JP4357426B2 - 糸挿入具 - Google Patents

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本発明は、糸挿通管路を有する通糸体の該糸挿通管路に、糸を挿入するのに用いられる糸挿入具に関する。
特開平8−157135号公報には、吸引力を利用して、糸条処理ノズル(通糸体)の糸条処理孔(糸挿通管路)に糸を挿入する糸挿入具が記載されている。また、特許第2661687号公報には、吸引力を利用して、ヘルド(通糸体)の糸通孔(糸挿通管路)に糸を挿入する糸挿入具が記載されている。
特開平8−157135号公報 特許第2661687号公報
しかし、何れの糸挿入具も用いた場合も、通糸体の糸挿通管路に糸を挿通した後は糸挿入具の糸導入管路に糸がない状態である。よって、再び通糸体の糸挿通管路に糸を挿通する場合は、まず糸挿入具の糸導入管路へ糸を挿入しなければならず、その都度、糸挿通管路に繰り返し糸を挿入することが必要で、操作が煩雑となる。
また、通常、糸挿入具の糸導入管路に糸を挿入するには、糸挿入具の糸導入管路の開口部から離れた位置に設けられた糸切断具で糸を切断した後に、糸挿入具の糸導入管路に向けて気流を発生させ、この気流に糸を乗せる方法が一般的である。しかし、糸のように剛性のないものを気流に乗せると、糸の先端が激しく振れるため、特に、径の細い糸導入管路に糸を挿入することは困難である。
従って、本発明の目的は、糸挿通管路を有する通糸体の該糸挿通管路に糸を繰り返し挿入することが容易で、径が細くても容易に糸を挿通することができる糸挿入具を提供することにある。
本発明は、気流で、糸挿通管路を有する通糸体の該糸挿通管路に、糸を挿入するのに用いられる糸挿入具であって、糸を挿通する貫通した糸導入管路を有し、前記糸導入管路の前記糸挿通管路側の一端開口部には、糸切断具が設けられ、該糸導入管路の他端開口部の近傍には、糸把持具が設けられ、前記糸導入管路の前記一端開口部と、前記糸挿通管路の該糸導入管路側の一端開口部とは密接可能であり、該糸導入管路と該糸挿通管路とは連通可能である糸挿入具を提供することにより前記目的を達成したものである。
本発明の糸挿入具によれば、糸挿通管路を有する通糸体の該糸挿通管路と糸との位置合わせが容易であり、糸挿通管路に糸を繰り返し挿入することも容易である。
以下、本発明の糸挿入具について、その好ましい一実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
本実施形態の糸挿入具Jは、図1〜図4に示すように、負圧による吸引力(気流)を利用して、糸挿通管路6を有する通糸体(糸挿通型)Mの糸挿通管路6に、糸Tを挿入するのに用いられる糸挿入具であって、糸Tを挿通する貫通した糸導入管路21を有し、糸導入管路21の糸挿通管路6側の一端開口部22には、糸切断具31が設けられ、糸導入管路21の他端開口部23の近傍には、糸把持具41が設けられている。
また、本実施形態の糸挿入具Jでは、図1〜図4に示すように、糸導入管路21の一端開口部22は、糸挿通管路6の糸導入管路21側の一端開口部6Aに密接する。それによって糸導入管路21と糸挿通管路6とから1本の連続糸導通管路Pが形成され、糸挿通管路6の他端開口部6B側を負圧状態にすることにより、糸導入管路21内の糸Tが糸挿通管路6の一端開口部6Aから他端開口部6Bに向けて挿通される。
先ず、本発明の糸挿入具を用いて通糸体(糸挿通型M)の糸挿通管路に糸を挿通することにより糸が挿通される有孔体の一例である毛髪保持具について、図5を参照して説明する。
図5に示す毛髪保持具は、シート状扁平体(筒状体)であり、その外周面に糸が設けられている。
図5に示す毛髪保持具1では、筒状体12の一端部の毛髪取り込み口11から毛髪束を筒状体12内に挿入する。筒状体12は、毛髪束を筒状体12と共に巻き上げるための巻き上げ用の糸16を備えている。2枚の帯状シート13(図5手前側),14(図5奥側)の両側縁部同士が接合されて、筒状体12が形成されている。毛髪取り込み口11には取り込み口補強部材17が設けられている。筒状体12を構成する帯状シート13,14には、両シート13,14を貫通する挿通孔15,15・・・が筒状体12の長手方向にジグザグ状に間欠的に形成されている。
巻き上げ用の糸16の一端16a(図5下方側の端部)は、帯状シート13の表面に固着されている(16cは固着部を示す)。また、巻き上げ用の糸16の他端16b(図5上方側の端部)は、帯状シート14の最上部の挿通孔15にフリー状態で挿通されている。巻き上げ用の糸16の他端16bの最端部には、巻き上げ時の被把持部としてのタグ18が設けられている。タグ18と最上部の挿通孔15との間には糸留め19が設けられており、巻き上げ用の糸16の他端16b近傍を毛髪取り込み口11に仮留め可能となっている。
次に、本発明の糸挿入具と組み合わされて、図5に示す毛髪保持具における筒状体(シート状扁平体)の挿通孔に糸を挿通する際に好ましく用いられる糸挿通型Mについて、図6〜図10を参照して説明する。
前記糸挿通型Mは、図5〜図10に示すように、糸16の挿通可能な複数の挿通孔15を有するシート状扁平体(筒状体12)の挿通孔15に糸16を順次挿通するのに用いられる糸挿通型であって、糸16を挿通可能な不連続管路4A・4B、5A・5Bがそれぞれ形成された上型2及び下型3からなり、上型2及び下型3を重ね合わせると、上型2及び下型3それぞれの不連続管路4A・4B、5A・5Bが連続して糸挿通管路6が形成され、上型2及び下型3は、それぞれ不連続管路4A・4B、5A・5Bをその流れ方向に二分するように分割する第1上型2A、第2上型2B及び第1下型3A、第2下型3Bに分割されるようになっている。
また、糸挿通型Mは、上型2及び下型3の重ね合わせ面間に、シート状扁平体(筒状体12)を、上型2及び下型3それぞれの重ね合わせ面における不連続管路4A・4B、5A・5Bの開孔部とシート状扁平体(筒状体12)の挿通孔15とを一致させて挟むものである。
尚、糸挿通型における上型及び下型は、上型が上に配置され、下型が下に配置されるものに限られず、例えば、上型と下型とが横方向に配置される場合、上型が下に配置され、下型が上に配置される場合を含む。
次に、本実施形態の糸挿入具について詳述する。本実施形態の糸挿入具Jは、図1〜図4に示すように、糸挿通管路6を有する糸挿通型Mの該糸挿通管路6に、糸Tを挿入するのに用いることができる。
本実施形態の糸挿入具Jは、円筒状の挿入具本体24及び該挿入具本体24の糸挿通型M側の端部に設けられた糸切断具31を備えている。また、挿入具本体24及び糸切断具31を貫通して、糸Tを挿通可能な糸導入管路21が形成されている。
糸切断具31は、図2に示すように、糸挿通管路6側の移動刃部32と固定刃部34とから構成されており、移動刃部32及び固定刃部34は、それぞれ、それらを貫通する移動刃部管路33及び固定刃部管路35を有している。つまり、移動刃部管路33及び固定刃部管路35は、糸導入管路21の一部を構成している。
移動刃部32と固定刃部34の角部は、糸を切断可能な鋭利な形状となっている。
移動刃部32は、図2(a)及び(b)に示すように、縦シリンダQ6(後述)により、移動刃部管路33の軸線と交わる方向(図2の上下方向)に移動可能である。
また、移動刃部32は、固定刃部34に密着した状態で摺動するため、移動刃部管路33と固定刃部管路35との間の気密状態を維持できる。
このように構成された糸切断具31によれば、糸Tを移動刃部管路33及び固定刃部管路35に貫通させた状態で、図2(a)及び(b)に示すように、移動刃部32を移動刃部管路33の軸線と交わる方向(この場合は直行方向)に移動させると、移動刃部32と固定刃部34との間で、糸Tを切断することができる。
糸挿入具Jは、横シリンダQ3(後述)により横方向に移動し、糸挿通型Mに当接し又は糸挿通型Mから離反する。そのため、図3に示すように、糸導入管路21内に糸Tを挿通した状態で、移動刃部32の糸挿通型M側の端面を糸挿通型Mにおける糸切断具31側の端面に当接できることになる。
移動刃部32の糸挿通型M側の端面には、気密保持部材25が設けられている。気密保持部材25の形状や材料には特に制限はなく、移動刃部32における糸挿通型M側の端面を糸挿通型Mにおける糸切断具31側の端面に当接させたときに、糸挿入具Jの糸導入管路21内の糸Tを糸挿通型Mの糸挿通管路6内に挿入可能な程度に気密を保持することができればよい。本実施形態においては、ゴム製のOリングを用いている。該Oリングは、図2(c)及び(d)に示すように、糸導入管路21の一端開口部22を包囲するように、移動刃部32における糸挿通型M側の端面に一部が埋設されている。
糸挿入具Jの糸導入管路21の他端開口部23の近傍には、図4及び図11に示すように、糸把持具41が設けられている。
糸把持具41は、糸Tを把持することができれば、種々の構成を採用することができる。本実施形態における糸把持具41は、上下方向に移動して糸Tに当接し、糸Tから離反する一対の把持ローラ42,42からなる。
本実施形態の糸挿入具Jの下方には、図11に示すように、糸挿入具Jを移動させる挿入具移動機構Qが設けられている。挿入具移動機構Qの主構成要素は、基部Q1、横シャフトQ2、横シリンダQ3、本体連結シャフトQ4、縦シリンダ連結シャフトQ5、縦シリンダQ6及び移動刃部連結シャフトQ7である。挿入具移動機構Qにつき特に説明しない構成については、シリンダ及びシャフトからなる移動機構における一般的な構成を有している。
挿入具移動機構Qの基部Q1は、土台に設置固定されている。横シャフトQ2は、基部Q1から横方向に延出している。横シリンダQ3は、横シャフトQ2に沿って横方向に移動する。本体連結シャフトQ4及び縦シリンダ連結シャフトQ5は、横シリンダQ3の上部から延出している。本体連結シャフトQ4の上部には、糸挿入具Jの挿入具本体24が連結されている。縦シリンダQ6は、縦シリンダ連結シャフトQ5に沿って上下方向に移動する。移動刃部連結シャフトQ7は、縦シリンダQ6の上部に連結されている。移動刃部連結シャフトQ7の上部には、糸挿入具Jの移動刃部32が連結されている。
このように構成された挿入具移動機構Qでは、横シリンダQ3の横方向の移動に従って、糸挿入具Jの挿入具本体24、移動刃部32及び固定刃部34を横方向に移動でき、縦シリンダQ6の上下方向の移動に従って、糸挿入具Jの移動刃部32を上下方向に移動できる。
糸把持具41の付近には、図4に示すように、糸挿入具Jに糸を供給する糸供給機構Kが設けられている。
糸供給機構Kは、糸原反46、転回ローラ45、搬送ローラ44及びバッファー部43を備えており、糸把持具41の把持ローラ42も糸供給機構Kの一部を構成している。糸供給機構Kにつき特に説明しない構成については、糸原反から糸を供給する機構における一般的な構成を有している。
糸原反46は、図4に示すように、糸Tが巻回されてなるもので、糸供給機構Kの上方に配置されている。転回ローラ45は、糸原反46から繰り出された糸Tを糸挿入具J方向に搬送するように転回する。搬送ローラ44は、上下一対のローラで、その間に糸Tが配置された状態で相互に逆方向に回転して、糸Tを搬送する。
搬送ローラ44と把持ローラ42との間の下方には、図4に示すように、糸のバッファー部43が設けられている。バッファー部43は、張力が掛かっておらず弛んだ状態の糸Tを一定量溜めておくことができる空間を有している。
バッファー部43には、糸Tの量を検出する糸量検出センサ(図示せず)が設けられている。該糸量検出センサは、バッファー部43に、ある一定量の糸を溜めるために使用される。バッファー部43を設けることで、糸挿通型Mの糸挿通管路6に糸Tを挿入している間は、糸Tに糸挿通管路6への吸引を妨げるような力が加わらないように(テンションフリー)することができる。これによって、吸引力が多少弱くても糸Tをスムーズに糸挿通型Mの糸挿通管路6に挿通することができる。
また、このように構成された糸供給機構Kでは、一対の把持ローラ42,42を、糸挿入具Jの糸導入管路21への糸Tの供給時とは反対方向に回転させることにより、糸挿入具Jの糸導入管路21T内の糸Tを、バッファー部43に引き戻すことができる。
糸挿通型Mの糸挿通管路6の他端開口部6B側には、図4に示すように、糸挿通管路6の内部を負圧状態にし得る負圧機構Nが設けられている。負圧機構Nとしては種々の構成を採用することができ、本実施形態においては、絶対圧力で数十キロパスカル(KPa)程度を実現できる真空ポンプを用いている。負圧機構Nには、糸Tを固定する糸固定部(図示せず)が設けられている。
負圧機構Nの吸引力に基づく糸Tの移動速度は、負圧機構Nの負圧発生能力、糸挿通型Mの糸挿通管路6の長さ、管径及び形状、糸挿通管路6の管径並びに糸Tの質量及び直径等の影響を受けるので一概に規定できないが、例えば、本実施形態では、糸挿通型Mの糸挿通管路6の長さは500mmであり、糸挿通管路6の管径は2.0mmであり、糸Tの直径は0.8mm〜1.2mmである。
次に、本実施形態の糸挿入具Jを用いて糸挿通型Mの糸挿通管路6に糸Tを挿入する工程について図面を参照しながら説明する。
糸挿通型Mは、図6〜図10に示すように、上型2と下型3との重ね合わせ面間に、筒状体12を、上型2及び下型3それぞれの重ね合わせ面の不連続管路4A・4B、5A・5Bの開孔部と筒状体12の挿通孔15とを一致させて挟んだ状態となっている。
糸挿入サイクルの最初においては、糸挿入具Jは、図12(a)に示すように、糸挿通型Mから離間した状態となっている。そして、まず、糸Tは、糸導入管路21の内部に存在させておき、把持ローラ42、42で把持しておく。
次に、糸供給機構Kの横シリンダQ3を移動させて、図12(b)に示すように、糸挿入具Jを、気密保持部材25が糸挿通型Mの糸挿入具J側の端面に当接するまで移動させる。ここで、糸挿入具Jの糸導入管路21の一端開口部22と、糸挿通型Mの糸挿通管路6の一端開口部6Aとが密着して連通し、糸導入管路21と糸挿通管路6とから1本の連続糸導通管路Pが形成される。
次に、負圧機構Nを作動させて、糸挿通管路6の他端開口部6B側を負圧状態にする。
次に、図12(c)に示すように、一対の把持ローラ42,42が上下方向に移動して糸Tから離間し、糸Tの把持が解除される。その結果、図13(a)に示すように、フリー状態の糸Tは、負圧による吸引力により、糸挿通型Mの糸挿通管路6の一端開口部6Aから糸挿通管路6に入り、糸挿通管路6を経て糸挿通管路6の他端開口部6Bから排出される。
その結果、筒状体12の挿通孔15に、糸T(糸16)が挿通される(詳細は後述)。
ここで、糸Tの一端を負圧機構N側に設けられた前記糸固定部により固定させ、負圧機構Nの作動を停止させる。
次に、図13(b)に示すように、一対の把持ローラ42,42が糸Tに当接し、糸Tを把持する。
その後、上型2がその分割面で分割しながら上昇し、上型2の不連続管路4A・4B内を挿通していた糸Tが上型2から外れる。また、下型3がその分割面で分割しながら下降し、下型3の不連続管路5A・5B内を挿通していた糸Tが下型3から外れる。
斯る状態下、糸供給機構Kの把持ローラ42が糸Tの供給時とは反対方向に回転し、それにより糸挿通管路6内に挿通され弛んでいた糸Tが、糸供給機構K側に引張られる。
次に、糸供給機構Kの縦シリンダQ6を下降させて、図14(a)に示すように、糸挿入具Jの移動刃部32を下降させる。その結果、糸導入管路21内の糸Tが、移動刃部32及び固定刃部34により切断され、所定長さの糸Tが挿通孔15に挿通された筒状体12が得られる。
その後、糸Tが挿通孔15に挿通された筒状体12を取り出し、前述の方法に準じて糸Tが未だ挿通孔15に挿通されていない筒状体12を糸挿通型Mにセットする。
次に、糸供給機構Kの縦シリンダQ6を上昇させて、図14(b)に示すように、糸挿入具Jの移動刃部32を上昇させることにより、移動刃部管路33と固定刃部管路35とを再度連通させる。このようにして、糸挿通型Mの糸挿通管路6への糸Tの挿入(挿通)作業及び糸Tの切断作業の1サイクルが完了する。
その結果、再度、図12(b)に示す状態になり、前述した工程により糸挿通型Mの糸挿通管路6への糸Tの挿入を繰り返すことができる。
次に、本実施形態の糸挿入具Jを含む毛髪保持具の製造装置の全容を、図5に示す毛髪保持具を製造する場合について、図15〜図17を参照しながら説明する。
まず、図15に示すように、最終的に帯状シート13となるシート連続体S1が巻回されてなるシート原反51と、最終的に帯状シート14となるシート連続体S2が巻回されてなるシート原反52を用意しておく。
ローラ53、54及び55は、シート原反51から繰り出されるシート連続体S1をガイドし、ローラ53’、54’、55’及び56’は、シート原反52から繰り出されるシート連続体S2をガイドする。ローラ57’でシート連続体S1とシート連続体S2とを重ね合せる。ローラ55・ローラ57’間及びローラ55’・ロータ56’間には、それぞれ後述の取り込み口補強部材17の取付機構(以下、取り込み口補強機構という)61・61’が設けられている。更に、サイドシール機構62、挿通孔打ち抜き機構63が設けられている。
取り込み口補強機構61・61’では、ローラ55・55’から排出されるシート連続体S1・S2の長手方向側縁部に、それぞれ補強部材連続体S4(最終的に取り込み口補強部材17となるもの)を取り付ける〔図16(a)、(b)参照〕。
サイドシール機構62は、補強部材連続体S4が取付られ重ね合わされたシート連続体S1・S2を所定位置でサイドシールする(サイドシール部をS5で示す)。その結果、連続筒状体S3(筒状体が幅方向に連続したもの)が形成される〔図16(c)参照〕。
挿通孔打ち抜き機構63では、連続筒状体S3の所定位置を打ち抜いて挿通孔15を形成する〔図16(d)参照〕。
挿通孔打ち抜き機構63の次工程64には、前記実施形態の糸挿入具J、糸挿通型M等が設けられている。
前記実施形態の糸挿入具Jによる糸の挿入工程の後工程においては、図15に示すように、糸端部処理機構65、シートカット機構66が設けられている。
糸端部処理機構65では、連続筒状体S3の挿通孔15に挿通された糸Tの端部を連続筒状体S3の表面に固着する等の糸端部処理を行う〔図17(b)、(c)参照〕。
シートカット機構66では、毛髪保持具1を得るために、糸端部処理がされた連続筒状体S3をその幅方向にサイドシール部S5で切断する〔図17(c)、(d)参照〕。
本実施形態の糸挿入具Jによれば、糸導入管路21の一端開口部22と、糸挿通管路6における糸導入管路21側の一端開口部6Aとを密接させて、糸導入管路21と糸挿通管路6とから1本の連続糸導通管路Pを形成することができ、その状態で、糸挿通管路6の他端開口部6B側を負圧状態にすることにより、糸導入管路21内の糸Tを糸挿通管路6の一端開口部6Aから他端開口部6Bに向けて挿通できる。そのため、糸挿通管路6における糸挿入具J側の一端開口部6A近傍において吸引力が弱くなることがなく、糸Tを糸挿通管路6に繰り返し挿入することが容易である。
そして、糸切断具31及び糸把持具41を備えており、糸Tを糸挿通管路6に挿通させた後、糸Tを、糸把持具41により把持した状態で、糸切断具31により切断することができるため、糸挿通管路6への糸Tの挿入と糸Tの切断とを交互に繰り返し行うことが容易である。
また、糸挿入具Jの糸導入管路21内の糸Tを、吸引力により糸挿通管路6内に挿入するため、径の細い糸挿通管路6に糸Tを挿入する場合であっても、糸挿通管路6と糸Tとの位置合わせが簡便である。
また、糸Tの一端を糸挿入具Jの糸導入管路21の一端開口部22から露出させた状態で、糸挿入具Jの糸導入管路21の一端開口部22を糸挿通型Mの糸挿通管路6の一端開口部6Aに密着させるようにして、糸挿通管路6に糸Tを挿入しようとすると、糸導入管路21の一端開口部22から露出した糸Tの一端がその自重で垂れ下がり、糸Tの一端を糸挿通管路6にスムーズに挿入できない場合がある。
而して、本実施形態の糸挿入具Jによれば、糸Tの一端を糸挿入具Jの糸導入管路21の一端開口部22から露出させない状態で、糸挿入具Jの糸導入管路21の一端開口部22を糸挿通型Mの糸挿通管路6の一端開口部6Aに密接させて、糸挿通管路6に糸Tを挿入している。そのため、前述の糸Tの一端が垂れ下がることに起因する不具合が生じない。
更に、糸供給機構Kの把持ローラ42による糸挿入具Jの糸導入管路21への糸Tの供給は、間歇的に又は変速しながら行うよりも、連続的に等速で行うことが好ましい。
而して、本実施形態の糸挿入具Jにおいては、前述したように、糸挿通管路6への糸Tの挿入と糸Tの切断とを交互に繰り返し行うことが容易であると共に、糸挿通管路6と糸Tとの位置合わせが簡便であるため、糸挿入具Jの糸導入管路21への糸Tの供給を連続的に等速で行うことが容易である。
また、移動刃部32及び固定刃部34は、それぞれ移動刃部管路33及び固定刃部管路35を有しており、移動刃部管路33及び固定刃部管路35は、糸導入管路21における一端開口部22を含む一部を構成しているため、一般的な形状を有する刃を採用した構成に比して、糸挿入具Jの糸導入管路21と糸挿通型Mの糸挿通管路6との間の気密性を確保することが容易である。
以上、本発明の糸挿入具の好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、前述した実施形態に制限されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更が可能である。
糸挿通管路を有する通糸体は、前述した第1上型、第2上側、第1下型及び第2下型に分割される糸挿通型に制限されず、他の分割形態のものでもよい。
糸導入管路の断面形状及び通糸体(糸挿通型)の糸挿通管路の断面形状は、円形に制限されず、糸を挿通できれば、四角形、六角形等の他の形状でもよい。
通糸体(糸挿通型)の糸挿通管路の流れ方向の形状は、糸を糸挿通管路の一端開口部から他端開口部に亘り挿通可能であれば、正規曲線、ジグザグ線等の形状でもよい。
糸挿通管路が長いときや糸が重いものであるとき等のように、糸挿通管路の他端開口部側のみに負圧機構を設置しただけでは吸引性能が不足する場合には、糸挿通管路の途中に、補助的な負圧回路(吸引孔)を設けることが好ましい。その場合には、糸の挿通を阻害しないように、糸の先端位置を検知し、糸が補助的な負圧回路の位置を通過する前に順次当該負圧回路を停止するようにすると更に好ましい。
図1は、本発明の糸挿入具の一実施形態(糸把持具の図示省略)を糸挿通型に密接させた状態を示す斜視図である。 図2は、本発明の糸挿入具の一実施形態(糸把持具の図示省略)を示す図で、(a)は糸導入管路に沿って切断した縦断面図、(b)は(a)に示す状態から移動刃部を下降させた状態を示す図、(c)は移動刃部の拡大断面図、(d)は糸挿通型側の側面図である。 図3は、図2に示す糸挿入具を糸挿通型に密接させる状態を示す縦断面図である。 図4は、図2に示す糸挿入具及び糸挿通型を含む製造装置全体を模式的に示す図である。 図5は、図2に示す糸挿入具及び糸挿通型等により製造される毛髪保持具を示す正面斜視図である。 図6は、糸挿通型における上型及び下型を示す斜視図で、上型と下型とが離間し、上型及び下型それぞれが分割している状態を示す図である。 図7は、糸挿通型における上型及び下型を示す斜視図で、上型と下型とが離間し、上型及び下型それぞれが分割していない状態を示す図である。 図8は、糸挿通型における上型及び下型を示す斜視図で、第1上型と第1下型とが重ね合わされ、波状に連続した半管路が形成されている状態を示す図である。 図9(a)は、糸挿通型における上型を示す底面図で、図9(b)は、糸挿通型における下型を示す平面図である。 図10は、糸挿通型における下型の所定位置に、筒状体を配置した状態を示す平面図である。 図11は、図2に示す糸挿入具の移動機構を模式的に示す図である。 図12(a)〜(c)は、それぞれ糸挿通型への糸の挿入工程を順次模式的に示す図である。 図13(a)及び(b)は、それぞれ糸挿通型への糸の挿入工程を順次模式的に示す図である。 図14(a)及び(b)は、それぞれ糸挿通型への糸の挿入工程を順次模式的に示す図である。 図15は、毛髪保持具の製造工程全体を示す概略図である。 図16(a)〜(d)は、毛髪保持具の製造工程の前半を順次示す平面図である。 図17(a)〜(d)は、毛髪保持具の製造工程の後半を順次示す平面図である。
符号の説明
1 毛髪保持具
11 毛髪取り込み口
12 シート状扁平体(筒状体、有孔体)
13、14 帯状シート
15 挿通孔
16 巻き上げ用の糸
17 取り込み口補強部材
18 タグ
19 糸留め
2 上型
2A 第1上型
2B 第2上型
3 下型
3A 第1下型
3B 第2下型
4A、4B、5A、5B 半管路(不連続管路)
6 糸挿通管路
6A 一端開口部
6B 他端開口部
21 糸導入管路
22 一端開口部
23 他端開口部
24 挿入具本体
25 気密保持部材
31 糸切断具
32 移動刃部
33 移動刃部管路
34 固定刃部
35 固定刃部管路
41 糸把持具
42 把持ローラ
43 バッファー部
44 搬送ローラ
45 転回ローラ
46 糸原反
51、52 シート原反
53、53’、54、54’、55、55’、56’、57’ ローラ
61 取り込み口補強機構
62 サイドシール機構
63 挿通孔打ち抜き機構
65 糸端部処理機構
66 シートカット機構
J 糸挿入具
K 糸供給機構
M 糸挿通型(通糸体)
N 負圧機構
P 連続糸導通管路
Q 挿入具移動機構

Claims (2)

  1. 気流で、糸挿通管路を有する通糸体の該糸挿通管路に、糸を挿入するのに用いられる糸挿入具であって、
    糸を挿通する貫通した糸導入管路を有し、
    前記糸導入管路の前記糸挿通管路側の一端開口部には、糸切断具が設けられ、該糸導入管路の他端開口部の近傍には、糸把持具が設けられ、
    前記糸導入管路の前記一端開口部と、前記糸挿通管路の該糸導入管路側の一端開口部とは密接可能であり、該糸導入管路と該糸挿通管路とは連通可能であり、
    前記糸切断具は、移動刃部と固定刃部とから構成され、該移動刃部及び該固定刃部は、それぞれ移動刃部管路及び固定刃部管路を有し、該移動刃部管路及び該固定刃部管路は、前記糸導入管路の一部を構成しており、
    前記移動刃部は、前記移動刃部管路の軸線と交わる方向に移動可能であり、
    前記通糸体は、複数の挿通孔を有する有孔体の該挿通孔に糸を順次挿通するのに用いられる糸挿通型である糸挿入具。
  2. 前記有孔体は、シート状扁平体であり、
    前記糸挿通型は、糸を挿通可能な不連続管路がそれぞれ形成された上型と下型からなり、該上型と該下型を重ね合わせると、該上型と該下型それぞれの前記不連続管路が連続して前記糸挿通管路が形成され、前記上型と前記下型は、それぞれ前記不連続管路をその流れ方向に二分するように分割する第1上型、第2上型及び第1下型、第2下型に分割され、前記上型と前記下型の重ね合わせ面間に、前記シート状扁平体を、該上型と該下型それぞれの重ね合わせ面の前記不連続管路の開孔部と該シート状扁平体の前記挿通孔とを一致させて挟むようになっている請求項に記載の糸挿入具。
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