増幅器を備え、前記第2誤差検出手段は、反転入力が前記補助巻線に誘起する電圧に接続される第2の誤差増幅器を備え、フォトダイオードのカソードが前記第1の誤差増幅器の出力に接続され、フォトトランジスタのコレクタが前記オンオフ変調手段のフィードバック信号に接続され、フォトトランジスタのエミッタが前記第2の誤差増幅器の出力に接続されるフォトカプラを備え、フォトダイオードのカソードを共通電位にショートするスイッチを備えることを特徴とすスイッチング電源装置。
〕前記2次巻線の負荷電流が重負荷であるときに前記スイッチがオープンとなり、前記負荷電流が軽負荷であるときに前記スイッチがショートとなることを特徴とする〔〕または〔〕何れかに記載のスイッチング電源装置。
〕異常なしのときに前記スイッチがオープンとなり、異常ありのときに前記スイッチがショートとなることを特徴とする〔〕または〔〕何れかに記載のスイッチング電源装置。
〕前記2次巻線に誘起する出力電圧の低下なしのときに前記スイッチがオープンとなり、前記出力電圧の低下ありのときに前記スイッチがショートとなることを特徴とする〔〕または〔〕何れかに記載のスイッチング電源装置。
また、本発明の実施例の特徴は次の通りである。
(1)トランスの1次巻線に印加される入力電圧をオンオフするスイッチング素子と、前記トランスの2次巻線に誘起する電圧と所定の電圧との差を比較する第1誤差検出手段と、前記トランスの補助巻線に誘起する電圧で動作し、フィードバック信号に基づき前記スイッチング素子の駆動信号を生成するオンオフ変調手段と、を備えるスイッチング電源装置において、前記補助巻線に誘起する電圧と所定の電圧との差を比較する第2誤差検出手段と、前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号と前記第2誤差検出手段からのフィードバック信号とを切り替えるリモートスイッチと、を設けることを特徴とするスイッチング電源装置。

(2)前記リモートスイッチは、負荷電流の値に基づく判定で切り替えることを特徴とする(1)記載のスイッチング電源装置。
(3)前記リモートスイッチは、異常の検出に基づく判定で切り替えることを特徴とする(1)記載のスイッチング電源装置。
(4)前記第1誤差検出手段と前記第2誤差検出手段とは直列に接続して配置し、前記リモートスイッチは、前記第1誤差検出手段をショートするように配置することを特徴とする(1)から(3)何れかに記載のスイッチング電源装置。
(5)前記リモートスイッチのオンオフに基づき、前記2次巻線に基づく出力をオンオフする出力スイッチを設けることを特徴とする(1)から(4)何れかに記載のスイッチング電源装置。
(6)前記補助巻線に誘起する電圧で動作し、動作状態の監視をする状態監視手段を設けることを特徴とする(1)から(5)何れかに記載のスイッチング電源装置。
(7)トランスの1次巻線に印加される入力電圧をオンオフするスイッチング素子と、
前記トランスの2次巻線に誘起する出力電圧と所定の電圧との差を比較し、フィードバック信号を生成する第1誤差検出手段と、前記トランスの補助巻線に誘起する電圧で動作し、フィードバック信号に基づき前記スイッチング素子の駆動信号を生成するオンオフ変調手段と、を備えるスイッチング電源装置において、前記補助巻線に誘起する電圧と基準電圧との差を比較し、フィードバック信号を生成する第2誤差検出手段と、リモート・オンのときに前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号を選択し、リモート・オフのときに前記第2誤差検出手段からのフィーバック信号を選択するリモートスイッチとを備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
(8)前記補助巻線は、リモート・オンかつ無負荷のときの前記補助巻線に誘起する電圧がリモート・オフのときの前記補助巻線に誘起する電圧よりも小さい巻数に形成することを特徴とする(7)記載のスイッチング電源装置。
(9)トランスの1次巻線に印加される入力電圧をオンオフするスイッチング素子と、
前記トランスの2次巻線に誘起する出力電圧と所定の電圧との差を比較し、フィードバック信号を生成する第1誤差検出手段と、前記トランスの補助巻線に誘起する電圧で動作し、フィードバック信号に基づき前記スイッチング素子の駆動信号を生成するオンオフ変調手段と、を備えるスイッチング電源装置において、前記補助巻線に誘起する電圧と基準電圧との差を比較し、フィードバック信号を生成する第2誤差検出手段と、前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号と前記第2誤差検出手段からのフィーバック信号との直列回路と、リモート・オフのときに前記第1誤差検出手段からのフィーバック信号を実質的にショートするリモートスイッチとを備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
(10)前記補助巻線は、リモート・オンのときの前記補助巻線に誘起する電圧が前記基準電圧よりも大きい巻数に形成することを特徴とする(9)記載のスイッチング電源装置。
(11)トランスの1次巻線に印加される入力電圧をオンオフするスイッチング素子と、前記トランスの2次巻線に誘起する出力電圧と所定の電圧との差を比較し、フィードバック信号を生成する第1誤差検出手段と、前記トランスの補助巻線に誘起する電圧で動作し、フィードバック信号に基づき前記スイッチング素子の駆動信号を生成するオンオフ変調手段と、を備えるスイッチング電源装置において、前記補助巻線に誘起する電圧と基準電圧との差を比較し、フィードバック信号を生成する第2誤差検出手段と、重負荷であるときに前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号を選択し、軽負荷であるときに前記第2誤差検出手段からのフィーバック信号を選択するスイッチとを備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
(12)トランスの1次巻線に印加される入力電圧をオンオフするスイッチング素子と、前記トランスの2次巻線に誘起する出力電圧と所定の電圧との差を比較し、フィードバック信号を生成する第1誤差検出手段と、前記トランスの補助巻線に誘起する電圧で動作し、フィードバック信号に基づき前記スイッチング素子の駆動信号を生成するオンオフ変調手段と、を備えるスイッチング電源装置において、前記補助巻線に誘起する電圧と基準電圧との差を比較し、フィードバック信号を生成する第2誤差検出手段と、異常監視手段と、異常なしのときに前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号を選択し、異常ありのときに前記第2誤差検出手段からのフィーバック信号を選択するスイッチとを備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
(13)前記異常ありのときに出力を遮断する出力スイッチと、前記補助巻線に誘起する電圧で動作する状態監視手段とを備えることを特徴とする(12)記載のスイッチング電源装置。
(14)トランスの1次巻線に印加される入力電圧をオンオフするスイッチング素子と、前記トランスの2次巻線に誘起する出力電圧と所定の電圧との差を比較し、フィードバック信号を生成する第1誤差検出手段と、前記トランスの補助巻線に誘起する電圧で動作し、フィードバック信号に基づき前記スイッチング素子の駆動信号を生成するオンオフ変調手段と、を備えるスイッチング電源装置において、前記補助巻線に誘起する電圧と基準電圧との差を比較し、フィードバック信号を生成する第2誤差検出手段と、前記出力電圧の低下を検出するコンパレータと、前記出力電圧の低下ありのときに出力を遮断する出力スイッチと、前記出力電圧の低下なしのときに前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号を選択し、前記出力電圧の低下ありのときに前記第2誤差検出手段からのフィーバック信号を選択するスイッチとを備えることを特徴とするスイッチング電源装置。
(15)実質的に負荷電流の最大値を制限する回路を備えると共に、前記補助巻線は、前記コンパレータの検出のときの前記補助巻線に誘起する電圧が前記基準電圧よりも小さい巻数に形成することを特徴とする(14)記載のスイッチング電源装置。
以上説明したことから明らかなように、本発明によれば、次の効果がある。
オンオフ変調手段等、負荷及びスイッチング電源装置の消費電力を、動作範囲全般で好適に抑制できる。さらに、オンオフ変調手段等の動作を安定に確保でき、速やかなる切り替えの応答ができる。
また、軽負荷時においてトランスの補助巻線に誘起する電圧に基づく電圧確保すると共に、定格負荷においてトランスの補助巻線に誘起する電圧に基づく電圧を低く設定することが可能となり、オンオフ変調手段等、負荷及びスイッチング電源装置の消費電力を好適に抑制できる。
さらに、異常の検出のときに、トランスの補助巻線に誘起する電圧に基づく電圧を安定に確保できると共に、出力電力が制限できる。
また、構成が簡単となり、部品点数が減少し、スイッチング電源装置の小形・低コスト化が図れる。
さらに、リモート・オフのときにスイッチング電源装置を負荷から切り離すと共に、スイッチング電源装置は、トランスの補助巻線に誘起する電圧に基づく電圧を安定に確保できる。
また、状態監視手段の動作を安定に確保できる。
以下に、図に基づいて本発明を詳細に説明する。図1は本発明に係るスイッチング電源装置の一実施例を示す構成図である。なお、図9の従来例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図1の実施例の特徴は、トランスT1の補助巻線N3に誘起する電圧に基づく電圧Vccと所定の基準電圧Vr2との差を比較する第2誤差検出手段20と、第1誤差検出手段10からのフィードバック信号Aと第2誤差検出手段20からのフィーバック信号Bとを切り替え、出力電圧Voutを変化させる、リモートスイッチSW1と、を設ける点にある。
第2誤差検出手段20は、誤差増幅器U3を有し、電圧Vccと基準電圧Vr2との差を比較し、ダイオードD3を介して、オンオフ変調手段U1へフィードバック信号FBとして出力する。第1誤差検出手段10の作用と同様に、第2誤差検出手段20によって、電圧Vccは基準電圧Vr2に制御される。
そして、第2誤差検出手段20はフィードバック信号Bを生成する。一方、第1誤差検出手段10はフィードバック信号Aを生成する。
また、コンデンサC4と抵抗R8との回路定数は、フィードバックの周波数応答特性を定める。
図1の実施例の動作を説明する。リモート・オンのとき、リモートスイッチSW1は第1誤差検出手段10からのフィードバック信号Aを選択し、図9の従来例のように出力電圧Voutを安定化する。また、リモート・オフのとき、リモートスイッチSW1は第2誤差検出手段20からのフィーバック信号Bを選択し、上述のように電圧Vccを安定化する。
図2及び図3は、図1の実施例の動作を説明するための特性図である。なお、図10の従来例と同様のものは説明を省略する。図2は図10に対応している。
図2において、リモート・オンのときの無負荷での電圧Vccを電圧V6とする。即ち、リモート・オンかつ無負荷のとき補助巻線N3に誘起する電圧Vccを電圧V6とする。また、リモート・オンのときの定格負荷I1での電圧Vccを電圧V5とする。さらに、リモート・オフのときの電圧Vccを電圧V7とする。即ち、リモート・オフのときの補助巻線N3に誘起する電圧Vccを電圧V7とする。
そして、電圧V7(=Vr2)は、第2誤差検出手段20のフィードバックにより、定電圧となる。また、図10の従来例と同様に、電圧V6よりも大きくなる。即ち、図2の電圧V5は、図10の従来例の電圧V1及び電圧V3と同様に、電圧V6よりも大きくなる。
図3において、横軸は負荷電流Io、縦軸は出力電圧Voutである。
同図において、リモート・オンのときの出力電圧Voutを電圧V8とする。また、リモート・オフのときの無負荷での出力電圧Voutを電圧V9とする。さらに、リモート・オフのときの定格負荷I1での出力電圧Voutを電圧V10とする。
そして、図3の電圧V8(=Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7))は、図9の従来例の説明のとおり定電圧となる。
また、図1の実施例のトランスT1の結合は完全ではなく、漏れインダクタンスが存在する。さらに、漏れインダクタンスは、負荷が重いところでスイッチング電源装置の特性に影響を与える。このことにより、電圧Vccを一定に制御した状態で、負荷を軽負荷から重負荷へ変化させると、出力電圧Voutは漏れインダクタンスの影響で低下する。
よって、図3において、電圧V10は電圧V9よりも小さくなる。このことにより、リモート・オフのときは出力電力が制限される。
オンオフ変調手段U1等の動作を保証するためには、電圧V6及び電圧V7を確保する必要がある。電圧V6及び電圧V7が低くなると動作が不安定になる。
図2より、無負荷でのリモート・オンのときの電圧Vccとリモート・オフのときの電圧Vccとの電圧差(V6−V7)が小さくても、軽負荷及び定格負荷I1での電圧差(V6−V7)は大きくとれる。
具体的には、電圧V6及び電圧V7が許容できる範囲で小さくなるように、トランスT1の補助巻線N3及び基準電圧Vr2を設定すると、電圧V5が小さくなる。電圧V5が抑制されると、リモート・オンで定格負荷I1のときにおけるオンオフ変調手段U1等の消費電力は抑制される。
さらに、リモート・オフで定格負荷I1のときの出力電圧VoutはV10に低下し、出力電圧Voutに接続される負荷(図示せず)及びスイッチング電源装置の消費電力は抑制される。
このように、図1の実施例は、スイッチング電源装置の消費電力を、動作範囲全般で好適に抑制できる。
また、図4は本発明に係るスイッチング電源装置における第2の実施例の構成図である。なお、図1の実施例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図4の実施例の特徴は、リモートスイッチ(スイッチ)SW3は、負荷電流Ioの値に基づく判定で切り替える点と、第1誤差検出手段10と前記第2誤差検出手段20とは、スイッチング電源装置の1次側で直列に接続して配置し、リモートスイッチSW3は、スイッチング電源装置の2次側で第1誤差検出手段10をショートするように配置する点にある。
詳しくは、負荷電流判定手段U4は負荷(図示せず)に直列に配置し、リモートスイッチSW3は誤差増幅器U2の正入力端に並列に配置し、オンオフ変調手段U1のフィードバック信号FBとフォトカプラOC1のフォトトランジスタとダイオードD3と誤差増幅器U3とは直列に配置する。
即ち、第1誤差検出手段10からのフィードバック信号と第2誤差検出手段20からのフィーバック信号との直列回路を形成する。
負荷電流判定手段U4は、負荷電流Ioが重負荷であるときは、リモート・オンとし、リモートスイッチSW3はオープンを選択する。負荷電流Ioが軽負荷であるときは、リモート・オフとし、リモートスイッチSW3はショートを選択する。
また、負荷電流Ioが重負荷であるとき(リモート・オン、リモートスイッチSW3はオープン)の電圧Vccは、基準電圧Vr2よりも高くなるように設定する。
即ち、補助巻線N3は、リモート・オンのときの補助巻線N3に誘起する電圧Vccが基準電圧Vr2よりも大きい巻数に形成する。
一方、リモートスイッチSW3の切り替えにヒステリシスを設けると、切り替えにおける動作が安定する。
図5及び図6は、図4の実施例の動作を説明するための特性図である。なお、図5及び図6はそれぞれ図2及び図3に対応している。図2及び図3と同様のものは説明を省略する。図5及び図6は、電圧V6を電圧V7よりも小さく設定する場合を示す。一方、図2及び図3は、電圧V6を電圧V7よりも大きく設定する場合を示す。
この設定は、トランスT1の補助巻線N3及び基準電圧Vr2の設定で調整できる。即ち、図4の実施例の補助巻線N3は、電圧V6が電圧V7よりも小さい巻数に形成する。そして、電圧V6を電圧V7よりも小さく設定すると、電圧V9は電圧V8よりも大きくなる。
電圧V6を電圧V7よりも小さく設定すると、電圧V9は電圧V8よりも大きくなるという短所があるが、その反面、電圧V5が低くなるという長所がある。電圧V9の増加は負荷のストレスを増加させる。電圧V5の低下はオンオフ変調手段U1等の消費電力を抑制する。
したがって、具体的には、負荷が許容できる電圧V9の範囲において、電圧V5を最小とするようにトランスT1の補助巻線N3及び基準電圧Vr2を設定すると好適である。
図5を説明する。負荷I2から定格負荷I1まで(重負荷)は、リモート・オンとし、リモートスイッチSW3はオープンを選択する。負荷I2のときの電圧Vccを電圧V11とし、定格負荷I1のときの電圧Vccを電圧V5とする。
そして、図2の特性図と同様に、電圧V5は電圧V11よりも大きい。即ち、図5の電圧V5は、図2の電圧V1及び電圧V3と同様に、電圧V11よりも大きい。
また、図5において、無負荷から負荷I2まで(軽負荷)は、リモート・オフとし、リモートスイッチSW3はショートを選択する。さらに、無負荷から負荷I2までの電圧Vccを電圧V7とする。そして、図2の特性図と同様に、電圧V7(=Vr2)は定電圧となる。
図6を説明する。負荷I2から定格負荷I1まで(重負荷)は、リモート・オンとし、リモートスイッチSW3はオープンを選択する。さらに、負荷I2から定格負荷I1までの出力電圧Voutを電圧V8とする。そして、図3の特性図と同様に、電圧V8(=Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7))は定電圧となる。
また、図6において、無負荷から負荷I2まで(軽負荷)は、リモート・オフとし、リモートスイッチSW3はショートを選択する。さらに、無負荷のときの出力電圧Voutを電圧V9とし、負荷I2のときの出力電圧Voutを電圧V12とする。
そして、図3の特性図と同様に、電圧V12は電圧V9よりも小さい。即ち、図6の電圧V12は、図3の電圧V10と同様に、電圧V9よりも小さい。
図4、図5及び図6を用いて、第2の実施例の動作を説明する。負荷電流Ioが負荷I2から定格負荷I1まで(重負荷)であるとき(リモート・オン、リモートスイッチSW3はオープン)は、電圧Vccは基準電圧Vr2よりも高くなり、誤差増幅器U3の出力はショートとなり、ダイオードD3はオンとなり、オンオフ変調手段U1のフィードバック信号FBには、フォトカプラOC1のフォトトランジスタの電圧が生じる。
即ち、リモート・オンのときに、リモートスイッチSW3は、実質的に第1誤差検出手段10からのフィードバック信号を選択する。
その結果、図1の実施例のときと同様に、図4の実施例の出力電圧Voutは電圧V8(=Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7))で定電圧に制御される。
また、図4の実施例において、負荷電流Ioが無負荷から負荷I2まで(軽負荷)であるとき(リモート・オフ、リモートスイッチSW3はショート)は、誤差増幅器U2の正入力端はゼロとなり、誤差増幅器U2の出力はショートとなり、フォトカプラOC1のフォトダイオード及びフォトトランジスタはオンで飽和(ショート)し、オンオフ変調手段U1のフィードバック信号FBには、誤差増幅器U3の出力の電圧が生じる。
即ち、リモート・オフのときに、リモートスイッチSW3は、実質的に第2誤差検出手段20からのフィードバック信号を選択する。
その結果、図1の実施例のときと同様に、図4の実施例の電圧Vccは電圧V7(=Vr2)で定電圧に制御される。
このとき、図4の実施例の出力電圧Voutは低下し、これに接続される負荷(図示せず)及びスイッチング電源装置の消費電力が低減できるという効果がある。
このように、図4の実施例は、図1の実施例と同様に、スイッチング電源装置の消費電力を、動作範囲全般で好適に抑制できる。
そして、リモートスイッチは、負荷電流の値に基づく判定で、自動的に切り替わる。
さらに、オンオフ変調手段U1等の動作の保証にあたって、図1の実施例では、電圧V6及び電圧V7を確保する必要があったが、図4の実施例では、電圧V7の確保のみでよい。電圧V6の確保は必要ないということがある。
このことにより、電圧V5はさらに抑制され、リモート・オンで定格負荷I1のときにおけるオンオフ変調手段U1等の消費電力はさらに抑制できる。
また、図4の実施例では、負荷電流判定手段U4は2次側の負荷電流Ioに基づき作用するように形成したが、これとは別に、負荷電流判定手段U4は1次側の1次巻線N1及びスイッチング素子Q1の電流等に基づき作用するように形成しても、同様の動作となり同様の効果が得られる。
さらに、図7は本発明に係るスイッチング電源装置における第3の実施例の構成図である。なお、図4の実施例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図7の実施例の特徴は、スイッチング電源装置がフォワードコンバータで構成される点と、リモートスイッチ(スイッチ)SW3は、スイッチング電源装置の2次側での異常の検出に基づく判定で切り替える点と、リモートスイッチSW3のオンオフに基づき、トランスT1の2次巻線N2に基づく出力をオンオフする出力スイッチSW4を設ける点と、トランスT1の補助巻線N3に誘起する電圧に基づく電圧Vccで動作し、スイッチング電源装置の1次側の動作状態を監視する状態監視手段U7を設ける点にある。
詳しくは、トランスT1の2次巻線N2に誘起する電圧は、ダイオードD4及びダイオードD5で整流され、インダクタL1及びコンデンサC1で平滑され、出力スイッチSW4を介して、出力電圧Voutとなる。
異常監視手段U5は、温度検出手段TH1でダイオードD5の温度を監視し、ダイオードD5の温度が所定の値を越えるときに異常と判定し、その出力はリモートスイッチSW3に伝達すると共に、インバータU6を介して、出力スイッチSW4に伝達する。
ダイオードD5の温度が所定の値以下のときは、リモート・オンとし、リモートスイッチSW3はオープンを選択し、出力スイッチSW4はショートを選択する。
また、このとき、電圧VccによってトランジスタQ2が飽和するように、ツェナーダイオードD6を設定する。
ダイオードD5の温度が所定の値以上のときは、リモート・オフとし、リモートスイッチSW3はショートを選択し、出力スイッチSW4はオープンを選択する。
状態監視手段U7は、入力電圧Vinを監視し、その大きさに比例した出力はフォトカプラOC2を介して、スイッチング電源装置の2次側に伝達される。
また、第2誤差検出手段20と第1誤差検出手段10とは、スイッチング電源装置の1次側で直列に接続して配置する。具体的には、オンオフ変調手段U1のフィードバック信号FBとトランジスタQ2及びツェナーダイオードD7とフォトカプラOC1のフォトトランジスタとを直列に接続して配置する。
リモートスイッチSW3は、スイッチング電源装置の2次側に第1誤差検出手段10をショートするように配置する。具体的には、リモートスイッチSW3は、誤差増幅器U2の出力端に接続する。
第2誤差検出手段20は、トランジスタQ2を有し、そのベースは抵抗10とツェナーダイオードD6を介して電圧Vccに接続し、そのベース・エミッタ間には抵抗R9を配置する。
第2誤差検出手段20の動作を説明する。電圧Vccが過剰に大きくなると、トランジスタQ2のベース電流が増加し、コレクタ・エミッタ間の電圧が低下する。これにより、オンオフ変調手段U1のフィードバック信号FBは低下し、スイッチング素子Q1のオン時間の割合(デューティ比)が減少し、電圧Vccは低下する。
電圧Vccが過剰に小さくなると、トランジスタQ2のベース電流が減少し、コレクタ・エミッタ間の電圧は上昇する。これにより、オンオフ変調手段U1のフィードバック信号FBは上昇し、スイッチング素子Q1のオン時間の割合(デューティ比)が増加し、電圧Vccは上昇する。
このようにして、図7の実施例の電圧Vccは所定の電圧に制御される。図7の実施例の第2誤差検出手段20の動作は、図4の実施例における第2誤差検出手段20の動作と実質的に同様になる。
図7における第3の実施例の動作を説明する。
まず、ダイオードD5の温度が所定の値以下のとき(リモート・オン、リモートスイッチSW3はオープン、出力スイッチSW4はショート)は、電圧VccによってトランジスタQ2が飽和(ショート)し、オンオフ変調手段U1のフィードバック信号FBには、フォトカプラOC1のフォトトランジスタの電圧が生じる。
その結果、図4の実施例と同様に、図7の実施例の出力電圧Voutは、電圧V8(=Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7))で定電圧に制御される。
次に、ダイオードD5の温度が所定の値以上のとき(リモート・オフ、リモートスイッチSW3はショート、出力スイッチSW4はオープン)は、フォトカプラのフォトダイオード及びフォトトランジスタはオンで飽和(ショート)し、オンオフ変調手段U1のフィードバック信号FBには、トランジスタQ2のコレクタ・エミッタ間の電圧が生じる。
そうして、電圧Vccは所定の電圧に制御される。スイッチング電源装置の出力はオープンとなる。
このようにして、図7の実施例は、図1の実施例と同様に、スイッチング電源装置の消費電力を、動作範囲全般で好適に抑制できる。また、状態監視手段U7の動作を安定に確保できる。
さらに、ツェナーダイオードD7は、トランジスタQ2のコレクタ・エミッタ間の電圧の上限を制限する働きがある。これにより、オンオフ変調手段U1のフィードバック信号FBの上限を制限し、出力電圧Voutの上昇を抑制できる。
特に、図6の特性図のように軽負荷において出力電圧Voutが上昇するような場合では、出力電圧Voutの上昇を抑制できるため、好適である。
また、上述の例では、異常監視手段U5はダイオードD5の温度を測定するように配置したが、これとは別に、出力の過電圧及び過電流等を検出するようにしてもよい。負荷装置(図示せず)側からリモートコントロールの制御信号を得ても良い。
さらにまた、上述の例では、状態監視手段U7は入力電圧Vinの電圧を監視するように配置したが、これとは別に、入力電圧Vinのさらに前段にある商用電源の監視や、スイッチング素子Q1等の温度、その他を監視するようにしてもよい。
また、上述の例では、フライバックコンバータ及びフォワードコンバータに適用したものであったが、プッシュプルコンバータ、ブリッジ形コンバータその他のコンバータに適用してもよい。
さらにまた、出力電圧Voutは交流であってもよい。
また、図8は本発明に係るスイッチング電源装置における第4の実施例の構成図である。なお、図4の実施例及び図7の実施例と同じ要素には同一符号を付し、説明を省略する。
図8の実施例の特徴は、コンパレータU8とスイッチSW4とスイッチSW3との構成にある。
同図において、コンパレータU8の反転入力は出力電圧Voutに接続する。また、コンパレータU8の非反転入力は抵抗R6と抵抗R7との接続点に接続する。即ち、コンパレータU8の非反転入力は基準となる電圧に接続する。さらに、コンパレータU8の出力は、ダイオードD15を介して出力スイッチSW4の制御端子に接続すると共に、抵抗R17を介してスイッチSW3の制御端子に接続する。
そして、コンパレータU8は、電圧Vr1・R7/(R5+R6+R7)に基づいて作用する。一方、出力電圧Voutは、誤差増幅器U2によって、電圧Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7)に制御される。そしてまた、電圧Vr1・R7/(R5+R6+R7)は、電圧Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7)よりも小さい。
また、スイッチSW4の一端は、ダイオードD1を介して、2次巻線N2に接続する。さらに、スイッチSW4の他端は、出力電圧Voutに接続する。また、スイッチSW4は、PチャンネルMOSFETで形成する。
さらに、スイッチSW4のソースとスイッチSW4のドレインとの間に抵抗R16を接続する。そして、抵抗R16は、図8の実施例の起動特性を好適にする。また、スイッチSW4のソースとスイッチSW4のゲートとの間に抵抗R15を接続する。さらに、スイッチSW4のゲートと共通電位GNDとの間にコンデンサC15を接続する。
また、スイッチSW3の一端は、第1誤差検出手段10の誤差増幅器U2の出力に接続する。さらに、スイッチSW3の他端は、共通電位GNDに接続する。また、スイッチSW3は、NPNトランジスタで形成する。さらに、スイッチSW3のベースとスイッチSW3のエミッタとの間に抵抗R18を接続する。
さらに、オンオフ変調手段U1は電流制御方式の制御回路で形成する。また、スイッチング素子Q1の一端(ソース)と共通電位COMとの間に抵抗R2を接続する。さらに、スイッチング素子Q1の一端(ソース)と抵抗R2との接続点は、フィルタFを介して、オンオフ変調手段U1の信号CSに接続する。
オンオフ変調手段U1の内部において、フィードバック信号FBはダイオードD10及び抵抗R11を介して比較器U10の反転入力に接続する。また、比較器U10の反転入力には、抵抗R12及びツェナーダイオードD11が接続される。さらに、信号CSは比較器U10の非反転入力に接続する。また、比較器U10の出力は駆動信号OUTを介してスイッチング素子Q1に接続する。
そして、比較器U10はフィードバック信号FBと信号CSとが一致するように、駆動信号OUTのオンオフを制御する。そしてまた、フィードバック信号FBは上昇すると、スイッチング素子SW1のオン時間の割合(デューティ比)が増加させて、信号CSを上昇させ、フィードバック信号FBは低下すると、スイッチング素子SW1のオン時間の割合(デューティ比)が減少させて、信号CSを低下させる。
このようにして、図8の実施例は、図1の実施例と同様に、出力電圧Voutを所定の電圧に制御する。また、ツェナーダイオードD11がオンとなると、比較器U10の反転入力は一定となり、信号CSは一定となり、スイッチング素子SW1のオン時間の割合(デューティ比)の最大値が制限され、実質的に出力(Vout・Io)の最大値が制限される。
このような、図8の実施例における定常のときの動作を説明する。
出力電圧Voutは、誤差増幅器U2によって、電圧Vr1・(R6+R7)/(R5+R6+R7)に制御される。また、コンパレータU8の出力はロウレベルとなり、ダイオードD15はオンとなり、出力スイッチSW4はオンとなり、スイッチSW3はオフとなる。
そして、電圧Vccは基準電圧Vr2よりも大きくなり、誤差増幅器U3の出力はロウレベルとなり、ダイオードD3はオンとなり、フィードバック信号FBには、フォトカプラOC1のフォトトランジスタの電圧が印加される。即ち、フィードバック信号FBは、第1誤差検出手段10からのフィードバック信号となる。
次に、図8の実施例において、出力端が短絡するときの動作を説明する。
出力端が短絡すると、出力電圧Voutが低下する。出力電圧VoutがVr1・R7/(R5+R6+R7)となると、コンパレータU8の出力はハイレベルとなり、ダイオードD15はオフとなり、出力スイッチSW4はオフとなり、スイッチSW3はオンとなる。
そして、フォトカプラOC1のフォトダイオード及びフォトトランジスタはオンで飽和(ショート)し、フィードバック信号FBには、誤差増幅器U3の出力が印加される。即ち、フィードバック信号FBは、第2誤差検出手段20からのフィードバック信号となる。
したがって、コンパレータU8は、出力電圧Voutの低下を検出する。また、出力スイッチSW4は、出力電圧Voutの低下ありのときに、オフとなって出力を遮断する。
さらに、スイッチSW3は、実質的に、出力電圧Voutの低下ありのときに、第2誤差検出手段20からのフィードバック信号を選択する。
そして、図8の実施例は、図1の実施例と同様に、スイッチング電源装置の消費電力を、動作範囲全般で好適に抑制できる。
また、ツェナーダイオードD11の作用により、出力端が短絡してから出力スイッチSW4がオフするまでの期間は、実質的に出力(Vout・Io)が制限される。このため、図8の実施例は、信頼性が高くなり、好適となる。
さらに、補助巻線N3は、コンパレータの検出のとき、即ち、出力電圧Voutが電圧Vr1・R7/(R5+R6+R7)のとき、補助巻線N3に誘起する電圧Vccが基準電圧Vr2よりも小さい巻数に形成すると、図8の実施例の動作が安定となり、好適である。
詳しくは、このように構成すると、コンパレータU8の作用するときに、第2誤差検出手段20(誤差増幅器U3)が直ちに動作し、動作が安定となる。
本発明の一実施例を示す構成図である。 図1の実施例の動作を説明するための特性図である。 図1の実施例の動作を説明するための特性図である。 本発明の第2の実施例を示す構成図である。 図4の実施例の動作を説明するための特性図である。 図4の実施例の動作を説明するための特性図である。 本発明の第3の実施例を示す構成図である。 本発明の第4の実施例を示す構成図である。 従来のスイッチング電源装置の構成図である。 図9の従来例の動作を説明するための特性図である。
符号の説明
T1 トランス
N1 トランスの1次巻線
N2 トランスの2次巻線
N3 トランスの補助巻線
Q1 スイッチング素子
10 第1誤差検出手段
20 第2誤差検出手段
SW1,SW2,SW3 リモートスイッチ(スイッチ)
SW4 出力スイッチ
U1 オンオフ変調手段
U4 負荷電流判定手段
U5 異常監視手段
U7 状態監視手段
U8 コンパレータ

Claims (5)

  1. トランスの1次巻線に印加される入力電圧をオンオフするスイッチング素子と、
    前記トランスの2次巻線に誘起する電圧と所定の電圧との差を比較する第1誤差検出手段と、
    前記トランスの補助巻線に誘起する電圧で動作し、フィードバック信号に基づき前記スイッチング素子の駆動信号を生成するオンオフ変調手段と、
    前記補助巻線に誘起する電圧と所定の電圧との差を比較する第2誤差検出手段と、
    前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号と前記第2誤差検出手段からのフィードバック信号とを直列に接続する回路とを備え、
    前記補助巻線は、前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号を選択したときの前記補助巻線に誘起する電圧が前記第2誤差検出手段からのフィードバック信号を選択したときの前記補助巻線に誘起する電圧よりも大きくなる巻数に形成され
    前記第1誤差検出手段は、反転入力が前記2次巻線に誘起する電圧に接続される第1の誤差増幅器を備え、
    前記第2誤差検出手段は、反転入力が前記補助巻線に誘起する電圧に接続される第2の誤差増幅器を備え、
    フォトダイオードのカソードが前記第1の誤差増幅器の出力に接続され、フォトトランジスタのコレクタが前記オンオフ変調手段のフィードバック信号に接続され、フォトトランジスタのエミッタが前記第2の誤差増幅器の出力に接続されるフォトカプラを備え、
    前記第2の誤差増幅器の非反転入力を共通電位にショートするスイッチを備える
    ことを特徴とするスイッチング電源装置。
  2. トランスの1次巻線に印加される入力電圧をオンオフするスイッチング素子と、
    前記トランスの2次巻線に誘起する電圧と所定の電圧との差を比較する第1誤差検出手段と、
    前記トランスの補助巻線に誘起する電圧で動作し、フィードバック信号に基づき前記スイッチング素子の駆動信号を生成するオンオフ変調手段と、
    前記補助巻線に誘起する電圧と所定の電圧との差を比較する第2誤差検出手段と、
    前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号と前記第2誤差検出手段からのフィードバック信号とを直列に接続する回路とを備え、
    前記補助巻線は、前記第1誤差検出手段からのフィードバック信号を選択したときの前記補助巻線に誘起する電圧が前記第2誤差検出手段からのフィードバック信号を選択したときの前記補助巻線に誘起する電圧よりも大きくなる巻数に形成され、
    前記第1誤差検出手段は、反転入力が前記2次巻線に誘起する電圧に接続される第1の誤差増幅器を備え、
    前記第2誤差検出手段は、反転入力が前記補助巻線に誘起する電圧に接続される第2の誤差増幅器を備え、
    フォトダイオードのカソードが前記第1の誤差増幅器の出力に接続され、フォトトランジスタのコレクタが前記オンオフ変調手段のフィードバック信号に接続され、フォトトランジスタのエミッタが前記第2の誤差増幅器の出力に接続されるフォトカプラを備え、
    フォトダイオードのカソードを共通電位にショートするスイッチを備える
    ことを特徴とすスイッチング電源装置。
  3. 前記2次巻線の負荷電流が重負荷であるときに前記スイッチがオープンとなり、
    前記負荷電流が軽負荷であるときに前記スイッチがショートとなる
    ことを特徴とする請求項または何れかに記載のスイッチング電源装置。
  4. 異常なしのときに前記スイッチがオープンとなり、
    異常ありのときに前記スイッチがショートとなる
    ことを特徴とする請求項または何れかに記載のスイッチング電源装置。
  5. 前記2次巻線に誘起する出力電圧の低下なしのときに前記スイッチがオープンとなり、
    前記出力電圧の低下ありのときに前記スイッチがショートとなる
    ことを特徴とする請求項または何れかに記載のスイッチング電源装置。
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