JP4349113B2 - 車両用発電電動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用発電電動装置に関する。
近年、車両の排気ガスによる大気汚染の防止や車両の燃費向上が強く望まれている。そのため、信号待ち等の車両停止時にアイドリング状態が一定時間継続するとエンジンを停止する、いわゆるアイドルストップ車が増加している。このアイドルストップ車には、オルタネータの機能とスタータの機能とが一体になった発電電動装置が用いられている。
ところで、オルタネータは、特開平5−328799号公報等に開示されているように、アイドリング中であっても発電している。そのため、アイドルストップ車に搭載された発電電動装置においても、オルタネータの場合と同様に、アイドリング中であっても発電している。
特開平5−328799号公報
ところで、発電電動装置は、モータジェネレータ(発電電動機)と、制御装置(制御手段)とで構成されている。モータジェネレータは、エンジンから駆動力を伝達されることにより交流電力を発生し、制御装置から交流電力を供給されることにより駆動力を発生する。制御装置は複数のスイッチング素子からなるインバータ回路を有している。このインバータ回路は、モータジェネレータからの交流電力を直流電力に変換するとともに、バッテリ(直流電源)からの直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータに供給する。ここで、図4を参照して、アイドルストップ車に搭載された発電電動装置のインバータ回路の温度について説明する。図中の、t0はエンジン始動開始を、t1はエンジン始動完了を、t2は車両停止を、t3はエンジン停止つまりアイドルストップを、t4はエンジン再始動開始を、t5はエンジン再始動完了をそれぞれ示す。
まず、エンジン始動時(t0〜t1)には、発電電動装置はスタータとして動作する。このとき、インバータ回路はバッテリからの直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータに供給する。そのため、インバータ回路には大電流が流れ、インバータ回路の温度は周囲温度から急激に上昇する。
その後、エンジン運転時(t1〜t2)には、発電電動装置はオルタネータとして動作する。インバータ回路はモータジェネレータからの交流電力を直流電力に変換する。このとき、インバータ回路に流れる電流はエンジン始動時より小さく、インバータ回路の温度は低下しほぼ一定の値に安定する。
さらに、信号待ち等で車両が停止するとエンジンはアイドリング状態となる。エンジンのアイドリング状態が一定時間継続すると、エンジンが停止、つまり、アイドルストップする。この車両停止からアイドルストップまでの間(t2〜t3)、発電電動装置はオルタネータとして動作し発電を継続する。このとき、インバータ回路の温度はほぼ一定の値に安定したままである。
次に、アイドルストップからエンジンの再始動を開始するまでの間(t3〜t4)、
エンジンは停止し発電電動装置も停止している。しかし、インバータ回路は、小型化され制御装置の一部として発電電動装置に組み込まれている。そのため、インバータ回路の温度は自然空冷のみではほとんど低下しない。
その後、エンジン再始動時(t4〜t5)には、発電電動装置はスタータとして動作する。そのため、エンジン始動時(t0〜t1)と同様に、インバータ回路の温度は急激に上昇する。
その結果、インバータ回路の最高温度はT0maxは、発電時の発熱に、さらに、エンジン始動時の発熱が加わり非常に高くなる。ここで、インバータ回路のスイッチング素子はその最高温度と流れる電流の容量とによって大きさが決まる。そのため、前述したように、車両停止からアイドルストップまでの間発電を継続する発電電動装置では、大容量のスイッチング素子を用いる必要があり、インバータ回路を小型化することが困難であった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、性能を確保しつつ小型化できる車両用発電電動装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明者は、この課題を解決すべく鋭意研究し試行錯誤を重ねた結果、車両のエンジンがアイドリング状態であるとき、発電を停止することにより温度を低減できることを思いつき、本発明を完成するに至った。
すなわち、請求項1に記載の車両用発電電動装置は、界磁巻線及び電機子巻線を有し車両に搭載され前記車両のエンジンの駆動力により発電するとともに前記車両のエンジンを始動するための駆動力を発生する発電電動機と、前記発電電動機に接続され前記界磁巻線に流れる界磁電流を制御するとともに前記電機子巻線と直流電源との間で交直双方向電力変換を行う制御手段と、前記車両のエンジンの駆動力により前記制御手段を冷却する冷却手段とを備えた車両用発電電動装置において、さらに、前記制御手段は、前記車両のブレーキがオンされ、かつ、前記車両の速度が所定の速度以下であるときに前記発電電動機の発電を停止し、前記冷却手段は、前記発電電動機の発電が停止したあとも前記制御手段を冷却することを特徴とする。
請求項2に記載の車両用発電電動装置は、請求項1に記載の車両用発電電動装置において、さらに、前記制御手段は、前記車両のブレーキがオンされ、かつ、前記車両の速度がゼロであるときに前記発電電動機の発電を停止することを特徴とする。
請求項3に記載の車両用発電電動装置は、界磁巻線及び電機子巻線を有し車両に搭載され前記車両のエンジンの駆動力により発電するとともに前記車両のエンジンを始動するための駆動力を発生する発電電動機と、前記発電電動機に接続され前記界磁巻線に流れる界磁電流を制御するとともに前記電機子巻線と直流電源との間で交直双方向電力変換を行う制御手段と、前記車両のエンジンの駆動力により前記制御手段を冷却する冷却手段とを備えた車両用発電電動装置において、 さらに、前記制御手段は、前記車両のエンジンの回転数が所定の回転数以下であるときに前記発電電動機の発電を停止し、前記冷却手段は、前記発電電動機が発電を停止したあとも前記制御手段を冷却することを特徴とする。
請求項4に記載の車両用発電電動装置は、請求項1乃至3記載の車両用発電電動装置において、さらに、前記制御手段は、前記発電電動機の前記界磁巻線に流れる界磁電流を遮断することにより発電を停止することを特徴とする。
請求項5に記載の車両用発電電動装置は、請求項1乃至4記載の車両用発電電動装置において、さらに、前記冷却手段は、前記発電電動機の発電が停止してから所定の時間経過するまで前記制御手段手段を冷却することを特徴とする。
請求項6に記載の車両用発電電動装置は、請求項1乃至4記載の車両用発電電動装置において、さらに、前記冷却手段は、前記発電電動機の発電が停止してから前記制御手段の温度が所定の温度に低下するまで前記制御手段を冷却することを特徴とする。
請求項1に記載の車両用発電電動装置によれば、車両のブレーキがオンされ、かつ、車両の速度が所定の速度以下であるときに制御手段で発電電動機の発電を停止する。さらに、発電停止後も冷却手段で制御手段を冷却する。そのため、制御手段は、発電電動機から直流電源への交直電力変換をする必要がなくなり、制御手段の温度を抑えることができる。さらに、冷却手段により制御手段の温度を低減することができる。ところで、制御手段はブレーキがオンされ車両が比較的低速状態であるときに発電電動機の発電を停止する。しかし、このとき発電電機で発電される交流電力は比較的に小さく、発電を停止しても問題になることはほとんどない。その結果、性能を確保しつつ制御手段を小さくでき、車両用発電電動装置を小型化することができる。
請求項2に記載の車両用発電電動装置によれば、車両のブレーキがオンされ、かつ、車両の速度がゼロであるときに制御手段で発電電動機の発電を停止する。そのため、制御手段は、発電電動機から直流電源への交直電力変換をする必要がなくなり、制御手段の温度を抑ることができる。ところで、制御手段は、車両が停止状態、つまり、エンジンがアイドリング状態であるときに発電電動機の発電を停止する。しかし、このときに発電電機で発電される交流電力は非常に小さく、発電を停止しても問題になることはない。その結果、性能を充分に確保しつつ制御手段を小さくでき、車両用発電電動装置を小型化することができる。
請求項3に記載の車両用発電電動装置によれば、車両のエンジンの回転数が所定の回転数以下であるときに制御手段で発電電動機の発電を停止する。さらに、発電停止後も冷却手段で制御手段を冷却する。そのため、制御手段は、発電電動機から直流電源への交直電力変換をする必要がなくなり、制御手段の温度を抑えることができる。さらに、冷却手段により制御手段の温度を低減することができる。ところで、制御手段は、車両のエンジンの回転数が所定の回転数以下であるときに、発電電動機の発電を停止する。しかし、このときに発電電動機で発電される交流電力は比較的小さく、発電を停止しても問題になることはほとんどない。その結果、性能を確保しつつ制御手段を小さくでき、車両用発電電動装置を小型化することができる。
請求項4に記載の車両用発電電動装置によれば、制御手段で界磁巻線に流れる界磁電流を遮断することにより発電電動機の発電を停止する。そのため、発電を確実に停止でき、制御手段の温度を抑えることができる。その結果、制御手段が小さくなり、車両用発電電動装置をより小型化することができる。
請求項5に記載の車両用発電電動装置によれば、冷却手段で、発電電動機の発電が停止してから所定の時間経過するまで制御手段手段を冷却する。そのため、制御手段の温度を効率よく低減することができる。その結果、制御手段が小さくなり、車両用発電電動装置をさらに小型化することができる。
請求項6に記載の車両用発電電動装置によれば、冷却手段で、発電電動機の発電が停止してから制御手段の温度が所定の温度に低下するまで制御手段を冷却する。そのため、制御手段の温度を確実に所定の温度まで低減することができる。その結果、制御手段が小さくなり、車両用発電電動装置をさらに小型化することができる。
本実施形態は、オルタネータに交流モータの機能を付与し、さらに、交流モータを駆動する制御装置を一体化したアイドルストップ車用制御装置一体型モータジェネレータの例を示す。
本実施形態における制御装置一体型モータジェネレータの軸方向一部断面図を図1に、制御装置の回路図を図2に、制御装置のインバータ回路の温度を図3に示す。そして、これらの図を参照し、構造、動作、効果の順で具体的に説明する。
まず、図1を参照して具体的構造について説明する。図1に示すように、制御装置一体型モータジェネレータ1(車両用発電電動装置)は、ファン25(冷却手段)を内蔵したモータジェネレータ2(発電電動手段)と、制御装置3(制御手段)とを備えている。
モータジェネレータ2は、フロントハウジング20と、リヤハウジング21と、回転軸22と、ステータ23と、ロータ24と、ファン25と、プーリ26と、ブラシ27とを備えている。
フロントハウジング20は、アルミニウムからなり、端壁20aと、端壁20aの周縁部から軸方向に延在する周壁20bとから構成されている。フロントハウジング20の端壁20aには冷却空気の吸入孔20cが形成されている。また、フロントハウジング20の周壁20bには冷却空気の吹き出し孔20dが形成されている。
リヤハウジング21は、フロントハウジング20と同様にアルミニウムからなり、端壁21aと、端壁21aの周縁部から軸方向に延在する周壁21bとから構成されている。リヤハウジング21の端壁21aには冷却空気の吸入孔21cが形成されている。また、リヤハウジング21の周壁21bには冷却空気の吹き出し孔21dが形成されている。
回転軸22は例えば鉄からなる円柱体である。この回転軸22は、フロントハウジング20の端壁20aに配設される軸受22aとリヤハウジング21の端壁21aに配設される軸受22bとを介して、フロントハウジング20及びリヤハウジング21に対して回転可能に支持されている。そして、回転軸22の一端部の外周面には2つのスリップリング22cが軸方向に並設されている。回転軸22の他端部の外周面には後述するプーリ26が嵌合され固定されている。
ステータ23は、ステータコア23aと、ステータコイル23bとで構成されている。ステータコア23aは磁性材からなる環状体である。ステータコイル23bはステータコア23aに巻回される巻線である。そして、ステータ23の一方の軸端部の外周面は、フロントハウジング20の周壁20bの端部の内周面に、他方の軸端部の外周面は、リヤハウジング21の周壁21bの端部の内周面にそれぞれ固定されている。
ロータ24は、ロータコア24aと、界磁コイル24bとで構成されている。ロータコア24aは磁性材で構成されている。界磁コイル24bはロータコア24aに巻回される巻線である。界磁コイル24bの両端は回転軸22の軸端部に並設された2つのスリップリング22cにそれぞれ接続されている。そして、ロータ24は回転軸22に固定され、ロータ24の外周面をステータ23の内周面と一定の間隔を介して対向するようにステータ23の内周側に配設されている。
ファン25はロータ24の両軸端面に固定されている。このファン25は回転軸22が回転することによりロータ24とともに回転し空気の流れを発生させる。
プーリ26は回転軸22の軸端部にネジで固定されている。このプーリ26はエンジンとモータジェネレータ2との間で駆動力の授受をしている。
ブラシ27は黒鉛からなる角柱体である。このブラシ27はブラシホルダ27aーに収納され径方向に往復動可能に支持されている。また、ブラシ27の軸端面は回転軸22の軸端部に配設された2つのスリップリング22cの外周面にそれぞれ接触している。そして、一方のブラシ27はリヤハウジング21を介して接地されている。他方のブラシ27は後述する制御装置3に接続されている。
図2に示すように、制御装置3は、インバータ回路30と、界磁回路31と、制御回路32と、コネクタ33と、電源端子34と、放熱板35と、インバータケース36と、カバー37とから構成されている。
インバータ回路30はドレイン−ソース間に寄生ダイオードを有する6つの電界効果トランジスタ30a〜30fを3相ブリッジ接続して構成されている。このインバータ回路30の上側にある3つの電界効果トランジスタ30a〜30cのドレインは後述する電源端子34に接続され、下側にある3つの電界効果トランジスタ30d〜30fのソースはリヤハウジング21を介して接地されている。また、インバータ回路30の3相出力端子TU、TV、TWは、モータジェネレータ2のステータコイル23bと後述する制御回路32とに接続されている。
界磁回路31は、電界効果トランジスタ31aと、フライホイールダイオード31bとから構成されている。界磁回路31の電界効果トランジスタ31aのドレインは電源端子34に接続され、ソースはモータジェネレータ2の一方のブラシ27を介して界磁コイル24bの一端に接続されている。界磁回路31のフライホイールダイオード31bのカソードは、電界効果トランジスタ31aのソースと同じく、モータジェネレータ2の一方のブラシ27を介して界磁コイル24bの一端に接続されている。フライホイールダイオード31bのアノードはリヤハウジング21を介して接地されている。ところで、界磁コイル24bの他端は他方のブラシ27からリヤハウジング21を介して接地されている。そのため、フライホイールダイオード31bは界磁コイル24bに並列接続されている。
制御回路32は、インバータ回路30を構成する6つの電界効果トランジスタ30a〜30fのゲートと、界磁回路31を構成する電界効果トランジスタ31aのゲートとに接続されている。制御回路32は後述するコネクタ33に接続されるとともにリヤハウジング21を介して接地されている。
コネクタ33は、イグニションスイッチやECU(図略)からの制御信号と駆動のための電力とを制御回路32へ供給する電子部材である。
電源端子34は制御装置3とバッテリ4や各負荷5との間で電力を授受する電子部材である。
図1に戻って説明する。図1に示すように、放熱板35は、例えば、アルミニウム等の熱伝導性のよい材料からなる環状体である。放熱板35の一方の端面には、インバータ回路30を構成する6つの電界効果トランジスタ30a〜30fがそれぞれ絶縁フィルムを介してネジで固定されている。放熱板35の一方の端面には、さらに、界磁回路31と制御回路32とが搭載された基板が固定されている。放熱板35の他方の端面には、放熱効果を向上させるため複数のフィンが配設されている。
インバータケース36は、樹脂からなり、内周壁と、外周壁と、これらの軸端部を連結する端壁とから構成されている。インバータケース36の外周壁及び端壁にはバスバーが一体成形されている。インバータケース36の外周壁の外周面にはコネクタ33と電源端子34とが固定されている。インバータケース36の外周壁と内周壁とで囲まれる空間には、インバータ回路30、界磁回路31及び制御回路32が固定された放熱板35が収容されている。これらインバータ回路30、界磁回路31及び制御回路32は、インバータケース36に一体成形されたバスバーを介してステータコイル23b、ブラシ27、コネクタ33及び電源端子34と接続されている。そして、インバータケース36の内周壁と外周壁のとで囲まれる空間には樹脂が充填されている。インバータケース36はリヤハウジング21の端壁21aに固定されている。
カバー37は樹脂からなり、底壁と、底壁の周縁部から軸方向に延在する周壁とから構成されている。カバー37の底壁には冷却空気の吸入孔が形成されている。このカバー37はインバータケース36と放熱板35とを覆った状態でリヤハウジング21の端壁21aに固定されている。
次に、図3を参照して具体的動作について説明する。図3において、t0はエンジン始動開始を、t1はエンジン始動完了を、t2は車両停止を、t3はエンジン停止つまりアイドルストップを、t4はエンジン再始動開始を、t5はエンジン再始動完了をそれぞれ示す。
まず、エンジン始動時(t0〜t1)には、発電電動装置はスタータとして動作する。このとき、インバータ回路30はバッテリ4からの直流電力を交流電力に変換してモータジェネレータ2に供給する。そのため、インバータ回路30には大電流が流れ、インバータ回路30の温度は周囲温度から急激に上昇する。
その後、エンジン運転時(t1〜t2)には、発電電動装置はオルタネータとして動作する。インバータ回路30はモータジェネレータ2からの交流電力を直流電力に変換する。このとき、インバータ回路30に流れる電流はエンジン始動時より小さく、インバータ回路30の温度は低下しほぼ一定の値に安定する。
さらに、信号待ち等で車両が停止するとエンジンはアイドリング状態となる。このとき、車両のブレーキはオンされ、かつ、車両の速度はゼロである。この情報は、例えば、エンジン制御用のECUからコネクタ33を介して制御回路32へと入力される。制御回路32はこの信号に基づき界磁回路31の電界効果トランジスタ31aをオフする。界磁回路31の電界効果トランジスタ31aがオフされることにより、モータジェネレータ2の界磁コイル24bに流れる界磁電流が遮断され、モータジェネレータ2は発電を停止する。ところで、モータジェネレータ2のプーリ26はベルトを介してエンジンのクランクシャフトと結合されている。そのため、アイドリング状態にあるエンジンの駆動力がプーリ26を介してモータジェネレータ2に伝達され、モータジェネレータ2のロータ24が回転する。これにより、ロータ24の両端面に固定されたファン25が冷却空気流を発生させる。この冷却空気流は、フロントハウジング20の吸入孔20cから吹き出し孔20dと流れる。また、カバー37の吸気孔から放熱板35のフィンの間を通り、インバータケース36の内周壁の内周側からリヤハウジング21の吸入孔21cを経て吹き出し孔21dへと流れる。そして、インバータ回路30、界磁回路31、制御回路32、ブラシ27、界磁コイル24b及びステータコイル23bを冷却する。ここで、エンジンのアイドリング状態が一定時間継続すると、エンジン制御用のECUがエンジンを停止、つまり、アイドルストップさせる。そのため、この冷却は車両停止からアイドルストップするまでの一定時間(t2〜t3)継続して行われる。これにより、インバータ回路30の温度は充分に低下する。
次に、アイドルストップからエンジンの再始動を開始するまでの間(t3〜t4)、エンジンは停止しておりモータジェネレータ2も停止状態となる。しかし、インバータ回路30は小型化されてモータジェネレータ2に一体的に組み込まれているそのため、インバータ回路30の温度は自然空冷のみではほとんど低下しない。
その後、エンジン再始動時(t4〜t5)には、発電電動装置はスタータとして動作する。そのため、エンジン始動時(t0〜t1)と同様に、インバータ回路30の温度は急激に上昇する。しかし、車両停止からアイドルストップするまでの一定時間(t2〜t3)、発電を停止するとともに強制空冷することでインバータ回路30の温度は充分低下しているので、インバータ回路30の最高温度T1maxを抑えることができる。
最後に、具体的効果について説明する。まず、制御装置一体型モータジェネレータ1は、車両のブレーキがオンされ、かつ、車両の速度がゼロであるときに、制御回路32でモータジェネレータ2の発電を停止する。さらに、発電停止後もファン25でインバータ回路30を冷却する。そのため、インバータ回路30は、モータジェネレータ2からバッテリ4への交直電力変換をする必要がなくなり、インバータ回路30の温度を抑えることができる。さらに、ファン25によりインバータ回路30の温度を低減することができる。ところで、制御回路32は車両が停止状態、つまり、エンジンがアイドリング状態であるときにモータジェネレータ2の発電を停止する。しかし、このときにモータジェネレータ2で発電される交流電力は非常に小さく、発電を停止しても問題になることはない。その結果、性能を充分に確保しつつインバータ回路30を小さくでき、制御装置一体型モータジェネレータ1を小型化することができる。
また、制御装置一体型モータジェネレータ1は、界磁回路31でモータジェネレータ2の界磁巻線に流れる界磁電流を遮断することにより発電を停止する。そのため、発電を確実に停止でき、インバータ回路30の温度を抑えることができる。その結果、インバータ回路30が小さくなり、制御装置一体型モータジェネレータ1をより小型化することができる。
さらに、制御装置一体型モータジェネレータ1は、ファン25で、モータジェネレータ2の発電が停止してから一定時間が経過するまで、インバータ回路30を冷却する。そのため、インバータ回路30の温度を効率よく低減することができる。その結果、インバータ回路30が小さくなり、制御装置一体型モータジェネレータ1をさらに小型化することができる。
なお、上述した実施形態では、車両のブレーキがオンされ、かつ、車両の速度がゼロであるときにモータジェネレータ2の発電を停止しているが、これに限られるものではない。発電が停止しても問題になることがない条件であればよい。例えば、車両のブレーキがオンされ、かつ、車両の速度が所定の速度以下であるときに発電を停止してもよい。また、車両のエンジンの回転数が所定の回転数以下であるときに発電電動機で発電を停止してもよい。これらの条件であっても本実施形態と同様の効果が得られる。
また、上述した実施形態では、ファン25で、モータジェネレータ2が発電を停止してから一定時間が経過するまで、インバータ回路30を冷却しているが、これに限られるものではない。インバータ回路30の温度が所定の温度に低下するまで冷却していてもよい。この場合、より確実に温度を低減することができる。
さらに、本発明における車両用発電電動装置をエンジン及びECUと組み合わせることにより車両用発電電動システムを構成するこもできる。
本実施形態における制御装置一体型モータジェネレータの軸方向一部断面図を示す。 本実施形態における制御装置の回路図を示す。 本実施形態における制御装置のインバータ回路の温度を示す。 従来の発電電動装置における制御装置のインバータ回路の温度を示す。
符号の説明
1 ・・・ 制御装置一体型モータジェネレータ(車両用発電電動装置)
2 ・・・ モータジェネレータ(発電電動機)
23 ・・・ ステータ
23b ・・・ ステータコイル
24 ・・・ ロータ
24b ・・・ 界磁コイル
25 ・・・ ファン(冷却手段)
26 ・・・ プーリ
27 ・・・ ブラシ
3 ・・・ 制御装置(制御手段)
30 ・・・ インバータ回路
30a〜30f ・・・ 電界効果トランジスタ
31 ・・・ 界磁回路
31a ・・・ 電界効果トランジスタ
32 ・・・ 制御回路

Claims (6)

  1. 界磁巻線及び電機子巻線を有し車両に搭載され前記車両のエンジンの駆動力により発電するとともに前記車両のエンジンを始動するための駆動力を発生する発電電動機と、前記発電電動機に接続され前記界磁巻線に流れる界磁電流を制御するとともに前記電機子巻線と直流電源との間で交直双方向電力変換を行う制御手段と、前記車両のエンジンの駆動力により前記制御手段を冷却する冷却手段とを備えた車両用発電電動装置において、
    さらに、前記制御手段は、前記車両のブレーキがオンされ、かつ、前記車両の速度が所定の速度以下であるときに前記発電電動機の発電を停止し、
    前記冷却手段は、前記発電電動機の発電が停止したあとも前記制御手段を冷却することを特徴とする車両用発電電動装置。
  2. 前記制御手段は、前記車両のブレーキがオンされ、かつ、前記車両の速度がゼロであるときに前記発電電動機の発電を停止することを特徴とする請求項1記載の車両用発電電動装置。
  3. 界磁巻線及び電機子巻線を有し車両に搭載され前記車両のエンジンの駆動力により発電するとともに前記車両のエンジンを始動するための駆動力を発生する発電電動機と、前記発電電動機に接続され前記界磁巻線に流れる界磁電流を制御するとともに前記電機子巻線と直流電源との間で交直双方向電力変換を行う制御手段と、前記車両のエンジンの駆動力により前記制御手段を冷却する冷却手段とを備えた車両用発電電動装置において、
    さらに、前記制御手段は、前記車両のエンジンの回転数が所定の回転数以下であるときに前記発電電動機の発電を停止し、
    前記冷却手段は、前記発電電動機が発電を停止したあとも前記制御手段を冷却することを特徴とする車両用発電電動装置。
  4. 前記制御手段は、前記発電電動機の前記界磁巻線に流れる界磁電流を遮断することにより発電を停止することを特徴とする請求項1乃至3記載の車両用発電電動装置。
  5. 前記冷却手段は、前記発電電動機の発電が停止してから所定の時間経過するまで前記制御手段手段を冷却することを特徴とする請求項1乃至4記載の車両用発電電動装置。
  6. 前記冷却手段は、前記発電電動機の発電が停止してから前記制御手段の温度が所定の温度に低下するまで前記制御手段を冷却することを特徴とする請求項1乃至4記載の車両用発電電動装置。
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