JP2006291756A - 電磁弁駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 電磁弁への通電停止時に生じる残留磁力を小さくすることを可能とすることを目的とする。
【解決手段】 エンジン1に燃料を噴射供給する燃料噴射弁3に用いられ、弁体32aと、コイルに発生する電磁力で弁体32aを吸引するコア32bとを有し、コイルへの通電停止時に生じる残留磁力の大きさにより噴射停止の応答性に影響を与える電磁弁32であって、エンジン1の運転状態に応じてこの電磁弁32のコイルへの通電特性を制御する電磁弁駆動制御装置において、
1噴射中の通電特性のうちの噴射停止前の通電電荷値を、電磁弁32が搭載された燃料噴射弁3の噴射状態を保持できる最小の通電電荷値Ihc(Ihco)に設定する電磁弁個体差調整手段を備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、電磁弁駆動制御装置に関し、例えば内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射弁に用いられる電磁弁の駆動制御装置に適用して好適なものである。
従来より、内燃機関の燃料噴射装置として、例えばディーゼル機関の気筒内に燃料を噴射供給する装置が知られている。この装置では、電磁弁式の燃料噴射弁によって燃料が噴射供給されている。この種の電磁弁は、燃料を噴射および噴射停止する燃料噴射弁本体側のニードルを直接的もしくは間接的に駆動する弁体と、コイルに発生する電磁力で弁体を吸引する吸引部材としてのコアを備えており、コイルへの通電および通電停止の通電制御することで、ニードルを開弁および閉弁させて燃料の噴射および噴射停止をするものである。
ディーゼル機関には、近年、排気ガス規制の強化や燃焼音低減の社会的要請があり、これに対応して電磁弁に高応答性の要求がある。
これに対して特許文献1の開示する技術では、1噴射中の電磁弁への通電特性として、開弁後の通電電流より大きな過渡電流を通電初期に流すことで開弁応答性を向上させている。なお、この技術では、開弁後の通電電流を、所定の一定電流値に制御することで、開弁状態の維持と消費電力の低減が図られている。
特開平8−177583公報
開弁を維持するための最小電流値には、電磁弁に個体差があり、電磁弁毎に異なっている。しかしながら従来技術では、上記所定一定電流値を、余裕電流値分を上乗せした値に設定しているため、コイルへの通電を停止するときにコイルに生じる残留磁力が大きくなってしまって、その結果、閉弁応答時間が遅くなるという問題がある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電磁弁への通電停止時に生じる残留磁力を小さくすることを可能とすることを目的とする。
また、別の目的は、電磁弁への通電停止時に生じる残留磁力を小さくすることを可能にするとともに、1燃焼行程に複数回に分けて噴射する場合において、前噴射と後噴射との近接噴射による噴射の重なりを防止可能な電磁弁駆動制御装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために以下の技術的手段を備える。
請求項1乃至6記載の発明では、内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射弁に用いられ、弁体と、コイルに発生する電磁力で弁体を吸引する吸引部材とを有し、コイルへの通電停止時に生じる残留磁力の大きさにより噴射停止の応答性に影響を与える電磁弁であって、内燃機関の運転状態に応じてこの電磁弁のコイルへの通電特性を制御する電磁弁駆動制御装置において、
1噴射中の通電特性のうちの噴射停止前の通電電荷値を、電磁弁が搭載された燃料噴射弁の噴射状態を保持できる最小の通電電荷値に設定する電磁弁個体差調整手段を備えていることを特徴としている。
これにより、噴射停止前の噴射状態を保持できる通電電荷値を、燃料噴射弁に搭載される電磁弁固有の最小の通電電荷値に設定することが可能であり、コイルへの通電停止時に生じる残留磁力の大きさを、電磁弁個体差に係わらず、小さくすることができる。
また、本発明の請求項2に記載の発明では、電磁弁個体差調整手段は、
噴射停止前の通電電荷値を、電磁弁の個体差に係わらず噴射状態を保持する保持電荷値から変化させる保持電荷値変更手段と、
内燃機関の運転状態を検出し、この運転状態に基づいて内燃機関の回転変動が所定値以上あるか否かを判定する判定手段とを備え、
噴射停止前の通電電荷値を保持電荷値から徐々に変化させ、回転変動が所定値以上あると判断される場合には、その通電電荷値を最小の通電電荷値とすることを特徴としている。
これによると、燃料噴射弁に搭載される電磁弁固有の噴射停止前の最小通電電荷値に設定する方法として、調整前の当初は、噴射停止前の通電電荷値を電磁弁の個体差に係わらず噴射状態を保持する保持電荷値に設定し、保持電荷値から徐々に変化させてゆき、回転変動が所定値以上となるときの通電電荷値を最小通電電荷値に決定している。これにより、所定値を内燃機関の性能に影響を及ぼさない程度の回転変動とすることで、電磁弁を有する燃料噴射弁が内燃機関に搭載された段階で、噴射停止の応答性に影響を与える残留磁力の大きさを小さくするように調節することができる。
また、本発明の請求項3に記載の発明では、最小通電電荷値は、回転変動が所定値以上あると判断されたときの通電電荷値に、電磁弁固有の電荷値を加えられることを特徴としている。
これによると、最小通電電荷値は、回転変動が所定値以上あると判断されたときの通電電荷値に、電磁弁固有の電荷値を加えられることが好ましい。これにより、燃料噴射弁に搭載される電磁弁固有の噴射停止前の最小通電電荷値を、噴射状態が確実に保持される最小値に設定できる。
また、本発明の請求項4に記載の発明では、通電特性は、一噴射中の噴射期間に対応する通電パルスが形成され、
最小通電電荷値を設定する期間は、通電パルス中の噴射停止前領域に、通電パルス長さに係わらず所定時間に設定されていることを特徴としている。
一般に、燃料噴射弁より内燃機関に供給される燃料の噴射量は、コイルへの通電期間すなわち通電パルス幅により調節されており、その通電パルス幅は、内燃機関の運転状態に応じた最適な噴射量に対応して決められるため、噴射量要求が変化しても燃料噴射特性の安定性が求められている。
これに対して請求項4に記載の発明では、最小通電電荷値を設定する期間は、通電パルス中の噴射停止前領域に、通電パルス長さに係わらず所定時間に制限しているので、噴射量要求が変化、特に小噴射量を要求される場合であっても、燃料噴射特性の安定性を確保することが可能である。
また、本発明の請求項5に記載の発明では、所定時間を、電磁弁の個体差に係わらず噴射状態を保持する保持時間から変化させる保持時間変更手段と、内燃機関の運転状態を検出し、この運転状態に基づいて内燃機関の回転変動が所定値以上あるか否かを判定する判定手段とを備え、所定時間を保持時間から徐々に変化させ、回転変動が所定値以上あると判断される場合には、その所定時間を電磁弁固有の最大保持時間とすることを特徴としている。
これによると、所定時間を設定する方法として、電磁弁の個体差に係わらず噴射状態を保持する保持時間から徐々に変化させ、回転変動が所定値以上あると判断される場合に、その所定時間を電磁弁固有の最大保持時間とすることが好ましい。これにより、燃料噴射弁に搭載される電磁弁固有の噴射停止前の通電電荷状態を、噴射状態を可能な限り保持される最小通電電荷値と、その最小通電電荷値を維持する最長の保持時間とすることができる。したがって、噴射停止の応答性に影響を及ぼす残留磁力の大きさを精度よく小さくすることができる。
また、本発明の請求項6に記載の発明では、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電磁弁駆動制御装置は、運転状態に応じて1燃焼行程の間に複数回噴射する燃料噴射弁に用いられ、運転状態が、複数回の噴射のうち先に噴射を実施する前噴射と前噴射の後に噴射を実施する後噴射とを少なくとも近接噴射させる運転領域において、
前噴射に対応する通電特性のうちの噴射停止前の通電電荷値を、最小通電電荷値に設定することを特徴としている。
これによると、複数回の噴射のうち先に噴射を実施する前噴射と前噴射の後に噴射を実施する後噴射とを少なくとも近接噴射させる場合において、前噴射に対応する通電特性のうちの噴射停止前の通電電荷値を、最小通電電荷値に設定することが好ましい。
前噴射に噴射停止時に生じる残留磁力が残ったまま、あるいは残留磁力の影響により燃料噴射弁の噴射状態が維持されている段階で、後噴射のための通電が開始されると、後噴射の噴射開始が早まってしまい、その結果前噴射と後噴射が重なる現象が発生する場合がある。
これに対して請求項6に記載の発明では、前噴射に対応する通電特性のうちの噴射停止前の通電電荷値を、最小通電電荷値に設定しているので、後噴射のための通電が開始される直前まで、前噴射の残留磁力が残ってしまう、あるいは残留磁力の影響により燃料噴射弁の噴射状態が継続されるのを防止することが可能である。したがって、前噴射と後噴射との近接噴射による噴射の重なり防止が図れる。
以下、本発明の電磁弁駆動制御装置を、蓄圧式燃料噴射制御装置に適用して具体化した実施形態を図面に従って説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の電磁弁駆動制御装置を適用する燃料噴射制御装置の全体構成を示す構成図である。図2は、図1中の電磁弁を搭載する燃料噴射弁の模式的断面図である。図3は、図1中のECUにおいて電磁弁のコイルへ通電する通電特性を制御する制御方法を示すフローチャートである。図4は、噴射信号と、電磁弁への通電特性と、燃料噴射弁の噴射特性との関係を示すタイムチャートである。なお、図5および図6は、本実施形態の作用効果を説明するグラフであって、図5は残留磁力と通電電荷値との関係、図6は閉弁開始時間と残留磁力との関係を示すグラフである。
蓄圧式燃料噴射装置(以下、コモンレール式燃料噴射装置)は、例えばディーゼルエンジン(以下、エンジンと呼ぶ)1に燃料を噴射供給する燃料噴射システムである。このコモンレール式燃料噴射装置は、図1に示すように、高圧燃料を蓄える蓄圧器としてのコモンレール2と、電磁弁32の駆動により燃料の噴射および噴射停止を行なう燃料噴射弁3と、燃料を高圧圧送する燃料供給ポンプとしてのサプライポンプ4と、これらを制御する制御手段としての制御装置(以下、ECUと呼ぶ)5を含んで構成されている。
エンジン1は、燃焼サイクルとしての吸入、圧縮、膨張、排気の各行程を連続して行なう気筒を複数備えたものであり、図1では一例として4気筒エンジンを例に示すが、他の気筒数を有するエンジンであってもよい。
コモンレール2は、燃料噴射弁3に供給する高圧燃料を蓄圧する蓄圧器であり、燃料噴射圧に相当するコモンレール圧が蓄圧されるように、高圧燃料流路としての燃料配管6を介して高圧燃料を圧送するサプライポンプ4の吐出口に接続されている。なお、燃料噴射弁3に供給される高圧燃料は、一部余剰燃料等をリーク燃料として燃料噴射弁3より排出されており、燃料噴射弁3からのリーク燃料は、燃料還流路としてのリリーフ配管7を経て燃料タンク8に戻されている。
また、コモンレール2から燃料タンク8へのリリーフ配管9には、プレシャリミッタ11が取つ付けられている。このプレシャリミッタ11は圧力安全弁であり、コモンレール2内の燃料圧が限界設定圧を超える場合に開弁するように構成され、コモンレール2内の燃料圧を限界設定圧以下に抑える。
燃料噴射弁3は、エンジン1の各気筒ごとに搭載され、気筒内に燃料を噴射供給するものであり、コモンレール2により分岐する複数の高圧燃料配管10の下流端に接続され、コモンレール2に蓄圧された高圧燃料を各気筒に噴射供給する。燃料噴射弁3は電磁弁32を駆動制御することにより燃料の噴射および噴射停止を行なう電磁弁式燃料噴射弁である。具体的には、図2に示すように、燃料噴射弁3は、燃料を噴射するための噴孔38と、噴孔38よりの燃料の噴射を遮断および許容する弁部材としてのニードル33と、ニードル33を燃料圧力によりリフトさせるための制御圧力室31と、制御圧力室31の燃料圧力を増減する電磁弁32とを含んで構成されている。なお、ニードル33は、電磁弁32により制御される制御圧力室31内の燃料圧力の増減により、ニードル33が閉弁および開弁する。このようにニードルが間接的に電磁弁32で駆動されるものに限らず、ニードル33を直接的に電磁弁32で駆動されるものであってもよい。
電磁弁32はコイルに発生する電磁力により駆動されるものであり、弁体32aと、コイルに発生する電磁力で弁体32aを吸引する吸引部材としての固定コア32bとを備えている。この電磁弁32は、コイルへの通電が停止されてコイルが励磁されていないときには固定コア32bに磁気吸引力が発生しないため、弁体32aは図示しない弁座に着座している。この場合、制御室31と燃料タンク8側の燃料循環路7との連通が遮断され、制御室31内の燃料圧力は、ノズル室37へ導かれるコモンレール圧と同じになる。ニードル31はコモンレール圧と同じ燃料圧力でノズルシート38に押し付けられ、閉弁する。
なお、コイルへの通電停止時には、通電時の通電電荷値(以下、通電電流と呼ぶ)の大きさに応じて残留磁力が生じる(図5参照)。この残留磁力は、固定コア32bと弁体32aとの間に作用し、電磁弁32の閉弁開始時期を遅らせて(図6参照)、閉弁応答性に影響を及ぼす。そして、ニードル31の閉弁開始時間を遅らせて噴射停止の応答性に影響を及ぼす。
一方、コイルに通電されてコイルが励磁されているときには固定コア32bに磁気吸引力が発生し、その吸引力が弁体32aに作用するため、弁体が引き付けられて弁座から離座している。この場合、制御室31と燃料循環路7がオリフィス34を介して連通され、制御室31内の燃料圧力は減圧される。この減圧によりニードル31をノズルシール38側へ押付け力が低下するため、ノズルシート38から離座して開弁する。なお、その減圧速度はオリフィス34の大きさに応じて設定される。
サプライポンプ4は、コモンレール2へ高圧燃料を圧送するポンプである。なお具体的にはサプライポンプ4は、燃料タンク8内の燃料をサプライポンプ4へ吸引するフィードポンプと、このフィードポンプによって吸い上げられた燃料を高圧に圧縮してコモンレール2へ圧送する高圧ポンプとを搭載しており、フィードポンプと高圧ポンプは共通のカムシャフト12によって駆動されている。このカムシャフト12は、エンジン1のクランク軸13等によって回転駆動されるものである。
また、サプライポンプ4には、高圧ポンプに吸引される燃料の量つまりコモンレール2へ高圧圧送する吐出量を調節する調量制御弁(図示せず)が搭載されており、この調量制御弁がECU5によって駆動制御されることにより、コモンレール圧が調整されるようになっている。
ECU5は、制御処理、演算処理を行なうCPU、各種プログラムおよびデータを保存する記憶装置(ROM、スタンバイRAMまたはEEPROM、RAM等のメモリ)、入力回路、出力回路、電源回路、燃料噴射弁3の電磁弁32の駆動回路(以下、電磁弁駆動回路と呼ぶ)およびサプライポンプ4の調量制御弁の駆動回路(以下、ポンプ駆動回路と呼ぶ)等の機能を含んで構成されている周知構造のマイクロコンピュータが設けられている。そして、ECU5に読み込まれたセンサ類の信号に基づいて各種の演算処理を行なうようになっている。図1中のECU5において、51はCPU、記憶装置、入力回路、出力回路等からなる制御部、52は電磁弁駆動回路、53はポンプ駆動回路を示している。
ECU5に接続されるセンサ類は、図1に示すように、アクセル開度Accpを検出するアクセルセンサ21、エンジン回転数Neを検出する回転数センサ22、エンジン1の冷却水温度Twを検出する水温センサ23、コモンレール圧Pcを検出する燃料圧力センサ(以下、コモンレール圧センサと呼ぶ)24、およびその他のセンサ類25がある。
図1に示すように、ECU5中の電磁弁駆動回路52は、車載電源としての車載バッテリ(図示せず)からのバッテリ電圧を高めて蓄えるチャージ回路52aと、放電制御用スイッチング素子52bと、放電制御用スイッチング素子52bを断続制御する放電制御回路52cとを備える。これらの構成は、電磁弁52に高電圧・大電流を瞬時に与える過渡電流発生回路(以下、最大電流発生回路と呼ぶ)を構成する。
この初期最大電流発生回路は、図3に示すように、1噴射中の駆動信号Tinjのうちの通電開始部分に対応する駆動パルス区間(以下、過渡電流駆動パルス区間と呼ぶ)Tpにおいて、電磁弁32への通電特性を、ピーク電流値がIpの過渡電流波形に形成する。なお具体的には、放電制御回路52cは、制御部51から出力される駆動信号を受けると、放電制御用スイッチング素子52bをONして電磁弁32への通電を開始し、その後、図示しない電流検出部によって検出される通電電流値が所定の閾値(例えば、放電停止閾値のIp)に達したら、放電制御用スイッチング素子52bをOFFさせることにより上記過渡電流波形の過渡電流を電磁弁32へ供給する。
また、電磁弁駆動回路52は定電流制御回路(図示せず)を備えており、この定電流制御回路は、電磁弁32へ過渡電流を通電した後、図3に示すように、駆動信号Tinjのうちの後半部分に対応する駆動パルス区間(以下、保持電流駆動パルス区間と呼ぶ)Tpにおいて、通電電流特性を、定電流状態に保持される電流値を複数段階(本実施例では2段階)に切換えるものである。一定の定電値(本実例では、図3に示すIhとIhcの2段階の電流値)の電流波形の保持電流が電磁弁32へ供給される。なお、ここで、電流値Ihの電流波形を第1保持電流と呼び、電流値Ihcの電流波形を第2保持電流と呼ぶ。
なお、ここで、ECU5は、燃料噴射弁3の噴射動作を制御する噴射手段とを備えており、噴射手段は、目標噴射量決定手段と、噴射時期決定手段と、噴射期間決定手段と、燃料噴射弁駆動手段とから構成されている。目標噴射量決定手段は、各種センサ類により検出したエンジン1の運転状態に応じて最適な目標噴射量Qfinを決定する。噴射時期決定手段は、目標噴射量Qfinとエンジン回転数Neとに基づいて指令噴射時期(通電パルス時期)Tfinを決定する。噴射期間決定手段は、コモンレール圧Pcと目標噴射量Qfinとに基づいて指令噴射期間(通電パルス時間)Tinjを決定する。
燃料噴射弁駆動手段は、各気筒の燃料噴射弁3の電磁弁32に、指令噴射時期(Tfin)から噴射指令パルス時間(Tinj)が経過するまでの間、略パルス状の通電電流を印加する。なお具体的には、燃料噴射弁駆動手段は、電磁弁32への通電特性を過渡電流値Ipに過渡電流制御するピーク電流波形発生手段と、電磁弁32への通電特性を2段階の保持電流Ih、Ipに定電流制御する保持電流波形発生手段とを備えている。
保持電流波形発生手段は電磁弁個体差調整手段を備えており、この電磁弁個体差調整手段は、保持電流値変更手段と、判定手段とを有する。保持電流値変更手段は、第2保持電流の決定のため、第1保持電流値Ihより変化させた補正保持電流値Ihi(図3参照)で第2保持電流値Ihcを仮設定する。判定手段は、その第1保持電流値Ihから変化させた補正保持電流Ihiで電磁弁32を通電制御したときのエンジン1の運転状態への影響を判定する。なお、第2保持電流値Ihcは請求範囲に記載の噴射停止前の通電電荷値に相当する。
次に、上述した構成を有する蓄圧式燃料噴射装置の制御方法、特に燃料噴射弁3の噴射動作を制御するために電磁弁32のコイルへの通電特性を制御する制御方法について、図4に従って説明する。図4に示すように、S301(Sはステップ)では、第1保持電流値Ihを読み出し、第2保持電流値Ihcを決定するための補正保持電流値Ihiを第1保持電流値Ihで初期化する。また、第2保持電流値Ihで通電する通電期間(以下、第2保持電流通電期間と呼ぶ)Thcを所定通電時間に初期化する。
S302では、補正保持電流値Ihiを徐々に変化させるため、補正保持電流値Ihiを所定電流値分ΔI小さし、その補正保持電流Ihiで電磁弁32を通電制御する。S303では、このときのエンジン回転数Neの変動ΔNeを測定する。
S304では、その回転変動ΔNeが所定値ΔNaに達しているか否かを判断する。回転変動ΔNeが所定値ΔNaに達していない場合には、徐々に小さく変化させている補正保持電流値Ihiの大きさが、エンジン1に搭載されている電磁弁32固有の最小の保持電流値(Ihco)に達していないと判断し、S302へ戻る。逆に、回転変動ΔNeが所定値ΔNaに達している場合には、S305へ移行する。なお、所定値ΔNaは、電磁弁32を有する燃料噴射弁3より噴射される燃料の噴射状態によってエンジン1へ影響を与えるとの判定をするための回転変動量に設定されている。所定値ΔNaに達すると、電磁弁32への通電制御により燃料噴射弁3より噴射量がばらつき始める。
S305では、そのときの補正保持電流値Ihiを、噴射停止時前の燃料噴射弁3の噴射状態を保持できる最小の通電電流値(保持限界電流値と呼ぶ)Ihcoと判定し、保持限界電流値Ihcoを、その補正保持電流値Ihiに決定する(Ihco=Ihi)。
S306では、S305で決定した保持限界電流値Ihcoに、電磁弁32固有の電流値(以下、余裕電流値と呼ぶ)diを加えた値を必要保持電流値とし、第2保持電流値Ihcとして設定する。
S307では、決定した第2保持電流値Ihcを前提に、第2保持電流通電期間Thcを決定するための補正保持電流通電期間Tchiを徐々に変化させるため、補正保持電流通電期間Tchiを所定通電期間分ΔT大きくし、その補正保持電流通電期間Tchiで電磁弁32を通電制御する。S308では、このときのエンジン回転数Neの変動ΔNeを測定する。
S304では、その回転変動ΔNeが所定値ΔNaに達しているか否かを判断する。回転変動ΔNeが所定値ΔNaに達していない場合には、徐々に大きく変化させている補正保持電流通電期間Tchiの大きさが、エンジン1に搭載されている電磁弁32固有の最大の保持電流通電期間(Thco)に達していないと判断し、S307へ戻る。逆に、回転変動ΔNeが所定値ΔNaに達している場合には、S309へ移行する。
S309では、そのときの補正保持電流通電期間Tchiを、噴射停止時前の燃料噴射弁3の噴射状態を保持できる最大の通電期間(保持限界通電期間と呼ぶ)Thcoと判定し、保持限界通電期間Thcoを、その補正保持電流通電期間Tchiに決定する(Thco=Thci)。
S310では、S309で決定した保持限界通電期間Thcoに、電磁弁32固有の通電期間(以下、余裕通電期間と呼ぶ)diを減じた値を、第2保持電流値Ihcに切換えられる保持電流補正期間とし、第2保持電流通電期間Thcとして設定する。
なお、ここで、S302の制御処理は上記保持電流値変更手段を構成する。S304の制御処理は上記判定手段を構成する。S301からS306の制御処理は、請求範囲に記載の電磁弁個体差調整手段を構成する。また、S307からS310の制御処理を、電磁弁個体差調整手段に含んでもよい。
以上の制御方法により、電磁弁32への通電特性として、過渡電流、第1保持電流値Ihとからなる電流波形のうちの噴射停止前の通電電流値を、電磁弁32の搭載されたエンジン1の運転状態に基づいて判定される噴射状態を保持できる最小の通電電流値(保持限界電流値Ihco)に決定し、保持限界電流値Ihcoに対応した第2保持電流値Ihcで電磁弁32が通電制御される。したがって、電磁弁32への通電停止時に生じる残留磁力の大きさを、電磁弁32個体差に係わらず、小さくすることができる。
従来技術の噴射停止前の通電電流値は、電磁弁32の個体差に係わらず噴射状態を保持できる保持電流値Ih(本実施例の第1保持電流値に対応)設定された。これに対し、本実施形態では、電磁弁32を搭載する装置する実際の電磁弁32に基づいて噴射状態を保持できる保持限界電流値Ihcoに決定し、これに対応した第2保持電流値Ihcで電磁弁32を通電制御するので、図5に示すように残留磁力の大きさを小さくし(図5参照)、図4に示す電磁弁32の閉弁開始時間Tdcを短縮でき(図6参照)、よって電磁弁32の閉弁応答性向上が図れる。その結果、図4中の噴射率qの特性に示されるように、破線で示す従来特性に比べて燃料噴射停止の応答性の向上が図れる。
なお、第2保持電流値Ihcは、保持限界電流値Ihcoに電磁弁32固有の余裕電流値diを加えたものとするので、噴射状態を確実に保持できる最小の通電電流値とすることができる。
さらになお、上記決定した第2保持電流値Ihcを前提に、第2保持電流値Ihcで設定される通電期間を、噴射状態を保持できる最大の通電期間(保持限界通電期間Thco)に略設定し、保持限界通電期間Thcoに対応した第2保持電流通電期間Thcで電磁弁32が通電制御される。
次に、本実施形態の作用効果を説明すると、(1)本実施形態では、電磁弁32への通電特性の制御方法として、過渡電流、第1保持電流値Ihとからなる通電電流波形のうちの噴射停止前の通電電流値を、電磁弁32を実際に搭載するエンジン1での噴射状態を保持できる最小の通電電流値(保持限界電流値Ihco)に決定し、保持限界電流値Ihcoに対応した第2保持電流値Ihcで電磁弁32への通電特性を制御している。
従来技術の噴射停止前の通電電流値は、電磁弁32の個体差に係わらず噴射状態を保持できる保持電流値Ih(本実施例の第1保持電流値に対応)設定された。
これに対し本実施形態では、電磁弁32を搭載する装置する実際の電磁弁32に基づいて噴射状態を保持できる保持限界電流値Ihcoに決定し、これに対応した第2保持電流値Ihcで電磁弁32を通電制御するので、残留磁力の大きさを、電磁弁32個体差に係わらず、小さくすることができる。その結果、電磁弁32の閉弁開始時間Tdcを短縮できので、電磁弁32の閉弁応答性向上が図れる。そして、例えば噴射率qにおいて、従来特性に比べて燃料噴射停止の応答性の向上が図れる。
(2)なお、本実施形態では、第1保持電流値Ihより徐々に小さく変化させる保持電流値変更手段と、エンジン1の運転状態を検出し、この運転状態に基づいてエンジン回転変動ΔNeが所定値(ΔNa)以上あるか否かを判定する判定手段とを備えている。これにより、第1保持電流値Ihより徐々に小さく変化させた補正保持電流Ihiで電磁弁32を通電制御し、回転変動ΔNeが所定値(ΔNa)に達したと判断される場合には、その補正保持電流Ihiを保持限界電流値Ihcoに決定できる。
したがって、所定値ΔNeをエンジン1の性能に影響を及ぼさない程度の回転変動とすることで、電磁弁32を有する燃料噴射弁3がエンジン1に搭載された段階で、噴射停止の応答性に影響を与える残留磁力の大きさを小さくするように調節することができる。
(3)さらになお、本実施形態では、第2保持電流値Ihcは、上記保持限界電流値Ihcoに、電磁弁32固有の余裕電流値分ΔIを加えた値とすることが好ましい。これにより、噴射停止前の通電電流値を、噴射状態を確実に保持できる最小の通電電流値とすることができる。
(4)また、本実施形態では、第2保持電流値Ihcを設定する第2保持電流通電期間Thcは、駆動信号(通電パルス)中の噴射停止前領域に、通電パルス期間Tinjの長さに係わらず、所定期間(所定時間)に設定されている。
一般に、燃料噴射弁3より供給される燃料の噴射量は、通電パルス幅Tinjにより調節されており、その通電パルス幅は、エンジン1の運転状態に応じた最適な噴射量に対応して決められるため、噴射量要求が変化しても燃料噴射特性の安定性が求められている。
これに対して本実施形態では、第2保持電流通電期間Thcは、通電パルスTinj長さに係わらず所定時間に制限しているので、噴射量要求が変化、特に小噴射量を要求される場合であっても、燃料噴射特性の安定性を確保することが可能である。
(5)さらになお、上記所定時間を設定する方法として、電磁弁32の個体差に係わらず噴射状態を保持する所定の保持時間から徐々に変化させた補正保持電流通電期間Tchiで電磁弁32を通電制御し、回転変動Neが所定値に達したと判断される場合に、その補正保持電流通電期間Tchiを電磁弁32固有の最大保持時間とすることが好ましい。これにより、燃料噴射弁3に搭載される電磁弁32固有の噴射停止前の通電電流状態を、噴射状態を可能な限り保持される保持限界電流値Ihcoにより規定される第2保持電流値Ihcと、その第2保持電流値Ihcを維持する最長の保持時間Thcとすることができる。したがって、噴射停止の応答性に影響を及ぼす残留磁力の大きさを精度よく小さくすることができる。
(第2の実施形態)
以下、本発明を適用した他の実施形態を説明する。なお、以下の実施形態においては、第1の実施形態と同じもしくは均等の構成には同一の符号を付し、説明を繰返さない。
第2の実施形態では、ECU5は、図7に示すように、エンジン1の運転状態に応じて1燃焼行程中に複数回(本実施例では2回)噴射する噴射手段を有するものとする。図7は、実施形態に係わる電磁弁への通電特性と燃料噴射弁の噴射特性との関係を示すタイムチャートである。なお、図7において、複数回の噴射のうち先に噴射を実施する前噴射と前噴射の後に噴射を実施する後噴射とを近接噴射させる場合を示しており、実線の特性が本実施例の一例を示し、破線の特性は従来技術の例を示している。
一般に、前噴射に噴射停止時に生じる残留磁力が残ったまま、あるいは残留磁力の影響により燃料噴射弁3の噴射状態が維持されている段階(図中の破線特性を参照)で、後噴射のための通電が開始されると、後噴射の噴射開始が、図中の斜線枠の破線特性に示されるように早まってしまうおそれがある。その結果前噴射と後噴射が重なる現象が発生する場合がある。なお、このような現象が発生する状態では、後噴射の噴射開始時期は図中の斜線枠内で変動し、後噴射の噴射量変動を招くおそれがある。
これに対して本実施形態では、前噴射と後噴射とを少なくとも近接噴射させる場合において、前噴射に対応する通電特性のうちの噴射停止前の通電電流値を、噴射状態を保持できる保持限界電流値Ihcoにより規定される第2保持電流値Ihcに設定するようにしている。これにより、後噴射のための通電が開始される直前まで、前噴射の残留磁力が残ってしまう、あるいは残留磁力の影響により燃料噴射弁3の噴射状態が継続されるのを防止することが可能である。
つまり、噴射終了時期において、固定コア32bが弁体32aを吸引保持する磁気力は、同一電流通電により大なる磁気力を生じさせる固体(プラス側のばらつき固体)にあっては、必要吸引力以上の磁気力を生じさせていた。これに対して、本技術である上記した噴射終了時期の通電電流設定により、吸引磁気力が必要量だけ確保されるようにマイナス調整されて、残留磁力も軽減することができる。この結果、前噴射と後噴射との近接噴射による噴射の重なり防止が図れる。
また、上記したプラス側のばらつき固体における噴射終了時期の吸引磁気力と、本技術採用における噴射終了時期の吸引磁気力との比較では、本技術採用の方が噴射終了指令から実際に噴射が終了するまでの時間である噴射終了遅れが短く設定できる。これによって、前噴射終了から後噴射の開始までの噴射間インターバル時間につき、従来と本技術の双方を同じ狙い時間に設定する比較において、本技術採用の方が前噴射重心と後噴射重心との間の時間を短く設定できる。このことは、近年の出力とエミッションの総合性能を向上させるのに寄与できる効果がある。
(他の実施形態)
以上説明した本実施形態では、電磁弁32を搭載する燃料噴射弁3を、電磁弁32により制御される制御圧力室31内の燃料圧力の増減により間接的にニードル33が制御され、燃料の噴射および噴射停止するものとして説明したが、ニードル33を間接的に電磁弁32で駆動するものに限らず、ニードル33を直接的に電磁弁32で駆動するものであってもよい。
本発明の第1の実施形態の電磁弁駆動制御装置を適用する燃料噴射制御装置の全体構成を示す構成図である。 図1中の電磁弁を搭載する燃料噴射弁の模式的断面図である。 図1中のECUにおいて電磁弁のコイルへ通電する通電特性を制御する制御方法を示すフローチャートである。 噴射信号と、電磁弁への通電特性と、燃料噴射弁の噴射特性との関係を示すタイムチャートである。 第1の実施形態の作用効果を説明するグラフである。 第1の実施形態の作用効果を説明するグラフである。 第2の実施形態に係わる電磁弁への通電特性と燃料噴射弁の噴射特性との関係を示すタイムチャートである。
符号の説明
1 エンジン(内燃機関)
2 コモンレール(燃料噴射弁に供給される高圧燃料を蓄える蓄圧器)
3 燃料噴射弁
4 サプライポンプ(燃料供給ポンプ)
5 ECU(制御装置)
24 コモンレール圧センサ(燃料圧力センサ)
31 制御圧力室
32 電磁弁
32a 弁体
32b 固定コア(コイルに発生する電磁力で弁体を吸引するコア、吸引部材)
33 ニードル(弁部材)
36 ノズルシート(弁座)
38 噴孔

Claims (6)

  1. 内燃機関に燃料を噴射供給する燃料噴射弁に用いられ、弁体と、コイルに発生する電磁力で前記弁体を吸引する吸引部材とを有し、前記コイルへの通電停止時に生じる残留磁力の大きさにより噴射停止の応答性に影響を与える電磁弁であって、前記内燃機関の運転状態に応じてこの電磁弁の前記コイルへの通電特性を制御する電磁弁駆動制御装置において、
    1噴射中の前記通電特性のうちの前記噴射停止前の通電電荷値を、前記電磁弁が搭載された前記燃料噴射弁の噴射状態を保持できる最小の通電電荷値に設定する電磁弁個体差調整手段を備えていることを特徴とする電磁弁駆動制御装置。
  2. 前記電磁弁個体差調整手段は、
    前記噴射停止前の通電電荷値を、前記電磁弁の個体差に係わらず噴射状態を保持する保持電荷値から変化させる保持電荷値変更手段と、
    前記内燃機関の運転状態を検出し、この運転状態に基づいて前記内燃機関の回転変動が所定値以上あるか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記噴射停止前の通電電荷値を前記保持電荷値から徐々に変化させ、前記回転変動が所定値以上あると判断される場合には、その通電電荷値を前記最小の通電電荷値とすることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁駆動制御装置。
  3. 前記最小通電電荷値は、前記回転変動が所定値以上あると判断されたときの通電電荷値に、前記電磁弁固有の電荷値を加えられることを特徴とする請求項2に記載の電磁弁駆動制御装置。
  4. 前記通電特性は、前記一噴射中の噴射期間に対応する通電パルスが形成され、
    前記最小通電電荷値を設定する期間は、前記通電パルス中の噴射停止前領域に、前記通電パルス長さに係わらず所定時間に設定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電磁弁駆動制御装置。
  5. 前記所定時間を、前記電磁弁の個体差に係わらず噴射状態を保持する保持時間から変化させる保持時間変更手段と、
    前記内燃機関の運転状態を検出し、この運転状態に基づいて前記内燃機関の回転変動が所定値以上あるか否かを判定する判定手段とを備え、
    前記所定時間を前記保持時間から徐々に変化させ、前記回転変動が所定値以上あると判断される場合には、その所定時間を前記電磁弁固有の最大保持時間とすることを特徴とする請求項4に記載の電磁弁駆動制御装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電磁弁駆動制御装置は、前記運転状態に応じて1燃焼行程の間に複数回噴射する前記燃料噴射弁に用いられ、
    前記運転状態が、前記複数回の噴射のうち先に噴射を実施する前噴射と前記前噴射の後に噴射を実施する後噴射とを少なくとも近接噴射させる運転領域において、
    前記前噴射に対応する通電特性のうちの噴射停止前の通電電荷値を、前記最小通電電荷値に設定することを特徴とする電磁弁駆動制御装置。
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