JP4348273B2 - ステアリングロック装置 - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータの駆動力によってステアリングシャフトに対してロック手段を嵌合させることによりステアリング操舵を不可能にするステアリングロック装置に関する。
近年、自動車において、電子式のステアリングロック装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。この種のステアリングロック装置では、ステアリングロック電子制御ユニット(以下、ステロクECUと称す)によってモータが駆動制御される。そして、該モータの回転駆動力によってステアリングシャフトに対してロックバーが係脱される。つまり、ロックバーは、ステアリングシャフトに対して嵌合されている位置(ロック位置)と、ステアリングシャフトに対する嵌合が解除されている位置(アンロック位置)との間を移動可能である。
ここで、ステアリングシャフトに対してロックバーが嵌合されている状態(ステアリング操舵が不可能な状態)をロック状態という。反対に、ステアリングシャフトに対するロックバーの嵌合が解除されている状態(ステアリング操舵が可能な状態)をアンロック状態という。また、ロック状態からアンロック状態に向かう一連の動作をアンロック作動という。反対に、アンロック状態からロック状態に向かう一連の動作をロック作動という。
さて、エンジン始動操作が行われたことによって、ロック状態からモータが正転駆動されたとき、ロックバーは、ロック位置からアンロック位置まで移動する。すると、ロックバーによりアンロック状態検出スイッチがON作動する一方、ロック状態検出スイッチがOFF作動する。その結果、ステロクECUは、アンロック状態検出スイッチがOFF作動からON作動に切り替わって、且つロック状態検出スイッチがON作動からOFF作動に切り替わったとき、ステアリングロック装置がロック状態からアンロック状態へ移行した旨を認識して、モータの正転駆動を停止する。
一方、エンジン停止後において、降車に伴って車載ドアが開閉されたことによって、アンロック状態からモータが逆転駆動されたとき、ロックバーは、アンロック位置からロック位置まで移動する。すると、ロックバーによりロック状態検出スイッチがON作動する一方、アンロック状態検出スイッチがOFF作動する。その結果、ステロクECUは、ロック状態検出スイッチがOFF作動からON作動に切り替わって、且つアンロック状態検出スイッチがON作動からOFF作動に切り替わったとき、ステアリングロック装置がアンロック状態からロック状態へ移行した旨を認識して、モータの逆転駆動を停止する。
特開2003−063354号公報
ところで、ロックバーとアンロック状態検出スイッチ(ロック状態検出スイッチ)との間に異物が介在している場合や、アンロック状態検出スイッチ(ロック状態検出スイッチ)が故障している場合、アンロック状態検出スイッチ及びロック状態検出スイッチがいずれもON作動することが考えられる。この場合、ステロクECUは、ステアリングロック装置が異常状態である旨を認識する。そして、ステロクECUは、異常状態からアンロック状態検出スイッチ(ロック状態検出スイッチ)がOFF作動したとき、ステアリングロック装置がロック状態(アンロック状態)へ復帰した旨を認識する。
本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、正常な状態へ復帰したか否かの信憑性を向上させることが可能なステアリングロック装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、アクチュエータの駆動力によってステアリングシャフトに対してロック手段を嵌合させることによりステアリング操舵を不可能にするステアリングロック装置において、ステアリングシャフトに対してロック手段が嵌合されているロック状態でON作動するロック状態検出スイッチと、ステアリングシャフトに対するロック手段の嵌合が解除されているアンロック状態でON作動するアンロック状態検出スイッチと、ロック状態からアンロック状態へ該ステアリングロック装置を移行させるアンロック作動制御、及びアンロック状態からロック状態へ該ステアリングロック装置を移行させるロック作動制御を行う制御手段とを備え、前記制御手段は、前記ロック状態検出スイッチ及び前記アンロック状態検出スイッチがいずれもON作動している異常状態から、アンロック作動制御及びロック作動制御がいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識することを特徴とする。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のステアリングロック装置において、前記制御手段は、異常状態からロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識することを特徴とする。
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載のステアリングロック装置において、前記制御手段は、異常状態からアンロック作動制御、ロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識することを特徴とする。
請求項4に記載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のステアリングロック装置において、前記制御手段は、異常状態からロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、該ステアリングロック装置がアンロック状態である旨を認識することを特徴とする。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のステアリングロック装置において、前記制御手段は、異常状態からアンロック作動制御、ロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらが全て正常に完了したとき、該ステアリングロック装置がアンロック状態である旨を認識することを特徴とする。
請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のステアリングロック装置において、アンロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、及びロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、を促す旨のメッセージを報知する報知手段を備え、前記制御手段は、該ステアリングロック装置が異常状態である旨を認識したとき、前記報知手段に前記メッセージを報知させることを特徴とする。
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発明によると、異常状態から、アンロック作動制御及びロック作動制御がいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨が認識される。つまり、異常状態からアンロック作動制御(ロック作動制御)のみが正常に完了したとしても、アンロック状態(ロック状態)へ復帰した旨が認識されない。
請求項4に記載の発明によると、異常状態からロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、該ステアリングロック装置がアンロック状態である旨が認識される。このため、アンロック状態であることを前提とした制御を直ちに行い得る。従って、ロック手段の位置に即した好適な制御を行うことができる。
請求項5に記載の発明によると、異常状態からアンロック作動制御、ロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらが全て正常に完了したとき、該ステアリングロック装置がアンロック状態である旨が認識される。このため、アンロック状態であることを前提とした制御を直ちに行い得る。従って、ロック手段の位置に即した好適な制御を行うことができる。
請求項6に記載の発明によると、該ステアリングロック装置が異常状態である場合、アンロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、及びロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、を促す旨のメッセージが報知される。このため、これらの操作を確実に行わせることが可能となる。従って、異常状態から正常な状態へ迅速に復帰させることができる。
本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。
請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発明によれば、正常な状態へ復帰したか否かの信憑性を向上させることができる。
以下、本発明を自動車のステアリングロック装置に具体化した一実施形態を説明する。
図1に示すように、本実施形態のステアリングロック装置1は、モータ10の回転駆動力によってステアリングシャフト20に対してロックバー30を嵌合させることによりステアリング操舵を不可能にする電子式のステアリングロック装置である。
まず、ステアリングロック装置1の概略構成について説明する。
図1に示すように、ステアリングロック装置1は、モータ10、ウォームギヤ11、平歯車12、ロックバー30、ステロクECU40を備えている。モータ10は、ステアリングシャフト20に対してロックバー30を係脱させるための駆動源である。モータ10は、正転駆動及び逆転駆動が可能な直流モータにより構成されている。モータ10の出力軸には、ウォームギヤ11が固着されている。ウォームギヤ11には、平歯車12が噛合されている。平歯車12には、ロックバー30のギヤ部31が噛合されている。
このため、モータ10が回転駆動されたとき、該モータ10の回転駆動力は、ウォームギヤ11、平歯車12を介してロックバー30のギヤ部31に伝達される。つまり、モータ10の回転運動がギヤ機構(ウォームギヤ11、平歯車12、ギヤ部31)によりロックバー30の直線運動に変換される。ちなみに、ウォームギヤ11と平歯車12とにより、主動軸(モータ10の出力軸)の回転速度に対して従動軸(平歯車12の回転軸)の回転速度を減少させる減速機構が構成されている。
ここで、エンジン始動操作が行われたことによって、ロック状態からステロクECU40によりモータ10が正転駆動されたとき、ロックバー30は、図1に矢印Aで示す方向に移動する。すると、ステアリングシャフト20のロック溝21からロックバー30が引き抜かれて、ステアリングロック装置1は、ロック状態からアンロック状態へ移行する。つまり、ステロクECU40は、エンジン始動操作が行われたとき、アンロック作動制御として、モータ10をアンロック側へ駆動制御する(モータ10を正転駆動させる)。
一方、エンジン停止後において、降車に伴って車載ドアが開閉されたことによって、アンロック状態からステロクECU40によりモータ10が逆転駆動されたとき、ロックバー30は、図1に矢印Bで示す方向に移動する。すると、ステアリングシャフト20のロック溝21に対してロックバー30が嵌合されて、ステアリングロック装置1は、アンロック状態からロック状態へ移行する。つまり、ステロクECU40は、エンジン停止後において、降車に伴って車載ドアが開閉されたとき、ロック作動制御として、モータ10をロック側へ駆動制御する(モータ10を逆転駆動させる)。
要するに、ロックバー30は、ステアリングシャフト20のロック溝21に対して嵌合されている位置(ロック位置)と、ロック溝21に対する嵌合が解除されている位置(アンロック位置)との間を移動可能である。
ステアリングロック装置1は、アンロック状態検出スイッチ41、ロック状態検出スイッチ42を備えている。アンロック状態検出スイッチ41は、ロックバー30がアンロック位置まで移動されたとき(ステアリングロック装置1がアンロック状態へ移行したとき)、ON作動(スイッチ閉)する。すると、アンロック状態へ移行した旨の信号(Hレベルの信号)がアンロック状態検出スイッチ41からステロクECU40に入力される。その結果、ステロクECU40によりアンロック状態への移行が完了した旨が認識されて、同ステロクECU40によりモータ10の正転駆動が停止される。
ロック状態検出スイッチ42は、ロックバー30がロック位置まで移動されたとき(ステアリングロック装置1がロック状態へ移行したとき)、ON作動(スイッチ閉)する。すると、ロック状態へ移行した旨の信号(Hレベルの信号)がロック状態検出スイッチ42からステロクECU40に入力される。その結果、ステロクECU40によりロック状態への移行が完了した旨が認識されて、同ステロクECU40によりモータ10の逆転駆動が停止される。
次に、ステロクECU40の構成について説明する。
図2に示すように、ステロクECU40は、マイコン60、トランジスタTR1,TR2、リレー70,80を備えている。マイコン60は、CPU、ROM、RAM、タイマ、カウンタ等からなるCPUユニットである。マイコン60は、車載バッテリからDC−DCコンバータ(図示略)等を介して得られる電力によって各種制御を行う。
トランジスタTR1,TR2の各々は、マイコン60からHレベルの信号が入力されたとき、ON作動する。リレー70は、トランジスタTR1がON作動されることによってコイル71が励磁されたとき、可動接点72がマイナス側固定接点73に電気的に接続されている状態から該可動接点72がプラス側固定接点74に電気的に接続されている状態に切り替わる。リレー80は、トランジスタTR2がON作動されることによってコイル81が励磁されたとき、可動接点82がマイナス側固定接点83に電気的に接続されている状態から該可動接点82がプラス側固定接点84に電気的に接続されている状態に切り替わる。
リレー70の可動接点72とリレー80の可動接点82との間には、モータ10が電気的に接続されている。
マイコン60は、アンロック作動制御時には、トランジスタTR1にHレベルの信号を出力する一方、トランジスタTR2にLレベルの信号を出力する。すると、トランジスタTR1はON作動される一方、トランジスタTR2はOFF作動される。このため、リレー70のコイル71は励磁される一方、リレー80のコイル81は消磁される。その結果、アンロック作動制御時には、車載バッテリのプラス側端子からリレー70のプラス側固定接点74、可動接点72、モータ10、リレー80の可動接点82、マイナス側固定接点83を介して車載バッテリのマイナス側端子に電流が流れる。
つまり、車載バッテリのプラス側端子からリレー70のプラス側固定接点74、可動接点72、モータ10、リレー80の可動接点82、マイナス側固定接点83を介して車載バッテリのマイナス側端子に至る経路によりアンロック作動用給電経路が構成されている。
このようにマイコン60は、アンロック作動制御時には、トランジスタTR1のみをON作動させることによりモータ10を正転駆動させる。
マイコン60は、アンロック作動制御に伴って、アンロック状態へ移行した旨の信号がアンロック状態検出スイッチ41から入力されたとき、トランジスタTR1にLレベルの信号を出力する一方、トランジスタTR2にLレベルの信号を出力する。すると、トランジスタTR1はOFF作動される一方、トランジスタTR2はOFF作動される。このため、リレー70のコイル71は消磁される一方、リレー80のコイル81は消磁される。その結果、モータ10に電流は流れない。従って、モータ10の正転駆動が停止される。
このようにマイコン60は、アンロック状態への移行が完了した旨を認識したとき、モータ10の正転駆動を停止させる。
マイコン60は、ロック作動制御時には、トランジスタTR2にHレベルの信号を出力する一方、トランジスタTR1にLレベルの信号を出力する。すると、トランジスタTR2はON作動される一方、トランジスタTR1はOFF作動される。このため、リレー80のコイル81は励磁される一方、リレー70のコイル71は消磁される。その結果、ロック作動制御時には、車載バッテリのプラス側端子からリレー80のプラス側固定接点84、可動接点82、モータ10、リレー70の可動接点72、マイナス側固定接点73を介して車載バッテリのマイナス側端子に電流が流れる。
つまり、車載バッテリのプラス側端子からリレー80のプラス側固定接点84、可動接点82、モータ10、リレー70の可動接点72、マイナス側固定接点73を介して車載バッテリのマイナス側端子に至る経路によりロック作動用給電経路が構成されている。
このようにマイコン60は、ロック作動制御時には、トランジスタTR2のみをON作動させることによりモータ10を逆転駆動させる。
マイコン60は、ロック作動制御に伴って、ロック状態へ移行した旨の信号がロック状態検出スイッチ42から入力されたとき、トランジスタTR2にLレベルの信号を出力する一方、トランジスタTR1にLレベルの信号を出力する。すると、トランジスタTR2はOFF作動される一方、トランジスタTR1はOFF作動される。このため、リレー80のコイル81は消磁される一方、リレー70のコイル71は消磁される。その結果、モータ10に電流は流れない。従って、モータ10の逆転駆動が停止される。
このようにマイコン60は、ロック状態への移行が完了した旨を認識したとき、モータ10の逆転駆動を停止させる。
次に、中間状態について、図3(a)〜(c)を用いて説明する。
図3(c)に示すように、ロック状態では、ロック状態検出スイッチ42がON作動されている一方、アンロック状態検出スイッチ41がOFF作動されている。そして、ロック状態からアンロック作動制御が行われたとき、ロックバー30が矢印A方向に移動する。すると、図3(b)に示すように、ロック状態検出スイッチ42がON作動からOFF作動に切り替わる一方、アンロック状態検出スイッチ41がOFF作動のまま維持される。
そして、このようにロック状態検出スイッチ42がOFF作動に切り替わってからも継続してアンロック作動制御が行われたとき、図3(a)に示すように、アンロック状態検出スイッチ41がOFF作動からON作動に切り替わる一方、ロック状態検出スイッチ42がOFF作動のまま維持される。
このように図3(c)に示すロック状態から図3(a)に示すアンロック状態へ移行する過程や、逆に図3(a)に示すアンロック状態から図3(c)に示すロック状態へ移行する過程においては、アンロック状態検出スイッチ41及びロック状態検出スイッチ42がいずれもOFF作動されている状態が存在する。そして、これらのようにアンロック状態検出スイッチ41及びロック状態検出スイッチ42がいずれもOFF作動されている図3(b)に示す状態を中間状態と言う。つまり、中間状態は、アンロック作動制御の過程において存在する。また、中間状態は、ロック作動制御の過程においても存在する。
ところで、ステアリングロック装置1には、図3(a)に示すアンロック状態、図3(b)に示す中間状態、図3(c)に示すロック状態、のいずれでもない状態が存在する。つまり、ステアリングロック装置1には、アンロック状態検出スイッチ41及びロック状態検出スイッチ42がいずれもON作動している状態(異常状態)が存在する。
そして、ステアリングロック装置1が異常状態となる原因としては、ロックバー30とアンロック状態検出スイッチ41(ロック状態検出スイッチ42)との間に異物が介在していることが挙げられる。例えば、ロックバー30とアンロック状態検出スイッチ41との間に異物が介在している場合、ロック状態において、ロックバー30によりロック状態検出スイッチ42がON作動される一方で、異物によってアンロック状態検出スイッチ41がON作動される。
また、ステアリングロック装置1が異常状態となる別の原因としては、アンロック状態検出スイッチ41(ロック状態検出スイッチ42)が故障していることが挙げられる。例えば、アンロック状態検出スイッチ41が故障している場合、ロック状態において、ロックバー30によりロック状態検出スイッチ42がON作動される一方で、ロック状態検出スイッチ42が故障によりON作動される。
次に、ステアリングロック装置1の特徴点について説明する。
図2に示すように、ステロクECU40は、不揮発性メモリ90を備えている。不揮発性メモリ90は、マイコン60に電気的に接続されている。不揮発性メモリ90には、ステアリングロック装置1の状態(アンロック状態、中間状態、ロック状態、異常状態、のいずれか)を示すポジションデータが記憶される。マイコン60は、不揮発性メモリ90に記憶されているポジションデータに基づいて、ステアリングロック装置1の状態(アンロック状態、中間状態、ロック状態、異常状態、のいずれか)を認識する。そして、マイコン60は、異常状態である旨を認識した後、後述する所定の条件が満足されたとき、異常状態から正常な状態(アンロック状態、ロック状態、のいずれか)へ復帰した旨を認識する。つまり、マイコン60は、異常状態からの復帰機能を有している。以下、マイコン60による「異常状態からの復帰機能」について説明する。
マイコン60には、表示部91が電気的に接続されている。表示部91は、マイコン60による表示制御に基づいて、アンロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、及びロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、を促す旨のメッセージを表示するためのものである。マイコン60は、異常状態である旨を認識したとき、「ドアを開閉して下さい」の文字と、車載ドアの開閉操作を具体的に示す絵とを表示部91に表示させる。ちなみに、車載ドアの開閉操作は、ロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作に相当する。
マイコン60は、表示部91の表示内容に基づいて、異常状態から運転者により車載ドアが開閉されたとき、ロック作動制御を行う。そして、マイコン60は、ロック作動制御に伴って、アンロック状態検出スイッチ41がOFF作動されて且つロック状態検出スイッチ42がON作動されたとき(図3(c)参照)、ロック作動制御が正常に完了した旨を認識する。
マイコン60は、異常状態からロック作動制御が正常に完了した旨を認識したとき、「エンジン始動スイッチを押して下さい」の文字と、エンジン始動スイッチの押圧操作を具体的に示す絵とを表示部91に表示させる。ちなみに、エンジン始動スイッチの押圧操作は、アンロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作に相当する。
マイコン60は、表示部91の表示内容に基づいて、運転者によりエンジン始動スイッチが押圧されたとき、アンロック作動制御を行う。そして、マイコン60は、アンロック作動制御に伴って、アンロック状態検出スイッチ41がON作動されて且つロック状態検出スイッチ42がOFF作動されたとき(図3(a)参照)、アンロック作動制御が正常に完了した旨を認識する。
マイコン60は、異常状態からロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、ステアリングロック装置1がアンロック状態である旨を認識する。つまり、マイコン60は、異常状態からロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識する。ちなみに、異常状態からロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了することは、異常状態から正常な状態へ復帰するための「所定の条件」に相当する。
以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。
(1)異常状態から、アンロック作動制御及びロック作動制御がいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨が認識される。つまり、異常状態からアンロック作動制御(ロック作動制御)のみが正常に完了したとしても、アンロック状態(ロック状態)へ復帰した旨が認識されない。従って、正常な状態へ復帰したか否かの信憑性を向上させることができる。
(2)異常状態からロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、ステアリングロック装置1がアンロック状態である旨が認識される。このため、アンロック状態であることを前提とした制御(エンジン始動制御)を直ちに行い得る。従って、ロックバー30の位置に即した好適な制御を行うことができる。
(3)異常状態である場合、アンロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、及びロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、を促す旨のメッセージが報知される。このため、これらの操作を確実に行わせることが可能となる。従って、異常状態から正常な状態へ迅速に復帰させることができる。
尚、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・表示部91にメッセージを表示させる構成を割愛してもよい。この場合、アンロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、及びロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、のいずれが先に行われるのか不定である。
マイコン60は、異常状態からアンロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作が行われたとき、アンロック作動制御を行う。そして、マイコン60は、アンロック作動制御に伴って、アンロック状態検出スイッチ41がON作動されて且つロック状態検出スイッチ42がOFF作動されたとき(図3(a)参照)、アンロック作動制御が正常に完了した旨を認識する。
マイコン60は、異常状態からアンロック作動制御が正常に完了した旨を認識した後、ロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作が行われたとき、ロック作動制御を行う。そして、マイコン60は、ロック作動制御に伴って、アンロック状態検出スイッチ41がOFF作動されて且つロック状態検出スイッチ42がON作動されたとき(図3(c)参照)、ロック作動制御が正常に完了した旨を認識する。
マイコン60は、異常状態からアンロック作動制御、ロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、ステアリングロック装置1がロック状態である旨を認識する。つまり、マイコン60は、異常状態からアンロック作動制御、ロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識する。ちなみに、異常状態からアンロック作動制御、ロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了することは、異常状態から正常な状態へ復帰するための「所定の条件」に相当する。
尚、マイコン60は、異常状態からロック作動制御、アンロック作動制御の順(上記とは逆)にそれらがいずれも正常に完了したときにも、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識する。要するに、マイコン60は、異常状態から、アンロック作動制御及びロック作動制御がいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識する。このとき、アンロック作動制御及びロック作動制御の順序は、いずれが先であってもよい。
・上記のように、マイコン60は、異常状態からアンロック作動制御、ロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識する。その後、運転者により、アンロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作が行われたとき、マイコン60は、アンロック作動制御を行う。そして、マイコン60は、アンロック作動制御に伴って、アンロック状態検出スイッチ41がON作動されて且つロック状態検出スイッチ42がOFF作動されたとき(図3(a)参照)、アンロック作動制御が正常に完了した旨を認識する。
このように異常状態からアンロック作動制御、ロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらが全て正常に完了したとき、マイコン60により、ステアリングロック装置1がアンロック状態である旨が認識される。このため、アンロック状態であることを前提とした制御(エンジン始動制御)を直ちに行い得る。従って、ロックバー30の位置に即した好適な制御を行うことができる。
・表示による報知に代えて又は加えて、音による報知を行う構成としてもよい。
・アクチュエータは、モータ10と同じたぐいのモータに限定されない。
・ステアリングシャフト20とロックバー30との両者において、凹凸の関係を前記実施形態とは逆にしてもよい。
ステアリングロック装置の構成を示す概略図。 ステアリングロック装置の構成を示す電気回路図。 (a)ステアリングロック装置のアンロック状態を示す概略図。
(b)ステアリングロック装置の中間状態を示す概略図。
(c)ステアリングロック装置のロック状態を示す概略図。
符号の説明
1…ステアリングロック装置、10…モータ(アクチュエータ)、20…ステアリングシャフト、30…ロックバー(ロック手段)、41…アンロック状態検出スイッチ、42…ロック状態検出スイッチ、60…マイコン(制御手段)、91…表示部(報知手段)。

Claims (6)

  1. アクチュエータの駆動力によってステアリングシャフトに対してロック手段を嵌合させることによりステアリング操舵を不可能にするステアリングロック装置において、
    ステアリングシャフトに対してロック手段が嵌合されているロック状態でON作動するロック状態検出スイッチと、
    ステアリングシャフトに対するロック手段の嵌合が解除されているアンロック状態でON作動するアンロック状態検出スイッチと、
    ロック状態からアンロック状態へ該ステアリングロック装置を移行させるアンロック作動制御、及びアンロック状態からロック状態へ該ステアリングロック装置を移行させるロック作動制御を行う制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記ロック状態検出スイッチ及び前記アンロック状態検出スイッチがいずれもON作動している異常状態から、アンロック作動制御及びロック作動制御がいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識することを特徴とするステアリングロック装置。
  2. 請求項1に記載のステアリングロック装置において、
    前記制御手段は、異常状態からロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識することを特徴とするステアリングロック装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のステアリングロック装置において、
    前記制御手段は、異常状態からアンロック作動制御、ロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、異常状態から正常な状態へ復帰した旨を認識することを特徴とするステアリングロック装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のステアリングロック装置において、
    前記制御手段は、異常状態からロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらがいずれも正常に完了したとき、該ステアリングロック装置がアンロック状態である旨を認識することを特徴とするステアリングロック装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のステアリングロック装置において、
    前記制御手段は、異常状態からアンロック作動制御、ロック作動制御、アンロック作動制御の順にそれらが全て正常に完了したとき、該ステアリングロック装置がアンロック状態である旨を認識することを特徴とするステアリングロック装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のステアリングロック装置において、
    アンロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、及びロック作動制御が開始されるためのトリガとなる操作、を促す旨のメッセージを報知する報知手段を備え、
    前記制御手段は、該ステアリングロック装置が異常状態である旨を認識したとき、前記報知手段に前記メッセージを報知させることを特徴とするステアリングロック装置。
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