JP4356657B2 - 燃料噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンに燃料を噴射供給する燃料噴射装置に関する。
〔従来の技術〕
従来から、燃料噴射装置は、例えば、燃料を高圧化して供給する燃料供給ポンプ、燃料供給ポンプから供給された燃料を高圧状態で蓄圧するコモンレール、コモンレールに蓄圧された燃料をエンジンの気筒内に噴射するインジェクタ、燃料供給ポンプやインジェクタの作動を制御する制御手段を備える。
また、インジェクタは、噴孔を開閉する噴射弁体を収容するとともに、噴射弁体に対し噴孔を開放する方向(開孔方向)に圧力を及ぼす燃料の供給を受けるノズル室、および、噴射弁体の反ノズル室側に形成され、噴射弁体に対し噴孔を閉鎖する方向(閉孔方向)に圧力を及ぼす燃料の供給を受ける背圧室を有する。
そして、インジェクタは、背圧室を開閉する制御弁体を所定のアクチュエータにより駆動することで背圧室を開放し、背圧室の燃料の圧力を減圧して、噴射弁体に対し閉孔方向に作用する付勢力を弱めることで噴射弁体に噴孔を開放させ燃料を噴射する。以下、背圧室の燃料の圧力を、噴射弁体に対し閉孔方向に作用する点に着目し、「閉孔圧」と呼ぶ。また、ノズル室の燃料の圧力を、噴射弁体に対し開孔方向に作用する点に着目し、「開孔圧」と呼ぶ。
ここで、所定のアクチュエータとは、例えば、通電により磁気吸引力を発生させるソレノイドコイルである。そして、図7に示すように、ソレノイドコイルへの通電が始まると磁気吸引力が発生し(時間t0参照)、この磁気吸引力により制御弁体が着座位置から上昇を開始する(時間t1参照)。これにより、背圧室が開放され閉孔圧が低下すると、噴射弁体が着座位置から上昇を開始し、噴孔が開放されて噴射率が上昇を開始する(時間t2参照)。
また、ソレノイドコイルへの通電が終わると磁気吸引力が消滅し(時間t3参照)、制御弁体が着座位置に向けて下降を開始する。さらに、閉孔圧が上昇を開始するとともに噴射弁体が着座位置に向けて下降を開始し、噴射率が低下を開始する。やがて、制御弁体が着座位置に着座し背圧室が閉鎖され(時間t4参照)、噴射弁体が着座位置に着座して、噴孔が閉鎖され噴射率はゼロになる(時間t5参照)。
〔従来技術の不具合〕
この従来の燃料噴射装置では、噴孔が閉鎖されると、図7(c)、(f)に示すように、閉孔圧および開孔圧に脈動が発生する。そして、短時間で噴孔の開閉が繰り返される場合、この脈動が収束する前に噴孔が開放される。つまり、先行する噴射によって生じた圧力脈動が収束する前に、後行する噴射が開始される。このため、後行する噴射では、ソレノイドコイルへの通電開始時期および通電期間を一定にしても、圧力脈動の状況に応じて実噴射量が変動する。
例えば、排気ガス中のNOx低減等を目的として、一度に噴射すべき量の燃料を2段階以上に分けて噴射するマルチ噴射では(例えば、特許文献1参照)、極めて短時間の内に、ソレノイドコイルへの通電が繰り返され、噴孔の開閉が繰り返される。このため、上記のような実噴射量にたいする圧力脈動の影響が顕著である。
特開2003−262152号公報
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであり、燃料の圧力脈動による実噴射量の変動を抑えることができる燃料噴射装置を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の燃料噴射装置は、インジェクタによる燃料の噴射を行う際に、制御弁体とは別に背圧室を開放し、閉孔圧を減圧することができる減圧機構を備える。
これにより、閉孔圧に脈動が発生しても、減圧機構により閉孔圧を調整し早期に閉孔圧の脈動を収束させることができる。このため、閉孔圧の脈動に伴う実噴射量の変動を抑えることができる。
また、燃料噴射装置は、アクチュエータを2回以上作動させることで、インジェクタによる燃料の噴射を少なくとも2段階に分けて実行させるとともに、先行する前段噴射と後行する後段噴射との間に、減圧機構により背圧室を開放させ、閉孔圧を調整する制御手段を備える。
インジェクタによる燃料の噴射を少なくとも2段階に分けて実行させるマルチ噴射では、後段噴射において、実噴射量に対する圧力脈動の影響が顕著である。よって、マルチ噴射を行う燃料噴射装置において、減圧機構により閉孔圧を調整して早期に閉孔圧の脈動を収束させれば、後段噴射における実噴射量の変動を効率的に抑えることができる。
そして、制御手段は、前段噴射を実行するためにアクチュエータを作動させる期間と、後段噴射を実行するためにアクチュエータを作動させる期間との間隔(アクチュエータの作動間隔)を、インジェクタの仕様から定まる限界値に設定する。そして、制御手段は、後段噴射を実行するためアクチュエータを作動させる時に、減圧機構により背圧室を開放させる。
排気ガス中のNOx低減の効果は、前段噴射と後段噴射との間隔(以下、噴射インターバルと呼ぶ)が短いほど大きい。しかし、噴射インターバルの最小値は、個々のインジェクタの各部寸法、品質、性能等の仕様から定まっているため、NOx低減の効果は、インジェクタの仕様に応じた限界がある。
このような課題に対し、アクチュエータの作動間隔を、噴射インターバルの最小値に対応する限界値、つまりインジェクタの仕様から定まる限界値に設定し、さらに後段噴射の実行のためにアクチュエータを作動させる時に減圧機構により背圧室を開放させる。
これにより、後段噴射を実行する際の閉孔圧の低下速度を従来よりも増大することができる。このため、後段噴射において噴射弁体が着座位置から上昇を開始する時間、つまり後段噴射が開始する時期を早めることができる。この結果、噴射インターバルの最小値を、インジェクタの仕様から定まる値よりも、さらに短縮することができる。以上により、NOx低減の効果をさらに高めることができる。
最良の形態の燃料噴射装置は、噴孔を開閉する噴射弁体を収容するとともに、噴射弁体に対し開孔方向に圧力を及ぼす燃料の供給を受けるノズル室、および、噴射弁体の反ノズル室側に形成され、噴射弁体に対し閉孔方向に圧力を及ぼす燃料の供給を受ける背圧室を有し、背圧室を開閉する制御弁体を所定のアクチュエータにより駆動することで背圧室を開放し、閉孔圧を減圧して噴射弁体に噴孔を開放させ燃料を噴射するインジェクタと、インジェクタによる燃料の噴射を行う際に、制御弁体とは別に背圧室を開放し、閉孔圧を減圧することができる減圧機構とを備える。
また、燃料噴射装置は、アクチュエータを2回以上作動させることで、インジェクタによる燃料の噴射を少なくとも2段階に分けて実行させるとともに、先行する前段噴射と後行する後段噴射との間に、減圧機構により背圧室を開放させ閉孔圧を調整する制御手段を備える。
そして、制御手段は、アクチュエータの作動間隔を、インジェクタの仕様から定まる限界値に設定し、後段噴射を実行するためアクチュエータを作動させる時に、減圧機構により背圧室を開放させる。
参考例1の構成〕
参考例1の燃料噴射装置1の構成を、図1を用いて説明する。
燃料噴射装置1は、例えば、燃料タンク2から燃料を吸入するとともに加圧して吐出する燃料供給ポンプ3と、燃料供給ポンプ3から吐出された燃料を蓄圧するコモンレール4と、エンジン(図示せず)の各気筒に搭載されるとともに、コモンレール4から燃料の分配を受け、燃料を気筒内に噴射するインジェクタ5と、インジェクタ5の背圧室6を開放し背圧室6の燃料の圧力を減圧する減圧機構7と、燃料供給ポンプ3、インジェクタ5および減圧機構7等の作動を制御する制御手段8とを備える。
制御手段8は、各種センサから入力される検出信号に基づいて、インジェクタ5等に与える各種の指令値を算出し、指令信号として出力するマイコン9と、マイコン9から出力される指令信号に応じて、車載電源(図示せず)からインジェクタ5等へ給電させる各種の駆動回路13〜15とから構成されている。
ここで、各種の駆動回路13〜15には、指令信号の入力に応じて作動するスイッチング素子が組み込まれている。そして、このスイッチング素子が作動したり作動を停止したりすることで、各指令値に応じた給電が車載電源からインジェクタ5等の各機器へ行われる。なお、各種の駆動回路13〜15とは、燃料供給ポンプ3へ給電させるポンプ駆動回路13、インジェクタ5へ給電させるインジェクタ駆動回路14および減圧機構7へ給電をさせる減圧機構駆動回路15である。
燃料供給ポンプ3は、燃料タンク2から燃料を汲み上げる低圧ポンプ(図示せず)、汲み上げた燃料を、コモンレール4における燃料の目標圧力(目標レール圧)に応じて吸入調量する吸入調量弁17、吸入した燃料を加圧して吐出する高圧ポンプ18を有する。吸入調量弁17は、ポンプ駆動回路13を介して車載電源から通電されるソレノイドコイル(図示せず)を具備し、通電量に応じて弁開度が調節される。これにより、燃料供給ポンプ3は、目標レール圧に応じた量の燃料を吸入して加圧し、コモンレール4に吐出することができる。
コモンレール4は、燃料供給ポンプ3から吐出された燃料を高圧状態で蓄圧するとともに、高圧配管20を介して、高圧の燃料を各インジェクタ5に分配する。すなわち、コモンレール4は、高圧の燃料を蓄圧する蓄圧容器として機能するとともに、高圧の燃料を各インジェクタ5に分配する分配容器として機能する。なお、コモンレール4の一端には、コモンレール4に蓄圧された燃料の圧力(レール圧)を検出するレール圧センサ21が装着されている。
インジェクタ5は、本体23の先端側に噴射ノズル24が装着され、本体23の後端側に電磁弁25が装着されて構成されている。ここで、噴射ノズル24は、噴孔27を開閉する噴射弁体28を具備し、電磁弁25は、背圧室6を開閉する制御弁体29、および制御弁体29を駆動するアクチュエータとしてのソレノイドコイル30を具備する。
噴射ノズル24は、噴射弁体28を軸方向に摺動自在に収容する。噴射弁体28は、噴孔27を開閉するものであり、ノズルボディ32とともにノズル室33を形成する。ノズル室33は、高圧配管20および高圧流路34を介してコモンレール4の内部と連通し高圧の燃料の供給を受ける。そして、ノズル室33の燃料は、噴射弁体28に対し、噴孔27を開放する方向(開孔方向)に圧力を及ぼす(以下、ノズル室33の燃料の圧力を「開孔圧」と呼ぶ)。
本体23は、コマンドピストン37を軸方向に摺動自在に収容する。コマンドピストン37は、噴射弁体28の反ノズル室側に本体ボディ38とともに背圧室6を形成し、背圧室6の燃料の圧力を噴射弁体28に伝達する。ここで、背圧室6は、高圧配管20、高圧流路40およびインオリフィス41を介してコモンレール4の内部と連通し高圧の燃料の供給を受ける。そして、背圧室6の燃料の圧力は、コマンドピストン37およびピストンピン39を介して噴射弁体28に伝達され、噴孔27を閉鎖する方向(閉孔方向)に噴射弁体28を付勢する(以下、背圧室6の燃料の圧力を「閉孔圧」と呼ぶ)。
また、コマンドピストン37のノズル室側には、噴射弁体28を閉孔方向に付勢するスプリング42を収容するスプリング室43が形成されている。また、スプリング室43には、背圧室6やノズル室33からリークした燃料が流入する。そして、スプリング室43の燃料は、低圧流路44、制御弁室45を経由して低圧配管46にリークして燃料タンク2へもどる。
電磁弁25は、通電により磁気吸引力を発生させるソレノイドコイル30、および磁気吸引力により軸方向に移動し背圧室6を開放する制御弁体29、背圧室6を閉鎖する方向に制御弁体29を付勢するスプリング49を具備する。また、電磁弁25は、制御弁体29を収容するとともに、背圧室6から流出する燃料が通過する制御弁室45を形成する。そして、ソレノイドコイル30に対する通電開始および通電停止が繰り返し行われることで、制御弁体29は背圧室6を開閉する。
すなわち、ソレノイドコイル30に通電が行われ磁気吸引力が発生すると、制御弁体29は、この磁気吸引力により着座位置から上昇し、背圧室6を制御弁室45に対して開放する。これにより、背圧室6から燃料が流出し、閉孔圧が低下する。また、ソレノイドコイル30への通電が停止され磁気吸引力が消滅すると、制御弁体29は、スプリング49の付勢力により着座位置に向けて下降し、背圧室6を制御弁室45に対して閉鎖する。これにより、背圧室6からの燃料の流出が停止し、閉孔圧は上昇する。
なお、背圧室6から制御弁室45に向かう流路にはアウトオリフィス50が設けられている。アウトオリフィス50は、流入側のインオリフィス41よりも通過流量が大きくなるように設けられている。このため、背圧室6と制御弁室45との間が開放されると、閉孔圧は確実に低下する。
そして、制御弁体29により背圧室6が開放され閉孔圧が低下すると、噴射弁体28に作用する付勢力に関し、開孔圧による付勢力等の開孔方向に作用する付勢力が、閉孔圧による付勢力、スプリング42による付勢力等の閉孔方向に作用する付勢力よりも強くなる。このため、噴射弁体28が着座位置から上昇し、噴孔27が開放されて、燃料の噴射が始まる(以下、噴射弁体28に対し、開孔方向に作用する付勢力を「開孔付勢力」と呼び、閉孔方向に作用する付勢力を「閉孔付勢力」と呼ぶ)。
また、制御弁体29が着座位置に向けて下降し閉孔圧が上昇すると、閉孔付勢力が開孔付勢力よりも強くなる。このため、噴射弁体28が着座位置に向けて下降し、噴孔27が閉鎖され、燃料の噴射が終わる。なお、ソレノイドコイル30への通電は、マイコン9で算出される指令値に基づいて実行される。
減圧機構7は、背圧室6から制御弁室45に向かう流路とは別に、背圧室6から低圧配管46に燃料を流出させ閉孔圧を減圧するための減圧配管52に設けられている。この減圧機構7は、減圧配管52を開閉する弁体53、通電を受けて磁気吸引力を発生させ、減圧配管52を開放する方向に弁体53を付勢するソレノイドコイル54、減圧配管52を閉鎖する方向に弁体53を付勢するスプリング55等により構成された減圧弁である(以下、減圧機構7を減圧弁7とする)。
マイコン9は、制御処理および演算処理を行うCPU、各種プログラムおよびデータ等を記憶するROM、RAM等の記憶手段、入力回路、出力回路等により構成される周知構造のコンピュータである。マイコン9は、コモンレール4に蓄圧された燃料の圧力(レール圧)を検出するレール圧センサ21やその他の各種センサから入力される検出信号をA/D変換して検出値とする。そして、マイコン9は、これらの検出値に基づいて各種の指令値を算出し、これらの指令値に基づいて指令信号を合成し各種の駆動回路13〜15に出力する。
例えば、マイコン9は、インジェクタ駆動回路14によりソレノイドコイル30へ通電させるための指令値を算出するとともに、算出した指令値に基づきインジェクタ駆動回路14に出力すべき指令信号を合成する。すなわち、マイコン9は、インジェクタ5にエンジンの状態に応じた燃料の噴射を実行させるため、レール圧センサ21等から得られる検出値に基づき、ソレノイドコイル30への通電開始時期および通電期間を指令値として算出する。
ここで、マイコン9は、インジェクタ5による燃料噴射を2段階に分けて実行させる。つまり、マイコン9は、先行する前段噴射に対する通電開始時期および通電期間と、後行する後段噴射に対する通電開始時期および通電期間とを算出する。そして、マイコン9は、これらの指令値に基づき、前段噴射用の指令信号と後段噴射用の指令信号とを合成してインジェクタ駆動回路14に出力する。これにより、マイコン9は、ソレノイドコイル30への通電を2回に分けて実行させ、燃料噴射を2段階に分けて実行させる。
また、マイコン9は、減圧機構駆動回路15により減圧弁7のソレノイドコイル54へ通電させるための指令値を算出するとともに、算出した指令値に基づき減圧機構駆動回路15に出力すべき指令信号を合成する。この指令値は、例えば、減圧弁7により減圧配管52の開放が行われる期間の長さを示すもの(以下、減圧期間と呼ぶ)である。
ここで、背圧室6、ノズル室33、高圧流路34、40、高圧配管20およびコモンレール4のように高圧の燃料が流動している部分では、噴射弁体28による噴孔27の閉鎖(つまり、噴射の終了)に伴い燃料の圧力に脈動が生じる。つまり、開孔圧および閉孔圧に脈動が生じる。
そして、マイコン9は、脈動による燃料の圧力の推移をレール圧センサ21により監視し、レール圧の検出値に応じて減圧期間を算出する。例えば、マイコン9は、レール圧の検出値の増加速度に応じて減圧期間を算出する。そして、マイコン9は、レール圧の検出値が目標レール圧よりも大きくなったら、減圧機構駆動回路15に指令信号を出力し、減圧期間に応じて減圧弁7に減圧配管52を開放させる。
参考例1の作用〕
参考例1の燃料噴射装置1の作用を、図2を用いて説明する。
前段噴射用の指令信号に基づき、ソレノイドコイル30への通電が始まると磁気吸引力が発生し(時間t0参照)、この磁気吸引力により制御弁体29が着座位置から上昇を開始する(時間t1参照)。これにより、背圧室6が開放され閉孔圧が低下を開始すると、閉孔付勢力が開孔付勢力よりも弱くなる。このため、噴射弁体28が着座位置から上昇を開始し、噴孔27が開放されて噴射率が上昇を開始する(時間t2参照)。
また、ソレノイドコイル30への通電が終わると磁気吸引力が消滅し(時間t3参照)、制御弁体29が着座位置に向けて下降を開始する。さらに、閉孔圧が上昇を開始するとともに噴射弁体28が着座位置に向けて下降を開始し、噴射率が低下を開始する。やがて、制御弁体29が着座位置に着座し背圧室6が閉鎖され(時間t4参照)、噴射弁体28が着座位置に着座して、噴孔27が閉鎖され噴射率はゼロになる(時間t5参照)。
そして、噴孔27が閉鎖されると、図2(c)、(f)に示すように、閉孔圧および開孔圧に脈動が発生する。この脈動に対し、マイコン9は、レール圧の検出値を監視することで閉孔圧および開孔圧を監視する。そして、マイコン9は、脈動によるレール圧の増加速度に応じて減圧期間を算出し、レール圧の検出値が目標レール圧よりも大きくなったら、指令信号を合成し減圧機構駆動回路15に出力する。
そして、減圧機構駆動回路15は、指令信号の入力を受けて車載電源からソレノイドコイル54に通電させる。これにより、弁体53によって減圧配管52が開放され、背圧室6の燃料は、アウトオリフィス50、制御弁室45を経由する流路とは別に、減圧配管52を経由して低圧配管46に排出される。このため、図2(c)に示すように、閉孔圧は脈動振幅が抑制され、閉孔圧の脈動は従来よりも早期に収束する。
参考例1の効果〕
参考例1の燃料噴射装置1は、制御弁体29とは別に背圧室6を開放し、閉孔圧を減圧する減圧弁7を備える。そして、マイコン9は、前段噴射と後段噴射との間に、減圧弁7により減圧配管52を開放させ閉孔圧を低下させる。
これにより、前段噴射によって閉孔圧に脈動が発生しても、減圧弁7により閉孔圧を調整し、早期に閉孔圧の脈動を収束させることができる。このため、後段噴射における実噴射量の変動を抑えることができる
〔実施例の構成〕
実施例の燃料噴射装置1によれば、マイコン9は、前段噴射におけるソレノイドコイル30の通電期間と後段噴射におけるソレノイドコイル30の通電期間との間隔(以下、「ソレノイド作動間隔」と呼ぶ)を、インジェクタ5の仕様から定まる限界値に設定する。
ここで、インジェクタ5の仕様とは、例えば、噴射弁体28、制御弁体29等の各部寸法、インオリフィス41、アウトオリフィス50の孔径、開孔圧や閉孔圧等、噴射弁体28の開孔方向または閉孔方向への移動速度に係わる項目である。また、限界値とは、ソレノイドコイル30の作動間隔の最小値であり、この限界値よりもソレノイド作動間隔を小さくすると、燃料噴射を、前段噴射と後段噴射とに分けて行うことができなくなる。
また、マイコン9は、後段噴射を実行するためソレノイドコイル30に通電が行われている時に、減圧機構駆動回路15に指令信号を出力して、減圧弁7により減圧配管52を開放させる。つまり、マイコン9は、制御弁体29により背圧室6を開放して、アウトオリフィス50および制御弁室45を経由して背圧室6の燃料を排出させるとともに、減圧配管52を減圧弁7により開放して、減圧配管52を経由して背圧室6の燃料を排出させる。
〔実施例の作用〕
実施例の燃料噴射装置1の作用を、図3を用いて説明する。
まず、前段噴射用の通電期間が終了し、さらに、設定されたソレノイド作動間隔に相当する時間が経過したら、後段噴射用の通電期間が開始する(時間t0’参照)。つまり、後段噴射用の指令信号がマイコン9からインジェクタ駆動回路14に出力され、ソレノイドコイル30への通電が再開する。この通電再開により磁気吸引力が発生し、制御弁体29が、再度、着座位置から上昇を開始する(時間t1’参照)。これにより、背圧室6が制御弁室45に対して開放され、再度、閉孔圧が低下を開始する。
また、マイコン9は、制御弁体29が着座位置から上昇を開始する時とほぼ同時に、減圧機構駆動回路15に減圧弁7を作動させるための指令信号を出力する。つまり、マイコン9は、ソレノイドコイル30への通電開始に対し制御弁体29の上昇開始が遅れる時間(以下、「遅延時間」と呼ぶ)が経過した時に、減圧機構駆動回路15に指令信号を出力する。
これにより、背圧室6は制御弁室45に対して開放されると同時に、減圧配管52に対しても開放されるので、閉孔圧の低下速度が従来よりも増大する。このため、従来よりも早期に閉孔付勢力が開孔付勢力よりも弱くなる。この結果、従来よりも早期に、噴射弁体28が着座位置から上昇を開始し、噴孔27が開放されて噴射率が上昇を開始する(時間t2’参照)。
そして、ソレノイドコイル30への通電が終わると磁気吸引力が消滅し(時間t3’参照)、制御弁体29が着座位置に向けて下降を開始する。さらに、閉孔圧が上昇を開始するとともに噴射弁体28が着座位置に向けて下降を開始し、噴射率が低下を開始する。なお、後段噴射における通電期間は、噴射開始が従来よりも早くなるため、従来よりも短い値に算出される。やがて、制御弁体29が着座位置に着座し背圧室6が閉鎖され(時間t4’参照)、噴射弁体28が着座位置に着座して、噴孔27が閉鎖され噴射率はゼロになる(時間t5’参照)。
〔実施例の効果〕
実施例の燃料噴射装置1によれば、マイコン9は、ソレノイド作動間隔をインジェクタの仕様から定まる限界値に設定し、後段噴射を実行するためソレノイドコイル30に通電を行っている時に、減圧弁7により背圧室6を開放させ、閉孔圧の低下速度を増大させる。
これにより、従来よりも早期に閉孔付勢力を開孔付勢力よりも弱くすることができるので、後段噴射において噴射弁体28が着座位置から上昇を開始する時間、つまり後段噴射の開始時期を早めることができる。この結果、前段噴射と後段噴射との間隔、つまり前段噴射において噴孔27が閉鎖されてから後段噴射において噴孔27が開放されるまでの期間(噴射インターバル)の最小値を、インジェクタの仕様から定まる従来の値よりも、さらに短縮することができる。以上により、排気ガス中のNOx低減の効果をさらに高めることができる
参考例2の構成〕
参考例2の燃料噴射装置1の構成を、図4を用いて説明する。
参考例2の燃料噴射装置1は、減圧機構(減圧弁7)に替わり、ノズル室33に供給される燃料を増圧して開孔圧を増圧する増圧機構58を備え、減圧機構駆動回路15に替わり、車載電源から増圧機構58に給電させる増圧機構駆動回路59を備える。
増圧機構58は、コモンレール4からインジェクタ5に供給される燃料の圧力を増圧する増圧ピストン60を有する。増圧ピストン60は、大径部62と、大径部62の一端側から延設された小径部63とを具備し、パスカルの原理により燃料を増圧するものである。ここで、小径部63の一端面は、増圧される燃料の給排を受ける被増圧室64を形成し、大径部62の他端面は、被増圧室64の燃料を増圧するための燃料の給排を受ける増圧室65を形成する。また、大径部62の一端面は、被増圧室64および増圧室65の燃料の圧力を調節するための燃料の給排を受ける調圧室66を形成する。
そして、コモンレール4から増圧室65に燃料を供給するための増圧配管67が、高圧配管20から分岐し、増圧配管67から調圧室66に燃料を供給するための供給側調圧配管68が、増圧配管67から分岐している。また、調圧室66から燃料を排出するための排出側調圧配管69が設けられ、低圧配管46に合流している。さらに、被増圧室64から増圧された燃料をインジェクタ5に供給するための被増圧配管70が設けられ、増圧配管67の分岐点よりも上流側の高圧配管20に合流している。
さらに、供給側調圧配管68には、調圧室66への燃料の供給を規制するオリフィス71が設けられ、排出側調圧配管69には、増圧機構駆動回路59から給電を受ける電磁弁75が設けられている。また、高圧配管20には、増圧配管67の分岐点よりも下流側、かつ被増圧配管70の合流点よりも上流側において、増圧された燃料がコモンレール4へ逆流するのを防止する逆止弁77が設けられている。ここで、電磁弁75は、排出側調圧配管69を開閉する弁体79、通電を受けて磁気吸引力を発生させ、弁体79に対し、排出側調圧配管69を開放する方向に磁気吸引力を作用させるソレノイドコイル80、および排出側調圧配管69を閉鎖する方向に弁体79を付勢するスプリング81等により構成されている。
これにより、ソレノイドコイル80に通電が行われ、排出側調圧配管69が開放されると、調圧室66から低圧配管46に燃料が排出される。このため、調圧室66の燃料の圧力が低下するので、供給側調圧配管68から調圧室66に燃料が供給されるが、この供給はオリフィス71により規制される。この結果、増圧室65に燃料が供給されるので、増圧ピストン60により被増圧室64の燃料が増圧され、増圧された燃料がインジェクタ5に供給される。なお、被増圧室64の燃料が増圧されると、高圧配管20は逆止弁77により閉鎖され、増圧された燃料のコモンレール4への逆流が防止される。
また、ソレノイドコイル80への通電が停止され、排出側調圧配管69が閉鎖されると、調圧室66から低圧配管46への燃料の排出が止まる。この結果、調圧室66への燃料の供給が増圧室65への燃料の供給に追い付く。このため、増圧ピストン60による被増圧室64の燃料の増圧が止まるので、逆止弁77による高圧配管20の閉鎖が解除され、再度、コモンレール4からインジェクタ5に、直接、燃料が供給されるようになる。
また、マイコン9は、増圧機構駆動回路59によりソレノイドコイル80へ通電させるための指令値を算出するとともに、算出した指令値に基づき増圧機構駆動回路59に出力すべき指令信号を合成する。この指令値は、例えば、電磁弁75により排出側調圧配管69の開放が行われる期間の長さ、つまり被増圧室64の燃料が増圧される期間の長さを示すもの(以下、増圧期間と呼ぶ)である。
そして、マイコン9は、脈動による燃料の圧力の推移を、レール圧センサ21により監視し、レール圧の検出値に応じて増圧期間を算出する。例えば、マイコン9は、レール圧の検出値の減少速度に応じて増圧期間を算出する。そして、マイコン9は、レール圧の検出値が目標レール圧よりも小さくなったら、増圧機構駆動回路59に指令信号を出力し、増圧期間に応じて電磁弁75に排出側調圧配管69を開放させる。
参考例2の作用〕
参考例2の燃料噴射装置1の作用を、図5を用いて説明する。
参考例1と同様に噴孔27が閉鎖されると(時間t5参照)、図5(c)、(f)に示すように、閉孔圧および開孔圧に脈動が発生する。この脈動に対し、マイコン9は、レール圧の検出値を監視することで閉孔圧および開孔圧を監視する。そして、マイコン9は、脈動によるレール圧の低減速度に応じて増圧期間を算出し、レール圧の検出値が目標レール圧よりも小さくなったら、指令信号を合成し増圧機構駆動回路59に出力する。
そして、増圧機構駆動回路59は、指令信号の入力を受けて車載電源からソレノイドコイル80に通電させる。これにより、弁体79によって排出側調圧配管69が開放され、ノズル室33に供給される燃料が増圧される。つまり、排出側調圧配管69が開放されると、被増圧室64の燃料が増圧され、高圧配管20および高圧流路34を経由して、ノズル室33に供給される。なお、増圧された燃料の背圧室6への供給は、インオリフィス41により規制される。このため、図5(f)に示すように、開孔圧は脈動振幅が抑制され、開孔圧の脈動は従来よりも早期に収束する。
参考例2の効果〕
参考例2の燃料噴射装置1は、ノズル室33に供給される燃料を増圧して開孔圧を増圧する増圧機構58を備える。そして、マイコン9は、前段噴射と後段噴射との間に、増圧機構58の電磁弁75により排出側調圧配管69を開放させ開孔圧を増圧させる。
これにより、前段噴射によって開孔圧に脈動が発生しても、増圧機構58により開孔圧を調整し、早期に開孔圧の脈動を収束させることができる。このため、後段噴射における実噴射量の変動を抑えることができる
参考例3の構成〕
参考例3の燃料噴射装置1によれば、マイコン9は、ソレノイド作動間隔を、インジェクタ5の仕様から定まる限界値に設定する。また、マイコン9は、後段噴射を実行するためソレノイドコイル30に通電が行われている時に、増圧機構駆動回路59に指令信号を出力して、電磁弁75により排出側調圧配管69を開放させる(図4参照)。
つまり、マイコン9は、制御弁体29により背圧室6を開放して、アウトオリフィス50および制御弁室45を経由して背圧室6の燃料を排出させるとともに、排出側調圧配管69を電磁弁75により開放して調圧室66から燃料を排出させる。これにより、マイコン9は、増圧室65に燃料を供給させるとともに、被増圧室64の燃料を増圧して高圧配管20に供給することで開孔圧を増圧する。
参考例3の作用〕
参考例3の燃料噴射装置1の作用を、図6を用いて説明する。
参考例3のマイコン9は、制御弁体29が着座位置から上昇を開始する時(時間t1’参照)とほぼ同時に、増圧機構駆動回路59に増圧機構58を作動させるための指令信号を出力する。つまり、マイコン9は、実施例で定義した遅延時間が経過した時に、増圧機構駆動回路59に指令信号を出力する。
これにより、背圧室6が制御弁室45に対して開放され閉孔圧が減圧を開始すると同時に、増圧機構58から増圧された燃料がノズル室33に供給され、開孔圧が増圧する。このため、従来よりも早期に閉孔付勢力が開孔付勢力よりも弱くなる。この結果、従来よりも早期に、噴射弁体28が着座位置から上昇を開始し、噴孔27が開放されて噴射率が上昇を開始する(時間t2’参照)。
参考例3の効果〕
参考例3の燃料噴射装置1によれば、マイコン9は、ソレノイド作動間隔をインジェクタ5の仕様から定まる限界値に設定し、後段噴射を実行するためソレノイドコイル30に通電を行っている時に、増圧機構58によりノズル室33に供給する燃料を増圧し、開孔圧を増圧させる。
これにより、実施例と同様の効果を得ることができる。
〔変形例〕
実施例の燃料噴射装置1は、燃料噴射を2段階に分けて実行するマルチ噴射に適用され、後段噴射の実噴射量の変動を抑えるために用いられていたが、このような適用例に限定されない。すなわち、マルチ噴射に限らず、単独の噴射で必要な燃料を全量噴射する場合でも噴射インターバルが短いときには、実施例の燃料噴射装置1を適用することで、後行する噴射における実噴射量の変動を抑えることができる。
実施例では、減圧機構(減圧弁7)を作動させる時期が制御弁体29の上昇開始とほぼ同時であったが、この時に限定されない。すなわち、減圧機構を作動させる時期を、後段噴射を実行するためソレノイドコイル30に通電を開始した後、かつ、噴射弁体28が着座位置から上昇を開始する前、とすれば、噴射インターバルの最小値を短縮することができる。
実施例の燃料噴射装置1は、減圧機構(減圧弁7)を備えるものであったが、減圧機構および増圧機構58を両方とも備えるようにしてもよい。この場合、閉孔圧の減圧および開孔圧の増圧の両方を実行することができるので、さらに噴射インターバルの最小値を短縮することができる。
本実施例のインジェクタ5のアクチュエータは、磁気吸引力を発生させるソレノイドコイル30であったが、ピエゾ素子のように電圧の印加に伴う伸長力により制御弁体29を駆動するものであってもよい。
燃料噴射装置の全体構成図である(参考例1)。 (a)はソレノイドコイルへの通電量のタイムチャートであり、(b)は制御弁体のリフト量のタイムチャートであり、(c)は閉孔圧のタイムチャートであり、(d)は噴射弁体のリフト量のタイムチャートであり、(e)は噴射率のタイムチャートであり、(f)は開孔圧のタイムチャートである(参考例1)。 (a)はソレノイドコイルへの通電量のタイムチャートであり、(b)は制御弁体のリフト量のタイムチャートであり、(c)は閉孔圧のタイムチャートであり、(d)は噴射弁体のリフト量のタイムチャートであり、(e)は噴射率のタイムチャートであり、(f)は開孔圧のタイムチャートである(実施例) 燃料噴射装置の全体構成図である(参考例2)。 (a)はソレノイドコイルへの通電量のタイムチャートであり、(b)は制御弁体のリフト量のタイムチャートであり、(c)は閉孔圧のタイムチャートであり、(d)は噴射弁体のリフト量のタイムチャートであり、(e)は噴射率のタイムチャートであり、(f)は開孔圧のタイムチャートである(参考例2)。 (a)はソレノイドコイルへの通電量のタイムチャートであり、(b)は制御弁体のリフト量のタイムチャートであり、(c)は閉孔圧のタイムチャートであり、(d)は噴射弁体のリフト量のタイムチャートであり、(e)は噴射率のタイムチャートであり、(f)は開孔圧のタイムチャートである(参考例3)。 (a)はソレノイドコイルへの通電量のタイムチャートであり、(b)は制御弁体のリフト量のタイムチャートであり、(c)は閉孔圧のタイムチャートであり、(d)は噴射弁体のリフト量のタイムチャートであり、(e)は噴射率のタイムチャートであり、(f)は開孔圧のタイムチャートである(従来例)。
1 燃料噴射装置
5 インジェクタ
6 背圧室
7 減圧弁(減圧機構)
8 制御手段
27 噴孔
28 噴射弁体
29 制御弁体
30 ソレノイドコイル(アクチュエータ)
33 ノズル

Claims (1)

  1. 噴孔を開閉する噴射弁体を収容するとともに、この噴射弁体に対し前記噴孔を開放する方向に圧力を及ぼす燃料の供給を受けるノズル室、および、前記噴射弁体の反ノズル室側に形成され、前記噴射弁体に対し前記噴孔を閉鎖する方向に圧力を及ぼす燃料の供給を受ける背圧室を有し、この背圧室を開閉する制御弁体を所定のアクチュエータにより駆動することで前記背圧室を開放し、前記背圧室の燃料の圧力を減圧して前記噴射弁体に前記噴孔を開放させ燃料を噴射するインジェクタと、
    前記インジェクタによる燃料の噴射を行う際に、前記制御弁体とは別に前記背圧室を開放し、前記背圧室の燃料の圧力を減圧することができる減圧機構と
    前記アクチュエータを2回以上作動させることで、前記インジェクタによる燃料の噴射を少なくとも2段階に分けて実行させるとともに、先行する前段噴射と後行する後段噴射との間に、前記減圧機構により前記背圧室を開放させ、前記背圧室の燃料の圧力を調整する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記前段噴射を実行するために前記アクチュエータを作動させる期間と、前記後段噴射を実行するために前記アクチュエータを作動させる期間との間隔を、前記インジェクタの仕様から定まる限界値に設定し、
    前記後段噴射を実行するため前記アクチュエータを作動させる時に、前記減圧機構により前記背圧室を開放させることを特徴とする燃料噴射装置
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